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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169922
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】衣類乾燥機
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/50 20200101AFI20241129BHJP
【FI】
D06F33/50
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086785
(22)【出願日】2023-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】弁理士法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】青山 陽一
(72)【発明者】
【氏名】西口 和志
(72)【発明者】
【氏名】山本 達彦
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA02
3B167AA05
3B167AB24
3B167AB30
3B167AB43
3B167AD02
3B167BA45
3B167BA78
3B167KA08
3B167KA09
3B167KA32
3B167KA52
3B167KA63
3B167KA66
3B167LA08
3B167LA23
3B167LA38
3B167LC02
3B167LC17
3B167LD01
3B167LD03
(57)【要約】
【課題】乾燥から除菌消臭までの運転時間の短縮化を図りつつ、機能成分の性能低下を抑制できる衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】筐体3には衣類19を収容する乾燥室22が形成されている。筐体3には、空気を乾燥室22に供給するとともに空気を乾燥室22から排出させる送風手段30と、乾燥室22に供給される空気を加熱する加熱手段63と、乾燥室22に隣接して設けられ、乾燥室22内の衣類19を除菌及び/又は消臭する機能成分を乾燥室22に吹き出す機能成分吹出機構81と、加熱手段63、送風手段30及び機能成分吹出機構81を制御する制御手段10と、が設けられている。制御手段10は、加熱手段63及び送風手段30を作動させて乾燥室22内の衣類19を乾燥させる乾燥運転の実行中において、加熱手段63の加熱量がゼロ以上の定数である第1加熱量以下となる場合に、機能成分吹出機構81の作動を許容する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類を収容する乾燥室が形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を前記乾燥室に供給するとともに空気を前記乾燥室から排出させる送風手段と、
前記筐体内に設けられ、前記乾燥室に供給される空気を加熱する加熱手段と、
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記乾燥室内の前記衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を前記乾燥室に吹き出す機能成分吹出機構と、
前記筐体内に設けられ、前記加熱手段、前記送風手段及び前記機能成分吹出機構を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記加熱手段及び前記送風手段を作動させて前記乾燥室内の前記衣類を乾燥させる乾燥運転の実行中において、前記加熱手段の加熱量がゼロ以上の定数である第1加熱量以下となる場合に、前記機能成分吹出機構の作動を許容することを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項2】
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記機能成分吹出機構の作動時に前記乾燥室との間で空気が循環する循環部をさらに備え、
前記機能成分吹出機構は、前記循環部に配置されている請求項1記載の衣類乾燥機。
【請求項3】
前記制御手段は、前記乾燥運転の実行中において、前記機能成分吹出機構が連続して作動しない非作動期間が第1設定期間を超えないように、前記加熱手段を制御する請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
【請求項4】
前記制御手段は、前記乾燥運転の実行中において、前記機能成分吹出機構が連続して作動する作動期間が第2設定期間になるように、前記加熱手段を制御する請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
【請求項5】
