(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168501
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】電子航海日誌の出力装置、電子航海日誌の出力方法および電子航海日誌の出力プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20241128BHJP
【FI】
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085231
(22)【出願日】2023-05-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ウェブサイトのアドレス https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?itemid=1315&dispmid=1017 ウェブサイトの掲載日 令和5年5月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000166247
【氏名又は名称】古野電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000682
【氏名又は名称】弁理士法人ワンディ-IPパ-トナ-ズ
(72)【発明者】
【氏名】奥田 将斗
(72)【発明者】
【氏名】藤原 加奈
(72)【発明者】
【氏名】源藤 吉規
(72)【発明者】
【氏名】中島 知葉
(72)【発明者】
【氏名】白石 真貴子
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA13
5E555AA54
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC19
5E555CB44
5E555CB74
5E555CC19
5E555DB03
5E555DB41
5E555EA02
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】水上移動体に関するイベントを簡単に、かつ確実に記録する。
【解決手段】電子航海日誌の出力装置は、時刻ごとの水上移動体に関するイベントの内容を示すイベントリストを出力する出力部と、前記イベントリストに対する操作の内容を示す操作情報を取得する操作情報取得部とを備え、前記出力部は、前記操作情報に基づいて、前記イベントリストの出力内容を変更する変更処理を行う。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻ごとの水上移動体に関するイベントの内容を示すイベントリストを出力する出力部と、
前記イベントリストに対する操作の内容を示す操作情報を取得する操作情報取得部とを備え、
前記出力部は、前記操作情報に基づいて、前記イベントリストの出力内容を変更する変更処理を行う、電子航海日誌の出力装置。
【請求項2】
前記イベントリストは、前記イベントの内容をレコードとして含み、
前記出力部は、前記変更処理において、前記イベントリストに含まれる前記レコードの数を増減する、請求項1に記載の電子航海日誌の出力装置。
【請求項3】
前記出力装置は、さらに、
所定の前記イベントの内容を示すイベント情報を取得するイベント情報取得部を備え、
前記出力部は、前記変更処理において、前記イベント情報に対応するレコードを前記イベントリストに追加する、請求項1または請求項2に記載の電子航海日誌の出力装置。
【請求項4】
前記出力部は、さらに、出力する前記イベントリストに対応する日時を示す日時情報を出力し、
前記出力部は、前記操作情報が前記水上移動体による日付変更線の通過が発生したことを示す場合、前記日時情報の示す前記イベントリストに対応する前記日時を変更する、請求項1または請求項2に記載の電子航海日誌の出力装置。
【請求項5】
前記出力装置は、さらに、
実行予定の前記イベントの内容を示す計画リストの入力を受け付けるリスト受付部を備え、
前記出力部は、前記計画リストを前記イベントリストとして出力する、請求項1または請求項2に記載の電子航海日誌の出力装置。
【請求項6】
前記出力装置は、さらに、
所定の前記イベントの内容を示すテンプレートリストの入力を受け付けるリスト受付部を備え、
前記出力部は、前記テンプレートリストを前記イベントリストとして出力する、請求項1または請求項2に記載の電子航海日誌の出力装置。
【請求項7】
前記出力装置は、さらに、
前記水上移動体に搭載されたセンサの計測結果の時系列変化を示す計測情報を取得する計測情報取得部を備え、
前記出力部は、さらに、前記計測結果の時系列変化のうち、指定された時刻における前記計測結果を出力する、請求項1または請求項2に記載の電子航海日誌の出力装置。
【請求項8】
電子航海日誌の出力装置における電子航海日誌の出力方法であって、
時刻ごとの水上移動体に関するイベントの内容を示すイベントリストを出力し、
前記イベントリストに対する操作の内容を示す操作情報を取得し、
前記操作情報に基づいて、前記イベントリストの出力内容を変更する変更処理を行う、電子航海日誌の出力方法。
【請求項9】
電子航海日誌の出力装置において用いられる電子航海日誌の出力プログラムであって、
時刻ごとの水上移動体に関するイベントの内容を示すイベントリストを出力する処理と、
前記イベントリストに対する操作の内容を示す操作情報を取得する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
前記イベントリストを出力する処理において、前記操作情報に基づいて、前記イベントリストの出力内容を変更する変更処理を行う、電子航海日誌の出力プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子航海日誌の出力装置、電子航海日誌の出力方法および電子航海日誌の出力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、船舶等の移動体の位置を表示する表示装置が開発されている。たとえば、特許文献1(特開2011-76542号公報)には、以下のような移動体表示装置が開示されている。すなわち、移動体表示装置は、対象とする移動体の測位信号を取得して、当該移動体の位置を算出する位置算出部と、前記測位信号に基づいて、前記移動体の位置変化を算出する挙動算出部と、予め設定された判定条件を満たす前記位置変化が検出された場合に、当該位置変化が検出された位置を記憶する位置記憶部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-76542号公報
【特許文献2】特開2022-31301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
たとえば、船舶を運航する場合、運航中に発生したイベントを航海日誌に記録する必要がある。従来、発生したイベントは、航海士等の船員により紙の航海日誌に記載されている。この場合、記載の漏れおよび間違い等の不備が発生する可能性があるとともに、手間も要する。船舶等の水上移動体に関するイベントを簡単に、かつ確実に記録することができる技術が望まれる。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、水上移動体に関するイベントを簡単に、かつ確実に記録することが可能な電子航海日誌の出力装置、電子航海日誌の出力方法および電子航海日誌の出力プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子航海日誌の出力装置は、時刻ごとの水上移動体に関するイベントの内容を示すイベントリストを出力する出力部と、前記イベントリストに対する操作の内容を示す操作情報を取得する操作情報取得部とを備え、前記出力部は、前記操作情報に基づいて、前記イベントリストの出力内容を変更する変更処理を行う。
【0007】
このように、イベントリストに対する操作内容に応じて、当該イベントリストの出力内容を変更する構成により、たとえば、航海日誌において記録すべきイベントの内容を自動的に出力することができるため、航海日誌における記録不備の発生を抑制するとともに、イベントを記録するための作業性を向上させることができる。したがって、水上移動体に関するイベントを簡単に、かつ確実に記録することができる。
【0008】
(2)上記(1)において、前記イベントリストは、前記イベントの内容をレコードとして含んでもよく、前記出力部は、前記変更処理において、前記イベントリストに含まれる前記レコードの数を増減してもよい。
【0009】
このような構成により、水上移動体において発生したイベントの内容に応じて、イベントリストにおけるレコードの数を自動的に増減することができるため、イベントを記録するための作業性を向上させることができる。
【0010】
(3)上記(1)または(2)において、前記出力装置は、さらに、所定の前記イベントの内容を示すイベント情報を取得するイベント情報取得部を備えてもよく、前記出力部は、前記変更処理において、前記イベント情報に対応するレコードを前記イベントリストに追加してもよい。
【0011】
このような構成により、たとえば、イベントリストにおいて、ユーザの所望するイベントの内容を簡単に追加することができるため、イベントを記録する際の作業性を向上させることができる。
【0012】
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記出力部は、さらに、出力する前記イベントリストに対応する日時を示す日時情報を出力してもよく、前記出力部は、前記操作情報が前記水上移動体による日付変更線の通過の発生を示す場合、前記日時情報の示す前記イベントリストに対応する前記日時を変更してもよい。
【0013】
このような構成により、航海日誌において記録するイベントの発生日時を、水上移動体が日付変更線を通過した後の日時に対応付けることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0014】
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記出力装置は、さらに、実行予定の前記イベントの内容を示す計画リストの入力を受け付けるリスト受付部を備えてもよく、前記出力部は、前記計画リストを前記イベントリストとして出力してもよい。
【0015】
このような構成により、実行予定のイベント、たとえばユーザによって実行する予定の作業の内容を把握することができるため、当該作業の実行漏れ等を抑制することができる。また、実行予定のイベントの内容を予め記録しておくことができるため、当該イベントの記録漏れを抑制することができる。
【0016】
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記出力装置は、さらに、所定の前記イベントの内容を示すテンプレートリストの入力を受け付けるリスト受付部を備えてもよく、前記出力部は、前記テンプレートリストを前記イベントリストとして出力してもよい。
【0017】
