IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三星電子株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016835
(43)【公開日】2024-02-07
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
   H04N 25/70 20230101AFI20240131BHJP
   H01L 27/146 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
H04N25/70
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023120853
(22)【出願日】2023-07-25
(31)【優先権主張番号】10-2022-0092391
(32)【優先日】2022-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】金 慈明
(72)【発明者】
【氏名】金 聲仁
(72)【発明者】
【氏名】安 娟秀
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118GA02
4M118GC07
4M118GD04
4M118GD07
5C024CY47
5C024EX43
5C024EX52
5C024GX02
5C024GX07
5C024GX16
5C024GX18
(57)【要約】
【課題】イメージセンサが提供される。
【解決手段】イメージセンサは、第1方向に互いに反対になる第1面および第2面を含む基板、基板内の光電変換領域、光電変換領域上の基板内の活性領域、基板の第1面から基板の内部に延びて活性領域を定義する素子分離パターン、および基板の第1面から素子分離パターンを貫通する第1部分と、活性領域上に配置された第2部分を含む転送ゲート電極を含み、第1部分は素子分離パターンの下面を貫通し、第1部分の下面は素子分離パターンの下面より下側に配置される。
【選択図】図6

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に互いに反対になる第1面および第2面を含む基板;
前記基板内の光電変換領域;
前記光電変換領域上の前記基板内の活性領域;
前記基板の前記第1面から前記基板の内部に延びて前記活性領域を定義する素子分離パターン;および
前記基板の前記第1面から前記素子分離パターンを貫通する第1部分と、前記活性領域上に配置された第2部分を含む転送ゲート電極を含み、
前記第1部分は前記素子分離パターンの下面を貫通し、前記第1部分の下面は前記素子分離パターンの下面より下側に配置される、イメージセンサ。
【請求項2】
前記転送ゲート電極の前記第1部分は前記素子分離パターンを貫通する第1-1部分と前記素子分離パターンを貫通する第1-2部分を含み、
前記転送ゲート電極の前記第1-1部分は前記活性領域の第1側壁に沿って延び、前記転送ゲート電極の前記第1-2部分は前記活性領域の第2側壁に沿って延び、前記第1側壁は前記第2側壁と反対になり、
前記転送ゲート電極の前記第2部分は前記第1-1部分および第1-2部分を連結する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記活性領域の上面は前記基板の前記第1面より下側に配置される、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記活性領域の上面は前記素子分離パターンの下面より下側に配置される、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第1部分の側壁は互いに反対になる第1側壁と第2側壁を含み、
前記素子分離パターンは前記第1側壁上に配置され、前記第2側壁上に配置されない、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記素子分離パターンは前記第1部分と前記活性領域の間に配置される、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記転送ゲート電極の前記第1部分の下面は段差を有する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記素子分離パターンは順に積層された第1ないし第3膜を含み、
前記第1膜および前記第2膜は前記第1部分の側壁に沿って延びない、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記光電変換領域は前記転送ゲート電極と前記第1方向に重なり、前記第1方向に垂直な第2方向に重ならない、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
第1方向に互いに反対になる第1面および第2面を含む基板;
前記基板内の光電変換領域;
前記光電変換領域上の前記基板内に配置され、第1側壁と第2側壁を含む活性領域;
前記基板内の前記活性領域を囲む素子分離パターン;および
前記基板の前記第1面から延びて前記素子分離パターンを貫通する第1部分、および前記活性領域上の第2部分を含む転送ゲート電極を含み、
前記転送ゲート電極の前記第1部分は、前記第1側壁に沿って延びる第1-1部分と、前記第2側壁に沿って延びる第1-2部分を含み、
前記転送ゲート電極は前記光電変換領域と前記第1方向に重なり、前記基板の前記第1面または前記第2面のうち少なくとも一つと平行な方向に重ならない、イメージセンサ。
【請求項11】
前記活性領域は前記第1側壁と前記第2側壁を連結する第3側壁を含む、請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第1側壁と前記第2側壁は互いに反対になる、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記転送ゲート電極の前記第1部分は、前記第3側壁に沿って延びる第1-3部分をさらに含む、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記第1-1部分、前記第1-2部分および前記第1-3部分は互いに連結される、請求項13に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記第1側壁と前記第2側壁は連結される、請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
第1方向に互いに反対になる第1面および第2面を含む基板;
前記基板の前記第2面から前記基板内に延び、複数のピクセルを定義するピクセル分離パターン;
前記基板の前記第2面上の少なくとも一つのカラーフィルタ;および
前記カラーフィルタ上の少なくとも一つのマイクロレンズを含み、
前記複数のピクセルのそれぞれは、
前記基板内の光電変換領域と、
前記光電変換領域上の前記基板内の活性領域と、
前記基板の前記第1面から前記基板の内部に延びて前記ピクセル分離パターンと接触し、前記活性領域を定義する素子分離パターンと、
前記基板の前記第1面から前記素子分離パターンを貫通する第1部分と、前記活性領域上に配置された第2部分を含む転送ゲート電極を含み、
前記第1部分は前記素子分離パターンの下面を貫通し、前記第1部分の下面は前記素子分離パターンの下面より下側に配置される、イメージセンサ。
【請求項17】
前記複数のピクセルは、第1ピクセル、第2ピクセルおよび第3ピクセルを含み、
前記第2ピクセルと前記第3ピクセルは互いに隣り合い、
前記少なくとも一つのマイクロレンズは、前記第1ピクセル上に配置された第1マイクロレンズと、前記第2および第3ピクセル上に配置された第2マイクロレンズを含む、請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記複数のピクセルは2行2列に配列された第1ないし第4ピクセルを含み、
前記第1ないし第4ピクセルの間の前記基板内に、前記素子分離パターンによって定義される共有活性領域と、
前記共有活性領域内のフローティング拡散領域を含む、請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記活性領域内のフローティング拡散領域を含む、請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
前記複数のピクセルは、それぞれ前記複数のピクセルのうち少なくとも一つのピクセルを含む第1ないし第4ピクセルグループを含み、
前記第2ピクセルグループは、前記第1ピクセルグループと第2方向に隣り合い、
前記第3ピクセルグループは、前記第1ピクセルグループと第3方向に隣り合い、
前記第4ピクセルグループは、前記第2ピクセルグループと前記第3方向に隣り合い、
前記少なくとも一つのカラーフィルタは、
前記第1ピクセルグループ上に配置された第1カラーフィルタ、
前記第2ピクセルグループおよび前記第3ピクセルグループ上に配置された第2カラーフィルタ、および
前記第4ピクセルグループ上に配置された第3カラーフィルタを含み、
前記第1カラーフィルタ、前記第2カラーフィルタ、前記第3カラーフィルタは互いに異なるカラー特性を有する、請求項16に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサ(image sensor)は、光学情報を電気信号に変換させる半導体素子の一つである。このようなイメージセンサは、電荷結合型(CCD;Charge Coupled Device)イメージセンサとシーモス型(CMOS;Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサを含むことができる。
【0003】
イメージセンサはパッケージ(package)形態で構成されるが、この時パッケージはイメージセンサを保護すると同時に、イメージセンサの受光面(photo receiving surface)またはセンシング領域(sensing area)に光が入射され得る構造で構成されることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、設計自由度が改善または向上したイメージセンサを提供することにある。いくつかの実施形態で、電極が形成されるトレンチは、トレンチを形成するために基板の活性領域のみをエッチングする代わりに、例えば素子分離パターンをエッチングすることによって、素子分離パターンを形成することにより形成されることができる。いくつかの実施形態で、電極は、例えば、素子分離パターンの底面の下におよび/または素子分離パターンの側壁に隣接する(例えば、直接接触する)トレンチ内に底面を有するために、素子分離パターンによって/を介して通過することができる。いくつかの実施形態で、これらのおよび/または他の特性は活性領域(例えば活性領域の形状および/または大きさ)を設計するのにより多くの自由度を許容することができる。
