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特開2024-168427ワイヤハーネス、配索材保護構造、及び、ワイヤハーネス製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168427
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】ワイヤハーネス、配索材保護構造、及び、ワイヤハーネス製造方法
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/04 20060101AFI20241128BHJP
   F16L 57/00 20060101ALI20241128BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20241128BHJP
   B60R 16/02 20060101ALN20241128BHJP
【FI】
H02G3/04 068
F16L57/00 A
H01B7/00 301
B60R16/02 623U
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085114
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 英樹
(72)【発明者】
【氏名】清田 浩孝
【テーマコード(参考)】
3H024
5G309
5G357
【Fターム(参考)】
3H024AA01
3H024AB02
3H024AC03
5G309AA01
5G309AA09
5G357DB03
5G357DC12
5G357DD10
5G357DD12
5G357DE05
5G357DG05
(57)【要約】
【課題】適正に幹線の分岐部を保護することができるワイヤハーネス、配索材保護構造、及び、ワイヤハーネス製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤハーネスWHに適用される配索材保護構造1は、幹線W1の分岐部Bに取り付けられ、外装延在方向に沿って幹線W1が挿通される幹線外装部材100を備える。また、幹線外装部材100は、第1枝線W2aが挿通される第1枝線挿通孔部111と、第2枝線W2bが挿通される第2枝線挿通孔部112とを有する。また、幹線外装部材100は、外装延在方向に沿って、幹線外装部材100の一方の端から第1枝線挿通孔部111を通って他方の端まで形成される第1スリット121と、第1スリット121の反対側に設けられ、外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材100の一方の端から第2枝線挿通孔部112まで形成される第2スリット122とを有することを特徴とする。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性を有する複数の配索材と、
筒状に形成され、前記複数の配索材からなる幹線の分岐部に取り付けられ、内部に外装延在方向に沿って前記幹線が挿通される幹線外装部材とを備え、
前記幹線外装部材は、
前記外装延在方向と交差する分岐方向の一方側に開口し、前記幹線から分岐する第1枝線が挿通される第1枝線挿通孔部と、
前記分岐方向の他方側に開口し、前記幹線から分岐する第2枝線が挿通される第2枝線挿通孔部と、
前記外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材の一方の端から前記第1枝線挿通孔部を通って他方の端まで形成される第1スリットと、
前記分岐方向に対して前記第1スリットの反対側に設けられ、前記外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材の一方の端から前記第2枝線挿通孔部まで形成される第2スリットとを有することを特徴とする、
ワイヤハーネス。
【請求項2】
前記幹線外装部材は、前記分岐方向に対して前記第1スリットの反対側に設けられ、前記外装延在方向に沿って前記第2枝線挿通孔部から前記第2スリットの反対側に向かって形成され、当該第2枝線挿通孔部とは反対側の端が閉塞している第3スリットをさらに有する、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
筒状に形成され、内部に前記第1枝線が挿通される第1枝線外装部材と、
筒状に形成され、内部に前記第2枝線が挿通される第2枝線外装部材とをさらに備え、
前記第1枝線外装部材の一方の端部は、前記第1枝線挿通孔部から引き出されることで前記幹線外装部材が覆いかぶさった状態で配置され、
前記第2枝線外装部材の一方の端部は、前記第2枝線挿通孔部から引き出されることで前記幹線外装部材が覆いかぶさった状態で配置される、
