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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169417
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】調理器具の調理本体および調理器具
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20241128BHJP
【FI】
A47J27/00 103J
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024084835
(22)【出願日】2024-05-24
(31)【優先権主張番号】202321287638.9
(32)【優先日】2023-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】何国達
(72)【発明者】
【氏名】夏旺
(72)【発明者】
【氏名】朱傳斌
(72)【発明者】
【氏名】陳顯懷
(72)【発明者】
【氏名】陳湛
(72)【発明者】
【氏名】袁偉
(72)【発明者】
【氏名】李長財
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA03
4B055BA23
4B055BA80
4B055CA17
4B055CA71
4B055CB02
4B055CB03
4B055CB07
4B055CB20
4B055DA02
4B055DA03
4B055DB14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】調理容器内の熱損失を低減して、調理容器内の食材をより良く加熱し、より良い保温効果を実現する。
【解決手段】調理器具の調理本体および調理器具を開示し、調理器具の調理本体は、調理座と、第一加熱装置とを含み、調理座には、頂部開口を有する、調理容器を収納するための収容キャビティが画定され、第一加熱装置は、調理容器の側壁上部を加熱するために使用され、頂部開口を介して前記収容キャビティの側壁上部に設けられるように構成される。本発明の実施例に係る調理器具の調理本体は、第一加熱装置を頂部開口を介して収容キャビティの側壁上部に設けることにより、第一加熱装置を迅速に取り付けることができ、第一加熱装置が調理容器の側壁上部を加熱する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理座と、第一加熱装置とを含み、
前記調理座には、頂部開口を有する、調理容器を収納するための収容キャビティが画定され、
前記第一加熱装置は、前記調理容器の側壁上部を加熱するために使用され、前記頂部開口を介して前記収容キャビティの側壁上部に設けられるように構成される
ことを特徴とする調理器具の調理本体。
【請求項2】
前記第一加熱装置と前記調理座とは取り外し可能に接続されているか、または、前記第一加熱装置と前記調理座とは固定接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の調理器具の調理本体。
【請求項3】
前記収容キャビティの側壁上部は前記調理座の外周壁に向かって凹陥して設けられて、前記収容キャビティの側壁に支持台を形成し、前記第一加熱装置が前記支持台に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の調理器具の調理本体。
【請求項4】
前記第一加熱装置は、内殻カバーおよび加熱部材を含み、
前記内殻カバーと前記調理座とは取り外し可能に接続され、前記内殻カバーと前記収容キャビティの側壁上部との間には取付空間を有し、
前記加熱部材は前記取付空間に位置し、前記調理容器の側壁上部を加熱するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の調理器具の調理本体。
【請求項5】
前記内殻カバーは第一固定孔を有し、前記調理座は第二固定孔を有し、前記内殻カバーと前記調理座とは締結部材によって接続され、前記締結部材は、前記第一固定孔と前記第二固定孔とに挿設される
ことを特徴とする請求項4に記載の調理器具の調理本体。
【請求項6】
前記調理座の頂部は固定部を有し、前記内殻カバーは前記固定部の上方に位置する固定柱を有し、前記固定柱は、前記固定部に向かって延びて前記固定部に接続している
ことを特徴とする請求項4に記載の調理器具の調理本体。
【請求項7】
前記加熱部材と前記内殻カバーとは取り外し可能に接続されている
ことを特徴とする請求項4に記載の調理器具の調理本体。
【請求項8】
前記加熱部材と前記内殻カバーとは挿入接続して嵌合される
ことを特徴とする請求項7に記載の調理器具の調理本体。
【請求項9】
前記加熱部材は、取付ブラケットと加熱コイルとを含み、
前記取付ブラケットが、前記内殻カバーの外側に装着され、
前記加熱コイルが、前記取付ブラケットに設置される
ことを特徴とする請求項4に記載の調理器具の調理本体。
【請求項10】
前記内殻カバーの周壁上部は覆蓋部を有し、前記覆蓋部は前記加熱コイルの上方を覆っている
ことを特徴とする請求項9に記載の調理器具の調理本体。
【請求項11】
前記覆蓋部の上表面は、前記収容キャビティから離れる方向に沿って下向きに延びている
ことを特徴とする請求項10に記載の調理器具の調理本体。
【請求項12】
前記取付ブラケットの頂部は挿入接続部を有し、前記覆蓋部は前記挿入接続部と挿入接続して嵌合する挿入孔を有し、
前記取付ブラケットと前記内殻カバーとの間には導水溝が画定され、前記導水溝の一端が前記挿入接続部と前記挿入孔との間の隙間に連通し且つ他端が前記収容キャビティに連通している
ことを特徴とする請求項10に記載の調理器具の調理本体。
【請求項13】
前記内殻カバーは、前記導水溝と前記収容キャビティとを連通させる通し穴を有する
ことを特徴とする請求項12に記載の調理器具の調理本体。
【請求項14】
