(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169184
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0242 20230101AFI20241128BHJP
【FI】
G06Q30/0242
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086438
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】397039919
【氏名又は名称】一般財団法人日本気象協会
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】森 康彰
(72)【発明者】
【氏名】大森 明子
(72)【発明者】
【氏名】石津 浩雅
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザの属性や個人情報に頼らずとも広告効果が向上する広告の処理を実現することが出来る。
【解決手段】需要予測取得部51は、1以上の要素についての需要予測値、気象予測値、需要実績値若しくは需要予測値を示す情報を、需要予測等情報として取得する。広告条件設定部521は、1以上の所定の要素の値を基準とする広告の出稿の可否、及び1以上の所定の要素の値に応じて可変する広告単価の基準を含む広告条件を設定する。広告判断部523は、需要予測等情報により示される所定の要素の値に基づいて、広告の出稿の有無を判断し、有と判断した場合には広告単価を判断して当該広告を出稿する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の要素についての需要若しくは気象の予測値若しくは実績値を示す情報を、需要予測等情報として取得する需要予測等取得手段と、
前記需要予測等情報に基づいて、所定の広告主の広告に関する処理を実行する広告処理手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記広告処理手段は、
前記1以上の要素のうち1以上の所定要素の値を基準とする前記広告の出稿の可否、及び前記1以上の所定要素の値に応じて可変する広告単価の基準を含む広告条件を設定する広告条件設定手段と、
前記需要予測等情報により示される前記1以上の所定要素の値に基づいて、前記広告主の前記広告の出稿の有無を判断し、有と判断した場合には広告単価を判断して当該広告を出稿する広告判断手段と、
を含む請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記広告条件は、さらに、前記1以上の所定要素の値に応じて可変する日予算の基準を含み、
前記広告判断手段は、さらに、前記需要予測等情報により示される前記1以上の所定要素の値に基づいて、前記広告主の広告の日予算を判断する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記広告条件は、さらに、広告主により予め複数の広告の内容を含み、
前記広告判断手段は、さらに、
前記1以上の要素のうち1以上の所定要素の値を基いて広告の内容を変更させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記広告処理手段は、
前記広告主用のタグを設定し、当該タグを利用した処理を実行するタグ処理手段と、
前記タグ処理手段による処理の結果を含むレポートを作成して前記広告主に通知する広告主通知手段と、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
1以上の要素についての需要若しくは気象の予測値若しくは実績値を示す情報を、需要予測等情報として取得する需要予測等取得ステップと、
前記需要予測等情報に基づいて、所定の広告主の広告に関する処理を実行する広告処理ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
1以上の要素についての需要若しくは気象の予測値若しくは実績値を示す情報を、需要予測等情報として取得する需要予測等取得ステップと、
前記需要予測等情報に基づいて、所定の広告主の広告に関する処理を実行する広告処理ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ウェブページに掲載される広告について、ウェブページを閲覧するユーザの属性に応じた内容の広告を掲載することでユーザに提示するターゲティング広告といった手法が採用されている(例えば特許文献1参照)。
