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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168748
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報提供装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20241128BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085671
(22)【出願日】2023-05-24
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
(71)【出願人】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】野見山 大基
(72)【発明者】
【氏名】武富 卓三
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】介護をより適切に支援できる情報提供装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、情報提供装置は、複数の第1センサの第1検出結果を取得可能な取得部と、前記第1検出結果に基づく第1動作を実施可能な処理部と、を含む。前記複数の第1センサの1つは、複数の被介護者の一人の排泄を検出可能である。前記処理部は、前記第1動作において、第1条件が満たされる場合に第1情報を提示し、前記第1条件が満たされない場合に前記第1情報を提示しない。前記第1条件は、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の少なくともいずれかを満たす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1センサの第1検出結果を取得可能な取得部と、
前記第1検出結果に基づく第1動作を実施可能な処理部と、
を備え、
前記複数の第1センサの1つは、複数の被介護者の一人の排泄を検出可能であり、
前記処理部は、前記第1動作において、第1条件が満たされる場合に第1情報を提示し、前記第1条件が満たされない場合に前記第1情報を提示せず、
前記第1条件は、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の少なくともいずれかを満たし、
前記第1検出状態において、時刻が定められた第1時刻を過ぎ、
前記第1条件が前記第1検出状態を含む場合、前記第1情報は、前記複数の第1センサのうちで前記時刻が前記第1時刻を過ぎるまでに排泄を検出した少なくとも1つの前記第1センサを特定する情報を含み、
前記第2検出状態において、前記複数の第1センサのうちで前記排泄を検知した前記第1センサの数が定められた第1値以上であり、
前記第1条件が前記第2検出状態を含む場合、前記第1情報は、前記排泄を検知した前記第1センサの前記数に対応する前記第1センサを特定する情報を含み、
前記第3検出状態において、第1期間内の第1期間内時刻において、前記複数の第1センサの最初の1つが前記排泄を検出し、
前記第1条件が前記第3検出状態を含む場合、前記第1情報は、第2期間内時刻までに前記排泄を検知した前記第1センサを特定する情報を含み、前記第2期間内時刻は、前記第1期間内であり、前記第1期間内時刻よりも後であり、前記第1期間内時刻と前記第2期間内時刻との間の時間が定められる、情報提供装置。
【請求項2】
前記処理部は、第2動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、第1グループについての第1グループ介護情報、及び、第2グループについての第2グループ介護情報を提供し、
前記第1グループは、前記複数の被介護者の一部であり、
前記第2グループは、前記複数の被介護者の別の一部であり、
前記第1グループ及び前記第2グループは、前記複数の被介護者の過去の排泄に関する情報に基づいて定められ、
前記第1グループ介護情報は、前記第1グループに関する排泄介護の適切な時刻を含み、
前記第2グループ介護情報は、前記第2グループに関する排泄介護の適切な時刻を含む、請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記処理部は、第2動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、第1グループについての第1グループ介護情報、及び、第2グループについての第2グループ介護情報を提供し、
前記第1グループは、前記複数の被介護者の一部であり、
前記第2グループは、前記複数の被介護者の別の一部であり、
前記第1グループ及び前記第2グループは、前記複数の被介護者の過去の排泄に関する情報、及び、前記複数の被介護者の位置に基づいて定められ、
前記第1グループ介護情報は、前記第1グループのための第1介護者に関する情報を含み、
前記第2グループ介護情報は、前記第2グループのための第2介護者に関する情報を含む、請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記処理部は、第3動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第3動作において、前記複数の被介護者の少なくとも一人に関する介護提供情報を提示し、
前記介護提供情報は、前記複数の被介護者の前記少なくとも一人に関する、身体情報、過去の排泄に関する情報、食事情報、服薬情報、運動量情報、体位変換情報、生体情報、睡眠情報、生活情報、及び、環境情報の少なくともいずれかに基づいて定められ、
前記介護提供情報は、前記複数の被介護者の前記少なくとも一人に関する排泄の予測時刻を含む、請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記処理部は、第4動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第4動作において、前記特定された前記第1センサに対応する前記複数の被介護者の少なくとも一人の排泄介護に使用される複数の物品に関する物品情報を提示可能である、請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記物品情報を、前記排泄介護を行う介護者のための情報端末、または、前記複数の物品が保管される保管場所に設けられる表示装置の少なくともいずれかに表示させることが可能である、請求項5に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記処理部は、第5動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第5動作において、前記特定された前記第1センサに対応する前記複数の被介護者の前記一人の排泄介護の開始に関する開始検出結果に基づいて、前記複数の被介護者の前記一人の部屋に設けられる装置を介護開始状態に移行させる、請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記処理部は、第6動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第6動作において、前記排泄介護の終了に関する終了検出結果に基づいて、前記装置を介護終了状態に移行させる、請求項7に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記処理部は、第7動作が実施可能であり、
前記処理部は、前記第7動作において、前記複数の物品の少なくともいずれかが前記保管場所に戻されたか否かに関する物品検出結果を取得し、
