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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168320
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】台車
(51)【国際特許分類】
   B62B 3/02 20060101AFI20241128BHJP
【FI】
B62B3/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084880
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】500367067
【氏名又は名称】株式会社カインズ
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】小澤 浩次
(72)【発明者】
【氏名】施 建軍
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 慶
(72)【発明者】
【氏名】磯部 宥子
【テーマコード(参考)】
3D050
【Fターム(参考)】
3D050AA01
3D050BB02
3D050CC05
3D050DD03
3D050EE08
3D050EE15
3D050GG02
3D050KK12
(57)【要約】
【課題】安定的に立てかけることにより簡単な構成でコンパクトに収納できる台車を提供する。
【解決手段】台車10は、荷台部12と、一対の後輪14と、一対の接続部15,16と、ハンドル部18と、を備える。荷台部12は、コンテナCoを載せる積載プレート22を有する。後輪14は、荷台部12において積載プレート22の反対側に設けられている。接続部15,16は、荷台部12に設けられ、後輪14の反対側に突出されている。ハンドル部18は、接続部15,16に支持されて、使用位置P1および折畳位置P2に配置可能である。接続部15,16の凹凸部62および後輪14の後端面14aは、積載プレート22に交差する方向に間隔をあけて同一平面に配置されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を載せる積載面を有する荷台部と、
前記荷台部において前記積載面の反対側に設けられた車輪と、
前記荷台部に設けられ、前記車輪の反対側に突出された接続部と、
前記接続部に支持されて、前記荷台部から立ち上げられた使用位置、および前記荷台部に沿って倒された折畳位置に配置可能なハンドル部と、を備え、
前記接続部の後端面および前記車輪の後端面が前記積載面に交差する方向に間隔をあけて同一平面に配置されている、
ことを特徴とする台車。
【請求項2】
前記接続部の後端面および前記車輪の後端面は、
前記荷台部の両側に配置され、前記荷台部の後端部から後方へ間隔をあけて配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の台車。
【請求項3】
前記荷台部は、
前記積載面の反対側において幅方向に向けて設けられた断面L字状の梁部を備え、
前記梁部の両端部に、ロープを取り付け可能なロープかけ穴を有する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の台車。
【請求項4】
前記接続部は、前記後端面を形成する凹凸部を備える、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の台車。
【請求項5】
荷物を載せる積載面を有する荷台部と、
前記荷台部において前記積載面の反対側に設けられた車輪と、
前記荷台部に設けられた接続部と、
前記接続部に支持されて、前記荷台部から立ち上げられた使用位置、および前記荷台部に沿って倒された折畳位置に配置可能なハンドル部と、を備え、
前記荷台部の前端面および前記車輪の前端面が前記積載面に交差する方向に間隔をあけて同一平面に配置されている、
ことを特徴とする台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台車に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、コンテナ等の荷物を運搬する際に、荷物を荷台部に載せて運搬する台車が使用されている。台車は、例えば、荷台部の後端部に接続部が設けられ、接続部にハンドル部が使用位置と折畳位置とに配置可能に支持されている。荷台部のなかには、ハンドル部を折畳位置に折り畳んだ状態において、荷台部の後端面、接続部の後端面、およびハンドル部の底面が同一平面に配置されるものがある。この荷台によれば、例えば収納の際に、ハンドル部を折り畳んだ状態において、荷台部の後端面、接続部の後端面、およびハンドル部の底面を床面等に接触させて立てかけることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-8114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の台車は、台車を立てかける際に、ハンドル部を折り畳んだ状態において、荷台部の後端面、接続部の後端面、およびハンドル部の底面を同一平面に配置する必要がある。このため、台車の構成が複雑になり、この観点から改良の余地が残されていた。
