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  • 特開-切断装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169008
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】切断装置
(51)【国際特許分類】
   B26D 1/24 20060101AFI20241128BHJP
   B26D 11/00 20060101ALI20241128BHJP
   B26D 7/06 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
B26D1/24 E
B26D11/00
B26D1/24 H
B26D7/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086174
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平岡 大輔
【テーマコード(参考)】
3C027
【Fターム(参考)】
3C027WW02
3C027WW05
3C027WW11
(57)【要約】
【課題】切断対象物を搬送方向と交差する方向に細かく切断することが可能な切断装置を提供すること。
【解決手段】切断装置1は、シート6を搬送しながら切断する装置である。切断装置1は、シート6を搬送する搬送部2と、シート6を搬送方向に沿って厚さ方向に切断する縦切断部3と、シート6を搬送方向に交差する横方向に沿って厚さ方向に切断する横切断部4と、を有する。縦切断部3が、シート6を切断する縦切刃31a、32aと、縦切刃31a、32aを駆動させる駆動機構31d、32dと、を備える縦切断ユニット31、32を複数有する。複数の縦切断ユニット31、32のうちの1つである第1縦切断ユニット31と他の1つである第2縦切断ユニット32とが、互いに搬送方向及び横方向にずれた配置とされる
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の切断対象物を搬送しながら切断する切断装置であって、
前記切断対象物を搬送する搬送部と、
前記切断対象物を搬送方向に沿って厚さ方向に切断する縦切断部と、
前記切断対象物を前記搬送方向に交差する横方向に沿って前記厚さ方向に切断する横切断部と、を有し、
前記縦切断部が、前記切断対象物を切断する縦切刃と、該縦切刃を駆動させる駆動機構と、を備える縦切断ユニットを複数有し、
複数の前記縦切断ユニットのうちの1つである第1縦切断ユニットと他の1つである第2縦切断ユニットとが、互いに前記搬送方向及び前記横方向にずれた配置とされる切断装置。
【請求項2】
請求項1に記載の切断装置であって、
前記第1縦切断ユニットと前記第2縦切断ユニットとが、互いに前記横方向において互い違いに並ぶように複数配置される切断装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の切断装置であって、
前記縦切刃が、回転刃とされ、前記駆動機構が、前記縦切刃の回転速度を上昇させる加速機構を備える切断装置。
【請求項4】
請求項3に記載の切断装置であって、
前記縦切刃が、上側の回転刃である上刃と、下側の回転刃である下刃と、を上下方向に並んで有し、
前記加速機構が、前記下刃の回転速度よりも速くなるように前記上刃の回転速度を上昇させる切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断装置に関する。詳しくは、シート状の切断対象物を搬送しながら切断する切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シート状の切断対象物を搬送方向に沿って厚さ方向に切断する縦切刃を備える縦切断部と、切断対象物を搬送方向と交差する横方向に沿って厚さ方向に切断する横切断部と、を備える切断装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-210304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような切断装置において、縦切断部が縦切刃を横方向に複数備えることで切断対象物を横方向に複数に分割するように切断できる。