前記処理部は、前記物品検出結果を含む情報をメモリに保存可能である、請求項6に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記処理部は、第8動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第8動作において、前記複数の被介護者に関して予想される排泄介護の発生に関する情報を提示する、請求項1~4のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、施設において各種の介護が行われる。介護の支援が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-245779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、介護をより適切に支援できる情報提供装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、情報提供装置は、複数の第1センサの第1検出結果を取得可能な取得部と、前記第1検出結果に基づく第1動作を実施可能な処理部と、を含む。前記複数の第1センサの1つは、複数の被介護者の一人の排泄を検出可能である。前記処理部は、前記第1動作において、第1条件が満たされる場合に第1情報を提示し、前記第1条件が満たされない場合に前記第1情報を提示しない。前記第1条件は、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の少なくともいずれかを満たす。前記第1検出状態において、時刻が定められた第1時刻を過ぎる。前記第1条件が前記第1検出状態を含む場合、前記第1情報は、前記複数の第1センサのうちで前記時刻が前記第1時刻を過ぎるまでに排泄を検出した少なくとも1つの前記第1センサを特定する情報を含む。前記第2検出状態において、前記複数の第1センサのうちで前記排泄を検知した前記第1センサの数が定められた第1値以上である。前記第1条件が前記第2検出状態を含む場合、前記第1情報は、前記排泄を検知した前記第1センサの前記数に対応する前記第1センサを特定する情報を含む。前記第3検出状態において、第1期間内の第1期間内時刻において、前記複数の第1センサの最初の1つが前記排泄を検出する。前記第1条件が前記第3検出状態を含む場合、前記第1情報は、第2期間内時刻までに前記排泄を検知した前記第1センサを特定する情報を含み、前記第2期間内時刻は、前記第1期間内であり、前記第1期間内時刻よりも後であり、前記第1期間内時刻と前記第2期間内時刻との間の時間が定められる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態は、介護をより適切に支援できる情報提供装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る情報提供装置を例示する模式図である。
図2図2は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作を例示する模式図である。
図3図3は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作の一部を例示する模式図である。
図4図4は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作の一部を例示する模式図である。
図5図5は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作の一部を例示する模式図である。
図6図6は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作の一部を例示する模式図である。
図7図7は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作の一部を例示する模式図である。
図8図8は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作の一部を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る情報提供装置を例示する模式図である。
実施形態に係る情報提供装置70は、取得部72及び処理部71を含む。取得部72は、複数の第1センサ10の第1検出結果S1を取得可能である。処理部71は、第1検出結果S1に基づく第1動作を実施可能である。情報提供装置70は、支援システム110(介護支援システム)に含まれて良い。
【0010】
支援システム110は、例えば、情報提供装置70、複数の第1センサ10、及び、情報端末78を含んで良い。支援システム110は、例えば、サーバ75及びメモリ76などを含んで良い。
【0011】
複数の第1センサ10の1つは、複数の被介護者81の一人の排泄を検出可能である。例えば、複数の第1センサ10は、複数の被介護者81の排泄をそれぞれ検出する。複数の第1センサ10は、例えば、排泄に伴う色及び臭いの少なくともいずれかなどにより、排泄を検出する。複数の第1センサ10のそれぞれは、固有の認識名を有する。認識名は、被介護者81の名前、部屋55、または、ベッド番号などを含んで良い。
【0012】
複数の被介護者81のそれぞれは、例えば電動家具51を使用する。電動家具51は、例えば、電動ベッドなどでよい。第1センサ10は、例えば、電動家具51に設けられて良い。電動家具51は、マットレスを含んで良い。第1センサ10は、例えば、マットレスの下などに置かれて良い。
【0013】
取得部72は、例えば、インタフェースである。複数の第1センサ10と取得部72との間の通信は無線または有線の任意の方法で行われて良い。取得部72が取得した情報(例えば第1検出結果S1)が処理部71に供給される。
【0014】
図2は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作を例示する模式図である。
図3図8は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作の一部を例示する模式図である。
以下、実施形態において実施可能ないくつかの動作の例について説明する。図2に示すように、種々の動作が行われて良い。
【0015】
(第1動作)
処理部71は、第1動作において、以下の第1条件が満たされる場合に第1情報IF1を提示する。処理部71は、第1条件が満たされない場合に第1情報IF1を提示しない。
【0016】
図1に示すように、介護者82は、被介護者81を介護する。介護者82は、例えば被介護者81の排泄介護を行う。介護者82は、情報端末78を持つ。情報端末78は、例えば、携帯端末で良い。第1情報IF1は、情報端末78の表示部78Dに表示されて良い。第1情報IF1は、文字情報を含む。第1情報IF1は、図情報(例えばピクトグラムなど)を含んで良い。図5は、第1動作において表示部78Dに表示される第1情報IF1を例示している。
【0017】
第1情報IF1は、排泄介護に関する情報を含む。第1情報IF1は、複数の被介護者81の排泄介護の時間、順番、及び、必要な物品41などの少なくともいずれかに関する情報を含む。第1情報IF1が介護者82に提示されることで、介護者82の介護がサポートされる。効率の良い介護が可能である。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。介護をより適切に支援できる情報提供装置を提供できる。
【0018】
実施形態において、第1条件は、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の少なくともいずれかを満たす。
【0019】
第1検出状態において、現在の時刻が定められた第1時刻を過ぎる。複数の第1センサ10の少なくとも1つは、現在の時刻が第1時刻を過ぎるまでに排泄を検出する。このような第1条件が第1検出状態を含む場合、第1情報IF1は、複数の第1センサ10のうちで、現在の時刻が第1時刻を過ぎるまでに排泄を検出した少なくとも1つの第1センサ10を特定する情報を含む。
【0020】
このように、第1検出状態においては、現在の時刻が定められた第1時刻を過ぎた場合に、排泄を検出した第1センサ10の認識名が第1情報IF1として提示される。この場合、複数の第1センサ10の少なくとも1つが排泄を検出しても、現在の時刻が第1時刻を過ぎる前においては、第1情報IF1を提供しない。例えば、第1時刻までに排泄を検出した1つ以上の第1センサ10に対応する排泄介護がまとめて実施される。効率的な介護が可能になる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0021】