このような構成により、たとえば、水上移動体において実行するイベントが定型作業である場合、予め作成した、当該定型作業の内容を示すテンプレートリストをイベントリストとして出力することができるため、イベントを記録する際の作業性を向上させることができる。
【0018】
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記出力装置は、さらに、前記水上移動体に搭載されたセンサの計測結果の時系列変化を示す計測情報を取得する計測情報取得部を備えてもよく、前記出力部は、さらに、前記計測結果の時系列変化のうち、指定された時刻における前記計測結果を出力してもよい。
【0019】
このような構成により、航海日誌において、ユーザにより指定された時刻におけるセンサの計測結果を自動的に記録することができるため、計測結果の記録漏れ等の不備の発生を抑制することができる。また、計測結果を記録するための作業性を向上させることができる
【0020】
(8)本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力方法は、電子航海日誌の出力装置における電子航海日誌の出力方法であって、時刻ごとの水上移動体に関するイベントの内容を示すイベントリストを出力し、前記イベントリストに対する操作の内容を示す操作情報を取得し、前記操作情報に基づいて、前記イベントリストの出力内容を変更する変更処理を行う。
【0021】
このように、イベントリストに対する操作内容に応じて、当該イベントリストの出力内容を変更する構成により、たとえば、航海日誌において記録すべきイベントの内容を自動的に出力することができるため、航海日誌における記録不備の発生を抑制するとともに、イベントを記録するための作業性を向上させることができる。したがって、水上移動体に関するイベントを簡単に、かつ確実に記録することができる。
【0022】
(9)本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力プログラムは、電子航海日誌の出力装置において用いられる電子航海日誌の出力プログラムであって、時刻ごとの水上移動体に関するイベントの内容を示すイベントリストを出力する処理と、前記イベントリストに対する操作の内容を示す操作情報を取得する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムであり、前記イベントリストを出力する処理において、前記操作情報に基づいて、前記イベントリストの出力内容を変更する変更処理を行う。
【0023】
このように、イベントリストに対する操作内容に応じて、当該イベントリストの出力内容を変更する構成により、たとえば、航海日誌において記録すべきイベントの内容を自動的に出力することができるため、航海日誌における記録不備の発生を抑制するとともに、イベントを記録するための作業性を向上させることができる。したがって、水上移動体に関するイベントを簡単に、かつ確実に記録することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、水上移動体に関するイベントを簡単に、かつ確実に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムの構成を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力装置の構成を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される初期画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される計画設定画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される計画登録画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される選択画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の他の例を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の他の例を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の他の例を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の他の例を示す図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の他の例を示す図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベントリストの一例を示す図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるセンサ値リストの一例を示す図である。
【
図15】
図15は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるセンサ値リストの他の例を示す図である。
【
図16】
図16は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるセンサ値リストの他の例を示す図である。
【
図17】
図17は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるサマリー登録画面の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるサマリー登録画面の他の例を示す図である。
【
図19】
図19は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力装置が変更処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
【
図20】
図20は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力装置が変更処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
【
図21】
図21は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるテンプレート登録画面の一例を示す図である。
【
図22】
図22は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される更新後のテンプレート登録画面の一例を示す図である。
【
図23】
図23は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるテンプレート登録画面の他の例を示す図である。
【
図24】
図24は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される更新後のテンプレート登録画面の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0027】
<構成および基本動作>
図1は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムの構成を示す図である。
図1を参照して、電子航海日誌の出力システム501(以下、単に「出力システム501」とも称する。)は、電子航海日誌の出力装置101(以下、単に「出力装置101」とも称する。)と、端末装置51と、1または複数のセンサ52と、GNSS(Global Navigation Satellite Systems)受信機53とを備える。出力システム501は、船舶1に搭載される。船舶1は、水上移動体の一例である。
【0028】
出力装置101および端末装置51は、たとえば、船舶1の運行を管理する事業者、または個人(以下、まとめてユーザと称する。)により使用される。端末装置51は、たとえばノートPC(Personal Computer)である。なお、端末装置51は、ノートPCに限らず、タブレット等の通信端末装置であってもよい。
【0029】
端末装置51は、たとえば、船舶1におけるネットワーク(以下、「船内ネットワーク」とも称する。)経由で出力装置101と各種情報をやり取りする。端末装置51は、たとえば船舶1のユーザによる各種情報の入力を受け付けて、受け付けた各種情報を出力装置101へ送信する。
【0030】
出力装置101は、船舶1の航海日誌に関する情報を出力する。具体的には、たとえば、出力装置101は、航用航海日誌、航海概要日誌および公用航海日誌のうちの少なくともいずれか1つに関する情報を示す画面を端末装置51の表示部に表示する。以下では、出力装置101が、航用航海日誌に関する情報を示す画面、および航海概要日誌に関する情報を示す画面を端末装置51の表示部に表示する例について説明する。
【0031】
船舶1には、センサ52であるセンサ52a,52b,52c,52d,52e,52fが搭載されている。各センサ52は、たとえば船内ネットワークを介して出力装置101と接続されている。各センサ52は、たとえば、計測結果と計測時刻とを示す計測情報を作成して出力装置101へ送信する。
【0032】
センサ52は、ジャイロコンパス、マグネットコンパス、船速センサ、エンジンセンサ、距離センサ、水温センサ、風速センサおよび潮流計等である。
【0033】
ここでは、センサ52a、センサ52b、センサ52c、センサ52d、センサ52eおよびセンサ52fは、それぞれジャイロコンパス、マグネットコンパス、船速センサ、エンジンセンサ、距離センサおよび風速センサである。以下、センサ52a、センサ52b、センサ52c、センサ52dおよびセンサ52eを、それぞれジャイロコンパス52a、マグネットコンパス52b、船速センサ52c、エンジンセンサ52d、距離センサ52eおよび風速センサ52fとも称する。
【0034】
ジャイロコンパス52aおよびマグネットコンパス52bは、たとえば定期的に、船舶1の船首方位を計測し、計測した船首方位と計測時刻とを示す計測情報を出力装置101へ送信する。すなわち、ジャイロコンパス52aおよびマグネットコンパス52bは、船舶1の船首方位の時系列変化を示す時系列の計測情報を出力装置101へ送信する。
【0035】
船速センサ52cは、たとえば定期的に、船舶1の対水船速を計測し、計測した対水船速と計測時刻とを示す計測情報を出力装置101へ送信する。すなわち、船速センサ52cは、対水船速の時系列変化を示す時系列の計測情報を出力装置101へ送信する。なお、船速センサ52cは、対水船速の代わりに、対地船速を計測してもよい。また、船速センサ52cは、対水船速および対地船速の両方を計測してもよい。
【0036】
エンジンセンサ52dは、たとえば定期的に、船舶1に搭載されたエンジンの回転数(以下、「エンジン回転数」とも称する。)を計測し、計測したエンジン回転数と計測時刻とを示す計測情報を出力装置101へ送信する。すなわち、エンジンセンサ52dは、エンジン回転数の時系列変化を示す時系列の計測情報を出力装置101へ送信する。
【0037】
