(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169618
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】指圧兼用マッサージ器具
(51)【国際特許分類】
A61H 39/04 20060101AFI20241128BHJP
A61H 7/00 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
A61H39/04 B
A61H7/00 300A
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024164841
(22)【出願日】2024-09-24
(62)【分割の表示】P 2022165560の分割
【原出願日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】10-2021-0139699
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】515126112
【氏名又は名称】朴 敏奎
【氏名又は名称原語表記】PARK, Min Gyu
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【弁理士】
【氏名又は名称】飛田 高介
(72)【発明者】
【氏名】朴 敏奎
(57)【要約】
【課題】指圧用としても使用することができ、マッサージ用としても使用することができるので人体の多様な所を指圧及びマッサージして健康増進の効能を有する指圧兼用マッサージ器具を提供する。
【解決手段】正面で左右幅と上下幅が前後の厚さより広いように平たく形成された本体(2)と、前記本体(2)の縁から一側に把持時に指が安置されるように形成された把持安置部(31)及び本体(2)の縁から把持安置部(31)の反対側一側に把持時に手の平が接するように形成された把持接触部(32)からなる把持部(3)と、把持安置部(31)の両側に対向して外向き突出するように形成された一対の指圧突起(41)を備えられた指圧部(4)と、把持接触部(32)が外側に突出するように一側端部から反対側一側端部まで全体が湾曲するようになされたマッサージ部(5)が含まれたことを特徴とする。
【選択図】
図1a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部の細長い把持安置部(31)、上部の円弧状に形成されたアーチ型の把持接触部(32)、実質的に平坦な前面、実質的に平坦な後面、及び側部の円弧状に形成され前記アーチ型の把持接触部(32)から延びるアーチ型の側面によって構成されたプレート形状の本体(2)と、
前記細長い把持安置部(31)の第1の端部の外側から下向きに延び半円形に形成された第1の突起(41)と、
前記細長い把持安置部(31)の第2の端部の外側から下向きに延び半円形に形成された第2の突起(41)とを備える指圧兼用マッサージ器具において、
前記細長い把持安置部(31)はその第1の端部から第2の端部まで直線的に延びていて、
当該身体用指圧兼用マッサージ器具は、前記アーチ型の把持接触部(32)、細長い把持安置部(31)、アーチ型の側面、及び第1及び第2の突起(41)に沿って延びる周縁端部を備え、
前記周縁端部は第1及び第2の部分を含み、
前記アーチ型の把持接触部(32)を前記細長い把持安置部(31)よりも高い位置に配置したとき、前記周縁端部の第1の部分は、前記第1の端部から前記第1の突起(41)の有する第1の外周の第1の下部点まで延びていて、前記アーチ型の把持接触部(32)を前記細長い把持安置部(31)よりも高い位置に配置したとき、前記周縁端部の第2の部分は、前記第2の端部から前記第2の突起(41)の有する第2の外周の第2の下部点まで延びていて、
前記アーチ型の把持接触部(32)を前記細長い把持安置部(31)よりも高い位置に配置したとき、前記細長い把持安置部(31)は、前記第1の部分の最高点及び前記第2の部分の最高点よりも高い位置にあり、
前記アーチ型の把持接触部(32)の円弧の半径は、それぞれの前記アーチ型の側面の円弧の半径よりも大きく、該それぞれの前記アーチ型の側面の円弧の半径は、前記第1及び第2の突起(41)のそれぞれの円弧の半径よりも大きく、
前記細長い把持安置部(31)は、当該指圧兼用マッサージ器具の唯一の直線エッジであり、
当該指圧兼用マッサージ器具は剛性の材料を含み、
前記第1の突起(41)は第1の円弧の半径を有し、第2の突起(41)は第2の円弧の半径を有し、第1の円弧の半径は第2の円弧の半径よりも大きく、