前記機能成分吹出機構は、イオン発生器である請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
【請求項6】
衣類を収容する乾燥室が形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を前記乾燥室に供給するとともに空気を前記乾燥室から排出させる送風手段と、
前記筐体内に設けられ、前記乾燥室に供給される空気を加熱する加熱手段と、
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記乾燥室内の前記衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を前記乾燥室に吹き出す機能成分吹出機構と、
前記筐体内に設けられた温度測定部と、
前記筐体内に設けられ、前記加熱手段、前記送風手段及び前記機能成分吹出機構を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記加熱手段及び前記送風手段を作動させて前記乾燥室内の前記衣類を乾燥させる乾燥運転の実行中において、前記温度測定部が測定した温度が設定温度以下となる場合に、前記機能成分吹出機構の作動を許容することを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項7】
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記機能成分吹出機構の作動時に前記乾燥室との間で空気が循環する循環部をさらに備え、
前記機能成分吹出機構は、前記循環部に配置されている請求項6記載の衣類乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の衣類乾燥機が開示されている。この衣類乾燥機は、ドラムと、加熱手段と、送風手段と、機能成分吹出機構と、制御手段とを備えている。
【0003】
ドラム内には衣類を収容する乾燥室が形成されている。送風手段は、空気を乾燥室に供給するとともに空気を乾燥室から排出させる。加熱手段は、乾燥室に供給される空気を加熱する。機能成分吹出機構は、乾燥室に隣接して設けられ、乾燥室内の衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を乾燥室内に吹き出す。制御手段は、加熱手段、送風手段及び機能成分吹出機構を制御する。
【0004】
この衣類乾燥機では、制御手段の制御により、乾燥運転、冷却運転、除菌消臭運転が順に行われる。乾燥運転では、加熱手段及び送風手段が作動し、回転するドラムの乾燥室内で温風によって衣類が乾燥される。冷却運転では、加熱手段が停止するとともに送風手段が作動し、回転するドラムの乾燥室内で冷風によって衣類が冷却される。除菌消臭運転では、加熱手段及び送風手段が停止するとともに機能成分吹出機構が作動し、回転するドラムの乾燥室内で機能成分によって衣類が除菌及び/又は消臭される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-186623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の衣類乾燥機では、乾燥運転及び冷却運転を行った後に除菌消臭運転が行われるため、乾燥から除菌消臭までの運転時間が長くなってしまう。
【0007】
例えば、乾燥運転の実行中に除菌消臭運転を実行すれば、運転時間を短縮できるが、この場合、機能成分が過度に加熱されることでその成分の性能が低下するおそれがある。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、乾燥から除菌消臭までの運転時間の短縮化を図りつつ、機能成分の性能低下を抑制できる衣類乾燥機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の衣類乾燥機は、衣類を収容する乾燥室が形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を前記乾燥室に供給するとともに空気を前記乾燥室から排出させる送風手段と、
前記筐体内に設けられ、前記乾燥室に供給される空気を加熱する加熱手段と、
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記乾燥室内の前記衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を前記乾燥室に吹き出す機能成分吹出機構と、
前記筐体内に設けられ、前記加熱手段、前記送風手段及び前記機能成分吹出機構を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記加熱手段及び前記送風手段を作動させて前記乾燥室内の前記衣類を乾燥させる乾燥運転の実行中において、前記加熱手段の加熱量がゼロ以上の定数である第1加熱量以下となる場合に、前記機能成分吹出機構の作動を許容することを特徴とする。
【0010】