上述のターゲティング広告においては、ユーザ又は当該ユーザが利用する端末を追跡し、そのユーザ等の属性を判定し、ユーザ等の属性に応じた広告を掲載することで、当該広告の効果を増大させることが行われている。このように、ユーザ又は当該ユーザが利用する端末を追跡する手法として、例えば、ユーザが利用する端末のウェブブラウザに保存させたCookieを用いる手法が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、デジタル広告やEC(Electronic Commerce)広告において、個人情報に対する意識の高まりから欧米を中心にGDPR(General Data Protection Regulation)等法整備が進んでいる。これを受け、ウェブブラウザ側においても、サードパーティCookieの廃止が計画されつつある。
このような、デジタル広告やEC分野において、個人情報に対する意識の高まりや、GDPR等の法律への対応が所望されている。
【0005】
本発明は、ユーザの属性や個人情報に頼らずとも広告効果が向上する広告の処理の実現を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
1以上の要素についての需要若しくは気象の予測値若しくは実績値を示す情報を、需要予測等情報として取得する需要予測等取得手段と、
前記需要予測等情報に基づいて、所定の広告主の広告に関する処理を実行する広告処理手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザの属性や個人情報に頼らずとも広告効果が向上する広告の処理を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される広告システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【
図2】
図1の本サービスにおける広告出稿の可否及び広告単価の変更の一例を示す図である。
【
図3】
図1の本サービスにおける広告配信レポートの提供の流れを示す図である。
【
図4】
図1の本サービスにおける広告の入稿から広告の結果のレポート提供の一連の流れを示す図である。
【
図5】
図1の本サービスにおける広告の入稿から広告の結果のレポート提供の一連の流れのフローを示す図である。
【
図6】本発明の情報処理装置の一実施形態に係る広告サーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図7】
図6に示す情報処理システムのうち広告サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】
図6の情報処理システムに含まれる
図7のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
まず、
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る広告サーバが適用される広告システムにより実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される広告システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、所定の商品の生産や役務の提供をする会社等である広告主Uに対し、広告の出稿に関する支援をするサービスである。
具体的には例えば、本サービスは、デジタル広告やEC広告といった広告出稿をしようとする広告主Uに対して、需要予測及び広告出稿の結果等に基づいて、広告出稿の可否や、広告単価の変更、広告クリエイティブの選定等の支援をすることができる。
【0013】
図1に示す広告配信システムK1乃至KN(Nは1以上の整数値)は、夫々複数の広告主Uから広告の出稿を受け付け、所定媒体の所定領域に広告を掲載することで一般ユーザ(例えば
図4の一般ユーザG)に配信するシステムである。なお、以下、広告配信システムK1乃至KNの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「広告配信システムK」と呼ぶ。
【0014】
図1の例の広告配信システムK1は、検索連動型広告やディスプレイ広告等のデジタル広告を行う。検索連動型広告とは、一般ユーザにより検索された検索キーワードに連動した広告が、当該一般ユーザに提示される形式の広告を言う。ディスプレイ広告とは、一般ユーザが閲覧するウェブサイトの広告枠に表示される画像、動画、テキスト等の広告を言う。
広告主は、広告配信システムK1に対して広告を出稿する際、当該広告について広告単価と日予算等を設定する。
広告単価とは、所定単位の回数の広告が配信される際に、広告配信システムKの運営者やウェブサイトの運営者に対して広告主が支払う費用である。具体的には例えば、広告が1000回表示されるという単位毎に、最大100円の費用を支払うという単価が設定される。複数の広告主から検索キーワードに関連した広告が夫々出稿された場合、広告単価が高いものが掲載される。即ち、広告単価による入札の結果、掲載される広告が決定される。そこで、このような広告単価を指定した広告の出稿は、入札と呼ばれる。