前記アーチ型の把持接触部(32)は、当該指圧兼用マッサージ器具の唯一の上部凸状曲面を形成し、前記アーチ型の側面の右側の曲面は、当該指圧兼用マッサージ器具の唯一の右側凸状曲面を形成し、前記アーチ型の側面の左側の曲面は、当該指圧兼用マッサージ器具の唯一の左側凸状曲面を形成し、前記第1の突起(41)及び第2の突起(41)は、当該指圧兼用マッサージ器具の2つのみの底部凸状曲面を形成し、前記第1の部分及び第2の部分は、当該指圧兼用マッサージ器具の2つのみの凹状曲面を形成し、
前記右側凸状曲面の半径は、前記左側凸状曲面の半径だけに等しく、前記アーチ型の把持接触部(32)の先端点、及び前記細長い把持安置部(31)の第1及び第2の端部は、互いに直線状に接続されたときに正三角形であり、該正三角形の1つの辺は、前記細長い把持安置部(31)の全面によって構成されていることを特徴とする指圧兼用マッサージ器具。
【請求項2】
前記細長い把持安置部(31)の長さは前記本体(2)の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項3】
前記細長い把持安置部(31)の長さは前記本体(2)の厚さの約3倍であることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項4】
前記細長い把持安置部(31)と、前記第1及び第2の突起(41)の第1及び第2の外周の第1及び第2の下部点の各々を結ぶ仮想線との間に所定の隙間が形成され、前記所定の隙間は前記本体(2)の厚さの半分から2/3までであることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項5】
前記本体(2)と前記第1及び第2の突起(41)の厚さは実質的に一定であり、均一であることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項6】
前記細長い把持安置部(31)、アーチ形の把持接触部(32)、アーチ形の側面、及び第1及び第2の突起(41)のそれぞれの第1及び第2の外周を連結することによって、当該指圧兼用マッサージ器具のループ状の外側隆起部が形成され、ループ状の外側隆起部の断面が実質的にアーチ形であることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項7】
前記本体(2)の厚さが12mm~14mmの範囲で形成されることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項8】
前記第1及び第2の突起(41)のそれぞれの厚さが12mm~14mmの範囲で形成されることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項9】
前記本体(2)及び前記第1及び第2の突起(41)のそれぞれの厚さが実質的に同一であることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項10】
前記本体(2)と前記第1及び第2の突起(41)が同一の材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項11】
前記本体(2)と前記第1及び第2の突起(41)が同一の天然材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項12】
前記本体(2)と前記第1及び第2の突起(41)は天然木で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項13】
前記本体(2)と前記第1及び第2の突起(41)は硬化させた天然木で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【請求項14】
前記本体(2)と前記第1及び第2の突起(41)は複合木材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指圧兼用マッサージ器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は指圧兼用マッサージ器具として、これをより詳細に説明すると人体経絡等の各種脈を加圧するようにする指圧用器具としても使用することができ、人体の皮膚や筋肉等を擦ったり揉むマッサージ用器具としても使用することができるので人体の多様な所を指圧及びマッサージして健康増進の効能を有する指圧兼用マッサージ器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に指圧用器具は特許文献1すなわち大韓民国登録実用新案第145491号(1999年6月15日付公告)に掲載されたようにベースである受け板に指圧突起が突出形成されて限定された特定部位を加圧するようにしたり、特許文献2すなわち大韓民国登録実用新案第250627号(2001年10月19日付公告)に掲載されたように棒体からなって両端に模様と大きさが異なる大、小型指圧部を備えて手で軽く持って多様な指圧部位に適合な指圧部を選択して指圧するようにした技術が多様に開発及び普及されて広く使用されていたものである。