前記取付ブラケットは透明部材であり、前記加熱コイルと前記内殻カバーとの間に位置し、前記内殻カバーは前記取付ブラケットに正対するくり抜き部または透明窓を有し、または、
前記内殻カバーの構造の一部は透明構造であり、前記加熱コイルは前記取付ブラケットと前記透明構造との間に位置している
ことを特徴とする請求項9~13のいずれか1項に記載の調理器具の調理本体。
【請求項15】
前記調理本体は第二加熱装置をさらに含み、前記第二加熱装置は前記調理座の下部に設置され、少なくとも前記調理容器の底部を加熱するために使用される
ことを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の調理器具の調理本体。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に記載の調理器具の調理本体と、
分離可能に前記収容キャビティ内に設置された調理容器と、
前記調理本体に設置され、前記調理容器を開閉するための蓋体アセンブリと、を含む
ことを特徴とする調理器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理器具の技術分野に関するものであり、具体的には、調理器具の調理本体および調理器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、炊飯器などの調理器具の加熱コイルは外殻カバーの内部に巻回設置されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような方法は複雑であり、加熱コイルの故障後のメンテナンスや交換が困難である。本発明は、少なくとも先行技術で存在する課題のうちの1つを解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そのため、本発明は、第一加熱装置を、頂部開口を介して収容キャビティの側壁上部に設けることにより、第一加熱装置を迅速に取り付けることができ、第一加熱装置が調理容器の側壁上部を加熱することにより、調理容器内の熱損失を低減して、調理容器内の食材をより良く加熱し、より良い保温効果を実現することができる調理器具の調理本体を提案する。
【0005】
本発明は、調理器具の調理本体を備える調理器具をさらに提案する。
【0006】
本発明の第一様態の実施例に係る調理器具の調理本体は、調理座と、第一加熱装置とを含み、前記調理座には、頂部開口を有する、調理容器を収容するための収容キャビティが画定され、前記第一加熱装置は、前記調理容器の側壁上部を加熱するために使用され、前記頂部開口を介して前記収容キャビティの側壁上部に設けられるように構成される。
【0007】
本発明の実施例に係る調理器具の調理本体は、第一加熱装置を、頂部開口を介して収容キャビティの側壁上部に設けることにより、第一加熱装置を迅速に取り付けることができ、第一加熱装置が調理容器の側壁上部を加熱することにより、調理容器内の熱損失を低減して、調理容器内の食材をより良く加熱し、より良い保温効果を実現することができる。
【0008】
また、本発明の上記実施例に係る調理器具の調理本体は、以下のような付加的な技術的特徴をさらに有することができる。
【0009】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記第一加熱装置と前記調理座とは取り外し可能に接続されているか、または、前記第一加熱装置と前記調理座とは固定接続されている。
【0010】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記収容キャビティの側壁上部は前記調理座の外周壁に向かって凹陥して設けられて、前記収容キャビティの側壁に支持台を形成し、前記第一加熱装置が前記支持台に設けられる。
【0011】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記第一加熱装置は、内殻カバーおよび加熱部材を含み、前記内殻カバーと前記調理座とは取り外し可能に接続され、前記内殻カバーと前記収容キャビティの側壁上部との間には取付空間を有し、前記加熱部材は前記取付空間に位置し、前記調理容器の側壁上部を加熱するために使用される。
【0012】
いくつかの実施例において、前記内殻カバーは第一固定孔を有し、前記調理座は第二固定孔を有し、前記内殻カバーと前記調理座とは締結部材によって接続され、前記締結部材は、前記第一固定孔と前記第二固定孔とに挿設される。
【0013】
いくつかの実施例において、前記調理座の頂部は固定部を有し、前記内殻カバーは前記固定部の上方に位置する固定柱を有し、前記固定柱は、前記固定部に向かって延びて前記固定部に接続している。
【0014】
いくつかの実施例において、前記加熱部材と前記内殻カバーとは取り外し可能に接続されている。
【0015】
いくつかの例において、前記加熱部材と前記内殻カバーとは挿入接続して嵌合される。
【0016】
いくつかの実施例において、前記加熱部材は、取付ブラケットと加熱コイルとを含み、前記取付ブラケットが、前記内殻カバーの外側に装着され、前記加熱コイルが、前記取付ブラケットに設置される。
【0017】
いくつかの例において、前記内殻カバーの周壁上部は覆蓋部を有し、前記覆蓋部は前記加熱コイルの上方を覆っている。
【0018】
いくつかの選択可能な例において、前記覆蓋部の上表面は、前記収容キャビティから離れる方向に沿って下向きに延びている。
【0019】
いくつかの選択可能な例において、前記取付ブラケットの頂部は挿入接続部を有し、前記覆蓋部は前記挿入接続部と挿入接続して嵌合する挿入孔を有し、前記取付ブラケットと前記内殻カバーとの間には導水溝が画定され、前記導水溝の一端が前記挿入接続部と前記挿入孔との間の隙間に連通し且つ他端が前記収容キャビティに連通している。
【0020】
さらに、前記内殻カバーは、前記導水溝と前記収容キャビティとを連通させる通し穴を有する。
【0021】
本発明のいくつかの選択可能な実施例によれば、前記取付ブラケットは透明部材であり、前記加熱コイルと前記内殻カバーとの間に位置し、前記内殻カバーは前記取付ブラケットに正対するくり抜き部または透明窓を有し、または、前記内殻カバーの構造の一部は透明構造であり、前記加熱コイルは前記取付ブラケットと前記透明構造との間に位置している。
