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特開2024-168878名刺管理システム、および名刺管理プログラム
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  • 特開-名刺管理システム、および名刺管理プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168878
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】名刺管理システム、および名刺管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06V 30/41 20220101AFI20241128BHJP
【FI】
G06V30/41
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085904
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000104652
【氏名又は名称】キヤノン電子株式会社
(72)【発明者】
【氏名】梅田 真衣
【テーマコード(参考)】
5B029
【Fターム(参考)】
5B029AA01
5B029CC32
(57)【要約】
【課題】デジタル化してもエラーとなる名刺画像がデジタル化されるのを防ぐ。
【解決手段】名刺画像を取得する画像取得部5と、ネットワーク3を介して送信された名刺画像を受信し、名刺画像に含まれるテキスト情報を取得するデジタル化を実行するデジタル化実行部200と、デジタル化が実行される前に、名刺画像に対するデジタル化の対応可否を解析する解析部200を備えることを特徴とする。また、解析部200による解析結果が、デジタル化の対応が不可である場合に、利用者へ通知する通知部を有することが好ましい。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
名刺画像を取得する画像取得部と、
ネットワークを介して送信された前記名刺画像を受信し、前記名刺画像に含まれるテキスト情報を取得するデジタル化を実行するデジタル化実行部と、
前記デジタル化が実行される前に、前記名刺画像に対する前記デジタル化の対応可否を解析する解析部を備えることを特徴とする名刺管理システム。
【請求項2】
前記解析部による解析結果が、前記デジタル化の対応が不可である場合に、利用者へ通知する通知部を有することを特徴とする請求項1に記載の名刺管理システム。
【請求項3】
前記通知部による通知後に、通知した名刺画像に対して前記デジタル化することが選択された場合に、そのまま当該名刺画像を送信するかどうかを選択させる確認画面を表示することを特徴とする請求項2に記載の名刺管理システム。
【請求項4】
前記通知部による通知の際に、前記解析部による解析結果において、前記デジタル化の対応が不可と判断した理由を併せて通知することを特徴とする請求項2に記載の名刺管理システム。
【請求項5】
前記解析部は、前記デジタル化実行部が実行した結果を用いて学習した学習モデルに対し、前記名刺画像を入力することにより、前記デジタル化の対応可否を解析することを特徴とする請求項1に記載の名刺管理システム。
【請求項6】
名刺画像を取得する画像取得部を有する利用者端末と、ネットワークを介して送信された前記名刺画像に含まれるテキスト情報を取得するデジタル化を実行するデジタル化実行部を有するWebサーバとを備える名刺管理システムであって、
前記利用者端末で実行されるWebブラウザ上に前記画像取得部を有し、
前記Webサーバは、
前記名刺画像に含まれるテキスト情報が取得可能か否かを前記デジタル化の実行前に解析する解析部を有し、
前記名刺画像が送信されると当該名刺画像を前記解析部により解析し、当該名刺画像が前記テキスト情報の取得ができないエラー名刺であると判断した場合に、前記Webブラウザに表示されるWebページに対し、当該名刺画像が前記エラー名刺であることを通知することを特徴とする名刺管理システム。
【請求項7】
名刺画像を取得する画像取得部を有する利用者端末と、ネットワークを介して送信された前記名刺画像に含まれるテキスト情報を取得するデジタル化を実行するデジタル化実行部を有するWebサーバとを備える名刺管理システムにおいて、前記Webサーバで実行されるプログラムであって、
前記名刺画像に含まれるテキスト情報が取得可能か否かを前記デジタル化の実行前に解析し、
送信された前記名刺画像が、前記テキスト情報の取得ができないエラー名刺であると判断した場合に、前記利用者端末に表示されるWebページに対し、当該名刺画像が前記エラー名刺であることを通知することを特徴とする名刺管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺管理システム、および名刺管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