請求項1または2に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
筒状に形成され、導電性を有する複数の配索材からなる幹線の分岐部に取り付けられ、内部に外装延在方向に沿って前記幹線が挿通される幹線外装部材とを備え、
前記幹線外装部材は、
前記外装延在方向と交差する分岐方向の一方側に開口し、前記幹線から分岐する第1枝線が挿通される第1枝線挿通孔部と、
前記分岐方向の他方側に開口し、前記幹線から分岐する第2枝線が挿通される第2枝線挿通孔部と、
前記外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材の一方の端から前記第1枝線挿通孔部を通って他方の端まで形成される第1スリットと、
前記分岐方向に対して前記第1スリットの反対側に設けられ、前記外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材の一方の端から前記第2枝線挿通孔部まで形成される第2スリットとを有することを特徴とする、
配索材保護構造。
【請求項5】
外装延在方向に沿って筒状に形成される幹線外装部材であって、前記外装延在方向と交差する分岐方向の一方側に開口する第1枝線挿通孔部と、前記分岐方向の他方側に開口する第2枝線挿通孔部と、前記外装延在方向に沿って当該幹線外装部材の一方の端から前記第1枝線挿通孔部を通って他方の端まで形成される第1スリットと、前記分岐方向に対して前記第1スリットの反対側に設けられ、前記外装延在方向に沿って当該幹線外装部材の一方の端から前記第2枝線挿通孔部まで形成される第2スリットとを有する幹線外装部材の内部に、導電性を有する複数の配索材からなる幹線を収容する幹線収容工程と、
前記幹線から分岐した第1枝線を、前記第1スリットを介して前記第1枝線挿通孔部に挿通する第1枝線挿通工程と、
前記幹線から分岐した第2枝線を、前記第2スリットを介して前記第2枝線挿通孔部に挿通する第2枝線挿通工程とを有することを特徴とする、
ワイヤハーネス製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス、配索材保護構造、及び、ワイヤハーネス製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、幹線の分岐部に取り付けられる第1分割体と、当該第1分割体に取り付けられることによって分岐部の両側に位置する一対の第2分割体とを有するコルゲートチューブが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-077011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1に記載のコルゲートチューブによって構成される保護構造は、第1分割体の端部に第2分割体をそれぞれ組み付けることで、幹線の延在方向と交差して分岐する枝線を一対の第2分割体の間に形成される隙間から引き出すことができる。しかし、コルゲートチューブを複数の分割体で構成すると、幹線の分岐部の仕様にあわせて各分割体を用意したり、幹線の分岐部ごとに各分割体を組み合わせたりする必要があるため、コルゲートチューブの汎用性が低下したり、組付時の作業効率が低下する虞がある。そのため、幹線の分岐部の保護対策の点で更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に幹線の分岐部を保護することができるワイヤハーネス、配索材保護構造、及び、ワイヤハーネス製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する複数の配索材と、筒状に形成され、前記複数の配索材からなる幹線の分岐部に取り付けられ、内部に外装延在方向に沿って前記幹線が挿通される幹線外装部材とを備える。また、前記幹線外装部材は、前記外装延在方向と交差する分岐方向の一方側に開口し、前記幹線から分岐する第1枝線が挿通される第1枝線挿通孔部と、前記分岐方向の他方側に開口し、前記幹線から分岐する第2枝線が挿通される第2枝線挿通孔部と、前記外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材の一方の端から前記第1枝線挿通孔部を通って他方の端まで形成される第1スリットと、前記分岐方向に対して前記第1スリットの反対側に設けられ、前記外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材の一方の端から前記第2枝線挿通孔部まで形成される第2スリットとを有することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る配索材保護構造は、筒状に形成され、導電性を有する複数の配索材からなる幹線の分岐部に取り付けられ、内部に外装延在方向に沿って前記幹線が挿通される幹線外装部材とを備える。