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特開2024-168612書類電子化支援装置、書類電子化支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168612
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】書類電子化支援装置、書類電子化支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/14 20190101AFI20241128BHJP
【FI】
G06F16/14 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085440
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】塩川 聡
(57)【要約】
【課題】 本発明は、電子ファイル化の際に、電子ファイルの内容等に応じたファイル名を自動的に付与できる書類電子化支援装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の書類電子化支援装置10Aは、書類情報特定部11及びファイル名生成部12を含み、前記書類情報特定部11は、参照情報に基づき書類情報を特定し、前記書類情報は、電子ファイル化の対象となる書類に関連する事項の情報であり、前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記書類の識別情報を含む情報であり、前記ファイル名生成部12は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準である。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
書類情報特定部、及び、ファイル名生成部を含み、
前記書類情報特定部は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成部は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準である、
書類電子化支援装置。
【請求項2】
さらに、設定基準修正部を含み、
前記設定基準修正部は、前記ファイル名設定基準を修正する情報に基づき前記ファイル名設定基準を修正する、
請求項1記載の書類電子化支援装置。
【請求項3】
さらに、参照情報生成部を含み、
前記参照情報生成部は、前記参照情報を生成する、
請求項1又は2記載の書類電子化支援装置。
【請求項4】
さらに、参照情報取得部を含み、
前記参照情報取得部は、前記対象書類における参照コードが記録された位置を特定し、前記参照コードに格納された情報を取得し、
前記参照コードは、情報を格納した符号であり、
前記書類情報特定部は、前記参照コードが前記参照情報に対応するものであるか否かの照合を行い、前記参照コードが前記参照情報に対応する場合には、前記参照コードに基づき前記ファイル名の生成に使用する前記書類情報を特定する、
請求項3記載の書類電子化支援装置。
【請求項5】
前記ファイル名生成部は、前記対象書類に係る前記電子ファイルに前記ファイル名を付与したファイル名付き電子ファイルを生成する、
請求項4記載の書類電子化支援装置。
【請求項6】
書類情報特定工程、及び、ファイル名生成工程を含み、
前記書類情報特定工程は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成工程は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準であり、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
書類電子化支援方法。
【請求項7】
さらに、設定基準修正工程を含み、
前記設定基準修正工程は、前記ファイル名設定基準を修正する情報に基づき前記ファイル名設定基準を修正し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項6記載の書類電子化支援方法。
【請求項8】
さらに、参照情報生成工程を含み、
前記参照情報生成工程は、前記参照情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項6又は7記載の書類電子化支援方法。
【請求項9】
さらに、参照情報取得工程を含み、
前記参照情報取得工程は、前記対象書類における参照コードが記録された位置を特定し、前記参照コードに格納された情報を取得し、
前記参照コードは、情報を格納した符号であり、
前記書類情報特定工程は、前記参照コードが前記参照情報に対応するものであるか否かの照合を行い、前記参照コードが前記参照情報に対応する場合には、前記参照コードに基づき前記ファイル名の生成に使用する前記書類情報を特定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項8記載の書類電子化支援方法。
【請求項10】
書類情報特定手順、及び、ファイル名生成手順を含み、
前記書類情報特定手順は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成手順は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準であり、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書類電子化支援装置、書類電子化支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
