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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168837
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】コミュニケーションシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241128BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20241128BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085833
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】523196264
【氏名又は名称】株式会社54
(74)【代理人】
【識別番号】100180079
【弁理士】
【氏名又は名称】亀卦川 巧
(74)【代理人】
【識別番号】230101177
【弁護士】
【氏名又は名称】木下 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】110003856
【氏名又は名称】弁理士法人テックロー国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】中野 隆俊
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】新規ユーザが増えやすく、さらに、ユーザ同士のコミュニケーションを促進させるコミュニケーションシステムを提供する。
【解決手段】コミュニケーションシステム100において、読取手段22が、バーコードや非接触式ICチップ等のコードからユーザ情報を読取ると、画像表示手段24には読取ったユーザ情報に関するユーザ情報表示画像が表示される。また、記憶手段32に第一種ユーザとして記録された無料登録したユーザは、画像表示手段24に表示されたユーザ情報表示画像を記憶手段32に記録でき、記憶手段32に第二種ユーザとして記録された有料登録したユーザは、画像表示手段24に表示されたユーザ情報表示画像を記憶手段32に記録でき、自己のユーザ情報表示画像を作成及び編集できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被読取媒体と、情報端末と、サーバ装置を具え、
前記被読取媒体は、ユーザ情報が記録されたコードを有し、
前記情報端末は、読取手段及び画像表示手段を具え、
前記サーバ装置は、記憶手段及び画像生成手段を具え、前記情報端末と通信可能に構成され、
前記画像生成手段は、前記ユーザ情報に対応するユーザ情報表示画像を生成するように構成され、
前記読取手段が前記コードから前記ユーザ情報を読み取ったときに、前記サーバ装置から前記ユーザ情報表示画像を受信し、前記画像表示手段により表示するように構成され、
前記情報端末のユーザが前記記憶手段に第一種ユーザとして登録されている場合、前記ユーザ情報表示画像を前記記憶手段に記録できるように構成され、
前記情報端末のユーザが前記記憶手段に第二種ユーザとして登録されている場合、前記ユーザ情報表示画像を前記記憶手段に記録でき、かつ、前記画像生成手段により自己の前記ユーザ情報表示画像を作成及び編集できるように構成されている、
コミュニケーションシステム。
【請求項2】
前記ユーザ情報表示画像が動画を含む、請求項1のコミュニケーションシステム。
【請求項3】
前記ユーザ情報表示画像が、出身地及び該出身地に対応した出身地キャラクターアイコンを含む、請求項1又は2のコミュニケーションシステム。
【請求項4】
前記情報端末のユーザが前記記憶手段に、前記第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザと紐付いている第三種ユーザとしてさらに登録されている場合、該第三種ユーザが、前記第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザの情報を表示、編集、及び削除可能に構成されている、
請求項1のコミュニケーションシステム。
【請求項5】
前記第一種ユーザ又は第二種ユーザが、前記記憶手段に記録されている、一のユーザ情報表示画像に係る一のユーザと、他のユーザ情報表示画像に係る他のユーザの双方に互いを紹介する通知を送信できるように構成されている、
請求項1又は4のいずれかのコミュニケーションシステム。
【請求項6】
前記一のユーザ及び他のユーザが前記通知を受信したときに、前記紹介を承認して前記他のユーザ若しくは一のユーザのユーザ情報表示画像を表示及び前記記憶手段に記録し、又は前記紹介を拒否することができるように構成されている、
請求項5のコミュニケーションシステム。
【請求項7】
前記第一種ユーザ及び第二種ユーザの前記承認の回数が前記記憶手段に記録されるように構成されている、