また、前記幹線外装部材は、前記外装延在方向と交差する分岐方向の一方側に開口し、前記幹線から分岐する第1枝線が挿通される第1枝線挿通孔部と、前記分岐方向の他方側に開口し、前記幹線から分岐する第2枝線が挿通される第2枝線挿通孔部と、前記外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材の一方の端から前記第1枝線挿通孔部を通って他方の端まで形成される第1スリットと、前記分岐方向に対して前記第1スリットの反対側に設けられ、前記外装延在方向に沿って、当該幹線外装部材の一方の端から前記第2枝線挿通孔部まで形成される第2スリットとを有することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネス製造方法は、外装延在方向に沿って筒状に形成される幹線外装部材であって、前記外装延在方向と交差する分岐方向の一方側に開口する第1枝線挿通孔部と、前記分岐方向の他方側に開口する第2枝線挿通孔部と、前記外装延在方向に沿って当該幹線外装部材の一方の端から前記第1枝線挿通孔部を通って他方の端まで形成される第1スリットと、前記分岐方向に対して前記第1スリットの反対側に設けられ、前記外装延在方向に沿って当該幹線外装部材の一方の端から前記第2枝線挿通孔部まで形成される第2スリットとを有する幹線外装部材の内部に、導電性を有する複数の配索材からなる幹線を収容する幹線収容工程と、前記幹線から分岐した第1枝線を、前記第1スリットを介して前記第1枝線挿通孔部に挿通する第1枝線挿通工程と、前記幹線から分岐した第2枝線を、前記第2スリットを介して前記第2枝線挿通孔部に挿通する第2枝線挿通工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るワイヤハーネス、配索材保護構造、及び、ワイヤハーネス製造方法は、適正に幹線の分岐部を保護することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態に係るワイヤハーネスに設けられる配索材保護構造の概略構成を表す平面図である。
図2図2は、本実施形態に係るワイヤハーネスに設けられる配索材保護構造の概略構成を表す側面図である。
図3図3は、本実施形態に係るワイヤハーネスに設けられる配索材保護構造の概略構成を表す側面図である。
図4図4は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法を示すフローチャートである。
図5図5は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法における準備工程を説明するための模式的な図である。
図6図6は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法における幹線収容工程、及び、第1枝線挿通工程を説明するための模式的な図である。
図7図7は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法における幹線収容工程、及び、第2枝線挿通工程を説明するための模式的な図である。
図8図8は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法におけるテープ巻き工程を説明するための模式的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0012】
なお、図1図3図5図7は、説明の便宜上、幹線や、幹線から分岐する第1枝線、第1枝線と反対側に分岐する第2枝線を構成する複数の配索材等の図示を省略している。
【0013】
[実施形態]
[ワイヤハーネス]
図1に示すワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各装置に接続するようにしたものである。
【0014】
ワイヤハーネスWHは、導電性を有する複数の配索材W(図8を参照)と、配索材Wに適用される配索材保護構造1とを備える。配索材Wは、例えば、導電性を有する複数の金属素線を束ねた芯線を、絶縁被覆部によって被覆した絶縁電線である。また、配索材保護構造1は、複数の配索材Wを束状にまとめた状態で保護することができるものである。なお、以下の説明では、複数の配索材Wからなる幹線W1から第1枝線W2aと第2枝線W2bがそれぞれ分岐する箇所を「幹線W1の分岐部B(図1図5等を参照)」と称して説明する。
【0015】