スキャンした画像を電子ファイル化する際に、電子ファイルにファイル名を自動的に付す一例が特許文献1に記載されている。なお、特許文献1の発明は、情報漏洩のリスクを低減するための技術である。前記発明の構成は、画像読取部、電子ファイル変換部、ファイル名付与部、電子ファイルアップロード部、アクセス情報印刷部を備えるものである。前記発明は、ファイル名が付与された電子ファイルとともに、アクセス制限情報をアップロードすることによって、情報漏洩のリスクを低減するものである。そこで、前記ファイル名は、電子ファイルを特定するためのものであり、電子ファイルの内容等を表示するものではない。なお、特許文献1には、ファイル名の具体的な生成方法は記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-063498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紙で発行された書類を電子ファイル化する場合、電子ファイルの内容等に応じたファイル名は、データの整理及び管理のために有用である。しかし、特許文献1には、内容等に応じたファイル名の付与方法は開示されていない。また、電子ファイル化の際のファイル名の付与は、内容等とは無関係の定型的なものであることが通常である。そこで、内容等を反映したファイル名を付与するためには、個々にデータの内容を確認する必要があり、かなりの手間が必要になる。
【0005】
そこで、本発明は、電子ファイル化の際に、電子ファイルの内容等に応じたファイル名を自動的に付与できる書類電子化支援装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の書類電子化支援装置は、
書類情報特定部、及び、ファイル名生成部を含み、
前記書類情報特定部は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成部は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準である。
【0007】
本発明の書類電子化支援方法は、
書類情報特定工程、及び、ファイル名生成工程を含み、
前記書類情報特定工程は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成工程は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準であり、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0008】
本発明のプログラムは、
書類情報特定手順、及び、ファイル名生成手順を含み、
前記書類情報特定手順は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成手順は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準であり、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
書類情報特定手順、及び、ファイル名生成手順を含み、
前記書類情報特定手順は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成手順は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準であり、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、書類の電子化の際に、書類の内容を確認することなく、内容に応じたファイル名を書類に付することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の書類電子化支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の書類電子化支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の書類電子化支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の書類電子化支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の書類電子化支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、実施形態3の書類電子化支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態3の書類電子化支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態4の書類電子化支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図9図9は、実施形態4の書類電子化支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態5の書類電子化支援装置の具体的な処理手順の一例を説明する参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の書類電子化支援装置10A(以下「本装置10A」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10Aは、書類情報特定部11及びファイル名生成部12を含む。また、本装置10Aは、図示していないが、例えば、入力部、情報取得部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0014】
