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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168589
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】タイマスイッチ
(51)【国際特許分類】
   H01H 9/16 20060101AFI20241128BHJP
   H01H 43/02 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
H01H9/16 A
H01H43/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085408
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】322003732
【氏名又は名称】パナソニック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】白坂 誠浩
(72)【発明者】
【氏名】三宅 智裕
(72)【発明者】
【氏名】北角 由也
【テーマコード(参考)】
5G052
【Fターム(参考)】
5G052AA22
5G052BB10
5G052JA03
5G052JA09
5G052JB02
5G052JC04
(57)【要約】
【課題】暗闇でもハンドルカバーの操作位置を容易に把握することが可能なタイマスイッチを提供する。
【解決手段】タイマスイッチ1は、器体10の前面側に設けられている操作ハンドル40と、操作ハンドル40の第1端部40aに設けられた突起部42の両端に形成された一対の第一の部分43と一対一で係合する一対の第二の部分53を有するアーム52を有し、一対の第二の部分53が一対の第一の部分43に対して回動自在に取り付けられているハンドルカバー50と、照明負荷の消灯時に点灯する光源18と、を備える。また、タイマスイッチ1は、器体10の前面側には、照明負荷に対してタイマ制御を行う時刻の設定を行うための操作部17と設定内容を表示する表示部16とが設けられている。そして、ハンドルカバー50は、突起部42と反対側の第2端部40bに配置され、光源18が発した光を透過させる透光部材(第2透光部材72)を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
造営材に配設される器体を有し、照明負荷を制御するタイマスイッチであって、
前記器体の前面側に設けられている操作ハンドルと、
前記器体の前面側に設けられ、前記操作ハンドルの第1端部に設けられた突起部の両端に形成された一対の第一の部分と一対一で係合する一対の第二の部分を有するアームを有し、一対の前記第二の部分が一対の前記第一の部分に対して回動自在に取り付けられているハンドルカバーと、
前記照明負荷の消灯時に点灯する光源と、を備え、
前記器体の前面側には、前記照明負荷に対してタイマ制御を行う時刻の設定を行うための操作部と、設定内容を表示する表示部とが設けられており、
前記ハンドルカバーは、前記突起部と反対側の第2端部に配置され、前記光源が発した光を透過させる透光部材を有する、
タイマスイッチ。
【請求項2】
前記第一の部分が凸部であり、かつ前記第二の部分が凹部である、または、前記第一の部分が凹部であり、かつ前記第二の部分が凸部である、
請求項1に記載のタイマスイッチ。
【請求項3】
前記ハンドルカバーの前記器体側の面には、磁石が取り付けられる収納部が形成され、
前後方向および前記突起部と前記表示部との並び方向のいずれの方向にも垂直な方向に沿って、前記収納部は、取付枠と重なる、または、前記突起部が形成されている前記第1端部側と反対側の前記第2端部側に位置する、
請求項1または2に記載のタイマスイッチ。
【請求項4】
前記操作ハンドルには、前記表示部と対向する位置において、開口部が形成されている、
請求項1または2に記載のタイマスイッチ。
【請求項5】
前記透光部材は、
前記操作ハンドルにおいて、前記突起部側と反対側に設けられる第1透光部材と、
前記ハンドルカバーにおいて、前記突起部側と反対側に設けられる第2透光部材とを備え、
前記ハンドルカバーは、
前記表示部および前記操作部を覆う閉状態となり、
前記閉状態から前記操作ハンドルに対して回動することで、前記表示部および前記操作部を露出させた開状態となることが可能であり、
前記閉状態の場合、前記第1透光部材と前記第2透光部材とが対向して配置された状態となり、
前記開状態の場合、前記第2透光部材が前記第1透光部材から離れ、前記第1透光部材と前記第2透光部材とが前後方向に並んで配置されていない状態となる、
請求項1または2に記載のタイマスイッチ。
【請求項6】
前記第2透光部材の一部は、前記ハンドルカバーの前面よりも突出し、
前記第2透光部材の一部の前面は、出射面である、
