(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169421
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】画素読み出し回路
(51)【国際特許分類】
H04N 25/707 20230101AFI20241128BHJP
【FI】
H04N25/707
【審査請求】未請求
【請求項の数】28
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024084996
(22)【出願日】2024-05-24
(31)【優先権主張番号】303189
(32)【優先日】2023-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(71)【出願人】
【識別番号】524198342
【氏名又は名称】セミコンダクター デバイシズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEMICONDUCTOR DEVICES LTD
【住所又は居所原語表記】Leshem Industrial Park D.N. Misgav, Israel
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤコブソン クラウディオ ガブリエル
(72)【発明者】
【氏名】ドブロミスリン ローマン
(72)【発明者】
【氏名】ベン-アリ ニムロッド
【テーマコード(参考)】
5C024
【Fターム(参考)】
5C024GX02
5C024HX57
(57)【要約】 (修正有)
【課題】光検出器画素の焦点面アレイとともに使用するための画素読み出し集積回路を提供する。
【解決手段】視野(FOV)の複数の光測定信号を提供するように構成された光検出器画素アレイと、複数の画素回路を備える画素回路アレイ(PCA)であって、各画素回路が、当該光検出器画素アレイの画素に関連付けられており、当該複数の光測定信号のうちの1つの光測定信号を受け取るように構成された、画素回路アレイ(PCA)と、当該複数の画素回路のうちの少なくとも2つの画素回路への、及びそれらによって共有される少なくとも1つの電気接続であって、当該少なくとも2つの画素回路が、それぞれ、当該検出器画素アレイの少なくとも2つの検出器画素に関連付けられている、少なくとも1つの電気接続と、レーザ光のパルスの当該光検出器画素アレイにおける受け取りに関連付けられた電気的変動を検出するように構成された検出回路と、を含む、撮像システム。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像システムであって、
視野(FOV)の複数の光測定信号を提供するように構成された光検出器画素アレイと、
複数の画素回路を備える画素回路アレイ(PCA)であって、各画素回路が、前記光検出器画素アレイの画素に関連付けられており、前記複数の光測定信号のうちの1つの光測定信号を受け取るように構成された、画素回路アレイ(PCA)と、
前記複数の画素回路のうちの少なくとも2つの画素回路への、及びそれらによって共有される少なくとも1つの電気接続であって、前記少なくとも2つの画素回路が、それぞれ、前記検出器画素アレイの少なくとも2つの検出器画素に関連付けられている、少なくとも1つの電気接続と、
レーザ光のパルスの前記光検出器画素アレイにおける受け取りに関連付けられた電気的変動を検出するように構成された検出回路と、を備える、撮像システム。
【請求項2】
前記電気的変動をタイムスタンプするように構成されたグローバルタイミング回路を備える、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項3】
前記接続が、前記少なくとも2つの画素回路への電源接続である、請求項1又は2に記載の撮像システム。
【請求項4】
前記接続が、前記少なくとも2つの画素回路に供給される基準電圧である、請求項1又は2に記載の撮像システム。
【請求項5】
前記検出回路が、前記電気的変動を前記複数の画素回路のうちの1つ以上に関連付けるように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項6】
前記グローバルタイミング回路が、前記タイムスタンプを前記複数の画素回路のうちの1つ以上に関連付けるように構成されている、請求項2~5のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項7】
複数の画素回路のうちの2つ以上が各々、複数の検出チャネルのうちの1つの検出チャネルを有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項8】
前記複数の検出チャネルが、検出データを提供する、請求項7に記載の撮像システム。
【請求項9】
前記複数の検出チャネルが、検出フレームの構築のために前記検出データを1つ以上のフレームメーカに渡すように構成されており、各検出チャネルが、前記検出フレームの画素に関連付けられている、請求項8に記載の撮像システム。
【請求項10】
前記タイムスタンプが、前記検出フレームの1つ以上の画素に関連付けられている、請求項7~9のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項11】
前記接続が、前記複数の検出チャネルのうちの2つ以上の検出チャネルへの接続である、請求項7~10のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項12】
前記複数の画素回路の少なくとも一部が各々、画像データを提供するように構成された撮像チャネルを有する、請求項7~10のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項13】
前記検出データ及び前記画像データが、互いに関連付けられ提供される、請求項12に記載の撮像システム。
【請求項14】
前記検出データの各画素が、前記画像データの1つ以上の画素に関連付けられている、請求項13に記載の撮像システム。
【請求項15】
既知の時間に、レーザ光のパルスを前記FOVの方へ向けるように構成されたレーザ源と通信するように構成された、請求項2~14のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項16】
前記光検出器画素アレイにおける前記受け取りが、前記レーザ源によって放射され、前記FOV内の物体によって反射されたレーザ光のパルスの一部分のものである、請求項15に記載の撮像システム。
【請求項17】
前記タイムスタンプ及び前記既知の時間を使用して、前記システムの1つ以上の構成要素と前記物体との間の範囲を決定するように構成された処理及びメモリ回路を備える、請求項15又は16に記載の撮像システム。
【請求項18】
前記検出回路が、電力消費における複数のサージを検出するように構成されており、
前記グローバルタイミング回路が、複数のタイムスタンプ、前記複数のサージの各々について1つのタイムスタンプを提供するように構成されている、請求項2~17のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項19】
前記PCAが、複数の画素回路を含み、前記複数の画素回路が各々、撮像チャネルを有する、請求項1~18のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項20】
処理及びメモリ回路(PMC)を備え、
各前記撮像チャネルが、画像の構築のために画像データを画像処理ユニットに渡すように構成されている、請求項19に記載の撮像システム。
【請求項21】
前記複数のタイムスタンプを使用して、レーザ源を識別するように構成された処理及びメモリ回路(PMC)を備える、請求項18又は19に記載の撮像システム。
【請求項22】
前記グローバルタイミング回路が、カウンタを備え、前記変動の検出時のカウンタ値が、前記タイムスタンプを提供する、請求項2~21のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項23】
前記カウンタが、前記変動の検出時にリセットされる、請求項22に記載の撮像システム。
【請求項24】
前記グローバルタイミング回路が、前記変動の検出時に開始されるカウンタを備え、
後続の第2の変動の検出時のカウンタ値が、検出された変動間の時間測度を提供する、請求項2~21のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項25】
複数の画素回路を備える画素回路アレイ(PCA)であって、各画素回路が、光検出器画素アレイの検出器から光測定信号を受け取るように構成されている、画素回路アレイ(PCA)と、
レーザ光のパルスの前記光検出器画素アレイにおける受け取りに関連付けられた電気的変動を検出するように構成された検出回路と、
電力消費における前記電気的変動をタイムスタンプするように構成されたグローバルタイミング回路と、を備えるROIC。
【請求項26】
前記複数の画素回路に電力を供給するように構成された少なくとも1つのドライバを備え、
前記検出回路が、前記ドライバと前記複数の画素回路との間の1つ以上の接続での電力消費における前記電気的変動を検出するように構成されている、請求項25に記載のROIC。
【請求項27】
撮像の方法であって、
光検出器のアレイを使用して視野(FOV)の複数の測定信号を取得することであって、各検出器が、前記複数の測定信号のうちの1つの測定信号を生み出す、取得することと、
前記光検出器のアレイにおけるレーザ光のパルスの受け取りに関連付けられた電気的変動を検出し、タイムスタンプすることと、を含む、方法。
【請求項28】
撮像システムであって、
視野(FOV)の複数の光測定信号を提供するように構成された光検出器画素アレイと、
複数の画素回路を備える画素回路アレイ(PCA)であって、各画素回路が、前記光検出器画素アレイの画素に関連付けられており、前記複数の光測定信号のうちの1つの光測定信号を受け取るように構成された、画素回路アレイ(PCA)と、
前記複数の画素回路のうちの少なくとも2つの画素回路への、及びそれらによって共有される少なくとも1つの電気接続であって、前記少なくとも2つの画素回路が、それぞれ、前記検出器画素アレイの少なくとも2つの検出器画素に関連付けられている、少なくとも1つの電気接続と、
レーザ光のパルスの前記光検出器画素アレイにおける受け取りに関連付けられた電気的変動を検出するように構成された検出回路と、
前記電気的変動のタイムスタンプであって、前記複数の画素回路のうちの1つ以上に関連付けられる、タイムスタンプを提供するように構成されたグローバルタイミング回路と、
複数の検出チャネルであって、各々が、前記複数の画素回路のうちの1つの画素回路に関連付けられており、検出データを提供するように構成されており、これらの各画素が、前記複数の画素回路のうちの1つの画素回路に関連付けられている、複数の検出チャネルと、