距離センサ52eは、たとえば定期的に、出発港からの船舶1の航行距離を計測し、計測した航行距離と計測時刻とを示す計測情報を出力装置101へ送信する。すなわち、距離センサ52eは、航行距離の時系列変化を示す時系列の計測情報を出力装置101へ送信する。
【0038】
風速センサ52fは、たとえば定期的に、船舶1の位置における風速および風向を計測し、計測した風速および風向、ならびに計測時刻を示す計測情報を出力装置101へ送信する。すなわち、風速センサ52fは、風速の時系列変化および風向の時系列変化を示す時系列の計測情報を出力装置101へ送信する。
【0039】
GNSS受信機53は、1または複数の衛星からたとえば定期的にGNSS信号を受信し、受信したGNSS信号に基づいて船舶1の位置検出を行う。船舶1の位置は、たとえば緯度および経度によって示される。
【0040】
GNSS受信機53は、たとえば定期的に、検出結果と検出時刻とを示す位置情報を作成して出力装置101へ送信する。すなわち、GNSS受信機53は、船舶1の位置の時系列変化を示す時系列の位置情報を出力装置101へ送信する。
【0041】
図2は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力装置の構成を示す図である。
図2を参照して、出力装置101は、出力部11と、通信部12と、イベント情報取得部13と、計測情報取得部14と、記憶部15とを備える。出力部11、通信部12、イベント情報取得部13および計測情報取得部14の一部または全部は、たとえば、1または複数のプロセッサを含む処理回路(Circuitry)により実現される。記憶部15は、たとえば上記処理回路に含まれる不揮発性メモリである。通信部12は、操作情報取得部の一例であり、かつリスト受付部の一例である。
【0042】
(初期画面)
たとえば、出力部11は、出力装置101の初期設定として、初期画面31を端末装置51の表示部に表示する。
【0043】
具体的には、たとえば、記憶部15は、初期画面31を示す画面情報G1を記憶する。画面情報G1は、たとえば、ユーザによって予め記憶部15に保存されている。
【0044】
出力部11は、自己の出力装置101が起動し、たとえばユーザによる所定の操作が行われると、記憶部15から画面情報G1を取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G1を通信部12へ出力する。
【0045】
通信部12は、出力部11から画面情報G1を受けると、画面情報G1を船内ネットワーク経由で端末装置51へ送信する。
【0046】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G1を受信すると、画面情報G1に基づいて、自己の表示部において表示されているWebブラウザ上に初期画面31を描画する。
【0047】
図3は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される初期画面の一例を示す図である。
【0048】
図2および
図3を参照して、初期画面31は、たとえば、領域A1,A2,A3を含む。領域A1,A2,A3では、UI(User Interface)としてのボタンが表示される。具体的には、たとえば、領域A1では、「Noon Report」ボタンB0、「Voyage Plan」ボタンB1、「Event Template」ボタンB2および「Day Template」ボタンB3が表示される。領域A2では、「Create New」ボタンB4が表示される。領域A3では、「Select Plan」ボタンB5が表示される。
【0049】
出力装置101における通信部12は、端末装置51の表示部に表示されている画面に対するユーザの操作内容を示す操作情報を取得する。
【0050】
より詳細には、たとえば、端末装置51は、自己の表示部に初期画面31が表示されている状態において、ユーザにより領域A1において「Voyage Plan」ボタンB1を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C1を出力装置101へ送信する。
【0051】
通信部12は、端末装置51から操作情報C1を受信すると、受信した操作情報C1を出力部11へ出力する。
【0052】
出力部11は、通信部12から操作情報C1を受けると、操作情報C1に基づいて、ユーザが領域A1において選択したボタン名を示す説明欄N1、および「Create New」ボタンB4を領域A2において表示する処理を行う。
図3に示す例では、説明欄N1は、「Voyage Plan」を示している。
【0053】
端末装置51は、ユーザにより領域A2において「Create New」ボタンB4を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C2を出力装置101へ送信する。
【0054】
(計画リストの設定)
再び
図2を参照して、たとえば、出力部11は、計画リストを設定するための画面を端末装置51の表示部に表示する。たとえば、計画リストは、時刻ごとの、実行予定の船舶1に関するイベントの内容を示す。
【0055】
より詳細には、たとえば、記憶部15は、計画リストの初期設定を行うための計画設定画面32を示す画面情報G2を記憶する。画面情報G2は、たとえば、ユーザによって予め記憶部15に保存されている。
【0056】
出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C2を通信部12経由で受信すると、記憶部15から画面情報G2を取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G2を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0057】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G2を受信すると、画面情報G2に基づいて、自己の表示部において表示されているWebブラウザ上に計画設定画面32を描画する。
【0058】
図4は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される計画設定画面の一例を示す図である。
【0059】
図4を参照して、計画設定画面32は、領域A4からA8を含む。領域A4では、たとえば、計画リストの名称の入力欄N2を含む「Plan Name」、および航海番号の入力欄N3を含む「Voyage No.」が表示される。
図4では、ユーザが、入力欄N2に「Plan2」を入力し、入力欄N3に「002」を入力した例を示している。
【0060】
領域A5では、出発予定時刻の入力欄N4および出発予定日の入力欄N5を含む「Start」、ならびに到着予定時刻の入力欄N6および到着予定日の入力欄N7を含む「End」が表示される。
図4では、ユーザが、入力欄N4に「08:30」を入力し、入力欄N5に「16 April.2023」を入力し、入力欄N6に「00:00」を入力し、入力欄N7に「18 April.2023」を入力した例を示している。
【0061】
領域A6では、出発港の入力欄N8を含む「Departure Location」、到着港の入力欄N9を含む「Arrival Location」、出発港における協定世界時に対する時差の入力欄N10、および到着港における協定世界時に対する時差の入力欄N11を含む「Diff.from UTC」が表示される。
図4では、ユーザが、入力欄N8に「Kobe」を入力し、入力欄N9に「Yokohama」を入力し、入力欄N10,N11に「+09:00」を入力した例を示している。
【0062】
領域A7では、船舶1が日付変更線を通過しないか、船舶1が日付変更線を西から東へ通過するか、船舶1が日付変更線を東から西へ通過をそれぞれ選択するためのラジオボタンB6、ラジオボタンB7およびラジオボタンB8を含む「International Date line」が表示される。
図4では、ユーザがラジオボタンB6を選択した例を示している。
【0063】
領域A8では、航海日数の表示欄N12と、実行予定のイベントを登録するための計画登録画面33を出力部11に作成させるための「Start Planning」ボタンB9とが表示される。
【0064】
端末装置51は、ユーザにより領域A8において「Start Planning」ボタンB9を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C3を出力装置101へ送信する。
【0065】
たとえば、出力装置101における記憶部15は、所定のイベントの内容を示すイベント情報E1を記憶する。具体的には、たとえば、記憶部15は、複数のイベント情報E1をそれぞれ示す複数のアイコンE10を含むイベント情報群E2を記憶する。
【0066】
出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C3を通信部12経由で受信すると、操作情報C3を受信した旨を示す受信通知をイベント情報取得部13へ出力する。
【0067】
イベント情報取得部13は、操作情報C3を受信した旨を示す受信通知を出力部11から受けると、記憶部15からイベント情報群E2を取得する。そして、イベント情報取得部13は、取得したイベント情報群E2を出力部11へ出力する。
【0068】
記憶部15は、さらに、実行予定のイベントが登録されていない計画リスト(以下、「初期計画リストL10」とも称する。)を記憶する。
【0069】
出力部11は、イベント情報取得部13からイベント情報群E2を受けると、イベント情報群E2、記憶部15に保存されている初期計画リストL10、および計画設定画面32の入力欄N2からN11において入力された各種情報を用いて、実行予定のイベントを初期計画リストL10に登録するための計画登録画面33を示す画面情報G3を作成する。そして、出力部11は、作成した画面情報G3を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0070】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G3を受信すると、画面情報G3に基づいて、自己の表示部において表示されているWebブラウザ上に計画登録画面33を描画する。
【0071】
図5は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される計画登録画面の一例を示す図である。
【0072】
図5を参照して、計画登録画面33は、領域A11からA14を含む。領域A11では、
図3に示す領域A1と同様に、「Voyage Plan」ボタンB1、「Day Template」ボタンB2および「Event Template」ボタンB3が表示される。
【0073】
領域A12では、計画リストの名称を示す説明欄N21と、航海番号を示す説明欄N22と、出発港等を示す説明欄N23と、到着港等を示す説明欄N24と、ユーザにより選択された航海予定日を示す説明欄N25と、初期計画リストL10とが表示される。
【0074】
説明欄N21は、
図4に示す入力欄N2に入力された計画リストの名称を示す。
図5に示す例では、説明欄N21には、計画リストの名称「Plan Name」として「Plan2」が示されている。