請求項5に記載のタイマスイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タイマスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、器体の前面に設けた枢支部により回動自在に枢支された操作ハンドルと、当該操作ハンドルの前面側で操作ハンドルの突台部に回動自在に枢着されたハンドルカバーと、突台部に配置され、照射光を操作ハンドルの透孔から出射させる発光ダイオードとを備えるタイマスイッチが開示されている。
【0003】
特許文献2には、ハンドルに取り付けられたリモコンと、リモコンの隣に配置された受光カバーに透光性のほたる表示片が設けられたハンドルとを有する配線器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4453561号公報
【特許文献2】特許第4200306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、ハンドルカバーを操作する部位と、照射光を出射する透孔とが離れているため、暗闇の中では、人が誤って透孔周辺の突台部を操作してしまったり、手探りでハンドルカバーを操作可能な位置を探したりすることとなる。
【0006】
また、特許文献2の技術では、暗闇の中であっても、ほたる表示片から光を出射させることで、リモコンの位置を把握させることができる。しかし、暗闇の中では、リモコンをハンドルから取り外すための操作位置を把握し難くなる。
【0007】
このように、暗闇の場合では、ハンドルカバーの操作位置を容易に把握し難いという課題がある。
【0008】
そこで、本開示は、暗闇でもハンドルカバーの操作位置を容易に把握することが可能なタイマスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係るタイマスイッチは、造営材に配設される器体を有し、照明負荷を制御するタイマスイッチであって、前記器体の前面側に設けられている操作ハンドルと、前記器体の前面側に設けられ、前記操作ハンドルの第1端部に設けられた突起部の両端に形成された一対の第一の部分と一対一で係合する一対の第二の部分を有するアームを有し、一対の前記第二の部分が一対の前記第一の部分に対して回動自在に取り付けられているハンドルカバーと、前記照明負荷の消灯時に点灯する光源と、を備え、前記器体の前面側には、前記照明負荷に対してタイマ制御を行う時刻の設定を行うための操作部と、設定内容を表示する表示部とが設けられており、前記ハンドルカバーは、前記突起部と反対側の第2端部に配置され、前記光源が発した光を透過させる透光部材を有する。
【発明の効果】
【0010】
本開示のタイマスイッチによれば、暗闇でもハンドルカバーの操作位置を容易に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A図1Aは、実施の形態に係るタイマスイッチのハンドルカバーが閉状態の場合を示す斜視図である。
図1B図1Bは、実施の形態に係るタイマスイッチのハンドルカバーが開状態の場合を示す斜視図である。
図2図2は、実施の形態に係るタイマスイッチを示す分解斜視図である。
図3図3は、図1AのA-A線におけるタイマスイッチを示す断面図である。
図4図4は、図1AのB-B線におけるタイマスイッチを示す断面図である。
図5図5は、図1AのC-C線におけるタイマスイッチを示す断面図である。
図6図6は、図1AのD-D線におけるタイマスイッチを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0013】
また、以下の実施の形態において、X軸方向、略平行または矩形状等の表現を用いている。例えば、X軸方向、略平行または矩形状は、完全にX軸方向、平行または矩形であることを意味するだけでなく、実質的にX軸方向、平行または矩形である、すなわち数%程度の誤差を含むことも意味する。また、X軸方向、略平行または矩形状は、本開示による効果を奏し得る範囲においてX軸方向、平行または矩形という意味である。他の「方向」、「略」、「状」を用いた表現についても同様である。
【0014】
また、以下の実施の形態では、ハンドルカバーから器体へ向かう方向をZ軸プラス方向と規定し、Z軸方向と直交しかつ操作部から表示部へ向かう方向をY軸プラス方向と規定し、Z軸プラス方向およびY軸プラス方向と直交しかつ突起部からハンドル本体へ向かう方向をX軸プラス方向と規定する。Z軸プラス方向と反対の方向をZ軸マイナス方向と規定し、Y軸プラス方向と反対の方向をY軸マイナス方向と規定し、X軸プラス方向と反対の方向をX軸マイナス方向と規定する。
【0015】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0016】
(実施の形態)
<構成>
まず、図1A図6を参照し、タイマスイッチ1の構成について説明する。図1Aは、実施の形態に係るタイマスイッチ1のハンドルカバー50が閉状態の場合を示す斜視図である。図1Bは、実施の形態に係るタイマスイッチ1のハンドルカバー50が開状態の場合を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係るタイマスイッチ1を示す分解斜視図である。図3は、図1AのA-A線におけるタイマスイッチ1を示す断面図である。図4は、図1AのB-B線におけるタイマスイッチ1を示す断面図である。図5は、図1AのC-C線におけるタイマスイッチ1を示す断面図である。図6は、図1AのD-D線におけるタイマスイッチ1を示す断面図である。
