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  • 特開-処理装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016959
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】処理装置
(51)【国際特許分類】
   H03K 19/0175 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
H03K19/0175 280
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022119275
(22)【出願日】2022-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】池山 友悠
(72)【発明者】
【氏名】松村 能之
【テーマコード(参考)】
5J056
【Fターム(参考)】
5J056AA04
5J056BB51
(57)【要約】
【課題】データ通信を行う絶縁回路を簡素化する。
【解決手段】処理装置10は、入力されたアナログ電圧信号に対してアナログ/デジタル変換を含む処理を行ってデジタルのフィードバック値を生成するサブマイコン14と、フィードバック値をサブマイコン14から取得し、取得したフィードバック値に基づくフィードバック制御を行うメインマイコン16と、を備える。処理装置10は、サブマイコン14とメインマイコン16とを、電気的に絶縁した状態でデータ通信可能に接続する絶縁回路15をさらに備える。サブマイコン14とメインマイコン16とは絶縁回路15を介して、非同期の単方向2線式でデータ通信を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログ信号が入力され、入力された前記アナログ信号に対してアナログ/デジタル変換を含む第1処理を行ってデジタルデータを生成するA/D変換ICと、
前記A/D変換ICとデータ通信を行って前記デジタルデータを前記A/D変換ICから取得し、取得した前記デジタルデータに基づく第2処理を行うマイコンと、
前記A/D変換ICと前記マイコンとを電気的に絶縁した状態でデータ通信可能に接続する絶縁回路と、を備え、
前記A/D変換ICと前記マイコンとは前記絶縁回路を介して、非同期の単方向2線式で前記データ通信を行う、
処理装置。
【請求項2】
前記マイコンは、メインマイコンであり、前記A/D変換ICは、サブマイコンである、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記マイコンと前記A/D変換ICとのそれぞれは、前記非同期の単方向2線式での前記通信を行うためのUARTを備える、
請求項1又は2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記A/D変換ICは、FPGA又はASICを含む、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項5】
前記第1処理は、前記アナログ信号をアナログ/デジタル変換する処理と、当該処理にて変換されたデジタルのデータを加工する処理と、を含む、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項6】
前記A/D変換ICは、生成した前記デジタルデータに基づく第3処理を行い、
前記マイコンは、前記A/D変換ICとの前記単方向2線式でのデータ通信により前記第3処理の処理結果を取得し、取得した処理結果に応じた動作を行う、
請求項1に記載の処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換して処理する処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記の処理装置として、入力されたアナログ信号をデジタルデータにA/D(アナログ/デジタル)変換するA/D変換IC((Integrated Circuit))と、A/D変換ICとデータ通信してデジタルデータを取得し、取得したデジタルデータに基づく処理を行うマイコンと、を備える処理装置がある。このような処理装置では、A/D変換ICとマイコンとで基準電位が異なることがある。この場合、A/D変換ICとマイコンとの間は電気的に絶縁される。
【0003】
他方、2つの回路間を絶縁する絶縁回路として、デジタルアイソレータが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7019107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記処理装置では、A/D変換ICとマイコンとがI2C(Inter-Integrated Circuit)又はSPI(Serial Peripheral Interface)によりデータ通信を行う構成が採用されることが一般的である。このような場合、例えば特許文献1のデジタルアイソレータをそのまま適用できず、A/D変換ICとマイコンとを絶縁する絶縁回路が複雑化する。例えば、I2Cでは、双方向の信号があるため、絶縁回路に特殊なICを使用する必要があり、絶縁回路が複雑化する。SPIでは絶縁する信号線が多いため、これによっても絶縁回路が複雑になる。
【0006】
