(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168321
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】コンテンツ提供システム、コンテンツ提供方法、及びコンテンツ提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20241128BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
G06Q30/0251
G06Q30/0207 350
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084882
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】511252545
【氏名又は名称】株式会社リサーチ・アンド・イノベーション
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】中岡 邦伸
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L030BB08
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザの行動を効率的に促すことができるコンテンツ提供システム等を提供すること。
【解決手段】情報処理端末20が特定した商品の商品情報を前記情報処理端末20から受信する受信部と、各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記情報処理端末20のユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部と、前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末20に送信する送信部と、を備える、コンテンツ提供システム1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理端末が特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部と、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記情報処理端末のユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部と、
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部と、
を備える、コンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末又は前記情報処理端末のユーザに紐づいたアカウントに付与する報酬の有無、及び種類を選択する報酬選択部をさらに備え、
前記送信部が、前記報酬選択部が選択した報酬を前記情報処理端末にさらに送信する、
請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記行動履歴が、ユーザの実店舗における購買履歴を含む、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記購買履歴が、複数の実店舗における購買履歴を含む、
請求項3に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
前記受信部が、前記情報処理端末の位置情報をさらに受信し、
前記コンテンツ選択部による選択が、さらに前記位置情報に基づいて行われる、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項6】
前記取得部が、前記情報処理端末のユーザにおける所定のサービスの使用状況を取得し、
前記コンテンツ選択部による選択が、さらに前記所定のサービスの使用状況に基づいて行われる、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項7】
情報処理端末が特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信することと、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記情報処理端末のユーザに紐づいた行動履歴を取得することと、
前記受信した商品情報と前記取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択することと、
前記選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信することと、
を含む、コンテンツ提供方法。
【請求項8】
コンピュータを、
情報処理端末が特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部;
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記情報処理端末のユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部;
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部;及び
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部;
として機能させる、コンテンツ提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供システム、及びコンテンツ提供方法、及びコンテンツ提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、広告等のコンテンツを提供する際に、ユーザの属性を考慮して提供するコンテンツを選択することで効率的にユーザの行動を促すことがなされている。
【0003】
例えば、特許文献1では、商品に付されるバーコードを読み取ることにより作成された読取情報に基づいて、該読取情報に関する広告情報の作成を行い、該広告情報を表示装置に出力する、広告情報出力が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたような技術では、コンテンツを提供する際に考慮される内容が限定的であり、より効率的なコンテンツの提供方法が求められている。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ユーザの行動を効率的に促すことができるコンテンツ提供システム等を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によるコンテンツ提供システムは、情報処理端末が特定した商品の商品情報を情報処理端末から受信する受信部と、各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、情報処理端末のユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部と、受信部が受信した商品情報と取得部が取得した行動履歴とに基づいて、情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、コンテンツ選択部が選択したコンテンツを情報処理端末に送信する送信部と、を備える。