第1時刻は、例えば、介護計画などにより定めされて良い。第1時刻及び介護計画は、メモリ76に保存されて良い。
【0022】
一方、第2検出状態において、複数の第1センサ10のうちで排泄を検知した第1センサ10の数が定められた第1値以上である。第1条件がこのような第2検出状態を含む場合、第1情報IF1は、排泄を検知した第1センサ10の上記の数に対応する第1センサ10を特定する情報を含む。例えば、第1情報IF1として、この情報は、第1センサ10に対応する認識名を含む。
【0023】
第1条件が第2検出状態を含む場合、複数の第1センサ10のいずれかが排泄を検出しても、排泄を検出した第1センサ10の数が第1値未満の場合は、第1情報IF1が提示されない。排泄を検出した第1センサ10の数が第1値以上になった場合に、第1情報IF1が提示され、排泄が検出された複数の被介護者81の排泄介護がまとめて実施される。効率的な介護が可能になる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0024】
第1値は、例えば、介護計画などに基づいて定められて良い。第1値は、メモリ76に保存されて良い。
【0025】
一方、第3検出状態において、第1期間内の第1期間内時刻において、複数の第1センサ10の最初の1つが排泄を検出する。第2期間内時刻は、上記の第1期間内であり、第1期間内時刻よりも後である。第1期間内時刻と第2期間内時刻との間の時間は定められる。第1条件が上記の第3検出状態を含む場合、第1情報IF1は、第2期間内時刻までに排泄を検知した第1センサ10を特定する情報(例えば認識名)を含む。
【0026】
第3検出状態においては、排泄を検出した第1センサ10が最初の1つの場合は、第1情報IF1が提示されない。第1期間内時刻から第2期間内時刻までに1つ以上の別の第1センサ10が排泄を検出した場合に、排泄を検出した最初の1つの第1センサ10と、上記の1つ以上の別の第1センサ10について、認識名が第1情報IF1として提示される。この例では、最初に排泄を検出した第1期間内時刻と、定めら得た時間が経過した第2期間内時刻と、の間に排泄を検出した複数の第1センサ10に関して、認識名がまとめて、第1情報IF1として提示される。効率的な介護が可能になる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0027】
第1期間内時刻と第2期間内時刻との間の差(経過時間)は、例えば、介護計画などに基づいて定められて良い。経過時間は、メモリ76に保存されて良い。
【0028】
このように、第1条件が、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の少なくともいずれかを満たす場合に、第1情報IF1が提示されて良い。第1条件が、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態を満たさない場合に、第1情報IF1が提示されない。これにより、排泄に関する情報がまとめて提示される。このような第1動作が実施されることで、効率的な介護が支援できる。図5に示すように、この例では、表示部78Dにおいて、排泄に関する情報が、3人についてまとめて表示される。例えば、過去の排泄ケアの作業効率から推奨する順番が算出されても良い。その順番に基づいて、排泄ケアの順番が表示されて良い。
【0029】
実施形態において、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の少なくとも2つが満たされた場合に、上記の第1動作が実施されて良い。実施形態において、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の3つが満たされた場合に、上記の第1動作が実施されて良い。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0030】
(第2動作)
処理部71は、以下の第2動作を実施可能で良い(図2参照)。処理部71は、第2動作において、第1グループについての第1グループ介護情報、及び、第2グループについての第2グループ介護情報を提供する。これらの情報は、第1情報IF1に含まれて良い。これらの情報は、例えば、情報端末78の表示部78Dなどに表示されて良い(図1参照)。
【0031】
第1グループは、複数の被介護者81の一部である。第2グループは、複数の被介護者81の別の一部である。第1グループ及び第2グループは、複数の被介護者81の過去の排泄に関する情報に基づいて定められる。例えば、排泄の時刻が似ているかどうかに基づいて、複数のグループが定められて良い。排泄に関する類似性に基づいて、複数の被介護者81が複数のグループに分類される。
【0032】
第1グループ介護情報は、第1グループに関する排泄介護の適切な時刻を含む。第2グループ介護情報は、第2グループに関する排泄介護の適切な時刻を含む。例えば、排泄の時刻の類似性に基づいて、排泄介護の適切な時刻が定められる。適切な時刻に基づく排泄介護が行われることで、効率の高い介護の支援が可能になる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0033】
例えば、表示部78Dに図4に例示する画像が表示される。図4の左の表示画面のように、1つのグループについて、複数の被介護者81に関する排泄に関する情報が表示される。例えば、「今日排泄ケアが必要になりそうな人」に関して、「予想時刻」及び「平均ケア時間」が予報として表示される。例えば、「予想時刻」は、排泄検知センサにより過去に検出された値を正解データとして、機械学習などにより予測されて値である。例えば、「平均ケア時間」は、記録されたケア時間から算出される。
【0034】
図4に示すように、この際、「申し送り」の情報を表示するための入力用画像が表示されて良い。この「申し送り」の入力用画像がタッチされると、図4の右側の表示画面に移行する。図4の右側の画面に例示するように、「申し送り」の内容が表示される。
【0035】
実施形態において、以下のような第2動作が実施されて良い。処理部71は、第2動作において、第1グループについての第1グループ介護情報、及び、第2グループについての第2グループ介護情報を提供する。この例では、第1グループ及び第2グループは、複数の被介護者81の過去の排泄に関する情報、及び、複数の被介護者81の位置に基づいて定められる。複数の被介護者81の位置は、複数の被介護者81の居る部屋55、または、フロア階数などを含む。第1グループ介護情報は、第1グループのための第1介護者に関する情報を含む。第2グループ介護情報は、第2グループのための第2介護者に関する情報を含む。第1介護者が、複数の介護者82の一人である。第2介護者は、複数の介護者82の別の一人である。第1介護者の数が複数でも良い。第2介護者の数が複数でも良い。
【0036】
この例では、過去の排泄状態と、被介護者81の場所と、に基づいて排泄介護を行う介護者82が指定されて提示される。効率的な排泄介護が実施できる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0037】
過去の排泄の状態に関する情報、及び、分類された複数のグループ(例えば、第1グループ及び第2グループなど)に関する情報は、メモリ76などに保存されて良い。
【0038】
(第3動作)
処理部71は、以下の第3動作を実施可能で良い(図2参照)。処理部71は、第3動作において、複数の被介護者81の少なくとも一人に関する介護提供情報を提示する。介護提供情報は、複数の被介護者81の上記の少なくとも一人に関する、身体情報、過去の排泄に関する情報、食事情報、服薬情報、運動量情報、体位変換情報、生体情報、睡眠情報、生活情報、及び、環境情報の少なくともいずれかに基づいて定められる。介護提供情報は、複数の被介護者81の上記の少なくとも一人に関する排泄の予測時刻を含む。予測時刻が提示されることで、効率的な介護が実施できる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。生体情報は、例えば、心拍数、呼吸数及び活動量の少なくともいずれかを含む。睡眠情報は、例えば、起床時刻、就床時刻、睡眠時間及び覚醒時間の少なくともいずれかを含む。生活情報は、例えば、入浴時刻及び外出時間の少なくともいずれかを含む。
