(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168929
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】棚割りパターン生成装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20241128BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085996
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】玉城 貴也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】ユーザの希望を反映して棚割りパターンを生成する。
【解決手段】棚割りパターン生成装置10は、取得部130a、決定部130b、第1生成部130c、受付部130d、及び第2生成部130eを備える。取得部130aは、商品の陳列に関する第1条件を充足し、商品が棚に割り当てられた入力棚割りパターンを取得する。決定部130bは、第1条件を変更した第2条件と第1条件との中間の条件である中間条件を決定する。第1生成部130cは、中間条件に基づいて入力棚割りパターンを変更した中間棚割りパターンを生成する。受付部130dは、中間棚割りパターンに対するユーザの修正に関する指示を受け付ける。第2生成部130eは、受付部130dが受け付けた指示と第2条件とに基づいて、中間棚割りパターンから第2条件を充足する出力棚割りパターンを生成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の陳列に関する第1条件を充足し、商品が棚に割り当てられた入力棚割りパターンを取得する取得部と、
前記第1条件を変更した第2条件と前記第1条件との中間の条件である中間条件を決定する決定部と、
前記中間条件に基づいて前記入力棚割りパターンを変更した中間棚割りパターンを生成する第1生成部と、
前記中間棚割りパターンに対するユーザの修正に関する指示を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた指示と前記第2条件とに基づいて、前記中間棚割りパターンから前記第2条件を充足する出力棚割りパターンを生成する第2生成部と、
を備える棚割りパターン生成装置。
【請求項2】
前記第1条件、前記第2条件、及び前記中間条件は、商品を陳列する棚の数に関する条件であり、前記第1条件の表す棚の数と前記第2条件の表す棚の数と差が2以上である、請求項1に記載の棚割りパターン生成装置。
【請求項3】
前記第1生成部は、
前記第1条件を充足し且つ前記入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第1棚割りパターンと前記入力棚割りパターンとを比較することにより、過去の棚割りに対して追加する商品と過去の棚割りから除去する商品との少なくとも一方を表す第1差分リストを生成し、
前記中間条件を充足し、且つ前記入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第2棚割りパターンに対し、前記第1差分リストに従って商品の追加と除去との少なくとも一方を行うことにより、前記中間棚割りパターンを生成する、
請求項1に記載の棚割りパターン生成装置。
【請求項4】
前記第2生成部は、
前記受付部により受け付けた指示に従って前記中間棚割りパターンを修正することによって、修正済中間棚割りパターンを生成し、
前記中間条件を充足し且つ前記入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第3棚割りパターンと前記修正済中間棚割りパターンとを比較することにより、過去の棚割りに対して追加する商品と過去の棚割りから除去する商品との少なくとも一方を表す第2差分リストを生成し、
前記第2条件を充足し、且つ前記入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第4棚割りパターンに対し、前記第2差分リストに従って商品の追加と削除との少なくとも一方を行うことにより、前記出力棚割りパターンを生成する、
請求項1に記載の棚割りパターン生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、棚割りパターン生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストア等の小売店の店舗には、商品を陳列するために複数の商品棚が配置される。1つの商品棚には複数段の棚板が設けられ、各段の棚板に商品が並べられる。以下では、商品棚は単に棚と称される。店舗内に配置された複数の棚における商品の配列順、及び各商品に割り当てるスペースの広さの比は棚割りパターンと称される。棚割りパターンは、商品の売り上げ数量に影響を及ぼすため、店舗に商品を卸す営業担当者は、営業活動の一貫として新たな棚割りパターンを提案することがある。棚割りパターンの提案を支援するための技術が種々提案されており、その一例としては特許文献1に開示の技術が挙げられる。特許文献1に開示の技術では、市場動向を表すデータを利用して棚割りパターンが生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
