(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168285
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】電子部品
(51)【国際特許分類】
H01L 23/12 20060101AFI20241128BHJP
H01L 23/29 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
H01L23/12 501T
H01L23/12 501B
H01L23/12 301
H01L23/30 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084830
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川浪 崇
(72)【発明者】
【氏名】冨田 孝之
(72)【発明者】
【氏名】須田 敏夫
【テーマコード(参考)】
4M109
【Fターム(参考)】
4M109AA02
4M109DA10
4M109EA02
4M109EB12
4M109EB13
(57)【要約】
【課題】実装基板への実装工程において方向の識別性を向上させることが可能であり、かつ、実装基板に対する実装強度の低下を抑制することが可能な電子部品を提供する。
【解決手段】電子部品1では、パッケージ3は、樹脂部4と、複数のランド電極5と、を含む。樹脂部4は、所定方向において互いに対向する第1主面及び第2主面402を有し、ICチップ2を覆っている。複数のランド電極5は、1つの第1ランド電極と、第1ランド電極以外の残りのランド電極5である3以上の第2ランド電極と、を含む。第1ランド電極の面積は、所定方向からの平面視において、3以上の第2ランド電極の各々の面積よりも大きい。第1ランド電極の平面視形状は、所定方向からの平面視において、3以上の第2ランド電極の平面視形状とは異なる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICチップと、
前記ICチップを覆っているパッケージと、を備え、
前記パッケージは、
所定方向において互いに対向する第1主面及び第2主面を有し前記ICチップを覆っている樹脂部と、
前記樹脂部の前記第2主面から露出している複数のランド電極と、を含み、
前記複数のランド電極は、
1つの第1ランド電極と、
前記第1ランド電極以外の残りのランド電極である3以上の第2ランド電極と、を含み、
前記第1ランド電極の面積は、前記所定方向からの平面視において、前記3以上の第2ランド電極の各々の面積よりも大きく、
前記第1ランド電極の平面視形状は、前記所定方向からの平面視において、前記3以上の第2ランド電極の平面視形状とは異なる、
電子部品。
【請求項2】
前記複数のランド電極は、前記ICチップと電気的に接続されている、
請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記第1ランド電極は、前記ICチップと電気的に接続されている、
請求項1に記載の電子部品。
【請求項4】
前記3以上の第2ランド電極の平面視形状は、互いに同じである、
請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項5】
前記樹脂部は、平面視で矩形状であり、
前記第1ランド電極は、前記樹脂部の前記第2主面の4つの角隅部のいずれか1つに配置されている、
請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項6】
前記第1ランド電極の平面視形状は、矩形状であり、
前記3以上の第2ランド電極の各々の平面視形状は、円弧状の部分を有する、
請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項7】
前記3以上の第2ランド電極の各々は、
前記平面視で矩形状の第1部分と、
前記平面視で前記第1部分から離れるにつれて幅が狭くなる第2部分と、を含み、
前記3以上の第2ランド電極の各々において、前記第1部分及び前記第2部分は、前記樹脂部の前記第2主面の外縁側から、前記第1部分及び前記第2部分の順に並んでいる、
請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項8】
前記パッケージは、
前記樹脂部内に配置されている複数の内部電極を更に含み、
前記複数の内部電極は、前記複数のランド電極に一対一に接続されており、かつ、前記ICチップに接続されており、
前記複数のランド電極の各々は、前記複数の内部電極のうち対応する内部電極に平面視で内包されている、
請求項7に記載の電子部品。
【請求項9】
前記ICチップは、複数の外部端子を有し、
前記複数の内部電極の各々は、
前記複数のランド電極のうち対応するランド電極を前記平面視で内包し、前記平面視で前記対応するランド電極の外縁に沿った平面視形状を有する第1部分と、
前記平面視で前記第1部分から前記ICチップの中心に向かって突出しており、前記複数の外部端子のうち対応する外部端子に前記平面視で一部が重なる第2部分と、を含む、
請求項8に記載の電子部品。
【請求項10】
前記ICチップは、複数の外部端子を有し、
前記複数の外部端子は、
2以上の高周波信号端子と、
2以上の非高周波信号端子と、を含み、
前記2以上の高周波信号端子の各々は、高周波信号の入出力端子であり、
前記2以上の非高周波信号端子の各々は、電源端子若しくは制御端子若しくはグランド端子であり、
前記第1ランド電極は、前記2以上の非高周波信号端子のうちの1つの非高周波信号端子に接続されている、
請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項11】
前記ICチップは、複数の外部端子を有し、
前記複数の外部端子は、
2以上の高周波信号端子と、
2以上の非高周波信号端子と、を含み、
前記2以上の高周波信号端子の各々は、高周波信号の入出力端子であり、
前記2以上の非高周波信号端子の各々は、電源端子若しくは制御端子若しくはグランド端子であり、
前記第1ランド電極は、前記2以上の高周波信号端子のうちの1つの高周波信号端子に接続されている、
請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項12】
前記樹脂部は、
前記第1主面を有し、前記ICチップを覆っている第1樹脂部と、
前記第2主面を有し、前記複数の内部電極及び前記複数のランド電極が配置されている第2樹脂部と、を含み、
前記第1樹脂部は、第1樹脂及び第1フィラーを含み、
前記第2樹脂部は、第2樹脂及び第2フィラーを含み、
前記第2フィラーの平均粒径は、前記第1フィラーの平均粒径よりも小さい、
請求項8に記載の電子部品。
【請求項13】
前記樹脂部は、
前記第1主面を有し、前記ICチップを覆っている第1樹脂部と、
前記第2主面を有し、前記複数の内部電極及び前記複数のランド電極が配置されている第2樹脂部と、を含み、
前記第1樹脂部は、第1樹脂及び第1フィラーを含み、
前記第2樹脂部は、第2樹脂及び第2フィラーを含み、
前記第1フィラーの平均粒径は、前記第2フィラーの平均粒径よりも小さい、
請求項8に記載の電子部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電子部品に関し、より詳細には、ICチップとパッケージとを備える電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、半導体素子(ICチップ)と、樹脂(樹脂部)と、複数の外部電極と、4つの補強パッドと、を備える半導体装置を開示している。