【0003】
これと併せて、マッサージ用器具は特許文献3すなわち大韓民国登録実用新案第306133号(2003年3月3日付公告)や特許文献4すなわち大韓民国公開実用新案2011年第295号(2011年1月11日付公開)に掲載されたように按摩棒の中央に多数個の回転ローラが回転されるように設置されたり支持部材の先端に回転される多孔性セラミック材質のマッサージ部材が回転されるように設置された手動マッサージ器具と、特許文献5すなわち大韓民国公開特許1988年第2501号(1988年5月9日付公開)や特許文献6すなわち大韓民国登録実用新案第173224号(2000年3月15日付公告)に掲載されたように駆動モータの出力軸と偏心されるフライウェイトによって振動が発生されてマッサージがなされたり超音波振動具と機械振動部が備えられて使用者の力によってマッサージされるものではなく超音波によってマッサージがなされるようにした自動マッサージ器具が開発及び普及されて広く使用されていたものである。
【0004】
従来、指圧用器具とマッサージ用器具はそれぞれ個別的になされ、したがって、人体に指圧をするための指圧用器具とマッサージをするための手動及び自動マッサージ用器具をそれぞれ備えなければならないので、購入費上昇と共に保管及び使用が煩わしく、既存の指圧用器具は殆どが特定の一部位を加圧するようになっているところ、経絡の場合、左右一対ずつ同時に刺激を与える必要もあるが、このような2箇所以上の刺激を同時に与えることは難しいものであった。
【0005】
そして既存の電動及び超音波マッサージ器具等の自動マッサージ器具は自体使用は便利であったが、高価であるので普及率を高めることに限界があり、故障が頻繁であったため製品の寿命が短縮される問題点を有しており、これもやはり指圧用器具を別途に備えなければ指圧とマッサージを望む通りに選択的にすることができないので、2つの器具を個別的に備えられるようにすることによって経済的な損失と共に指圧用器具とマッサージ用器具を交互に指圧とマッサージをしなければならないので使用上の利便性が低下する等、多数の問題点を有していたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国登録実用新案第145491号
【特許文献2】大韓民国登録実用新案第250627号
【特許文献3】大韓民国登録実用新案第306133号
【特許文献4】大韓民国公開実用新案2011年第295号
【特許文献5】大韓民国公開特許1988年第2501号
【特許文献6】大韓民国登録実用新案第173224号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明では前記した従来技術の諸般問題点を解決するために新たな技術を創案したものであって、前記本発明は人体の各種経絡等のツボを加圧するようにする指圧と人体の皮膚や筋肉等を擦ったり揉んだり叩くようにするマッサージを1つの器具を持って全て可能なようにし、左右一対の脈を同時に指圧することができるようにし、丸く突出したり凹んでいる人体の多様な所を全て指圧及びマッサージすることができるようにして人体の健康増進効果を最大化させるようにした指圧兼用マッサージ器具を提供するために発明で解決しようとする課題を置いて完成したものである。
【0008】
本発明の指圧兼用マッサージ器具は簡単な構造によって製造原価を節減することができながら、手で圧力を容易に調節して痛くないようにすることができ、これによってお血を解し、皮膚角質を除去し、凝った筋肉を解すことができる等、1つの器具で多様な機能を有するようにするために発明で解決しようとする課題を置いて完成したものである。
【0009】
また、別途に記述してはいなかったが、本発明の指圧兼用マッサージ器具を詳細に記述した下記の発明を実施するための具体的な内容と請求の範囲及び図面等に鑑みて類推することができる範囲内のさらに他の目的も本発明の全体解決課題に含まれるものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記した発明の課題を解決するための具体的な手段として本発明では指圧兼用マッサージ器具を構成し、前記本発明の指圧兼用マッサージ器具は正面で左右幅と上下幅が前後の厚さより広いように平たく形成された本体が備えられ、前記本体の縁から一側に把持時に指が安置されるように形成された把持安置部と、本体の縁から把持安置部の反対側一側に把持時に手の平が接するように形成された把持接触部からなる把持部が備えられ、前記把持安置部の両側に対向して外向き突出するように形成される一対の指圧突起を備えられた指圧部が備えられ、前記把持接触部が外側に突出するように一側端部から反対側一側端部まで全体が湾曲するようになされたマッサージ部が備えられたことを特徴とする。