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、データ通信を行う絶縁回路を簡素化することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る処理装置は、アナログ信号が入力され、入力された前記アナログ信号に対してアナログ/デジタル変換を含む第1処理を行ってデジタルデータを生成するA/D変換ICと、前記A/D変換ICとデータ通信を行って前記デジタルデータを前記A/D変換ICから取得し、取得した前記デジタルデータに基づく第2処理を行うマイコンと、前記A/D変換ICと前記マイコンとを電気的に絶縁した状態でデータ通信可能に接続する絶縁回路と、を備え、前記A/D変換ICと前記マイコンとは前記絶縁回路を介して、非同期の単方向2線式で前記データ通信を行う。
【0008】
一例として、前記マイコンは、メインマイコンであり、前記A/D変換ICは、サブマイコンである。
【0009】
一例として、前記マイコンと前記A/D変換ICとのそれぞれは、前記非同期の単方向2線式での前記通信を行うためのUARTを備える。
【0010】
一例として、前記A/D変換ICは、FPGA又はASICを含む。
【0011】
一例として、前記第1処理は、前記アナログ信号をアナログ/デジタル変換する処理と、当該処理にて変換されたデジタルのデータを加工する処理と、を含む。
【0012】
一例として、前記A/D変換ICは、生成した前記デジタルデータに基づく第3処理を行い、前記マイコンは、前記A/D変換ICとの前記単方向2線式でのデータ通信により前記第3処理の処理結果を取得し、取得した処理結果に応じた動作を行う。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、データ通信を行う絶縁回路を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施形態に係る処理装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態及びその変形例について、図面を参照して説明する。
【0016】
(実施形態)
図1に示す本実施形態に係る処理装置10は、燃焼システムの温度調節器として構成されている。温度調節器としての処理装置10は、バーナに供給される燃料の流量を調整するバルブ91を当該バルブ91の開度をフィードバック値としてフィードバック制御することで燃焼室内の温度を調節する。
【0017】
処理装置10は、電源回路11、端子12A~12D、バッファ回路13A及び13B、サブマイコン14、絶縁回路15、メインマイコン16、駆動回路17、表示部18、及び、通信モジュール19を備える。
【0018】
電源回路11は、外部電源からの交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を処理装置10の各回路に供給し、処理装置10を動作させる。電源回路11は、端子12A及び12Bを介して、バルブ91の開度を検出する開度センサ92に電圧を印加する。
【0019】
開度センサ92は、電源回路11からの前記電圧が印加される抵抗素子と、バルブ91の駆動モータの回転位置つまりバルブ91の開度に連動して当該抵抗素子上を摺動する摺動部と、を含む。摺動部は、抵抗素子の両端の電圧をこの摺動部の位置つまりバルブ91の開度に応じて分圧した電圧を、バルブ91の開度を示すアナログ電圧信号として端子12Cを介してバッファ回路13Aに入力する。
【0020】
バッファ回路13Aは、開度センサ92からのアナログ電圧信号をバッファリングする。
【0021】
サブマイコン14は、A/D(アナログ/デジタル)変換回路14A、処理部14B、及び、通信インターフェイス14Cを備える。サブマイコン14は、A/D変換IC(Integrated Circuit)の一種である。メインマイコン16は、処理部16B、及び、通信インターフェイス16Cを備える。通信インターフェイス14C及び16Cは、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)からなり、2本の信号線TX及びRXにより通信可能に接続されている。これにより、サブマイコン14とメインマイコン16とは、非同期の単方向2線式で互いに通信する。信号線TX及びRXの途中には、絶縁回路15が設けられている。
【0022】
サブマイコン14のA/D変換回路14Aには、バッファ回路13Aにバッファリングされているアナログ電圧信号が入力される。A/D変換回路14Aは、アナログ電位信号を、所定のサンプリングレート(例えば、1kHz)でサンプリングして、アナログ電位信号が示す電圧をデジタルデータに変換する。
【0023】
処理部14Bは、CPU(Central Processing Unit)と、プログラム及びデータを記憶するメモリとを含んで構成されている。処理部14Bは、A/D変換回路14Aにより順次A/D変換された所定個数分(例えば、100個)の電圧を加算し、加算した電圧値を固定値(例えば、100)で除算する。処理部14Bは、除算により得られた値をバルブ91の開度を示すフィードバック値として、通信インターフェイス14Cを介してメインマイコン16に出力する。前記電圧値の加算により、電圧値のばらつき、ノイズの影響などが低減される。固定値は、フォードバック制御に要求される分解能を確保しつつ、除された値がメインマイコンで扱える数値範囲となるように予め設定される。
【0024】