このような構成にあって、本実施形態のワイヤハーネスWHは、内部に幹線W1が挿通されることで当該幹線W1の分岐部Bを保護することができる幹線外装部材100が、配索材保護構造1として設けられるものである。そして、ワイヤハーネスWHは、幹線外装部材100が筒状の部材によって構成され、幹線外装部材100が当該部材の延在方向(外装延在方向)に沿って形成された第1スリット121と第2スリット122によって所定の方向に開くように構成されることで、1部品で構成された幹線外装部材100を幹線W1の分岐部Bに取り付けることができるものである。そして、ワイヤハーネスWHは、上記幹線外装部材100が配索材保護構造1として適用されることで、適正に幹線W1の分岐部Bを保護することができる構成を実現したものである。以下、図1図3を参照して配索材保護構造1の各構成について詳細に説明する。
【0016】
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「長さ方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。ここでは、長さ方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、互いに直交する。長さ方向Xは、典型的には、幹線外装部材100の延在方向(外装延在方向)等に相当する。また、幅方向Yは、幹線外装部材100の延在方向と交差する分岐方向等に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、ワイヤハーネスWHの各部が組み付けられた状態での方向として説明する。
【0017】
また、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、プロテクタ、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
【0018】
[配索材保護構造]
配索材保護構造1は、幹線外装部材100と、当該幹線W1から分岐する第1枝線W2aが挿通される第1枝線外装部材200aと、第1枝線W2aの反対側に分岐する第2枝線W2bが挿通される第2枝線外装部材200bとを含んで構成される。
【0019】
[幹線外装部材]
幹線外装部材100は、絶縁性を有する樹脂材料等によって筒状に形成されるコルゲートチューブである。当該コルゲートチューブは、外表面に周方向に沿って円環状の凹凸部101が形成され、凹凸部101が長さ方向Xに沿って複数設けられることで蛇腹状に形成されている(図1を参照)。そのため、幹線外装部材100は、可撓性を有し、力を加えられると凹凸部101の凹部101aや凸部101bが変形することで長さ方向Xと交差する任意の方向に撓み易くすることができる。なお、本実施形態では、幹線外装部材100の例としてコルゲートチューブを説明するが、幹線外装部材100の種類は特に限定されない。幹線外装部材100は、例えば、凹凸部101が形成されていないストレート状のチューブ部材によって構成されていてもよい。
【0020】
幹線外装部材100は、図1図3に示すように、内部空間部としての幹線収容空間部100Sと、長さ方向Xに開口する一対の挿通開口部100P、100Qとを含んで構成される。また、幹線外装部材100は、図2図3に示すように、長さ方向Xと交差する幅方向Yに開口する第1枝線挿通孔部111及び第2枝線挿通孔部112と、第1枝線挿通孔部111に対応して形成される第1スリット121と、第2枝線挿通孔部112に対応して形成される第2スリット122及び第3スリット123とを含んで構成される。
【0021】
幹線収容空間部100Sは、幹線外装部材100の壁部によって区画、形成される部分である。幹線外装部材100は、一対の挿通開口部100P、100Qを介して、幹線W1を幹線収容空間部100Sに挿通させることで、当該幹線W1を長さ方向Xに沿って収容することができる。
【0022】
挿通開口部100P、100Qは、長さ方向Xに間隔をあけて位置する幹線外装部材100の端によって区画、形成される部分である。なお、ここでいう幹線外装部材100の端とは、幹線外装部材100の縁部分である。本実施形態の挿通開口部100P、100Qは、略円形状に形成される。また、挿通開口部100P、100Qは、挿通開口部100P、100Qの各中心を結ぶ中心線が、幹線収容空間部100Sに収容される幹線W1の中心軸線と沿って位置することで、幹線外装部材100の延在方向(長さ方向X)が、幹線収容空間部100Sに収容される幹線W1の延在方向に沿うことができる。
【0023】
第1枝線挿通孔部111は、図1図2に示すように、幹線外装部材100の幅方向Yにおいて右側に位置する略円形状の孔部であり、幹線外装部材100の延在方向(長さ方向X)と交差する分岐方向(幅方向Y)の一方側に開口する孔部である。本実施形態の第1枝線挿通孔部111は、第1枝線W2aを幹線収容空間部100Sから外部に向かって挿通させることで、当該第1枝線W2aを幹線W1から幅方向Yの一方側に分岐させることができる。また、第1枝線挿通孔部111は、後述する第1枝線外装部材200aの外形より大きく形成されている。そのため、第1枝線挿通孔部111は、第1枝線外装部材200aの端部を差し込むことができる。