本装置10Aは、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10Aは、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等が挙げられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10Aは、例えば、システムのサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10Aは、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10Aは、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0015】
図2に、本装置10Aのハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10Aは、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10Aの各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0016】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10Aの全体の制御を担う。本装置10Aにおいて、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、書類情報特定部11及びファイル名生成部12として機能する。本装置10Aが、前記出力部を含む場合、中央処理装置101は、前記出力部として機能してもよい。本装置10Aは、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0017】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等が挙げられる。本装置10Aは、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0018】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0019】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10Aが前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、後述する書類情報、参照情報、ファイル名設定基準及びファイル名等を記憶できる。
【0020】
本装置10Aにおいて、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10Aによって生成した情報、本装置10Aが処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前記書類情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0021】
本装置10Aは、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等が挙げられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等が挙げられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0022】
つぎに、本実施形態の書類電子化支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の書類電子化支援方法は、例えば、図1又は図2の本装置10Aを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の書類電子化支援方法は、図1又は図2の本装置10Aの使用には限定されない。
【0023】
まず、本装置10Aの書類情報特定部11は、参照情報に基づき書類情報を特定する(S1、書類情報特定工程)。前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報である。本装置10Aの対象書類は、例えば、保証書、領収書、請求書、納品書等である。なお、前記対象書類は、例えば、宴会のお知らせのような個人的な書類であってもよい。また、前記対象書類は、これらの例示に限定されず、電子ファイル化を必要とする紙で作成された書類であれば、どのようなものであってもよい。前記書類情報は、例えば、書類の内容、宛先、発送日、商品名、発行元、納期、整理番号等である。なお、前記書類情報は、前記例示に限定されず、対象書類に関連する情報であればよく、実情に応じて任意に設定されるものでよい。前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報である。前記参照情報は、例えば、前記対象書類に付された二次元コードである。前記参照情報は、例えば、前記書類情報が保存される際に、作成される。これに限定されず、例えば、前記書類情報の保存場所が予め定められ、参照情報が予め印字された用紙を順番に使用するように、前記参照情報は、前記書類情報の保存処理とは別に作成されるものであってもよい。なお、前記参照情報は、二次元コードに限定されない。前記参照情報は、例えば、バーコードでもよく、記録媒体に記憶された情報でもよく、外部端末に記憶された情報でもよい。また、前記参照情報は、前記対象書類に付されたものでなくてもよい。なお、前記参照情報は、例えば、前記書類情報を記憶したデータベースのURL及び前記書類の識別番号を含む情報である。前記参照情報は、このように、前記書類情報の所在の特定及び前記対象書類の特定ができるものであれば、どのようなものであってもよい。
【0024】