【0017】
図1Aおよび図1Bに示すように、タイマスイッチ1は、例えば、施設に設置される照明装置等の設備システムに電力を供給したり、供給する電力を遮断したりするように、照明負荷を制御する機器である。タイマスイッチ1は、天井および壁等の造営材に埋め込み設置される。タイマスイッチ1は、Y軸方向に沿って縦長の矩形状に形成されている。
【0018】
図2に示すように、タイマスイッチ1は、器体10と、プリント基板15と、カバー部材20と、取付枠30と、操作ハンドル40と、ハンドルカバー50とを備えている。
【0019】
器体10は、造営材に配設され、Y軸方向に長尺な矩形状の開口を前面に有する容器である。器体10のZ軸マイナス方向側には、カバー部材20と、器体10に取付けられた取付枠30と、カバー部材20に取付けられたプリント基板15とが配置されている。カバー部材20のZ軸マイナス方向側には、操作ハンドル40と、操作ハンドル40に対して回動可能に連結されたハンドルカバー50とが配置されている。本実施の形態のタイマスイッチ1は、ハンドルカバー50が操作ハンドル40に対して回動可能である。本実施の形態の前面は、Z軸マイナス方向側の面を意味する。
【0020】
器体10は収納室を形成している。収納室には、例えば、電気的に接続される電線に対して電気的に接続するまたは遮断するための、一対の端子および鎖錠ばね等が収容されている。一対の端子のそれぞれは、導電性に優れた金属材料で形成された速結端子である。鎖錠ばねは、電線を端子に押し付けることで、端子と電線とを電気的に接続させる接続状態に変位することができる。また、鎖錠ばねは、電線を端子に押し付けることが解除されると、電線を端子から引き抜けるような解除状態に変位することができる。器体10の底面に形成された電線挿通孔(図示せず)には、電線が挿入され、電線が端子と鎖錠ばねの間に圧接保持されることで、電線と端子とが電気的および機械的に接続される。
【0021】
また、器体10には、端子等が実装されているプリント基板15の一部が収容される。プリント基板15は、器体10の開口に応じて、Y軸方向に長尺な基板であり、X-Y平面に対して略平行な姿勢となるように、器体10に収容されている。また、プリント基板15には、表示部16、操作スイッチ等の操作部17、光源18、表示部16を制御するための回路部品、操作部17への操作に応じた処理を実行する回路部品、および、点灯表示部となる光源18等を制御するための回路部品等が実装されている。
【0022】
光源18は、例えば、発光モジュール等で構成される。発光モジュールは、1以上のLED(Light Emitting Diode)素子が実装されたLEDモジュールである。1以上のLEDのそれぞれは、赤色LEDチップ、青色LEDチップ、および、緑色LEDチップのうちの少なくとも1以上を含んでいる。
【0023】
光源18は、プリント基板15の前面側に実装されている。具体的には、光源18は、プリント基板15のZ軸マイナス方向側の面であり、X軸プラス方向側の端縁でプリント基板15に実装されている。光源18は、プリント基板15における前面に実装されているため、Z軸マイナス方向に沿って光を出射することができる。光源18は、プリント基板15の実装される回路部品(制御回路)に制御されることによって、照明負荷の消灯時に点灯することができる。また、光源18は、制御回路に制御されることによって、照明負荷の点灯時に消灯することができる。
【0024】
操作部17は、例えば、モーメンタリ型の押釦スイッチ、ラバースイッチ等で構成されている。操作部17は、プリント基板15における前面に実装されているため、Z軸方向に沿った操作を受け付けることが可能である。操作部17では、照明負荷に対してタイマ制御を行う時刻の設定を行うことができる。
【0025】
表示部16は、例えば、液晶パネル、有機EL等の表示媒体である。表示部16は、操作部17による操作内容、および、照明負荷の設定内容を表示することが可能である。
【0026】
プリント基板15は、端子、表示部16、操作部17、光源18、および、それぞれの回路部品を実装した状態で、カバー部材20に連結されている。カバー部材20は、Y軸方向に沿って長尺な略矩形状をなした樹脂製の容器であり、Z軸プラス方向側に開口している。カバー部材20は、X-Y平面に対して略平行な姿勢で配置されている。
【0027】
カバー部材20のY軸プラス方向側には、表示部16と対応するように第1開口部21が形成されている。第1開口部21は、プリント基板15に実装された表示部16を露出させるために、表示部16の大きさおよび形状に応じて形成されている。
【0028】
また、カバー部材20の中央部分には、押釦スイッチ、ラバースイッチ等の操作部17を介材させる複数の第1挿通孔22が形成されている。第1挿通孔22は、操作部17におけるスイッチの数に応じてカバー部材20に形成されている。
【0029】