また、荷台部の後端面、接続部の後端面、およびハンドル部の底面は、荷台部に直交する方向において互いに隣接して配置される。よって、荷台部に直交する方向において床面等に接触させる範囲が小さい。このため、ハンドル部を折り畳んだ台車を床面等に安定的に立てかけてコンパクトに収納することが難しく、台車の収納箇所が限定される。
【0005】
本発明は、安定的に立てかけることにより簡単な構成でコンパクトに収納できる台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係る台車は、荷物を載せる積載面を有する荷台部と、前記荷台部において前記積載面の反対側に設けられた車輪と、前記荷台部に設けられ、前記車輪の反対側に突出された接続部と、前記接続部に支持されて、前記荷台部から立ち上げられた使用位置、および前記荷台部に沿って倒された折畳位置に配置可能なハンドル部と、を備え、前記接続部の後端面および前記車輪の後端面が前記積載面に交差する方向に間隔をあけて同一平面に配置されている。
【0007】
上記構成によれば、車輪を積載面の反対側に設け、接続部を車輪の反対側に突出させた。よって、接続部の後端面および車輪の後端面を荷台部の両側に配置できる。さらに、接続部の後端面および車輪の後端面を積載面に交差する同一平面に配置した。これにより、接続部の後端面および車輪の後端面の2つの後端面を床面等に接触させる簡単な構成で台車を立てかけることができる。
さらに、接続部の後端面および車輪の後端面を積載面に交差する方向に間隔をあけて配置した。よって、台車を床面等に立てかけた状態において、台車が積載面に交差する方向に倒れることを接続部の後端面および車輪の後端面の2つの後端面により防止できる。
したがって、ハンドル部を折り畳んだ台車を、簡単な構成で床面等に安定的に立てかけてコンパクトに収納できる。
【0008】
(2)上記態様において、前記接続部の後端面および前記車輪の後端面は、前記荷台部の両側に配置され、前記荷台部の後端部から後方へ間隔をあけて配置されてもよい。
【0009】
この構成によれば、接続部の後端面および車輪の後端面を荷台部の後端部から後方へ間隔をあけて配置した。よって、接続部の後端面および車輪の後端面の2つの後端面のみを床面等に接触させることができる。これにより、台車を一層安定させて立てかけることができる。
また、接続部の後端面および車輪の後端面を荷台部の両側に配置した。これにより、ハンドル部を持ってコンテナ等の荷物を荷台部で運搬する際に、使用者が荷台部、車輪の後端面、および接続部の後端面に干渉することを抑制できる。
【0010】
(3)上記態様において、前記荷台部は、前記積載面の反対側において幅方向に向けて設けられた断面L字状の梁部を備え、前記梁部の両端部に、ロープを取り付け可能なロープかけ穴を有してもよい。
【0011】
この構成によれば、梁部を積載面の反対側に設けることにより、両端部のロープかけ穴を積載面の下方に配置できる。よって、両端部のロープかけ穴のうち、一端部のロープかけ穴に取り付けたロープを荷台部における一方の片側から積載面の上方に延ばすことができる。さらに、積載面の上方に延ばしたロープを荷台部における他方の片側から他端部のロープかけ穴に取り付けることができる。これにより、両端部のロープかけ穴にロープを取り付けることにより、積載面に載せた荷物の上方にロープをかけることができる。したがって、台車で荷物を運搬する際に荷物をロープで固定ができる。
【0012】
(4)上記態様において、前記接続部は、前記後端面を形成する凹凸部を備えてもよい。
【0013】
この構成によれば、接続部の後端面を凹凸部で形成することにより、凹凸部により床面等を好適にグリップして、床面等に対する凹凸部の移動を抑制できる。これにより、台車を床面等に立てかける際に、台車を一層好適に安定させることができる。
【0014】
(5)本発明に係る他の台車は、荷物を載せる積載面を有する荷台部と、前記荷台部において前記積載面の反対側に設けられた車輪と、前記荷台部に設けられた接続部と、前記接続部に支持されて、前記荷台部から立ち上げられた使用位置、および前記荷台部に沿って倒された折畳位置に配置可能なハンドル部と、を備え、前記荷台部の前端面および前記車輪の前端面が前記積載面に交差する方向に間隔をあけて同一平面に配置されている。
【0015】
この構成によれば、車輪を積載面の反対側に設け、荷台部の前端面および車輪の前端面を積載面に交差する同一平面に配置した。これにより、接続部の前端面および車輪の前端面の2つの前端面を床面等に接触させる簡単な構成で台車を立てかけることができる。
さらに、接続部の前端面および車輪の前端面を積載面に交差する方向に間隔をあけて配置した。これにより、台車を床面等に立てかけた状態において、台車が積載面に交差する方向に倒れることを接続部の前端面および車輪の前端面の2つの前端面により防止できる。
したがって、ハンドル部を折り畳んだ台車を、簡単な構成で床面等に安定的に立てかけてコンパクトに収納できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、台車を安定的に立てかけることにより簡単な構成でコンパクトに収納できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る第1実施形態の台車を左後方からみた斜視図である。
