(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169896
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/34 20120101AFI20241129BHJP
【FI】
G06Q50/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086746
(22)【出願日】2023-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 高広
(72)【発明者】
【氏名】石戸谷 奈々
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC55
5L050CC55
(57)【要約】
【課題】自身と所定関係を有する他ユーザにより投票された投票内容だけでなく、その投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについてもユーザに把握させることが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、表示制御部と決定部とを備える。表示制御部は、競技に対して、第1ユーザと所定関係を有する第2ユーザにより投票された投票内容を第1ユーザの端末装置に表示可能に制御する。決定部は、競技に対して第2ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、第2ユーザの投票内容に関する投票条件を決定する。表示制御部は、競技に対する第2ユーザの投票内容が投票条件を満たしているか否かについて第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示制御部と決定部とを備え、
前記表示制御部は、競技に対して、第1ユーザと所定関係を有する第2ユーザにより投票された投票内容を前記第1ユーザの端末装置に表示可能に制御し、
前記決定部は、競技に対して前記第2ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、前記第2ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、
前記表示制御部は、競技に対する前記第2ユーザの投票内容が前記投票条件を満たしているか否かについて前記第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
判定部をさらに備え、
前記決定部は、前記第2ユーザを含み、前記第1ユーザと前記所定関係を有する複数のユーザ毎に投票条件を決定し、
前記判定部は、前記複数のユーザ毎の投票内容が、前記複数のユーザ毎に決定された投票条件を満たしているか否かを判定し、
前記表示制御部は、投票内容が投票条件を満たしているユーザの数が所定数以上である競技と、投票内容が投票条件を満たしているユーザの数が所定数未満である競技とを前記第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
通知部をさらに備え、
前記通知部は、第1競技に対して前記第1ユーザにより投票された後に前記第1競技に対して前記第2ユーザにより投票された投票内容が投票条件を満たしている場合、前記第2ユーザに関する情報を前記第1ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
投票制御部をさらに備え、
前記投票制御部は、前記第2ユーザの投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を前記第1ユーザに提供する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、投票条件を満たしているユーザの数が所定数以上である投票内容を優先して前記第1ユーザの端末装置に表示可能に制御し、
前記投票制御部は、優先して表示された投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を前記第1ユーザに提供する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
公開制御部と報酬付与部とをさらに備え、
前記公開制御部は、前記第2ユーザの投票内容を前記第1ユーザに公開するか否かについて前記第2ユーザが設定可能に制御し、
前記報酬付与部は、前記第2ユーザの投票内容を前記第1ユーザに公開する設定が前記第2ユーザにより行われた後、前記第2ユーザの投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票が前記第1ユーザにより行われ、その投票が的中した場合、前記第2ユーザにより前記設定が行われたタイミングに応じて、前記第2ユーザに報酬を付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
通知部とグループ参加制御部とをさらに備え、
前記決定部は、競技に対して前記第1ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、前記第1ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、
前記通知部は、前記第1ユーザにより投票された投票内容が投票条件を満たしている第1競技の開始時間の所定時間前において、前記第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている前記第2ユーザの存在を前記第1ユーザに通知し、
前記グループ参加制御部は、前記第1競技に関連付けられている所定グループに前記第1ユーザおよび前記第2ユーザが参加可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
公開制御部と促進制御部とをさらに備え、
前記決定部は、競技に対して前記第1ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、前記第1ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、
前記公開制御部は、前記第1ユーザにより投票された投票内容が投票条件を満たしている場合、前記第1ユーザの投票内容を前記第2ユーザに公開するか否かについて前記第1ユーザが設定可能に制御し、
前記促進制御部は、前記第1ユーザの投票内容を前記第2ユーザに公開する設定が行われていない場合、その設定を前記第1ユーザが行うことを促進する制御を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
プロセッサが、競技に対して、第1ユーザと所定関係を有する第2ユーザにより投票された投票内容を前記第1ユーザの端末装置に表示可能に制御し、
プロセッサが、競技に対して前記第2ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、前記第2ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、
プロセッサが、競技に対する前記第2ユーザの投票内容が前記投票条件を満たしているか否かについて前記第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる、
情報処理方法。
【請求項10】
プロセッサに、
競技に対して、第1ユーザと所定関係を有する第2ユーザにより投票された投票内容を前記第1ユーザの端末装置に表示可能に制御し、
競技に対して前記第2ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、前記第2ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、
競技に対する前記第2ユーザの投票内容が前記投票条件を満たしているか否かについて前記第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークを通じて公営競技等の投票を行うことが可能なサービスが提供されている。このサービスを利用するユーザは、競技結果を予想し、予想に対して金銭等の価値を賭けて投票を行う。投票は、サービス提供会社のサーバコンピュータによって受け付けられ、競技結果が確定すると、投票の的中結果に応じた配当(払戻金)がユーザに対して付与される。
【0003】
また、上記のサービスにおいて、ユーザは、他人の投票に基づく投票を行うことができる。例えば、特許文献1に記載のサービスでは、各ユーザが、対象レースについて他人が行った投票の予想内容を参考にし、同じ予想内容の投票を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、自身と所定関係を有する他ユーザにより投票された投票内容だけでなく、その投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすか(例えば、他ユーザにとって本気度の高い投票内容であるか)についてもユーザが把握可能にする点において改善の余地を残しているという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、自身と所定関係を有する他ユーザにより投票された投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについてユーザが把握することが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、
表示制御部と決定部とを備え、