前記書類情報は、例えば、本装置10Aの記憶部に記憶された情報を利用する。前記書類情報は、例えば、専用の外部データベースに記憶されたものであってもよい。このように、前記書類情報の保存場所は、限定されない。また、本装置10Aは、前記書類情報を外部から取得するようにしてもよい。例えば、本装置10Aの情報取得部は、データ入力に基づいて、前記書類情報等を取得するようにしてもよい。なお、前記取得方法は、データ入力によるものに限定されず、例えば、商品管理を行う専用データベースからの取得や記録媒体からのデータ読込みによるものでもよい。前記取得方法は、前述の例示に限定されず、必要な情報が取得できる方法であれば、どのような態様であってもよい。そして、前記書類情報特定部11は、前記参照情報に基づき電子ファイル化の対象書類の前記書類情報を特定する。前記参照情報は、例えば、対象書類を画像として読み込む際に、併せて前記対象書類に付された二次元コードを読み込む方法によって取得される。なお、前記参照情報の取得方法は、これに限定されず、例えば、前記対象書類の電子ファイル化に先立って、別途記録媒体に記憶された情報を読み込む方法であってもよい。また、前記取得方法は、例えば、外部端末から取得する方法であってもよい。このように、前記取得方法は、前記書類情報を参照可能とする方法であれば、どのような方法でもよい。前記書類情報特定部11は、例えば、前記参照情報に基づき、前記書類情報の保存場所を参照し、前記対象書類の識別情報に基づいて、前記参照情報を特定する。
【0025】
つぎに、ファイル名生成部12は、前記ファイル名生成部は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成する(S2、ファイル名生成工程)。前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準である。前記ファイル名設定基準は、具体的には、例えば、書類の内容が請求書、宛先がA社、発行日がyyyy年mm月dd日の場合に、ファイル名を「A社様向け請求書yyyymmdd」とする条件式である。前記ファイル名設定基準は、設定内容に限定はなく、任意に設定してよい。そこで、ファイル名生成部12は、前記書類情報特定部によって特定された前記書類情報に、前記ファイル名設定基準を適用して、前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を生成する。
【0026】
なお、本装置10Aは、前記ファイル名生成部12が生成した前記ファイル名を出力するようにしてもよい。前記出力方法は、例えば、データベースへの出力、外部端末への出力、記録媒体への出力等であってもよい。また、前記出力方法は、例えば、ファイル名のみを出力してもよく、対象となる電子ファイルにファイル名を付して出力してもよく、どのような方法によるものであってもよい。
【0027】
本実施形態の書類電子化支援装置は、対象書類に関する情報に基づいて、自動的に対象書類の整理に適したファイル名を付与することができる。
【0028】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の書類電子化支援装置の他の例である。
【0029】
本実施形態の書類電子化支援装置10B(以下「本装置10B」ともいう。)について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の本装置10Bの一例の構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態の本装置10Bは、実施形態1の本装置10Aの構成(書類情報特定部11及びファイル名生成部12)に加えて、例えば、設定基準修正部13を含む。本装置10Bにおいて、例えば、設定基準修正部13を含むこと以外の構成は、ハードウェア構成を含めて、実施形態1の本装置10Aと同様であり、その説明を援用できる。
【0030】
つぎに、本実施形態の書類電子化支援方法の一例を、図5のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の書類電子化支援方法は、例えば、図4に示す本装置10Bを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の書類電子化支援方法は、図4の本装置10Bの使用には限定されない。
【0031】
まず、本装置10Bの設定基準修正部13は、前記ファイル名設定基準を修正する情報に基づき前記ファイル名設定基準を修正する(S1b、設定基準修正工程)。前述のとおり、ファイル名設定基準は、任意に設定してよい。前記ファイル名設定基準は、例えば、予め設定したものであってもよい。また、例えば、前記書類の作成者側は、前記ファイル名設定情報を実情に合わせた内容に修正してもよい。さらに、前記書類の受領者側は、電子ファイルの整理及び保管等の実情に合わせて、前記ファイル名設定情報を修正してもよい。例えば、前記書類の作成者側は、前記書類の印刷を行う際に、前記ファイル名設定基準を個別に修正する情報を登録してもよい。また、前記作成者側は、例えば、予め前記ファイル名設定基準を包括的に修正する情報を登録してもよい。前記作成者側の登録は、前述の例示に限定されず、例えば、その態様はどのようなものであってもよい。前記書類の受領者側は、例えば、前記書類の受領前に受けた通知に添付の前記参照情報に基づき、該当する書類情報を特定して、前記書類情報に係るファイル名設定基準を個別に修正する登録をしてもよい。また、前記受領者側は、例えば、前記書類の電子ファイル化の際に、前記ファイル名設定基準を個別に修正する登録をしてもよい。さらに、前記受領者側は、例えば、予め前記ファイル名設定基準を包括的に修正する情報を登録してもよい。前記受領者側の登録は、前述の例示に限定されず、例えば、その態様はどのようなものであってもよい。このように、例えば、前記作成者側又は前記受領者側からファイル名設定基準の変更がされた場合には、設定基準修正部13は、登録されたファイル名設定基準を修正する。なお、前記ファイル名設定基準の修正が複数回あった場合、前記修正の優先順位は、任意に定めたものであってよい。したがって、設定基準修正部13は、例えば、前記受領者側の修正を優先して、前記受領者側が修正した後の前記作成者側の修正に基づく修正を行わないようにしてもよい。また、設定基準修正部13は、最新の修正を優先して、誰による修正かに関わらず、修正の都度、ファイル名設定基準を修正するようにしてもよい。