【0075】
説明欄N22は、
図4に示す入力欄N3に入力された航海番号を示す。
図5に示す例では、説明欄N22には、航海番号「Voyage No.」として「002」が示されている。
【0076】
説明欄N23は、
図4に示す入力欄N8、入力欄N4、入力欄N5および入力欄N10にそれぞれ入力された、出発港、出発予定時刻、出発日、および出発港における協定世界時に対する時差を示す。
図5に示す例では、説明欄N23には、出発港として「Kobe」が示され、出発予定時刻として「08:30」が示され、出発予定日として「16 Apr.2023」が示され、出発港における協定世界時に対する時差として「UTC+9h」が示されている。
【0077】
説明欄N24は、
図4に示す入力欄N9、入力欄N6、入力欄N7および入力欄N11にそれぞれ入力された、出発港、出発予定時刻、出発日、および到着港における協定世界時に対する時差を示す。
図5に示す例では、説明欄N24には、到着港として「Yokohama」が示され、到着予定時刻として「00:00」が示され、到着予定日として「20 Apr.2023」が示され、到着港における協定世界時に対する時差として「UTC+9h」が示されている。
【0078】
説明欄N25は、ユーザにより選択された航海予定日、および航海予定期間における当該航海予定日の順番を示す。より詳細には、たとえば、領域A12は、さらに、UIとしての戻りボタンB21および送りボタンB22を含む。たとえば、ユーザは、戻りボタンB21および送りボタンB22を操作することによって、説明欄N23の示す出発予定日から説明欄N24の示す到着予定日までの航海予定期間の中から計画リストを登録する航海予定日を選択する。
図5に示す例では、説明欄N25には、計画リストを登録する航海予定日として「16 Apr.2023」が表示され、当該航海予定日の順番として「1st day」が表示される。
【0079】
たとえば、初期計画リストL10は、時刻ごとの実行予定のイベントを入力するための複数の入力欄N26を含む。
【0080】
具体的には、たとえば、領域A13では、イベント情報群E2に含まれる複数のアイコンE10が表示される。
図5に示す例では、領域A13では、複数のアイコンE10であるアイコンE11,E12,E13,E14が表示される。
【0081】
たとえば、ユーザは、領域A13における複数のアイコンE10のうち所望のアイコンE10を、初期計画リストL10の所望の入力欄N26へドラッグし、当該入力欄N26においてドロップする。これにより、当該入力欄N26においてドロップしたアイコンE10の示すイベントが、実行予定のイベントとして登録される。
【0082】
図5に示す例では、時刻「8:00」の入力欄N26において、アイコンE12の示すイベント「Tested&Inspected her steering system and found them in good condition」が実行予定のイベントとして登録される。
【0083】
また、たとえば、初期計画リストL10では、入力欄N26において入力されるイベントの事前通知の有無を選択するためのチェックボックスCh1が表示される。ユーザは、たとえば、当該事前通知を要求する場合、チェックボックスCh1をクリックする操作を行う。
【0084】
また、初期計画リストL10では、当該事前通知の対象者の入力欄N27、および当該事前通知を行う時刻の入力欄N28が表示される。ユーザは、たとえば、当該事前通知を要求する場合、入力欄N27,N28に対して入力操作を行う。
【0085】
ユーザは、初期計画リストL10において、実行予定のイベントの登録および事前通知に関する設定を完了すると、計画登録画面33における図示しない登録終了ボタンを押下する操作を行う。端末装置51は、ユーザにより登録終了ボタンを押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C4を出力装置101へ送信する。
【0086】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C4を通信部12経由で受信すると、端末装置51において表示されている計画登録画面33を示す画面情報G3を記憶部15に保存する。
【0087】
上述のように、計画登録画面33は、
図4に示す計画設定画面32において入力された計画リストの名称を示す説明欄N21を含む。すなわち、出力部11は、計画リストの名称ごとに、画面情報G3を記憶部15に保存する。
【0088】
通信部12は、計画登録画面33において、ユーザによりチェックボックスCh1がクリックされ、かつ入力欄N27,N28に対して入力操作が行われた場合、事前通知を行う。
【0089】
具体的には、たとえば、通信部12は、入力欄N28における時刻において、当該入力欄N28に対応する入力欄N26におけるイベントの内容と、当該イベントを行う予定の旨の通知とを含むHTML(HyperText Markup Language)形式の電子メールを、入力欄N27における対象者が携帯する端末装置へ送信する。
【0090】
(イベントリストの出力)
再び
図2を参照して、出力部11は、時刻ごとの、船舶1に関するイベントの内容を示すイベントリストL1を出力する。
【0091】
より詳細には、たとえば、出力部11は、
図3に示す初期画面31が端末装置51の表示部に表示されている状態において、ユーザにより所定の操作が行われると、計画リストをイベントリストL1として出力する。
【0092】
具体的には、たとえば、端末装置51は、
図3に示す初期画面31が自己の表示部に表示されている状態において、「Select Plan」ボタンB5を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C5を出力装置101へ送信する。
【0093】
出力装置101において、記憶部15は、計画リストを選択するための選択画面34を示す画面情報G4を記憶する。
【0094】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C5を通信部12経由で受信すると、記憶部15から画面情報G4を取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G4を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0095】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G4を受信すると、画面情報G4に基づいて、自己の表示部において表示されているWebブラウザ上に選択画面34を描画する。
【0096】
図6は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される選択画面の一例を示す図である。
【0097】
図6を参照して、選択画面34では、テーブルTb1、チェックボックスCh2および「OK」ボタンB11が含まれる。
【0098】
たとえば、テーブルTb1は、作成済みの計画リストにおける、名称「Plan Name」と、航海番号「Voyage No.」と、出発港「Departure Location」と、出発予定日時「Departure ETD」と、到着港「Arrival Location」、到着予定日時「Arrival ETA」との対応関係をレコードとして含む。
図6に示す例では、テーブルTb1は、2つのレコードを含む。また、選択画面34では、各レコードに対応する複数のチェックボックスCh2が含まれる。
【0099】
たとえば、ユーザは、テーブルTb1における所望のレコードに対応するチェックボックスCh2をクリックする操作を行うことにより、所望の計画リストを選択する。
図6に示す例では、ユーザが、計画リストの名称「Plan2」のレコードに対応するチェックボックスCh2をクリックする操作を行ったものとする。
【0100】
たとえば、端末装置51は、ユーザによりチェックボックスCh2がクリックされた状態であって、かつ「OK」ボタンB11を押下する操作が行われた場合、当該チェックボックスCh2に対応するレコードを示す操作情報C6を出力装置101へ送信する。
【0101】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C6を通信部12経由で受信すると、操作情報C6の示すレコードを含む画面情報G3を記憶部15から取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G3を用いて、イベント表示画面35を示す画面情報G5を作成し、作成した画面情報G5を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0102】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G5を受信すると、画面情報G5に基づいて、自己の表示部において表示されているWebブラウザ上にイベント表示画面35を描画する。
【0103】
図7は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の一例を示す図である。
【0104】
図7を参照して、イベント表示画面35は、領域A21および領域A22を含む。領域A21では、イベントリストL1と、タブTA1,TA2と、説明欄N31,N32と、日時表示欄N33と、戻りボタンB21と、送りボタンB22と、表示バーS1とが表示される。
【0105】
出力部11は、ユーザによりタブTA1が選択されている状態において、イベントリストL1を領域A21に表示する。イベントリストL1は、イベントの内容をレコードとして含む。
【0106】
図7に示す例では、
図5に示す名称「Plan2」の計画リストL0がイベントリストL1として表示されている。すなわち、時刻「8:00」において実行するイベント「Tested&Inspected her steering system and found them in good condition」がレコードとして含まれる。
【0107】
説明欄N31は、たとえば、
図5に示す説明欄N23における出発港、出発予定時刻および出発日を示す。説明欄N32は、たとえば、
図5に示す説明欄N24における到着港、到着予定時刻および到着日を示す。
【0108】
たとえば、出力部11は、出力するイベントリストL1に対応する日時を示す日時情報を出力する。
【0109】
より詳細には、たとえば、出力部11は、イベント表示画面35において、ユーザにより選択された日時(以下、「選択日時」とも称する。)を示す日時表示欄N33を日時情報として表示する。
【0110】
たとえば、ユーザは、戻りボタンB21および送りボタンB22を操作することによって、説明欄N31の示す出発予定日から説明欄N32の示す到着予定日までの航海期間の中から所望の選択日時を選択する。
【0111】
表示バーS1は、航海日数と同じ数の分割バーS11を含む。
図7に示す例では、航海日数が5日であるため、表示バーS1は5つの分割バーS11を含む。
【0112】
表示バーS1が複数の分割バーS11を含む場合、すなわち航海日数が2日以上である場合、各分割バーS11は、航海日を示す。
