(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168425
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】画像形成装置、情報処理装置、設定値復帰方法及び設定値復帰プログラム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20241128BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20241128BHJP
G06F 8/60 20180101ALI20241128BHJP
【FI】
B41J29/38 202
H04N1/00 C
G06F8/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085111
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】宇賀 洋志
【テーマコード(参考)】
2C061
5B376
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061HJ07
2C061HN04
2C061HN15
5B376AA04
5B376AA12
5B376AA31
5B376GA01
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC24
5C062AE07
5C062AE15
5C062AF00
5C062AF15
(57)【要約】
【課題】元の設定値に容易に戻すことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、設定値を記憶するストレージ手段10と、ストレージ手段10の設定値を一時記憶する記憶手段11と、変更する前のストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる処理と、ストレージ手段10の設定値を変更する処理とを実行する実行手段13と、実行手段が変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける受付手段12と、受付手段12が維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11の設定値に戻す復帰手段14とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の設定値を記憶するストレージ手段と、
前記ストレージ手段の設定値を一時記憶する記憶手段と、
変更する前の前記ストレージ手段の設定値を前記記憶手段に一時記憶させる処理と、前記ストレージ手段の設定値を変更する処理とを実行する実行手段と、
前記実行手段が変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が維持しない選択を受け付けた場合、前記ストレージ手段の設定値を前記記憶手段の設定値に戻す復帰手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記ストレージ手段は、不揮発な記憶装置である、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記実行手段は、新たなアプリケーションを前記画像形成装置にインストールしたとき、又は、所定の機能を有効にしたとき、変更する前の前記ストレージ手段の設定値を前記記憶手段に一時記憶させる処理を実行する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ストレージ手段は、前記画像形成装置の設定値及びアプリケーションを記憶し、
前記記憶手段は、前記ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを一時記憶する、
請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像形成装置の設定値及びアプリケーションを記憶するストレージ手段と、
前記ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを一時記憶する記憶手段と、
変更する前の前記ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを前記記憶手段に一時記憶させる処理と、前記ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを変更する処理と、を実行する実行手段と、
前記実行手段が変更した後の設定値及びアプリケーションを維持するか否かの選択を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が維持しない選択を受け付けた場合、前記ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを前記記憶手段の設定値及びアプリケーションに戻す復帰手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項6】
前記記憶手段と前記ストレージ手段との差分情報を認識する差分認識手段、
をさらに備える請求項1又は請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記差分認識手段で検知した差分情報が外部デバイスに関係する場合、警告を通知する警告通知手段、
