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特開2024-169638商品販売データ処理装置、システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169638
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置、システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20241128BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20241128BHJP
   G06Q 20/20 20120101ALI20241128BHJP
【FI】
G07G1/12 321E
G07G1/12 321Z
G07G1/01 301D
G06Q20/20
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024165471
(22)【出願日】2024-09-24
(62)【分割の表示】P 2020184293の分割
【原出願日】2020-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】三浦 学
(72)【発明者】
【氏名】安藤 峻
(57)【要約】
【課題】複数のシステムが稼働した状況下における種々の問題を解決する。
【解決手段】商品販売データ処理装置は、可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モードと、当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モードと、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モードと、
当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モードと、
前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段と、
前記第1処理モードを選択するための操作子と、前記第2処理モードを選択するための操作子のうちの少なくとも一方を表示する表示手段と、
識別情報を読み取る読取手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記読取手段が会計用識別情報以外の識別情報を読み取った場合、前記第1処理モードを選択するための操作子と、前記第2処理モードを選択するための操作子の両方を表示し、
前記選択手段は、
前記操作子の操作に基づいて、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
識別情報を読み取る読取手段を備え、
前記選択手段は、
前記読取手段が会計用識別情報を読み取った場合、前記第1処理モードを選択することを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記第2処理モードを選択するための操作子に代えて、前記第2処理モードに関連する複数の操作子を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記選択手段による前記第1処理モード又は前記第2処理モードの選択結果を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モードと、
当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モードと、
前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段と、
前記第1処理モードを選択するための操作子と、前記第2処理モードを選択するための操作子のうちの少なくとも一方を表示する表示手段と
を備え、
前記選択手段は、
前記操作子の操作に基づいて、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択し、
前記表示手段は、
前記第2処理モードを選択するための操作子に代えて、前記第2処理モードに関連する複数の操作子を表示する
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項6】
コンピュータを商品販売データ処理装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モード、
当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モード、
前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段、
前記第1処理モードを選択するための操作子と、前記第2処理モードを選択するための操作子のうちの少なくとも一方を表示する表示手段、
識別情報を読み取る読取手段
として機能させ、
前記表示手段は、
前記読取手段が会計用識別情報以外の識別情報を読み取った場合、前記第1処理モードを選択するための操作子と、前記第2処理モードを選択するための操作子の両方を表示し、
前記選択手段は、
前記操作子の操作に基づいて、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項7】
コンピュータを商品販売データ処理装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モード、
当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モード、
前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段、
前記第1処理モードを選択するための操作子と、前記第2処理モードを選択するための操作子のうちの少なくとも一方を表示する表示手段
として機能させ、
前記選択手段は、
前記操作子の操作に基づいて、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択し、
前記表示手段は、
前記第2処理モードを選択するための操作子に代えて、前記第2処理モードに関連する複数の操作子を表示する
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
買物客自身が商品を登録、精算する登録精算装置を用いたシステム(サービス)が普及し、現在では、商品棚の前で買物客自身が商品を登録するといったシステムも展開され始めている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-087160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
買物客のニーズに対応すべく同一の店舗に複数のシステムを導入するのは有効ではあるものの、複数のシステムを導入、稼働させたことによって、種々の問題(例えば、操作性、コスト面等)が生じることになる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複数のシステムが稼働した状況下における種々の問題を解決するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モードと、当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モードと、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段とを備えることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】販売システムを説明するためのネットワークの概念図である。
図2】POS端末について説明する図である。
図3】携帯端末の表示例等である。
図4】POS端末の表示例である。
図5】POS端末の表示例である。
図6】POS端末の表示例である。
図7】POS端末の表示例である。
図8】POS端末の表示例である。
図9】POS端末の示例である。
図10】POS端末の動作例を示すフローチャートである。
図11】POS端末の表示例である。
図12】POS端末の表示例である。
図13】POS端末の表示例である。
図14】POS端末の表示例である。
図15】POS端末の表示例である。
図16】POS端末の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、販売システム1を説明するためのネットワークの概念図である。図1に示す販売システム1は、ストアコントローラ10、クラウドサーバ20、POS端末40、取引状況管理装置50(例えば、パーソナルコンピュータ等)、携帯端末60(例えば、スマートフォン等)を含む。販売システム1は、種々の店舗等(スーパーマーケット、コンビニストア、ドラックストア、ホームセンタ、家電量販店、その他の専門店等)に導入可能である。
【0009】
(サービスA、サービスB)
販売システム1は、2種類のセルフサービスを提供する。1つ目のセルフサービスは、携帯端末60を使用して商品を登録し、POS端末40を使用して精算するといった態様のセルフサービス(以下、サービスAと称する場合がある)である。つまり、サービスAは、顧客自身が商品登録と精算とを行うが、商品登録に関しては携帯端末60を使用し、精算に関してはPOS端末40を使用するといった態様のセルフサービスである。2つ目のセルフサービスは、POS端末40を使用して商品を登録し且つ精算するといった態様のセルフサービス(以下、サービスBと称する場合がある)である。つまり、サービスBは、顧客自身が商品登録と精算とを行うが、商品登録に関しても精算に関してもPOS端末40を使用するといった態様のセルフサービスである。
【0010】
(サービスA顧客(A顧客)、サービスB顧客(B顧客))
以下の説明において、サービスAを利用する顧客を「サービスA顧客」又は単に「A顧客」と称する場合がある。また、サービスBをする顧客を、「サービスB顧客」又は単に「B顧客」と称する場合がある。
【0011】
ストアコントローラ10、POS端末40、取引状況管理装置50は、店舗内に設置されるものであり、LAN19(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続されている。ストアコントローラ10は、クラウドサーバ20と通信可能である。なお、図1における機器の数は一例である。例えば、図1において、2台のPOS端末40を図示したが、1店舗内のPOS端末40の数は1台であってもよいし3台以上であってもよい。また、図1において、1台の取引状況管理装置50を図示したが、1店舗内の取引状況管理装置50の数は2台以上であってもよい。
【0012】
ストアコントローラ10は、例えば、外部の装置(例えば、本部サーバ(非図示))から商品ファイル(商品マスタ)や特売ファイル等を受信し、POS端末40に供給し、POS端末40から取引情報を受信し外部の装置に送信する。
【0013】
商品ファイルは、例えば、個々の商品を識別する商品識別情報(商品コード)に対応付けて、商品名や販売価格等を記憶したファイルである。特売ファイルは、例えば、商品識別情報に対応付けて、特売期間(開始日時、終了日時)、特売内容(値引きや割引の条件、値引きや割引の内容)を記憶したファイルである。
【0014】
クラウドサーバ20は、各種サービスを提供するサーバである。例えば、クラウドサーバ20は、サービスA(携帯端末60を使用して商品を登録する態様のサービス)を提供する。例えば、クラウドサーバ20は、サービスAに関係する各種情報(例えば、取引情報(カート情報)等)を管理(記憶)する。
【0015】
クラウドサーバ20は、商品ファイルや特売ファイル等を記憶する。例えば、クラウドサーバ20は、適宜、本部サーバ(非図示)から商品ファイルや特売ファイル等を受信し、記憶してもよい。
【0016】
携帯端末60は、サービスAの利用に際し、顧客によって使用される。具体的には、携帯端末60は、A顧客による商品登録時に使用される。つまり、A顧客は、携帯端末60を使用して商品を登録する。なお、A顧客は、POS端末40を使用して精算する。
【0017】
携帯端末60は、通信機能、撮像機能(カメラ)の他に、各種コード(バーコード、2次元コード等)を認識する認識機能を備える。例えば、携帯端末60は、商品に付されているバーコードを認識する。例えば、携帯端末60は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(スルー画像(ライブビュー)として取得している画像)内の特徴点を抽出し、オブジェクト(各種コード)を認識してもよい。
【0018】
携帯端末60は、サービスAに係る各種画面を表示する。例えば、携帯端末60に、サービスAを利用するために予めインストール(例えば、クラウドサーバ20や専用のサーバ(非図示)からダウンロードしてイントール)したアプリケーションプログラム(以下、特定アプリとも称する場合がある)によって、サービスAに係る各種画面を表示する。
【0019】
なお、携帯端末60は、基本的には各顧客の所有物であることを想定しているが、店舗側が貸与するものであってもよい。なお、携帯端末60の数(稼働中の数)は、来店者数等に応じて変化するものであり、図1では、複数台が可能である旨の例として2台の携帯端末60を図示している。
【0020】
POS端末40は、サービスA又はサービスBの利用に際し、顧客によって使用される。具体的には、POS端末40は、A顧客による精算時に使用される。つまり、A顧客は、携帯端末60を使用して登録した商品に関して、POS端末40を使用して精算する。また、POS端末40は、B顧客による商品登録時及び精算時に使用される。つまり、B顧客は、POS端末40を使用して商品を登録し且つ精算する。なお、POS端末40の詳細は後述する。