また、日予算とは、1日あたりの広告費用の予算である。即ち、広告主により出稿された広告は、他の広告と比較して広告単価が高い場合であって、日予算がまだ残っている場合に、掲載される。還元すれば、他の広告と比較して広告単価が低かった場合や、日予算が尽きている場合には、広告は掲載されない。なお、日予算が残っている場合であっても、広告掲載が集中しないように広告掲載や入札の頻度を調整する場合もある。
【0015】
広告システムCSは、広告サーバ1と、需要予測サーバ2とから構成されている。
広告サーバ1は、需要予測を活用した検索連動方広告の効果を最適化させるシステムを有している。
また、需要予測サーバ2は、需要予測指数値算出プログラムを実行している。
【0016】
まず、予め、本サービスのユーザたる広告主Uは、広告サーバ1に対して、広告情報の入稿をする。
【0017】
広告情報として、例えば、「キャンペーンID」、「キャンペーン名」、「配信キーワード」、「キャンペーン期間」、「予算額」、「ターゲティング条件」、「広告クリエイティブ」、「リンク先URL」及び「需要予測カテゴリ」等が設定される。
「キャンペーンID」、「キャンペーン名」、「キャンペーン期間」及び「予算額」は、広告主Uが広告を出す枠組みとしてのキャンペーンに関する情報である。広告システムCSは、このキャンペーンの枠組み内における広告配信の効率を向上させる支援をすることができる。
「配信キーワード」及び「ターゲティング条件」は、広告主Uが広告を配信したい一般ユーザを特定することに用いられる情報である。例えば、配信キーワードに関連する検索キーワードを入力した一般ユーザや、当該検索キーワードからターゲティング条件に合致するとされた一般ユーザに対して、広告が提示される。
「広告クリエイティブ」及び「リンク先URL」は、広告素材及び広告のリンク先のURL(Uniform Resource Locator)である。即ち、「広告クリエイティブ」及び「リンク先URL」は、一般ユーザに提示される広告の内容そのものである。そこで、以下、これらを、「広告の内容」と呼ぶ。
「需要予測カテゴリ」は、需要予測のカテゴリである。
【0018】
そして、広告サーバ1は、広告主Uにより入稿された広告情報に基づいた条件の需要予測を、予め設定された所定のタイミング(例えば、
図1の例においては、1時間もしくは1日に1回のタイミング)で、リクエストする。実行された需要予測の結果は、広告サーバ1により保持(記憶)される。
【0019】
広告配信システムKは、広告サーバ1に対して、入札のリクエストをする。
需要予測の結果を提供された広告サーバ1は、予め保持(記憶)された需要予測の結果に基づいて、出稿(入札)の可否や、広告単価の決定をする。
このように、本サービスでは、広告主Uは、本サービスの広告システムCSを介して広告を出稿することで、需要予測の結果に基づいた広告の出稿(入札)がなされるのである。
【0020】
ここで、上述の需要予測について説明する。
本サービスにおいて、需要予測サーバ2は、以下に示す情報を広告サーバ1に提供することができる。
即ち、需要予測サーバ2は、各種要素についての需要の予測値(以下、「需要予測値」と呼ぶ)及び需要の現在値(以下、「需要現在値」と呼ぶ)を提供することができる。即ち例えば、所定商品又は所定役務について(そのものの他、種類・分野に関するものを含む)の、消費量、利用料、購入量、販売量、需要を決定づける市場価値、販売価格、購入価格、ウェブサイトへのアクセス数、ページビュー数、クリック数、キーワード検索数、デジタル広告の在庫、アプリへのアクセス数、起動数、スクリーンビュー数、タップ数、キーワード検索数、デジタル広告の在庫、アプリストア等へのアクセス数、キーワード検索数、ダウンロード数、テキスト・画像・動画・音声などの投稿プラットフォームもしくは配信プラットフォームへのアクセス数、クリック数、キーワード検索数、表示回数、再生回数、デジタル広告の在庫、SNS(Social Networking Service)の表示回数、クリック数、エンゲージメント率、テレビCM(Commercial Message)のGRP(Gross Rating Point)等は、需要の要素の一例である。
このような、各種要素についての需要の予測値及び現在値が、広告サーバ1に提供される。
【0021】
また例えば、需要予測サーバ2は、各種要素についての気象の予測値(以下、「気象予測値」と呼ぶ)及び気象の現在値(以下、「気象現在値」と呼ぶ)を提供することができる。即ち例えば、気象についての各種パラメータ、例えば、気温、風向、風速、湿度、天候、日射量、日照時間、降水量、降雪量、積雪等は、気象の要素の一例である。このような、各種要素についての気象の予測値及び現在値が、広告サーバ1に提供される。
【0022】
以下、このような、1以上の要素についての需要若しくは気象の予測値若しくは現在値を示す情報を、「需要予測等情報」と呼ぶ。
本サービスの広告サーバ1は、需要予測等情報に基づいて、広告配信システムKへの広告出稿の可否や、広告単価の変更、広告クリエイティブの選定等といった、広告主Uの広告に関する処理を実行することができるのである。
【0023】
以下、