【0039】
介護提供情報は、第1情報IF1に含まれて良い。介護提供情報は、例えば、情報端末78の表示部78Dなどに表示されて良い(図1参照)。
【0040】
上記の介護提供情報は、複数の被介護者81の上記の少なくとも一人に関しての、食事に関する食事提案、服薬に関する服薬提案、運動に関する運動提案、体位変換に関する体位変換提案、起床に関する起床提案、就床に関する就床提案、及び、入浴に関する入浴提案の少なくともいずれかを含んで良い。食事提案、服薬提案、運動提案、体位変換提案、起床提案、就床提案、及び、入浴提案の少なくともいずれかは、複数の被介護者81の上記の少なくとも一人に関する排泄の予測時刻が、複数の被介護者81の他の少なくとも一人の排泄の予測時刻に近くなるように定められて良い。例えば、排泄時刻が近くなることで、複数の被介護者81について、効率的な排泄介護が実施できる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0041】
例えば、排泄の時刻は、食事の時刻、服薬の時刻、運動の時刻、体位変換時刻、起床時刻、就床時刻、または、入浴時刻などに依存する場合がある。食事の時刻、服薬の時刻、体位変換時刻、起床就床時刻、及び、入浴時刻の少なくともいずれかを制御することで、排泄の時刻が制御可能である。例えば、上記の食事提案は、食事時刻の提案を含む。上記の服薬提案は、服薬時刻の提案を含む。上記の運動提案は、運動時刻の提案を含む。上記の体位変換提案は、体位変換時刻の提案を含む。上記の起床提案は、起床時刻の提案を含む。就床提案は、就床時刻の提案を含む。上記の入浴提案は、入浴時刻の提案を含む。
【0042】
上記の身体情報は、複数の被介護者81の上記の少なくとも一人に関する、性別、身長、体重及び要介護度の少なくともいずれかを含んで良い。上記の、過去の排泄結果に関する情報は、尿量、尿色、便の硬さ、便量、及び、便色の少なくともいずれかに関する情報を含んで良い。上記の食事情報は、食事内容、食事時刻、水分摂取量及び水分時刻の少なくともいずれかを含んで良い。上記の服薬情報は、服薬内容及び服薬時刻の少なくともいずれかを含んで良い。上記の環境情報は、温度、湿度及び気圧の少なくともいずれかを含んで良い。これらの情報により、排泄の時刻がより高く予測可能である。
【0043】
(第4動作)
処理部71は、以下の第4動作を実施可能で良い(図2参照)。処理部71は、第4動作において、排泄介護に使用される複数の物品41に関する物品情報を提示可能である(図1参照)。複数の物品41は、第1動作において特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の少なくとも一人の排泄介護に使用される。
【0044】
複数の物品41は、例えば、おむつ、お尻ふき、清拭用液体(水などでも良い)、ごみ袋、及び、手袋などの少なくともいずれかを含む。例えば、おむつの、品種及びサイズなどが、特定された第1センサ10に対応する被介護者81に適するように選択され、提示されて良い。複数の被介護者81の排泄介護がまとめて実施できるように、複数の物品41のリストが提示される。
【0045】
処理部71は、このような物品情報を、排泄介護を行う介護者82のための情報端末78、または、複数の物品41が保管される保管場所45に設けられる表示装置45Dの少なくともいずれかに表示させることが可能である。例えば、物品情報は、例えば、第1情報IF1に含まれて良い。
【0046】
例えば、複数の被介護者81のそれぞれに必要な複数の物品41がまとめて表示される。これにより、介護者82は、必要な複数の物品41を効率的に集めることができる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0047】
介護者82は、集めた複数の物品41を、キャリア83(図1参照)などに入れて運ぶことができる。キャリア83は、例えば、バッグなどで良い。
【0048】
例えば、表示部78Dに図6に例示する画像が表示される。図6に示すように、排泄介護を行うために必要な物品がまとめて表示される。図6に例示するように、「排泄ケア用品の準備忘れ」が表示されても良い。例えば、お尻ふき、清拭用液体、ごみ袋、または、手袋などがキャリア83に入れられていない場合、「入っていません」の情報が表示される。例えば、おむつがキャリア83に入れられていない場合、「取っていません」の情報が表示されても良い。
【0049】
(第5動作)
処理部71は、以下の第5動作を実施可能で良い(図2参照)。処理部71は、第5動作において、排泄介護の開始に関する開始検出結果C1(図1参照)に基づいて、装置50を介護開始状態に移行させる。装置50は、排泄介護の対象となる複数の被介護者81の一人の部屋55に設けられる。排泄介護は、第1動作で特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の一人の排泄介護である。
【0050】
排泄介護の開始は、例えば、複数の電子デバイスにより検出できる。例えば、排泄介護の開始に関する開始検出結果C1は、例えば、第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の少なくともいずれかから得られて良い(図1参照)。第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の一方は、介護者82に持たれて良い。第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の一方は、介護者82が持つキャリア83に設けられて良い。第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の他方は、第1動作により特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の一人に持たれる。または、第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の他方は、第1動作により特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の一人の部屋55に設けられて良い。
【0051】
1つの例において、第1電子デバイス31は、電子タグである。第2電子デバイス32は、受信機などである。例えば、近距離通信が行われる。
【0052】
例えば、第1電子デバイス31と第2電子デバイス32との間の通信により、第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の上記の一方が、特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の一人に近づいたことが検出可能である。
【0053】
上記の介護者82は、特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の上記の一人の排泄介護を行う。
【0054】
第1電子デバイス31と第2電子デバイス32との間の通信により、第1電子デバイス31と第2電子デバイス32との間の距離がしきい値以下に短くなったことが検出される。この検出結果が、排泄介護の開始に関する開始検出結果C1とみなされる。
【0055】
装置50は、例えば、電動家具51(例えば電動ベッド)、照明装置52、及び、衛生管理装置53の少なくともいずれかを含む。介護開始状態への移行は、例えば、電動家具51の制御、照明装置52の制御、及び、衛生管理装置53の制御の少なくともいずれかを含む。衛生管理装置53は、換気装置、空気清浄装置、除菌装置、消臭装置及びアロマディフューザよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