ここに、本明細書において乾燥運転とは、加熱手段を連続的に又は間欠的に作動させ、かつ、送風手段を連続的に作動させることにより、乾燥室内の衣類を乾燥させるための空気を乾燥室内に連続的に供給する運転のことをいう。
【0011】
本発明の第1の衣類乾燥機では、制御手段の制御により、乾燥運転の実行中において、加熱手段の加熱量がゼロ以上の定数である第1加熱量以下となる場合に、機能成分吹出機構の作動が許容されて、除菌及び/又は消臭する機能成分が乾燥室に吹き出される。
【0012】
この際、制御手段において、第1加熱量の値を適切に設定することにより、乾燥室内の空気が過度に高温になることを抑制できる。このため、乾燥室内に吹き出された機能成分が過度に加熱されることを抑制できる。その結果、機能成分の性能低下を抑制できる。
【0013】
また、乾燥運転の実行中に、機能成分吹出機構が機能成分を乾燥室内に吹き出すため、乾燥室内の衣類を乾燥しつつ、その衣類を除菌及び/又は消臭することができる。このため、乾燥運転後に除菌消臭運転を行う場合と比較して、乾燥から除菌消臭までの運転時間を短くすることができる。
【0014】
したがって、本発明の第1の衣類乾燥機によれば、乾燥から除菌消臭までの運転時間の短縮化を図りつつ、機能成分の性能低下を抑制できる。
【0015】
本発明の第2の衣類乾燥機は、衣類を収容する乾燥室が形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を前記乾燥室に供給するとともに空気を前記乾燥室から排出させる送風手段と、
前記筐体内に設けられ、前記乾燥室に供給される空気を加熱する加熱手段と、
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記乾燥室内の前記衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を前記乾燥室に吹き出す機能成分吹出機構と、
前記筐体内に設けられた温度測定部と、
前記筐体内に設けられ、前記加熱手段、前記送風手段及び前記機能成分吹出機構を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記加熱手段及び前記送風手段を作動させて前記乾燥室内の前記衣類を乾燥させる乾燥運転の実行中において、前記温度測定部が測定した温度が設定温度以下となる場合に、前記機能成分吹出機構の作動を許容することを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の衣類乾燥機では、制御手段の制御により、乾燥運転の実行中において、温度測定部が測定した温度が設定温度以下となる場合に、機能成分吹出機構の作動が許容されて、除菌及び/又は消臭する機能成分が乾燥室に吹き出される。
【0017】
この際、制御手段において、設定温度の値を適切に設定することにより、乾燥室内の空気が過度に高温になることを抑制できる。このため、乾燥室内に吹き出された機能成分が過度に加熱されることを抑制できる。その結果、機能成分の性能低下を抑制できる。
【0018】
また、乾燥運転の実行中に、機能成分吹出機構が機能成分を乾燥室内に吹き出すため、乾燥室内の衣類を乾燥しつつ、その衣類を除菌及び/又は消臭することができる。このため、乾燥運転後に除菌消臭運転を行う場合と比較して、乾燥から除菌消臭までの運転時間を短くすることができる。
【0019】
したがって、本発明の第2の衣類乾燥機によれば、乾燥から除菌消臭までの運転時間の短縮化を図りつつ、機能成分の性能低下を抑制できる。
【0020】
第1の衣類乾燥機及び第2の衣類乾燥機は、筐体内に乾燥室に隣接して設けられ、機能成分吹出機構の作動時に乾燥室との間で空気が循環する循環部をさらに備えていることが好ましい。そして、機能成分吹出機構は、循環部に配置されていることが好ましい。
【0021】
この場合、機能成分吹出機構は、その作動時に、乾燥室と循環部との間で循環する空気に接触する。このため、機能成分吹出機構が乾燥室内からの高温の空気にさらされるおそれがある。
【0022】
この点、第1の衣類乾燥機及び第2の衣類乾燥機においては、機能成分吹出機構の作動時に、乾燥室内の空気が過度に高温になることを抑制できる。このため、たとえ機能成分吹出機構が乾燥室内からの高温の空気にさらされたとしても、その空気は過度に高温になっていないため、機能成分吹出機構が熱により劣化したり、機能低下したりすることを抑制できる。
【0023】
また、乾燥室の空気が循環する循環部に機能成分吹出機構が配置されているので、機能成分吹出機構の作動時に、乾燥室外の低温の空気が機能成分吹出機構を介して乾燥室内に入り込むことがなく、乾燥効率が低下することを抑制できる。
【0024】
第1の衣類乾燥機及び第2の衣類乾燥機において、制御手段は、乾燥運転の実行中において、機能成分吹出機構が連続して作動しない非作動期間が第1設定期間を超えないように、加熱手段を制御することが好ましい。
【0025】
