(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168577
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】装飾体
(51)【国際特許分類】
A44C 25/00 20060101AFI20241128BHJP
F21L 4/00 20060101ALI20241128BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20241128BHJP
F21V 25/04 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
A44C25/00 Z
F21L4/00 415
F21V23/00 120
F21V25/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085383
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】391050640
【氏名又は名称】冨塚 薫
(72)【発明者】
【氏名】冨塚 薫
【テーマコード(参考)】
3B114
3K014
【Fターム(参考)】
3B114BA03
3B114BC04
3K014AA01
3K014JA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】装飾体の電池ボックス使用後のスィチの切り忘れによる不使用時の電池の無駄な電力消費をなくし、節電機能が確実に発揮できる装飾体を提供する。
【解決手段】本発明は、電池がホルダーに収納され、ホルダーを摺動可能にする電池ボックスに発光素子と弾性体を設け、弾性体の両端部が前記ホルダーと電池ボックス間に固定され、ホルダーの一部が電池ボックス外に具備されてなり、ボックスの一方の端部に発光素子の一方の電極が設置され、ボックスの装着時、ボックスを重力にて下方向に移動させて、電池の一方向の電極を発光素子の一方の電極と接触させ、ボックスの非装着時、弾性体の反発力にて、電池ホルダーを他方に移動させて、電池の一方の電極と発光素子の一方の電極とを非接触としてなる装飾体を提供する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池がホルダーに収納され、前記ホルダーを摺動可能にする電池ボックスに発光素子と弾性体を設け、 前記弾性体の両端部が前記ホルダーと電池ボックス間に固定され、前記ホルダーの一部が電池ボックス外に具備されてなり、前記ボックスの一方の端部に前記発光素子の一方の電極が設置され、前記ボックスの装着時、前記ボックスを重力にて下方向に移動させて、前記電池の一方向の電極を前記発光素子の一方の電極と接触させ、前記ボックスの非装着時、前記弾性体の反発力にて、前記電池ホルダーを他方に移動させて、前記電池の一方の電極と前記発光素子の一方の電極とを非接触としてなる装飾体。
【請求項2】
電池ボックスが透明体よりなり、前記透明体上の一部に遮光部が形成され、前記発光素子からの光を前記遮光部外から放出されてなる請求項1記載の装飾体。
【請求項3】
ホルダーの一部が、吊り下げ部である請求項1記載の装飾体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は 電池ボックスと発光素子を用いた装飾体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の装飾体の電池ボックスのスィチは、特許文献1に示すように、発光素子を設けたキャップと電池ボックスを2本指で挟みすりあわせてスライドしてオン・オフさせるスイッチ機能を用いており、スイッチ機能のオフ操作の忘れにより、不使用時の電池の無駄な電力消費が発生していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、装飾体の電池ボックス使用後のスィチの切り忘れによる不使用時の電池の無駄な電力消費をなくし、節電機能が確実に発揮できる装飾体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、電池がホルダーに収納され、前記ホルダーを摺動可能にする電池ボックスに発光素子と弾性体を設け、 前記弾性体の両端部が前記ホルダーと電池ボックス間に固定され、前記ホルダーの一部が電池ボックス外に具備されてなり、前記ボックスの一方の端部に前記発光素子の一方の電極が設置され、前記ボックスの装着時、前記ボックスを重力にて下方向に移動させて、前記電池の一方向の電極を前記発光素子の一方の電極と接触させ、前記ボックスの非装着時、前記弾性体の反発力にて、前記電池ホルダーを他方に移動させて、前記電池の一方の電極と前記発光素子の一方の電極とを非接触としてなる装飾体を提供するまた、電池ボックスが透明体よりなり、前記透明体上の一部に遮光部が形成され、前記発光素子からの光を前記遮光部外から放出されてなる装飾体、さらに、ホルダーの一部が、吊り下げ部である装飾体を提供する。遮光部外から放出されてなる装飾体、ホルダーの一部が、吊り下げ部である装飾体を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の装身具によれば、非装着時に、弾性体の反発力利用により、スイッチを切り忘れても発光素子が自動的にオフになる節電機能が発揮される装飾体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】装飾体のオフ状態における
図1のA-B断面拡大図。
【
図3】装飾体のオン状態における
図1のA-B断面拡大図。
【
