(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169163
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】熱伝導部材及び機器
(51)【国際特許分類】
F28D 15/02 20060101AFI20241128BHJP
F28F 9/00 20060101ALI20241128BHJP
H01L 23/36 20060101ALI20241128BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
F28D15/02 G
F28F9/00 321
F28D15/02 L
H01L23/36 D
H05K7/20 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086398
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】森上 誠士
【テーマコード(参考)】
3L065
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
3L065AA31
5E322AB04
5E322AB06
5E322DB10
5E322DB12
5E322FA04
5F136BC04
5F136BC06
5F136EA38
5F136FA01
5F136GA40
(57)【要約】
【課題】部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきを効率的に吸収可能であるとともに、部材間の熱伝導性を向上可能な熱伝導部材を提供する。
【解決手段】折り曲げられた金属板10Aを備え、金属板10Aは、展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13を一方向に連続して有し、金属板10Aは、第1部分11を平面視したときに第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が順に重なるように折り曲げられて、ばね状構造体を構成している、熱伝導部材1A。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り曲げられた金属板を備え、
前記金属板は、展開された状態で、第1部分、第2部分、及び、第3部分を一方向に連続して有し、
前記金属板は、前記第1部分を平面視したときに前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分が順に重なるように折り曲げられて、ばね状構造体を構成している、ことを特徴とする熱伝導部材。
【請求項2】
前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分が連続する方向において、前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分の寸法は、互いに同じである、請求項1に記載の熱伝導部材。
【請求項3】
前記金属板は、前記第2部分において、前記第1部分を平面視したときに前記第2部分の一部同士が重なるように更に折り曲げられている、請求項1に記載の熱伝導部材。
【請求項4】
前記第1部分を平面視したときに重なる前記第2部分の一部同士は、前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分が連続する方向における寸法が互いに同じである、請求項3に記載の熱伝導部材。
【請求項5】
前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分が連続する方向において、前記第2部分の寸法は、前記第1部分又は前記第3部分の寸法の2倍である、請求項4に記載の熱伝導部材。
【請求項6】
前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分が連続する方向において、前記第1部分及び前記第3部分の寸法は、互いに同じである、請求項5に記載の熱伝導部材。
【請求項7】
前記第2部分には、くり抜きによって形成された第1爪状部が設けられ、
前記第1爪状部は、前記第1部分に向くように折り曲げられている、請求項1~6のいずれか1つに記載の熱伝導部材。
【請求項8】
前記第1爪状部は、前記第1部分に接している、請求項7に記載の熱伝導部材。
【請求項9】
前記第2部分には、くり抜きによって形成された第2爪状部が更に設けられ、
前記第2爪状部は、前記第3部分に向くように折り曲げられている、請求項7に記載の熱伝導部材。
【請求項10】
前記第2爪状部は、前記第3部分に接している、請求項9に記載の熱伝導部材。
【請求項11】
前記金属板は、前記第1部分から前記第2部分と反対側に延びる第4部分を更に有し、
前記第2部分には、開口が設けられ、
前記第4部分は、前記開口を通って前記第3部分に向くように折り曲げられている、請求項1~6のいずれか1つに記載の熱伝導部材。
【請求項12】
前記第4部分は、前記第3部分に接している、請求項11に記載の熱伝導部材。
【請求項13】
前記金属板は、前記第3部分から前記第2部分と反対側に延びる第5部分を更に有し、
前記第5部分は、前記開口を通って前記第1部分に向くように折り曲げられている、請求項11に記載の熱伝導部材。
【請求項14】
前記第5部分は、前記第1部分に接している、請求項13に記載の熱伝導部材。
【請求項15】
前記金属板が折り曲げられた状態で、前記第1部分及び前記第3部分の主面は、互いに平行である、請求項1~6のいずれか1つに記載の熱伝導部材。
【請求項16】
前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分が連続する方向に垂直、かつ、前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分の主面に沿う方向において、前記第1部分、前記第2部分、及び、前記第3部分の寸法は、互いに同じである、請求項1~6のいずれか1つに記載の熱伝導部材。
【請求項17】
熱源と、
前記熱源からの熱を拡散させる熱拡散デバイスと、
前記熱源と前記熱拡散デバイスとの間に設けられた請求項1~6のいずれか1つに記載の熱伝導部材と、を備える、ことを特徴とする機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導部材及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基板と、基板の上面に配置された発熱素子と、発熱素子の周囲を囲むように配置され、開口部を有するシールドケースと、基板の上面に対向し、開口部を介して発熱素子と直接又は間接に接合するベーパーチャンバーと、を備え、ベーパーチャンバーは、筐体、筐体内に封入された作動液、及び筐体内に配置されたウィックを備えるチャンバー本体部と、筐体に配置されたシールド部と、を備え、シールド部とシールドケースとが篏合されている、電子機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電子機器では、特許文献1の