図2を用いて、需要予測等情報に基づいて、どのような広告出稿の可否や広告単価の変更が行われるかについて説明する。
図2は、
図1の本サービスにおける広告出稿の可否及び広告単価の変更の一例を示す図である。
図2には、需要予測等情報に基づいて、高、中、低の3種類の「今日の日需要予測値」となった場合における広告出稿の例が示されている。
【0024】
第1の例は、A商品の今日の日需要予測値が高と判断された場合である。この場合、広告サーバ1は、通常の140%の単価を入札価格(広告単価)として入札する。即ち、広告サーバ1は、日需要予測値が高の場合、通常よりも高い広告単価で入札する。そして、広告サーバ1は、日予算の上限を10倍に設定する。これにより、入札で勝つことができるため、一般ユーザ(例えば、
図4の一般ユーザG)に対して、広告が提示されるとともに、日予算が枯渇してしまうことを防ぐことができる。
【0025】
第2の例は、A商品の今日の日需要予測値が中と判断された場合である。この場合、広告サーバ1は、通常の60%の単価を入札価格(広告単価)として入札する。即ち、広告サーバ1は、日需要予測値が中の場合、通常よりも低い広告単価で入札する。そして、広告サーバ1は、日予算の上限を通常に設定する。これにより、他の広告主(例えば、
図4の他広告主O1及びO2)が入札に消極的なときには、広告は日予算内で提示される。これにより、平均的な広告提示件数を維持させつつ、広告を一般ユーザに提示することが可能となる。
【0026】
第3の例は、A商品の今日の日需要予測値が低と判断された場合である。この場合、広告サーバ1は、入札はしない。即ち、日需要予測値が低の場合、広告単価の勝負はせず、広告を一切行わない。これにより、需要が低い時には広告が行われないため、広告を行わないことによる悪影響を抑えた上で、広告費用の削減が可能となるのである。
【0027】
このようにデジタル広告やEC広告がなされることで、以下のような効果を奏する。即ち、日需要予測値が高い場合には一般ユーザに対してより広告が提示され、日需要予測値が低い場合には一般ユーザに対してより広告が提示されないため、CTR(Click Through Rate)TTR(Tap Through Rate)やCR(Conversion Rate)が向上される。
また、広告単価をより効率的な値に設定できるため、広告在庫が増え、CPC(Cost per click)、CPT(Cost Per Thousand impressions)、CPM(Cost Per Mille)を低下させることができる。
このように、CPA(Cost・per・Acquisition)、即ち、1成果当たりの単価を低減することができるのである。
なお、以下、広告の結果算出可能な各種指数を「広告マーケティング指数」と呼ぶ。
また、本実施形態では、広告主Uは予め需要予測等情報に基づいて、どのように広告出稿の可否及び広告単価の変更を行うかの条件を予め設定しているものとして説明する。
【0028】
このように、本サービスでは、広告する商材(商品等)の需要が高まるタイミングを、気象データ(気象予測値や気象現在値)を加味した需要予測等情報として捉え、検索連動型広告において需要が高まるタイミングに広告が多く掲載されるように日上限予算や広告単価を高くすることができる。
また例えば、上述の条件は、以下のようなプロセスで決定されても良い。即ち、A商品の需要予測指数を3区分(例えば、~95の低、96~104の中、105~の高の3区分)場合、低の場合は、広告オフ(広告掲載をしない)、中の場合と高の場合で、日上限予算を1:5、入札価格を80%:140%などに自動調整が実施される。このような需要予測指数により、自動で日予算や広告単価を自動で調整することで、広告を受け取る一般ユーザ側の該当商品への需要が高まる(ユーザの購入意欲が高まる)適切なタイミングで適切な広告が掲載される。これにより、CTRやCVRなどの向上が見られる。また、商品等の需要が高まるタイミングにおいては、キーワード検索も増え、広告の在庫量が増え、結果的に安いCPC単価で広告枠を購入することができ、結果的にCPAを下げることができ、効果的な検索連動型広告が実施できるのである。
【0029】
以上、
図2を用いて、需要予測等情報に基づいて、どのような広告出稿の可否や広告単価の変更が行われるかについて説明した。
広告サーバ1は、広告に関する処理の結果をレポートとして作成して広告主Uに提供することができる。
【0030】
以下、
図3を用いて、広告に関する処理の結果として、配信レポートが広告主Uに提供される概要について説明する。
図3は、
図1の本サービスにおける広告配信レポートの提供の流れを示す図である。
【0031】
図3に示すように、広告システムCSには、各種登録ページが含まれている。広告主Uは、広告システムCSに含まれる各種登録ページをUI(User Interface)として、広告サーバ1に対して、広告情報の入稿をする。
また、広告主Uは、広告サーバ1に広告配信システムKの第三者配信タグを設定する。