【0021】
(サービスA動作モード、サービスB動作モード)
POS端末40が、A顧客に対し、サービスAに対応する処理(携帯端末60を使用して登録した商品を精算する精算処理)を実行する動作モードを「サービスA動作モード」と称する場合がある。POS端末40が、B顧客に対し、サービスBに対応する処理(自装置による商品登録処理、精算処理)を実行する動作モードを「サービスB動作モード」と称する場合がある。POS端末40は、動作モードが、サービスA動作モードであるときには精算装置(セルフの精算装置)として機能し、サービスB動作モードであるときには登録精算装置(フルセルフの登録精算装置)として機能する。
【0022】
取引状況管理装置50は、主にLAN19内の各種装置を管理する装置である。例えば、取引状況管理装置50は、POS端末40の稼働状況等を監視し、制御する。
【0023】
なお、販売システム1は、上述のセルフサービス(サービスA、サービスB)に加え、POS端末30(不図示)を使用して、店員が商品を登録し且つ精算するといったサービスや、POS端末31(不図示)やPOS端末32(不図示)を使用して、店員が商品を登録し、顧客が精算するといったサービスを提供してもよい。
【0024】
図2は、POS端末40について説明する図である。図2(A)は、POS端末40の外観例(顧客側から見た正面図)を示す図である。図2(B)は、POS端末40の構成例を示す図である。図2(A)及び図2(B)において、同一部分には同一符号を付している。
【0025】
以下、図2(A)を参照しつつ、図2(B)に示したPOS端末40の構成例を説明する。POS端末40は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ハードディスク404と、表示部405と、スキャナ部406と、カード決済部408と、釣銭機409と、印刷部413と、音声出力部414と、通信部415と、撮像部416(カメラ)と、サインポール417とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、POS端末40は、各種のメカキー(ハードボタン)から構成されるキー操作部や、人の存在を検出するセンサ(人感センサ等)等を更に備えてもよい。
【0026】
CPU401は、中央演算処理装置であり、ROM402に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末40の動作を制御する。
ROM402は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU401が利用する各種の情報を記憶する。
【0027】
RAM403は、読み出し書き込みメモリであり、主記憶装置として種々の情報を記憶する。例えば、RAM403は、ROM402やハードディスク404から読み出した情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶する。
【0028】
ハードディスク404は、補助記憶装置として種々の情報を記憶する。ハードディスク404は、例えば、ROM402に代えて、CPU401が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM403に代えて、ROM402から読み出した情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶してもよい。なお、ハードディスク404に代えてSSD(Solid State Drive)等の記憶装置が備えられてもよい。
【0029】
表示部405は、タッチディスプレイであり、種々の情報を表示するとともに、種々の入力を受け付ける。
【0030】
スキャナ部406は、種々の情報を光学的に読み取る。具体的には、スキャナ部406は、携帯端末60が表示部に表示するコード(精算用2次元コード605(後述))をスキャンし、精算処理に必要な情報を読み取る。また例えば、スキャナ部406は、商品に付されているコードをスキャンし、商品コード(JANコード等)を読み取る。
【0031】
上記のほか、スキャナ部406は、店員の名札等に付されたコードをスキャンし、店員コードを読み取ってもよい。また、スキャナ部406は、品券類(商品券、クーポン券、優待券)、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に付されたコードをスキャンし、夫々の情報を読み取ってもよい。また、スキャナ部406は、他の装置(例えば、POS端末31(不図示)が印刷、発行したお会計券(登録商標)に印刷されているコードをスキャンし、精算処理に必要な情報を読み取ってもよい。
【0032】
なお、POS端末40は、上述したようにスキャナ部406によって商品の登録が可能であるが、スキャナ部406によらずに商品の登録が可能であってもよい。例えば、POS端末40は、表示部405に個々の商品に対応するボタン(商品プリセットボタン)を表示し、該ボタンの操作(タッチ)に基づいて、該ボタンに対応する商品を登録してもよい。
【0033】
カード決済部408は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、デビット支払時におけるキャッシュカード、ポイント支払時におけるポイントカード等)による決済機構である。カード決済部408は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。なお、カード認識部は、特典付与、割引等のために各種カード(例えば、ポイントカード、会員カード、株主カード等)を認識してもよい。
【0034】
釣銭機409(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。
【0035】
印刷部413は、各種媒体(レシート等)を印刷、発行する。
音声出力部414は、音声を出力する。例えば、音声出力部414は、確認音、警告音、音声ガイダンス等を出力する。
【0036】
通信部415は、他装置(例えば、ストアコントローラ10)との間において情報を送受信する。
撮像部416は、例えば、顧客を撮像する。なお、POS端末40は、2以上の撮像部416を備え、顔と手元(釣銭機409の投入口や排出口付近)とを同時に撮像してもよい。
サインポール417は、先端部分に発光部(発光部417a、発光部417b、発光部417c)を有し、種々の情報(店員呼出、稼働状況等)を報知する。
【0037】
図3は、携帯端末60の表示例等である。図3(A)は、サービスAの開始画面(メニュー画面)である。携帯端末60は、サービスAの利用に際し、図3(A)に示したような開始画面を表示する。開始画面には種々のボタンが配置されている。例えば、開始画面には、買物開始指示を受け付ける買物開始ボタンBT600が配置されている。顧客は、買い物を開始する場合、買物開始ボタンBT600を操作する。携帯端末60は、買物開始ボタンBT600が操作された場合、開始画面に代えて、図3(B)等に示した登録画面を表示する。
【0038】
図3(B)は、図3(A)の開始画面において、買物開始ボタンBT600が操作された後に表示される登録画面(1品目の商品の登録前の登録画面。初期登録画面)である。登録画面の上側は、主に撮像画像を表示する撮像画像表示領域HR601である。登録画面の下側は、主に商品の登録情報を表示する登録情報表示領域HR602である。
【0039】
図3(C)は、図3(B)の登録画面において、1品目の商品(〇〇食パン)に付されているバーコードを撮像しているときの登録画面である。つまり、顧客は、所望の商品(購入する商品)の登録に際し、図3(C)に示すように、該商品に付されているバーコードを撮像する。
【0040】
図3(D)は、1品目の商品(〇〇食パン)の登録が完了した後の登録画面(商品の登録後の登録画面)である。なお、図3(D)は、商品を特定した直後(つまりバーコードを未だ撮像しているとき)を示しているため、図3(D)の登録画面には、撮像画像表示領域HR601に該商品のバーコードが表示(撮像)されている。
【0041】
携帯端末60は、バーコードを撮像することによって特定された商品の登録情報等を登録情報表示領域HR602に表示する。例えば、携帯端末60は、図3(D)に示すように、バーコードを撮像することによって特定された商品(〇〇食パン)の登録情報(商品名、数量、金額)を表示し(符号a)、合計情報(合計点数、合計金額)を表示する(符号b)。なお、携帯端末60は、登録情報の一部(数量)について数量ボタンBT603として表示する。数量ボタンBT603は、数量を変更するためのボタンである。
【0042】
なお、携帯端末60が、ある取引の情報として、スキャンした商品の情報を登録情報表示領域HR602に表示(追加)するときには、携帯端末60とクラウドサーバ20との通信によって、クラウドサーバ20にも、当該取引の情報(カート情報)として、当該商品が記憶(追加)される。例えば、携帯端末60は、撮像されたバーコードから商品コードを認識する度に該商品コードをクラウドサーバ20に送信し、クラウドサーバ20は、携帯端末60から商品コードと受信する度に該取引のカート情報に該商品コード等を追加してもよい。
【0043】
また、携帯端末60は、商品(1品目の商品)の登録後には、図3(D)に示すように、会計指示を受け付けるお会計へ進むボタンBT604を操作が有効な表示態様(図3(D)では実線で図示)で表示する。顧客は、精算(会計)に進む場合(商品の登録を終える場合)、お会計へ進むボタンBT604を操作する。携帯端末60は、お会計へ進むボタンBT604が操作された場合、登録画面に代えて、図3(E)に示した2次元コード表示画面を表示する。
【0044】
図3(E)は、図3(D)の登録画面において、お会計へ進むボタンBT604が操作された後に表示される2次元コード表示画面である。2次元コード表示画面には、精算用2次元コード605が表示されている。精算用2次元コード605は、精算処理を実行するために必要となる情報を2次元コード化したものである。例えば、精算用2次元コード605は、クラウドサーバ20に記憶されている複数のカート情報のなかから当該取引のカート情報を識別するための識別情報(例えば、URI(Uniform Resource Identifier)等)を2次元コード化したものであってもよい。
【0045】
また、2次元コード表示画面には、概算合計表示領域HR606、戻るボタンBT607が配置されている。戻るボタンBT607は、買い物に戻る(買物を再度開始)するためのボタンである。携帯端末60は、戻るボタンBT607が操作された場合、2次元コード表示画面に代えて、登録画面(お会計へ進むボタンBT604の操作直前の登録画面)を表示する。
【0046】
図3(F)は、POS端末40による精算用2次元コード605の読み取りの様子を示している。POS端末40は、携帯端末60の2次元コード表示画面に表示されている精算用2次元コード605を、スキャナ部406によって読み取った場合、精算画面(商品一覧画面。図6参照)を表示する。
【0047】
図4図9は、POS端末40の表示例である。図4は、待機画面(処理選択画面、初期画面)GM01である。POS端末40は、処理の開示前において、図4に示すような待機画面GM01を表示部405に表示する。待機画面GM01には、「ご利用の処理のボタンを選択してください」なるメッセージが表示され、セルフ精算レジ選択ボタンBT401、フルセルフPOS選択ボタンBT402、店員呼出ボタンBT403、残高照会ボタンBT404、言語切り替えボタンBT405、言語切り替えボタンBT406、言語切り替えボタンBT407が配置され、撮像画像表示領域HR408が設けられている。
【0048】
セルフ精算レジ選択ボタンBT401は、サービスA(サービスA動作モード)に対応するボタンである。つまり、セルフ精算レジ選択ボタンBT401は、携帯端末60を使用して商品を登録し、当該POS端末40を使用して精算する顧客(A顧客)のために用意されたボタンである。すなわち、携帯端末60を使用して商品を登録した顧客は、当該POS端末40を使用した精算を開始する際に、セルフ精算レジ選択ボタンBT401を操作する。
【0049】
フルセルフPOS選択ボタンBT402は、サービスB(サービスB動作モード)に対応するボタンである。つまり、フルセルフPOS選択ボタンBT402は、当該POS端末40を使用して商品を登録、精算する顧客(B顧客)のために用意されたボタンである。すなわち、当該POS端末40を使用して商品を登録し、精算する顧客は、当該POS端末40を使用した商品の登録を開始する際に、フルセルフPOS選択ボタンBT402を操作する。
【0050】
店員呼出ボタンBT403は、店員を呼び出すためのボタンである。残高照会ボタンBT404は、各種カードの残高を照会するためのボタンである。言語切り替えボタンBT405は、待機画面GM01における表示(文言)を日本語から英語に切り替えるためのボタンである。言語切り替えボタンBT406は、同じく中国語に切り替えるためのボタンである。言語切り替えボタンBT407は、同じく韓国語に切り替えるためのボタンである。撮像画像表示領域HR408には、当該POS端末40の釣銭機409の周辺の撮像画像が表示される。例えば、POS端末40は、撮像部416によって撮像している撮像画像をリアルタイム(つまりライブビューとして)に撮像画像表示領域440に出力してもよい。なお、撮像画像は、静止画(例えば、連続的に表示される静止画等)であってもよい。
【0051】
図5は、読取指示画面GM02である。POS端末40は、図4に示した待機画面GM01において、セルフ精算レジ選択ボタンBT401が操作された場合、図5に示すような読取指示画面GM02を表示部405に表示する。読取指示画面GM02には、「精算用2次元コードをスキャンしてください」なるメッセージが表示され、精算用2次元コードの読み取りの様子が図示されている。また、読取指示画面GM02には、店員呼出ボタンBT403、残高照会ボタンBT404、言語切り替えボタンBT405、BT406、BT407が配置され、撮像画像表示領域HR408が設けられている。