【0005】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1方向に互いに反対になる第1面および第2面を含む基板、基板内の光電変換領域、光電変換領域上の基板内の活性領域、基板の第1面から基板の内部に延びて活性領域を定義する素子分離パターン、および基板の第1面から素子分離パターンを貫通する第1部分と、活性領域上に配置された第2部分を含む転送ゲート電極を含み、第1部分は素子分離パターンの下面を貫通し、第1部分の下面は素子分離パターンの下面より下側に配置される。
【0007】
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1方向に互いに反対になる第1面および第2面を含む基板、基板内の光電変換領域、光電変換領域上の基板内に配置され、第1側壁と第2側壁を含む活性領域、基板内の活性領域を囲む素子分離パターン、および第1側壁上の素子分離パターンを貫通する第1部分と、第2側壁上の素子分離パターンを貫通する第1-2部分と、活性領域上の第2部分を含む転送ゲート電極を含み、転送ゲート電極は光電変換領域と第1方向に重なり、基板の第1面または第2面が延びる方向に重ならない。
【0008】
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1方向に互いに反対になる第1面および第2面を含む基板、基板の第2面から基板内に延び、複数のピクセルを定義するピクセル分離パターン、基板の第1面上のカラーフィルタ、およびカラーフィルタ上のマイクロレンズを含み、複数のピクセルのそれぞれは、基板内の光電変換領域と、光電変換領域上の基板内の活性領域と、基板の第1面から基板の内部に延びてピクセル分離パターンと接触し、活性領域を定義する素子分離パターンと、基板の第1面から素子分離パターンを貫通する第1部分と、活性領域上に配置された第2部分を含む転送ゲート電極を含み、第1部分は素子分離パターンの下面を貫通し、第1部分の下面は素子分離パターンの下面より下側に配置される。
【0009】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】いくつかの実施形態によるイメージセンシング装置を説明するためのブロック図である。
図2】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的な回路図である。
図3】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための例示的なレイアウト図である。
図4】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図5】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図6図5のI-Iに沿って切断した断面図である。
図7】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための多様な概略的な断面図である。
図8】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための多様な概略的な断面図である。
図9】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための多様な概略的な断面図である。
図10】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための多様な概略的な断面図である。
図11】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図12】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図13】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図14】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図15】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図16】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図17】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図18】いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。
図19】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための概略的な断面図である。
図20】いくつかの実施形態によるイメージセンサの例示的な斜視図である。
図21】いくつかの実施形態によるイメージセンサの例示的な斜視図である。
図22】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図23】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図24】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図25】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図26】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図27】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図28】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図29】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図30】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
図31】いくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1はいくつかの実施形態によるイメージセンシング装置を説明するためのブロック図である。
【0012】
図1を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンシング装置1は、イメージセンサ10およびイメージ信号プロセッサ20を含むことができる。
【0013】
イメージセンサ10は光を用いてセンシング対象のイメージをセンシングして、イメージ信号ISを生成する。いくつかの実施形態で、生成されたイメージ信号ISは例えば、デジタル信号であり得るが、本発明の技術的思想による実施形態はこれに制限されるものではない。
【0014】
イメージ信号ISはイメージ信号プロセッサ20に提供されて処理される。イメージ信号プロセッサ20はイメージセンサ10のバッファ部17から出力されたイメージ信号ISを受信し、受信されたイメージ信号ISをディスプレイに容易なように加工または処理する。
【0015】
いくつかの実施形態で、イメージ信号プロセッサ20はイメージセンサ10から出力されたイメージ信号ISに対してデジタルビニングを行い得る。この時、イメージセンサ10から出力されたイメージ信号ISはアナログビニングが行われていないピクセルアレイPAからのロウ(raw)イメージ信号であってもよいし、アナログビニングが既に行われたイメージ信号ISであってもよい。
【0016】
いくつかの実施形態で、イメージセンサ10とイメージ信号プロセッサ20は図示のように互いに分離されて配置される。例えば、イメージセンサ10が第1チップに搭載され、イメージ信号プロセッサ20が第2チップに搭載されて所定のインターフェースを介して互いに通信することができる。しかし、実施形態はこれに制限されるものではなく、イメージセンサ10とイメージ信号プロセッサ20は一つのパッケージ、例えばMCP(multi-chip package)として実現することができる。
【0017】
イメージセンサ10は、ピクセルアレイPA、コントロールレジスタブロック11、タイミングジェネレータ12、ロウ(row)ドライバ14、リードアウト回路16、ランプ信号生成器13およびバッファ部17を含み得る。
【0018】
コントロールレジスタブロック11はイメージセンサ10の動作を全体的に制御する。特に、コントロールレジスタブロック11はタイミングジェネレータ12、ランプ信号生成器13およびバッファ部17に直接動作信号を伝送し得る。
【0019】
タイミングジェネレータ12はイメージセンサ10のいくつの構成要素の動作タイミングの基準になる信号を発生し得る。タイミングジェネレータ12で発生した動作タイミング基準信号はランプ信号生成器13、ロウドライバ14、リードアウト回路16などに伝達され得る。
【0020】
ランプ信号生成器13はリードアウト回路16に使用されるランプ信号を生成して伝送する。例えば、リードアウト回路16は相関二重サンプラ(CDS)、比較器などを含み得るが、ランプ信号生成器13は相関二重サンプラ、比較器などに使用されるランプ信号を生成して伝送する。
【0021】
ロウドライバ14はピクセルアレイPAのロウ(row)を選択的に活性化させ得る。
【0022】
ピクセルアレイPAは外部イメージをセンシングする。ピクセルアレイPAは2次元的に(例えば、マトリクス形状に)配列される複数のピクセルを含み得る。
【0023】
リードアウト回路16はピクセルアレイPAから提供されたピクセル信号をサンプリングして、これをランプ信号と比較した後、比較結果に基づいてアナログイメージ信号(データ)をデジタルイメージ信号(データ)に変換し得る。
【0024】
バッファ部17は例えば、ラッチ部を含む。バッファ部17は外部に提供するイメージ信号ISを一時的に保存し得、イメージ信号ISを外部メモリまたは外部装置に伝送し得る。
【0025】
図2はいくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的な回路図である。
【0026】
図2を参照すると、それぞれのピクセルは光電変換素子PD、転送トランジスタTG、フローティング拡散領域(FD;Floating Diffusion region)、リセットトランジスタRG、ソースフォロワトランジスタSFおよび選択トランジスタSELを含む。
【0027】
