(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169646
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】食品包装用袋
(51)【国際特許分類】
B65D 85/50 20060101AFI20241128BHJP
B65D 85/36 20060101ALI20241128BHJP
B65D 30/28 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
B65D85/50 100
B65D85/36 100
B65D30/28 L
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024165705
(22)【出願日】2024-09-24
(62)【分割の表示】P 2021015601の分割
【原出願日】2021-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】595124284
【氏名又は名称】株式会社大阪包装社
(74)【代理人】
【識別番号】100103975
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 拓也
(72)【発明者】
【氏名】橋本 昌和
(72)【発明者】
【氏名】栗田 透
(57)【要約】
【課題】 本発明は、サンドイッチなどの食品を輸送時の振動にもかかわらず破損させることなく安定して輸送することができる食品包装用袋を提供する。
【解決手段】 本発明の食品包装用袋は、表フィルムと、上記表フィルムに重ね合わせられた裏フィルムとを有し、上記表フィルム及び上記裏フィルムは、その一端部において第1シール部によって摘み部が形成されていると共に、上記第1シール部の長さ方向の端部のそれぞれから他端部に向かい且つ互いに離間する方向に延びる第2シール部が形成され、上記第1シール部及び第2シール部によって囲まれた上記表フィルムと上記裏フィルムとの対向面間に収納部が形成され且つ他端部に上記収納部の開口部が形成されていることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表フィルムと、上記表フィルムに重ね合わせられた裏フィルムとを有し、
上記表フィルム及び上記裏フィルムは、それらの一端部において第1シール部によって一体化されて摘み部が形成されていると共に、上記第1シール部の長さ方向の端部のそれぞれから他端部に向かい且つ互いに離間する方向に延びる第2シール部において一体化され、
上記第1シール部及び第2シール部によって囲まれた上記表フィルムと上記裏フィルムとの対向面間に収納部が形成され且つ他端部に上記収納部の開口部が形成されていることを特徴とする食品包装用袋。
【請求項2】
第1シール部の長さ方向の端部から表裏フィルムの縁辺に沿って第3シール部が形成されて表フィルムと裏フィルムとが一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の食品包装用袋。
【請求項3】
第2シール部が連続的に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食品包装用袋。
【請求項4】
第1シール部における長さ方向の両端部のそれぞれから他端部に向かって第2シール部形成用の仮想ラインが設定され、上記仮想ライン上において、第2シール部が断続的に形成されていると共に、第3シール部の他端部と上記仮想ラインの他端部間を結ぶ第4シール部が形成されて表フィルムと裏フィルムとが一体化されていることを特徴とする請求項2に記載の食品包装用袋。
【請求項5】
三角柱状のサンドイッチを収納するために用いられることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の食品包装用袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品包装用袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、サンドイッチなどの食品がスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店で販売されている。小売店で食品が販売されるにあたっては、合成樹脂製のフィルムから形成された食品包装用袋に収納された上で販売されている。
【0003】