以上のように、サブマイコン14は、入力されたアナログ電圧信号に対して、A/D変換と、A/D変換により得られたデジタルの電圧値を加工する処理である加算及び除算処理と、を含む処理を行う。サブマイコン14は、このような処理を行うことで、フィードバック制御に使用されるデジタルのフィードバック値を生成する。
【0025】
メインマイコン16の処理部16Bは、CPUと、プログラム及びデータを記憶するメモリと、を含んで構成されている。処理部16Bは、定期的に、通信インターフェイス16C及び信号線RXを介して、フィードバック値の送信命令のデータを送信する。
【0026】
サブマイコン14の処理部14Bは、前記の転送命令のデータを、通信インターフェイス14Cを介して受信すると、フィードバック値を通信インターフェイス14C及び信号線TXを介してメインマイコン16に送信する。
【0027】
送信命令及びフィードバック値は、絶縁回路15を介してメインマイコン及びサブマイコン間で送受信される。絶縁回路15は、フォトカプラ又はデジタルアイソレータを含んで構成されている。絶縁回路15は、サブマイコン14とメインマイコン16とを、電気的に絶縁しつつ、信号線TX及びRXによるデータ通信可能に接続する。絶縁回路15の絶縁により、サブマイコン14とメインマイコン16との電位の差が吸収される。また、サブマイコン14で発生するノイズがメインマイコン16に伝送されることが抑制される。
【0028】
メインマイコン16の処理部16Bは、サブマイコン14からのフィードバック値と、目標値とを比較し、これらの偏差に基づいて、バルブ91を駆動する駆動回路17及び端子12Dを介してバルブ91を駆動してその開度を制御する。このような制御により、バルブ91の開度がフィードバック制御される。なお、前記の目標値は、燃焼システムの燃焼室の現在の温度と、外部から指定される目標温度との偏差に基づいて処理部16Bにて演算される。温度は不図示の温度計などから通信モジュール19を介して供給される。温度計がアナログ出力の場合、メインマイコン16の内部又は外部にA/D変換器が設けられる。目標温度は、通信モジュール19を介して上位装置などから供給されるか、不図示の操作部を介して入力される。目標温度、現在の温度などは、メインマイコン16の処理部16Bの制御のもとで、画像を表示するディスプレイからなる又はセグメント表示する複数のLEDからなる表示部18に表示されてもよい。
【0029】
以上のようにして、メインマイコン16は、サブマイコン14とデータ通信を行って、サブマイコン14が生成したデジタルデータであるフィードバック値をサブマイコン14から取得する。そして、メインマイコン16は、取得したフィードバック値に基づいて、バルブ91を制御するフィードバック制御の処理を行う。
【0030】
サブマイコン14は、開度センサ92の断線判定を行う機能も有する。この場合、端子12Aの電位を示すアナログ電位信号がバッファ回路13Bによりバッファリングされ、A/D変換回路14Aに入力される。A/D変換回路14Aは、アナログ電位信号が示す電位をデジタルデータにA/D変換する。処理部14Bは、A/D変換回路14Aにより順次A/D変換された上記所定個数分(例えば、100個)の電位を加算し、加算した電位を上記固定値(例えば、100)で除算する。処理部16Bは、除算により得られた値を、上記バルブ91の開度を示すフィードバック値と比較し、両値が一致しているとき、断線が発生しているとして、その旨を通信インターフェイス14C、信号線TX、及び絶縁回路15を介してメインマイコン16に送信する。
【0031】
メインマイコン16は、前記旨を通信インターフェイス16Cで受信し、処理部16Bにより、当該旨に応じた動作として断線発生の旨を表示部18に表示する。
【0032】
以上のようにして、サブマイコン14は、フィードバック値に基づく断線判定の処理を行い、メインマイコン16は、単方向2線式でのデータ通信により断線判定の処理結果を取得し、取得した処理結果に応じた動作を行う。この動作は、フィードバック制御の中止処理などを含んでもよい
【0033】
フィードバック値としてのバルブ91の開度は、全閉を0%、全開を100%とした割合で表現されてもよい。この場合、メインマイコン16の処理部16Bは、初期設定などのときに、バルブ91を全閉させるととともにその旨を示すデータを通信インターフェイス16C及び信号線RXを介してサブマイコン14に送信する。サブマイコン14の処理部14Bは、通信インターフェイス14Cを介して前記データを取得すると、A/D変換回路14Aにより順次A/D変換された上記所定個数分(例えば、100個)の電位を加算し、加算した電位を上記固定値(例えば、100)で除算する。処理部16Bは、このように得た値を、全閉のときのバルブ91の開度を示す全閉値として自身のメモリに格納する。同様にして、全開のときのバルブ91の開度を示す全開値も処理部16Bのメモリに格納される(上記説明の「全閉」が「全開」に読み替えられる)。
【0034】
処理部16Bは、上記フィードバック値の算出の際には、デジタルに変換された電圧値を加算及び除算処理して加工した値を、メモリに格納されている前記全閉値及び全開値を参照して、全閉を0%、全開を100%とした割合に表現されたフィードバック値に加工する。
【0035】
リニア電流など、他の入力がサブマイコン14に入力されてもよい。この場合、サブマイコン14内で入力回路を切り替える必要がある。サブマイコン14は、信号線RXを介してメインマイコン16からの「入力設定命令」を受ける。サブマイコン14は、入力設定命令を受けて入力回路を切り替える。このような切り替えは、フィードバック値の測定範囲、バルブの種類等の切り替えが必要な場合も、同様に実行することができる。