図2】第1実施形態の台車を左後下方からみた斜視図である。
図3図1のIII-III線に沿って破断した断面図である。
図4】第1実施形態の台車を左側方からみた側面図である。
図5】第1実施形態の台車に備えた左右の接続部を左前上方からみた斜視図である。
図6】第1実施形態の台車を上向きに立てかけた状態を右側方からみた側面図である。
図7】第1実施形態の台車を下向きに立てかけた状態を右側方からみた側面図である。
図8】本発明に係る第2実施形態の台車を左後方からみた斜視図である。
図9図8のIX-IX線に沿って破断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る台車を説明する。
【0019】
[第1実施形態]
<台車>
図1は、第1実施形態の台車を左後方からみた斜視図である。
図1に示すように、台車10は、例えば荷物として1箱のコンテナCoを載せて運搬する際に使用される。コンテナCoには、例えば畑地で栽培した野菜等が収められる。コンテナCoは、一般に矩形体に形成されて上部が開口されている。実施形態では、台車10で荷物としてコンテナCoを運搬する例について説明するが、台車10で運搬する荷物はコンテナCoに限らない。
【0020】
台車10は、荷台部12と、一対の前輪(車輪)13,13と、一対の後輪(車輪)14,14と、一対の接続部15,16と、ハンドル部18と、を備える。以下、一対の前輪13,13を「一対の前輪13」、一対の後輪14,14を「一対の後輪14」と略記することがある。
また、台車10でコンテナCoを運搬する際に使用者がハンドル部18を持って押す方向を前方、ハンドル部18を持った使用者の左側を左側方、台車10にコンテナCoを載せる側を上方として説明する。図面において、台車10の前方を矢印FR、台車10の左側方を矢印LH、台車10の上方を矢印UPで示す。
【0021】
<荷台部>
図2は、第1実施形態の台車を左後下方からみた斜視図である。
図1図2に示すように、荷台部12は、荷台本体21と、積載プレート(積載面)22と、脚部23と、を備えている。荷台本体21は、枠体25と、一対の支持部26,27と、第1梁部(梁部)28と、第2梁部(梁部)29と、を備えている。枠体25は、壁部31と、底部32と、を有する。壁部31は、左壁31a、右壁31b、前壁31c、および後壁31dにより、平面視において矩形枠体状に形成されている。底部32は、壁部31の下辺に一体に形成されている。底部32は、壁部31の下辺から枠体25の内側に張り出されている。
【0022】
枠体25の後端部に一対の支持部26,27が設けられている。一対の支持部26,27は、左右対称に形成されている。一対の支持部26,27のうち左側の支持部26は、枠体25の後端部において左端部から後方に延びている。一対の支持部26,27のうち右側の支持部27は、枠体25の後端部において右端部から後方に延びている。左右側の支持部26,27は、例えばL形のアングル材で形成されている。L形のアングル材は、壁面部と底面部とを有する。
左側の支持部26の壁面部は、枠体25の左壁31aから後方に延びている。左側の支持部26の底面部は、枠体25の底部における左側部から後方に延びている。右側の支持部27の壁面部は、枠体25の右壁31bから後方に延びている。右側の支持部27の底面部は、枠体25の底部における右側部から後方に延びている。
【0023】
枠体25の底部32には、第1梁部28および第2梁部29が左右方向(荷台本体21の幅方向)に向けて架け渡されている。第1梁部28および第2梁部29は、積載プレート22の反対側(すなわち、荷台本体21の下方)において前後方向において底部32の中央に間隔をあけて設けられている。第1梁部28および第2梁部29は、断面L字状に形成されることにより剛性の高い部材である。
第1梁部28は、第2梁部29の前方に設けられ、左端部および右端部(すなわち、両端部)に第1ロープかけ穴(ロープかけ穴)35を有する。第1ロープかけ穴35は、下方に開口されている。左端部 の第1ロープかけ穴35および右端部の第1ロープかけ穴35は、荷台本体21の下方に配置され、ロープ36を取り付け可能に形成されている。一対の第1ロープかけ穴35に取り付けたロープ36を荷台部12の上方にかけることができる。
【0024】
第2梁部29は、第1梁部28の後方に設けられ、左端部および右端部(すなわち、両端部)に第2ロープかけ穴(ロープかけ穴)37を有する。第2ロープかけ穴37は、下方に開口されている。左端部の第2ロープかけ穴37および右端部の第2ロープかけ穴37は、荷台本体21の下方に配置され、ロープ38を取り付け可能に形成されている。一対の第2ロープかけ穴37に取り付けたロープ38を荷台部12の上方にかけることができる。
【0025】
枠体25の底部32に積載プレート22が取り付けられている。積載プレート22は、壁部31のなかに配置された状態において底部32に上方から載置されている。積載プレート22は、底部32、第1梁部28、および第2梁部29に複数のボルト42(図4参照)で固定されている。積載プレート22の外形は、枠体25の壁部31に沿って矩形状に形成されている。積載プレート22には、コンテナCo等の荷物が上方から載せられる。