名刺管理システムでは、サービス利用者が管理したい名刺をテキスト情報として登録することができる。サービス利用者が獲得した紙媒体の名刺については、サービス利用者がカメラによる撮影もしくはスキャナ等によって名刺画像として読み込んで名刺管理サービス提供システムへ送信する。そして名刺管理サービス提供システムが、送信された名刺画像からテキスト情報を作成する(以下、デジタル化という)処理を行い、サービス利用者が管理できるテキスト情報として提供することが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-153939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、サービス利用者がカメラによる撮影もしくはスキャナによって読み込んだ名刺画像が、デジタル化が可能か不可能かに関わらず全て名刺管理サーバに送信される。名刺画像が名刺管理サーバに送信され、名刺管理サーバにおいてデジタル化処理を実行して初めて、名刺画像が鮮明であるか、名刺管理サービス側が未対応の言語で書かれていないか、画像に複数の名刺が写っていないか、など詳細に画像解析される。
【0005】
解析結果によってデジタル化できない名刺画像である場合、デジタル化処理を行う名刺管理サービス提供システム側ではデジタル化できる名刺画像とデジタル化できない名刺画像の振り分けが必要となってしまう。また、サービス利用者にはデジタル化不可の通知を知らせる必要がある。
【0006】
デジタル化不可の通知を受け取ったサービス利用者は同じ名刺をデジタル化するために再度名刺画像の取得と行う必要があるが、名刺管理サービスにおけるデジタル化は所定のタイミングでまとめて実行されるなど、そうでなくてもサービス利用者が最初に名刺画像を送信した時点からある程度の時間が経過したあとでデジタル化不可の通知がなされるため、サービス利用者は前回の名刺画像の取得から時間が経過した後で再度名刺を撮影もしくはスキャナによって読み込み直さなければならない。同じ名刺を探し出す手間や、名刺管理サーバに名刺画像を送信した直後に紙媒体の名刺を破棄・紛失してしまい、再度名刺画像を作成できずデジタル化できない事態が発生してしまうことが懸念される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上を鑑み、本発明に係る名刺管理サービスは、
名刺画像を取得する画像取得部と、
ネットワークを介して送信された前記名刺画像を受信し、前記名刺画像に含まれるテキスト情報を取得するデジタル化を実行するデジタル化実行部と、
前記デジタル化が実行される前に、前記名刺画像に対する前記デジタル化の対応可否を解析する解析部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、サービス利用者が名刺画像のデジタル化を依頼する名刺画像に対して簡易的な画像解析を行い、名刺画像がデジタル化不可であることを早期にサービス利用者に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】名刺管理システムの構成例を示すブロック図である。
図2】名刺管理システムのシーケンス図である。
図3】仮送信後に名刺管理サービス提供システムが名刺画像を取得し、簡易解析を行う処理のフローチャートである。
図4】簡易的な画像解析でデジタル化不可と判断する名刺画像の一例である。
図5】デジタル化不可の可能性を通知する画面の一例である。
図6】デジタル化不可の可能性がある名刺画像を本送信するかの確認画面の一例である。
図7】名刺管理サービス提供システムが名刺画像の更新を確認する処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図を用いて本発明の好適な実施形態について説明する。なお以下で説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すものであり、特許請求の範囲に記載する構成の具体的な実施形態の一つである。例えば、以下に示す構成の一部は省略又は他の構成等に置換してもよいし、他の構成を含むようにしてもよい。
【0011】
図1には、本発明に係る名刺管理システムの構成図を示している。図1に示すように、名刺管理サービス提供システム200は、本発明のネットワークを構成するインターネット3に接続されている。また、名刺管理サービス提供システム200は名刺管理サービスを実行(提供)するためのプログラム6を所有している。名刺管理サービス提供システム200は、このプログラム6とそれを実行するWebサーバ(不図示)によって構成されている。以降説明する名刺管理サービス提供システム200の機能、動作は、このプログラム6(サーバアプリケーション)が実行されることによって提供される。
【0012】
インターネット3には、複数の端末装置も接続されている。端末装置は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、各装置を利用するサービス利用者によって操作される。図1では、本実施形態の説明に用いる1台の端末装置のみが図示されている。本実施形態では、この1台の端末装置をサービス利用者端末100として説明する。また、各サービス利用者端末100にはカメラやスキャナなどの名刺画像記録装置5が含まれる、あるいは外部装置として接続されている場合がある。各サービス利用者端末100のサービス利用者は、サービス利用者端末100内のWebブラウザ4を介して、インターネット3を利用することができる。
【0013】
図2は、サービス利用者端末100と名刺管理サービス提供システム200の情報処理の推移を示すシーケンス図である。なお、この図においては、取得した名刺画像がデジタル化によってエラーが発生する「エラー名刺」である場合、換言すると、デジタル化による対応不可である場合を例に挙げて説明している。