前記表示制御部は、競技に対して、第1ユーザと所定関係を有する第2ユーザにより投票された投票内容を前記第1ユーザの端末装置に表示可能に制御し、
前記決定部は、競技に対して前記第2ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、前記第2ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、
前記表示制御部は、競技に対する前記第2ユーザの投票内容が前記投票条件を満たしているか否かについて前記第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザ(第1ユーザ)は、自身と所定関係を有する他ユーザ(第2ユーザ)により投票された投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについて把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態における投票システムの構成を示す図である。
【
図2】本実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
【
図5】ユーザ端末の表示部に表示されるホーム画面の一例である。
【
図6】ユーザ端末の表示部に表示されるフレンドスケジュール画面の一例である。
【
図7】ユーザ端末の表示部に表示される投票内容画面の一例である。
【
図8】ユーザ端末の表示部に表示されるホーム画面の一例である。
【
図9】ユーザ端末の表示部に表示される投票画面の一例である。
【
図10】ユーザ端末の表示部に表示される投票内容画面の一例である。
【
図11】ユーザ端末の表示部に表示される勧誘画面の一例である。
【
図12】ユーザ端末の表示部に表示される観戦ユーザ選択画面の一例である。
【
図13】ユーザ端末の表示部に表示される観戦画面の一例である。
【
図14】ユーザ端末の表示部に表示される公開設定画面の一例である。
【
図15】サーバが行う表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
【0011】
(投票システム1の構成)
図1は、本実施形態における投票システム1の構成を示す。投票システム1は、例えば競馬、競輪または競艇等の投票が行われる各種の競技においてユーザによる投票を管理するシステムである。
【0012】
本実施形態においては、投票システム1が競輪に使用される場合を例に説明するが、投票システム1は競輪に限られず競馬や競艇、オートレースといった投票行為が行われる各種競技(公営競技および非公営競技に限らない)に使用されても良い。また、投票システム1は、順位が決まる各種競技に使用されても良い。また、投票システム1は、上記の各種競技についてのシミュレーションゲームや、コンピュータゲームにおいてプレイヤ同士が勝敗を競う対戦ゲームであるeスポーツ等に使用されても良い。
【0013】
図1に示すように、投票システム1は、サーバ10および同一のグループGに属する複数のユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20d)を備える。サーバ10と複数のユーザ端末20とは、インターネット、無線LAN等の通信回線5を介して互いに通信可能に接続されている。なお、サーバ10は、本発明の「情報処理装置」として機能する。
【0014】
グループGは、投票システム1により提供される投票サービスを利用することが可能であり、複数のユーザUが参加して構成されるグループである。また、グループGは、参加している複数のユーザUが競技に対応するライブ配信の競技映像を一緒に観戦することができ、参加している複数のユーザU間において例えば、ボイスチャット、テキストチャットまたはビデオチャット等のコミュニケーション手段によってコミュニケーションを行うことが可能なグループである。グループGを構成するための最低ユーザ数は、例えば2ユーザ等に設定される。グループGを構成するための最高ユーザ数は、例えば20ユーザ等に設定される。本実施形態では、グループGは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4により構成されるグループである。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4は、例えば、互いに交友関係(本発明の「所定関係」に対応、フレンド関係とも言う)があるユーザUであって、そのユーザU同士で互いに承認したユーザU(フレンドとも言う)である。
【0015】
本実施形態において、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dを使用するユーザをそれぞれユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4とする。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれユーザUと表現する。
【0016】
また、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dをそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dをそれぞれユーザ端末20と表現する。
【0017】
なお、投票システム1が備えるユーザ端末20の数は4つに限られず、少なくとも2つ以上のユーザ端末20を備えていれば良い。
【0018】
ユーザ端末20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末である。なお、ユーザ端末20は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器等、どのような端末が用いられても良い。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をサーバ10に通知するようにしても良い。
【0019】
サーバ10は、1つの機器から構成されていても良いし、複数の機器から構成されても良い。また、サーバ10は、クラウド上で実現されるサーバであっても良い。
【0020】
図1を参照して投票システム1を使用して行われる投票の概要について説明する。まず、ユーザUは、ユーザ端末20を操作してサーバ10により提供される投票サービスにアクセスする。次に、ユーザUは、サーバ10にアクセスした後、サーバ10にログインするため、ユーザUを一意に特定するための情報(例えば、ユーザID、パスワード等)をユーザ端末20に入力する。入力された情報は、通信回線5を介してユーザ端末20からサーバ10に送信される。
【0021】
次に、サーバ10は、ユーザ端末20から受信した情報に基づいて、投票システム1を使用しているユーザUを特定する。次に、サーバ10は、投票画面を表示させるための情報を含む画面情報を生成し、ユーザ端末20に送信する。
【0022】
次に、ユーザ端末20は、サーバ10から受信した画面情報に基づいて投票画面を表示する。そして、ユーザUは、ユーザ端末20に表示された投票画面を用いて投票を行う。ここで、投票画面とは、ユーザUが投票を行うための画面であり、例えば競輪の場合、「3連単(車番3連勝単式)」、「3連複(車番3連勝複式)」、「2車単(車番2連勝単式)」、「2車複(車番2連勝複式)」、「2枠単(枠番2連勝単式)」、「2枠複(枠番2連勝複式)」、「ワイド(拡大2連勝複式)」といった投票方式(賭け式)、投票対象、投票対象に対する所定価値の賭け数または賭け額の選択肢が投票画面に表示される。
【0023】
3連単は、車番で1・2・3着を着順どおりに予想し、的中させる車券である。3連複は、車番で着順にかかわらず1~3着を予想し、的中させる車券である。2車単は、車番で1・2着を着順どおりに予想し、的中させる車券である。2車複は、車番で着順にかかわらず1~2着を予想し、的中させる車券である。2枠単は、枠番で1・2着を着順どおりに予想し、的中させる車券である。2枠複は、枠番で着順にかかわらず1~2着を予想し、的中させる車券である。ワイドは、車番で1~3着内の2車を予想し、的中させる車券である。
【0024】
ユーザUは、競技(競輪)の結果を予想した後、投票画面を用いて投票方式、投票対象、投票対象に対する所定価値の賭け数または賭け額を設定し、設定した内容に基づく投票券(車券)を、所定価値を用いて購入することにより、競技の結果に対して投票することができる。
【0025】
所定価値は、金銭でもよく、所定のサービスまたはゲームで利用可能なポイント等であっても良い。また、ポイントは、投票者が無償で受け取ることが可能なポイント(無償ポイント)であっても良く、金銭の支払と引き換えに受け取ることが可能なポイント(有償ポイント)であっても良い。
【0026】
ユーザUによる投票が完了すると、入力された投票情報は、通信回線5を介してユーザ端末20からサーバ10に送信される。その後、サーバ10は、実際のレースの結果に基づいてユーザUによる投票が的中しているか否か等を判定し、判定の結果を示す判定結果情報をユーザ端末20に送信する。そして、ユーザ端末20は、サーバ10から受信した判定結果情報を表示する。ユーザUは、ユーザ端末20に表示された判定結果情報を参照することによって、自身が行った投票が的中しているか否かを確認することができる。ユーザUは、自身が行った投票が的中している場合、投票に使用した所定価値の大きさと、投票対象の配当倍率(オッズ)とに基づいて決定される払戻価値(例えば金銭またはポイント)を受けることができる。
【0027】