図7に示す例では、複数の分割バーS11は、紙面左右方向に並んでいる。この場合、最も左側に位置する分割バーS11は航海期間の初日を示し、最も右側に位置する分割バーS11は航海期間の最終日を示す。
【0113】
たとえば、出力部11は、日時表示欄N33の示す選択日時に応じて、表示バーS1の表示態様を異ならせる。
【0114】
より詳細には、たとえば、端末装置51は、ユーザが日時表示欄N33において選択日時を選択する操作を行った場合、当該選択日時における日付を示す操作情報C7を出力装置101へ送信する。
【0115】
出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C7を通信部12経由で受信すると、受信した操作情報C7の示す日付を確認する。そして、出力部11は、イベント表示画面35において、確認した日付に対応する分割バーS11を青色で塗りつぶし、当該日付以外の日付に対応する分割バーS11をグレーで塗りつぶす。なお、
図7において、青色の塗りつぶしは斜め線のハッチングで示し、グレーの塗りつぶしはハッチング無しで示している。
【0116】
(イベントリストの送信)
イベント表示画面35の領域A21では、イベント表示画面35に含まれるイベントリストL1を含む電子メールを送信するための「Submit」ボタンB50が表示される。
【0117】
たとえば、端末装置51は、自己の表示部にイベント表示画面35が表示されている状態において、ユーザにより「Submit」ボタンB50を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C50を出力装置101へ送信する。
【0118】
出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C7を通信部12経由で受信すると、端末装置51に表示されているイベントリストL1を含むHTML形式の電子メールを、たとえば船舶1の航海士等の船員が携帯する他の端末装置へ送信する。
【0119】
(計測情報の取得)
たとえば、計測情報取得部14は、各センサ52の計測結果の時系列変化を示す計測情報を取得する。
【0120】
より詳細には、たとえば、計測情報取得部14は、複数のセンサ52のうちの少なくともいずれか1つから計測情報を受信すると、受信した当該計測情報を記憶部15に保存する。
【0121】
(センサ値リスト)
図8は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の他の例を示す図である。
【0122】
図2および
図8を参照して、出力部11は、船舶1に搭載された複数のセンサ52の計測結果を示すセンサ値リストL2を出力する。
【0123】
より詳細には、たとえば、端末装置51は、自己の表示部にイベント表示画面35が表示されている状態において、タブTA2を選択する操作が行われた場合、日時表示欄N33における選択日時を示す操作情報C7を出力装置101へ送信する。
【0124】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C7を通信部12経由で受信すると、操作情報C7の示す選択日時に対応するセンサ52の計測情報を記憶部15から取得する。
【0125】
出力部11は、たとえば、操作情報C7の示す選択日時に対応する複数のセンサ52の計測情報を記憶部15から取得する。ここでは、出力部11は、たとえば、ジャイロコンパス52a、マグネットコンパス52b、船速センサ52cおよび風速センサ52fの計測情報を記憶部15から取得するものとする。
【0126】
そして、出力部11は、取得した複数のセンサ52の計測情報を用いて、イベント表示画面35の領域A21においてセンサ値リストL2を表示する。
【0127】
図8に示す例では、センサ値リストL2は、2023年4月16日の8時から12時までの時間帯における1時間ごとの、対水船速「Speed」、ジャイロコンパス52aによって計測された船首方位「Gyro」、マグネットコンパス52bによって計測された船首方位「Mag」、風向「Direction」および風速「Force」を示す。
【0128】
(変更処理)
通信部12は、イベントリストL1に対する操作の内容を示す操作情報を取得する。そして、出力部11は、通信部12によって取得された操作情報に基づいて、イベントリストL1の出力内容を変更する変更処理を行う。
【0129】
<例1>
再び
図2および
図7を参照して、たとえば、出力部11は、変更処理において、イベント情報E1に対応するレコードをイベントリストL1に追加する追加処理を行う。
【0130】
より詳細には、たとえば、イベント表示画面35の領域A22では、
図5に示す領域A13と同様に、複数のアイコンE10を含むイベント情報群E2が表示される。
【0131】
出力部11は、領域A22において表示される複数のアイコンE10のうち、ユーザにより選択されたアイコンE10の示すイベント情報E1に対応するレコードを、イベントリストL1に追加する。
【0132】
具体的には、たとえば、イベント表示画面35に含まれるイベントリストL1は、時刻ごとのイベントを入力するための入力欄N35を含む。
【0133】
たとえば、ユーザは、領域A22における複数のアイコンE10のうち所望のアイコンE10を、イベントリストL1の所望の入力欄N35へドラッグし、当該入力欄N35においてドロップする。
【0134】
端末装置51は、自己の表示部にイベント表示画面35が表示されている状態において、ユーザがアイコンE10を入力欄N35においてドロップする操作を行った場合、当該操作を示す操作情報C10を出力装置101へ送信する。
【0135】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C10を通信部12経由で受信すると、追加処理を行う。具体的には、出力部11は、ユーザにより選択されたアイコンE10の示すイベント情報E1をイベントリストL1に新たに表示する。
【0136】
図7では、ユーザが、アイコンE13を、イベントリストL1における時刻「10:00」の入力欄N35へドラッグし、当該入力欄N35においてドロップする例を示している。この場合、出力部11は、当該入力欄N35において、アイコンE13の示すイベント情報E1「Tested her Bow thruster & found in good condition」を表示する。
【0137】
<例2>
たとえば、出力部11は、変更処理において、イベントリストL1に含まれるレコードの数を増減する増減処理を行う。
【0138】
より詳細には、たとえば、出力部11は、通信部12が受信した操作情報が船舶1による日付変更線の通過を示す場合、イベントリストL1に含まれるレコードの数を増減する。
【0139】
図9から
図12は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベント表示画面の他の例を示す図である。
【0140】
図2および
図9を参照して、端末装置51は、自己の表示部にイベント表示画面35が表示されている状態において、イベントリストL1に対して、船舶1による日付変更線の通過が発生した旨を示すイベントの入力操作が行われた場合、当該イベントの内容を示す操作情報を出力装置101へ送信する。
【0141】
図9に示す例では、2023年6月16日の8時00分から12時00分までの時間帯におけるイベントリストL1が示されている。ここで、船舶1が2023年6月16日の9時00分に日付変更線を西から東へ通過し、船舶1における船内時刻が2時間戻るというイベントEaが発生したものとする。この場合、たとえば、ユーザは、イベントリストL1において、時間「9:00」に、イベントEaの内容「Time Adjustment Set ship’s clock Aback 2hours」を入力する。
【0142】
端末装置51は、ユーザによりイベントEaを入力する操作が行われた場合、イベントEaの内容を示す操作情報C11を出力装置101へ送信する。
【0143】
図10を参照して、出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C11を通信部12経由で受信すると、増減処理を行う。より詳細には、たとえば、出力部11は、イベントリストL1に含まれるレコードの数を増加する。
【0144】
具体的には、たとえば、記憶部15は、レコードの数を増加する必要のあるイベントの内容を示すレコード情報R1を記憶する。
【0145】
出力部11は、端末装置51から操作情報C11を受信すると、操作情報C11の示すイベントの内容がレコード情報R1に登録されているか否かを確認する。そして、出力部11は、操作情報C11の示すイベントの内容がレコード情報R1に登録されていることを確認すると、イベントリストL1におけるレコードの数を増加する。
【0146】
ここでは、出力部11は、
図9に示すイベントリストL1と比べて、イベントEaの内容が入力された時刻「9:00」のレコードと時刻「10:00」のレコードとの間に、時刻「7:00」から時刻「9:00」までのレコードを追加する。
【0147】
また、たとえば、出力部11は、通信部12が受信した操作情報が船舶1による日付変更線の通過を示す場合、日時情報の示す日時を変更する。
【0148】
より詳細には、たとえば、出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C11を通信部12経由で受信すると、操作情報C11に基づいて、イベント表示画面35における日時表示欄N33の示す日時を変更する。
【0149】
図10に示す例では、日時表示欄N33において、
図9に示す日時「8:00-12:00 16 June.2023」から日時「6:00-10:00 16 June.2023」に変更されている。
【0150】
図11を参照して、船舶1が2023年6月16日の10時00分に日付変更線を東から西へ通過し、船舶1における船内時刻が2時間進むというイベントEbが発生したものとする。この場合、たとえば、ユーザは、イベントリストL1において、時間「10:00」に、イベントEbの内容「Time Adjustment Set ship’s clock Ahead 2hours」を入力する。
【0151】
端末装置51は、ユーザによりイベントEbを入力する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C12を出力装置101へ送信する。
【0152】
図12を参照して、出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C12を通信部12経由で受信すると、増減処理を行う。より詳細には、たとえば、出力部11は、イベントリストL1に含まれるレコードの数を減少する。
【0153】
具体的には、たとえば、記憶部15は、レコードの数を減少する必要のあるイベントの内容を示すレコード情報R2を記憶する。
【0154】
出力部11は、端末装置51から操作情報C12を受信すると、操作情報C12の示すイベントの内容がレコード情報R2に登録されているか否かを確認する。そして、出力部11は、操作情報C12の示すイベントの内容がレコード情報R2に登録されていることを確認すると、イベントリストL1におけるレコードの数を減少する。
