(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169081
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/903 20190101AFI20241128BHJP
【FI】
G06F16/903
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086270
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】小林 啓一
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175HA01
5B175HA02
(57)【要約】
【課題】階層構造を有するデータ群から、所望のデータをユーザに容易に見つけさせる技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置(1)は、キーワードを取得する取得部(110)と、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータとキーワードとの関連度を算出する算出部(120)と、少なくとも何れかのデータに階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された関連度に応じて決定する決定部(130)と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーワードを取得する取得部と、
階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出部と、
前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記階層構造を有するデータ群のそれぞれは、対象となる機器の機能を設定するための設定項目である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記少なくとも何れかのデータの階層構造における深さを参照して、当該少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部はさらに、取得したキーワードに関する履歴であって、過去に当該キーワードを取得した後のユーザの操作の履歴を示す情報を取得し、
前記算出部は、前記ユーザの操作の履歴を示す情報を参照して、前記少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記提示態様に基づく画像を出力する出力部を備え、
前記決定部は、前記データの提示態様を、前記データに関連付けられた領域の前記画像におけるデザインを前記関連度の高さに応じて変更した提示態様に決定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記提示態様に基づく画像を出力する出力部を備え、
前記決定部は、前記データの提示態様を、前記データに関連付けられた領域の前記画像における位置を前記関連度の高さに応じて変更した提示態様に決定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
キーワードを取得する取得ステップと、
階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出ステップと、
前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、
キーワードを取得する取得部と、
階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出部と、
前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定部と、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データの提示態様を決定する情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のデータからキーワードに関連するデータを検索し、検索結果を提示する技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、複数の機能を有する画像形成装置であって、当該画像形成装置の機能を検索するための検索キーワードと当該画像形成装置の機能に関する情報とに基づいて、検索結果を表示する画像形成装置が開示されている。当該画像形成装置では、検索結果に含まれる機能のうち、ユーザが確認したと判定できる機能は通常時と異なる表示に変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、上述の特許文献1に記載の画像形成装置が、階層構造を有するデータ群から、ユーザが所望するデータを検索して検索結果を提示する場合を想定する。この場合、当該画像形成装置は、データ群が階層構造を有していることを考慮しないため、ユーザが所望するデータが階層構造のどこに存在しているのかまでは、提示することができない。そのためユーザは、検索結果を見ても、所望のデータを容易に見つけることができない可能性があるという問題がある。
【0006】
本発明の一態様は、階層構造を有するデータ群から、所望のデータをユーザに容易に見つけさせることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、キーワードを取得する取得部と、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出部と、前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定部と、を備える。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理方法は、キーワードを取得する取得ステップと、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出ステップと、前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定ステップと、を含む。
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、キーワードを取得する取得部と、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出部と、前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定部と、として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、階層構造を有するデータ群から、所望のデータをユーザに容易に見つけさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態1に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態1における設定メニューの階層構造の一例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態1における設定メニューの画像の例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態1に係る決定部が決定した提示態様の一例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態1係る決定部が決定した提示態様の他の例を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態1において表示される画像の例を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態1に係る画像表示方法の流れを示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態1に係る算出部が関連度を算出する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の実施形態1に係るUIプレーン生成部がUIプレーンを生成する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の変形例1において実行される処理の一例を示す図である。
【
図11】本発明の変形例2において実行される処理の他の例を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態2に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図13】本発明の実施形態2に係る情報処理方法の流れを示すシーケンス図である。
【
図14】本発明の実施形態2におけるWebページの階層構造の一例を示す図である。
【
図15】本発明の実施形態2において表示されるWebページの画像の一例を示す図である。
【
図16】本発明の実施形態2において表示されるWebページの画像の他の例を示す図である。
【
図17】本発明の実施形態2において表示されるWebページの画像のさらに他の例を示す図である。
【
図18】本発明の実施形態2において表示されるWebページの画像のさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0013】
(画像表示装置10の概要および構成)
本実施形態に係る画像表示装置10の概要および構成について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る画像表示装置10の構成を示すブロック図である。
【0014】
本実施形態に係る画像表示装置10は、画像を表示する装置である。画像表示装置10は一例として、
図1に示すように、情報処理装置1およびテレビ2を備えている。情報処理装置1およびテレビ2は、互いにデータを送受信可能に接続されている。
【0015】
テレビ2は、テレビ信号を受信し、当該テレビ信号が示す画像を表示する既存のテレビジョン受像機である。すなわち、画像表示装置10の構成は、既存のテレビジョン受像機であるテレビ2に、情報処理装置1を追加した構成である。
【0016】
画像表示装置10の構成の他の例として、情報処理装置1と、コピーに関する設定をするための設定メニューを表示する表示デバイスを備えた複写機とを備える構成が挙げられる。画像表示装置10の構成のさらに他の例として、情報処理装置1と、撮影に関する設定をするための設定メニューを表示する表示デバイスを備えたデジタルカメラとを備える構成が挙げられる。
【0017】
画像表示装置10は、ユーザから、テレビ2の機能を設定するための設定メニューの画像を表示する旨を示す操作を受け付けると、受信したテレビ信号が示す画像に設定メニューの画像を重畳して表示する。画像表示装置10は、設定メニューの画像を表示している期間、ユーザからの操作に応じて、表示する設定メニューの画像を更新する。