投票システム1においては、ユーザU(例えば、ユーザU1)は、他のユーザU(例えば、ユーザU3)により投票された投票内容(投票方式、投票対象、投票対象に対する所定価値の賭け数または賭け額)を見てから、表示された投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することができる。本明細書においては、このように、他のユーザUにより投票された投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することを「相乗り投票」という。一部が同一の投票対象に投票することとは、例えば他のユーザUにより投票された複数の投票のうちの一部の投票における投票対象と同一の投票対象に投票することである。一部が同一の投票対象に投票することは、一つの投票における投票対象のうち一部の投票対象と同一である場合を含んでも良い。この場合、例えば、他のユーザUが2車単で1着及び2着に投票した投票対象のうち、1着又は2着の一方の投票対象が同一である場合は、一部が同一の投票対象に投票することに含まれる。
【0028】
(サーバ10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15を備えて構成される。
【0029】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0030】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0031】
また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部12は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。記憶部12は、ユーザUにより投票された投票内容を、ユーザUを一意に特定するユーザIDに関連付けて記憶する。また、記憶部12は、互いに交友関係があるユーザUを一意に特定可能なユーザIDを示すフレンド情報を記憶する。本実施形態では、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4は互いに交友関係があるため、記憶部12は、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4のそれぞれを一意に特定可能なユーザIDを示すフレンド情報を記憶する。
【0032】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本発明の「情報処理プログラム」として機能するプログラムを含む。
【0033】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等と接続され、ユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0034】
操作入力部14は、キーボードおよびマウス等で構成され、サーバ10を使用するユーザによる各種操作の入力を受け付ける。モニタ15は、例えば液晶ディスプレイ装置等であり、各種画像を表示する。
【0035】
制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、および通信部13を介した各種通信網やユーザ端末20へのアクセス等を行うことができる。
【0036】
(ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28を備えて構成される。
【0037】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末20の全体の動作を制御する。
【0038】
記憶部22の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部21による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0039】
また、記憶部22の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部21の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部22は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0040】
記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末20の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等を含む。
【0041】
通信部23は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部23は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。ユーザ端末20は、通信回線5を介してサーバ10や他のユーザ端末20等と接続され、サーバ10や他のユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0042】
表示部24は、タッチパネルディスプレイ等であり、画像等を表示し、ユーザUによる操作を受け付けることが可能である。
【0043】
スピーカ25は、制御部21の制御を受けて各種の音を出力する。マイク26は、制御部21の制御を受けて各種の音を入力する。カメラ27は、制御部21の制御を受けて被写体を撮像する。
【0044】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の例えば側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動または停止させるための電源ボタンや、スピーカ25から出力される音のボリューム(音量)を調整するためのボタン等である。
【0045】
制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザUによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、および通信部23を介した各種通信網、サーバ10や他のユーザ端末20等へのアクセス等を行うことができる。
【0046】
図4は、本実施形態におけるサーバ10が備える制御部11の機能構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、制御部11は、機能構成として、投票受付部11a、投票管理部11b、表示制御部11c、決定部11d、判定部11e、通知部11f、投票制御部11g、公開制御部11h、報酬付与部11i、グループ参加制御部11jおよび促進制御部11kを備える。なお、一般的にサーバ10の制御部11は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本実施形態における投票システム1において特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示および説明を省略する。
【0047】
投票受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU(例えば、ユーザU1)の操作を介して、競技(競輪)の結果に対するユーザUの投票を受け付ける。そして、投票受付部11aは、受け付けた投票内容(例えば、投票方式、投票対象、投票金額等の所定価値)を示す投票情報を記憶部12に記憶させる。
【0048】
投票管理部11bは、投票受付部11aにより受け付けられたユーザUの投票に応じて、競技の結果に対するユーザUの投票を実行する。また、投票管理部11bは、競技が終了すると、競技の結果に基づいて投票が的中している場合、投票に使用した所定価値の大きさと、投票対象の配当倍率(オッズ)とに基づいて決定される払戻価値(例えば金銭またはポイント)を算出し、算出した払戻価値をユーザUに付与する。
【0049】
表示制御部11cは、競技に対して、第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に対応)と所定関係(交友関係)を有する第2のユーザU(例えばユーザU2、本発明の「第2ユーザ」に対応)により投票された投票内容(投票方式、投票対象、投票対象に対する所定価値の賭け数または賭け額)を第1のユーザUのユーザ端末20(本発明の「端末装置」に対応)に表示可能に制御する。
【0050】
決定部11dは、競技に対して第2のユーザU(例えばユーザU2)により過去に投票された投票内容に基づいて、第2のユーザUの投票内容に関する投票条件を決定する。例えば、決定部11dは、第2のユーザUにより過去に投票された投票対象に対する所定価値である賭け額の平均額を算出し、投票対象に対する賭け額が平均額の3倍を上回っていることを、第2のユーザUの投票内容に関する投票条件として決定する。
【0051】
なお、決定部11dは、第2のユーザU(例えばユーザU2)により投票された投票の数や投票の種類(投票方式)の数が普段の投票よりも多いことを、第2のユーザUの投票内容に関する投票条件として決定しても良い。また、決定部11dは、競技(競輪レース)単位における投票対象に対する所定価値である賭け額の平均額を算出し、競技単位における平均額に基づいて、第2のユーザUの投票内容に関する投票条件を決定しても良い。また、決定部11dは、普段の投票と異なる投票態様(例えば、投票方式)で投票している(例えば、普段はワイドのみで投票しているのに、今回はワイドに加えて2車単でも投票している)ことを、第2のユーザUの投票内容に関する投票条件として決定しても良い。また、決定部11dは、競技に対して第2のユーザU(例えばユーザU2)により過去に投票された投票内容に限らず、予め設定された金額(例えば10万円以上)といった所定の金額を投票対象に対する賭け額が上回っていることや、競技に対して第2のユーザU自身がフラグを設定していること等を、第2のユーザUの投票内容に関する投票条件として決定しても良い。
