(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168687
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】支援装置、支援方法、および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20241128BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q30/0601
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085564
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】矢崎 伸虎
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】従来の支援装置においては、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援するための仕組みが存在しなかった。
【解決手段】チャレンジドであるユーザを識別するユーザ識別子を受信する端末情報受信部121と、ユーザ識別子で識別されるユーザが店舗で決済手段を利用することを支援する支援情報を取得する支援取得部134と、支援情報をユーザの端末装置2に送信する支援送信部142とを具備する支援装置1により、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援できる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャレンジドであるユーザを識別するユーザ識別子を受信する端末情報受信部と、
前記ユーザ識別子で識別される前記ユーザが店舗で決済手段を利用することを支援する支援情報を取得する支援取得部と、
前記支援情報を前記ユーザの端末装置に送信する支援送信部とを具備する支援装置。
【請求項2】
前記支援取得部は、
店舗識別子に対応付き、1以上の店舗属性値を有する1以上の店舗情報が格納される店舗管理部を参照し、1以上の店舗属性値が推薦条件に合致する店舗を決定し、当該店舗の店舗情報である前記支援情報を取得する請求項1記載の支援装置。
【請求項3】
ユーザが家を出てから決済が完了するまでの時間、ユーザが店舗に到着してから決済が完了するまでの時間、または決済後のユーザの店舗に対する評価のうちの1種類以上の評価元情報を、店舗識別子に対応付けて取得する評価元取得部と、
前記1種類以上の前記評価元情報を用いて、前記店舗に対する評価値を取得し、当該評価値を前記店舗の店舗識別子に対応付けて蓄積する評価部と、
前記支援取得部は、
前記店舗管理部を参照し、閾値以上または閾値より大きい評価値に対応する良好店舗の1以上の店舗属性値を用いて、当該良好店舗との類似度が閾値以上または閾値より大きい類似店舗を決定し、当該類似店舗の店舗情報である前記支援情報を取得する請求項2記載の支援装置。
【請求項4】
前記支援取得部は、
1以上のユーザ属性値を有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ管理部を参照し、前記ユーザの1以上の属性値であり、店舗の店員に提示するための情報である店員提示情報を取得し、
前記端末情報受信部は、
前記端末装置が取得した端末情報を受信し、
前記支援送信部は、
前記端末情報が送信条件を満たした場合に、前記店員提示情報を送信する請求項1記載の支援装置。
【請求項5】
前記決済手段を用いた決済が行われることに関する決済情報を、ユーザ識別子に対応付けて受信する決済受信部をさらに具備し、
前記支援取得部は、
前記ユーザ識別子に対応付く1以上の前記決済情報を用いて、前記決済手段を用いた履歴に関し、図的な情報である履歴図的情報である前記支援情報を取得する請求項1記載の支援装置。
【請求項6】
前記端末情報受信部は、
前記端末装置から録音情報または録画情報を含む記録情報を受信し、
前記記録情報を蓄積する記録部と、
前記記録情報を送信する記録送信部とをさらに具備する請求項1記載の支援装置。
【請求項7】
端末情報受信部と、支援取得部と、支援送信部とにより実現される支援方法であって、
前記端末情報受信部が、チャレンジドであるユーザを識別するユーザ識別子を受信する端末情報受信ステップと、
前記支援取得部が、前記ユーザ識別子で識別される前記ユーザが店舗で決済手段を利用することを支援する支援情報を取得する支援取得ステップと、
前記支援送信部が、前記支援情報を前記ユーザの端末装置に送信する支援送信ステップとを具備する支援方法。
【請求項8】
端末受付部と、端末送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記端末受付部が、音声と画像のうちの1種類以上の記録情報である入力を受け付ける端末受付ステップと、
前記端末送信部が、前記記録情報が記録条件を満たした場合に、前記記録情報を支援装置に送信する端末送信ステップとを具備する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャレンジドであるユーザが決済手段を利用することを支援する支援装置等に関するものである。なお、チャレンジドとは、障害を持つ方である。
【背景技術】
【0002】
従来、周囲の支援を必要とする顧客に対して店舗が何らかのサポートを行えるような顧客支援装置があった(特許文献1参照)。かかる装置は、店舗で会計を待つ顧客の画像情報が入力される入力部と、?入力された画像情報に所定のマークが含まれることを認識部が認識した場合、店員に報知を行う報知部に対して、報知指示情報を出力する出力部と、を備えたことを特徴とする顧客支援装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援するための仕組みが存在しなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の支援装置は、チャレンジドであるユーザを識別するユーザ識別子を含む端末情報を受信する端末情報受信部と、ユーザ識別子で識別されるユーザが店舗で決済手段を利用することを支援する支援情報を取得する支援取得部と、支援情報をユーザの端末装置に送信する支援送信部とを具備する支援装置である。
【0006】
かかる構成により、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援するための情報を提供できる。
【0007】
また、本第二の発明の支援装置は、第一の発明に対して、支援取得部は、店舗識別子に対応付き、1以上の店舗属性値を有する1以上の店舗情報が格納される店舗管理部を参照し、1以上の店舗属性値が推薦条件に合致する店舗を決定し、店舗の店舗情報である支援情報を取得する支援装置である。
【0008】
かかる構成により、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用するために適した店舗の情報を提供できる。
【0009】
また、本第三の発明の支援装置は、第二の発明に対して、ユーザが家を出てから決済が完了するまでの時間、ユーザが店舗に到着してから決済が完了するまでの時間、または決済後のユーザの店舗に対する評価のうちの1種類以上の評価元情報を、店舗識別子に対応付けて取得する評価元取得部と、1種類以上の評価元情報を用いて、店舗に対する評価値を取得し、評価値を店舗の店舗識別子に対応付けて蓄積する評価部と、支援取得部は、店舗管理部を参照し、閾値以上または閾値より大きい評価値に対応する良好店舗の1以上の店舗属性値を用いて、良好店舗との類似度が閾値以上または閾値より大きい類似店舗を決定し、類似店舗の店舗情報である支援情報を取得する支援装置である。
【0010】
かかる構成により、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用するために適した店舗の情報を提供できる。
【0011】
また、本第四の発明の支援装置は、第一の発明に対して、支援取得部は、1以上のユーザ属性値を有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ管理部を参照し、ユーザの1以上の属性値であり、店舗の店員に提示するための情報である店員提示情報を取得する支援装置である。
【0012】
かかる構成により、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援する店員にユーザの情報を提供できる。
【0013】
また、本第五の発明の支援装置は、第四の発明に対して、支援送信部は、端末情報が送信条件を満たした場合に、店員提示情報を送信する支援装置である。
【0014】
かかる構成により、適切なタイミングで、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援するための情報を提供できる。
【0015】
また、本第六の発明の支援装置は、第一の発明に対して、決済手段を用いた決済が行われることに関する決済情報を、ユーザ識別子に対応付けて受信する決済受信部をさらに具備し、支援取得部は、ユーザ識別子に対応付く1以上の決済情報を用いて、決済手段を用いた履歴に関し、図的な情報である履歴図的情報である支援情報を取得する支援装置である。
