(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169064
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、および、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0238 20230101AFI20241128BHJP
【FI】
G06Q30/0238
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086249
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ポイントを付与することによって、利用する客が少ない種類のレジの利用者数を増加させる情報処理装置および情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置が、端末装置及び店舗装置と、ネットワークを介して有線又は無線により通信可能に接続されるダイナミックポイントシステムにおいて、情報処理装置4は、設定部72と、付与部73とを備える。設定部72は、決済処理が行われた決済装置の種類を示す装置情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部73は、設定された付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する。店舗装置に備えられる決済装置の種類には、一般レジ、セルフレジ及びセミセルフレジを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済処理が行われた決済装置の種類を示す装置情報に応じて、ポイントの付与率を設定する設定部と、
前記設定された前記付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する付与部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記装置情報は、前記決済装置が店員によって商品の登録および代金の精算が行われる一般レジか、前記決済装置が客自身によって商品の登録および代金の精算が行われるセルフレジかを示す情報を含み、
前記設定部は、前記決済処理が行われた前記決済装置が前記セルフレジの場合の前記付与率を、前記決済処理が行われた前記決済装置が前記一般レジの場合の前記付与率よりも大きくする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記装置情報は、前記決済装置が店員によって商品の登録および代金の精算が行われる一般レジか、前記決済装置が店員によって商品の登録が行われ、客自身によって代金の精算が行われるセミセルフレジかを示す情報を含み、
前記設定部は、前記決済処理が行われた前記決済装置が前記セミセルフレジの場合の前記付与率を、前記決済処理が行われた前記決済装置が前記一般レジの場合の前記付与率よりも大きくする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記装置情報は、前記決済装置が店員によって商品の登録が行われ、客自身によって代金の精算が行われるセミセルフレジか、前記決済装置が客自身によって商品の登録および代金の精算が行われるセルフレジかを示す情報を含み、
前記設定部は、前記決済処理が行われた前記決済装置が前記セルフレジの場合の前記付与率を、前記決済処理が行われた前記決済装置が前記セミセルフレジの場合の前記付与率よりも大きくする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
決済処理が行われた決済装置の種類を示す装置情報に応じて、ポイントの付与率を設定する工程と、
前記設定された前記付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する工程と
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗には、購入される商品の登録および代金の精算を行うキャッシュレジスタ(以下、「レジ」と記載する)が設置されている。レジとしては、購入される商品の登録および代金の精算を全て店員が行う装置(以下、「一般レジ」と記載する)が一般的である。
【0003】
また、近年では、客自身によって商品の登録および代金の精算が行われるセルフレジや、店員によって商品の登録が行われ、客自身によって代金の精算が行われるセミセルフレジがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般レジとセルフレジやセミセルフレジとが設置される店舗では、レジの種類によってレジを利用する客の人数に差が生じる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利用する客が少ない種類のレジの利用者数を増加させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、設定部と、付与部とを備える。前記設定部は、決済処理が行われた決済装置の種類を示す装置情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。前記付与部は、設定された前記付与率に応じた前記ポイントをユーザに付与する。