【0052】
つまり、A顧客は、携帯端末60を使用して商品を登録し(図3(A)~図3(D)参照)、商品の登録を終える場合には、お会計へ進むボタンBT604を操作する。お会計へ進むボタンBT604を操作すれば、携帯端末60には精算用2次元コード605が表示される(図3(E)参照)。また、A顧客は、携帯端末60によって登録した商品について精算を行うためにPOS端末40の設置場所に移動する。処理開始前においてPOS端末40には待機画面GM01(図4)が表示されている。該顧客は、携帯端末60によって登録した商品について精算を行うために待機画面GM01のセルフ精算レジ選択ボタンBT401を操作する。セルフ精算レジ選択ボタンBT401を操作すれば、POS端末40には読取指示画面GM02(図5参照)が表示される。顧客は、読取指示画面GM02のメッセージに従って、携帯端末60に表示されている精算用2次元コード605をPOS端末40に読み取らせる(図3(F)参照)。
【0053】
なお、A顧客の動作の流れとして、上記では、携帯端末60において精算用2次元コード605を表示させた後にPOS端末40において読取指示画面GM02を表示させるといった流れ(つまり、お会計へ進むボタンBT604の操作後にセルフ精算レジ選択ボタンBT401を操作するといった流れ)を説明したが、POS端末40において読取指示画面GM02を表示させた後に携帯端末60において精算用2次元コード605を表示させるといった流れ(つまり、セルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作後にお会計へ進むボタンBT604を操作するといった流れ)であってもよい。
【0054】
図6は、商品一覧画面GM05である。POS端末40は、図5に示した読取指示画面GM02において、携帯端末60に表示されている精算用2次元コード605を読み取った場合、図6に示すような商品一覧画面GM05を表示部405に表示する。
【0055】
なお、詳細は後述するが、POS端末40は、フルセルフPOS選択ボタンBT402の操作後の流れにおいて、図9に示すような登録画面GM04も表示可能であるのだが、POS端末40は、図9に示すような登録画面GM04においてお会計へ進むボタンBT414が操作された場合にも、図6に示すような商品一覧画面GM05を表示部405に表示する。
【0056】
商品一覧画面GM05には、合計点数、合計金額が表示され、お会計ボタンBT420が配置されている。また、商品一覧画面GM05には、「商品の内容を確認し、お会計ボタンを押してください」なるメッセージが表示され、商品一覧表示領域HR410、価格帯登録数表示領域411が設けられている。商品一覧表示領域HR410内には、携帯端末60を使用して登録した商品の登録情報(商品名、数量、金額)が一覧表示される。なお、本例では、携帯端末60を使用して登録した商品は1つ(〇〇食パン)であるため、商品一覧表示領域HR410内には、1つ(〇〇食パン)のみが表示されている。価格帯登録数表示領域411には、価格帯毎の数量が表示されている。また、商品一覧画面GM05には、店員呼出ボタンBT403、残高照会ボタンBT404、言語切り替えボタンBT405、BT406、BT407が配置され、撮像画像表示領域HR408が設けられている。
【0057】
図7は、決済種別選択画面GM06である。POS端末40は、図6に示した商品一覧画面GM05において、お会計ボタンBT420が操作された場合、図7に示すような決済種別選択画面GM06を表示部405に表示する。
【0058】
決済種別選択画面GM06には、合計点数、合計金額が表示され、「お支払方法をお選びください」なるメッセージが表示され、決済種別選択領域HR420、価格帯登録数表示領域411が設けられている。決済種別選択領域HR420には、決済種別(支払方法)に応じた種々のボタンが配置されている。また、決済種別選択画面GM06には、店員呼出ボタンBT403、残高照会ボタンBT404、言語切り替えボタンBT405、BT406、BT407、戻るボタンBT422が配置され、撮像画像表示領域HR408が設けられている。戻るボタンBT422は、1つ前の表示に戻るためのボタンである。つまり、戻るボタンBT422の操作によって、図6の商品一覧画面GM05に表示が切り替わる。
【0059】
顧客は、例えば、支払いを現金にする場合、決済種別選択画面GM06において現金ボタンを操作する。POS端末40は、現金ボタンが操作された場合、入金画面(非図示)を表示部405に表示する。入金画面(非図示)には、例えば、「お金を入れてください」なるメッセージが表示され、支払金額表示領域(合計金額を表示する領域)や預かり金額表示領域(入金(投入)された金額を表示する領域)が設けられている。また、入金画面(非図示)には、店員呼出ボタンBT403、言語切り替えボタンBT405、BT406、BT407が配置され、撮像画像表示領域HR408が設けられている。
【0060】
顧客は、入金画面(非図示)を確認し、釣銭機409の投入口に現金を投入する。POS端末40は、買上金額(合計金額)以上の現金(預かり金)が投入された場合に、入金画面(非図示)に、おわり(レシート)ボタンを表示する。POS端末40は、おわり(レシート)ボタンが操作された場合、投入金額(預かり金額)と買上金額の差分である釣銭金額を算出する。
【0061】
POS端末40は、投入金額が買上金額を超えている場合(つまり釣り銭がある場合)には、釣銭画面(非図示)を表示部405に表示するとともに、釣り銭を釣銭機409の排出口に排出する。一方、POS端末40は、投入金額が買上金額を超えていない場合(つまり釣り銭がない場合)には、釣銭画面(非図示)を表示せずに、レシート画面(非図示)を表示部405に表示するとともに、レシートを印刷、発行する。
【0062】
釣銭画面(非図示)には、例えば、「おつりをお受け取りください」なるメッセージが表示され、店員呼出ボタンBT403、言語切り替えボタンBT405、BT406、BT407が配置され、撮像画像表示領域HR408が設けられている。POS端末40は、釣銭機409の排出口から釣り銭が取り去られた場合(排出口の近傍にフォトセンサ等のセンサを設置し、該センサが物(客の手を想定)を認識した場合)、レシート画面(非図示)を表示部405に表示するとともに、レシートを印刷、発行する。
【0063】
レシート画面(非図示)には、例えば、「レシートをお受け取りください」なるメッセージが表示されている。POS端末40は、レシートが取り去られた場合(レシートの取り去りをセンサ等によって認識した場合)、待機画面GM01(図4)を表示部405に表示する。
【0064】
一方、顧客は、例えば、支払いをクレジットカードにする場合、決済種別選択画面GM06においてクレジットボタンを操作し、カード決済部408を操作して精算する。支払いを他の非現金(例えば、プリペイドカード等)にする場合も同様である。
【0065】
図8は、1品目の商品の登録前の登録画面GM03である。POS端末40は、図4に示した待機画面GM01において、フルセルフPOS選択ボタンBT402が操作された場合、図8に示すような登録画面GM03を表示部405に表示する。登録画面GM03には、登録指示情報表示領域HR401、登録商品表示領域HR412、合計情報表示領域HR413が設けられている。また、登録画面GM03には、店員呼出ボタンBT403、残高照会ボタンBT404、言語切り替えボタンBT405、BT406、BT407が配置され、撮像画像表示領域HR408が設けられている。
【0066】
登録指示情報表示領域HR401には、「商品を登録してください」なるメッセージが表示され、商品スキャン案内情報表示領域HR402、商品プリセットボタン表示領域HR403が設けられている。
【0067】
商品スキャン案内情報表示領域HR402には、「商品のバーコードをスキャナに近づけて登録を行ってください」なるメッセージが表示され、スキャナ部406の位置が図示されている。商品プリセットボタン表示領域HR403には、「バーコードがない商品は下から商品をお選びください」なるメッセージが表示され、野菜や果物等の商品プリセットボタンが配置されている。なお、POS端末40は、野菜(果物等も同様)の商品プリセットボタンが操作された場合、野菜に属する個々の商品(例えば、ニンジン、キャベツ等)の商品プリセットボタンを表示する。登録商品表示領域HR412は、商品の登録情報を表示する領域である。合計情報表示領域HR413は、登録した商品の合計情報を表示する領域である。
【0068】
図9は、商品の登録後の登録画面GM04である。具体的には、POS端末40は、図8に示した登録画面GM03において、〇〇食パンが登録された場合、図9に示すような登録画面GM04を表示部405に表示する。図9に示すように、登録画面GM04の登録商品表示領域HR412には、〇〇食パンに関する登録情報が表示されている。また、商品の登録がなされたため、登録画面GM04には、お会計へ進むボタンBT414が配置されている。つまり、POS端末40は、1品目の商品の登録前はお会計へ進むボタンBT414を表示せずに1品目の商品の登録後にお会計へ進むボタンBT414を表示する。なお、携帯端末60におけるお会計へ進むボタンBT604の制御と同様(図3(B)~図3(D))、POS端末40は、1品目の商品の登録前はお会計へ進むボタンBT414を操作が無効な表示態様(図3(B)(C)では破線で図示)で表示し、1品目の商品が登録後にお会計へ進むボタンBT414を操作が有効な表示態様(図3(D)では実線で図示)で表示してもよい。
【0069】
顧客は、精算(会計)に進む場合(商品の登録を終える場合)、お会計へ進むボタンBT414を操作する。POS端末40は、お会計へ進むボタンBT414が操作された場合、登録画面GM04に代えて、図6に示すような商品一覧画面GM05を表示部405に表示する。以下、顧客は、商品一覧画面GM05(図6)において商品を確認し、お会計ボタンBT420を操作する。続いて、顧客は、お会計ボタンBT420の操作後に表示される決済種別選択画面GM06(図7)において所望の決済種別(支払方法)を選択し、該決済種別による精算を行えばよい。
【0070】
以上のように、サービスA(商品登録は携帯端末60を使用し、精算はPOS端末40を使用するセルフサービス)では、携帯端末60側の商品登録の場面として、図3(A)→図3(B)→図3(C)→図3(D)→図3(E)のように処理が進行する。POS端末40側では、待機画面GM01(図4)におけるセルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作→読取指示画面(図5)における精算用2次元コード605の読み取りの後に、図6図7のように処理が進行する(決済種別決定後は図示省略)。一方、サービスB(商品登録も精算もPOS端末40を使用するセルフサービス)では、POS端末40側において、待機画面GM01(図4)におけるフルセルフPOS選択ボタンBT402の操作後に、図8図9図6図7のように処理が進行する(決済種別決定後は図示省略)。
【0071】
図10は、POS端末40の動作例を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、POS端末40の処理(一部)を示している。なお、図10のフローチャートの開始時においてPOS端末40は、待機画面GM01(図4)を表示しているものとする。つまり、POS端末40は、待機画面GM01(図4)を表示部405に表示し、A顧客(基本的には既に携帯端末60を使用した商品登録を終え、当該POS端末40を使用した精算を開始しようとする顧客)による操作(セルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作)、又は、B顧客(当該POS端末を使用した商品登録、精算を開始しようとする顧客)による操作(フルセルフPOS選択ボタンBT402の操作)を待ち受けているものとする。
【0072】
ステップS1:POS端末40は、セルフ精算レジの選択があったか否かを判断する。具体的には、POS端末40は、セルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作があった場合には、セルフ精算レジの選択があったと判断する。セルフ精算レジの選択があった場合(ステップS1:YES)、ステップS3に進む。セルフ精算レジの選択がなかった場合(ステップS1:NO)、ステップS2に進む。
【0073】
ステップS2:POS端末40は、フルセルフPOSの選択があったか否かを判断する。具体的には、POS端末40は、フルセルフPOS選択ボタンBT402の操作があった場合には、フルセルフPOSの選択があったと判断する。フルセルフPOSの選択があった場合(ステップS2:YES)、ステップS6に進む。フルセルフPOSの選択がなかった場合(ステップS2:NO)、ステップS1に戻る。
【0074】
つまり、POS端末40は、顧客(A顧客)がセルフ精算レジ選択ボタンBT401を操作した場合にはステップS3に処理を進め、顧客(B顧客)がフルセルフPOS選択ボタンBT402を操作した場合にはステップS6に処理を進める。
【0075】
ステップS3:POS端末40は、精算用2次元コード605の読み取りを指示する。具体的には、POS端末40は、待機画面GM01(図4)に代えて読取指示画面GM02(図5)を表示部405に表示する。続いてステップS4に進む。
【0076】