しかし、縦切断部が、縦切刃の横に駆動機構を備えるような横方向に嵩張る構成となる場合、これらを横方向に詰めて配置することができない。そこで、本発明は、切断対象物を搬送方向と交差する方向に細かく切断することが可能な切断装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の切断装置は次の手段をとる。
【0006】
本発明の第1の発明は、シート状の切断対象物を搬送しながら切断する切断装置であって、前記切断対象物を搬送する搬送部と、前記切断対象物を搬送方向に沿って厚さ方向に切断する縦切断部と、前記切断対象物を前記搬送方向に交差する横方向に沿って前記厚さ方向に切断する横切断部と、を有し、前記縦切断部が、前記切断対象物を切断する縦切刃と、該縦切刃を駆動させる駆動機構と、を備える縦切断ユニットを複数有し、複数の前記縦切断ユニットのうちの1つである第1縦切断ユニットと他の1つである第2縦切断ユニットとが、互いに前記搬送方向及び前記横方向にずれた配置とされる切断装置である。
【0007】
上記構成によれば、第1縦切断ユニットと第2縦切断ユニットとの間の横方向の隙間を詰めた状態に配置できる。このようにして、切断対象物を搬送方向と交差する方向に細かく切断することができる。
【0008】
本発明の第2の発明は、上記第1の発明において、前記第1縦切断ユニットと前記第2縦切断ユニットとが、互いに前記横方向において互い違いに並ぶように複数配置される切断装置である。上記構成によれば、各縦切断ユニットを互いに干渉させないように横方向の隙間をより詰めた状態に配置できる。
【0009】
本発明の第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記縦切刃が、回転刃とされ、前記駆動機構が、前記縦切刃の回転速度を上昇させる加速機構を備える切断装置である。上記構成によれば、縦切刃の回転速度が上がることで切断対象物を切断しやすくなる。
【0010】
本発明の第4の発明は、上記第3の発明において、前記縦切刃が、上側の回転刃である上刃と、下側の回転刃である下刃と、を上下方向に並んで有し、前記加速機構が、前記下刃の回転速度よりも速くなるように前記上刃の回転速度を上昇させる切断装置である。上記構成によれば、加速機構が上刃を下刃よりも速く回転させることで、縦切刃の切断性をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態に係る切断装置を模式的に表す側面図である。
図2】切断装置の上面図である。
図3図2のIII-III線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態を、図1-3を用いて説明する。以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
【0013】
<第1の実施形態>
図1に示すように、本実施形態の切断装置1は、面状のシート6を搬送しながら細かく分割するように切断するためのものである。切断装置1は、搬送部2と、シート6を搬送方向(前後方向)に切断する縦切断部3と、左右方向に切断する横切断部4と、を有する。また切断装置1は、切断前のシート6の厚さを測定する厚さセンサ5を有する。シート6は、炭素繊維から成る織物の端材である。シート6は、不規則に切り抜かれた不連続材料のうちの1枚を指す。各シート6は、互いの形状、大きさ及び厚さが不揃いな部材である。シート6は一枚、或いは厚さ方向に重ねられた複数枚が切断装置1に投入される。図2に示すようにシート6は、切断装置1により上面視で略正方形状(例えば50mm四方)に分割されるようにカットされる。ここで、シート6が本発明の「切断対象物」に相当する。
【0014】