カバー部材20にプリント基板15が取り付けられた場合、カバー部材20は、表示部16を第1開口部21から露出させ、かつ、操作部17の押釦スイッチ、ラバースイッチ等が第1挿通孔22を挿通することで、押釦スイッチ、ラバースイッチ等を露出させた状態でプリント基板15を固定できる。
【0030】
また、カバー部材20には、光源18が発した光を通過させるための第1貫通孔24が形成されている。第1貫通孔24は、カバー部材20におけるY軸方向の中央部分であって、カバー部材20におけるX軸プラス方向側の端部に形成されている。第1貫通孔24、および、光源18は、この順番でZ軸プラス方向に沿って並んで配置されている。このため、第1貫通孔24は、光源18が発した光を通過させることができる。第1貫通孔24は、Y軸方向に長尺な長孔である。第1貫通孔24は、図2および図3に示すように、Z軸マイナス方向に向かって開口面積が次第に大きくなるような円錐台状に形成されている。なお、第1貫通孔24は、円形状および多角形状の穴でもよく長孔に限定されず、光源18の発光面の形状に応じた孔であればよい。
【0031】
また、カバー部材20は、器体10に取付けられている。具体的には、カバー部材20には、Z軸プラス方向側に延びる板状をなした複数の取付部25が形成されている。複数の取付部25は、器体10を挟むことが可能なように、カバー部材20におけるY軸方向の両端縁に配置されている。複数の取付部25のそれぞれには、器体10の外周面に形成された複数の爪部11と一対一で係合するための取付孔25aが形成されている。これにより、複数の取付部25が器体10を両側から挟んだ状態で、複数の取付部25の取付孔25aが器体10における複数の爪部11に引掛かることで、カバー部材20が器体10と連結できる。
【0032】
また、カバー部材20には、取付枠30に係止される被係止部27が形成されている。被係止部27は、カバー部材20の一方側(X軸プラス方向側)の端側面20a、および、他方側(X軸マイナス方向側)の端側面20bにおいて、長手方向に沿って並ぶように、複数配置されている。具体的には、被係止部27は、カバー部材20のX軸プラス方向側に位置する一方側の端側面20aに形成されている。また、被係止部27は、カバー部材20のX軸マイナス方向側に位置する他方側の端側面20bにも形成されている。一方側の端側面20aに形成されている被係止部27は、一方側の端側面20aからX軸プラス方向に突出する突状片である。また、他方側の端側面20bに形成されている被係止部27は、他方側の端側面20bからX軸マイナス方向に突出する突状片である。
【0033】
また、図2図4および図5に示すように、カバー部材20におけるX軸マイナス方向側の端部には、操作ハンドル40を取付けるための連結部23が形成されている。連結部23は、Z軸方向に対して傾くように、カバー部材20のZ軸マイナス方向側の面から突出している。連結部23は、操作ハンドル40の連結穴47に接続されている板ばね66と係合可能であり、板ばね66を介して操作ハンドル40の連結穴47に接続される。また、カバー部材20におけるX軸プラス方向側の端部には、操作ハンドル40の爪部46を引掛けるための引掛け孔26が形成されている。操作ハンドル40の爪部46が引掛け孔26に挿入されて、引掛け孔26に引掛かる。これにより、カバー部材20と操作ハンドル40とを連結することができる。
【0034】
図2に示すように、取付枠30は、造営材に取付けられる、矩形状の枠体である。取付枠30には、中央部にカバー部材20を取付けるための枠孔30aが形成されている。枠孔30aには、表示部16および操作部17等が挿入されている。
【0035】
また、取付枠30は、Y軸方向に沿って延び、X軸プラス方向側に位置する第1側部31と、Y軸方向に沿って延び、X軸マイナス方向側に位置する第2側部32と、X軸方向に沿って延び、Y軸プラス方向側に位置する第3側部33と、X軸方向に沿って延び、Y軸マイナス方向側に位置する第4側部34とを有している。第1側部31、第2側部32、第3側部33および第4側部34によって枠孔30aが形成されている。
【0036】
第1側部31は、取付枠30の一方側に配置され、カバー部材20の一方側の端側面20aを覆うように、一方側の端側面20aと係合している。また、第2側部32は、取付枠30の他方側に配置され、カバー部材20の他方側の端側面20bを覆うように、他方側の端側面20bと係合している。具体的には、第1側部31および第2側部32は、Y-Z平面と略平行な板状をなし、カバー部材20をX軸方向の両側から挟むように配置される。第1側部31および第2側部32のそれぞれには、被係止部27と係合する係合孔36が形成されている。
【0037】
図2および図5に示すように、操作ハンドル40は、Y軸方向に沿って長尺であり、取付枠30の枠孔30aに対応する矩形状に形成されている。操作ハンドル40は、器体10の前面側に設けられ、取付枠30から露出したカバー部材20を覆うように、カバー部材20のZ軸マイナス方向側に取付けられている。具体的には、上述したように、カバー部材20に形成された引掛け孔26に操作ハンドル40の爪部46が引掛けられ、操作ハンドル40に形成された連結穴47に板ばね66およびカバー部材20の連結部23が挿入されることで、操作ハンドル40がカバー部材20に取り付けられる。