ステップS4:POS端末40は、精算用2次元コード605の読み取りがあったか否かを判断する。POS端末40は、顧客(A顧客)が、当該POS端末40のスキャナ部406の認識領域内に精算用2次元コード605(携帯端末60に表示されている精算用2次元コード605)をかざすことによって(図3(F))、当該精算用2次元コード605を読み取る。精算用2次元コード605の読み取りがあった場合(ステップS4:YES)、ステップS5に進む。精算用2次元コード605の読み取りがなかった場合(ステップS4:NO)、当該ステップS4を繰り返す。
【0077】
ステップS5:セルフ精算の精算画面を表示する。具体的には、POS端末40は、読取指示画面GM02(図5)に代えて商品一覧画面GM05(図6)を表示部405に表示する。
【0078】
ステップS5以下、POS端末40は、顧客(A顧客)の操作に応じてセルフの精算を実行する(サービスA動作モード)。つまり、POS端末40は、商品一覧画面GM05(図6)においてお会計ボタンBT420があった場合には、商品一覧画面GM05(図6)に代えて決済種別選択画面GM06(図7)を表示部405に表示する。そして、POS端末40は、決済種別選択画面GM06(図7)において一の決済種別ボタンの操作があった場合には、当該決済種別による精算(現金決済/非現金決済)を実行する。そして本フローチャートは終了する。
【0079】
ステップS6:フルセルフの登録画面を表示する。具体的には、POS端末40は、読取指示画面GM02(図5)に代えて登録画面GM03(図8)を表示部405に表示する。
【0080】
ステップS6以下、POS端末40は、顧客(B顧客)の操作に応じてセルフの商品登録、精算を実行する(サービスB動作モード)。つまり、POS端末40は、登録画面GM03(図8)において商品の登録があった場合には、登録画面GM03(図8)に代えて登録画面GM04(図9)を表示部405に表示する。そして、POS端末40は、登録画面GM04(図9)においてお会計へ進むボタンBT414の操作があった場合には、登録画面GM04(図9)に代えて商品一覧画面GM05(図6)を表示部405に表示する。続いて、POS端末40は、商品一覧画面GM05(図6)においてお会計ボタンBT420があった場合には、商品一覧画面GM05(図6)に代えて決済種別選択画面GM06(図7)を表示部405に表示する。そして、POS端末40は、決済種別選択画面GM06(図7)において一の決済種別ボタンの操作があった場合には、当該決済種別による精算(現金決済/非現金決済)を実行する。そして本フローチャートは終了する。
【0081】
(POS端末40の他の待機画面)
POS端末40は、図4に示した待機画面(処理選択画面、初期画面)GM01を表示部405に表示し、A顧客による操作(セルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作)、又は、B顧客による操作(フルセルフPOS選択ボタンBT402の操作)を待ち受けると説明したが、POS端末40が表示する待機画面は、待機画面GM01に限定されない。以下、変形例として他の待機画面について説明する。
【0082】
(変形例1)
図11は、POS端末40の表示例である。POS端末40は、図4に示した待機画面GM01に代えて、図11に示すような待機画面GM11を表示してもよい。待機画面GM11には、待機画面GM01の「ご利用の処理のボタンを選択してください」なるメッセージに加え、「セルフ精算レジの場合は、2次元コードのスキャンでもOKです」なるメッセージも表示されている。
【0083】
変形例1の場合、POS端末40は、A顧客からセルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作又は精算用2次元コード605の読み取りを受け付け、B顧客からフルセルフPOS選択ボタンBT402の操作を受け付ける。つまり、変形例1の場合、A顧客は、待機画面GM11の表示中に、当該待機画面GM11上のセルフ精算レジ選択ボタンBT401を操作してもよいし、携帯端末60に表示されている精算用2次元コード605を読み取ってもよい。POS端末40は、待機画面GM11の表示中にセルフ精算レジ選択ボタンBT401が操作された場合、図5に示した読取指示画面GM02を表示する。POS端末40は、待機画面GM11の表示中に精算用2次元コード605を読み取った場合、図6に示した商品一覧画面GM05を表示する。従って、変形例1では、読取指示画面GM02(図5)が表示されない場合がある。
【0084】
(変形例2)
図12は、POS端末40の表示例である。POS端末40は、図4に示した待機画面GM01に代えて、図12に示すような待機画面GM21を表示してもよい。待機画面GM21には、待機画面GM01の「ご利用の処理のボタンを選択してください」なるメッセージに代えて、「ご利用の処理を選択してください」なるメッセージや「セルフ精算レジの場合は、2次元コードをスキャンしてください」なるメッセージや「フルセルフPOSの場合は、右側のボタンを押してください」なるメッセージが表示されている。また、待機画面GM21には、セルフ精算レジ選択ボタンBT401は配置されておらず、代わりに、精算用2次元コードスキャン案内情報表示領域HR431が設けられている。
【0085】
精算用2次元コードスキャン案内情報表示領域HR431は、スキャナ部406による精算用2次元コード605の読み取りについて案内する領域である。精算用2次元コードスキャン案内情報表示領域HR431には、精算用2次元コードの読み取りの様子が図示されている。
【0086】
変形例2の場合、POS端末40は、A顧客から精算用2次元コード605の読み取りを受け付け、B顧客からフルセルフPOS選択ボタンBT402の操作を受け付ける。つまり、変形例2の場合、A顧客は、待機画面GM21の表示中に、携帯端末60に表示されている精算用2次元コード605を読み取る。POS端末40は、待機画面GM21の表示中に精算用2次元コード605を読み取った場合、図6に示した商品一覧画面GM05を表示する。従って、変形例2では、読取指示画面GM02(図5)は不要となる。
【0087】
(変形例3)
図13は、POS端末40の表示例である。POS端末40は、図4に示した待機画面GM01に代えて、図13に示すような待機画面GM31を表示してもよい。待機画面GM31には、待機画面GM01の「ご利用の処理のボタンを選択してください」なるメッセージに代えて、「ご利用の処理を選択してください」なるメッセージや「セルフ精算レジの場合は、左側のボタンを押してください」なるメッセージや「フルセルフPOSの場合は、商品を登録してください」なるメッセージが表示されている。また、待機画面GM31には、フルセルフPOS選択ボタンBT402は配置されておらず、代わりに、登録指示情報表示領域HR432(図8に示した登録画面GM03の登録指示情報表示領域HR401と同様の領域)が設けられている。
【0088】
変形例3の場合、POS端末40は、A顧客からセルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作を受け付け、B顧客から商品の登録(スキャン、商品プリセットボタンの操作)を受け付ける。つまり、変形例3の場合、B顧客は、待機画面GM31の表示中に、商品を登録する。POS端末40は、待機画面GM31の表示中に商品の登録があった場合、図9に示した登録画面GM04(つまり、当該商品の登録後の登録画面)を表示する。従って、変形例3では、1品目の商品の登録前の登録画面GM03(図8)は不要となる。
【0089】
(変形例4)
図14は、POS端末40の表示例である。POS端末40は、図4に示した待機画面GM01に代えて、図14に示すような待機画面GM41を表示してもよい。待機画面GM41には、待機画面GM01の「ご利用の処理のボタンを選択してください」なるメッセージに代えて、「ご利用の処理を選択してください」なるメッセージや「セルフ精算レジの場合は、2次元コードをスキャンしてください」なるメッセージや「フルセルフPOSの場合は、商品を登録してください」なるメッセージが表示されている。また、待機画面GM41には、セルフ精算レジ選択ボタンBT401やフルセルフPOS選択ボタンBT402は配置されておらず、代わりに、図12の待機画面GM21と同様の精算用2次元コードスキャン案内情報表示領域HR431や図13の待機画面GM31と同様の登録指示情報表示領域HR432が設けられている。
【0090】
変形例4の場合、POS端末40は、A顧客から精算用2次元コード605の読み取りを受け付け、B顧客から商品の登録(スキャン、商品プリセットボタンの操作)を受け付ける。つまり、変形例4の場合、A顧客は、待機画面GM41の表示中に、携帯端末60に表示されている精算用2次元コード605を読み取り、B顧客は、待機画面GM41の表示中に、商品を登録する。POS端末40は、待機画面GM41の表示中に精算用2次元コード605を読み取った場合には図6に示した商品一覧画面GM05を表示し、待機画面GM41の表示中に商品の登録があった場合には図9に示した登録画面GM04(つまり、当該商品の登録後の登録画面)を表示する。従って、変形例4では、読取指示画面GM02(図5)や1品目の商品の登録前の登録画面GM03(図8)は不要となる。
【0091】
(変形例5)
図15は、POS端末40の表示例である。POS端末40は、図4に示した待機画面GM01に代えて、図15に示すような待機画面GM51を表示してもよい。待機画面GM51には、待機画面GM01の「ご利用の処理のボタンを選択してください」なるメッセージに代えて、「ご利用の処理を選択してください」なるメッセージや「セルフ精算レジの場合は、左側のボタンを選択してください」なるメッセージや「フルセルフPOSの場合は、レジ袋の要否の選択ボタンを押してください」なるメッセージが表示されている。また、待機画面GM51には、フルセルフPOS選択ボタンBT402は配置されておらず、代わりに、レジ袋関連情報表示領域HR442が設けられている。
【0092】
レジ袋関連情報表示領域HR442は、レジ袋の要否について顧客に問い合わせる領域である。レジ袋関連情報表示領域HR442には、「レジ袋は必要ですか?」なるメッセージが表示され、不要ボタンBT441、必要ボタンBT442が配置されている。
【0093】
変形例5の場合、POS端末40は、A顧客からセルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作を受け付け、B顧客からレジ袋の要否の操作(不要ボタンBT441又は必要ボタンBT442の操作)を受け付ける。つまり、変形例5の場合、B顧客は、先ずは、待機画面GM51の表示中において、レジ袋の要否について操作する。POS端末40は、待機画面GM51の表示中に不要ボタンBT441の操作があった場合、図8に示した登録画面GM03(つまり、商品登録前の登録画面)を表示する。POS端末40は、待機画面GM51の表示中に必要ボタンBT442の操作があった場合、図9に示した登録画面GM04(つまり、レジ袋の登録後の登録画面)を表示する。従って、変形例5では、1品目の商品の登録前の登録画面GM03(図8)が表示されない場合がある。
【0094】
なお、サイズ等が異なる複数種類のレジ袋が用意されているときには、POS端末40は、必要ボタンBT442の操作があった場合に、レジ袋の種類の選択を受け付ける画面(レジ袋選択画面)を表示し、レジ袋選択画面において一の種類のレジ袋が選択された後に、図9に示した登録画面GM04(当該種類のレジ袋の登録後の登録画面)を表示してもよい。また、レジ袋関連情報表示領域HR442に、必要ボタンBT442に代えてレジ袋の種類毎のボタンを配置し、POS端末40は、一の種類のレジ袋のボタンが操作された場合に、図9に示した登録画面GM04(当該種類のレジ袋の登録後の登録画面)を表示してもよい。変形例6(待機画面GM61)においても同様である。
【0095】
(変形例6)
図16は、POS端末40の表示例である。POS端末40は、図4に示した待機画面GM01に代えて、図16に示すような待機画面GM61を表示してもよい。待機画面GM61には、待機画面GM01の「ご利用の処理のボタンを選択してください」なるメッセージに代えて、「ご利用の処理を選択してください」なるメッセージや「セルフ精算レジの場合は、2次元コードをスキャンしてください」なるメッセージや「フルセルフPOSの場合は、レジ袋の要否の選択ボタンを押してください」なるメッセージも表示されている。また、待機画面GM61には、セルフ精算レジ選択ボタンBT401やフルセルフPOS選択ボタンBT402は配置されておらず、代わりに、図12の待機画面GM21と同様の精算用2次元コードスキャン案内情報表示領域HR431や図15の待機画面GM51と同様のレジ袋関連情報表示領域HR442が設けられている。
【0096】
変形例6の場合、POS端末40は、A顧客から精算用2次元コード605の読み取りを受け付け、B顧客からレジ袋の要否の操作を受け付ける。つまり、変形例6の場合、A顧客は、待機画面GM61の表示中に、携帯端末60に表示されている精算用2次元コード605を読み取り、B顧客は、先ずは、待機画面GM61の表示中において、レジ袋の要否について操作する。POS端末40は、待機画面GM61の表示中に精算用2次元コード605を読み取った場合には図6に示した商品一覧画面GM05を表示し、待機画面GM61の表示中に不要ボタンBT441の操作があった場合には図8に示した登録画面GM03を表示し、待機画面GM61の表示中に必要ボタンBT442の操作があった場合には、図9に示した登録画面GM04を表示する。従って、変形例6では、読取指示画面GM02(図5)は不要となる。また、変形例6では、1品目の商品の登録前の登録画面GM03(図8)が表示されない場合がある。
【0097】
(待機画面GM01~待機画面GM61における他の動作)
