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特開2024-169282温水循環装置(ボイラーによる温水の循環装置及びラジケーター)
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169282
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】温水循環装置(ボイラーによる温水の循環装置及びラジケーター)
(51)【国際特許分類】
   F24H 1/06 20220101AFI20241128BHJP
   F24H 1/18 20220101ALI20241128BHJP
   F24H 9/06 20060101ALI20241128BHJP
   F24D 15/00 20220101ALI20241128BHJP
【FI】
F24H1/06 Z
F24H1/18 G
F24H9/06 301Z
F24D15/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023216187
(22)【出願日】2023-12-21
(31)【優先権主張番号】10-2023-0067052
(32)【優先日】2023-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522502129
【氏名又は名称】チョ ドヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】チョ ドヨン
【テーマコード(参考)】
3L034
3L037
3L072
3L122
【Fターム(参考)】
3L034AA04
3L037CA02
3L037CB10
3L037CC07
3L072AB10
3L072AC01
3L072AD09
3L072AD19
3L122AA02
3L122AA34
3L122AA62
3L122AB22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】携帯用ストーブの発熱部に加熱部が着座することで、既存の携帯用ストーブに容易に適用できる温水循環装置を提供する。
【解決手段】温水循環装置100に関し、水が貯蔵される貯蔵部110と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部120と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動する循環管130とを含め、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設けられた循環管を循環して暖房ができるようにする温水循環装置に関する。本発明は、水が貯蔵される貯蔵部と、内部に収容された水が加熱される加熱部と、前記貯蔵部から加熱部に水を供給するための給水管121と、前記加熱部から貯蔵部に水を供給するための循環管とを含むことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水が貯蔵される貯蔵部と、
内部に収容された水が加熱される加熱部と、
前記貯蔵部から加熱部に水を供給するための給水管と、
前記加熱部から貯蔵部に水を供給するための循環管とを含むことを特徴とする温水循環装置。
【請求項2】
前記貯蔵部には、水を注入するための注入口と、
前記加熱部に水を供給する流出口と、
前記循環管を循環した水が流入する流入口とが形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の温水循環装置。
【請求項3】
前記加熱部には、前記給水管が接続設置される第1接続管と、
前記循環管と接続設置される第2接続管が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の温水循環装置。
【請求項4】
前記加熱部は、後端に下方に突出して形成された突出部が、延びて形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の温水循環装置。
【請求項5】
前記加熱部の下部には、着座部が備えられたことを特徴とする、請求項1に記載の温水循環装置。
【請求項6】
前記着座部は、下部が開放するように形成される着座部材からなり、
前記着座部材の前面部には、換気孔が形成され、
背面部には、開放部が形成されたことを特徴とする、請求項5に記載の温水循環装置。
【請求項7】
前記給水管は、チェックバルブを備えるが、
前記チェックバルブは、前記加熱部の上部面と平行な方向に設置されることを特徴とする、請求項3に記載の温水循環装置。
【請求項8】
前記第2接続管は、内側にオリフィスが形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の温水循環装置。
【請求項9】
前記循環管が接続される流入口に、チェックバルブが備えられ、
前記チェックバルブは、前記貯蔵部の上部面と平行な方向に設けられることを特徴とする、請求項2に記載の温水循環装置。
【請求項10】
前記流入口には、貯蔵部内側に第1延長管が設けられることを特徴とする、請求項2に記載の温水循環装置。
【請求項11】
前記第1接続管には、加熱部内側に第2延長管が備えられることを特徴とする、請求項3に記載の温水循環装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温水循環装置に関し、さらに詳細には、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管を含めて、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設けられた循環管を循環して暖房ができるようにする温水循環装置に関する。
【背景技術】
【0002】
【0003】
一般的に、携帯用ストーブは、ブタンガスを燃料として使用し、そのサイズが小型で持ち運びに便利な一方、狭い空間での使用が可能で、寒い冬の屋外で、便利で安全に使用できるように製作されたものである。
【0004】
このような理由で、携帯用ストーブは、冬季や気温の低い時期に、屋外で登山、釣りなどのレジャー活動を楽しんだり、または各種作業を行う場合、寒さを克服するために多く使用されている。
【0005】
このような従来の携帯用ストーブは、底面には、脚部が備えられ、上部には、ハンドルが備えられた本体と、正方形の窪み型ヒーター固定具を介して本体の前方下部に設けられたセラミックヒーターとを含む。
【0006】
そして、セラミックヒーターの周縁部には、反射板が設けられ、セラミックヒーターの前方部には、安全網が設けられ、セラミックヒーターの上方部と本体の上面部とには、内部熱吐出口が設けられ、セラミックヒーターの下端中央部には、パイロットバーナーとスパークプラグとがインストールされる。
【0007】
また、本体の背面底部には、携帯用ブタンガス容器が設けられる空間部が備えられ、本体の上部面、又は一側面部には、点火、消化、及びガス供給量調節レバーが設けられた構成を有している。
【0008】