このような食品包装用袋としては、特許文献1には、後方が幅広となるプラスチックフィルム製の表側シートと裏側シートを重ね合わせ、各シートの前方所定範囲を互いに接着したヘッド部として残した状態で、両側辺を横断する線に沿って各シート同士を接着した頂部封止部と各シートの両側辺同士を接着した側面封止部により3方を封止した袋部を構成し、対向する一対の三角形状の厚みが頂部封止部の幅により規定される板状の三角形にこの袋部を立体的に拡げるサンドイッチ用包装袋において、上記頂部封止部の左右端から袋部側に向かって食い込むように突状の接着領域を設けたサンドイッチ用包装袋が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のサンドイッチ用包装袋は、一対の表側シートと裏側シートの両側辺を溶断シールによって一体化しており、
図9に示したように、袋体内にサンドイッチに収納した状態では、溶断シール部Cは側面の中央部に位置した状態となる。
【0006】
そして、袋体構成シートの両側辺は、上述の通り、溶断シールによって一体化されているので、表側シートと裏側シートが離間する方向に溶断シール部に引っ張り応力が加わると、溶断シール部から破断する虞れがある。
【0007】
そのため、サンドイッチ用包装袋は、その内部に収納するサンドイッチよりも僅かに大きく形成され、サンドイッチを収納した状態において、溶断シール部に過度な引っ張り応力が加わらないように工夫されている。
【0008】
サンドイッチ用包装袋内にサンドイッチを収納した状態において、表裏シートに余裕があるために、表裏シートが僅かに波打つことによって皺Dが形成され、更に、サンドイッチ用包装袋の側面中央部には、直線状の溶断シール部Cが断面三角形状に僅かに尖った状態となって位置した状態となっている(
図10参照)。
【0009】
一方、サンドイッチなどの食品は、工場などで食品包装用袋に収納された上で運搬用箱に前後左右に詰められた状態で各小売店にトラックなどによって配送される。運搬用箱内において、内部にサンドイッチが収納された食品包装用袋は、互いに密着した状態とされており、更に、上述の通り、側面に皺Dや溶断シール部Cが僅かに尖った状態に位置している。
【0010】
従って、各小売店への輸送時に生じる振動によって、食品包装用袋の側面に存在する皺や溶断シール部同士が互いに引っかかった状態となって、食品包装用袋が大きく揺動し、内部に収納した食品、特に、サンドイッチなどの柔らかい食品が破損することがあるという問題点を有している。
【0011】
本発明は、サンドイッチなどの食品が輸送時の振動によって破損する事態を略防止して安定的に輸送することができる食品包装用袋を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の食品包装用袋は、
表フィルムと、上記表フィルムに重ね合わせられた裏フィルムとを有し、
上記表フィルム及び上記裏フィルムは、それらの一端部において第1シール部によって一体化されて摘み部が形成されていると共に、上記第1シール部の長さ方向の端部のそれぞれから他端部に向かい且つ互いに離間する方向に延びる第2シール部において一体化され、
上記第1シール部及び第2シール部によって囲まれた上記表フィルムと上記裏フィルムとの対向面間に収納部が形成され且つ他端部に上記収納部の開口部が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の食品包装用袋は、その収納部内に開口部から食品を挿入すると、表フィルムが食品によって上方に持ち上げられると共に、裏フィルムが食品の底面形状に沿って上方に向かって変形し、この表裏フィルムの変形によって、表裏フィルムにおける第2シール部の外方に形成されたフラップ片が上方に自動的に持ち上がる。
【0014】
そして、食品包装用袋の収納部内への食品の収納を完了した時点において、両側のフラップ片が、食品が収納された食品包装用袋の側面に概ね沿った起立状態となり、両側のフラップ片を食品包装用袋の側面に添わせる作業を別途、行なう必要はない。
【0015】
このように、食品を収納した状態の食品包装用袋は、両側面がフラップ片によって覆われた状態となっている。従って、食品を収納した状態の食品包装用袋を運搬用箱に左右に食品包装用袋同士を密着させた状態に収納した後、トラックなどで輸送した場合にあっても、食品包装用袋同士が互いに引っ掛かるなどして揺動が助長されることはなく、収納部内に収納した食品を損傷させることなく安定的に輸送することが可能となる。
【0016】
又、食品を収納した状態の食品包装用袋は、両側面がフラップ片によって覆われており、皺などが目立たないので、小売店の商品棚などに美麗な状態に陳列することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の食品包装用袋を示した平面図である。
【
図2】(a)
図1のI-I線断面図である。(b)
図1のII-II線断面図である。