【0052】
表示制御部11cは、競技に対する第2のユーザU(例えばユーザU2)の投票内容が決定部11dにより決定された投票条件を満たしているか否かについて第1のユーザU(例えばユーザU1)のユーザ端末20に識別可能に表示させる。これにより、第1のユーザUは、自身と所定関係を有する第2のユーザUにより投票された投票内容だけでなく、その投票内容が第2のユーザUの過去の投票内容に関する投票条件を満たすか(例えば、第2のユーザUにとって本気度の高い投票内容であるか)についても把握することができる。なお、本気度の高い投票内容であるとは、第2のユーザUが通常の投票よりも大きい金額を賭けており、より勝負を賭けている場合や、通常より多くの数の投票をしている場合(例えば普段はあまり賭けないが、ビックレースのみ注力するケースなど)等である。
【0053】
決定部11dは、第2のユーザU(例えばユーザU2)を含み、第1のユーザU(例えばユーザU1)と所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)毎に投票条件を決定する。
【0054】
判定部11eは、複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)毎の投票内容が、複数のユーザU毎に決定された投票条件を満たしているか否かを判定する。
【0055】
表示制御部11cは、投票内容が投票条件を満たしているユーザUの数が所定数(例えば、2)以上である競技と、投票内容が投票条件を満たしているユーザの数が所定数未満である競技とを第1のユーザU(例えばユーザU1)のユーザ端末20に識別可能に表示させる。これにより、投票内容が投票条件を満たしているユーザUの数が多い競技を速やかに第1のユーザUに把握させて、投票内容が投票条件を満たしているユーザUの数が多い競技に対して投票を行う動機付けを第1のユーザUに与えることができる。また、第1のユーザUは、勝負しているユーザUの数が多い競技対して自身も投票することによって、勝負している他のユーザUと一緒に盛り上がることができる。
【0056】
通知部11fは、第1競技に対して第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された後に第1競技に対して第2のユーザU(例えばユーザU2)により投票された投票内容が第2のユーザUの投票条件を満たしている場合、第2のユーザUに関する情報(例えば、第2のユーザUを一意に特定するための情報、第2のユーザUの投票内容を示す投票内容情報)を第1のユーザUのユーザ端末20に通知(例えば、プッシュ通知)する。これにより、例えば早い時間に第1競技に対して第1のユーザUにより投票された後に、第1競技に対して第2のユーザUにより投票された投票内容が第2のユーザUの投票条件を満たしていることを速やかに第1のユーザUに把握させて、第1競技に対して追加で投票を行う動機付けを第1のユーザUに与えることができる。特に、早い時間に第1競技に対して第1のユーザUにより投票された段階では、第1競技に対して他のユーザUの投票情報がない状態である。そのため、参考情報(他のユーザUの投票情報)が増えた段階で、その情報が追加で第1のユーザUに知らされるため、第1競技に対する第1のユーザUが追加で投票を行う動機付けが生まれる。
【0057】
なお、第2のユーザUに関する情報の通知態様としては、音響信号をユーザ端末20のスピーカ25で再生することで聴覚的に通知する態様、画像をユーザ端末20の表示部24に表示することで視覚的に通知する態様、ユーザ端末20において光の色、点灯/点滅のパターン、光の強さ等を制御して光を発生させることで視覚的に通知する態様、振動のパターン、強さ等を制御してユーザ端末20のバイブレーション機能により振動を発生させることで触覚的に通知する態様、ユーザ端末20において首振り可能な空気砲を用いて刺激臭のような所定の匂いのついた空気をユーザUの鼻腔に向けて発射させることで嗅覚的に通知する態様等が挙げられる。なお、音響信号には、人の音声によるメッセージ、ブザー音、チャイム音および警報音等が含まれる。表示部24に表示される画像は、図形、コンピュータグラフィックス、写真、文字、数字および記号等の少なくとも1つの要素を含む画像であって、2つ以上の要素の組み合わせを含む画像であっても良い。さらに、画像は、モノクロ映像およびカラー映像の何れでも良く、静止画および動画の何れでも良い。
【0058】
投票制御部11gは、例えば通知部11fにより第2のユーザU(例えばユーザU2)に関する情報が通知された場合、第2のユーザUの投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票、すなわち相乗り投票を第1のユーザU(例えばユーザU1)に提供する。これにより、第1のユーザUは、第2のユーザUの投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を容易に行うことができる。なお、相乗り投票とは、他のユーザUにより投票された投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することである。
【0059】
表示制御部11cは、投票条件を満たしているユーザUの数が所定数(例えば、2)以上である投票内容を優先して第1のユーザU(例えばユーザU1)のユーザ端末20に表示可能に制御する。ここで、優先して表示するとは、投票条件を満たしているユーザUの数が所定数以上である投票内容を示す投票情報が第1のユーザUにより容易に把握されるように、例えば投票条件を満たしているユーザUの数が所定数未満である投票内容を示す投票情報よりも上方位置に表示すること等である。そして、投票制御部11gは、優先して表示された投票内容に基づいて、第1のユーザUがその投票内容を指定することで投票方式や投票対象を指定することなく、少なくとも一部の投票内容が共通の投票(相乗り投票)を第1のユーザUに提供する。これにより、第1のユーザUは、投票条件を満たしているユーザUの数が所定数以上である投票内容を速やかに把握し、当該投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を容易に行うことができる。
【0060】
図5は、ユーザ端末20の表示部24に表示されるホーム画面の一例を示す図である。ホーム画面は、ユーザUがサーバ10により提供される投票サービスにログインした後の投票サービスの開始時等に表示される。以下で説明する各画面は、サーバ10からユーザ端末20に送信された画面表示データに基づいて表示される。
【0061】
図5に示すように、ホーム画面には、投票ボタン40,42、観戦ボタン44およびスケジュールボタン46等が表示される。ユーザUによって投票ボタン40が押下されると、相乗り投票を行うための相乗り投票画面(図示しない)が表示され、ユーザUは相乗り投票を行うことができる。また、ユーザUによって投票ボタン42が押下されると、ユーザUが投票方式、投票対象、投票対象に対する所定価値の賭け数または賭け額を設定し、設定した内容に基づく通常投票を行うための投票画面(図示しない)が表示され、ユーザUは当該通常投票を行うことができる。
【0062】
ユーザUによって観戦ボタン44が押下されると、ユーザUが指定した競輪レース(競技)に対応するライブ配信の競技映像を観戦(視聴)するための観戦画面(図示しない)が表示され、ユーザUは当該競技映像を観戦することができる。また、ユーザUによってスケジュールボタン46が押下されると、競技に対して、第1のユーザU(例えばユーザU1)と所定関係(交友関係)を有する第2のユーザU(例えばユーザU2)による投票の有無および投票状態(投票内容が投票条件を満たすか否か)を表示するためのフレンドスケジュール画面が表示され、ユーザUは、第2のユーザUによる投票の有無および投票状態を容易に把握することができる。
【0063】
図6は、ユーザ端末20の表示部24に表示されるフレンドスケジュール画面の一例を示す図である。フレンドスケジュール画面は、
図5に示すホーム画面においてユーザUによってスケジュールボタン46が押下された場合に表示される。
【0064】
図6に示すように、フレンドスケジュール画面には、フレンド情報50、投票情報51,52,53,54および投票ボタン56等が表示される。フレンド情報50は、第2のユーザU(例えばユーザU2)を含み、第1ユーザ(例えばユーザU1)と所定関係を有し、かつ、自身の投票内容を第1ユーザに公開することを設定している複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)を示す。本実施形態では、フレンド情報50は、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれ一意に特定可能なフレンドアイコン50A,50B,50Cを含む。
【0065】
投票情報51は、競技(第8レース)に対して第1ユーザ(例えばユーザU1)と所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)により投票されたか否か、つまり投票の有無について示す。