図1A等に示されているように、発熱素子とベーパーチャンバーとを熱伝導性樹脂を介して接合することにより、発熱素子の熱をベーパーチャンバーに伝導している。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の電子機器では、各部材の組み立て精度等により、発熱素子とベーパーチャンバーとの間の距離がばらつくことがある。特許文献1に記載の電子機器では、組み立て時に発熱素子とベーパーチャンバーとの間の距離がばらつくと、発熱素子とベーパーチャンバーとの間に設けられる熱伝導性樹脂の厚みを、発熱素子とベーパーチャンバーとの間の実際の距離にその都度合わせる必要があるため、熱伝導性樹脂の厚みを調整することによって、発熱素子とベーパーチャンバーとの間の距離のばらつきを吸収するのは効率が悪い。また、特許文献1に記載の電子機器では、組み立て時に発熱素子とベーパーチャンバーとの間の距離が大きくなると、発熱素子とベーパーチャンバーとの間に設けられる熱伝導性樹脂を厚くする必要があるが、熱伝導性樹脂が厚くなる分、発熱素子からベーパーチャンバーへの熱伝導性が低下する。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきを効率的に吸収可能であるとともに、部材間の熱伝導性を向上可能な熱伝導部材を提供することを目的とするものである。また、本発明は、上記熱伝導部材を有する機器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の熱伝導部材は、折り曲げられた金属板を備え、上記金属板は、展開された状態で、第1部分、第2部分、及び、第3部分を一方向に連続して有し、上記金属板は、上記第1部分を平面視したときに上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分が順に重なるように折り曲げられて、ばね状構造体を構成している、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の機器は、熱源と、上記熱源からの熱を拡散させる熱拡散デバイスと、上記熱源と上記熱拡散デバイスとの間に設けられた本発明の熱伝導部材と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきを効率的に吸収可能であるとともに、部材間の熱伝導性を向上可能な熱伝導部材を提供できる。また、本発明によれば、上記熱伝導部材を有する機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態1の熱伝導部材の一例を斜視した状態を示す模式図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す熱伝導部材を側面視した状態を示す模式図である。
【
図3】
図3は、
図1及び
図2に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態2の熱伝導部材の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【
図5】
図5は、
図4に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態3の熱伝導部材の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【
図7】
図7は、
図6に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態3の熱伝導部材の別の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【
図9】
図9は、
図8に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態4の熱伝導部材の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【
図11】
図11は、
図10に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態5の熱伝導部材の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【
図13】
図13は、
図12に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【
図14】
図14は、本発明の機器の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の熱伝導部材と、本発明の機器とについて説明する。なお、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
【0012】
以下に示す各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示す構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもない。実施形態2以降では、実施形態1と共通の事項についての記載は省略し、異なる点を主に説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎に逐次言及しない。
【0013】
以下の説明において、各実施形態を特に区別しない場合、単に「本発明の熱伝導部材」及び「本発明の機器」と言う。
【0014】
以下に示す図面は模式図であり、その寸法、縦横比の縮尺等は実際の製品と異なる場合がある。
【0015】
本明細書中、特に断らない限り、要素間の関係性を示す用語(例えば、「平行」、「垂直」等)及び要素の形状を示す用語は、文字通りの厳密な態様のみを意味するだけではなく、実質的に同等な範囲、例えば、数%程度の差異を含む範囲も意味する。
【0016】
[熱伝導部材]
本発明の熱伝導部材は、折り曲げられた金属板を備え、上記金属板は、展開された状態で、第1部分、第2部分、及び、第3部分を一方向に連続して有し、上記金属板は、上記第1部分を平面視したときに上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分が順に重なるように折り曲げられて、ばね状構造体を構成している、ことを特徴とする。
【0017】
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1の熱伝導部材の一例を斜視した状態を示す模式図である。
図2は、
図1に示す熱伝導部材を側面視した状態を示す模式図である。
【0018】
図1、
図2等において、第1方向D1と第2方向D2と第3方向D3とは、互いに直交している。
【0019】
図1及び
図2に示す熱伝導部材1Aは、折り曲げられた金属板10Aを有している。
【0020】
金属板10Aの構成について、金属板10Aが折り曲げられる前の展開状態を示して以下に説明する。
【0021】
図3は、
図1及び
図2に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【0022】
図3に示すように、金属板10Aは、展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13を一方向(
図3では、第2方向D2)に連続して有している。
【0023】
図3に示すように、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図3では、第2方向D2)において、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の寸法は、互いに同じであってもよい。
【0024】
なお、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図3では、第2方向D2)において、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の寸法は、互いに異なっていてもよいし、一部で異なっていてもよい。
【0025】
図3に示すように、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図3では、第3方向D3)において、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の寸法は、互いに同じであってもよい。
【0026】