【0016】
かかる構成により、チャレンジドであるユーザに、決済手段の利用履歴を分かりやすく提供できる。
【0017】
また、本第七の発明の支援装置は、第一の発明に対して、端末情報受信部は、端末装置から録音情報または録画情報を含む記録情報を受信し、記録情報を蓄積する記録部と、記録情報を送信する記録送信部とをさらに具備する支援装置である。
【0018】
かかる構成により、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際の状況を記録に残すことができる。
【0019】
また、本第八の発明の端末装置は、音声と画像のうちの1種類以上の記録情報である入力を受け付ける端末受付部と、記録情報が記録条件を満たした場合に、記録情報を支援装置に送信する端末送信部とを具備する端末装置である。
【0020】
かかる構成により、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際の状況を記録に残すことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明による支援装置によれば、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施の形態1における支援システムAの概念図
【
図3】同支援装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図4】同支援取得処理の例について説明するフローチャート
【
図5】同店舗決定処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同店員支援情報取得処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同評価値取得処理の例について説明するフローチャート
【
図8】同端末装置2の動作例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態において、チャレンジドであるユーザ(以下、適宜「ユーザ」と言う)が決済手段を利用することを支援する支援情報を、ユーザの端末装置または店員の店舗装置に送信する支援装置について説明する。なお、支援情報は、例えば、チャレンジドが決済手段を適切に利用可能な店舗の店舗情報、チャレンジドであるユーザに関する情報であり、店員に提示する情報、またはチャレンジドであるユーザの決済手段の利用履歴に基づく情報である。
【0025】
また、本実施の形態において、良好な店舗と類似する店舗を決定し、当該類似する店舗の情報である支援情報を、ユーザの端末装置に送信する支援装置について説明する。
【0026】
また、本実施の形態において、所定条件を満たした場合に、店員に提示するべき情報をユーザの端末装置に送信する支援装置について説明する。
【0027】
さらに、本実施の形態において、記録条件を満たした場合に、店舗における録音情報または録画情報である記録情報を送信するユーザの端末装置と、当該端末装置から記録情報を受信し、蓄積する支援装置について説明する。
【0028】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0029】
図1は、本実施の形態における支援システムAの概念図である。支援システムAは、支援装置1、1または2以上の端末装置2、および1または2以上の店舗装置3を備える。
【0030】
支援装置1とは、チャレンジドであるユーザの決済手段の利用を支援する装置である。支援装置1は、ここではサーバである。支援装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等である。
【0031】
支援装置1と1以上の各端末装置2とは、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。また、支援装置1と1以上の店舗装置3とは、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0032】
端末装置2は、ユーザが使用する端末である。端末装置2は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0033】
店舗装置3は、店舗で使用される装置である。店舗装置3は、店員が使用する装置でも良い。店舗装置3は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。店舗装置3は、例えば、サーバであり、クラウドサーバ、ASPサーバ等でも良い。
【0034】
図2は、本実施の形態における支援システムAのブロック図である。支援システムAを構成する支援装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。
【0035】
格納部11は、店舗管理部111、およびユーザ管理部112を備える。受信部12は、端末情報受信部121、および決済受信部122を備える。処理部13は、評価元取得部131、記録部132、評価部133、および支援取得部134を備える。送信部14は、記録送信部141、および支援送信部142を備える。
【0036】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。端末処理部23は、端末記録部231を備える。
【0037】
支援装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する店舗情報、後述するユーザ情報、1または2以上の決済情報、推薦条件である。
【0038】
決済情報とは、決済手段を用いた決済が行われることに関する情報である。決済情報は、例えば、決済手段を利用して支払った金額、決済手段を利用した店舗の店舗識別子、商品識別子を有する。商品識別子とは、商品の識別子である。商品識別子は、例えば、商品名、商品のIDである。決済情報は、例えば、決済手段を利用した時を特定する時情報を有する。時情報は、例えば、日時、日である。決済情報は、例えば、支援店員、記録情報を有する。支援店員は、決済の時にユーザを支援した店員に関する情報である。支援店員は、例えば、店員の氏名、店員のIDである。ここでの記録情報は、ユーザが買物する際に記録された音声または映像を含む。
【0039】
決済手段とは、買物を行う場合に使用できる手段である。決済手段は、現金以外の手段である。決済手段は、例えば、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードである。ただし、決済手段の種類は問わない。
【0040】
推薦条件とは、ユーザに店舗を推薦するための条件である。推薦条件は、例えば、1以上の店舗属性値に基づく条件である。推薦条件は、例えば、1以上のユーザ属性値に基づく条件である。推薦条件は、例えば、1以上の店舗属性値と1以上のユーザ属性値とに基づく条件である。推薦条件は、例えば、共通推薦条件、または固有推薦条件である。共通推薦条件は、店舗を推薦する際に、全ユーザに適用される条件である。固有推薦条件は、一のユーザに対する条件である。
【0041】
店舗管理部111には、1または2以上の店舗情報が格納される。店舗情報とは、店舗に関する情報である。店舗情報は、店舗識別子に対応付く。店舗情報は、1または2以上の店舗属性値を有する。店舗情報は、例えば、1または2以上のユーザ識別子に対応付く。かかるユーザ識別子は、当該店舗の使用を推薦する1以上の各ユーザの識別子である。
【0042】
店舗識別子とは、店舗を識別する情報である。店舗識別子は、例えば、店舗のID、店舗名である。
【0043】
店舗属性値とは、店舗の属性値である。店舗属性値は、例えば、店舗の住所、店舗位置情報、店舗種類、店員有無フラグ、商品陳列方法情報、車イスに関する情報、評価値である。
【0044】
店舗位置情報とは、店舗の位置情報である。位置情報とは、位置を特定する情報である。位置情報は、通常、(緯度,経度)であるが、住所または住所の一部(例えば、市町村名まで)でも良い。店舗種類とは、店舗の種類を特定する情報である。
【0045】
店員有無フラグとは、買物支援を行う店員の有無を示す情報である。店員有無フラグは、例えば、「有り(例えば「1」)」または「無し(例えば「0」)である。
【0046】
商品陳列方法情報とは、商品の陳列方法を特定する情報である。商品陳列方法情報は、例えば、「雑然(例えば「0」)」「整頓(例えば「1」」「整頓されている売り場名」である。
【0047】
車イスに関する情報とは、例えば、車イスが通れるか否かに関する情報、車イスで買物することに適しているか否か、または適している度合いである。
【0048】
評価値とは、店舗の評価を示す情報である。評価値は、例えば、「1」から「5」の5段階のうちのいずれか、「A」「B」「C」のうちのいずれか、0~100までの点数である。ただし、評価値の幅や段階等は問わない。
【0049】
ユーザ管理部112には、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報とは、チェレンジドのユーザに関する情報である。ユーザ情報は、ユーザ識別子に対応付く。ユーザ情報は、1または2以上のユーザ属性値を有する。ユーザ情報は、1または2以上の決済情報に対応付いていても良い。