【0003】
特許文献1に開示された半導体装置では、4つの補強パッドのうち1つの補強パッドである特定補強パッドの形状を、半導体装置の方向を特定し得るように、他の補強パッドの形状と異ならせてある。
【0004】
特許文献1には、特定補強パッドの形状を他の補強パッドの形状と異ならせてあるので、識別マークを別途形成することなく、実装工程において、半導体装置の裏面をカメラで撮像し、その画像から半導体装置の向きを認識できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された半導体装置(電子部品)では、特定補強パッドが他の補強パッドよりも小さいので、画像認識による方向識別がしにくくなることがあるとともに、実装基板に対する実装強度が低下することがある。
【0007】
本発明の目的は、実装基板への実装工程において方向の識別性を向上させることが可能であり、かつ、実装基板に対する実装強度の低下を抑制することが可能な電子部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る電子部品は、ICチップと、パッケージと、を備える。前記パッケージは、前記ICチップを覆っている。前記パッケージは、樹脂部と、複数のランド電極と、を含む。前記樹脂部は、所定方向において互いに対向する第1主面及び第2主面を有し、前記ICチップを覆っている。前記複数のランド電極は、前記樹脂部の前記第2主面から露出している。前記複数のランド電極は、1つの第1ランド電極と、前記第1ランド電極以外の残りのランド電極である3以上の第2ランド電極と、を含む。前記第1ランド電極の面積は、前記所定方向からの平面視において、前記3以上の第2ランド電極の各々の面積よりも大きい。前記第1ランド電極の平面視形状は、前記所定方向からの平面視において、前記3以上の第2ランド電極の平面視形状とは異なる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記態様に係る電子部品は、実装基板への実装工程において方向の識別性を向上させることが可能であり、かつ、実装基板に対する実装強度の低下を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る電子部品の一部省略した平面図である。
【
図2】
図2は、同上の電子部品に関し、
図1のII-II線断面図である。
【
図5】
図5は、同上の電子部品における電子部品の回路図である。
【
図6】
図6は、同上の電子部品を実装する実装基板の一部破断した平面図である。
【
図7】
図7は、同上の電子部品と実装基板とを備える高周波モジュールの一部破断した断面図である。
【
図8】
図8は、実施形態2に係る電子部品の断面図である。
【
図9】
図9は、実施形態3に係る電子部品の一部省略した平面図である。
【
図12】
図12は、同上の電子部品における電子部品の等価回路図である。
【
図13】
図13は、同上の電子部品を実装する実装基板の一部破断した平面図である。
【
図14】
図14は、同上の電子部品と実装基板とを備える高周波モジュールの一部破断した断面図である。
【
図24】
図24は、変形例10に係る電子部品の下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施形態1~3等について、図面を参照して説明する。以下の実施形態等において参照する図は、模式的な図であり、図中の構成要素の大きさ及び厚さは必ずしも実際の寸法を反映しているとは限らず、構成要素間における大きさの比及び厚さの比も、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0012】
(実施形態1)
実施形態1に係る電子部品1について、図面を参照して説明する。
【0013】
実施形態1に係る電子部品1は、
図1~4に示すように、ICチップ2と、パッケージ3と、を備える。電子部品1は、RF(Radio Frequency)用の電子部品である。本開示でいうRFの周波数は、例えば、500MHz以上である。RF用の電子部品は、例えば、通信装置に用いられる。通信装置は、例えば、携帯電話(例えば、スマートフォン)であるが、これに限らず、例えば、ウェアラブル端末(例えば、スマートウォッチ)等であってもよい。
【0014】
以下、電子部品1の回路構成について
図5を参照して説明し、その後、電子部品1の構造について説明する。
【0015】
(1)電子部品の回路構成
電子部品1は、例えば、高周波用のSPDT(Single-Pole Double-Throw)型スイッチである。より詳細には、電子部品1は、
図5に示すスイッチ回路SC1を含むスイッチICである。スイッチ回路SC1は、共通端子200と、2つのスイッチS1,S2と、2つの選択端子201,202と、を有する。スイッチS1は、共通端子200と選択端子201との間に接続されている。スイッチS2は、共通端子200と選択端子202との間に接続されている。複数のスイッチS1,S2の各々は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。ICチップ2は、例えば、共通端子200に複数の選択端子201,202のうち少なくとも1つ以上を接続可能なスイッチICである。ICチップ2は、例えば、外部回路(例えば、スマートフォン等の通信装置の備える信号処理回路)からの制御信号が制御端子21から入力され、制御信号に従って、共通端子200と複数の選択端子201,202との接続状態を切り替える。
【0016】
(2)電子部品の構造
(2.1)ICチップ
ICチップ2は、半導体ICチップ(ICダイとも呼ばれる)である。所定方向からの平面視で、ICチップ2の外縁29は、矩形状である。所定方向は、
図1に示すように、互いに直交するx軸、y軸及びz軸の3軸を有する直交座標を規定したときに、z軸に沿った方向である。x軸、y軸及びz軸は、いずれも仮想的な軸であり、いずれも実体を伴わない。
【0017】
ICチップ2は、
図1に示すように、複数(
図1の例では、6つ)の外部端子20を有する。複数の外部端子20の各々は、導電性を有する。複数の外部端子20の材料は、例えば、金属(例えば、銅、銅合金等)である。複数の外部端子20の各々は、柱状電極(例えば、円柱状や円錐台形状の電極)である。所定方向からの平面視で、複数の外部端子20の各々は、円形状である。
【0018】
複数の外部端子20は、2以上(
図1の例では、3つ)の高周波信号端子と、2以上(
図1の例では、3つ)の非高周波信号端子と、を含む。
図1の例では、2以上の高周波信号端子は、3つの入出力端子22,24,26を含む。3つの入出力端子22,24,26の各々は、高周波信号が通過する端子である。
図1の例では、ICチップ2の入出力端子22が共通端子200に接続されており、入出力端子24が選択端子201に接続されており、入出力端子26が選択端子202に接続されている。
図1の例では、2以上の非高周波信号端子は、電源端子23と、制御端子21と、グランド端子25と、を含む。電源端子23は、外部電源からの電源電圧をICチップ2に入力するための端子である。制御端子21は、ICチップ2において外部回路からの制御信号をICチップ2に入力するための端子である。
【0019】
(2.2)パッケージ
パッケージ3は、