【0018】
また、画像表示装置10は、設定メニューの画像を表示している期間、ユーザからガイド機能を使う旨の操作を受け付けると、ユーザにキーワードの入力を促す画像を表示する。
【0019】
ガイド機能とは、設定メニューに含まれる複数の設定項目のうち、ユーザが所望する設定項目に関連する設定項目を、ユーザに提示する機能である。画像表示装置10におけるガイド機能では、一例として、ユーザからキーワードを取得し、当該キーワードに関連する設定項目を提示する。画像表示装置10は、キーワードに関連する設定項目を表示することによってユーザに提示する構成であるが、これに限定されない。例えば、画像表示装置10は、キーワードに関連する設定項目を音声によってユーザに提示してもよい。
【0020】
(テレビ2の設定メニュー)
テレビ2の設定メニューの例について、
図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態における設定メニューの階層構造の一例を示す図である。
【0021】
図2に示すように、設定メニューは、階層構造を有している。また、階層構造を有する設定メニューに含まれる複数の設定項目のそれぞれは、テレビ2の機能を設定するための設定項目である。換言すると、階層構造を有するデータ群のそれぞれのデータは、対象となる機器の機能を設定するための設定項目である。階層構造のうち、最も上位の階層を第1階層、第1階層の直下の階層を第2階層と称する。以下では、第n階層の直下の階層を第(n+1)階層と称する(nは1以上の整数)。
【0022】
また、各設定項目をノードと称し、第1階層の設定項目をルート、ルートノード、または根と称する。また、最も下位の階層に存在するノード(終端に位置するノード)をリーフまたは葉と称する。また、あるノードの直下の階層に存在するノードを子ノード、子ノードの直上の階層に存在するノードを親ノードとも称する。
【0023】
また、
図2に示すように、各設定項目は、階層構造におけるパスによって表すことができる。例えば、
図2に示すように、第1階層の設定項目「設定」のパスは「/」である。例えば、第2階層の設定項目「基本設定」のパスは「/基本設定」である。例えば、第3階層の設定項目「外部機器設定」のパスは「/基本設定/外部機器設定」である。例えば、第4階層の設定項目「ヘッドホン・アンプ設定」のパスは、「/基本設定/外部機器設定/ヘッドホン・アンプ設定」である。以下では、「設定項目」を「パス」とも表現する。
【0024】
(設定メニューの画像)
設定メニューの画像の例を、
図3に示す。
図3は、本実施形態における設定メニューの画像の例を示す図である。
【0025】
画像表示装置10は、ユーザから設定メニューを表示する旨の操作を受け付けると、
図3の上側に示す画像mp_1を、テレビ信号が示す画像に重畳して表示する。すなわち、画像表示装置10は、ユーザから設定メニューを表示する旨の操作を受け付けると、第1階層の「設定」の直下の階層の設定項目である「視聴操作」、「映像調整」、「音声調整」、および「基本設定」を含む画像mp_1を表示する。このように、設定メニューの画像は、ユーザが選択した設定項目の直下の階層の1または複数の設定項目を含んで表示される。
【0026】
以下では、上述した設定項目「設定」のように、ユーザから表示する旨の操作を受け付けた対象の設定項目を、「選択された設定項目」とも称する。また、選択された設定項目の直下の階層の1または複数の設定項目であって、表示されている設定メニューの画像に含まれる設定項目を、「表示中の設定項目」とも称する。
【0027】
次に、画像表示装置10は、画像mp_1に含まれる設定項目に対する操作を受け付けると、設定メニューの画像を更新する。例えば、画像表示装置10は、
図3における設定項目mi_1である「基本設定」を選択する旨の操作を受け付けると、
図3の中央に示すように、「基本設定」の直下の階層の設定項目である「外部機器設定」、「テレビ放送設定」、「録画機器設定」、および「その他の設定」を含む画像mp_2を表示する。画像mp_2では、選択された設定項目は「基本設定」であり、表示中の設定項目は「外部機器設定」、「テレビ放送設定」、「録画機器設定」、および「その他の設定」である。
【0028】
画像表示装置10は、画像mp_2においても同様に、画像mp_2に含まれる設定項目に対する操作を受け付けると、設定メニューの画像を変更する。例えば、画像表示装置10は、
図3における設定項目mi_2である「外部機器設定」を選択する旨の操作を受け付けると、
図3の下側に示すように、「外部機器設定」の直下の階層の設定項目である「外部スピーカ―設定」、「ヘッドホン・アンプ設定」、および「デジタル音声設定」を含む画像mp_3を表示する。
【0029】
また、画像表示装置10は、ユーザから上位の階層を表示する旨の操作を受け付けると、表示中の選択された設定項目の直上の階層の設定項目が、選択された設定項目となるように表示を更新する。
【0030】
例えば、画像表示装置10は、画像mp_3を表示している場合に、上位の階層を表示する旨の操作を受け付けると、画像mp_3において選択された設定項目である「外部機器設定」の直上の階層の設定項目「基本設定」が、選択された設定項目となるように表示を更新する。すなわち、画像表示装置10は、選択された設定項目が「基本設定」であり、表示中の設定項目が「外部機器設定」、「テレビ放送設定」、「録画機器設定」、および「その他の設定」である画像mp_2を表示する。
【0031】
(テレビ2の構成)
テレビ2は、
図1に示すように、制御部200、入力部201、記憶部202、表示部203、および映像ソース入力部204を備えている。
【0032】
入力部201は、データの入力を受け付けるインターフェースである。入力部201の一例として、ユーザの操作を示す信号であって、リモートコントローラから送信された赤外線の信号を受光する受光部が挙げられる。入力部201の他の例として、ユーザの音声を受け付けるマイクロフォンが挙げられる。入力部201は、受け付けたデータを、制御部200に供給する。
【0033】
記憶部202には、制御部200が参照するデータが格納されている。記憶部202に格納されているデータの例として、キーワードおよびユーザの操作の履歴を示すデータが挙げられる。記憶部202の例として、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
【0034】
表示部203は、画像を表示するデバイスである。一例として、表示部203は、制御部200から供給された画像信号に基づく画像を表示する。表示部203の例として、液晶ディスプレイが挙げられる。
【0035】
映像ソース入力部204は、テレビ2が表示する映像のリソースを受け付けるインターフェースである。リソースの例として、テレビ信号、外部機器(例えば、ハードディスクレコーダ)からの画像信号、および動画配信サービスから配信される画像信号が挙げられる。
【0036】
制御部200は、テレビ2が備える各構成要素を制御する。また、制御部200は、情報処理装置1からの要求に応じたデータを、情報処理装置1に出力する。制御部200の例として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、TPU(Tensor Processing Unit)、量子プロセッサ、マイクロコントローラ、またはこれらの組み合わせが挙げられる。また、制御部200は、
図1に示すように、取得部210、UIプレーン重畳部220、および表示制御部230を備えている。
【0037】
取得部210は、入力部201から供給されたデータを取得する。取得部210が取得するデータの一例として、キーワード、ユーザの操作を示すデータ、およびユーザの音声を示す音声データが挙げられる。取得部210は、取得したデータについて、記憶部202に格納する、および情報処理装置1に出力する、の少なくとも何れかを行う。
【0038】
UIプレーン重畳部220は、後述する画像プレーンにメニューUIプレーン(またはUIプレーン)を重畳し、表示用のプレーンを生成する。UIプレーン重畳部220の処理例について、後述する。
【0039】
表示制御部230は、表示部203に表示する画像を制御する。一例として、表示制御部230は、UIプレーン重畳部220が生成した表示用のプレーンの画像を、表示部203に表示する。
【0040】
(情報処理装置1の構成)
情報処理装置1は、
図1に示すように、制御部100、通信部101、および記憶部102を備えている。
【0041】
通信部101は、ネットワークを介してデータを外部の機器と送受信するインターフェースである。一例として、通信部101は、制御部100から供給されたデータを他の装置に送信したり、他の装置から受信したデータを制御部100に供給したりする。通信部101の例として、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、モバイルデータ通信網の無線通信規格といった各種通信規格における通信チップ、およびUSB準拠のコネクタが挙げられるが、これらに限定されない。
【0042】
通信部101は、情報処理装置1に替えて、または情報処理装置1に加えて、テレビ2が備える構成であってもよい。情報処理装置1に替えてテレビ2が通信部101を備える場合、情報処理装置1は、テレビ2を介して外部の機器とデータを送受信してもよい。
【0043】
記憶部102には、制御部100が参照するデータが格納されている。記憶部102に格納されているデータの例として、各設定項目のパスが挙げられる。記憶部102の例として、フラッシュメモリ、HDD、SSD、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
【0044】
制御部100は、情報処理装置1が備える各構成要素を制御する。制御部100の例として、CPU、GPU、DSP、MPU、FPU、PPU、TPU、量子プロセッサ、マイクロコントローラ、またはこれらの組み合わせが挙げられる。また、制御部100は、
図1に示すように、取得部110、算出部120、決定部130、およびUIプレーン生成部140(出力部)を備えている。
【0045】
取得部110は、通信部101から供給されたデータおよびテレビ2から出力されたデータを取得する。一例として、取得部110は、テレビ2から供給されたキーワードを取得する。取得部110は、取得したデータに対して、記憶部102に格納する、および算出部120に供給する、の少なくとも何れかを行う。
【0046】
また、取得部110は、テレビ2の入力部201がマイクロフォンの場合、当該マイクロフォンを介して入力された音声データを、音声を認識し、認識した音声を示す文字列を出力する音声認識サーバに、通信部101を介して出力してもよい。取得部110は、音声認識サーバから取得した文字列を、キーワードとして取得する。
【0047】