【0050】
ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザのID、ユーザの氏名、電話番号、クレジットカード番号、電子マネーのアプリのIDである。
【0051】
ユーザ属性値とは、ユーザの属性値である。ユーザ属性値は、例えば、住所、自宅位置情報、ユーザの障害度、ユーザの障害内容、1または2以上の固有推薦条件、1または2以上の決済手段識別子、上限、保護者識別子である。障害内容とは、ユーザの障害の内容を示す情報である。
【0052】
決済手段識別子とは、決済手段を識別する情報である。決済手段識別子は、例えば、クレジットカード番号、電子マネーのアプリのIDである。
【0053】
上限とは、ユーザの買物の上限である。上限とは、ユーザが決済手段を利用して行える買物の上限である。上限は、通常、金額であるが、買物の回数でも良い。上限は、例えば、単位期間(例えば、1ヶ月)における金額の上限、回数の上限である。
【0054】
保護者識別子とは、ユーザの保護者を識別する情報である。保護者識別子は、例えば、保護者の氏名、保護者のID、保護者への通知情報である。通知情報とは、情報を送信するための情報である。通知情報は、例えば、電話番号、メールアドレス、端末のIPアドレスである。
【0055】
受信部12は、各種の指示や情報を受信する。各種の指示や情報は、例えば、後述するユーザ情報、ユーザ識別子、後述する端末情報、後述する記録情報、後述する決済情報である。
【0056】
受信部12は、各種の指示や情報を、例えば、端末装置2から受信する。受信部12は、店舗装置3から各種の指示や情報を受信しても良い。各種の指示や情報は、例えば、後述する端末情報、支援指示、決済情報、出力指示、評価、店舗推薦指示である。
【0057】
支援指示とは、ユーザを支援することの指示である。支援指示は、通常、ユーザ識別子を有する。
【0058】
出力指示とは、ユーザ情報の出力の指示である。出力指示は、通常、1または2以上のユーザ識別子を有する。
【0059】
ここでの評価とは、ユーザの店舗に対する評価である。ここでの評価は、通常、店舗のユーザに対する支援の具合を示す情報である。ここでの評価は、例えば、「1」から「5」のいずれか、「A」「B」「C」のいずれか等であるが、その段階は問わない。
【0060】
店舗推薦指示とは、ユーザが利用する店舗を推薦する指示である。店舗推薦指示は、通常、ユーザ識別子を有する。
【0061】
端末情報受信部121は、端末情報を受信する。端末情報とは、端末装置2または店舗装置3から送信された情報である。端末情報は、端末装置2または店舗装置3が取得した情報である。端末情報は、例えば、ユーザ識別子、記録情報である。端末情報は、例えば、ユーザ情報の一部または全部である。なお、ユーザ情報の一部または全部を、単にユーザ情報と言っても良い。記録情報とは、店舗で録音された録音情報、または店舗で録画された録画情報である。記録情報は、ユーザが店舗で騒いでいる際に記録された情報である。録音情報は、ユーザの音声情報を含んでも良いし、店員の音声情報を含んでも良い。
【0062】
決済受信部122は、決済情報を、ユーザ識別子に対応付けて受信する。決済受信部122は、例えば、端末装置2から決済情報を受信する。決済受信部122は、例えば、店舗装置3から決済情報を受信する。
【0063】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、評価元取得部131、記録部132、評価部133、支援取得部134が行う処理である。
【0064】
評価元取得部131は、1または2以上の評価元情報を取得する。評価元取得部131は、1種類以上の評価元情報を、店舗識別子に対応付けて取得する。
【0065】
評価元情報とは、店舗を評価する際に使用される情報である。1種類以上の各評価元情報は、例えば、ユーザが家を出てから決済が完了するまでの時間、店舗に到着してから決済が完了するまでの時間、または決済後のユーザの店舗に対する評価である。
【0066】
評価元取得部131は、例えば、ユーザが家を出てから決済が完了するまでの時間を、当該ユーザの端末装置2から受信する。
【0067】
評価元取得部131は、例えば、店舗に到着してから決済が完了するまでの時間を、当該ユーザの端末装置2または店舗装置3から受信する。
【0068】
評価元取得部131は、例えば、決済後のユーザの店舗に対する評価を、当該ユーザの端末装置2から受信する。かかるユーザの評価は、ユーザの親権者や保護者等の評価でも良い。
【0069】
記録部132は、端末情報受信部121が受信した記録情報を蓄積する。記録部132は、ユーザ識別子に対応付けて、記録情報を蓄積する。記録部132は、例えば、決済情報に対応付けて、記録情報を蓄積する。記録部132は、通常、格納部11に記録情報を蓄積するが、図示しない他の装置に記録情報を蓄積しても良い。
【0070】
評価部133は、1種類以上の評価元情報を用いて、店舗に対する評価値を取得し、評価値を店舗の店舗識別子に対応付けて蓄積する。評価部133が評価値を取得するアルゴリズムは問わない。
【0071】
評価部133は、通常、ユーザが家を出てから決済が完了するまでの時間が短いほど高い評価値を取得する。
【0072】
評価部133は、通常、店舗に到着してから決済が完了するまでの時間が短いほど高い評価値を取得する。
【0073】
評価部133は、通常、決済後のユーザの店舗に対する評価が高いほど高い評価値を取得する。
【0074】
評価部133は、例えば、1または2以上の評価元情報を演算式に代入し、評価値を算出する。評価部133は、例えば、ユーザが家を出てから決済が完了するまでの時間または店舗に到着してから決済が完了するまでの時間をパラメータとする減少関数により、評価値を算出する。評価部133は、例えば、決済後の1または2以上の各ユーザの店舗に対する評価をパラメータとする増加関数により評価値を算出する。
【0075】
評価部133は、例えば、2以上の各評価元情報を要素とするベクトルと学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理により、評価値を取得する。評価部133は、例えば、2以上の各評価元情報を要素とするベクトルと学習モデルと機械学習の予測モジュールに代入し、当該予測モジュールを実行し、評価値を取得する。
【0076】
なお、学習モデルとは、機械学習の学習処理により構成された情報であり、機械学習の予測処理に使用される情報である。学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル等と言っても良い。機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVM等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlow(登録商標)のライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0077】
また、学習モデルは、図示しない学習手段が、2以上の各評価元情報と評価値とを有する2以上の教師データを機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、取得した情報である。
【0078】
評価部133は、例えば、2以上の各評価元情報を要素とするベクトルに最も近いベクトルと対になる評価値を対応表から取得する。なお、対応表とは、2以上の各評価元情報を要素とするベクトルと評価値を有する2以上の対応情報を有する表である。
【0079】
支援取得部134は、1または2以上の支援情報を取得する。支援情報とは、ユーザ識別子で識別されるユーザが店舗で決済手段を利用することを支援する情報である。
【0080】
支援情報とは、ユーザを支援するための情報である。支援情報とは、ユーザの買物を支援するための情報である。支援情報とは、ユーザが決済手段を用いて買物することを支援するための情報である。支援情報は、店員を支援するための情報でも良い。支援情報は、例えば、店舗情報、後述する店員提示情報、後述する履歴情報である。履歴情報は、例えば、後述する履歴図的情報である。
【0081】
支援取得部134は、例えば、店舗管理部111を参照し、1以上の店舗属性値が推薦条件に合致する1または2以上の店舗を決定し、当該1以上の各店舗の店舗情報である支援情報を取得する。支援取得部134が取得する店舗情報は、ユーザに利用を提案する店舗の情報である。
【0082】
支援取得部134は、例えば、1以上の店舗属性値と1以上のユーザ属性値とを用いて、推薦条件に合致する1または2以上の店舗を決定し、当該1以上の各店舗の店舗情報である支援情報を取得する。
【0083】
支援取得部134は、例えば、1以上の店舗属性値と1以上のユーザ属性値との中の1または2種類以上の情報を用いて、当該ユーザの固有推薦条件に合致する1または2以上の店舗を決定し、当該1以上の各店舗の店舗情報である支援情報を取得する。
【0084】