【0155】
ここでは、出力部11は、
図9に示すイベントリストL1と比べて、時刻「11:00」のレコードを削除する。
【0156】
このように、船舶1による日付変更線の通過の発生を示すイベント情報E1が入力された場合、イベントリストL1に含まれるレコードの数を自動的に増減する構成により、ユーザが当該イベントの発生前後におけるレコードの数の変化を認識することができる。このため、たとえば、日付変更線を通過後に発生した他のイベントを記録する際に、ユーザにおいて、日付変更線を通過前の時刻と当該他のイベントの内容とを誤って対応付けて記録することを抑制することができる。
【0157】
また、たとえば、出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C12を通信部12経由で受信すると、操作情報C12に基づいて、イベント表示画面35における日時表示欄N33の示す日時を変更する。
【0158】
図12に示す例では、日時表示欄N33において、
図9に示す日時「8:00-12:00 16 June.2023」から日時「10:00-14:00 16 June.2023」に変更されている。
【0159】
(センサ値リストの更新)
再び
図2を参照して、たとえば、出力部11は、計測情報取得部14によって取得された計測情報の示す計測結果の時系列変化のうち、ユーザにより指定された時刻における計測結果(以下、「指定計測結果」とも称する。)を出力する。
【0160】
より詳細には、たとえば、出力部11は、
図7に示すイベント表示画面35において、イベントリストL1と指定計測結果とを対応付けて表示する。
【0161】
<例1>
図13は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるイベントリストの一例を示す図である。
【0162】
図13を参照して、たとえば、ユーザが、イベントリストL1の時刻「10:00」の入力欄N35において、船舶1の変針が発生したことを示すイベント情報E1「Altering Course-Bearing」を入力したものとする。また、ユーザが、時刻「10:00」の入力欄N35において、船舶1の変針が発生した時刻「10:30」を示すイベント時刻情報F1を入力したものとする。
【0163】
この場合、出力部11は、時刻「10:30」における所定のセンサ52の計測結果を記憶部15から取得する。
【0164】
具体的には、たとえば、出力部11は、時刻「10:30」における、ジャイロコンパス52a、マグネットコンパス52b、船速センサ52cおよび風速センサ52fの計測結果を記憶部15から取得する。
【0165】
図14は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるセンサ値リストの一例を示す図である。
【0166】
図14を参照して、出力部11は、船舶1の変針が発生した時刻「10:30」における所定のセンサ52の計測結果を取得すると、センサ値リストL2において、当該計測結果を表示する。
【0167】
具体的には、たとえば、出力部11は、センサ値リストL2において、時刻「10:30」における、ジャイロコンパス52a、マグネットコンパス52b、船速センサ52cおよび風速センサ52fの計測結果を示すレコードを、時刻「10:00」のレコードと時刻「11:00」のレコードとの間に追加する。
【0168】
このように、船舶1の変針の発生を示すイベント情報E1が入力された場合、センサ値リストL2において、変針の発生時刻における所定のセンサ52の計測結果を自動的に追加することができるため、当該計測結果の記録漏れを抑制することができる。
【0169】
<例2>
再び
図2および
図9を参照して、たとえば、ユーザが、イベントリストL1の時刻「9:00」の入力欄N35において、イベント情報E1「Time Adjustment Set ship’s clock Aback 2hours」を入力したものとする。すなわち、船舶1が日付変更線を西から東へ通過し、船舶1における船内時刻が2時間戻るというイベントが発生したものとする。
【0170】
この場合、出力部11は、時刻「9:00」における所定のセンサ52の計測結果を記憶部15から取得する。具体的には、たとえば、出力部11は、時刻「9:00」における、ジャイロコンパス52a、マグネットコンパス52b、船速センサ52cおよび風速センサ52fの計測結果を取得する。
【0171】
図15は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるセンサ値リストの他の例を示す図である。
【0172】
図15を参照して、出力部11は、時刻「9:00」における所定のセンサ52の計測結果を取得すると、当該計測結果をセンサ値リストL2における時刻「9:00」のレコードとして表示する。
【0173】
また、出力部11は、船舶1が日付変更線を西から東へ通過した場合、日付変更線の通過前後の時刻差に応じて、センサ値リストL2におけるレコードの数を増加する。
図15に示す例では、船舶1が時刻「9:00」に日付変更線を通過し、船内時刻が2時間戻る。この場合、出力部11は、
図8に示すセンサ値リストL2と比べて、日付変更線の通過前の時刻「9:00」のレコードと時刻「10:00」のレコードとの間に、時刻「7:00」から時刻「9:00」までのレコードを追加する。
【0174】
<例3>
再び
図2および
図11を参照して、たとえば、ユーザが、イベントリストL1の時刻「10:00」のの入力欄N35において、イベント情報E1「Time Adjustment Set ship’s clock Ahead 2hours」を入力したものとする。すなわち、船舶1が日付変更線を東から西へ通過し、船舶1における船内時刻が2時間進というイベントが発生したものとする。
【0175】
この場合、出力部11は、時刻「10:00」における所定のセンサ52の計測結果を記憶部15から取得する。具体的には、たとえば、出力部11は、時刻「10:00」における、ジャイロコンパス52a、マグネットコンパス52b、船速センサ52cおよび風速センサ52fの計測結果を取得する。
【0176】
図16は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるセンサ値リストの他の例を示す図である。
【0177】
図16を参照して、出力部11は、時刻「10:00」における所定のセンサ52の計測結果を取得すると、当該計測結果をセンサ値リストL2における時刻「10:00」のレコードとして表示する。
【0178】
また、出力部11は、船舶1が日付変更線を西から東へ通過した場合、日付変更線の通過前後の時刻差に応じて、センサ値リストL2におけるレコードの数を減少する。
図16に示す例では、船舶1が時刻「10:00」に日付変更線を通過し、船内時刻が2時間進。この場合、出力部11は、
図8に示すセンサ値リストL2と比べて、時刻「11:00」のレコードを削除する。
【0179】
(サマリー登録画面)
再び
図2を参照して、たとえば、出力部11は、航海日の正午における、複数のセンサ52の計測結果および船舶1の位置を示すサマリー登録画面36を表示する。
【0180】
より詳細には、たとえば、端末装置51は、
図3に示す初期画面31が自己の表示部に表示されている状態において、ユーザにより「Noon Report」ボタンB0を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C13を出力装置101へ送信する。
【0181】
出力装置101における記憶部15は、サマリー登録画面36を示す画面情報G6を記憶する。
【0182】
出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C13を通信部12経由で受信すると、記憶部15から画面情報G6を取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G6を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0183】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G6を受信すると、画面情報G6に基づいて、自己の表示部に表示されているWebブラウザ上にサマリー登録画面36を描画する。
【0184】
図17は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるサマリー登録画面の一例を示す図である。
【0185】
図17を参照して、サマリー登録画面36は、説明欄N40と、戻りボタンB21と、送りボタンB22と、タブTA3,TA4と、位置表示欄N61と、センサ値リストL3とを含む。
【0186】
説明欄N40は、ユーザにより選択された航海日を示す。たとえば、ユーザは、戻りボタンB21および送りボタンB22を操作することによって、所望の航海日を選択する。
【0187】
サマリー登録画面36では、ユーザによりタブTA3が選択されている状態において、位置表示欄N61およびセンサ値リストL3が表示される。
【0188】
たとえば、端末装置51は、ユーザにより説明欄N40において航海日を選択する操作が行われた場合、当該航海日を示す操作情報C14を出力装置101へ送信する。
【0189】
たとえば、出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C14を通信部12経由で受信すると、操作情報C14の示す航海日の正午における、GNSS受信機53の計測結果および距離センサ52eの計測結果を記憶部15から取得する。
【0190】
そして、出力部11は、取得したGNSS受信機53の計測結果を位置表示欄N61において表示する。また、出力部11は、取得した距離センサ52eの計測結果を、センサ値リストL3の表示欄N62において表示する。
【0191】
また、たとえば、出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C14を通信部12経由で受信すると、操作情報C14の示す航海日の午前0時から正午までの各時刻における船速センサ52cの計測結果を記憶部15から取得する。
【0192】
そして、出力部11は、取得した船速センサ52cの複数の計測結果を用いて、操作情報の示す航海日における対水船速の平均値を算出し、算出した平均値をセンサ値リストL3の表示欄N63において表示する。
【0193】
図18は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるサマリー登録画面の他の例を示す図である。
【0194】
図18を参照して、サマリー登録画面36では、航海日の正午における風向および風速を示す風表示欄N64を含む。
【0195】
より詳細には、たとえば、端末装置51は、自己の表示部にサマリー登録画面36が表示されている状態において、タブTA4を選択する操作が行われた場合、説明欄N40における航海日を示す操作情報C15を出力装置101へ送信する。