しかし、このような従来の携帯用ストーブは、単に屋外で寒さを克服するために熱を発散する機能のみを有しており、セラミックヒーターの前方、又は吐出口付近でのみ暖かさが感じられるだけで、使用者の体全体に暖かさを供給するには役不足であった。
【0009】
このような問題点を解決するための従来技術として、大韓民国登録特許第10-1075132号に温水ボイラー、及びコーヒーポット兼用携帯用ストーブが掲載されているが、その技術的構成は、内部にガス筒を収容し、前記ガス筒から供給されたガスを燃焼させ熱を発生させる発熱部を備えた本体、内部に水を収容することができるように前記本体に取り付ける水槽、及び前記水槽の流入口と流出口との間に接続されて前記水槽に収容された水を循環させる循環管を含み、前記循環管は、前記発熱部を通過するように設けられ、内部を流れる水が加熱されるようにする金属材質の湯水パイプを含むことを特徴とする。
【0010】
しかし、前記従来技術は、本体を貫通するように温水パイプを設置して使用することで従来の携帯用ストーブには容易に適用できない問題があった。
【0011】
一方、大韓民国公開特許第10-2017-0076400号には、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が循環する循環管とを含み、加熱部が携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、クッション、椅子などに設けられた循環管を循環して暖房できるようにする温水循環装置が示されているが、加熱部が単純な四角筒状に形成され、水が全て加熱されて蒸発する場合、過熱して加熱部が破損したり、爆発するなどの問題点が発生した。
【0012】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
(特許文献1)特許文献1:大韓民国公開特許第10-2017-0076400号
(特許文献2)特許文献2:大韓民国登録特許第10?1075132号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、前記のような問題を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管とを含み、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設置された循環管を循環して暖房ができるようにする温水循環装置を提供することにある。
【0015】
また、本発明の目的は、携帯用ストーブの発熱部に加熱部が着座することで、既存の携帯用ストーブに容易に適用できる温水循環装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記の目的を達成するための本発明は、以下の通りである。
【0018】
水が貯蔵される貯蔵部と、内部に収容された水が加熱される加熱部と、前記貯蔵部から加熱部に水を供給するための給水管と、前記加熱部から貯蔵部に水を供給するための循環管とを含む温水循環装置を提供することができる。
【0019】
また、前記貯蔵部には、水を注入するための注入口と、前記加熱部に水を供給する流出口と、前記循環管を循環した水が流入する流入口とが形成されたことを特徴とする。
【0020】
また、前記加熱部は、前記給水管が接続設置される第1接続管と、前記循環管と接続設置される第2接続管とを備えることを特徴とする。
【0021】
また、前記加熱部は、鉱炭に下方に突出形成された突出部が、延びて形成されたことを特徴とする。
【0022】
また、前記加熱部の下部には、着座部が備えられたことを特徴とする。
【0023】
また、前記着座部は、下部が開放するように形成される着座部材からなり、前記着座部材の前面部に換気孔が形成され、後面部には、開放部が形成されたことを特徴とする。
【0024】
また、前記給水管には、チェックバルブが備えられるが、前記チェックバルブは、前記加熱部の上部面と平行な方向に設けられることを特徴とする。
【0025】
また、前記第2接続管は、内側にオリフィスが形成されたことを特徴とする。
【0026】
また、前記循環管が接続される流入口にチェックバルブが備えられるが、前記チェックバルブは、収納部の上部面と平行な方向に備えられる。
【0027】
また、前記流入口には、貯蔵部の内側に第1延長管が設けられることを特徴とする。
【0028】
また、前記第1接続管には、加熱部内側に第2延長管が設けられることを特徴とする。
【0029】
【発明の効果】
【0030】
本発明に係れば、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管とを含み、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部から発生する熱により加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設けられた循環管を循環して暖房ができるようにする優れた効果を有する。
【0031】
また、本発明は、携帯用ストーブの発熱部に加熱部が着座することで既存の携帯用ストーブに容易に適用できる効果を有する。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明に係る温水循環装置を示す斜視図である。
図2】本発明に係る温水循環装置を示す分離斜視図である。
図3】本発明に係る温水循環装置を示す断面図である。
図4】本発明に係る温水循環装置を携帯用ストーブに結合するための状態を示す図である。
図5】本発明に係る温水循環装置の使用状態図である。
図6】本発明に係る温水循環装置の他の実施形態を示す図である。
図7】本発明に係る温水循環装置のさらに他の実施形態を示す図である。
図8】本発明に係る温水循環装置のさらに他の実施形態を示す図である。
図9】本発明に係る温水循環装置のさらに他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に説明する。 図面上の同一の構成要素については同一の参照符号を用い、同一の構成要素について重複する説明は省略する。そして、本発明は多くの異なる形態で実施することができ、記述された実施形態に限定されないことを理解されたい。
【0035】
【0036】
図1は、本発明に係る温水循環装置を示す斜視図であり、図2は、本発明に係る温水循環装置を示す分離斜視図であり、図3は、本発明に係る温水循環装置を示す断面図であり、図4は、本発明に係る温水循環装置を携帯用ストーブに結合するための状態を示す図であり、図5は、本発明に係る温水循環装置の使用状態図であり、図6は、本発明に係る温水循環装置の他の実施形態を示す図であり、図7?図9は、本発明に係る温水循環装置のさらに他の実施形態を示す図である。
【0037】
【0038】
本発明は、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管とを含み、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱により加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設けられた循環管を循環して暖房できるようにする温水循環装置100に関する。