図2及び
図3に示すように、ICチップ2を覆っている。パッケージ3は、樹脂部4と、複数(
図1の例では、6つ)のランド電極5と、を含む。また、パッケージ3は、複数(
図1の例では、6つ)の内部電極6を更に含む。
【0020】
(2.2.1)樹脂部
樹脂部4は、ICチップ2を覆っている。樹脂部4は、所定方向からの平面視で矩形状である。所定方向からの平面視で、樹脂部4は、ICチップ2よりも大きい。
【0021】
樹脂部4は、
図2に示すように、所定方向において互いに対向する第1主面401及び第2主面402を有し、ICチップ2を覆っている。ここにおいて、「対向する」とは物理的ではなく幾何学的に対向することを意味する。所定方向からの平面視で、樹脂部4の第2主面402の外縁430(
図3参照)は、矩形状である。
図3に示すように、樹脂部4の第2主面402の外縁430は、互いに対向する2つの長辺431、433と、互いに対向する2つの短辺432、434と、を含む。2つの長辺431、433は、x軸に平行な辺である。2つの短辺432、434は、y軸に平行な辺である。
【0022】
樹脂部4は、第1樹脂部41と、第2樹脂部42と、を含む。第1樹脂部41は、第1主面401を有し、ICチップ2を覆っている。第2樹脂部42は、第2主面402を有し、複数の内部電極6及び複数のランド電極5が配置されている。言い換えれば、第2樹脂部42は、複数の内部電極6それぞれの一部と、複数のランド電極5それぞれの一部と、を覆っており、複数の内部電極6及び複数のランド電極5を保持している。なお、
図1では、第1樹脂部41の図示を省略してある。
【0023】
第1樹脂部41は、電気絶縁性を有する。第1樹脂部41は、第1樹脂及び第1フィラーを含む。第1樹脂は、例えば、エポキシ樹脂である。第1フィラーの材料は、例えば、シリカ(酸化ケイ素)である。
【0024】
第2樹脂部42は、電気絶縁性を有する。第2樹脂部42は、第2樹脂及び第2フィラーを含む。第2樹脂は、例えば、エポキシ樹脂である。第2フィラーの材料は、例えば、ガラスである。第1樹脂と第2樹脂とは、同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。第1フィラーと第2フィラーとは同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。第1樹脂部41における第1フィラーの充填率は、例えば、第1樹脂部41を成形するときの第1樹脂部41の元になる樹脂材料の流動性等を考慮して決められる。また、第2樹脂部42における第2フィラーの充填率は、例えば、第2樹脂部42を成形するときの第2樹脂部42の元になる樹脂材料の流動性等を考慮して決められる。
【0025】
第1樹脂及び第2樹脂は、エポキシ樹脂に限らず、例えば、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂又はシリコーン樹脂であってもよい。第1フィラー及び第2フィラーの材料は、例えば、シリカである。フィラーの材料は、シリカに限らず、例えば、窒化シリコン、酸化アルミニウム、窒化ボロン、窒化アルミニウム、ダイヤモンド又はカーボンであってもよい。
【0026】
フィラーを含む樹脂部は、フィラーの平均粒径が大きいほど、樹脂材料の容積単価が下がって低コスト化を図れるという利点がある一方で、狭小空間へ成形する際に未充填部が発生する懸念がある。実施形態1では、ICチップ2の複数の外部端子20の各々が柱状であり、所定方向におけるICチップ2の第2樹脂部42側の主面と第2樹脂部42との間の距離を長くしやすいので、低コスト化の観点で、第1フィラーの平均粒径を、第2フィラーの平均粒径よりも大きくしてある。
【0027】
(2.2.2)複数のランド電極
複数のランド電極5の各々は、電子部品1を実装基板10等に実装するための端子である。複数のランド電極5は、導電性を有する。複数のランド電極5の各々の材料は、例えば、銅又は銅合金を含む。複数のランド電極5の各々は、例えば、銅又は銅合金を含む層と、めっき層と、を含んでもよい。めっき層の材料は、例えば、Ni、Pd、Au等を含む。
【0028】
図2及び
図3に示すように、複数(
図3の例では6つ)のランド電極5は、樹脂部4の第2主面402から露出している。パッケージ3では、樹脂部4の第2主面402と複数のランド電極5の主面500とが面一である。樹脂部4の第2主面402と複数のランド電極5の主面500とが面一であるとは、第2主面402と各ランド電極5の主面500との間の段差が第2主面402の最大高さ粗さ以下であることを意味する。
【0029】
複数のランド電極5は、ICチップ2と電気的に接続されている。複数のランド電極5は、ICチップ2の複数の外部端子20と一対一に対応しており、対応する外部端子20と電気的に接続されている。ここで、複数のランド電極5は、ランド電極51と、ランド電極52と、ランド電極53と、ランド電極54と、ランド電極55と、ランド電極56と、を含む。ランド電極51は、ICチップ2の制御端子21と電気的に接続されている。ランド電極52は、ICチップ2の入出力端子22と電気的に接続されている。ランド電極53は、ICチップ2の電源端子23と電気的に接続されている。ランド電極54は、ICチップ2の入出力端子24と電気的に接続されている。ランド電極55は、ICチップ2のグランド端子25と電気的に接続されている。ランド電極56は、ICチップ2の入出力端子26と電気的に接続されている。したがって、複数のランド電極5のうちランド電極52、54、56は、高周波信号が通過する電極であり、ランド電極51、53、55は、交流的にはグランド電極として機能する。
【0030】
以下では、複数のランド電極5のレイアウトの説明の便宜上、ランド電極51、ランド電極52、ランド電極53、ランド電極54、ランド電極55及びランド電極56を、それぞれ、第1端子51、第2端子52、第3端子53、第4端子54、第5端子55及び第6端子56と称することもある。
【0031】
パッケージ3では、第1端子51~第6端子56が2×3のマトリクス状に配置されている。第1端子51は、樹脂部4の第2主面402の4つの角隅部421~424のうち1つの角隅部421に配置されている。樹脂部4の第2主面402の4つの角隅部421~424の各々は、頂点ではなく、頂点付近のエリアを意味する。
【0032】
樹脂部4の第1主面401には、第1主面401側から電子部品1の方向判別のためのマーク411(
図5参照)が形成されている。
【0033】
パッケージ3では、第1端子51を基準として、第1端子51、第2端子52、第3端子53、第4端子54、第5端子55及び第6端子56が、樹脂部4の外縁430に沿った方向において、第1端子51、第2端子52、第3端子53、第4端子54、第5端子55及び第6端子56の順に並んでいる。より詳細には、パッケージ3では、2つの長辺431、433のうちの1つの長辺431に沿って、x軸の正側の方向に、第1端子51、第2端子52及び第3端子53が、第1端子51、第2端子52及び第3端子53の順に並んでおり、残りの1つの長辺433に沿って、x軸の負側の方向に、第4端子54、第5端子55及び第6端子56が、第4端子54、第5端子55及び第6端子56の順に並んでいる。1つの長辺431に沿って並んでいる第1端子51、第2端子52及び第3端子53は、等ピッチで並んでいる。また、1つの長辺433に沿って並んでいる第4端子54、第5端子55及び第6端子56は、等ピッチで並んでいる。本開示において「等ピッチ」とは、厳密に等ピッチでなくてもよい。例えば、第1端子51におけるy軸に平行な中心線と第2端子52におけるy軸に平行な中心線との間の距離が、第2端子52におけるy軸に平行な中心線と第3端子53におけるy軸に平行な中心線との間の距離の、90%以上110%以下の値であればよい。