また、入力部201は、テレビ2に替えて、またはテレビ2に加えて、情報処理装置1が備える構成であってもよい。この場合、取得部110は、入力部201から供給されたキーワードを取得してもよい。例えば、情報処理装置1が入力部201としてマイクロフォンを備える場合、取得部110は、マイクロンフォンから供給される音声を示す音声データを取得する。取得部110は、当該データを、上述した音声認識サーバに出力し、文字列を取得することにより、キーワードを取得してもよい。
【0048】
算出部120は、データとキーワードとの関連度を算出する。一例として、算出部120は、設定メニューに含まれる複数の設定項目の少なくとも何れかと、取得部110が取得したキーワードとの関連度を算出する。換言すると、算出部120は、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータとキーワードとの関連度を算出する。算出部120は、設定項目と、当該設定項目に対して算出した関連度とを関連付けた情報を生成し、当該情報を決定部130に供給する。
【0049】
算出部120が算出する関連度とは、設定項目とキーワードとが関連している度合いを示す指標である。一例として、或る設定項目がキーワードを含む場合、当該或る設定項目とキーワードとの関連度は高くなる。他の例として、階層構造において或る設定項目の下位に存在する設定項目がキーワードを含む場合、当該或る設定項目とキーワードとの関連度は高くなる。
【0050】
さらに他の例として、或る設定項目がキーワードに関連した単語を含む場合、当該或る設定項目とキーワードとの関連度は高くなる。例えば、キーワードが「音」の場合、設定項目がキーワード「音」に関連した単語「スピーカ」または「ヘッドホン」を含む場合、当該設定項目とキーワードとの関連度は高くなる。算出部120が関連度を算出する処理の例について、後述する。
【0051】
決定部130は、設定メニューの画像の提示態様を決定する。一例として、決定部130は、表示中の設定項目の提示態様を、算出部120によって算出された関連度に応じて決定する。換言すると、決定部130は、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータに階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出部120によって算出された関連度に応じて決定する。例えば、決定部130は、算出部120から供給された情報であって、設定項目と関連度とが関連付けられた情報を参照し、提示態様を決定する。決定部130は、決定した提示態様を示す情報を、UIプレーン生成部140に供給する。決定部130が決定する提示態様の例について、後述する。
【0052】
UIプレーン生成部140は、決定部130が決定した表示態様に基づく画像を出力する。一例として、UIプレーン生成部140は、後述するガイドUIプレーンを生成する。また、UIプレーン生成部140は、生成したガイドUIプレーンを、テレビ2から取得したメニューUIプレーンに重畳する。UIプレーン生成部140が、ガイドUIプレーンをメニューUIプレーンに重畳して生成したプレーンを、UIプレーンとも称する。UIプレーン生成部140が実行する処理の例について、後述する。
【0053】
(決定部130が決定する提示態様の例1)
決定部130が決定する提示態様の一例について、
図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る決定部130が決定した提示態様の一例を示す図である。
【0054】
一例として、決定部130は、設定メニューの画像の提示態様を、他の設定項目の関連度よりも高い関連度の設定項目を強調して提示する提示態様に決定する。すなわち、決定部130は、関連度が高いデータに階層構造によって関連付けられたデータを強調して提示する提示態様に決定する。例えば、設定項目「視聴操作」の関連度が他の設定項目よりも高い場合、決定部130は、設定項目「視聴操作」に、関連度が高いことを示すマークを付す提示態様に決定する。
【0055】
この場合に表示される設定メニューの画像の例として、
図4の上側に示すように、設定項目「映像調整」の関連度よりも関連度が高い設定項目「視聴操作」に、関連度が高いことを示すマークmk_1が付された設定メニューの画像mp_4が挙げられる。画像mp_4では、設定項目「音声調整」および設定項目「基本設定」にも、設定項目「映像調整」の関連度よりも関連度が高いことを示すマークが付されている。
【0056】
当該構成により、決定部130は、表示中の設定項目のうち、関連度が高い設定項目をユーザに好適に提示することができる。
【0057】
なお、決定部130は、他の設定項目の関連度よりも高い関連度の設定項目を強調して提示する構成に替えて、関連度が所定の値より高い設定項目を強調して提示する提示態様に決定する構成であってもよい。当該構成は、以下の例においても同様である。
【0058】
(決定部130が決定する提示態様の例2)
他の例として、複数の設定項目のそれぞれの関連度が異なる場合、決定部130は、それぞれの関連度に応じて設定項目を強調して提示する提示態様に決定する。例えば、設定項目「視聴操作」の関連度が設定項目「映像調整」より高く、設定項目「基本設定」の関連度が設定項目「視聴操作」より高い場合、決定部130は、提示態様を、
図4の中央に示す画像mp_5のように決定する。
【0059】
画像mp_5では、設定項目「映像調整」の関連度よりも関連度が高い設定項目「視聴操作」に、関連度が高いことを示すマークmk_1が付されている。また、画像mp_5では、設定項目「視聴操作」よりも関連度が高い設定項目「基本設定」に、関連度がより高いことを示すマークmk_2が付されている。
【0060】
当該構成ではさらに、決定部130は、ある設定項目の関連度と他の設定項目の関連度との差異が大きければ大きいほど、当該ある設定項目に大きく色が濃いマークを付す提示態様に決定してもよい。
【0061】
一例として、設定項目「視聴操作」の関連度と、設定項目「基本設定」の関連度との差異が所定の値よりも大きい場合、決定部130は、設定項目「基本設定」の関連度がさらに高いことを示すマークを付した提示態様に決定してもよい。一例として、
図4の下側に示すように、
図4の中央に示す図におけるマークmk_2より大きく色が濃いマークmk_3を、設定項目「基本設定」に付した設定メニューの画像mp_6が挙げられる。
【0062】
当該構成により、決定部130は、表示中の複数の設定項目のうち、相対的に関連度が高い設定項目をユーザに好適に提示することができる。
【0063】
(決定部130が決定する提示態様の例3)
さらに他の例として、決定部130は、表示中の設定項目の提示態様を、設定項目に関連付けられた領域の設定メニューの画像におけるデザインを関連度の高さに応じて変更した提示態様に決定する。すなわち、決定部130は、データに関連付けられた領域の画像におけるデザインを関連度の高さに応じて変更した提示態様に決定する。設定項目に関連付けられた領域の例として、設定メニューの画像における設定項目そのもの、設定メニューの画像における設定項目の背景、および設定メニューの画像における設定項目の周辺が挙げられる。
【0064】
例えば、決定部130は、設定項目の背景を設定項目に関連付けられた領域として、関連度の高い設定項目の背景に、関連度の低い設定項目の背景とは異なる色を付ける提示態様に決定する。この場合の例について、
図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係る決定部130が決定した提示態様の他の例を示す図である。
【0065】
一例として、決定部130は、設定メニューの画像の提示態様を、関連度が他の設定項目より高い設定項目の背景に、当該他の設定項目の背景とは異なる色を付ける提示態様に決定する。例えば、設定項目「視聴操作」の関連度が設定項目「映像調整」の関連度より高い場合、決定部130は、設定項目「視聴操作」の背景に色を付け、設定項目「映像調整」の背景を無色にする提示態様に決定する。
【0066】
この場合に表示される設定メニューの画像の例として、
図5の上側に示すように、関連度が設定項目「映像調整」の関連度より高い設定項目「視聴操作」の背景に、関連度が高いことを示す色を付けた設定項目mi_7を含む設定メニューの画像mp_7が挙げられる。画像mp_7では、設定項目「音声調整」および設定項目「基本設定」の背景にも、関連度が高いことを示す色が付いている。
【0067】
当該構成により、決定部130は、表示中の設定項目のうち、関連度が高い設定項目をユーザに好適に提示することができる。
【0068】
(決定部130が決定する提示態様の例4)
さらに他の例として、決定部130は、複数の設定項目のそれぞれの関連度が異なる場合、それぞれの関連度に応じて異なる色を付ける提示態様に決定する。例えば、設定項目「視聴操作」の関連度が設定項目「映像調整」より高く、設定項目「基本設定」の関連度が設定項目「視聴操作」より高い場合、決定部130は、提示態様を、
図5の中央に示す画像mp_8のように決定する。
【0069】
画像mp_8では、設定項目「映像調整」の関連度よりも関連度が高い設定項目「視聴操作」の背景に、関連度が高いことを示す色が付いた設定項目mi_7が含まれている。また、画像mp_8では、設定項目「視聴操作」よりも関連度が高い設定項目「基本設定」に、関連度がより高いことを示す色が付いた設定項目mi_8が含まれている。
【0070】
当該構成ではさらに、決定部130は、ある設定項目の関連度と他の設定項目の関連度との差異が大きければ大きいほど、当該ある設定項目の背景の色を濃くした提示態様に決定してもよい。
【0071】
一例として、設定項目「視聴操作」の関連度と、設定項目「基本設定」の関連度との差異が所定の値よりも大きい場合、決定部130は、設定項目「基本設定」の背景の色を、設定項目「基本設定」の関連度がさらに高いことを示す濃さに決定してもよい。一例として、
図5の下側に示すように、
図4の中央に示す図における設定項目mi_8よりも色の濃い設定項目mi_9を含む画像mp_9が挙げられる。
【0072】
当該構成により、決定部130は、表示中の複数の設定項目のうち、相対的に関連度が高い設定項目をユーザに好適に提示することができる。
【0073】
決定部130は、色および色の濃さの他に、設定項目に関連付けられた領域に含まれる文字列の書体、文字列の大きさ、当該領域の形状、および当該領域の大きさの少なくとも何れかを変更してもよい。
【0074】
当該構成により、決定部130は、表示中の設定項目のうち、関連度が高い設定項目をユーザに好適に提示することができる。
【0075】
(決定部130が決定する提示態様の例5)
さらに他の例として、決定部130は、設定項目に関連付けられた領域の設定メニューの画像における位置を関連度の高さに応じて変更した提示態様に決定する。すなわち、決定部130は、データの提示態様を、データに関連付けられた領域の画像における位置を関連度の高さに応じて変更した提示態様に決定する。
【0076】