支援取得部134は、例えば、1以上の店舗属性値と1以上のユーザ属性値との中の1または2種類以上の情報を用いて、共通推薦条件に合致する1または2以上の店舗を決定し、当該1以上の各店舗の店舗情報である支援情報を取得する。
【0085】
支援取得部134は、例えば、1以上の店舗属性値と1以上のユーザ属性値との中の1または2種類以上の情報を用いて、当該ユーザの固有推薦条件と共通推薦条件とに合致する1または2以上の店舗を決定し、当該1以上の各店舗の店舗情報である支援情報を取得する。
【0086】
支援取得部134は、例えば、店舗管理部111を参照し、閾値以上または閾値より大きい評価値に対応する良好店舗の1以上の店舗属性値を用いて、良好店舗との類似度が閾値以上または閾値より大きい類似店舗を決定し、類似店舗の店舗情報である支援情報を取得する。
【0087】
支援取得部134は、例えば、ユーザ管理部112を参照し、ユーザの1以上の属性値である店員提示情報を取得する。店員提示情報は、店員に提示されるべき情報である。店員提示情報は、例えば、ユーザの1以上の属性値である。店員提示情報は、例えば、ユーザの障害度、またはユーザの障害内容を含む。支援取得部134は、例えば、店員提示情報を送信する。
【0088】
支援取得部134は、例えば、ユーザ識別子に対応付く1以上の決済情報を用いて、決済手段を用いた履歴に関し、図的な情報である履歴図的情報である支援情報を取得する。支援取得部134は、例えば、ユーザに応じて、異なる履歴図的情報である支援情報を取得する。
【0089】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、記録情報、支援情報である。
【0090】
記録送信部141は、端末情報受信部121が受信した記録情報を送信する。記録送信部141は、端末情報受信部121が受信した記録情報を当該記録情報と対になるユーザ識別子に対応付けられた保護者識別子で識別される保護者の端末(図示しない)に、記録情報を送信する。
【0091】
記録送信部141は、例えば、記録情報が送信条件に合致する場合に、記録情報を当該記録情報と対になるユーザ識別子に対応付けられた保護者識別子で識別される保護者の端末(図示しない)に、当該記録情報を送信する。
【0092】
送信条件とは、情報を送信する条件である。送信条件は、例えば、記録情報を送信する条件である。送信条件は、例えば、店員提示情報を送信する条件である。送信条件は、例えば、端末情報受信部121が受信した端末情報の一例である記録情報の音声情報の特徴量が騒いでいることを示す情報であることである。送信条件は、例えば、チャレンジドの入店が検知されたた後、当該入店から決済までの時間が閾値以上または閾値より長くかかっていることである。
【0093】
送信条件は、例えば、端末情報受信部121が受信した端末情報に、予め決められたユーザ識別子が含まれることである。例えば、端末情報に、支援が必要なユーザのユーザ識別子が含まれる場合、店員の当該ユーザの情報(例えば、障害内容)を見せるために、支援情報がユーザの端末装置2または店舗装置3に送信される。
【0094】
記録送信部141は、送信指示が受信された場合に、当該送信指示に対応する1または2以上の記録情報を、送信指示を送信してきた端末に送信する。
【0095】
つまり、記録送信部141の記録情報の送信は、自動的な送信でも良いし、指示に基づく送信で良い。
【0096】
支援送信部142は、支援取得部134が取得した支援情報を送信する。支援送信部142は、例えば、支援取得部134が取得した支援情報を端末装置2に送信する。支援送信部142は、例えば、支援取得部134が取得した支援情報を店舗装置3に送信しても良い。
【0097】
支援送信部142は、例えば、端末情報受信部121が受信した端末情報が送信条件を満たした場合に、店員提示情報を送信する。
【0098】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、後述する記録条件である。
【0099】
端末受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等は、入力と言っても良い。入力は、例えば、音声、画像、タッチである。入力は、例えば、ユーザの移動の開始を示す情報、ユーザが店舗に到着したことを示す情報、決済指示、出力指示、評価、音情報、または映像である。
【0100】
決済指示とは、決済を行う指示である。決済指示は、決済情報の全部または一部を含む。
【0101】
ここで、受け付けとは、通常、マイク、カメラ、キーボード、マウス、またはタッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けであるが、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0102】
各種の情報や指示等の入力手段は、マイク、カメラ、タッチパネル、キーボード、マウスまたはメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0103】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0104】
端末処理部23を構成する端末記録部231は、入力が記録条件を満たした場合に、録音または録画を開始し、記録情報を取得する。端末記録部231は、記録情報を端末格納部21に蓄積しても良い。
【0105】
なお、記録条件は、例えば、録音情報または録画情報を送信するための条件である。記録条件は、例えば、録音情報または録画情報を開始するための条件である。記録条件は、例えば、受け付けられた音情報の1または2以上の特徴量に関する条件である。音情報の特徴量に関する条件は、例えば、音量が閾値以上または閾値より大きいことである。音情報の特徴量に関する条件は、例えば、周波数が閾値以上または閾値より大きいことである。記録条件は、例えば、支援指示が入力されたことである。
【0106】
端末記録部231は、ユーザの入店が検知された場合に自動的に録音または録画して、記録情報を取得しても良い。かかる場合、記録条件はユーザの入店が検知されたことである。また、端末記録部231は、指示が受け付けられた場合に録音または録画して、記録情報を取得しても良い。かかる場合、記録条件は、録音または録画の指示の受け付けである。また、端末記録部231は、決済の可否情報(例 決済しようとしたが決済できなかった旨の情報)とともに、録音情報または録画情報を記録しても良い。
【0107】
端末送信部24は、端末記録部231が取得した記録情報を支援装置1に送信する。
【0108】
端末受信部25は、各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等は、例えば、支援情報、記録情報である。
【0109】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、支援情報、記録情報である。
【0110】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0111】
店舗装置3は、例えば、支援装置1から情報を受信し、出力する。かかる情報は、例えば、支援情報である。支援情報は、例えば、店員提示情報である。
【0112】
格納部11、店舗管理部111、ユーザ管理部112、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0113】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0114】
受信部12、端末情報受信部121、決済受信部122、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0115】
処理部13、評価元取得部131、記録部132、評価部133、支援取得部134、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0116】
送信部14、記録送信部141、支援送信部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0117】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0118】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0119】
次に、支援システムAの動作例について説明する。まず、支援装置1の動作例について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0120】
(ステップS301)端末情報受信部121は、端末装置2から支援指示を受信したか否かを判断する。支援指示を受信した場合はステップS302に行き、支援指示を受信しなかった場合はステップS304に行く。
【0121】
なお、支援指示は、例えば、第一支援指示、または第二支援指示である。第一支援指示と第二支援指示とでは、要求する情報が異なる。第一支援指示は、例えば、ユーザ属性値を不要とする指示である。第二支援指示は、例えば、ユーザ属性値を必要とする指示である。
【0122】