【0034】
複数のランド電極5は、1つの第1ランド電極(ランド電極51)と、第1ランド電極以外の残りのランド電極5である5つの第2ランド電極(ランド電極52~56)と、を含む。
【0035】
ランド電極51の面積は、所定方向からの平面視において、5つのランド電極52~56の各々の面積よりも大きい。ランド電極51の平面視形状は、所定方向からの平面視において、5つのランド電極52~56の平面視形状とは異なる。5つのランド電極52~56の平面視形状は、互いに同じである。
【0036】
ランド電極51の平面視形状は、矩形状である。ここにおいて、「矩形状」は、正方形状であるが、正方形状に限らず、長方形状でもよい。また、「矩形状」は、厳密に矩形である形状だけに限らず、4つの頂部の各々が丸みを有する形状も含む。ランド電極51が、4つの頂部の各々が丸みを有する矩形状である場合、製造時にランド電極51を形成する工程でランド電極51にバリが発生しにくくなるという利点がある。5つのランド電極52~56の各々は、第1部分510と、第2部分520と、を含む。第1部分510は、平面視で長方形状である。第2部分520は、第1部分510から離れるにつれて幅が狭くなる形状である。5つのランド電極52~56の各々において、第1部分510及び第2部分520は、樹脂部4の第2主面402の外縁430側から、第1部分510及び第2部分520の順に並んでいる。x軸に平行な方向において、5つのランド電極52~56の各々の第1部分510の幅は、ランド電極51の幅と同じである。5つのランド電極52~56の平面視形状は、円弧状の部分502を有する。
【0037】
(2.2.3)複数の内部電極
複数(
図1の例では、6つ)の内部電極6は、樹脂部4内に配置されている。複数の内部電極6は、ICチップ2に接続されている。
【0038】
複数の内部電極6は、ICチップ2の複数の外部端子20に一対一に対応する。複数の内部電極6の各々は、複数の外部端子20のうち対応する外部端子20と電気的に接続されている。より詳細には、複数の内部電極6の各々は、対応する外部端子20と接合部7により接合されている。接合部7の材料は、例えば、はんだを含む。
【0039】
また、複数の内部電極6は、複数のランド電極5に一対一に接続されており、かつ、ICチップ2に接続されている。複数の内部電極6の各々は、
図1に示すように、複数のランド電極5のうち対応するランド電極5を平面視で内包している。以下では、複数の内部電極6のうちランド電極51に接続されている内部電極6を内部電極61と称し、ランド電極52~55に接続されている内部電極6を内部電極62~66と称することもある。
【0040】
複数の内部電極6の各々は、第1部分601と、第2部分602と、を含む。複数の内部電極6の各々の第1部分601は、平面視で、複数のランド電極5のうち対応するランド電極5よりも大きい。複数の内部電極6の各々の第1部分601は、複数のランド電極5のうち対応するランド電極5を平面視で内包し、平面視で対応するランド電極5の外縁50に沿った平面視形状を有する。内部電極6の第2部分602は、平面視で第1部分601からICチップ2の中心に向かって突出しており、複数の外部端子20のうち対応する外部端子20に平面視で一部が重なる。なお、複数の内部電極6の各々の第1部分601が、複数のランド電極5のうち対応するランド電極5を平面視で内包するのは、実施形態1に係る電子部品1の製造方法として、複数の内部電極6を形成した後で、複数のランド電極5を形成する工法を採用しているからである。
【0041】
(3)電子部品を備える高周波モジュール
高周波モジュール300は、例えば、
図7に示すように、実装基板10と、電子部品1と、を備える。実装基板10は、主面101を有する。電子部品1は、実装基板10の主面101に実装されている。
【0042】
実装基板10は、電子部品1の複数のランド電極5に一対一に対応する複数のパッド電極110と、を有している。複数のパッド電極110は、複数のランド電極51~56に一対一に対応する複数のパッド電極111~116を含む。電子部品1の複数のランド電極5の各々は、複数のパッド電極111のうち対応するパッド電極111に接合部11により接合されている。各接合部11の材料は、はんだである。所定方向からの平面視で、複数のパッド電極110の各々は、複数のランド電極5のうち対応するランド電極5よりも大きく、対応するランド電極5を内包する。所定方向からの平面視で、第1ランド電極に対応するパッド電極111の面積は、5つの第2ランド電極に対応する5つのパッド電極112~116の各々の面積よりも大きい。パッド電極111の平面視形状は、矩形状である。パッド電極111の平面視形状は、パッド電極112~116の平面視形状とは異なる。
【0043】
実装基板10は、例えば、プリント配線板である。なお、実装基板10は、プリント配線板に限らず、例えば、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)基板、HTCC(High Temperature Co-fired Ceramics)基板、樹脂多層基板又は部品内蔵基板であってもよい。
【0044】
高周波モジュール300では、電子部品1を含む複数の電子部品が、実装基板10に実装されている。複数の電子部品は、電子部品1の他に、パワーアンプ及びローノイズアンプを含む。パワーアンプは、例えば、電子部品1の選択端子201に接続されている。パワーアンプは、高周波信号(送信信号)を電力増幅して出力する。ローノイズアンプは、例えば、電子部品1の選択端子202に接続されている。ローノイズアンプは、高周波信号(受信信号)を増幅して出力する。
【0045】
実装基板10は、複数の外部接続端子を有する。複数の外部接続端子は、例えば、アンテナ端子と、信号入力端子と、信号出力端子と、入力制御端子と、を含む。アンテナ端子は、電子部品1の共通端子200に接続されている。信号入力端子は、例えば、パワーアンプの入力端子に接続されている。信号出力端子は、例えば、ローノイズアンプの出力端子に接続されている。入力制御端子は、例えば、電子部品1のランド電極51に接続されている。
【0046】
(4)効果
実施形態1に係る電子部品1では、複数のランド電極5が、1つのランド電極(第1ランド電極)と、ランド電極51以外の残りのランド電極5である5つのランド電極(第2ランド電極)52~56と、を含む。実施形態1に係る電子部品1では、ランド電極51の面積が、所定方向からの平面視において、5つのランド電極52~56の各々の面積よりも大きく、かつ、ランド電極51の平面視形状が、所定方向からの平面視において、5つのランド電極52~56の平面視形状とは異なる。これにより、実施形態1に係る電子部品1は、実装基板への実装工程において方向の識別性を向上させることが可能であり、かつ、実装基板に対する実装強度の低下を抑制することが可能となる。
【0047】