営業担当者が棚割りパターンの提案を行う場合、提案する棚割りパターンに営業担当者の希望を反映できることが好ましい。例えば、直近に販売が開始された新商品がある場合、営業担当者としては、当該新商品の売り上げ増加を期待できる棚割りパターンを提案できることが好ましい。しかし、棚割りパターンの生成に市場動向を表すデータを利用する技術には、生成された棚割りパターンに営業担当者の希望が必ずしも反映されない、という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の好適な態様に係る棚割りパターン生成装置は、取得部と、決定部と、第1生成部と、受付部と、第2生成部と、を備える。取得部は、商品の陳列に関する第1条件を充足し、商品が棚に割り当てられた入力棚割りパターンを取得する。決定部は、前記第1条件を変更した第2条件と前記第1条件との中間の条件である中間条件を決定する。第1生成部は、前記中間条件に基づいて前記入力棚割りパターンを変更した中間棚割りパターンを生成する。受付部は、前記中間棚割りパターンに対するユーザの修正に関する指示を受け付ける。第2生成部は、前記受付部が受け付けた指示と前記第2条件とに基づいて、前記中間棚割りパターンから前記第2条件を充足する出力棚割りパターンを生成する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、ユーザは、自身の希望に即して中間棚割りパターンの修正を指示することにより、自身の希望を反映した出力棚割りパターンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の一実施形態による棚割りパターン生成装置10の構成例を示す図である。
【
図2】棚割りパターンの生成過程において棚割りパターン生成装置10が表示するUI画面の遷移の一例を示す図である。
【
図3】棚割り実績データベースDB1及び販売実績データベースDB2の格納内容の一例を示す図である。
【
図4】第1生成部130cの機能を説明するための図である。
【
図5】第2生成部130eの機能を説明するための図である。
【
図6】処理装置130がプログラムPR1に従って実行する棚割りパターン生成方法における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(A:実施形態)
図1は、本開示の一実施形態による棚割りパターン生成装置10の構成例を示す図である。棚割りパターン生成装置10は、例えばスマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。棚割りパターン生成装置10のユーザは、小売店において販売される商品を製造するメーカに勤務する営業担当者である。棚割りパターン生成装置10のユーザの勤務先は、清涼飲料又はアルコール飲料等の飲料を製造する飲料メーカである。本実施形態における商品は、飲料であるが、食品又は日用品等であってもよい。
【0009】
棚割りパターン生成装置10のユーザによる営業活動の一例としては、自社商品についての棚割りパターンの提案が挙げられる。棚割りパターン生成装置10は、ユーザによる棚割りパターンの提案を支援するための装置である。前述したように、棚割りパターンとは、小売店等の店舗内に配置された複数の棚の各々に陳列される各商品の配列順、及び各商品に割り当てるスペースの広さの比のことである。棚割りパターン生成装置10は、ユーザの指示に応じて棚割りパターンを生成する。
【0010】
例えば、ユーザが営業を担当する店舗において2023年4月1日時点では、当該ユーザの勤務するメーカの商品に4本の棚が割り当てられていたとする。そして、当該店舗の経営者は、2023年4月~6月の期間については飲料よりも日用品の販売に注力するため、上記ユーザの勤務するメーカの商品に割り当てる棚の数を4から2に削減することを望んでいたとする。この場合、棚割りパターン生成装置10のユーザは、上記店舗における現時点の棚割りパターン、及び削減後の棚数(即ち、2)を棚割りパターン生成装置10に入力することにより、削減後の棚数に応じた棚割りパターンを棚割りパターン生成装置10に生成させる。以下では、ユーザにより入力される棚割りパターンは入力棚割りパターンと称され、削減後の棚数に応じた棚割りパターンは出力棚割りパターンと称される。
【0011】