(ステップS302)支援取得部134は、支援情報を取得する。かかる支援取得処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0123】
(ステップS303)支援送信部142は、ステップS302で取得された支援情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0124】
(ステップS304)端末情報受信部121は、記録情報等を受信したか否かを判断する。記録情報等を受信した場合はステップS305に行き、記録情報等を受信しなかった場合はステップS311に行く。なお、記録情報等は、ユーザ識別子に対応付いている。記録情報等は、店舗識別子に対応付いていることは好適である。また、記録情報等とは、記録情報だけでも良いし、ユーザ識別子や店舗識別子を含んでも良い。
【0125】
(ステップS305)記録部132は、ユーザ識別子に対応付けて、ステップS304で受信された記録情報をユーザ管理部112に蓄積する。なお、記録部132は、店舗識別子にも対応付けて、ステップS304で受信された記録情報をユーザ管理部112に蓄積することは好適である。
【0126】
(ステップS306)処理部13は、ステップS304で受信された記録情報が送信条件に合致するか否かを判断する。送信条件に合致する場合はステップS307に行き、送信条件に合致しない場合はステップS309に行く。
【0127】
(ステップS307)支援取得部134は、店員支援情報を取得する。かかる店員支援情報取得処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0128】
(ステップS308)支援送信部142は、例えば、記録情報等を送信してきた端末装置2に、ステップS307で取得された店員支援情報を送信する。支援送信部142は、例えば、受信された記録情報等と対になる店舗識別子を取得し、当該店舗識別子に対応する店舗装置識別子を店舗管理部111から取得し、当該店舗装置識別子で識別される店舗装置3に、ステップS307で取得された店員支援情報を送信する。
【0129】
(ステップS309)処理部13は、ユーザの保護者に記録情報を送信するか否かを判断する。ユーザの保護者に記録情報を送信する場合はステップS310に行き、送信しない場合はステップS301に戻る。
【0130】
なお、処理部13は、例えば、ユーザ識別子と対に保護者識別子がユーザ管理部112で管理されている場合に、ユーザの保護者に記録情報を送信すると判断する。処理部13は、例えば、ユーザ識別子と対に保護者に記録情報を送信する旨を示すフラグがユーザ管理部112で管理されている場合に、ユーザの保護者に記録情報を送信すると判断する。処理部13は、例えば、ステップS306で送信条件に合致すると判断された場合に、ユーザの保護者に記録情報を送信すると判断する。
【0131】
(ステップS310)記録送信部141は、ユーザの保護者に記録情報を送信する。ステップS301に戻る。
【0132】
なお、記録送信部141は、例えば、当該ユーザのユーザ識別子と対になる保護者識別子をユーザ管理部112から取得し、当該保護者識別子が特定する保護者に記録情報を送信する。
【0133】
(ステップS311)決済受信部122は、決済情報等を受信したか否かを判断する。決済情報等を受信した場合はステップS312に行き、受信しなかった場合はステップS313に行く。
【0134】
なお、決済情報等は、ユーザ識別子に対応付いている。決済情報等は、店舗識別子と金額情報と購入した商品情報を有することは好適である。決済情報等は、店舗識別子に対応付いていることは好適である。決済情報等とは、決済情報だけでも良いし、決済情報に加えて第一時間と第二時間のうちの1以上の時間を有しても良い。なお、商品情報とは、商品に関する情報であり、例えば、商品の種類情報、商品名を有する。
【0135】
(ステップS312)処理部13は、ステップS311で受信された決済情報をユーザ識別子に対応付けてユーザ管理部112に蓄積する。ステップS301に戻る。
【0136】
なお、処理部13は、ステップS311で受信された第一時間と第二時間のうちの1以上の時間を、ユーザ識別子と店舗識別子とに対応付けて、格納部11に蓄積することは好適である。
【0137】
また、処理部13は、受信された決済情報を用いて、決済のための処理を行っても良い、また、決済のための処理を行う装置は、図示しない決済装置でも良い。
【0138】
(ステップS313)受信部12は、出力指示を端末装置2から受信したか否かを判断する。出力指示を受信した場合はステップS314に行き、受信しなかった場合はステップS316に行く。なお、出力指示は、ユーザ識別子を含む。
【0139】
(ステップS314)支援取得部134は、出力指示に含まれるユーザ識別子に対応するユーザ情報をユーザ管理部112から取得する。かかるユーザ情報は、例えば、ユーザの1以上の記録情報、ユーザが入力した評価、ユーザの1以上の決済情報である。
【0140】
(ステップS315)送信部14は、ステップS314で取得されたユーザ情報を、出力指示を送信してきた端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0141】
(ステップS316)受信部12は、ユーザ識別子と店舗識別子とに対応付く評価を受信したか否かを判断する。評価を受信した場合はステップS317に行き、評価を受信しなかった場合はステップS319に行く。
【0142】
(ステップS317)処理部13は、ステップS316で受信された評価を、ユーザ識別子と店舗識別子とに対応付けて、店舗管理部111に蓄積する。
【0143】
(ステップS318)評価部133は、当該店舗識別子で識別される店舗の評価値を取得する。ステップS301に戻る。なお、かかる評価値取得処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0144】
また、ここでの店舗の評価値は、通常、2以上のユーザの当該店舗の評価を示す情報である。また、評価部133は、例えば、当該店舗識別子と対になる評価、当該店舗識別子と対になる第一時間、当該店舗識別子と対になる第二時間のうちの1または2種類以上の情報を取得する。次に、評価部133は、取得した2種類以上の情報を用いて評価値を取得する。
【0145】
また、評価部133が、各店舗の評価値を取得するタイミングやトリガーは問わない。
【0146】
(ステップS319)受信部12は、店舗推薦指示を受信したか否かを判断する。店舗推薦指示を受信した場合はステップS320に行き、店舗推薦指示を受信しなかった場合はステップS301に戻る。
【0147】
(ステップS320)支援取得部134は、店舗決定処理を行う。店舗決定処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0148】
(ステップS321)支援送信部142は、ステップS320で取得された1または2以上の各店舗の店舗情報を、店舗推薦指示を送信してきた端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0149】
なお、
図3フローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0150】
次に、ステップS302の支援取得処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0151】
(ステップS401)支援取得部134は、ユーザ識別子を取得する。
【0152】
(ステップS402)支援取得部134は、ユーザ識別子と対になる1以上の決済情報をユーザ管理部112から取得する。なお、ここで、支援取得部134は、ユーザ識別子と対になる1以上の決済情報のうち、特定の期間(例えば、最近1ヶ月)の決済情報を取得しても良いし、すべての決済情報を取得しても良い。
【0153】
(ステップS403)支援取得部134は、ステップS402で取得した1以上の決済情報を用いて、履歴情報を取得する。
【0154】
履歴情報とは、決済手段の利用の履歴に関する情報である。履歴情報は、例えば、使った総金額である。履歴情報は、例えば、単位期間に使った総金額である。履歴情報は、例えば、店舗ごとの使った総金額である。履歴情報は、例えば、商品の種類ごとの使った総金額である。なお、総金額は、今までの総金額でも、単位期間の総金額でも良い。
【0155】
(ステップS404)支援取得部134は、ステップS403で取得した履歴情報を用いて、当該履歴情報を図的に表現した履歴図的情報を構成する。履歴図的情報は、例えば、上限に対して使用した金額の割合いや、残っている金額の割合いを図的に明示する情報である。
【0156】
(ステップS405)支援取得部134は、ユーザ属性値を取得するか否かを判断する。ユーザ属性値を取得する場合はステップS406に行き、ユーザ属性値を取得しない場合はステップS407に行く。
【0157】
なお、ユーザ属性値を取得する場合は、例えば、受信された支援指示が第二支援指示である場合ある。ユーザ属性値を取得しない場合は、例えば、受信された支援指示が第一支援指示である場合ある。
【0158】
