(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168461
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】ブレーキ装置
(51)【国際特許分類】
F16D 65/00 20060101AFI20241128BHJP
F16D 55/22 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
F16D65/00 A
F16D55/22 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085167
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】武 忠勝
【テーマコード(参考)】
3J058
【Fターム(参考)】
3J058AA43
3J058AA48
3J058AA62
3J058AA73
3J058BA32
3J058BA44
3J058CB11
3J058CC22
3J058DE02
3J058DE08
(57)【要約】
【課題】ローターの冷却性能を向上し得るスプラッシュガードを備えたブレーキ装置を提供する。
【解決手段】ブレーキ装置10は、ローターと、キャリパー30と、スプラッシュガード40と、を備える。ローターは、車軸を回転中心とする円板状であり、車軸を通す穴部と、穴部から径方向外側に向かって貫通孔を有する。キャリパーは、ローターの車両前方側に配置される。スプラッシュガードは、ローターに対して車幅方向内側に設けられる。スプラッシュガードは、キャリパーの上端よりも車両上方側及びキャリパーの下端よりも車両下方側の少なくとも一方の領域に位置する第1の点51と、貫通孔の内側開口部分に対応する位置、且つ第1の点よりも車両後方側に位置する第2の点52と、を繋ぐとともに、ローター側に突出する凸部50を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車軸を回転中心とする円板状であり、前記車軸を通す穴部と、前記穴部から径方向外側に向かって貫通孔を有するローターと、
前記ローターの車両前方側に配置されるキャリパーと、
前記ローターに対して車幅方向内側に設けられたスプラッシュガードと、を備え、
前記スプラッシュガードは、前記キャリパーの上端よりも車両上方側及び前記キャリパーの下端よりも車両下方側の少なくとも一方の領域に位置する第1の点と、前記貫通孔の内側開口部分に対応する位置、且つ前記第1の点よりも車両後方側に位置する第2の点と、を繋ぐとともに、前記ローター側に突出する凸部を有する、ブレーキ装置。
【請求項2】
前記凸部が前記スプラッシュガードの上方側及び下方側の両方に形成されている、請求項1に記載のブレーキ装置。
【請求項3】
前記第1の点が前記スプラッシュガードの外縁部に位置する、請求項1又は請求項2に記載のブレーキ装置。
【請求項4】
前記第1の点が前記スプラッシュガードの最も上方あるいは最も下方に位置する、請求項1又は請求項2に記載のブレーキ装置。
【請求項5】
前記第2の点よりも車両後方側に位置する複数の前記貫通孔の前記内側開口部分に対応する位置に前記凸部を有する、請求項1又は請求項2に記載のブレーキ装置。
【請求項6】
前記凸部の車両前方側、且つ、前記領域に開口を有する、請求項1又は請求項2に記載のブレーキ装置。
【請求項7】
前記開口は車両前方側に向けられている、請求項6に記載のブレーキ装置。
【請求項8】
前記スプラッシュガードは、前記ローターとの間の隙間を前記領域において大きくする方向に変形している変形部を有する、請求項1又は請求項2に記載のブレーキ装置。
【請求項9】
前記変形部を有する外縁部が前記ローター側に凸形状を有する、請求項8に記載のブレーキ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用のブレーキ装置は、車軸を回転中心とする円板状のローターと、ローターを板厚方向に跨ぐように配置されたキャリパーと、キャリパーと干渉しない位置に配置されたスプラッシュガードと、を備える(例えば、特許文献1を参照)。スプラッシュガードは、制動時に発生するローターの熱を耐熱性の低い部品に伝達することを抑制する。
【0003】
特許文献1には、補強用のエンボス加工を施したスプラッシュガードが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
キャリパーは、ローターの車両前方側に配置されている。ローター周囲の風の流れは、キャリパーによって阻害される。このため、ローターは、車両後方側の部位に冷却風が流れ難く、熱が溜まり易い。ブレーキ操作の繰り返しによって生じる摩擦熱によって、ローターのディスク厚偏差(DTV)が悪化する恐れがある。
【0006】
上記の特許文献1に開示された技術は、ローターの冷却性能を向上させる点を考慮していない。
【0007】