図5】本発明の装飾体に使用する別のバネ(板状バネ)の外観図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、装飾体13の正面図で、遮光部18に透明部17を有し、これらを点描画法で、なお
装飾体13の内部に設置された発光素子6を点線図で表示している。
図2は、使用時における、装飾体13の発光素子6のオン状態図で、
図3は非使用の場合のオフ状態を示し、水平の設置状態(横向き状態)を示す。電池ボックス21内の上部角に発光素子6の両電極面を設け、電池の両極面に接するように発光素子6の両極面を向い合わせに設けている。
【0009】
図2に示すように、電池1が備えられた電池ホルダー4が電池ボックス21内で摺動移動し、発光素子6の端子陰極12と電池陽極9が接触状態を得る。電池ボックス21内上部に発光素子6の端子陽極11を設けている。電池ホルダー4に空間2を形成し、電池ボックス21下部にバネ19を設け、電池ホルダー4の下部の突起7の孔15にバネ19の一部を通し、電池ホルダー4を→X方向にけん引し、発光素子6の端子陰極12と電池陽極9が非接触状態を維持している。電池ボックス21は透明体よりなり、表面の遮光部18の切れ目に宝石23設置されており、発光素子6の光が透明体と宝石23の中の光通路20に、発光L1、L2が通過する構造である。キャップ5は、電池ボックス21に蝶番16で繋がり、嵌合部8ではめ込まれている。なお、
図2は、オフであり、素子6からの発光はない状態である。電池ホルダー4の下部の突起7の孔15にバネ19の一部を通し、電池ホルダー4を→X方向にけん引し、発光素子6の端子陰極12と電池陽極9が非接触状態を維持している。
【0010】
図3は、電池ホルダー4の吊下げ部14を吊り下げた装飾体使用状態で、電池ホルダー4の端子陰極12と電池陽極9が接触しオン状態を示す。発光素子6の端子陽極11と電池陰極10は常にスライド接触している。下部バネ19は電池ホルダー4電池ボツクス21がYの矢印で示すように下方に重力で摺動移動してオンになり発光状態となる。下方の弾性体バネ19は松葉状で電池ボックス21の下部突起に固定され一方のバネ先は電池ホルダー4の下部突起孔に差し込まれ、使用時、電池ボツクス21に働く重力にてバネ先は弓状の曲線になり、上記オン状態となり発光素子6が点灯し、電池ボツクス21の遮光部18で覆われた電池ボツクスの透明部17を通り遮光部18の切れ目から宝石23を通過し柔らかな優雅な光が光通路26から得ることができる。
【0011】
図1,2、3に示す装飾体は、発光する装飾体の装身具使用時、電池が収納されたホルダー4がボツクス21内を摺動移動し、発光素子3の陰極12と電池陽極9が接触してオンに、不使用時、電池ホルダー4か゛自動的に電池ボツクス収納部内を下方向に移動しオフになる装飾体である。すなわち、この装飾体は、電池1がホルダー4に収納され、ホルダー4を摺動可能にする電池ボックス3に発光素子6とバネ19よりなる弾性体を設け、弾性体19の両端部がホルダー4と電池ボックス空間3に固定され、ホルダーの一部(吊り下げ部14)が電池ボックス外に具備されている。ボックス21の一方の端部に発光素子6の一方の電極が設置され、ボックス21の装着時(人体装着して使用時)、ボックス21を重力にて下方向に移動させて、電池1の陽極9を発光素子6の一方の電極12と接触させてオン状態を得る。この時、バネ19は上方向の反発力を有するが、この上方向の反発力に勝るボックス21の重力にてボックス21を下方向に移動させて上記オン状態を得る。ボックス21の非装着時(人体から取り外し平面に設置時)すなわち水平の設置状態(横向き状態)を示す。前記重力が働かなくなることにより、バネ19の反発力にて、電池ホルダー4を他方に移動させて、電池の一方の陽極9と発光素子の一方の電極12とが非接触となり、オフ状態を得る。このように、この装飾体は、電池ホルダー4のぶら下がり重力にて下方に移動させて前発光素子の一方の電極と接触させてオンに、装飾体の非装着時はバネ19により、電池ボックス21内を電池ホルダー4が摺動移動し、電池の一方の電極と発光素子の一方の電極とを非接触としてなるものである。
【0012】
電池ホルダー4は、下部に突起7に孔15を設け、上部に吊り下げ部14と電池両極面を露出するための開口部25を設けている。
【0013】
図5は別のバネの例であるメタル板バネ24で、
図6の使用状態を示すように、接着面26
は電池ボックス21内側の上部に接着固定され、装飾体使用時電池ホルダー4の下部の突起孔15に刺し込められ、メタル板24の先が、支点22角から延長したバネ先が矢印の点線図の様に摺動するものである。すなわち、
図6は、
図5のメタル板24バネを使用した図で、電池ボックス21と電池ホルダーの間にメタル板24を設け、電池ボックス21の内側上部にメタル板24の上部平面部が接着固定されている。支点22からの延長部先は、電池ホルダー4下部突起7の孔を貫通しオフの状態である。なお
図5の点線図はオンの状態である。
図7は、螺旋を用いた伸縮バネ19を電池ホルダー4下部突起と、電池ボックス内底部に固定して用いた例を示す。
【0014】
なお、電池ボックス21の表面の遮光部18に螺鈿や象嵌を使用することができる、また、
遮光部18に、ハート形や星形やイニシャル等の点描画法で表示、キャラクター等を透明なシールに濃度を変えた印刷物のシールを貼り設置することもできる。。
【符号の説明】
【0015】
1 電池
2 空間
3 電池ボックス空間
4 電池ホルダー
6 発光素子
9 電池陽極
10 電池陰極
11 端子陽極
12 端子陰極
13 装飾体
14 吊下げ部
17 透明部
18 遮光部
19 弾性体バネ
21 電池ボックス
24 メタル板バネ