(ステップS406)支援取得部134は、ステップS401で取得したユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値をユーザ管理部112から取得する。
【0159】
(ステップS407)支援取得部134は、店舗を推薦するか否かを判断する。店舗を推薦する場合はステップS408に行き、店舗を推薦しない場合はステップS409に行く。
【0160】
なお、店舗を推薦する場合は、例えば、受信された支援指示が第一支援指示である場合ある。店舗を推薦しない場合は、例えば、受信された支援指示が第二支援指示である場合ある。
【0161】
(ステップS408)支援取得部134は、店舗決定処理を行う。店舗決定処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0162】
(ステップS409)支援取得部134は、取得した情報を含む支援情報であり、送信される支援情報を構成する。上位処理にリターンする。
【0163】
なお、取得した情報は、例えば、履歴図的情報を含む。取得した情報は、例えば、1以上のユーザ属性値、1以上の店舗情報のうちの1種類以上の情報を含む。
【0164】
次に、ステップS320、およびステップS408の店舗決定処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0165】
(ステップS501)支援取得部134は、ユーザ位置を取得する。なお、ユーザ位置は、端末装置2から受信されている、とする。ユーザ位置は、例えば、支援指示等に含まれる。
【0166】
(ステップS502)支援取得部134は、受信された指示に含まれるユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値をユーザ管理部112から取得する。
【0167】
(ステップS503)支援取得部134は、カウンタiに1を代入する。
【0168】
(ステップS504)支援取得部134は、店舗管理部111にi番目の店舗情報が存在するか否かを判断する。i番目の店舗情報が存在する場合はステップS505に行き、i番目の店舗情報が存在しない場合はステップS513に行く。
【0169】
(ステップS505)支援取得部134は、i番目の店舗情報に含まれる1以上の店舗属性値を店舗管理部111から取得する。
【0170】
(ステップS506)支援取得部134は、カウンタjに1を代入する。
【0171】
(ステップS507)支援取得部134は、j番目の推薦条件が存在するか否かを判断する。j番目の推薦条件が存在する場合はステップS508に行き、存在しない場合はステップS512に行く。
【0172】
(ステップS508)支援取得部134は、j番目の推薦条件を格納部11から取得する。
【0173】
(ステップS509)支援取得部134は、1以上のユーザ属性値と1以上の店舗属性値のうちの1種類以上の情報を用いて、j番目の推薦条件に合致するか否かを判断する。j番目の推薦条件に合致する場合はステップS510に行き、j番目の推薦条件に合致しない場合はステップS511に行く。
【0174】
(ステップS510)支援取得部134は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS507に戻る。
【0175】
(ステップS511)支援取得部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS504に戻る。
【0176】
(ステップS512)支援取得部134は、i番目の店舗情報に対応する店舗識別子を店舗管理部111から取得し、当該店舗識別子を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0177】
(ステップS513)支援取得部134は、図示しないバッファの1以上の店舗識別子から1以上の店舗識別子を取得する。
【0178】
なお、ここで取得される店舗識別子は、図示しないバッファのすべての店舗識別子でも良いし、特定の条件を満たす1以上の店舗識別子でも良い。特定の条件を満たす1以上の店舗識別子は、例えば、評価値が上位N(Nは1以上の自然数)までの店舗の店舗識別子である。
【0179】
(ステップS514)支援取得部134は、ステップS513で取得した1以上の各店舗識別子で識別される店舗の店舗情報を取得する。上位処理にリターンする。
【0180】
次に、ステップS307の店員支援情報取得処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0181】
(ステップS601)支援取得部134は、対象のユーザのユーザ識別子を取得する。なお、対象のユーザのユーザ識別子は、例えば、端末装置2から受信された情報や指示に対応付いている。
【0182】
(ステップS602)支援取得部134は、ステップS601で取得したユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値をユーザ管理部112から取得する。
【0183】
(ステップS603)支援取得部134は、ステップS602で取得した1以上のユーザ属性値を有する店員支援情報を構成する。上位処理にリターンする。なお、店員支援情報は、受信された記録情報を有しても良い。
【0184】
次に、ステップS318の評価値取得処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0185】
(ステップS701)評価部133は、評価対象の店舗の店舗識別子を取得する。
【0186】
(ステップS702)評価部133は、カウンタiに1を代入する。
【0187】
(ステップS703)評価部133は、評価値を取得するためのi番目の評価元情報が存在するか否かを判断する。i番目の評価元情報が存在する場合はステップS704に行き、存在しない場合はステップS706に行く。
【0188】
(ステップS704)評価部133は、ステップS701で取得した店舗識別子と対になる情報であり、i番目の評価元情報である情報を店舗管理部111から取得する。
【0189】
(ステップS705)評価部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS703に戻る。
【0190】
(ステップS706)評価部133は、ステップS704で取得した1または2種類以上の評価元情報を用いて、評価値を取得する。評価部133は、当該評価値を店舗識別子と対にして、店舗管理部111に蓄積する。
【0191】
次に、端末装置2の動作例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0192】
(ステップS801)端末受付部22は、入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付けた場合はステップS802に行き、入力を受け付けなかった場合はステップS825に行く。
【0193】
(ステップS802)端末処理部23は、ステップS801で受け付けられた入力が移動開始を示す情報であるか否かを判断する。移動開始を示す情報である場合はステップS803に行き、移動開始を示す情報でない場合はステップS806に行く。
【0194】
移動開始を示す情報の受け付けは、例えば、ユーザや保護者による特定のボタンの押下、ユーザを支援するアプリケーションの起動に基づく。
【0195】
(ステップS803)端末処理部23は、自宅からの移動開始時に動作を開始する第一タイマーの動作を開始する。
【0196】
(ステップS804)端末処理部23は、自宅からの移動開始時、ユーザに対する支援が必要であるか否かを判断する。支援が必要である場合はステップS805に行き、支援が必要でない場合はステップS801に戻る。
【0197】
なお、例えば、自宅からの移動開始時に支援するか否かを示す第一フラグが端末格納部21に格納されている。
【0198】
(ステップS805)端末送信部24は、端末格納部21からユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子に対応付けて、第一支援指示を支援装置1に送信する。ステップS801に戻る。
【0199】
(ステップS806)端末処理部23は、ステップS801で受け付けられた入力が店舗に到着したことを示す情報であるか否かを判断する。店舗に到着したことを示す情報である場合はステップS807に行き、店舗に到着したことを示す情報でない場合はステップS810に行く。
【0200】
店舗に到着したことを示す情報の受け付けは、例えば、ユーザや店員による特定のボタンの押下、店舗の図示しない端末または店舗装置3からの情報の受信に基づく。
【0201】
(ステップS807)端末処理部23は、店舗到着時に動作を開始する第二タイマーの動作を開始する。
【0202】
(ステップS808)端末処理部23は、店舗到着時に、ユーザに対する支援が必要であるか否かを判断する。支援が必要である場合はステップS809に行き、支援が必要でない場合はステップS801に戻る。
【0203】
なお、例えば、店舗到着時に支援するか否かを示す第二フラグが端末格納部21に格納されている。
【0204】