【0008】
かかるコンテンツ提供システムは、情報処理端末が特定した商品の商品情報と、情報処理端末のユーザに紐づいて蓄積された行動履歴とに基づいて、情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するため、ユーザの情報処理端末に適切なコンテンツを表示させることができる。
【0009】
「システム」とは、情報処理装置等から構成される、特定の機能をユーザに提供するためのシステムを含む。例えば、サーバ装置、クラウドコンピューティング形態のもの、ASP(Application Service Provider)、クライアントサーバモデルのもの、などにより構成されるが、これに限られるものではない。
【0010】
また、本発明のプログラムは、CD-ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0011】
また、本明細書等において、「部」とは、単に物理的構成を意味するものではなく、その構成が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの構成が有する機能が2つ以上の物理的構成により実現されても、2つ以上の構成の機能が1つの物理的構成により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザの行動を効率的に促すことができるコンテンツ提供システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態におけるコンテンツ提供システムの構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態における情報処理端末のブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態におけるコンテンツ提供装置のブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態におけるコンテンツ提供システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】本発明の別の一実施形態におけるコンテンツ提供システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】本発明のさらに別の一実施形態におけるコンテンツ提供システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態の1つについて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。また、以下においては、理解を容易にするべく、情報処理装置を利用して本発明が実現される実施の形態を例にとって説明するが、上述の如く、本発明はそれに限定されない。
【0015】
<1.システム構成の概要>
図1は、本実施形態に係るコンテンツ提供システム1の構成の一例を示している。
図1に示すように、コンテンツ提供システム1は、ネットワークNを介して、コンテンツ提供装置10と、情報処理端末20とが互いに接続されて構成される。コンテンツ提供システム1は、情報処理端末20が特定した商品の商品情報と、コンテンツ提供装置10に蓄積されたユーザの行動履歴とに基づいて、各ユーザに適切なコンテンツを提供することで、ユーザの所望の行動を効率的に促すシステムである。コンテンツ提供システム1において、ネットワークNは複数の情報処理端末20に接続可能である。コンテンツ提供装置10は、商品情報を受信することをトリガーとしてコンテンツを選択し、ユーザに提供する。したがって、コンテンツ提供システム1は、コンテンツの提供に際し、商品が実際に購入されたかどうかを判定することを必要としない。コンテンツ提供システム1は、商品の購入後だけでなく、商品の購入前においてもコンテンツを提供することができる。
【0016】
ネットワークNは、無線ネットワークや有線ネットワークにより構成される。通信ネットワークの一例としては、携帯電話網や、PHS(Personal Handy-phone System)網、無線LAN(Local Area Network)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、有線LAN、電話線、電灯線ネットワーク、IEEE1394等に準拠したネットワークがある。
【0017】
本明細書において、商品情報は、情報処理端末が特定した商品に関する情報である。商品情報は、例えば、商品名、商品のカテゴリ、商品の販売元、商品の価格、商品ごとに固有に定められた商品コード等であってよい。商品コードとしては、例えば、JANコード、バーコード、QRコード(登録商標)等が挙げられる。例えば商品コードは、どの事業者(商品の製造元等)のどの商品かを示す世界共通の商品識別番号である。商品コードは、商品のブランドを持つ事業者が、所定の管理センターから貸与された事業者を識別する事業者コードを用いて商品ごとに設定することができる。商品コードが設定された商品は、例えばJICFS/IFDB(JANコード統合商品情報データベース)等の商品データベースによって一元的に管理されている。商品データベースにおいては、商品コードに事業者の情報や商品名が対応付けられて管理されている。
【0018】
本明細書において、「行動履歴」とは、ユーザの行動に関する履歴を意味する。行動履歴としては、商品の購買履歴、来店履歴、移動履歴、コンテンツの視聴履歴、及び商品情報の送信履歴等が挙げられる。行動履歴は、好ましくは、ユーザの実店舗における購買履歴を含み、複数の実店舗における購買履歴を含む。コンテンツ提供システム1の提供者は、任意の手法によりユーザの行動履歴を取得することができるが、例えば国際公開第2015/137065号等に記載の方法により、ユーザの複数の実店舗における購買履歴を取得してよい。
【0019】
<2.構成>
以下、本発明に係るコンテンツ提供システム1の構成について説明する。
<2-1.情報処理端末20の機能>
情報処理端末20は、ネットワークNを介してコンテンツ提供装置10と通信可能な情報処理装置である。具体的には、情報処理端末20は、例えば携帯電話、スマートフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット、ウェアラブル(Wearable)端末、ゲーム機等であってよいが、これらに限られるものではない。
【0020】
図2は、情報処理端末20の機能の一例を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、情報処理端末20は、CPU等のプロセッサ及びメモリを含む制御部210と、ネットワークNと接続するための通信部220と、利用者からの操作を受け付けるタッチパネル等の入力部230と、制御部210における処理の実行に必要な各種プログラムやデータが格納された記憶部240と、画面を表示する表示部250と、商品又は商品情報を読み取るための読取部260とを有している。
【0021】
情報処理端末20のユーザは、情報処理端末20に所定のアプリケーション(以下、「アプリ」ともいう。)をインストールすることにより、コンテンツ提供装置10が提供する所定のサービスを利用可能な状態となってよい。