【
図3】食品包装用袋の使用要領を示した斜視図である。
【
図4】包装済み食品包装用袋を示した斜視図である。
【
図5】運搬用箱に包装済み食品包装用袋を詰めた状態を示した模式図である。
【
図6】包装済み食品包装用袋の収納部を開封する要領を示した斜視図である。
【
図7】包装済み食品包装用袋の収納部を開封した状態を示した斜視図である。
【
図8】本発明の食品包装用袋の他の一例を示した平面図である。
【
図9】従来の包装済み食品包装用袋を示した側面図である。
【
図10】従来の包装済み食品包装用袋を示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の食品包装用袋の一例について図面を参照しつつ説明する。食品包装用袋Aは、
図1及び
図2に示したように、平面正方形状の同一形状で且つ同一大きさの表フィルム1及び裏フィルム2が重ね合わせられている。表フィルム1及び裏フィルム2は、加熱することによって互いに融着一体化するように構成されている。表フィルム1及び裏フィルム2は、平面正方形状である必要はなく、長方形状、菱形などの矩形状などであってもよい。
【0019】
そして、表フィルム1及び裏フィルム2の一端部における角部には第1シール部3が形成されて表裏フィルム1、2が一体化されている。表裏フィルム1、2の角部において、第1シール部3は、互いに接続する、表裏フィルム1、2の縁辺11(21)、12(22)間を結んだ状態に形成され、表裏フィルム1、2の角部を三角形状に区画しており、第1シール部3で区画された三角形状の部分を摘み片4に形成している。なお、第1シール部3は、表裏フィルム1、2の縁辺11(21)、12(22)の近傍部に到達しておればよく、表裏フィルム1、2の縁辺11(21)、12(22)に到達していてもいなくてもよい。第1シール部3は、表フィルム1が熱変形することによって形成されており、裏フィルム2外面は平滑面とされている。
【0020】
摘み片4は、表フィルム1と裏フィルム2とが互いに遊離した状態となっており、摘み片4を構成している表裏フィルム1、2を互いに離間する方向に引っ張ることによって、食品包装用袋Aの収納部A1内に収納した食品Sを取り出すことができるよう構成されている。なお、食品包装用袋Aにおいて、
図1の左下側を一端側とし、右上側を他端側とする。
【0021】
第1シール部3における長さ方向の両端部のそれぞれから他端側に向かって第2シール部5、5が形成されて表裏フィルム1、2が一体化されている。第2シール部5、5は、一端側から他端側に向かって互いに徐々に離間するように形成されている。第2シール部5、5の他端部は、第1シール部3の縁辺11(21)、12(22)にそれぞれ対向する縁辺13(23)、14(24)の近傍部に到達しておればよく、表裏フィルム1,2の縁辺13(23)、14(24)に到達していてもいなくてもよい。第2シール部5は、表フィルム1が熱変形することによって形成されており、裏フィルム2外面は平滑面とされている。
【0022】
第1シール部3及び第2シール部5、5とで囲まれた表裏フィルム1、2の対向面間によって食品を収納するための収納部A1が形成されており、収納部A1における第1シール部3に対向する部分、即ち、第2シール部5、5の他端部間には、収納部A1の開口部A2が形成されている。そして、第2シール部5、5よりも外方の表裏フィルム部分によって両側フラップ片F、Fが形成されている。
【0023】
第1シール部3における第2シール部5、5が接続している接続部31、31から表裏フィルム1、2の縁辺11(21)、12(22)に沿って第3シール部6、6が形成されて表裏フィルム1、2が一体化され、両側フラップF、Fが外周縁部において一体化されており、両側フラップF、Fを構成している表裏フィルムが一体的に変位するように構成されている。
【0024】
なお、第3シール部6、6は、表裏フィルム1,2の縁辺13(23)、14(24)の近傍部に到達しておればよく、表裏フィルム1,2の縁辺13(23)、14(24)に到達していてもいなくてもよい。第3シール部6は、表フィルム1が熱変形することによって形成されており、裏フィルム2外面は平滑面とされている。
【0025】
次に、食品包装用袋Aの使用要領を説明する。食品包装用袋A内に食品Sとしてサンドイッチを収納する要領を例に挙げる。サンドイッチSは、側面三角形状で且つ第2シール部5、5の一端部間(接続部31、31間)の第1シール部3の長さに合致又は僅かに短い高さ寸法を有する形状(底面が直角二等辺三角形である三角柱状を横倒させた形状)に形成されている。
【0026】
先ず、