【0011】
本発明では前記指圧部の一対の指圧突起のうち一側指圧突起が対向する指圧突起より大きくまたは小さく形成されるようにすることができ、前記指圧部の一対の指圧突起の間に把持安置部から外向き突出していて両側の指圧突起で指圧されない部位を指圧したり両側の指圧突起と同時に指圧したりして多様な部位をさらに指圧することができるように構成された指圧補助突起が備えられるようにすることができる。
【0012】
本発明では前記湾曲した形態のマッサージ部の一部分又は多数の部分に1つ又は数個が上向き突出してマッサージ部でマッサージをする時に指圧が同時になされるように構成された多機能突起が備えられるようにすることができ、前記湾曲した形態のマッサージ部の湾曲した弧状に沿って角張るように形成されたマッサージ角が備えられるようにすることができる。
【0013】
本発明では前記本体の前後に把持部を把持時に空気が通うように形成されて力を入れて指圧やマッサージをする時に手を快適にすることができるように1つ又は数個が貫通されるように構成された通気孔が備えられるようにすることができ、前記本体の前面又は後面にそれぞれ前方又は後方に突出して人体の各部指圧が可能なように構成された第2指圧補助突起が備えられるようにすることができる。
【発明の効果】
【0014】
前述した課題解決のための具体的な手段によると、本発明の指圧兼用マッサージ器具は指圧機能と共にマッサージ機能を同時にすることができるように1つの本体に指圧部とマッサージ部を対向するように形成して従来指圧用器具とマッサージ用器具を別途に備えたことを指圧とマッサージを兼用で1つの器具でなされるようにすることによって、指圧器具とマッサージ器具をそれぞれ購入したことに反して購入費を大幅に節減させることができ、1つの器具を使用して指圧とマッサージを選択的にすることができるので使用上の利便性を引き上げることができながら保管が容易であって、構造が簡単でモータや超音波等を電動装置を使用せずに木や合成樹脂等を利用して削ったり射出成形する等、極めて容易に製作することができるので製造原価を顕著に節減させることができるので経済的利点と使用上の利点を同時に発揮することができる。
【0015】
これに加えて、本発明は使用者が手で握って自分又は相手の人体に指圧やマッサージをする時に力の調節が容易であるので老若男女誰でも容易に使用することができ、本体が薄くて把持部で内入されるように形成された把持安置部によって把持が極めて容易であって女性や老弱者等、相対的に手の内の力が弱い使用者であってもしっかり把持して強く指圧及びマッサージすることができ、薄くて小さいので爪が長かったり人工爪をつけた使用者が使用しても長い爪が折れたり分離される懸念がない等、全体構造的に把持が容易でありながら手から離脱が防止されるように指圧部とマッサージ部を具現することによって、指圧部によって血が詰まったりあざができるお血を無くすことができ、マッサージ部によって皮膚の角質や老廃物を除去することができながら凝って固まった筋肉を容易に解すことができる等、1つの器具で多様な機能性を発揮することができる。
【0016】
また、指圧部の多様な構造によって人体の左右対称される部位の血脈を同時に加圧することができながら人体でふくらはぎ等の外側に突出した部分や凹んでいるツボ等の部分と狭くて広い部分等、多様な人体の構造に対応する指圧部及びマッサージ部を有するので人体の多様な部位を適合に指圧及びマッサージすることができるため人体の健康増進効果を極大化させることができる等、その期待される効果が多大な発明であるものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】本発明で指圧突起の他の実例を示した正面図。
【
図3a】本発明の第2実例であって、指圧補助突起の多様な実例を示した例示図。
【
図3b】本発明の第2実例であって、指圧補助突起の多様な実例を示した例示図。
【
図4】本発明の第3実例であって、マッサージ部に多機能突起が形成された例示図。
【
図5a】本発明の第4実例であって、マッサージ部に傾斜面で形成されたマッサージ角の立体図。
【
図5b】本発明の第4実例であって、マッサージ部に傾斜面で形成されたマッサージ角の側面図。
【
図6a】本発明の第5実例であって、マッサージ部に角成形溝で形成されたマッサージ角の立体図。
【
図6b】本発明の第5実例であって、マッサージ部に角成形溝で形成されたマッサージ角の側面図。
【
図7】本発明の第6実例であって、本体に通気孔が形成された例示図。
【
図8】本発明の第7実例であって、本体に第2指圧補助突起が形成された例示図。
【