請求項6のコミュニケーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機でコードに記録された情報を読取り、読取った情報を用いてコミュニケーションを促進させるシステム(以下、単に「コミュニケーションシステム」という。)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話端末でバーコードや非接触式ICチップ等のコードに記録された情報を読取るシステムが知られている。近年、これらのシステムは、特にビジネスの場において活用されている。例えば、名刺等のカード状媒体に非接触式ICチップを取付け、その非接触式ICチップに記録された情報を携帯電話端末で読取るものとして、以下に挙げるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-167803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で開示されている携帯電話機とタグ付きカードとの連携システムは、携帯電話機が名刺に取付けられたRFID(Radio Frequency Identification)タグ等に記録された情報を読み込み、読み込んだ情報に基づいて携帯電話機が発呼する、又は携帯電話機の表示部に電子メールの宛先アドレスを表示するといった機能を有するとされている。このシステムによれば、発信する情報を編集し易く、受信した情報を携帯電話端末等に手動で入力する必要がなく、管理し易い等の効果があるとされている。
【0005】
しかしながら、タグ付きカードの情報を携帯電話機で読取ることができるのみでは、新規ユーザを増やすことに積極的に寄与することはできず、ユーザ同士のコミュニケーションを促進させることにも繋がり難い。
【0006】
本発明は、前記課題に鑑み、新規ユーザが増えやすく、さらに、ユーザ同士のコミュニケーションを促進させることができるコミュニケーションシステムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、被読取媒体と、情報端末と、サーバ装置を具え、
前記被読取媒体は、ユーザ情報が記録されたコードを有し、
前記情報端末は、読取手段及び画像表示手段を具え、
前記サーバ装置は、記憶手段及び画像生成手段を具え、前記情報端末と通信可能に構成され、
前記画像生成手段は、前記ユーザ情報に対応するユーザ情報表示画像を生成するように構成され、
前記読取手段が前記コードから前記ユーザ情報を読み取ったときに、前記サーバ装置から前記ユーザ情報表示画像を受信し、前記画像表示手段により表示するように構成され、
前記情報端末のユーザが前記記憶手段に第一種ユーザとして登録されている場合、前記ユーザ情報表示画像を前記記憶手段に記録できるように構成され、
前記情報端末のユーザが前記記憶手段に第二種ユーザとして登録されている場合、前記ユーザ情報表示画像を前記記憶手段に記録でき、かつ、前記画像生成手段により自己の前記ユーザ情報表示画像を作成及び編集できるように構成されているコミュニケーションシステムによって、前記課題を解決した。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、情報端末の読取手段がコードからユーザ情報を読み取ったときに、サーバ装置からユーザ情報表示画像を受信し、それを画像表示手段により表示することができ、さらに、情報端末のユーザが記憶手段に第一種ユーザとして登録されている場合は、ユーザ情報表示画像を記憶手段に記録でき、また、情報端末のユーザが記憶手段に第二種ユーザとして登録されている場合は、ユーザ情報表示画像を記憶手段に記録できるだけでなく、画像生成手段により自己のユーザ情報表示画像を作成及び編集できるように構成されているので、第一種ユーザや第二種ユーザになる動機付けが生じ易い。よって、新規ユーザが増え易い。
【0009】
また、ユーザ情報表示画像が動画を含む構成とすれば、ユーザに係る情報を分かり易く伝えることができるので、ユーザ同士のコミュニケーションを促進させることができる。また、ユーザ情報表示画像が、出身地及び該出身地に対応した出身地キャラクターアイコンを含む構成とすれば、一見して出身地やその代表的なキャラクターを把握し易い。
【0010】
また、情報端末のユーザが記憶手段に、第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザと紐付いている第三種ユーザとしてさらに記録されるように構成し、第三種ユーザが、第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザの情報を表示、編集、及び削除可能に構成されていると、例えば、法人などの組織が第三種ユーザとして、個人としての第一種ユーザや第二種ユーザの情報を管理し易いコミュニケーションシステムとすることができる。
【0011】
また、第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザが、記憶手段に記録されている、一のユーザ情報表示画像に係る一のユーザと、他のユーザ情報表示画像に係る他のユーザの双方に互いを紹介する通知を送信できるように構成されていると、ユーザ同士のコミュニケーションをさらに促進させることができる。
【0012】