【0022】
アプリをインストールしたユーザは、情報処理端末20を操作して、関心のある商品を特定する。商品の特定は、読取部260を用いて、店舗、自宅等において商品を読み取ることで行ってよいし、入力部230を用いて商品名を検索したり、商品を閲覧したりして情報処理端末が表示するページ上で商品を選択することで行ってもよい。
【0023】
情報処理端末20が読取部260を用いて商品を特定する場合、あわせて商品から直接商品情報を取得することができる。情報処理端末20が表示するページ上で商品を選択する場合、特定した商品の商品情報を当該ページから通信部220が取得してよい。次いで、情報処理端末20は、商品から直接読み取った商品情報、又は情報処理端末が表示したページから取得した商品情報を、コンテンツ提供装置10へ送信する。より簡便に商品情報を取得する観点から、情報処理端末20は、好ましくは読取部260を用いて商品から直接商品情報を取得する。商品情報を取得する場所が特に限定されないことはいうまでもない。
【0024】
制御部210は、情報処理端末20のGPSや入力部230により入力された情報から、情報処理端末20の位置情報を取得してよい。
【0025】
通信部220は、商品情報をコンテンツ提供装置10に送信する機能と、コンテンツ提供装置10からコンテンツを受信する機能を有していてよい。よって、通信部220は、送信部及び受信部としての機能を有する。通信部220は、情報処理端末20の位置情報、及び情報処理端末20のユーザに関する情報等をコンテンツ提供装置10に送信してよい。通信部220は、詳細は後述する報酬に関する情報を受信してよい。
【0026】
記憶部240は、読取部260が読み取った商品情報を記憶してよく、通信部220が受信したコンテンツを記憶してよい。また、通信部220が受信した、詳細は後述する報酬に関する情報を記憶してよい。
【0027】
表示部250は、通信部220が受信したコンテンツを表示する。また、通信部220が受信した、詳細は後述する報酬を表示してよく、通信部220が報酬を受信したことを表示してよい。
【0028】
読取部260が商品から商品情報を読み取る方法としては、商品に付された商品コード(例えば、JANコード、バーコード、QRコード(登録商標))を撮像機能により認識する方法、撮像機能により商品の外観を撮影し画像認識により商品情報を推定する方法、商品に付されたICタグを読み取りICタグに保存された商品情報を取得する方法等が挙げられる。
【0029】
<2-2.コンテンツ提供装置10の機能>
図3を参照して、コンテンツ提供装置10の機能の一例を説明する。コンテンツ提供装置10は、ネットワークNに接続されたコンピュータである。コンテンツ提供装置10は、例えばコンピュータ、及び/又はサーバ等により実現される。
【0030】
図3は、コンテンツ提供装置10の機能の一例を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、コンテンツ提供装置10は、制御部110と、記憶部120と、入力部130と、表示部140と、受信部150と、送信部160とを有している。これらの各機能は、物理的に1つのコンピュータ又はサーバ等により実現されてもよく、複数のコンピュータ、及び/又はサーバ等により実現されてもよい。例えば、記憶部120は、サーバとして、その他の機能を実現するコンピュータとは物理的に異なる空間に配置されていてもよい。
【0031】
制御部110は、CPUやMPU等のプロセッサからなる演算処理部、RAM等のメモリにより実現される。演算処理部は、各種入力に基づき、記憶部120に記録されたプログラムを実行することで、各種機能部を動作させるものである。このプログラムは、CD-ROM等の記録媒体に記憶されてよく、ネットワークNを介して配布されてよく、コンピュータにインストールされてよい。メモリは、プログラム、及びプログラムにおいて処理の実行中に演算等に必要な各種データ等を一時的に記憶するためのものである。制御部110は、取得部111、コンテンツ選択部112、及び報酬選択部113としての機能を有する。
【0032】
記憶部120は、ハードディスク等の記憶装置によって構成され、制御部110における処理の実行に必要な各種プログラム、及び各種プログラムの実行に必要なデータ等を記録しておくものである。記憶部120には、さらに、ユーザ情報データベース(以下、「データベース」を「DB」ともいう。)121、店舗DB122、コンテンツDB123、及び報酬DB124が記憶されている。
【0033】
入力部130は、コンテンツ提供装置10の管理者からの操作を受け付けるように構成されている。入力部130は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、マイク等によって実現することができる。
【0034】
表示部140は、コンテンツ提供装置10から出力される各種情報を表示させるように構成されている。表示部140は、例えばディスプレイ、モニタ等によって実現することができる。
【0035】
受信部150は、情報処理端末20が特定した商品の商品情報を情報処理端末20から受信する。受信部150は、情報処理端末20のユーザに関する情報、情報処理端末20の位置情報等を取得してもよい。
【0036】
送信部160は、制御部110が選択したコンテンツを情報処理端末20に送信する。送信部160は、制御部110が選択した報酬を情報処理端末20に送信してよい。なお、制御部110が選択した報酬は、情報処理端末20に直接送信せずに、記憶部120におけるユーザ情報DB121に記憶してもよい。
【0037】
受信部150及び送信部160は、コンテンツ提供装置10をネットワークNに接続するように構成される。受信部150及び送信部160は、同一の又は類似する物理構成により実現されてよい。受信部150及び送信部160は、例えば、LANカード、アナログモデム、ISDNモデム等、及び、これらをシステムバス等の伝送路を介して処理部と接続するためのインタフェースから実現することができる。
【0038】
記憶部120には、ユーザ情報DB121、店舗DB122、コンテンツDB123、及び報酬DB124が記憶されている。
【0039】
ユーザ情報DB121には、ユーザごとに、行動履歴、属性、及びサービス使用状況が登録されていてよい。行動履歴、属性、及びサービス使用状況等は、ユーザに固有のユーザIDにより管理されていてよい。
【0040】
行動履歴は、上述のとおり、好ましくはユーザの実店舗における購買履歴を含み、より好ましくは複数の実店舗における購買履歴を含む。ユーザ情報DB121には、コンテンツ提供装置10の管理者が設定した所定の期間の行動履歴が登録されていてよい。行動履歴は、情報処理端末20から取得されたものであってよい。情報処理端末20から取得された行動履歴をユーザ情報DB121に登録することにより、複数の実店舗における購買履歴に基づいて、提供するコンテンツを選択することができるため、より効率的にユーザの行動を促すコンテンツを提供することができる。
【0041】
より詳細には、購買履歴は、例えば商品コード、ユーザが撮影したレシート画像、当該レシート画像から抽出したレシート情報、ユーザが撮影した買い物シーン画像等を含んでいてよい。レシート情報は、商品を購買した際のレシートの画像から、テキストデータを読み込んだ情報をいう。レシート情報には、例えば商品の名称や販売価格、ユーザが購買した個数の他、店舗の電話番号や店舗の名称、購買日時等が含まれる。