【0022】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記調理本体は第二加熱装置をさらに含み、前記第二加熱装置は前記調理座の下部に設置され、少なくとも前記調理容器の底部を加熱するために使用される。
【0023】
本発明の第二様態の実施例に係る調理器具は、本発明の第一様態の実施例に係る調理器具の調理本体と、分離可能に前記収容キャビティ内に設置された調理容器と、前記調理本体に設置され、前記調理容器を開閉するための蓋体アセンブリと、を含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施例に係る調理器具において、本発明の第一様態の実施例に係る調理器具の調理本体を利用することで、第一加熱装置を頂部開口を介して収容キャビティの側壁上部に設けることにより、第一加熱装置を迅速に取り付けることができ、第一加熱装置が調理容器の側壁上部を加熱することにより、調理容器内の熱損失を低減して、調理容器内の食材をより良く加熱し、より良い保温効果を実現することができる。
【0025】
本発明の付加的な態様および利点は、以下の説明において部分的に示され、部分的には、以下の説明から明らかになるか、または、本発明の実践によって理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明の上記および/または追加の態様および利点は、以下の添付図面に関連する実施例の説明から明らか且つ容易に理解されるであろう。
【0027】
図1】本発明の実施例に係る調理器具の調理本体の構造を示す模式図である。
図2図1の平面図である。
図3図2のA-A箇所の断面図である。
図4図3のC箇所の拡大図である。
図5】本発明の実施例に係る調理器具の調理本体の構造を示す模式図であり、このとき調理容器は収容キャビティ内に位置している。
図6図5の平面図である。
図7図6のB-B箇所の断面図である。
図8図7のD箇所の拡大図である。
図9】本発明の実施例に係る調理器具の構造を示す模式図である。
図10】本発明の実施例に係る調理器具の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。実施例の例は図面に示されており、同じまたは類似の符号は、一貫して同じまたは類似の要素、または、同じまたは類似の機能を持つ要素を示す。図面を参照して以下に説明される実施例は例示的なものであり、本発明の解釈にのみ使用され、本発明を限定するものではない。
【0029】
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る調理器具40の調理本体1について説明する。
【0030】
図1図8に示すように、本発明の実施例に係る調理器具40の調理本体1は、調理座10と、第一加熱装置20とを含む。
【0031】
調理座10には、調理容器41を収容し、頂部開口111を有する収容キャビティ11が画定され、ユーザーは調理容器41を頂部開口111から収容キャビティ11内に置くことができ、また、ユーザーは、調理容器41の洗浄を容易にするために、調理容器41を頂部開口111から収容キャビティ11外に移動させることもできる。このように、ユーザーはまず食材を調理容器41内に入れ、その後調理容器41を収容キャビティ11内に置くことにより、ユーザーの操作を容易にすることができる。
【0032】
第一加熱装置20は、頂部開口111から取り外し可能に収容キャビティ11の側壁上部に設けられるように構成され、作業員は第一加熱装置20を上から下へ頂部開口111を介して収容キャビティ11の側壁に取り付けることができるため、第一加熱装置20の取り付けが容易になる。
【0033】
具体的に、先行技術では加熱コイルを外殻カバーの内部に巻回設置するのに対して、第一加熱装置20を一つのまとまりとして独立させ、第一加熱装置20を頂部開口111を介して収容キャビティの側壁上部に設置し、収容キャビティ11の側壁上部を第一加熱装置20で加熱する取り付け方法は、より便利で迅速であり、取り付け時間と時間コストを節約することができる。
【0034】
第一加熱装置20は、調理容器41の側壁上部を加熱するために使用され、調理容器41の上部を加熱することにより、調理容器41内の食材をより良く調理するとともに、調理容器41内の熱損失を低減することができ、調理容器41内の食材をより良く保温することができる。
【0035】
具体的に、調理器具40で調理容器41内の食材を調理するか、または調理器具40で調理容器41内の食材を保温する場合、調理容器41の上方が外界と連通しているため、外部環境の冷たい空気が調理容器41の上方の温度に影響を与え、調理容器41の上方の温度が調理容器41の内部の温度よりも低くなり、ひいては調理容器41の内部の温度に影響を与える可能性がある。したがって、第一加熱装置20が調理容器41の側壁上部を加熱することで、調理容器41内の熱損失を低減することができ、ひいては調理容器41内の食材をより良く加熱し、調理容器41内の食材の調理をより良く実現するとともに、より良い保温効果を実現することができる。
【0036】
また、外部環境の冷たい空気が調理容器41の上方に入ると、調理容器41の上方の空気が調理容器41内の熱量を吸収し、ひいては調理容器41の上方に凝縮水が発生しやすくなる。調理容器41の上方の空気を加熱することができるように、第一加熱装置20で調理容器41の側壁上部を加熱することで、調理容器41の上方に多すぎる凝縮水が発生することを避け、発生した凝縮水が調理容器41内の食材に影響を与えることを避けることができる。
【0037】
そのため、本発明の実施例に係る調理器具40の調理本体1においては、第一加熱装置20を、頂部開口111を介して収容キャビティ11の側壁上部に設けることにより、第一加熱装置20を迅速に取り付けることができ、第一加熱装置20が調理容器41の側壁上部を加熱することにより、調理容器41内の熱損失を低減して、調理容器41内の食材をより良く加熱し、より良い保温効果を実現することができる。