【0036】
この実施形態では、サブマイコン14とメインマイコン16とを、絶縁回路15を介して、非同期の単方向2線式でデータ通信を行うようにしたので、通信の方式をI2C又はSPIなどにしたときよりも、絶縁回路15が簡素化される(例えば、特許文献1の絶縁回路を採用できる)。これにより、処理装置10の製造コストなども低減される。
【0037】
この実施形態のように、サブマイコン14の通信インターフェイス14Cとメインマイコン16の通信インターフェイス16Cを、それぞれUARTとするとよい。UARTが搭載されたマイコン(特に、AD変換機能及びUARTを有するマイコン)は、一般に広く流通しているため、処理装置10の構成を広く流通したマイコンにより実現できる。これにより、処理装置10のコストが低減される。また、UART用の絶縁回路として、高性能で安価な絶縁ICも流通しているので、このような絶縁ICを採用することで処理装置10のコストがさらに低減される。絶縁回路は、デジタルアイソレータを含む回路が高性能で好ましいが、フォトカプラを含む回路であってもよい。
【0038】
また、メインマイコン16の前段に配置されてA/D変換を行うA/D変換ICをサブマイコン14としたことで、従来メインマイコン16で実行していた処理をサブマイコン14側に振り分けることができる。これにより、メインマイコン16側の処理負担が軽減される。上記のA/D変換により得られたデジタルの電圧値の加工、及び、断線判定は、従来メインマイコン16で実行されていた処理であり、これら処理がサブマイコン14で実行されることで、メインマイコン16での処理負担が軽減される。また、デジタルの電圧値の加工である加算をサブマイコン14側で行うことで、加算をメインマイコン16側で行うときに比べて、サブマイコン14からメインマイコン16へのデータの転送頻度が軽減される。
【0039】
(変形例)
上記実施の形態の構成は、任意に変更可能である。以下変形例を例示する。各変形例は、少なくとも一部同士組み合わせることもできる。
【0040】
(変形例1)
サブマイコン14の代わりに、他のA/D変換ICが採用されてもよい。A/D変換ICは、A/D変換機能を有していればよく、サブマイコン14が行う上記断線判定、A/D変換後のデータの加工などの処理を行わなくてもよい。A/D変換ICの特に処理部は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などからなってもよい。この場合、FPGA、ASICに、上記断線判定、A/D変換後のデータの加工などの処理を行わせることができる。
【0041】
(変形例2)
サブマイコン14などのA/D変換ICとメインマイコン16とは、他の単方向2線式の通信規格により通信を行ってもよい。ただし、UARTは、一般的であり、UARTが採用されることで、単方向2線式の通信のための構成が簡素化及び低コスト化される。
【0042】
(変形例3)
本発明は、温度調節器以外の他の処理装置に適用されてもよい。
【0043】
サブマイコン14などのA/D変換ICは、例えば、アナログ信号が入力され、入力された前記アナログ信号に対してアナログ/デジタル変換を含む第1処理を行ってデジタルデータを生成すればよく、その具体的態様は任意である。
【0044】
メインマイコン16は、例えば、A/D変換ICとデータ通信を行ってデジタルデータをA/D変換ICから取得し、取得したデジタルデータに基づく第2処理を行えばよく、その具体的態様は任意である。
【0045】
絶縁回路15は、例えば、A/D変換ICとメインマイコン16とを電気的に絶縁した状態でデータ通信可能に接続すればよい。例えば、A/D変換ICとメインマイコン16とは絶縁回路15を介して、非同期の単方向2線式でデータ通信を行えばよい。これらの具体的態様も任意である。
【0046】
また、第1処理は、アナログ信号をアナログ/デジタル変換する処理と、当該処理にて変換されたデジタルのデータを加工する処理と、を含んでもよい。後者の加工処理は、アナログ/デジタル変換された複数の値の統計を取る処理などであってもよい。
【0047】
また、サブマイコン14などのA/D変換ICは、生成したデジタルデータに基づく第3処理を行ってもよい。メインマイコン16は、A/D変換ICとの単方向2線式でのデータ通信により第3処理の処理結果を取得し、取得した処理結果に応じた動作を行ってもよい。
【0048】
(本発明の範囲)
以上、実施形態及び変形例を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、本発明には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る、上記実施形態及び変形例に対する様々な変更が含まれる。上記実施形態及び変形例に挙げた各構成は、矛盾の無い範囲で適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0049】
10…処理装置、11…電源回路、12A~12D…端子、13A,13B…バッファ回路、14…サブマイコン、14A…A/D変換回路、14A…(アナログ/デジタル)変換回路、14B…処理部、14C…通信インターフェイス、15…絶縁回路、16…メインマイコン、16B…処理部、16C…通信インターフェイス、17…駆動回路、18…表示部、19…通信モジュール、91…バルブ、92…開度センサ。
図1