【0024】
第2枝線挿通孔部112は、図1図3に示すように、幹線外装部材100の幅方向Yにおいて左側に位置する略円形状の孔部であり、幹線外装部材100の延在方向(長さ方向X)と交差する分岐方向(幅方向Y)の他方側に開口する孔部である。本実施形態の第2枝線挿通孔部112は、第2枝線W2bを幹線収容空間部100Sから外部に向かって挿通させることで、当該第2枝線W2bを幹線W1から幅方向Yの他方側に分岐させることができる。そのため、第2枝線挿通孔部112は、第2枝線W2bを第1枝線W2aと反対側に分岐させることができる。また、第2枝線挿通孔部112は、第1枝線挿通孔部111と同等の大きさに形成され、後述する第2枝線外装部材200bの外形より大きく形成されている。そのため、第2枝線挿通孔部112は、第2枝線外装部材200bの端部を差し込むことができる。
【0025】
第1スリット121は、第1枝線挿通孔部111上に設けられる直線状の切れ込み部である。本実施形態の第1スリット121は、図2に示すように、挿通開口部100P側の端から第1枝線挿通孔部111を通って挿通開口部100Q側の端まで、幹線外装部材100の全長に渡って長さ方向Xに沿って形成される。そのため、本実施形態の幹線外装部材100は、第1スリット121を境にして高さ方向Zの上側と下側に分かれている。
【0026】
第2スリット122は、第2枝線挿通孔部112上に設けられる直線状の切れ込み部である。本実施形態の第1スリット121は、図3に示すように、挿通開口部100P側の端から第2枝線挿通孔部112まで長さ方向Xに沿って形成される。そのため、第2スリット122は、幹線外装部材100の幅方向Yに対して第1スリット121の反対側に設けられている。また、本実施形態の幹線外装部材100は、第2スリット122を境にして高さ方向Zの上側と下側に分かれている。
【0027】
第3スリット123は、第2スリット122と同様に、第2枝線挿通孔部112上に設けられる直線状の切れ込み部である。本実施形態の第3スリット123は、図3に示すように、第2枝線挿通孔部112から第2スリット122の反対側に向かって、長さ方向Xに沿って形成される。また、第3スリット123は、幹線外装部材100を幅方向Yに貫通せず、第2枝線挿通孔部112とは反対側の端が閉塞している。そのため、本実施形態の幹線外装部材100は、第3スリット123を境にして高さ方向Zの上側と下側に分かれるとともに、長さ方向Xにおいて第3スリット123の閉塞端部から挿通開口部100Q側の端までの区間Cは、高さ方向Zの上側と下側とが分かれずに繋がっている。
【0028】
[枝線外装部材]
第1枝線外装部材200a、及び、第2枝線外装部材200bは、絶縁性を有する樹脂材料等によって筒状に形成されるチューブ部材である。当該チューブ部材は、ストレート状に形成される(図1を参照)。なお、本実施形態では、第1枝線外装部材200a、及び、第2枝線外装部材200bの例としてストレート状のチューブ部材を説明するが第1枝線外装部材200a、及び、第2枝線外装部材200bの種類は特に限定されない。
【0029】
第1枝線外装部材200a、及び、第2枝線外装部材200bは、内部空間部としての枝線収容空間部と、幅方向Yに開口する一対の挿通開口部とを含んで構成される。なお、本実施形態の第1枝線外装部材200a、及び、第2枝線外装部材200bは、同等のチューブ部材によって構成されているため、重複する構成は省略して説明する。また、以下の説明において、第1枝線外装部材200aと第2枝線外装部材200bを区別して説明する必要がない場合は、単に枝線外装部材200と称して説明する。枝線外装部材200は、一対の挿通開口部を介して、第1枝線W2a(または第2枝線W2b)を枝線収容空間部に挿通させることで、第1枝線W2a(または第2枝線W2b)を幅方向Yに沿って収容することができる。また、挿通開口部は、幅方向Yに間隔をあけて位置する枝線外装部材200の端によって区画、形成される部分である。なお、ここでいう枝線外装部材200の端とは、枝線外装部材200の縁部分である。枝線外装部材200の挿通開口部は、挿通開口部の各中心を結ぶ中心線が、枝線収容空間部に収容される第1枝線W2a(または第2枝線W2b)の中心軸線と沿って位置することで、枝線外装部材200の延在方向(幅方向Y)が、枝線収容空間部に収容される第1枝線W2a(または第2枝線W2b)の延在方向に沿うことができる。
【0030】
[ワイヤハーネスの製造方法]