【0038】
以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施例に係る調理器具40の調理本体1について説明する。
【0039】
図1図8に示すように、本発明の実施例に係る調理器具40の調理本体1は、調理座10と、第一加熱装置20とを含む。
【0040】
本発明のいくつかの実施例では、第一加熱装置20と調理座10とは取り外し可能に接続されている。具体的に、作業員は第一加熱装置20を下から上へ頂部開口111を介して収容キャビティ11の側壁から取り外し、第一加熱装置20を頂部開口111から収容キャビティ11外に移動させることができ、また、第一加熱装置20を上から下へ頂部開口111を介して収容キャビティ11の側壁に取り付けることもできるため、第一加熱装置20の取り付けが容易になり、第一加熱装置20の交換やメンテナンスなどの操作が容易になる。
【0041】
本発明の他のいくつかの実施例では、第一加熱装置20と調理座10とは固定接続されている。即ち、第一加熱装置20を上から下へ頂部開口111を介して収容キャビティ11の側壁に取り付けた後、第一加熱装置20の位置を固定し、ひいては第一加熱装置20を調理座10に固定する。第一加熱装置20が調理容器41の側壁上部を安定して加熱できるようにすることで、調理容器41内の熱損失を低減し、調理容器41内の食材をより良く加熱し、より良い保温効果を実現することができる。
【0042】
本発明のいくつかの実施例では、図4に示すように、収容キャビティ11の側壁上部が調理座10の外周壁に向かって凹陥して設けられて、収容キャビティ11の側壁に支持台12を形成し、第一加熱装置20が支持台12に設けられる。支持台12を用いて第一加熱装置20の位置を制限し、ひいては第一加熱装置20を収容キャビティ11の側壁に設置することができ、収容キャビティ11内に調理容器41を設置した場合、第一加熱装置20で調理容器41の側壁上部を加熱することができるため、調理容器41内の熱損失を低減することができ、ひいては調理容器41内の食材をより良く加熱すること、および調理容器41を保温することが容易になる。
【0043】
本発明のいくつかの実施例では、図4に示すように、第一加熱装置20は、内殻カバー21および加熱部材25を含み、内殻カバー21と調理座10とは取り外し可能に接続され、内殻カバー21と収容キャビティ11の側壁上部との間には取付空間211を有する。加熱部材25は取付空間211に位置し、加熱部材25は調理容器41の側壁上部を加熱するために使用される。これにより、調理容器41内の熱損失を低減することができ、ひいては調理容器41内の食材をより良く加熱すること、および調理容器41を保温することが容易になる。
【0044】
加熱部材25と調理容器41との間に内殻カバー21を設置することにより、一方では、加熱部材25が調理容器41を直接加熱することを避けることができ、加熱部材25が調理容器41を加熱する際に、高温状態にある加熱部材25が調理容器41と直接接触することを避け、調理容器41を損傷することを避けることができる。
【0045】
また、内殻カバー21と収容キャビティ11の側壁とによって取付空間211が画定され、加熱部材25は取付空間211内に設置されることで、加熱部材25に対して相対的に安定した作業空間を提供することができ、外部環境の物品が加熱部材25に擦り傷や損傷を与えることを避け、加熱部材25が作動時に発生する高温が安全上のリスクを引き起こすことを避ける。
【0046】
図4に示すように、本実施例では、収容キャビティ11の側壁上部が調理座10の外周壁に向かって凹陥して設けられて、取付空間211を形成しており、取付空間211の底壁が水平方向に沿って延びる支持台12として形成され、第一加熱装置20の下部は支持台12に支持される。これにより第一加熱装置20を調理座10の適切な位置に設置して、調理容器41が収容キャビティ11内に設置された時、第一加熱装置20が調理容器41の側壁上部を加熱することができる。
【0047】
取付空間211は上部開口と側部開口とを有し、取付空間211の上部開口は収容キャビティ11の頂部開口111と連通しており、内殻カバー21は取付空間211の上部開口と側部開口とを取り外し可能に覆っている。これにより内殻カバー21および加熱部材25を頂部開口111から収容キャビティ11の側壁に取り付けること、または内殻カバー21および加熱部材25を頂部開口111から収容キャビティ11外に移動させることを容易にする。
【0048】
内殻カバー21は断熱材料で作られており、加熱部材25と調理容器41とを隔てている。
【0049】
本発明のいくつかの選択可能な実施例では、図8に示すように、内殻カバー21は第一固定孔220を有し、調理座10は第二固定孔13を有し、締結部材31は、内殻カバー21と調理座10とをひとつに締結接続するように、第一固定孔220と第二固定孔13とに挿設され、ひいては内殻カバー21を調理座10に固定させる。加熱部材25は、内殻カバー21と調理座10とによって形成された取付空間211に位置しているため、内殻カバー21を調理座10に固定すると、加熱部材25を特定の位置に固定することができ、加熱部材25が調理容器41の側壁上部を加熱することができる。
【0050】
いくつかの実施例では、図8に示すように、第一固定孔220は第二固定孔13の上方に位置し、第一固定孔220は雌ねじを有し、第二固定孔13は貫通孔であり、締結部材31は下から上へ第二固定孔13を通過した後第一固定孔220のねじと螺合する。締結部材31により第一固定孔220と第二固定孔13とをひとつに接続し、ひいては内殻カバー21と調理座10とをひとつに接続する。
【0051】
本発明のいくつかの選択可能な実施例において、図8に示すように、調理座10の頂部は固定部14を有し、内殻カバー21は固定部14の上方に位置する固定柱230を有する。固定柱230は固定部14に向かって延びて、固定柱230が固定部14に接続することができ、ひいては内殻カバー21と調理座10とをひとつに接続することができる。加熱部材25は内殻カバー21と調理座10とによって形成された取付空間211内に位置しているため、内殻カバー21を調理座10上に固定すると同時に、加熱部材25を取付空間211内に固定することができ、加熱部材25が調理容器41の側壁上部を加熱することができる。