をさらに備える請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ストレージ手段は、前記画像形成装置の設定値及びアプリケーションのスナップショットを記憶し、
前記記憶手段は、前記ストレージ手段の設定値及びアプリケーションのスナップショットを一時記憶する、
請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記ストレージ手段は、前記画像形成装置の設定値及びアプリケーションのスナップショットと、前記設定値及び前記アプリケーション以外の他データのスナップショットとを別々に記憶する、
請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記復帰手段は、前記ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを、前記記憶手段の設定値及びアプリケーションのスナップショットから戻す、
請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
情報処理装置の設定値を記憶するストレージ手段と、
前記ストレージ手段の設定値を一時記憶する記憶手段と、
変更する前の前記ストレージ手段の設定値を前記記憶手段に一時記憶させる処理と、前記ストレージ手段の設定値を変更する処理とを実行する実行手段と、
前記実行手段が変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が維持しない選択を受け付けた場合、前記ストレージ手段の設定値を前記記憶手段の設定値に戻す復帰手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項12】
ストレージ手段の設定値を記憶手段に一時記憶させるステップと、
前記ストレージ手段の設定値を変更するステップと、
変更した後の前記設定値を維持するか否かの選択を受け付けるステップと、
前記設定値を維持しない選択を受け付けた場合、前記ストレージ手段の設定値を前記記憶手段の設定値に戻すステップと、
を実行する設定値復帰方法。
【請求項13】
コンピュータに、
ストレージ手段の設定値を記憶手段に一時記憶させる手順、
前記ストレージ手段の設定値を変更する手順、
変更した後の前記設定値を維持するか否かの選択を受け付ける手順、
前記設定値を維持しない選択を受け付けた場合、前記ストレージ手段の設定値を前記記憶手段の設定値に戻す手順、
を実行するための設定値復帰プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、情報処理装置、設定値復帰方法及び設定値復帰プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク連携、各種アプリケーションのインストール、ブラウザ表示等、様々な機能を搭載した画像形成装置が利用されている。そこで、特許文献1には、「ユーザが望む機能を試しに使用させることができ、その使用に基づいて、ユーザが望みの機能を手軽にオプション購入することができるサービス性にすぐれた」画像形成装置が記載されている(特許文献1の要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置は、様々な機能を有することから設定が複雑になり、複数の機能に影響を及ぼす排他的な設定値が存在する。特許文献1に記載の手法では、お試し機能を使用するために特定の設定値を変更すると、その変更が他の機能に影響を及ぼす可能性がある。従って、特許文献1に記載の手法では、お試し機能の利用を中止した際、お試し機能を利用したときに変更した設定値が元に戻っておらず、不具合が発生する可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、元の設定値に容易に戻すことができる画像形成装置、情報処理装置、設定値復帰方法及び設定値復帰プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明の上記課題は、下記の構成により解決される。
(1)画像形成装置の設定値を記憶するストレージ手段と、
ストレージ手段の設定値を一時記憶する記憶手段と、
変更する前のストレージ手段の設定値を記憶手段に一時記憶させる処理と、ストレージ手段の設定値を変更する処理とを実行する実行手段と、
実行手段が変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける受付手段と、
受付手段が維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段の設定値を記憶手段の設定値に戻す復帰手段と、
を備える画像形成装置。
【0007】
(2)ストレージ手段は、不揮発な記憶装置である、
(1)に記載の画像形成装置。
【0008】
(3)実行手段は、新たなアプリケーションを画像形成装置にインストールしたとき、又は、所定の機能を有効にしたとき、変更する前のストレージ手段の設定値を記憶手段に一時記憶させる処理を実行する、
(1)に記載の画像形成装置。
【0009】
(4)ストレージ手段は、画像形成装置の設定値及びアプリケーションを記憶し、
記憶手段は、ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを一時記憶する、
(3)に記載の画像形成装置。