図6に示す例では、投票情報51は、第8レースに対してユーザU2、ユーザU4により投票が行われているが、ユーザU3により投票が行われていないことを示している。また、投票情報51は、第8レースに対するユーザU2により投票された投票内容が、ユーザU2により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU2の投票内容に関する投票条件を満たしている(例えば、ユーザU2にとって本気度の高い投票内容である)ことをフレンドアイコン50Aの上方位置において文字列「勝負」を表示している。また、投票情報51は、第8レースに対するユーザU4により投票された投票内容が、ユーザU4により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU4の投票内容に関する投票条件を満たしていない(例えば、ユーザU4にとって本気度の高い投票内容ではない)ことをフレンドアイコン50Cの上方位置において文字列「堅実」で表示している。
【0066】
投票情報52は、競技の第9レースに対して第1ユーザ(例えばユーザU1)と所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)により投票されたか否か、つまり投票の有無について示す。
図6に示す例では、投票情報52は、第9レースに対してユーザU2、ユーザU3により投票が行われているが、ユーザU4により投票が行われていないことを示している。また、投票情報52は、第9レースに対するユーザU2により投票された投票内容が、ユーザU2により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU2の投票内容に関する投票条件を満たしていない(例えば、ユーザU2にとって本気度の高い投票内容ではない)ことをフレンドアイコン50Aの上方位置において文字列「堅実」で表示している。また、投票情報52は、第9レースに対するユーザU3により投票された投票内容が、ユーザU3により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU3の投票内容に関する投票条件を満たしている(例えば、ユーザU3にとって本気度の高い投票内容である)ことをフレンドアイコン50Bの上方位置において文字列「勝負」で表示している。
【0067】
投票情報53は、競技の第10レースに対して第1ユーザ(例えばユーザU1)と所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)により投票されたか否か、つまり投票の有無について示す。
図6に示す例では、投票情報53は、第10レースに対してユーザU2、ユーザU3、ユーザU4により投票が行われていることを示している。また、投票情報53は、第10レースに対するユーザU2により投票された投票内容が、ユーザU2により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU2の投票内容に関する投票条件を満たしている(例えば、ユーザU2にとって本気度の高い投票内容である)ことをフレンドアイコン50Aの上方位置において文字列「勝負」で表示している。また、投票情報53は、第10レースに対するユーザU3により投票された投票内容が、ユーザU3により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU3の投票内容に関する投票条件を満たしていない(例えば、ユーザU3にとって本気度の高い投票内容ではない)ことをフレンドアイコン50Bの上方位置において文字列「堅実」で表示している。また、投票情報53は、第10レースに対するユーザU4により投票された投票内容が、ユーザU4により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU4の投票内容に関する投票条件を満たしていない(例えば、ユーザU4にとって本気度の高い投票内容ではない)ことをフレンドアイコン50Cの上方位置において文字列「堅実」で表示している。
【0068】
投票情報54は、競技の第11レースに対して第1ユーザ(例えばユーザU1)と所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)により投票されたか否か、つまり投票の有無について示す。
図6に示す例では、投票情報54は、第11レースに対してユーザU3、ユーザU4により投票が行われているが、ユーザU2により投票が行われていないことを示している。また、投票情報54は、第11レースに対するユーザU3により投票された投票内容が、ユーザU3により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU3の投票内容に関する投票条件を満たしている(例えば、ユーザU3にとって本気度の高い投票内容である)ことをフレンドアイコン50Bの上方位置において文字列「勝負」で表示している。また、投票情報54は、第11レースに対するユーザU4により投票された投票内容が、ユーザU4により過去に投票された投票内容に基づいて決定されたユーザU4の投票内容に関する投票条件を満たしている(例えば、ユーザU4にとって本気度の高い投票内容である)ことをフレンドアイコン50Cの上方位置において文字列「勝負」で表示している。
【0069】
図6に示すフレンドスケジュール画面においては、投票内容が投票条件を満たしているユーザUの数が所定数(例えば、2)以上である競技(第11R)と、投票内容が投票条件を満たしているユーザUの数が所定数未満である競技(第8R、第9R、第10R)とが識別可能に表示されている。すなわち、文字列「第11R」を囲む表示枠の枠線が、文字列「第8R」、「第9R」、「第10R」をそれぞれ囲む表示枠の枠線より太く表示されている。これにより、投票内容が投票条件を満たしているユーザUの数が多い競技(第11R)を速やかに第1のユーザU(例えばユーザU1)に把握させて、当該競技に対して投票を行う動機付けを第1のユーザUに与えることができる。なお、投票内容が投票条件を満たしているユーザUの数が所定数(例えば、2)以上である競技(第11R)と、投票内容が投票条件を満たしているユーザUの数が所定数未満である競技(第8R、第9R、第10R)とを識別可能に表示する態様はこれに限らず、例えば、文字列「第11R」を囲む表示枠を、文字列「第8R」、「第9R」、「第10R」をそれぞれ囲む表示枠より明るく表示させても良い。
【0070】
図6に示すフレンドスケジュール画面において、第1のユーザU(例えばユーザU1)は、任意の競技(レース)において文字列「勝負」または「堅実」を囲む表示枠を押下することによって、第1ユーザと所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)により投票された投票内容を確認することができる。
【0071】
図7は、
図6に示すフレンドスケジュール画面において、投票情報52のうち文字列「堅実」を囲む表示枠(第9R、ユーザU2に対応)が第1のユーザU(例えばユーザU1)に押下された場合に表示される投票内容画面である。
図7に示すように、投票内容画面には、第9Rに対してユーザU2により投票された投票内容を示す投票内容情報58,60等が表示される。投票内容情報58は、投票方式および投票対象としての「3番および5番の競技者を選択する2車複」、配当倍率としての「5.4」、投票金額(賭け額)としての「500円」を示している。投票内容情報60は、投票方式および投票対象としての「7番および8番の競技者を選択する2車複」、配当倍率としての「10」、投票金額としての「500円」を示している。
【0072】
図6に示すフレンドスケジュール画面において、第1のユーザU(例えばユーザU1)によって投票ボタン56が押下されると、第1のユーザUと所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)により投票された投票内容に基づいて相乗り投票を行うための相乗り投票画面が表示され、第1のユーザUは当該相乗り投票画面を介して相乗り投票を行うことができる。
【0073】
図8は、ユーザ端末20の表示部24に表示されるホーム画面の一例を示す図である。
図8に示すホーム画面は、第1競技(例えば、第11R)に対して第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された後に第1競技に対して第2のユーザ(例えばユーザU2)により投票された投票内容が投票条件を満たしている場合に表示される。
【0074】
図8に示すように、ホーム画面には、投票ボタン40,42、観戦ボタン44およびスケジュールボタン46の他に、表示メッセージ62等が表示される。表示メッセージ62は、第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された後に第2のユーザU(例えばユーザU2)により投票された投票内容が投票条件を満たしている旨を第2のユーザUに関する情報として示し、投票条件を満たしたタイミングでホーム画面上にプッシュ通知される。これにより、投票済みの第1競技(例えば、第11R)に対して追加で投票を行う動機付けを第1のユーザUに与えることができる。
【0075】
図9は、ユーザ端末20の表示部24に表示される投票画面の一例を示す図である。
図9に示す投票画面は、
図6に示すフレンドスケジュール画面において第1のユーザU(例えばユーザU1)によって投票ボタン56が押下された場合に表示される。なお、
図9に示す投票画面は、第1のユーザUによって競技(例えば、第11R)が指定されて当該競技に関する競技情報を表示する画面が表示され、当該競技に対して相乗り投票を行うことを要求する操作が行われた場合に表示されても良い。
【0076】