より詳細には、実施形態1に係る電子部品1は、第1ランド電極が第1ランド電極以外の5つの第2ランド電極の面積よりも大きく、かつ第1ランド電極の平面視形状が5つの第2ランド電極の平面視形状と異なるので、樹脂部4の第1主面401と第2主面402とのうち第2主面402側から第1ランドを識別することが可能となる。電子部品1を実装工程において吸着コレット等によって吸着する前に、電子部品1がテープ又はトレイに配置されている状態では第1主面401側から411を識別することができる。実施形態1に係る電子部品1によれば、実装工程において、吸着コレットに電子部品1が吸着されている状態で、電子部品1の第1ランド電極を識別することができるので、電子部品1が実装基板に対して間違った方向で実装される可能性を低減できる。また、第1ランド電極が第1ランド電極以外の5つの第2ランド電極の面積よりも大きく、かつ第1ランド電極の平面視形状が5つの第2ランド電極の平面視形状と異なることにより、第1ランド電極の実装強度が5つの第2ランド電極の各々の実装強度よりも相対的に強くなりやすく、第1ランド電極が実装基板から剥離されにくくなる。
【0048】
また、実施形態1に係る電子部品1は、高周波信号が通過するランド電極52(共通端子200)に隣接するように、高周波信号が通過しないランド電極51及びランド電極53が配置されている。これにより、実施形態1に係る電子部品1は、ランド電極52と高周波信号が通過するランド電極54(選択端子201)との間の距離を長くしやすくなるとともに、ランド電極52と高周波信号が通過するランド電極56(選択端子202)との間の距離を長くしやすくなる。よって、実施形態1に係る電子部品1は、ランド電極52とランド電極54との間に発生する不要な寄生容量を減少させることができるとともに、ランド電極52とランド電極56との間に発生する不要な寄生容量を減少させることが可能となる。これにより、実施形態1に係る電子部品1は、高周波特性を向上でき、挿入損失を低減することが可能となる。
【0049】
また、電子部品1が実装される実装基板10においてランド電極51に対応するパッド電極111の面積が、他の5つのランド電極52~56に一対一に対応する5つのパッド電極112~116の各々の面積よりも大きくなり、パッド電極110とグランドとの間で発生する寄生容量(シャント容量ともいう)が大きくなる。しかしながら、電子部品1では、複数のランド電極5のうちランド電極51として、高周波信号を通過させる必要のない制御端子を割り当ててあるので、ランド電極51の面積を他の2つのランド電極52~56の各々よりも大きくしても、高周波特性に影響することを考慮する必要がないという利点がある。
【0050】
また、実施形態1に係る電子部品1では、複数の内部電極6の各々の第1部分601が、複数のランド電極5のうち対応するランド電極5を平面視で内包し、複数の内部電極6の各々の第2部分602が、平面視で第1部分601からICチップ2の中心に向かって突出している。これにより、実施形態1に係る電子部品1は、複数の内部電極6のうち隣り合う内部電極6間の最短距離をより長くすることができ、隣り合う内部電極6間に発生する寄生容量を低減でき、隣り合う内部電極6間に一対一に対応する2つのランド電極5間に発生する端子間分布容量を低減することが可能となる。
図1の例では、例えば、内部電極61と内部電極62との最短距離G1をより長くすることができ、内部電極61と内部電極62との間に発生する寄生容量を低減でき、ランド電極51とランド電極52との間に発生する端子間分布容量を低減することが可能となる。直流、低周波では、端子間分布容量の発生は大きな問題にならないが、高周波用の電子部品では問題となることがある。これに対し、実施形態1に係る電子部品1は、内部電極61と内部電極62との間の最短距離G1を、より長くすることが可能となり、高周波信号の通過するランド電極52とグランドとの間に発生する分布容量を低減でき、ランド電極52のリターンロスを大きくできる。したがって、実施形態1に係る電子部品1は、整合性を改善でき)、ランド電極52を通過する高周波信号の挿入損失を減少させることができる。
【0051】
実施形態1に係る電子部品1では、樹脂部4の第2主面402の外縁430に含まれる長辺431に沿って並んでいる3つのランド電極5のうち面積の大きなランド電極51が2つのランド電極52、53の間に位置しないので、複数の内部電極6のうち隣り合う2つの内部電極6間の最短距離を、より長くすることができる。
【0052】
また、実施形態1に係る電子部品1では、SPDT型スイッチの共通端子200をランド電極51とは異なるランド電極52により構成しているので、共通端子200と選択端子201とを含む経路と、共通端子200と選択端子202とを含む経路と、のそれぞれにおいて、整合性及び挿入損失を改善することができる。
【0053】
(実施形態2)
実施形態2に係る電子部品1Aについて、
図8を参照して説明する。実施形態2に係る電子部品1Aに関し、実施形態1に係る電子部品1(
図1~5参照)と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0054】
(1)構成
実施形態2に係る電子部品1Aは、ICチップ2の複数の外部端子20が、はんだバンプである点で、実施形態1に係る電子部品1と相違する。これにより、電子部品1Aは、電子部品1と比べて、第1樹脂部41のうちICチップ2と第2樹脂部42との間に介在する部分の厚さが薄い。
【0055】
また、電子部品1Aでは、第1樹脂部41に含まれる第1フィラーの平均粒径が、第2樹脂部42に含まれる第2フィラーの平均粒径よりも小さい。
【0056】
(2)効果
実施形態2に係る電子部品1Aでは、実施形態1に係る電子部品1と同様、ランド電極51の面積が、所定方向からの平面視において、5つのランド電極52~56の各々の面積よりも大きく、かつ、ランド電極51の平面視形状が、所定方向からの平面視において、5つのランド電極52~56の平面視形状とは異なる。これにより、実施形態2に係る電子部品1Aは、実装基板10への実装工程において方向の識別性を向上させることが可能であり、かつ、実装基板10に対する実装強度の低下を抑制することが可能となる。
【0057】
また、実施形態2に係る電子部品1Aでは、第1フィラーの平均粒径が第2フィラーの平均粒径よりも小さいので、第1樹脂部41の成形時にICチップ2と第2樹脂部42との間に空隙が発生することを抑制でき、実装工程においてはんだフラッシュ現象(はんだスプラッシュ現象ともいう)が発生することによる電気絶縁性の低下を抑制することができる。
【0058】
(実施形態3)
実施形態3に係る電子部品1Bについて、
図9~12を参照して説明する。実施形態3に係る電子部品1Bに関し、実施形態1に係る電子部品1(
図1~5参照)と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9では、第1樹脂部41の図示を省略してある。
【0059】
(1)電子部品の構成
実施形態3に係る電子部品1Bでは、ICチップ2の複数(
図9の例では、6つ)の外部端子20が第2樹脂部42側とは反対側に位置している。
【0060】
電子部品1Bでは、第1ランド電極であるランド電極51が選択端子202を構成している。また、電子部品1Bでは、5つの第2ランド電極のうちランド電極55が共通端子200を構成し、ランド電極53が選択端子201を構成している。
【0061】
電子部品1Bにおける複数の外部端子20は、2以上(
図9の例では、3つ)の高周波信号端子と、2以上(
図9の例では、3つ)の非高周波信号端子と、を含む。
図9の例では、2以上の高周波信号端子は、3つの入出力端子21B,23B,25Bを含む。3つの入出力端子21B,23B,25Bの各々は、高周波信号が通過する端子である。