【0010】
(5)画像形成装置の設定値及びアプリケーションを記憶するストレージ手段と、
ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを一時記憶する記憶手段と、
変更する前のストレージ手段の設定値及びアプリケーションを記憶手段に一時記憶させる処理と、ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを変更する処理と、を実行する実行手段と、
実行手段が変更した後の設定値及びアプリケーションを維持するか否かの選択を受け付ける受付手段と、
受付手段が維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを記憶手段の設定値及びアプリケーションに戻す復帰手段と、
を備える画像形成装置。
【0011】
(6)記憶手段とストレージ手段との差分情報を認識する差分認識手段、
をさらに備える(1)又は(5)に記載の画像形成装置。
【0012】
(7)差分認識手段で検知した差分情報が外部デバイスに関係する場合、警告を通知する警告通知手段、
をさらに備える(6)に記載の画像形成装置。
【0013】
(8)ストレージ手段は、画像形成装置の設定値及びアプリケーションのスナップショットを記憶し、
記憶手段は、ストレージ手段の設定値及びアプリケーションのスナップショットを一時記憶する、
(5)に記載の画像形成装置。
【0014】
(9)ストレージ手段は、画像形成装置の設定値及びアプリケーションのスナップショットと、設定値及びアプリケーション以外の他データのスナップショットとを別々に記憶する、
(8)に記載の画像形成装置。
【0015】
(10)復帰手段は、ストレージ手段の設定値及びアプリケーションを、記憶手段の設定値及びアプリケーションのスナップショットから戻す、
(9)に記載の画像形成装置。
【0016】
(11)情報処理装置の設定値を記憶するストレージ手段と、
ストレージ手段の設定値を一時記憶する記憶手段と、
変更する前のストレージ手段の設定値を記憶手段に一時記憶させる処理と、ストレージ手段の設定値を変更する処理とを実行する実行手段と、
実行手段が変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける受付手段と、
受付手段が維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段の設定値を記憶手段の設定値に戻す復帰手段と、
を備える情報処理装置。
【0017】
(12)ストレージ手段の設定値を記憶手段に一時記憶させるステップと、
ストレージ手段の設定値を変更するステップと、
変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付けるステップと、
設定値を維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段の設定値を記憶手段の設定値に戻すステップと、
を実行する設定値復帰方法。
【0018】
(13)コンピュータに、
ストレージ手段の設定値を記憶手段に一時記憶させる手順、
ストレージ手段の設定値を変更する手順、
変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける手順、
設定値を維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段の設定値を記憶手段の設定値に戻す手順、
を実行するための設定値復帰プログラム。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、元の設定値に容易に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【
図2A】ストレージ手段の設定値を記憶手段に一時記憶することを表す概念図である。
【
図2B】ストレージ手段の設定値を変更することを表す概念図である。
【
図2C】ストレージ手段の設定値を記憶手段の設定値で戻すことを表す概念図である。
【
図3】画像形成装置の設定値復帰方法を示すフローチャートである。
【
図4】第3実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【
図5A】ストレージ手段が記憶するスナップショットを表す概念図である。
【
図5B】記憶手段が記憶するスナップショットを表す概念図である。
【
図6A】ストレージ手段の設定値及びアプリを変更することを表す概念図である。
【
図6B】ストレージ手段の設定値及びアプリを戻すことを表す概念図である。
【
図7】警告通知手段が表示する警告画面の一例を表す図である。
【0021】
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、各図において、同一の構成については同一の符号を付し、説明を適宜、省略する。
【0022】
(第1実施形態)
[画像形成装置の構成]
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【0023】
画像形成装置1は、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、ネットワーク機能、及び、BOX機能といった複数の機能を備える複合機(MFP:Multi Function Peripheral)である。さらに、画像形成装置1は、アプリケーションを試用するためのお試し機能、及び、ブラウザの表示機能を備えてもよい。以後、アプリケーションを「アプリ」と略記する場合がある。