【0039】
本発明の構成は、図1?図5に示すように、大きく水が貯蔵される貯蔵部110と、前記貯蔵部110に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部120と、前記加熱部120で加熱された温水が循環する循環管130とを含む。
【0040】
さらに詳しく説明すると、前記貯蔵部110は、水が貯蔵されるように内部に空間が形成され、一側には水を注入することができるように注入口112が形成される。
【0041】
このとき、前記注入口112には、栓114が備えられ、貯蔵部110の内側に異物が流入しないようにすることは勿論である。
【0042】
また、前記栓114には、後述する循環管130と接続される流入口114aが備えられ、注入口112を閉鎖するとともに、循環管130から循環した温水が再び貯蔵部110に流入できるように構成することができ、流入口114aが注入口112に設置され得ることもある。
【0043】
そして、前記貯蔵部110の上端には、温水循環装置100を容易に運搬できるように、ハンドル110aが形成され得る。
【0044】
一方、加熱部120は、内側に貯蔵部110から供給された水が収容できるように、内部に空間が形成された箱状に形成される。
【0045】
すなわち、前記貯蔵部110の一側には、流出口116が形成され、前記加熱部120には給水管121が備えられ、前記流出口116と給水管121とが接続されるようになって、貯蔵部110に貯蔵された水が加熱部120に移動できるようになるものである。
【0046】
このとき、前記給水管121には、チェックバルブ121aが備えられ、前記貯蔵部110に貯蔵された水が加熱部120側に供給され得るようになっており、加熱部120に移動した水が再び貯蔵部110に移動することを防止し、後述する循環管130を介して水が容易に循環できるようにする。
【0047】
また、前記チェックバルブ121aは、前記加熱部120の上部面と平行な方向に設けられ、発熱部18によって加熱部120が加熱されて内部圧力が上昇しても、圧力上昇による影響がチェックバルブ121aに少なく及ぶことになるので、前記貯蔵部110から加熱部120側への水の供給ができるようにする効果があるのである。
【0048】
すなわち、前記チェックバルブ121aを前記加熱部120の上部面に垂直に設けると、開閉部が自重によって開放され得て、円滑な動作ができなくなる原因となる。
【0049】
一方、前記加熱部120の上部面には、第1接続管122が備えられ、前記給水管121が接続され、他側上部面には、第2接続管124が備えられ、前記循環管130が、前記第2接続管124と前記貯蔵部110の栓114に備えられた流入口114aとの間に接続設置されるようになる。
【0050】
したがって、前記貯蔵部110から給水管121に沿って加熱部120に移動した水が、加熱部120で加熱されて温水が生成されるようになり、前記加熱部120の内部圧力が加熱によって上昇するにつれて、加熱された温水が、前記チェックバルブ121aによって貯蔵部110に逆流されることなく第2接続管124を介して循環管130に供給され、暖房部を加熱した後、貯蔵部110に再び移動するようになり、循環が行われるようになるのである。
【0051】
このとき、前記循環管130は、椅子のシート、背もたれ、クッション、マット等の内部に設けられるもので、フレキシブルな材質で形成され、ジグザグ状に形成され、椅子又はマット等に着座した使用者に、さらに効率的に暖房を提供することができるようになるのである。
【0052】
また、前記第2接続管124の内側には、オリフィス124aが備えられ、加熱部120で加熱された温水が循環管130側に移動して循環できるように圧力をかけるようになり、別途の循環ポンプが不要になり、騒音が発生しないなどの効果がある。
【0053】
このとき、図6に示すように、前記オリフィス124aの前方には、チェックバルブ124bがさらに備えられ、前記加熱部120から循環管130側に加熱された水が加熱部120側に供給され得るようになり、循環管130から加熱部120側への水の移動を防止することになる。
【0054】
また、前記チェックバルブ124bは、前記加熱部120の上部面と平行な方向に設けられるが、前記チェックバルブ124bを前記加熱部120の上部面に垂直に設けると、開閉部が自重によって開放され得て、円滑な動作ができなくなる原因となる。
【0055】
このとき、前記加熱部120で加熱された温水が循環管130に移動すると、加熱部120の内部には負圧がかかるようになり、貯蔵部110の水を吸引して加熱部120に水を補うことになるのである。
【0056】
そして、前記貯蔵部110の下部には、接続棒118が形成され、前記加熱部120の上部には、前記接続棒118が結合される接続口126が形成され、ボルト等の締結部材126aによって接続棒118が接続口126の内側に挿入結合されることになり、貯蔵部110と加熱部120との接続が、さらに堅固になるようになる。
【0057】
このとき、前記貯蔵部110は、前記加熱部120に接続口126で溶接などの方法で直結することができる。
【0058】
一方、前記加熱部120は、後端に下方に突出して形成された突出部120aが、延びて形成される。
【0059】
このとき、前記発熱部18によって加熱部120が加熱されて生成された温水が、循環管130側に排出された後、貯蔵部110から水の供給が行われなくなっても前記突出部120aの形状により、常に突出部120aの下側に水が一定量溜まった状態となるため、加熱部120が空の状態に加熱される状況を予防するようにして、過熱による加熱部120の破損や爆発などの事故を防止できるようになる効果がある。
【0060】
すなわち、前記加熱部120がいっぱいになった場合に、加熱部120の上部に備えられた第2接続管124を介して温水が排出され得、そうでない場合、前記突出部120aにある程度の水が常に溜まった状態になるので、加熱部120の内部が空の状態に加熱されることを防止でき、過熱を防止し破損や爆発などを防止できるようになるのである。
【0061】
また、前記突出部120aは、後面が下方に向かうにつれて前面を向くように傾斜して形成され、加熱部120で加熱された温水から発生する水蒸気が突出部120aの背面傾斜に乗って、さらに円滑に突出部120aの下方に集まるようにすることで、突出部120aの下方に常に水が溜まった状態をより安定的に維持できるようにする効果があり、発熱部18と接する面積が広くなるので、加熱効果も高めることができる。
【0062】
一方、前記加熱部120は、携帯用ストーブ10の本体12に備えられ、熱を発散する発熱部18の上部に着座し、加熱部120に移動した水が加熱されるようにして温水を生産することになる。
【0063】
ここで、前記携帯用ストーブ10は、本体12に備えられたガス筒挿入部14にガス筒20を挿入設置し、ガス筒20から供給されるガスにより発熱部18で発熱して、周辺に熱気を発散することになるものであり、このような構成は公知の構成であり、本発明で請求するものではないので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0064】