複数の撮像チャネルであって、各々が、前記複数の画素回路のうちの1つの画素回路に関連付けられており、画像データを提供するように構成されており、これらの各画素が、前記複数の画素回路のうちの1つの画素回路に関連付けられている、複数の撮像チャネルと、を備える、撮像システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、そのいくつかの実施形態において、画素読み出し回路に関し、より具体的には、排他的ではないが、光検出器画素の焦点面アレイ(focal plane array、FPA)とともに使用するための画素読み出し集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第9,215,386号は、「本発明は、任意のタイプのアクティブマトリクス光検出器(フォトダイオード)と統合される画素読み出し集積回路(readout integrated circuit、ROIC)を提供し、オンチップ処理を伴う高度な多機能赤外線検出器を作成する。本発明はまた、高度なオンチップ信号処理を伴う読み出し集積回路(ROTC)を備える新しいタイプの検出器を提供する...より具体的には、読み出し回路は、同じフレームのデータを処理することによって実装される、画素ごとの撮像モード及びイベント検出モードという2つの異なるモードを同時に又はほぼ同時に実装することが可能である。単一画素イベント検出モードでは、読み出し回路は、特定のイベントを光電流の正の変化として識別し、これは、検出器要素によって電流に変換される任意の電磁放射パルスであるレーザパルス又は兵器発射パルスの存在を示す可能性がある。そのような高速イベント検出が同じフレームの画像を取得するのと同時に実行されるという事実により、高速イベントは検出されるだけでなく、関心領域から撮像されているフレーム内のその場所も、更に画素サイズ解像度で決定することができる。」を開示する。
【0003】
追加の背景技術は、米国特許第9,215,386号、及び米国特許出願公開第2021/0360184号を含む。
【0004】
各々が参照によりその内容全体が本文書に組み込まれる、本明細書における上記の参考文献の認識は、これらが現在開示されている主題の特許性にいかなる形でも関連していることを意味するものとして推論されるべきではない。
【発明の概要】
【0005】
以下は、本開示のいくつかの例示的な実施形態の非排他的なリストである。本開示はまた、以下に列挙されない場合であっても、一例における全ての特徴よりも少ない特徴を含む実施形態、及び複数の例からの特徴を使用する実施形態を含む。
【0006】
実施例1.撮像システムであって、
視野(field of view、FOV)の複数の光測定信号を提供するように構成された光検出器画素アレイと、
複数の画素回路を備える画素回路アレイ(pixel circuitry array、PCA)であって、各画素回路が、当該光検出器画素アレイの画素に関連付けられており、当該複数の光測定信号のうちの1つの光測定信号を受け取るように構成された、画素回路アレイ(PCA)と、
当該複数の画素回路のうちの少なくとも2つの画素回路への、及びそれらによって共有される少なくとも1つの電気接続であって、当該少なくとも2つの画素回路が、それぞれ、当該検出器画素アレイの少なくとも2つの検出器画素に関連付けられている、少なくとも1つの電気接続と、
レーザ光のパルスの当該光検出器画素アレイにおける受け取りに関連付けられた電気的変動を検出するように構成された検出回路と、を備える、撮像システム。
【0007】
実施例2.当該電気的変動をタイムスタンプするように構成されたグローバルタイミング回路を備える、実施例1に記載の撮像システム。
【0008】
実施例3.当該接続が、当該少なくとも2つの画素回路への電源接続である、実施例1又は2に記載の撮像システム。
【0009】
実施例4.当該接続が、当該少なくとも2つの画素回路に供給される基準電圧である、実施例1又は2に記載の撮像システム。
【0010】
実施例5.当該検出回路が、当該電気的変動を当該複数の画素回路のうちの1つ以上に関連付けるように構成されている、実施例1~4のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0011】
実施例6.当該グローバルタイミング回路が、当該タイムスタンプを当該複数の画素回路のうちの1つ以上に関連付けるように構成されている、実施例2~5のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0012】
実施例7.複数の画素回路のうちの2つ以上が各々、複数の検出チャネルのうちの1つの検出チャネルを有する、実施例1~6のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0013】
実施例8.当該複数の検出チャネルが、検出データを提供する、実施例7に記載の撮像システム。
【0014】
実施例9.当該複数の検出チャネルが、検出フレームの構築のために当該検出データを1つ以上のフレームメーカに渡すように構成されており、各検出チャネルが、当該検出フレームの画素に関連付けられている、実施例8に記載の撮像システム。
【0015】
実施例10.当該タイムスタンプが、当該検出フレームの1つ以上の画素に関連付けられている、実施例7~9のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0016】
実施例11.当該接続が、当該複数の検出チャネルのうちの2つ以上の検出チャネルへの接続である、実施例7~10のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0017】
実施例12.当該複数の画素回路の少なくとも一部が各々、画像データを提供するように構成された撮像チャネルを有する、実施例7~10のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0018】
実施例13.当該検出データと当該画像データとが、互いに関連付けられ提供される、実施例12に記載の撮像システム。
【0019】
実施例14.当該検出データの各画素が、当該画像データの1つ以上の画素に関連付けられている、実施例13に記載の撮像システム。
【0020】
実施例15.既知の時間に、レーザ光のパルスを当該FOVの方へ向けるように構成されたレーザ源と通信するように構成された、実施例2~14のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0021】
実施例16.当該光検出器画素アレイにおける当該受け取りが、当該レーザ源によって放射され、当該FOV内の物体によって反射されたレーザ光のパルスの一部分のものである、実施例15に記載の撮像システム。
【0022】
実施例17.当該タイムスタンプ及び当該既知の時間を使用して、当該システムの1つ以上の構成要素と当該物体との間の範囲を決定するように構成された処理及びメモリ回路を備える、実施例15又は16に記載の撮像システム。
【0023】
実施例18.当該検出回路が、電力消費における複数のサージを検出するように構成されており、
当該グローバルタイミング回路が、複数のタイムスタンプを提供するように構成されており、タイムスタンプが、当該複数のサージの各々についてのものである、実施例2~17のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0024】
実施例19.当該PCAが、複数の画素回路を含み、複数の画素回路が各々、撮像チャネルを有する、実施例1~18のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0025】
実施例20.処理及びメモリ回路(processing and memory circuitry、PMC)を備え、
各当該撮像チャネルが、画像の構築のために画像データを画像処理ユニットに渡すように構成されている、実施例19に記載の撮像システム。
【0026】
実施例21.当該複数のタイムスタンプを使用して、レーザ源を識別するように構成された処理及びメモリ回路(PMC)を備える、実施例18又は19に記載の撮像システム。
【0027】
実施例22.当該グローバルタイミング回路が、カウンタを備え、当該変動の検出時のカウンタ値が、当該タイムスタンプを提供する、実施例2~21のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0028】
実施例23.当該カウンタが、当該変動の検出時にリセットされる、実施例22に記載の撮像システム。
【0029】
実施例24.当該グローバルタイミング回路が、当該変動の検出時に開始されるカウンタを備え、
後続の第2の変動の検出時のカウンタ値が、検出された変動間の時間測度を提供する、実施例2~21のいずれか1つに記載の撮像システム。
【0030】
実施例25.ROICであって、
複数の画素回路を備える画素回路アレイ(PCA)であって、各画素回路が、光検出器画素アレイの検出器から光測定信号を受け取るように構成されている、画素回路アレイ(PCA)と、
レーザ光のパルスの当該光検出器画素アレイにおける受け取りに関連付けられた電気的変動を検出するように構成された検出回路と、
電力消費における当該電気的変動をタイムスタンプするように構成されたグローバルタイミング回路と、を備える、ROIC。
【0031】
実施例26.当該複数の画素回路に電力を供給するように構成された少なくとも1つのドライバを備え、
当該検出回路が、当該ドライバと当該複数の画素回路との間の1つ以上の接続での電力消費における当該電気的変動を検出するように構成されている、実施例25に記載のROIC。
【0032】
実施例27.撮像の方法であって、
光検出器のアレイを使用して視野(FOV)の複数の測定信号を取得することであって、各検出器が、当該複数の測定信号のうちの1つの測定信号を生み出す、取得することと、
当該光検出器のアレイにおけるレーザ光のパルスの受け取りに関連付けられた電気的変動を検出し、タイムスタンプすることと、を含む、方法。
【0033】
実施例28.撮像システムであって、
視野(FOV)の複数の光測定信号を提供するように構成された光検出器画素アレイと、
複数の画素回路を備える画素回路アレイ(PCA)であって、各画素回路が、当該光検出器画素アレイの画素に関連付けられており、当該複数の光測定信号のうちの1つの光測定信号を受け取るように構成された、画素回路アレイ(PCA)と、
当該複数の画素回路のうちの少なくとも2つの画素回路への、及びそれらによって共有される少なくとも1つの電気接続であって、当該少なくとも2つの画素回路が、それぞれ、当該検出器画素アレイの少なくとも2つの検出器画素に関連付けられている、少なくとも1つの電気接続と、
レーザ光のパルスの当該光検出器画素アレイにおける受け取りに関連付けられた電気的変動を検出するように構成された検出回路と、
当該電気的変動のタイムスタンプであって、当該複数の画素回路のうちの1つ以上に関連付けられる、タイムスタンプを提供するように構成されたグローバルタイミング回路と、