例えば、決定部130は、関連度が高い設定項目が画像の上側、関連度が低い設定項目が画像の下側に表示されるように、表示中の設定項目の提示態様を決定してもよい。他の例として、決定部130は、関連度が高い設定項目が画像の左側、関連度が低い設定項目が画像の右側に表示されるように、表示中の設定項目の提示態様を決定してもよい。
【0077】
当該構成により、決定部130は、表示中の設定項目のうち、関連度が高い設定項目をユーザに好適に提示することができる。
【0078】
(UIプレーン生成部140の処理例)
UIプレーン生成部140の処理の一例について、
図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態において表示される画像の例を示す図である。
【0079】
まず、画像表示装置10の表示部203に表示される画像について説明する。テレビ2では、UIプレーン重畳部220が画像プレーンPPにメニューUIプレーンMPを重畳した画像を、表示制御部230が表示部203に表示する。画像プレーンPPは、映像ソース入力部204から出力された画像信号が示す画像のプレーンである。メニューUIプレーンMPは、設定メニューを表示する旨の操作を受け付けた場合に表示される設定メニューの画像のプレーンである。すなわち、画像表示装置10は、設定メニューを表示する旨の操作を受け付けた場合、映像ソース入力部204から出力された画像信号が示す画像に、設定メニューの画像を重畳した画像を、表示部203に表示する。
【0080】
続いて、UIプレーン生成部140の処理の一例について、説明する。UIプレーン生成部140はまず、決定部130が決定した提示態様を参照し、設定メニューの画像が当該提示態様となるようなガイドUIプレーンGPを生成する。ガイドUIプレーンGPにおける画像を、ガイドUIとも称する。
【0081】
次に、UIプレーン生成部140は、テレビ2から、表示している画像において重畳されているメニューUIプレーンMPを取得する。UIプレーン生成部140は、生成したガイドUIプレーンGPを、取得したメニューUIプレーンMPに重畳し、UIプレーンUIPを生成する。UIプレーン生成部140は、生成したUIプレーンUIPを、テレビ2に出力する。
【0082】
テレビ2のUIプレーン重畳部220は、メニューUIプレーンMPに替えて、情報処理装置1から出力されたUIプレーンUIPを、画像プレーンPPに重畳し、表示用のプレーンCPを生成する。表示制御部230は、生成された表示用のプレーンCPの画像を表示部203に表示する。
【0083】
このように、本実施形態に係る画像表示装置10では、情報処理装置1がUIプレーンUIPを生成する。そして、テレビ2のUIプレーン重畳部220は、メニューUIプレーンMPに替えて、情報処理装置1から出力されたUIプレーンUIPを画像プレーンPPに重畳し、表示用のプレーンCPを生成する。したがって、画像表示装置10では、情報処理装置1は、既存のテレビ2のハードウェア構成を変更することなく、ガイドUIプレーンGPを重畳した画像を表示することができる。
【0084】
(画像表示装置10が実行する処理)
画像表示装置10が実行する処理(情報処理方法)の流れについて、
図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係る情報処理方法S1の流れを示すフローチャートである。
【0085】
(ステップS11)
ステップS11において、テレビ2の取得部210は、入力部201からガイド機能を使用する旨の操作を示すデータを取得し、ガイド機能を使用する旨の操作を受け付ける。取得部210は、取得したデータを表示制御部230に供給する。
【0086】
(ステップS12)
ステップS12において、表示制御部230は、取得部210から供給されたデータを参照し、キーワードの入力を促す画像を表示部203に表示する。一例として、表示制御部230は、「キーワードを入力してください」というテキストを含む画像を表示部203に表示する。また、入力部201がマイクロンフォンであり、マイクロンフォンの入力が無効になっている場合、制御部200はマイクロフォンの入力を有効にする。
【0087】
(ステップS13:取得ステップ)
ステップS13において、取得部210は、入力部201からキーワードを示すデータを取得する。取得部210は、取得したデータを、情報処理装置1に出力する。
【0088】
情報処理装置1の取得部110は、テレビ2から出力されたデータを取得する。上述したように、キーワードを示すデータは、音声データであってもよい。取得部110は、取得したデータが示すキーワードを算出部120に供給する。
【0089】
(ステップS14:算出ステップ)
ステップS14において、算出部120は、取得部110から供給されたキーワードを参照し、階層構造を有する複数の設定項目に含まれる少なくとも何れかの設定項目とキーワードとの関連度を算出する。
【0090】
ここで、算出部120は、算出した関連度が何れも設定項目とキーワードとの間に関連がないことを示す場合、キーワードに近い文言であって、設定項目に関連する1または複数の文言を提示してもよい。例えば、ユーザがキーワードを誤入力した場合、誤入力されたキーワードに近い文言を提示してもよい。キーワードに近い文言の例として、キーワードと少なくとも一部の文字が共通する文言、およびキーワードの同義語が挙げられる。この場合、提示した1または複数の文言からユーザが1の文言を選択した場合、当該1の文言をキーワードとして、算出部120は、設定項目とキーワードとの関連度を算出する。
【0091】
算出部120は、設定項目と、当該設定項目に対して算出した関連度とを関連付けた情報を決定部130に供給する。ステップS14の詳細について、後述する。
【0092】
(ステップS15:決定ステップ)
ステップS15において、決定部130は、算出部120から供給された情報を参照し、設定メニューに含まれる複数の設定項目の少なくとも何れかに階層構造によって関連付けられた設定項目の提示態様を、関連度に応じて決定する。決定部130が決定する提示態様については、上述した通りである。決定部130は、算出部120から供給された情報、および決定した提示態様を示す情報を、UIプレーン生成部140に供給する。
【0093】
(ステップS16)
ステップS16において、UIプレーン生成部140は、決定部130から供給された情報を参照し、ガイドUIプレーンを生成する。また、UIプレーン生成部140は、生成したガイドUIプレーンを、テレビ2から取得したメニューUIプレーンに重畳し、UIプレーンを生成する。UIプレーン生成部140は、生成したUIプレーンをテレビ2に出力する。ステップS16の詳細について、後述する。
【0094】
(ステップS17)
ステップS17において、テレビ2のUIプレーン重畳部220は、情報処理装置1から出力されたUIプレーンを取得する。次に、UIプレーン重畳部220は、画像プレーンに、取得したUIプレーンを重畳した表示用のプレーンを生成する。UIプレーン重畳部220は、生成した表示用のプレーンを表示制御部230に供給する。表示制御部230は、UIプレーン重畳部220から供給された表示用のプレーンの画像を、表示部203に表示する。
【0095】
(ステップS14の処理の一例)
算出部120が関連度を算出するステップS14の処理の一例について、
図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る算出部120が関連度を算出する処理の一例を示すフローチャートである。
【0096】
(ステップS141)
ステップS141において、算出部120は、テレビ2から、設定メニューに含まれる複数の設定項目のうち、ユーザによって選択された設定項目のパスを取得する。例えば、ユーザによって
図2に示す設定項目「設定」が選択された場合、算出部120は、テレビ2からパス「/」を取得する。この場合、表示中の設定項目は、上述した
図3の画像mp_1に示すように、「視聴操作」、「映像操作」、「音声調整」、および「基本設定」である。
【0097】
他の例として、ユーザによって
図2に示す設定項目「基本設定」が選択された場合、算出部120は、テレビ2からパス「/基本設定」を取得する。この場合、表示中の設定項目は、上述した
図3の画像mp_2に示すように、「外部機器設定」、「テレビ放送設定」、「録画機器設定」、および「その他の設定」である。
【0098】
(ステップS142)
ステップS142において、算出部120は、ステップS141において取得したパスを根として、葉となる設定項目のうち、キーワードに関連する1または複数の設定項目のそれぞれのパスを、記憶部102から取得する。
【0099】
例えば、ステップS141において取得したパスが「/」であり、キーワードが「音」の場合、算出部120は、葉となる設定項目のうち、「音」を含む設定項目「デジタル音声設定」のパス「/基本設定/外部機器設定/デジタル音声設定」を取得する。
【0100】
(ステップS143)
ステップS143において、算出部120は、キーワードおよびステップS142において取得したパスを参照して、当該パスとキーワードとの関連度を算出する。
【0101】
例えば、算出部120はまず、ステップS142において取得したパスから、1つのパスを選択する。そして、選択したパスに含まれるキーワードの数を、関連度として算出する。
【0102】
一例として、キーワードが「音」であり、算出部120が選択したパスが「/基本設定/外部機器設定/デジタル音声設定」の場合、算出部120は、選択したパスにキーワード「音」が1つ含まれているため、選択したパス「/基本設定/外部機器設定/デジタル音声設定」の関連度を「1」に設定する。
【0103】
他の例として、キーワードが「音」であり、算出部120が選択したパスが「/音声調整/高音」の場合、算出部120は、選択したパスにキーワード「音」が2つ含まれているため、選択したパス「/音声調整/高音」の関連度を「2」に設定する。
【0104】
次に、算出部120は、表示中の設定項目とキーワードとの関連度を算出する。例えば、算出部120は、表示中の設定項目のそれぞれの下位に存在する設定項目(パス)の関連度を加算することにより、表示中の設定項目とキーワードとの関連度を算出する。
【0105】
一例として、キーワードが「音」であり、表示中の設定項目に含まれる「基本設定」の関連度を算出する場合を想定する。この場合、設定項目「基本設定」の下位に存在する設定項目のうち、ステップS142において算出部120が取得したパスは「/基本設定/外部機器設定/デジタル音声設定」および「/基本設定/その他の設定/操作音」である。そのため、算出部120は、設定項目「基本設定」の関連度を、パス「/基本設定/外部機器設定/デジタル音声設定」の関連度「1」と、「/基本設定/その他の設定/操作音」の関連度「1」とを加算した関連度「2」に設定する。
【0106】