【0026】
積載プレート22は、全域に上下方向に貫通する複数の貫通孔43(図4も参照)が開けられている。積載プレート22に複数の貫通孔43を開けることにより、例えば、積載プレート22を水で洗浄する際に、積載プレート22の上面を洗浄した水を複数の貫通孔43を通して積載プレート22の下方に流すことができる。
また、枠体25の壁部31は、積載プレート22の外周に沿って積載プレート22の上方に立ち上げられている。よって、積載プレート22に載せたコンテナCoが積載プレート22から滑り落ちることを枠体25の壁部31で防ぐことができる。
【0027】
図3は、図1のIII-III線に沿って破断した断面図である。
図2図3に示すように、底部32は、前壁31cの下辺から枠体25の内側に張り出された前底部32aと、後壁31dの下辺から枠体25の内側に張り出された後底部32bと、を有する。前底部32aおよび後底部32bには脚部23が取り付けられている。脚部23は、一対の脚パイプ45,45と、ロープかけ部46と、前車軸47と、後車軸48と、を備える。
一対の脚パイプ45,45は、左右方向の中央において左右側へ間隔をあけて設けられている。脚パイプ45は、側面視で略U字状に形成されている。脚パイプ45は、前底部32aに前上端部が下方から固定され、後底部32bに後上端部が下方から固定されている。脚パイプ45は、前パイプ部51と、後パイプ部52と、連結パイプ部53と、を有する。
【0028】
前パイプ部51は、前底部32aから下方に向けて略鉛直に延びている。後パイプ部52は、後底部32bから下方に向かうに従って後方に傾斜するように延びている。連結パイプ部53は、前パイプ部51の下端部および後パイプ部52の下端部に連結されている。連結パイプ部53は、荷台本体21の下方に間隔をあけて配置され、荷台本体21に沿って前後方向に延びている。
【0029】
一対の連結パイプ部53,53の前パイプ部51にロープかけ部46が固定されている。ロープかけ部46は、一対の前パイプ部51,51に架け渡されることにより左右方向へ向けて配置されている。よって、ロープかけ部46は、荷台本体21に対して積載プレート22の反対側(すなわち、荷台本体21の下方)に設けられている。ロープかけ部46は、荷台本体21の下方に配置されている。ロープかけ部46は、左右方向へ向けて延びて、両端部が一対の前パイプ部51,51に接続されている。よって、ロープかけ部46にロープ54(図1参照)を安定させて取り付けることが可能である。
【0030】
一対の連結パイプ部53,53の前端部53aに前車軸47が固定されている。連結パイプ部53の前端部53aは、前後方向において、枠体25の前壁31c(荷台部12の前端面)から比較的後方に位置する。前車軸47は、一対の連結パイプ部53,53の前端部53aに架け渡されて左右方向に延びている。前車軸47は、左端部および右端部が一対の連結パイプ部53の前端部53aから左右の外側にそれぞれ突出されている。
【0031】
一対の連結パイプ部53,53の後端部53bに後車軸48が固定されている。ここで、後パイプ部52は、後底部32bから下方に向かうに従って後方に傾斜するように延ばされている。よって、連結パイプ部53の後端部53bは、前後方向において、枠体25の後壁31d(荷台部12の後端面)に対して近傍に位置する。後車軸48は、一対の連結パイプ部53,53の後端部53bに架け渡されて左右方向に延びている。後車軸48は、左端部および右端部が一対の連結パイプ部53,53の後端部53bから左右の外側にそれぞれ突出されている。
【0032】
<前輪>
図4は、第1実施形態の台車を左側方からみた側面図である。
図3図4に示すように、前車軸47の左端部には、一対の前輪13のうち左側の前輪13が回転可能に支持されている。また、前車軸47の右端部には、一対の前輪13のうち右側の前輪13が回転可能に支持されている。一対の前輪13は、荷台本体21に対して積載プレート22の反対側(すなわち、荷台本体21の下方)に設けられている。また、一対の前輪13は、荷台本体21の左右側(すなわち、荷台本体21の両側)に配置されている。よって、一対の前輪13の前端面13aは、荷台本体21の左右側に配置されている。
【0033】
さらに、一対の前輪13の前端面13aは、枠体25の前壁31cに対して積載プレート22の表面に対して交差(第1実施形態では、直交、あるいは概ね直交)する方向に間隔をあけて同一平面PL1に配置されている。以下、「直交、あるいは概ね直交」を「直交」と略記する。換言すれば、枠体25の前壁31cおよび一対の前輪13の前端面13aは、積載プレート22に直交する方向に間隔をあけて同一平面PL1に配置されている。
【0034】
<後輪>
後車軸48の左端部には、一対の後輪14のうち左側の後輪14が回転可能に支持されている。また、後車軸48の右端部には、一対の後輪14のうち右側の後輪14が回転可能に支持されている。一対の後輪14は、荷台本体21に対して積載プレート22の反対側(すなわち、荷台本体21の下方)に設けられている。また、一対の後輪14は、荷台本体21の左右側(すなわち、荷台本体21の両側)に配置されている。よって、一対の後輪14の後端面14aは、荷台本体21の左右側に配置されている。