図9に示すように、投票画面には、投票ボタン64,66等が表示される。第1のユーザU(例えばユーザU1)によって投票ボタン64が押下されると、競技(例えば、第11R)に対して第1のユーザUと所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)により投票され、かつ、投票条件を満たしている投票内容に基づいて相乗り投票を行うための相乗り投票画面が表示され、第1のユーザUは、当該相乗り投票画面を介して相乗り投票を行うことができる。また、第1のユーザUによって投票ボタン66が押下されると、投票内容が投票条件を満たしているユーザUを指定し、当該投票内容に基づいて相乗り投票を行うための相乗り投票画面が表示され、第1のユーザUは、当該相乗り投票画面を介して相乗り投票を行うことができる。
【0077】
図10は、ユーザ端末20の表示部24に表示される投票内容画面の一例を示す図である。
図10に示す投票内容画面は、
図9に示す投票画面において第1のユーザU(例えばユーザU1)によって投票ボタン64が押下された場合に表示される。
図10に示すように、投票内容画面には、競技(例えば、第11R)に対して第1のユーザUと所定関係を有する複数のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)により投票され、かつ、投票条件を満たしている投票内容を示す投票内容情報70,72,74,76および投票ボタン78等が表示される。
【0078】
投票内容情報70は、投票方式および投票対象としての「3番、5番および7番の競技者を選択する3連複」、配当倍率としての「14.2」、投票金額(賭け額)としての「2500円」を示している。投票内容情報72は、投票方式および投票対象としての「6番および4番の競技者を選択する2車複」、配当倍率としての「12.5」、投票金額としての「1500円」を示している。投票内容情報74は、投票方式および投票対象としての「1番および2番の競技者をこの順番で選択する2車単」、配当倍率としての「25」、投票金額としての「500円」を示している。投票内容情報76は、投票方式および投票対象としての「2番、4番および6番の競技者をこの順番で選択する3連単」、配当倍率としての「51」、投票金額としての「500円」を示している。
【0079】
図10に示す投票内容画面においては、投票条件(例えば、投票対象に対する賭け額が平均額の3倍を上回っている)を満たしているユーザUの数が所定数(例えば、2)以上である投票内容(例えば、投票方式および投票対象)を示す投票情報が優先して表示されても良い。ここで、投票条件としては、投票対象に対する賭け額が平均額の3倍を上回っていることに限られず、投票された投票の数や投票の種類(投票方式)の数が普段の投票よりも多いこと、投票対象に対する賭け額が、競技(競輪レース)単位における投票対象に対する賭け額の平均額を上回っていること、普段の投票と異なる投票態様(例えば、投票方式)で投票している(例えば、普段はワイドのみで投票しているのに、今回はワイドに加えて2車単でも投票している)こと等が挙げられる。例えば、投票条件を満たしているユーザUの数が所定数以上である投票内容を示す投票情報が、投票条件を満たしているユーザUの数が所定数未満である投票内容を示す投票情報よりも上方位置に表示される。なお、投票内容画面において、各投票情報に示される投票内容について、投票条件を満たしているユーザUの数を表示されても良い。
【0080】
図10に示す投票内容画面において、第1のユーザU(例えばユーザU1)は、投票ボタン78を押下することによって、投票内容情報70,72,74,76の全てに示される投票内容に基づいて、相乗り投票を行うことができる。なお、第1のユーザUは、投票内容情報70,72,74,76の少なくとも1つを選択して投票ボタン78を押下することによって、選択した投票内容情報に示される投票内容に基づいて、相乗り投票を行うこともできる。また、第1のユーザUは、投票ボタン78を押下することによって、投票内容情報70,72,74,76に示される投票内容のうち投票条件を満たしているユーザUの数が所定数以上である投票内容に基づいて、相乗り投票を行うこともできる。
【0081】
公開制御部11hは、第2のユーザU(例えばユーザU2)の投票内容を第1のユーザU(例えばユーザU1)に公開するか否かについて第2のユーザUが設定可能に制御する。例えば、公開制御部11hは、第2のユーザUの投票内容を第1のユーザUに公開するか否かについて第2のユーザUが設定するための画面を第2のユーザUのユーザ端末20に表示させ、その画面を介して第2のユーザUによる設定操作を受け付ける。
【0082】
報酬付与部11iは、第2のユーザU(例えばユーザU2)の投票内容を第1のユーザU(例えばユーザU1)に公開する設定が第2のユーザUにより行われた後、第2のユーザUの投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票(相乗り投票)が第1のユーザUにより行われ、その投票が的中した場合、第2のユーザUにより設定が行われたタイミング(つまり、第1のユーザUが第2のユーザUの投票内容を閲覧可能になったタイミング)に応じて、第2のユーザUに報酬(相乗り的中報酬とも言う)を付与する。ここで、報酬は、例えば投票サービスにおいて投票の賭け金として用いることが可能な所定数のポイントである。これにより、報酬の付与を目的として、第1のユーザUに対して第2のユーザU自身の投票内容を早いタイミングで公開する動機付けを、第2のユーザUに与えることができる。
【0083】
例えば、報酬付与部11iは、第2のユーザU(例えばユーザU2)により公開の設定が行われたタイミングが他のユーザU(例えばユーザU4)よりも早い場合、他のユーザUよりも早くない場合と比べて多くの報酬を第2のユーザUに付与する。また、報酬付与部11iは、第2のユーザUにより公開の設定が行われたタイミングが、第2のユーザUにより投票が行われてから所定時間(例えば1時間)以内である場合、所定時間を超えた場合と比べて多くの報酬を第2のユーザUに付与する。これにより、より多くの報酬の付与を目的として、自身の投票内容を第1のユーザUに早く公開する動機付けを第2のユーザUに与えることができる。
【0084】
決定部11dは、競技に対して第1のユーザU(例えばユーザU1)により過去に投票された投票内容に基づいて、第1のユーザUの投票内容に関する投票条件を決定する。
【0085】
通知部11fは、第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された投票内容が投票条件を満たしている第1競技(例えば第12R)の開始時間の所定時間(例えば、15分)前において、第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている第2のユーザU(例えば、ユーザU2,ユーザU3)の存在を第1のユーザUのユーザ端末20に通知する。
【0086】
グループ参加制御部11jは、第1競技(例えば第12R)に関連付けられている所定グループに第1のユーザU(例えばユーザU1)および第2のユーザU(例えばユーザU2)が参加可能に制御する。ここで、所定グループは、参加している複数のユーザUが第1競技に対応するライブ配信の競技映像を一緒に観戦することができ、参加している複数のユーザU間において例えば、ボイスチャット、テキストチャットまたはビデオチャット等のコミュニケーション手段によってコミュニケーションを行うことが可能なグループである。これにより、第1のユーザUの投票内容が投票条件を満たしている第1競技に関連付けられている所定グループに、当該第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている第2のユーザUとともに参加する動機付けを第1のユーザUに与えることができる。
【0087】
図11は、ユーザ端末20の表示部24に表示される勧誘画面の一例を示す図である。
図11に示す勧誘画面は、第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された投票内容が投票条件を満たしている第1競技(例えば第12R)の開始時間の所定時間(例えば、15分)前において、第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている第2のユーザU(例えば、ユーザU2、ユーザU3)が存在する場合に表示される。
【0088】
図11に示すように、勧誘画面には、表示メッセージ80および勧誘ボタン82等が表示される。表示メッセージ80は、第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された投票内容が投票条件を満たしている第1競技(例えば第12R)の開始時間が近づいており、かつ、第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている第2のユーザU(例えば、ユーザU2,ユーザU3)が存在していることを示すとともに、第2のユーザUと一緒に第1競技に対応するライブ配信の競技映像を観戦することを第1のユーザUに促すためのメッセージである。第1のユーザUは、勧誘ボタン82を押下することによって、第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている第2のユーザUに対して、第1競技に対応するライブ配信の競技映像を観戦することを勧誘することができる。
【0089】
図12は、ユーザ端末20の表示部24に表示される観戦ユーザ選択画面の一例を示す図である。
図12に示す観戦ユーザ選択画面は、
図11に示す勧誘画面において第1のユーザU(例えばユーザU1)により勧誘ボタン82が押下された場合に表示される。
【0090】