ワイヤハーネスWHの製造方法は、図4に示すように、準備工程(ステップS1)と、幹線収容工程(ステップS2)と、第1枝線挿通工程(ステップS3)と、第2枝線挿通工程(ステップS4)と、テープ巻き工程(ステップS5)とを含む。ここでいう準備工程(ステップS1)は、第1枝線W2a、第2枝線W2bの各々に枝線外装部材200を装着する工程である。また、幹線収容工程(ステップS2)は、幹線W1に幹線外装部材100を装着する工程である。また、第1枝線挿通工程(ステップS3)は、第1枝線W2aを幹線外装部材100の第1枝線挿通孔部111から引き出す工程である。また、第2枝線挿通工程(ステップS4)は、第2枝線W2bを幹線外装部材100の第2枝線挿通孔部112から引き出す工程である。また、テープ巻き工程(ステップS5)は、幹線外装部材100に挿通された幹線W1を当該幹線外装部材100外側から固定テープ(図示省略)によって固定する工程である。なお、このワイヤハーネス製造方法は、作業員によって手作業で行われるものとして説明する。
【0031】
具体的には、まず、作業員は、準備工程(ステップS1)として、図5に示すように、幹線W1から第1枝線W2aと第2枝線W2bとをそれぞれ分岐させ、当該第1枝線W2aと当該第2枝線W2bを相互に異なる方向に沿って配索する。そして、作業員は、第1枝線W2aを第1枝線外装部材200aに挿通させることで、当該第1枝線W2aを第1枝線外装部材200aの内部に収容させる。そして、作業員は、第2枝線W2bを第2枝線外装部材200bに挿通させることで、当該第2枝線W2bを第2枝線外装部材200bの内部に収容させる。
【0032】
次に、作業員は、上述した準備工程(ステップS1)の後に、幹線収容工程(ステップS2)として、幹線外装部材100の第1スリット121を開き方向r1(図6を参照)に広げ、当該第1スリット121の幅を幹線W1の太さより大きくする。そして、作業員は、幹線W1を第1スリット121から幹線収容空間部100Sに向かって挿入することで、当該幹線W1を幹線外装部材100の内部に収容させる。なお、ここでいう幹線W1は、分岐部Bより手前の箇所であり、第1枝線W2aとして分岐する配索材Wと、第2枝線W2bとして分岐する配索材Wとが含まれていることで、分岐部Bより先の箇所より太くなっている部分である。また、ここでいう開き方向r1は、例えば、長さ方向Xから視たときに、第1スリット121から離れた地点(例えば、第1スリット121と反対側に位置する区間C(図7参照)を中心として回転する回転方向である。
【0033】
次に、作業員は、上述した幹線収容工程(ステップS2)の後に、第1枝線挿通工程(ステップS3)として、図6に示すように、第1スリット121を開き方向r1や開き方向r2に広げることで、当該第1スリット121の幅を第1枝線W2aの太さより大きくする。そして、作業員は、第1スリット121を介して第1枝線W2aを手前側(挿通開口部100Q)に動かして第1枝線挿通孔部111に挿通させることで、当該第1枝線W2aを幹線外装部材100の内部から外部に向かって引き出す。なお、ここでいう開き方向r2は、例えば、幅方向Yから視たときに、第1スリット121の始端である挿通開口部100P側の端から離れた地点(例えば、第3スリット123の終端の反対側に位置する第1スリット121上の地点)を中心として回転する回転方向である。第1枝線W2aを内部に収容する第1枝線外装部材200aは、第1枝線W2aと同様に、幹線外装部材100の内部から外部に向かって引き出されることで、端部に幹線外装部材100が覆いかぶさった状態で配置される。そのため、第1枝線外装部材200aは、ワイヤハーネスの製造方法としてステップS3が実施されることで、第1枝線W2aを予め設定された方向、本実施形態においては幅方向Yに分岐させることができる。
【0034】
次に、作業員は、上述した第1枝線挿通工程(ステップS3)の後に、第2枝線挿通工程(ステップS4)として、図7に示すように、連続して位置する第2スリット122と第2枝線挿通孔部112と第3スリット123とを開き方向r3に広げる。そして、幹線外装部材100に隣りあって形成される凸部101b同士がぶつかるまで開き方向r3に広げることで、第2スリット122の幅を第2枝線W2bの太さより大きくする。そして、作業員は、第2枝線W2bを、第2スリット122を介して手前側(挿通開口部100Q側)に動かし、図3に示すように、第2枝線挿通孔部112に挿通させることで、当該第2枝線W2bを幹線外装部材100の内部から外部に向かって引き出す。なお、ここでいう開き方向r3は、例えば、幅方向Yから視たときに、第2スリット122の始端である挿通開口部100P側の端から離れた地点(例えば、第3スリット123の終端)を中心として回転する回転方向である。第2枝線W2bを内部に収容する第2枝線外装部材200bは、第2枝線W2bと同様に、幹線外装部材100の内部から外部に向かって引き出されることで、端部に幹線外装部材100が覆いかぶさった状態で配置される。そのため、第2枝線外装部材200bは、ワイヤハーネスの製造方法としてステップS4が実施されることで、第2枝線W2bを予め設定された方向、本実施形態においては幅方向Yに分岐させることができる。
【0035】