なお、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図3では、第3方向D3)において、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の寸法は、互いに異なっていてもよいし、一部で異なっていてもよい。
【0027】
金属板10Aは、金属材料で構成されている。金属材料は、例えば、特許文献1に記載の電子機器で用いられる一般的な熱伝導性樹脂よりも熱伝導性が高い。そのため、金属板10Aを有する熱伝導部材1Aは、部材間に設けられたときに、金属板10Aを構成する金属材料の高い熱伝導性によって、部材間の熱伝導性を向上できる。
【0028】
金属板10Aを構成する金属材料としては、銅、リン青銅等の銅系材料が好ましい。銅系材料は、金属材料の中でも熱伝導性が特に高い。
【0029】
金属板10Aの厚み、ここでは、金属板10Aの第1方向D1における寸法は、好ましくは10μm以上、30μm以下である。
【0030】
金属板10Aの厚み、ここでは、金属板10Aの第1方向D1における寸法は、全体にわたって同じであってもよいし、一部で異なっていてもよい。
【0031】
金属板10Aの折り曲げ態様について、以下に説明する。
【0032】
図1及び
図2に示すように、金属板10Aは、第1部分11を平面視したときに第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が順に重なるように折り曲げられている。
【0033】
金属板10Aが折り曲げられた状態で、第1部分11を平面視したときに、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13は、少なくとも一部同士が重なっていればよく、全体同士が重なっていることが好ましい。
【0034】
図2に示すように、金属板10Aが折り曲げられた状態で、第1部分11及び第3部分13の主面は、互いに平行であることが好ましい。
【0035】
金属板10Aは、上述したように折り曲げられるにあたって、第1部分11と第2部分12との間に位置する第1線L1と、第2部分12と第3部分13との間に位置する第2線L2とに沿って、折り曲げられている。
【0036】
第1線L1及び第2線L2は、互いに平行であることが好ましい。
【0037】
なお、第1線L1及び第2線L2は、互いに平行でなくてもよい。
【0038】
金属板10Aには、第1線L1上に位置する、穴H1、凹部K1a、及び、凹部K1bが設けられていてもよい。この場合、金属板10Aを第1線L1で折り曲げやすくなる。
【0039】
金属板10Aを第1線L1で折り曲げやすくする観点からは、第1線L1上に、穴H1、凹部K1a、及び、凹部K1bのうち、すべてが設けられていてもよいし、一部が設けられていてもよい。
【0040】
なお、金属板10Aには、第1線L1上に位置する穴、凹部等が設けられていなくてもよい。
【0041】
金属板10Aには、第2線L2上に位置する、穴H2、凹部K2a、及び、凹部K2bが設けられていてもよい。この場合、金属板10Aを第2線L2で折り曲げやすくなる。
【0042】
金属板10Aを第2線L2で折り曲げやすくする観点からは、第2線L2上に、穴H2、凹部K2a、及び、凹部K2bのうち、すべてが設けられていてもよいし、一部が設けられていてもよい。
【0043】
なお、金属板10Aには、第2線L2上に位置する穴、凹部等が設けられていなくてもよい。
【0044】
金属板10Aは、上述したように折り曲げられることにより、
図1及び
図2に示すばね状構造体を構成している。つまり、熱伝導部材1Aは、ばね状構造体を構成する金属板10Aを有している。
【0045】
熱伝導部材1Aは、ばね状構造体を構成する金属板10Aを有していることにより、一方向(
図1及び
図2では、第1方向D1)に自在に伸縮できる。そのため、熱伝導部材1Aを設けようとする部材間の距離がばらついても、熱伝導部材1Aは、部材間に設けられたときに、部材間の実際の距離に合わせて伸縮できる。このように、熱伝導部材1Aは、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきを効率的に吸収できる。
【0046】
更に、熱伝導部材1Aは、部材間の距離のばらつきを吸収するにあたって、その伸縮構造(ばね状構造)を利用することで、金属板10Aを厚くせずに対応できるため、金属板10Aを構成する金属材料の高い熱伝導性も相まって、熱伝導部材1Aは、部材間の熱伝導性を向上できる。
【0047】
更に、熱伝導部材1Aは、部材間の距離のばらつきを吸収するにあたって、その伸縮構造(ばね状構造)を利用することで、金属板10Aを厚くせずに対応できるため、金属板10Aに係るコストの増加が抑えられる。
【0048】
<実施形態2>
本発明の実施形態2の熱伝導部材において、金属板は、第2部分において、第1部分を平面視したときに第2部分の一部同士が重なるように更に折り曲げられている。
【0049】
本発明の実施形態2の熱伝導部材は、上記の点以外、本発明の実施形態1の熱伝導部材と同様である。
【0050】
図4は、本発明の実施形態2の熱伝導部材の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【0051】
図4に示す熱伝導部材1Bは、折り曲げられた金属板10Bを有している。
【0052】
金属板10Bの構成について、金属板10Bが折り曲げられる前の展開状態を示して以下に説明する。金属板10Bの構成は、下記の点以外、金属板10Aの構成と同様である。
【0053】
図5は、
図4に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【0054】
図5に示すように、金属板10Bは、展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13を一方向(
図5では、第2方向D2)に連続して有している。
【0055】
図5に示すように、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)において、第2部分12の寸法は、第1部分11又は第3部分13の寸法の2倍であってもよい。
【0056】
なお、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)において、第2部分12の寸法は、第1部分11又は第3部分13の寸法の2倍でなくてもよく、具体的には、第1部分11又は第3部分13の寸法の2倍よりも大きくてもよいし、第1部分11又は第3部分13の寸法の2倍よりも小さくてもよい。
【0057】
図5に示すように、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)において、第1部分11及び第3部分13の寸法は、互いに同じであってもよい。この場合、
図5に示すように、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)において、第2部分12の寸法は、第1部分11及び第3部分13の各々の寸法の2倍であってもよい。
【0058】
なお、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)において、第1部分11及び第3部分13の寸法は、互いに異なっていてもよい。
【0059】
金属板10Bの折り曲げ態様について、以下に説明する。金属板10Bの折り曲げ態様は、下記の点以外、金属板10Aの折り曲げ態様と同様である。
【0060】
金属板10Bは、第1部分11を平面視したときに第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が順に重なるように折り曲げられている。金属板10Bは、第2部分12において、第1部分11を平面視したときに第2部分12の一部同士が重なるように更に折り曲げられている。
【0061】