そこで、本発明は、ローターの冷却性能を向上し得るスプラッシュガードを備えたブレーキ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明のブレーキ装置は、車軸を回転中心とする円板状であり、前記車軸を通す穴部と、前記穴部から径方向外側に向かって貫通孔を有するローターと、前記ローターの車両前方側に配置されるキャリパーと、前記ローターに対して車幅方向内側に設けられたスプラッシュガードと、を備える。前記スプラッシュガードは、前記キャリパーの上端よりも車両上方側及び前記キャリパーの下端よりも車両下方側の少なくとも一方の領域に位置する第1の点と、前記貫通孔の内側開口部分に対応する位置、且つ前記第1の点よりも車両後方側に位置する第2の点と、を繋ぐとともに、前記ローター側に突出する凸部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のブレーキ装置によれば、空気は、キャリパーの上端よりも車両上方側及びキャリパーの下端よりも車両下方側の少なくとも一方の領域において、外周部分からスプラッシュガードとローターとの間に取り込まれる。取り込まれた空気は、第1の点と第2の点とを繋ぐとともにローター側に突出する凸部によって向きを変えて流れ、貫通孔の内側開口部分に送り込まれる。貫通孔は、より多くの空気が流れる。このため、ローターは、好適に冷却され、車両後方側の部位に熱が溜まることを防止できる。よって、ローターの冷却性能を向上し得るスプラッシュガードを備えたブレーキ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ブレーキ装置の要部を示す概略断面図である。
【
図2】スプラッシュガードの両面のうちローター側に向かい合う面を表面側にして示すとともに風の流れを模式的に示す図である。
【
図3】変形例1のスプラッシュガードを示す図であって、
図2に相当する図である。
【
図4】変形例2のスプラッシュガードを示す図であって、
図2に相当する図である。
【
図5】変形例3のスプラッシュガードを示す図であって、
図2に相当する図である。
【
図6A】
図5の6-6線に沿う断面の一例を示す模式図である。
【
図6B】
図5の6-6線に沿う断面の他の例を示す模式図である。
【
図7】変形例4のスプラッシュガードを示す図であって、
図2に相当する図である。
【
図8】変形例5のブレーキ装置を車両前方から見た図である。
【
図9】変形例6のスプラッシュガードを示す図であって、
図2に相当する図である。
【
図10】変形例6のブレーキ装置を車両前方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ここで示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を限定するものではない。よって、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者等により考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範囲、要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0012】
また、本明細書に添付する図面は、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺、縦横の寸法比、形状等について、実物から変更し模式的に表現される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0013】
なお、本明細書において、「第1」、「第2」等の序数詞を付すこともある。しかしながら、これら序数詞に関する特段の説明がない限りは、説明の便宜上、構成要素を識別するために付したものであって、数又は順序を特定するものではない。
【0014】
<実施形態>
図1、
図2に示すように、実施形態に係るブレーキ装置10は、ディスクブレーキ装置であり、ローター20と、キャリパー30と、スプラッシュガード40と、を備える。ローター20は、車軸を回転中心とする円板状であり、車軸を通す穴部21と、穴部21から径方向外側に向かって貫通孔22を有する。ローター20は、貫通孔22を流れる空気によって冷却される。キャリパー30は、ローター20の車両前方側に配置される。キャリパー30は、ローター20を板厚方向に跨ぐように配置される。キャリパー30は、ローター20の板面を両側から挟み込み可能なパッド(図示せず)を有する。スプラッシュガード40は、ローター20に対して車幅方向内側に設けられる。スプラッシュガード40は、キャリパー30を配置するための切り欠き部41を有する。スプラッシュガード40は、車輪を支持するナックル(図示せず)に取り付けられる。
【0015】
図2の符号H1は、キャリパー30の上端部に接する上方水平線を示している。符号A1は、スプラッシュガード40のプレート部42のうち、キャリパー30の上端よりも車両上方側に位置する、すなわち上方水平線H1よりも上側に位置する上方領域を示している。符号H2は、キャリパー30の下端部に接する下方水平線を示している。符号A2は、スプラッシュガード40のプレート部42のうち、キャリパー30の下端よりも車両下方側に位置する、すなわち下方水平線H2よりも下側に位置する下方領域を示している。
【0016】