次に、作業員は、上述した第2枝線挿通工程(ステップS4)の後に、テープ巻き工程(ステップS5)として、挿通開口部100P側の端から挿通開口部100Q側の端まで、幹線外装部材100の全長に渡って固定テープを巻き回す。そして、作業員は、幹線W1の分岐部Bに対して幹線外装部材100を固定し、ワイヤハーネス製造方法を終了する。なお、幹線外装部材100の内形に対して幹線W1の外形が小さい場合、作業員は、図8に示すように、幹線外装部材100を高さ方向Zに潰した状態で固定テープを巻き回して固定する。これにより、幹線外装部材100の高さ方向Zにおいて上側の部位と下側の部位とが互い違いに配置され、上側の部位の第1スリット121(または第2スリット122)と、下側の部位の第1スリット121(または第2スリット122)とがずれている状態で固定することができ、幹線外装部材100の内部で幹線W1が動く(配索材Wの位置が定まらず、不安定になる)ことを防止することができる。
【0036】
なお、上述した準備工程(ステップS1)において、幹線W1から分岐させる第1枝線W2aと第2枝線W2bの外形は、同一でなくてもよい。ただし、全開スリットとしての第1スリット121側に引き出される第1枝線W2aの外形の方が、部分スリットとしての第2スリット122側に引き出される第2枝線W2bの外形より大きいことが好ましい。
【0037】
また、上述した準備工程(ステップS1)、第1枝線挿通工程(ステップS3)、第2枝線挿通工程(ステップS4)の順番は、特に限定されず、ワイヤハーネスWHの仕様にあわせて順番を適宜変更することができる。
【0038】
以上で説明したワイヤハーネスWHに適用される配索材保護構造1は、筒状に形成され、導電性を有する複数の配索材Wからなる幹線W1の分岐部Bに取り付けられ、内部に外装延在方向(長さ方向X)に沿って幹線W1が挿通される幹線外装部材100を備える。また、幹線外装部材100は、外装延在方向と交差する分岐方向(幅方向Y)の一方側に開口し、幹線W1から分岐する第1枝線W2aが挿通される第1枝線挿通孔部111と、幅方向Yの他方側に開口し、幹線W1から分岐する第2枝線W2bが挿通される第2枝線挿通孔部112とを有する。また、幹線外装部材100は、長さ方向Xに沿って、当該幹線外装部材100の一方の端から第1枝線挿通孔部111を通って他方の端まで形成される第1スリット121と、幅方向Yに対して第1スリット121の反対側に設けられ、長さ方向Xに沿って、当該幹線外装部材100の一方の端から第2枝線挿通孔部112まで形成される第2スリット122とを有する。また、以上で説明したワイヤハーネスWH製造するワイヤハーネス製造方法は、幹線外装部材100の内部に、幹線W1を収容する幹線収容工程(ステップS2)と、幹線W1から分岐した第1枝線W2aを、第1スリット121を介して第1枝線挿通孔部111に挿通する第1枝線挿通工程(ステップS3)と、幹線W1から分岐した第2枝線W2bを、第2スリット122を介して第2枝線挿通孔部112に挿通する第2枝線挿通工程(ステップS4)とを有する。
【0039】
このような構成によれば、幹線外装部材100は、第1スリット121側が全開し、第2スリット122側が部分的に開くように構成されることで、第2スリット122側が繋がった一部品によって構成される。また、幹線外装部材100は、内部に幹線W1が挿通されている状態で、第1スリット121を介して第1枝線W2aが引き出されることで、当該第1スリット121上に設けられた第1枝線挿通孔部111に第1枝線W2aを挿通させることができる。また、幹線外装部材100は、内部に幹線W1が挿通されている状態で、第2スリット122を介して第2枝線W2bが引き出されることで、当該第2スリット122の終端に設けられた第2枝線挿通孔部112に第2枝線W2bを挿通させることができる。そのため、配索材保護構造1は、幹線W1の分岐部Bを幹線外装部材100の一部品で保護することができ、ワイヤハーネスWHの仕様が変更された場合は、幹線外装部材100の仕様のみを変更することで対応することができる。したがって、配索材保護構造1は、ワイヤハーネスWHの仕様が変更されることで汎用性が低下することを抑制することができる。また、配索材保護構造1は、幹線外装部材100が一部品で構成されることで、幹線W1の分岐部Bごとに分割体を組み合わせる必要がない。そのため、第1枝線W2aや第2枝線W2bを第1枝線挿通孔部111や第2枝線挿通孔部112に挿通させるだけの単純な動作によって、幹線外装部材100を幹線W1の分岐部Bに組み付けることができる。したがって、配索材保護構造1は、幹線外装部材100の部品構成によって組付時の作業効率が低下することを抑制することができる。したがって、配索材保護構造1は、ワイヤハーネスWHに適用されることで適正に幹線W1の分岐部Bを保護することができる。
【0040】