(a1)待機画面GM01(図4)において、精算用2次元コード605の読み取りを可能にしてもよい。つまり、待機画面GM01では、精算用2次元コード605の読み取りについてメッセージを表示していないが、A顧客による、精算用2次元コード605の読み取りを受け付けるようにしてもよい。待機画面GM01において精算用2次元コード605の読み取りを可能にする態様において、精算用2次元コード605の読み取りがあった場合には、POS端末40は、読取指示画面GM02(図5)を表示せずに商品一覧画面GM05(図6)を表示する。
【0098】
(a2)上記(a1)に関連し、上記(a1)の待機画面GM01(図4)と同様、待機画面GM31(図13)や待機画面GM51(図15)において、精算用2次元コード605の読み取りを可能にしてもよい。
【0099】
(b1)待機画面GM01(図4)において、商品の登録を可能にしてもよい。つまり、待機画面GM01では、商品の登録についてメッセージを表示していないが、B顧客による、商品の登録を受け付けるようにしてもよい。待機画面GM01において商品の登録を可能にする態様において、商品の登録があった場合には、POS端末40は、図9に示した登録画面GM04(つまり、当該商品の登録後の登録画面)を表示する。
【0100】
(b2)上記(b1)に関連し、上記(b1)の待機画面GM01(図4)と同様、待機画面GM11(図11)、待機画面GM21(図12)において、商品の登録を可能にしてもよい。
【0101】
(b3)上記(b1)に関連し、上記(b1)の待機画面GM01(図4)と同様、待機画面GM51(図15)、待機画面GM61(図16)において、商品の登録を可能にしてもよい。なお、レジ袋の要否については、商品登録後の登録画面GM04(図9)において、引き続き、顧客に問い合わせてもよい。
【0102】
(c1)待機画面GM01(図4)において、会員カード(ポイントカードを含む)や品券類(商品券、クーポン券、優待券)の登録操作があった場合(各媒体に付されたコード情報を読み取った場合等)には、該登録操作を無効とし、又は、該登録操作を有効とし(後段の処理に引き継ぐため登録操作による情報を記憶し)、当該画面(待機画面GM01)の指示(セルフ精算レジ選択ボタンBT401かフルセルフPOS選択ボタンBT402を操作すべき旨)に従って操作すべき旨の情報を報知してもよい。なお、登録情報を無効とする場合には、エラー情報(読取エラー)とともに、当該画面の指示に従って操作すべき旨の情報を報知してもよい。
【0103】
(c2)上記(c1)に関連し、上記(c1)の待機画面GM01(図4)と同様、待機画面GM11(図11)~待機画面GM61(図16)の夫々の待機画面において、会員カードや品券類の登録操作があった場合には、該登録操作を無効とし、又は、該登録操作を有効とし、夫々の画面の指示に従って操作すべき旨の情報を報知してもよい。なお、登録情報を無効とする場合には、エラー情報(読取エラー)とともに、当該画面の指示に従って操作すべき旨の情報を報知してもよい。なお、下記(c3)に関連するが、当該(c2)では、待機画面は切り替えない。
【0104】
(c3)上記(c1)に関連し、待機画面GM21(図12)~待機画面GM41(図14)の夫々の待機画面において、会員カードや品券類の登録操作があった場合には、該登録操作を無効とし、又は、該登録操作を有効とし、待機画面GM01(図4)、又は、待機画面GM11(図11)を表示してもよい。つまり、セルフ精算レジ選択ボタンBT401かフルセルフPOS選択ボタンBT402の少なくとも一方を表示しない待機画面(待機画面GM21~待機画面GM61)のうちレジ袋の要否を最初に確認しない待機画面(待機画面GM21~待機画面GM41)において、本来的には予定しない操作(本例では会員カード等の登録操作等)があった場合には、セルフ精算レジ選択ボタンBT401もフルセルフPOS選択ボタンBT402も表示する待機画面(待機画面GM01、待機画面GM11)を表示してもよい。
【0105】
(待機画面に関する他の制御)
上記では、POS端末40が、待機画面GM01~GM61上における顧客(A顧客、B顧客)の操作(動作も含む)に基づいてセルフ精算レジ(サービスA動作モード)/フルセルフPOS(サービスB動作モード)を切り替える例を説明したが、POS端末40は、顧客の操作によらずにセルフ精算レジ(サービスA動作モード)/フルセルフPOS(サービスB動作モード)を切り替えるようにしてもよい。また、上記では、POS端末40が、処理の開始前に、セルフ精算レジ(サービスA動作モード)にもフルセルフPOS(サービスB動作モード)対応する(A顧客もB顧客も待ち受ける)待機画面(待機画面GM01~GM61)を表示する例を説明したが、POS端末40は、処理の開始前に、セルフ精算レジ(サービスA動作モード)のみに対応する(A顧客のみを待ち受ける)待機画面や、フルセルフPOS(サービスB動作モード)のみに対応する(B顧客のみを待ち受ける)待機画面を表示してもよい。以下、顧客の操作によらずにセルフ精算レジ(サービスA動作モード)/フルセルフPOS(サービスB動作モード)を切り替える制御や、セルフ精算レジ(サービスA動作モード)のみに対応する待機画面や、フルセルフPOS(サービスB動作モード)のみに対応する待機画面を表示する制御等、他の制御に関して説明する。
【0106】
(共通待機画面、サービスA待機画面、サービスB待機画面)
以下の説明において、セルフ精算レジ(サービスA動作モード)にもフルセルフPOS(サービスB動作モード)対応する待機画面(具体的には、待機画面GM01~GM61(以下、待機画面GM01等))を共通待機画面と称する場合がある。共通待機画面に対し、セルフ精算レジ(サービスA動作モード)のみに対応する待機画面をサービスA待機画面(非図示)と称し、フルセルフPOS(サービスB動作モード)のみに対応する待機画面をサービスB待機画面(非図示)と称する場合がある。サービスA待機画面(サービスB待機画面も同様)についても、共通待機画面と同様、処理の終了後に(例えばレシート画面に代えて)表示される。
【0107】
サービスA待機画面には、セルフ精算レジ選択ボタンBT401(図4等)が配置されていてもよいし、精算用2次元コードスキャン案内情報表示領域HR431(図12等)が設けられていてもよい。サービスB待機画面には、フルセルフPOS選択ボタンBT402(図4等)が配置されていてもよいし、登録指示情報表示領域HR432(図13等)が設けられていてもよいし、レジ袋関連情報表示領域HR442(図15等)が設けられていてもよい。
【0108】
また、サービスA待機画面は、読取指示画面(図5)であってもよい。つまり、読取指示画面をサービスA待機画面と称してもよい。また、サービスB待機画面は、1品目の商品の登録前の登録画面GM03(図8)であってもよい。つまり、登録画面GM03をサービスB待機画面と称してもよい。
【0109】
(共通待機モード、サービスA待機モード、サービスB待機モード)
以下の説明において、待機画面として共通待機画面を表示する表示モードを共通待機モードと称し、待機画面としてサービスA待機画面を表示する表示モードをサービスA待機モードと称し、待機画面としてサービスB待機画面を表示する表示モードをサービスB待機モードと称する場合がある。
【0110】
(制御1)
POS端末40は、時間(予め設定されたスケジュール情報)に基づいて、待機モード(共通待機モード、サービスA待機モード、サービスB待機モード)を制御してもよい。換言すれば、POS端末40は、時間に基づいて、待機画面(共通待機画面(待機画面GM01等)、サービスA待機画面、サービスB待機画面)の表示を制御してもよい。なお、スケジュール情報は、当該POS端末40内に記憶されていてもよいし、当該POS端末40が参照可能な他の装置(例えば、取引状況管理装置50、ストアコントローラ10、クラウドサーバ20等)に記憶されていてもよい。
【0111】
例えば、店舗内に6台のPOS端末40(POS端末40a~POS端末40f)が設置され、営業時間内の一部の時間がサービスAの利用可能時間(例えば、営業時間は8時~22時、サービスAの利用可能時間は10時~20時)である場合、以下のように制御してもよい。サービスAの利用可能時間外(8時~10時、20時~22時)では、6台全てのPOS端末40(POS端末40a~POS端末40f)をサービスB待機モードに制御する(待機画面としてサービスB待機画面を表示する)。一方、サービスAの利用可能時間内(10時~20時)では、ある2台のPOS端末40(例えばPOS端末40a、POS端末40b)をサービスA待機モードに制御し(待機画面としてサービスA待機画面を表示し)、他の2台のPOS端末40(例えばPOS端末40c、POS端末40d)をサービスB待機モードに制御し(待機画面としてサービスB待機画面を表示し)、残る2台のPOS端末40(POS端末40e、POS端末40f)を共通待機モードに制御する(待機画面として共通待機画面を表示する)。つまり、POS端末40a、40bに関しては、サービスAの利用可能時間内にはサービスA待機モードに制御し、サービスAの利用可能時間外にはサービスB待機モードに制御する。POS端末40c、40dに関しては、終日、サービスB待機モードに制御する。POS端末40e、40fに関しては、サービスAの利用可能時間内には共通待機モードに制御し、サービスAの利用可能時間外にはサービスB待機モードに制御する。
【0112】
なお、待機モード(待機画面)を切り替える時刻に顧客が使用していなければ、当該時刻に切り替え、待機モードを切り替える時刻に顧客が使用していれば、当該顧客の処理の終了後に切り替えるようにしてもよい。例えば、上記POS端末40aは、10時に、待機モードがサービスB待機モードからサービスA待機モードに切り替わるように設定されているが、10時になったタイミングで顧客がPOS端末40aを使用していなければ当該タイミングでサービスB待機画面からサービスA待機画面に切り替え(表示中の待機画面をサービスB待機画面からサービスA待機画面に切り替え)、10時になったタイミングで顧客がPOS端末40aを使用していれば当該顧客の処理の終了後にサービスA待機画面を表示してもよい。また例えば、上記POS端末40eは、20時に、待機モードが共通待機モードからサービスB待機モードに切り替わるように設定されているが、20時になったタイミングで顧客がPOS端末40eを使用していなければ当該タイミングで共通待機画面からサービスB待機画面に切り替え(表示中の待機画面を共通待機画面からサービスB待機画面に切り替え)、20時になったタイミングで顧客がPOS端末40eを使用していれば当該顧客の処理の終了後にサービスB待機画面を表示してもよい。
【0113】
なお、後述する制御2や制御3とも関連するが、サービスAの利用可能時間が終了したタイミング(サービスAの利用可能時間が終了したタイミングにおいて顧客が使用中である場合には使用中の顧客の処理が終了したタイミング)においてPOS端末40の操作待ちのA顧客(例えば、行列に並んでいるA顧客)が存在する場合には、POS端末40の全台がサービスB待機画面になることを禁止してもよい(サービスA待機画面又は共通待機画面を維持するPOS端末40を1台以上確保してもよい)。例えば、上記タイミングにおいてPOS端末40の操作待ちのA顧客が存在する場合には、サービスA待機画面(又は共通待機画面)からサービスB待機画面への切り替えを一切行わないようにしてもよいし、最後の1台についてサービスB待機画面への切り替えを行わないようにしてもよい。一方、上記タイミングにおいてPOS端末40の操作待ちのA顧客が存在する場合であっても、POS端末40の全台がサービスB待機画面になることを許容し、後述する制御3とも関連するが、A顧客が操作する際に、サービスB待機画面からサービスA待機画面(又は共通待機画面)に切り替えてもよい。
【0114】
(制御2)
POS端末40は、時間に代えて又は加えて、サービスAの利用状況等に基づいて、待機モード(待機画面の表示)を制御してもよい。
【0115】
例えば、当該店舗内で買物中のA顧客の人数(つまり当該店舗内で携帯端末60を使用して商品を登録している人数)に応じて待機モードを制御してもよい。例えば、サービスAの利用可能時間内において、当該店舗内で買物中のA顧客の人数が所定人数以上であれば、サービスA待機モードに制御するPOS端末40の台数を多くし、当該店舗内で買物中のA顧客の人数が所定人数未満であれば、サービスA待機モードに制御するPOS端末40の台数を少なくしてもよい。あるいは、サービスAの利用可能時間内において、当該店舗内で買物中のA顧客の人数が所定人数以上であれば、サービスA待機モード又は共通待機モードに制御するPOS端末40の台数を多くし、当該店舗内で買物中のA顧客の人数が所定人数未満であれば、サービスA待機モード又は共通待機モードに制御するPOS端末40の台数を少なくしてもよい。
【0116】
なお、POS端末40は、クラウドサーバ20との通信によって当該店舗内で買物中のA顧客の人数を把握してもよい。例えば、クラウドサーバ20は、POS端末40からの問い合わせに応じて、あるいは適宜(当該店舗に存在するA顧客の人数の増減があった場合、又は、所定時間(例えば10秒)経過する毎)、店舗内で買物中のA顧客の人数をPOS端末40に通知してもよい。また、クラウドサーバ20は、携帯端末60から買物開始ボタンBT600(図3(A))の操作があった旨の通知を受け付けたときに(図3(B)の登録画面を表示させるときに)、当該店舗内で買物中のA顧客の人数を加算し、携帯端末60からのお会計へ進むボタンBT604(図3(D))の操作があった旨の通知を受け付けたときに(図3(E)の2次元コード表示画面を表示させるときに)、当該店舗内で買物中のA顧客の人数を減算してもよい。なお、クラウドサーバ20は、当該店舗の所在地に存在する携帯端末60(GPS等によって当該店舗の所在地に存在する携帯端末60を把握)から買物開始ボタンBT600の操作があった旨の通知を受け付けたときに、当該店舗内で買物中のA顧客の人数を加算し、当該店舗の所在地に存在する携帯端末60からのお会計へ進むボタンBT604の操作があった旨の通知を受け付けたときに、当該店舗内で買物中のA顧客の人数を減算してもよい。なお、POS端末40は、他の方法(無線LAN等)によって、当該店舗内で買物中のA顧客の人数を把握してもよい。