図9の例では、ICチップ2の入出力端子25Bが、共通端子200に接続されており、入出力端子23Bが選択端子201に接続されており、入出力端子21Bが選択端子202に接続されている。
図9の例では、2以上の非高周波信号端子は、電源端子24Bと、制御端子26Bと、グランド端子22Bと、を含む。電源端子24Bは、外部電源からの電源電圧をICチップ2に入力するための端子である。制御端子26Bは、ICチップ2において外部回路からの制御信号をICチップ2に入力するための端子である。
【0062】
ICチップ2は、接合部9を介して第2樹脂部42に接合されている。接合部9は、電気絶縁性を有する。接合部9の材料は、例えば、ダイボンド用のDAF(Die Attach Film)である。
【0063】
電子部品1Bでは、複数(
図9の例では、6つ)の内部電極6の各々の平面視形状が矩形状(
図9の例では、正方形状)である。また、電子部品1Bでは、複数の内部電極6の面積が同じである。
【0064】
電子部品1Bでは、複数(
図9の例では、6つ)の外部端子20の各々が、複数(
図9の例では、6つ)の内部電極6のうち対応する内部電極6に対して導電性ワイヤ(ボンディングワイヤ)8を介して接続されている。したがって、電子部品1Bは、6つの導電性ワイヤ8を備える。各導電性ワイヤ8は、例えば、Auワイヤ、Alワイヤ、Cuワイヤ又はPdコートのCuワイヤである。
【0065】
電子部品1Bでは、第1樹脂部41が、ICチップ2及び6つの導電性ワイヤ8を覆っている。
【0066】
(2)電子部品の回路構成
電子部品1Bのスイッチ回路SC1の等価回路は、
図12に示すように、2つのスイッチS1、S2、共通端子200及び2つの選択端子201,202の他に、3つのインダクタL1~L3と、3つのキャパシタC1~C3と、を含む。
【0067】
インダクタL1は、スイッチS1と選択端子201との間に接続されている。インダクタL2は、スイッチS2と選択端子202との間に接続されている。インダクタL3は、スイッチS1及びスイッチS2の接続点と共通端子200との間に接続されている。
【0068】
インダクタL1は、ICチップ2の入出力端子23Bと内部電極63とを接続している導電性ワイヤ8のインダクタンス成分である。また、インダクタL2は、ICチップ2の入出力端子21Bと内部電極61とを接続している導電性ワイヤ8のインダクタンス成分である。また、インダクタL3は、ICチップ2の入出力端子25Bと内部電極65とを接続している導電性ワイヤ8のインダクタンス成分である。
【0069】
キャパシタC1は、電子部品1Bを実装基板10(
図13参照)に実装した状態で、ランド電極53に接続されているパッド電極113とグランドとの間に発生する寄生容量(シャント容量)である。また、キャパシタC2は、電子部品1Bを実装基板10に実装した状態で、ランド電極51に接続されているパッド電極111とグランドとの間に発生する寄生容量(シャント容量)である。また、キャパシタC3は、電子部品1Bを実装基板10に実装した状態で、ランド電極55に接続されているパッド電極115とグランドとの間に発生する寄生容量(シャント容量)である。キャパシタC1は、インダクタL1のインダクタンス成分を補償するキャパシタ、すなわちインピーダンス整合用のキャパシタとして機能する。キャパシタC2は、インダクタL2のインダクタンス成分を補償するキャパシタ、すなわちインピーダンス整合用のキャパシタとして機能する。キャパシタC3は、インダクタL3のインダクタンス成分を補償するキャパシタ、すなわちインピーダンス整合用のキャパシタとして機能する。
【0070】
(3)電子部品を備える高周波モジュール
高周波モジュール300Bは、例えば、
図14に示すように、実装基板10と、電子部品1と、を備える。電子部品1Bは、実装基板10に実装されている。
【0071】
実装基板10は、電子部品1Bの複数のランド電極5に一対一に対応する複数のパッド電極110と、を有している。複数のパッド電極110は、複数のランド電極51~56に一対一に対応する複数のパッド電極111~116を含む。電子部品1Bの複数のランド電極5の各々は、複数のパッド電極111のうち対応するパッド電極111に接合部11により接合されている。各接合部11の材料は、はんだである。所定方向からの平面視で、複数のパッド電極110の各々は、複数のランド電極5のうち対応するランド電極5よりも大きく、対応するランド電極5を内包する。所定方向からの平面視で、6つのパッド電極111~116の面積は同じである。また、6つのパッド電極111~116の各々の平面視形状は、矩形状(
図13の例では、正方形状)である。また、6つのパッド電極111~116の平面視形状は、同じである。
【0072】
実装基板10は、例えば、プリント配線板である。なお、実装基板10は、プリント配線板に限らず、例えば、LTCC基板、HTCC基板、樹脂多層基板又は部品内蔵基板であってもよい。
【0073】
高周波モジュール300Bでは、実施形態1に係る高周波モジュール300と同様、電子部品1Bを含む複数の電子部品が、実装基板10に実装されている。
【0074】
また、実装基板10は、実施形態1に係る高周波モジュール300の実装基板10と同様、複数の外部接続端子を有する。
【0075】
(4)効果
実施形態3に係る電子部品1Bは、ランド電極51の面積が、所定方向からの平面視において、5つのランド電極52~56の各々の面積よりも大きく、かつ、ランド電極51の平面視形状が、所定方向からの平面視において、5つのランド電極52~56の平面視形状とは異なる。これにより、実施形態3に係る電子部品1Bは、実装基板10への実装工程において方向の識別性を向上させることが可能であり、かつ、実装基板10に対する実装強度の低下を抑制することが可能となる。
【0076】
上記の実施形態1~3等は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態等は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0077】
(変形例1)
実施形態1の変形例1に係る電子部品1Cでは、
図15に示すように、5つのランド電極52~56の各々の形状が、実施形態1に係る電子部品1における5つのランド電極52~56の形状と異なる。
【0078】
変形例1に係る電子部品1Cにおける5つのランド電極52~56は、四角形の2つの頂部の各々に円弧状の部分502を有する点で、実施形態1に係る電子部品1における5つのランド電極52~56と相違する。
【0079】
(変形例2)
実施形態1の変形例2に係る電子部品1Dは、
図16に示すように、複数のランド電極52~56の各々の平面視形状が六角形状である点で、実施形態1に係る電子部品1と相違する。複数のランド電極52~56の各々では、第1部分510の形状が長方形状であり、第2部分520の形状が台形状である。
【0080】
(変形例3)
実施形態1の変形例3に係る電子部品1Eは、
図17に示すように、複数のランド電極52~56の各々の平面視形状が五角形状である点で、実施形態1に係る電子部品1と相違する。複数のランド電極52~56の各々では、第1部分510の形状が長方形状であり、第2部分520の形状が三角形状である。
【0081】
(変形例4)
実施形態1の変形例4に係る電子部品1Fは、
図18に示すように、5つのランド電極52~56の各々の形状が、実施形態1に係る電子部品1における5つのランド電極52~56の形状と異なる。
【0082】