【0042】
買い物シーン画像は、購買した商品の画像のことを指す。また、その商品を購入したユーザの情報や購買情報を登録した際のユーザの位置情報も、購買情報として格納することも可能である。
【0043】
さらに、購買履歴には、購買した商品を利用しているシーンの画像(利用シーン画像)や、ユーザの購買した商品の使用に関する評価の情報である、評価情報が、購買履歴と紐づけられて蓄積されていてよい。評価情報は、たとえば、購買した商品への満足度、感想、コメント等を含む。利用シーン画像は、商品と当該商品を利用している商品の周辺状況とが写っていることが望ましい。ユーザに購買履歴として利用シーンを登録させることで、メーカーや販売元等の企業が商品の「使い方」「利用実態」を把握することが可能となる。例えば情報処理端末20のユーザは、アプリを用いてレシート情報等をユーザ情報DB121に登録することにより、購買履歴を登録してよい。また、商品情報を取得するために商品を特定するアプリと購買履歴を登録するアプリは同じアプリでも異なるアプリでもよく、例えば購買履歴を登録するアプリは家計簿アプリであってよい。
【0044】
ユーザの属性としては、ユーザの年齢、性別、職業、住所、生年月日、既婚歴、家族構成、同居家族、年収、世帯年収、その他の任意で取得したユーザ属性情報等が挙げられる。また、ユーザの属性は、ユーザが保有している報酬に関する情報(保有クーポン・ポイント数、応募中の懸賞等の情報)、レベル等を含んでいてよい。属性は、例えばアプリを情報処理端末20にインストールする際に情報処理端末20のユーザが登録することが好ましい。レベルは、例えばアプリ内でアンケート・評価依頼に回答した回数に応じて設定される情報である。
【0045】
サービス使用状況とは、情報処理端末20のユーザにおけるコンテンツ提供装置10の管理者が設定した所定のサービス(以下、「指定サービス」ともいう。)の使用の状況である。サービス使用状況には、指定サービスの使用の有無、使用の頻度、サービスの使用状況等に応じて付与されるランク等の情報が含まれていてよい。サービス使用状況は、各ユーザが自ら入力してもよく、コンテンツ提供装置10の管理者がユーザの属性に基づいて、指定サービスを実施する管理者に問い合わせて取得してもよい。ユーザ情報DB121には、複数のサービスについて、使用状況が登録されていてよい。
【0046】
店舗DB122には、商品を販売する店舗に関する情報が格納されている。例えば、店舗DB122には、店舗のIDに、店舗名、住所、電話番号、店舗コードが対応付けられて保存されていてよい。店舗コードは、店舗が分類されるグループを示すコードである。例えば、業態が同じ店舗同士に同じ店舗コードが割り当てられる。
【0047】
コンテンツDB123には、コンテンツID、コンテンツ内容等が対応付けられて格納されている。コンテンツ内容は、例えば商品情報、商品広告、指定サービスに関する情報、報酬に関する情報、アンケート依頼、評価依頼等である。
【0048】
商品情報は、商品の詳細な説明、商品の評価情報等を含む。商品情報は、商品の製造元から取得してもよく、ユーザのアンケート結果及び評価結果に基づく情報であってもよい。
【0049】
商品広告は、商品の利用方法に関する情報、キャンペーン情報、クーポン等を含む。商品広告は、例えば、その商品の姉妹品、又は関連商品に関するものでもよい。商品の利用方法に関する情報は、例えばその商品の好ましい利用方法や、利用例を示すものであってよい。例えば、商品が食材や調味料である場合は、商品の利用方法に関する情報は、その商品を用いる料理のレシピであってよい。キャンペーン情報は、その商品の値下げ情報等であってよい。クーポンは、その商品の購買時に即座に使用可能なものや、次回以降に同一商品を購買する際に利用可能なものであってもよい。なお、クーポンは、特定の店舗のみで利用可能なものでもよい。また、商品広告は、上記の情報以外に、例えばその商品の姉妹品又は関連商品に関するランキング(例えば、売れ筋ランキング、評価ランキング、価格ランキング等)、その商品の姉妹品又は関連商品の比較情報、及び動画等の広告コンテンツ等を含んでもよい。
【0050】
指定サービスに関する情報は、指定サービスの利用を促進するための情報、指定サービスにおけるキャンペーン情報、指定サービスを利用していないユーザに対して指定サービスの開始を促進するための情報等を含む。
【0051】
報酬に関する情報は、詳細は後述する報酬を付与する期間の予告、報酬を受け取るための条件等の、報酬を受けることを容易にする情報であってよい。ユーザは、この報酬に関する情報を取得するために、商品情報を送信したり、表示された報酬を受け取るための条件を達成しようとしたりする。
【0052】
アンケート依頼は、その商品に対するコメントや、質問に対する回答を求めるものである。また、評価依頼は、例えば、その商品の満足度を数値で入力することを求めるものである。アンケート・評価依頼に対するユーザの回答は、例えば購買した商品への満足度、感想、商品に対するユーザのコメント、企業からユーザに対するアンケートへの回答、満足度を数値化した情報等を含む。なお、アンケート依頼や評価依頼において、ユーザの属性情報の入力を併せて求めることも可能である。
【0053】
報酬DB124には、報酬ID、報酬内容等が対応付けられて格納されている。報酬内容は、例えば、ポイント、景品や商品と交換可能な情報(クーポン等を含む)、懸賞への応募資格を示す情報、レベル等を含む。ポイントは、ある一定値以上になると、所定の景品や現金と交換可能なものをいう。また、報酬は、くじや抽選を行ってポイントや懸賞への当選の可否を示す動画等でもよい。報酬は、所定の条件を満たすことで上記の報酬を受け取ることができる権利であってもよい。かかる所定の条件は、例えば商品を読み取るなどして特定した商品を実際に購入することであってよい。
【0054】
制御部110は、取得部111、コンテンツ選択部112、及び報酬選択部113としての機能を有する。
【0055】
取得部111は、商品を特定し、商品情報を送信した情報処理端末20のユーザに紐づいたユーザ情報をユーザ情報DB121から取得する。具体的には、受信部150が商品情報を受信した際、取得部111は、受信した商品情報を送信した情報処理端末のユーザを特定する。情報処理端末20は、ユーザIDやユーザIDに紐づいたトークン等のユーザを特定するための情報を商品情報に紐づけてコンテンツ提供装置10に送信してもよい。取得部111は、情報処理端末20に保存されているユーザIDやユーザIDに紐づいたトークン等を取得してもよいし、あるいは、情報処理端末20の端末IDを取得した後に、当該端末IDをユーザ情報DB121に記憶されている端末IDと突合させ、取得した端末IDに対応するユーザIDを特定してもよい。
【0056】
次いで、取得部111は、情報処理端末のユーザのユーザ情報を、ユーザ情報DB121から取得する。取得するユーザ情報は、行動履歴を含んでいれば特に限定されない。ユーザ情報は、行動履歴以外に、当該ユーザの属性、及び/又はサービス使用状況を取得してもよい。
【0057】