図12に示すように、観戦ユーザ選択画面には、チェックボックス90,92,94および観戦ボタン96等が表示される。チェックボックス90は、第1のユーザU(例えばユーザU1)が、第1競技(例えば第12R)に対応するライブ配信の競技映像を一緒に観戦する第2のユーザUとして、第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしているユーザU2を選択するために設けられる。チェックボックス92は、第1のユーザUが、第1競技(例えば第12R)に対応するライブ配信の競技映像を一緒に観戦する第2のユーザUとして、第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしているユーザU3を選択するために設けられる。チェックボックス94は、第1のユーザUが、第1競技(例えば第12R)に対応するライブ配信の競技映像を一緒に観戦する第2のユーザUとして、第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしていない又は第1競技に対して投票していないユーザU4を選択するために設けられる。観戦ボタン96は、第1のユーザU(例えばユーザU1)が、チェックボックス90,92,94のうちチェックが入れられたチェックボックスに対応する第2のユーザUと一緒に第1競技に対応するライブ配信の競技映像を観戦することを要求するためのボタンである。
図12に示す例では、第1のユーザUは、チェックボックス90,92に対してチェックを入れて観戦ボタン96を押下することによって、ユーザU2およびユーザU3と一緒に第1競技に対応するライブ配信の競技映像を観戦することを要求することができる。グループ参加制御部11jは、その要求を受けて、第1競技(例えば第12R)に関連付けられている所定グループに第1のユーザU(例えばユーザU1)および第2のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3)が参加可能に制御する。
【0091】
図13は、ユーザ端末20の表示部24に表示される観戦画面の一例を示す図である。
図13に示す観戦画面は、
図12に示す観戦ユーザ選択画面において第1のユーザU(例えばユーザU1)によりチェックボックス90,92に対してチェックを入れられ観戦ボタン96が押下された場合、ユーザU1、ユーザU2およびユーザU3が使用するユーザ端末20の表示部24に表示される。
【0092】
図13に示すように、観戦画面には、競技者R1,R2,R3を含む複数の競技者による第1競技(例えば第12R)に対応するライブ配信の競技映像100、ユーザU1、ユーザU2およびユーザU3をそれぞれ一意に特定するためのユーザアイコン102,104,106、競技映像100の観戦中にユーザU2により発せられたチャットメッセージ108等が表示される。ユーザU1、ユーザU2およびユーザU3は、第1競技に対応するライブ配信の競技映像100を観戦でき、また、ユーザU1、ユーザU2およびユーザU3間において例えば、ボイスチャット、テキストチャットまたはビデオチャット等のコミュニケーション手段によってコミュニケーションを行うことができる。その結果、ユーザU1、ユーザU2およびユーザU3は、競技映像100の観戦を介して、一緒に盛り上がることができる。
【0093】
公開制御部11hは、第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された投票内容が投票条件を満たしている場合、第1のユーザUの投票内容を第2のユーザU(例えばユーザU2)に公開するか否かについて第1のユーザUが設定可能に制御する。例えば、公開制御部11hは、第1のユーザUの投票内容を第2のユーザUに公開するか否かについて第1のユーザUが設定するための画面を第1のユーザUのユーザ端末20に表示させ、その画面を介して第1のユーザUによる設定操作を受け付ける。
【0094】
促進制御部11kは、第1のユーザU(例えばユーザU1)の投票内容を第2のユーザU(例えばユーザU2)に公開する設定が行われていない場合、その設定を第1のユーザUが行うことを促進する制御を行う。これにより、投票内容が投票条件を満たしている第1のユーザUに対して、当該投票内容を第2のユーザUに公開することを促進することができる。
【0095】
図14は、ユーザ端末20の表示部24に表示される公開設定画面の一例を示す図である。
図14に示す公開設定画面は、第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された投票内容が投票条件を満たしているものの、第1のユーザUの投票内容を第2のユーザU(例えばユーザU2)に公開する設定が行われていない場合に、ユーザU1が使用するユーザ端末20の表示部24に表示される。
【0096】
図14に示すように、公開設定画面には、表示メッセージ110および公開設定ボタン112等が表示される。表示メッセージ110は、第1のユーザU(例えばユーザU1)により投票された投票内容を第2のユーザU(例えばユーザU2)に公開することを第1のユーザUに促すためのメッセージである。公開設定ボタン112は、第1のユーザUにより投票された投票内容を第2のユーザUに公開する設定を行うことを要求するボタンである。第1のユーザUにより公開設定ボタン112が押下された場合、公開制御部11hは、第1のユーザUにより投票された投票内容を第2のユーザUに公開する設定を行い、その設定内容を示す設定情報を記憶部12に記憶させる。
【0097】
図15は、本実施形態において、サーバ10が行う表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【0098】
まず、表示制御部11cは、競技に対して、第1のユーザU(例えばユーザU1)と所定関係(交友関係)を有する第2のユーザU(例えばユーザU2)により投票された投票内容を第1のユーザUのユーザ端末20の表示部24に表示可能に制御する(ステップS100)。
【0099】
次に、決定部11dは、競技に対して第2のユーザU(例えばユーザU2)により過去に投票された投票内容に基づいて、第2のユーザUの投票内容に関する投票条件を決定する(ステップS110)。
【0100】
最後に、表示制御部11cは、競技に対する第2のユーザU(例えばユーザU2)の投票内容が決定部11dにより決定された投票条件を満たしているか否かについて第1のユーザU(例えばユーザU1)のユーザ端末20の表示部24に識別可能に表示させる(ステップS120)。ステップS120の処理が完了することによって、サーバ10は
図15に示す表示制御処理を終了する。
【0101】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、サーバ10(情報処理装置)は、表示制御部11cと決定部11dとを備える。表示制御部11cは、競技に対して、第1のユーザU(例えばユーザU1)と所定関係(交友関係)を有する第2のユーザU(例えばユーザU2)により投票された投票内容を第1のユーザUのユーザ端末20に表示可能に制御する。決定部は、競技に対して第2のユーザUにより過去に投票された投票内容に基づいて、第2のユーザUの投票内容に関する投票条件を決定する。表示制御部11cは、競技に対する第2のユーザUの投票内容が投票条件を満たしているか否かについて第1のユーザUのユーザ端末20に識別可能に表示させる。
【0102】
このように構成した本実施形態によれば、第1のユーザU(例えばユーザU1)は、自身と所定関係を有する第2のユーザU(例えばユーザU2)により投票された投票内容だけでなく、その投票内容が第2のユーザUの過去の投票内容に関する投票条件を満たすか(例えば、第2のユーザUにとって本気度の高い投票内容であるか)についても把握することができる。
【0103】
なお、上記実施形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0104】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の1つは、他ユーザの投票について幅広く把握できるようにすることである。
【0105】
[付記1]に対応する課題
本発明の目的の1つは、自身と所定関係を有する他ユーザにより投票された投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについてユーザが把握可能にすることである。
[付記1]本実施形態に係る情報処理装置は、競技に対して、第1ユーザと所定関係を有する第2ユーザにより投票された投票内容を第1ユーザの端末装置に表示可能に制御する表示制御部と、競技に対して第2ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、第2ユーザの投票内容に関する投票条件を決定する決定部とを備え、表示制御部は、競技に対する第2ユーザの投票内容が投票条件を満たしているか否かについて第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる。
上記の情報処理装置によれば、ユーザ(第1ユーザ)は、自身と所定関係を有する他ユーザ(第2ユーザ)により投票された投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについて把握することができる。
【0106】
[付記2]に対応する課題
本発明の目的の1つは、投票内容が投票条件を満たしているユーザの数が多い競技に対して投票を行う動機付けをユーザに与えることである。