図1に示すように搬送部2は、シート6を切断装置1の手前側から奥側に向かって搬送するように構成される。搬送部2は、シート6が載置される搬送路21と、搬送路21の上方に前後方向に複数設けられる搬送ローラ22と、を有する。各搬送ローラ22は、各回転軸23を中心として図1中反時計回りに回転する。各搬送ローラ22は、搬送路21との間にシート6を引き込むようにしてシート6を送り出す。各搬送ローラ22は、後述する横切断部4の動作と連動するように、シート6を一定距離送り出すごとに一時停止させるよう断続的に回転するように構成される。
【0015】
図2に示すように、縦切断部3は、搬送されたシート6を前後方向に切断する。縦切断部3は、シート6の搬送方向の上流側に設けられる第1縦切断ユニット31と、下流側に設けられる第2縦切断ユニット32とに分かれて設けられる。第1縦切断ユニット31は、左右方向に2つ並んで設けられる。各第1縦切断ユニット31は、回転刃である縦切刃31aと、縦切刃31aを回転駆動させる駆動機構31dと、を有する。各縦切刃31aは、駆動軸31fまわりに回転する。各駆動機構31dは、各縦切刃31aの左隣に設けられる。各第1縦切断ユニット31は、互いに同一の構成とされる。
【0016】
第2縦切断ユニット32も同様に、左右方向に2つ並んで設けられる。各第2縦切断ユニット32は、回転刃である縦切刃32aと、縦切刃32aを回転駆動させる駆動機構32dと、を有する。各縦切刃32aは、駆動軸32fまわりに回転する。各駆動機構32dは、各縦切刃32aの左隣に設けられる。各第2縦切断ユニット32は、互いに同一の構成とされる。各第1縦切断ユニット31と各第2縦切断ユニット32とは、互いに左右方向に互い違いに設けられる。上記構成により、左右方向において各第1縦切断ユニット31の間に各第2縦切断ユニット32が配置される。このため、各第1縦切断ユニット31を互いに左右方向に間を空けて設けたとしても、各第2縦切断ユニット32によりシート6を左右方向に細かく切断できる。シート6は、各第1縦切断ユニット31と各第2縦切断ユニット32とにより、一定の左右幅wを持つ複数の短冊状に分割されるようにカットされる。
【0017】
横切断部4は、縦切断部3によって切断されたシート6を左右方向に沿って切断する。図1に示すように横切断部4は、シート6を上下に挟み込むように切断するギロチン刃41を有する。横切断部4は、不図示の昇降機構により上側のギロチン刃41を上下に昇降させてシート6を切断する。横切断部4は、各搬送ローラ22の断続的な動作に伴い、シート6が一定距離(例えば50mm)を搬送されたのち一時停止した際にギロチン刃41を下降させてシート6を切断する。これにより、シート6は一定の前後幅で分割されるようにカットされる。
【0018】
<搬送部2>
以下、上述した切断装置1の各構成について詳しく説明する。図1に示すように各搬送ローラ22は、縦切断部3よりも手前側に設けられる上流ローラ22aと、縦切断部3から奥側に設けられる下流ローラ22bと、を有する。下流ローラ22bは、第1縦切断ユニット31と第2縦切断ユニット32との間に設けられる第1下流ローラ22cと、第2縦切断ユニット32より奥側に設けられる第2下流ローラ22dと、に分かれて設けられる。図2、3に示すように第1下流ローラ22cは、径方向の外側に向かってフランジ状に突出するカラー22eを有する。カラー22eは、左右方向に2つ並んで形成される。各カラー22eは、各第1縦切断ユニット31の各縦切刃31aと前後方向の配置が重なるように設けられる。
【0019】
第2下流ローラ22dも同様に、径方向の外側に向かってフランジ状に突出するカラー22fを有する。カラー22fは、左右方向に4つ並んで形成される。各カラー22fは、各第1縦切断ユニット31の各縦切刃31a、及び各第2縦切断ユニット32の各縦切刃32aと前後方向の配置が重なるように設けられる。各カラー22eと各カラー22fとは、切断部分に沿ってシート6をガイドする。これにより、各下流ローラ22bは切断されたシート6が蛇行しないように搬送できる。
【0020】