取得部111は、ユーザ情報以外の情報を、記憶部120から、あるいはコンテンツ提供装置10の外部に設置されたサーバから取得してもよい。そのような情報としては、例えば、商品データベースに登録された商品に関する情報等が挙げられる。取得部111は、受信部150が取得した商品情報に基づいて、商品データベースに問い合わせることで、該当商品に関する受信部150が取得した商品情報以外の情報を追加で取得してもよい。
【0058】
コンテンツ選択部112は、受信部150が受信した商品情報と、取得部111が取得したユーザ情報(少なくとも、行動履歴を含む。)とに基づいて、情報処理端末20に表示させるコンテンツを選択する。コンテンツ選択部112は、例えば、受信した商品情報の競合商品に関するコンテンツ、取得した行動履歴に含まれる購買履歴に含まれる商品と同カテゴリの商品に関するコンテンツ、指定サービスを提供する企業が販売する商品に関するコンテンツ等を選択してよい。
【0059】
コンテンツ選択部112は、コンテンツの選択に際し、受信部150が受信した情報処理端末20の位置情報、取得部111が取得した行動履歴以外のユーザ情報、及び取得部111が取得したユーザ情報以外の情報等を考慮してよい。行動履歴以外のユーザ情報には、ユーザの属性情報、指定サービスの使用状況等が含まれる。また、ユーザ情報以外の情報には、商品データベースに問い合わせることで取得した、該当商品に関する受信部150が取得した商品情報以外の情報が含まれる。例えば、コンテンツ選択部112は、指定サービスの利用者に対して、指定サービスを提供する企業が販売する商品を購入する際に報酬が付与されるとの情報を選択してもよく、指定サービスを提供する企業が販売する商品の競合商品を読み取るなどして特定したユーザに対して、指定サービスを提供する企業が販売する商品の販促情報や指定サービスを提供する企業が販売する商品の購入を条件とする報酬の付与情報を選択してもよい。
【0060】
コンテンツ選択部112は、コンテンツDB123に格納されているコンテンツを選択してよく、コンテンツDB123に適切なコンテンツが格納されていない場合は、新たにコンテンツを作成するか、コンテンツ提供システム1の管理者に対して適切なコンテンツの作成を依頼してもよい。例えばコンテンツ選択部112は、外部のシステムの利用者からコンテンツの作成を受け付けてもよい。コンテンツ選択部112は、コンテンツの作成を受け付ける際にあわせて、コンテンツの名称と、対象となる商品と、対象となる商品に対してユーザに行ってもらいたい評価依頼、アンケート、クーポン等を記録したコンテンツ内容と、コンテンツを送信する対象となるユーザの条件と、を受け付けることが好ましい。作成されたコンテンツは、コンテンツ提供装置10のコンテンツDB123に保存される。
【0061】
さらにコンテンツ選択部112は、例えば、情報処理端末20の位置情報により特定される地域周辺に住む、同年代のユーザからの、受信した商品情報に対応する商品に対する満足度の平均値や、その商品に対する感想・コメント等の商品広告を作成してもよい。これによって、商品を購買しようとしているユーザは、他のユーザの当該商品に対する実際の評価に基づいて、その商品を購買するか否かを決定することができる。
【0062】
また、コンテンツ選択部112は、行動履歴において、受信した商品情報に対応する商品と同時に購入されている頻度が高い商品に関するコンテンツ(広告、当該商品の購入を条件とする報酬の獲得に関する情報等)を選択してもよい。なお、コンテンツ選択部112は、情報処理端末20の種類やキャリアに応じてコンテンツを作成することも可能である。
【0063】
報酬選択部113は、受信部150が受信した商品情報と、取得部111が取得したユーザ情報(少なくとも、行動履歴を含む。)とに基づいて、情報処理端末20又は情報処理端末20のユーザに紐づいたアカウントに付与する報酬の有無、及び種類を選択する。報酬選択部113は、例えば、所定の商品が情報処理端末20により特定された場合に報酬を付与してよく、行動履歴に所定の商品の購買履歴を含む場合に報酬を付与してよく、所定の商品が情報処理端末20により特定され、かつ行動履歴に所定の商品の購買履歴を含む場合に報酬を付与してよい。報酬選択部113は、受信した商品情報の競合商品を購入することを条件に報酬を獲得できる権利、取得した行動履歴に含まれる購買履歴に含まれる商品と同カテゴリの商品を購入することを条件に報酬を獲得できる権利、指定サービスを提供する企業が販売する商品を購入することを条件に報酬を獲得できる権利等を選択してよい。
【0064】
報酬選択部113は、報酬の選択の有無、及び種類に際し、受信部150が受信した情報処理端末20の位置情報、取得部111が取得した行動履歴以外のユーザ情報、及び取得部111が取得したユーザ情報以外の情報等を考慮してよい。行動履歴以外のユーザ情報には、ユーザの属性情報、指定サービスの使用状況等が含まれる。また、ユーザ情報以外の情報には、商品データベースに問い合わせることで取得した、該当商品に関する受信部150が取得した商品情報以外の情報が含まれる。例えば、報酬選択部113は、指定サービスの利用者に対して報酬を付与することを選択してもよく、指定サービスを提供する企業が販売する商品の競合商品を特定したユーザに対して、指定サービスを提供する企業が販売する商品を購入することを条件に報酬を獲得できる権利を選択してもよい。
【0065】
なお、選択された報酬は、コンテンツと同時に送信部160が情報処理端末20に送信してもよいし、付与された報酬の情報をユーザ情報DB121にユーザIDと紐づけて登録してもよい。
【0066】
コンテンツ提供装置10は、
図3に示される機能構成以外の機能構成を有していてよい。例えば、コンテンツ提供装置10は、ユーザ情報DB、店舗DB、コンテンツDB、及び報酬DB以外のデータベースを有していてよい。そのようなデータベースとしては、例えば商品DBが挙げられる。商品DBには、商品名、商品のカテゴリ、商品の販売元、商品の価格、商品ごとに固有に定められた商品コード等が商品ごとに登録されていてよい。
【0067】
<3.処理フロー>
図4を参照して、コンテンツ提供システム1における処理フローを説明する。
【0068】
まず情報処理端末20が商品を特定し、その商品の商品情報を取得する(S10)と、情報処理端末20の通信部220は、商品情報をコンテンツ提供装置10に送信する(S11)。なお、情報処理端末20は、商品情報以外にも情報処理端末20のユーザに関する情報を送信してもよい。そのような情報としては、情報処理端末20の位置情報、ユーザID、ユーザの属性が含まれる。
【0069】
次に、コンテンツ提供装置10の受信部150は、商品情報を受信する(S20)。このとき、コンテンツ提供装置10の取得部111は、例えば商品情報を送信した情報処理端末20の端末ID、当該端末を使用するユーザのユーザID、又はこれらのいずれかに紐づいたトークン等を取得することにより、商品情報を送信したユーザを特定する。
【0070】
次に、コンテンツ提供装置10の取得部111は、当該特定したユーザに紐づいてユーザ情報DB121に記憶されているユーザの行動履歴を取得する(S21)。この際、取得部111は、行動履歴以外のユーザ情報を取得してもよい。
【0071】
コンテンツ提供装置10のコンテンツ選択部112は、受信した商品情報と取得した行動履歴とに基づいて、情報処理端末20に表示させるコンテンツを選択する(S22)。この際、上述のとおり、コンテンツ選択部112は、受信部150が受信した情報処理端末20の位置情報、取得部111が取得した行動履歴以外のユーザ情報、及び取得部111が取得したユーザ情報以外の情報等を考慮してよい。コンテンツの選択は上述のとおり実施する。