金属板10Bは、上述したように折り曲げられるにあたって、第1部分11と第2部分12との間に位置する第1線L1と、第2部分12と第3部分13との間に位置する第2線L2と、第2部分12において第1線L1と第2線L2との間に位置する第3線L3とに沿って、折り曲げられている。
【0062】
第1部分11を平面視したときに重なる第2部分12の一部同士は、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)における寸法が互いに同じであってもよい。つまり、第3線L3によって分けられる第2部分12の一部同士、具体的には、第2部分12における、第1線L1と第3線L3との間の領域と、第2線L2と第3線L3との間の領域とは、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)における寸法が互いに同じであってもよい。
【0063】
なお、第1部分11を平面視したときに重なる第2部分12の一部同士は、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)における寸法が互いに異なっていてもよい。
【0064】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)において、第3線L3は、第1線L1と第2線L2との中間に位置していてもよい。
【0065】
なお、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図5では、第2方向D2)において、第3線L3は、第1線L1と第2線L2との中間に位置していなくてもよく、具体的には、第1線L1と第2線L2との中間よりも第1線L1側に位置していてもよいし、第1線L1と第2線L2との中間よりも第2線L2側に位置していてもよい。
【0066】
第1線L1、第2線L2、及び、第3線L3は、互いに平行であることが好ましい。
【0067】
金属板10Bには、第3線L3上に位置する、穴H3、凹部K3a、及び、凹部K3bが設けられていてもよい。この場合、金属板10Bを第3線L3で折り曲げやすくなる。
【0068】
金属板10Bを第3線L3で折り曲げやすくする観点からは、第3線L3上に、穴H3、凹部K3a、及び、凹部K3bのうち、すべてが設けられていてもよいし、一部が設けられていてもよい。
【0069】
なお、金属板10Bには、第3線L3上に位置する穴、凹部等が設けられていなくてもよい。
【0070】
金属板10Bは、上述したように折り曲げられることにより、
図4に示すばね状構造体を構成している。つまり、熱伝導部材1Bは、ばね状構造体を構成する金属板10Bを有している。
【0071】
熱伝導部材1Bは、ばね状構造体を構成する金属板10Bを有していることにより、熱伝導部材1Aと同様に、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきを効率的に吸収できるとともに、部材間の熱伝導性を向上できる。
【0072】
更に、熱伝導部材1Bは、熱伝導部材1Aと比較して、部材間に設けられたときに、ばねの伸縮方向(
図4では、第1方向D1)に垂直な方向(
図4では、第2方向D2及び第3方向D3を含む方向)にずれにくくなる。
【0073】
<実施形態3>
本発明の実施形態3の熱伝導部材において、第2部分には、くり抜きによって形成された第1爪状部が設けられ、第1爪状部は、第1部分に向くように折り曲げられている。
【0074】
本発明の実施形態3の熱伝導部材において、第2部分には、くり抜きによって形成された第2爪状部が更に設けられ、第2爪状部は、第3部分に向くように折り曲げられている。
【0075】
本発明の実施形態3の熱伝導部材は、上記の点以外、本発明の実施形態1、2の熱伝導部材と同様である。
【0076】
図6は、本発明の実施形態3の熱伝導部材の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【0077】
図6に示す熱伝導部材1Cは、折り曲げられた金属板10Cを有している。
【0078】
金属板10Cの構成について、金属板10Cが折り曲げられる前の展開状態を示して以下に説明する。金属板10Cの構成は、下記の点以外、金属板10Aの構成と同様である。
【0079】
図7は、
図6に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【0080】
図7に示すように、金属板10Cは、展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13を一方向(
図7では、第2方向D2)に連続して有している。
【0081】
第2部分12には、くり抜きによって形成された第1爪状部21が設けられている。
【0082】
第1爪状部21の数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。第1爪状部21が複数設けられている場合、その数は、
図7に示すように2つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0083】
第2部分12には、くり抜きによって形成された第2爪状部22が更に設けられている。
【0084】
第2爪状部22の数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。第2爪状部22が複数設けられている場合、その数は、
図7に示すように2つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0085】
第1爪状部21及び第2爪状部22の数は、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0086】
図7に示すように、金属板10Cが展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図7では、第3方向D3)において、第1爪状部21及び第2爪状部22は、互いに離隔していてもよい。
【0087】
図7に示すように、金属板10Cが展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図7では、第3方向D3)において、第1爪状部21及び第2爪状部22は、交互に設けられていてもよい。
【0088】
図7に示すように、金属板10Cが展開された状態で、第1爪状部21及び第2爪状部22の先端は、互いに反対方向に向いていてもよい。
【0089】
金属板10Cの折り曲げ態様について、以下に説明する。金属板10Cの折り曲げ態様は、下記の点以外、金属板10Aの折り曲げ態様と同様である。
【0090】
金属板10Cは、金属板10Aと同様に、第1部分11を平面視したときに第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が順に重なるように折り曲げられている。
【0091】
金属板10Cが折り曲げられた状態で、第1爪状部21は、第1部分11に向くように折り曲げられている。
【0092】
金属板10Cが折り曲げられた状態で、第1爪状部21は、第1部分11に接していることが好ましい。
【0093】
金属板10Cが折り曲げられた状態で、第1爪状部21が第1部分11に接していると、金属板10Cを有する熱伝導部材1Cでは、金属板10Aを有する熱伝導部材1A(
図1及び
図2参照)と比較して、第1部分11と第2部分12との間の熱の伝導経路が、第1爪状部21の分だけ増える。そのため、熱伝導部材1Cでは、第1爪状部21が第1部分11に接している場合、熱伝導部材1Aと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の熱伝導性をより向上できる。
【0094】
更に、金属板10Cが折り曲げられた状態で、第1爪状部21が第1部分11に接していると、熱伝導部材1Cでは、熱伝導部材1Aと比較して、第1爪状部21の作用でばね性が向上する。そのため、熱伝導部材1Cでは、第1爪状部21が第1部分11に接している場合、熱伝導部材1Aと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきをより効率的に吸収できる。