【0024】
画像形成装置1では、複数の機能に影響を及ぼす排他的な設定値が存在し、ある機能を利用するために特定の設定値を変更すると、その変更が他の機能に影響を及ぼす可能性がある。そこで、以下で説明するように、画像形成装置1は、変更した設定値を元の設定値に容易に戻すことができる。
【0025】
図1に示すように、画像形成装置1は、ストレージ手段10と、記憶手段11と、受付手段12と、実行手段13と、復帰手段14とを備える。以下、画像形成装置1の一般的な機能については、説明を省略する。
【0026】
ストレージ手段10は、画像形成装置1の設定値を記憶する。画像形成装置1は、様々な機能を提供する際、ストレージ手段10に記憶されている設定値を参照する。また、ストレージ手段10は、画像形成装置1で使用するアプリを記憶する。例えば、ストレージ手段10は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発な記憶装置である。
【0027】
画像形成装置1の設定値は、その種類や内容が特に制限されない。また、ストレージ手段10に記憶されている設定値は、設定値を変更可能な設定画面を介して、ユーザが任意に変更できる。
【0028】
例えば、画像形成装置1の設定値としては、セキュリティ設定値、ネットワーク設定値、外部デバイス設定値、アプリ設定値があげられる。セキュリティ設定値は、画像形成装置1のセキュリティレベル、フィルタリングレベル等のセキュリティに関する設定値である。ネットワーク設定値は、ポート番号、アカウント名等のネットワークに関する設定値である。外部デバイス設定値は、各外部デバイスの有効又は無効を表す設定値である。アプリ設定値は、画像形成装置1にインストールされているアプリを表す設定値である。
【0029】
記憶手段11は、ストレージ手段10の設定値を一時記憶する。つまり、記憶手段11は、ストレージ手段10のバックアップである。画像形成装置1は、何らかの理由でストレージ手段10の設定値を元に戻す際、記憶手段11に記憶されている設定値を参照する。例えば、記憶手段11は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【0030】
受付手段12は、後記する実行手段13が変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける。例えば、あるアプリを試用するために設定値を変更した後、そのアプリの試用を中止して画像形成装置1から削除する場合を考える。この場合、受付手段12は、変更後の設定値を維持するか否かをユーザに選択させる画面を表示する。そして、受付手段12は、変更後の設定値を維持するか否かの選択をユーザから受け付ける。さらに、受付手段12は、実行手段13を介して、ユーザによる選択結果を復帰手段14に出力する。
【0031】
実行手段13は、変更する前のストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる処理と、ストレージ手段10の設定値を変更する処理とを実行する。実行手段13は、ユーザが設定値を変更したとき、新たなアプリを画像形成装置1にインストールしたとき、又は、所定の機能を有効にしたとき、変更する前のストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる処理を実行する。
【0032】
なお、一時記憶とは、ストレージ手段10の設定値をバックアップするために記憶手段11に記憶することであり、その設定値を記憶する期間は問わない。
【0033】
復帰手段14は、受付手段12が維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11の設定値に戻す。復帰手段14は、受付手段12からの選択結果が変更後の設定値を維持しないことを示す場合、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11の設定値で更新する。一方、復帰手段14は、受付手段12からの選択結果が変更後の設定値を維持することを示す場合、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11の設定値で更新する必要はない。
【0034】
<設定値の変更及び復帰>
図2Aは、ストレージ手段10の設定値20Aを記憶手段11に一時記憶することを表す概念図である。
図2Bは、ストレージ手段10の設定値20Aを変更することを表す概念図である。
図2Cは、ストレージ手段10の設定値20Bを記憶手段11の設定値20Aで戻すことを表す概念図である。
【0035】
以下、画像形成装置1による設定値の変更及び復帰を詳細に説明する。例えば、あるアプリを試用するため、ユーザがストレージ手段10の設定値20Aを設定値20Bに変更する場合を考える。なお、
図2では、設定値Aが変更前の元の設定値を表し、設定値Bが変更後の設定値を表す。
【0036】
まず、実行手段13は、
図2Aに示すように、ストレージ手段10の設定値20Aを記憶手段11に一時記憶させる。次に、実行手段13は、
図2Bに示すように、ストレージ手段10の設定値20Aを設定値20Bに変更する。
【0037】
次に、受付手段12は、設定値Bを維持するか否かをユーザに選択させる画面を表示する。受付手段12は、設定値Bを維持するか否かの選択をユーザから受け付ける。例えば、ユーザの選択結果が、設定値Bを維持しないであったこととする。