図9】本発明の指圧部による第1使用状態を示した例示図。
【
図10】本発明の指圧部による第2使用状態を示した例示図。
【
図11】本発明のマッサージ部による第3使用状態を示した例示図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は人体経絡等の各種脈を加圧するようにする指圧用器具としても使用することができ、人体の皮膚や筋肉等を擦ったり揉むマッサージ用器具としても使用することができるので人体の多様な所を指圧及びマッサージして健康増進の効能を有するようにした指圧兼用マッサージ器具を提供しようとするものであって、これを下記で図面と共により具体的に説明するようにし、添付の図面は本発明の技術的思想の内容と範囲を容易に説明するための例示であるだけでこれに限定されるものではなく、使用される用語もやはり実施例を具体的に説明するためのものであるだけで該当用語に極限されるように解釈されてはならない。
【0019】
前記本発明の指圧兼用マッサージ器具(1)は、
図1a乃至
図1cに図示されたように本体(2)を正面から見ると左右幅と上下幅が前後の厚さより広いように平たく形成し、本体(2)の縁から一側下部に
図1aのように把持時に指が安置される把持安置部(31)が形成され、本体(2)の縁から一側上部、すなわち把持安置部(31)の反対側一側に把持時に手の平が接する把持接触部(32)が形成されて前記把持安置部(31)と把持接触部(32)によって本体(2)を力強く握ることができるように構成された把持部(3)が備えられる。
【0020】
前記把持部(3)で把持安置部(31)の両側に対向して外向き突出する一対の指圧突起(41)からなる指圧部(4)が備えられ、この時、前記把持部(3)を握って指圧やマッサージ時に把持安置部(31)両側の指圧突起(41)によって把持安置部(31)に安置された指が横に滑ることを防止するようにする機能を共にするものであり、前記把持安置部(31)の両側と指圧突起(41)のそれぞれのコーナ部分が図示されてはいなかったが内入される係合溝を構成することもでき、前記した把持接触部(32)が外側に突出するように一側端部から反対側一側端部まで全体が湾曲するマッサージ部(5)がなされるようにすることができる。
【0021】
前記指圧部(4)の両側一対の指圧突起(41)を
図1bでのように同一に対称的に形成したり、
図2に図示されたように一対の指圧突起(41)のうち一側指圧突起(41)が対向する指圧突起(41)より大きくまたは小さく非対称に形成することもできるものである。
【0022】
前記指圧部(4)の一対の指圧突起(41)の間には、
図3a乃至
図3bに図示されたように把持安置部(31)から外向き突出する指圧補助突起(6)が形成されていて、両側の指圧突起(41)で指圧されない部位を指圧したり、両側の指圧突起(41)と同時に指圧したりして多様な部位をさらに指圧することができるように構成され、前記指圧補助突起(6)は
図3aでのように両側のメイン指圧突起(41)より外向く(=図面上では下向く)ようにさらに突出したり、同様に突出するように形成することができたり、
図3bでのように両側のメイン指圧突起(41)より外向く(=図面上では下向く)ように少なく突出(=両側のメイン指圧突起(41)が指圧補助突起(6)よりさらに突出)するように形成することができ、このような指圧補助突起(6)は図面でのように1つの突起で形成されたり図示されてはいなかったが数個の指圧補助突起(6)が形成されるようにすることができ、
図3aのように下端が丸かったり、
図3bのように下端が尖るように形成することもできるものである。
【0023】
図4に図示されたように本発明の他の実例としては湾曲した形態のマッサージ部(5)の一部分又は多数の部分に1つ又は数個が上向き突出してマッサージ部(5)で
図11でのようにマッサージをする時に指圧が同時になされるように構成される多機能突起(7)が構成されるようにすることができる。
【0024】
前記マッサージ部(5)の湾曲した弧状に沿って角張ったマッサージ角(8)が形成され、これは角張ったマッサージ角(8)で皮膚を押して皮膚マッサージがなされるように構成され、前記マッサージ角(8)は
図5a及び
図5bに図示されたようにマッサージ部(5)の前後にラウンドするように形成された前後中間の縁から後方の内側に傾斜する傾斜面(81)が形成されたり、
図6a及び
図6bに図示されたようにマッサージ部(5)の前後にラウンドするように形成された前後中間から内側後方に角を成形するように形成される角成形溝(82)が形成されるようにすることができる。
【0025】
図7に図示されたように本発明の本体(2)は前後に1つ又は数個が貫通されるように構成された通気孔(9)によって手で把持部(3)を把持時に空気が通うように形成されて力を入れて指圧やマッサージをしても快適さを維持することができる。