【0032】
なお、本実形態の本装置10Bにおける書類情報特定工程(S2b)及びファイル名生成工程(S3b)は、実施形態1の本装置10Aの場合と同様であるので、これらの説明を援用できる。
【0033】
本実施形態の書類電子化支援装置は、ファイル名の設定基準を利用者に適したものに調整することが可能である。
【0034】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の書類電子化支援装置の他の例である。
【0035】
本実施形態の書類電子化支援装置10C(以下「本装置10C」ともいう。)について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態の本装置10Cの一例の構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態の本装置10Cは、実施形態1の本装置10Aの構成(書類情報特定部11及びファイル名生成部12)に加えて、例えば、参照情報生成部14を含む。本装置10Cにおいて、例えば、参照情報生成部14を含むこと以外の構成は、ハードウェア構成を含めて、実施形態1の本装置10Aと同様であり、その説明を援用できる。
【0036】
つぎに、本実施形態の書類電子化支援方法の一例を、図7のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の書類電子化支援方法は、例えば、図6に示す本装置10Cを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の書類電子化支援方法は、図6の本装置10Cの使用には限定されない。
【0037】
本装置10Cの参照情報生成部14は、前記参照情報を生成する(S1c、参照情報生成工程)。前記参照情報は、例えば、前記参照情報がデータベースに保存される際に、前記データベースのURLと対象書類の識別番号を格納した二次元コードとして生成される。なお、前述のとおり、前記参照情報は、これに限定されない。そこで、前記参照情報生成部14は、例えば、前記書類情報の保存の際に、必要な情報を取得して、前記参照情報を生成する。なお、参照情報生成部14は、例えば、前記書類情報の保存前に、前記参照情報を生成してもよく、対象書類の印刷の際に前記参照情報を生成してもよく、前記印刷の後に参照情報を生成してもよい。このように、参照情報の生成の時期は、限定されない。また、前記参照情報は、例えば、前記対象書類に記録されるものである。なお、参照情報生成部14は、例えば、前記参照情報を前記対象書類に記録する方法で生成してもよく、前記対象書類とは独立した前記参照情報を生成してもよく、前記対象書類に記録した参照情報と独立した参照情報とを併せて生成してもよい。また、本装置10Cは、例えば、前記参照情報取得部14が生成した前記参照情報を出力してもよい。前記出力は、例えば、印刷によるものでもよく、専用端末への出力によるものでもよく、どのような方法によるものでもよい。前記参照情報取得部14が生成した前記参照情報が記録された書類は、例えば、作成者側から受領者側に送付され、受領者側において、電子ファイル化及びファイル名の付与に利用される。また、対象書類と独立した前記参照情報は、例えば、作成者側から受領者側に、事前連絡のメールに添付され、受領者側においてファイル名設定基準の修正のための前記書類情報の特定等に利用される。なお、前記参照情報の使用の態様は、前述の例示に限定されない。
【0038】
なお、本実形態の本装置10Cにおける書類情報特定工程(S2c)及びファイル名生成工程(S3c)は、実施形態1の本装置10Aの場合と同様であるので、これらの説明を援用できる。また、前記参照情報生成部14で生成された前記参照情報は、前述のとおり、例えば、書類情報特定部11における書類情報の特定に利用される。
【0039】
本実施形態の書類電子化支援装置は、例えば、対象書類に参照情報を印字することが可能であり、対象書類の電子ファイル化の処理に伴うファイル名の生成処理に有用である。
【0040】
[実施形態4]
実施形態4は、本発明の書類電子化支援装置の他の例である。
【0041】
本実施形態の書類電子化支援装置10D(以下「本装置10D」ともいう。)について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態の本装置10Dの一例の構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態の本装置10Dは、実施形態1の本装置10Aの構成(書類情報特定部11及びファイル名生成部12)に加えて、例えば、参照情報取得部15を含む。本装置10Dにおいて、例えば、参照情報取得部15を含むこと以外の構成は、ハードウェア構成を含めて、実施形態1の本装置10Aと同様であり、その説明を援用できる。
【0042】
つぎに、本実施形態の書類電子化支援方法の一例を、図9のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の書類電子化支援方法は、例えば、図8に示す本装置10Dを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の書類電子化支援方法は、図8の本装置10Dの使用には限定されない。
【0043】