複数の検出チャネルであって、各々が、当該複数の画素回路のうちの1つの画素回路に関連付けられており、検出データを提供するように構成されており、これらの各画素が、当該複数の画素回路のうちの1つの画素回路に関連付けられている、複数の検出チャネルと、
複数の撮像チャネルであって、各々が、当該複数の画素回路のうちの1つの画素回路に関連付けられており、画像データを提供するように構成されており、これらの各画素が、当該複数の画素回路のうちの1つの画素回路に関連付けられている、複数の撮像チャネルと、を備える、撮像システム。
【0034】
特に定義しない限り、本文書内で使用される全ての技術用語及び/又は科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されている意味を有する。本明細書に記載のものと類似又は同等の方法及び/又は材料を、本開示の実施形態の実践及び/又は試験において使用することができ、例示的な方法及び/又は材料を以下に記載する。以下に記載する例示的な実施形態に関して、材料、方法、及び実施例は例示的なものであり、必ずしも限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本明細書に開示されている主題をより良く理解し、実際にそれがどのように実行され得るかを例示するために、添付の図面を参照して、非限定的な例としてのみ、実施形態をここで説明する。
【
図1】本開示のいくつかの実施形態による、撮像システムの一部分の簡略化された概略図である。
【
図2A】本開示のいくつかの実施形態による、検出器アレイ及びROICの一部分の簡略化された概略図である。
【
図2B】本開示のいくつかの実施形態による、ROICの簡略化された概略図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による方法である。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態による、撮像システムの簡略化された概略ブロック図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、撮像及び検出の方法である。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による、撮像の簡略化された概略図示を含む。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による、複数の画素回路及び検出回路を含むシステムの一部分の簡略化された概略図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、検出方法である。
【
図9A】本開示のいくつかの実施形態による、検出回路の簡略化された概略図である。
【
図9B】本開示のいくつかの実施形態による、検出回路の簡略化された概略図である。
【
図9C】本開示のいくつかの実施形態による、較正方法である。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による、画像及び後処理回路の簡略化された概略ブロック図である。
【
図11】本開示のいくつかの実施形態による方法である。
【0036】
いくつかの実施形態では、限定するものではないが、異なる図において、同様の数字が、同様の要素、例えば、
図2の要素212に対応する
図1の要素112を参照するために使用される。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本開示は、そのいくつかの実施形態において、画素読み出し回路に関し、より具体的には、排他的ではないが、光検出器画素の焦点面アレイ(FPA)とともに使用するための画素読み出し集積回路に関する。
【0038】
概要
本開示のいくつかの実施形態の広範な態様は、2つ以上の画素についてグローバルに定義されるグローバルレベルでレーザ光パルスを受け取るタイミングを検出するために、複数の画素検出器を有する焦点面アレイ(FPA)とFPAに結合された読み出し集積回路(ROIC)の回路とを使用することに関する。例えば、撮像のため、及び/又はレーザパルスのアレイベースの検出を提供するためにFPAを使用することに加えて、である。
【0039】
本開示のいくつかの実施形態の一態様は、FPAの画素へのレーザ光の到着のタイミングを識別するために使用される、ROICの画素回路への1つ以上の接続、電圧レベルのサージ、及び/又は接続を通過する電流を監視することに関する。
【0040】
理論に縛られることを望むものではないが、画素検出器へのレーザ光の受け取り時に、撮像及び/又は検出に関連付けられた回路は、例えば、接続の電圧レベル及び/又は接続を通る電流が変化する電力サージを経験することが理論付けられている。ここで、いくつかの実施形態では、画素イベントは、短い高強度変化として検出可能である。
【0041】
いくつかの実施形態では、例えば、直接接続されていない他の回路は、寄生効果に関連付けられた、例えば、それが理論化された同様のサージを経験する。ここで、いくつかの実施形態では、画素イベントは、複数の個々の画素回路への1つ以上の共有接続を監視することによって識別される。
【0042】
ここで、いくつかの実施形態では、接続は、電源、バイアス、基準、閾値、制御信号、及び接地漏れのうちの1つ以上における電圧及び/又は電流を含む。
【0043】
例示的な実施形態において、サージは、検出回路のラッチへの接続において検出される。検出画素による光の検出時にラッチが状態を変化させる場合、状態の変化は、ラッチへの電力供給及び/又はバイアスにおいて関連する変動を引き起こす。いくつかの実施形態では、接続は、2つ以上の画素回路によって共有され、潜在的に、複数の画素が一度に監視され得ることを意味する。潜在的に、接続において検出されたサージから画素イベントを識別することは、例えば、測定が検出回路から値を読み出すために必要とされる時間によって遅延されないため、検出器アレイへの光の到着に関するより正確な(及び/又は迅速な)タイミング情報を提供する。例えば、共有接続におけるサージの検出は、個々の画素から測定値を読み出すこと、例えば、行ごとの順次読み出しを含む読み出しを必要とするものよりも迅速である。
【0044】
いくつかの実施形態では、光検出器画素の焦点面アレイ(FPA)の測定画素からの少なくとも2つの異なるタイプの信号が識別される(例えば、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第9,215,386号に説明されるような特徴を含む)。
【0045】
ここで、例えば、個々の画素測定信号は、感知された光内の第1の信号に関する撮像データ(例えば、信号を積分することによる)と、感知された光内の第2の信号の受け取りに関する検出器データ(例えば、信号の強度の高速変動に応答することによる)との両方を提供するように処理される。ここで、いくつかの実施形態では、第1の信号は、可視及び/又は短波赤外線SWIR光の測定に関連付けられる。ここで、いくつかの実施形態では、光の第2の信号は、レーザの1つ以上のパルスの測定に関連付けられる。
【0046】
いくつかの実施形態において、検出されたサージが2つ以上の画素に関連付けられる場合、例えば、いくつかの実施形態において、グローバル電力消費信号(例えば、2つ以上の画素を含むFPAの領域に対してグローバル、例えば、検出器アレイ全体に対してグローバル)が、第2の信号の到着のタイミングを提供するために使用される。例えば、ここで、いくつかの実施形態では、特徴的なサージの識別は、サージのタイミングを記憶すること(例えば、タイムスタンプを生成すること)を含む。
【0047】
いくつかの実施形態の一態様は、検出器アレイの視野(FOV)に向かう既知の時間における第2の信号の放射に関し、検出データは、FOV内の1つ以上の物体による放射された第2の信号の反射の検出を含む。いくつかの実施形態では、検出器への第2の信号の到着の識別されたタイミングは、物体までの距離(本明細書では「範囲」とも呼ばれる)、例えば物体と検出器アレイとの間の距離を決定するために使用される。
【0048】
いくつかの実施形態では、到着のタイミングに加えて、又はその代わりに、検出器アレイ内の場所及び/又は強度、並びに/又は第2の信号の到着を感知する画素の数が、画像データを増強するために使用される。
【0049】
例えば、いくつかの実施形態では、決定された範囲は、撮像及び/又は検出データとともに提供される(例えば、表示のために)。ここで、例えば、ディスプレイは、例えば検出の視野及び/又は画像データ内の物体の場所とともに物体までの距離の指示を提供する。
【0050】
検出器アレイの画素における第2の信号のパルスの到着は、本明細書では「画素イベント」と呼ばれ、及び/又は光パルスが到着する画素は、「アクティブ画素」と呼ばれる。
【0051】
いくつかの実施形態の一態様は、隣接する画素イベント間の時間を測定することに関する。例えば、いくつかの実施形態では、光源変調信号を抽出する。ここで、いくつかの実施形態では、第2の信号は、検出器アレイに到達する第2の信号のパルスの特性から識別可能である特性シグネチャを有する。例えば、いくつかの実施形態では、レーザ源は、特徴的な時間変調パルスを有し、その変調は、いくつかの実施形態では、検出器において検出された画素イベントのタイミングから決定される(例えば、レーザ源を識別するために)。
【0052】
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、その適用において、以下の説明に記載され、かつ/又は図面及び/若しくは実施例に図示される構成要素及び/又は方法の構築及び配置の詳細に必ずしも限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であり、又は様々な方法で実施及び実行されることが可能である。
【0053】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、撮像システム100の一部分の簡略化された概略図である。
【0054】
いくつかの実施形態では、システム100は、本明細書で「光検出器」、「光センサ」、「検出器」、及び「画素」(図示せず)とも呼ばれる光検出器のアレイ(本明細書では「焦点面アレイ(FPA)」及び「光検出器アレイ」とも呼ばれる)を含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、システム100は、画素回路112のアレイ151を含む読み出し集積回路(ROIC)111を含む。
【0056】
ここで、いくつかの実施形態では、光検出器アレイの各検出器は、画素回路アレイ(PCA)151の画素回路112に関連付けられる。いくつかの実施形態では、各光検出器は、例えば、
図2A~
図2Bに図示され、及び/又はそれに関して説明されるように、PCA151の単一の対応する画素回路112に関連付けられる。
【0057】