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、利用する客の人数が少ない種類のレジの利用者数を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステムの概略を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る端末装置の概略を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る店舗装置の概略を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の概略を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、ユーザ情報データベースの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、店舗情報データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、決済情報データベースの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る付与率設定処理を説明するフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
【
図10】
図10は、端末装置、店舗装置、および、情報処理装置の少なくとも1つとして機能するコンピュータハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
実施形態に係るポイント付与システムについて、
図1を参照し説明する。
図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステム1の概略を示すブロック図である。
【0012】
ダイナミックポイントシステム1は、端末装置2と、店舗装置3と、情報処理装置4と、決済装置8を備える。決済装置8は、一般レジ81と、セミセルフレジ82と、セルフレジ83とを含む。決済装置8は、ユーザによって購入される商品の登録および代金の精算を行うキャッシュレジスタ(以下、「レジ」と記載する)である。
【0013】
一般レジ81は、ユーザによって購入される商品の登録および代金の精算を全て店員が行うレジである。セミセルフレジ82は、店員によって商品の登録が行われ、客自身によって代金の精算が行われるレジである。セルフレジ83は、購入する商品の登録および代金の精算を全て客自身が行うレジである。
【0014】
なお、
図1に示すダイナミックポイントシステム1には、決済装置8として、一般レジ81、セミセルフレジ82、およびセルフレジ83という3種類の決済装置8含まれているが、実施形態に係るダイナミックポイントシステム1は、少なくとも2種類の決済装置8が含まれるように構成されてもよい。
【0015】
情報処理装置4は、端末装置2、および、店舗装置3と、ネットワークNを介して、有線、または、無線により通信可能に接続される。店舗装置3は、一般レジ81、セミセルフレジ82、およびセルフレジ83とネットワークNを介して、有線、または、無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であり、1以上のネットワークで構成される。
【0016】
なお、
図1に示すダイナミックポイントシステム1に含まれる各装置の数は、
図1に示す数に限られない。各装置の数は、2つ以上であってもよい。
【0017】
端末装置2は、ユーザによって使用される装置である。端末装置2は、電子マネーなどによる決済を可能な装置である。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、および、スマートグラスなどである。
【0018】
端末装置2は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置4と通信することができる。
【0019】
端末装置2について、
図2を参照し説明する。
図2は、実施形態に係る端末装置2の概略を示すブロック図である。
【0020】
端末装置2は、通信部10と、表示部11と、入力部12と、測位部13と、カメラ14と、制御部15と、記憶部16とを備える。
【0021】
通信部10は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部10は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0022】
表示部11は、各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部11は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0023】
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部12は、文字や数字等を入力するためのボタンなどを有する。なお、入力部12は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポートなどであってもよい。また、表示部11がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部11の一部が入力部として機能する。
【0024】
測位部13は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置2の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部13は、端末装置2の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0025】
また、測位部13は、例えば、端末装置2が店舗やイベントなどで使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置2によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。
【0026】