【0196】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C15を通信部12経由で受信すると、操作情報C15の示す航海日の正午における風速センサ52fの計測結果を記憶部15から取得する。そして、出力部11は、取得した風速センサ52fの計測結果を風表示欄N64において表示する。
【0197】
<動作の流れ>
本発明の実施の形態に係る出力装置101は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等のプロセッサは、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。この装置のプログラムは、外部からインストールすることができる。この装置のプログラムは、記録媒体に格納された状態でまたは通信回線を介して流通する。
【0198】
図19および
図20は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力装置が変更処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
【0199】
図19および
図20を参照して、まず、出力装置101は、初期画面31の表示指示を示す操作を待ち受け(ステップS101においてNO)、当該操作があった場合(ステップS101においてYES)、端末装置51の表示部に初期画面31を表示する(ステップS102)。
【0200】
次に、出力装置101は、表示中の初期画面31に対する計画リストを選択する操作を待ち受け(ステップS103においてNO)、当該操作があった場合(ステップS103においてYES)、端末装置51の表示部にイベント表示画面35を表示する(ステップS104)。
【0201】
次に、出力装置101は、表示中のイベント表示画面35に対するユーザの操作を待ち受け(ステップS105においてNO)、当該操作があった場合(ステップS105おいてYES)、当該操作の内容に応じた処理を行う。
【0202】
より詳細には、出力装置101は、表示中のイベント表示画面35に含まれるイベントリストL1に対する所定のイベントの入力操作があった場合(ステップS106においてYES)、イベントリストL1の出力内容を変更する変更処理を行う。具体的には、たとえば、出力装置101は、ユーザにより船舶1による日付変更線の通過の発生を入力する操作が行われた場合、イベントリストL1に含まれるレコードの数を増減する。また、たとえば、出力装置101は、イベントリストL1において、ユーザによりアイコンE10を入力欄N35にドロップする操作が行われた場合、当該アイコンE10の示すイベント情報E1をイベントリストL1に追加する(ステップS107)。
【0203】
次に、出力装置101は、ユーザにより入力されたイベントが、船舶1による日付変更線の通過または船舶1の変針の発生である場合(ステップS108においてYES)、当該イベントの発生時刻における所定のセンサ52の計測結果を記憶部15から取得する。具体的には、出力装置101は、たとえば、当該イベントの発生時刻における、ジャイロコンパス52a、マグネットコンパス52b、船速センサ52cおよび風速センサ52fの計測結果を取得する(ステップS109)。
【0204】
次に、出力装置101は、イベント表示画面35に含まれるセンサ値リストL2において、取得した計測結果を表示する(ステップS110)。
【0205】
次に、出力装置101は、表示中のイベント表示画面35において、ユーザにより「Submit」ボタンB50を押下する操作が行われた場合(ステップS111においてYES)、イベントリストL1を含む電子メールを送信し(ステップS112)、ユーザの新たな操作を待ち受ける(ステップS105においてNO)。
【0206】
一方、出力装置101は、ユーザにより入力されたイベントが、船舶1による日付変更線の通過または船舶1の変針の発生以外のイベントであり、かつユーザにより「Submit」ボタンB50を押下する操作が行われた場合(ステップS108においてYESかつステップS111においてYES)、イベントリストL1を提出する提出処理を行い(ステップS112)、ユーザの新たな操作を待ち受ける(ステップS105においてNO)。
【0207】
また、出力装置101は、ユーザからその他の操作があった場合(ステップ106においてNOかつステップS111においてNO)、当該操作に対応する処理を行い(ステップS113)、ユーザの新たな操作を待ち受ける(ステップS105においてNO)。
【0208】
なお、本発明の実施の形態に係る出力システム501において、出力装置101は、イベントリストL1の出力内容を変更する変更処理として、イベントリストL1に含まれるレコードの数を増減する増減処理、およびアイコンE10の示すイベント情報E1をイベントリストL1に追加する追加処理の両方を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。出力装置101は、増減処理および追加処理のいずれか一方を行う構成であってもよい。
【0209】
また、本発明の実施の形態に係る出力システム501において、出力装置101は、イベントリストL1に対する所定のイベントの入力操作を示す操作情報を取得した場合、変更処理を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。出力装置101は、たとえば、イベントリストL1を含むイベント表示画面35以外の他の画面に対する、所定のイベントの入力操作を示す操作情報を取得した場合、変更処理を行う構成であってもよい。
【0210】
また、本発明の実施の形態に係る出力システム501において、出力装置101は、船舶1による日付変更線の通過がイベントとして発生した場合、イベント表示画面35の日時表示欄N33の示す、イベントリストL1に対応する日時を変更する構成であるとしたが、これに限定するものではない。出力装置101は、船舶1による日付変更線の通過が発生した場合であっても、日時表示欄N33において、当該通過前の日時を表示する構成であってもよい。
【0211】
また、本発明の実施の形態に係る出力システム501において、出力装置101は、イベント表示画面35において、イベントリストL1、およびユーザにより指定された時刻におけるセンサ52の計測結果を示すセンサ値リストL2を表示する構成であるとしたが、これに限定するものではない。出力装置101は、センサ値リストL2を表示せず、イベントリストL1を表示する構成であってもよい。
【0212】
[変形例]
また、出力装置101は、所定のイベントの内容を示すテンプレートリストをイベントリストL1として出力する構成であってもよい。
【0213】
再び
図2および
図3を参照して、たとえば、通信部12は、テンプレートリストの入力を受け付ける。
【0214】
<例1>
より詳細には、たとえば、通信部12は、出港時の作業内容、入港時の作業内容、および船舶1に乗員する航海士による当直時の作業内容等を示すテンプレートリストL21の入力を受け付ける。
【0215】
具体的には、たとえば、端末装置51は、自己の表示部に初期画面31が表示されている状態において、ユーザにより「Event Template」ボタンB2を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C21を出力装置101へ送信する。
【0216】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C21を通信部12経由で受信すると、操作情報C21に基づいて、ユーザにより選択されたボタン名「Event Template」を示す説明欄N1、および「Create New」ボタンB4を、初期画面31の領域A2において表示する処理を行う。
【0217】
そして、端末装置51は、ユーザにより領域A2において「Create New」ボタンB4を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C22を出力装置101へ送信する。
【0218】
出力装置101における記憶部15は、テンプレートリストの名称を登録するための名称登録画面を示す画面情報G20を記憶する。
【0219】
出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C22を通信部12経由で受信すると、記憶部15から画面情報G20を取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G20を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0220】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G20を受信すると、画面情報G20に基づいて、自己の表示部に表示されているWebブラウザ上に名称登録画面を描画する。
【0221】
端末装置51は、自己の表示部に名称登録画面が表示されている状態において、ユーザによりテンプレートリストL21の名称を入力する操作が行われた場合、当該名称を示す操作情報C23を出力装置101へ送信する。
【0222】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C23を通信部12経由で受信すると、操作情報C23を受信した旨を示す受信通知をイベント情報取得部13へ出力する。
【0223】
イベント情報取得部13は、操作情報C23を受信した旨を示す受信通知を出力部11から受けると、記憶部15からイベント情報群E2を取得する。そして、イベント情報取得部13は、取得したイベント情報群E2を出力部11へ出力する。
【0224】
また、記憶部15は、所定のイベントが登録されていないテンプレートリストL21を記憶する。
【0225】
出力部11は、イベント情報取得部13からイベント情報群E2を受けると、イベント情報群E2、および記憶部15に保存されているテンプレートリストL21を用いて、テンプレート登録画面37を示す画面情報G21を作成する。そして、出力部11は、作成した画面情報G21を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0226】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G21を受信すると、画面情報G21に基づいて、自己の表示部に表示されているWebブラウザ上にテンプレート登録画面37を描画する。
【0227】
図21は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるテンプレート登録画面の一例を示す図である。
【0228】
図21を参照して、テンプレート登録画面37は、領域A31および領域A32を含む。領域A31では、テンプレートリストL21および「Save」ボタンB31が表示される。
【0229】
たとえば、テンプレートリストL21は、所定のイベントを入力するためのイベント入力欄N51を含む。
図21に示す例では、テンプレートリストL21は、複数のイベント入力欄N51を含む。