【0052】
図8に示すように、本実施例では、固定柱230は上下方向に沿って延びており、固定柱230は固定部14の上方に位置し、固定柱230は第一固定孔220を有し、第一固定孔220は雌ねじを有し、固定部14は第二固定孔13を有し、第二固定孔13は貫通孔であり、締結部材31は下から上へ第二固定孔13を通過した後第一固定孔220のねじと螺合する。締結部材31により第一固定孔220と第二固定孔13とをひとつに接続し、ひいては内殻カバー21と調理座10とをひとつに接続する。
【0053】
本発明のいくつかの選択可能な実施例では、加熱部材25と内殻カバー21とは取り外し可能に接続されており、加熱部材25および内殻カバー21の各々に対して洗浄、メンテナンスなどの操作を行うことができる。
【0054】
いくつかの実施例では、第一加熱装置20を調理座10に取り付ける場合、まず、加熱部材25と内殻カバー21とをひとつに組み立て、次いで、加熱部材25と内殻カバー21とを一緒に調理座10に取り付けることにより、加熱部材25が調理容器41の側壁上部を加熱することができる。
【0055】
もちろん、まず、加熱部材25を支持台12で支持して、その後、内殻カバー21を加熱部材25の一方側に設置して、加熱部材25を取付空間211内に密閉するようにし、加熱部材25に調理容器41の側壁上部を加熱させてもよい。このような設置により、第一加熱装置20の構造を簡素化し、取り付け手順を簡素化し、第一加熱装置20の取り付け効率を向上させることができる。
【0056】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、図4に示すように、加熱部材25と内殻カバー21とは挿入接続して嵌合されて、加熱部材25と内殻カバー21とがひとつに組み立てられ、ひいては加熱部材25の取付空間211内での位置を固定させることができる。これにより、調理本体1を移動させる際に加熱部材25が取付空間211内で移動することを避け、調理容器41に対する加熱部材25の加熱効果に影響を与えることを避ける。
【0057】
また、加熱部材25と内殻カバー21とを挿入接続して嵌合することにより、加熱部材25と内殻カバー21との相対位置を迅速に確定することができ、ひいては加熱部材25と内殻カバー21とを正確かつ迅速にひとつに組み立てることができ、収容キャビティ11の側壁上部に加熱部材25と内殻カバー21を円滑に取り付けることができる。
【0058】
本発明のいくつかの選択可能な実施例では、図4に示すように、加熱部材25は取付ブラケット250と加熱コイル260とを含み、取付ブラケット250が内殻カバー21の外側に装着され、加熱コイル260が取付ブラケット250の内殻カバー21から離れた側に設置される。取付ブラケット250が加熱コイル260と内殻カバー21とを隔てることができるため、加熱コイル260が調理容器41を加熱する際、加熱コイル260が内殻カバー21または調理容器41に直接接触することを避け、内殻カバー21または調理容器41を損傷することを避けることができる。
【0059】
図1に示すように、本実施例では、取付ブラケット250は環状構造をしており、加熱コイル260は取付ブラケット250に巻回設置される。調理容器41の開口箇所には外方に延びる折り返し縁部411があり、加熱コイル260は上加熱部261を含み、上加熱部261は折り返し縁部411の下方に位置し、折り返し縁部411と対向設置されている。このため、上加熱部261が折り返し縁部411の箇所を十分に加熱することができ、ひいては調理容器41の側壁上部を加熱することができる。
【0060】
いくつかの実施例では、調理容器41の開口箇所で外側へ延びる折り返し縁部411は、水平方向に沿って延びるか、または傾斜して延びており、上加熱部261は折り返し縁部411の下方に位置し、水平方向に沿って延びるか、または傾斜して延びることができる。折り返し縁部411が上加熱部261の加熱範囲内に位置すれば、折り返し縁部411に対する上加熱部261の加熱を実現することができる。
【0061】
具体的には、上下方向において、折り返し縁部411の投影と上加熱部261の投影とは少なくとも重なる範囲が存在するか、または折り返し縁部411の投影が上加熱部261の投影を覆うことができるため、上加熱部261が折り返し縁部411を十分に加熱することができ、ひいては調理容器41の開口の辺縁箇所を加熱することができる。
【0062】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、図8に示すように、取付ブラケット250は第一位置制限部271および第二位置制限部272を有し、第一位置制限部271および第二位置制限部272は上下方向において対向設置され、上加熱部261は第一位置制限部271と第二位置制限部272との間に位置している。第一位置制限部271および第二位置制限部272は上下方向における上加熱部261の位置を制限することができ、ひいては上加熱部261を取付ブラケット250の上下方向における適切な位置に設置し、上加熱部261が調理容器41の折り返し縁部411を十分に加熱することができる。
【0063】
上加熱部261を水平方向に沿って巻き付けることで、上加熱部261の延在方向を折り返し縁部411の延在方向に適合させ、ひいては上加熱部261が折り返し縁部411を十分に加熱することができ、資源の浪費を減らすのに有利である。
【0064】
図8に示すように、本実施例では、調理容器41の折り返し縁部411は水平方向に沿って延び、第一位置制限部271は第二位置制限部272の上方に位置し、第一位置制限部271および第二位置制限部272は水平方向に沿って延びている。上加熱部261は加熱コイルであり、上加熱部261は水平方向に沿って第一位置制限部271と第二位置制限部272との間に巻き付けられている。第一位置制限部271および第二位置制限部272は上加熱部261の巻き付け方向を制限することができ、上加熱部261と折り返し縁部411がある平面との間の上下方向における距離Hは、5mm~15mmである。