さらに、一のユーザ及び他のユーザが通知を受信したときに、紹介を承認して他のユーザ若しくは一のユーザのユーザ情報表示画像を表示及び記憶手段に記録し、又は紹介を拒否することができるように構成されていると、所望のユーザとのみコミュニケーションをとることができる。
【0013】
また、第一種ユーザ及び第二種ユーザによる承認の回数が記憶手段に記録されるように構成されていると、ユーザ同士のコミュニティを積極的に拡大しているユーザを把握し易い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明のコミュニケーションシステム100のシステム構成図。
図2】被読取媒体10の概略図。
図3】記憶手段32に記録されるユーザに関する情報を示す図。
図4】ユーザ情報表示画像の一例を示す図。
図5】動画作成確認ページの一例を示す図。
図6】情報端末20でコード12を読取った際の処理のフローチャート。
図7】ユーザ種別毎の処理のフローチャート。
図8】第三種ユーザの管理画面の一例を示す図。
図9】通知画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図1~9を参照して説明する。但し、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
【0016】
本発明であるコミュニケーションシステム100は、図1に示されるように、被読取媒体10、情報端末20、サーバ装置30を具える。情報端末20とサーバ装置30はインターネット等の回線を通じて互いに通信可能である。
【0017】
被読取媒体10は、図2で示しているように、例えば、名刺等のカード状とすることができる。また、被読取媒体10は、コード12を具える。コード12はバーコード、二次元コードの他、非接触式ICチップ等とすることができる。特に、NFC(Near field communication)タグ等のRFIDタグを用いるとよい。コード12には、ユーザ固有のユーザ情報、例えば、ユーザにそれぞれ付与されたウェブサイトのリンクが記録される。被読取媒体10は、このようにコード12を具えることができるものであれば、カード状のもの以外のものであってもよい。
【0018】
図1に示す情報端末20は、スマートフォンを含む携帯電話端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。サーバ装置30は、公知のサーバを用いればよい。情報端末20及びサーバ装置30は、それぞれ演算処理装置や記録媒体、メモリ、通信手段等、これらが通常具える機能を有する。
【0019】
また、情報端末20は読取手段22及び画像表示手段24を具える。読取手段22は、携帯電話端末等が通常具える赤外線やカメラなどの光学的にコードを識別するものや、磁気や電波を用いてNFCタグ等のコードを非接触で読取るリーダであり、コード12に記録された情報を読取るものである。画像表示手段24は、携帯電話端末等が通常具えるスクリーン画面であり、後述するユーザ情報表示画像40、動画作成確認ページ50、第三種ユーザ管理画面60、通知画面70等を表示する機能を有するものである。
【0020】
サーバ装置30は、記憶手段32及び画像生成手段34を具える。記憶手段32は、ハードディスクやソリッドステートドライブ(SSD)などの記録媒体であり、情報端末20の操作に基づき情報を記録するように構成される。画像生成手段34は、後述するように、第二種ユーザのユーザ情報に対応するユーザ情報表示画像40を生成する。
【0021】
情報端末20の操作に基づき記憶手段32に記録されるユーザに関する情報としては、ユーザ名、ユーザ画像、コミュニケーションアイコン、氏名、電話番号やメールアドレスなどの連絡先情報、性別、年齢、生年月日、出身地情報、所属組織名や役職等の所属組織情報、ユーザが利用するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略。)やウェブサイトのリンク、ユーザがコミュニケーションシステム100を利用するために用いるユーザID及びパスワードというようなユーザに関する情報が含まれる。これらのユーザに関する情報は、図3に示すデータベース32aのような形式で記憶手段32に記録されればよい。なお、ユーザが後述する第一種ユーザの場合には、少なくともユーザIDとパスワードが記憶手段32に記録されるようにすればよい。また、記憶手段32には、画像生成手段34によって生成された、ユーザ情報に対応するユーザ情報表示画像40(図4参照)が記録される。
【0022】
記憶手段32に記録されるユーザに関する情報には、そのユーザの種別、すなわち、第一種乃至第三種ユーザであるかが含まれる。例えば、第一種ユーザは、コミュニケーションシステム100に無料登録したユーザとし、第二種ユーザは、コミュニケーションシステム100に有料登録したユーザとすることができる。コミュニケーションシステム100では、第一種ユーザは、自己の情報端末20の読取手段22で他の第二種ユーザのコード12を読取ることにより、その画像表示手段24に、当該第二種ユーザのユーザ情報表示画像40(図4参照)を表示させ得ることに加え、そのユーザ情報表示画像40を記憶手段32に記録することができる。一方、第二種ユーザは、さらに、情報端末20を操作して、画像生成手段34により、自己のユーザ情報表示画像40を作成及び編集し、記憶手段32に記録することができるように構成される。第三種ユーザについては後述する。