【0056】
電動家具51の制御は、電動家具51の高さの制御、電動家具51の角度(ボトムの角度)の制御、及び、電動家具51に含まれるマットレスの硬さの制御の少なくともいずれかを含んで良い。
【0057】
介護開始状態への移行において、例えば、電動家具51の高さの制御は、高さを排泄介護に適した状態(高い状態)にすることを含む。介護開始状態への移行において、例えばb、電動家具51の角度の制御は、電動家具51の背角度の減少、及び、電動家具51の膝角度の減少の少なくともいずれかを含む。例えば、介護開始状態において、背角度及び膝角度は、は実質的に0度(水平)である。介護開始状態への移行において、例えば、マットレスの硬さの制御は、マットレスの硬さの上昇を含む。
【0058】
介護開始状態への移行において、照明装置52の制御は、照明装置52の明るさを上昇させることを含む。介護開始状態への移行において、衛生管理装置53の制御は、例えば、衛生管理装置53の動作能力(例えば動作出力)を上昇させることを含む。衛生管理装置53の制御は、例えば、換気装置の換気量を上昇させることを含む。衛生管理装置53の制御は、例えば、空気清浄装置の制御(例えばオンなど)を含む。衛生管理装置53の制御は、例えば、除菌装置の制御(オンなど)を含む。衛生管理装置53の制御は、例えば、消臭装置の制御(オンなど)を含む。衛生管理装置53の制御は、例えば、アロマディフューザの制御(オンなど)を含む。
【0059】
排泄介護の開始に関する開始検出結果C1に基づいて、装置50は、上記の介護開始状態に移行する。これにより、排泄介護が効率的に実施できる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0060】
第5動作に関連して、処理部71は、開始検出結果C1に基づいて、排泄介護の開始に関する介護開始時刻をメモリ76に保存可能である。介護開始時刻が効率的に記録される。
【0061】
(第6動作)
処理部71は、第6動作を実施可能で良い(図2参照)。第6動作は、上記の第5動作と組み合わされて実施されて良い。処理部71は、第6動作において、排泄介護の終了に関する終了検出結果C2(図1参照)に基づいて、装置50を介護終了状態に移行させる。
【0062】
終了検出結果C2は、例えば、第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の少なくともいずれかから得られて良い。第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の一方は、介護者82に持たれる(例えばキャリア83)。第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の他方は、第1動作において特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の一人に持たれる。または、第1電子デバイス31及び第2電子デバイス32の他方は、第1動作において特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の一人の部屋55に設けられる。第1電子デバイス31と第2電子デバイス32との間の通信により、排泄介護の終了が検出可能である。例えば、第1電子デバイス31が設けられたキャリア83が、部屋55の机に設けられた第2電子デバイス32から遠ざかることが検出される。この検出結果が終了検出結果C2となる。
【0063】
例えば、第1電子デバイス31は、第1動作において特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の上記の一人の排泄介護を行う介護者82に持たれる。これらの電子デバイスの間の距離が離れることが介護者82の位置が変化したことが推定される。この推定結果が終了検出結果C2として利用される。
【0064】
介護終了状態への移行は、例えば、電動家具51の制御、照明装置52の制御、及び、衛生管理装置53の制御の少なくともいずれかを含んで良い。
【0065】
介護終了状態への移行において、電動家具51の制御は、電動家具51の高さの制御、電動家具51の角度の制御、及び、電動家具51に含まれるマットレスの硬さの制御の少なくともいずれかを含む。介護終了状態への移行において、電動家具51の高さの制御は、高さを排泄介護の開始の前の状態に戻すことを含む。電動家具51の角度の制御は、電動家具51の背角度を排泄介護の開始の前の状態に戻すこと、及び、電動家具51の膝角度を排泄介護の開始の前の状態に戻すことの少なくともいずれかを含む。介護終了状態への移行において、マットレスの硬さの記制御は、マットレスの硬さを排泄介護の開始の前の状態に戻すことを含む。
【0066】
介護終了状態への移行において、照明装置52の制御は、照明装置52の明るさを排泄介護の開始の前の状態に戻すことを含む。介護終了状態への移行において、衛生管理装置53の制御は、衛生管理装置53の動作能力を排泄介護の開始の前の状態に戻すことを含む。衛生管理装置53の制御は、換気装置の換気量を排泄介護の開始の前の状態に戻すことを含む。衛生管理装置53の制御は、空気清浄装置の風量を排泄介護の開始の前の状態に戻すことを含む。衛生管理装置53の制御は、例えば、除菌装置の制御(オフなど)を含む。衛生管理装置53の制御は、例えば、消臭装置の制御(オフなど)を含む。衛生管理装置53の制御は、例えば、アロマディフューザの制御(オフなど)を含む。
【0067】
第6動作において、排泄介護の終了に対応する終了検出結果C2に基づいて、装置50の状態が排泄介護の前の状態に戻される。効率的な排泄介護が実施できる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0068】
第6動作の実施に関連して、処理部71は、終了検出結果C2に基づいて、排泄介護の終了に関する介護終了時刻をメモリ76に保存可能で良い。介護終了時刻が効率的に記録される。
【0069】
上記のように、第5動作及び第6動作に関連して、記録動作が実施されて良い。上記のように、処理部71は、第5動作及び第6動作を実施可能で良い。処理部71は、第5動作において、第1動作により特定された第1センサ10に対応する複数の被介護者81の上記の一人の排泄介護の開始に関する開始検出結果C1に基づいて、排泄介護の開始に関する介護開始時刻をメモリ76に保存して良い。処理部71は、第6動作において、排泄介護の終了に関する終了検出結果C2に基づいて、排泄介護の終了に関する介護終了時刻をメモリ76に保存して良い。処理部71よる記録が行われることで、介護者82の作業が支援される。
【0070】
以下、第5動作及び第6動作の例について説明する。
図3は、第1実施形態に係る情報提供装置の動作の一部を例示する模式図である。
図3は、装置50の動作シーケンスを例示している。この例では、装置50は、電動家具51(例えば電動ベッド、及び、マットレス)、照明装置52、及び、衛生管理装置53を含む。この例では、衛生管理装置53は、換気装置及び空気清浄装置を含む。
【0071】
第5動作において、処理部71は、排泄介護の開始に関する開始検出結果C1に基づいて、装置50を介護開始状態に移行させる。
【0072】
例えば、介護者82は、被介護者81の部屋に入出する。介護者82は、排泄ケアに関しての、準備、排泄ケア、及び、片付けを行い、退出する。このような介護者82の作業に応じるように、装置50が介護開始状態に移行される。
【0073】
例えば、入室の際に、処理部71は、照明装置52の照度は、就寝時の照度から、作業時の照度に上昇させる。照度の上昇はゆっくりで良い。例えば、入室前~入室の際に、処理部71は、換気装置の風量を、就寝時の風量から、作業時の風量に上昇させる。例えば、入室前から入室の際に、処理部71は、空気清浄装置の風量を、就寝時の風量から、作業時の風量に上昇させる。
【0074】
例えば、処理部71は、排泄ケアの準備の際に、電動ベッドの角度を、就寝時の角度から作業時の角度に上昇させる。例えば、処理部71は、マットレス(エアマットレス)の硬さを、就寝時の硬さから作業時の硬さに上昇させる。
【0075】
第6動作において、処理部71は、排泄介護の終了に関する終了検出結果C2に基づいて、装置50を介護終了状態に移行させる。