実施形態1の変形例4に係る電子部品1Fにおける5つのランド電極52~56は、四角形の4つの頂部の各々に円弧状の部分502を有する点で、実施形態1に係る電子部品1における5つのランド電極52~56と相違する。
【0083】
(変形例5)
実施形態1の変形例5に係る電子部品1Gは、
図19に示すように、5つのランド電極52~56の各々の平面視形状が八角形状である点で、実施形態1に係る電子部品1と相違する。
【0084】
(変形例6)
実施形態1の変形例6に係る電子部品1Hは、
図20に示すように、5つのランド電極52~56の各々の平面視形状が、正方形状であり、かつ正方形状の一方の対角線が樹脂部4の第2主面402の外縁430の長辺431、433に平行であり、他方の対角線が短辺432,434に平行である点で、実施形態1に係る電子部品1と相違する。
【0085】
(変形例7)
実施形態1の変形例7に係る電子部品1Iは、
図21に示すように、5つのランド電極52~56の各々の平面視形状が、円形状である点で、実施形態1に係る電子部品1と相違する。
【0086】
(変形例8)
実施形態1の変形例8に係る電子部品1Jは、
図22に示すように、16個のランド電極5を備え、16個のランド電極5が、1つのランド電極51(第1ランド電極)と、ランド電極51以外の15個のランド電極5(第2ランド電極)と、を含む点で、実施形態1に係る電子部品1と相違する。なお、実施形態1に係る電子部品1は高周波用のSPDT型のスイッチであるが、変形例8に係る電子部品1Jは、SPDT型のスイッチではなく、例えば、1つの共通端子とN個(Nは、3以上の整数)とを有するスイッチ、又は、N個の共通端子とN個の選択端子とを有するスイッチである。
【0087】
(変形例9)
実施形態1の変形例9に係る電子部品1Kは、
図23に示すように、所定方向からの平面視で、樹脂部4の第2主面402から露出している6つの突出部80を備える点で、実施形態1に係る電子部品1と相違する。6つの突出部80は、6つのランド電極5に一対一に対応し、対応するランド電極5の外縁から樹脂部4の第2主面402の外縁430に向かって突出している。突出部80の幅は、ランド電極5の幅よりも狭い。6つのランド電極5の各々は、突出部80を含まない。突出部80は、6つのランド電極5を1つのリードフレームから形成する際のリードフレームの一部である。すなわち、突出部80は、リードフレームにおいてランド電極5とフレーム部とを繋いでいる繋ぎ部をフレーム部から切断することによって形成されている。
【0088】
(変形例10)
実施形態1の変形例10に係る電子部品1Lは、
図24に示すように、6つのランド電極5の各々に2つの突出部80が繋がっている点で、実施形態1の変形例9に係る電子部品1Kと相違する。6つのランド電極5の各々は、2つの突出部80を含まない。12個の突出部80は、6つのランド電極5を1つのリードフレームから形成する際のリードフレームの一部である。すなわち、12個の突出部80は、リードフレームにおいて6つのランド電極5とフレーム部とを繋いでいる12個の繋ぎ部をフレーム部から切断することによって形成されている。
【0089】
(その他の変形例)
例えば、電子部品1,1A~1Lでは、複数のランド電極5が、ICチップ2の回路と電気的に接続されていないランド電極5を含んでいてもよい。例えば、第1ランド電極(ランド電極51が、ICチップ2の回路と電気的に接続されていないランド電極であってもよい。
【0090】
また、電子部品1,1A~1Lでは、複数のランド電極5が1つの第1ランド電極と5つ以上の第2ランド電極を含む場合だけに限らず、複数のランド電極5が1つの第1ランド電極と3つ以上の第2ランド電極とを含んでいればよい。
【0091】
電子部品1では、複数の内部電極6の各々の第1部分601が、所定方向において重なるランド電極5よりも大きいが、第1部分601がランド電極5よりも小さくてもよい。この場合、所定方向からの平面視で、複数のランド電極5の各々が、複数の内部電極6のうち対応する内部電極6の第1部分601を内包する。
【0092】
上記の各変形例に係る電子部品1C~1Lにおいても、実施形態1に係る電子部品1と同様の効果を奏する。
【0093】
また、本開示に係る高周波用の電子部品は、SPDT型のスイッチに限らず、アンテナ切替スイッチ、スイッチプレクサ、スイッチとローノイズアンプとを含む電子部品、ローパスフィルタとRFスイッチとを含む電子部品、バンドパスフィルタとRFスイッチとを含む電子部品又は増幅器であってもよい。
【0094】
また、本開示に係る電子部品は、パッケージ3が、ICチップ2と、ICチップ2とは異なるチップと、を覆う構成であってもよい。ICチップ2とは異なるチップは、例えば、弾性波フィルタ(例えば、SAWフィルタ)を含む。
【0095】
(態様)
本明細書には、以下の態様が開示されている。
【0096】
第1の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)は、ICチップ(2)と、パッケージ(3)と、を備える。パッケージ(3)は、ICチップ(2)を覆っている。パッケージ(3)は、樹脂部(4)と、複数のランド電極(5)と、を含む。樹脂部(4)は、所定方向において互いに対向する第1主面(401)及び第2主面(402)を有し、ICチップ(2)を覆っている。複数のランド電極(5)は、樹脂部(4)の第2主面(402)から露出している。複数のランド電極(5)は、1つの第1ランド電極(ランド電極51)と、第1ランド電極以外の残りのランド電極(5)である3以上の第2ランド電極(ランド電極52~56)と、を含む。第1ランド電極の面積は、所定方向からの平面視において、3以上の第2ランド電極の各々の面積よりも大きい。第1ランド電極の平面視形状は、所定方向からの平面視において、3以上の第2ランド電極の平面視形状とは異なる。
【0097】
この態様によれば、実装基板(10)への実装工程において方向の識別性を向上させることが可能であり、かつ、実装基板(10)に対する実装強度の低下を抑制することが可能となる。
【0098】
第2の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第1の態様において、複数のランド電極(5)は、ICチップ(2)と電気的に接続されている。
【0099】
第3の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第1の態様において、第1ランド電極(ランド電極51)は、ICチップ(2)と電気的に接続されている。
【0100】
この態様によれば、ICチップ(2)と電気的に接続されている第1ランド電極の実装強度を向上させることが可能となる。
【0101】
第4の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第1~3の態様のいずれか一つにおいて、3以上の第2ランド電極(ランド電極52~56)の平面視形状は、互いに同じである。
【0102】
この態様によれば、第1ランド電極を識別しやすくなる。
【0103】
第5の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第1~4の態様のいずれか一つにおいて、樹脂部(4)は、平面視で矩形状である。第1ランド電極は、樹脂部(4)の第2主面(402)の4つの角隅部(421~424)のいずれか1つに配置されている。
【0104】
この態様によれば、第1ランド電極を1番端子と定義することで、工業界で標準的に設定される角隅部の1番端子を容易に識別させることが可能となる。