ただし、前記加熱部120は、携帯用ストーブ10の発熱部18に着座して設置が完了することで、既存の携帯用ストーブ10に適用が容易な利点がある。
【0065】
このとき、前記加熱部120の下部には、着座部128が備えられ、携帯用ストーブ10の発熱部18に安定して着座するようにするが、前記着座部128は、下部が開放されるようにして発熱部18に対応する形状に形成される。
【0066】
そして、前記着座部128の前面部には、換気孔128aが貫通形成されて、発熱部18に供給されるガスが容易に外部に排出されるようにして携帯用ストーブ10を安全に使用できるようにし、発熱部18で発散する熱気が通過するようにしてストーブの機能も兼ねるようにする。
【0067】
また、前記着座部128の後面部には、開放部128bが形成され、前記加熱部120の突出部120aに発熱部18の熱気が円滑に伝達できるようにすることで、加熱効率を向上させることができるようにする効果がある。
【0068】
さらに、前記加熱部120には、前記着座部128の前方に一定距離離隔するように安全網129が設けられ、使用者が、発熱部18や加熱部120、着座部128に接近することを防止してけがを防止できるように構成される。
【0069】
【0070】
前記のような構成による温水循環装置100の作用関係について説明すると、次の通りである。
【0071】
まず、使用中の携帯用ストーブ10の発熱部18の上部に、加熱部120の着座部128が着座するようにして温水循環装置100を携帯用ストーブ10に設置する。
【0072】
次に、貯蔵部110の注入口112を介して貯蔵部110に水を供給する。
【0073】
次に、前記貯蔵部110の流出口116に接続された給水管121に沿って水が加熱部120に移動するようになり、加熱部120に供給された水は、発熱部18によって加熱されて温水が生産されるようになる。
【0074】
次に、加熱部120で加熱された温水が、第2接続管124を介して循環管130に供給され、温水が通過する循環管130が設けられた椅子30のシート、マット等の暖房部に着席したユーザーに暖房を提供できるようになる。
【0075】
次に、循環管130を通過した温水は、貯蔵部110の流入口114aを介して貯蔵部110に供給され、貯蔵部110、加熱部120及び循環管130を継続的に循環し、椅子30のシートに暖房を提供することになるのである。
【0076】
【0077】
一方、本発明に係る温水循環装置100’の他の実施形態に係れば、図7及び図8に示すように、注入口112とは別に流入口113を形成し、前記流入口113から貯蔵部110の内側に第1延長管113aを設けることもある。
【0078】
このとき、前記注入口112は、別個の栓(図示せず)が結合されて開閉されることができる。
【0079】
また、前記第1延長管113aは、下端が貯蔵部110の内側底面に微小に離隔されるように設けられ、楔状に形成されて、水の排出が円滑に行われるように構成される。
【0080】
そして、前記第1延長管113aが、貯蔵部110の内側に収容された水に浸された状態となり、第1延長管113aから水が排出されるとき、負圧がかからず、さらにスムーズに排出される効果がある。
【0081】
また、前記循環管130が接続される前記流入口113に接続される端部に、チェックバルブ113bが備えられ、前記循環管130から貯蔵部110に水が移動できるようにし、貯蔵部110の水が循環管130側に移動するのを防止するように構成することもある。
【0082】
また、前記チェックバルブ113bは、前記貯蔵部110の上部面と平行な方向に設けられるが、前記チェックバルブ113bを前記加熱部120の上部面に垂直に設けられたら開閉部が自重によって開放され得て、円滑な動作ができなくなる原因となる。
【0083】
また、第1接続管122には、加熱部120内側に第2延長管122aを設けることができる。
【0084】
ここで、前記第2延長管122aは、下端が加熱部120の内側底面に微小に離隔されるように設けられ、楔状に形成されて水の排出が円滑になるように構成される。
【0085】
そして、前記第2延長管122aが、加熱部120の内側に収容された水に浸された状態となり、第2延長管122aから水が排出されるとき、負圧がかからず、さらにスムーズに排出される効果がある。
【0086】
また、前記加熱部120の両側面には、側板125が備えられ、発熱部18から発生する熱気が外部に逃げることを防止して、熱効率を高めるように構成することができる。
【0087】
そして、前記加熱部120の前面には、安全網129との間に位置するように一定距離離隔されて遮蔽板127が備えられ、発熱部18から発生する熱気が、加熱部120の前面と遮蔽板127との間の隙間を通って流入するようにして、加熱部120にもう一度熱を伝達できるようにすることで熱効率を高める効果がある。
【0088】
また、前記貯蔵部110のの背面には、ハンガー具111が突出して備えられ、前記携帯用ストーブ10に備えられるハンドル(図示せず)をハンガー具111に掛けて固定できるように構成することもある。
【0089】
一方、図9に示すように、前記給水管121とチェックバルブ121aとの間に、チェックバルブ121aの内部に結着した異物を除去するための異物除去部材140をさらに備えることもある。
【0090】
このとき、前記異物除去部材140は、チェックバルブ121aの内部に異物が結着してボール部材が作動しない場合、ボール部材を強制的に移動させて異物を排出させることにより、チェックバルブ121aが円滑に作動するようにする役割をすることである。
【0091】
前記異物除去部材140は、T型管体142と、前記管体142に貫通結合される作動部材144と、前記作動部材144を弾性支持する弾性部材146とを含む。
【0092】
そこで、前記管体142の一側に、給水管121が接続され、チェックバルブ121aは、作動部材144と一直線上に結合されて、給水管121から供給される水が、管体142を介してチェックバルブ121aに供給される。
【0093】
そして、前記作動部材144は、チェックバルブ121aの内側に結合される長さに形成され、作動部材144の管体142の外部に露出した一側を押圧すると、チェックバルブ121aのボール部材を移動させて内部に結着された異物を加熱部120側に排出させるようになる。
【0094】
また、前記弾性部材146によって前記作動部材144が再び元の位置に戻ることができるようになる。
【0095】
そして、前記管体142の内部に結合された作動部材144の外周面には、Oリング148及び仕上げナット149が備えられ、管体142に流入した水が漏れることを防止することができる。
【0096】
【0097】
以上においては、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の権利範囲は、これに限定されるものではなく、本発明の実施形態と実質的に均等な範囲にあるものまで本発明の権利範囲が及ぶものであり、本発明の精神から逸脱しない範囲内で、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により様々に変形実施が可能である。