他の例として、キーワードが「音」であり、表示中の設定項目に含まれる「音声調整」の関連度を算出する場合を想定する。この場合、設定項目「音声調整」の下位に存在する設定項目のうち、ステップS142において算出部120が取得したパスは、「音声調整/高音」、および「音声調整/低音」の2つである。当該2つのパスのそれぞれに、キーワード「音」が2つ含まれているため、当該2つのパスそれぞれの関連度は「2」である。したがって、算出部120は、設定項目「音声調整」の関連度を、「4」に設定する。
【0107】
一方、2つのパスには、「音声調整」が共通して含まれている。そのため、算出部120は、2つのパスに共通する「音声調整」に含まれるキーワード「音」を1つとしてカウントしてもよい。例えば、算出部120は、パス「音声調整/高音」の関連度を「2」に設定し、「音声調整/低音」の関連度を「1」に設定する。この場合、算出部120は、設定項目「音声調整」の関連度を、「3」に設定する。
【0108】
(ステップS144)
ステップS144において、算出部120は、表示中の設定項目のそれぞれに、算出した関連度を関連付けた情報を生成する。算出部120は、生成した情報を決定部130に供給する。
【0109】
(ステップS16の処理の一例)
UIプレーン生成部140がUIプレーンを生成するステップS16の処理の一例について、
図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態に係るUIプレーン生成部140がUIプレーンを生成する処理の一例を示すフローチャートである。
【0110】
(ステップS161)
ステップS161においてUIプレーン生成部140は、上述したステップS15において決定部130から供給された、表示中の設定項目と関連度とを関連付けた情報を参照し、ガイドUIプレーン上におけるガイドUIの座標位置を取得する。
【0111】
例えば、設定項目と関連度とを関連付けた情報が以下を示す場合について説明する。
・設定項目「視聴操作」の関連度「1」
・設定項目「映像調整」の関連度「0」
・設定項目「音声調整」の関連度「1」
・設定項目「基本設定」の関連度「3」
この場合、UIプレーン生成部140は、表示中の設定項目を参照し、ガイドUIプレーン上におけるガイドUIの座標位置を取得する。換言すると、UIプレーン生成部140は、表示中の設定項目に基づき、表示されている設定メニューの画像がガイドUIプレーン上においてどこに表示されるかを示す座標位置を取得する。
【0112】
(ステップS162)
ステップS162においてUIプレーン生成部140は、上述したステップS15において決定部130から供給された、表示中の設定項目と関連度とを関連付けた情報、および決定部130によって決定された提示態様を参照し、ガイドUIプレーンを生成する。
【0113】
例えば、提示態様が、関連度の高さに応じたマークを付す提示態様であった場合について説明する。この場合において、設定項目「視聴操作」および設定項目「音声調整」の関連度が高いため、UIプレーン生成部140は、設定項目「視聴操作」および設定項目「音声調整」の位置に、関連度が高いことを示すマークを付したガイドUIプレーンを生成する。さらに、設定項目「基本設定」の関連度がさらに高いため、UIプレーン生成部140は、設定項目「基本設定」の位置に、関連度がさらに高いことを示すマークを付す。例えば、
図6のガイドUIプレーンGPに示すように、設定項目「視聴操作」および設定項目「音声調整」の位置に色が薄いマークを付し、設定項目「基本設定」の位置に色が濃いマークを付す。
【0114】
(ステップS163)
ステップS163においてUIプレーン生成部140は、ステップS162において生成したガイドUIプレーンを、テレビ2から取得したメニューUIプレーンに重畳し、UIプレーンを生成する。
【0115】
(実施形態1の効果)
このように、本実施形態に係る画像表示装置10では、情報処理装置1は、キーワードを取得し、階層構造を有するデータ群(複数の設定項目)に含まれる少なくとも何れかのデータ(設定項目)とキーワードとの関連度を算出し、少なくとも何れかのデータに階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された関連度に応じて決定する。
【0116】
当該構成により、画像表示装置10では、情報処理装置1は、階層構造を有するデータ群のうち、キーワードと関連度の高いデータの提示態様を、キーワードと関連度の低いデータの提示態様と異ならせることができる。そのため、情報処理装置1は、上位の階層のデータをユーザに提示する場合に、下位の階層のデータにキーワードに関連したデータが存在することを、ユーザに知らせることができる。したがって、情報処理装置1は、階層構造を有するデータ群から、所望のデータをユーザに容易に見つけさせることができる。
【0117】
また、本実施形態では、階層構造を有する複数の設定項目のそれぞれの設定項目は、テレビ2の機能を設定するための設定項目である。そのため、本実施形態に係る画像表示装置10では、情報処理装置1は、テレビ2の機能を設定するための設定項目であって、階層構造を有する複数の設定項目のうち、ユーザが設定を変更しようとしている設定項目が階層構造においてどこに存在するのか、容易に見つけさせることができる。
【0118】
(変形例1)
画像表示装置10の変形例について説明する。本変形例に係る画像表示装置10は、複数のキーワードを取得する構成であってもよい。
【0119】
例えば、設定メニューにおいて選択された設定項目が「設定」であり、取得部110がキーワード「音」を取得した場合について、
図10を参照して説明する。
図10は、本変形例において実行される処理の一例を示す図である。
【0120】
取得部110がキーワード「音」を取得した場合、上述したステップS141において算出部120は、選択された設定項目「設定」のパス「/」を取得する。
【0121】
次に、ステップS142において算出部120は、設定項目「設定」を根として、葉となる設定項目のうち、「音」を含む設定項目を取得する。この場合、算出部120は、
図10の上側に示すパスのうち、パスpa_1~パスpa_3、パスpa_6、およびパスpa_7を取得する。そして、ステップS143において、算出部120は、表示中の設定項目とキーワードとの関連度を算出する。
【0122】
続いて、算出部120は、ステップS143において関連度を算出し、ステップS144において、以下のように表示中の設定項目と関連度とを関連付けた情報を生成する。
・設定項目「視聴操作」の関連度「1」
・設定項目「映像調整」の関連度「0」
・設定項目「音声調整」の関連度「3」
・設定項目「基本設定」の関連度「2」
上述したステップS15において、決定部130が関連度の高さに応じたマークを付す提示態様に決定した場合、表示制御部230は、
図10の中央に示すように、関連度が高いことを示すマークmk_10を設定項目「視聴操作」に付した画像mp_10を表示する。また、画像mp_10では、関連度がより高いことを示すmk_11が、設定項目「基本設定」に付されている。また、画像mp_10では、関連度がさらに高いことを示すmk_12が、設定項目「音声調整」に付されている。
【0123】
次に、取得部110が、新たなキーワードとして、「ヘッドホン」および「スピーカ」を追加で取得した場合について説明する。この場合、上述したステップS142において算出部120は、
図10の上側に示すパスのうち、パスpa_4およびパスpa_5を追加で取得する。
【0124】
続いて、算出部120は、ステップS143において関連度を算出する。新たに取得したキーワード「ヘッドホン」および「スピーカ」は、パスpa_4およびパスpa_5にそれぞれ含まれているため、算出部120は、ステップS144において、以下のように、表示中の設定項目と関連度とを関連付けた情報を生成する。
・設定項目「視聴操作」の関連度「1」
・設定項目「映像調整」の関連度「0」
・設定項目「音声調整」の関連度「3」
・設定項目「基本設定」の関連度「4」
そして、表示制御部230は、
図10の下側に示すように、設定項目「基本設定」に、設定項目「基本設定」の関連度が、設定項目「音声調整」より高くなったことを示すマークmk_13を付した画像mp_11を表示する。
【0125】
このように、本変形例に係る画像表示装置10では、情報処理装置1は、複数のキーワードのそれぞれについて関連度を算出する。また、情報処理装置1は、複数のキーワードのそれぞれの関連度に応じたマークを付す。そのため、情報処理装置1は、取得した複数のキーワードに関連する設定項目を、ユーザに提示することができる。
【0126】
(変形例2)
上述したように、決定部130は、関連度の高さに応じて、表示中の設定項目に関連付けられた領域の画像における位置を変更した提示態様に決定してもよい。本変形例において、キーワードを複数取得し、関連度の高さに応じて、表示中の設定項目自体の画像における位置を変更する構成について、
図11を参照して説明する。
図11は、本変形例において実行される処理の他の例を示す図である。
【0127】
まず、画像表示装置10は、ユーザから設定メニューの画像を表示する旨を示す操作を受け付けると、画像mp_15を表示する。
【0128】
次に、画像表示装置10は、ガイド機能においてキーワードを取得し、設定項目と関連度とが以下のように関連付けられた場合、画像mp_16を表示する。
・設定項目「視聴操作」の関連度「1」
・設定項目「映像調整」の関連度「0」
・設定項目「音声調整」の関連度「1」
・設定項目「基本設定」の関連度「1」
すなわち、画像表示装置10は、関連度が高い設定項目「視聴操作」、「音声調整」、および「基本設定」それぞれの画像における位置が、関連度が低い設定項目「映像調整」の位置よりも上になる画像mp_16を表示する。
【0129】
また、画像表示装置10は、当該構成に加えて、関連度が高いことを示すマークを付す提示態様を組み合わせて、設定メニューの画像を表示してもよい。例えば、画像表示装置10は、画像mp_16に示すように、関連度が高い設定項目「視聴操作」に、関連度が高いことを示すマークmk_16を付して表示してもよい。
【0130】
続いて、画像表示装置10が新たなキーワードを取得し、設定項目と関連度とが以下のように関連付けられた場合、画像mp_17を表示する。
・設定項目「視聴操作」の関連度「1」
・設定項目「映像調整」の関連度「0」
・設定項目「音声調整」の関連度「1」
・設定項目「基本設定」の関連度「3」
すなわち、画像表示装置10は、関連度が最も高い設定項目「基本設定」の画像における位置が最も上になり、関連度が最も低い設定項目「映像調整」の位置が最も下になる画像mp_17を表示する。
【0131】
また、画像表示装置10は、画像mp_17を表示した後、さらにキーワードを取得し、関連度の高さの順番は変わらないが、関連度の高さは変わった場合、関連度の高さが変わったことを、マークを変更することにより提示してもよい。例えば、画像表示装置10は、画像mp_17を表示した後に取得したキーワードによって、設定項目「基本設定」の関連度が高くなった場合、画像mp_18に示すように、画像mp_17におけるマークmk_17より大きいマークmk_18を設定項目「基本設定」に付して設定メニューの画像を表示してもよい。