【0076】
例えば、処理部71は、排泄ケアの片付けの際に、電動ベッドの角度を、就寝時の角度に戻す。退出前には、電動ベッドの角度は就寝時の角度に戻る。例えば、処理部71は、マットレス(エアマットレス)の硬さを、就寝時の硬さに戻す。図3に示すように、マットレスの硬さは、介護者82の排泄ケアをサポートするように変化させる制御が行われても良い。
【0077】
例えば、処理部71は、介護者82の退出の際に、照明装置52の照度を就寝時の照度に戻す。照明装置52は、直ぐに消灯されて良い。例えば、退出後、処理部71は、換気装置の風量を、就寝時の風量に戻す。退出後、処理部71は、空気清浄装置の風量を、就寝時の風量に戻す。換気装置及び空気清浄装置において、退出後の定められた時間の間、運転が継続されても良い。
【0078】
(第7動作)
処理部71は、以下の第7動作が可能で良い(図2参照)。処理部71は、第7動作において、複数の物品41の少なくともいずれかが保管場所45に戻されたか否かに関する物品検出結果を取得する(図1参照)。複数の物品41の少なくともいずれかが保管場所45に戻されたか否かは、例えば、保管場所45に設けられる物品センサ45Sなどにより検出される。物品センサ45Sは、例えば、重量計及び撮像素子よりなる群から選択された少なくとも1つを含んで良い。
【0079】
処理部71は、物品検出結果を含む情報をメモリ76に保存可能で良い。物品検出結果を含む情報は、例えば、保管場所45から物品41が持ち出された時刻と、戻された時刻と、含む。持ち出された時刻と、戻された時刻と、の差は、例えば、介護に要した時間に対応する。メモリ76に保存した、物品検出結果を含む情報は、例えば、排泄介護の方法の改良に利用できる。例えば、処理部71により、介護記録が作成される。
【0080】
例えば、図7に例示するような、排泄介護に関する情報が、表示部78Dに表示されて良い。例えば、表示画面に表示される「記録」のための入力画像がタッチされると、表示されている情報が介護記録の少なくとも一部として、メモリ76などに記録(保存)される。
【0081】
例えば、図7の左の表示画面のように、「申し送り」の情報を表示するための入力用画像が表示されて良い。この「申し送り」の入力用画像がタッチされると、図7の右側の表示画面に移行する。右側の表示画面に例示するように、「申し送り」の内容が表示される。右側の表示画面に例示する「記録」の入力画像がタッチされると、「申し送り」の情報が記録(保存)される。
【0082】
図7の例では、排泄介護に関する情報として、「水様便」が表示されている。「水様便」の情報は、手動で入力されても良い。「水様便」の情報は、センサにより検出され、入力されても良い。
【0083】
介護記録は、介護の全体計画に反映されて良い。介護の全体計画は、排泄介護の計画を含む。
【0084】
処理部71は、例えば、物品検出結果に基づいて、物品41が保管場所45に戻されていない状態が定められた期間以上継続したことを検出した場合、情報端末78などにアラートを表示させても良い。
【0085】
(第8動作)
処理部71は、以下の第8動作を実施可能で良い(図2参照)。処理部71は、第8動作において、複数の被介護者81に関して予想される排泄介護の発生に関する情報を提示する。排泄介護の発生に関する情報は、例えば、情報端末78などに表示される(図1参照)。これにより、介護者82は効率的に排泄介護を実施できる。予想される排泄介護の発生に関する情報は、排泄介護の計画に含まれて良い。
【0086】
例えば、複数の介護者82により複数の被介護者81の排泄介護が行われる場合がある。複数の介護者82は、交代勤務により介護を実施する。処理部71は、勤務の交代の際に、「申し送り事項」の少なくとも一部を、予想される排泄介護の発生に関する情報として提示しても良い。介護者82は、必要に応じて、「申し送り事項」を入力できる。入力された「申し送り事項」が次の介護者82に提示される。
【0087】
例えば、図8に例示するような情報が、表示部78Dに表示されて良い。例えば、予想される排泄介護の発生に関する情報が表示される。例えば、表示画面に表示される「記録」のための入力画像がタッチされると、表示されている情報が介護記録の少なくとも一部として、メモリ76などに記録(保存)される。排泄ケアに要した時間が表示される。
【0088】
例えば、図8の右の表示画面のように、「申し送り」の情報が表示されても良い。この例では、「申し送り」として、食事に関する情報が表示される。「記録」の入力画像がタッチされると、「申し送り」の情報が記録(保存)される。例えば、介護をサポート可能な別の人の候補が表示されても良い。
【0089】
図2に示すように、実施形態における1つの例において、まず、上記の第8動作が実施され、排泄介護の計画(予想される排泄介護の発生に関する情報などを含む)が介護者82に提示されて良い。その後、上記の第1動作(及びまたは第2動作)が実施されて良い。第1動作において、第1情報IF1として、複数の被介護者81の排泄がまとめて提示される。第1動作に関連して、第3動作(介護提供情報の提示)が適宜実施されて良い。
【0090】
例えば、第1動作(及び/または第2動作)に基づいて、第4動作(排泄介護に使用される複数の物品41に関する物品情報の提示)が実施されて良い。第4動作の後に、第5動作(装置50の介護開始状態への移行)、及び、第6動作(装置50の介護終了状態への移行)が行われて良い。第6動作の後に、第7動作(介護に要した時間を含む物品検出結果を含む情報の保存及び記録)が実施されて良い。
【0091】
実施形態において、第1動作が実施されずに、第4動作が実施されても良い。実施形態において、第1動作が実施されずに、第4動作及び第7動作が実施されても良い。実施形態において、第1動作が実施されずに、第5動作及び第6動作が実施されても良い。このような動作によっても、効率的な介護が可能になる。介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。
【0092】
図1に示すように、複数の第2センサ20が設けられて良い。複数の第2センサ20は、支援システム110に含まれて良い。
【0093】
実施形態において、取得部72は、複数の第2センサ20の第2検出結果S2をさらに取得可能で良い。複数の第2センサ20の1つは、複数の被介護者81の一人の睡眠または覚醒を検出可能である。複数の第2センサ20は、複数の被介護者81の睡眠または覚醒をそれぞれ検出可能である。例えば、複数の第2センサ20の1つは、複数の被介護者81の一人の生体情報21を取得し、生体情報21に基づいて、睡眠または覚醒を検出する。生体情報21は、心拍、脈拍、呼吸数、及び、体動よりなる群から選択された少なくとも1つを含んで良い。
【0094】
複数の第2センサ20の1つが、複数の第1センサ10の1つと関連付けられる。例えば認識名などにより関連付けが行われて良い。
【0095】
処理部71は、排泄を検出した第1センサ10が睡眠を検出した第2センサ20に対応する場合の第1情報IF1(睡眠時第1情報)を、排泄を検出した第1センサ10が覚醒を検出した第2センサ20に対応する場合の第1情報IF1(覚醒時第1情報)と変えることが可能である(図2参照)。
【0096】
例えば、対象となる被介護者81が覚醒している場合は、排泄に応じて排泄介護が実施されて良い。一方、対象となる被介護者81が睡眠の場合は、排泄を検出しても、排泄介護を実施しない場合があっても良い。排泄介護を実施しないことで睡眠が邪魔されない。
【0097】
覚醒または睡眠の違いにより、排泄介助の実施の提案が、処理部71により制御されて良い。覚醒または睡眠の違いにより、上記の第1情報IF1の内容が変更されて良い。これにより、睡眠が邪魔されることが抑制できる。
【0098】
例えば、排泄を検出した第1センサ10が睡眠を検出した第2センサ20に対応する場合の第1情報IF1は、睡眠を検出した第2センサ20に対応する、排泄を検出した上記の第1センサ10についての情報を含まない。または、その場合の第1情報IF1は、排泄を検出した第1センサ10が睡眠を検出した第2センサ20に対応することの情報を含む。
【0099】