【0230】
ユーザは、端末装置51の表示部にテンプレート登録画面37が表示されている状態において、所望のイベントを各イベント入力欄N51に入力する。
【0231】
より詳細には、たとえば、イベント表示画面35の領域A32では、
図5に示す領域A13と同様に、複数のアイコンE10を含むイベント情報群E2が表示される。
【0232】
たとえば、ユーザは、領域A32における複数のアイコンE10のうち所望のアイコンE10を、テンプレートリストL21の所望のイベント入力欄N51へドラッグし、当該イベント入力欄N51においてドロップする。
【0233】
また、たとえば、テンプレートリストL21は、複数のイベント入力欄N51にそれぞれ対応する複数の時間入力欄N52を含む。
【0234】
たとえば、ユーザは、時間入力欄N52において、対応するイベント入力欄N51において入力したイベントの実行予定の時間を入力する。具体的には、たとえば、ユーザは、時間入力欄N52において、直近のイベントの実行予定時刻からの経過時間を入力する。
【0235】
このように、テンプレートリストL21に含まれるイベント入力欄N51および時間入力欄N52に対する入力操作が行われることにより、テンプレート登録画面37が更新される。
【0236】
図22は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される更新後のテンプレート登録画面の一例を示す図である。
【0237】
図2および
図22を参照して、たとえば、ユーザは、テンプレートリストL21において、イベント入力欄N51および時間入力欄N52への入力操作を完了すると、領域A31における「Save」ボタンB41を押下する。端末装置51は、ユーザにより「Save」ボタンB41を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C24を出力装置101へ送信する。
【0238】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C24を通信部12経由で受信すると、ユーザによる入力操作が完了したテンプレート登録画面37を示す画面情報G22を記憶部15に保存する。
【0239】
ここで、テンプレート登録画面37の領域A31では、テンプレートリストL21の名称を示す説明欄N50が表示される。すなわち、出力部11は、テンプレートリストL21の名称ごとに、画面情報G22を記憶部15に保存する。
【0240】
再び
図2および
図7を参照して、たとえば、出力部11は、テンプレートリストL21をイベントリストL1として出力する。
【0241】
より詳細には、たとえば、端末装置51は、自己の表示部にイベント表示画面35が表示されている状態において、所望のテンプレートリストL21の名称を検索欄K1に入力する操作が行われた場合、当該名称を示す操作情報C24を出力装置101へ送信する。
【0242】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C24を通信部12経由で受信すると、操作情報C24の示す名称に対応する画面情報G22を記憶部15から取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G22に基づいて、イベント表示画面35において、画面情報G22に含まれるテンプレート登録画面37の示すテンプレートリストL21をイベントリストL1として表示する。
【0243】
<例2>
また、たとえば、通信部12は、航海期間内のある1日におけるテンプレートリストL31の入力を受け付ける。より詳細には、たとえば、通信部12は、入港日、出発日および訓練日等におけるテンプレートリストL31の入力を受け付ける。
【0244】
具体的には、たとえば、端末装置51は、自己の表示部に初期画面31が表示されている状態において、ユーザにより「Day Template」ボタンB3を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C31を出力装置101へ送信する。
【0245】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C31を通信部12経由で受信すると、操作情報C31に基づいて、ユーザにより選択されたボタン名「Day Template」を示す説明欄N1、および「Create New」ボタンB4を、初期画面31の領域A2において表示する処理を行う。
【0246】
そして、端末装置51は、ユーザにより領域A2において「Create New」ボタンB4を押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C32を出力装置101へ送信する。
【0247】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C32を通信部12経由で受信すると、上述の画面情報G20を記憶部15から取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G20を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0248】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G20を受信すると、画面情報G20に基づいて、自己の表示部に表示されているWebブラウザ上に名称登録画面を描画する。
【0249】
端末装置51は、自己の表示部に名称登録画面が表示されている状態において、ユーザによりテンプレートリストL31の名称を入力する操作が行われた場合、当該名称を示す操作情報C33を出力装置101へ送信する。
【0250】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C33を通信部12経由で受信すると、操作情報C33を受信した旨を示す受信通知をイベント情報取得部13へ出力する。
【0251】
イベント情報取得部13は、操作情報C33を受信した旨を示す受信通知を出力部11から受けると、記憶部15からイベント情報群E2を取得する。そして、イベント情報取得部13は、取得したイベント情報群E2を出力部11へ出力する。
【0252】
また、記憶部15は、所定のイベントが登録されていないテンプレートリストL31を記憶する。
【0253】
出力部11は、イベント情報取得部13からイベント情報群E2を受けると、イベント情報群E2、および記憶部15に保存されているテンプレートリストL31を用いて、テンプレート登録画面38を示す画面情報G31を作成する。そして、出力部11は、作成した画面情報G31を通信部12経由で端末装置51へ送信する。
【0254】
端末装置51は、出力装置101から画面情報G31を受信すると、画面情報G31に基づいて、自己の表示部に表示されているWebブラウザ上にテンプレート登録画面38を描画する。
【0255】
図23は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示されるテンプレート登録画面の他の例を示す図である。
【0256】
図23を参照して、テンプレート登録画面38は、領域A41および領域A42を含む。領域A41では、テンプレートリストL31および「Save」ボタンB31が表示される。
【0257】
たとえば、テンプレートリストL31は、所定のイベントを入力するためのイベント入力欄N71を含む。
図23に示す例では、テンプレートリストL31は、複数のイベント入力欄N71を含む。
【0258】
ユーザは、端末装置51の表示部にテンプレート登録画面38が表示されている状態において、所望のイベントを各イベント入力欄N71に入力する。
【0259】
より詳細には、たとえば、テンプレート登録画面38の領域A42では、
図5に示す領域A13と同様に、複数のアイコンE10を含むイベント情報群E2が表示される。
【0260】
たとえば、ユーザは、領域A42における複数のアイコンE10のうち所望のアイコンE10を、テンプレートリストL31の所望のイベント入力欄N71へドラッグし、当該イベント入力欄N71においてドロップする。
【0261】
また、たとえば、テンプレートリストL31は、複数のイベント入力欄N71にそれぞれ対応する複数の時刻入力欄N72を含む。
【0262】
たとえば、ユーザは、時刻入力欄N72において、対応するイベント入力欄N71において入力したイベントの実行予定の時刻を入力する。
【0263】
このように、テンプレートリストL31に含まれるイベント入力欄N71および時刻入力欄N72に対する入力操作が行われることにより、テンプレート登録画面38が更新される。
【0264】
図24は、本発明の実施の形態に係る電子航海日誌の出力システムにおける端末装置において表示される更新後のテンプレート登録画面の他の例を示す図である。
【0265】
図2および
図24を参照して、たとえば、ユーザは、テンプレートリストL31において、イベント入力欄N71および時刻入力欄N72への入力操作を完了すると、領域A51における「Save」ボタンB51を押下する。端末装置51は、ユーザにより「Save」ボタンB51ボタンを押下する操作が行われた場合、当該操作を示す操作情報C34を出力装置101へ送信する。
【0266】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C34を通信部12経由で受信すると、ユーザによる入力操作が完了したテンプレート登録画面38を含む画面情報G32を記憶部15に保存する。
【0267】
ここで、テンプレート登録画面38の領域A41では、テンプレートリストL31の名称を示す説明欄N50が表示される。すなわち、出力部11は、テンプレートリストL31の名称ごとに、画面情報G32を記憶部15に保存する。
【0268】
再び
図2および
図7を参照して、たとえば、出力部11は、テンプレートリストL31をイベントリストL1として出力する。
【0269】
より詳細には、たとえば、端末装置51は、自己の表示部にイベント表示画面35が表示されている状態において、所望のテンプレートリストL31の名称を検索欄K1に入力する操作が行われた場合、当該名称を示す操作情報C35を出力装置101へ送信する。
【0270】
出力装置101における出力部11は、端末装置51から送信された操作情報C35を通信部12経由で受信すると、操作情報C35の示す名称に対応する画面情報G32を記憶部15から取得する。そして、出力部11は、取得した画面情報G32に基づいて、イベント表示画面35において、画面情報G32に含まれるテンプレート登録画面38の示すテンプレートリストL31をイベントリストL1として表示する。
【0271】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0272】
1 船舶
11 出力部
12 通信部
13 イベント情報取得部
14 計測情報取得部
15 記憶部
51 端末装置
52,52a,52b,52c,52d,52e,52f センサ
53 GNSS受信機
101 電子航海日誌の出力装置
501 電子航海日誌の出力システム