【0072】
次に、コンテンツ提供装置10の送信部160は、S22で選択したコンテンツを情報処理端末20に送信する(S23)。
【0073】
情報処理端末20は、通信部220によりコンテンツ提供装置10から送信されたコンテンツを受信する(S12)。情報処理端末20は、受信したコンテンツを表示部250に表示させる(S13)。なお、情報処理端末20は、受信したコンテンツを記憶部240に保存しても、しなくてもよい。
【0074】
図5に、報酬の有無、及び種類を選択する場合のコンテンツ提供システム1における処理フローを説明する。S10~13、及びS20~23のステップにおける処理は
図4における処理と同様である。
【0075】
コンテンツ提供装置10はコンテンツを送信した後(S23)、報酬選択部113において、報酬を付与するかどうかを選択する(S24)。報酬を付与することが選択された場合(Yes)、報酬選択部113はさらに報酬の種類を報酬DB124から選択する(S25)。報酬を付与しないことが選択された場合(No)、報酬を付与せずに報酬の選択ステップを終了する。報酬の付与の有無は、例えば、報酬を付与する条件に合致しているユーザに対して報酬を付与し、そうでないユーザに対しては報酬を付与しないことを選択してよい。
【0076】
報酬を付与するための条件としては、例えば、報酬DB124に以下のいずれかの条件を満たす場合に付与される報酬が登録されている場合が挙げられる:S20で受信した商品情報が特定の商品に関する場合;S21で取得した行動履歴に所定の行動が含まれている場合;S20で受信した商品情報が特定の商品に関し、かつS21で取得した行動履歴に所定の行動が含まれている場合;指定サービスの利用状況が所定の場合であり、S20で受信した商品情報が特定の商品に関する場合;指定サービスの利用状況が所定の場合であり、S21で取得した行動履歴に所定の行動が含まれている場合;指定サービスの利用状況が所定の場合であり、S20で受信した商品情報が特定の商品に関し、かつS21で取得した行動履歴に所定の行動が含まれている場合。なお、報酬の種類の選択は上述のとおり実施する。
【0077】
コンテンツ提供装置10はS25で報酬選択部113が選択した報酬を、情報処理端末20又は情報処理端末20のユーザに紐づいたアカウントに付与する(S25)。なお、選択された報酬は、コンテンツと同時に送信部160が情報処理端末20に送信してもよいし、コンテンツの送信(S12)の後に送信部160が情報処理端末20に送信してもよいし、付与された報酬の情報をユーザ情報DB121にユーザIDと紐づけて登録してもよい。
【0078】
なお、報酬が、所定の条件を満たすことで報酬を受け取ることができる権利である場合、報酬を受け取るための所定の条件としては、以下の3種類が含まれるが、これらに限られない。
【0079】
1.所定の条件が満たされたとき(例えば、指定の商品が実際に購入されたとき)
例えば、情報処理端末20がレシート画像、購買シーン画像を送信したときである。この場合、発行条件を満たした場合に、情報処理端末20には、報酬が表示されることが好ましい。
【0080】
2.所定の条件が満たされてから所定の期間が経過したとき(例えば、指定の商品が実際に購入されてから所定の期間が経過したとき)
所定の期間は、例えば情報処理端末20がレシート画像、購買シーン画像を送信したときからの日数を設定することができる。この場合、発行条件を満たした場合に、情報処理端末20には、報酬が表示されることが好ましい。
【0081】
3.ユーザがアンケート・評価依頼に回答したとき
コンテンツ選択部112がアンケート依頼及び/又は評価依頼を選択した場合、ユーザがアンケート・評価依頼に回答したときに報酬を受け取ることができる。この場合、発行条件を満たした場合に、情報処理端末20には、報酬が表示されることが好ましい。
【0082】
[第2実施形態]
第2実施形態以降では、第1実施形態と共通の事項についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
【0083】
図6に示すように、本実施形態では、コンテンツ提供装置10が商品情報を受信した後(S30)、取得部111がユーザを特定し、当該ユーザに行動履歴が存在するかどうかを判定する(S31)で第1実施形態と異なる。
【0084】
具体的には、取得部111は、S20と同様にして、商品情報を送信したユーザを特定し、ユーザ情報DB121に当該ユーザが登録されているかどうかを判定する(S31)。当該ユーザが登録されていないか、あるいは登録されていても行動履歴が登録されていない場合(No)は、既に登録されているユーザの属性を参照するか、あるいは情報処理端末20にユーザの属性を入力させるためのクエリを送信してユーザの属性を取得する。取得部111は、当該ユーザの属性と類似するユーザの行動履歴を取得する(S33)。なお、ステップS31において行動履歴が登録されていない場合(No)において、類似のユーザが存在しない等の場合に処理を終了するステップを追加してもよい。
【0085】
ユーザ情報DB121に、商品情報を送信したユーザの行動履歴が登録されている場合(Yes)、取得部111はS21と同様にしてユーザの行動履歴を取得する(S32)。その後のS34~35は、S22~23と同様にして行われるため省略する。また、本実施形態において、
図5に示した処理フローと同様に報酬の有無及び種類を選択してもよい。
【0086】
このように、本実施形態に係るコンテンツ提供システムは、行動履歴が存在しないユーザに対しても効率的に提供するコンテンツを選択することができる。
その他のコンテンツ提供システムの構成、機能は第1実施形態と同様である。
【0087】
以上、本発明の一実施形態について説明した。なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更ないし改良され得るものである。例えば、上述の処理フローにおける各ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で各ステップの一部を省略したり、各処理ステップの順番を任意に変更して又は並列に実行することができる。
【0088】
[付記]
本発明は、以下の実施形態を含む。
[1]
情報処理端末が特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部と、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記情報処理端末のユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部と、
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部と、
を備える、コンテンツ提供システム。
[2]
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末又は前記情報処理端末のユーザに紐づいたアカウントに付与する報酬の有無、及び種類を選択する報酬選択部をさらに備え、
前記送信部が、前記報酬選択部が選択した報酬を前記情報処理端末にさらに送信する、