これにより、広告サーバ1は、広告配信システムKへの入札や広告の結果としての広告マーケティング指数等の取得を、広告主Uに代わって行うことができるようになる。
【0032】
広告サーバ1は、広告主Uから入稿された広告情報に基づいて、需要予測サーバ2から需要予測等情報を取得する。需要予測サーバ2は、需要予測/気象予測API(Application Programming Interface)等(以下、「需要予測API」と呼ぶ)を用いて1以上の要素についての需要若しくは気象の予測値若しくは現在値を示す情報そのものや、その元となる情報を収集・加工・予測等することにより、需要予測等情報を生成して、広告サーバ1に提供する。
【0033】
広告サーバ1は、需要予測等情報に基づいて、広告出稿の可否及び広告単価の変更を行った上で、広告配信システムKに対して広告出稿を行う。
広告配信システムKは、本サービスのユーザたる広告主Uや他の広告主(例えば、
図4の他広告主O1及びO2)からの広告単価に基づいて、所定媒体への広告配信を行う。その結果、一般ユーザ(例えば、
図4の一般ユーザG)に対して広告が提示される。
なお、
図3の例においては、広告配信システムKは、A社のEC広告と、B社のEC広告と、C社の検索連動型広告と、D社の検索連動型広告とを行っている。
【0034】
広告サーバ1は、広告配信システムKから、広告の結果として、広告マーケティング指数等を取得する。
そして、広告サーバ1は、広告配信システムKへの広告出稿の履歴の情報や、広告配信システムKから取得した広告マーケティングシス数の履歴の情報に基づいて、配信レポートや履歴の一覧のデータ(
図3においてはCSV形式のファイル)を出力することができる。これにより、広告主Uは、本サービスによる広告の配信状況や配信結果を容易に確認することができる。
【0035】
以上、
図3を用いて、広告に関する処理の結果として、配信レポートが広告主Uに提供される概要について説明した。
以下、上述の
図1乃至
図3を用いて説明した広告出稿とその結果の確認までの一連の流れについて、
図4及び
図5を用いてまとめて説明する。
【0036】
図4は、
図1の本サービスにおける広告の入稿から広告の結果のレポート提供の一連の流れを示す図である。
図5は、
図1の本サービスにおける広告の入稿から広告の結果のレポート提供の一連の流れのフローを示す図である。
【0037】
図4及び
図5の例において、広告主Uは、アイスメーカ「XX屋」であるものとして説明する。
広告主Uは、広告サーバ1を用いて、複数の広告配信システムK1乃至KNの夫々に対して広告を配信することができるが、説明を省略し、検索連動方広告を行う広告配信システムK1を用いて説明する。
具体的には、一般ユーザGは、広告配信システムK1により広告が配信される検索システムを用いて「ドーナツ」について検索を行ったとする。このような場合、例えば、「菓子」に関する広告の入札が行われるものとして説明する。
【0038】
まず、
図5に示すステップS1に示すように、広告主Uによる広告の入稿が行われる。即ち、広告主Uは、
図4に示すように、広告主Uが用いる端末(以下、「広告主端末3」と呼ぶ)を用いて、広告サーバ1に広告情報を入稿する。具体的には例えば、広告主Uの商品等がアイスクリームである旨や、その広告クリエイティブ(広告用の素材)が入稿される。
【0039】
次に、
図5のステップS2に示すように広告配信条件の設定が行われる。
即ち、広告サーバ1は、
図4に示すように、広告情報に基づいて、需要予測サーバ2に対して、広告主Uにより入稿された広告情報に基づいた条件の需要予測を、予め設定された所定のタイミングで、リクエストし、需要予測APIを用いて、需要予測サーバ2から需要予測等情報を取得する。
【0040】
そして、広告サーバ1は、需要予測等情報に基づく広告単価の予測結果や入札条件の提案や候補の情報を広告主Uに提供する。広告主Uは、広告サーバ1からの広告単価の予測結果や入札条件の提案や候補の情報に基づいて、入札の条件設定を行う。
アイスクリームメーカである広告主Uは、アイスクリームの需要が向上すると思われる際により広告が提示され、アイスクリームの需要が低下すると思われる際により広告が提示されない条件を設定する。即ち、需要予測等情報に基づく条件として、需要予測値に基づく広告出稿の可否及び広告単価の変更を行う条件が設定される。
図4の例においては、広告配信サーバ1に対して、需要予測値が高なら広告単価を140円、需要予測値が普通なら広告単価を100円、需要予測値が低なら入札なし(入札可否が否)として入札する、という条件が設定されている。
【0041】
なお、
図4に示すように、他広告主O1は、110円の広告単価で入札しているとする。また、他広告主O2は、90円の広告単価で入札しているとする。
【0042】
次に、
図5のステップS3に示すように、第三者配信タグが発行される。
即ち、広告主Uは、
図4に示すように、広告サーバ1に各広告配信システムK1乃至KNの夫々についての第三者配信タグを設定する。これにより、広告サーバ1は、各広告配信システムK1乃至KNの夫々に対して入札や広告マーケティング指数の取得が可能となる。