【0065】
上加熱部261に通電すると、上加熱部261は一定の範囲内で磁場を生成できる。調理容器41の折り返し縁部411がある平面と加熱コイル260との間の上下方向における距離Hが5mm~15mmの範囲内にあるようにすることにより、調理容器41の折り返し縁部411の位置する平面が上加熱部261によって生成される磁場範囲内にあり、ひいては調理容器41の折り返し縁部411に対する上加熱部261の加熱効果が保証されて、調理容器41の側壁上部を十分に加熱することができ、ひいては調理容器41内の熱損失を減らすことが容易になり、調理容器41内の食材をより良く加熱し、より良い保温効果を実現することが容易になる。
【0066】
本発明のいくつかの選択可能な実施例では、図8に示すように、加熱コイル260は下加熱部262を含み、下加熱部262と調理容器41の側壁上部とは対向設置されることにより、下加熱部262を利用して調理容器41の側壁を加熱し、ひいては調理容器41の側壁上部を十分に加熱することができる。これにより、調理器具40で調理容器41内の食材を調理する場合、下加熱部262は調理容器41の側壁上部を加熱することができ、調理容器41を均一に加熱することを実現でき、また、調理容器41内の食材を保温する必要がある場合、下加熱部262は調理容器41の側壁上部を加熱することができ、調理容器41内の熱損失を低減させ、ひいてはより良い保温効果を実現することができる。
【0067】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、図8に示すように、取付ブラケット250は、上下方向において対向設置された第三位置制限部273および第四位置制限部274を有し、下加熱部262は、第三位置制限部273と第四位置制限部274との間に位置している。第三位置制限部273および第四位置制限部274によって下加熱部262の上下方向における位置が制限される。下加熱部262を鉛直方向に沿って巻き付けて、下加熱部262の延在方向を調理容器41の側壁の延在方向に適合するようにすることで、下加熱部262が調理容器41の側壁を十分に加熱することができる。
【0068】
図4および図8に示すように、本実施例では、加熱コイル260は上加熱部261と下加熱部262とを含み、上加熱部261は下加熱部262の上方に位置している。取付ブラケット250は、第一支持凸部281、第二支持凸部282および第三支持凸部283を有し、第一支持凸部281、第二支持凸部282および第三支持凸部283は、上下方向に沿って間隔をあけて設置され、第一支持凸部281、第二支持凸部282および第三支持凸部283は、いずれも水平方向に沿って延びている。
【0069】
第一支持凸部281の下表面は第一位置制限部271として形成され、第二支持凸部282の上表面は第二位置制限部272として形成され、上加熱部261は第一位置制限部271と第二位置制限部272との間で水平方向に沿って巻き付けられることにより、上加熱部261が折り返し縁部411箇所を加熱することができる。
【0070】
第二支持凸部282の下表面は第三位置制限部273として形成され、第三支持凸部283の上表面は第四位置制限部274として形成され、下加熱部262は第三位置制限部273と第四位置制限部274との間で鉛直方向に沿って巻き付けられることにより、下加熱部262が調理容器41の側壁上部を十分に加熱することができる。
【0071】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、図4および図8に示すように、内殻カバー21の周壁上部は覆蓋部240を有し、覆蓋部240は加熱コイル260の上方を覆っており、加熱コイル260の上方から加熱コイル260を保護し、上方から落下した水や物品が加熱コイル260に接触することを避け、加熱コイル260に損傷を与えることを避ける。
【0072】
いくつかの実施例では、覆蓋部240の上表面は収容キャビティ11から離れる方向に沿って下向きに延び、覆蓋部240の上表面に落下した物品を覆蓋部240の上表面に沿って覆蓋部240から落下させることができる。これにより、水や異物などが覆蓋部240に長時間滞留することを避け、覆蓋部240の清潔さを確保することができる。
【0073】
いくつかの実施例では、図4に示すように、取付ブラケット250の頂部は挿入接続部251を有し、覆蓋部240は挿入接続部251と挿入接続して嵌合する挿入孔241を有する。挿入接続部251は挿入孔241内に挿入可能であり、取付ブラケット250と覆蓋部240との挿入接続の嵌合を実現して、取付ブラケット250と内殻カバー21とをひとつに固定する。加熱コイル260が取付ブラケット250に巻き付けられており、ひいては加熱コイル260、取付ブラケット250および内殻カバー21をひとつに固定することができる。これにより、加熱コイル260、取付ブラケット250および内殻カバー21を一度に収容キャビティ11の側壁上部に取り付けるか、または加熱コイル260、取付ブラケット250および内殻カバー21を一度に収容キャビティ11内から取り出すことが容易になる。
【0074】
取付ブラケット250と内殻カバー21との間には導水溝252が画定され、導水溝252の一端が挿入接続部251と挿入孔241との間の隙間に連通し、他端が収容キャビティ11に連通している。覆蓋部240に流れる水が、挿入接続部251と挿入孔241の孔壁との間の隙間から導水溝252に流れ、導水溝252に沿って収容キャビティ11内に流れるため、覆蓋部240の導流効率を向上させることができる。
【0075】