【0132】
このように、本変形例に係る画像表示装置10では、情報処理装置1は、複数のキーワードのそれぞれについて関連度を算出する。また、情報処理装置1は、複数のキーワードのそれぞれの関連度に応じて設定項目に関連付けられた領域の画像における位置を変更する。そのため、情報処理装置1は、取得した複数のキーワードに関連する設定項目を、ユーザに提示することができる。
【0133】
(変形例3)
算出部120は、設定項目の階層構造における深さを参照して、当該設定項目とキーワードとの関連度を算出してもよい。すなわち、算出部120は、少なくとも何れかのデータの階層構造における深さを参照して、当該少なくとも何れかのデータとキーワードとの関連度を算出してもよい。
【0134】
本変形例の一例として、キーワードを含む設定項目の階層が深いほど関連度が高くなる構成について説明する。当該構成における算出部120の処理の一例について、再び
図2を参照して説明する。
【0135】
例えば、算出部120は、表示中の設定項目の直下の設定項目にキーワードが含まれている場合、当該設定項目の関連度の重み係数を「0.5」に設定する。また、算出部120は、表示中の設定項目の2階層下の設定項目にキーワードが含まれている場合、当該設定項目の関連度の重み係数を「1」に設定する。さらに、算出部120は、表示中の設定項目の3階層下の設定項目にキーワードが含まれている場合、当該設定項目の関連度の重み係数を「1.5」に設定する。
【0136】
一例として、表示中の設定項目が設定項目「設定」であり、キーワードが「音」の場合を想定する。この場合、パス「/視聴操作/音声切換」には、設定項目「設定」の2階層下の設定項目「音声切換」にキーワード「音」が含まれているので、算出部120は、関連度「1×1=1」を設定する。
【0137】
また、パス「/音声調整/高音」には、設定項目「設定」の直下の設定項目「音声調整」にキーワード「音」が含まれているので、算出部120は、関連度「1×0.5=0.5」を設定する。さらに、パス「/音声調整/高音」には、設定項目「設定」の2階層下の「高音」にキーワード「音」が含まれているので、算出部120は、関連度「1×1=1」を設定する。そして、算出部120は、パス「/音声調整/高音」の関連度を、「0.5+1=1.5」に設定する。
【0138】
通常、表示中の設定項目から遠い(深い)階層にある設定項目ほど、ユーザは見つけることが難しくなる。本変形例に係る算出部120は、キーワードを含む設定項目の階層が深いほど関連度が高くなるように、関連度を算出する。そのため、本変形例に係る算出部120は、ユーザが所望する設定項目が、表示中の設定項目から遠い(深い)階層にある設定項目であっても、ユーザに容易に見つけさせることができる。
【0139】
なお、本変形例に係る算出部120は、キーワードを含む設定項目の階層が深いほど関連度が低くなるように関連度を算出しても、同様の効果を奏する。また、本変形例に係る算出部120は、表示中の設定項目からの深さに応じて重み係数を設定する構成に限定されず、絶対的な階層毎に、重み係数が設定されていてもよい。
【0140】
(変形例4)
取得部110は、取得したキーワードに関する履歴であって、過去に当該キーワードを取得した後のユーザの操作の履歴を示す情報を取得してもよい。また、算出部120は、取得部110が取得したユーザの操作の履歴を示す情報を参照して、設定項目(少なくとも何れかのデータ)とキーワードとの関連度を算出してもよい。
【0141】
例えば、取得部110が、過去にキーワード「音」を取得した後、ユーザが設定項目「デジタル音声設定」を変更した旨を示す情報をさらに取得し場合を想定する。この場合において、取得部110が再びキーワード「音」を取得した場合の算出部120の処理について説明する。
【0142】
算出部120は、まず、上述した実施形態において説明したように、階層構造を有する複数の設定項目に含まれる少なくとも何れかの設定項目とキーワード「音」との関連度を算出する。続いて、取得部110が取得したユーザの操作の履歴を示す情報を参照し、ユーザが設定を変更した設定項目「デジタル音声設定」の関連度を高くする。例えば、算出部120は、設定項目「デジタル音声設定」の関連度に「5」を加算する。
【0143】
このように、本変形例に係る取得部110は、取得したキーワードに関する履歴であって、過去に当該キーワードを取得した後のユーザの操作の履歴を示す情報を取得する。また、本変形例に係る算出部120は、取得部110が取得したユーザの操作の履歴を示す情報を参照して、設定項目とキーワードとの関連度を算出する。
【0144】
そのため、本変形例に係る取得部110および算出部120は、ユーザが過去にガイド機能においてキーワードを入力した際に、設定を変更した設定項目の関連度を高くすることができる。したがって、本変形例に係る取得部110および算出部120は、ユーザが過去にガイド機能においてキーワードを入力し、設定を変更した設定項目がどの階層に存在するか、ユーザが再び同じキーワードを入力した際に提示することができる。また、本変形例に係る取得部110および算出部120は、ユーザが入力したキーワードに関連する設定項目がない場合(全ての設定項目の関連度が「0」の場合)であっても、過去にガイド機能において当該キーワードを入力した際のユーザの操作に応じた設定項目を提示することができる。
【0145】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0146】
(情報処理システム5の概要および構成)
本実施形態に係る情報処理システム5の概要および構成について、
図12を参照して説明する。
図12は、本実施形態に係る情報処理システム5の構成を示すブロック図である。
【0147】
情報処理システム5は、
図12に示すように、情報処理端末3および情報処理装置4を備えている。情報処理端末3および情報処理装置4は、ネットワークを介して互いにデータを送受信可能に接続されている。
【0148】
情報処理端末3の例として、スマートフォン、タブレット端末、およびノート型パソコンが挙げられる。情報処理装置4の例として、据え置き型のコンピュータが挙げられる。
【0149】
情報処理装置4は、階層構造を有するデータ群に含まれる何れかのデータを出力する。一例として、情報処理装置4は、階層構造を有する複数のWebページに含まれる何れかのWebページを出力する。Webページは特に限定されないが、一例として、HTML(Hypertext Markup Language)で記述されたテキストファイルおよび当該Webページに含まれる画像が挙げられる。
【0150】
また、情報処理装置4は、上述した情報処理装置1と同様、複数のWebページのうち、ユーザが所望するWebページに関連するWebページの画像を、ユーザに提示する。一例として、情報処理端末3がユーザからキーワードを取得し、当該キーワードに関連するWebページを示す画像を提示する。情報処理システム5においても、キーワードに関連するWebページを示す画像を表示してもよいし、キーワードに関連するWebページを示す音声を出力してもよい。
【0151】
(情報処理端末3の構成)
情報処理端末3は、
図12に示すように、制御部300、入力部301、表示部302、および通信部303を備えている。
【0152】
入力部301は、データの入力を受け付けるインターフェースである。入力部301の一例として、キーボード、マウス、マイクロフォン、後述する表示部302に重畳して配置されたタッチパッドが挙げられる。入力部301は、受け付けたデータを、制御部300に供給する。
【0153】
表示部302は、画像を表示するデバイスである。一例として、表示部302は、制御部300から供給された画像信号に基づく画像を表示する。表示部302の例として、液晶ディスプレイが挙げられる。
【0154】
通信部303は、ネットワークを介してデータを外部の機器と送受信するインターフェースである。一例として、通信部303は、制御部200から供給されたデータを情報処理装置4に送信したり、情報処理装置4から受信したデータを制御部300に供給したりする。通信部303の例として、イーサネット、Wi-Fi、モバイルデータ通信網の無線通信規格といった各種通信規格における通信チップ、およびUSB準拠のコネクタが挙げられるが、これらに限定されない。
【0155】
制御部300は、情報処理端末3が備える各構成要素を制御する。制御部300の例として、CPU、GPU、DSP、MPU、FPU、PPU、TPU、量子プロセッサ、マイクロコントローラ、またはこれらの組み合わせが挙げられる。また、制御部300は、
図12に示すように、取得部310、出力部320、および表示制御部330を備えている。
【0156】
取得部310は、入力部301または通信部303から供給されたデータを取得する。一例として、取得部310は、キーワードを取得する。他の例として、取得部310は、画像データを取得する。取得部310は、取得したデータを、出力部320および表示制御部330の少なくとも何れかに供給する。
【0157】
出力部320は、通信部303を介してデータを出力する。一例として、出力部320は、通信部303を介してキーワードを情報処理装置4に出力する。
【0158】
表示制御部330は、表示部302に表示する画像を制御する。一例として、表示制御部330は、取得部310から供給されたWebページの画像を、表示部302に表示する。
【0159】
(情報処理装置4の構成)
情報処理装置4は、
図12に示すように、制御部400、通信部401、および記憶部402を備えている。
【0160】
通信部401は、ネットワークを介してデータを外部の機器と送受信するインターフェースである。一例として、通信部401は、制御部400から供給されたデータを情報処理端末3に送信したり、情報処理端末3から受信したデータを制御部400に供給したりする。通信部401の例として、イーサネット、Wi-Fi、モバイルデータ通信網の無線通信規格といった各種通信規格における通信チップ、およびUSB準拠のコネクタが挙げられるが、これらに限定されない。
【0161】
記憶部402には、制御部400が参照するデータが格納されている。記憶部402に格納されているデータの例として、WebページのパスおよびWebページが挙げられる。記憶部402の例として、フラッシュメモリ、HDD、SSD、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
【0162】
制御部400は、情報処理装置4が備える各構成要素を制御する。制御部400の例として、CPU、GPU、DSP、MPU、FPU、PPU、TPU、量子プロセッサ、マイクロコントローラ、またはこれらの組み合わせが挙げられる。また、制御部400は、
図12に示すように、取得部410、算出部420、決定部430、および出力部440を備えている。
【0163】
