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特開2024-168874情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168874
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20241128BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085897
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】杉尾 天瞭
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA00
5L049AA00
(57)【要約】
【課題】 作業計画にしたがい、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを推定するための仕組みを提供する。
【解決手段】 取得部(11)は、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得し、収集部(12)は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、移動体が交通インフラを通行しているときに移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集し、推定部(13)は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する取得手段と、
前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集する収集手段と、
前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する推定手段とを備えた
情報処理装置。
【請求項2】
前記交通インフラの修理が実施される前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化量のピーク値が閾値以上である場合、前記推定手段は、前記交通インフラの修理が実施されたと推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記交通インフラの修理が実施される前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化量のピーク値が閾値を下回る場合、前記推定手段は、前記交通インフラの修理が実施されていないと推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記推定手段は、前記交通インフラの修理が実施される前記期間の前と前記期間の後との間における時系列の前記センサデータのパターンの変化に基づいて、前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されていないと推定した場合に通知する通知手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記収集手段は、複数の移動体の通行記録を参照して、前記複数の移動体のうち、前記交通インフラの修理が実施される前記期間の前と前記期間の後とに、前記交通インフラを通行した移動体を特定し、特定した前記移動体から、前記センサデータを収集する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、前記作業計画を示す情報とともに提示する提示手段
をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記作業計画を示す情報は、前記交通インフラの修理が実施される場所と、前記交通インフラの修理の進捗状況とを少なくとも含む
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得し、
前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集し、
前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する
情報処理方法。
【請求項10】
交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得することと、
前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集することと、
前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定することと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および、プログラムに関し、特に、作業計画にしたがい、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを推定するための情報処理装置、情報処理方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
交通インフラ(例えば、道路、橋、線路)は、移動体(例えば、列車、自動車)が安全に通行することができるように、作業員によって、日々の保守点検をなされている。また、必要に応じて、交通インフラの修理が実施される。必要な修理とは、例えば、線路の枕木の交換、ボルトの締め直し、レールの歪の矯正、橋のひび割れの修復、および、ケーブルの補強である。
【0003】
特許文献1には、線路のレールや枕木等の対象物から取得された測定データを、対象物に対して割り当てられた対象物クラスを示す情報と紐付けて、データバンクに格納する測定システムが記載されている。データバンクに格納された測定データは、目標状態データと比較されることにより、対象物の保守処置の計画および実行のために使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2019-525862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
交通インフラの修理は、通常、作業計画にしたがって進められる。しかし、実際に修理を実施された場所が、作業計画において修理が必要であると定められた場所から外れている場合がある。あるいは、作業計画にしたがって、修理が実施されない場合がある。作業計画にしたがって、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを、管理者等が簡単に確認できるようにする仕組みが要望されている。
【0006】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業計画にしたがい、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを推定するための仕組みを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理装置は、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する取得手段と、前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集する収集手段と、前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する推定手段とを備えている。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理方法では、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得し、前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集し、前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得することと、前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集することと、前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定することとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、作業計画にしたがって、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態1~3に係る情報処理装置を備えた作業管理システムの一例を示す図である。