この場合、第1設定期間の経過毎に機能成分吹出機構が作動する。その結果、乾燥室内における機能成分の濃度が高まり、除菌及び/又は消臭の効果をより確実に得ることができる。
【0026】
第1の衣類乾燥機及び第2の衣類乾燥機において、制御手段は、乾燥運転の実行中において、機能成分吹出機構が連続して作動する作動期間が第2設定期間になるように、加熱手段を制御することが好ましい。
【0027】
この場合、乾燥室内における機能成分の濃度が高まり、除菌及び/又は消臭の効果をより確実に得ることができる。
【0028】
第1の衣類乾燥機及び第2の衣類乾燥機において、機能成分吹出機構は、イオン発生器であることが好ましい。
【0029】
この場合、イオン発生器が発生した除菌及び/又は消臭機能を有するイオンにより、乾燥室内の衣類を除菌及び/又は消臭することができるとともに、乾燥室内の衣類やその衣類を取り出す人に帯電した静電気を除去することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の第1の衣類乾燥機及び本発明の第2の衣類乾燥機によれば、乾燥から除菌消臭までの運転時間の短縮化を図りつつ、機能成分の性能低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は、実施例1の衣類乾燥機の斜視図である。
図2図2は、実施例1の衣類乾燥機に係り、衣類乾燥機の模式断面図である。
図3図3は、実施例1の衣類乾燥機に係り、除菌消臭コース運転を実行するフローチャートの一例である。
図4図4は、実施例1の衣類乾燥機に係り、除菌消臭コース運転におけるタイムチャートの一例である。
図5図5は、実施例2の衣類乾燥機に係り、除菌消臭コース運転を実行するフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
【0033】
(実施例1)
実施例1の衣類乾燥機は、本発明の衣類乾燥機の具体的態様の一例である。この衣類乾燥機は、ガスの燃焼によって加熱された空気によって、被乾燥物を乾燥させるガス衣類乾燥機である。ここに、被乾燥物には、衣類の他、タオル、布団類や履物等が含まれる。
【0034】
図1では、衣類乾燥機が使用可能に設置された状態を基準とし、扉9が配置された側面を衣類乾燥機の前面と規定し、衣類乾燥機を前からみて左右方向を規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。図2に示す各方向は、図1に示す各方向に対応させて表示する。
【0035】
図1及び図2に示すように、この衣類乾燥機は、略箱状体である筐体3と、筐体3に収容されたドラム17とを備えている。
【0036】
筐体3の前面を構成する前板3aには、円形状の前方開口部3bが貫設されている。また、筐体3の前部には、入口形成部材7が設けられている。入口形成部材7は、自己の内周面7aにより短円筒形状の投入口5を区画する。投入口5は前方開口部3bに連通している。
【0037】
筐体3の前板3aには、前方開口部3b及び投入口5を開閉する片開き式の扉9が設けられている。扉9は、前方開口部3b及び投入口5を開放する開放位置と、前方開口部3b及び投入口5を閉鎖する閉鎖位置とに変位可能となるように、前板3aに支持されている。扉9が開放位置に変位したとき、前方開口部3b及び投入口5から被乾燥物が筐体3内、ひいては後述する乾燥室22内に投入可能となる。
【0038】
入口形成部材7の後端面には、略円環状のリング板11が接合されている。入口形成部材7の前端面には、環状のゴムパッキン13が取り付けられている。ゴムパッキン13は、閉鎖位置にある扉9と入口形成部材7との間に介在して、投入口5を密封する。
【0039】
筐体3の後板3cには、回転軸心X17を中心とするドラム支持軸15が固定されている。回転軸心X17は、筐体3の前後方向に水平に延びている。ドラム支持軸15は、後板3cから前方に向かって突出している。
【0040】
ドラム17は、周壁17a及び奥壁17bを有している。周壁17aは、回転軸心X17を中心とする円筒形状をなしている。奥壁17bは、略円盤形状をなしており、周壁17aの後端縁に接合されている。
【0041】
ドラム17は、周壁17a及び奥壁17bによって、被乾燥物としての衣類19等を収容する前方開放の収容室21を形成している。この衣類乾燥機では、閉鎖位置に在る扉9によって密閉された扉9よりも後方側の空間によって乾燥室22が形成されている。すなわち、入口形成部材7の内周側における投入口5の空間と、ドラム17内の収容室21とによって、乾燥室22が形成されている。奥壁17bには、第1通気部25が設けられている。第1通気部25は、複数の孔と、各孔を覆うフィルタとによって構成されている。
【0042】