【0023】
画像生成手段34は、記憶手段32に記録された第二種ユーザのユーザに関する情報を基に、図4に示すようなユーザ情報表示画像40を生成する。なお、図4は、情報端末20の読取手段22で被読取媒体10のコード12を読取ったときに、情報端末20がサーバ装置30から受信して画像表示手段24によって表示するユーザ情報表示画像40の一例である。ユーザ情報表示画像40をWEBページとし、被読取媒体10のコード12にユーザ情報となる当該WEBページのリンク情報(URL)を記録させ、情報端末20の読取手段22で被読取媒体10のコード12を読取ったときに、情報端末20のWEBブラウザでユーザ情報表示画像40が表示されるように構成するのがよい。
【0024】
ユーザ情報表示画像40は、ユーザ情報表示部42を有し、上述したような、記憶手段32に記録されたユーザに関する情報が表示される。ユーザ情報表示部42には、当該ユーザが記憶手段32に記録した動画を再生するための動画再生アイコン48を含めてもよい。また、ユーザ情報表示画像40には、アイコン表示部44を設けることができる。ユーザ情報表示部42とアイコン表示部44は、一画面上に表示させてもよいし、複数画面に亘って表示させるように構成してもよい。
【0025】
アイコン表示部44は、1つ以上のアイコン46a~46cを具える。アイコン46a~46bは、情報端末20のWEBブラウザなどのアプリケーションと連動させることができるように構成されている。例えば、ウェブサイトアイコン46aが選択されると、情報端末20のWEBブラウザが起動して表示されているユーザのウェブサイトにアクセスする。SNSアイコン46bが選択されると、情報端末20の当該SNSについてのアプリケーションが起動し、表示されているユーザのSNSのページにアクセスするように構成することができる。また、ユーザの出身地情報に基づき、その出身地の代表的なキャラクターなどを出身地キャラクターアイコン46cとして表示してもよく、出身地キャラクターアイコン46cが選択されたとき、情報端末20のWEBブラウザを起動させ、当該出身地に関する情報を提供するウェブサイトにアクセスするように構成することもできる。本構成とすれば、一見して出身地やその代表的なキャラクターを把握し易い。その他、アイコンの選択によって当該ユーザに電話を発信し、又はメールを送信するためのメール作成画面を表示するように構成してもよい。
【0026】
本実施形態では、ユーザの種別に関わらず、情報端末20の全てのユーザは、情報端末20で他の第二種ユーザのコード12を読取ったとき、他の第二種ユーザのユーザ情報に基づくユーザ情報表示画像40を画像表示手段24によって表示させることができる。第一種ユーザであれば、そのユーザ情報表示画像40を記憶手段32に記録させることができる。一方、第二種ユーザであれば、そのユーザ情報表示画像40を記憶手段32に記録させることができることに加え、自己のユーザ情報表示画像40の内容を作成及び編集することができる。このように、コミュニケーションシステム100では、ユーザの種別によって利用できる機能に差を設けているから、第一種ユーザや第二種ユーザになる動機付けが生じ易いので、コミュニケーションシステム100の新規ユーザが増え易い。
【0027】
また、ユーザ情報表示画像40が動画を含む構成としてもよい。動画は、情報端末20の読取手段22がコード12からユーザ情報を読取ったときに画像表示手段24により表示されるように構成し、或いは、図4に示すように、動画再生アイコン48を設け、動画再生アイコン48が選択されたときに画像表示手段24により動画が再生されるように構成することができる。ユーザ情報表示画像40が動画を含む構成とすれば、ユーザに係る情報を分かり易く伝えることができるので、ユーザ同士のコミュニケーションを促進させることができる。なお、動画が再生された後は、当該動画を繰り返し再生する構成や、情報端末20の操作によってユーザ情報表示画像40が表示される構成や、ユーザ情報表示画像40が自動的に表示されるように構成することもできる。タッチスクリーン型の情報端末20の場合は、動画再生中又は再生後にスワイプ操作やタップ操作することによりユーザ情報表示画像40が表示されるように構成してもよい。
【0028】
動画は、図5に示すような動画作成確認ページ50によって、第二種ユーザが作成及び記憶手段32に保存できるように構成することができる。動画作成確認ページ50では、動画作成ボタン52bを選択することにより、情報端末20に搭載又は接続されているカメラを起動させ、動画を撮影し、その動画を記憶手段32に保存することができるように構成されている。また、動画保存ボタン52cを選択して、情報端末20に保存されている動画データを記憶手段32に保存することができるようにも構成されている。記憶手段32に記録された動画は、動画エリア52dを選択することにより再生することができ、その内容を確認できるように構成するのがよい。なお、ユーザ情報編集ボタン52aを設け、図4に示すユーザ情報表示画像40を表示して、その内容を編集することができるようにしてもよい。