図2】交通インフラが平常であるときに、車両から取得されるセンサデータの一例を示す。
図3】交通インフラに異常があるときに、車両から取得されるセンサデータの一例を示す。
図4】サーバの作業計画DB(Data Base)に保存される作業計画の一例を示す。
図5】実施形態1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図6】実施形態1に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7】実施形態2に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図8】実施形態2に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図9】実施形態3に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図10】実施形態3に係る情報処理装置が提示する情報の一例を示す図である。
図11】実施形態3に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図12】実施形態1~3に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(作業管理システム1)
図1図4を参照して、後述する実施形態1~3に係る情報処理装置10,20,30のいずれかを備えた作業管理システム1の一例を説明する。
【0013】
図1は、作業管理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、作業管理システム1は、情報処理装置10(20,30)、車両100、およびサーバ200を備えている。ここで「情報処理装置10(20,30)」は、「情報処理装置10,20,30のいずれか」を表す。
【0014】
車両100、サーバ200、および情報処理装置10(20,30)は、任意の通信ネットワーク(例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、およびインターネット)を通じて、互いに通信接続されている。
【0015】
車両100は、図示しない交通インフラを通行する。車両100は移動体の一例である。交通インフラとは、ここでは、線路、鉄道橋、高架橋、道路、トンネルなどを意味する。例えば、車両100は、列車(電車または汽車)または自動車である。車両100は、センサを備えている。センサは、振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを出力する。例えば、車両100が線路を走行するとき、車両100は揺れと衝撃を受ける。車両100に搭載されているセンサは、車両100が受ける揺れと衝撃を検出して、振動データを出力する。
【0016】
サーバ200は、作業計画DB(Data Base)を備えている。作業計画DBには、交通インフラの修理に関する作業計画のデータが保存されている。作業計画は、交通インフラの修理が実施された期間を含む。作業計画は、交通インフラの修理が実施される場所、修理が開始される予定日時、修理が実際に開始された着手日時、および修理が完了したという報告があった完了日時を含んでいてもよい。
【0017】
情報処理装置10(20,30)は、車両100から、センサが検知したセンシングデータを取得する。また、情報処理装置10(20,30)は、サーバ200から、作業計画DBに保存されている作業計画のデータを取得する。
【0018】
情報処理装置10(20,30)は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、車両100が交通インフラを通行しているときに、車両100で検知されたセンサデータを収集する。そして、情報処理装置10(20,30)は、交通インフラの修理が実施された期間の前と後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する。
【0019】
例えば、情報処理装置10(20,30)は、交通インフラの修理が実施された期間の前におけるセンサデータのピーク値と、交通インフラの修理が実施された期間の後におけるセンサデータのピーク値との差分を計算する。
【0020】
そして、計算された差分が閾値以上である場合、情報処理装置10(20,30)は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたと推定する。一方、計算された差分が閾値を下回る場合、情報処理装置10(20,30)は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないと推定する。
【0021】
情報処理装置10(20,30)は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、外部機器へ出力する。あるいは、情報処理装置10(20,30)は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないと推定した場合、管理者の通信端末等にアラートを報知してもよい。
【0022】
情報処理装置10(20,30)の構成および動作について、後述する実施形態1~3において説明する。
【0023】
(センサデータの一例)
図2図3を参照して、情報処理装置10(20,30)が車両100(図1)から取得するセンサデータの具体例を説明する。
【0024】
車両100は線路を走行している。車両100が交通インフラを通行している間、車両100に搭載されているセンサが、車両100に生じる揺れおよび衝撃を検出することによって、時系列の振動データが得られる。
【0025】
図2および図3は、交通インフラを通行している車両100(図1)から取得される振動データ(センサデータ)の一例を模擬的に示す。図2は、交通インフラが平常であるときに得られる振動データの一例を表す。図3は、交通インフラに異常があるときに得られる振動データの一例を表す。
【0026】
図3に示すように、交通インフラのどこかに異常があるとき、振動データの一部には、平常(図2)とは異なる振動パターンが発生する。平常とは異なる振動パターンが発生している時間は、車両100が通行している交通インフラにおいて、異常のある場所と対応している。例えば、線路の枕木に腐食が生じている場合、車両100が大きく揺れることで、平常とは異なる振動パターンが発生する。
【0027】
情報処理装置10(20,30)は、交通インフラが平常であるときに得られた振動データ(図2)と、車両100から取得した振動データとを比較することによって、交通インフラに異常があるかどうかを推定することができる。
【0028】
情報処理装置10(20,30)は、交通インフラが異常であるときに得られた振動データ(図3)と、車両100から取得した振動データとを比較することによって、交通インフラが正しく修理されたかどうかを推定することができる。さらに、情報処理装置10(20,30)は、交通インフラにおいて、修理された場所を特定することができる。
【0029】
また、交通インフラの修理が実施された期間の前に取得された振動データと、その期間の後に取得された振動データとの間の差異に基づいて、情報処理装置10(20,30)は、作業計画にしたがって、交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定することができる。
【0030】
(作業計画の一例)
図4は、サーバ200(図1)の作業計画DBに保存される作業計画の一例を示す図である。図4に示す例では、交通インフラの修理の作業計画ごとに、作業が実施される場所、開始予定日、着手日時、および完了日時が示されている。
【0031】
ここで、開始予定日は、作業計画において、作業が開始されることが定められた日時であり、着手日時は、実際に作業が開始された日時である。完了日時は、作業が完了したことが報告された日時である。図4では、交通インフラの修理が実施された期間は、着手日時から完了日時までに相当する。
【0032】
〔実施形態1〕
図5図6を参照して、実施形態1について説明する。
【0033】
(情報処理装置10の構成)
図5は、本実施形態1に係る情報処理装置10の構成を示すブロック図である。図4に示すように、情報処理装置10は、取得部11、収集部12、および推定部13を備えている。
【0034】
取得部11は、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する。取得部11は、取得手段の一例である。
【0035】