光電変換素子PDは外部から入射される光の量に比例して電荷を生成する。光電変換素子PDは生成されて蓄積された電荷をフローティング拡散領域FDに伝送する転送トランジスタTGと結合され得る。フローティング拡散領域FDは電荷を電圧に転換する領域であり、寄生キャパシタンスを有しているため電荷が累積して貯蔵されることができる。
【0028】
転送トランジスタTGの一端は光電変換素子PDと連結され、転送トランジスタTGの他端はフローティング拡散領域FDと連結され得る。転送トランジスタTGは所定のバイアス(例えば、転送信号TX)により駆動されるトランジスタで形成される。すなわち、転送トランジスタTGは、光電変換素子PDから生成された電荷を転送信号TXに応じてフローティング拡散領域FDに伝送することができる。
【0029】
ソースフォロワトランジスタSFは光電変換素子PDから電荷の伝達を受けたフローティング拡散領域FDの電位の変化を増幅し、これを出力ラインVOUTに出力する。ソースフォロワトランジスタSFがターンオン(turn-on)されると、ソースフォロワトランジスタSFのドレインに提供される所定の電位、例えば電源電圧VDDが選択トランジスタSELのドレイン領域に伝達され得る。
【0030】
選択トランジスタSELは行単位でリードするピクセルを選択する。選択トランジスタSELは所定のバイアス(例えば、行選択信号SX)を印加する選択線によって駆動されるトランジスタからなる。
【0031】
リセットトランジスタRGはフローティング拡散領域FDを周期的にリセットさせる。リセットトランジスタRGは所定のバイアス(例えば、リセット信号RX)を印加するリセットラインによって駆動されるトランジスタからなる。リセット信号RXに応じてリセットトランジスタRGがターンオンされると、リセットトランジスタRGのドレインに提供される所定の電位、例えば電源電圧VDDがフローティング拡散領域FDに伝達され得る。
【0032】
図3はいくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための例示的なレイアウト図である。
【0033】
図3を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサはセンサアレイ領域SAR、連結領域CRおよびパッド領域PRを含むことができる。
【0034】
センサアレイ領域SARは図1のピクセルアレイPAに対応する領域を含み得る。センサアレイ領域SARはピクセルアレイPAおよび遮光領域OBを含み得る。ピクセルアレイPAは光の提供を受けてアクティブ(active)信号を生成するアクティブピクセルが配列される。遮光領域OBには光が遮断されてオプティカルブラック(optical black)信号を生成するオプティカルブラックピクセルが配列される。遮光領域OBは例えば、ピクセルアレイPAの周辺に沿って形成されるが、これは単なる例示である。いくつかの実施形態で、遮光領域OBに隣接するピクセルアレイPAにダミーピクセルが形成されることもできる。
【0035】
連結領域CRはセンサアレイ領域SARの周辺に(例えば、センサアレイ領域SARに隣接してまたはセンサアレイ領域SARに近接して)形成される。連結領域CRはセンサアレイ領域SARの一側に形成されるが、これは単なる例示である。連結領域CRには配線が形成され、センサアレイ領域SARの電気信号を送受信するように構成されることができる。
【0036】
パッド領域PRはセンサアレイ領域SARの周辺に形成される。パッド領域PRはいくつかの実施形態によるイメージセンサの縁に隣接して形成されるが、これは単なる例示である。パッド領域PRは外部装置などと接続され、いくつかの実施形態によるイメージセンサと外部装置の間の電気信号を送受信するように構成されることができる。
【0037】
図面で連結領域CRはセンサアレイ領域SARとパッド領域PRの間に介在する場合が示されているが、単なる例示である。センサアレイ領域SAR、連結領域CRおよびパッド領域PRの配置は必要に応じて多様に変えられるのは言うまでもない。
【0038】
図4および図5はいくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。図6図5のI-Iに沿って切断した断面図である。参考までに、図4図3のPG部分の拡大図である。
【0039】
図2および図4を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサはピクセルグループPGを含むことができる。ピクセルグループPGは、例えば互いに隣接する第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4を含むことができる。
【0040】
例えば、第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4は2行2列に配列される。第1ピクセルPX1は第3ピクセルPX3と第2方向Yに隣り合い、第2ピクセルPX2は第1ピクセルPX1と第1方向Xに隣り合い、第4ピクセルPX4と第2方向Yに隣り合い、第4ピクセルPX4は第3ピクセルPX3と第1方向Xに隣り合う。第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4は素子分離パターン110により定義される。例えば、素子分離パターン110は第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4をそれぞれ囲み得る。第2方向Yは第1方向Xと交差し得る。例えば、第2方向Yは第1方向Xに垂直であり得る。ここで、「定義される」は、少なくとも一部を定義するために使用される。例えば、素子分離パターン110は第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4の全体を定義できるが、必ずしも全体を定義する必要はない。
【0041】
ピクセル分離パターン120は第1基板102内に第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4を定義する。いくつかの実施形態で、ピクセル分離パターン120は第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4の少なくとも一部を囲み得る。ピクセル分離パターン120はフローティング拡散領域FDの一部を囲む。
【0042】
第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4は例えばフローティング拡散領域FDを共有する。
【0043】
フローティング拡散領域FDは第1基板102内に配置される。フローティング拡散領域FDは素子分離パターン110により定義される活性領域内に配置される。フローティング拡散領域FDは例えば、p型である第1基板102内でn型不純物がドープされて形成されることができる。フローティング拡散領域FDは第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4それぞれにかかって配置される。フローティング拡散領域FDは例えば、第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4それぞれの縁に配置される。フローティング拡散領域FDは第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4それぞれの第1活性領域AR1に隣接し得る。
【0044】
第2ピクセルPX2は第2方向Yを基準として第1ピクセルPX1と対称である。第3ピクセルPX3は第1方向Xを基準として第1ピクセルPX1と対称である。第4ピクセルPX4は第1方向Xを基準として第2ピクセルPX2と対称である。第4ピクセルPX4は第2方向Yを基準として第3ピクセルPX3と対称である。第2ないし第4ピクセルPX2,PX3,PX4は第1ピクセルPX1と類似する。以下、第1ピクセルPX1を例として詳しく説明する。
【0045】
図5および図6を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1基板102、素子分離パターン110、ピクセル分離パターン120、ゲート誘電膜130、転送ゲート電極140、ゲートスペーサ150、エッチング停止膜155、第1配線構造体IS1、グリッドパターン172,174、カラーフィルタ180およびマイクロレンズ190を含むことができる。
【0046】
第1基板102は半導体基板であり得る。例えば、第1基板102はバルクシリコンまたはSOI(silicon-on-insulator)であり得る。第1基板102はシリコン基板であり得、または他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素またはアンチモン化ガリウムを含むことができる。または、第1基板102はベース基板上にエピ層が形成されたものでもあり得る。
【0047】
第1基板102は互いに反対になる第1面102aおよび第2面102bを含み得る。後述する実施形態で、第1面102aは第1基板102の前面(front side)といい、第2面102bは第1基板102の後面(back side)という。いくつかの実施形態で、第1基板102の第2面102bは光が入射される受光面であり得る。すなわち、いくつかの実施形態によるイメージセンサは、裏面照射型(BSI)イメージセンサであり得る。
【0048】
第1面102aと第2面102bは第3方向Zを基準として互いに反対になる。第3方向Zを基準として、第1面102aは第1基板102の上面であり得、第2面102bは第1基板102の下面であり得る。第3方向Zは第1方向Xおよび第2方向Yと交差(例えば、第1方向Xおよび第2方向Yに直交)し得る。第1方向Xおよび第2方向Yは第1基板102の第1面102aまたは第2面102bを定義(例えば、第1基板102の第1面102aまたは第2面102bに平行な平面を共に定義)する。第3方向Zは第1基板102の第1面102aおよび/または第2面102bに垂直な方向であり得る。第3方向Zは第1基板102の第2面102bから第1面102aに向かう方向であり得る。以下の説明で上面と下面は第3方向Zを基準とする。
【0049】
例えば、第1基板102はp型不純物(例えば、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)またはガリウム(Ga))を含むことができる。
【0050】
光電変換領域104は第1ピクセルPX1の第1基板102内に配置される。光電変換領域104は図2の光電変換素子PDに対応する。すなわち、光電変換領域104は外部から入射される光の量に比例して電荷を生成することができる。
【0051】
例えば、光電変換領域104はp型である第1基板102内にn型不純物がイオン注入されて形成される。
