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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169241
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】カタログギフトシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241128BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20241128BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0601 302
G06Q30/0601 332
G06Q30/0601 340
G06Q30/015
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086557
(22)【出願日】2023-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】520195785
【氏名又は名称】株式会社KIRI
(74)【代理人】
【識別番号】100171963
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 惠一
(72)【発明者】
【氏名】中野 泰誠
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB24
5L030BB25
5L030BB47
5L049BB24
5L049BB25
5L049BB47
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】オンライン上での贈呈品の贈呈過程において、贈呈者からのきめ細かなメッセージを発することにより、オンライン上で起こりがちな意思疎通の不足を補って、贈呈品の贈呈効果を高めるカタログギフトシステムを得る。
【解決手段】贈呈者が被贈呈者宛名データを入力する被贈呈者宛名データベースと、贈呈者が、贈呈品グループデータから贈呈品グループを選択し、熨斗データから熨斗を選択し、あいさつ文テンプレートデータからあいさつ文テンプレートを選択し、選択された贈呈品グループと、熨斗と、あいさつ文テンプレートとを被贈呈者宛名データと組み合わせる被贈呈者総合データ作成モジュールと、を備えるカタログギフトシステムを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
贈呈品提供業者が贈呈用途データを入力する贈呈用途データベースと、
贈呈品提供業者が贈呈品価格帯データを入力する贈呈品価格帯データベースと、
贈呈品提供業者が贈呈品名を入力し、前記贈呈用途と前記贈呈品価格帯を選択して入力して贈呈品データ作成する贈呈品データベースと、
贈呈品提供業者が贈呈用途別熨斗データを入力する熨斗データベースと、
贈呈品提供業者が贈呈用途別あいさつ文テンプレートデータを入力するあいさつ文テンプレートデータベースと、
贈呈品提供業者が、前記贈呈用途データと前期贈呈品価格帯データを選択すると前記贈呈品データベースから贈呈品グループデータを作成する贈呈品グループデータ作成モジュールと、
前記贈呈品グループデータ作成モジュールで作成された贈呈品グループデータを保存する贈呈品グループデータベースと、
贈呈者又は被贈呈者が被贈呈者データを入力する被贈呈者データベースと、
贈呈者が、贈呈イベント名と贈呈イベント有効期限とを入力し、前記贈呈品グループデータから贈呈品グループを選択し、前記熨斗データから熨斗を選択し、前記あいさつ文テンプレートデータからあいさつ文テンプレートを選択し、選択された贈呈品グループと、熨斗と、あいさつ文テンプレートとを前記被贈呈者データと組み合わせ、被贈呈者から贈呈品の申し込みがあったときに前記有効期限を確認し、同一被贈呈者からの重複した申込の有無を確認する被贈呈者データ作成モジュールと、
前記被贈呈者データ作成モジュールで作成された被贈呈者データを保存する被贈呈者データデータベースと、
被贈呈者が贈呈品グループから希望の贈呈品を選択する贈呈品選択モジュールと、
を備えることを特徴とする贈呈品提供システム。
【請求項2】
贈呈者が、前記あいさつ文データベースに保存された、テキストもしくは画像もしくは動画またはそれらの組み合わせからなるあいさつ文テンプレートを選択してカスタマイズすることができ、該カスタマイズされたあいさつ文を前記あいさつ文データベースに保存し、該カスタマイズされたあいさつ文はカスタマイズを行った贈呈者のみが利用できるように制限することができるあいさつ文カスタマイズモジュールを備えることを特徴とする請求項1に記載された贈答品提供システム。
【請求項3】