図2は、棚割りパターンの生成過程において棚割りパターン生成装置10が表示するUI画面Gの遷移の一例を示す図である。詳細については後述するが、棚割りパターン生成装置10は、まず、2023年4月~6月の期間についての棚数が4の棚割りパターン(2023年4月1日時点の棚割りパターン)を縮小前の棚割りパターンとし、棚数が3の過去の棚割りパターン(
図2に示す例では、2023年1月~3月の期間の棚割りパターン)を参照して、2023年4月~6月の期間についての棚数が3の棚割りパターンを生成する。次いで、棚割りパターン生成装置10は、2023年4月~6月の期間についての棚数が3の棚割りパターンを縮小前の棚割りパターンとし、棚数が2の過去の棚割りパターン(
図2に示す例では、2023年1月~3月の期間の棚割りパターン)を参照して、最終目標である2023年4月~6月についての棚数が2の棚割りパターンを生成する。なお、UI画面Gを視認したユーザは、詳細ボタンB1をクリック等することで、生成された棚割りパターンの詳細を確認することができ、また、生成された新たな棚割りパターンを手動で修正することもできる。
【0012】
図1は、棚割りパターン生成装置10の構成例を示す図である。
図1に示されるように、棚割りパターン生成装置10は、通信装置110と、記憶装置120と、処理装置130と、バス140と、入力装置150と、表示装置160とを含む。通信装置110、記憶装置120、入力装置150、及び表示装置160の各々と、処理装置130とは、データ授受を仲介するバス140によって相互に接続される。バス140は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、要素間毎に異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0013】
入力装置150は、外部からの入力を受け付けるハードウェアである。入力装置150の具体例としては、各種キー又はタッチパネルが挙げられる。表示装置160は、外部に対して情報を表示するハードウェアである。表示装置160の具体例としては液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイが挙げられる。表示装置160は、処理装置130による制御の下、各種画像を表示する。処理装置130による制御の下で表示装置160が表示する画像の一例としては、前述のUI画面Gの画像が挙げられる。
【0014】
通信装置110は、他の装置と通信するためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置110は、有線又は無線によりインターネット又はLAN等の通信網に接続される。
図1では、通信網の図示は省略されている。通信装置110は、通信網に無線又は有線により接続される他の装置と当該通信網を介して通信する。通信装置110は、通信網を介して他の装置から送信されたデータを受信する。通信装置110は、受信したデータを処理装置130へ与える。また、通信装置110は、処理装置130から与えられるデータを通信網へ送信する。
【0015】
通信装置110が通信網を介して通信する他の装置の一例としては棚割り実績データベースDB1及び販売実績データベースDB2が挙げられる。
図3は、棚割り実績データベースDB1及び販売実績データベースDB2の各々の格納内容の一例を示す図である。
図3に示されるように、棚割り実績データベースDB1には、期間を示す期間識別情報及び当該期間に店舗に配置されていた棚の数を表す棚数に対応付けて、当該期間における当該棚数分の棚についての棚割りパターンを表すパターンデータが格納されている。
【0016】
例えば、
図3におけるデータD1は、2023年1月~3月の期間における4個の棚に対する、商品A、商品B、及び商品Dついての棚割りパターンを表す。なお、本実施形態における商品A、商品B、及び商品Dは何れも、棚割りパターン生成装置10のユーザの勤務先のメーカの商品、即ち飲料である。
図3におけるデータD2は、2023年1月~3月の期間における3個の棚に対する、商品A、商品B、及び商品Dついての棚割りパターンを表す。
図3におけるデータD3は、2023年1月~3月の期間における2個の棚に対する、商品A、及び商品Bついての棚割りパターンを表す。なお、データD1、データD2、及びデータD3は、新たな棚割りパターンの提案先となる店舗における過去の棚割りパターンを表すデータであってもよく、また、他の店舗における棚割りパターンを表すデータであってもよい。
【0017】
販売実績データベースDB2には、
図3に示されるように、期間識別情報及び商品を一意に示す商品識別情報に対応付けて、当該期間識別情報の示す期間における当該商品識別情報の示す商品の販売数量が格納されている。販売実績データベースDB2に格納される各商品の販売数量は、新たな棚割りパターンの提案先となる店舗における過去の販売数量であってもよく、また、他の店舗における販売数量であってもよい。