図2に示すように、スプラッシュガード40は、第1の点51と第2の点52とを繋ぐとともに、ローター20側に突出する凸部50を有する。凸部50は、例えばエンボス加工によって形成される。第1の点51は、キャリパー30の上端よりも車両上方側及びキャリパー30の下端よりも車両下方側の少なくとも一方の領域(上方領域A1及び/又は下方領域A2)に位置する。第2の点52は、貫通孔22の内側開口22a部分に対応する位置、且つ第1の点51よりも車両後方側に位置する。図示例では、第1の点51は、上方領域A1及び下方領域A2の両方に設定されている。したがって、凸部50は、スプラッシュガード40の上方側及び下方側の両方に形成されている。なお、凸部50は、スプラッシュガード40の上方側又は下方側の一方のみに形成することができる。
【0017】
ここに、第2の点52に関して「貫通孔22の内側開口22a部分に対応する位置」とは、凸部50によって向きを変えて流れる空気を貫通孔22の内側開口22a部分に送り込むことができる位置と理解されなければならない。空気を貫通孔22の内側開口22a部分に送り込むことができる限りにおいて、第2の点52は、貫通孔22の内側開口22a部分に対する位置や、貫通孔22の内側開口22a部分から離れる距離は限定されず、適宜の位置や距離を設定できる。
【0018】
次に、実施形態の作用、効果を説明する。
【0019】
キャリパー30は、ローター20の車両前方側に配置されている。
図2に白抜き矢印によって示すように、車両の走行に伴う風は、キャリパー30を避けるように流れる。このため、ローター20は、車両後方側の二点鎖線によって示される部位25に熱が溜まる恐れがある。熱が溜まり易い部位25は、上方水平線H1と下方水平線H2との間である。
【0020】
空気は、上方領域A1及び下方領域A2のそれぞれの領域において、外周部分からスプラッシュガード40とローター20との間に取り込まれる。取り込まれた空気は、第1の点51と第2の点52とを繋ぐとともにローター20側に突出する凸部50によって向きを変えて流れ、貫通孔22の内側開口22a部分に送り込まれる。貫通孔22は、より多くの空気が流れる。このため、ローター20は、好適に冷却され、車両後方側の部位25に熱が溜まることを防止できる。この結果、ブレーキ操作を繰り返してもローター20のディスク厚偏差(DTV)が悪化する恐れがない。よって、本実施形態によれば、ローター20の冷却性能を向上し得るスプラッシュガード40を備えたブレーキ装置10を提供できる。
【0021】
凸部50は、スプラッシュガード40の上方側及び下方側の両方に形成することができる。
【0022】
このように構成すれば、スプラッシュガード40の上方側又は下方側の一方のみに凸部50を形成する場合に比べて、貫通孔22に一層多くの空気を流すことができる。これによって、ローター20は、一層好適に冷却され、車両後方側の部位25に熱が溜まることを一層防止できる。
【0023】
(変形例1)
図3は、変形例1のスプラッシュガード40を示す図であって、
図2に相当する図である。
【0024】
図3に示すように、第1の点51は、スプラッシュガード40の外縁部に位置することができる。
【0025】
このように構成すれば、第1の点51をスプラッシュガード40の外縁部に位置させない場合に比べて、上方領域A1及び下方領域A2において凸部50が風に正対する長さ(符号53を参照)を長くできる。このため、スプラッシュガード40とローター20との間に取り込まれる空気の量を増やすことができる。これによって、ローター20は、一層好適に冷却され、車両後方側の部位25に熱が溜まることを一層防止できる。
【0026】
(変形例2)
図4は、変形例2のスプラッシュガード40を示す図であって、
図2に相当する図である。
【0027】
図4に示すように、第1の点51は、スプラッシュガード40の最も上方あるいは最も下方に位置することができる。
【0028】
このように構成すれば、上方領域A1及び下方領域A2において凸部50が風に正対する長さ(符号53を参照)を最も長くできる。このため、スプラッシュガード40とローター20との間に取り込まれる空気の量を増やすことができる。これによって、ローター20は、一層好適に冷却され、車両後方側の部位25に熱が溜まることを一層防止できる。
【0029】
(変形例3)
図5は、変形例3のスプラッシュガード40を示す図であって、
図2に相当する図である。
図6Aは、
図5の6-6線に沿う断面の一例を示す模式図、
図6Bは、
図5の6-6線に沿う断面の他の例を示す模式図である。
【0030】
図5に示すように、第2の点52よりも車両後方側に位置する複数の貫通孔22の内側開口22a部分に対応する位置に凸部50を有することができる。凸部50は、複数の貫通孔22の内側開口22a部分に沿うように円弧形状に伸びている。
【0031】
ここに、凸部50の位置に関して「複数の貫通孔22の内側開口22a部分に対応する位置」とは、凸部50によって向きを変えて流れる空気を複数の貫通孔22の内側開口22a部分に送り込むことができる位置と理解されなければならない。空気を複数の貫通孔22の内側開口22a部分に送り込むことができる限りにおいて、凸部50の位置は、複数の貫通孔22の内側開口22a部分に対する位置や、複数の貫通孔22の内側開口22a部分から離れる距離は限定されず、適宜の位置や距離を設定できる。