いくつかの実施形態では、ROIC111は、FPAにハイブリダイズされた特定のタイプの検出器を読み出すために使用され、画像を生成するために使用される赤外線撮像ROICを含む。いくつかの実施形態では、ROIC111は、各画素から光電流を蓄積すること、光電流信号を画素マトリクスの外部に駆動すること、光電流信号をデジタルに変換すること、リンクを通して信号を駆動して、例えば読み出し及び/又は表示のための信号を提供すること、のうちの1つ以上を行う。
【0058】
いくつかの実施形態では、ROIC111は、各画素に信号電荷を格納し、次いで、読み出しのために信号を出力タップにルーティングする。
【0059】
いくつかの実施形態では、ROIC111は、画素データを集積回路の外部に伝達するための高速アナログ出力を有する。いくつかの実施形態では、アナログデジタル変換(analog-to-digital conversion、ADC)が実装され、デジタル出力が提供され、任意選択で、ADCは、ROIC111内のオンチップで提供される。
【0060】
例解を簡単にするために、PCA151は、
図1では4つの画素回路112を含むが、いくつかの例示的な実施形態では、PCA151は、100k~20M画素回路、又は300k~10M画素回路、又は300k~5M画素回路、又はそれより低い、又はそれより高い、又は中間の数、若しくは範囲を含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、検出器アレイ及びPCA151は、検出器の各々について測定信号150を生み出す。
【0062】
いくつかの実施形態では、システム100は、1つ以上の要素119に結合された検出回路122を含む。ここで、要素119は、いくつかの実施形態では、PCA151への電源接続を含む。ここで、要素119は、いくつかの実施形態では、例えば制御信号、例えば基準電圧を提供するドライバを含む。検出回路122は、画素イベントに関連付けられたPCA151の画素回路112への電気接続における変動(例えば、変動のタイミング)を検出するように構成される。
【0063】
図1は、画素回路112の全てについて単一の検出回路122を図示するが、いくつかの実施形態では、システム100は、複数の検出回路122を含み、各検出回路は、複数の画素回路に関連付けられた画素イベントを検出するように構成される。
【0064】
いくつかの実施形態では、システム100は、検出回路122から画素イベントを示す信号を受け取ると、画素イベントのタイムスタンプ信号134を生成し、任意選択的に保存するグローバルタイミング回路121を含む。
【0065】
図2Aは、本開示のいくつかの実施形態による、検出器アレイ210及びROIC211の一部分の簡略化された概略図である。
【0066】
図2Bは、本開示のいくつかの実施形態による、ROIC211の簡略化された概略図である。
【0067】
図2Aは、本明細書では互換的に「検出器」、「画素」、及び「センサ」とも呼ばれる光検出器210-1、例えば半導体検出器のアレイを備える焦点面アレイ210を図示する。
【0068】
いくつかの実施形態では、
図2Bは、
図2AのROIC211を図示し、検出器アレイ210は、各々が検出器210-1を関連する画素回路212に接続する要素252のアレイを明らかにするために除去されている。ここで、例示的な実施形態において、コネクタ252のうちの1つ以上は、インジウムバンプを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、ROIC211は複数の画素回路212を含み、いくつかの実施形態では、単一の画素回路212が検出器アレイ210の各検出器210-1に関連付けられて、FPA混成ROICを形成する。
【0070】
いくつかの実施形態では、画素回路212のうちの1つ以上は、関連付けられた検出器210-1上の電荷、例えば、検出器210-1に衝突する光子に関連付けられた電荷を積分する、増幅する、及び多重化することのうちの1つ以上を行う。
【0071】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による方法である。
【0072】
300において、いくつかの実施形態では、光源に関するデータが受け取られる。
【0073】
例えば、レーザ光パルス、例えば、
図4の光源423によって放射されるレーザ光の放射に関するタイミングである。
【0074】
例えば、検出器で受け取られた光源に関する情報(例えば、光源のシグネチャ)である。ここで、いくつかの実施形態では、シグネチャは、検出器によって検出されるパルスレーザ源のパルスの変調に関するデータを含む。例えば、時間変調データである。
【0075】
302において、いくつかの実施形態では、電力消費が監視される。例えば、監視が、システム(例えば、
図1のシステム100、例えば、
図4のシステム400、例えば、
図7のシステム700)の1つ以上の部分への1つ以上の電力接続において行われる。
【0076】
ここで、いくつかの実施形態では、監視することは、電気的変動、例えば、電圧レベル及び/又は接続を通過する電流の変動について、接続のうちの1つ以上を監視することを含む。ここで、いくつかの実施形態では、接続は、識別するために閾値と比較される。ここで、例示的な比較回路は、
図9A及び/又は
図9Bにおいて図示され、及び/又は
図9A及び/又は
図9Bに関して説明される。
【0077】
304において、いくつかの実施形態では、画素イベントに関連付けられた電気的変動が検出される。
【0078】
いくつかの実施形態では、検出することは、電源電圧が閾値を超えていることを識別することを含む。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、検出することは、電源電流が閾値を上回ることを識別することを含む。
【0079】
306において、いくつかの実施形態では、ステップ302において画素イベントを検出すると、タイムスタンプ及び/又は時間測度が生成される。
【0080】
いくつかの実施形態では、検出は時間フレームの間であり、いくつかの実施形態では、時間フレームはトリガ信号によって開始される。
【0081】
いくつかの実施形態では、時間フレームは、トリガ信号によって終了される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、タイムフレームの終了は、測定された時間が所定の最大値を超えたときに生じる。最大値は、いくつかの実施形態では、距離計の最大許容範囲に対応する。
【0082】
いくつかの実施形態では、画素イベントがフレーム内で検出されると、カウンタがタイムスタンプを提供するために使用され、次いで、任意選択で、終了される(本明細書では「リセット」とも呼ばれる)。
【0083】
いくつかの実施形態では、複数のタイムスタンプが生成され、例えば、各タイムスタンプは異なるレーザ光検出に関連付けられる。例えば、いくつかの実施形態では、画素イベントがフレーム内で検出されるとき、カウンタ要素における値が、タイムスタンプ、例えば、フレーム内で複数回、を提供するために使用される。ここで、いくつかの実施形態では、フレームの持続時間の後、カウンタはリセットされる。
【0084】
例えば、較正の間、いくつかの実施形態では、複数のタイムスタンプが、例えば、
図9Cに説明されるように、生み出される。
【0085】
いくつかの実施形態では、時間測度が生成される。例えば、ここで、時間測度は2つのイベント間の時間を示す。いくつかの実施形態では、時間測度は、画素イベント間の持続時間である。ここで、例えば、いくつかの実施形態では、カウンタが、画素イベントの検出時に開始される。ここで、いくつかの実施形態では、カウンタは、次いで、後続の画素イベントの検出時に停止され(及び任意選択で休止され)、カウンタの値は、例えば、画素イベント間で経過した時間の時間測度を提供する。
【0086】
いくつかの実施形態では、画素イベントのタイムスタンプ及び画素イベント間の時間測度の両方が、例えば、ディスプレイへの入力として提供される。
【0087】
いくつかの実施形態では、検出は、画素イベントの光の強度を検出することを含む。ここで、いくつかの実施形態では、タイムスタンプ及び強度を含む信号は、処理及びメモリ回路(PMC)に渡され、PMCは、例えば、1つ以上のコントローラを含む。ここで、いくつかの実施形態では、PMCは、信号を処理し、及び/若しくは、例えば、ユーザに表示するために、データを出力及び/又は提供する。PMCの例示的な部分が、例えば、
図10に図示されている。
【0088】
いくつかの実施形態では、画素イベントの強度の検出は、アナログ強度信号を測定することを含む。
【0089】
308において、いくつかの実施形態では、タイムスタンプが使用される。例えば、物体までの範囲を決定するために。例えば、光源変調信号を抽出するために(例えば、PRF技法において)。例えば、タイムスタンプを使用して、システム機能をウェイクする場合。
【0090】
いくつかの実施形態では、ステップ300で受け取られたタイミング情報とともにタイムスタンプを使用して、レーザパルスを反射する物体までの範囲、例えば、物体とパルスを放射するレーザとの間の範囲を決定する。
【0091】
いくつかの実施形態では、タイムスタンプは、タイムスタンプが生み出される画素イベントの場所(例えば、領域、例えば、1画素を超えるサイズを有する領域)とともに、検出器アレイのFOV内の物体の場所の指示を提供するために使用される。ここで、指示は、例えば、物体の場所を識別するために検出フレーム及び/又は撮像を使用するよりも迅速である。
【0092】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、受け取られた光の強度は、範囲を決定及び/又は検証するために使用され、例えば、より高い強度は、より小さい範囲、例えば、画素イベントを経験するより多数の画素に関連付けられると理解される。
【0093】
いくつかの実施形態では、タイムスタンプは、光源変調信号を抽出するために使用される。例えば、ここで、いくつかの実施形態では、タイムスタンプは、パルス繰り返し周波数(pulse repetition frequency、PRF)技法で使用され、タイムスタンプを使用して採用される。
【0094】
例えば、ここで、タイムスタンプは、検出された光を生み出す光源を識別するために使用される。例えば、ここで、検出されたパルスの時間データは、どの光源が検出されているかを識別するために、複数の光源の既知のシグネチャ情報と比較される。
【0095】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、受け取られた光の強度は、光源を識別及び/又は検証するために使用される(例えば、タイミング情報に加えて)。ここで、既知のシグネチャ情報は、いくつかの実施形態では、強度情報を含む。
【0096】
任意選択的に、例えば、タイムスタンプを使用して光変調信号を抽出する前に、タイムスタンプ信号は、レーザが存在するときを認識するためのウェイクオンデマンドメカニズムとして使用される。
【0097】
監視のために画素イベント検出を使用することの潜在的な利点は、監視の低電力消費である。
【0098】