[付記2]決定部は、第2ユーザを含み、第1ユーザと所定関係を有する複数のユーザ毎に投票条件を決定し、複数のユーザ毎の投票内容が、複数のユーザ毎に決定された投票条件を満たしているか否かを判定する判定部を備え、表示制御部は、投票内容が投票条件を満たしているユーザの数が所定数以上である競技と、投票内容が投票条件を満たしているユーザの数が所定数未満である競技とを第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、投票内容が投票条件を満たしているユーザの数が多い競技に対して投票を行う動機付けをユーザ(第1ユーザ)に与えることができる。
【0107】
[付記3]に対応する課題
本発明の目的の1つは、投票済みの競技に対して追加で投票を行う動機付けをユーザに与えることである。
[付記3]第1競技に対して第1ユーザにより投票された後に第1競技に対して第2ユーザにより投票された投票内容が投票条件を満たしている場合、第2ユーザに関する情報を第1ユーザに通知する通知部をさらに備える、付記1または2に記載の情報処理装置。
これにより、投票済みの競技に対して追加で投票を行う動機付けをユーザ(第1ユーザ)に与えることができる。
【0108】
[付記4]に対応する課題
本発明の目的の1つは、他ユーザの投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を行うことを可能にすることである。
[付記4]第2ユーザの投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を第1ユーザに提供する投票制御部をさらに備える、付記3に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザ(第1ユーザ)は、他ユーザ(第2ユーザ)の投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を行うことができる。
【0109】
[付記5]に対応する課題
本発明の目的の1つは、投票条件を満たしているユーザの数が所定数以上である投票内容を速やかに把握し、当該投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を行うことを可能にすることである。
[付記5]表示制御部は、投票条件を満たしているユーザの数が所定数以上である投票内容を優先して第1ユーザの端末装置に表示可能に制御し、投票制御部は、優先して表示された投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を第1ユーザに提供する、付記4に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザ(第1ユーザ)は、投票条件を満たしているユーザの数が所定数以上である投票内容を速やかに把握し、当該投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票を行うことができる。
【0110】
[付記6]に対応する課題
本発明の目的の1つは、自身の投票内容を他ユーザに公開する動機付けをユーザに与えることである。
[付記6]第2ユーザの投票内容を第1ユーザに公開するか否かについて第2ユーザが設定可能に制御する公開制御部と、第2ユーザの投票内容を第1ユーザに公開する設定が第2ユーザにより行われた後、第2ユーザの投票内容に基づいて、少なくとも一部の投票内容が共通の投票が第1ユーザにより行われ、その投票が的中した場合、第2ユーザにより設定が行われたタイミングに応じて、第2ユーザに報酬を付与する報酬付与部とをさらに備える、付記1~5の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、自身の投票内容を他ユーザ(第2ユーザ)に公開する動機付けをユーザ(第1ユーザ)に与えることができる。
【0111】
[付記7]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザの投票内容が投票条件を満たしている競技に関連付けられているグループに、当該競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている他ユーザとともに参加する動機付けを当該ユーザに与えることである。
[付記7]決定部は、競技に対して第1ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、第1ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、第1ユーザにより投票された投票内容が投票条件を満たしている第1競技の開始時間の所定時間前において、第1競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている第2ユーザの存在を第1ユーザに通知する通知部と、第1競技に関連付けられている所定グループに第1ユーザおよび第2ユーザが参加可能に制御するグループ参加制御部とをさらに備える、付記1~6の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、ユーザ(第1ユーザ)の投票内容が投票条件を満たしている競技に関連付けられているグループに、当該競技に対して投票された投票内容が投票条件を満たしている他ユーザ(第2ユーザ)とともに参加する動機付けを当該ユーザに与えることができる。
【0112】
[付記8]に対応する課題
本発明の目的の1つは、投票内容が投票条件を満たしているユーザに対して、当該投票内容を他ユーザに公開することを促進することである。
[付記8]決定部は、競技に対して第1ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、第1ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、第1ユーザにより投票された投票内容が投票条件を満たしている場合、第1ユーザの投票内容を第2ユーザに公開するか否かについて第1ユーザが設定可能に制御する公開制御部と、第1ユーザの投票内容を第2ユーザに公開する設定が行われていない場合、その設定を第1ユーザが行うことを促進する制御を行う促進制御部とをさらに備える、付記1~7の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、投票内容が投票条件を満たしているユーザに対して、当該投票内容を他ユーザに公開することを促進することができる。
【0113】
[付記9]に対応する課題
本発明の目的の1つは、自身と所定関係を有する他ユーザにより投票された投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについてユーザが把握可能にすることである。
[付記9]本実施形態に係る情報処理方法においては、プロセッサが、競技に対して、第1ユーザと所定関係を有する第2ユーザにより投票された投票内容を第1ユーザの端末装置に表示可能に制御し、プロセッサが、競技に対して第2ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、第2ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、プロセッサが、競技に対する第2ユーザの投票内容が投票条件を満たしているか否かについて第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる。
上記の情報処理方法によれば、ユーザ(第1ユーザ)は、自身と所定関係を有する他ユーザ(第2ユーザ)により投票された投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについて把握することができる。
【0114】
[付記10]に対応する課題
本発明の目的の1つは、自身と所定関係を有する他ユーザにより投票された投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについてユーザが把握可能にすることである。
[付記10]本実施形態に係る情報処理プログラムは、競技に対して、第1ユーザと所定関係を有する第2ユーザにより投票された投票内容を第1ユーザの端末装置に表示可能に制御し、競技に対して第2ユーザにより過去に投票された投票内容に基づいて、第2ユーザの投票内容に関する投票条件を決定し、競技に対する第2ユーザの投票内容が投票条件を満たしているか否かについて第1ユーザの端末装置に識別可能に表示させる、処理を実行させる。
上記の情報処理プログラムによれば、ユーザ(第1ユーザ)は、自身と所定関係を有する他ユーザ(第2ユーザ)により投票された投票内容が他ユーザの過去の投票内容に関する投票条件を満たすかについて把握することができる。
【符号の説明】
【0115】
1:投票システム、10:サーバ、11:制御部、11a:投票受付部、11b:投票管理部、11c:表示制御部、11d:決定部、11e:判定部、11f:通知部、11g:投票制御部、11h:公開制御部、11i:報酬付与部、11j:グループ参加制御部、11k:促進制御部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス、20,20a,20b,20c:ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、40,42,56,64,66,78:投票ボタン、44,96:観戦ボタン、46:スケジュールボタン、50:フレンド情報、50A,50B,50C:フレンドアイコン、51,52,53,54:投票情報、58,60,70,72,74,76:投票内容情報、62,80,110:表示メッセージ、82:勧誘ボタン、90,92,94:チェックボックス、100:競技映像、102,104,106:ユーザアイコン、108:チャットメッセージ、112:公開ボタン、U,U1,U2,U3,U4:ユーザ、R1,R2,R3:競技者