[1]に記載のコンテンツ提供システム。
[3]
前記行動履歴が、ユーザの実店舗における購買履歴を含む、
[1]又は[2]に記載のコンテンツ提供システム。
[4]
前記購買履歴が、複数の実店舗における購買履歴を含む、
[3]に記載のコンテンツ提供システム。
[5]
前記受信部が、前記情報処理端末の位置情報をさらに受信し、
前記コンテンツ選択部又は前記報酬選択部による選択が、さらに前記位置情報に基づいて行われる、
[1]~[4]のいずれか1つに記載のコンテンツ提供システム。
[6]
前記取得部が、前記情報処理端末のユーザにおける所定のサービスの使用状況を取得し、
前記コンテンツ選択部又は前記報酬選択部による選択が、さらに前記所定のサービスの使用状況に基づいて行われる、
[1]~[5]のいずれか1つに記載のコンテンツ提供システム。
[7]
情報処理端末が特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信することと、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記情報処理端末のユーザに紐づいた行動履歴を取得することと、
前記受信した商品情報と前記取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択することと、
前記選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信することと、
を含む、コンテンツ提供方法。
[8]
コンピュータを、
情報処理端末が特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部;
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記情報処理端末のユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部;
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部;及び
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部;
として機能させる、コンテンツ提供プログラム。
【符号の説明】
【0089】
1…コンテンツ提供システム、10…コンテンツ提供装置、20…情報処理端末、110…制御部、111…取得部、112…コンテンツ選択部、113…報酬選択部、120…記憶部、121…ユーザ情報DB、122…店舗DB、123…コンテンツDB、124…報酬DB、130…入力部、140…表示部、150…受信部、160…送信部、210…制御部、220…通信部、230…入力部、240…記憶部、250…表示部、260…読取部。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部と、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部と、
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部と、
を備える、コンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末又は前記情報処理端末のユーザに紐づいたアカウントに付与する報酬の有無、及び種類を選択する報酬選択部をさらに備え、
前記送信部が、前記報酬選択部が選択した報酬を前記情報処理端末にさらに送信する、
請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記行動履歴が、ユーザの実店舗における購買履歴を含む、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記購買履歴が、複数の実店舗における購買履歴を含む、
請求項3に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
前記受信部が、前記情報処理端末の位置情報をさらに受信し、
前記コンテンツ選択部による選択が、さらに前記位置情報に基づいて行われる、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項6】
前記取得部が、前記情報処理端末のユーザにおける所定のサービスの使用状況を取得し、
前記コンテンツ選択部による選択が、さらに前記所定のサービスの使用状況に基づいて行われる、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項7】
前記記憶部が、ユーザごとに少なくとも行動履歴が登録されているユーザ情報データベースを記憶している、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項8】
前記受信部が、前記ユーザが商品を読み取るか、商品名を検索するか、又は、前記情報処理端末が表示するページ上において商品を閲覧することで商品を特定した際に、前記商品の商品情報を受信する、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項9】
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信することと、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得することと、
前記受信した商品情報と前記取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択することと、
前記選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信することと、
を含む、コンテンツ提供方法。
【請求項10】
コンピュータを、
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部;
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部;
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部;及び
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部;
として機能させる、コンテンツ提供プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部と、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部と、
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部と、
を備え、
前記受信部は、前記ユーザが商品を読み取るか、商品名を検索するか、又は、前記情報処理端末が表示するページ上において商品を閲覧することで商品を特定した際に、前記商品の商品情報を受信し、
前記送信部は、前記受信部が前記商品情報を受信して前記コンテンツ選択部がコンテンツを選択したときに前記コンテンツを送信する、コンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末又は前記情報処理端末のユーザに紐づいたアカウントに付与する報酬の有無、及び種類を選択する報酬選択部をさらに備え、