【0018】
記憶装置120は、処理装置130が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及びRAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置120には、プログラムPR1が予め記憶されている。プログラムPR1は、ユーザによる棚割りの提案を支援するためのプログラムである。なお、記憶装置120には、プログラムPR1の他に前述の棚割り実績データベースDB1と販売実績データベースDB2のうちの何れか一方、又は両方が記憶されてもよい。
【0019】
処理装置130は、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)を含む。処理装置130は、入力装置150に対する入力によりプログラムPR1の実行を指示されたことを契機として、記憶装置120からプログラムPR1を読み取る。処理装置130は、読み取ったプログラムPR1を実行する。処理装置130は、プログラムPR1を実行することによって、
図1に示される取得部130a、決定部130b、第1生成部130c、受付部130d、及び第2生成部130eとして機能する。つまり、
図1に示される取得部130a、決定部130b、第1生成部130c、受付部130d、及び第2生成部130eは、CPU等のコンピュータをプログラム等のソフトウェアに従って作動させることにより実現されるソフトウェアモジュールである。取得部130a、決定部130b、第1生成部130c、受付部130d、及び第2生成部130eの各々が担う機能は次の通りである。
【0020】
取得部130aは、入力棚割りパターンを取得する。入力棚割りパターンの示す棚の数は、商品の陳列に関する第1条件の一例である。本実施形態における入力棚割りパターンは、2023年4月~6月の期間についての棚数が4の棚割りパターンであり、商品A、商品B、及び商品Cを当該4個の棚に配列する棚割りパターンである。なお、商品Cは、商品A、商品B、及び商品Dと同様に、棚割りパターン生成装置10のユーザの勤務先のメーカの商品であり、2023年4月1日から販売が開始された新商品である。
【0021】
決定部130bは、第1条件を変更した第2条件と第1条件との中間の条件である中間条件を決定する。第2条件は、出力棚割りパターンにおける棚数に関する条件であり、本実施形態における第2条件は、棚数が2であること、である。本実施形態における決定部130bは、棚数が4と2の中間の値であること、即ち棚数が3であることを中間条件に決定する。
【0022】
第1生成部130cは、中間条件に基づいて入力棚割りパターンを変更した中間棚割りパターンを生成する。
図4は、第1生成部130cの機能を説明するための図である。
図3に示されるように、第1生成部130cは、第1リスト生成部130c1と第1更新部130c2とを含む。
【0023】
第1リスト生成部130c1は、第1条件を充足する過去の棚割りを表す第1棚割りパターンと入力棚割りパターンとを比較することにより、当該過去の棚割りに対して追加する商品のリストである第1追加リストと過去の棚割りから除去する商品のリストである第1除去リストとを生成する。前述したように、本実施形態において第1条件の示す棚数は4であるから、第1リスト生成部130c1は、棚割り実績データベースDB1から、棚数が4の棚割りパターンを表すパターンデータを第1棚割りパターンを表すデータとして読み出す。棚割り実績データベースDB1に格納されている複数のパターンデータのうち、棚数が4の棚割りパターンを表すパターンデータはデータD1であるから、第1リスト生成部130c1は、データD1を第1棚割りパターンを表すデータとして棚割り実績データベースDB1から読み出す。そして、第1リスト生成部130c1は、データD1の表す第1棚割りパターンと入力棚割りパターンとを比較することにより、第1追加リストと第1除去リストとを生成する。
【0024】
前述したように、データD1は、商品A、商品B、及び商品Dを4個の棚に割り当てる棚割りパターンを表す。一方、入力棚割りパターンは、商品A、商品B、及び商品Cを4個の棚に割り当ててる棚割りパターンである。この場合、第1リスト生成部130c1は、商品Dの商品識別情報を含む第1除去リストを生成するとともに、商品Cの商品識別情報を含む第1追加リストを生成する。第1追加リスト及び第1除去リストは本開示における第1差分リストの一例である。なお、第1棚割りパターンの表す全ての商品が入力棚割りパターンに含まれている場合には、第1除去リストの生成は省略されてもよい。ただし、第1棚割りパターンの表す全ての商品が入力棚割りパターンに含まれている場合であっても、販売数量が所定の閾値未満である商品がある場合には、第1リスト生成部130c1は、当該商品の商品識別情報を含む第1除去リストを生成してもよい。また、入力棚割りパターンの表す全ての商品が第1棚割りパターンに含まれている場合には、第1追加リストの生成は省略されてもよい。要は、第1追加リストと第1削除リストの少なくとも一方が第1差分リストとして生成さればよい。