図3に示したように、食品包装用袋Aの収納部A1の開口部A2を開き、サンドイッチSをその底面S1が裏フィルム2に、斜めに傾斜した傾斜面S2が表フィルム1に対向した状態にして、開口部A2から収納部A1内にサンドイッチSをその挿入端S4が第1シール部3に略到達するまで挿入する。
【0027】
すると、食品包装用袋Aの表フィルム1がサンドイッチSの傾斜面S2によって上方に持ち上げられると共に、裏フィルム2がサンドイッチSの底面S1の両側縁辺S11、S11に沿って上方に向かって屈曲する。
【0028】
第2シール部5、5が一端側から他端側に向かって互いに離間するように形成されているので、表フィルム1の上方への持ち上げと、裏フィルム2のサンドイッチSの底面S1の両側縁辺S11、S11に沿った上方への屈曲によって、両側のフラップ片F、Fが、第1シール部3の接続部31、31を支点にして他端部が上方に移動しながらサンドイッチSの側面に近接する方向に自動的に変位すると共に、表フィルム1が第2シール部5、5に沿って屈曲されて、サンドイッチSの側面S3、S3に沿った起立状態となる。
【0029】
しかる後、
図4に示したように、食品包装用袋Aの収納部A1に収納したサンドイッチSよりも開口部A2側にある表裏フィルム1、2を折り畳むことによって、食品包装用袋Aの収納部A1の開口部A2を閉止して、サンドイッチSを食品包装用袋Aの収納部A1内に密封状態に収納することができる。
【0030】
この状態において、食品包装用袋Aのフラップ片F、Fは、このフラップ片F、Fに連続している裏フィルムの一部と共にサンドイッチSの側面S3、S3に沿って起立した状態となってサンドイッチSの側面S3、S3を覆っており、しかも、サンドイッチSの側面S3、S3を被覆している裏フィルムの一部及びフラップ片F、Fの露出面は皺のない平滑面に形成されている。
【0031】
そして、
図5に示したように、サンドイッチSを収納した状態の食品包装用袋A(以下「包装済み食品包装用袋A’」ということがある)は、運搬用箱Gに前後左右に詰められた状態で各小売店にトラックなどによって配送される。この輸送時において、上述の通り、包装済み食品包装用袋A’の側面は、フラップ片F、F及びこのフラップ片F、Fに連続する裏フィルム2の一部によって略全面的に被覆され、平滑面に形成されている。従って、運搬用箱G内に収容された包装済み食品包装用袋A’同士が引っ掛かるようなことはなく、輸送時の振動によって包装済み食品包装用袋A’が互いの干渉によって必要以上に揺動する不測の事態が生じるのを概ね抑制することができ、食品包装用袋A内のサンドイッチSを損傷させることなく各小売店に輸送することができる。
【0032】
更に、上述の通り、運搬用箱に収容された包装済み食品包装用袋A’は、運搬時の振動によって互いに干渉しにくいことから、包装済み食品包装用袋A’を運搬用箱内により密着させて収容することが可能となり、より多くの包装済み食品包装用袋A’を運搬用箱Gに詰めて効率良く輸送することができる。
【0033】
又、上述の通り、包装済み食品包装用袋は、その側面がフラップ片F、F(外面は裏フィルム2で構成されている)及びこのフラップ片F、Fに連続する裏フィルム2の一部によって被覆されている。即ち、包装済み食品包装用袋A’の側面は、裏フィルム2の一部によって略全面的に被覆された状態となっている。そこで、表フィルム1を透明な合成樹脂製フィルムから、裏フィルム2を不透明なフィルム(例えば、紙、着色された合成樹脂製フィルムなど)から構成することによって、包装済み食品包装用袋A’において、食品包装用袋A内に収納した食品を透明な表フィルムを透して確認することができる一方、残余の面は全面的に不透明な裏フィルムで覆われた状態となっており、食品包装用袋Aの収納部A1内に光が入射することによる食品の劣化を最小限に抑えることができ、保存安定性を向上させることができる。
【0034】
次に、包装済み食品包装用袋A’内の食品を取り出して食する要領について説明する。
図6及び
図7に示したように、包装済み食品包装用袋A’の摘み片4を構成している表フィルム片41を手指で把持し、表裏フィルム1、2を互いに離間する方向に引っ張ることによって、第1シール部3、第2シール部5及び第3シール部6を剥離させて表フィルム1を除去し、収納部A1を開封して、収納部A1内の食品Sを取り出して食することができる。
【0035】
包装済み食品包装用袋A’から表フィルム1を除去する途上及び除去後において、食品は、この食品の形状に沿って屈曲された裏フィルム2によって下方から被覆された状態となっている。従って、裏フィルム2を介して食品を安定的に下方から手で支持することができ、食品を落下させることなく表フィルム1を除去して収納部A1を開封し、食品Sを安定的に食することができる。
【0036】
上記食品包装用袋Aでは、第2シール部5を連続的に直線状に形成した場合を示したが、