まず、本装置10Dの参照情報取得部15は、前記対象書類における参照コードが記録された位置を特定し、前記参照コードに格納された情報を取得する(S1d、参照情報取得工程)。前記参照コードは、情報を格納した符号である。前記参照コードは、具体的には、例えば、二次元コードである。なお、前記参照コードは、これに限定されず、バーコード等、どのような態様のものであってもよい。また、前記参照コードは、例えば、対象書類の書類情報を参照するための参照情報のほか、参照情報以外の二次元コード等を含む。前記照情報取得部15は、例えば、二次元コードのファインダパターンを活用して、二次元コードがどこに存在するかを確認して、二次元コードを特定する。そして、前記照情報取得部15は、例えば、二次元コードを仮想的なカメラでスキャンして、二次元コードに格納された情報を取得する。なお、二次元コードが複数存在する場合には、例えば、前記照情報取得部15は、すべての二次元コードに格納された情報を取得する。ただし、前述の例示は、一例であり、前記照情報取得部15による参照コードの特定及び取得の方法は、これに限定されない。
【0044】
つぎに、書類情報特定部11は、前記参照コードが前記参照情報に対応するものであるか否かの照合を行い、前記参照コードが前記参照情報に対応する場合には、前記参照コードに基づき前記ファイル名の生成に使用する前記書類情報を特定する(S2d、書類情報特定工程)。書類情報特定部11は、例えば、前記参照情報取得部15が取得した参照コードに格納されたURLが、書類情報を記録するデータベースのURLと一致するかを照合する。なお、前記照合の対象は、URLに限定されず、書類情報の照合を可能にする情報であれば、どのようなものでもよい。書類情報特定部11は、例えば、前記URLが一致する場合には、取得した前記参照コードに基づいて、前記データベースを参照する。そして、書類情報特定部11は、例えば、前記参照コードに格納された識別情報に基づいて、前記データベースの情報から対象書類の書類情報を特定する。なお、前記書類情報の特定は、一例であり、これに限定されない。また、書類情報特定部11は、前記参照情報に対応しない前記参照コードに格納された情報を破棄するようにしてもよい。
【0045】
なお、本実形態の本装置10Dにおけるファイル名生成工程(S3d)は、実施形態1の本装置10Aの場合と同様であるので、この説明を援用できる。
【0046】
本実施形態の書類電子化支援装置は、対象書類の電子ファイル化に伴うファイル名の生成処理を容易に行うことができる。
【0047】
[実施形態5]
実施形態5は、本発明の書類電子化支援装置の他の例である。
【0048】
本実施形態の書類電子化支援装置10E(以下「本装置10E」ともいう。)は、例えば、実施形態1の本装置Aと同様の構成である。本実施形態の本装置10Eは、ファイル名生成部11において、生成したファイル名を対象の書類に係る電子ファイルに付与したファイル名付き電子ファイルを生成するものである。なお、本実施形態の本装置10Eは、さらに、実施形態2の本装置Bの構成、実施形態3の本装置10Cの構成、及び実施形態4の本装置10Dの少なくとも1つの構成を含むものであってもよい。そこで、本実施形態の本装置Eの構成及びハードウェア構成は、実施形態1から4の説明をそれぞれ援用できる。
【0049】
つぎに、本実施形態の書類電子化支援方法の一例を説明する。本実施形態の書類電子化支援方法は、例えば、前述の本装置10Eを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の書類電子化支援方法は、本装置10Eの使用には限定されない。
【0050】
なお、本実形態の本装置10Eにおける書類情報特定工程(S1e)は、実施形態1の本装置10Aの場合と同様であるので、これらの説明を援用できる。
【0051】
ファイル名生成部11は、前記対象書類に係る前記電子ファイルに前記ファイル名を付与したファイル名付き電子ファイルを生成する(S2e、ファイル名生成工程)。ファイル名の生成方法は、実施形態1の本装置10Aの場合と同様であるので、この説明を引用できる。ファイル名生成部11は、生成した前記ファイル名を対象書類に係る電子ファイルに付与して、ファイル名付き電子ファイルとして生成する。本装置10Eは、前記ファイル名付き電子ファイルを出力するものとしてもよい。前記出力の方法は、例えば、データベースへの出力、外部端末への出力、記録媒体への出力等、実施形態1の本装置10Aの場合と同様に、どのような方法であってもよい。また、本装置10Eは、ファイル名のみを出力してもよく、ファイル名を付した電子ファイルとして保存してもよい。
【0052】
本実施形態の書類電子化支援装置は、例えば、自動的にファイル名を付して電子ファイルを保存することが可能であり、電子ファイルの整理を容易にすることが可能である。
【0053】
以下、図10を用いて、本装置10Eの使用を例に、本発明の書類電子化支援方法の具体的な処理の一例を示す。なお、以下の説明は、具体的な流れの一例であり、前述のとおり、本発明の書類電子化支援装置及び書類電子化支援方法は、以下の説明に限定されず、本発明の書類電子化支援方法は、本装置10Eの使用に限定されない。
【0054】
まず、前提として、作成者側をA社、受領者側をB社とする。作成者側のA社は、本装置10Eに、書類名(請求書)、宛先(B社)、発送元(A社)、発注日(YYYYMMDD)、発送日(yyyymmdd)、商品名(製品X)を書類情報として登録する。登録された書類情報は、識別番号を付した上で、専用の管理データベースに記憶される。つぎに、本装置10Eの参照情報生成部14は、前記管理データベースのURLと前記識別番号の情報を格納した二次元コードを生成する。そして、本装置10は、B社あての前記請求書に前記二次元コードを付して印刷するとともに、前記二次元コードのデータをA社の専用端末に出力する。前記請求書の印刷後、A社は、ファイル名設定基準を、宛先、書類名、発送日による条件式(B社様宛て請求書yyyymmdd)に修正する登録を行う。本装置10の設定基準修正部13は、A社の登録に基づき、ファイル名設定基準を修正する。