図2Cに示すように、復帰手段14は、ストレージ手段10の設定値20Bを記憶手段11の設定値20Aで更新する。
【0038】
<<具体例1:セキュリティアプリ>>
以下、設定値の変更及び復帰の具体例を順に説明する。具体例1は、お試し機能でセキュリティアプリをインストールし、セキュリティ設定値及びネットワーク設定値を変更した場合である。
【0039】
新たなセキュリティアプリを画像形成装置1にインストールするので、実行手段13は、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる。これにより、セキュリティアプリをインストール前の設定値が記憶手段11にバックアップされたことになる。
【0040】
次に、ユーザが、セキュリティアプリをインストールする。そして、ユーザが、セキュリティ設定値(例えば、画像形成装置1のセキュリティレベル、フィルタリングレベル)、及び、ネットワーク設定値を変更する。
【0041】
例えば、セキュリティアプリをインストールすると他のアプリで不具合が起きるため、ユーザがセキュリティアプリをアンインストールしたこととする。受付手段12は、変更した設定値を維持するか否かをユーザに選択させる画面を表示する。受付手段12は、変更後の設定値を維持しない選択をユーザから受け付ける。復帰手段14は、ストレージ手段10のセキュリティ設定値及びネットワーク設定値を、記憶手段11のセキュリティ設定値及びネットワーク設定値に戻す。
【0042】
このように、画像形成装置1では、セキュリティアプリをアンインストールするとセキュリティ設定値及びネットワーク設定値を元に戻せるので、設定値の戻し忘れによるセキュリティの脆弱性を低減できる。
【0043】
<<具体例2:サーバアプリ>>
具体例2は、お試し機能でサーバアプリをインストールし、ネットワーク設定値を変更した場合である。なお、サーバアプリは、画像形成装置1がスキャンしたデータをクラウドサーバに保存するアプリである。
【0044】
新たなサーバアプリを画像形成装置1にインストールするので、実行手段13は、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる。これにより、サーバアプリをインストール前の設定値が記憶手段11にバックアップされたことになる。
【0045】
次に、ユーザが、サーバアプリをインストールする。そして、ユーザが、以下のようにネットワーク設定値を変更する。
【0046】
メールサーバ:プロバイダの送信メールサーバのSMTP
ポート番号:プロバイダ指定の送信ポート番号
送信メールサーバの認証方式:プロバイダ指定の認証方式
アカウント名:送信サーバにログインできるID
パスワード:アカウント名に対応したパスワード
SSL/TLS:プロバイダ指定
【0047】
例えば、サーバアプリが所定の業務手順を満たさないため、ユーザがサーバアプリをアンインストールしたこととする。受付手段12は、変更した設定値を維持するか否かをユーザに選択させる画面を表示する。受付手段12は、変更後の設定値を維持しない選択をユーザから受け付ける。復帰手段14は、ストレージ手段10のネットワーク設定値を、記憶手段11のネットワーク設定値に戻す。
【0048】
このように、多数の設定値を変更した場合、ユーザが手動で元の設定値に戻すのは手間がかかる。しかし、画像形成装置1では、サーバアプリをアンインストールするとネットワーク設定値を元に戻せるので、サーバアプリの試用が容易になる。
【0049】
<<具体例3:印刷アプリ>>
具体例2は、お試し機能で印刷アプリをインストールし、ネットワーク設定値を変更した場合である。なお、印刷アプリは、クラウドサーバ上のデータを画像形成装置1で印刷するアプリである。
【0050】
新たな印刷アプリを画像形成装置1にインストールするので、実行手段13は、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる。これにより、印刷アプリをインストール前の設定値が記憶手段11にバックアップされたことになる。
【0051】
次に、ユーザが、印刷アプリをインストールする。そして、ユーザが、ネットワーク設定値(指定されたポートの開放)を変更する。
【0052】
例えば、印刷アプリの費用対効果が見合わないため、ユーザが印刷アプリをアンインストールしたこととする。受付手段12は、変更した設定値を維持するか否かをユーザに選択させる画面を表示する。受付手段12は、変更後の設定値を維持しない選択をユーザから受け付ける。復帰手段14は、ストレージ手段10のネットワーク設定値を、記憶手段11のネットワーク設定値に戻す。
【0053】
このように、印刷アプリの試用時に開放したポートがアンインストール後も開放されたまま残ると、セキュリティが低下する原因となる。しかし、画像形成装置1では、印刷アプリをアンインストールすると指定されたポートが閉じるので、セキュリティの脆弱性を低減できる。
【0054】
[設定値復帰方法]
図3は、設定値復帰方法を示すフローチャートである。
【0055】
図3に示すように、設定値復帰方法では、ステップS1~S5の処理を実行する。
【0056】
ステップS1では、実行手段13が、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる。ステップS2では、実行手段13が、ストレージ手段10の設定値を変更する。
【0057】