図4に示すように、本実施例では、覆蓋部240は取付ブラケット250の頂壁の上方に位置し、挿入接続部251は取付ブラケット250の頂壁に設けられ、挿入接続部251は上下方向に沿って延びている。ここで、上記の方向についての限定は図面の説明を容易にするためだけであり、調理器具40の調理本体1の実際の設置位置および方向に制限を与えないことを理解されたい。覆蓋部240には挿入孔241が設けられ、挿入孔241は貫通孔として形成され、挿入接続部251は挿入孔241と挿入接続して嵌合し、水が覆蓋部240上を流れる場合、一部の水は調理本体から覆蓋部240に沿って下向きに流れ出し、一部の水は挿入接続部251と挿入孔241の孔壁との間の隙間に沿って導水溝252内に流れ、導水溝252に沿って収容キャビティ11内に流れることができる。
【0076】
いくつかの例では、取付ブラケット250の外側と調理座10との間に空隙を有し、挿入接続部251と挿入孔241の孔壁との隙間は空隙よりも内側に位置する。水が覆蓋部240に沿って外側へ下向きに流れる場合、水は優先的に挿入接続部251と挿入孔241の孔壁との間の隙間に流入し、挿入接続部251と挿入孔241の孔壁との隙間に沿って導水溝252に流れ、導水溝252に沿って収容キャビティ11内に流れる。これにより、水流が取付ブラケット250の外側と調理座10との空隙から加熱コイル260へ流れることを避け、加熱コイル260に損傷を与えることを避ける。
【0077】
なお、ここで言及されている内外は、収容キャビティ11の中心に対する相対的なものであり、収容キャビティ11の中心に近い側が内側であり、収容キャビティ11の中心に遠い側が外側である。
【0078】
いくつかの選択可能な実施例では、図1および図4に示すように、内殻カバー21は導水溝252と収容キャビティ11とを連通させる通し穴212を有し、導水溝252内の水は通し穴212から収容キャビティ11内に流入することができる。
【0079】
図1に示すように、本実施例では、内殻カバー21は複数の通し穴212を有し、複数の通し穴212は内殻カバー21の周方向に沿って間隔をあけて設けられる。通し穴212は加熱コイル260の位置に対応しており、取付ブラケット250は通し穴212とコイルとの間に設置されることにより、加熱コイル260から発生する熱を取付ブラケット250を介して通し穴212から調理容器41に直接伝達することができ、加熱コイル260の調理容器41への加熱効率を向上させることができる。
【0080】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、取付ブラケット250は透明部材であり、取付ブラケット250は上記加熱コイル260と内殻カバー21との間に位置し、内殻カバー21はくり抜き部または透明窓を有し、くり抜き部は取付ブラケット250に正対している。調理容器41が収容キャビティ11内に設置されていない場合、ユーザーは内殻カバー21のくり抜き部または透明窓と取付ブラケット250とを介して加熱コイル260を観察することができ、ひいてはユーザーの関与度を向上させ、加熱コイル260の可視化を実現することが容易になる。
【0081】
いくつかの実施例では、加熱コイル260は発熱部材を含み、加熱コイルが調理容器41の側部上方を加熱する際、加熱コイル260の少なくとも一部は熱量を発生させ且つ赤光を放出し、放出した赤光は、取付ブラケット250と内殻カバー22のくり抜き部または透明窓とを通じて収容キャビティ11内に照射されることにより、調理本体1全体の美観性を向上させる一方で、この時に加熱コイル260が作動中であること、この時に加熱コイル260が調理容器41の側部上方を加熱していることをユーザーに知らせることができる。
【0082】
いくつかの例では、くり抜き部と上記通し穴212とは同一である。
【0083】
本発明の他のいくつかの具体的な実施例では、内殻カバー21の構造の一部は透明構造であり、加熱コイル260は取付ブラケット250と透明構造との間に位置しており、調理容器41が収容キャビティ11内に設置されていない場合、ユーザーは内殻カバー21の透明構造から加熱コイル260を観察することができ、ひいてはユーザーの関与度を向上させ、加熱コイル260の可視化を実現することが容易になる。
【0084】
いくつかの実施例では、加熱コイル260は発熱部材を含み、加熱コイル260が調理容器41の側部上方を加熱する際、加熱コイル260の少なくとも一部は熱量を発生させ且つ赤光を放出し、放出した赤光は、内殻カバー22における透明構造を通じて収容キャビティ11内に照射されることにより、調理本体1全体の美観性を向上させる一方で、この時に加熱コイル260が作動中であること、この時に加熱コイル260が調理容器41の側部上方を加熱していることをユーザーに知らせることができる。
【0085】
本発明のいくつかの実施例では、図3に示すように、調理本体1は第二加熱装置32をさらに含み、第二加熱装置32は調理座10の下部に設置される。第二加熱装置32は少なくとも調理容器41の底部を加熱するために使用され、調理容器41の底部から調理容器41を加熱して、調理器具40が調理容器41内の食材を十分に調理できるようにする。
【0086】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、図4および図8に示すように、内殻カバー21および調理座10の頂部は上向きに延びた支持部15を有し、支持部15は調理容器41を支えるために使用され、調理容器41の上下方向における位置を支え、ひいては調理容器41を収容キャビティ11内の適切な位置に位置するようにする。
【0087】
図8に示すように、本実施例では、内殻カバー21の頂部には上向きに延びた支持部15があり、調理容器41の周縁には水平方向に沿って延びた折り返し縁部411があり、支持部15は折り返し縁部411の下表面に支えられて、調理容器41を支え、調理容器41を収容キャビティ11内の適切な位置に設置する。
【0088】
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る調理器具40について説明する。
【0089】
図9および図10に示すように、本発明の実施例に係る調理器具40は、本発明の上記実施例に係る調理本体1、調理容器41および蓋体アセンブリ42を含む。
【0090】