【0052】
第1ピクセルPX1は第1活性領域AR1および第2活性領域AR2を含み得る。第1活性領域AR1および第2活性領域AR2は光電変換領域104上(例えば第3方向Zで光電変換領域104上)の第1基板102内に配置される。第1活性領域AR1および第2活性領域AR2は第1基板102の第1面102aから第1基板102内に延び得る。第1活性領域AR1および第2活性領域AR2は離隔し得る。第1活性領域AR1および第2活性領域AR2は素子分離パターン110によって分離される。
【0053】
素子分離パターン110は第1基板102内に配置される。素子分離パターン110は第1基板102の第1面102aから第1基板102内に延び得る。素子分離パターン110は第1基板102の第1面102aから第1基板102の第2面102bに向かって延び得る。例えば、素子分離パターン110は第1面102aを含む第1基板102がパターニングされて形成された浅いトレンチ(shallow trench)内に絶縁物質が埋め込まれて形成される。素子分離パターン110は第1活性領域AR1および第2活性領域AR2を囲み得る(例えば、少なくとも部分的に囲み得る)。素子分離パターン110は第1活性領域AR1および第2活性領域AR2を定義する。
【0054】
素子分離パターン110は多重膜であり得る。例えば素子分離パターン110は順に積層される第1膜112、第2膜114および第3膜116を含み得る。
【0055】
第1膜112は第1基板102がパターニングされて形成された浅いトレンチの側面の少なくとも一部および下面に沿って延び得る。第2膜114は第1膜112上に配置される。第2膜114は第1膜112に沿って延び得る。第3膜116は第2膜114上に配置される。第3膜116は第1膜112および第2膜114が配置されて残った前記浅いトレンチを埋める。
【0056】
第1膜112、第2膜114および第3膜116は、それぞれ例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0057】
第2膜114は第1膜112および第3膜116に対してエッチング選択比を有する物質を含み得る。例えば、第1膜112および第3膜116がシリコン酸化物を含む場合に、第2膜114はシリコン窒化物、シリコン炭窒化物、シリコン酸炭窒化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含むことができる。一例として、第1膜112および第3膜116はシリコン酸化物を含み、第2膜114はシリコン窒化物を含むことができる。
【0058】
ピクセル分離パターン120は第1基板102内に配置される。ピクセル分離パターン120は第1基板102内に複数のピクセルを定義する。ピクセル分離パターン120は例えば第1ピクセルPX1の少なくとも一部を囲み得る。
【0059】
ピクセル分離パターン120は素子分離パターン110の下面110bから第1基板102の第2面102bに向かって延び得る。ピクセル分離パターン120は素子分離パターン110と接触し得る。ピクセル分離パターン120の上面の幅は例えば素子分離パターン110の下面110bの幅より小さくてもよい。ピクセル分離パターン120は例えば、第1基板102がパターニングされて形成された深いトレンチ(deep trench)内に絶縁物質が埋め込まれて形成される。ピクセル分離パターン120は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0060】
ピクセル分離パターン120の幅は一定であることのみが示されているが、これは単なる例示である。例えば、ピクセル分離パターン120の幅は第1基板102の第2面102bに向かうにつれて減少し得る。また他の例としては、ピクセル分離パターン120の幅は第1基板102の第2面102bに向かうにつれて増加し得る。
【0061】
ピクセル分離パターン120は第1基板102を完全に貫通する。例えば、ピクセル分離パターン120の下面は第1基板102の第2面102bで露出し得る。
【0062】
ピクセル分離パターン120はフィリングパターン122およびスペーサ膜124を含み得る。
【0063】
フィリングパターン122は素子分離パターン110の下面から第1基板102の第2面102bに向かって延び得る。フィリングパターン122は導電物質、例えば、ポリシリコン(poly Si)を含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、フィリングパターン122にグランド電圧またはマイナス電圧が印加されることができる。このようなフィリングパターン122はESD(electrostatic discharge)などによって発生した電荷が第1基板102の表面(例えば、第2面102b)に蓄積されることを防止して、ESDアザ(bruise)不良を効果的に防止することができる。
【0064】
スペーサ膜124はフィリングパターン122の側面に沿って延び得る。スペーサ膜124は絶縁物質、例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。このようなスペーサ膜124はフィリングパターン122と第1基板102の間に介在してフィリングパターン122と第1基板102を電気的に分離することができる。
【0065】
転送ゲート電極140は第1活性領域AR1および素子分離パターン110上に配置される。転送ゲート電極140は転送トランジスタ(例えば、図2のTG)のゲート電極に対応する。転送ゲート電極140は光電変換領域104と第3方向Zに重なり得る。転送ゲート電極140は光電変換領域104と第1方向Xおよび第2方向Yに重ならない。
【0066】
転送ゲート電極140は垂直型転送ゲート(vertical transfer gate)であり得る。転送ゲート電極140の少なくとも一部は第1基板102内に埋め込まれる。第1基板102は第1基板102の第1面102aから第1基板102の内部に延びるトレンチ140tを含み得る。トレンチ140tは素子分離パターン110を第3方向Zに完全に貫通し得る。転送ゲート電極140はトレンチ140tを埋める。
【0067】
転送ゲート電極140は第1基板102の第1面102aから第1基板102の内部に延びる第1部分141-1,141-2と第1基板102の第1面102a上に配置される第2部分142を含み得る。
【0068】
第1部分141-1,141-2は素子分離パターン110内に配置される。第1部分141-1,141-2は素子分離パターン110を完全に貫通し得る。第1部分141-1,141-2は素子分離パターン110の下面110bを貫通すし得る。第1部分141-1,141-2の下面141bは素子分離パターン110の下面110bより下側に配置される。
【0069】
いくつかの実施形態で、素子分離パターン110は第1活性領域AR1と第1部分141-1,141-2の間に配置されない。
【0070】
トレンチ140tは素子分離パターン110が配置される前記浅いトレンチの一端と重なり得る。トレンチ140tは前記浅いトレンチの一端を貫通し得る。そのため、トレンチ140tの一側壁は素子分離パターン110の一側壁全体を定義し、トレンチ140tの他側壁は第1活性領域AR1の側壁S1,S2を定義する。例えば、第1-1部分141-1が配置されたトレンチ140tは第1活性領域AR1の第1側壁S1を定義し、第1-2部分141-2が配置されたトレンチ140tは第1活性領域AR1の第2側壁S2を定義する。
【0071】
転送ゲート電極140の第1部分141-1,141-2が配置された素子分離パターン110の一側壁はトレンチ140tにより定義され、前記一側壁と反対になる素子分離パターン110の他側壁は第1基板102により定義される。第1膜112および第2膜114はトレンチ140tにより定義される素子分離パターン110の前記一側壁に沿って延びないが、第1基板102により定義される素子分離パターン110の他側壁に沿って延び得る。例えば、第1膜112および第2膜114は第1トレンチ140tの側壁に沿って延びないが、第2活性領域AR2の側壁に沿って延びる。
【0072】
第2部分142は第1活性領域AR1上に配置される。第2部分142は第1活性領域AR1の上面103aに沿って延び得る。第2部分142は第1-1部分141-1と第1-2部分141-2を連結し得る。第2部分142が配置された第1活性領域AR1は第1-1部分141-1と第1-2部分141-2の間に配置される。第2部分142は例えば、素子分離パターン110の上面の少なくとも一部に沿ってさらに延び得る。
【0073】
転送ゲート電極140の上面は平坦である。転送ゲート電極140の第2部分142の上面は平坦である。第2部分142が配置された第1活性領域AR1の上面103aは例えば角が丸い形状を有することができる。これは第1活性領域AR1の上面103aがエッチングされる過程に起因するものである。
【0074】
いくつかの実施形態で、第2部分142が配置された第1活性領域AR1の上面103aは第1基板102の第1面102aと実質的に同一平面上に配置される。第2部分142が配置された第1活性領域AR1の上面103aは第2部分142が配置されていない第1活性領域AR1の上面と実質的に同一平面上に配置される。
【0075】
いくつかの実施形態で、転送ゲート電極140の第1部分141-1,141-2は第1および第2側壁S1,S2上に配置され、互いに離隔することができる。
【0076】
第1活性領域AR1は第1側壁S1、第2側壁S2および第3側壁S3を含み得る。第1側壁S1と第2側壁S2は互いに連結されていない。第3側壁S3は第1側壁S1と第2側壁S2を連結し得る。例えば、第1側壁S1と第2側壁S2は互いに反対になる。第1部分141-1,141-2は第1側壁S1上の素子分離パターン110を貫通する第1-1部分141-1と第2側壁S2上の素子分離パターン110を貫通する第1-2部分141-2を含み得る。すなわち、転送ゲート電極140は第1活性領域AR1の両側に配置される。
【0077】
第1側壁S1と第3側壁S3を連結する側壁と、第2側壁S2と第3側壁S3を連結する側壁をさらに含み得る。または、第1側壁S1と第3側壁S3が直接連結され、第2側壁S2と第3側壁S3が直接連結され、第1活性領域AR1は平面視では四角形形状を有することができる。
【0078】
転送ゲート電極140は、例えば、不純物がドープされたポリシリコン(poly Si)、コバルトシリサイドなどの金属シリサイド、チタン窒化物などの金属窒化物、およびタングステン、銅およびアルミニウムなどの金属のうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0079】