(ステップS809)端末送信部24は、端末格納部21からユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子に対応付けて、第二支援指示を支援装置1に送信する。ステップS801に戻る。
【0205】
(ステップS810)端末処理部23は、ステップS801で受け付けられた入力が決済指示であるか否かを判断する。決済指示である場合はステップS811に行き、決済指示でない場合はステップS815に行く。
【0206】
なお、決済指示の入力は、例えば、ユーザまたは店員による入力、図示しない店舗の端末、または店舗装置3からの受信である。
【0207】
(ステップS811)端末処理部23は、ステップS801で受け付けられた入力に含まれる決済情報を取得する。
【0208】
(ステップS812)端末処理部23は、第一タイマーが示す時間である第一時間を取得する。端末処理部23は、第一タイマーをリセットする。
【0209】
(ステップS813)端末処理部23は、第二タイマーが示す時間である第二時間を取得する。端末処理部23は、第二タイマーをリセットする。
【0210】
(ステップS814)端末処理部23は、決済情報等を構成する。端末送信部24は、当該決済情報等を支援装置1に送信する。ステップS801に戻る。なお、決済情報等は、例えば、決済情報、第一時間、第二時間、ユーザ識別子、店舗識別子を含む。
【0211】
(ステップS815)端末処理部23は、ステップS801で受け付けられた入力が出力指示であるか否かを判断する。出力指示である場合はステップS816に行き、出力指示でない場合はステップS819に行く。
【0212】
なお、出力指示の入力は、例えば、ユーザまたは店員の入力、図示しない店舗の端末、または店舗装置3からの受信である。
【0213】
(ステップS816)端末送信部24は、端末格納部21のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を有する出力指示を、支援装置1に送信する。
【0214】
(ステップS817)端末受信部25は、支援装置1からユーザ情報を受信したか否かを判断する。ユーザ情報を受信した場合はステップS818に行き、ユーザ情報を受信しなかった場合はステップS817に戻る。
【0215】
(ステップS818)端末処理部23は、ステップS817で受信されたユーザ情報を出力する。ステップS801に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、ディスプレイへの表示であるが、端末格納部21への蓄積等でも良い。
【0216】
(ステップS819)端末処理部23は、ステップS801で受け付けられた入力が、店舗に対する評価であるか否かを判断する。評価である場合はステップS820に行き、出力指示でない場合はステップS821に行く。なお、評価は、店舗識別子に対応付いている。
【0217】
(ステップS820)端末送信部24は、ステップS801で受け付けられた評価を、店舗識別子とユーザ識別子とに対応付けて、支援装置1に送信する。ステップS801に戻る。
【0218】
(ステップS821)端末受付部22は、音情報または映像を取得する。
【0219】
(ステップS822)端末記録部231は、ステップS821で取得された音情報または映像が記録条件に合致するか否かを判断する。記録条件に合致する場合はステップS823に行き、記録条件に合致しない場合はステップS801に戻る。
【0220】
(ステップS823)端末送信部24は、音情報または映像である記録情報を、ユーザ識別子に対応付けて、支援装置1に送信する。なお、端末送信部24は、店舗識別子にも対応付けて、記録情報を支援装置1に送信することは好適である。
【0221】
(ステップS824)端末記録部231は、音情報または映像を蓄積する。ステップS801に戻る。
【0222】
(ステップS825)端末受信部25は、支援装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS826に行き、情報を受信しなかった場合はステップS801に戻る。なお、情報は、例えば、支援情報である。
【0223】
(ステップS826)端末処理部23は、ステップS825で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。端末出力部26は、当該情報を出力する。ステップS801に戻る。
【0224】
なお、
図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0225】
以下、本実施の形態における支援システムAの具体的な動作例について説明する。支援システムAの概念図は
図1である。
【0226】
今、支援装置1の店舗管理部111には、
図9に示す構造を有する店舗管理表が格納されている。店舗管理表とは、店舗情報を管理する表である。店舗管理表には、「ID」「店舗識別子」「店舗属性値」を有する1以上のレコードが管理される。「店舗属性値」は、ここでは「住所」「店舗種類」「支援店員有無」「商品陳列方法」「車イス」「評価値」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「住所」は店舗の住所である。「店舗種類」は店舗の種類である。「支援店員有無」は店舗に支援のための店員が存在するか否かを示す属性である。「商品陳列方法」は店舗における商品陳列の方法を示す情報(例えば、「雑然」または「整頓」)である。「車イス」は店舗において車イスが通れるか否かを示す情報(例えば、「OK」または「NG」)である。「評価値」は店舗の評価値である。
【0227】
ユーザ管理部112には、
図10に示す構造を有するユーザ管理表が格納されている。ユーザ管理表とは、ユーザ情報を管理する表である。ユーザ管理表には、「ID」「ユーザ識別子」「ユーザ属性値」を有する1以上のレコードが管理される。「ユーザ属性値」は、ここでは「自宅住所」「障害度」「障害内容」「固有推薦条件」「決済手段識別子」「上限」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「自宅住所」はユーザの自宅の住所である。「障害度」はユーザの障害の度合いを示し、ここでは「1」から「5」の5段階である。「障害内容」は、ユーザの障害の内容を示す。「固有推薦条件」は、ユーザに店舗を推薦する場合の、ユーザ固有の条件である。「決済手段識別子」は、ユーザの決済手段(例えば、クレジットカード、電子マネー)のユーザの固有のID(例えば、クレジットカード番号、電子マネーのアプリのユーザID)である。「上限」は、ユーザが単位期間(ここでは、1ヶ月)において買物できる上限の金額である。
【0228】
格納部11には、
図11に示す構造を有する決済管理表が格納されている。決済管理表とは、決済情報を管理する表である。決済管理表には、「ID」「ユーザ識別子」「日時」「店舗識別子」「金額」「商品識別子」「支援店員」「記録情報」を有する1以上のレコードが管理される。「ID」は、レコードを識別する情報である。「日時」は、決済が行われた日時である。「ユーザ識別子」は決済を行ったユーザの識別子である。「店舗識別子」は、ユーザが買物を行った店舗の識別子である。「金額」は、ユーザが支払った金額である。「商品識別子」は、ユーザが購入した商品の識別子である。「支援店員」は、ユーザの買物を支援した店員の識別子である。「記録情報」は、ユーザの買物時の店舗において記録された情報である。
【0229】
さらに、格納部11には、共通推薦条件「評価値>=3」が格納されている、とする。
【0230】
かかる状況において、以下の2つの具体例について説明する。具体例1は、ユーザに、推薦する店舗の店舗情報と履歴図的情報とを提示する場合である。具体例2は、店舗の店員にユーザの障害内容等を提示する場合である。
【0231】
(具体例1)
今、チャレンジドでありユーザAが、自宅を出て、買物に出かけようとしている。そして、ユーザAまたはその保護者が、ユーザAの端末装置2にインストールされているアプリ「チャレンジド支援アプリ」を起動し、当該アプリに対して、ユーザ識別子「ユーザA」を含む「支援指示」を入力した、とする。次に、端末装置2(アプリ)は、「ユーザA」を含む「支援指示」を受け付け、支援装置1に送信する。
【0232】
次に、支援装置1の端末情報受信部121は、端末装置2から支援指示を受信する。次に、支援取得部134は、以下のように支援情報を取得する。
【0233】
支援取得部134は、受信されたユーザ識別子「ユーザA」を取得する。次に、支援取得部134は、ユーザ識別子「ユーザA」と対になる1以上の決済情報を決済管理表(
図12)から取得する。次に、支援取得部134は、取得した1以上の決済情報を用いて、履歴情報を取得する。ここで、履歴情報の一例は、2023年3月を含む日時と対になる金額(円)の合計であり、「3500(円)」であった、とする。また、支援取得部134は、ユーザ識別子「ユーザA」と対になる上限「6000円」を、ユーザ管理表(
図10)から取得する。そして、支援取得部134は、履歴情報の他の例である上限までの金額「2500(円)」を取得する。
【0234】
次に、支援取得部134は、取得した履歴情報である「3500(円)」、および上限「6000円」を用いて、チャレンジドであるユーザAに分かりやすいように、使った金額と残っている金額の割合いがイメージしやすい図である履歴図的情報を構成する。