カメラ14は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、レンズとを備える。
【0027】
記憶部16は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部16には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0028】
制御部15は、コントローラであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部15は、送信部20と、受信部21と、処理部22とを有する。
【0029】
送信部20は、例えば、入力部12を用いてユーザにより入力された各種情報、および、測位部13によって測位された各種情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信する。送信部20は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信することができる。
【0030】
受信部21は、通信部10を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部21は、例えば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、表示部11に表示することができる。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0031】
処理部22は、表示部11などを含め、端末装置2全体を制御する。例えば、処理部22は、送信部20によって送信される各種情報や、受信部21によって受信された情報処理装置4からの各種情報を表示部11へ出力して表示させることができる。例えば、処理部22は、電子マネーなどの決済アプリケーションが起動された場合、端末装置2による決済を行うことができる。
【0032】
例えば、端末装置2によって、店舗側に設置されたQRコード(登録商標)が読み込まれて、決済が行われた場合、処理部22は、端末装置2における決済を行う。処理部22は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部20、および、通信部10を介して情報処理装置4へ送信される。
【0033】
決済情報は、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「合計金額」、「決済日時」、「決済番号」、および「装置情報」などの情報を含む。
【0034】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別子である。「店舗ID」は、店舗を識別する識別子である。「商品ID」は、ユーザが購入した商品を識別する識別子である。なお、商品には、ユーザに提供されるサービスが含まれる。「合計金額」は、決済情報に係る商品についての「価格」の合計である。「決済日時」は、決済情報を受け付けた日時である。「決済番号」は、決済情報を識別する情報である。
【0035】
「装置情報」は、決済が行われた決済装置8の種類を示す情報である。例えば、「決済情報」は、決済が行われた決済装置8が一般レジ81か、セミセルフレジ82か、セルフレジ83かを示す情報である。
【0036】
店舗装置3は、例えば、通信機能を有するパーソナルコンピュータやPOSサーバである。店舗装置3について、
図3を参照し説明する。
図3は、実施形態に係る店舗装置3の概略を示すブロック図である。店舗は、コンビニエンスストアや、レストランなどを含む。店舗は、イベント会場に設けられる店舗を含む。なお、店舗は、イベント会場を含んでもよい。
【0037】
店舗装置3は、通信部30と、制御部31と、記憶部32とを備える。通信部30は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部30は、ネットワークNを介して、情報処理装置4、一般レジ81、セミセルフレジ82、およびセルフレジ83との間で情報の送受信を行う。
【0038】
記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部32には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0039】
制御部31は、コントローラであり、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部31は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部31は、送信部40と、受信部41と、処理部42とを備える。
【0040】
送信部40は、装置情報を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。装置情報は、前述したように、決済が行われた決済装置8が一般レジ81か、セミセルフレジ82か、セルフレジ83かを示す情報を含む。各決済装置8は、決済処理を行う毎に、自装置の種類を示す装置情報を店舗装置3へ送信する。
【0041】
受信部41は、電子マネーなどによる決済が、店舗側の決済装置8(例えば、一般レジ81、セミセルフレジ82、またはセルフレジ83)によって行われた場合、例えば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードが読み込まれて、決済が行われた場合、通信部30を介して決済装置8から決済情報と装置情報とを受信する。
【0042】
送信部40は、受信部41によって受信される決済情報および装置情報を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。電子マネーなどによる店舗側の決済は、端末装置2に表示されるバーコードが読み込まれてもよい。電子マネーなどによる店舗側の決済は、RFIDタグなどの機能を端末装置2が有している場合、RFIDタグなどの情報を読み取ることで実行されてもよい。なお、電子マネーなどによる店舗側の決済には、クレジットカードなどによる決済が含まれてもよい。