【0025】
第1更新部130c2は、中間条件を充足する過去の棚割りパターンを表す第2棚割りパターンに対して、第1差分リストに従って商品の追加と除去との少なくとも一方を行うことにより、中間棚割りパターンを生成する。前述したように、本実施形態において中間条件の示す棚数は3であるから、第1更新部130c2は、棚割り実績データベースDB1から、棚数が3の棚割りパターンを表すパターンデータを第2棚割りパターンを表すデータとして読み出す。棚割り実績データベースDB1に格納されている複数のパターンデータのうち、棚数が3の棚割りパターンを表すパターンデータはデータD2であるから、第1更新部130c2は、データD2を、第2棚割りパターンを表すデータとして棚割り実績データベースDB1から読み出す。
【0026】
前述したように、データD2は、商品A、商品B、及び商品Dを3個の棚に割り当る棚割りパターンを表す。第1更新部130c2は、データD2の表す第2棚割りパターンに対して、第1除去リストの示す商品(本実施形態では、商品D)の削除及びその削除分だけ第1追加リストの示す商品(本実施形態では商品C)の追加を行う。そして、第1更新部130c2は、商品の追加及び削除を実行済の第2棚割りパターンに含まれる各商品について、販売実績データベースDB2に格納されている過去の販売数量等に応じて各商品の並び順及び各商品に割り当てるスペースの広さを調整することで、中間棚割りパターンを生成する。具体的には、第1更新部130c2は、新商品である商品Cについては予め定められた広さのスペースを割り当てるとともに、商品A及び商品Bについては販売数量が多い順に広いスペースを割り当てる。
【0027】
受付部130dは、中間棚割りパターンに対するユーザの修正に関する指示を受け付ける。より詳細に説明すると、受付部130dは、中間棚割りパターンを表す画像を表示装置160に表示させる。この画像を視認したユーザは、商品の追加、除去、又は数量の増減を指示する入力を入力装置150に対して行うことができる。受付部130dは、入力装置150に対する入力に応じて、中間棚割りパターンに対するユーザの修正に関する指示Mを受け付け、当該指示Mを第2生成部130eに与える。
【0028】
第2生成部130eは、受付部130dにより受け付けた指示Mと第2条件とに基づいて、第2条件を充足する出力棚割りパターンを中間棚割りパターンから生成する。
図5は、第2生成部130eの機能を説明するための図である。
図5に示されるように、第2生成部130eは、第2リスト生成部130e1と第2更新部130e2とを含む。第2リスト生成部130e1は、中間棚割りパターンに対して、指示Mの示す修正を施すことによって、修正済中間棚割りパターンを生成する。次いで、第2リスト生成部130e1は、中間条件を充足する過去の棚割りを表す第3棚割りパターンと修正済中間棚割りパターンとを比較することにより、当該過去の棚割りに対して追加する商品のリストである第2追加リストと当該過去の棚割りから除去する商品のリストである第2除去リストとを生成する。本実施形態では、第2リスト生成部130e1は、前述のデータD2の表す棚割りパターンを第3棚割りパターンとして第2追加リスト及び第2除去リストを生成する。第2追加リスト及び第2除去リストは本開示における第2差分リストの一例である。なお、第3棚割りパターンの表す全ての商品が修正済中間棚割りパターンに含まれている場合には、第2除去リストの生成は省略されてもよい。ただし、第3棚割りパターンの表す全ての商品が修正済中間棚割りパターンに含まれている場合であっても、販売数量が所定の閾値未満である商品がある場合には、第2リスト生成部130e1は、当該商品の商品識別情報を含む第2除去リストを生成してもよい。また、修正済棚割りパターンの表す全ての商品が第3棚割りパターンに含まれている場合には、第2追加リストの生成は省略されてもよい。要は、第2追加リストと第2削除リストの少なくとも一方が第2差分リストとして生成さればよい。
【0029】
第2更新部130e2は、第2条件を充足する過去の棚割りパターンを表す第4棚割りパターンに対して、第2差分リストに従って商品の追加と除去との少なくとも一方を行うことにより、出力棚割りパターンを生成する。前述したように、本実施形態において第2条件の示す棚数は2であるから、第2更新部130e2は、棚割り実績データベースDB1から、棚数が2の棚割りパターンを表すパターンデータを第4棚割りパターンを表すデータとして読み出す。棚割り実績データベースDB1に格納されている複数のパターンデータのうち、棚数が2の棚割りパターンを表すパターンデータはデータD3であるから、第2更新部130e2は、データD3を、第4棚割りパターンを表すデータとして読み出す。