贈呈者があらかじめ作成した一覧表形式による被贈呈者総合データリストを被贈呈者総合データベースに一括で入力する被贈呈者総合データリスト一括作成モジュールを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載された贈答品提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被贈呈者がカタログから任意の贈答品を受け取るタイプのギフトビジネスを行う際に利用される支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
冠婚葬祭や各種イベント等において、また御礼やご挨拶等の目的で、各種の贈答品が贈呈者によって購入され、相手先(被贈呈者)に贈呈されている。もともとは贈呈者が一つの品物を選び、人数分発注して、冠婚葬祭や各種イベント等の会場で配付したり、贈答品販売業者に被贈呈者送付先リストを渡して配送したりするような形で贈呈されていた。
【0003】
しかしながら、すべての被贈呈者の意に沿うような贈呈品の選択は困難であり、また、近年贈呈品の種類は多様化しており、有形の商品の場合もあるが、何らかのサービス(無形商品)の場合もある。そこで、贈答品そのものではなく、カタログを配布・送付することで、贈呈者の贈呈品選択の負担を軽減し、被贈呈者の満足度を高める方式が生まれ、普及してきた。
【0004】
このような贈呈方式に用いられるカタログは、その性質上、上質の紙に良質な印刷を行って製作しなければならず、再利用は不可能で、また、贈呈品の一部を入れ替えても、全部印刷しなおさねばならず、カタログ製作者からそれぞれの商品販売者へ配送連絡を行わなければならない等、間接費の比率が高くなるという問題があった。このような問題を解決するために、カタログを電子カタログ化して、商品等の選択をさせる技術が提供されるようになった。それにより被贈呈者は、オンライン上で気に入った商品等を選択し、個人情報を入力するだけで、ギフトの提供を受けることができる一方、贈呈者は、被贈呈者入力された個人情報に基づいて簡単に商品等を提供することができるようになった。
【0005】
しかしこれでは、ギフトの提供の場は、単なるギフトの授受の場として活用されているに過ぎず、贈呈品の提供という機会が有効に活用されているとは言えなかったので、それを活用すべく、ギフトを贈る第1の人の第1端末と、前記ギフトを貰う第2の人の第2端末と通信をする情報処理装置において、前記第1の人の前記第1端末に対する操作に基づくアクセスを受けて1以上の商品又は役務を示す第1情報を、前記第1端末に提示する第1提示手段と、前記第1の人が提供する1以上の商品又は役務を、前記ギフトとして提供可能なものとして登録する登録手段と、提示された前記第1情報により示される1以上の商品又は役務に加えて、前記登録手段により登録された、前記第1の人が提供する1以上の商品又は役務の中から、前記第1の人の前記第1端末に対する操作により選択された1以上の商品又は役務をギフト候補として、当該ギフト候補のうち任意の1以上の商品又は役務を前記ギフトとして貰う権利を有することを示す情報を権利情報として、当該権利情報を前記第1の人に対して発行する発行手段と、前記第1の人から前記権利情報が提供された前記第2の人の前記第2端末に対する操作により、当該権利情報の入力を受付ける権利情報受付手段と、前記権利情報の入力が受け付けられた場合、前記ギフト候補を示す第2情報を、前記第2端末に提示する第2提示手段と、提示された前記第2情報の中から、前記第2の人の前記第2端末に対する操作により選択された1以上の商品又は役務を、前記第2の人に対して譲渡する前記ギフトとして決定するギフト決定手段と、を備える情報処理装置(特許文献1)が知られている。
【0006】
しかし、上記装置では、贈呈品の贈呈の際に、贈呈者からの贈呈意図や具体的な感謝等の気持ちを被贈呈者に細やかに伝えることができないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010-160799公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、オンライン上での贈呈品の贈呈過程において、贈呈者からのきめ細かなメッセージを発することにより、オンライン上で起こりがちな意思疎通の不足を補って、贈呈品の贈呈効果を高めるカタログギフトシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的に応えるために、本発明に係るカタログギフトシステムは、贈呈品提供業者が贈呈用途データを入力する贈呈用途データベースと、贈呈品提供業者が贈呈品価格帯データを入力する贈呈品価格帯データベースと、贈呈品提供業者が贈呈品名を入力し、贈呈用途と贈呈品価格帯を選択して入力して贈呈品データ作成する贈呈品データベースと、贈呈品提供業者が贈呈用途別熨斗データを入力する熨斗データベースと、贈呈