修正後のファイル名設定基準は、ファイル名の命名規則を管理するデータベースに記憶される。つぎに、A社は、B社に対して、前記二次元コードの情報を付して事前連絡のメールを送信する。そして、受領者側のB社は、前記事前連絡を受けて、前記二次元コードを使用して、本装置10Eに、前記請求書に係るファイル名設定基準を、発送元、商品名、書類名、発注日による条件式(A社様商品X請求書YYYYMMDD発注)に修正する登録を行う。本装置10Eの設定基準修正部13は、B社の登録に基づき、ファイル名設定基準を修正する。命名規則を管理する前記データベースのファイル名設定基準は、B社指定のものに書き換えられる。B社に前記請求書が届いた後、B社は、受領した請求書を、本装置10Eの参照情報取得部15を備える複合機を利用して、前記請求書の電子ファイル化を行う。前記参照情報取得部15は、前記請求書を画像として読み込み、同時に、前記請求書に付された二次元コードのデータを取得する。書類情報特定部11は、前記二次元コードに格納されたURLが前記管理データベースのものと一致することを確認し、前記データベースに記憶された前記書類情報を特定する。そして、前記ファイル名生成部12は、前記書類情報と命名規則を管理する前記データベースに記憶されたファイル名設定基準とに基づいて、前記請求書に係る電子ファイルのファイル名を「A社様商品X請求書YYYYMMDD発注」と設定し、前記ファイル名を付して前記電子ファイルをB社の専用データベースに保存する。
【0055】
[実施形態6]
本実施形態のプログラムは、前述の書類電子化支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、例えば、書類情報特定手順及びファイル名生成手順を実行させるためのプログラムである。
【0056】
前記書類情報特定手順は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象となる書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成手順は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準である。
【0057】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、例えば、書類情報特定手順及びファイル名生成手順として機能させるプログラムということもできる。
【0058】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の書類電子化支援装置及び書類電子化支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0059】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0060】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
書類情報特定部、及び、ファイル名生成部を含み、
前記書類情報特定部は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成部は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準である、
書類電子化支援装置。
(付記2)
さらに、設定基準修正部を含み、
前記設定基準修正部は、前記ファイル名設定基準を修正する情報に基づき前記ファイル名設定基準を修正する、
付記1記載の書類電子化支援装置。
(付記3)
さらに、参照情報生成部を含み、
前記参照情報生成部は、前記参照情報を生成する、
付記1又は2記載の書類電子化支援装置。
(付記4)
さらに、参照情報取得部を含み、
前記参照情報取得部は、前記対象書類における参照コードが記録された位置を特定し、前記参照コードに格納された情報を取得し、
前記参照コードは、情報を格納した符号であり、
前記書類情報特定部は、前記参照コードが前記参照情報に対応するものであるか否かの照合を行い、前記参照コードが前記参照情報に対応する場合には、前記参照コードに基づき前記ファイル名の生成に使用する前記書類情報を特定する、
付記1から3のいずれか一項に記載の書類電子化支援装置。
(付記5)
前記ファイル名生成部は、前記対象書類に係る前記電子ファイルに前記ファイル名を付与したファイル名付き電子ファイルを生成する、
付記1から4のいずれか一項に記載の書類電子化支援装置。
(付記6)
書類情報特定工程、及び、ファイル名生成工程を含み、
前記書類情報特定工程は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成工程は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準であり、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
書類電子化支援方法。
(付記7)
さらに、設定基準修正工程を含み、
前記設定基準修正工程は、前記ファイル名設定基準を修正する情報に基づき前記ファイル名設定基準を修正し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6記載の書類電子化支援方法。
(付記8)
さらに、参照情報生成工程を含み、
前記参照情報生成工程は、前記参照情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6又は7記載の書類電子化支援方法。
(付記9)
さらに、参照情報取得工程を含み、
前記参照情報取得工程は、前記対象書類における参照コードが記録された位置を特定し、前記参照コードに格納された情報を取得し、
前記参照コードは、情報を格納した符号であり、