取得部410は、上述した取得部210と同等の機能を備える。すなわち、取得部410は、通信部401から供給されたデータを取得する。取得部410が取得するデータの一例として、キーワードおよびユーザの音声を示す音声データが挙げられる。取得部410は、取得したデータを、記憶部202に格納する。
【0164】
算出部420は、上述した算出部120と同等の機能を備える。すなわち、算出部420は、階層構造を有する複数のWebページに含まれる何れかのWebページと、取得部410が取得したキーワードとの関連度を算出する。関連度の算出方法は、上述した通りである。算出部420は、Webページと、当該Webページに対して算出した関連度とを関連付けた情報を生成し、当該情報を決定部430に供給する。
【0165】
決定部430は、上述した決定部130と同等の機能を備える。すなわち、決定部430は、階層構造を有する複数のWebページに含まれる少なくとも何れかのWebページに階層構造によって関連付けられたWebページの提示態様を、算出部420によって算出された関連度に応じて決定する。決定部430は、決定した提示態様を示す情報を、出力部440に供給する。決定部430が決定する提示態様の例について、後述する。
【0166】
出力部440は、通信部401を介してデータを出力する。一例として、出力部440は、Webページを情報処理端末3に出力する。また、出力部440は、出力するWebページの提示態様を、決定部430が決定した提示態様に変更し、変更後のWebページを出力する。
【0167】
(情報処理システム5において実行される処理)
情報処理システム5において実行される処理の流れについて、
図13を参照して説明する。
図13は、本実施形態に係る情報処理方法S2の流れを示すシーケンス図である。
【0168】
(ステップS21)
ステップS21において、情報処理端末3の取得部310は、キーワードを取得する。取得部310は、取得したキーワードを、出力部320に供給する。
【0169】
(ステップS22)
ステップS22において、出力部320は、取得部310から供給されたキーワードを、情報処理装置4に出力する。
【0170】
(ステップS23)
ステップS23において、情報処理装置4の取得部410は、情報処理端末3から出力されたキーワードを取得する。取得部410は、取得したキーワードを算出部420に供給する。
【0171】
(ステップS24)
ステップS24において、算出部420は、複数のWebページに含まれる少なくとも何れかのWebページと、取得部410から供給されたキーワードとの関連度を算出する。算出部420は、Webページと、当該Webページに対して算出した関連度とを関連付けた情報を生成し、当該情報を決定部430に供給する。
【0172】
(ステップS25)
ステップS25において、決定部430は、算出部420から供給された情報を参照し、階層構造を有する複数のWebページに含まれる少なくとも何れかのWebページに階層構造によって関連付けられたWebページの提示態様を、関連度に応じて決定する。決定部430は、算出部420から供給された情報、および決定した提示態様を示す情報を、出力部440に供給する。
【0173】
(ステップS26)
ステップS26において、出力部440は、決定部430から供給された情報を参照し、決定された提示態様に基づくWebページを生成する。出力部440は、生成したWebページを、情報処理端末3に出力する。
【0174】
(ステップS27)
ステップS27において、情報処理端末3の取得部310は、情報処理装置4から出力されたWebページを取得する。取得部310は、取得したWebページを表示制御部330に供給する。
【0175】
(ステップS28)
ステップS28において、表示制御部330は、取得部310から供給されたWebページの画像を、表示部302に表示する。
【0176】
(階層構造を有する複数のWebページの例)
階層構造を有する複数のWebページの一例について、
図14を参照して説明する。
図14は、本実施形態におけるWebページの階層構造の一例を示す図である。
【0177】
図14に示すように、Webページは階層構造を有している。上述した実施形態と同様、階層構造のうち、最も上位の階層を第1階層、第1階層の直下の階層を第2階層と称する。以下では、第n階層の直下の階層を第(n+1)階層と称する(nは1以上の整数)。
【0178】
また、上述した実施形態と同様、各Webページをノードと称し、第1階層のWebページをルート、ルートノード、または根と称する。また、最も下位の階層に存在するWebページ(終端に位置するノード)をリーフまたは葉と称する。また、あるノードの直下の階層に存在するノードを子ノード、子ノードの直上の階層に存在するノードを親ノードとも称する。
【0179】
また、上述した実施形態と同様、各Webページは、階層構造におけるパスによって表すことができる。例えば、
図14に示すように、第3階層のWebページ「2023/2/3 新発売のお知らせ 60型液晶テレビ」のパスは、「/トップページ/ニュース/2023/2/3 新発売のお知らせ 60型液晶テレビ」である。例えば、第4階層のWebページ「テレビ」のパスは、「/トップページ/事業内容/事業A/テレビ」である。以下では、「Webページ」を「パス」とも表現する。
【0180】
(Webページの画像例1)
表示部302に表示されるWebページの画像の一例について、
図15~
図17を参照して説明する。
図15~
図17は、それぞれ、本実施形態において表示されるWebページの画像の例を示す図である。
【0181】
上述したステップS21において、表示制御部330は、取得部310がキーワードを取得するために、
図15の上側に示す画像dp_1を表示部302に表示する。画像dp_1には、キーワードを入力する項目inと、キーワードの入力が終わった旨の操作を受け付けるボタンbt_1が含まれている。入力部301が、項目inにキーワードが入力され、ボタンbt_1が押された旨の操作を受け付けると、取得部310は、項目inに入力されたキーワード(画像dp_1における「テレビ」)を取得する。
【0182】
続いて、上述したステップS28において、
図15の下側に示すように、表示制御部330は、情報処理装置4から出力されたWebページの画像dp_2を表示する。画像dp_2では、ユーザが入力したキーワード「テレビ」に関連したWebページが下位の階層のWebページに存在することを示すマークmk_20およびマークmk_21が不有れている。また、画像dp_2では、関連度が高いことを示すマークmk_21と、関連度がより高いことを示すマークmk_20が付されている。また、マークmk_20が付された項目「事業内容」およびマークmk_21が付された項目「ニュース」のそれぞれは、当該項目のWebページを表示する旨を受け付けるボタンbt_2およびボタンbt_3となっている。
【0183】
なお、上述した実施形態と同様、画像dp_2に替えて、キーワードとの関連度に応じて、画像における項目のデザイン(文字列の書体、文字列の大きさ、項目に関連付けられた領域の形状、および当該領域の大きさ)を変更する構成であってもよい。
【0184】
画像dp_2を表示している期間において、入力部301がボタンbt_2が押された旨の操作を受け付けると、取得部310は、ボタンbt_2が押されたことによって表示するWebページである「事業内容」のWebページを要求する旨を示す情報を、出力部320に供給する。出力部320は、「事業内容」のWebページを要求する旨を示す情報を、情報処理装置4に出力する。
【0185】
情報処理装置4の取得部410は、「事業内容」のWebページを要求する旨を示す情報を取得すると、当該情報を出力部440に供給する。出力部440は、「事業内容」のWebページを要求する旨を示す情報を取得すると、記憶部402から「事業内容」のWebページを取得する。また、出力部440は、取得した「事業内容」のWebページを、上述したステップS25において決定部430が決定した提示態様に基づき、変更する。出力部440は、変更したWebページを、情報処理端末3に出力する。
【0186】
情報処理端末3の取得部310は、情報処理装置4から出力されたWebページを取得する。取得部310は、取得したWebページを表示制御部330に供給する。表示制御部330は、
図16の上側に示すように、「事業内容」のWebページの画像dp_3を表示部302に表示する。画像dp_3では、キーワード「テレビ」に関連したWebページが下位の階層のWebページに存在することを示すマークmk_22が、項目「事業A」に付されている。また、項目「事業A」は、項目「事業A」のWebページを表示する旨を受け付けるボタンbt_4になっている。
【0187】
他の例として、出力部440は、Webページに含まれるボタンの大きさを、提示態様に基づいて変更してもよい。例えば、出力部440は、項目「事業A」のWebページを表示する旨を受け付けるボタンbt_4が大きく表示され、他の項目(項目「事業B」および項目「事業C」)のWebページを表示する旨を受け付けるボタンが小さく表示されるよう、Webページを変更してもよい。
【0188】
画像dp_3を表示している期間において、入力部301がボタンbt_4が押された旨の操作を受け付けると、上述した処理と同様、取得部310は、「事業A」のWebページを要求する旨を示す情報を、出力部320に供給する。出力部320は、「事業A」のWebページを要求する旨を示す情報を、情報処理装置4に出力する。
【0189】
情報処理装置4の取得部410は、「事業A」のWebページを要求する旨を示す情報を取得すると、当該情報を出力部440に供給する。出力部440は、「事業A」のWebページを要求する旨を示す情報を取得すると、上述した処理と同様、記憶部402から「事業A」のWebページを取得し、上述したステップS25において決定部430が決定した提示態様に基づき、「事業A」のWebページを変更する。出力部440は、変更したWebページを、情報処理端末3に出力する。
【0190】
情報処理端末3の取得部310は、情報処理装置4から出力されたWebページを取得する。取得部310は、取得したWebページを表示制御部330に供給する。表示制御部330は、
図16の下側に示すように、「事業A」のWebページの画像dp_4を表示部302に表示する。画像dp_4では、キーワード「テレビ」に関連したWebページが下位の階層のWebページに存在することを示すマークmk_23が、項目「テレビ」に付されている。また、項目「テレビ」は、項目「テレビ」のWebページを表示する旨を受け付けるボタンbt_5になっている。
【0191】
画像dp_4を表示している期間において、入力部301がボタンbt_5が押された旨の操作を受け付けると、上述した処理と同様、取得部310は、「テレビ」のWebページを要求する旨を示す情報を、出力部320に供給する。出力部320は、「テレビ」のWebページを要求する旨を示す情報を、情報処理装置4に出力する。
【0192】