画素イベント検出を使用する潜在的な利点は、例えば、到着のタイミングを見つけるために検出フレーム全体を評価することと比較して、速度の向上である。
【0099】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、撮像システム400の簡略化された概略ブロック図である。
【0100】
いくつかの実施形態では、システム400は、検出器アレイ410(例えば、
図2Aの検出器アレイ210の1つ以上の特徴を含む)と、PCA451(例えば、
図1のPCA151の1つ以上の特徴を含む画素回路のアレイを含む)とを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、システム400は、1つ以上の光源423を含み、光源423は、いくつかの実施形態では、システム400の視野(FOV)に向かってレーザ光のパルスを放射するように構成されたレーザを含む。いくつかの実施形態では、光源423は、1ns~1μs、若しくは1ns~500ns、又はそれよりも短い若しくは長い若しくは中間のパルス持続時間又は範囲のパルス持続時間の光を生み出す。いくつかの実施形態では、光源423は、1ke~100keの間の強度、又はそれより低い、又はそれより高い、又は中間の範囲の強度のレーザ光パルスを生み出す。
【0102】
いくつかの実施形態では、検出器アレイ410は、検出器アレイ410の各検出器について測定信号454を生み出す。いくつかの実施形態では、PCA451は、測定値454を受け取り、例えば、1つ以上の測定信号が、検出器からPCA451の各画素回路に受け取られる。
【0103】
いくつかの実施形態では、PCA451は、複数の画像信号450を、例えば、コントローラを含む処理及びメモリ回路(PCM)441に渡す。ここで、いくつかの実施形態では、各画像信号は、単一の画素回路及び/又は検出器画素に対応する。
【0104】
いくつかの実施形態では、システム400は、1つ以上の電源419を含む。例解を簡単にするために、いくつかの実施形態では、電源419は、システム400の他の要素(例えば、1つ以上のレーザ源423及びユーザインターフェース443)に供給するが、ROIC411への電源419接続のみが図示されている。
【0105】
いくつかの実施形態では、システム400は、画素回路411への接続470における電気的変動を測定及び/又は検出する検出回路422を含み、電気的変動は、画素イベントに関連付けられる。例えば、ここで、ROIC411は、PCA451の画素回路に接続された1つ以上の要素419-1、419-2を含む。ここで、いくつかの実施形態では、接続470は、電源接続(例えば、ラッチ及び/又は増幅器への)及び/又は制御信号接続(例えば、コンパレータへの電圧基準)を含む。いくつかの実施形態では、電源接続は、構成要素419-1及び419-2とPCA451との間の矢印によって図示され、矢印の双方向性は、いくつかの実施形態では、電源電圧に対するPCA電流消費の影響を示し、例えば、電源電圧の変動を引き起こす。いくつかの実施形態では、例示的な要素419-1、419-2は、ドライバ回路、電源回路、及び接地のうちの1つ以上を含む。
【0106】
図4は、いくつかの実施形態では、接続470における電圧変動の感知を例解するが、いくつかの実施形態では、電流変動が感知され、及び/又は電力消費におけるサージが感知される。
【0107】
いくつかの実施形態では、接続470は、複数の画素回路の検出チャネルへの接続を含む(例えば、
図7に関して説明され、かつ/又は
図7に図示されるように)。
【0108】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、PCA451の1つ以上の画素回路は、測定信号454が通過する2つのチャネル(例えば、
図7の画素回路712のチャネル766、768に対応する)を含む。いくつかの実施形態では、第1の画像チャネルは、画像信号を発し、第2の検出チャネルは、検出信号を発し、それによってPCA451は、複数の画像信号450及び複数の検出信号458を発する。
【0109】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、検出回路422は、例えば、画素回路の検出チャネルとインターフェースすることによって、画素回路ごとのレベルで画素回路への接続の電気的変動を検出し(例えば、
図7に図示され、かつ/又は
図7に関して説明されるように)、検出回路422とPCA451との間の接続として
図4に図示されている。
【0110】
いくつかの実施形態では、グローバルタイミング回路(global timing circuit、GTC)418は、検出回路422が画素イベントを識別すると、検出回路422から信号464を受け取る。いくつかの実施形態では、検出回路422から信号464を受け取ると、GTC418はタイムスタンプ434を生成し、タイムスタンプは次いでPMC441に送られる。
【0111】
いくつかの実施形態では、GTC418は、トリガ417を受け取るとリセットされ、検出回路422から信号464を受け取ると停止してタイムスタンプ434を生み出すカウンタを含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、GTC418は、例えば検出回路422から順次受け取られる複数の信号464に対して、複数のタイムスタンプを提供する。いくつかの実施形態では、検出回路422及び/又はGTC418は、画素イベントの検出及びタイムスタンプを継続的に提供する。いくつかの実施形態では、GTC418は、複数のカウンタを含む。ここで、例えば、カウンタは、トリガ417を受け取ることによってリセットされ、検出回路422からの複数の順次受け取られる信号464の各々に対して1つのタイムスタンプ434を生み出すように停止される。
【0113】
複数のタイムスタンプの潜在的な利点は、自己反射及び/又は異なる反射経路に関連付けられた画素イベントを識別する能力である。
【0114】
ここで、いくつかの実施形態では、タイムスタンプは、反射がシステム自体の要素からのレーザ光の反射であることを識別するために使用され、例えば、いくつかの実施形態では、そのような反射は、レーザパルスの放射後に非常に急速に(例えば、閾値時間量未満で)発生するものとして識別される。
【0115】
ここで、いくつかの実施形態では、PMC441は、複数のタイムスタンプを処理して、例えば、放射されたレーザパルス423の経路を識別し、例えば、物体からの直接反射経路及び/又は多重反射経路(例えば、複数の物体からの)を識別する。
【0116】
ここで、いくつかの実施形態では、PMC441は、距離計ユニットを含み、距離計ユニットは、レーザパルスの放射の既知のタイミング424及びタイムスタンプ434を使用して、物体とシステム400の1つ以上の部分(例えば、光源423及び/又は検出器アレイ410)との間の距離(本明細書では「範囲」とも呼ばれる)を決定する。
【0117】
いくつかの実施形態では、PMC441は、同期トリガ信号417(本明細書では「トリガ信号」、「トリガ」、「同期信号」とも呼ばれる)を生成する。ここで、いくつかの実施形態では、トリガ信号417は、それぞれ検出回路422及びGTC418における検出及び/又はタイムスタンプのタイミングを制御するために使用される。
【0118】
いくつかの実施形態では、同期トリガ417は、GTC418を開始し、GTC418は、その後、画素イベントが検出されたときに検出回路422によってサンプリング及び/又は終了されて、タイムスタンプ434を画素イベントに関連付け、タイムスタンプは、例えば、開始から経過した時間を示す。
【0119】
いくつかの実施形態では、PMC441は、制御信号424を光源423に送り、光源423の動作を制御する。いくつかの実施形態では、トリガ417は、光源423におけるレーザパルスの放射のタイミングを制御するために使用される。
【0120】
いくつかの実施形態では、PMC441は、レーザの起動に応答してGTC418をトリガする。あるいは、いくつかの実施形態では、GTC418のトリガは、レーザの制御とは独立している。
【0121】
例えば、いくつかの実施形態では、PMC441は、光源423の起動に応答して、トリガ信号417を使用してGTC418を開始する。
【0122】
いくつかの実施形態では、レーザ源423の動作は、検出イネーブル信号417の生成をもたらす。
【0123】
ここで、いくつかの実施形態では、レーザ源423は、例えばレーザパルスの放射時及び/又は放射後に、トリガ信号424を生み出す。トリガ信号424が、PMC441によって受け取られる場合、PMC441はその後、いくつかの実施形態では、例えば、レーザの動作時間に対する既知の時間オフセット後に、検出器をイネーブルするための検出イネーブル信号417を生成し、送る。
【0124】
ここで、いくつかの実施形態では、例えば、レーザの動作時間に対する既知の時間オフセットの後に、検出器をイネーブルするための検出イネーブル信号417が生成される(例えば、PMC441よって)。例えば、レーザ制御信号424が、トリガ信号417の前に送られる。
【0125】
図4において、矢印424は、前の2つの段落で説明した両方の検出イネーブル信号417の生成シナリオを例解するために、両頭矢印として描かれている。
【0126】
いくつかの実施形態では、既知の時間オフセットは小さく、例えば、1ns~100μs、又はより低い、若しくはより高い、又は中間の範囲若しくは持続時間、例えば、ナノ秒のオーダ(例えば、1~500s、又はより低い、若しくはより高い、又は中間の範囲若しくは持続時間)であり、ホイストは、いくつかの実施形態では、画素イベントとしての発光の感知を回避するために十分に長い。
【0127】
いくつかの実施形態では、PMC441は、画像のデータを生み出すために撮像信号450を受け取り、処理する画像処理ユニット(image processing unit、IPU)を含む。ここで、いくつかの実施形態では、データは、いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザインターフェース443によって、データに関連付けられた画像の表示のために提供される。
【0128】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、追加情報が出力され、例えば、ユーザインターフェース443での表示のために提供され、例えば、範囲情報が、タイミング情報434から決定される。
【0129】
任意選択で、いくつかの実施形態では、PMC441は、検出信号から検出フレームを構築する検出フレーム生成ユニットを含む。
【0130】
ここで、いくつかの実施形態では、検出フレームは、例えば、ユーザインターフェース443での表示のために提供される。例えば、いくつかの実施形態では、検出フレーム情報は、ユーザインターフェース443で表示される画像に重ね合わされる。
【0131】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、検出回路422及び/又はGTC418は、画素回路への接続における感知された電気的変動の強度に関する指示を有する信号を生み出す。いくつかの実施形態では、強度は、レーザ信号を検出する画素の数(例えば、画素イベントを有する画素の数)を示す。