【0014】
サービス利用者端末100は名刺管理サービスの提供を受けるためのWebページを、Webブラウザ4を介して表示して動作する。なお、Webブラウザ4は、WebブラウザアプリケーションとしてOS上で動作するものであってもよいし、インストールされたアプリケーション上でWebブラウザの機能を利用して動作するものであってもよい。
【0015】
サービス利用者端末100は、サービス利用者端末100上で撮影もしくは端末内に保存している名刺画像をWebブラウザ4上へ読み込む(S101)。
【0016】
Webブラウザ4上へ読み込まれた名刺画像は名刺管理サービス提供システム200へ仮送信される。実際には、このWebブラウザ4上で表示しているWebページは、名刺管理サービス提供システム200から提供されたものであり、Webブラウザ4に名刺画像を読み込んだことをもって、名刺管理サービス提供システム200に仮送信されたとみなすことができる。
【0017】
仮送信された名刺画像はプログラム6が有する簡易解析機能を用いて、名刺画像からデジタル化可能か簡易的な画像解析をする(S201)。簡易的な画像解析は、図3のフローチャートに従って実行される。
【0018】
以下、図3を用いて簡易的な画像解析について説明する。まず、サービス利用者端末100から仮送信された名刺画像を取得する(S2011)。次に「エラー名刺」の可能性があるかを簡易的に解析する(S2012)。
【0019】
ここで、名刺管理サービス提供システム200で実行される後述のデジタル化処理において、エラーと判断される名刺画像、すなわち詳細な画像解析の結果デジタル化不可と判断される名刺画像を「エラー名刺」と定義する。この「エラー名刺」には、デジタル化不可と判断されるための「エラー情報」が含まれている。
【0020】
それに対し、「エラー名刺」となる可能性が高い名刺画像に対して、簡易的な画像解析の結果、「仮エラー名刺」と判断されるよう定義する。「仮エラー名刺」と判断するために名刺画像には「仮エラー情報」を有していると判断されるが、その判断基準は一例として、名刺画像が不鮮明である、名刺が一部しか表示されていない、名刺ではない、名刺画像の中に名刺が重複して写っている、入力できない文字が含まれている、名刺管理サービスで未対応の言語である、といった、名刺管理サービス提供システム200のデジタル化作業において「エラー情報」として判断されるものに類似した特徴を持つことなどを設定することができる。
【0021】
図4には、この判断基準を満たす名刺画像の一例を示す。左上から右に向かって、(a)画像がぼけているなど、不鮮明である場合、(b)一部しか表示されていない場合、(c)名刺ではない場合、(d)名刺が重なっている場合、(e)入力できない文字が使用されている場合、(f)未対応の言語が使用されている場合である。
【0022】
(a)の場合の判断基準の例は、エッジ抽出フィルタを適用した結果、エッジが少ないあるいはエッジレベルが小さい、もしくは輝度値のヒストグラムが一部の分布が一部にのみ集まっているなど、予め設定された閾値を超えるかどうかである。
【0023】
(b)の場合の判断基準の例は、画像内において、同じ輝度値(例えば黒色)を示す領域が予め設定されたサイズの閾値を超えるかどうかなどである。
【0024】
(c)の場合の判断基準の例は、画像内に記載された文言に対しOCR処理などを実行し、所定の情報が含まれていない、もしくは所定の情報が含まれている場合かどうかなどである。
【0025】
(d)の場合の判断基準の例は、名刺が重なっていることを検出したかどうかなどである。これは例えば画像内において罫線の検出や、文字列が途中で切れていることなどを検知することで実現される。
【0026】
(e)の場合の判断基準の例は、OCR(光学文字認識)処理で検出できる文字列中に、検出できない文字列が含まれていることを検出したことなどである。
【0027】
(f)の場合の判断基準の例は、デジタル化においてテキスト情報として抽出される言語とは異なる未対応言語を抽出可能なOCR処理を実行した結果、未対応言語を検出したことなどである。
【0028】
なお、これら(a)から(f)に限らず、例えば、ディープラーニングによって学習された学習モデルを用いた人工知能により簡易解析を実行してもよい。その場合、名刺管理サービス提供システム200でデジタル化できた画像を教師データとして用いて学習された学習モデルに対し、名刺画像を入力することにより、デジタル化できるか否かを出力するようにすればよい。
【0029】
図3に戻り、上述した簡易的な画像解析の結果、「仮エラー情報」を含む(デジタル化処理において「エラー情報」を含む=デジタル化不可と判断される)基準に該当した場合、通知の処理を行う(S2013)。
【0030】
通知処理が完了する、あるいはS2012で「仮エラー名刺」ではないと判断されると簡易的な画像解析を終了する。
【0031】
図2の説明に戻り、簡易的な画像解析が終了して「仮エラー名刺」だと判断されていた場合、Webブラウザ4上で、当該名刺画像に対し「エラー名刺となる可能性があります」とコメントを表示する(S102)。
【0032】
図5に、「エラー名刺」となりデジタル化不可となる可能性を通知する画面の一例を示す。この画面において、「スキャン」ボタンを選択すると、当該名刺画像の再スキャン処理を実行、あるいは再度保存された画像から選択する画面が表示され、S101同様の名刺画像の読み込みが実行される。一方、「送信」ボタンを選択すると、当該名刺画像をそのまま名刺管理サービス提供システム200に送信する。なお、「仮エラー名刺」ではない場合には、「エラー名刺となる可能性があります」とのコメントが表示されていないだけで、図5と同様の画面を表示すればよい。この図5における「送信」ボタンの選択に伴って名刺画像が送信されることを、上述した「仮送信」に対して「本送信」と呼ぶ。