【0105】
第6の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第1~5の態様のいずれか一つにおいて、第1ランド電極(ランド電極51)の平面視形状は、矩形状である。3以上の第2ランド電極(ランド電極52~56)の各々の平面視形状は、円弧状の部分(502)を有する。
【0106】
この態様によれば、第1ランド電極を識別しやすくなる。
【0107】
第7の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第1~6の態様のいずれか一つにおいて、3以上の第2ランド電極(ランド電極52~56)の各々は、第1部分(510)と、第2部分(520)と、を含む。第1部分(510)は、平面視で矩形状である。第2部分(520)は、平面視で第1部分(510)から離れるにつれて幅が狭くなる。3以上の第2ランド電極(ランド電極52~56)の各々において、第1部分(510)及び第2部分(520)は、樹脂部(4)の第2主面(402)の外縁(430)側から、第1部分(510)及び第2部分(520)の順に並んでいる。
【0108】
第8の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第7の態様において、パッケージ(3)は、樹脂部(4)内に配置されている複数の内部電極(6)を更に含む。複数の内部電極(6)は、複数のランド電極(5)に一対一に接続されており、かつ、ICチップ(2)に接続されている。複数のランド電極(5)の各々は、複数の内部電極(6)のうち対応する内部電極(6)に平面視で内包されている。
【0109】
第9の態様に係る電子部品(1;1A;1B;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第8の態様において、ICチップ(2)は、複数の外部端子(20)を有する。複数の内部電極(6)の各々は、第1部分(601)と、第2部分(602)と、を含む。複数の内部電極(6)の各々の第1部分(601)は、複数のランド電極(5)のうち対応するランド電極(5)を平面視で内包し、平面視で対応するランド電極(5)の外縁(50)に沿った平面視形状を有する。第2部分(602)は、平面視で第1部分(601)からICチップ(2)の中心に向かって突出しており、複数の外部端子(20)のうち対応する外部端子(20)に平面視で一部が重なる。
【0110】
この態様によれば、複数の内部電極(6)のうち隣り合う内部電極(6)間の最短距離(G1)をより長くすることができ、端子間分布容量を低減することが可能となる。
【0111】
第10の態様に係る電子部品(1;1A;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第1~8の態様のいずれか一つにおいて、ICチップ(2)は、複数の外部端子(20)を有する。複数の外部端子(20)は、2以上の高周波信号端子と、2以上の非高周波信号端子と、を含む。2以上の高周波信号端子の各々は、高周波信号の入出力端子(22,24,26)である。2以上の非高周波信号端子の各々は、電源端子(23)若しくは制御端子(21)若しくはグランド端子(25)である。第1ランド電極(ランド電極51)は、2以上の非高周波信号端子のうちの1つの非高周波信号端子に接続されている。
【0112】
この態様によれば、高周波信号の通過しない第1ランドの実装強度を向上させることが可能となる。
【0113】
第11の態様に係る電子部品(1B)では、第1~8の態様のいずれか一つにおいて、ICチップ(2)は、複数の外部端子(20B)を有する。複数の外部端子(20B)は、2以上の高周波信号端子と、2以上の非高周波信号端子と、を含む。2以上の高周波信号端子の各々は、高周波信号の入出力端子(21B,23B,25B)である。2以上の非高周波信号端子の各々は、電源端子(24B)若しくは制御端子(26B)若しくはグランド端子(22B)である。第1ランド電極は、2以上の高周波信号端子のうちの1つの高周波信号端子に接続されている。
【0114】
この態様によれば、高周波信号の通過する第1ランド電極の実装強度を向上させることが可能となる。
【0115】
第12の態様に係る電子部品(1;1A;1C;1D;1E;1F;1G;1H;1I;1J;1K;1L)では、第1~11の態様のいずれか一つにおいて、樹脂部(4)は、第1樹脂部(41)と、第2樹脂部(42)と、を含む。第1樹脂部(41)は、第1主面(401)を有し、ICチップ(2)を覆っている。第2樹脂部(42)は、第2主面(402)を有し、複数の内部電極(6)及び複数のランド電極(5)が配置されている。第1樹脂部(41)は、第1樹脂及び第1フィラーを含む。第2樹脂部(42)は、第2樹脂及び第2フィラーを含む。第2フィラーの平均粒径は、第1フィラーの平均粒径よりも小さい。
【0116】
第13の態様に係る電子部品(1B)では、第1~11の態様のいずれか一つにおいて、樹脂部(4)は、第1樹脂部(41)と、第2樹脂部(42)と、を含む。第1樹脂部(41)は、第1主面(401)を有し、ICチップ(2)を覆っている。第2樹脂部(42)は、第2主面(402)を有し、複数の内部電極(6)及び複数のランド電極(5)が配置されている。第1樹脂部(41)は、第1樹脂及び第1フィラーを含む。第2樹脂部(42)は、第2樹脂及び第2フィラーを含む。第1フィラーの平均粒径は、第2フィラーの平均粒径よりも小さい。
【0117】
この態様によれば、第1樹脂部(41)の成形時にICチップ(2)と第2樹脂部(42)との間に空隙が発生することを抑制でき、実装工程においてはんだフラッシュ現象(はんだスプラッシュ現象ともいう)が発生することによる電気絶縁性の低下を抑制することができる。
【符号の説明】
【0118】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、1I、1J、1K、1L 電子部品
2 ICチップ
20 外部端子
21 制御端子
22 入出力端子
23 電源端子
24 入出力端子
25 グランド端子
26 入出力端子
21B 入出力端子
22B グランド端子
23B 入出力端子
24B 電源端子
25B 入出力端子
26B 制御端子
3 パッケージ
4 樹脂部
401 第1主面
411 マーク
402 第2主面
41 第1樹脂部
42 第2樹脂部
421~424 角隅部
430 外縁
431 長辺
432 短辺
433 長辺
434 短辺
5 ランド電極
50 外縁
500 主面
510 第1部分
520 第2部分
51 ランド電極(第1ランド電極、第1端子)
52 ランド電極(第2ランド電極、第2端子)
53 ランド電極(第2ランド電極、第3端子)
54 ランド電極(第2ランド電極、第4端子)
55 ランド電極(第2ランド電極、第5端子)
56 ランド電極(第2ランド電極、第6端子)
6 内部電極
601 第1部分
602 第2部分
61 内部電極
62 内部電極
63 内部電極
64 内部電極
65 内部電極
66 内部電極
7 接合部
8 導電性ワイヤ
9 接合部
10 実装基板
101 主面
110 パッド電極
111、112、113、114、115、116 パッド電極
11 接合部
80 突出部
200 共通端子
201 選択端子
202 選択端子
300、300B 高周波モジュール
L1 インダクタ
L2 インダクタ
L3 インダクタ
S1 スイッチ
S2 スイッチ
SC1 スイッチ回路