例えば、取得部11は、通信ネットワークを通じて、サーバ200(図1)にアクセスし、サーバ200の作業計画DB(図2)から、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する。
【0036】
取得部11は、交通インフラの修理が実施された期間を示す情報を、収集部12へ出力する。
【0037】
収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、車両100が交通インフラを通行しているときに車両100で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集する。収集部12は、収集手段の一例である。
【0038】
例えば、収集部12は、取得部11から、交通インフラの修理が実施された期間を示す情報を受信する。収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の前に、交通インフラを通行する車両100で検知されたセンサデータを、車両100から取得する。また、収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の後に、交通インフラを通行する車両100で検知されたセンサデータを、車両100から取得する。
【0039】
収集部12は、複数の車両100の通行記録を参照して、複数の車両100のうち、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とに、交通インフラを通行した車両100を特定し、特定した車両100から、センサデータを収集してもよい。
【0040】
収集部12は、収集したセンサデータを、推定部13へ出力する。
【0041】
推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する。推定部13は、推定手段の一例である。
【0042】
例えば、推定部13は、収集部12から、交通インフラの修理が実施された期間の前に、車両100で検知されたセンサデータと、交通インフラの修理が実施された期間の後に、車両100で検知されたセンサデータとを受信する。
【0043】
推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前に、車両100で検知されたセンサデータと、交通インフラの修理が実施された期間の後に、車両100で検知されたセンサデータと、を比較する。
【0044】
一例では、推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前の一定期間におけるセンサデータのピーク値と、交通インフラの修理が実施された期間の後の一定期間におけるセンサデータのピーク値との差分を計算する。
【0045】
具体的には、交通インフラの修理が実施された期間の前の一定期間は、交通インフラの修理が実施された期間の前日のX時からY時まであり、交通インフラの修理が実施された期間の後の一定期間は、交通インフラの修理が実施された期間の一日後のX時からY時まである(XとYは任意の時刻)。しかし、一定期間はこの例に限定されない。
【0046】
計算された差分が閾値以上である場合、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたと推定する。一方、計算された差分が閾値を下回る場合、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないと推定する。
【0047】
他の例では、推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前の一定期間におけるセンサデータのパターンと、交通インフラの修理が実施された期間の後の一定期間におけるセンサデータのパターンとを照合(マッチング)する。センサデータのマッチングには、時系列データのマッチングに関する任意の周知技術を利用することができる。
【0048】
マッチングに失敗した場合(すなわち、パターンが不一致)、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたと推定する。一方、マッチングに成功した場合(すなわち、パターンが一致)、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないと推定する。
【0049】
推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、外部機器へ出力する。あるいは、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、図示しない記憶装置へ格納してもよい。
【0050】
(情報処理装置10の動作)
図6を参照して、本実施形態1に係る情報処理装置10の動作を説明する。
【0051】
図6に示すように、取得部11は、サーバ200(図1)から、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する(S101)。取得部11は、交通インフラの修理が実施された期間を示す情報を、収集部12へ出力する。
【0052】
次に、収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、移動体が交通インフラを通行しているときに移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを、車両100(図1)から収集する(S102)。収集部12は、収集したセンサデータを、推定部13へ出力する。
【0053】
その後、推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する(S103)。
【0054】
推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、外部機器へ出力する。あるいは、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、図示しない記憶装置へ格納してもよい。
【0055】
以上で、本実施形態1に係る情報処理装置10の動作は終了する。
【0056】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、取得部11は、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する。収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、移動体が交通インフラを通行しているときに移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集する。推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する。
【0057】
センサデータに変化がある場合は、作業計画において定められた日時に、交通インフラが修理されたと推定される。一方、センサデータに変化がない場合は、作業計画において定められた日時に、交通インフラが修理されていないと推定される。これにより、管理者等は、作業計画にしたがい、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを推定することができる。
【0058】
〔実施形態2〕
図7図8を参照して、実施形態2について説明する。本実施形態2では、作業計画において定められた日時に、交通インフラが修理されていないと推定された場合に、管理者の端末等に通知する構成について説明する。本実施形態2では、前記実施形態1と共通する構成要素に対して、前記実施形態1と同じ符号を付して、それらの構成要素に関する説明を省略する。
【0059】
(情報処理装置20の構成)
図7は、本実施形態2に係る情報処理装置20の構成を示すブロック図である。図7に示すように、情報処理装置20は、取得部11、収集部12、および推定部13を備えている。情報処理装置20は、通知部24をさらに備えている。
【0060】
通知部24は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないと推定した場合に通知する。通知部24は、通知手段の一例である。
【0061】
例えば、通知部24は、推定部13から、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を受信する。通知部24は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたという推定結果を受信した場合、何も行わない。一方、通知部24は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないという推定結果を受信した場合、管理者等の端末へ通知する。一例では、通知部24は、管理者等の端末からアラートを報知する。