【0043】
次に、
図5のステップS4に示すように、各広告配信システムのツールでキャンペーンの作成やタグ設定を行う。
即ち例えば、広告主Uは、広告を所定単位で管理するためのキャンペーンや時期や予算や広告クリエイティブ毎のタグを設定する。
【0044】
このような前提のもと、
図5のステップS5に示すように、広告配信が開始される。具体的には、広告サーバ1は、
図4に示すように、広告配信システムK1に対して、需要予測値が高の場合、140円の広告単価で入札する。これにより、他広告主O1及びO2の入札に勝った広告主Uの広告「アイスはXX屋」が一般ユーザGに提示されるのである。
そして、例えば、需要予測値が普通の場合、他広告主O1の日予算が尽きたときには、広告主Uの広告が一般ユーザGに提示される。これにより、効率的な広告単価で広告が可能となる。
また例えば、需要予測値が低の場合、広告サーバ1は入札を行わない。これにより、需要が低い時に非効率な広告の出稿を行わず、広告主Uの広告費用を削減できるのである。
【0045】
なお、広告サーバ1は、上述と同様に各広告配信システムK1乃至KNへ、各条件に基づいて、広告出稿(入札)を行う。
このように、広告配信が継続し、
図5のステップS6に示すように広告配信が終了する。
【0046】
広告配信が終了すると、広告サーバ1は、
図5のステップS7に示すように、レポート作成及び納品を行う。
広告サーバ1は、第三者配信タグを用いて広告マーケティング指数情報の取得を行い、それらをまとめてレポートとして広告主Uに提示する。
具体的には例えば、広告サーバ1は、広告を所定単位で管理するためのキャンペーンや時期や予算や広告クリエイティブ毎のタグを用いて集計し、レポートを生成する。
【0047】
このようにして、広告主Uは、より効率的な広告出稿(入札)や、キャンペーンや広告クリエイティブの効果の検証をすることができる。即ち、本サービスにより、所定の商品の生産や役務の提供をする広告主Uに対し、広告の出稿に関する支援が行われるのである。
【0048】
以下、
図6を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成について説明する。
図6は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係る広告サーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0049】
図6に示す情報処理システムは、広告サーバ1と、需要予測サーバ2と、広告主端末3と、広告配信システムK1乃至KNとを含むように構成されている。
広告サーバ1、需要予測サーバ2、広告主端末3、及び広告配信システムK1乃至KNは、インターネット等の所定のネットワークを介して相互に接続されている。
【0050】
広告サーバ1及び需要予測サーバ2は、本サービスの提供者により管理される情報処理装置である。
広告サーバ1は、需要予測サーバ2、及び広告主端末3広告配信システムKと適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
需要予測サーバ2は、広告サーバ1や図示せぬ各種サーバと適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
広告主端末3は、本サービスのユーザたる広告主U二より利用される情報処理端末である。広告主端末3は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
広告配信システムK1乃至KNは、広告配信業を営む者により管理されるシステムである。例えば、広告配信システムK1乃至KNは、検索エンジンやECサイトの運営者により管理される。
【0051】
図7は、
図6に示す情報処理システムのうち広告サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0052】
広告サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0053】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0054】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0055】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(例えば
図2の需要予測サーバ2や広告主端末3)との間で通信を行う。
【0056】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0057】
なお、図示はしないが、
図7の需要予測サーバ2と、広告主端末3と、広告配信システムK1乃至KNも、