ゲート誘電膜130は転送ゲート電極140と第1基板102の間に介在する。例えば、第1基板102内に、第1活性領域AR1の少なくとも一部および素子分離パターン110の少なくとも一部と重なるトレンチ140tが配置される。トレンチ140tは第1基板102の第1面102aから延び得、トレンチ140tの下面は第1基板102内に配置される。トレンチ140tは素子分離パターン110の下面110bを貫通し得、トレンチ140tの底面は素子分離パターン110の下面110bより下側に配置される。ゲート誘電膜130はトレンチ140tの側面および下面に沿って延び得る。転送ゲート電極140はゲート誘電膜130上に配置されてトレンチ140tを埋め得る。
【0080】
ゲート誘電膜130は第1基板102の第1面102aに沿って延びるが、これに制限されるものではない。ゲート誘電膜130は例えば第1基板102の第1面102aに沿って延びなくてもよい。
【0081】
ゲート誘電膜130は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物およびシリコン酸化物より誘電率が低い低誘電率(low-k)物質のうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。前記低誘電率物質は、例えば、FOX(Flowable Oxide)、TOSZ(Torene SilaZene)、USG(Undoped Silica Glass)、BSG(Borosilica Glass)、PSG(PhosphoSilica Glass)、BPSG(BoroPhosphoSilica Glass)、PETEOS(Plasma Enhanced Tetra Ethyl Ortho Silicate)、FSG(Fluoride Silicate Glass)、CDO(Carbon Doped silicon Oxide)、Xerogel、Aerogel、Amorphous Fluorinated Carbon、OSG(Organo Silicate Glass)、Parylene、BCB(bis-benzocyclobutenes)、SiLK、polyimide、porous polymeric materialおよびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含むことができる。一例として、ゲート誘電膜130はシリコン酸化膜を含むことができる。
【0082】
ゲートスペーサ150は転送ゲート電極140上に配置される。ゲートスペーサ150は転送ゲート電極140の側面上に配置される。例えば、転送ゲート電極140の第2部分142の少なくとも一部は第1基板102の第1面102a上に配置され、ゲートスペーサ150は第1基板102の第1面102a上の転送ゲート電極140の第2部分142の側面上に配置される。
【0083】
ゲートスペーサ150は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。一例として、ゲートスペーサ150はシリコン窒化膜を含むことができる。
【0084】
エッチング停止膜155はゲートスペーサ150、転送ゲート電極140の上面およびゲート誘電膜130に沿って延び得る。エッチング停止膜155は例えばシリコン窒化物、シリコン酸化窒化物、またはシリコン炭化窒化物のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0085】
第1配線構造体IS1は第1基板102上に形成される。第1配線構造体IS1は例えば、第1基板102の第1面102a上に形成される。また、第1配線構造体IS1は例えば、第1基板102の第1面102aを覆い得る。
【0086】
第1配線構造体IS1は一つ以上の配線で構成される。例えば、第1配線構造体IS1は第1配線絶縁膜156,161,163、コンタクト158、第1配線162,164を含み得る。第1配線構造体IS1を構成する第1配線162,164およびコンタクト158の層数およびその配置などは例示であり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0087】
第1-1配線絶縁膜156はエッチング停止膜155を覆い得る。第1-2配線絶縁膜161は第1-1配線絶縁膜156上に配置され、第1-3配線絶縁膜163は第1-2配線絶縁膜161上に配置される。コンタクト158は第1-1配線絶縁膜156内に配置され、第1-1配線162は第1-2配線絶縁膜161内に配置され、第1-2配線164は第1-3配線絶縁膜163内に配置される。第1配線162,164は第1ピクセルPX1と電気的に接続され得る。第1配線162,164はコンタクト158を介して転送ゲート電極140と電気的に接続され得る。
【0088】
コンタクト158は転送ゲート電極140と接触し得る。コンタクト158の一部は転送ゲート電極140内に延び、コンタクト158の下面は転送ゲート電極140内に配置されるが、これに制限されるものではない。例えばコンタクト158は転送ゲート電極140の上面と接触し得る。
【0089】
第1配線絶縁膜156,161,163は例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物およびシリコン酸化物より誘電率が低い低誘電率(low-k)物質のうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0090】
表面絶縁膜170は第1基板102の第2面102b上に配置される。表面絶縁膜170は第1基板102の第2面102bに沿って延び得る。表面絶縁膜170は絶縁物質、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0091】
表面絶縁膜170は例えば多重膜であり得る。例えば、表面絶縁膜170は第1基板102の第2面102b上に順に積層されるアルミニウム酸化膜、ハフニウム酸化膜、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜およびハフニウム酸化膜を含むことができる。
【0092】
表面絶縁膜170は反射防止膜として機能して第1基板102の第2面102bに入射される光の反射を防止することができる。これにより、光電変換領域104の受光率が向上することができる。また、表面絶縁膜170は平坦化膜として機能し、後述するカラーフィルタ180およびマイクロレンズ190が均一な高さで形成されることに寄与することもできる。
【0093】
カラーフィルタ180は表面絶縁膜170上に配置される。カラーフィルタ180はそれぞれのピクセル(例えば第1ピクセルPX1)に対応するように配列される。すなわち、複数のカラーフィルタ180は第1方向Xおよび第2方向Yを含む平面で2次元的に(例えば、マトリクス形状に)配列される。
【0094】
カラーフィルタ180はピクセルによって多様なカラーを有することができる。例えば、カラーフィルタ180は赤色(red)カラーフィルタ、緑色(green)カラーフィルタ、青色(blue)カラーフィルタ、イエローフィルタ(yellow filter)、マゼンタフィルタ(magenta filter)およびシアンフィルタ(cyan filter)を含むこともでき、ホワイトフィルタ(white filter)をさらに含むこともできる。
【0095】
グリッドパターン172,174は表面絶縁膜170上に配置される。グリッドパターン172,174は平面視したときに格子状に形成されてカラーフィルタ180の間に介在し得る。グリッドパターン172,174は例えばピクセル分離パターン120と第3方向Zに重なるように配置される。
【0096】
グリッドパターン172,174は金属パターン172および低屈折率パターン174を含み得る。金属パターン172および低屈折率パターン174は例えば、表面絶縁膜170上に順に積層され得る。
【0097】
金属パターン172は例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。金属パターン172はESD(electrostatic discharge)などによって発生した電荷が第1基板102の表面(例えば、第2面102b)に蓄積されることを防止して、ESDアザ不良を効果的に防止することができる。
【0098】
低屈折率パターン174はシリコン(Si)より屈折率が低い低屈折率(low refractive index)物質を含むことができる。例えば、低屈折率パターン174はシリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。低屈折率パターン174は斜めに入射される光を屈折または反射させることによって集光効率を向上させることができる。
【0099】
第1保護膜176は表面絶縁膜170およびグリッドパターン172,174上に配置される。例えば、第1保護膜176は表面絶縁膜170およびグリッドパターン172,174に沿って延び得る。第1保護膜176は例えば、アルミニウム酸化物を含み得るが、これに制限されるものではない。第1保護膜176は表面絶縁膜170およびグリッドパターン172,174の損傷を防止することができる。
【0100】
マイクロレンズ190はカラーフィルタ180上に配置される。マイクロレンズ190はそれぞれのピクセル(例えば第1ピクセルPX1)に対応するように配列される。例えば、複数のマイクロレンズ190は第1方向Xおよび第2方向Yを含む平面で2次元的に(例えば、マトリクス形状に)配列される。
【0101】
マイクロレンズ190は膨らんだ形状を有し、所定の曲率半径を有することができる。そのため、マイクロレンズ190は光電変換領域104に入射される光を集光することができる。マイクロレンズ190は例えば、光透過性樹脂を含み得るが、これに制限されるものではない。
【0102】
第2保護膜195はマイクロレンズ190上に配置される。第2保護膜195はマイクロレンズ190の表面に沿って延び得る。第2保護膜195は例えば、無機酸化膜を含むことができる。例えば、第2保護膜195はシリコン酸化物、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ハフニウム酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第2保護膜195は低温酸化物(LTO;low temperature oxide)を含むことができる。第2保護膜195は外部からマイクロレンズ190を保護する。例えば、第2保護膜195は無機酸化膜を含むことによって、有機物質を含むマイクロレンズ190を保護することができる。また、第2保護膜195はマイクロレンズ190の集光効率を向上させることによってイメージセンサの品質を向上させることができる。例えば、第2保護膜195はマイクロレンズ190の間の空間を埋めることによって、マイクロレンズ190の間の空間に到達する入射光の反射、屈折、散乱などを減少させることができる。