【0030】
前述したように、データD4は、商品A、及び商品Bを2個の棚に割り当る棚割りパターンを表す。第2更新部130e2は、データD4の表す棚割りパターンに対して、第2除去リストの示す商品(本実施形態では、商品D)の削除及びその削除分だけ第2追加リストの示す商品(本実施形態では商品C)の追加を行い、更に第1更新部130c2と同様に各商品の販売数量等に応じて各商品に割り当てるスペースを調整することにより出力棚割りパターンを生成する。なお、本実施形態では、データD4の表す棚割りパターンには、商品Dは含まれていないため、商品Dの削除は行われない。また、第2除去リストの示す商品の削除が行われないため、第2追加リストの示す商品(即ち商品C)の追加も行われない。この結果、本実施形態では、出力棚割りパターンとして、商品A、及び商品Bを2個の棚に割り当てる棚割りパターンが生成される。この出力棚割りパターンを視認したユーザは、入力装置150に対する入力により、当該出力棚割りパターンに商品Cを追加する修正を施し、当該修正済みの出力棚割りパターンを店舗側に提案する。
【0031】
また、プログラムPR1に従って作動している処理装置130は、本開示に特有の棚割りパターン生成方法を実行する。
図5は、本開示の棚割りパターン生成方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示されるように、本開示の棚割りパターン生成方法には、取得処理S110、決定処理S120、第1生成処理S130、受付処理S140、及び第2生成処理S150が含まれる。
図5に示される各処理の処理内容は次の通りである。
【0032】
取得処理S110では、処理装置130は、取得部130aとして機能する。取得処理S110では、処理装置130は、商品の陳列に関する第1条件を充足する入力棚割りパターン、を取得する。
【0033】
決定処理S120では、処理装置130は、決定部130bとして機能する。決定処理S120では、処理装置130は、第1条件を変更した第2条件と第1条件との中間の条件である中間条件を決定する。
【0034】
第1生成処理S130では、処理装置130は、第1生成部130cとして機能する。第1生成処理S130では、処理装置130は、中間条件に基づいて入力棚割りパターンを変更した中間棚割りパターンを生成する。
【0035】
受付処理S140では、処理装置130は、受付部130dとして機能する。受付処理S140では、処理装置130は、中間棚割りパターンを表す画像を表示装置160に表示することにより、中間棚割りパターンに対するユーザの修正に関する指示を受け付ける。
【0036】
第2生成処理S150では、処理装置130は、第2生成部130eとして機能する。第2生成処理S150では、処理装置130は、受付処理S140にて受け付けた指示と第2条件とに基づいて、第2条件を充足する出力棚割りパターンを中間棚割りパターンから生成する。
【0037】
以上説明したように、本実施形態の棚割りパターン生成装置10によれば、まず、中間棚割りパターンが生成され、中間棚割りパターンに対するユーザの修正の指示及び第2条件に基づいて出力棚割りパターンが生成される。従って、ユーザは、自身の希望に即して中間棚割りパターンの修正を指示することにより、自身の希望を反映した棚割りパターンを得ることができる。
【0038】
(B:変形)
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様は以下の通りである。以下の例示から任意に選択された2以上の態様が併合されてもよい。
(B-1:変形例1)
上記実施形態における第2条件の示す棚の本数と第1条件の棚の本数との差は2であってあったが、両者の差は3以上であってもよい。例えば、第1条件の示す棚数が6であり、第2条件の示す棚数が2である場合、処理装置130は、前述の第1生成処理S130から第2生成処理S150を順次繰り返すことにより、棚数が5、4、3、及び2の各棚割りパターンを順次生成すればよい。また、第1条件の示す棚数が6であり、第2条件の示す棚数が2である場合、処理装置130は、決定処理S120にて、中間条件として、棚数が4又は3であることを決定することにより、前述の第1生成処理S130から第2生成処理S150を一回だけ実行することで出力棚割りパターンを生成してもよい。
【0039】
(B-2:変形例2)
上記実施形態における第2条件の示す棚数は、第1条件の示す棚数よりも2つ以上少なかった。しかし、第2条件の示す棚数は、第1条件の示す棚数よりも2つ以上多くてもよい。第2条件の示す棚数が、第1条件の示す棚数よりも2以上多い場合、決定部130bは、中間条件として、第1条件よりも棚の本数が多く、且つ第2条件よりも棚の本数が少ない条件を決定すればよい。
【0040】
(B-3:変形例3)