【0038】
操作ハンドル40は、板状のハンドル本体41と、板状のハンドル本体41のX軸マイナス方向側(操作ハンドル40の第1端部40a)に配置された突起部42とを有している。
【0039】
ハンドル本体41には、カバー部材20の第1開口部21と、プリント基板15の表示部16とに対応する第2開口部48が形成されている。第2開口部48は、表示部16を露出させるための開口部であり、ハンドル本体41におけるY軸プラス方向側に形成されている。第2開口部48は、本開示の開口部の一例である。
【0040】
また、ハンドル本体41には、カバー部材20の第1挿通孔22と、操作部17の押釦スイッチ、ラバースイッチ等とに対応する第2挿通孔45が形成されている。第2挿通孔45は、操作部17の押釦スイッチ、ラバースイッチ等を挿通させるための孔であり、第2開口部48よりもY軸マイナス方向側に形成されている。
【0041】
図2および図4に示すように、ハンドル本体41のX軸マイナス方向側の端縁には、ハンドル本体41の前面よりもZ軸マイナス方向側に突出した突起部42が配置されている。突起部42は、ハンドル本体41のX軸マイナス方向側の端縁に接続され、当該端縁に沿って延びる長尺な柱状の突出部である。突起部42におけるY軸方向の両端には、一対の第一の部分43が形成されている。一対の第一の部分43は、ハンドル本体41に対してハンドルカバー50を回動可能に支持することが可能であり、円柱状をなした凹状の軸支部、または、円柱状をなした凸状の軸部である。ハンドルカバー50に形成されている一対の第二の部分53が一対一で対応するように一対の第一の部分43に係合されることで、一対の第一の部分43は、一対の第二の部分53を軸支することができる。
【0042】
また、図2および図3に示すように、操作ハンドル40には、カバー部材20の第1貫通孔24と対応する位置に、第2貫通孔44が形成されている。つまり、第2貫通孔44は、操作ハンドル40におけるY軸方向の中央部分であって、操作ハンドル40におけるX軸プラス方向側の端部(突起部42と反対側の第2端部40b)に形成されている。第2貫通孔44、および、第1貫通孔24は、この順番でZ軸プラス方向に沿って並んで配置されている。第2貫通孔44は、Y軸方向に長尺な長孔である。なお、第2貫通孔44は、円形状および多角形状の穴でもよく、長孔に限定されない。第2貫通孔44は、第1貫通孔24の大きさおよび形状に応じた孔であればよい。
【0043】
この第2貫通孔44には、第1貫通孔24を通過した光であって光源18が発した光を透過させる第1透光部材71が設けられている。第1透光部材71は、第2貫通孔44に挿入され、操作ハンドル40の係合爪部49に係合された状態で配置されている。第1透光部材71は、Z軸プラス方向側の第1入射面71aと、Z軸マイナス方向側の第1出射面71bとを有している。第1入射面71aは、光源18が発した光が入射する面であり、第1貫通孔24と対向し、かつ、第1貫通孔24を介して光源18と対向している。第1出射面71bは、第1入射面71aから入射し、内部を透過した光が出射する面である。
【0044】
また、第1透光部材71の第1入射面71aおよび第1出射面71bの少なくとも一方には、凹凸面が形成されている。凹凸面は、例えば、半球状の凹部または凸部、または、X軸方向またはY軸方向に長尺な多角形状の溝である。このように、第1透光部材71は、凹凸面が形成されたレンズであってもよい。また、第1透光部材71は、凹凸面が形成されていないライトガイドであってもよい。
【0045】
図2に示すように、ハンドルカバー50は、Y軸方向に沿って長尺であり、ハンドル本体41の大きさおよび形状に対応する矩形状に形成されている。ハンドルカバー50は、ハンドル本体41のZ軸マイナス方向側に配置され、ハンドル本体41を覆うことが可能なように、操作ハンドル40の突起部42に対して回動自在に取り付けられている。
【0046】
具体的には、ハンドルカバー50は、板状のカバー本体51と、アーム52とを有している。
【0047】
カバー本体51は、Y軸方向に沿って長尺であり、ハンドル本体41の大きさおよび形状に対応する矩形状に形成されている。カバー本体51におけるX軸マイナス方向側の端縁におけるY軸方向の両端部には、X軸マイナス方向に沿って突出するアーム52が設けられている。
【0048】
図2および図4に示すように、アーム52の先端部分には、一対の第一の部分43と一対一で係合する一対の第二の部分53が形成されている。一対の第二の部分53は、ハンドル本体41に対して回動可能に摺動する、円柱状をなした凹状の軸支部、または、円柱状をなした凸状の軸部である。
【0049】
本実施の形態では、一対の第一の部分43は、円柱状をなした凹状の軸支部であり、一対の第二の部分53が円柱状をなした凸状の軸部である。このため、一対の第二の部分53が一対の第一の部分43に対して摺動することで、ハンドルカバー50が操作ハンドル40に対して回動することができる。これにより、ハンドルカバー50は、ハンドル本体41から露出した表示部16と、操作部17の押釦スイッチ、ラバースイッチ等とを覆った閉状態となったり、閉状態から操作ハンドルに対して回動することで、これらを露出させた開状態となったりすることができる。