【0033】
サービス利用者端末100からWebブラウザ4上の「仮エラー名刺」の名刺画像を名刺管理サービス提供システム200へ本送信しようとした場合(図5の画面で「送信」を選択した場合)に、本実施形態においては、名刺管理サービス提供システム200において名刺画像が「仮エラー名刺」かを確認し(S202)、「仮エラー名刺」であると判断した場合には、Webブラウザ4の画面上に、図6に示す最終確認画面を表示させる(S104)。
【0034】
図6の最終確認画面を表示する前後で、Webブラウザ4に表示している画面を提供しているWebサーバ(例えば、名刺管理サービス提供システム200)が実行する処理の詳細なフローチャートを図7に示す。
【0035】
Webブラウザ上で図5の画面にある「送信」ボタンが押下されたことを確認し(S2021)、画面に表示されている名刺画像が「仮エラー名刺」と判断した名刺画像であるか否かの確認を行う(S2022)。
【0036】
名刺画像が「仮エラー名刺」であると判断した場合、Webブラウザ上に「このまま送信しますか?」と図6の最終確認画面を表示する(S2023)。この最終確認画面において、「はい」が選択、すなわちそのまま画像を送信することが選択された場合にはそのまま名刺画像を送信する(図2のS105)。最終確認画面において、「いいえ」が選択、すなわちそのまま送信せずに名刺画像を取得、選択し直す場合には、図2のS101を再度実行する。一方、S2022で名刺画像が「仮エラー名刺」ではないと判断した場合には、そのまま名刺画像を送信する。
【0037】
以上、図5から図7を用いて説明した動作の一部が、図2におけるS102からS105に対応する。S105によって送信された名刺画像、あるいは図7のS2022で「仮エラー名刺」ではないと判断された名刺画像が名刺管理サービス提供システム200に送信されると、名刺管理サービス提供システム200は、受信した名刺画像をデジタル化してテキスト情報を取得し、名刺画像と関連付けて保存する(S203)。
【0038】
以上説明した通り、本発明は、デジタル化を実行する前に、名刺管理サービス提供システム200などの解析部によって簡易解析を実行し、デジタル化の対応可否を解析することにより、無闇に名刺画像のデジタル化を実行してエラーとなる事態を防ぐことが可能となるものである。
【0039】
なお、本発明は以上説明した実施形態に限られるものではなく、その発明の主旨を変更しない範囲において種々の変更が可能である。
【0040】
例えば、簡易解析について上述したものは一例であり、他の解析を行うように置き換えてもよいし、一部のみを実行、あるいは組み合わせるようにしてもよい。
【0041】
また、簡易解析については、名刺管理サービス提供システム200側において実行するものについて説明したが、サービス利用者端末100側で実行するようにしてもよい。例えばWebブラウザ4で表示するWebページ内のスクリプトによって簡易解析を実行するようにすればよい。また、サービス利用者端末100内で動作する他のアプリケーションやプロセスによって実行されるようにし、その結果を再度Webブラウザ4に返すように構成してもよい。さらに、サービス利用者端末100とは別の装置で簡易解析を実行してもよい。いずれの場合であっても、名刺管理サービス提供システム200における処理を減らすことが可能である。
【0042】
名刺管理サービス提供システム200においては、デジタル化の実行回数によって利用者の利用量を計算するものもあり、その場合には、本発明を適用することで、エラーが発生してデジタル化をやり直すことがなく、無闇に利用量が増えることがない。
【0043】
なお、上述した実施形態において、簡易解析として説明した処理については、必ずしもその後のデジタル化よりも簡単な処理を意味しなくてもよい。本発明においては、実際にデジタル化の処理をするのが後段の他のシステムである場合も含んでおり、それらの後段に控えるデジタル化の処理に先行してサービス利用者端末100などを用いて前もって解析を行うことを簡易解析としている。とは言え、後段に控えるデジタル化よりも簡易な解析処理(例えば、デジタル化で行う解析処理の一部のみを実現)した処理であることが処理負荷の観点から言えば好ましい。
【0044】
なお、上記実施形態において、図2のS201において名刺画像の簡易解析を行った結果、「仮エラー名刺」であると判断した場合、図4に示すどのパターンに基づいて仮エラー名刺となる判断基準を満たしたかも併せて通知してもよい。例えば図5において「エラー名刺となる可能性があります」とコメントを表示した部分に表記してもよい。この構成によれば、利用者はどのように対処すれば「エラー名刺」とならないかを容易に認識することができ、その後の作業性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0045】
100 サービス利用者端末
200 名刺管理サービス提供システム
3 インターネット
4 Webブラウザ
5 名刺画像記録装置
6 プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7