これにより、例えば、介護者82は、睡眠状態の被介護者81の排泄介助を省略できる。この場合において、処理部71は、その被介護者81が覚醒状態に移行したときに、その情報を、情報端末78などに表示させて良い。例えば、処理部71は、排泄を検知してからの経過時間がしきい値を超えた場合に、その情報を情報端末78などに表示させて良い。
【0100】
(第2実施形態)
第2実施形態は、支援システム110(図1参照)に係る。支援システム110は、例えば、情報提供装置70、複数の第1センサ10、及び、情報端末78を含む。支援システム110は、例えば、サーバ75及びメモリ76などを含んで良い。
【0101】
実施形態は、以下の構成を含んで良い。
(構成1)
複数の第1センサの第1検出結果を取得可能な取得部と、
前記第1検出結果に基づく第1動作を実施可能な処理部と、
を備え、
前記複数の第1センサの1つは、複数の被介護者の一人の排泄を検出可能であり、
前記処理部は、前記第1動作において、第1条件が満たされる場合に第1情報を提示し、前記第1条件が満たされない場合に前記第1情報を提示せず、
前記第1条件は、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の少なくともいずれかを満たし、
前記第1検出状態において、時刻が定められた第1時刻を過ぎ、
前記第1条件が前記第1検出状態を含む場合、前記第1情報は、前記複数の第1センサのうちで前記時刻が前記第1時刻を過ぎるまでに排泄を検出した少なくとも1つの前記第1センサを特定する情報を含み、
前記第2検出状態において、前記複数の第1センサのうちで前記排泄を検知した前記第1センサの数が定められた第1値以上であり、
前記第1条件が前記第2検出状態を含む場合、前記第1情報は、前記排泄を検知した前記第1センサの前記数に対応する前記第1センサを特定する情報を含み、
前記第3検出状態において、第1期間内の第1期間内時刻において、前記複数の第1センサの最初の1つが前記排泄を検出し、
前記第1条件が前記第3検出状態を含む場合、前記第1情報は、第2期間内時刻までに前記排泄を検知した前記第1センサを特定する情報を含み、前記第2期間内時刻は、前記第1期間内であり、前記第1期間内時刻よりも後であり、前記第1期間内時刻と前記第2期間内時刻との間の時間が定められる、情報提供装置。
【0102】
(構成2)
前記処理部は、第2動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、第1グループについての第1グループ介護情報、及び、第2グループについての第2グループ介護情報を提供し、
前記第1グループは、前記複数の被介護者の一部であり、
前記第2グループは、前記複数の被介護者の別の一部であり、
前記第1グループ及び前記第2グループは、前記複数の被介護者の過去の排泄に関する情報に基づいて定められ、
前記第1グループ介護情報は、前記第1グループに関する排泄介護の適切な時刻を含み、
前記第2グループ介護情報は、前記第2グループに関する排泄介護の適切な時刻を含む、構成1に記載の情報提供装置。
【0103】
(構成3)
前記処理部は、第2動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、第1グループについての第1グループ介護情報、及び、第2グループについての第2グループ介護情報を提供し、
前記第1グループは、前記複数の被介護者の一部であり、
前記第2グループは、前記複数の被介護者の別の一部であり、
前記第1グループ及び前記第2グループは、前記複数の被介護者の過去の排泄に関する情報、及び、前記複数の被介護者の位置に基づいて定められ、
前記第1グループ介護情報は、前記第1グループのための第1介護者に関する情報を含み、
前記第2グループ介護情報は、前記第2グループのための第2介護者に関する情報を含む、構成1に記載の情報提供装置。
【0104】
(構成4)
前記処理部は、第3動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第3動作において、前記複数の被介護者の少なくとも一人に関する介護提供情報を提示し、
前記介護提供情報は、前記複数の被介護者の前記少なくとも一人に関する、身体情報、過去の排泄に関する情報、食事情報、服薬情報、運動量情報、体位変換情報、生体情報、睡眠情報、生活情報、及び、環境情報の少なくともいずれかに基づいて定められ、
前記介護提供情報は、前記複数の被介護者の前記少なくとも一人に関する排泄の予測時刻を含む、構成1~3のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【0105】
(構成5)
前記介護提供情報は、前記複数の被介護者の前記少なくとも一人に関しての、食事に関する食事提案、服薬に関する服薬提案、運動に関する運動提案、体位変換に関する体位変換提案、起床に関する起床提案、就床に関する就床提案、及び、入浴に関する入浴提案の少なくともいずれかを含み、
前記食事提案、前記服薬提案、前記運動提案、前記体位変換提案、前記起床提案、前記就床提案、及び、前記入浴提案の少なくともいずれかは、前記複数の被介護者の前記少なくとも一人に関する前記排泄の予測時刻が、前記複数の被介護者の他の少なくとも一人の排泄の予測時刻に近くなるように定められる、構成4に記載の情報提供装置。
【0106】
(構成6)
前記食事提案は、食事時刻の提案を含み、
前記服薬提案は、服薬時刻の提案を含み、
前記運動提案は、運動時刻の提案を含み、
前記体位変換提案は、体位変換時刻の提案を含み、
前記起床提案は、起床時刻の提案を含み、
前記就床提案は、就床時刻の提案を含み、
前記入浴提案は、入浴時刻の提案を含む、構成5に記載の情報提供装置。
【0107】
(構成7)
前記身体情報は、前記複数の被介護者の前記少なくとも一人に関する、性別、身長、体重及び要介護度の少なくともいずれかを含み、
前記過去の排泄結果に関する情報は、尿量、尿色、便の硬さ、便量、及び、便色の少なくともいずれかに関する情報を含み、
前記食事情報は、食事内容、食事時刻、水分摂取量及び水分時刻の少なくともいずれかを含み、
前記服薬情報は、服薬内容及び服薬時刻の少なくともいずれかを含み、
前記運動量情報は、活動量を含み、
前記体位変換情報は 、体位変換時刻を含み、
前記生体情報は、心拍数、呼吸数、及び、活動量の少なくともいずれかを含み、
前記睡眠情報は、起床時刻、就床時刻、睡眠時間、及び、覚醒時間の少なくともいずれかを含み、
前記生活情報は、入浴時刻及び外出時間の少なくともいずれかを含み、
前記環境情報は、温度、湿度及び気圧の少なくともいずれかを含む、構成5に記載の情報提供装置。
【0108】
(構成8)
前記処理部は、第4動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第4動作において、前記特定された前記第1センサに対応する前記複数の被介護者の少なくとも一人の排泄介護に使用される複数の物品に関する物品情報を提示可能である、構成1~7のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【0109】
(構成9)
前記処理部は、前記物品情報を、前記排泄介護を行う介護者のための情報端末、または、前記複数の物品が保管される保管場所に設けられる表示装置の少なくともいずれかに表示させることが可能である、構成8に記載の情報提供装置。
【0110】
(構成10)
前記処理部は、第5動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第5動作において、前記特定された前記第1センサに対応する前記複数の被介護者の前記一人の排泄介護の開始に関する開始検出結果に基づいて、前記複数の被介護者の前記一人の部屋に設けられる装置を介護開始状態に移行させる、構成1~7のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【0111】
(構成11)
前記介護開始状態への前記移行は、電動家具の制御、照明装置の制御、及び、衛生管理装置の制御の少なくともいずれかを含み、