品提供業者が贈呈用途別あいさつ文テンプレートデータを入力するあいさつ文テンプレートデータベースと、贈呈品提供業者が、贈呈用途データと前期贈呈品価格帯データを選択すると贈呈品データベースから贈呈品グループデータを作成する贈呈品グループデータ作成モジュールと、贈呈品グループデータ作成モジュールで作成された贈呈品グループデータを保存する贈呈品グループデータベースと、贈呈者が被贈呈者宛名データを入力する被贈呈者宛名データベースと、贈呈者が、贈呈品グループデータから贈呈品グループを選択し、熨斗データから熨斗を選択し、あいさつ文テンプレートデータからあいさつ文テンプレートを選択し、選択された贈呈品グループと、熨斗と、あいさつ文テンプレートとを被贈呈者宛名データと組み合わせる被贈呈者総合データ作成モジュールと、被贈呈者総合データ作成モジュールで作成された被贈呈者総合データを保存する被贈呈者総合データデータベースと、被贈呈者が贈呈品グループから希望の贈呈品を選択する贈呈品選択モジュールと、を備えることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、贈呈品の贈呈者が贈呈目的と贈呈品価格帯を指定することで、被贈呈者に合わせた贈呈品のリストを容易に構成することができ、被贈呈者は、そのグループから自分の贈呈品を選ぶことができるので、被贈呈者の満足度が高まるうえ、被贈呈者が贈呈品リストを開こうとすると、そこに適切なあいさつ文を表示させることにより、贈呈者からの贈呈意図や具体的な感謝等の気持ちを被贈呈者に細やかに伝えることができる。
【0011】
また、このような目的に応えるために、本発明に係るカタログギフトシステムは、贈呈者が、あいさつ文データベースに保存された、テキストもしくは画像もしくは動画またはそれらの組み合わせからなるあいさつ文テンプレートを選択してカスタマイズすることができ、該カスタマイズされたあいさつ文をあいさつ文データベースに保存し、該カスタマイズされたあいさつ文はカスタマイズを行った贈呈者のみが利用できるように制限することができるあいさつ文カスタマイズモジュールを備えることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、贈呈者がテンプレートを基にして容易に贈呈糸等に沿ってあいさつ文を作成することが容易なうえに、カスタマイズされたあいさつ文を被贈呈者に示すことにより、被贈呈者に対し、贈呈者からの贈呈意図や具体的な感謝等の気持ちを被贈呈者により細やかに伝えることができる。
【0013】
そして、このような目的に応えるために、本発明に係るカタログギフトシステムは、贈呈者があらかじめ作成した一覧表形式による被贈呈者総合データリストを被贈呈者総合データベースに一括で入力する被贈呈者総合データリスト一括作成モジュールを備えることを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、贈呈者は、被贈呈者リストを1件ずつ入力する必要がなく、入力作業が容易なうえに、リストを俯瞰的に見ることができるので、リストのチェックを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明の本発明に係るカタログギフトシステムは、被贈呈者の満足度が高まるうえ、贈呈者からの贈呈意図や具体的な感謝等の気持ちを被贈呈者に細やかに伝えることができ、贈呈者による被贈呈者リストの作成が容易になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は本発明に係るカタログギフトシステムのイメージ図である。
図2図2は本発明に係る第一の実施例におけるカタログギフトシステムのフロー図である。
図3図3は贈呈用途データベースの内容例である。
図4図4は贈呈品価格帯データベースの内容例である。
図5図5は贈呈品データベースの内容例である。
図6図6はデータベースへの入力画面の一部のプルダウンメニュー例である。
図7図7は熨斗データベースの内容例である。
図8図8はあいさつ文テンプレートデータベースの内容例である。
図9図9は贈呈品グループデータベースの内容例である。
図10図10は贈呈品グループデータ作成モジュールのブロック図である。
図11図11は贈呈者宛名データベースの内容例である。
図12図12はあいさつ文カスタマイズモジュールのブロック図である。
図13図13は被贈呈者データ作成モジュールのブロック図である。
図14図14は被贈呈者データベースの内容例である。
図15図15は被贈呈者データベースへの一覧表形式での入力データ例である。
図16図16は被贈呈者総合データリスト一括作成モジュールのブロック図である。
図17図17はあいさつ状の例である。
図18図18はあいさつ文画面の例である。
図19図19は贈呈品リスト表示画面の例である。
図20図20は贈呈品決定画面の例である。