【産業上利用可能性】
【0098】
【0099】
本発明は、温水循環装置に関し、さらに詳細には、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管とを含み、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部から発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、 マットなどの暖房部に設けられた循環管を循環して暖房ができるようにする温水循環装置に関する。
【0100】
【符号の説明】
【0101】
10:携帯用ストーブ 12:本体
14:ガス筒挿入部 16:安全網
16a:空間部 18:発熱部
20:ガス缶 30:椅子
100:温水循環装置
110:貯蔵部 112:注入口
114:ストッパー 114a:流入口
116:流出口 118:接続棒
120:加熱部 120a:突出部
121:給水管 121a:チェックバルブ
124:第2接続管 124a:オリフィス
126:連結具 126a:締付部材
128:着座部 128a:換気穴
128b:開放部 130:循環管
【誤訳訂正書】
【提出日】2024-02-01
【誤訳訂正1】
【訂正対象書類名】明細書
【訂正対象項目名】全文
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温水循環装置に関し、さらに詳細には、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管を含めて、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設けられた循環管を循環して暖房ができるようにする温水循環装置に関する。
【背景技術】
【0002】
【0003】
一般的に、携帯用ストーブは、ブタンガスを燃料として使用し、そのサイズが小型で持ち運びに便利な一方、狭い空間での使用が可能で、寒い冬の屋外で、便利で安全に使用できるように製作されたものである。
【0004】
このような理由で、携帯用ストーブは、冬季や気温の低い時期に、屋外で登山、釣りなどのレジャー活動を楽しんだり、または各種作業を行う場合、寒さを克服するために多く使用されている。
【0005】
このような従来の携帯用ストーブは、底面には、脚部が備えられ、上部には、ハンドルが備えられた本体と、正方形の窪み型ヒーター固定具を介して本体の前方下部に設けられたセラミックヒーターとを含む。
【0006】
そして、セラミックヒーターの周縁部には、反射板が設けられ、セラミックヒーターの前方部には、安全網が設けられ、セラミックヒーターの上方部と本体の上面部とには、内部熱吐出口が設けられ、セラミックヒーターの下端中央部には、パイロットバーナーとスパークプラグとがインストールされる。
【0007】
また、本体の背面底部には、携帯用ブタンガス容器が設けられる空間部が備えられ、本体の上部面、又は一側面部には、点火、消化、及びガス供給量調節レバーが設けられた構成を有している。
【0008】
しかし、このような従来の携帯用ストーブは、単に屋外で寒さを克服するために熱を発散する機能のみを有しており、セラミックヒーターの前方、又は吐出口付近でのみ暖かさが感じられるだけで、使用者の体全体に暖かさを供給するには役不足であった。
【0009】
このような問題点を解決するための従来技術として、大韓民国登録特許第10-1075132号に温水ボイラー、及びコーヒーポット兼用携帯用ストーブが掲載されているが、その技術的構成は、内部にガス筒を収容し、前記ガス筒から供給されたガスを燃焼させ熱を発生させる発熱部を備えた本体、内部に水を収容することができるように前記本体に取り付ける水槽、及び前記水槽の流入口と流出口との間に接続されて前記水槽に収容された水を循環させる循環管を含み、前記循環管は、前記発熱部を通過するように設けられ、内部を流れる水が加熱されるようにする金属材質の湯水パイプを含むことを特徴とする。
【0010】
しかし、前記従来技術は、本体を貫通するように温水パイプを設置して使用することで従来の携帯用ストーブには容易に適用できない問題があった。
【0011】
一方、大韓民国公開特許第10-2017-0076400号には、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が循環する循環管とを含み、加熱部が携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、クッション、椅子などに設けられた循環管を循環して暖房できるようにする温水循環装置が示されているが、加熱部が単純な四角筒状に形成され、水が全て加熱されて蒸発する場合、過熱して加熱部が破損したり、爆発するなどの問題点が発生した。
【0012】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
(特許文献1)特許文献1:大韓民国公開特許第10-2017-0076400号
(特許文献2)特許文献2:大韓民国登録特許第101075132号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、前記のような問題を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管とを含み、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設置された循環管を循環して暖房ができるようにする温水循環装置を提供することにある。
【0015】
また、本発明の目的は、携帯用ストーブの発熱部に加熱部が着座することで、既存の携帯用ストーブに容易に適用できる温水循環装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記の目的を達成するための本発明は、以下の通りである。
【0018】
水が貯蔵される貯蔵部と、内部に収容された水が加熱される加熱部と、前記貯蔵部から加熱部に水を供給するための給水管と、前記加熱部から貯蔵部に水を供給するための循環管とを含む温水循環装置を提供することができる。
【0019】
また、前記貯蔵部には、水を注入するための注入口と、前記加熱部に水を供給する流出口と、前記循環管を循環した水が流入する流入口とが形成されたことを特徴とする。
【0020】
また、前記加熱部は、前記給水管が接続設置される第1接続管と、前記循環管と接続設置される第2接続管とを備えることを特徴とする。
【0021】
また、前記加熱部は、鉱炭に下方に突出形成された突出部が、延びて形成されたことを特徴とする。
【0022】
また、前記加熱部の下部には、着座部が備えられたことを特徴とする。
【0023】
また、前記着座部は、下部が開放するように形成される着座部材からなり、前記着座部材の前面部に換気孔が形成され、後面部には、開放部が形成されたことを特徴とする。
【0024】
また、前記給水管には、チェックバルブが備えられるが、前記チェックバルブは、前記加熱部の上部面と平行な方向に設けられることを特徴とする。
【0025】