前記電動家具の前記制御は、前記電動家具の高さの制御、前記電動家具の角度の制御、及び、前記電動家具に含まれるマットレスの硬さの制御の少なくともいずれかを含み、
前記電動家具の前記高さの前記制御は、前記高さを前記排泄介護に適した状態にすることを含み、
前記電動家具の前記角度の前記制御は、前記電動家具の背角度の減少、及び、前記電動家具の膝角度の減少の少なくともいずれかを含み、
前記硬さの前記制御は、前記マットレスの硬さの上昇を含み、
前記照明装置の前記制御は、前記照明装置の明るさを上昇させることを含み、
前記衛生管理装置の前記制御は、前記衛生管理装置の動作能力を上昇させることを含む、構成10に記載の情報提供装置。
【0112】
(構成12)
前記開始検出結果は、第1電子デバイス及び第2電子デバイスの少なくともいずれかから得られ、
前記第1電子デバイス及び前記第2電子デバイスの一方は、介護者に持たれ、
前記第1電子デバイス及び前記第2電子デバイスの他方は、前記特定された前記第1センサに対応する前記複数の被介護者の前記一人に持たれる、または、前記複数の被介護者の前記一人の部屋に設けられ、
前記第1電子デバイスと前記第2電子デバイスとの間の通信により、前記第1電子デバイス及び前記第2電子デバイスの前記一方が、前記特定された前記第1センサに対応する前記複数の被介護者の前記一人に近づいたことが検出可能である、構成10または11に記載の情報提供装置。
【0113】
(構成13)
前記処理部は、前記開始検出結果に基づいて、前記排泄介護の前記開始に関する介護開始時刻をメモリに保存可能である、構成10~12のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【0114】
(構成14)
前記処理部は、第6動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第6動作において、前記排泄介護の終了に関する終了検出結果に基づいて、前記装置を介護終了状態に移行させる、構成10に記載の情報提供装置。
【0115】
(構成15)
前記介護終了状態への前記移行は、電動家具の制御、照明装置の制御、及び、衛生管理装置の制御の少なくともいずれかを含み、
前記電動家具の前記制御は、前記電動家具の高さの制御、前記電動家具の角度の制御、及び、前記電動家具に含まれるマットレスの硬さの制御の少なくともいずれかを含み、
前記電動家具の前記高さの前記制御は、前記高さを前記排泄介護の前記開始の前の状態に戻すことを含み、
前記電動家具の前記角度の前記制御は、前記電動家具の背角度を前記排泄介護の前記開始の前の状態に戻すこと、及び、前記電動家具の膝角度を前記排泄介護の前記開始の前の状態に戻すことの少なくともいずれかを含み、
前記硬さの前記制御は、前記マットレスの硬さを前記排泄介護の前記開始の前の状態に戻すことを含み、
前記照明装置の前記制御は、前記照明装置の明るさを前記排泄介護の前記開始の前の状態に戻すことを含み、
前記衛生管理装置の前記制御は、前記衛生管理装置の動作能力を前記排泄介護の前記開始の前の状態に戻すことを含む、構成14に記載の情報提供装置。
【0116】
(構成16)
前記終了検出結果は、第1電子デバイス及び第2電子デバイスの少なくともいずれかから得られ、
前記第1電子デバイス及び前記第2電子デバイスの一方は、介護者に持たれ、
前記第1電子デバイス及び前記第2電子デバイスの他方は、前記特定された前記第1センサに対応する前記複数の被介護者の前記一人に持たれる、または、前記複数の被介護者の前記一人の部屋に設けられ、
前記第1電子デバイスと前記第2電子デバイスとの間の通信により、前記排泄介護の終了が検出可能である、構成14または15に記載の情報提供装置。
【0117】
(構成17)
前記処理部は、前記終了検出結果に基づいて、前記排泄介護の前記終了に関する介護終了時刻をメモリに保存可能である、構成14~16のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【0118】
(構成18)
前記処理部は、第7動作が実施可能であり、
前記処理部は、前記第7動作において、前記複数の物品の少なくともいずれかが前記保管場所に戻されたか否かに関する物品検出結果を取得し、
前記処理部は、前記物品検出結果を含む情報をメモリに保存可能である、構成9に記載の情報提供装置。
【0119】
(構成19)
前記処理部は、第5動作及び第6動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第5動作において、前記特定された前記第1センサに対応する前記複数の被介護者の前記一人の排泄介護の開始に関する開始検出結果に基づいて、前記排泄介護の前記開始に関する介護開始時刻をメモリに保存し、
前記処理部は、前記第6動作において、前記排泄介護の終了に関する終了検出結果に基づいて、前記排泄介護の前記終了に関する介護終了時刻をメモリに保存する、構成1~7のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【0120】
(構成20)
前記処理部は、第8動作を実施可能であり、
前記処理部は、前記第8動作において、前記複数の被介護者に関して予想される排泄介護の発生に関する情報を提示する、構成1~19のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【0121】
(構成21)
前記取得部は、複数の第2センサの第2検出結果をさらに取得可能であり、
前記複数の第2センサの1つは、前記複数の被介護者の前記一人の睡眠または覚醒を検出可能であり、
前記処理部は、前記排泄を検出した前記第1センサが前記睡眠を検出した前記第2センサに対応する場合の前記第1情報を、前記排泄を検出した前記第1センサが前記覚醒を検出した前記第2センサに対応する場合の前記第1情報と変えることが可能である、構成1~20のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【0122】
(構成22)
前記排泄を検出した前記第1センサが前記睡眠を検出した前記第2センサに対応する場合の前記第1情報は、前記睡眠を検出した前記第2センサに対応する前記排泄を検出した前記第1センサについての情報を含まない、または、前記排泄を検出した前記第1センサが前記睡眠を検出した前記第2センサに対応することの情報を含む、構成21に記載の情報提供装置。
【0123】
実施形態によれば、介護を効率化できる情報提供装置を提供できる。介護をより適切に支援できる情報提供装置を提供できる。
【0124】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、情報提供装置または支援システムに含まれる、取得部、処理部、センサ及びメモリ部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0125】
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0126】
その他、本発明の実施形態として上述した情報提供装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての情報提供装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0127】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと解される。
【符号の説明】
【0128】
10、20:第1、第2センサ、 21:生体情報、 31、32:第1、第2電子デバイス、 41:物品、 45:保管場所、 45D:表示装置、 45S:物品センサ、 50:装置、 51:電動家具、 52:照明装置、 53:衛生管理装置、 55:部屋、 70:情報提供装置、 71:処理部、 72:取得部、 75:サーバ、 76:メモリ、 78:情報端末、 78D:表示部、 81:被介護者、 82:介護者、 83:キャリア、 110:支援システム、 C1:開始検出結果、 C2:終了検出結果、 IF1:第1情報、 S1、S2:第1、第2検出結果
図1
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図8