【0132】
いくつかの実施形態では、強度信号は、検出されているレーザ源を識別及び/又は検証するために使用される(例えば、
図3のステップ308を参照)。いくつかの実施形態では、強度信号は、例えば、範囲を決定するためにタイムスタンプとともに使用される(例えば、
図3のステップ308を参照)。ここで、例えば、強度が高いほど、より小さい範囲を示すと取られ、例えば、ターゲットに近いほど、検出に関与する画素の数が多くなる。
【0133】
いくつかの実施形態では、システム400は、ROIC411を含み、これは、いくつかの実施形態では、PCA451、並びに任意選択で、検出回路422、GTC418、及びPMC441の1つ以上の部分をホストする。
【0134】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、撮像及び検出の方法である。
【0135】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、撮像の簡略化された概略図を含む。
【0136】
図6は、検出器アレイのFOV内の物体656に到達する放射されたレーザパルス658と、生み出された画像660と、検出フレーム662とを図示し、両方とも、FOVの検出器アレイ測定データを使用して生み出される。
【0137】
いくつかの実施形態では、画像660は、(例えば、検出フレーム662の正の領域に対応するものとして)空間のどこにレーザスポット(例えば、したがって、ターゲット)が位置するかに関するコンテキストを提供する。
【0138】
任意選択的に、範囲情報は、検出フレーム662及び/又は画像660上に及び/又はそれとともに表示される。例えば、ステップ510及び/又はステップ512に関して説明されるように。
【0139】
いくつかの実施形態では、検出及び撮像フレームは、例えばビデオフィード、例えば複数の検出フレームを含む検出ビデオ、例えば複数の画像を含む撮像ビデオとして、経時的に表示される。
【0140】
ここで
図5を参照すると、500において、いくつかの実施形態では、レーザパルスの放射に関するタイミング情報が受け取られる。例えば、
図6を参照すると、レーザパルス658の放射のタイミングが示されている。ここで、いくつかの実施形態では、光源システムは、検出システムから独立しており、例えば、トリガ信号が、光源システムから検出システムに送られる。いくつかの実施形態では、放射されるレーザ光は、狭いビームを有し、本明細書では「スポット」又は「レーザスポット」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、物体656は、レーザパルス658の一部分を検出器アレイに向けて反射する。
【0141】
502において、いくつかの実施形態では、接続信号における電気的変動は、検出器アレイにおける反射レーザパルスの到着に関連付けられる。
【0142】
504において、いくつかの実施形態では、検出器のアレイを使用して光が検出される。ここで、複数の検出器は、複数の測定信号を生み出す。
【0143】
いくつかの実施形態では、検出される光は、周囲光である。いくつかの実施形態では、検出される光は、反射レーザ光パルスを含む。いくつかの実施形態では、検出される光は、反射された照明光を含む(例えば、システムが、パルスレーザ光源以外の照明源、例えばより広い範囲の光源、例えば赤外線及び/又は可視光を用いた照明を含む場合)。
【0144】
いくつかの実施形態では、ステップ502及び504は同時に行われる。
【0145】
505において、いくつかの実施形態では、物体656と検出器アレイとの間の範囲は、レーザパルス658の放射時間に対する電気的変動のタイミングを使用して決定される。
【0146】
506において、いくつかの実施形態では、測定信号は、例えば画素回路及び/又は検出器ごとに検出データを生み出すようにフィルタリングされ、検出データは、物体656からのレーザ光658反射を示す検出フレーム662を生み出すように処理される。
【0147】
例えば、
図7を参照すると、複数の画素回路712に対して、関連する検出信号754が画素回路の検出チャネル768を通過し、その後、いくつかの実施形態では、1つ以上の画素回路712に対する検出データが、検出フレーム662を生み出すように処理される。
【0148】
508において、いくつかの実施形態では、測定信号が、(例えば、画素回路及び/又は検出器ごとに)画像データを生み出すように処理(例えば、累積及び/又は積分)され、画像データが、物体656の画像660を生み出すように処理される。
【0149】
例えば、
図7を参照すると、複数の画素回路712に対して、関連する検出信号754が、画素回路の画像チャネル766を通過し、その後、いくつかの実施形態では、画素回路ごとに画像データが、画像660を生み出すように処理される。
【0150】
いくつかの実施形態では、ステップ506及び508は同時に行われ、例えば、測定信号は、例えば同じ要素によって撮像チャネル及び検出チャネルに向けられる(例えば、フロントエンド回路725は、
図7の撮像チャネル766及び検出チャネル768の両方に信号を向ける)。
【0151】
510において、任意選択的に、いくつかの実施形態では、検出データが、タイミングデータと組み合わされる。例えば、いくつかの実施形態では、範囲情報は、検出データ(例えば、検出フレーム)とともに提供され、タイミングデータ(例えば、範囲情報)は、いくつかの実施形態では、検出フレームの個々の画素に関連付けられる。いくつかの実施形態では、範囲情報は、検出データとともに表示され、例えば、範囲情報は、検出フレームとともに表示され、例えば、検出フレームは、検出フレームの部分(例えば、画素)までの距離を示すように注釈が付けられる。
【0152】
512において、任意選択的に、いくつかの実施形態では、例えば、検出データと組み合わせること(例えば、ステップ510において説明したように)に加えて、又はその代わりに、タイミングデータが、画像データと組み合わされる。ここで、例えば、いくつかの実施形態では、タイミングデータ及び画像データは、一緒に提供され、例えば、タイミングデータの各部分は、1つ以上の画像の画素に関連付けられる。例えば、提供されたデータが、画像とともに範囲情報を表示するために使用される場合、例えば、画像は、画像の部分(例えば、画素)までの距離を示すように注釈が付けられる。
【0153】
いくつかの実施形態では、関連付けられたタイミングデータ及び画像データは、同じ期間に対するものである。しかしながら、いくつかの実施形態では、検出フレームレートは、撮像フレームレートよりも高い。ここで、いくつかの実施形態では、複数の検出期間に感知された複数の画素イベントは、画像データ(例えば、単一画像)に関連付けられる(例えば、任意選択的に検出データとともに提供及び/又は表示される)。
【0154】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、複数の画素回路712及び検出回路722を含むシステム700の一部分の簡略化された概略図である。
【0155】
いくつかの実施形態では、各画素回路は、1つ以上の検出器(例えば、
図2Aの検出器210-1)から信号を受け取る。ここで、例解を容易にするために、
図7では、単一の検出信号754が、画素回路712によって受け取られるものとして図示されている。ここで、いくつかの実施形態では、検出信号754は、レーザパルスによって影響を受けた検出器画素を示す光電流、並びに/若しくは赤外線及び/又は周囲光などの撮像源によって照射されている画素を示す光電流を含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、画素回路712は、米国特許第9,215,386号又はIL262372に詳述されるようなフロントエンド回路725を含み、これらの両方は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0157】
ここで、いくつかの実施形態では、フロントエンド回路725は、画素光電流を示すそれぞれの電気信号を生成する及び/又は得るように構成される。ここで、フロントエンド回路725は、いくつかの実施形態では、任意選択的に、直接注入(direct injection、DI)回路、バッファ直接注入(buffered direct injection、BDI)回路、容量性トランスインピーダンス増幅(capacitive trans-impedance amplification、CTIA)回路、ソースフォロワ(source follower、SF)回路、及びこれらの組み合わせなどの任意の適切なタイプの光検出フロントエンド回路方式で構成される。
【0158】
ここで、いくつかの実施形態では、フロントエンド回路725は、検出信号754を受け取る。
【0159】
いくつかの実施形態では、検出信号754は、フロントエンド回路725から、例えば、信号を積分するアキュムレータ726と、その後に積分された信号をバッファリングするバッファ727とを含む画像チャネル766を通過した後、画像信号750として(例えば、画素回路711の他の撮像チャネル出力とともに)出力される。ここで、いくつかの実施形態では、アキュムレータ726は、信号を積分する。
【0160】
いくつかの実施形態では、検出信号754は、フロントエンド回路725から検出チャネル768を通過する。検出チャネル768は、いくつかの実施形態では、(例えば、最も典型的にはレーザパルスによって引き起こされる)光電流の急激な短い(例えば、10μs未満にわたる、若しくは5μs未満、又は1μ未満、又はより低い、又はより高い、又は中間の持続時間、又は範囲にわたる)変化を検出するように構成された前処理ユニット728を含む。いくつかの実施形態では、前処理ユニット728は、他の高強度照明源のために構成される。いくつかの実施形態では、前処理ユニット728は、レーザ源の周波数に対応する所定の周波数帯域内(例えば、
図4の光源423の周波数帯域に対応する周波数帯域)の信号を通過させるように構成されたバンドパスフィルタを含む。潜在的に、そのようなフィルタリングは、例えば、同じ周波数帯域に入る少量の雑音を除いて、前処理ユニット728によって渡される光電流の大部分が、選択された源(例えば、レーザ源)に由来することを確実にする。
【0161】
いくつかの実施形態では、検出チャネル768は、閾値を超える入力を受け取ると信号を出力するラッチ型コンパレータ729を含む。
【0162】
いくつかの実施形態では、検出回路722は、PCA751への接続719を傍受し、いくつかの実施形態では、接続719は、PCA751の複数の画素回路712への共有電気接続である。
【0163】
ここで、検出回路722は、電気接続電圧レベル及び/又は電気接続719を通過する電流を示す信号770を受け取り、画素イベントに関連付けられた電気的変動のタイミングを検出する。
【0164】