図21図21は第二の実施例におけるカタログギフトシステムのフロー図である。
図22図22は被贈呈者が入力する被贈呈者データ入力画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は以上のような構成であるので、これを図面に基づきながら本発明の実施の形態を説明する。
すなわち、本発明に係るカタログギフトシステムは、贈呈品提供業者において、利用者である贈呈者の利便性が高くなるように、贈呈者において、被贈呈者の満足度を高められるように、被贈呈者において、贈呈者からのメッセージを受け取ることができるように構成されている。
【実施例0018】
図1は、本発明に係るカタログギフトシステムの実施例のイメージ図であって、カタログギフトシステム1が贈呈品提供業者端末10と管理サーバー11とデータベース20と贈呈者端末30と被贈呈者端末40とインターネット50から構成されていることを示すものである。
【0019】
図2は、本発明に係るカタログギフトシステムの第1の実施例のフロー図であり、この図のSTEPに従って、カタログギフトシステムの機能を説明する。
【0020】
まず贈答品提供業者が、贈呈者が贈呈品を選択する過程を説明する。図2のSTEP01において、まず贈答品提供業者は、図1の贈呈品提供業者端末10から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて贈呈品用途データを贈呈品用途データベース21に入力する。入力内容は、図3に例示するように、結婚式、通夜・葬儀、祝典等の用途名称や、それらの用途に応じたキーワード等である。
【0021】
図2のSTEP02において、贈答品提供業者は、図1の贈呈品提供業者端末10から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて贈呈品価格帯データを贈呈品価格帯データベース22に入力する。入力内容は、図5に例示するような贈呈品の名称と、用途と、所定の幅のある価格帯で、結婚式、通夜・葬儀、祝典等の用途により、価格帯を別々に設定することもできる。
【0022】
図2のSTEP03において、贈答品提供業者は、図1の贈呈品提供業者端末10から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて贈呈品データを贈呈品データベース23に入力する。入力内容は、図4に例示するような所定の幅のある価格帯で、用途、価格帯は、図6に示すようなプルダウンメニューで入力するようにすれば、入力の負担を軽減することができる。また、贈呈品の画像をアップロードして入力することができる。
【0023】
図2のSTEP04において、贈答品提供業者は、図1の贈呈品提供業者端末10から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて熨斗データを熨斗データベース24に入力する。入力内容は、図7に例示するような用途と、熨斗の種類と、表書きなどである。
【0024】
図2のSTEP05において、贈答品提供業者は、図1の贈呈品提供業者端末10から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じてあいさつ文テンプレートをあいさつ文テンプレートデータベース25に入力する。入力内容は、図8に例示するような用途と、文例である。文例は、後述するようにカスタマイズが可能で、また、テンプレートには、文例を指定しない空欄も含まれ、贈呈者が自由に作成することもできる。
【0025】
図2のSTEP06において、贈答品提供業者は、図1の贈呈品提供業者端末10から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて贈答品グループを作成し、贈答品グループデータベース26に入力する。この作成作業において、贈呈品提供業者が図6に示すようなプルダウンメニューで贈呈品の用途と価格帯を指定すると、図10に示す贈呈品グループデータ作成モジュール12の抽出条件需要部が指定された用途と価格帯を受け取り、抽出条件合致対象抽出部が贈呈品データベース23に保存された贈呈品から該当する用途と価格帯の贈呈品を抽出し、STEP07において、抽出条件合致グループ作成部が、用途と価格帯が適合する贈答品グループを作成して、贈呈品グループデータベース26に保存する。
【0026】
次に贈呈者が被贈呈者に贈呈する贈呈品を選択する過程を説明する。図2のSTEP08において、贈呈者は、図1の贈呈者端末30から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて自身の贈呈者データと、贈呈イベント名と、贈呈イベントの有効期限とを、贈呈者データベース27に入力する。入力内容は、図11に例示するような贈呈者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどである。また、支払方法なども保存することができる。