【0103】
一方、図2のリセットトランジスタRGのゲート電極、ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極、選択トランジスタSELのゲート電極および接地領域のうち少なくとも一つが第2活性領域AR2上に配置される。例えば図4を参照すると、リセットトランジスタRGのゲート電極、ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極、選択トランジスタSELのゲート電極および接地領域はそれぞれ第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4の第2活性領域AR2それぞれに配置される。リセットトランジスタRGのゲート電極、ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極、選択トランジスタSELのゲート電極および接地領域それぞれが第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4の第2活性領域AR2のうちどのピクセルの第2活性領域AR2に配置されるかは多様であり得る。また、一つの第1ピクセルPX1がリセットトランジスタRGのゲート電極、ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極および選択トランジスタSELのゲート電極のうち少なくとも2個のゲート電極を含み得る。
【0104】
リセットトランジスタRGのゲート電極、ソースフォロワトランジスタSFのゲート電極および選択トランジスタSELのゲート電極は平面形ゲート(planar gate)であり得る。例えば、前記ゲート電極の下面は第1基板102の第1面102aに沿って延び得る。
【0105】
いくつかの実施形態によるイメージセンサにおける転送ゲート電極140は、素子分離パターン110をリセスして形成されるので、第1活性領域AR1をリセスして転送ゲート電極140を形成する場合に比べて、転送ゲート電極140が第1活性領域AR1内に占める面積が減少する。第1-1部分141-1と第1-2部分141-2の間に必要な第1活性領域AR1だけ必要であるからである。したがって、第1ピクセルPX1内の活性領域(例えば第1および第2活性領域AR1,AR2)の設計自由度が改善または向上することができる。
【0106】
図7ないし図10はいくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための多様な概略的な断面図である。参考までに図7ないし図10図5のI-Iに沿って切断した断面図である。説明の便宜上、図1ないし図6を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明するかまたは省略する。
【0107】
図7および図8を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、第2部分142が配置された第1活性領域AR1の上面103aは第1基板102の第1面102aより下側に配置される。第2部分142の下面は素子分離パターン110の上面または第1基板102の第1面102aより下側に配置される。第2部分142が配置された第1活性領域AR1の上面103aは第2部分142が配置されていない第1活性領域AR1の上面より下側に配置される。
【0108】
図7を参照すると、いくつかの実施形態で、第2部分142が配置された第1活性領域AR1の上面103aは素子分離パターン110の下面110bより上側に配置される。
【0109】
図8を参照すると、いくつかの実施形態で、第2部分142は素子分離パターン110を完全に貫通することができる。第2部分142が配置された第1活性領域AR1の上面103aは素子分離パターン110の下面110bより下側に配置される。第2部分142の下面は素子分離パターン110の下面110bより下側に配置される。第2部分142が配置された第1活性領域AR1の上面103aは第1部分(141-1および/または141-2)の下面141bより上側に配置される。
【0110】
図9を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、素子分離パターン110は、第1活性領域AR1と、第1部分141-1,141-2の間の少なくとも一部に配置される。
【0111】
トレンチ140tは素子分離パターン110が配置される前記浅いトレンチの一応の一部を貫通し得る。そのため、トレンチ140tおよび素子分離パターン110が第1活性領域AR1の第1側壁S1および第2側壁S2を定義する。例えば、第1-1部分141-1が配置されたトレンチ140tおよび素子分離パターン110が第1活性領域AR1の第1側壁S1を定義し、第1-2部分141-2が配置されたトレンチ140tおよび素子分離パターン110が第1活性領域AR1の第2側壁S2を定義する。
【0112】
または、トレンチ140tは素子分離パターン110が配置される前記浅いトレンチの一端と隣接するが、浅いトレンチの一端を貫通しない。素子分離パターン110は、素子分離パターン110を貫通する第1部分141-1,141-2と、第1活性領域AR1の間の全体に配置される。
【0113】
図10を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、転送ゲート電極140の第1部分141-1,141-2の下面141bは段差を有することができる。例えば、第1-1部分141-1の下面は段差を有しないが、第1-2部分141-2の下面141bは段差を有することができる。または、第1-1部分141-1の下面および第1-2部分141-2の下面141bはいずれも段差を有することができる。
【0114】
図11ないし図14はいくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。説明の便宜上、図1ないし図10を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明するかまたは省略する。
【0115】
図11を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、平面視では第1活性領域AR1および転送ゲート電極140の形状は多様であり得る。第1活性領域AR1は第1側壁S1と第2側壁S2を連結する複数の第3側壁S3をさらに含み得る。例えば、第1活性領域AR1は第1側壁S1と第2側壁S2を連結する2個の第3側壁S3を含み得る。
【0116】
図12および図13を参照すると、転送ゲート電極140の第1部分141-1,141-2は互いに連結される第1ないし第3側壁S1,S2,S3上に配置され、互いに連結され得る。
【0117】
第1部分141-1,141-2,141-3は第3側壁S3上の素子分離パターン110を貫通する第1-3部分141-3をさらに含み得る。第1-3部分141-3は第1-1部分141-1と第1-2部分141-2を連結し得る。第1部分141-1,141-2,141-3は第1活性領域AR1の一部を囲み得る。第1部分141-1,141-2,141-3は互いに連結される第1ないし第3側壁S1,S2,S3の少なくとも一部上に配置される。
【0118】
図14を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4はそれぞれフローティング拡散領域FDを含むことができる。
【0119】
フローティング拡散領域FDは第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4それぞれの第1活性領域AR1内に配置される。第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4それぞれのフローティング拡散領域FDは第1方向Xまたは第2方向Yに互いに離隔し得る。
【0120】
ピクセル分離パターン120は第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4それぞれを完全に分離し得る。ピクセル分離パターン120は第1ないし第4ピクセルPX1,PX2,PX3,PX4それぞれを囲み得る。
【0121】
図15はいくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。説明の便宜上、図1ないし図14を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明するかまたは省略する。
【0122】
図15を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルグループPGは、第1ないし第4ピクセルグループPG1,PG2,PG3,PG4を含み得る。第1ないし第4ピクセルグループPG1,PG2,PG3,PG4はそれぞれ複数の第1ピクセルPX1を含み得る。例えば、第1ないし第4ピクセルグループPG1,PG2,PG3,PG4はそれぞれ2行2列に配列された第1ピクセルPX1を含み得る。
【0123】
それぞれの第1ピクセルPX1上に配置されたカラーフィルタ(例えば図6の180)はベイヤーパターン(bayer)形状に配列される。例えば、第1ピクセルグループPG1内のそれぞれの第1ピクセルPX1上に配置されたカラーフィルタは第1カラーフィルタを含み、第2ピクセルグループPG2および第3ピクセルグループPG3内のそれぞれの第1ピクセルPX1上に配置されたカラーフィルタは第2カラーフィルタを含み、第4ピクセルグループPG4内のそれぞれの第1ピクセルPX1上に配置されたカラーフィルタは第3カラーフィルタを含み得る。例えば、前記第1カラーフィルタは赤色カラーフィルタであり、前記第2カラーフィルタは緑色カラーフィルタであり、第3カラーフィルタは青色カラーフィルタであり得る。
【0124】
図16ないし図18はいくつかの実施形態によるイメージセンサのピクセルを説明するための例示的なレイアウト図である。説明の便宜上、図1ないし図15を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明するかまたは省略する。
【0125】
図16を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、第1ないし第4ピクセルグループPG1,PG2,PG3,PG4はそれぞれ3行3列に配列された第1ピクセルPX1を含むことができる。
【0126】