【0117】
また例えば、当該店舗内で買物中のA顧客の買物状況(具体的には、精算が近いか否か)に応じて待機モード(待機画面の表示)を制御してもよい。
【0118】
例えば、買上点数と精算の近さとの関係に着目し、当該店舗内のA顧客のうち買上点数が所定点数以上のA顧客の人数に応じて待機モードを制御してもよい。例えば、上記人数が所定人数以上であれば、サービスA待機モードに制御するPOS端末40の台数(あるいは、サービスA待機モード又は共通待機モードに制御するPOS端末40の台数)を多くし、上記人数が所定人数未満であれば、上記台数を少なくしてもよい。上記所定点数は、時間帯、曜日、特売日等に応じて設定可能であってもよい。また、上記所定点数は、過去の購買履歴、属性(性別、年齢)等に基づいて、A顧客毎に設定可能であってもよい。
【0119】
また、買上金額(合計金額)と精算の近さとの関係に着目し、当該店舗内のA顧客のうち買上金額が所定金額以上のA顧客の人数に応じて待機モードを制御してもよい。例えば、上記人数が所定人数以上であれば、サービスA待機モードに制御するPOS端末40の台数(あるいは、サービスA待機モード又は共通待機モードに制御するPOS端末40の台数)を多くし、上記人数が所定人数未満であれば、上記台数を少なくしてもよい。上記所定金額は、時間帯、曜日、特売日等に応じて設定可能であってもよい。また、上記所定金額は、過去の購買履歴、属性(性別、年齢)等に基づいて、A顧客毎に設定可能であってもよい。
【0120】
また、店内滞在時間(購入時間)と精算の近さとの関係に着目し、当該店舗内のA顧客のうち店内滞在時間が所定時間以上のA顧客の人数に応じて待機モードを制御してもよい。例えば、上記人数が所定人数以上であれば、サービスA待機モードに制御するPOS端末40の台数(あるいは、サービスA待機モード又は共通待機モードに制御するPOS端末40の台数)を多くし、上記人数が所定人数未満であれば、上記台数を少なくしてもよい。上記所定時間は、時間帯、曜日、特売日等に応じて設定可能であってもよい。また、上記所定時間は、過去の購買履歴、属性(性別、年齢)等に基づいて、A顧客毎に設定可能であってもよい。
【0121】
また、店内所在位置と精算の近さとの関係に着目し、当該店舗内のA顧客のうち動線(通路)の終盤に存在するA顧客(例えば、GPSや無線LAN等によって把握)の人数に応じて待機モードを制御してもよい。例えば、上記人数が所定人数以上であれば、サービスA待機モードに制御するPOS端末40の台数(あるいは、サービスA待機モード又は共通待機モードに制御するPOS端末40の台数)を多くし、上記人数が所定人数未満であれば、上記台数を少なくしてもよい。A顧客の店舗内における位置は、例えば、無線LAN等によって把握してもよい。
【0122】
(制御3)
POS端末40は、上記に代えて又は加えて、A顧客の接近等に基づいて、待機モード(待機画面の表示)を制御してもよい。
【0123】
例えば、サービスAに用いられるショッピングカート(又は当該ショッピングカートに内蔵された又は外付けされた電子機器)から送信された情報を受信(他の装置を経由して受信又は直接的に受信)したことに基づいて、待機モードを制御してもよい。一例として、POS端末40は、ショッピングカート(又は当該ショッピングカートに内蔵された又は外付けされた電子機器)から当該ショッピングカート(又は当該ショッピングカートに内蔵された又は外付けされた電子機器)を識別する識別情報(ショッピングカート番号、電子機器番号)を受信したタイミングにおいてサービスB待機画面を表示していた場合には、サービスB待機画面からサービスA待機画面(又は、共通待機画面)に切り替え、上記タイミングにおいて共通待機画面を表示していた場合には、共通待機画面からサービスA待機画面に切り替えてもよい。サービスAに用いられる買物カゴ(又は当該買物カゴに内蔵された又は外付けされた電子機器)から送信された情報を受信(他の装置を経由して受信又は直接的に受信)した場合についても同様である。
【0124】
また、A顧客の接近は、位置情報やビーコン制御に基づいて判断してもよい。携帯端末60が存在する方向と距離とを認識できる場合(例えば、Bluetooth(登録商標)5.1を用いる場合等)には、POS端末40は、該POS端末40から所定方向(売場の方向)であって所定距離(例えば十数メートル)内に携帯端末60の存在を認識した場合、サービスA待機画面や共通待機画面に切り替えてもよい。更に、携帯端末60の存在に加え、個々の携帯端末60(つまり個々のA顧客)を認識し、待機画面の切り換えを制御してもよい。例えば、UID(User Identifier)を参照し、待機画面の切り換えを制御してもよい。一例として、当該A顧客の過去の操作時間等に基づいて当該A顧客に適した待機画面(サービスA待機画面又は共通待機画面。又は、詳細は後述するが、共通待機画面に関しては待機画面GM11~GM61のうちの一の待機画面)表示するようにしてもよい。なお、上記UIDは、サービスAの新規顧客となる際に(A顧客ではない顧客がA顧客となる際に)、例えば特定アプリをインストールする際に、夫々のA顧客に付与されるAサービス用の顧客番号であってもよい。
【0125】
また、サービスAに用いられるレジ袋(例えば、当該レジ袋は入口付近において販売しているサービスA専用のレジ袋)に付されている情報を認識したことに基づいて、待機モードを制御してもよい。例えば、POS端末40は、サービスA専用のレジ袋に印刷されている所定図柄(サービスAのシンボルマーク等)を撮像部416によって認識したタイミングにおいてサービスB待機画面を表示していた場合には、サービスB待機画面からサービスA待機画面(又は、共通待機画面)に切り替え、上記タイミングにおいて共通待機画面を表示していた場合には、共通待機画面からサービスA待機画面に切り替えてもよい。
【0126】
なお、POS端末40がA顧客の接近(A顧客の存在)を認識可能であれば、サービスA専用のレジ袋に付される情報は所定図柄に限定されない。例えば、サービスA専用のレジ袋に2次元コード等のコードを印刷しておき、POS端末40は、サービスA専用のレジ袋に印刷されているコードをスキャナ部406によって認識したタイミングにおいてサービスB待機画面を表示していた場合には、サービスB待機画面からサービスA待機画面(又は、共通待機画面)に切り替え、上記タイミングにおいて共通待機画面を表示していた場合には、共通待機画面からサービスA待機画面に切り替えてもよい。また、A顧客が接近したことを把握可能であればサービスA専用のレジ袋以外のものを用いてもよい。例えば、サービスA専用の買物カゴ(サービスA専用のレジ袋に付される情報と同様の情報が付された買物カゴ)や、サービスA専用のマイバッグ(サービスA専用のレジ袋に付される情報と同様の情報が付されたマイバッグ)であってもよい。
【0127】
(制御4)
POS端末40は、上記に代えて又は加えて、当該POS端末40における操作に基づいて、待機モード(待機画面の表示)を制御してもよい。
【0128】
例えば、店員の操作(顧客が知らない特別な操作、操作前に店員カードの読み取りが必要となる操作等)に基づいて待機画面を変更してもよい。
【0129】
(制御5)
POS端末40は、上記に代えて又は加えて、他の装置(例えば、取引状況管理装置50)における店員の操作に基づいて、待機モード(待機画面の表示)を制御してもよい。
【0130】
例えば、取引状況管理装置50が、店員の操作に基づいて、あるPOS端末40が参照するスケジュール情報を更新することにより、当該POS端末40における待機モードが変更されるようにしてもよい。また例えば、取引状況管理装置50が、店員の操作に基づいて、あるPOS端末40に対し、待機画面変更命令を送信することにより、当該POS端末40における待機モードが変更されるようにしてもよい。なお、POS端末40は、顧客が使用していないときに待機画面変更命令を受信した場合には、当該期画面変更命令を受信したタイミングにおいて当該期画面変更命令に従って待機画面を変更し、顧客が使用しているときに待機画面変更命令を受信した場合には、当該顧客の処理の終了後に当該期画面変更命令に従って待機画面を表示してもよい。
【0131】
なお、上述した各制御(制御1~制御5)は、共通待機モード、サービスA待機モード、サービスB待機モード間における待機画面の切り替えに関するものであったが、共通待機モード内における待機画面の切り替えにも適用してもよい。つまり、POS端末40の夫々は、複数種類の共通待機画面(例えば、待機画面GM01~GM61)のいずれかを表示可能であるものとし、POS端末40は、いずれの共通待機画面を表示するかを、制御1のように時間に基づいて制御してもよいし、制御2のようにサービスAの利用状況等に基づいて制御してもよいし、制御3のようにA顧客の接近等に基づいて制御してもよいし、制御4のように当該POS端末40における操作に基づいて制御してもよいし、制御5のように他の装置における操作に基づいて制御してもよい。
【0132】
(サイネージによる報知)
店舗内にサイネージ(ディスプレイ)を設置し、顧客(A顧客、B顧客)に対し、サイネージを利用して、POS端末40の操作方法について報知(表示)してもよい。なお、上記サイネージは、LAN19に接続されるものであり、例えば、取引状況管理装置50によって表示内容等が管理(制御)されるようにしてもよい。
【0133】
例えば、A顧客に対し、POS端末40において、セルフ精算レジ選択ボタンBT401の操作(又は、精算用2次元コード605の読み取り操作)が必要である旨を報知し、B顧客に対し、POS端末40において、フルセルフPOS選択ボタンBT402の操作(又は、商品の登録、レジ袋の選択操作)が必要である旨を報知してもよい。なお、ポスター等の紙媒体を用いて報知してもよいが、待機画面の種類(サービスA待機画面、サービスB待機画面、待機画面GM01、待機画面GM11、待機画面GM21、待機画面GM31、待機画面GM41、待機画面GM51、待機画面GM61)に応じて必要な操作(許容される操作)が異なり、待機画面も切り替え可能であるため、サイネージを利用した報知が好適である。
【0134】
また、レジ待ち(POS端末40の操作待ち)の顧客(A顧客、B顧客)や店員(案内係)等に対し、夫々のPOS端末40の現在の待機モード(待機画面)について報知(表示)してもよい。例えば、上述したように、店舗内に6台のPOS端末40(POS端末40a~POS端末40f)が設置されている場合に、サイネージを利用して、現在(例えば19時55分現在)、POS端末40a及びPOS端末40bはサービスA待機モードである旨(サービスA待機画面を表示している旨)、POS端末40c及びPOS端末40dはサービスB待機モードである旨(サービスB待機画面を表示している旨)、POS端末40e及びPOS端末40fは共通待機モードである旨(共通待機画面を表示している旨)を報知してもよい。
【0135】
夫々のPOS端末40の現在の待機モード(待機画面)に代えて又は加えて、レジ待ち(POS端末40の操作待ち)の顧客(A顧客、B顧客)や店員(案内係)等に対し、夫々のPOS端末40の将来(例えば10分後以内の未来)の待機モード(待機画面)について報知(表示)してもよい。例えば、上述したように、店舗内に6台のPOS端末40(POS端末40a~POS端末40f)が設置されている場合に、サイネージを利用して、5分後(例えば、19時55分から5分後の20時)に、POS端末40a及びPOS端末40bについてはサービスA待機モードからサービスB待機モードに切り替わる予定である旨(待機画面がサービスA待機画面からサービスB待機画面に切り替わる予定である旨)、POS端末40e及びPOS端末40fについては共通待機モードからサービスB待機モードに切り替わる予定である旨(待機画面が共通待機画面からサービスB待機画面に切り替わる予定である旨)を報知してもよい。
【0136】
また、上記に代えて又は加えて、レジ待ち(POS端末40の操作待ち)の顧客(A顧客、B顧客)や店員(案内係)等に対し、処理中のPOS端末40の動作モードを報知(表示)してもよい。例えば、上述したように、店舗内に6台のPOS端末40(POS端末40a~POS端末40f)が設置されている場合に、サイネージを利用して、現在(例えば19時55分現在)、POS端末40aについてはサービスA動作モードで動作している旨(サービスAの精算処理を実行している旨)、POS端末40cについてはサービスB動作モードで動作している旨(サービスBの商品登録処理を実行している旨)、POS端末40dについてはサービスB動作モードで動作している旨(サービスBの精算処理を実行している旨)、POS端末40eについてはサービスA動作モードで動作している旨(サービスAの精算処理を実行している旨)等を報知してもよい。
【0137】
また、上記に代えて又は加えて、レジ待ち(POS端末40の操作待ち)の顧客(A顧客、B顧客)や店員(案内係)等に対し、好適なPOS端末40を報知(表示)してもよい。例えば、上述したように、店舗内に6台のPOS端末40(POS端末40a~POS端末40f)が設置されている場合に、サイネージを利用して、A顧客に対し、現在(例えば、19時00分現在)、サービスA待機モードに制御されているPOS端末40a及びPOS端末40bが好適であり、共通待機モードに制御されているPOS端末40e及びPOS端末40fでも対応可能である旨を報知し、B顧客に対し、現在(例えば、19時00分現在)、サービスB待機モードに制御されているPOS端末40c及びPOS端末40dが好適であり、共通待機モードに制御されているPOS端末40e及びPOS端末40fでも対応可能である旨を報知してもよい。
【0138】
(取引状況管理装置50等による報知)