いくつかの実施形態では、接続719は、画素回路712の1つ以上の要素への電力消費のサージが、画素イベントのタイミングを記録及び/又は測定するために使用される、電源接続である。
【0165】
いくつかの実施形態では、接続719は、例えば複数の画素回路の同じ構成要素に供給される基準電圧又は電流基準である。例えば、いくつかの実施形態では、接続719は、ラッチ(図示せず)、例えば複数の画素回路に関連付けられた例えば複数のラッチ、例えば複数の画素回路の各画素回路に対して1つ(例えば、後述するように)、への電源を含む。例えば、追加的に又は代替的に、いくつかの実施形態では、接続719は、増幅器(いくつかの実施形態において、検出チャネル768が増幅器を含む場合には図示せず)、例えば複数の画素回路に関連付けられた例えば複数の増幅器、例えば複数の画素回路の各画素回路のための増幅器、への電源を含む。代替的に又は追加的に、いくつかの実施形態では、接続719は、前処理ユニット728、例えば複数の画素回路に関連付けられた例えば複数の前処理ユニット、例えば複数の画素回路の各画素回路のための前処理ユニット、への接続を含む。
【0166】
代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、接続719は、コンパレータ、例えばコンパレータ730に供給される基準(例えば、電圧基準)の接続を含む。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、接続719は、複数の画素回路のための接地接続への接続を含む。いくつかの実施形態では、接続719は、複数の画素回路の1つ以上の要素への制御信号への接続を含む。
【0167】
例えば、例示的な実施形態では、(例えば、破線770aによって図示されるように)検出回路772は、電源719(電源719は、いくつかの実施形態では、ドライバ、例えば、オンチップドライバである)の出力を、それが1つ以上の1つ以上の(例えば、各々の)ラッチ型コンパレータ729に供給される前に、遮断する。ここで、いくつかの実施形態では、例えば、ラッチ731の状態変化をもたらす画素イベント時に、1つ以上のラッチ731及び/又はラッチ型コンパレータ729への電源サージ(例えば、図示されていない電圧ドライバにおける)が、画素イベントの結果として生じる電流のサージ及び/又は電圧の低下を感知するために使用される。
【0168】
いくつかの実施形態では、画素イベント(例えば、ラッチ731の状態の変化)に直接関連付けられる電気的変動は、回路内の他の場所に電気的変動をもたらす。例えば、クロストーク(例えば、寄生、例えば寄生容量、に関連付けられる)が、追加的に回路に現れる変動をもたらす場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、ラッチ731の状態の変化及びラッチへの関連する電気的変動は、いくつかの実施形態では、別の接続において(例えば、コンパレータ730への接続において)測定可能な変動をもたらす。ここで、測定可能な変動は、いくつかの実施形態では、画素イベントのタイミングを決定するために、例えば検出器722によって検出される。
【0169】
いくつかの実施形態では、ラッチ731(例えば、各ラッチが単一の画素回路712に関係付けられた複数のラッチ731)及び/又はラッチ型コンパレータ729への電力消費におけるサージを感知することに代えて又は加えて、フロントエンド回路725の要素及び前処理ユニット728の要素への電源の1つ以上において電力消費サージが感知される。
【0170】
いくつかの実施形態では、コンパレータ730は、ラッチ731を含むラッチ型コンパレータ729である。ラッチ731は、いくつかの実施形態では、コンパレータ730から信号を受け取ると、状態を最初の第1のレベル(典型的には、論理「0」)から第2のレベル(典型的には、論理「1」)に変化させ、新しい状態をラッチし、例えば、信号754が画素イベントを含む場合、第2のレベルを出力する、双安定ラッチ731である。例えば、各々がPCA751の画素回路712に関連付けられた複数のラッチは、関連付けられた検出器が画素イベントを経験したか否かの(例えば、レーザ光によって影響を受けたか否かの)バイナリ表示を生み出す。ここで、いくつかの実施形態では、PCA751は、複数のラッチ型コンパレータ出力758を出力し、いくつかの実施形態では、各々が1つ以上の検出信号に対応する。
【0171】
いくつかの実施形態では、PCA751の各画素回路は、両方のチャネル766、768、を有し、例えば画像は、検出フレームに1対1の対応を有する。代替的に、いくつかの実施形態では、PCA751の各画素回路よりも少ない数が検出チャネル768を有し、例えば、検出フレームは、画像よりも低い解像度を有する。
【0172】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、検出方法である。
【0173】
800において、いくつかの実施形態では、検出が無効にされる。例えば、GTC(例えば
図1のGTC118、例えば
図4のGTC418、例えば
図7のGTC718)の開始前に、である。
【0174】
802において、いくつかの実施形態では、検出回路は、レーザパルスの放射と同期される。例えば、レーザパルスの放射時(及び/又は放射前)に、光源ユニットは、信号(例えば、トリガ信号)を検出回路に送る。
【0175】
804において、いくつかの実施形態では、レーザパルスの放射時に(及び/又はそれと同期して)、検出チャネルの1つ以上の部分が、例えばトリガ信号(例えば
図4のトリガ信号417、例えば
図7のトリガ信号717)によって有効にされる。ここで、
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、前処理ユニット728及び/又はラッチ型コンパレータ729は、いくつかの実施形態では、例えば、通常は無効にされている同期信号717によって有効にされる。
【0176】
いくつかの実施形態では、レーザパルスの放射時に、検出回路及び/又はGTCが、例えば、トリガ信号(例えば
図4のトリガ信号417、例えば
図7のトリガ信号717)によって有効にされる。
【0177】
レーザパルスの放射時に検出回路を有効にすることの潜在的な利点は、例えば、ノイズ及び/又は光反射に関連付けられた画素イベントの誤検出の潜在的な低減である。
【0178】
806において、任意選択的に、いくつかの実施形態では、画素イベント検出は、例えば、フレーム時間後に無効にされる。
【0179】
ここで、いくつかの実施形態では、検出は、例えば、複数のフレームについて、各フレームの開始時に有効にされ、各フレームの終了時に無効にされる。
【0180】
図9Aは、本開示のいくつかの実施形態による、検出回路922の簡略化された概略図である。
【0181】
いくつかの実施形態では、検出回路922は、電源信号970を受け取り、電源信号970は、いくつかの実施形態では、
図1の電源信号170、及び/又は
図4の電源信号470、及び/又は
図7の電源信号770の1つ以上の特徴を含む。例えば、いくつかの実施形態では、電源信号970は、1つ以上の画素回路、例えば、画素回路のラッチ型コンパレータに電力を提供するドライバの出力である。
【0182】
ここで、いくつかの実施形態では、電源信号は、複数のラッチ型コンパレータのための電源への接続を含み、各ラッチ型コンパレータは、画素回路に関連付けられ、例えば、
図7を参照すると、画素回路712のラッチ型コンパレータ729は、電源信号770を提供する(他の画素回路とともに)。
【0183】
いくつかの実施形態では、電源信号770は、基準電圧V
REF1と比較される。ここで、いくつかの実施形態では、比較は、コンパレータ933によって実行される。いくつかの実施形態では、電源信号970の電圧がV
REFを下回ると、信号が検出回路922から例えばGTC918(GTC918は、いくつかの実施形態では、
図1のGTC118及び/又は
図1のGTC118の1つ以上の特徴を含む)に送られる(例えば、コンパレータ933が状態を変化させる)。
【0184】
図9Bは、本開示のいくつかの実施形態による、検出回路923の簡略化された概略図である。
【0185】
ここで、いくつかの実施形態では、検出回路923は、電源919及び画素回路アレイ(PCA)951に接続される。
【0186】
いくつかの実施形態では、電源消費における電流サージは、例えば、電荷感知ユニット932を通る電源電流を(例えば、電圧ΔVの変化として)測定すること、及び例えばコンパレータ916によって電圧変化入力と基準電圧VREFとを比較することによって識別される。ここで、いくつかの実施形態では、電流が、閾値(例えば、電荷検知ユニット932の特徴及び/又はVREFの値として定義される閾値)を上回って上昇した場合、信号(例えば、コンパレータ916が状態を変化させる)が、検出回路923から(例えば、GTC918に)発せられる。
【0187】
ここで、いくつかの実施形態では、電荷感知ユニット932は、1つ以上の抵抗器及び/又はコンデンサ及び/又は増幅器を含む。例えば、いくつかの実装形態では、電荷検知ユニット932は、PCA951への電流供給信号919を、コンパレータ916における比較のための電圧に変換するための抵抗器を含む。
【0188】
図9Cは、本開示のいくつかの実施形態による、較正方法である。
【0189】
900において、いくつかの実施形態では、光源に関するデータが受け取られる。例えば、受け取られたデータは、
図3のステップ300に関して説明されたような1つ以上の特徴を含む。
【0190】
902において、いくつかの実施形態では、複数のタイムスタンプが生み出され、各タイムスタンプは、光の検出に対応する。
【0191】
904において、いくつかの実施形態では、1つ以上の閾値(例えば、
図9A及び/又は
図9BのV
REF)が、放射されたレーザパルスに対して、検出回路が、最大でも、例えばフレーム時間の間に、単一の検出を提供するまで変更される。
【0192】
代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の閾値は、誤検出率を潜在的に低減することと、感度(例えば、検出を使用して見出す範囲の)を高めることとの間のトレードオフをバランスさせて、変更及び/又は選択される。
【0193】
ここで、いくつかの実施形態では、閾値は、画素イベントを経験する複数の画素に対応する特定の強度においてのみ検出のために設定される。
【0194】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、画像及び後処理回路1035の簡略化された概略ブロック図である。
【0195】
いくつかの実施形態では、撮像及び後処理ユニット(imaging, and post-processing unit、IPPU)1035は、ROIC、例えば、
図11のROIC111の外部にある。代替的に、いくつかの実施形態では、IPPU1035の少なくとも一部は、本開示の態様によるROICをホストする集積回路によってホストされる。
【0196】
いくつかの実施形態では、IPPUは、PMC(例えば、