図8に示したように、第2シール部は断続的に形成されていてもよい。なお、以下の説明において、
図1に示した食品包装用袋Aと同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
第1シール部3における長さ方向の両端部のそれぞれから他端部に向かって第2シール部5’形成用の仮想ラインL、Lが設定されており、この仮想ラインL上において、第2シール部5’、5’が断続的に一個又は複数個(
図8では2個)形成されている。第2シール部5’の数は限定されないが、表裏フィルム1、2同士の一体化の点と、食品包装用袋Aの収納部A1内に食品Sを収納した時にフラップ片F、Fを安定的に且つ自動的に起立状態とすることができるので、複数個であることが好ましい。
【0038】
更に、第3シール部6、6の他端部と第2シール部5’形成用の仮想ラインL、Lの他端部間を結ぶ第4シール部7、7が、表裏フィルム1、2の縁辺13(23)、14(24)に沿って形成されて表裏フィルム1、2が一体化されている。
【0039】
図1に示した食品包装用袋Aでは、第2シール部5、5が連続的に形成されており、この第2シール部5、5と第1シール部3とによって収納部A1が形成され、収納部A1の開口部A2を閉止することによって、食品包装用袋Aの収納部A1を完全に密封状態とすることができる。
【0040】
一方、
図8に示した食品包装用袋Aでは、第2シール部5、5が断続的に形成されているため、第3シール部6、6及び第4シール部7、7によって、食品包装用袋Aの収納部A1を閉止した状態において、収納部A1が密封状態となるように構成されている。
【0041】
なお、
図8に示した食品包装用袋Aの使用要領及び開封要領は上記と同様であるので説明を省略する。
【0042】
又、上記食品包装用袋Aにおいて、表フィルム1と裏フィルム2とを同一形状で且つ同一大きさに形成した場合を例に挙げて説明したが、表裏フィルム1、2は、必ずしも同一形状で且つ同一大きさである必要はなく、互いに異なる形状及び/異なる大きさであってもよい。表裏フィルム1、2が異なる形状及び/又は異なる大きさに形成されている場合、表裏フィルム1、2の縁辺とは、表裏フィルム1、2を重ね合わせた状態において、平面から見て内側にあるフィルムの縁辺をいう。
【符号の説明】
【0043】
1 表フィルム
2 裏フィルム
3 第1シール部
4 摘み片
5 第2シール部
6 第3シール部
7 第4シール部
A 食品包装用袋
A’ 包装済み食品包装用袋
F フラップ片
S 食品、サンドイッチ
【手続補正書】
【提出日】2024-09-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表フィルムと、上記表フィルムに重ね合わせられた裏フィルムとを有し、
上記表フィルム及び上記裏フィルムは、それらの一端部において第1シール部によって一体化されて摘み部が形成されていると共に、上記第1シール部の長さ方向の端部のそれぞれから他端部に向かい且つ互いに離間する方向に延びる第2シール部において一体化され、
上記第1シール部及び第2シール部によって囲まれた上記表フィルムと上記裏フィルムとの対向面間に収納部が形成され且つ他端部に上記収納部の開口部が形成されており、
上記第2シール部よりも外方の表裏フィルム部分によって両側フラップ片が形成されており、
上記収納部内に食品を収納した状態において、上記表フィルムが上記第2シール部に沿って屈曲されると共に、上記両側フラップ片が、上記第1シール部と第2シール部との接続部を支点にして他端部を上方に移動させながら上記食品の側面に近接する方向に変位して、上記両側フラップ片と、上記両側フラップ片に連続している上記裏フィルムの一部とによって、上記食品の側面が覆われるように構成されており、上記食品の側面を被覆している上記裏フィルム及び両側フラップ片の露出面は平滑面に形成されていることを特徴とする食品包装用袋。
【請求項2】
第1シール部の長さ方向の端部から表裏フィルムの縁辺に沿って第3シール部が形成され、上記両側フラップ片を構成している表裏フィルムが上記第3シール部によって一体化されており、上記両側フラップ片を構成している表裏フィルムが一体的に変位するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の食品包装用袋。
【請求項3】
第2シール部が連続的に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食品包装用袋。
【請求項4】
三角柱状のサンドイッチを収納するために用いられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食品包装用袋。