調理容器41は分離可能に収容キャビティ11内に設置され、蓋体アセンブリ42は調理本体1に設置され、蓋体アセンブリ42は調理容器41を開閉するために使用され、必要な場合には蓋体アセンブリ42が調理容器41を密閉することができ、調理器具40が調理容器41内の食材を十分に調理することができ、必要な場合には蓋体アセンブリ42が調理容器41を開放することができ、ユーザーが調理容器41内の食材を容易に取り出すことができる。
【0091】
具体的には、調理器具40で調理容器41内の食材を調理するか、または調理器具40で調理容器41内の食材を保温する際に、蓋体アセンブリ42が調理容器41の開口を閉じていても、両者の間に空隙が存在し、外部環境の冷たい空気が蓋体アセンブリ42と調理容器41との間の空隙から調理容器41の開口の周縁箇所に到達し、冷たい空気が調理容器41の上方の温度に影響を与え、調理容器41の上方の温度が調理容器41の内部の温度よりも低くなり、ひいては調理容器41の内部の温度に影響を与える可能性がある。したがって、第一加熱装置20が調理容器41の側部上部を加熱することで、調理容器41内の熱損失を低減することができ、ひいては調理容器41内の食材をより良く加熱し、調理容器41内の食材の調理をより良く実現するとともに、より良い保温効果を実現することができる。
【0092】
また、外部環境の空気の温度が調理容器41内の空気の温度よりも低いため、外部環境の冷たい空気が蓋体アセンブリ42と調理容器41との間の空隙から調理容器41の上方に入ると、調理容器41の上方の空気が調理容器41内の熱量を吸収して調理容器41の上方に凝縮水が発生しやすくなり、生成された凝縮水は蓋体アセンブリ42に付着する。第一加熱装置20を用いて調理容器41の側壁上部を加熱することで、凝縮水の発生を低減し、凝縮水が調理容器41内の食材に影響を与えることを避ける。
【0093】
本発明の実施例に係る調理器具40は、本発明の上記実施例に係る調理器具40の調理本体1を採用することにより、第一加熱装置20を、頂部開口111を介して収容キャビティ11の側壁上部に設け、第一加熱装置20を迅速に取り付けることを容易にし、第一加熱装置20が調理容器41の側壁上部を加熱することができ、調理容器41内の熱損失を低減させて、調理容器41内の食材をより良く加熱し、調理容器41を保温するようにする。
【0094】
本発明の実施例に係る調理器具40の他の構成および操作は、本分野の通常の技術者にとって既知のものであり、ここでは詳細には説明しない。
【0095】
本発明の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」等の用語で示される方位または位置関係は添付図面に基づいて示される方位または位置関係であり、単に本発明の説明の便利化および説明の簡略化をするためのものであり、指した装置または要素が特定の方位を持ち、特定の方位で構築され且つ操作されなければならないことを指示または暗示するものではないため、本発明に対する制限として理解すべきではない。また、「第一」、「第二」として限定された特徴は、1つまたは複数の当該特徴を明示的または暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に説明がない限り、「複数」とは、2つ以上を意味する。本発明の説明において、第1特徴が第2特徴の「上」または「下」にあることは、第1特徴と第2特徴との直接接触を含むことができ、または、第1特徴と第2特徴とが直接接触するものではなく、それらの間の追加の特徴を介する接触を含むことができる。
【0096】
本発明の説明において、第一特徴が第二特徴の「上」、「上方」、「上面」にあるとは、第一特徴が第二特徴の真上や斜め上にあることを含み、または単に第一特徴が第二特徴よりも高い水平の高さにあることを意味する。
【0097】
本発明の説明において、「取り付け」、「繋がり」、「接続」という用語は、明確な規定および限定がない限り、広く理解されるべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、または一体接続であってもよく、機械接続または電気接続であってもよく、直接接続または中間媒体を介して間接接続されていてもよく、2つの要素の内部の連通であってもよい。本分野の普通の技術者にとって、上記用語の本発明における具体的な意味は、具体的な状況によって理解されるものとする。
【0098】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの参照用語の説明は、この実施例または例に関連して説明された具体的な特徴、構造、材料、または特点が本発明の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例または例を指すことではない。そして、説明された具体的な特徴、構造、材料、または特色は、任意の1つまたは複数の実施例または例において適切な方法で組み合わせることができる。
【0099】
本発明の実施例が既に図示および説明されているが、本分野の普通の技術者は、本発明の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換および変形が可能であり、本発明の範囲は特許請求の範囲およびその均等物によって限定されることを理解することができる。
【符号の説明】
【0100】
1…調理本体、10…調理座、11…収容キャビティ、111…頂部開口、12…支持台、13…第二固定孔、14…固定部、15…支持部、20…第一加熱装置、21…内殻カバー、211…取付空間、212…通し穴、220…第一固定孔、230…固定柱、240…覆蓋部、241挿入孔、25…加熱部材、250…取付ブラケット、251…挿入接続部、252…導水溝、260…加熱コイル、261…上加熱部、262…下加熱部、271…第一位置制限部、272…第二位置制限部、273…第三位置制限部、274…第四位置制限部、281…第一支持凸部、282…第二支持凸部、283…第三支持凸部、31…締結部材、32…第二加熱装置、40…調理器具、41…調理容器、411…折り返し縁部、42…蓋体アセンブリ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10