図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、需要予測サーバ2と、広告主端末3と、広告配信システムK1乃至KNのハードウェア構成についての説明は省略する。
【0058】
このような
図7の広告サーバ1を含む
図6の情報処理システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、上述の
図1の本サービスを実現するための各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者は、広告主Uに対して上述の本サービスを提供することができる。
【0059】
図8は、
図6の情報処理システムに含まれる
図7のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0060】
図8に示すように、広告サーバ1のCPU11においては、需要予測取得部51と、広告処理部52とが機能する。広告処理部52においては、広告条件設定部521と、タグ処理部522と、広告判断部523と、広告主通知部524とを有している。
需要予測取得部51は、需要予測値、需要現在値、気象予測値、及び気象現在値のうち少なくとも一部を示す情報を、需要予測等情報として取得する。
ここで、需要予測サーバ2は、各種APIを用いて、1以上の要素についての需要若しくは気象の予測値若しくは現在値を示す情報そのものや、その元となる情報を収集し、加工・予測等することで、需要予測等情報を生成する。
広告サーバ1の需要予測取得部51は、このように需要予測サーバ2から需要予測等情報を取得することができる。
【0061】
広告処理部52は、需要予測等情報に基づいて、広告主Uの広告に関する処理を実行する。
【0062】
具体的には、広告条件設定部521は、需要予測等情報に含み得る要素のうち1以上の所定要素の値を基準として、広告出稿の可否、及び1以上の所定要素の値に応じて可変する広告単価の基準を含む広告条件を設定する。具体的には例えば、広告条件設定部521は、
図1や
図4に示す条件を設定する。
ここで、広告条件は、さらに、需要予測等情報により示される1以上の所定要素の値に応じて可変する日予算の基準を含むことができる。
また、広告条件は、さらに、広告主により予め複数の広告の内容として、例えば、複数の広告クリエイティブやキャンペーンの分類のタグを含むことができる。
【0063】
タグ処理部522は、広告条件に基づいて、広告主U用のタグを設定し、タグを利用した処理を実行することができる。
また、タグ処理部522は、広告主Uにより設定された第三者配信タグを用いて、広告サーバK1乃至KNの夫々にアクセスするための処理を実行する。
【0064】
広告判断部523は、需要予測等情報により示される1以上の所定要素の値に基づいて、広告主の広告の出稿の有無を判断し、有と判断した場合には広告単価を判断して広告を出稿する。
また、広告判断部523は、さらに、需要予測等情報により示される1以上の所定要素の値に基づいて、広告主の広告の日予算を判断することができる。
これにより、上述の
図1や
図4に示す条件により広告の出稿がなされる。
また、広告判断部523は、さらに、需要予測等情報により示される1以上の要素のうち1以上の所定要素の値を基いて広告の内容を変更させることができる。具体的には例えば、気温が高い日と気温が低い日で異なる広告の内容とすることができる。
これにより、より広告マーケティング指数が向上するような、効率的な広告の出稿が可能となる。
【0065】
広告主通知部524は、タグ処理手段による処理の結果を含むレポートを作成して広告主に通知する。
これにより、広告主Uは、本サービスによる広告の配信状況や配信結果を容易に確認することができる。
【0066】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0067】
例えば、広告主Uは、キャンペーンの広告掲載期間を設定できてもよい。
具体的には例えば、広告主Uは、広告配信の条件として以下の項目を設定できる。
第1に、需要予測指数(所定の需要予測サービスのAPI、コールドドリンク指数(冷たい飲料の需要指数))を用いた条件を設定する。
第2に、気象要素(1kmメッシュの最高・最低平均気温/人口重み付け平均気温/降水量/湿度/風速/降水確率/体感気温/各種指数情報/天気)を用いた条件を設定することができる。
これらのパラメータにより、以上、以下、より大きい、より小さいなどの閾値条件を設定することができる。
【0068】
また例えば、広告主Uは、設定した複数の条件を一つのキャンペーン内で登録できるものとしてもよい。
また例えば、広告主Uは、条件毎に日広告単価や日予算の上限を設定できるようにしてもよい。
また例えば、広告主Uは、条件毎に広告クリエイティブ(テキストや画像、動画、それらの組み合わせ)を登録することができる。
また例えば、広告主Uは、条件毎にキャンペーンのリンク先(URL)を登録することができる。
これらの組み合わせにより、本サービスは、広告の内容をより好適なものとして出稿することができる。