また、前記第2接続管は、内側にオリフィスが形成されたことを特徴とする。
【0026】
また、前記循環管が接続される流入口にチェックバルブが備えられるが、前記チェックバルブは、収納部の上部面と平行な方向に備えられる。
【0027】
また、前記流入口には、貯蔵部の内側に第1延長管が設けられることを特徴とする。
【0028】
また、前記第1接続管には、加熱部内側に第2延長管が設けられることを特徴とする。
【0029】
【発明の効果】
【0030】
本発明に係れば、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管とを含み、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部から発生する熱により加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設けられた循環管を循環して暖房ができるようにする優れた効果を有する。
【0031】
また、本発明は、携帯用ストーブの発熱部に加熱部が着座することで既存の携帯用ストーブに容易に適用できる効果を有する。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明に係る温水循環装置を示す斜視図である。
図2】本発明に係る温水循環装置を示す分離斜視図である。
図3】本発明に係る温水循環装置を示す断面図である。
図4】本発明に係る温水循環装置を携帯用ストーブに結合するための状態を示す図である。
図5】本発明に係る温水循環装置の使用状態図である。
図6】本発明に係る温水循環装置の他の実施形態を示す図である。
図7】本発明に係る温水循環装置のさらに他の実施形態を示す図である。
図8】本発明に係る温水循環装置のさらに他の実施形態を示す図である。
図9】本発明に係る温水循環装置のさらに他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に説明する。 図
面上の同一の構成要素については同一の参照符号を用い、同一の構成要素について重複する説明は省略する。そして、本発明は多くの異なる形態で実施することができ、記述された実施形態に限定されないことを理解されたい。
【0035】
【0036】
図1は、本発明に係る温水循環装置を示す斜視図であり、図2は、本発明に係る温水循環装置を示す分離斜視図であり、図3は、本発明に係る温水循環装置を示す断面図であり、図4は、本発明に係る温水循環装置を携帯用ストーブに結合するための状態を示す図であり、図5は、本発明に係る温水循環装置の使用状態図であり、図6は、本発明に係る温水循環装置の他の実施形態を示す図であり、図7図9は、本発明に係る温水循環装置のさらに他の実施形態を示す図である。
【0037】
【0038】
本発明は、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管とを含み、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部で発生する熱により加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、マットなどの暖房部に設けられた循環管を循環して暖房できるようにする温水循環装置100に関する。
【0039】
本発明の構成は、図1図5に示すように、大きく水が貯蔵される貯蔵部110と、前記貯蔵部110に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部120と、前記加熱部120で加熱された温水が循環する循環管130とを含む。
【0040】
さらに詳しく説明すると、前記貯蔵部110は、水が貯蔵されるように内部に空間が形成され、一側には水を注入することができるように注入口112が形成される。
【0041】
このとき、前記注入口112には、栓114が備えられ、貯蔵部110の内側に異物が流入しないようにすることは勿論である。
【0042】
また、前記栓114には、後述する循環管130と接続される流入口114aが備えられ、注入口112を閉鎖するとともに、循環管130から循環した温水が再び貯蔵部110に流入できるように構成することができ、流入口114aが注入口112に設置され得ることもある。
【0043】
そして、前記貯蔵部110の上端には、温水循環装置100を容易に運搬できるように、ハンドル110aが形成され得る。
【0044】
一方、加熱部120は、内側に貯蔵部110から供給された水が収容できるように、内部に空間が形成された箱状に形成される。
【0045】
すなわち、前記貯蔵部110の一側には、流出口116が形成され、前記加熱部120には給水管121が備えられ、前記流出口116と給水管121とが接続されるようになって、貯蔵部110に貯蔵された水が加熱部120に移動できるようになるものである。
【0046】
このとき、前記給水管121には、チェックバルブ121aが備えられ、前記貯蔵部110に貯蔵された水が加熱部120側に供給され得るようになっており、加熱部120に移動した水が再び貯蔵部110に移動することを防止し、後述する循環管130を介して水が容易に循環できるようにする。
【0047】
また、前記チェックバルブ121aは、前記加熱部120の上部面と平行な方向に設けられ、発熱部18によって加熱部120が加熱されて内部圧力が上昇しても、圧力上昇による影響がチェックバルブ121aに少なく及ぶことになるので、前記貯蔵部110から加熱部120側への水の供給ができるようにする効果があるのである。
【0048】
すなわち、前記チェックバルブ121aを前記加熱部120の上部面に垂直に設けると、開閉部が自重によって開放され得て、円滑な動作ができなくなる原因となる。
【0049】
一方、前記加熱部120の上部面には、第1接続管122が備えられ、前記給水管121が接続され、他側上部面には、第2接続管124が備えられ、前記循環管130が、前記第2接続管124と前記貯蔵部110の栓114に備えられた流入口114aとの間に接続設置されるようになる。
【0050】
したがって、前記貯蔵部110から給水管121に沿って加熱部120に移動した水が、加熱部120で加熱されて温水が生成されるようになり、前記加熱部120の内部圧力が加熱によって上昇するにつれて、加熱された温水が、前記チェックバルブ121aによって貯蔵部110に逆流されることなく第2接続管124を介して循環管130に供給され、暖房部を加熱した後、貯蔵部110に再び移動するようになり、循環が行われるようになるのである。
【0051】
このとき、前記循環管130は、椅子のシート、背もたれ、クッション、マット等の内部に設けられるもので、フレキシブルな材質で形成され、ジグザグ状に形成され、椅子又はマット等に着座した使用者に、さらに効率的に暖房を提供することができるようになるのである。
【0052】
また、前記第2接続管124の内側には、オリフィス124aが備えられ、加熱部120で加熱された温水が循環管130側に移動して循環できるように圧力をかけるようになり、別途の循環ポンプが不要になり、騒音が発生しないなどの効果がある。
【0053】