サイネージを利用した報知に代えて又は加えて、取引状況管理装置50において、夫々のPOS端末40の現在の待機モード(待機画面)や、夫々のPOS端末40の将来の待機モード(待機画面)や、処理中のPOS端末40の動作モードや、好適なPOS端末40に関する情報を表示してもよい。また、店員が携帯する携帯端末(スマートフォン、タブレット端末等)において、上記のような情報を報知(表示)してもよい。
【0139】
(サインポール417による報知)
上述した報知に代えて又は加えて、夫々のPOS端末40のサインポール417の発光部(発光部417a、発光部417b、発光部417c)を利用して、現在の待機モード(待機画面)等の各種情報を報知(出力)してもよい。例えば、下記(1)~(8)に示すように、サインポール417の発光部の発光態様によって各種情報を報知してもよい。換言すれば、報知内容によって、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。
【0140】
(1)POS端末40は、待機中又は処理中に、制御(設定)されている待機モードに応じて、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。つまり、共通待機モードに制御されている場合と、サービスA待機モードに制御されている場合と、サービスB待機モードに制御されている場合とで、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。
(2)POS端末40は、処理中に、動作中の動作モードに応じて、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。つまり、サービスA動作モードで動作している場合(サービスAの精算処理を実行している場合)と、サービスB動作モードで動作している場合(サービスBの商品登録処理、精算処理を実行している場合)とで、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。
(3)(2)に関連し、サービスB動作モードで動作している場合において、商品登録処理を実行している場合と精算処理を実行している場合とで、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。
(4)POS端末40は、精算処理中に、決済種別(支払方法)に応じて、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。例えば、現金決済により精算処理を実行している場合と、非現金決済による精算処理を実行している場合とで、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。
(5)(4)に関連し、現金決済により精算処理を実行している場合において、サービスA動作モード(サービスAの精算処理)における現金決済である場合と、サービスB動作モード(サービスBの精算処理)における現金決済である場合とで、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。
(6)(4)に関連し、非現金決済により精算処理を実行している場合において、サービスA動作モード(サービスAの精算処理)における非現金決済である場合と、サービスB動作モード(サービスBの精算処理)における非現金決済である場合とで、サインポール417の発光部の発光態様を異ならせてもよい。
(7)POS端末40は、釣銭の不足に係る注意(釣り銭ニアエンド、釣り銭ニアフル)、レシート用紙の不足に係る注意(用紙ニアエンド)等に関しては、上記とは区別可能な表示態様で、サインポール417の発光部を発光させてもよい。
(8)POS端末40は、顧客による店員呼出の場合には、上記とは区別可能な表示態様で、サインポール417の発光部を発光させてもよい。
【0141】
上記(1)~(8)に関して、一例として以下のようにサインポール417の発光部を制御してもよい。
【0142】
店員呼出の場合には、最上部の発光部417aを赤色で点灯させる。釣り銭ニアエンドの場合(釣り銭ニアフルの場合も同様であってもよいし、釣り銭ニアフルは報知しなくてもよい)には、最上部の発光部417aを赤色で早く点滅させる。用紙ニアエンドの場合には、最上部の発光部417aを赤色でゆっくりと点滅させる。サービスB待機モードであるときには中段の発光部417bを緑色で点灯させる。共通待機モードであるときには中段の発光部417bを点滅させる。サービスA待機モードであるときには中段の発光部417bを消灯させる。サービスB動作モードにおいて商品登録中であるときには、下段の発光部417cを消灯させる。サービスA動作モード(又はサービスB動作モード)において現金決済の決済処理中であるときには、下段の発光部417cを黄色で点灯させる。サービスA動作モード(又はサービスB動作モード)において非現金決済の決済処理中であるときには、下段の発光部417cを黄色で点滅させる。
【0143】
なお、上述した具体例は、簡素化のため、夫々の発光部(発光部417a、417b、417c)は所定の1色のみで発光する場合(発光部417aは赤色のみで発光、発光部417bは緑色のみで発光、発光部417cは黄色のみで発光する場合)について例示したものであるが、夫々の発光部は複数色で発光可能(例えば、発光部417a、417b、417cは、何れも、赤色、緑色、黄色の何れでも発光可能)であり、発光色を異ならせることによって報知内容を異ならせてもよい。
【0144】
以上、本発明の実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記変形例のように、適宜変更が可能である。また、下記の変形例は適宜組み合わされてよい。
【0145】
(1)上記実施形態では、共通待機画面である待機画面SG01は、処理の終了後に(例えばレシート画面に代えて)表示されると説明したが、処理の終了後には他の画面が表示され、当該他の画面の次に表示されてもよい。例えば、処理の終了後に省電力画面(他の画面の一例)が表示され、省電力画面にタッチした場合(又は、省電力画面の表示中に人感センサの反応があった場合)に、省電力画面から待機画面SG01に切り替わるようにしてもよい。他の共通待機画面(待機画面SG11~SG61)や、サービスA待機画面やサービスB待機画面についても同様である。
【0146】
(2)上記実施形態では、サービスAにおける精算処理の画面とサービスBにおける精算処理の画面とが、同一(共通)する例を説明したが、サービスAにおける精算処理の画面とサービスBにおける精算処理の画面とは異なるものであってもよい。
【0147】
(3)上記実施形態では、商品登録の完了後に決済種別(支払方法)を選択する例を説明したが、商品登録の完了前に決済種別の選択が可能であってもよい。つまり、サービスAでは、A顧客が、お会計へ進むボタンBT604(図3(D))を操作する前に、決済種別を選択できるようにし、サービスBでは、B顧客が、お会計へ進むボタンBT414(図9)を操作する前に、決済種別を選択できるようにしてもよい。
【0148】
具体的には、サービスAにおいては、携帯端末60は、例えば、開始画面(図3(A))の表示中や、1品目の商品の登録前の初期登録画面(図3(B))の表示中や商品の登録後の登録画面(図3(D))の表示中において、A顧客から決済種別の選択操作を受け付け可能としてもよい。また、サービスBにおいては、POS端末40は、例えば、1品目の商品の登録前の登録画面GM03(図8)の表示中や、商品の登録後の登録画面GM04(図9)の表示中において、B顧客から決済種別の選択操作を受け付け可能としてもよい。
【0149】
(4)上記(3)に関連し、サービスAにおいて、携帯端末60は、開始画面(図3(A))や1品目の商品の登録前の初期登録画面(図3(B))や商品の登録後の登録画面(図3(D))の表示中において、A顧客から決済種別の選択操作を受け付けた場合、選択した決済種別を示す情報(決済種別選択情報)をクラウドサーバ20に送信してもよい。また、POS端末40(取引状況管理装置50も同様)は、クラウドサーバ20から決済種別選択情報を取得してもよい。取引状況管理装置50は、当該決済種別選択情報に基づいて、あるA顧客によるPOS端末40の使用時間が長くなるか否かを判断(例えば、現金決済を選択している場合には使用時間が長くなると判断し、非現金決済を選択している場合には使用時間が短くなると判断)し、判断結果に応じて、サイネージの表示を制御してもよい。これにより、サイネージを用いて、あるA顧客の使用時間が長くなる可能性がある旨を当該顧客が商品登録を完了する前の時点から他の顧客や店員に報知することができる。また、POS端末40からクラウドサーバ20に釣り銭ニアエンドに関する情報(何れのPOS端末40が釣銭ニアエンドになっているか等)を送信することによって、現金決済を選択したA顧客が商品登録を完了したときに、例えば2次元コード表示画面(図3(E))において、釣り銭ニアエンドに関する情報を提供することができる。
【0150】
(5)上記(3)に関連し、サービスBにおいて、POS端末40は、1品目の商品の登録前の登録画面GM03(図8)や、商品の登録後の登録画面GM04(図9)の表示中において、B顧客から決済種別の選択操作を受け付けた場合、当該選択操作に応じて、サインポール417の表示を制御してもよい。これにより、サインポール417を用いて、あるB顧客の使用時間が長くなる可能性がある旨を当該B顧客が商品登録を完了する前の時点から他の顧客や店員に報知することができる。また、POS端末40は、1品目の商品の登録前の登録画面GM03(図8)や、商品の登録後の登録画面GM04(図9)の表示中において、B顧客から決済種別の選択操作を受け付けた場合、選択した決済種別を示す情報(決済種別選択情報)を取引状況管理装置50に送信してもよい。取引状況管理装置50は、当該決済種別選択情報に基づいて、あるB顧客によるPOS端末40の使用時間が長くなるか否かを判断し、判断結果に応じて、サイネージの表示を制御してもよい。これにより、サイネージを用いて、あるB顧客の使用時間が長くなる可能性がある旨を当該B顧客が商品登録を完了する前の時点から他の顧客や店員に報知することができる。
【0151】
(6)上記実施形態では、POS端末40の操作として、表示部405(タッチディスプレイ)への操作(表示部405に配置された各種ボタンや領域へのタッチ)を説明したが、上述したように、POS端末40は、各種のメカキーから構成されるキー操作部を備えてもよく、表示部405への操作に代えて又は加えてメカキーの操作を受け付けるようにしてもよい。例えば、POS端末40は、小計ボタンに相当する「お会計に進むボタンBT414」の操作に代えて又は加えてメカキーとしての小計キーの操作を受け付けるようにしてもよいし、預かりボタン(現計ボタン)に相当する「おわり(レシート)ボタン」の操作に代えて又は加えてメカキーとしての預かりキーの操作を受け付けるようにしてもよい。店員呼出ボタンBT403や言語切り替えボタンBT405~BT407等他のボタンについても同様である。なお、POS端末40毎に、各操作(例えば、小計操作、預かり操作等)について、表示部405への操作とするか(表示部にボタンを配置するか(表示するか))、キー操作部の操作とするか(キー操作部にボタンを配置するか(割り当てるか))を任意に設定できるようにしてもよい。これにより、使用状況に応じて適宜設定可能であるほか、一方に問題が生じた場合(経年劣化や汚れなどで操作に対する反応が悪くなった場合)に他方に適宜切替可能となる。
【0152】
(7)上記実施形態では、待機画面として、共通待機画面(待機画面GM01~GM61)、サービスA待機画面、サービスB待機画面を説明したが、他の画面で待機してもよい。例えば、会員カードの読み取りを指示する会員カード読取指示画面を待機画面としてもよい。POS端末40は、会員カード読取指示画面において読み取った会員カードに基づいて種々の制御を実行してもよい。
【0153】
例えば、POS端末40は、読み取った会員カードに基づいて当該顧客がA顧客である可能性があるかと判断した場合には共通画面(共通待機画面と同様の画面であるが、会員カード読取指示画面の次に表示されるため共通画面と称する)を表示し、読み取った会員カードに基づいて当該顧客がA顧客である可能性がないと判断した場合にはサービスB画面(サービスB待機画面と同様の画面であるが、会員カード読取指示画面の次に表示されるためサービスB画面と称する)を表示してもよい。なお、会員カードとして、サービスBを利用する会員(サービスAは利用しない会員)となる際には、サービスBの利用に限定した一般会員カードを付与し、サービスAを利用する会員(サービスBも利用できる会員)となる際には、サービスBに加えサービスAの利用も可能な特別会員カードを付与する(一般会員カードを付与していた場合には回収、又は無効化する)ことにより、POS端末40は、読み取った会員カードが特別会員カードであれば当該顧客がA顧客である可能性があると判断し、読み取った会員カードが一般会員カードであれば当該顧客がA顧客である可能性がないと判断する。なお、一般会員カードと特別会員カードとはカード媒体としては共通(又は略共通)の外観であって内部に記憶された情報(又は内部に記憶する情報に対応付けられた情報)を異ならせてもよい。また、カードに代えて、携帯端末(携帯端末60でもよい)に同様の情報を記憶してもよい。
【0154】