ここで、連結パイプ部53の後端部53bは、前後方向において、枠体25の後壁31dに対して近傍に位置している。よって、一対の後輪14の後端面14aは、枠体25の後壁31dから後方へ間隔をあけて配置されている。
【0035】
<接続部>
図2に示すように、左右側の支持部26,27には一対の接続部15,16がそれぞれ取り付けられている。一対の接続部15,16は、左右対称に形成されている。一対の接続部15,16のうち左側の接続部15は、左側の支持部26の底面部に上方から載置された状態において、ボルト58、ナット(図示せず)により左側の支持部26に取り付けられている。
左側の支持部26は、枠体25の後壁31dから後方に延びている。よって、左側の接続部15は、枠体25の後壁31dから後方に突出されている。また、左側の接続部15は、左側の支持部26から積載プレート22の上方(すなわち、一対の後輪14の反対側)へ突出されている。
【0036】
図5は、第1実施形態の台車に備えた左右の接続部を左前上方からみた斜視図である。
図1図4図5に示すように、左側の接続部15は、接続部本体61と、凹凸部62と、を備える。接続部本体61は、例えば、外側部64、内側部65、前端部66、後端部67、上端部68、下端部(図示せず)により矩形体の箱状に形成されている。接続部本体61の下端部は、左側の支持部26の底面部にボルト58、ナット(ボルト58は図2参照)により取り付けられている。
後端部67は、左側の支持部26の底面部から積載プレート22側の上方へ向けて積載プレート22に対して概ね直交する方向へ延びる矩形状に形成されている。また、後端部67は、枠体25の後壁31dから後方へ間隔をあけて配置されている。
【0037】
接続部本体61の前部には、前端部66から上端部68まで開口された開口部71を有する。上端部68の開口辺68aは、後述する左側の縦パイプ81に沿って湾曲に形成されている。接続部本体61の開口部71は、左側の縦パイプ81が使用位置P1と折畳位置P2(双方、後述する)とに配置可能に開口されている。接続部本体61の前下部には、位置決めピン73が左右方向に向けて取り付けられている。位置決めピン73は、接続部本体61の内部に配置されている。
【0038】
接続部本体61の後端部67には凹凸部62が後方から設けられている。凹凸部62は、例えば、樹脂材やゴム材で後端部67と同様に矩形状に形成されている。凹凸部62は、例えば、不図示の裏面が後端部67の略全域に接着剤等で貼り付けられることにより、後端部67に固定されている。よって、凹凸部62は、左側の支持部26の底面部から積載プレート22側の上方へ向けて積載プレート22に対して概ね直交する方向へ延びる矩形状に形成されている。また、凹凸部62は、枠体25の後壁31dから後方へ間隔をあけて配置されている。ここで、凹凸部62は、左側の接続部15の後端面を形成する。凹凸部62の表面は、全域が凹凸状に形成されている。
【0039】
一対の接続部15,16のうち右側の接続部16は、左側の接続部15に対して左右対称に形成されている。よって、右側の接続部16の各構成に左側の接続部15と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
【0040】
一対の接続部15,16の凹凸部62は、荷台本体21の左右側(すなわち、荷台本体21の両側)に配置されている。また、一対の接続部15,16の凹凸部62は、積載プレート22側となる荷台本体21の上方へ向けて積載プレート22に対して概ね直交する方向へ延びる矩形状に形成されている。さらに、一対の後輪14は、荷台本体21に対して積載プレート22の反対側(すなわち、荷台本体21の下方)に設けられている。よって、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aは、荷台本体21の上方と下方の両側に間隔をあけて配置されている。
【0041】
よって、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aは、積載プレート22の表面に対して交差(第1実施形態では、直交、あるいは概ね直交)する方向において、荷台部12の両側に間隔をあけて同一平面PL2に配置されている。以下、「直交、あるいは概ね直交」を「直交」と略記する。
また、一対の接続部15,16の凹凸部62は、枠体25の後壁31dから後方へ間隔をあけて配置されている。さらに、一対の後輪14の後端面14aは、枠体25の後壁31dから後方へ間隔をあけて配置されている。よって、同一平面PL2は、枠体25の後壁31dから後方に位置する。
【0042】
一対の接続部15,16において各々の内側部65には長孔75(右側の接続部16の長孔のみを図4図5に示す)が形成されている。長孔75は、内側部65を左右方向に貫通している。長孔75は、上方から下方に向かうに従って後方へ向けて傾斜状に延びている。一対の接続部15,16の長孔75には、操作バー76の両端部が挿通されている。操作バー76は、長孔75に沿って移動可能に支持されている。操作バー76の両端部には引張コイルばね77の一端が係止されている。引張コイルばね77の他端は、後述する支持ピン84に係止されている。
【0043】
<ハンドル部>