ステップS3では、受付手段12が、変更後の設定値を維持するか否かをユーザに選択させる画面を表示する。受付手段12は、変更後の設定値を維持するか否かの選択をユーザから受け付ける。
【0058】
ステップS4では、復帰手段14が、ステップS3の選択結果が変更後の設定値を維持することを示すか否かを判定する。
【0059】
ステップS3の選択結果が変更後の設定値を維持することを示す場合(ステップS4でY)、画像形成装置1は、処理を終了する。
【0060】
ステップS3の選択結果が変更後の設定値を維持しないことを示す場合(ステップS4でN)、画像形成装置1は、ステップS5の処理に進む。
【0061】
ステップS5では、復帰手段14は、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11の設定値に戻す。その後、画像形成装置1は、処理を終了する。
【0062】
以上で説明したように、画像形成装置1は、画像形成装置1の設定値を記憶するストレージ手段10と、ストレージ手段10の設定値を一時記憶する記憶手段11と、変更する前のストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる処理と、ストレージ手段10の設定値を変更する処理とを実行する実行手段13と、実行手段13が変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける受付手段12と、受付手段12が維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11の設定値に戻す復帰手段14とを備える。
【0063】
これにより、画像形成装置1は、元の設定値に容易に戻すことができるので、セキュリティの脆弱性を低減できる。さらに、画像形成装置1は、設定値をお試し機能を利用する前の状態に容易に戻せるので、ユーザが手動で設定値を戻す作業を行う必要がなく、利便性を向上させることができる。
【0064】
ストレージ手段10は、不揮発な記憶装置である。
【0065】
これにより、画像形成装置1は、電源がオフになっても、ストレージ手段10が設定値を記憶できる。
【0066】
実行手段13は、新たなアプリを画像形成装置1にインストールしたとき、又は、所定の機能を有効にしたとき、変更する前のストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる処理を実行する。
【0067】
これにより、画像形成装置1は、お試し機能で新たなアプリをインストールしたとき、ストレージ手段10の設定値を自動的にバックアップできる。
【0068】
(第2実施形態)
図1に戻り、第2実施形態に係る画像形成装置1Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する。第2実施形態では、設定値だけでなくアプリも元の状態に戻す点が、第1実施形態と異なる。
【0069】
[画像形成装置の構成]
図1に示すように、画像形成装置1Bは、ストレージ手段10Bと、記憶手段11Bと、受付手段12Bと、実行手段13Bと、復帰手段14Bとを備える。
【0070】
ストレージ手段10Bは、画像形成装置1Bの設定値及びアプリを記憶する。また、ストレージ手段10Bは、お試し機能でインストールしたアプリも記憶する。つまり、画像形成装置1Bは、ストレージ手段10Bに記憶されているアプリを実行する。
【0071】
画像形成装置1Bのアプリは、特に制限されない。例えば、画像形成装置1Bのアプリとしては、セキュリティアプリ、サーバアプリ、及び、印刷アプリがあげられる。
【0072】
記憶手段11Bは、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを一時記憶する。つまり、記憶手段11Bは、ストレージ手段10Bのバックアップである。
【0073】
受付手段12Bは、後記する実行手段13Bが変更した後の設定値及びアプリを維持するか否かの選択を受け付ける。例えば、受付手段12Bは、変更後の設定値及びアプリを維持するか否かをユーザに選択させる画面を表示する。受付手段12Bは、変更後の設定値及びアプリを維持するか否かの選択をユーザから受け付ける。受付手段12Bは、実行手段13Bを介して、ユーザによる選択結果を復帰手段14Bに出力する。
【0074】
実行手段13Bは、変更する前のストレージ手段10Bの設定値及びアプリを記憶手段11Bに一時記憶させる処理と、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを変更する処理と、を実行する。実行手段13Bは、ユーザが設定値を変更したとき、新たなアプリを画像形成装置1にインストールしたとき、又は、所定の機能を有効にしたとき、変更する前のストレージ手段10Bの設定値及びアプリを記憶手段11Bに一時記憶させる処理を実行する。
【0075】
復帰手段14Bは、受付手段12Bが維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを記憶手段11Bの設定値及びアプリに戻す。復帰手段14は、受付手段12Bからの選択結果が変更後の設定値及びアプリを維持しないことを示す場合、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを記憶手段11Bの設定値及びアプリで更新する。一方、復帰手段14Bは、受付手段12Bからの選択結果が変更後の設定値及びアプリを維持することを示す場合、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを記憶手段11Bの設定値及びアプリで更新する必要はない。