【0032】
凸部50の位置は、
図6Aに示される位置又は
図6Bに示される位置のいずれでもよい。
図6Aに示すように、凸部50の位置は、貫通孔22の内側開口22aの端部に揃えることできる(符号54を参照)。空気は、貫通孔22の内部と、ローター20とスプラッシュガード40との間の隙間55とに流すことができる。
図6Bに示すように、凸部50の位置は、貫通孔22の内側開口22aに連続する位置に突出することができる(符号56を参照)。空気は、貫通孔22の内部のみに流すことができる。
【0033】
このように構成すれば、多くの貫通孔22に多くの空気を流すことができる。これによって、ローター20は、一層好適に冷却され、車両後方側の部位25に熱が溜まることを一層防止できる。
【0034】
(変形例4)
図7は、変形例4のスプラッシュガード40を示す図であって、
図2に相当する図である。
【0035】
図7に示すように、スプラッシュガード40は、凸部50の車両前方側、且つ、領域(上方領域A1及び/又は下方領域A2)に開口60を有することができる。
【0036】
空気は、上方領域A1及び下方領域A2のそれぞれの領域において、外周部分からスプラッシュガード40とローター20との間に取り込まれ、さらに、開口60からスプラッシュガード40とローター20との間に取り込まれる。
【0037】
このように構成すれば、開口60を形成しない場合に比べて、貫通孔22に一層多くの空気を流すことができる。これによって、ローター20は、一層好適に冷却され、車両後方側の部位25に熱が溜まることを一層防止できる。
【0038】
(変形例5)
図8は、変形例5のブレーキ装置10を車両前方から見た図である。
【0039】
図8に示すように、開口60は車両前方側に向けることができる。
【0040】
このように構成すれば、開口60を車両前方側に向けない場合に比べて、貫通孔22に一層多くの空気を流すことができる。これによって、ローター20は、一層好適に冷却され、車両後方側の部位25に熱が溜まることを一層防止できる。
【0041】
(変形例6)
図9は、変形例6のスプラッシュガード40を示す図であって、
図2に相当する図である。
図10は、変形例6のブレーキ装置10を車両前方から見た図である。
【0042】
図9,
図10に示すように、スプラッシュガード40は、ローター20との間の隙間71を領域(上方領域A1及び/又は下方領域A2)において大きくする方向に変形している変形部70を有することができる。
【0043】
このように構成すれば、領域(上方領域A1及び/又は下方領域A2)において、変形部70によってスプラッシュガード40とローター20との間の隙間71が大きくなる。このため、スプラッシュガード40とローター20との間に取り込まれる空気の量を増やすことができる。これによって、ローター20は、一層好適に冷却され、車両後方側の部位25に熱が溜まることを一層防止できる。
【0044】
さらに、変形部70を有する外縁部がローター20側に凸形状を有することができる。凸形状にすることによって、スプラッシュガード40の外縁部とローター20との間の隙間を小さくするカバー部72が形成される。なお、カバー部72は、上方領域A1の変形部70のみに形成したり、下方領域A2の変形部70のみに形成したり、上方領域A1及び下方領域A2の両方の変形部70に形成したりできる。
【0045】
このように構成すれば、変形部70を有する外縁部の凸形状によって、スプラッシュガード40の外縁部とローター20との間の隙間を小さくできる。このため、スプラッシュガード40は、ローター20の冷却性能を向上しつつ、ローター20とキャリパー30との間の隙間に塵埃等の異物が侵入することを防止するという本来の機能を十分に発揮する。ローター20とキャリパー30との間の隙間に侵入した異物を排出し易くする観点からは、カバー部72は、上方領域A1の変形部70のみに形成できる。
【0046】
以上、本発明のブレーキ装置10の実施形態及び変形例を説明したが、本発明は上述した実施形態及び変形例において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
【0047】
なお、以下の実施形態も本発明の範囲に含まれる:請求項5の特徴を有する請求項1~4のいずれかに記載のブレーキ装置;請求項6の特徴を有する請求項1~5のいずれかに記載のブレーキ装置;請求項6及び請求項7の特徴を有する請求項1~5のいずれかに記載のブレーキ装置;請求項8の特徴を有する請求項1~7のいずれかに記載のブレーキ装置;請求項8及び請求項9の特徴を有する請求項1~7のいずれかに記載のブレーキ装置。
【符号の説明】
【0048】
10 ブレーキ装置
20 ローター
21 穴部
22 貫通孔
22a 内側開口
25 部位
30 キャリパー
40 スプラッシュガード
41 切り欠き部
42 プレート部
50 凸部
51 第1の点
52 第2の点
55 隙間
60 開口
70 変形部
71 隙間
72 カバー部
A1 上方領域
A2 下方領域
H1 上方水平線
H2 下方水平線