【0043】
受信部41は、通信部30を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部41は、例えば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、例えば、店舗に設けられるモニタに表示される。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0044】
処理部42は、店舗装置3全体を制御する。例えば、処理部42は、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードなどが読み込まれて、店舗側の決済装置8によって決済が行われた場合、決済情報と装置情報とを決済装置8から取得する。
【0045】
処理部42は、決済処理毎に、取得された決済情報と装置情報とを紐付ける処理を行う。紐付けられた決済情報および装置情報は、送信部40、および、通信部30を介して情報処理装置4へ送信される。
【0046】
情報処理装置4について、
図4を参照し説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置4の概略を示すブロック図である。情報処理装置4は、装置情報に基づいて、ユーザにポイントを付与する。
【0047】
情報処理装置4は、通信部50と、制御部51と、記憶部52とを備える。通信部50は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部50は、ネットワークNを介して、端末装置2、および、店舗装置3との間で情報の送受信を行う。
【0048】
記憶部52は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部52は、ユーザ情報データベース60と、店舗情報データベース61と、決済情報データベース62とを備える。
【0049】
ユーザ情報データベース60は、ユーザに関する各種情報が記憶されるデータベースである。ユーザ情報データベース60には、
図5に示すように、例えば、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報が記憶される。
図5は、ユーザ情報データベース60の一例を示す図である。
【0050】
「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、それぞれユーザの氏名、性別、年齢、および、住所を示す属性情報である。なお、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、ユーザの属性情報の一例に過ぎない。ユーザの属性情報には、例えば、デモグラフィック(人口統計学的属性)やサイコグラフィック(心理学的属性)等、任意の属性が採用可能である。
【0051】
「ポイント数」は、ユーザが有する特典ポイントの数である。ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、商品の購入することができる。また、ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、サービスの提供を受けることができる。「ポイント数」は、商品の購入や、サービスの提供に対する支払いの一部として使用されてもよい。
【0052】
例えば、「ユーザID」の「0001」には、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報として、「AABB」、「男」、「30歳」、「東京都港区○○」、および、「120」がそれぞれ紐付けられて記憶される。
【0053】
店舗情報データベース61は、店舗に関する各種情報が記憶されたデータベースである。店舗情報データベース61には、
図6に示すように、例えば、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」、「決済情報」、および、「付与率」の情報が記憶される。
図6は、店舗情報データベース61の一例を示す図である。
【0054】
「店舗名」、および、「住所」は、それぞれ店舗の名前、および、住所を示す属性情報である。「決済情報」は、店舗に設置されている決済装置8の種類を示す情報である。「付与率」は、決済に対してユーザに付与されるポイントの割合を示す値である。「付与率」は、後述する情報処理装置4の設定部72によって設定される。
【0055】
例えば、「店舗ID」の「aaaa」には、「店舗名」、および、「住所」の情報として、「A」、および、「東京都渋谷区××」がそれぞれ紐付けられて記憶される。さらに、「店舗ID」の「aaaa」において、「一般レジ」に対して「1」の付与率が紐付けられ、「セミセルフレジ」に対して「2」の付与率が紐付けられ、「セルフレジ」に対して「3」の「付与率」が紐付けられて記憶される。
【0056】
決済情報データベース62は、各店舗における決済情報が記憶されるデータベースである。決済情報データベース62には、
図7に示すように、例えば、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「合計金額」、「決済日時」、「決済番号」、「決済情報」、および、「ポイント付与」などの情報が記憶される。
図7は、決済情報データベース62の一例を示す図である。
【0057】
「ポイント付与」は、例えば、ユーザが商品を購入した際に付与されるポイントに関する情報である。
【0058】