図3に示すように、搬送路21は、第1下流ローラ22cの各カラー22eの位置に合わせて下方に凹む窪み21aを有する。各窪み21aにより、第1下流ローラ22cを搬送路21に対して上下方向に近づけた状態に設けることができる。これにより、第1下流ローラ22cが搬送路21との間にシート6を挟み込みやすくなる。このため、第1下流ローラ22cがシート6を適切に搬送できる。第2下流ローラ22dについても同様であり、搬送路21は各カラー22fの位置に合わせた不図示の窪みを有する。なお図2において、各搬送ローラ22は、図の明瞭化のためシート6の前後長さよりも広い前後間隔で配置されているが、実際にはシート6の前後長さよりも狭い前後間隔で配置されるように設けられる。これによりシート6は、その一部が1つの搬送ローラ22と搬送路21との間に挟み込まれているうちに、次の搬送ローラ22に引き込まれるようになっている。このためシート6は、位置ずれを生じることなく各搬送ローラ22により搬送される。
【0021】
<縦切断部3>
図1に示すように、各第1縦切断ユニット31の各縦切刃31aは、上刃31bと下刃31cとを上下方向に並んで有する。縦切刃31aは、シート6を上刃31bと下刃31cとの間に挟むようにして切断する。上刃31bは、駆動機構31d(図2参照)により駆動軸31fまわりに回転駆動する。下刃31cは、上刃31bの回転に従動して回転軸31gまわりに回転する。第2縦切断ユニット32の縦切刃32aも同様に、上刃32bと下刃32cとを上下方向に並んで有する。上刃32bは、駆動機構32d(図2参照)により駆動軸32fまわりに回転駆動する。下刃32cは、上刃32bの回転に従動して回転軸32gまわりに回転する。
【0022】
図2に示すように、各第1縦切断ユニット31の各駆動機構31dは加速機構31eを有する。各加速機構31eは、各駆動機構31dにより回転駆動する各上刃31bの回転速度を上昇させる。これにより、各縦切刃31aがシート6を容易に切断しやすくなる。各第2縦切断ユニット32の各駆動機構32dも同様に加速機構32eを有する。各加速機構32eは、各上刃32bの回転速度を上昇させる。
【0023】
<厚さセンサ5>
図1に示すように、厚さセンサ5は、縦切断部3よりも手前側に設けられる。厚さセンサ5は切断前のシート6の厚さを測定する。厚さセンサ5は、上下方向に昇降する昇降機52と、昇降機52の下端に設けられるセンサ部51と、を有する。厚さセンサ5は、シート6に上方から押し当てられる。これにより、センサ部51がシート6に接触してシート6の厚さを測定する。厚さセンサ5は、不図示の制御装置と電気的に接続される。厚さセンサ5は測定した値を制御装置に入力する。制御装置は、測定されたシート6の厚さが一定の閾値よりも大きい場合には、切断装置1の動作を停止させるように制御信号を出力する。
【0024】
以上をまとめると、第1の実施形態に係る切断装置1は、次のような構成とされている。以下において、括弧書きで示す符号は上記実施形態に示した各構成に対応する符号である。
【0025】
切断装置(1)は、シート状の切断対象物(6)を搬送しながら切断する装置である。切断装置(1)は、切断対象物(6)を搬送する搬送部(2)と、切断対象物(6)を搬送方向に沿って厚さ方向に切断する縦切断部(3)と、切断対象物(6)を搬送方向に交差する横方向に沿って厚さ方向に切断する横切断部(4)と、を有する。縦切断部(3)が、切断対象物(6)を切断する縦切刃(31a、32a)と、縦切刃(31a、32a)を駆動させる駆動機構(31d、32d)と、を備える縦切断ユニット(31、32)を複数有する。複数の縦切断ユニット(31、32)のうちの1つである第1縦切断ユニット(31)と他の1つである第2縦切断ユニット(32)とが、互いに搬送方向及び横方向にずれた配置とされる。
【0026】
上記構成によれば、第1縦切断ユニット(31)と第2縦切断ユニット(32)との間の横方向の隙間を詰めた状態に配置できる。このようにして、切断対象物(6)を搬送方向と交差する方向に細かく切断することができる。
【0027】
また、第1縦切断ユニット(31)と第2縦切断ユニット(32)とが、互いに横方向において互い違いに並ぶように複数配置される。上記構成によれば、各縦切断ユニット(31、32)を互いに干渉させないように横方向の隙間をより詰めた状態に配置できる。