前記送信部が、前記報酬選択部が選択した報酬を前記情報処理端末にさらに送信する、
請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記行動履歴が、ユーザの実店舗における購買履歴を含む、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記購買履歴が、複数の実店舗における購買履歴を含む、
請求項3に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
前記受信部が、前記情報処理端末の位置情報をさらに受信し、
前記コンテンツ選択部による選択が、さらに前記位置情報に基づいて行われる、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項6】
前記取得部が、前記情報処理端末のユーザにおける所定のサービスの使用状況を取得し、
前記コンテンツ選択部による選択が、さらに前記所定のサービスの使用状況に基づいて行われる、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項7】
前記記憶部が、ユーザごとに少なくとも行動履歴が登録されているユーザ情報データベースを記憶している、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項8】
コンピュータが、
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信することと、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得することと、
前記受信した商品情報と前記取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択することと、
前記選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信することと、
を含み、
前記商品情報の受信は、前記ユーザが商品を読み取るか、商品名を検索するか、又は、前記情報処理端末が表示するページ上において商品を閲覧することで商品を特定した際に行われ、
前記コンテンツの送信は、前記商品情報が受信されて前記コンテンツが選択されたときに行われる、
コンテンツ提供方法。
【請求項9】
コンピュータを、
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部;
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部;
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部;及び
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部;
として機能させ、
前記受信部は、前記ユーザが商品を読み取るか、商品名を検索するか、又は、前記情報処理端末が表示するページ上において商品を閲覧することで商品を特定した際に、前記商品の商品情報を受信し、
前記送信部は、前記受信部が前記商品情報を受信して前記コンテンツ選択部がコンテンツを選択したときに前記コンテンツを送信する、コンテンツ提供プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部と、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部と、
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部と、
を備え、
前記受信部は、前記ユーザが商品を読み取ることで商品を特定した際に、前記商品の商品情報を受信し、
前記送信部は、前記受信部が前記商品情報を受信して前記コンテンツ選択部がコンテンツを選択したときに前記コンテンツを送信する、コンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末又は前記情報処理端末のユーザに紐づいたアカウントに付与する報酬の有無、及び種類を選択する報酬選択部をさらに備え、
前記送信部が、前記報酬選択部が選択した報酬を前記情報処理端末にさらに送信する、
請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記行動履歴が、ユーザの実店舗における購買履歴を含む、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記購買履歴が、複数の実店舗における購買履歴を含む、
請求項3に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
前記受信部が、前記情報処理端末の位置情報をさらに受信し、
前記コンテンツ選択部による選択が、さらに前記位置情報に基づいて行われる、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項6】
前記取得部が、前記情報処理端末のユーザにおける所定のサービスの使用状況を取得し、
前記コンテンツ選択部による選択が、さらに前記所定のサービスの使用状況に基づいて行われる、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項7】
前記記憶部が、ユーザごとに少なくとも行動履歴が登録されているユーザ情報データベースを記憶している、
請求項1又は2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項8】
コンピュータが、
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信することと、
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得することと、
前記受信した商品情報と前記取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択することと、
前記選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信することと、
を含み、
前記商品情報の受信は、前記ユーザが商品を読み取ることで商品を特定した際に行われ、
前記コンテンツの送信は、前記商品情報が受信されて前記コンテンツが選択されたときに行われる、
コンテンツ提供方法。
【請求項9】
コンピュータを、
ユーザが情報処理端末を操作して特定した商品の商品情報を前記情報処理端末から受信する受信部;
各ユーザの行動履歴を記憶する記憶部から、前記ユーザに紐づいた行動履歴を取得する取得部;
前記受信部が受信した商品情報と前記取得部が取得した行動履歴とに基づいて、前記情報処理端末に表示させるコンテンツを選択するコンテンツ選択部;及び
前記コンテンツ選択部が選択したコンテンツを前記情報処理端末に送信する送信部;
として機能させ、
前記受信部は、前記ユーザが商品を読み取ることで商品を特定した際に、前記商品の商品情報を受信し、
前記送信部は、前記受信部が前記商品情報を受信して前記コンテンツ選択部がコンテンツを選択したときに前記コンテンツを送信する、コンテンツ提供プログラム。