【0095】
第1爪状部21は、熱伝導部材1C(折り曲げられた金属板10C)が伸縮する前の状態で、第1部分11に接していてもよいし、第1部分11に接していなくてもよい。
【0096】
熱伝導部材1C(折り曲げられた金属板10C)が伸縮する前の状態で、第1爪状部21が第1部分11に接していない場合、熱伝導部材1C(折り曲げられた金属板10C)が縮む過程で、第1爪状部21が第1部分11に接してもよい。
【0097】
金属板10Cが折り曲げられた状態で、第2爪状部22は、第3部分13に向くように折り曲げられている。
【0098】
金属板10Cが折り曲げられた状態で、第2爪状部22は、第3部分13に接していることが好ましい。
【0099】
金属板10Cが折り曲げられた状態で、第2爪状部22が第3部分13に接していると、金属板10Cを有する熱伝導部材1Cでは、金属板10Aを有する熱伝導部材1A(
図1及び
図2参照)と比較して、第3部分13と第2部分12との間の熱の伝導経路が、第2爪状部22の分だけ増える。そのため、熱伝導部材1Cでは、第2爪状部22が第3部分13に接している場合、熱伝導部材1Aと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の熱伝導性をより向上できる。
【0100】
更に、金属板10Cが折り曲げられた状態で、第2爪状部22が第3部分13に接していると、熱伝導部材1Cでは、熱伝導部材1Aと比較して、第2爪状部22の作用でばね性が向上する。そのため、熱伝導部材1Cでは、第2爪状部22が第3部分13に接している場合、熱伝導部材1Aと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきをより効率的に吸収できる。
【0101】
第2爪状部22は、熱伝導部材1C(折り曲げられた金属板10C)が伸縮する前の状態で、第3部分13に接していてもよいし、第3部分13に接していなくてもよい。
【0102】
熱伝導部材1C(折り曲げられた金属板10C)が伸縮する前の状態で、第2爪状部22が第3部分13に接していない場合、熱伝導部材1C(折り曲げられた金属板10C)が縮む過程で、第2爪状部22が第3部分13に接してもよい。
【0103】
図8は、本発明の実施形態3の熱伝導部材の別の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【0104】
図8に示す熱伝導部材1Dは、折り曲げられた金属板10Dを有している。
【0105】
金属板10Dの構成について、金属板10Dが折り曲げられる前の展開状態を示して以下に説明する。金属板10Dの構成は、下記の点以外、金属板10Bの構成と同様である。
【0106】
図9は、
図8に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【0107】
図9に示すように、金属板10Dは、展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13を一方向(
図9では、第2方向D2)に連続して有している。
【0108】
第2部分12において、第1線L1と第3線L3との間の領域には、くり抜きによって形成された第1爪状部21が設けられている。
【0109】
第2部分12において、第2線L2と第3線L3との間の領域には、くり抜きによって形成された第2爪状部22が設けられている。
【0110】
金属板10Dの折り曲げ態様について、以下に説明する。金属板10Dの折り曲げ態様は、下記の点以外、金属板10Bの折り曲げ態様と同様である。
【0111】
金属板10Dは、金属板10Bと同様に、第1部分11を平面視したときに第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が順に重なるように折り曲げられている。金属板10Dは、金属板10Bと同様に、第2部分12において、第1部分11を平面視したときに第2部分12の一部同士が重なるように更に折り曲げられている。
【0112】
金属板10Dが折り曲げられた状態で、第1爪状部21は、第1部分11に向くように折り曲げられている。
【0113】
金属板10Dが折り曲げられた状態で、第1爪状部21は、第1部分11に接していることが好ましい。
【0114】
金属板10Dが折り曲げられた状態で、第1爪状部21が第1部分11に接していると、金属板10Dを有する熱伝導部材1Dでは、金属板10Bを有する熱伝導部材1B(
図4参照)と比較して、第1部分11と第2部分12との間の熱の伝導経路が、第1爪状部21の分だけ増える。そのため、熱伝導部材1Dでは、第1爪状部21が第1部分11に接している場合、熱伝導部材1Bと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の熱伝導性をより向上できる。
【0115】
更に、金属板10Dが折り曲げられた状態で、第1爪状部21が第1部分11に接していると、熱伝導部材1Dでは、熱伝導部材1Bと比較して、第1爪状部21の作用でばね性が向上する。そのため、熱伝導部材1Dでは、第1爪状部21が第1部分11に接している場合、熱伝導部材1Bと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきをより効率的に吸収できる。
【0116】
金属板10Dが折り曲げられた状態で、第2爪状部22は、第3部分13に向くように折り曲げられている。
【0117】
金属板10Dが折り曲げられた状態で、第2爪状部22は、第3部分13に接していることが好ましい。
【0118】
金属板10Dが折り曲げられた状態で、第2爪状部22が第3部分13に接していると、金属板10Dを有する熱伝導部材1Dでは、金属板10Bを有する熱伝導部材1B(
図4参照)と比較して、第3部分13と第2部分12との間の熱の伝導経路が、第2爪状部22の分だけ増える。そのため、熱伝導部材1Dでは、第2爪状部22が第3部分13に接している場合、熱伝導部材1Bと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の熱伝導性をより向上できる。
【0119】
更に、金属板10Dが折り曲げられた状態で、第2爪状部22が第3部分13に接していると、熱伝導部材1Dでは、熱伝導部材1Bと比較して、第2爪状部22の作用でばね性が向上する。そのため、熱伝導部材1Dでは、第2爪状部22が第3部分13に接している場合、熱伝導部材1Bと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきをより効率的に吸収できる。
【0120】
<実施形態4>
本発明の実施形態4の熱伝導部材において、金属板は、第1部分から第2部分と反対側に延びる第4部分を更に有し、第2部分には、開口が設けられ、第4部分は、開口を通って第3部分に向くように折り曲げられている。
【0121】
本発明の実施形態4の熱伝導部材は、上記の点以外、本発明の実施形態1~3の熱伝導部材と同様である。
【0122】
図10は、本発明の実施形態4の熱伝導部材の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【0123】
図10に示す熱伝導部材1Eは、折り曲げられた金属板10Eを有している。
【0124】
金属板10Eの構成について、金属板10Eが折り曲げられる前の展開状態を示して以下に説明する。金属板10Eの構成は、下記の点以外、金属板10Bの構成と同様である。
【0125】
図11は、
図10に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【0126】
図11に示すように、金属板10Eは、展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13を一方向(