このとき、図6に示すように、前記オリフィス124aの前方には、チェックバルブ124bがさらに備えられ、前記加熱部120から循環管130側に加熱された水が加熱部120側に供給され得るようになり、循環管130から加熱部120側への水の移動を防止することになる。
【0054】
また、前記チェックバルブ124bは、前記加熱部120の上部面と平行な方向に設けられるが、前記チェックバルブ124bを前記加熱部120の上部面に垂直に設けると、開閉部が自重によって開放され得て、円滑な動作ができなくなる原因となる。
【0055】
このとき、前記加熱部120で加熱された温水が循環管130に移動すると、加熱部120の内部には負圧がかかるようになり、貯蔵部110の水を吸引して加熱部120に水を補うことになるのである。
【0056】
そして、前記貯蔵部110の下部には、接続棒118が形成され、前記加熱部120の上部には、前記接続棒118が結合される接続口126が形成され、ボルト等の締結部材126aによって接続棒118が接続口126の内側に挿入結合されることになり、貯蔵部110と加熱部120との接続が、さらに堅固になるようになる。
【0057】
このとき、前記貯蔵部110は、前記加熱部120に接続口126で溶接などの方法で直結することができる。
【0058】
一方、前記加熱部120は、後端に下方に突出して形成された突出部120aが、延びて形成される。
【0059】
このとき、前記発熱部18によって加熱部120が加熱されて生成された温水が、循環管130側に排出された後、貯蔵部110から水の供給が行われなくなっても前記突出部120aの形状により、常に突出部120aの下側に水が一定量溜まった状態となるため、加熱部120が空の状態に加熱される状況を予防するようにして、過熱による加熱部120の破損や爆発などの事故を防止できるようになる効果がある。
【0060】
すなわち、前記加熱部120がいっぱいになった場合に、加熱部120の上部に備えられた第2接続管124を介して温水が排出され得、そうでない場合、前記突出部120aにある程度の水が常に溜まった状態になるので、加熱部120の内部が空の状態に加熱されることを防止でき、過熱を防止し破損や爆発などを防止できるようになるのである。
【0061】
また、前記突出部120aは、後面が下方に向かうにつれて前面を向くように傾斜して形成され、加熱部120で加熱された温水から発生する水蒸気が突出部120aの背面傾斜に乗って、さらに円滑に突出部120aの下方に集まるようにすることで、突出部120aの下方に常に水が溜まった状態をより安定的に維持できるようにする効果があり、発熱部18と接する面積が広くなるので、加熱効果も高めることができる。
【0062】
一方、前記加熱部120は、携帯用ストーブ10の本体12に備えられ、熱を発散する発熱部18の上部に着座し、加熱部120に移動した水が加熱されるようにして温水を生産することになる。
【0063】
ここで、前記携帯用ストーブ10は、本体12に備えられたガス筒挿入部14にガス筒20を挿入設置し、ガス筒20から供給されるガスにより発熱部18で発熱して、周辺に熱気を発散することになるものであり、このような構成は公知の構成であり、本発明で請求するものではないので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0064】
ただし、前記加熱部120は、携帯用ストーブ10の発熱部18に着座して設置が完了することで、既存の携帯用ストーブ10に適用が容易な利点がある。
【0065】
このとき、前記加熱部120の下部には、着座部128が備えられ、携帯用ストーブ10の発熱部18に安定して着座するようにするが、前記着座部128は、下部が開放されるようにして発熱部18に対応する形状に形成される。
【0066】
そして、前記着座部128の前面部には、換気孔128aが貫通形成されて、発熱部18に供給されるガスが容易に外部に排出されるようにして携帯用ストーブ10を安全に使用できるようにし、発熱部18で発散する熱気が通過するようにしてストーブの機能も兼ねるようにする。
【0067】
また、前記着座部128の後面部には、開放部128bが形成され、前記加熱部120の突出部120aに発熱部18の熱気が円滑に伝達できるようにすることで、加熱効率を向上させることができるようにする効果がある。
【0068】
さらに、前記加熱部120には、前記着座部128の前方に一定距離離隔するように安全網129が設けられ、使用者が、発熱部18や加熱部120、着座部128に接近することを防止してけがを防止できるように構成される。
【0069】
【0070】
前記のような構成による温水循環装置100の作用関係について説明すると、次の通りである。
【0071】
まず、使用中の携帯用ストーブ10の発熱部18の上部に、加熱部120の着座部128が着座するようにして温水循環装置100を携帯用ストーブ10に設置する。
【0072】
次に、貯蔵部110の注入口112を介して貯蔵部110に水を供給する。
【0073】
次に、前記貯蔵部110の流出口116に接続された給水管121に沿って水が加熱部120に移動するようになり、加熱部120に供給された水は、発熱部18によって加熱されて温水が生産されるようになる。
【0074】
次に、加熱部120で加熱された温水が、第2接続管124を介して循環管130に供給され、温水が通過する循環管130が設けられた椅子30のシート、マット等の暖房部に着席したユーザーに暖房を提供できるようになる。
【0075】
次に、循環管130を通過した温水は、貯蔵部110の流入口114aを介して貯蔵部110に供給され、貯蔵部110、加熱部120及び循環管130を継続的に循環し、椅子30のシートに暖房を提供することになるのである。
【0076】
【0077】
一方、本発明に係る温水循環装置100’の他の実施形態に係れば、図7及び図8に示すように、注入口112とは別に流入口113を形成し、前記流入口113から貯蔵部110の内側に第1延長管113aを設けることもある。
【0078】
このとき、前記注入口112は、別個の栓(図示せず)が結合されて開閉されることができる。
【0079】
また、前記第1延長管113aは、下端が貯蔵部110の内側底面に微小に離隔されるように設けられ、楔状に形成されて、水の排出が円滑に行われるように構成される。
【0080】
そして、前記第1延長管113aが、貯蔵部110の内側に収容された水に浸された状態となり、第1延長管113aから水が排出されるとき、負圧がかからず、さらにスムーズに排出される効果がある。
【0081】
また、前記循環管130が接続される前記流入口113に接続される端部に、チェックバルブ113bが備えられ、前記循環管130から貯蔵部110に水が移動できるようにし、貯蔵部110の水が循環管130側に移動するのを防止するように構成することもある。
【0082】
また、前記チェックバルブ113bは、前記貯蔵部110の上部面と平行な方向に設けられるが、前記チェックバルブ113bを前記加熱部120の上部面に垂直に設けられたら開閉部が自重によって開放され得て、円滑な動作ができなくなる原因となる。
【0083】
また、第1接続管122には、加熱部120内側に第2延長管122aを設けることができる。
【0084】