【0069】
また例えば、広告主Uは、キャンペーン毎に第三者配信タグを発行できてもよい。これにより、キャンペーン等の管理や利用の広告配信システムKの変更を容易に行うことができる。
【0070】
例えば、本実施形態では、広告配信システムKは、検索連動型広告を行うものとしたが、特にこれに限定されない。広告配信システムKは、所定の媒体に対して入札に勝った広告配信する広告配信システムであれば足りる。
また例えば、広告配信システムの対象となる媒体は、WEBページに限らず、デジタルサイネージ等を含んでもよい。
【0071】
また例えば、上述の本実施形態では、需要予測等情報には予測値若しくは現在値を示す情報を採用するものとして説明したが、過去値を採用してもよい。即ち、現在値及び過去値を実績値として、需要予測等情報には、予測値若しくは実績値を採用すればよい。
【0072】
また、
図6に示すシステム構成、及び
図7に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0073】
また、
図8に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した各種処理を全体として実行できる機能が
図6の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に
図8の例に限定されない。
【0074】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、
図8に限定されず、任意でよい。
例えば広告サーバ1側に配置された機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、需要予測サーバ2側、広告主端末3側、広告配信サーバK1乃至KN、又は図示せぬ他の情報処理装置に移譲してもよい。
【0075】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0076】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0077】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0078】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0079】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図8の広告サーバ1)は、
1以上の要素についての需要若しくは気象の予測値若しくは実績値を示す情報を、需要予測等情報として取得する需要予測等取得手段(例えば、
図8の需要予測取得部51)と、
前記需要予測等情報に基づいて、所定の広告主の広告に関する処理を実行する広告処理手段(例えば、
図8の広告処理部52)と、
を備える。
【0080】
これにより、需要予測及び広告出稿の結果等に基づいて、広告出稿の可否や、広告単価の変更、広告クリエイティブの選定等の支援をすることができる。
【0081】
前記広告処理手段は、
前記1以上の要素のうち1以上の所定要素の値を基準とする前記広告の出稿の可否、及び前記1以上の所定要素の値に応じて可変する広告単価の基準を含む広告条件を設定する広告条件設定手段(例えば、
図8の広告条件設定部521)と、
前記需要予測等情報により示される前記1以上の所定要素の値に基づいて、前記広告主の前記広告の出稿の有無を判断し、有と判断した場合には広告単価を判断して当該広告を出稿する広告判断手段(例えば、
図8の広告判断部523)と、
を含むことができる。
【0082】
前記広告条件は、さらに、前記1以上の所定要素の値に応じて可変する日予算の基準を含み、
前記広告判断手段は、さらに、前記需要予測等情報により示される前記1以上の所定要素の値に基づいて、前記広告主の広告の日予算を判断する、
ことができる。
【0083】
前記広告条件は、さらに、広告主により予め複数の広告の内容(例えば、複数の広告クリエイティブやキャンペーンの分類)を含み、
前記広告判断部は、さらに、
前記1以上の要素のうち1以上の所定要素の値を基いて広告の内容を変更させる(例えば、気温が高い日と気温が低い日で異なる広告の内容とする)、
ことができる。
【0084】
前記広告処理手段は、
前記広告主用のタグを設定し、当該タグを利用した処理を実行するタグ処理手段(例えば、
図8のタグ処理部522)と、
前記タグ処理手段による処理の結果を含むレポートを作成して前記広告主に通知する広告主通知手段(例えば、
図8の広告主通知部524)と、
をさらに備える、ことができる。
【符号の説明】
【0085】
1・・・広告サーバ、2・・・需要予測サーバ、3・・・広告主端末、K,K1乃至KN・・・広告配信システム、11・・・CPU、51・・・需要予測取得部、52・・・広告処理部、521・・・広告条件設定部、522・・・タグ処理部、523・・・広告判断部、524・・・広告主通知部