なお、Aサービスに対応しない装置(例えば、Bサービスにしか対応しないフルセルフ専用装置)において、ある顧客の特別会員カードが読み取られ、且つ、当該顧客がA顧客であった場合には、当該顧客(当該A顧客)は、Aサービスに対応する装置(例えば、POS端末40)に移動することとなるが、この場合、移動を検出(例えば、人感センサ等で不在を検出)した時点(又は移動検出から所定時間が経過した時点)で、当該Aサービスに対応しない装置は、特別会員カードから読み取った情報を消去し、初期画面を表示してもよい。同様に、Bサービスに対応しない装置(例えば、Aサービスにしか対応しないセミセルフの専用装置)において、ある顧客の一般会員カードが読み取られた場合には、当該顧客(当該B顧客)は、Bサービスに対応する装置(例えば、POS端末40)に移動することとなるが、この場合、移動を検出(例えば、人感センサ等で不在を検出)した時点(又は移動検出から所定時間が経過した時点)で、当該Bサービスに対応しない装置は、一般会員カードから読み取った情報を消去し、初期画面を表示してもよい。なお、特別会員カードから読み取った情報や一般会員カードから読み取った情報を消去等するタイミングは、再度顧客(別の顧客と推定)を検出した時点、又は、他の会員カード(特別会員カード、一般会員カード)を読み取った時点であってもよい。
【0155】
(8)上記実施形態のPOS端末40における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の全部又は一部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、POS端末40の処理として、図10のフローチャートを用いて説明した処理のうちの少なくとも一部について、POS端末40に代えて、ストアコントローラ10やクラウドサーバ20が実行してもよい。上記に関連し、POS端末40は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。例えば、POS端末40は、各種の入力(顧客の操作、スキャナ等のデバイスによる検出)を受け付け、入力情報(操作情報、画像情報等)をクラウドサーバ20に送信し、続いて、クラウドサーバ20は、POS端末40から受信した情報に応じた処理を実行し、処理結果(更新画面情報等)をPOS端末40に送信し、続いて、POS端末40は、クラウドサーバから受信した情報に応じた動作(表示部への表示等)を実行してもよい。つまり、POS端末40の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバ20が実行してもよい。
【0156】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理装置及びプログラムに関する。
[背景技術]
買物客自身が商品を登録、精算する登録精算装置を用いたシステム(サービス)が普及し、現在では、商品棚の前で買物客自身が商品を登録するといったシステムも展開され始めている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-087160号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
買物客のニーズに対応すべく同一の店舗に複数のシステムを導入するのは有効ではあるものの、複数のシステムを導入、稼働させたことによって、種々の問題(例えば、操作性、コスト面等)が生じることになる。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複数のシステムが稼働した状況下における種々の問題を解決するための技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
(1)可搬式登録端末(例えば、携帯端末60)で登録した商品を精算する第1処理モード(例えば、サービスA動作モード)と、当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モード(例えば、サービスB動作モード)と、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段(例えば、図10のステップS1、S2の処理)とを備えることを特徴とする商品販売データ処理装置(例えば、POS端末40)である。
(1)の構成によれば、複数のシステム(サービスA、サービスB)が稼働した状況下における種々の問題を解決することができる。例えば、当該商品販売データ処理装置(例えば、POS端末40)が、複数のシステム(サービスA、サービスB)に対応可能であるため、コストの上昇を抑えることができる。
(2)前記第1処理モードを選択するための操作子(例えば、セルフ精算レジ選択ボタンBT401)と、前記第2処理モードを選択するための操作子(例えば、フルセルフPOS選択ボタンBT402)のうちの少なくとも一方を表示(例えば、図4の待機画面GM01では両方を表示、図12の待機画面GM21ではフルセルフPOS選択ボタンBT402を表示、図13の待機画面GM31ではセルフ精算レジ選択ボタンBT401を表示)する表示手段を備え、前記選択手段は、前記操作子の操作に基づいて、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択することを特徴とする(1)に記載の商品販売データ処理装置である。
(2)の構成によれば、複数のシステム(サービスA、サービスB)が稼働した状況下における種々の問題を解決することができる。例えば、顧客であっても所望のシステム(サービスA、サービスB)を簡便に選択することができ、操作性における問題が生じ難くなる。
(3)識別情報を読み取る読取手段を備え、前記選択手段は、前記読取手段が会計用識別情報(例えば、精算用2次元コード605)を読み取った場合、前記第1処理モードを選択することを特徴とする(1)に記載の商品販売データ処理装置である。
(3)の構成によれば、簡便に選択することができる。また、画面を触れずに選択することができる。
(4)前記第1処理モードを選択するための操作子と、前記第2処理モードを選択するための操作子のうちの少なくとも一方を表示する表示手段と、識別情報を読み取る読取手段とを備え、前記表示手段は、前記読取手段が会計用識別情報以外の識別情報を読み取った場合(例えば、会員カードや品券類の登録操作があった場合)、前記第1処理モードを選択するための操作子と、前記第2処理モードを選択するための操作子の両方を表示し、前記選択手段は、前記操作子の操作に基づいて、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択することを特徴とする(1)に記載の商品販売データ処理装置である。
(4)の構成によれば、どちらの選択であるかを改めて確実に確認することができる。
(5)前記表示手段は、前記第2処理モードを選択するための操作子に代えて、前記第2処理モードに関連する複数の操作子(例えば、図15図16の不要ボタンBT441、必要ボタンBT442等)を表示することを特徴とする(2)又は(4)に記載の商品販売データ処理装置である。
(5)の構成によれば、第2処理モードに関連する操作子を介して簡便(第2処理モードを選択するための操作子の操作を要せずに)に第2処理モードを選択することができる。
(6)前記選択手段による前記第1処理モード又は前記第2処理モードの選択結果を報知する報知手段を備えることを特徴とする(1)乃至(5)の何れかに記載の商品販売データ処理装置である。
(6)の構成によれば、好適に選択結果を認識させることができる。これにより、例えば、店員等は、選択したときにはこれから実行される処理モードを認識し、選択の処理中においては実行中の処理モードを把握することができる。
(7)可搬式登録端末(例えば、携帯端末60)で登録した商品を精算する第1処理モード(例えば、サービスA動作モード)と、当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モード(例えば、サービスB動作モード)と、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する可能な待機画面(例えば、共通待機画面)を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方が稼働し、他方が稼働していない場合(例えば、サービスAの利用可能時間外である場合)、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する可能な待機画面(共通待機画面)に代えて、前記第1処理モードか前記第2処理モードのうち稼働している一方の専用の待機画面(例えば、サービスB待機画面)を表示することを特徴とする商品販売データ処理装置(例えば、POS端末40)である。
(7)の構成によれば、複数のシステム(サービスA、サービスB)が稼働した状況下における種々の問題を解決することができる。例えば、当該商品販売データ処理装置(例えば、POS端末40)が、複数のシステム(サービスA、サービスB)に対応可能であるため、コストの上昇を抑えることができる。また、状況に即した待機画面を表示するため、操作が容易になる。
(8)顧客が自ら操作して商品を登録する登録手段と、顧客が自ら操作して精算する精算手段とを備える商品販売データ処理装置であって、可搬式登録端末で登録した商品について前記精算手段で精算する処理モードである第1処理モード(例えば、サービスA動作モード)と、前記登録手段で商品を登録しかつ前記登録手段で登録した商品について前記精算手段で精算する処理モードである第2処理モード(例えば、サービスB動作モード)とを有し、前記第1処理モード又は前記第2処理モードの何れか一方の処理モードを選択する選択手段(例えば、図10のステップS1、S2の処理)と、前記選択手段で選択された処理モードによる処理を実行する実行手段(例えば、図10のステップS5、S6の処理)とを備えることを特徴とする商品販売データ処理装置(例えば、POS端末40)である。
(8)の構成によれば、(1)と同様の効果を得ることができる。
(9)コンピュータを商品販売データ処理装置として機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モード、当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モード、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
(9)の構成によれば、(1)と同様の効果を得ることができる。
【0157】
なお、以上に説明した各装置(POS端末40、取引状況管理装置50、携帯端末60等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0158】
1…販売システム
10…ストアコントローラ
20…クラウドサーバ
40…POS端末
50…取引状況管理装置
60…携帯端末
401…CPU
402…ROM
403…RAM
404…ハードディスク
405…表示部
406…スキャナ部
408…カード決済部
409…釣銭機
413…印刷部
414…音声出力部
415…通信部
416…撮像部
417…サインポール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-10-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モードと、当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モードと、を有する商品販売データ処理装置であって、
待機画面として、前記第1処理モードでの待機画面、前記第2処理モードでの待機画面、又は、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する処理モード選択待機画面を切り替えて表示可能な表示手段
を備え、
前記表示手段は、
スケジュール情報に基づいて待機画面を切り替える
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記スケジュール情報による切り替え時刻に顧客が当該商品販売データ処理装置を使用していなければ、当該時刻に、スケジュール情報に基づいて前記待機画面を切り替え、
前記切り替え時刻に顧客が当該商品販売データ処理装置を使用していれば、当該顧客の処理の終了後に、前記待機画面を切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する選択手段と、
識別情報を読み取る読取手段と
を備え、
前記選択手段は、
前記表示手段が前記処理モード選択待機画面を表示しているときに、前記第1処理モードを選択するための操作子の操作があった場合、又は、前記読取手段が会計用識別情報を読み取った場合、前記第1処理モードを選択する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モードと当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モードとを有する商品販売データ処理装置と、情報処理装置と、を備えるシステムであって、
前記商品販売データ処理装置は、
待機画面として、前記第1処理モードでの待機画面、前記第2処理モードでの待機画面、又は、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する処理モード選択待機画面を切り替えて表示可能な表示手段
を備え、
前記表示手段は、
スケジュール情報に基づいて待機画面を切り替える
ことを特徴とするシステム。
【請求項5】
可搬式登録端末で登録した商品を精算する第1処理モードと、当該商品販売データ処理装置で顧客が自ら商品を登録し精算する第2処理モードと、を有する商品販売データ処理装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
待機画面として、前記第1処理モードでの待機画面、前記第2処理モードでの待機画面、又は、前記第1処理モードか前記第2処理モードの何れか一方を選択する処理モード選択待機画面を切り替えて表示可能な表示手段
として機能させ、
前記表示手段は、
スケジュール情報に基づいて待機画面を切り替える
ことを特徴とするプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理装置、システム及びプログラムに関する。