図11では、第2方向D2)に連続して有している。
【0127】
金属板10Eは、第1部分11から第2部分12と反対側に延びる第4部分14を更に有している。
【0128】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図11では、第2方向D2)において、第4部分14の寸法は、第1部分11又は第3部分13の寸法と同じであってもよい。
【0129】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図11では、第2方向D2)において、第4部分14の寸法は、第1部分11又は第3部分13の寸法と異なっていてもよく、具体的には、第1部分11又は第3部分13の寸法よりも大きくてもよいし、第1部分11又は第3部分13の寸法よりも小さくてもよい。
【0130】
金属板10Eにおいて、第2部分12には、開口30a及び開口30bが設けられている。具体的には、第2部分12において、第1線L1と第3線L3との間の領域には開口30aが設けられ、第2線L2と第3線L3との間の領域には開口30bが設けられている。
【0131】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図11では、第2方向D2)において、開口30a及び開口30bの寸法は、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0132】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図11では、第3方向D3)において、開口30a及び開口30bの寸法は、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0133】
金属板10Eでは、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図11では、第3方向D3)において、第4部分14の寸法は、開口30a及び開口30bの寸法のうちの小さい方の寸法と同等以下である。金属板10Eにおける熱の伝導経路を増やす観点からは、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図11では、第3方向D3)において、第4部分14の寸法は、開口30a及び開口30bの寸法のうちの小さい方の寸法と同じであることが好ましいが、開口30a及び開口30bの寸法のうちの小さい方の寸法よりも小さくてもよい。
【0134】
金属板10Eの折り曲げ態様について、以下に説明する。金属板10Eの折り曲げ態様は、下記の点以外、金属板10Bの折り曲げ態様と同様である。
【0135】
金属板10Eは、金属板10Bと同様に、第1部分11を平面視したときに第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が順に重なるように折り曲げられている。金属板10Eは、金属板10Bと同様に、第2部分12において、第1部分11を平面視したときに第2部分12の一部同士が重なるように更に折り曲げられている。
【0136】
更に、金属板10Eは、第4部分14が開口30a及び開口30bを順に通って第3部分13に向くように折り曲げられている。つまり、金属板10Eにおいて、第4部分14は、開口30a及び開口30bを順に通って第3部分13に向くように折り曲げられている。
【0137】
金属板10Eは、上述したように折り曲げられるにあたって、第1線L1、第2線L2、及び、第3線L3に加えて、第1部分11と第4部分14との間に位置する第4線L4に沿って、折り曲げられている。
【0138】
上述したように、第4部分14が開口30a及び開口30bを順に通って第3部分13に向くように折り曲げられるためには、金属板10Eは、少なくとも第4線L4に沿って折り曲げられていればよい。なお、金属板10Eは、第4部分14において第4線L4よりも第1線L1と反対側に位置する少なくとも1つの線に沿って更に折り曲げられていてもよい。
【0139】
第1線L1、第2線L2、第3線L3、及び、第4線L4は、互いに平行であることが好ましい。
【0140】
なお、第1線L1、第2線L2、第3線L3、及び、第4線L4は、互いに平行でなくてもよいし、一部で平行でなくてもよい。
【0141】
金属板10Eが折り曲げられた状態で、第4部分14は、第3部分13に接していることが好ましい。
【0142】
金属板10Eが折り曲げられた状態で、第4部分14が第3部分13に接していると、金属板10Eを有する熱伝導部材1Eでは、金属板10Bを有する熱伝導部材1B(
図4参照)と比較して、第1部分11と第3部分13との間の熱の伝導経路が、第4部分14の分だけ増える。そのため、熱伝導部材1Eでは、第4部分14が第3部分13に接している場合、熱伝導部材1Bと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の熱伝導性をより向上できる。
【0143】
更に、金属板10Eが折り曲げられた状態で、第4部分14が第3部分13に接していると、熱伝導部材1Eでは、熱伝導部材1Bと比較して、第4部分14の作用でばね性が向上する。そのため、熱伝導部材1Eでは、第4部分14が第3部分13に接している場合、熱伝導部材1Bと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきをより効率的に吸収できる。
【0144】
以上では、金属板10Bに第4部分14が更に設けられた金属板10Eについて、第4部分14が、第2部分12に設けられた開口30a及び開口30bを順に通って第3部分13に向くように折り曲げられている態様を示した。なお、金属板10Aに第4部分14が更に設けられた金属板について、第4部分14が、第2部分12に設けられた開口を通って第3部分13に向くように折り曲げられている態様であってもよい。
【0145】
<実施形態5>
本発明の実施形態5の熱伝導部材において、金属板は、第1部分から第2部分と反対側に延びる第4部分を更に有し、第2部分には、開口が設けられ、第4部分は、開口を通って第3部分に向くように折り曲げられている。
【0146】
本発明の実施形態5の熱伝導部材において、金属板は、第3部分から第2部分と反対側に延びる第5部分を更に有し、第5部分は、開口を通って第1部分に向くように折り曲げられている。
【0147】
本発明の実施形態5の熱伝導部材は、上記の点以外、本発明の実施形態1~4の熱伝導部材と同様である。
【0148】
図12は、本発明の実施形態5の熱伝導部材の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【0149】
図12に示す熱伝導部材1Fは、折り曲げられた金属板10Fを有している。
【0150】
金属板10Fの構成について、金属板10Fが折り曲げられる前の展開状態を示して以下に説明する。金属板10Fの構成は、下記の点以外、金属板10Eの構成と同様である。
【0151】
図13は、
図12に示す金属板が展開された様子を平面視した状態を示す模式図である。
【0152】
図13に示すように、金属板10Fは、展開された状態で、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13を一方向(
図13では、第2方向D2)に連続して有している。
【0153】
金属板10Fは、第1部分11から第2部分12と反対側に延びる第4部分14を更に有している。
【0154】
金属板10Fは、第3部分13から第2部分12と反対側に延びる第5部分15を更に有している。
【0155】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図13では、第3方向D3)において、第4部分14及び第5部分15は、互いにずれている。