上記実施形態では、棚割りパターン生成装置10の記憶装置120にプログラムPR1が記憶されていた。しかし、プログラムPR1は、単体で製造又は販売されてもよい。プログラムPR1を販売する際の購入先へのプログラムPR1の提供態様としては、フラッシュROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体にプログラムPR1を書き込んで配布する態様、又は電気通信回線経由のダウンロードにより配布する態様が挙げられる。
【0041】
(B-4:変形例4)
上記実施形態における取得部130a、決定部130b、第1生成部130c、受付部130d、及び第2生成部130eは何れもソフトウェアモジュールであった。しかし、取得部130a、決定部130b、第1生成部130c、受付部130d、及び第2生成部130eのうちの何れか一つ、何れか二つ、何れか三つ、何れか四つ、又は全部はハードウェアモジュールであってもよい。ハードウェアモジュールの具体例としては、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。取得部130a、決定部130b、第1生成部130c、受付部130d、及び第2生成部130eのうちの何れか一つ、何れか二つ、何れか三つ、何れか四つ、又は全部がハードウェアモジュールであっても、上記実施形態と同一の効果が奏される。
【0042】
(C:その他)
(1)上述した実施形態では、記憶装置120としてROM及びRAM等が例示されたが、記憶装置120は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体であってもよい。
【0043】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号等は、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップ等は、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0044】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0045】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0046】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素が提示されており、提示された特定の順序に限定されない。
【0047】
(6)
図1に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線等を用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0048】
(7)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
【0049】
また、ソフトウェア、命令、情報等は、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)等)及び無線技術(赤外線、マイクロ波等)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0050】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0051】
(9)本開示において説明した情報、パラメータ等は、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0052】
(10)上述した実施形態において、携帯機器には、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「端末装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0053】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は、「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギー等を用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0054】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0055】
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)等した事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」等で読み替えられてもよい。
【0056】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0057】