ドラム17内には、一つの前側撹拌部65と、一つの後側撹拌部67とが設けられている。前側撹拌部65と後側撹拌部67とは、周壁17aの内周面17cに互いに分離して設けられている。前側撹拌部65と後側撹拌部67とは、各々が前後方向に突条に延びている。前側撹拌部65の突条部65aは、周壁17aにおいて、前後方向における中心位置Cよりも前側の領域に配置されている。後側撹拌部67は、周壁17aにおいて、回転軸心X17方向における中心位置Cよりも後側の領域に配置されている。前側撹拌部65と後側撹拌部67とは、周壁17aの周方向において異なる位置に配置されており、具体的には180度離れた位置に配置されている。ドラム17の回転に伴い、前側撹拌部65及び後側撹拌部67により、収容室21内の衣類19が撹拌される。
【0043】
ドラム17は、奥壁17bがドラム支持軸15によって回転可能に支持され、かつ、周壁17aの前端縁がリング板11の外周縁によって回転可能に支持されることにより、回転軸心X17周りに回転可能となっている。
【0044】
この衣類乾燥機は、筐体3内に設けられた送風手段30を備えている。送風手段30は、モータ27と、排気ファン55と、給気経路23と、排気経路24とを有している。
【0045】
モータ27は、筐体3内におけるドラム17よりも下方に設けられている。モータ27は、回転軸心X17と平行な駆動軸心X27を中心とする第1駆動軸29及び第2駆動軸31を有している。第1駆動軸29は、モータ27から前方に向かって突出している。第2駆動軸31は、モータ27から後方に向かって突出している。
【0046】
第1駆動軸29には、第1プーリ33が一体回転可能に固定されている。そして、第1伝達ベルト35が第1プーリ33と、ドラム17の周壁17aとに巻き掛けられている。
【0047】
モータ27が作動して駆動力を発生すると、第1駆動軸29、第1プーリ33及び第1伝達ベルト35を経由して周壁17aに駆動力が伝達され、ドラム17が回転軸心X17周りに回転する。ドラム17の回転は、収容室21に収容されている衣類19を定位置に止めることなく常に動かすために行われる。
【0048】
給気経路23は、給気口37と、給気ダクト39とを有している。給気経路23は、乾燥室22に空気を供給する。
【0049】
給気口37は、筐体3の左側板に貫設された複数の穴である。給気ダクト39は、ドラム17の奥壁17bの後方に設けられている。給気ダクト39は、筐体3内を介して給気口37に連通している。給気口37、筐体3内、給気ダクト39及び第1通気部25によって、給気経路23が構成されている。
【0050】
排気経路24は、排気口41と、第1排気ダクト43と、第2排気ダクト45と、第3排気ダクト47と、第4排気ダクト49とを有している。排気経路24は、乾燥室22から空気を排出する。
【0051】
排気口41は、給気ダクト39よりも後方において、筐体3の天板3dに貫設された穴である。
【0052】
第1排気ダクト43は、入口形成部材7の下部に設けられている。第1排気ダクト43は、筐体3内において概ね上下方向に延びている。入口形成部材7の下半部の下部における内周面7aには第2通気部51が設けられている。第2通気部51は、複数の孔と、各孔を覆うフィルタとによって構成されている。第2通気部51は、第1排気ダクト43に通じている。
【0053】
第2排気ダクト45は、ドラム17よりも下方において、筐体3の底板3e上に設置されている。第2排気ダクト45は、筐体3内において前後方向に延びている。
【0054】
第3排気ダクト47は、給気ダクト39の後方に設けられている。第1排気ダクト43の下端と第3排気ダクト47の下端とが第2排気ダクト45によって連通している。第3排気ダクト47は、筐体3内において概ね上下方向に延びている。第3排気ダクト47を区画する後壁47aには、導出口53が貫設されている。
【0055】
第4排気ダクト49は第3排気ダクト47の後方に設けられている。第4排気ダクト49は、導出口53を介して第3排気ダクトに連通している。第4排気ダクト49は、筐体3内において概ね上下方向に延びている。第4排気ダクト49の上端は排気口41に接続している。
【0056】
第2通気部51、第1排気ダクト43、第2排気ダクト45、第3排気ダクト47、第4排気ダクト49及び排気口41によって、排気経路24が構成されている。
【0057】
排気ファン55は、第4排気ダクト49内に設けられている。排気ファン55は、後壁47aの導出口53に対向する状態で、ドラム支持軸15に外挿された円筒状のファン支持体57に一体回転可能に固定されている。これにより、排気ファン55は、回転軸心X17周りに回転可能となっている。
【0058】
モータ27の第2駆動軸31には、第2プーリ59が一体回転可能に固定されている。そして、第2伝達ベルト61が第2プーリ59と、ファン支持体57とに巻き掛けられている。
【0059】
モータ27が作動して駆動力を発生すると、第2駆動軸31、第2プーリ59及び第2伝達ベルト61を経由してファン支持体57に駆動力が伝達され、排気ファン55が回転軸心X17周りに回転する。排気ファン55の回転により、筐体3の外部の空気が給気口37、筐体3内、給気ダクト39及び第1通気部25を経由して乾燥室22内に供給され、乾燥室22内で流通した後、第2通気部51、第1排気ダクト43、第2排気ダクト45、第3排気ダクト47、第4排気ダクト49及び排気口41を経由して筐体3の外部に排出される。