【0028】
また、縦切刃(31a、32a)が、回転刃とされ、駆動機構(31d、32d)が、縦切刃(31a、32a)の回転速度を上昇させる加速機構(31e、32e)を備える。上記構成によれば、縦切刃(31a、32a)の回転速度が上がることで切断対象物(6)を切断しやすくなる。
【0029】
また、縦切刃(31a、32a)が、上側の回転刃である上刃(31b、32b)と、下側の回転刃である下刃(31c、32c)と、を上下方向に並んで有する。加速機構(31e、32e)が、下刃(31c、32c)の回転速度よりも速くなるように上刃(31b、32b)の回転速度を上昇させる。上記構成によれば、加速機構(31e、32e)が上刃(31b、32b)を下刃(31c、32c)よりも速く回転させることで、縦切刃(31a、32a)の切断性をより高めることができる。
【0030】
<その他の実施形態>
以上、本発明は1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態の他に各種の形態で実施することができるものである。
【0031】
1.縦切断部は、複数の縦切断ユニットを搬送方向に3つ以上並んで有する構成でも良い。その場合、第1縦切断ユニット及び第2縦切断ユニット以外の他の縦切断ユニットは、第1縦切断ユニット又は第2縦切断ユニットと横方向に重なる配置とされても良い。縦切刃は回転刃の他、ギロチン刃であっても良い。縦切刃は、可動刃と可動刃の組み合わせの他、可動刃と固定刃の組み合わせでも良い。縦切刃は、1つの刃だけを有する構成でも良い。縦切刃は、下刃が駆動機構により回転駆動する構成でも良い。その他縦切刃は、刃の種類、形状、組み合わせ等が任意の構成で良い。横切断部は、縦切断部の手前側に設けても良い。横切断部は、2つ以上のギロチン刃を搬送方向に並べて有する構成でも良い。その場合、例えば2つのギロチン刃を50mm間隔で前後に並べて、搬送部が切断対象物を100mmずつ搬送する構成でも良い。横切断部は、ギロチン刃以外の刃を有する構成でも良い。横切断部は、切断対象物を搬送方向と斜めに交差する横方向に切断しても良い。駆動機構は、縦切刃と横方向に並ぶ構成の他、縦方向や上下方向に並ぶ構成でも良い。
【0032】
2.第1縦切断ユニットと第2縦切断ユニットとは、それぞれ左右方向に2つ設けられる構成を示したが、1つや3つ以上設けられる構成でも良い。第1縦切断ユニットと第2縦切断ユニットとは、互いに左右方向に互い違いに並ぶ構成の他、例えば各第1縦切断ユニットが左右方向の内側に設けられ、各第2縦切断ユニットが左右方向の両外側に設けられる構成でも良い。その場合、各第1縦切断ユニットは、駆動機構の配置が互いに左右対称となる構成とされても良い。すなわち例えば、左側の第1縦切断ユニットの駆動機構が縦切刃の左隣に設けられ、右側の第1縦切断ユニットの駆動機構が縦切刃の右隣に設けられる構成とされる。この場合、互いの縦切刃を左右方向の隙間を詰めた状態に配置できる。
【0033】
3.搬送部は、切断対象物を一時停止させることなく一定の速度で連続的に搬送しても良い。搬送ローラの配置数や配置間隔は任意の構成で良い。切断対象物は織物の他、フィルムやその他任意のシート状部材でも良い。切断対象物は炭素繊維の他、アラミド繊維やガラス繊維などでも良い。
【符号の説明】
【0034】
1 切断装置
2 搬送部
3 縦切断部
4 横切断部
5 厚さセンサ
6 シート(切断対象物)
21 搬送路
21a 窪み
22 搬送ローラ
22a 上流ローラ
22b 下流ローラ
22c 第1下流ローラ
22d 第2下流ローラ
22e カラー
22f カラー
23 回転軸
31 第1縦切断ユニット
31a 縦切刃
31b 上刃
31c 下刃
31d 駆動機構
31e 加速機構
31f 駆動軸
31g 回転軸
32 第2縦切断ユニット
32a 縦切刃
32b 上刃
32c 下刃
32d 駆動機構
32e 加速機構
32f 駆動軸
32g 回転軸
41 ギロチン刃
51 センサ部
52 昇降機
図1
図2
図3