【0050】
また、図2および図3に示すように、ハンドルカバー50には、第2貫通孔44と対応する位置に、第3貫通孔54が形成されている。つまり、第3貫通孔54は、ハンドルカバー50におけるY軸方向の中央部分であって、ハンドルカバー50におけるX軸プラス方向側の端部に形成されている。第3貫通孔54、および、第2貫通孔44は、この順番でZ軸プラス方向に沿って並んで配置されている。第3貫通孔54は、Y軸方向に長尺な長孔である。なお、第3貫通孔54は、円形状および多角形状の穴でもよい。第3貫通孔54は、長孔に限定されず、第2貫通孔44の大きさおよび形状に応じた孔であればよい。
【0051】
この第3貫通孔54には、第2貫通孔44を通過した光であって光源18が発した光を透過させる第2透光部材72が設けられている。
【0052】
第2透光部材72は、第3貫通孔54に挿入され、ハンドルカバー50の係合爪部59に係合された状態で配置されている。第2透光部材72は、Z軸プラス方向側の第2入射面72aと、第2入射面72aから入射し、内部を透過した光が出射するZ軸マイナス方向側の第2出射面72bとを有している。
【0053】
また、ハンドルカバー50は、操作ハンドル40に対して開閉可能であるため、閉状態の場合、第1透光部材71と第2透光部材72とが対向して配置された状態となる。この場合、第2入射面72aは、第1出射面71bと対向するように配置されている。閉状態の場合、第2入射面72aは、光源18が発した光が入射する面であって、第1透光部材71の第1出射面71bから出射された光が入射する面となる。第2出射面72bは、第2入射面72aから入射し、内部を透過した光が出射する面である。第2出射面72bから出射された光は、第2出射面72bの周囲を照らすことができる。第2出射面72bは、本開示の出射面の一例である。
【0054】
また、図3および図5に示すように、第2透光部材72の一部は、ハンドルカバー50の前面51bよりも突出している。第2透光部材72の一部の前面は、第2出射面72bを形成している。このため、第2出射面72bから出射した光がハンドルカバー50の前面51bを照らしやすくなる。
【0055】
また、図1Bに示すように、ハンドルカバー50が操作ハンドル40に対して開状態の場合、第2透光部材72が第1透光部材71から離れ、第1透光部材71と第2透光部材72とが前後方向(Z軸方向)に並んで配置されていない状態となる。前後方向に並んで配置されていない状態とは、例えば、第2入射面72aと第1出射面71bとが対向しておらず、第1出射面71bから出射した光が第2入射面72aに入射しない状態、または、実質的に入射しない状態である。また、前後方向に並んで配置されていない状態では、対向状態の場合である第2入射面72aと第1出射面71bとが対向するときよりも、第2入射面72aに入射する光量が少なくなる。
【0056】
また、第2透光部材72の第2入射面72aおよび第2出射面72bの少なくとも一方には、凹凸面が形成されている。第2透光部材72の凹凸面は、例えば、半球状の凹部または凸部、または、Y軸方向またはX軸方向に長尺な多角形状の溝である。第1透光部材71の凹凸面および第2透光部材72の凹凸面が溝の場合、第1透光部材71の凹凸面の溝が延びる方向と、第2透光部材72の凹凸面の溝が延びる方向とは交差している。このように、第2透光部材72は、凹凸面が形成されたレンズであってもよい。なお、第2透光部材72は、凹凸面が形成されていないライトガイドであってもよい。
【0057】
また、図1A図1Bおよび図6に示すように、ハンドルカバー50には、永久磁石61が取り付けられている。具体的には、カバー本体51の外周縁には、枠状のリブ51aが形成されている。リブ51aは、さらに、永久磁石61の周囲を囲んで、永久磁石61を配置して取り付けるための第1収納部55を形成している。閉状態の場合では、第1収納部55および永久磁石61は、アーム52とは反対側のX軸プラス方向側の端部に位置している。本実施の形態の永久磁石61は、Y軸方向に沿って長尺であり、Y軸方向に沿って延びる第1収納部55に配置されている。永久磁石61は、第1収納部55に配置され、カバー本体51に固定されている。永久磁石61は、本開示の磁石の一例である。また、第1収納部55は、本開示の収納部の一例である。
【0058】
一方、操作ハンドル40のハンドル本体41には、永久磁石61と対向する部位の裏側に磁性体62を収容するための第2収納部65が形成されている。第2収納部65および磁性体62は、突起部42とは反対側のX軸プラス方向側の端部に位置している。磁性体62は、第2収納部65に配置され、ハンドル本体41に固定されている。本実施の形態の磁性体62は、Y軸方向に沿って長尺であり、Y軸方向に沿って延びる第2収納部65に配置されている。
【0059】