前記書類情報特定工程は、前記参照コードが前記参照情報に対応するものであるか否かの照合を行い、前記参照コードが前記参照情報に対応する場合には、前記参照コードに基づき前記ファイル名の生成に使用する前記書類情報を特定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6から8のいずれか一項に記載の書類電子化支援方法。
(付記10)
前記ファイル名生成工程は、前記書類に係る前記電子ファイルに前記ファイル名を付与したファイル名付き電子ファイルを生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6から9のいずれか一項に記載の書類電子化支援方法。
(付記11)
書類情報特定手順、及び、ファイル名生成手順を含み、
前記書類情報特定手順は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成手順は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準であり、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記12)
さらに、設定基準修正手順を含み、
前記設定基準修正手順は、前記ファイル名設定基準を修正する情報に基づき前記ファイル名設定基準を修正し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11記載のプログラム。
(付記13)
さらに、参照情報生成手順を含み、
前記参照情報生成手順は、前記参照情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11又は12記載のプログラム。
(付記14)
さらに、参照情報取得手順を含み、
前記参照情報取得手順は、前記対象書類における参照コードが記録された位置を特定し、前記参照コードに格納された情報を取得し、
前記参照コードは、情報を格納した符号であり、
前記書類情報特定手順は、前記参照コードが前記参照情報に対応するものであるか否かの照合を行い、前記参照コードが前記参照情報に対応する場合には、前記参照コードに基づき前記ファイル名の生成に使用する前記書類情報を特定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11から13のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記15)
前記ファイル名生成手順は、前記書類に係る前記電子ファイルに前記ファイル名を付与したファイル名付き電子ファイルを生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11から14のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記16)
書類情報特定手順、及び、ファイル名生成手順を含み、
前記書類情報特定手順は、参照情報に基づき書類情報を特定し、
前記書類情報は、電子ファイル化の対象書類に関連する事項の情報であり、
前記参照情報は、前記書類情報の所在及び前記対象書類の識別情報を含む情報であり、
前記ファイル名生成手順は、特定された前記書類情報及びファイル名設定基準に基づきファイル名を生成し、
前記ファイル名設定基準は、前記書類情報に応じて前記対象書類に係る電子ファイルのファイル名を設定する基準であり、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記17)
さらに、設定基準修正手順を含み、
前記設定基準修正手順は、前記ファイル名設定基準を修正する情報に基づき前記ファイル名設定基準を修正し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16記載の記録媒体。
(付記18)
さらに、参照情報生成手順を含み、
前記参照情報生成手順は、前記参照情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16又は17記載の記録媒体。
(付記19)
さらに、参照情報取得手順を含み、
前記参照情報取得手順は、前記対象書類における参照コードが記録された位置を特定し、前記参照コードに格納された情報を取得し、
前記参照コードは、情報を格納した符号であり、
前記書類情報特定手順は、前記参照コードが前記参照情報に対応するものであるか否かの照合を行い、前記参照コードが前記参照情報に対応する場合には、前記参照コードに基づき前記ファイル名の生成に使用する前記書類情報を特定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16から18のいずれか一項に記載の記録媒体。
(付記20)
前記ファイル名生成手順は、前記書類に係る前記電子ファイルに前記ファイル名を付与したファイル名付き電子ファイルを生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記16から19のいずれか一項に記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明によれば、書類に関する情報に基づいて、書類の電子化の際に自動的にファイル名を付与することができる。その結果、書類の電子化の際に、書類の内容を確認することなく、内容に応じたファイル名を書類に付することができる。このため、本発明は、例えば、紙で作成された書類の整理に有用である。
【符号の説明】
【0062】
10A、10B、10C、10D、10E 書類電子化支援装置
11 書類情報特定部
12 ファイル名生成部
13 設定基準修正部
14 参照情報生成部
15 参照情報取得部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10