図4のPMC441、例えば、
図7のPMC741)によって、少なくとも部分的にホストされる。
【0197】
いくつかの実施形態では、IPPU1035は、撮像チャネル1036を含む。ここで、撮像チャネル1036は、複数の画像信号1050、例えば、各画素回路からの画像信号(例えば、
図4の画像信号450、例えば、
図7の画像信号750)を受け取る。いくつかの実施形態では、撮像チャネル1036は、画像信号1050を処理して画像(例えば、
図6の画像660)を生み出す。ここで、いくつかの実施形態では、撮像チャネル1036は、複数の画像を含むビデオフレーム出力1060を生み出す。いくつかの実施形態では、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第9,215,386号の記載に従って、画像処理が実行される(例えば、撮像チャネル1036によって)。
【0198】
いくつかの実施形態では、IPPU1035は、複数のラッチ出力1058(例えば、
図7の出力758に対応する)を受け取り、ラッチ出力1058を処理して検出フレーム(例えば、
図6の検出フレーム662)を生み出す検出チャネル1037を含む。ここで、いくつかの実施形態では、検出チャネル1037は、複数の検出フレームからビデオ出力1062を生み出す。
【0199】
いくつかの実施形態では、検出チャネル処理は、読み出しマルチプレクサ1038及びフレームメーカ1039によって提供される。ここで、例えば、ラッチ出力1058は、読み出しマルチプレクサ1038の入力に結合される。読み出しマルチプレクサ1038は、いくつかの実施形態では、各ラッチのバイナリ論理レベルを(例えば、順に)フレームメーカ1039に供給し、フレームメーカ1039は、いくつかの実施形態では、検出フレーム(例えば、
図6の検出フレーム662)を再構築する。
【0200】
いくつかの実施形態では、検出フレーム(例えば、
図6の検出フレーム662)は、撮像チャネル1036による画像出力(例えば、
図6の画像660)に対応する。ここで、例えば、値が論理「1」である検出フレームの画素又はクラスタは、レーザスポットによって影響を受けた画像内の場所に対応する。
【0201】
いくつかの実施形態では、距離計1020は、タイムスタンプ1034を(例えば、GTC、例えば
図1のGTC121、例えば
図4のGTC421、例えば
図7のGTC721から)、例えば各検出フレームに関連付けられたタイムスタンプ1034を受け取る。いくつかの実施形態では、距離計1020は、例えばタイムスタンプデータ1034に基づいて範囲を決定する。
【0202】
いくつかの実施形態では、範囲データは検出データと組み合わされる。例えば、ここで、いくつかの実施形態では、範囲データは、例えば表示のために、例えば一緒に提供される検出フレームと組み合わされる。例えば、いくつかの実施形態では、フレームメーカ1039は、タイムスタンプデータ1034を、アクティブ画素又はクラスタを識別する情報とともに中継する。例えば、ビデオドライバ1040に対して、アクティブ画素又はクラスタをそれらのそれぞれの範囲データとともにそれらの適切な空間コンテキストで示すビデオフレームを作成する。
【0203】
いくつかの実施形態では、IPPU1035は、表示のタイミングを制御するように構成されたコントローラ1041を含む。いくつかの実施形態では、コントローラ1041は、新しい検出フレームの表示のための時間を定義し、それを撮像チャネル1036から出力される対応するビデオフレームの表示と同期させる。
【0204】
いくつかの実施形態では、コントローラ1041は、例えばフレームメーカ1039によって、タイムスタンプ1034が検出フレームとどのように組み合わされるかを決定する。
【0205】
例えば、いくつかの実施形態では、検出フレームは、各画素回路検出チャネルのための検出データ(例えば、各ラッチ、例えば、
図7のラッチ731のレベルを表す検出データ)に対するプリアンブルとして動作するフレームヘッダを備える。いくつかの実施形態では、フレームヘッダは、フレームセットアップの一般的な情報、及び/又は複数若しくは単一のタイムスタンプデータ、又は対応する現在の検出フレーム期間においてGTCによって画素イベントが登録されなかった場合の「タイムスタンプが見つからなかった」という指示を含む。
【0206】
いくつかの実施形態では、撮像チャネル1036による画像ビデオフレーム出力1060(例えば、複数の画像、例えば、
図6の画像660を含む)及びビデオドライバ1040からの検出ビデオ出力1062(例えば、複数の検出フレームを含む)は、例えば、2つ以上のディスプレイ上に、例えば、2つの異なるビデオとして別々に表示される。代替的に又は追加的に、2つのビデオが組み合わされ、例えば、画像及び検出フレームが一緒に提供され、例えば、各画像が1つ以上の検出フレームに関連付けられて、例えば、物体がレーザスポットによって照らされた場所を画像ビデオ上に図示する(例えば、強調する)。
【0207】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による方法である。
【0208】
1100において、いくつかの実施形態では、ターゲットに向かうレーザパルスの放射に関するタイミング情報が受け取られる(例えば、
図5のステップ500の1つ以上の特徴に従って)。
【0209】
1102において、いくつかの実施形態では、検出器アレイが、ターゲットを含むFOVからの光を感知する。ここで、センサ信号は、各検出器について、ターゲットから反射された第1のレーザパルスを感知する検出器アレイの一部を示す検出データ(及び任意選択で画像データ)を生み出すように処理される。
【0210】
1104において、いくつかの実施形態では、関心領域(region of interest、ROI)が、検出データから識別される。例えば、ROIは、画素イベントを経験した検出器アレイのサブ部分であり、いくつかの実施形態では、サブ部分は、検出器アレイの所定の領域である。例えば、ROIは、画素イベントを経験した画素を含む。
【0211】
1106において、いくつかの実施形態では、ROIの画素回路に対する検出感度が増加される。ここで、いくつかの実施形態では、画素イベントの検出感度が増加される。
【0212】
例えば、ROIの画素回路の検出チャネルの1つ以上の部分の時定数を減少させることによって。ここで、いくつかの実施形態では、時定数は、ROIの画素回路のフロントエンド回路(例えば、
図7のフロントエンド回路725)及び/又は前処理ユニット(例えば、
図7の前処理ユニット728)及び/又はラッチ型コンパレータ(例えば、
図7のラッチ型コンパレータ729)のうちの1つ以上について低減される。ここで、例示的な実施形態では、時定数は、電流供給を増加させることによって、例えば、1つ以上のドライバによってPCAに提供される電流基準値(本明細書では「バイアス」値とも呼ばれる)を変更することによって、低減される。ここで、例えば、電流基準値は、フロントエンド/前処理ユニットの電流消費を定義する。
【0213】
例えば、代替的又は追加的に、検出フレーム読み出し期間を低減するために検出において使用される画素アレイ回路の行及び/又は列の数を減少させることによって。フレーム持続時間の低減は、例えば、低減された空間分解能を犠牲にして、より正確なタイムスタンプ、例えば、より高精度の距離測定を潜在的に提供する。
【0214】
1108において、いくつかの実施形態では、いくつかの実施形態では、ターゲットに向かう第2のレーザパルスの放射に関するタイミング情報が受け取られ、ステップ1102が繰り返されて、ROIにおいてより高い検出感度を有する第2の(例えば、部分的な)検出フレームを生み出す。
【0215】
一般事項
本文書内で使用される場合、「約」という用語は、±20%を指す。用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(having)」、及びそれらの活用形は、「含むが、これらに限定されない」ことを意味する。「からなる(consisting of)」という用語は、「含み、限定される(including and limited to)」ことを意味する。
【0216】
本明細書で使用される場合、単数形、例えば、「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数形を含む。
【0217】
本出願内では、様々な定量化及び/又は表現は、範囲の使用を含み得る。範囲形式は、本開示の範囲に対する柔軟性のない制限として解釈されるべきではない。したがって、範囲を含む記載は、具体的に開示された全ての可能な部分範囲並びにその範囲内の個々の数値を有すると見なされるべきである。例えば、1~6などの範囲の記載は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの部分範囲、並びにその述べた範囲及び/又は部分範囲内の個々の数、例えば、1、2、3、4、5、及び6を具体的に開示しているとみなされるべきである。数値範囲が本文書内に示されるときはいつでも、示された範囲内の任意の引用された数字(分数又は整数)を含むことが意味される。
【0218】
(例えば、明確にするために)別個の実施形態の文脈で説明される特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよいことを理解されたい。(例えば、簡潔性のために)単一の実施形態の文脈で説明される、本開示の種々の特徴はまた、別個に、又は任意の好適な部分的組み合わせで提供されてもよく、若しくは任意の他の説明される実施形態での使用に好適である場合がある。様々な実施形態の文脈において説明される特徴は、実施形態がそれらの要素なしで動作不能でない限り、それらの実施形態の本質的な特徴とみなされるべきではない。
【0219】
本開示は、その特定の実施形態に関連して説明されてきたが、多くの代替形態、修正形態、及び変形形態が当業者には明白であることは明らかである。したがって、本出願は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び広い範囲内に入るそのような代替形態、修正形態及び変形形態の全てを包含することを意図している。
【0220】
本明細書で言及される全ての参考文献(例えば、刊行物、特許、特許出願)は、例えば、各個別の刊行物、特許、又は特許出願が参照により本明細書に組み込まれることが個別に示されているかのように、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本出願における任意の参考文献の引用又は特定は、そのような参考文献が本開示に対する先行技術として入手可能であることを容認するものとして解釈されるべきではない。加えて、任意の優先権書類及び/又は本出願に関連する書類(例えば、同時出願)は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0221】
セクションの見出しが本明細書で使用される場合、それらは必ずしも限定するものとして解釈されるべきではない。
【外国語明細書】