ハンドルカバー50が操作ハンドル40に対して閉状態となった場合、磁性体62が操作ハンドル40における永久磁石61と近づくため、磁性体62と永久磁石61との磁力による吸引力が高まり、ハンドルカバー50の閉状態が保持される。特に、第1収納部55は、前後方向、および、突起部42と表示部16との並び方向のいずれの方向にも垂直な方向(Z軸方向)に沿って、取付枠30と重なる、または、突起部42が形成されている第1端部40a側と反対側の第2端部40b側に位置する。このため、第1収納部55および永久磁石61を、ヒンジとなる突起部42側と反対側に配置することで、ハンドルカバー50を操作ハンドル40に吸着させることができる。
【0060】
また、ハンドルカバー50が操作ハンドル40に対して開状態となった場合、磁性体62が操作ハンドル40における永久磁石61から離れるため、磁性体62と永久磁石61との磁力による吸引力が弱まり、ハンドルカバー50の開状態が保持される。
【0061】
また、図1Aおよび図1Bに示すように、ハンドルカバー50には、遮光部材68が設けられている。遮光部材68は、閉状態において、ハンドルカバー50における、Z軸プラス方向側の面に配置される。具体的には、閉状態の場合、遮光部材68は、表示部16と対向し、表示部16から出射される光を遮るように配置されている。このため、閉状態の場合、暗闇であっても、表示部16から出射される光がハンドルカバー50から漏れ難くなる。このため、タイマスイッチ1における見た目の違和感を抑制することができる。
【0062】
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるタイマスイッチ1の作用効果について説明する。
【0063】
上述したように、本実施の形態のタイマスイッチ1は、造営材に配設される器体10を有し、照明負荷を制御するタイマスイッチ1であって、器体10の前面側に設けられている操作ハンドル40と、器体10の前面側に設けられ、操作ハンドル40の第1端部40aに設けられた突起部42の両端に形成された一対の第一の部分43と一対一で係合する一対の第二の部分53を有するアーム52を有し、一対の第二の部分53が一対の第一の部分43に対して回動自在に取り付けられているハンドルカバー50と、照明負荷の消灯時に点灯する光源18と、を備える。また、タイマスイッチ1は、器体10の前面側には、照明負荷に対してタイマ制御を行う時刻の設定を行うための操作部17と、設定内容を表示する表示部16とが設けられている。そして、ハンドルカバー50は、突起部42と反対側の第2端部40bに配置され、光源18が発した光を透過させる透光部材(第2透光部材72)を有する。
【0064】
これによれば、ハンドルカバー50に第2透光部材72が設けられているため、ハンドルカバー50が光源18、操作部17および表示部16を覆っている状態であっても、光源18が発した光によって第2透光部材72が周囲を照らすことができる。
【0065】
また、人がハンドルカバー50を開閉操作する位置に近い位置に第2透光部材72を配置することができるため、暗闇でも、人は、第2透光部材72から出射された光を認識することができる。その結果、暗闇であっても、人は、点灯位置を、タイマスイッチ1を操作可能な位置として把握することができる。
【0066】
したがって、本開示によれば、暗闇でもハンドルカバー50の操作位置を容易に把握することが可能となる。
【0067】
また、本実施の形態のタイマスイッチ1では、第一の部分43が凸部であり、かつ第二の部分53が凹部である、または、第一の部分43が凹部であり、かつ第二の部分53が凸部である。
【0068】
これによれば、第一の部分43および第二の部分53の形態がいずれの形態であっても、一対の第二の部分53が一対の第一の部分43を回動自在に支持することができる。このため、タイマスイッチ1における設計の自由度の低下を抑制することができる。
【0069】
また、本実施の形態のタイマスイッチ1において、ハンドルカバー50の器体10側の面には、磁石(永久磁石61)が取り付けられる収納部(第1収納部55)が形成される。そして、前後方向、および、突起部42と表示部16との並び方向のいずれの方向にも垂直な方向(Z軸方向)に沿って、収納部(第1収納部55)は、取付枠30と重なる、または、突起部42が形成されている第1端部40a側と反対側の第2端部40b側に位置する。
【0070】
これによれば、永久磁石61をヒンジとなる突起部42から離れた位置に配置することができるため、ハンドルカバー50における閉状態を維持することができる。
【0071】
また、本実施の形態のタイマスイッチ1において、操作ハンドル40には、表示部16と対向する位置において、開口部(第2開口部48)が形成されている。
【0072】
これによれば、操作ハンドル40に表示部16を配置しているため、操作部17および表示部16を使用しない場合は、ハンドルカバー50によって操作ハンドル40内に位置する操作部17および表示部16を覆うことができる。また、操作部17および表示部16を使用する場合は、ハンドルカバー50を開けて、操作ハンドル40内に位置する操作部17および表示部16を使用することができる。
【0073】