【0156】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図13では、第2方向D2)において、第5部分15の寸法は、第1部分11又は第3部分13の寸法と同じであってもよい。
【0157】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図13では、第2方向D2)において、第5部分15の寸法は、第1部分11又は第3部分13の寸法と異なっていてもよく、具体的には、第1部分11又は第3部分13の寸法よりも大きくてもよいし、第1部分11又は第3部分13の寸法よりも小さくてもよい。
【0158】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向(
図13では、第2方向D2)において、第4部分14及び第5部分15の寸法は、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0159】
金属板10Fにおいて、第2部分12には、開口30a及び開口30bが設けられている。具体的には、第2部分12において、第1線L1と第3線L3との間の領域には開口30aが設けられ、第2線L2と第3線L3との間の領域には開口30bが設けられている。
【0160】
金属板10Fでは、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図13では、第3方向D3)において、第4部分14及び第5部分15の合計寸法は、開口30a及び開口30bの寸法のうちの小さい方の寸法と同等以下である。金属板10Fにおける熱の伝導経路を増やす観点からは、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図13では、第3方向D3)において、第4部分14及び第5部分15の合計寸法は、開口30a及び開口30bの寸法のうちの小さい方の寸法と同じであることが好ましいが、開口30a及び開口30bの寸法のうちの小さい方の寸法よりも小さくてもよい。
【0161】
第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が連続する方向に垂直、かつ、第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13の主面に沿う方向(
図13では、第3方向D3)において、第4部分14及び第5部分15の寸法は、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0162】
金属板10Fの折り曲げ態様について、以下に説明する。金属板10Fの折り曲げ態様は、下記の点以外、金属板10Eの折り曲げ態様と同様である。
【0163】
金属板10Fは、金属板10Bと同様に、第1部分11を平面視したときに第1部分11、第2部分12、及び、第3部分13が順に重なるように折り曲げられている。金属板10Fは、金属板10Bと同様に、第2部分12において、第1部分11を平面視したときに第2部分12の一部同士が重なるように更に折り曲げられている。
【0164】
更に、金属板10Fは、第4部分14が開口30a及び開口30bを順に通って第3部分13に向くように折り曲げられている。つまり、金属板10Fが折り曲げられた状態で、第4部分14は、開口30a及び開口30bを順に通って第3部分13に向くように折り曲げられている。
【0165】
更に、金属板10Fは、第5部分15が開口30b及び開口30aを順に通って第1部分11に向くように折り曲げられている。つまり、金属板10Fが折り曲げられた状態で、第5部分15は、開口30b及び開口30aを順に通って第1部分11に向くように折り曲げられている。
【0166】
金属板10Fが折り曲げられた状態で、第1部分11を平面視したとき、第4部分14及び第5部分15は、重なっていない。
【0167】
金属板10Fは、上述したように折り曲げられるにあたって、第1線L1、第2線L2、及び、第3線L3に加えて、第1部分11と第4部分14との間に位置する第4線L4、更には、第3部分13と第5部分15との間に位置する第5線L5に沿って、折り曲げられている。
【0168】
上述したように、第5部分15が開口30b及び開口30aを順に通って第1部分11に向くように折り曲げられるためには、金属板10Fは、少なくとも第5線L5に沿って折り曲げられていればよい。なお、金属板10Fは、第5部分15において第5線L5よりも第2線L2と反対側に位置する少なくとも1つの線に沿って更に折り曲げられていてもよい。
【0169】
第1線L1、第2線L2、第3線L3、第4線L4、及び、第5線L5は、互いに平行であることが好ましい。
【0170】
なお、第1線L1、第2線L2、第3線L3、第4線L4、及び、第5線L5は、互いに平行でなくてもよいし、一部で平行でなくてもよい。
【0171】
金属板10Fが折り曲げられた状態で、第5部分15は、第1部分11に接していることが好ましい。
【0172】
金属板10Fが折り曲げられた状態で、第5部分15が第1部分11に接していると、金属板10Fを有する熱伝導部材1Fでは、金属板10Bを有する熱伝導部材1B(
図4参照)と比較して、第1部分11と第3部分13との間の熱の伝導経路が、第5部分15の分だけ増える。そのため、熱伝導部材1Fでは、第5部分15が第1部分11に接している場合、熱伝導部材1Bと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の熱伝導性をより向上できる。
【0173】
更に、金属板10Fが折り曲げられた状態で、第5部分15が第1部分11に接していると、熱伝導部材1Fでは、熱伝導部材1Bと比較して、第5部分15の作用でばね性が向上する。そのため、熱伝導部材1Fでは、第5部分15が第1部分11に接している場合、熱伝導部材1Bと比較して、部材間に設けられたときに、部材間の距離のばらつきをより効率的に吸収できる。
【0174】
以上では、金属板10Bに第4部分14及び第5部分15が更に設けられた金属板10Fについて、第4部分14が、第2部分12に設けられた開口30a及び開口30bを順に通って第3部分13に向くように折り曲げられ、更には、第5部分15が、第2部分12に設けられた開口30b及び開口30aを順に通って第1部分11に向くように折り曲げられている態様を示した。なお、金属板10Aに第4部分14及び第5部分15が更に設けられた金属板について、第4部分14が、第2部分12に設けられた開口を通って第3部分13に向くように折り曲げられ、更には、第5部分15が、第2部分12に設けられた開口を通って第1部分11に向くように折り曲げられている態様であってもよい。
【0175】
以上では、金属板10Fが折り曲げられた状態について、第4部分14及び第5部分15が、第2部分12に設けられた同じ開口(
図12及び
図13では、開口30a及び開口30b)を通っている態様を示した。なお、第4部分14及び第5部分15は、第2部分12に設けられた別々の開口を個別に通っていてもよい。
【0176】
[機器]
本発明の機器は、熱源と、上記熱源からの熱を拡散させる熱拡散デバイスと、上記熱源と上記熱拡散デバイスとの間に設けられた本発明の熱伝導部材と、を備える、ことを特徴とする。
【0177】
以下では、本発明の機器の一例として、本発明の実施形態1の熱伝導部材を有する機器について説明する。本発明の他の実施形態の熱伝導部材を有する機器についても同様である。
【0178】
図14は、本発明の機器の一例を側面視した状態を示す模式図である。
【0179】
図14に示す機器100は、熱源110と、熱拡散デバイス120と、熱伝導部材1Aと、を有している。
【0180】
熱源110としては、例えば、電子部品等が挙げられる。電子部品としては、例えば、中央処理装置(CPU)、発光ダイオード(LED)、パワー半導体等の発熱素子が挙げられる。
【0181】