左側の接続部15および右側の接続部16には、ハンドル部18が取り付けられている。ハンドル部18は、一対の縦パイプ81,81と、持ち手部82と、を備える。一対の縦パイプ81,81は、パイプで形成されている。一対の縦パイプ81,81のうち左側の縦パイプ81は、基端部81aが左側の接続部15の開口部71に上方から差し込まれている。左側の縦パイプ81の基端部81aは、左側の縦パイプ81が支持ピン84により前方と上方とに回転可能に支持されている。支持ピン84は、接続部本体61の外側部64および内側部65に取り付けられている。支持ピン84に引張コイルばね77の他端が係止されている。
一対の縦パイプ81,81のうち右側の縦パイプ81は、左側の縦パイプ81と同様に、支持ピン84により前方と上方とに回転可能に支持されている。
【0044】
図1に示すように、左側の縦パイプ81の先端部および右側の縦パイプ81の先端部に持ち手部82が設けられている。持ち手部82は、一対の縦パイプ81,81と同様にパイプで形成されている。持ち手部82は、一対の縦パイプ81,81に架け渡されて左右方向に延びている。ハンドル部18は、一対の縦パイプ81,81および持ち手部82によりU字状に一体形成されている。ハンドル部18は、一対の縦パイプ81,81の中央において補強バー89が持ち手部82に沿って架け渡されている。ハンドル部18は、左右側の縦パイプ81の基端部81aが支持ピン84により前方と上方とに回転可能に支持されている。
【0045】
図1図4に示すように、ハンドル部18は、一対の支持ピン84を中心にして使用位置P1および折畳位置P2に配置可能に支持されている。使用位置P1は、荷台部12の積載プレート22からハンドル部18が上方に立ち上げられた位置である。折畳位置P2は、積載プレート22に沿ってハンドル部18が倒された位置である。
ハンドル部18は、使用位置P1に配置された状態において位置決めピン73と操作バー76とにより使用位置P1に保持される。ハンドル部18が使用位置P1に配置された状態おいて、例えば持ち手部82が使用者の腰部の高さに保持される。よって、使用者が持ち手部82を手で持って台車10を前方に移動できる。
【0046】
また、ハンドル部18が使用位置P1に配置された状態において、例えば持ち手部82が積載プレート22に載せられたコンテナCoの上方に位置する。ハンドル部18が使用位置P1に配置された状態において、ハンドル部18の補強バー89にロープ54を取り付け可能である。よって、ロープかけ部46(図2参照)にロープ54の一端部を取り付け、ロープ54の他端部を補強バー89に取り付けることができる。これにより、積載プレート22に載せたコンテナCoの上部において前後方向に渡ってロープ54をかけることができる。
【0047】
さらに、使用位置P1のハンドル部18を折畳位置P2に配置する場合には、操作バー76を一対の長孔75に沿って下後方に移動することにより、ハンドル部18を一対の支持ピン84を中心にして折畳位置P2まで倒すことができる。倒されたハンドル部18は、位置決めピン73と操作バー76とにより折畳位置P2に保持される。
【0048】
ここで、図5に示すように、左側の接続部15には、左側の位置決めピン73、左側の縦パイプ81の基端部81a、および操作バー76の左端部が収納されている。よって、左側の位置決めピン73、左側の縦パイプ81の基端部81a、および操作バー76の左端部を左側の接続部15で覆うことができる。また、右側の接続部16には、右側の位置決めピン73、右側の縦パイプ81の基端部81a、および操作バー76の右端部が収納されている。よって、右側の位置決めピン73、右側の縦パイプ81の基端部81a、および操作バー76の右端部を右側の接続部16で覆うことができる。これにより、台車10の外観性(すなわち、意匠性)を高めることができる。
【0049】
また、左側の位置決めピン73、左側の縦パイプ81の基端部81a、および操作バー76の左端部を左側の接続部15により保護できる。さらに、右側の位置決めピン73、右側の縦パイプ81の基端部81a、および操作バー76の右端部を右側の接続部16により保護できる。
【0050】
以上説明したように、第1実施形態の台車10によれば、以下の作用、効果を得ることができる。
図6は、第1実施形態の台車を上向きに立てかけた状態を右側方からみた側面図である。
図1図6に示すように、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aを、積載プレート22に直交する方向において荷台部12の両側に配置した。また、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aを積載プレート22に直交する方向に間隔をあけて同一平面PL2(図4参照)に配置した。これにより、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aの2つの端面を床面90等に接触させる簡単な構成で台車10を上向きに立てかけることができる。
【0051】
さらに、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aを積載プレート22に交差する方向に間隔をあけて配置した。よって、台車10を床面90等に立てかけた状態において、台車10が積載プレート22に交差する方向に倒れることを一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aの2つの端面により防止できる。