【0235】
また、支援取得部134は、ユーザ識別子「ユーザA」と対になる固有推薦条件をユーザ管理表(
図10)から取得する。また、支援取得部134は、共通推薦条件「評価値>=3」を格納部11から取得する。次に、支援取得部134は、取得した固有推薦条件と共通推薦条件とを満たす店舗属性値を有する1または2以上の店舗情報を、店舗管理表(
図9)から決定する。そして、ここで、支援取得部134は、3つの店舗情報を決定した、とする。次に、支援取得部134は、3つの店舗情報に含まれる店舗識別子(ここでは、店舗名)を取得する。
【0236】
次に、支援取得部134は、履歴図的情報と3つの推薦する店舗名とを含む支援情報を構成する。次に、支援送信部142は、当該支援情報を端末装置2に送信する。
【0237】
次に、端末装置2は、当該支援情報を受信し、出力する。かかる出力例は、
図12である。
図12において、1201は、推薦する店舗の情報である。1202は、履歴図的情報である。なお、
図12において、上限まで買物できる金額も示されている。
【0238】
以上、本具体例において、チャレンジドのユーザが決済手段を適切に使えるように、ユーザに支援情報を提供できる。
【0239】
(具体例2)
具体例1において提案された店舗からユーザAが一の店舗(コンビニY〇〇駅前店)を選択し、当該店舗に到着した、とする。なお、この間、当該アプリは起動し続けている、とする。
【0240】
そして、ユーザAが店舗に入った後、端末装置2は、端末装置2のマイクから音情報を取得している、とする。
【0241】
そして、端末装置2の端末記録部231は、取得された音情報が記録条件に合致すると判断した、とする。ここで、記録条件は、音の特徴量である「音量が閾値以上」である、とする。つまり、ユーザAが奇声を上げている状況になった、とする。すると、端末記録部231は、当該音情報の録音を開始する。また、端末送信部24は、当該音情報である記録情報を、ユーザ識別子「ユーザA」に対応付けて、支援装置1に送信する。
【0242】
次に、支援装置1の端末情報受信部121は、「ユーザA」に対応付く記録情報を端末装置2から受信する。次に、記録部132は、ユーザ識別子に「ユーザA」対応付けて、受信された記録情報をユーザ管理表(
図10)に蓄積する、とする。なお、当該店舗で決済が行われた場合、記録情報は、決済情報に対応付けられて、蓄積されても良い。
【0243】
次に、処理部13は、受信された記録情報が送信条件(ここでは、「音量が閾値以上」)に合致する、と判断する。
【0244】
そして、支援取得部134は、店員支援情報を取得する。つまり、支援取得部134は、「ユーザA」と対になる障害内容「簡単なあいさつ程度の・・・・」をユーザ管理表(
図10)から取得する。なお、ここで、障害内容は、店員支援情報の一例である。
【0245】
次に、支援送信部142は、記録情報等を送信してきた端末装置2に、取得された店員支援情報を送信する。
【0246】
次に、端末装置2は、障害内容を受信し、出力する。かかる出力例は、
図13である。
図13において、1301は、店員支援情報である。店員は、かかる店員支援情報を見て、チャレンジドであるユーザに対する適切な接客ができるようになる。
【0247】
また、店員は、ユーザAの端末装置2の1302の「店員対応」ボタンを指示し、自分の氏名を入力した、とする。すると、端末装置2は、当該氏名を受け付け、「ユーザA」に対応付けて、当該氏名を支援装置1に送信する。
【0248】
次に、支援装置1の受信部12は、「ユーザA」に対応付けて、当該氏名を受信する。処理部13は、「ユーザA」に対応付けて、当該氏名を蓄積する。
【0249】
そして、その後、ユーザAは、ユーザAのクレジットカードを用いて商品を購入した、とする。そして、例えば、端末装置2または店舗装置3から、「ユーザA」に対応付く決済情報が支援装置1に送信された、とする。
【0250】
次に、支援装置1の決済受信部122は、「ユーザA」に対応付く決済情報を受信する。次に、処理部13は、受信された決済情報をユーザ識別子「ユーザA」に対応付けて決済管理表(
図11)に蓄積する。かかるレコードは、例えば決済管理表(
図11)の「ID=3」のレコードである。
【0251】
以上、本具体例において、チャレンジドのユーザを店員が支援するための情報を提供できる。
【0252】
以上、本実施の形態によれば、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に、当該ユーザを支援するための情報を提供できる。
【0253】
また、本実施の形態によれば、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用するために
【0254】
また、本実施の形態によれば、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援する店員にユーザ支援のための適切な情報を提供できる。
【0255】
また、本実施の形態によれば、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援する店員にユーザの情報を提供できる。
【0256】
また、本実施の形態によれば、適切なタイミングで、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援するための情報を提供できる。
【0257】
また、本実施の形態によれば、チャレンジドであるユーザに、決済手段の利用履歴を分かりやすく提供できる。
【0258】
さらに、本実施の形態によれば、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際の状況を記録に残すことができる。
【0259】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における支援装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、チャレンジドであるユーザを識別するユーザ識別子を受信する端末情報受信部と、前記ユーザ識別子で識別される前記ユーザが店舗で決済手段を利用することを支援する支援情報を取得する支援取得部と、前記支援情報を前記ユーザの端末装置に送信する支援送信部として機能させるためのプログラムである。
【0260】
また、端末装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、音声と画像のうちの1種類以上の記録情報である入力を受け付ける端末受付部と、前記記録情報が記録条件を満たした場合に、前記記録情報を支援装置に送信する端末送信部として機能させるためのプログラムである。
【0261】
また、
図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の支援装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図15は、システム300のブロック図である。
【0262】
図14において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0263】
図15において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0264】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の支援装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0265】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の支援装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0266】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0267】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0268】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0269】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0270】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0271】
以上のように、本発明にかかる支援装置は、チャレンジドであるユーザが決済手段を使用する際に支援できるという効果を有し、支援装置等として有用である。
【符号の説明】
【0272】
A 支援システム
1 支援装置
2 端末装置
3 店舗装置
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 店舗管理部
112 ユーザ管理部
121 端末情報受信部
122 決済受信部
131 評価元取得部
132 記録部
133 評価部
134 支援取得部
141 記録送信部
142 支援送信部
231 端末記録部