ここで、前記第2延長管122aは、下端が加熱部120の内側底面に微小に離隔されるように設けられ、楔状に形成されて水の排出が円滑になるように構成される。
【0085】
そして、前記第2延長管122aが、加熱部120の内側に収容された水に浸された状態となり、第2延長管122aから水が排出されるとき、負圧がかからず、さらにスムーズに排出される効果がある。
【0086】
また、前記加熱部120の両側面には、側板125が備えられ、発熱部18から発生する熱気が外部に逃げることを防止して、熱効率を高めるように構成することができる。
【0087】
そして、前記加熱部120の前面には、安全網129との間に位置するように一定距離離隔されて遮蔽板127が備えられ、発熱部18から発生する熱気が、加熱部120の前面と遮蔽板127との間の隙間を通って流入するようにして、加熱部120にもう一度熱を伝達できるようにすることで熱効率を高める効果がある。
【0088】
また、前記貯蔵部110のの背面には、ハンガー具111が突出して備えられ、前記携帯用ストーブ10に備えられるハンドル(図示せず)をハンガー具111に掛けて固定できるように構成することもある。
【0089】
一方、図9に示すように、前記給水管121とチェックバルブ121aとの間に、チェックバルブ121aの内部に結着した異物を除去するための異物除去部材140をさらに備えることもある。
【0090】
このとき、前記異物除去部材140は、チェックバルブ121aの内部に異物が結着してボール部材が作動しない場合、ボール部材を強制的に移動させて異物を排出させることにより、チェックバルブ121aが円滑に作動するようにする役割をすることである。
【0091】
前記異物除去部材140は、T型管体142と、前記管体142に貫通結合される作動部材144と、前記作動部材144を弾性支持する弾性部材146とを含む。
【0092】
そこで、前記管体142の一側に、給水管121が接続され、チェックバルブ121aは、作動部材144と一直線上に結合されて、給水管121から供給される水が、管体142を介してチェックバルブ121aに供給される。
【0093】
そして、前記作動部材144は、チェックバルブ121aの内側に結合される長さに形成され、作動部材144の管体142の外部に露出した一側を押圧すると、チェックバルブ121aのボール部材を移動させて内部に結着された異物を加熱部120側に排出させるようになる。
【0094】
また、前記弾性部材146によって前記作動部材144が再び元の位置に戻ることができるようになる。
【0095】
そして、前記管体142の内部に結合された作動部材144の外周面には、Oリング148及び仕上げナット149が備えられ、管体142に流入した水が漏れることを防止することができる。
【0096】
【0097】
以上においては、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の権利範囲は、これに限定されるものではなく、本発明の実施形態と実質的に均等な範囲にあるものまで本発明の権利範囲が及ぶものであり、本発明の精神から逸脱しない範囲内で、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により様々に変形実施が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0098】
【0099】
本発明は、温水循環装置に関し、さらに詳細には、水が貯蔵される貯蔵部と、貯蔵部に貯蔵された水が移動して加熱される加熱部と、加熱部で加熱された温水が貯蔵部に移動するように循環される循環管とを含み、加熱部が、携帯用ストーブの発熱部に着座設置され、携帯用ストーブの発熱部から発生する熱によって加熱部の内部に供給される水が加熱されるようになり、加熱された温水が、別途の動力なしでクッション、椅子、 マットなど
の暖房部に設けられた循環管を循環して暖房ができるようにする温水循環装置に関する。
【0100】
【符号の説明】
【0101】
10:携帯用ストーブ 12:本体
14:ガス筒挿入部 16:安全網
16a:空間部 18:発熱部
20:ガス缶 30:椅子
100:温水循環装置
110:貯蔵部 112:注入口
114:ストッパー 114a:流入口
116:流出口 118:接続棒
120:加熱部 120a:突出部
121:給水管 121a:チェックバルブ
124:第2接続管 124a:オリフィス
126:連結具 126a:締付部材
128:着座部 128a:換気穴
128b:開放部 130:循環管
【誤訳訂正2】
【訂正対象書類名】特許請求の範囲
【訂正対象項目名】全文
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水が貯蔵される貯蔵部と、
内部に収容された水が加熱される加熱部と、
前記貯蔵部から加熱部に水を供給するための給水管と、
前記加熱部から貯蔵部に水を供給するための循環管とを含むことを特徴とする温水循環装置。
【請求項2】
前記貯蔵部には、水を注入するための注入口と、
前記加熱部に水を供給する流出口と、
前記循環管を循環した水が流入する流入口とが形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の温水循環装置。
【請求項3】
前記加熱部には、前記給水管が接続設置される第1接続管と、
前記循環管と接続設置される第2接続管が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の温水循環装置。
【請求項4】
前記加熱部は、後端に下方に突出して形成された突出部が、延びて形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の温水循環装置。
【請求項5】
前記加熱部の下部には、着座部が備えられたことを特徴とする、請求項1に記載の温水循環装置。
【請求項6】
前記着座部は、下部が開放するように形成される着座部材からなり、
前記着座部材の前面部には、換気孔が形成され、
背面部には、開放部が形成されたことを特徴とする、請求項5に記載の温水循環装置。
【請求項7】
前記給水管は、チェックバルブを備えるが、
前記チェックバルブは、前記加熱部の上部面と平行な方向に設置されることを特徴とする、請求項3に記載の温水循環装置。
【請求項8】
前記第2接続管は、内側にオリフィスが形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の温水循環装置。
【請求項9】
前記循環管が接続される流入口に、チェックバルブが備えられ、
前記チェックバルブは、前記貯蔵部の上部面と平行な方向に設けられることを特徴とする、請求項2に記載の温水循環装置。
【請求項10】
前記流入口には、貯蔵部内側に第1延長管が設けられることを特徴とする、請求項2に記載の温水循環装置。
【請求項11】
前記第1接続管には、加熱部内側に第2延長管が備えられることを特徴とする、請求項3に記載の温水循環装置。
【誤訳訂正4】
【訂正対象書類名】図面
【訂正対象項目名】全図
【訂正方法】追加
【訂正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】