したがって、ハンドル部18を折り畳んだ台車10を、簡単な構成で床面90等に安定的に上向きに立てかけてコンパクトに収納できる。
【0052】
ここで、台車10を上向きに立てかける場合、ロープかけ部46(図2も参照)が上方に位置する。よって、使用者がロープかけ部46を手で持って、台車10を上向きに容易に立てかけることができる。また、台車10を立てかけた後、ロープかけ部46を手で持って台車10を収納位置に容易に収納できる。
【0053】
図1図3に示すように、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aを枠体25の後壁31dから後方へ間隔をあけて配置した。よって、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aの2つの端面のみを床面90等に接触させることができる。これにより、台車10を一層安定させて立てかけることができる。
また、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aを枠体25(枠体25)の左右側に配置した。これにより、ハンドル部18の持ち手部82を持ってコンテナCo等の荷物を荷台部12で運搬する際に、使用者が枠体25の後壁31d(すなわち、荷台部12)、一対の後輪14の後端面14a、および接続部の凹凸部62に干渉することを抑制できる。
【0054】
また、ロープかけ部46を荷台本体21の下方に配置した。さらに、持ち手部82をハンドル部18に設けて荷台部12の上方に配置した。よって、ハンドル部18を使用位置P1に配置した状態において、ロープかけ部46に取り付けたロープ54を枠体25の前壁31cから積載プレート22の上方に延ばして補強バー89に取り付けることができる。
このように、ロープかけ部46および補強バー89にロープ54を取り付けることにより、積載プレート22に載せたコンテナCoの上方にロープ54をかけることができる。したがって、台車10でコンテナCoを運搬する際にコンテナCoをロープ54で安定的に固定ができる。
【0055】
ここで、図1図2に示すように、第1梁部28において左端部の第1ロープかけ穴35および右端部の第1ロープかけ穴35を荷台本体21の下方に配置した。よって、例えば、左端部(一端部)のロープかけ穴35に取り付けたロープ36を荷台本体21における左側(一方の片側)から積載プレート22の上方に延ばすことができる。さらに、積載プレート22の上方に延ばしたロープ36を荷台本体21における右側(他方の片側)から右端部(他端部)のロープかけ穴35に取り付けることができる。
これにより、第1梁部28において、左端部の第1ロープかけ穴35および右端部の第1ロープかけ穴35にロープ36を取り付けることにより、積載プレート22に載せたコンテナCoの上方にロープ36をかけることができる。
【0056】
また、第2梁部29において左端部の第2ロープかけ穴37および右端部の第2ロープかけ穴37を、第1梁部28と同様に、荷台本体21の下方に配置した。これにより、左端部の第2ロープかけ穴37および右端部の第2ロープかけ穴37にロープ38を取り付けることにより、積載プレート22に載せたコンテナCoの上方にロープ38をかけることができる。
したがって、台車10でコンテナCoを運搬する際に、コンテナCoをロープ36やロープ38により適切に固定ができる。
なお、台車10でコンテナCoを運搬する際に、コンテナCoをロープ36およびロープ38の一方で固定してもよい。
【0057】
図1図6に示すように、一対の接続部15,16の後端面を凹凸部62で形成することにより、凹凸部62により床面90等を好適にグリップして、床面90等に対する凹凸部62の移動を抑制できる。これにより、台車10を床面90等に立てかける際に、台車10を一層好適に安定させることができる。
【0058】
図7は、第1実施形態の台車を下向きに立てかけた状態を右側方からみた側面図である。
図1図7に示すように、一対の前輪13を荷台本体21に対して荷台本体21の下方に設けた。また、枠体25の前壁31cおよび一対の前輪13の前端面13aを、積載プレート22に直交する方向に間隔をあけて同一平面PL1(図4参照)に配置した。これにより、枠体25の前壁31cおよび一対の前輪13の前端面13aの2つの前端面を床面90等に接触させる簡単な構成で台車10を下向きに立てかけることができる。
【0059】
さらに、枠体25の前壁31cおよび一対の前輪13の前端面13aを、積載プレート22に直交する方向に間隔をあけて配置した。これにより、台車10を床面90等に立てかけた状態において、台車10が積載プレート22に交差する方向に倒れることを枠体25の前壁31cおよび一対の前輪13の前端面13aの2つの前端面により防止できる。
したがって、ハンドル部18を折り畳んだ台車10を、簡単な構成で床面90等に安定的に下向きに立てかけてコンパクトに収納できる。
【0060】
[第2実施形態]