【0062】
(情報処理装置20の動作)
図8を参照して、本実施形態2に係る情報処理装置20の動作を説明する。
【0063】
図8に示すように、取得部11は、サーバ200(図1)から、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する(S201)。取得部11は、交通インフラの修理が実施された期間を示す情報を、収集部12へ出力する。
【0064】
次に、収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、移動体が交通インフラを通行しているときに移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを、車両100(図1)から収集する(S202)。収集部12は、収集したセンサデータを、推定部13へ出力する。
【0065】
その後、推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する(S203)。
【0066】
推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、外部機器へ出力する。あるいは、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、図示しない記憶装置へ格納してもよい。
【0067】
さらに、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、通知部24へ出力する。
【0068】
通知部24は、推定部13による推定結果に基づいて、作業計画にしたがって、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを推定する(S204)。
【0069】
推定部13による推定結果が、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたことを示す場合、フローは終了する。一方、推定部13による推定結果が、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないことを示す場合、通知部24は、管理者の端末等へ通知する(S205)。
【0070】
以上で、本実施形態2に係る情報処理装置20の動作は終了する。
【0071】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、取得部11は、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する。収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、移動体が交通インフラを通行しているときに移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集する。推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する。
【0072】
センサデータに変化がある場合は、作業計画において定められた日時に、交通インフラが修理されたと推定される。一方、センサデータに変化がない場合は、作業計画において定められた日時に、交通インフラが修理されていないと推定される。これにより、管理者等は、作業計画にしたがい、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを推定することができる。
【0073】
さらに、本実施形態の構成によれば、通知部24は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないと推定した場合に通知する。これにより、管理者等は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されていないことを知り、迅速に対応することができる。
【0074】
〔実施形態3〕
図9図11を参照して、実施形態3について説明する。本実施形態3では、作業計画と、前記交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果とに基づいて、作業計画を示す情報を提示する構成について説明する。本実施形態3では、前記実施形態1あるいは2と共通する構成要素に対して、前記実施形態1あるいは2と同じ符号を付して、それらの構成要素に関する説明を省略する。
【0075】
(情報処理装置30の構成)
図9は、本実施形態3に係る情報処理装置30の構成を示すブロック図である。図9に示すように、情報処理装置30は、取得部11、収集部12、および推定部13を備えている。情報処理装置30は、提示部34をさらに備えている。
【0076】
提示部34は、作業計画と、交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果とに基づいて、作業計画を示す情報を提示する。提示部34は、提示手段の一例である。
【0077】
例えば、提示部34は、推定部13から、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を受信する。また、提示部34は、サーバ200(図1)から、にアクセスし、サーバ200の作業計画DB(図2)から、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する。提示部34は、交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、作業計画を示す情報とともに提示する。
【0078】
(作業計画と推定結果の提示)
図10を参照して、提示部34が提示する情報の一例を説明する。図10に示す例では、交通インフラの修理に関して、「未作業」(未着手)、「作業中」、「作業完了(センサデータに変化あり)」、および「作業完了?(センサデータに変化なし)」の4つの進捗状況が、一次元のグラフ上に表示されている。図中、三角形は、交通インフラの修理が実施される場所P1~P4の位置を模擬的に表す。
【0079】
例えば、場所P5では、交通インフラの修理に関する進捗状況が「未作業」となっている。これは、作業計画によれば、場所P5において、交通インフラの修理が実施された期間が先であることを意味する。一方、場所P2及びP3では、交通インフラの修理に関する進捗状況が「作業中」となっている。これは、作業計画によれば、場所P2及びP3において、交通インフラの修理が実施されている期間中であることを意味する。
【0080】
場所P4では、交通インフラの修理に関する進捗状況が「作業完了?(センサデータに変化なし)」となっている。これは、作業計画によれば、場所P4において、交通インフラの修理が実施された期間が過ぎており、かつ、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間に、センサデータが変化していないことを表す。言い換えれば、場所P4において、修理計画にしたがって、交通インフラが正しく修理されていない可能性があることを表す。
【0081】
場所P1では、交通インフラの修理に関する進捗状況が「作業完了(センサデータに変化あり)」となっている。これは、作業計画によれば、場所P1において、交通インフラの修理が実施された期間が過ぎており、かつ、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間に、センサデータが変化していることを表す。言い換えれば、場所P1において、修理計画にしたがって、交通インフラが正しく修理された可能性が高いことを表す。
【0082】
(情報処理装置30の動作)
図11を参照して、本実施形態3に係る情報処理装置30の動作を説明する。
【0083】
図11に示すように、取得部11は、サーバ200(図1)から、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する(S301)。取得部11は、交通インフラの修理が実施された期間を示す情報を、収集部12へ出力する。
【0084】
次に、収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、移動体が交通インフラを通行しているときに移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを、車両100(図1)から収集する(S302)。収集部12は、収集したセンサデータを、推定部13へ出力する。
【0085】