【0076】
以上で説明したように、ストレージ手段10Bは、画像形成装置1Bの設定値及びアプリを記憶し、記憶手段11Bは、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを一時記憶する。
【0077】
つまり、画像形成装置1Bは、画像形成装置1Bの設定値及びアプリを記憶するストレージ手段10Bと、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを一時記憶する記憶手段11Bと、変更する前のストレージ手段10Bの設定値及びアプリを記憶手段11Bに一時記憶させる処理と、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを変更する処理と、を実行する実行手段13Bと、実行手段13Bが変更した後の設定値及びアプリを維持するか否かの選択を受け付ける受付手段12Bと、受付手段12Bが維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段10Bの設定値及びアプリを記憶手段11Bの設定値及びアプリに戻す復帰手段14Bと、を備える。
【0078】
これにより、画像形成装置1Bは、設定値だけでなくアプリも容易に戻すことができるので、セキュリティの脆弱性を低減できるだけでなく、利便性も向上させることができる。
【0079】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る画像形成装置1Cについて、第2実施形態と異なる点を説明する。第3実施形態では、設定値及びアプリのスナップショットを記憶する点、及び、外部デバイスに対応した点が、第2実施形態と異なる。
【0080】
[画像形成装置の構成]
図4は、第3実施形態に係る画像形成装置1Cの構成を示すブロック図である。
図5Aは、ストレージ手段10Cが記憶するスナップショットを表す概念図である。
図5Bは、記憶手段11Cが記憶するスナップショットを表す概念図である。
【0081】
図4に示すように、画像形成装置1Cは、ストレージ手段10Cと、記憶手段11Cと、受付手段12Bと、実行手段13Bと、復帰手段14Cと、警告通知手段16とを備える。復帰手段14Cは、差分認識手段15を備える。なお、受付手段12B及び実行手段13Bは、第2実施形態と同様のため、説明を省略する。
【0082】
ストレージ手段10Cは、画像形成装置1Cの設定値及びアプリ(アプリ本体)のスナップショットを記憶する。
【0083】
スナップショットとは、ある時点で記憶装置に記憶されているデータを写し取ったものである。
【0084】
具体的には、ストレージ手段10Cは、
図5Aに示すように、画像形成装置1Cの設定値及びアプリのスナップショット100と、設定値及びアプリ以外の他データのスナップショット110とを別々に記憶する。
【0085】
例えば、他データとしては、ジョブ及びジョブの履歴、ログイン履歴等の利用履歴、宛先や番号といった画像形成装置1Cに依存しない情報があげられる。他データは、ユーザのログインやジョブの実行に伴って、適宜更新される。
【0086】
図5Bに示すように、記憶手段11Cは、ストレージ手段10Cの設定値及びアプリのスナップショット100を一時記憶する。なお、記憶手段11Cは、ストレージ手段10Cの他データのスナップショット110を一時記憶する必要はない。
【0087】
復帰手段14Cは、ストレージ手段10Cの設定値及びアプリを、記憶手段11Cの設定値及びアプリのスナップショット100から戻す。つまり、復帰手段14Cは、受付手段12Bからの選択結果が変更後の設定値及びアプリを維持しないことを示す場合、ストレージ手段10のスナップショット100を記憶手段11のスナップショット100で更新する。一方、復帰手段14Cは、受付手段12Bからの選択結果が変更後の設定値及びアプリを維持することを示す場合、ストレージ手段10のスナップショット100を記憶手段11のスナップショット100で更新する必要はない。
【0088】
<設定値の変更及び復帰>
図6Aは、ストレージ手段10Cの設定値及びアプリを変更することを表す概念図である。
図6Bは、ストレージ手段10Cの設定値及びアプリを戻すことを表す概念図である。
【0089】
以下、画像形成装置1Cによる設定値の変更及び復帰を詳細に説明する。なお、スナップショット100Aが変更前の元の設定値及びアプリのスナップショットを表し、スナップショット110Aが更新前の他データのスナップショットを表す。
【0090】
スナップショット100Bが変更後の設定値及びアプリのスナップショットを表し、スナップショット110Bが更新後の他データのスナップショットを表す。
【0091】
実行手段13は、ストレージ手段10Cのスナップショット100Aを記憶手段11Cに一時記憶させる。実行手段13Bは、ストレージ手段10Cのスナップショット100Aをスナップショット100Bに変更する。画像形成装置1Cでは、ストレージ手段10Cのスナップショット110Aが、スナップショット110Bに更新される。
【0092】
図6Aに示すように、ストレージ手段10Cは、変更後の設定値及びアプリのスナップショット100B、及び、更新後の他データのスナップショット110Bを記憶している状態となる。また、記憶手段11Cは、変更前の元の設定値及びアプリのスナップショット100Aを記憶している状態となる。