熱源110、例えば、電子部品は、基板111の表面に実装されていてもよい。
【0182】
熱源110として電子部品が用いられる場合、機器100は電子機器である、とも言える。
【0183】
熱拡散デバイス120は、熱源110からの熱を拡散させるものである。熱拡散デバイス120としては、例えば、ベーパーチャンバー、ヒートパイプ、ヒートシンク等が挙げられる。
【0184】
熱拡散デバイス120、例えば、ベーパーチャンバーは、筐体121の表面に設けられていてもよい。
【0185】
熱伝導部材1Aは、熱源110と熱拡散デバイス120との間に設けられている。
【0186】
機器100では、熱伝導部材1Aが熱源110と熱拡散デバイス120との間に設けられていることにより、機器100の組み立て時に熱源110と熱拡散デバイス120との間の距離がばらついても、熱伝導部材1Aが、熱源110と熱拡散デバイス120との間の実際の距離に合わせて伸縮できる。このように、機器100では、熱伝導部材1Aが、熱源110と熱拡散デバイス120との間の距離のばらつきを効率的に吸収できる。
【0187】
更に、機器100では、熱伝導部材1Aが、熱源110と熱拡散デバイス120との間の距離のばらつきを吸収するにあたって、その伸縮構造(ばね状構造)を利用することで、金属板10Aを厚くせずに対応できるため、金属板10Aを構成する金属材料の高い熱伝導性も相まって、熱伝導部材1Aが、熱源110と熱拡散デバイス120との間の熱伝導性を向上できる。
【0188】
熱伝導部材1Aと熱源110との間、及び、熱伝導部材1Aと熱拡散デバイス120との間の少なくとも一方には、接着剤層(図示せず)が設けられていてもよい。例えば、熱伝導部材1Aと熱源110とが接着剤層を介して接着されている場合、熱伝導部材1Aと熱源110との位置関係が、外力に対してずれにくくなる。熱伝導部材1Aと熱拡散デバイス120とが接着剤層を介して接着されている場合も同様に、熱伝導部材1Aと熱拡散デバイス120との位置関係が、外力に対してずれにくくなる。
【0189】
なお、熱伝導部材1Aと熱源110との間、及び、熱伝導部材1Aと熱拡散デバイス120との間の少なくとも一方には、接着剤層が設けられていなくてもよい。この場合、熱伝導部材1Aと熱源110とが接していてもよいし、熱伝導部材1Aと熱拡散デバイス120とが接していてもよい。
【0190】
本明細書には、以下の内容が開示されている。
【0191】
<1>
折り曲げられた金属板を備え、
上記金属板は、展開された状態で、第1部分、第2部分、及び、第3部分を一方向に連続して有し、
上記金属板は、上記第1部分を平面視したときに上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分が順に重なるように折り曲げられて、ばね状構造体を構成している、ことを特徴とする熱伝導部材。
【0192】
<2>
上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分が連続する方向において、上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分の寸法は、互いに同じである、<1>に記載の熱伝導部材。
【0193】
<3>
上記金属板は、上記第2部分において、上記第1部分を平面視したときに上記第2部分の一部同士が重なるように更に折り曲げられている、<1>又は<2>に記載の熱伝導部材。
【0194】
<4>
上記第1部分を平面視したときに重なる上記第2部分の一部同士は、上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分が連続する方向における寸法が互いに同じである、<3>に記載の熱伝導部材。
【0195】
<5>
上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分が連続する方向において、上記第2部分の寸法は、上記第1部分又は上記第3部分の寸法の2倍である、<4>に記載の熱伝導部材。
【0196】
<6>
上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分が連続する方向において、上記第1部分及び上記第3部分の寸法は、互いに同じである、<5>に記載の熱伝導部材。
【0197】
<7>
上記第2部分には、くり抜きによって形成された第1爪状部が設けられ、
上記第1爪状部は、上記第1部分に向くように折り曲げられている、<1>~<6>のいずれか1つに記載の熱伝導部材。
【0198】
<8>
上記第1爪状部は、上記第1部分に接している、<7>に記載の熱伝導部材。
【0199】
<9>
上記第2部分には、くり抜きによって形成された第2爪状部が更に設けられ、
上記第2爪状部は、上記第3部分に向くように折り曲げられている、<7>又は<8>に記載の熱伝導部材。
【0200】
<10>
上記第2爪状部は、上記第3部分に接している、<9>に記載の熱伝導部材。
【0201】
<11>
上記金属板は、上記第1部分から上記第2部分と反対側に延びる第4部分を更に有し、
上記第2部分には、開口が設けられ、
上記第4部分は、上記開口を通って上記第3部分に向くように折り曲げられている、<1>~<10>のいずれか1つに記載の熱伝導部材。
【0202】
<12>
上記第4部分は、上記第3部分に接している、<11>に記載の熱伝導部材。
【0203】
<13>
上記金属板は、上記第3部分から上記第2部分と反対側に延びる第5部分を更に有し、
上記第5部分は、上記開口を通って上記第1部分に向くように折り曲げられている、<11>又は<12>に記載の熱伝導部材。
【0204】
<14>
上記第5部分は、上記第1部分に接している、<13>に記載の熱伝導部材。
【0205】
<15>
上記金属板が折り曲げられた状態で、上記第1部分及び上記第3部分の主面は、互いに平行である、<1>~<14>のいずれか1つに記載の熱伝導部材。
【0206】
<16>
上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分が連続する方向に垂直、かつ、上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分の主面に沿う方向において、上記第1部分、上記第2部分、及び、上記第3部分の寸法は、互いに同じである、<1>~<15>のいずれか1つに記載の熱伝導部材。
【0207】
<17>
熱源と、
上記熱源からの熱を拡散させる熱拡散デバイスと、
上記熱源と上記熱拡散デバイスとの間に設けられた<1>~<16>のいずれか1つに記載の熱伝導部材と、を備える、ことを特徴とする機器。
【産業上の利用可能性】
【0208】
本発明の熱伝導部材は、部材間の熱伝導、例えば、熱源と熱拡散デバイスとの間の熱伝導を良好なものとするために使用可能である。なお、本発明の熱伝導部材が対象とする熱拡散デバイスは、携帯情報端末等の分野において、広範な用途に使用可能である。このような熱拡散デバイスは、例えば、中央処理装置等の熱源の温度を下げ、電子機器の使用時間を延ばすために使用可能であり、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、ゲーム機器、ウェアラブルデバイス等の電子機器に使用可能である。
【符号の説明】
【0209】
1A、1B、1C、1D、1E、1F 熱伝導部材
10A、10B、10C、10D、10E、10F 金属板
11 第1部分
12 第2部分
13 第3部分
14 第4部分
15 第5部分
21 第1爪状部
22 第2爪状部
30a、30b 開口
100 機器
110 熱源
111 基板
120 熱拡散デバイス
121 筐体
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
H1、H2、H3 穴
K1a、K1b、K2a、K2b、K3a、K3b 凹部
L1 第1線
L2 第2線
L3 第3線
L4 第4線
L5 第5線