その後、推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する(S303)。
【0086】
推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、外部機器へ出力する。あるいは、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、図示しない記憶装置へ格納してもよい。
【0087】
さらに、推定部13は、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、提示部34へ出力する。
【0088】
提示部34は、交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、作業計画を示す情報とともに提示する(S304)。
【0089】
以上で、本実施形態3に係る情報処理装置30の動作は終了する。
【0090】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、取得部11は、交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する。収集部12は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後とにおいて、移動体が交通インフラを通行しているときに移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集する。推定部13は、交通インフラの修理が実施された期間の前とその期間の後との間におけるセンサデータの変化に基づいて、作業計画にしたがって交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する。
【0091】
センサデータに変化がある場合は、作業計画において定められた日時に、交通インフラが修理されたと推定される。一方、センサデータに変化がない場合は、作業計画において定められた日時に、交通インフラが修理されていないと推定される。これにより、管理者等は、作業計画にしたがい、交通インフラの修理が正しく実施されたかどうかを推定することができる。
【0092】
さらに、本実施形態の構成によれば、提示部34は、交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、作業計画を示す情報とともに提示する。これにより、管理者等は、作業計画のとおりに、交通インフラの修理が正しく実施されているかどうかを容易に確認することができる。
【0093】
(ハードウェア構成)
前記実施形態1~3で説明した情報処理装置10,20,30の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。これらの構成要素の一部又は全部は、例えば図12に示すような情報処理装置により実現される。図12は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0094】
図12に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
【0095】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、本実施形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
【0096】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0097】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0098】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
【0099】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0100】
(付記1)
交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得する取得手段と、
前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集する収集手段と、
前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する推定手段とを備えた
情報処理装置。
【0101】
(付記2)
前記交通インフラの修理が実施される前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化量のピーク値が閾値以上である場合、前記推定手段は、前記交通インフラの修理が実施されたと推定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0102】
(付記3)
前記交通インフラの修理が実施される前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化量のピーク値が閾値を下回る場合、前記推定手段は、前記交通インフラの修理が実施されていないと推定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0103】
(付記4)
前記推定手段は、前記交通インフラの修理が実施される前記期間の前と前記期間の後との間における時系列の前記センサデータのパターンの変化に基づいて、前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0104】
(付記5)
前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されていないと推定した場合に通知する通知手段をさらに備えた
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0105】
(付記6)
前記収集手段は、複数の移動体の通行記録を参照して、前記複数の移動体のうち、前記交通インフラの修理が実施される前記期間の前と前記期間の後とに、前記交通インフラを通行した移動体を特定し、特定した前記移動体から、前記センサデータを収集する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0106】
(付記7)
前記交通インフラの修理が実施されたかどうかについての推定結果を、前記作業計画を示す情報とともに提示する提示手段
をさらに備えた
ことを特徴とする付記1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0107】
(付記8)
前記作業計画を示す情報は、前記交通インフラの修理が実施される場所と、前記交通インフラの修理の進捗状況とを少なくとも含む
ことを特徴とする付記7に記載の情報処理装置。
【0108】
(付記9)
交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得し、
前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集し、
前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定する
情報処理方法。
【0109】
(付記10)
交通インフラの修理が実施された期間を含む作業計画を取得することと、
前記期間の前と前記期間の後とにおいて、移動体が前記交通インフラを通行しているときに前記移動体で検知された振動データおよび音声データの少なくとも一方を含むセンサデータを収集することと、
前記期間の前と前記期間の後との間における前記センサデータの変化に基づいて、前記作業計画にしたがって前記交通インフラの修理が実施されたかどうかを推定することと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0110】
以上、いくつかの実施形態を参照して本発明を説明した。しかしながら、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明は、交通インフラの安全保守や修理のための作業を管理する作業管理システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0112】
1 作業管理システム
10 情報処理装置
11 取得部
12 収集部
13 推定部
20 情報処理装置
24 通知部
30 情報処理装置
34 提示部
100 車両
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12