また、本実施の形態のタイマスイッチ1は、操作ハンドル40において、突起部42側と反対側に設けられる第1透光部材71と、ハンドルカバー50において、突起部42側と反対側に設けられる第2透光部材72とを備える。ハンドルカバー50は、表示部16および操作部17を覆う閉状態となり、閉状態から操作ハンドル40に対して回動することで、表示部16および操作部17を露出させた開状態となることが可能である。そして、閉状態の場合は、第1透光部材71と第2透光部材72とが対向して配置された状態となり、開状態の場合は、第2透光部材72が第1透光部材71から離れ、第1透光部材71と第2透光部材72とが前後方向に並んで配置されていない状態となる。
【0074】
これによれば、閉状態の場合では、第2透光部材72が第1透光部材71を透過した光源18の光を出射することで、ハンドルカバー50の周囲を照らすことができる。また、開状態の場合では、第1透光部材71が光源18の光を出射することで、第1透光部材71の周囲に存在する操作部17を照らすことができる。
【0075】
このため、開状態では、人は、暗闇でもハンドルカバー50の操作位置をより容易に把握することが可能となる。また、閉状態では、人は、暗闇でも操作部17の位置をより容易に把握することが可能となる。
【0076】
また、本実施の形態のタイマスイッチ1において、第2透光部材72の一部は、ハンドルカバー50の前面51bよりも突出する。そして、第2透光部材72の一部の前面は、出射面(第2出射面72b)である。
【0077】
これによれば、ハンドルカバー50の前面51bを照らすことができるため、人は、暗闇でもハンドルカバー50の操作位置をより容易に把握することが可能となる。
【0078】
(その他変形例等)
以上、本開示に係るタイマスイッチについて、上記実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲内に含まれてもよい。
【0079】
なお、上記の実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【0080】
(付記)
以下に、上記実施の形態に基づいて説明したタイマスイッチの特徴を示す。
【0081】
<技術1>
造営材に配設される器体を有し、照明負荷を制御するタイマスイッチであって、
前記器体の前面側に設けられている操作ハンドルと、
前記器体の前面側に設けられ、前記操作ハンドルの第1端部に設けられた突起部の両端に形成された一対の第一の部分と一対一で係合する一対の第二の部分を有するアームを有し、一対の前記第二の部分が一対の前記第一の部分に対して回動自在に取り付けられているハンドルカバーと、
前記照明負荷の消灯時に点灯する光源と、を備え、
前記器体の前面側には、前記照明負荷に対してタイマ制御を行う時刻の設定を行うための操作部と、設定内容を表示する表示部とが設けられており、
前記ハンドルカバーは、前記突起部と反対側の第2端部に配置され、前記光源が発した光を透過させる透光部材を有する、
タイマスイッチ。
【0082】
<技術2>
前記第一の部分が凸部であり、かつ前記第二の部分が凹部である、または、前記第一の部分が凹部であり、かつ前記第二の部分が凸部である、
技術1に記載のタイマスイッチ。
【0083】
<技術3>
前記ハンドルカバーの前記器体側の面には、磁石が取り付けられる収納部が形成され、
前後方向および前記突起部と前記表示部との並び方向のいずれの方向にも垂直な方向に沿って、前記収納部は、取付枠と重なる、または、前記突起部が形成されている前記第1端部側と反対側の前記第2端部側に位置する、
技術1または2に記載のタイマスイッチ。
【0084】
<技術4>
前記操作ハンドルには、前記表示部と対向する位置において、開口部が形成されている、
技術1~3のいずれか1つに記載のタイマスイッチ。
【0085】
<技術5>
前記透光部材は、
前記操作ハンドルにおいて、前記突起部側と反対側に設けられる第1透光部材と、
前記ハンドルカバーにおいて、前記突起部側と反対側に設けられる第2透光部材とを備え、
前記ハンドルカバーは、
前記表示部および前記操作部を覆う閉状態となり、
前記閉状態から前記操作ハンドルに対して回動することで、前記表示部および前記操作部を露出させた開状態となることが可能であり、
前記閉状態の場合、前記第1透光部材と前記第2透光部材とが対向して配置された状態となり、
前記開状態の場合、前記第2透光部材が前記第1透光部材から離れ、前記第1透光部材と前記第2透光部材とが前後方向に並んで配置されていない状態となる、
技術1~4のいずれか1つに記載のタイマスイッチ。
【0086】
<技術6>
前記第2透光部材の一部は、前記ハンドルカバーの前面よりも突出し、
前記第2透光部材の一部の前面は、出射面である、
技術5に記載のタイマスイッチ。
【符号の説明】
【0087】
1 タイマスイッチ
10 器体
16 表示部
17 操作部
18 光源
30 取付枠
40 操作ハンドル
40a 第1端部
40b 第2端部
43 第一の部分
48 第2開口部(開口部)
50 ハンドルカバー
51b ハンドルカバーの前面
52 アーム
53 第二の部分
55 第1収納部(収納部)
61 永久磁石(磁石)
71 第1透光部材
72 第2透光部材
72b 第2出射面(出射面)
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6