図17を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、第1ないし第4ピクセルグループPG1,PG2,PG3,PG4はそれぞれ4行4列に配列された第1ピクセルPX1を含むことができる。
【0127】
図18を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサはフォーカスピクセルFPを含むことができる。フォーカスピクセルFPの数および配置などは例示であり、本発明の技術的思想はこれに制限されるものではない。
【0128】
フォーカスピクセルFPは2個のサブピクセルを含み得る。フォーカスピクセルFPは自動焦点(AF;auto focus)機能を遂行する。前記サブピクセルを用いて位相検出AF(PDAF;Phase Detection AF)により自動焦点機能を遂行する。前記サブピクセルは第1ピクセルPX1と類似の構造を有することができる。マイクロレンズ193はフォーカスピクセルFPに対応するように配置される。
【0129】
図19はいくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための概略的な断面図である。説明の便宜上、図1ないし図18を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明するかまたは省略する。図19では例示的に図6の断面図をセンサアレイ領域SARの断面図として示した。
【0130】
いくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1基板構造体100と第2基板構造体200を含み得る。第1基板構造体100は第1基板102および第1配線構造体IS1を含み得、第2基板構造体200は第2基板210および第2配線構造体IS2を含み得る。
【0131】
第1配線構造体IS1はセンサアレイ領域SAR内の第1配線162,164および連結領域CR内の第2配線134を含み得る。第1配線162,164はセンサアレイ領域SARのピクセルと電気的に接続され得る。第2配線134のうち少なくとも一部は第1配線162,164のうち少なくとも一部と電気的に接続され得る。これにより、第2配線134はセンサアレイ領域SARのピクセルと電気的に接続され得る。
【0132】
第2基板210はバルクシリコンまたはSOI(silicon-on-insulator)であり得る。第2基板210はシリコン基板であり得、または他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素またはアンチモン化ガリウムを含むことができる。または、第2基板210はベース基板上にエピ層が形成されたものでもあり得る。
【0133】
第2基板210は互いに反対になる第3面210aおよび第4面210bを含み得る。いくつかの実施形態で、第2基板210の第4面210bは第1基板102の第1面102aと対向する面であり得る。
【0134】
第2基板210上には複数の電子素子が形成される。例えば、第2基板210の第4面210b上にトランジスタTr’が形成される。トランジスタTr’はセンサアレイ領域SARと電気的に接続され、センサアレイ領域SARと電気信号を送受信し得る。例えば、トランジスタTr’は図2のコントロールレジスタブロック11、タイミングジェネレータ12、ランプ信号生成器13、ロウドライバ14、リードアウト回路16などを構成する電子素子を含み得る。
【0135】
第2配線構造体IS2は第2基板210上に配置される。第2配線構造体IS2は、例えば第2基板210の第4面210b上に形成される。第2配線構造体IS2は第1配線構造体IS1に付着し得る。例えば、第2配線構造体IS2の上面は第1配線構造体IS1の下面に付着し得る。
【0136】
第2配線構造体IS2は一つまたは複数の配線で構成される。例えば、第2配線構造体IS2は第2配線絶縁膜230および第2配線絶縁膜230内の複数の配線232,234,236を含み得る。図面で、第2配線構造体IS2を構成する配線の層数およびその配置などは単なる例であり、これに制限されるものではない。
【0137】
第2配線構造体IS2の配線232,234,236のうち少なくとも一部はトランジスタTr’と接続され得る。いくつかの実施形態で、第2配線構造体IS2はセンサアレイ領域SAR内の第3配線232、連結領域CR内の第4配線234およびパッド領域PR内の第5配線236を含むことができる。いくつかの実施形態で、第4配線234は連結領域CR内の複数の配線のうち最上部の配線であり得、第5配線236はパッド領域PR内の複数の配線のうち最上部の配線であり得る。
【0138】
いくつかの実施形態によるイメージセンサは第1連結構造体350、第2連結構造体450および第3連結構造体550を含むことができる。
【0139】
第1連結構造体350は遮光領域OB内に配置される。第1連結構造体350は遮光領域OBの表面絶縁膜170上に配置される。いくつかの実施形態で、第1連結構造体350はピクセル分離パターン120と接触し得る。例えば、遮光領域OBの第1基板102および表面絶縁膜170内に、ピクセル分離パターン120を露出させる第1トレンチ355tが形成される。第1連結構造体350は第1トレンチ355t内に配置されて遮光領域OB内のピクセル分離パターン120と接触し得る。いくつかの実施形態で、第1連結構造体350は第1トレンチ355tの側面および下面のプロファイルに従って延び得る。
【0140】
いくつかの実施形態で、第1連結構造体350はピクセル分離パターン120と電気的に接続されてピクセル分離パターン120にグランド電圧またはマイナス電圧を印加することができる。
【0141】
第1連結構造体350は例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0142】
いくつかの実施形態で、第1連結構造体350上に、第1トレンチ355tを埋める第1パッド355が配置される。第1パッド355は、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)およびこれらの合金のうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0143】
いくつかの実施形態で、第1保護膜176は第1連結構造体350および第1パッド355を覆うことができる。例えば、第1保護膜176は第1連結構造体350および第1パッド355のプロファイルに従って延び得る。
【0144】
第2連結構造体450は連結領域CR内に配置される。第2連結構造体450は連結領域CRの表面絶縁膜170上に配置される。第2連結構造体450は第1基板構造体100と第2基板構造体200を電気的に接続し得る。例えば、連結領域CRの第1基板構造体100および第2基板構造体200内に、第2配線134と第4配線234を露出させる第2トレンチ455tが形成される。第2連結構造体450は第2トレンチ455t内に配置されて第2配線134と第4配線234を連結し得る。いくつかの実施形態で、第2連結構造体450は第2トレンチ455tの側面および下面のプロファイルに従って延び得る。
【0145】
第2連結構造体450は例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第2連結構造体450は第1連結構造体350と同一レベルで形成されることができる。
【0146】
いくつかの実施形態で、第1保護膜176は第2連結構造体450を覆うことができる。例えば、第1保護膜176は第2連結構造体450のプロファイルに従って延び得る。
【0147】
いくつかの実施形態で、第2連結構造体450上に、第2トレンチ455tを埋める第1充填絶縁膜460が配置される。第1充填絶縁膜460は、例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0148】
第3連結構造体550はパッド領域PR内に配置される。第3連結構造体550はパッド領域PRの表面絶縁膜170上に配置される。第3連結構造体550は第2基板構造体200と外部装置などを電気的に接続され得る。
【0149】
例えば、パッド領域PRの第1基板構造体100および第2基板構造体200内に、第5配線236を露出させる第3トレンチ550tが形成される。第3連結構造体550は第3トレンチ550t内に配置されて第5配線236と接触し得る。また、パッド領域PRの第1基板102内に、第4トレンチ555tが形成される。第3連結構造体550は第4トレンチ555t内に配置されて露出し得る。いくつかの実施形態で、第3連結構造体550は第3トレンチ550tおよび第4トレンチ555tの側面および下面のプロファイルに従って延び得る。
【0150】
第3連結構造体550は例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第3連結構造体550は第1連結構造体350および第2連結構造体450と同一レベルで形成されることができる。
【0151】
いくつかの実施形態で、第3連結構造体550上に、第3トレンチ550tを埋める第2充填絶縁膜560が配置される。第2充填絶縁膜560は例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第2充填絶縁膜560は第1充填絶縁膜460と同一レベルで形成されることができる。
【0152】
いくつかの実施形態で、第3連結構造体550上に、第4トレンチ555tを埋める第2パッド555が配置される。第2パッド555は例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)およびこれらの合金のうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第2パッド555は第1パッド355と同一レベルで形成されることができる。
【0153】
いくつかの実施形態で、第1保護膜176は第3連結構造体550を覆うことができる。例えば、第1保護膜176は第3連結構造体550のプロファイルに従って延び得る。いくつかの実施形態で、第1保護膜176は第2パッド555を露出させることができる。
【0154】
いくつかの実施形態で、第1連結構造体350および第2連結構造体450上に遮光カラーフィルタ170Cが配置される。例えば、遮光カラーフィルタ170Cは遮光領域OBおよび連結領域CR内の第1保護膜176の一部を覆うように形成される。遮光カラーフィルタ170Cは例えば、青色(blue)カラーフィルタを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0155】