【0093】
例えば、ユーザの選択結果が、設定値及びアプリを維持しないであったこととする。復帰手段14は、ストレージ手段10Cのスナップショット100Bを記憶手段11Cのスナップショット100Aで更新する。
【0094】
図6Bに示すように、ストレージ手段10Cは、変更前の元の設定値及びアプリのスナップショット100A、及び、更新後の他データのスナップショット110Bを記憶している状態となる。
【0095】
このように、画像形成装置1Cでは、設定値及びアプリのスナップショット100を記憶するので、設定値及びアプリが意図せずに更新されてしまう事態を防止できる。
【0096】
<外部デバイスの対応>
例えば、お試し機能で新たなアプリを試用する際、外部デバイスを取り外す又は無効化することがある。この状態で設定値を元に戻してしまうと、画像形成装置1Cでは、外部デバイスの装着エラーが発生することがある。このような場合、画像形成装置1Cは、ユーザに警告を通知することとした。
【0097】
差分認識手段15は、記憶手段11Cとストレージ手段10Cとの差分情報を認識する。差分情報は、設定値及びアプリの変更内容を表す。差分認識手段15は、認識した差分情報を警告通知手段16に出力する。
【0098】
警告通知手段16は、差分認識手段15で検知した差分情報が外部デバイスに関係する場合、警告を通知する。画像形成装置1Cの設定値には、各外部デバイスの有効又は無効を表す外部デバイス設定値が含まれている。従って、警告通知手段16は、ある外部デバイス設定値がストレージ手段10Cで無効、かつ、記憶手段11Cで有効となっている場合、警告を通知する。つまり、警告通知手段16は、お試し機能のために取り外した又は無効化した外部デバイスが存在する場合、その外部デバイスについて警告を通知する。
【0099】
図7は、警告通知手段16が表示する警告画面の一例を表す図である。
【0100】
警告通知手段16は、外部デバイスがUSBデバイスの場合、
図7の警告画面160を表示する。警告画面160は、上部に「USBデバイスを接続してください。」というメッセージが表示され、下部にボタン161が配置されている。このボタン161をユーザがタッチすると、警告画面160が閉じる。
【0101】
なお、差分認識手段15は、外部デバイス以外に関する差分も認識できる。画像形成装置1Cの設定値には、画像形成装置1にインストールされているアプリを表すアプリ設定値が含まれている。従って、差分認識手段15は、お試し機能のためにアンインストールしたアプリを認識できる。そこで、警告通知手段16は、お試し機能のためにアンインストールしたアプリが存在する場合、そのアプリについて警告を通知してもよい。
【0102】
以上で説明したように、画像形成装置1Cは、記憶手段11Cとストレージ手段10Cとの差分情報を認識する差分認識手段15をさらに備える。
【0103】
これにより、画像形成装置1Cは、設定値及びアプリの変更内容を認識できるので、設定値及びアプリの戻し忘れを抑制できる。
【0104】
画像形成装置1Cは、差分認識手段15で検知した差分情報が外部デバイスに関係する場合、警告を通知する警告通知手段16をさらに備える。
【0105】
これにより、画像形成装置1Cは、外部デバイスの装着エラーを抑制できる。
【0106】
ストレージ手段10Cは、画像形成装置1Cの設定値及びアプリのスナップショットを記憶し、記憶手段11Cは、ストレージ手段10Cの設定値及びアプリのスナップショットを一時記憶する。
【0107】
これにより、画像形成装置1Cは、設定値及びアプリを効率的に記憶できる。
【0108】
ストレージ手段10Cは、画像形成装置1Cの設定値及びアプリのスナップショット100と、設定値及びアプリ以外の他データのスナップショット110とを別々に記憶する。
【0109】
これにより、画像形成装置1Cは、実行手段13Bが設定値及びアプリのスナップショット100を効率的に取得できる。
【0110】
復帰手段14Cは、ストレージ手段10Cの設定値及びアプリを、記憶手段11Cの設定値及びアプリのスナップショットから戻す。
【0111】
これにより、画像形成装置1Cは、ストレージ手段10Cの設定値及びアプリを短時間で戻すことができる。
【0112】
以上、各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0113】
なお、本発明は、画像形成装置だけでなく、一般的なコンピュータ(情報処理装置)に適用することもできる。
【0114】
また、本発明は、コンピュータが備えるCPU、HDD等のハードウェア資源を、画像形成装置1として機能させるための設定値復帰プログラムで実現することもできる。
【0115】
すなわち、設定値復帰プログラムは、コンピュータに、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11に一時記憶させる手順、ストレージ手10段の設定値を変更する手順、変更した後の設定値を維持するか否かの選択を受け付ける手順、設定値を維持しない選択を受け付けた場合、ストレージ手段10の設定値を記憶手段11の設定値に戻す手順、を実行させる。
【符号の説明】
【0116】
1,1B,1C 画像形成装置
10,10B,10C ストレージ手段
11,11B,11C 記憶手段
12,12B 受付手段
13,13B 実行手段
14,14B,14C 復帰手段
15 差分認識手段
16 警告通知手段