情報処理装置4の取得部410は、「テレビ」のWebページを要求する旨を示す情報を取得すると、当該情報を出力部440に供給する。出力部440は、「テレビ」のWebページを要求する旨を示す情報を取得すると、上述した処理と同様、記憶部402から「テレビ」のWebページを取得し、上述したステップS25において決定部430が決定した提示態様に基づき、「テレビ」のWebページを変更する。ここで、出力部440は、「テレビ」のパスは葉であるため、提示態様を変更しなくてもよい。出力部440は、変更したWebページを、情報処理端末3に出力する。
【0193】
情報処理端末3の取得部310は、情報処理装置4から出力されたWebページを取得する。取得部310は、取得したWebページを表示制御部330に供給する。例えば、出力部440が「テレビ」のWebページの提示態様を変更しなかった場合、表示制御部330は、
図17の上側に示すように、提示態様を変更していない「テレビ」のWebページの画像dp_5を表示部302に表示する。
【0194】
例えば、出力部440が「テレビ」のWebページの提示態様を変更した場合、表示制御部330は、
図17の下側に示すように、「テレビ」のWebページが葉であり、キーワード「テレビ」に関連したWebページであることを示すマークmk_24が付された画像dp_6を表示部302に表示する。また、画像dp_6には、上述した画像dp_1~画像dp_5と同様、トップページの画像dp_1を表示する旨の操作を受け付けるボタンbt_6が含まれている。ボタンbt_6が押されると、上述した画像dp_2が表示される。
【0195】
(Webページの画像例2)
表示部302に表示されるWebページの画像の他の例について、
図18を参照して説明する。
図18は、本実施形態において表示されるWebページの画像のさらに他の例を示す図である。上述した画像dp_2において、マークmk_21が付された項目「ニュース」のボタンbt_3が押された場合について説明する。
【0196】
画像dp_2を表示している期間において、入力部301がボタンbt_3が押された旨の操作を受け付けると、取得部310は、ボタンbt_3が押されたことによって表示するWebページである「ニュース」のWebページを要求する旨を示す情報を、出力部320に供給する。出力部320は、「ニュース」のWebページを要求する旨を示す情報を、情報処理装置4に出力する。
【0197】
情報処理装置4の取得部410は、「ニュース」のWebページを要求する旨を示す情報を取得すると、当該情報を出力部440に供給する。出力部440は、「ニュース」のWebページを要求する旨を示す情報を取得すると、上述した処理と同様、記憶部402から「ニュース」のWebページを取得し、上述したステップS25において決定部430が決定した提示態様に基づき、「ニュース」のWebページを変更する。出力部440は、変更したWebページを、情報処理端末3に出力する。
【0198】
情報処理端末3の取得部310は、情報処理装置4から出力されたWebページを取得する。取得部310は、取得したWebページを表示制御部330に供給する。表示制御部330は、
図18の上側に示すように、「ニュース」のWebページの画像dp_7を表示部302に表示する。画像dp_7では、キーワード「テレビ」に関連したWebページが下位の階層のWebページに存在することを示すマークmk_25が、項目「2023/2/3 新発売のお知らせ 60型液晶テレビ」に付されている。また、項目「2023/2/3 新発売のお知らせ 60型液晶テレビ」は、項目「2023/2/3 新発売のお知らせ 60型液晶テレビ」のWebページを表示する旨を受け付けるボタンbt_7になっている。
【0199】
(Webページの画像例3)
上述した画像dp_1を表示部302に表示し、取得部310がキーワードを取得した後に表示される画像の他の例について、
図18を再び参照して説明する。
【0200】
情報処理端末3の取得部310がキーワードを取得し、当該キーワードを情報処理装置4の決定部430が取得すると、決定部430は、当該キーワードに関連したWebページの概要を含む提示態様に決定してもよい。この場合、表示制御部330は、
図18の下側に示すように、キーワードに関連したWebページ「テレビ」の概要を含む画像dp_8を、表示部302に表示する。また、画像dp_8には、キーワードに関連したWebページ「2023/2/3 新発売のお知らせ 液晶テレビUシリーズ」も含まれている。
【0201】
また、決定部430は、関連度の高いWebページの概要が上に表示される提示態様に決定する構成であってもよい。
【0202】
(実施形態2の効果)
このように、本実施形態に係る情報処理システム5では、情報処理装置4は、階層構造を有する複数のWebページに含まれる何れかのWebページとキーワードとの関連度を算出し、関連度に応じて階層構造によって関連付けられたWebページの提示態様を決定する。したがって、情報処理装置4は、階層構造を有する複数のWebページにおいても、所望のデータをユーザに容易に見つけさせることができる。
【0203】
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像表示装置10、情報処理端末3、および情報処理装置1、4(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部100、200、300、400に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0204】
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0205】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0206】
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0207】
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
【0208】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報処理装置(1、4)は、キーワードを取得する取得部(110、410)と、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出部(120、420)と、前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定部(130、430)と、を備える。
【0209】
上記の構成によれば、階層構造を有するデータ群から、所望のデータをユーザに容易に見つけさせることができる。
【0210】
本発明の態様2に係る情報処理装置は、上記態様1において、前記階層構造を有するデータ群のそれぞれは、対象となる機器の機能を設定するための設定項目であってもよい。
【0211】
上記の構成によれば、階層構造を有し、機器の機能を設定するための複数の設定項目から、ユーザが所望する設定項目を容易に見つけさせることができる。
【0212】
本発明の態様3に係る情報処理装置において、上記態様1または2における算出部は、前記少なくとも何れかのデータの階層構造における深さを参照して、当該少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出してもよい。
【0213】
上記の構成によれば、キーワードに関連するデータが近い階層に存在するのかどうか、提示することができる。
【0214】
本発明の態様4に係る情報処理装置において、上記態様1~3の何れかにおける取得部は、取得したキーワードに関する履歴であって、過去に当該キーワードを取得した後のユーザの操作の履歴を示す情報を取得し、算出部は、前記ユーザの操作の履歴を示す情報を参照して、前記少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出してもよい。
【0215】
上記の構成によれば、過去にキーワードを取得してデータを提示した際に行われた操作を、同じキーワードを取得した場合に提示することができる。
【0216】
本発明の態様5に係る情報処理装置は、上記態様1~4において、前記提示態様に基づく画像を出力する出力部(UIプレーン生成部140、出力部440)をさらに備え、前記決定部は、前記データの提示態様を、前記データに関連付けられた領域の前記画像におけるデザインを前記関連度の高さに応じて変更した提示態様に決定してもよい。
【0217】
上記の構成によれば、表示中のデータのうち、関連度が高いデータをユーザに好適に提示することができる。
【0218】
本発明の態様6に係る情報処理装置は、上記態様1~5において、前記提示態様に基づく画像を出力する出力部(UIプレーン生成部140、出力部440)をさらに備え、前記決定部は、前記データの提示態様を、前記データに関連付けられた領域の前記画像における位置を前記関連度の高さに応じて変更した提示態様に決定してもよい。
【0219】
上記の構成によれば、表示中のデータのうち、関連度が高いデータをユーザに好適に提示することができる。
【0220】
本発明の態様7に係る情報処理方法は、キーワードを取得する取得ステップと、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出ステップと、前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定ステップと、を含む。
【0221】
上記の構成によれば、階層構造を有するデータ群から、所望のデータをユーザに容易に見つけさせることができる。
【0222】
本発明の態様8に係るプログラムは、コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、キーワードを取得する取得部と、階層構造を有するデータ群に含まれる少なくとも何れかのデータと前記キーワードとの関連度を算出する算出部と、前記少なくとも何れかのデータに前記階層構造によって関連付けられたデータの提示態様を、算出された前記関連度に応じて決定する決定部と、として機能させる。
【0223】
上記の構成によれば、階層構造を有するデータ群から、所望のデータをユーザに容易に見つけさせることができる。
【0224】
本発明の各態様に係る情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報処理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置のプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0225】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0226】
1、4 情報処理装置
5 情報処理システム
10 画像表示装置
110、410 取得部
120、420 算出部
130、430 決定部
140 UIプレーン生成部(出力部)
440 出力部