【0027】
図2のSTEP09、STEP10、STEP11において、贈呈者があいさつ文をカスタマイズする過程を説明する。STEP09において、贈呈者は図1の贈呈者端末30から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて、あいさつ文テンプレートデータベース25に接続し、あいさつ文テンプレートを照会する。STEP10において、図13で示すように、あいさつ文カスタマイズモジュール14の選択データ受容部により、贈呈者端末30にあいさつ文テンプレートデータベース25に保存されたあいさつ文テンプレートが標示され、贈呈者は、その際の贈呈について適切なあいさつ文を選択すると、STEP11において、必要ならば選択したあいさつ文テンプレートをカスタマイズする。カスタマイズされたあいさつ文は図1の贈呈者端末30から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて、あいさつ文テンプレートデータベース25に保存される。なお、カスタマイズされなかったあいさつ文テンプレートデータについては、あらかじめあいさつ文テンプレートに番号を付しておき、カスタマイズ後のあいさつ文については、あらかじめ付された番号に枝番を付すような形で保存して、カスタマイズを行った贈呈者と紐づけし、カスタマイズを行った贈呈者以外には表示されないようにする。また、あいさつ文テンプレートには、例文のない空白のものも用意し、この空白のテンプレートにもあらかじめ番号を付しておき、贈呈者が新たなあいさつ文を作成した場合、枝番を付して新たなあいさつ文を作成した贈呈者と紐づけし、新たなあいさつ文作成を行った贈呈者以外には表示されないようにする。贈呈品提供業者が付したあいさつ文テンプレートの番号例は、図8に示されている。また、カスタマイズを行った場合に枝番を付した場合の番号例は、図15のあいさつ文の選択欄(プルダウンメニュー)に、贈呈品提供業者が付したあいさつ文テンプレートの番号に、ハイフンを付してその後枝番を付す形で表示されている。
【0028】
図2のSTEP12において、贈呈者が被贈呈者のデータを作成する過程を説明する。STEP12において、贈呈者は図1の贈呈者端末30から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて、熨斗データベース24、あいさつ文テンプレートデータベース25、贈呈品グループデータベース26、および贈呈者データベース27の自分のデータに接続し、贈呈品を贈呈する相手である、被贈呈者の氏名・住所等データを入力し、熨斗データ、あいさつ文テンプレートデータ、贈呈品グループデータを選択すると、被贈呈者データ作成モジュール13の選択データ受容部が選択肢を受け取り、選択データ抽出部が選択された熨斗データ、あいさつ文テンプレートデータ、贈答品グループデータを、被贈呈者データ作成モジュール13の選択データ組合せ部が、入力された被贈呈者データおよび贈呈者及び贈呈イベント名と、贈呈イベントの有効期限のデータと組み合わせて、被贈呈者データを作成し、被贈呈者データベース28に保存する。保存された被贈呈者データの例が、図14の被贈呈者データベース28である。
【0029】
なお、STEP09、STEP10、STEP11と、STEP12は、順番が入れ替わってもよい。
【0030】
また、被贈呈者数が多いなど、STEP09、STEP10、STEP11、STEP12について各々の被贈呈者データ作成を行うのが煩雑である場合は、図15に示すような一覧表形式のデータをあらかじめ作成し、一括で被贈呈者データベースに入力することもできる。被贈呈者データの構成データのうち、各々入力することが必要なものは直接入力し、選択可能なものはプルダウンで選択するようにして作成されたデータを、図1の贈呈者端末30から、インターネット50経由で管理サーバー10にアップロードすると、被贈呈者データリスト一括作成モジュール15のデータリスト受容部が受け取り、データリスト解析部で直接入力されたデータと選択されたデータを解析し、選択データ組合せ
部が、熨斗データベース24、あいさつ文テンプレートデータベース25、贈呈品グループデータベース26、および贈呈者データベース27の自分のデータから該当のデータを組み合わせて、被贈呈者データを作成し、被贈呈者データベース28に保存する。
【0031】
図2のSTEP13において、贈呈者が被贈呈者に本発明にかかるカタログギフトシステム1を利用して贈呈品を贈呈する過程を説明する。STEP12までで作成された被贈呈者データベースのデータから、台紙31と二次元コードカード32を出力し、組み合わせておく。二次元コードは台紙31に直接印刷されてもよい。台紙は、被贈呈者データの宛名に郵送される場合や、式典等会場で直接渡される、座席カードと兼用されるなどの方法で被贈呈者に渡される。