【0029】
図6は、情報端末20でコード12を読取った際の処理のフローチャートである。まず、読取ステップS1において、情報端末20の読取手段22が、被読取媒体10のコード12に記録されたユーザ情報を読取る。
【0030】
次に、画像表示ステップS2が実行される。画像表示ステップS2では、読取ステップS1で読取ったコード12に対応するユーザ情報がサーバ装置30に送信され、当該ユーザ情報に対応するユーザ情報表示画像40を情報端末20がサーバ装置30から受信することにより、ユーザ情報表示画像40が画像表示手段24によって表示される。
【0031】
画像表示ステップS2の後、ユーザ判別ステップS3が実行される。ユーザ判別ステップS3では、コミュニケーションシステム100に第一種乃至第三種ユーザとして登録済であるか否かが確認される。具体的には、コミュニケーションシステム100のログイン画面を表示させ、ユーザIDとパスワードでコミュニケーションシステム100にログインを促す等の処理を行えばよい。記憶手段32に記録された情報を照合して第一種乃至第三種ユーザとして登録されていると判別された場合は、保存要否ステップS6に進む。第一種乃至第三種ユーザとして登録されていない場合、登録要否ステップS4に進み、コミュニケーションシステム100に第一種乃至第三種ユーザとして登録するか否かを選択する処理を行う。登録を希望する場合は、ユーザ登録ステップS5に進み、ユーザに関する情報を入力することができるようにし、記憶手段32にその情報を記録する。その後、後述する保存要否ステップS6に進む。登録を希望しない場合は、処理を終了する。
【0032】
保存要否ステップS6では、画像表示ステップS2で表示されたユーザ情報表示画像40を、記憶手段32に記録するか否かを選択することができる。保存を選択した場合、画像保存ステップS7が実行され、当該ユーザ情報表示画像40がそのユーザに紐付く形で保存される。保存が不要な場合は、処理を終了する。
【0033】
図7は、コミュニケーションシステム100で実行されるユーザ種別毎の処理のフローチャートである。まず、ユーザがコミュニケーションシステム100を利用する場合、ユーザ認証ステップS11が実行される。ユーザ認証ステップS11では、ユーザIDとパスワードでコミュニケーションシステム100にログインし、当該ユーザIDと紐付くユーザに関する情報を図3で示されるようなデータベースで照合するなどして、第一種乃至第三種ユーザのユーザ種別を判定する。ユーザIDがデータベースと照合できない場合は、上述した登録要否ステップS4及びユーザ登録ステップS5を実行するように構成すればよい。
【0034】
ユーザ認証ステップS11の結果、第一種ユーザと判定された場合、画像照会ステップS12を実行することができるように構成される。画像照会ステップS12は、前述した画像保存ステップS7で保存したユーザ情報表示画像40を照会できるように構成される。このとき、ユーザ情報表示画像40を検索し、或いは、不要なユーザ情報表示画像40を削除することができるように構成してもよい。
【0035】
ユーザ認証ステップS11の結果、第二種ユーザと判定された場合、画像編集ステップS13を実行することができるように構成される。画像編集ステップS13は、その第二種ユーザのユーザ情報表示画像40の内容が編集できるように構成される。例えば、図4に示すユーザ情報表示画像40や図5に示す動画作成確認ページ50を表示し、各項目を編集できるように構成することができる。第二種ユーザは、画像照会ステップS12も実行可能であり、画像照会ステップS12と画像編集ステップS13の実行順は不同である。
【0036】
ユーザ認証ステップS11の結果、第三種ユーザと判定された場合、ユーザ管理ステップS14を実行することができるように構成される。第三種ユーザは、一以上の第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザとデータ上で紐付けることができるように構成されている。このため、ユーザ管理ステップS14では、当該第三種ユーザに紐付いている第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザを閲覧及び削除できるように構成されている。第三種ユーザが画像編集ステップS13を実行した場合、当該第三種ユーザに紐付く第二種ユーザのユーザ情報表示画像40の内容も編集可能に構成するのがよい。また、第三種ユーザが画像照会ステップS12を実行した場合、当該第三種ユーザに紐付く第一種ユーザ及び第二種ユーザが保存したユーザ情報表示画像40を照会できるように構成するのがよい。なお、画像照会ステップS12、画像編集ステップS13、ユーザ管理ステップS14の実行順は不同である。本構成とすれば、例えば、法人などの組織が第三種ユーザとして、個人としての第一種ユーザや第二種ユーザの情報を管理し易いコミュニケーションシステム100とすることができる。
【0037】