例えば、「ユーザID」が「0001」であるユーザが、店舗「aaaa」において、2023年3月10日の7時10分に商品「a000」を電子マネーで購入した場合、「ユーザID」の「0001」に各決済の情報が紐付けられて記憶される。具体的には、「ユーザID」の「0001」に、「店舗ID」として「aaaa」の情報、「商品ID」として「a000」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「合計金額」として「120円」、「決済日時」として「2023/3/10/7:10」、および、「決済番号」として「A0110」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「装置情報」として「一般レジ」の情報、および「ポイント付与」として「1」の情報が紐付けられて記憶される。
【0059】
制御部51は、コントローラであり、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部51は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部51は、受信部70と、送信部71と、設定部72と、付与部73とを備える。
【0060】
受信部70は、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3から提供される各種情報を受信することができる。例えば、受信部70は、通信部50を介して、端末装置2から、ユーザに関するユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」の情報を含む。ユーザ情報は、ユーザ情報データベース60に記憶される。
【0061】
受信部70は、通信部50を介して、店舗装置3から、店舗情報を取得する。店舗情報は、「店舗ID」、「店舗名」、および、「住所」の情報を含む。受信部70は、通信部50を介して、店舗装置3から、装置情報を取得する。
【0062】
受信部70は、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3から、決済情報を取得する。決済情報は、決済方法に応じて、端末装置2、または、店舗装置3から取得される。
【0063】
送信部71は、通信部50を介して、例えば、ポイントの付与率に関する情報を、端末装置2、および、店舗装置3に送信することができる。送信部71は、ユーザが有するポイント数を、ユーザが有する端末装置2に送信する。
【0064】
設定部72は、決済処理が行われた決済装置8の種類を示す装置情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。設定部72は、店舗の装置情報に基づいて、店舗におけるポイントの付与率を設定する。すなわち、設定部72は、各店舗の装置情報に応じて、各店舗におけるポイントの付与率を決済装置8の種類毎にそれぞれ設定する。設定された付与率は、店舗情報データベース61に記憶される。「付与率」は、装置情報を取得した店舗の「店舗ID」、および、「装置情報」に紐付けられて店舗情報データベース61に記憶される。
【0065】
設定部72は、ポイントの付与率を設定する場合、装置情報に応じた変動係数を設定する。設定部72は、予め設定された基準付与率に、装置情報に応じた変動係数を乗算することで、ポイントの付与率を設定する。変動係数は、装置情報に応じて設定される係数である。変動係数は、店舗毎に設定される。
【0066】
設定部72は、決済処理が行われた決済装置8がセルフレジ83の場合の付与率を、決済処理が行われた決済装置8が一般レジ81の場合の付与率よりも大きくする。また、設定部72は、決済処理が行われた決済装置8がセミセルフレジ82の場合の付与率を、決済処理が行われた決済装置8が一般レジ81の場合の付与率よりも大きくする。また、設定部72は、決済処理が行われた決済装置8がセルフレジ83の場合の付与率を、決済処理が行われた決済装置8がセミセルフレジ82の場合の付与率よりも大きくする。
【0067】
設定部72は、設定した付与率に関する情報を、送信部71、および、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3の少なくとも1つに送信してもよい。例えば、設定部72は、付与率に紐付いた「店舗ID」の店舗に設けられた店舗装置3に、店舗における付与率に関する情報を送信する。
【0068】
付与部73は、設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。付与部73は、決済情報、および、付与率に基づいて、ユーザにポイントを付与する。付与部73は、決済情報から、付与必要情報を抽出する。具体的には、付与部73は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「店舗ID」、「合計金額」、「決済日時」、および「装置情報」を読み出す。付与部73は、「店舗ID」、および、「決済日時」に基づいて、決済が行われた店舗、および、決済が行われた日時を特定する。
【0069】
付与部73は、付与必要情報に基づいて、付与率を読み出す。付与部73は決済情報に含まれる「店舗ID」、および、「装置情報」に対応する、「付与率」を店舗情報データベース61から読み出す。付与部73は、決済情報に含まれる「店舗ID」に一致する「店舗ID」を店舗情報データベース61から読み出す。
【0070】
付与部73は、読み出した「店舗ID」に紐付いた「装置情報(一般レジ、セミセルフレジ、セルフレジ)」のうち、決済情報内の「決済日時」に紐付けされた「装置情報」と一致する「装置情報」に紐付いた「付与率」を店舗情報データベース61から読み出す。
【0071】