つぎに、第2実施形態の台車100を図8図9に基づいて説明する。なお、第2実施形態の台車100において第1実施形態の台車10と同一、類似部材については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図8は、第2実施形態の台車を左後方からみた斜視図である。図9は、図8のIX-IX線に沿って破断した断面図である。
【0061】
図8図9に示すように、台車100は、実施形態の荷台部12を荷台部102に代えたもので、その他の構成は第1実施形態の台車10を同様である。荷台部102は、荷台本体103と、積載プレート(積載面)104と、一対の脚フォーク105,105と、脚部106と、を備えている。
荷台本体103および積載プレート104は、第1実施形態の荷台本体21に比べて前後方向に長く形成されている。よって、荷台本体103および積載プレート104に2つのコンテナCoを前後方向に並べて載せることができる。荷台本体103および積載プレート104は、前後方向に長く形成されているだけで、その他の構成は第1実施形態の荷台本体21および積載プレート22と同様である。
【0062】
荷台本体103は、荷台部102の前端面として前壁103aを有する。また、荷台本体103は、荷台部102の後端面として後壁103bを有する。一対の脚フォーク105,105は、荷台本体103の前壁103a寄りで、かつ荷台本体103の左右側の部位において、上下方向に延びる支持軸を介して回転自在に支持されている。一対の脚フォーク105,105には、前輪13がそれぞれ回転可能に支持されている。
【0063】
脚部106は、一対の脚パイプ部107,107を備える。脚パイプ部107は、側面視で略V字状に形成され、下端部107aが荷台本体103における後壁103bの下方に位置する。一対の下端部107a,107aに後車軸108が架け渡されて左右方向に延びている。すなわち、後車軸108は、荷台本体103における後壁103bの下方に配置されている。
後車軸108は、左端部および右端部が一対の下端部107a,107aから左右の外側にそれぞれ突出されている。後車軸108の左端部および右端部には、後輪14がそれぞれ回転可能に支持されている。
【0064】
第2実施形態の台車100によれば、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aは、積載プレート104の表面に対して交差(第2実施形態では、直交、あるいは概ね直交)する方向において荷台部102の両側に配置されている。以下、「直交、あるいは概ね直交」を「直交」と略記する。
また、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aは、積載プレート104に直交する方向に間隔をあけて同一平面に配置されている。
これにより、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aの2つの端面を床面90等に接触させる簡単な構成で台車100を立てかけることができる。
【0065】
さらに、一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aを積載プレート104に交差する方向に間隔をあけて配置した。よって、台車100を床面90等に立てかけた状態において、台車100が積載プレート104に交差する方向に倒れることを一対の接続部15,16の凹凸部62および一対の後輪14の後端面14aの2つの端面により防止できる。
したがって、ハンドル部18を折り畳んだ台車100を、簡単な構成で床面90等に安定的に上向きに立てかけてコンパクトに収納できる。
【0066】
さらに、第2実施形態の台車100によれば、第1実施形態の台車10と同様の作用、効果を得ることができる。
【0067】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記第1実施形態では、台車10を上向きと、下向きとの両方で立てかけることができる例について説明したが、これに限らない。その他の例として、台車10を上向きのみに立てかけることができるようにしてもよく、あるいは、台車10を下向きのみに立てかけることができるようにしてもよい。
例えば、前記第2実施形態では、荷台本体103および積載プレート104に2つのコンテナCoを前後方向に並べて載せていたが、コンテナCoの戸数は限定されることはなく、1つのコンテナCoを載せてもよい。
例えば、前記第2実施形態の台車100に第1実施形態における梁部、および梁部の両端にロープかけ穴を設けてもよい。
【0068】
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0069】
10,100 台車
12,102 荷台部
13 前輪(車輪)
13a 前輪の前端面
14 後輪(車輪)
14a 後輪の後端面
15,16 接続部
18 ハンドル部
22,104 積載プレート(積載面)
28 第1梁部(梁部)
29 第2梁部(梁部)
31c,103a 前壁(荷台部の前端面)
31d,103b 後壁(荷台部の後端面)
35 第1ロープかけ穴(ロープかけ穴)
36,38 ロープ
37 第2ロープかけ穴(ロープかけ穴)
62 凹凸部(接続部の後端面)
Co コンテナ(荷物)
P1 使用位置
P2 折畳位置
PL1,PL2 同一平面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9