【0032】
図2のSTEP14、STEP15、STEP16、STEP17において、被贈呈者が贈呈品を受け取る過程を説明する。
【0033】
STEP14において、被贈呈者は、二次元コード読み取り機能を備える被贈呈者端末40で、二次元コードカードの二次元コードを読み取ると、インターネット50経由で管理サーバー10に被贈呈者データが送られ、管理サーバー11はその被贈呈者が指定されているあいさつ文テンプレートデータベース25と接続する。
【0034】
STEP15において、あいさつ文テンプレートデータベース25のデータが管理サーバー11からインターネット50を経由して被贈呈者端末40に送られ、図18に示すようなあいさつ文表示画面41が被贈呈者端末40に表示される。
【0035】
その後所定の時間の経過又は被贈呈者端末40の画面をタップするなどの操作によりSTEP16に進むと、贈呈品グループデータベース26のデータが管理サーバー11からインターネット50を経由して被贈呈者端末40に送られ、図19に示すような贈呈品選択画面42が被贈呈者端末40に表示される。
【0036】
STEP17において、贈呈品選択画面42の贈答品を選択すると図20に示すような贈呈品決定画面43が被贈呈者端末40に表示され、被贈呈者が贈呈品を決定すると、その指示がインターネット50経由で管理サーバー10に送られ、被贈呈者データベース28に保存される。
【0037】
STEP18において、贈呈品データベース23、熨斗データベース24、あいさつ文テンプレートデータベース25、贈呈者データベース27、被贈呈者データベース28のデータを管理サーバー10に送り、被贈呈者への贈呈品発送データ、贈呈者への請求データを作成する。
【実施例0038】
図21は、本発明に係るカタログギフトシステムの第1の実施例のフロー図であり、この図のSTEPに従って、カタログギフトシステムの機能を説明する。
【0039】
第2の実施例は、イベント等で宛名を定めず配布する場合のものである。図21のSTEP01からSTEP11までは、第1の実施例と同一である。
【0040】
図21のSTEP12において、贈呈者は図1の贈呈者端末30から、インターネット50経由で管理サーバー10を通じて、熨斗データベース24、あいさつ文テンプレートデータベース25、贈呈品グループデータベース26、および贈呈者データベース27の自分のデータに接続し、贈呈品を贈呈する対象である被贈呈者の人数分の被贈呈者コードを入力し、熨斗データ、あいさつ文テンプレートデータ、贈呈品グループデータを選択すると、被贈呈者データ作成モジュール13の選択データ受容部が選択肢を受け取り、選択データ抽出部が選択された熨斗データ、あいさつ文テンプレートデータ、贈答品グループデータを、被贈呈者データ作成モジュール13の選択データ組合せ部が、入力された被贈呈者データおよび贈呈者及び贈呈イベント名と、贈呈イベントの有効期限のデータと組み合わせて、被贈呈者データを作成し、被贈呈者データベース28に保存する。
【0041】
図21のSTEP013からSTEP15までは、第1の実施例と同一である。
【0042】
図21のSTEP016において、被贈呈者コードのみ設定され、宛名等のデータのない被贈呈者に対しては、管理サーバー11から被贈呈者データ入力画面が送られる。STEP17において、被贈呈者データが入力されると、管理サーバー11において、被贈呈者データベースに保存されていて、データ入力のない被贈呈者コードが付与され、被贈呈者データベースに保存される。
【0043】
図21のSTEP018からSTEP21までは、第1の実施例の図2のSTEP016からSTEP19と同一である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、ギフトの贈呈だけでなく、電子商取引のためのプラットフォームなどにおいても、応用することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 贈呈品提供システム
10 贈呈品提供業者端末
11 管理サーバー
12 贈呈品グループデータ作成モジュール
13 被贈呈者データ作成モジュール
14 あいさつ文カスタマイズモジュール
15 被贈呈者データリスト一括作成モジュール
20 データベース
21 贈呈用途データベース
22 贈呈品価格帯データベース
23 贈呈品データベース
24 熨斗データベース
25 あいさつ文テンプレートデータベース
26 贈呈品グループデータベース
27 贈呈者データベース
28 被贈呈者データベース
30 贈呈者端末
31 台紙
32 二次元コードカード
40 被贈呈者端末
41 あいさつ文表示画面
42 贈呈品選択画面
43 贈呈品決定画面
44 被贈呈者が入力する被贈呈者データ入力画面
50 インターネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22