図8は、ユーザ管理ステップS14において、第三種ユーザの情報端末20に表示される画像の一例である第三種ユーザ管理画面60である。第三種ユーザ管理画面60は、当該第三種ユーザと紐づいている第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザを一覧形式で表示するユーザ情報一覧部62を具える。ユーザ情報一覧部62には、第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザの所属している組織名、氏名、利用開始日等を表示させることができる。また、第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザ毎に有効無効欄66aを設け、第一種又は第二種ユーザのアカウントの有効と無効を切換えられるように構成すれば、そのアカウントをアクティブにするか、ノンアクティブにするかを第三種ユーザが決定することができ、ユーザの管理を容易にすることができる。さらに、第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザ毎に紹介成功件数欄66bを設け、後述するユーザ同士の紹介の承諾件数を表示させるように構成すれば、ユーザ同士のコミュニティを積極的に拡大しているユーザを把握し易い。
【0038】
また、ユーザ情報一覧部62に表示された第二種ユーザを選択することで、上述した画像編集ステップS13を実行するように構成してもよい。また、ユーザ情報一覧部62に表示された第一種又は第二種ユーザを選択し、上述した画像照会ステップS12を実行するように構成してもよい。なお、ユーザ情報検索部64で第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザを検索可能にし、その結果をユーザ情報一覧部62に表示するように構成してもよい。
【0039】
また、第一種ユーザ及び/又は第二種ユーザが、記憶手段32に記録されている、一のユーザ情報表示画像に係る一のユーザと、他のユーザ情報表示画像に係る他のユーザの双方に互いを紹介する通知を送信できるように構成することができる。これは、例えば、図4に示すような一のユーザ情報表示画像40の紹介アイコン46dを選択し、他のユーザを選択することで実行することができるように構成することができる。本構成とすれば、ユーザ同士のコミュニケーションをさらに促進させることができる。
【0040】
一のユーザ情報表示画像40の紹介アイコン46dを選択し、他のユーザを選択した際、一のユーザ及び他のユーザの情報端末20に通知が送信され、その画像表示手段24には、通知画面70が表示される。紹介先表示欄72には、紹介者であるユーザと紹介先のユーザに関する情報の少なくとも一部が表示される。一のユーザ及び他のユーザは、その紹介を受け入れるか否かを承認ボタン74又は拒否ボタン76を選択することにより決定できるようにするのがよい。一のユーザ及び他のユーザの双方が承認ボタン74を選択した場合には、他のユーザの画像表示手段24には一のユーザのユーザ情報表示画像40が表示されるとともに他のユーザに紐付く形で一のユーザのユーザ情報表示画像40が記憶手段32に記録され、一のユーザの画像表示手段24には他のユーザのユーザ情報表示画像40が表示されるとともに一のユーザに紐付く形で他のユーザのユーザ情報表示画像40が記憶手段32に記録される。一方、一のユーザ及び/又は他のユーザが拒否ボタン76を選択した場合には、いずれのユーザのユーザ情報表示画像40も表示されず、且つ、記憶手段32にそれが記録されないように構成することができる。本構成とすれば、所望のユーザとのみコミュニケーションをとることができる。
【0041】
また、第一種ユーザ又は第二種ユーザによる紹介が一のユーザ及び他のユーザに承諾された回数が記憶手段32に記録されるように構成すれば、ユーザ同士のコミュニティを積極的に拡大しているユーザを把握し易い。記憶手段32に記録された承諾回数は、図4に示すようなユーザ情報表示画像40のユーザ情報表示部42に表示させ、或いは、図8に示すような第三種ユーザ管理画面60の紹介成功件数欄66bに表示させるように構成することができる。
【0042】
また、複数の第一種ユーザ及び第二種ユーザのユーザに関する情報に共通又は関連する内容がある場合、互いのユーザ情報表示画像40を記憶手段32に記録するかを提案するように構成することもできる。この場合も、上述したように、互いのユーザの情報端末20に通知を送信し、その画像表示手段24に通知画面70が表示されるように構成すればよい。
【0043】
以上に説明したように、本発明によれば、新規ユーザが増えやすく、さらに、ユーザ同士のコミュニケーションを促進させることができるコミュニケーションシステム100を提供することができる。
【符号の説明】
【0044】
10 被読取媒体
12 コード
20 情報端末
22 読取手段
24 画像表示手段
30 サーバ装置
32 記憶手段
34 画像生成手段
40 ユーザ情報表示画像
50 動画作成確認ページ
60 第三種ユーザ管理画面
70 通知画面
100 コミュニケーションシステム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9