付与部73は、読み出した「付与率」を用いて、「合計金額」に対するポイントを算出し、ユーザにポイントを付与する。例えば、付与部73は、「合計金額」に「付与率」を乗算することで、ポイントを算出する。算出されたポイントは、「ポイント付与」として、「ユーザID」に紐付けられて決済情報データベース62に記憶される。
【0072】
付与部73は、算出したポイントを、現在のユーザのポイント数に加算することで、ユーザにポイントを付与する。付与部73は、「ユーザID」に紐付けられて、ユーザ情報データベース60に記憶されている「ポイント数」に、算出したポイントを加算する。算出されたポイントが加算された「ポイント数」は、ユーザ情報データベース60に記憶される。すなわち、ユーザ情報データベース60に記憶されていた「ポイント数」が更新される。
【0073】
付与部73は、更新した「ポイント数」を、送信部71、および、通信部50を介して、端末装置2に送信する。これにより、更新された「ポイント数」が、ユーザに通知される。
【0074】
ここで、決済処理が行われた決済装置8の種類を示す装置情報に応じて、設定部72がポイントの付与率を設定することによる作用効果について説明する。例えば、
図6に示す「店舗ID」が「bbbb」、「店舗名」が「B」の店舗には、決済装置8として一般レジ81と、セミセルフレジ82と、セルフレジ83とが設置されている。
【0075】
一般レジ81では、購入される商品の登録から代金の精算までの作業を全て店員が行う。このため、一般レジ81は、商品を購入するユーザにとっては使い勝手がよいが、店舗側にとっては、人件費が掛かるだけでなく、店員の作業量が増大する。
【0076】
これに対して、セミセルフレジ82では、購入される商品の登録を店員が行い、代金の精算をユーザが行う。このため、セミセルフレジ82は、商品を購入するユーザにとっては精算の作業が面倒であり、店舗側にとっては、人件費が掛かるものの、店員の作業量は低減することができる。
【0077】
また、セルフレジ83では、購入する商品の登録から代金の精算までの作業を全てユーザが行う。このため、セルフレジ83は、商品を購入するユーザにとっては作業量が増えるが、店舗側にとっては、人件費を低減することができる。
【0078】
以上のことから、店舗側は、できればユーザには一般レジ81よりもセミセルフレジ82を、セミセルフレジ82よりもセルフレジ83を利用してもらいたい。しかしながら、ユーザは、購入する商品の登録から代金の精算までの作業が面倒であるため、一般レジ81の利用を好む傾向がある。また、ユーザによっては、セミセルフレジ82やセルフレジ83の使い方を知ない場合または不慣れな場合、一般レジ81の方を利用してしまう。
【0079】
そこで、設定部72は、決済処理が行われた決済装置8が一般レジ81の場合の付与率を「1」に設定する。そして、決済処理が行われた決済装置8がセミセルフレジ82の場合の付与率を「3」に設定し、決済処理が行われた決済装置8がセルフレジ83の場合の付与率を「5」に設定する。
【0080】
これにより、ユーザは、「店舗名」が「B」の店舗において、一般レジ81を利用して電子マネーによる決済を行うと、基準付与率に対して1倍のポイントを得ることができる。また、ユーザは、「店舗名」が「B」の店舗において、セミセルフレジ82を利用して電子マネーによる決済を行うと、基準付与率に対して3倍のポイントを得ることができる。また、ユーザは、「店舗名」が「B」の店舗において、セルフレジ83を利用して電子マネーによる決済を行うと、基準付与率に対して5倍のポイントを得ることができる。
【0081】
このように、ユーザは、「店舗名」が「B」の店舗において商品を購入する場合、一般レジ81を利用するよりもセミセルフレジ82を利用した方が多いポイントを得ることができる。また、ユーザは、店舗名」が「B」の店舗において商品を購入する場合、セミセルフレジ82を利用するよりも、セルフレジ83を利用した方が、より多いポイントを得ることができる。
【0082】
このため、情報処理装置4は、ユーザに対して、一般レジ81よりもセミセルフレジ82の利用を促すことができ、セミセルフレジ82よりもセルフレジ83の利用を促すことができる。したがって、情報処理装置4は、利用する客が少ない種類の決済装置8の利用者数を増加させることができる。
【0083】
次に、実施形態に係る付与率設定処理について、
図8を参照し説明する。
図8は、実施形態に係る付与率設定処理を説明するフローチャートである。
【0084】
情報処理装置4は、店舗装置3から、装置情報を取得する(S100)。情報処理装置4は、装置情報に応じて、店舗におけるポイントの付与率を設定する(S101)。
【0085】
情報処理装置4は、設定した付与率を、店舗情報データベース61に記憶させる(S102)。情報処理装置4は、付与率を、「店舗ID」、および、「検出日時」および「装置情報」に紐付けて、店舗情報データベース61に記憶させる。
【0086】
次に、実施形態に係るポイント付与処理について
図11を参照し説明する。
図11は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
【0087】
情報処理装置4は、決済情報を取得する(S200)。情報処理装置4は、端末装置2、または、店舗装置3から決済情報を取得する。
【0088】
情報処理装置4は、決済情報から、付与必要情報を抽出する(S201)。情報処理装置4は、付与必要情報に基づいて、店舗情報データベース61から付与率を読み出す(S202)。
【0089】
情報処理装置4は、読み出した付与率を用いて、ポイントを算出する(S203)。情報処理装置4は、ユーザにポイントを付与する(S204)。
【0090】
情報処理装置4は、設定部72と、付与部73とを備える。設定部72は、決済処理が行われた決済装置8の種類を示す装置情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部73は、設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【0091】