また、さらに言えば、幹線外装部材100が分割体で構成される場合、各分割体を一体化させるために幹線外装部材100の外側から厚肉テープを巻き付ける場合がある。しかし、この場合、配索材Wの外径が同じでも、幹線W1の分岐部Bごとに厚肉テープを巻き回す動作が同一にならない。そのため、組付時の作業効率が低下する虞がある。これに対し、本実施形態の幹線外装部材100は、一部品によって構成されているため厚肉テープを巻き付ける必要がなく、組付時の動作を単純にすることができる。したがって、配索材保護構造1は、幹線外装部材100の部品構成によって組付時の作業効率が低下することを抑制することができる。
【0041】
また、さらに言えば、幹線外装部材100は、第1スリット121と第2スリット122とが対向して設けられていることで部分的に2つに分割されており、分割された片方の部位を長さ方向Xと交差する方向(例えば、幅方向Y)にずらすことで、幹線外装部材100の内形を小さく変形させることができる。そのため、幹線外装部材100は、内部に挿通される幹線W1に当該幹線外装部材100の内面が接触するまで潰されることで、固定テープを巻き回しやすくなる。したがって、配索材保護構造1は、組付時の作業効率が低下することを抑制することができる。
【0042】
また、さらに言えば、幹線外装部材100は、連続して位置する第2スリット122と第2枝線挿通孔部112とが外側に広がることで、第2枝線W2bを第2枝線挿通孔部112に挿通させるための補助器具を用意する必要がない。そのため、第2枝線W2bを第2枝線挿通孔部112から引き出すだけの単純な動作によって、幹線外装部材100を幹線W1の分岐部Bに組み付けることができる。したがって、配索材保護構造1は、補助器具を用意することで組付時の作業効率が低下することを抑制することができる。
【0043】
さらに、以上で説明したワイヤハーネスWHの幹線外装部材100は、幅方向Yに対して第1スリット121の反対側に設けられ、長さ方向Xに沿って第2枝線挿通孔部112から第2スリット122の反対側に向かって形成され、当該第2枝線挿通孔部112とは反対側の端が閉塞している第3スリット123をさらに有する。このような構成によれば、幹線外装部材100は、第2スリット122がさらに延長されることで、外側に広がりやすくなる。そのため、第2枝線W2bを第2枝線挿通孔部112からより簡易に引き出すことができ、配索材保護構造1は、組付時の作業効率が低下することを抑制することができる。
【0044】
さらに、以上で説明したワイヤハーネスWHは、筒状に形成され、内部に第1枝線W2aが挿通される第1枝線外装部材200aと、筒状に形成され、内部に第2枝線W2bが挿通される第2枝線外装部材200bとをさらに備える。また、第1枝線外装部材200aの一方の端部は、第1枝線挿通孔部111から引き出されることで幹線外装部材100が覆いかぶさった状態で配置され、第2枝線外装部材200bの一方の端部は、第2枝線挿通孔部112から引き出されることで幹線外装部材100が覆いかぶさった状態で配置される。このような構成によれば、第1枝線外装部材200aと第2枝線外装部材200bは、幹線W1の分岐部Bに近い端部に幹線外装部材100が覆いかぶさることで当該幹線外装部材100に対する位置や向きが固定される。そのため、配索材保護構造1は、第1枝線外装部材200aや第2枝線外装部材200bに挿通される第1枝線W2aや第2枝線W2bを予め設定された方向に分岐させることができる。したがって、配索材保護構造1は、ワイヤハーネスWHに適用されることで、より適正に幹線W1の分岐部Bを保護することができる。
【0045】
なお、上述した本発明の実施形態に係るワイヤハーネスWH、配索材保護構造1、及び、ワイヤハーネス製造方法は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
【0046】
例えば、幹線外装部材100は、第2スリット122の反対側に第3スリット123が形成されていなくてもよい。
【0047】
また、ワイヤハーネスWHは、配索材保護構造1として枝線外装部材200を含んでいなくてもよい。
【0048】
本実施形態に係るワイヤハーネス、配索材保護構造、及び、ワイヤハーネス製造方法は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 配索材保護構造
100 幹線外装部材
111 第1枝線挿通孔部
112 第2枝線挿通孔部
121 第1スリット
122 第2スリット
123 第3スリット
200a 第1枝線外装部材
200b 第2枝線外装部材
S2 幹線収容工程
S3 第1枝線挿通工程
S4 第2枝線挿通工程
W 配索材
W1 幹線
W2a 第1枝線
W2b 第2枝線
X 長さ方向
Y 幅方向
Z 高さ方向

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8