いくつかの実施形態で、遮光カラーフィルタ170C上に第3保護膜380が配置される。例えば、第3保護膜380は遮光領域OB、連結領域CRおよびパッド領域PR内の第1保護膜176の一部を覆うように形成される。いくつかの実施形態で、第2保護膜195は第3保護膜380の表面に沿って延び得る。第3保護膜380は例えば、光透過性樹脂を含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第3保護膜380はマイクロレンズ190と同じ物質を含むことができる。
【0156】
いくつかの実施形態で、第2保護膜195および第3保護膜380は第2パッド555を露出させることができる。例えば、第2保護膜195および第3保護膜380内に、第2パッド555を露出させる露出開口ERが形成される。そのため、第2パッド555は外部装置などと接続され、いくつかの実施形態によるイメージセンサと外部装置の間の電気信号を送受信するように構成されることができる。すなわち、第2パッド555はいくつかの実施形態によるイメージセンサの入出力パッドであり得る。
【0157】
いくつかの実施形態で、第1基板102内に隔離パターン115が配置される。例えば、第1基板102内に隔離トレンチ115tが形成される。隔離パターン115は隔離トレンチ115t内に配置される。隔離パターン115は第2連結構造体450の周辺および第3連結構造体550の周辺にのみ形成されることが示されているが、これは単なる例示である。例えば、隔離パターン115は第1連結構造体350の周辺にも形成され得るのはもちろんである。隔離パターン115は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0158】
図20はいくつかの実施形態によるイメージセンサの例示的な斜視図である。
【0159】
図1および図20を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサ10-1は、積層された第1レイヤ30と第2レイヤ40を含み得る。第1レイヤ30は第2レイヤ40の上部に配置されて第2レイヤ40と電気的に接続され得る。
【0160】
第1レイヤ30は複数のピクセルが2次元アレイ構造に配置されたピクセルアレイPAを含み得る。
【0161】
第2レイヤ40はロジック素子が配置されるロジック領域18を含み得る。ロジック領域18に含まれたロジック素子はピクセルアレイPAと電気的に接続され、ピクセルに信号を提供するかピクセルから出力された信号を処理し得る。ロジック領域18には、例えばコントロールレジスタブロック11、タイミングジェネレータ12、ランプ信号生成器13、ロウドライバ14、リードアウト回路16などを含み得る。
【0162】
図21はいくつかの実施形態によるイメージセンサの例示的な斜視図である。説明の便宜上、図20を用いて上述した内容と異なる点を中心に説明する。
【0163】
図21を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサ10-2は、第1レイヤ30、第2レイヤ40および第3レイヤ50を含み得る。第1レイヤ30は第2レイヤ40の上部に配置され、第2レイヤ40は第3レイヤ50の上部に配置される。
【0164】
第3レイヤ50はメモリ装置を含み得る。例えば、第3レイヤ50はDRAM、SRAMなどの揮発性メモリ装置を含み得る。第3レイヤ50は第1レイヤ30および第2レイヤ40から信号の伝達を受け、メモリ装置を介して信号を処理し得る。すなわち、イメージセンサ10-2は3個のレイヤ30,40,50を含む3スタックイメージセンサであり得る。
【0165】
図22ないし図28はいくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。参考までに、図23ないし図28図22のII-IIに沿って切断した断面図である。説明の便宜上、図1ないし図19を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明するかまたは省略する。
【0166】
図22および図23を参照すると、互いに反対になる第1面102aおよび第2面102bを含む第1基板102が提供される。第1基板102内に光電変換領域104が形成される。第1基板102内の第1活性領域AR1および第2活性領域AR2を定義する素子分離パターン110が形成される。第1基板102内のピクセル(例えば第1ピクセルPX1)を定義するピクセル分離パターン120が形成される。
【0167】
第1基板102の第2面102b上に第1マスク191と第2マスク192が順に形成される。第2マスク192はオープニング192Oを含み得る。第2マスク192は、例えばSOH(Spin-on Hardmask)であり得る。第1マスク191は、例えばシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0168】
次に、オープニング192Oを含む第2マスク192を用いて第1マスク191および素子分離パターン110をエッチングする。そのため、第1マスク191は第1オープニング191Oを含み得、素子分離パターン110を貫通するトレンチ140tが形成される。また、第1基板102の一部がエッチングされてトレンチ140tの下面は第1基板102内に配置される。
【0169】
この時、第2マスク192の上部の一部が除去される。そのため、第2マスク192のオープニング192Oの上部の傾きと第2マスク192のオープニング192Oの下部の傾きが変わり得る。
【0170】
次に、第2マスク192が除去される。
【0171】
図24を参照すると、第1マスク191を用いて第1基板102をさらにエッチングすることができる。そのため、トレンチ140tは第1基板102内にさらに延び得る。トレンチ140tの下面は光電変換領域104とより近づくことができる。
【0172】
次に、第1マスク191が除去される。そのため、第1活性領域AR1の上面103aは第1基板102の第1面102aと実質的に同一平面上に配置される。
【0173】
この時、第1マスク191および第2マスク192の厚さ、第1基板102と素子分離パターン110のエッチング比などによってトレンチ140tの幅、トレンチ140tの傾き、トレンチ140tの深さ、トレンチ140tの間の第1活性領域AR1の幅などが変わり得る。
【0174】
図25を参照すると、第1トレンチ140t内にゲート誘電膜130が形成される。ゲート誘電膜130は第1トレンチ140tの側面および下面に沿って延び得る。ゲート誘電膜130は第1基板102の第1面102aおよび第1活性領域AR1の上面103aに沿って延び得る。
【0175】
図26を参照すると、プリ転送ゲート電極140pがゲート誘電膜130上に形成される。プリ転送ゲート電極140pは第1トレンチ140tを埋める。
【0176】
図27を参照すると、プリ転送ゲート電極140pがパターニングされて転送ゲート電極140が形成される。そのため、トレンチ140tを埋める第1部分141-1,141-2と第1活性領域AR1上の第2部分142を含むゲート電極140が形成される。プリ転送ゲート電極140pのパターニング工程により第2部分142は素子分離パターン110の上面の少なくとも一部に沿って延び得る。
【0177】
図28を参照すると、転送ゲート電極140の側面上にゲートスペーサ150が形成される。ゲートスペーサ150は第2部分142の側面上に形成される。
【0178】
次に、ゲートスペーサ150、転送ゲート電極140の上面、およびゲートスペーサ150と転送ゲート電極140が配置されていないゲート誘電膜130に沿って延びるエッチング停止膜155が形成される。
【0179】
次に、図6を参照すると、エッチング停止膜155上に第1配線構造体IS1が形成される。エッチング停止膜155を覆う第1-1配線絶縁膜156と第1-1配線絶縁膜156を貫通して転送ゲート電極140と接触するコンタクト158が形成される。第1-1配線絶縁膜156上に、第1-2配線絶縁膜161および第1-1配線162が形成される。第1-2配線絶縁膜161上に、第1-3配線絶縁膜163および第1-2配線164が形成される。
【0180】
次に、第1基板102の第2面102b上に表面絶縁膜170、グリッドパターン172,174、カラーフィルタ180およびマイクロレンズ190を順に形成する。
【0181】
図29ないし図31はいくつかの実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための中間段階図である。参考までに、図29ないし図31図29のII-IIに沿って切断した断面図である。説明の便宜上、図1ないし図19を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明するかまたは省略する。
【0182】
図30を参照すると、第1基板102の第2面102b上に、オープニング(191O)を含む第1マスク191が形成される。第1マスク191を用いて素子分離パターン110のエッチングを行う。これにより、素子分離パターン110を貫通するトレンチ140tが形成されることができる。また、第1基板102の一部がエッチングされることができる。そのため、トレンチ140tの下面は第1基板102内に配置される。
【0183】
この時、第1活性領域AR1の一部が共にエッチングされる。そのため、第1活性領域AR1の上面103aは素子分離パターン110の上面より下側に配置される。
【0184】
図31を参照すると、第1マスク191を用いたエッチバック(etch back)工程により、第1活性領域AR1およびトレンチ140tによって露出した第1基板102をさらにエッチングすることができる。そのため、トレンチ140tは第1基板102内にさらに延び、トレンチ140tの下面は光電変換領域104とより近づくことができる。また、第1活性領域AR1の上面103aは素子分離パターン110の下面110bより下側に配置される。
【0185】
次に、第1マスク191が除去される。次に、図25ないし図28を用いて説明した製造工程により図8を用いて上述したイメージセンサが製造されることができる。
【0186】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で製造されることができ、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0187】
10 イメージセンサ
102 基板
102a 基板の第1面
102b 基板の第2面
104 光電変換領域
110 素子分離パターン
120 ピクセル分離パターン
130 ゲート誘電膜
140 転送ゲート電極
141 転送ゲート電極の第1部分
142 転送ゲート電極の第2部分
180 カラーフィルタ
190,193 マイクロレンズ
PX ピクセル
AR 活性領域
FD フローティング拡散領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31