これにより、情報処理装置4は、装置情報に対してポイントの付与率を変動させて設定することができる。例えば、情報処理装置4は、利用する客が少ないレジの利用者へ付与するポイントが、利用する客が多い種類のレジの利用者へ付与するポイントよりも高くなるように設定する。これにより、情報処理装置4は、利用者が少ない種類のレジの利用を客に促すことによって、利用する客が少ない種類のレジの利用者を増加させることができる。
【0092】
また、装置情報は、決済装置8が店員によって商品の登録および代金の精算が行われる一般レジ81か、決済装置8が客自身によって商品の登録および代金の精算が行われるセルフレジ83かを示す情報を含む。そして、設定部72は、決済処理が行われた決済装置8がセルフレジ83の場合の付与率を、決済処理が行われた決済装置8が一般レジ81の場合の付与率よりも大きくする。これにより、情報処理装置4は、店舗に一般レジ81とセルフレジ83とが設置されている場合に、セルフレジ83の利用を客に促すことができる。
【0093】
装置情報は、決済装置8が店員によって商品の登録および代金の精算が行われる一般レジ81か、決済装置8が店員によって商品の登録が行われ、客自身によって代金の精算が行われるセミセルフレジ82かを示す情報を含む。そして、設定部72は、決済処理が行われた決済装置8がセミセルフレジ82の場合の付与率を、決済処理が行われた決済装置8が一般レジ81の場合の付与率よりも大きくする。これにより、情報処理装置4は、セミセルフレジ82の利用を客に促すことができる。店舗に一般レジ81とセミセルフレジ82とが設置されている場合に、セミセルフレジ82の利用を客に促すことができる。
【0094】
装置情報は、決済装置8が店員によって商品の登録が行われ、客自身によって代金の精算が行われるセミセルフレジ82か、決済装置8が客自身によって商品の登録および代金の精算が行われるセルフレジ83かを示す情報を含む。そして、設定部72は、決済処理が行われた決済装置8がセルフレジ83の場合の付与率を、決済処理が行われた決済装置8がセミセルフレジ82の場合の付与率よりも大きくする。これにより、情報処理装置4は、店舗にセミセルフレジ82とセルフレジ83とが設置されている場合に、セルフレジ83の利用を客に促すことができる。
【0095】
なお、上記した実施形態では、決済装置8が一般レジ81、セミセルフレジ82、およびセルフレジ83の3種類である場合について説明したが、これは一例である。実施形態に係るダイナミックポイントシステム1は、複数種類の一般レジ81、複数種類のセミセルフレジ82、および複数種類のセルフレジ83が設置される店舗の場合にも対応可能である。
【0096】
この場合、情報処理装置4は、各レジの種類を識別可能な識別情報を含む装置情報を取得する。そして、情報処理装置4は、取得する装置情報に応じて、例えば、利用者数の少ない種類のレジを利用するユーザほど、付与するポイントの付与率が大きくなるように設定する。これにより、情報処理装置4は、複数種類の一般レジ81、複数種類のセミセルフレジ82、および複数種類のセルフレジ83が設置される店舗の場合に、これにより、情報処理装置4は、利用者が少ない種類のレジの利用を客に促すことができる。
【0097】
図10は、端末装置2、店舗装置3、および、情報処理装置4の少なくとも1つとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0098】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0099】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0100】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0101】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0102】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0103】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0104】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0105】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0106】
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0107】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0108】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0109】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
【0110】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0111】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0112】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0113】
1 ダイナミックポイントシステム
2 端末装置
3 店舗装置
4 情報処理装置
50 通信部
51 制御部
52 記憶部
60 ユーザ情報データベース
61 店舗情報データベース
62 決済情報データベース
72 設定部
73 付与部
8 決済装置
81 一般レジ
82 セミセルフレジ
83 セルフレジ