【0026】
図8に図示されたように前記本体(2)の前面又は後面にそれぞれ前方又は後方に突出する第2指圧補助突起(10)が本体(2)の縁から外向き突出する一対の指圧突起(41)や指圧部(4)から一対の指圧突起(41)の間で外向き突出する指圧補助突起(6)と直交するように形成されて指圧突起(41)又は指圧補助突起(6)と共に人体の各部の指圧が一様に可能なように構成することができ、1つ又は2つ以上の数個が突出するように構成されるようにすることができる。
【0027】
前記のように構成された本発明の指圧兼用マッサージ器具(1)は、本体(2)に指圧部(4)とマッサージ部(5)が同時に構成されているので血脈の指圧と皮膚や筋肉のマッサージに兼用で使用することができるものであって、まず、
図9に図示されたように顔のツボの中に陽白ツボは正面を見た時に瞳の中から垂直に眉毛3cmの上に位置した所であって目の疲労、角膜炎、近視、老眼、結膜疾患、眼疾患、涙過多、めまい、前頭頭痛、片頭痛、顔面神経麻痺、3次神経痛、眼球充血、ストレス、額のシワに良いツボであり、頭をしっかりさせて目をしっかりさせて眠気を払うようにするツボであって、人体の中心を基準に両側に対向するように設置されているので従来の携帯用指圧器具では両側の陽白ツボを同時に刺激することができなかったが、本発明の指圧兼用マッサージ器具(1)は一対の指圧突起(41)によって同時に刺激をかけることができるものであり、このように本発明によると一対のツボを同時に刺激することができる利点を有するものである。
【0028】
本発明によると、
図10に図示されたように耳たぶの真後ろの乳様突起の下端に凹んでいる翳風ツボは歯痛と乗り物酔いに効果があり、頭全体の血液循環を手伝うので目を明るくする効果があり、耳鳴り、中耳炎、頭痛、中風等に多様な効果があり、本体(2)両側の指圧突起(41)のうち1つによって容易に凹んでいる所まで指圧することができ、これに加えて図示されてはいなかったが指圧補助突起(6)や多機能突起(7)や第2指圧補助突起(10)によって身体の各部の多様な形態の脈を指圧することができるものである。
【0029】
本発明でマッサージ部(5)によると
図11に図示されたように湾曲したマッサージ部(5)を対象筋に当て、左右に転がしながらマッサージ部(5)によって凝った筋肉を解し、図示されてはいなかったがマッサージ部(5)を皮膚に接して掻くとラウンドするように形成されたマッサージ部(5)が皮膚に摩擦によってマッサージ効能が発揮され、この時、マッサージ部(5)のマッサージ角(8)によって皮膚の刺激をより強く与えることができ、
図11でのように湾曲したマッサージ部(5)をシーソー作用で転がして筋肉を解すマッサージをする時にマッサージ部(5)に外向き突出した多機能突起(7)によって皮膚やそのツボを指圧するようにしてマッサージと指圧が同時になされるようにすることもでき、前記本体(2)で内入されるように形成された把持部(3)の把持安置部(31)によってふくらはぎ、足や腕等の長手方向に擦りながら皮膚内部の筋肉を押さえてマッサージをすることもできるものである。
【0030】
前述した本発明の指圧兼用マッサージ器具(1)は指圧機能と共にマッサージ機能を同時にすることができるように1つの本体(2)に指圧部(4)とマッサージ部(5)が対向するように形成して指圧とマッサージを兼用で1つの器具でなされるようにして指圧器具とマッサージ器具をそれぞれ購入したことに反して購入費を大幅に節減する効能と共に把持が容易でありながら手から離脱が防止されるようにして指圧とマッサージを全てすることができるので使用上の利便性を引き上げることができ、簡単な構造によって容易に製作することができながら製造原価を顕著に節減させることができ、人体の多様な部位を適合に指圧及びマッサージすることができるので人体の健康増進効果を最大化させることができる等、多様な効能を発揮するようにしたものである。
【0031】
以上のように本発明の詳細な説明には本発明の最も好ましい実施例について説明したが、本発明の技術範囲に外れない範囲内では多様な変形実施も可能であると言え、したがって、本発明の保護範囲は前記実施例に限定して定められるものではなく、後述する特許請求の範囲の技術とこれらの技術から均等な技術手段にまで保護範囲が認められなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、指圧兼用マッサージ器具に利用することができる。
【符号の説明】
【0033】
1:指圧兼用マッサージ器具
2:本体
3:把持部 31:把持安置部 32:把持接触部
4:指圧部 41:指圧突起
5:マッサージ部
6:指圧補助突起
7:多機能突起
8:マッサージ角 81:傾斜面 82:角成形溝
9:通気孔
10:第2指圧補助突起