(15)本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0058】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBが夫々Cと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0059】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0060】
(D:上述の形態又は変形例から把握される態様)
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。上述の実施形態又は変形例の少なくとも1つから以下の態様が把握される。
【0061】
本開示の第1の態様による棚割りパターン生成装置は、取得部と、決定部と、第1生成部と、受付部と、第2生成部と、を備える。取得部は、商品の陳列に関する第1条件を充足し、商品が棚に割り当てられた入力棚割りパターンを取得する。決定部は、前記第1条件を変更した第2条件と前記第1条件との中間の条件である中間条件を決定する。第1生成部は、前記中間条件に基づいて前記入力棚割りパターンを変更した中間棚割りパターンを生成する。受付部は、前記中間棚割りパターンに対するユーザの修正に関する指示を受け付ける。第2生成部は、前記受付部が受け付けた指示と前記第2条件とに基づいて、前記中間棚割りパターンから前記第2条件を充足する出力棚割りパターンを生成する。本態様によれば、ユーザは、自身の希望に即して中間棚割りパターンの修正を指示することにより、自身の希望を反映した出力棚割りパターンを得ることができる。
【0062】
本開示の第2の態様(第1の態様の例)による棚割りパターン生成装置では、前記第1条件、前記第2条件、及び前記中間条件は、商品を陳列する棚の数に関する条件であり、前記第1条件の表す棚の数と前記第2条件の表す棚の数と差が2以上である。本態様によれば、入力棚割りターンに比較して棚の数が2つ以上異なる出力棚割りパターンを生成することができる。
【0063】
本開示の第3の態様(第1の態様の例又は第2の態様の例)による棚割りパターン生成装置における第1生成部は、前記第1条件を充足し且つ前記入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第1棚割りパターンと前記入力棚割りパターンとを比較することにより、過去の棚割りに対して追加する商品と過去の棚割りから除去する商品との少なくとも一方を表す第1差分リストを生成してもよい。そして、第1生成部は、前記中間条件を充足し、且つ前記入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第2棚割りパターンに対し、前記第1差分リストに従って商品の追加と除去との少なくとも一方を行うことにより、前記中間棚割りパターンを生成してもよい。本態様によれば、入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第1棚割りパターン及び第2棚割りパターンに基づいて中間棚割りパターンを生成することができる。
【0064】
本開示の第4の態様(第1の態様の例、第2の態様の例、又は第3の態様の例)による棚割りパターン生成装置における第2生成部は、前記受付部により受け付けた指示に従って前記中間棚割りパターンを修正することによって、修正済中間棚割りパターンを生成してもよい。この場合、第2生成部は、前記中間条件を充足し且つ前記入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第3棚割りパターンと前記修正済中間棚割りパターンとを比較することにより、過去の棚割りに対して追加する商品と過去の棚割りから除去する商品との少なくとも一方を表す第2差分リストを生成してもよい。そして、第2生成部は、前記第2条件を充足し、且つ前記入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第4棚割りパターンに対し、前記第2差分リストに従って商品の追加と削除との少なくとも一方を行うことにより、前記出力棚割りパターンを生成してもよい。本態様によれば、入力棚割りパターンよりも過去の棚割りを表す第3棚割りパターン及び第4棚割りパターンに基づいて出力棚割りパターンを生成することができる。
【符号の説明】
【0065】
10…棚割りパターン生成装置、110…通信装置、120…記憶装置、130…処理装置、130a…取得部、130b…決定部、130c…第1生成部、130c1…第1リスト生成部、130c2…第1更新部、130d…受付部、130e…第2生成部、130e1…第2リスト生成部、130e2…第2更新部、140…バス、PR1…プログラム、DB1…棚割り実績データベース、DB2…販売実績データベース。