【0060】
この衣類乾燥機は、筐体3内に設けられた燃焼装置63を有している。燃焼装置63は、本発明における「加熱手段」の一例である。燃焼装置63は、給気ダクト39の上方に配置されている。給気口37から筐体3内に取り込まれた空気は、燃焼装置63内を通過した後、給気ダクト39に送られる。
【0061】
燃焼装置63は、図示しないガスバーナ、ガス供給弁装置及びガス噴射ノズル等を有している。ガス供給弁装置は、図示しないガス供給源からガス噴射ノズルに燃料ガスを供給する。燃焼装置63の加熱量は、ガス供給弁装置により燃料ガスの供給量を調整することで、多段階に設定可能とされている。本実施例における燃焼装置63の加熱量は、8速が最大加熱量となる0速~8速に設定可能である。
【0062】
ガス噴射ノズルは、燃料ガスをガスバーナに向けて噴射する。これにより、燃料ガスが空気と共にガスバーナに導かれて燃焼する。その結果、排気ファン55の回転によって給気口37から筐体3内に取り込まれた空気は、燃焼装置63内でガスバーナで生成される燃料排ガスによって加熱され、給気ダクト39、第1通気部25を経由して乾燥室22内に温風として供給される。そして、その温風は、乾燥室22内で流通して衣類19の湿気を吸収した後、第2通気部51、第1排気ダクト43、第2排気ダクト45、第3排気ダクト47及び第4排気ダクト49を経由して排気口41から筐体3の外部に排出される。
【0063】
この衣類乾燥機は、筐体3内に乾燥室22に隣接して設けられた循環部80を備えている。循環部80は、投入口5の外周縁よりも外周側に配置されている。具体的には、循環部80は、入口形成部材7の上面に設けられている。循環部80は、後述する取り込み口11aに連通する入口と、後述する吹き出し口7bに連通する出口とが設けられたケース体よりなる。循環部80内には、イオン発生器81が配置されている。イオン発生器81は、本発明における「機能成分吹出機構」の一例である。
【0064】
入口形成部材7の内周面7aにおける上部であって、イオン発生器81の下方の位置には、乾燥室22に開口する吹き出し口7bが貫設されている。本実施例では、前後方向に並ぶ3個の矩形孔により吹き出し口7bが構成されている。吹き出し口7bを構成する各矩形孔は、投入口5の周方向に長く延びている。すなわち、各矩形孔は、前後方向の幅よりも投入口5の周方向長さの方が大きくされている。吹き出し口7bは、吹き出し口7bから吹き出された後述する除菌消臭イオンが投入口5の外周縁から投入口5の中央側に向かうように配置されている。具体的には、吹き出し口7bは、入口形成部材7の内周面7aの上端、すなわち投入口5の上端よりも少し下がった位置で下方に向けて開口している。
【0065】
リング板11の上部であって、イオン発生器81の後方の位置には、リング板11を前後方向に貫通して乾燥室22に開口する取り込み口11aが設けられている。本実施例では、上下方向及び左右方向に略矩形状に広がって配置された複数の小孔により取り込み口11aが構成されている。取り込み口11aは、収容室21内における前端の外周部の上部に開口している。
【0066】
イオン発生器81は、循環ファン82と、イオン発生素子83とを有している。イオン発生器81がオン状態になれば、循環ファン82及びイオン発生素子83が作動する。
【0067】
循環ファン82は、取り込み口11aを介して乾燥室22内の空気を取り込むとともに、その空気を吹き出し口7bを介して乾燥室22に向けて吹き出す。すなわち、循環ファン82は、取り込み口11a及び吹き出し口7bを介して、乾燥室22と循環部80との間で乾燥室22内の空気を循環させる。
【0068】
イオン発生素子83は、放電によってプラスやマイナスの除菌消臭イオンを発生させる。より具体的には、イオン発生素子83は、所定電圧の印加によって、除菌消臭イオンとしてのプラズマクラスターイオン(登録商標)を発生させる。除菌消臭イオンは、本発明における「機能成分」の一例である。イオン発生素子83が発生した除菌消臭イオンは、循環ファン82の作動により、取り込み口11aから取り込まれた空気と共に、吹き出し口7bから乾燥室22に吹き出される。これにより、このイオン発生器81は、乾燥室22内の衣類19を除菌及び消臭する機能の他、衣類19等に帯電した静電気の除去機能を発揮し得る。
【0069】
扉9は、円形開口90aを有する枠体90と、円形開口90aに配置されたガラス体91と、扉9の後面を構成する樹脂製の円板部92を有している。円板部92は、円環部93と、円環部93の内周縁に一体形成された凸部94とを有している。凸部94は、扉9の後面から後方に突出している。凸部94は、後方から見た平面視で円形の外形状をなしている。
【0070】
凸部94は、吹き出し口7bから吹き出された除菌消臭イオンを後方に案内する傾斜面94aを有している。傾斜面94aは、凸部94の後面の上部に設けられている。凸部94の後面の下部には、上下方向に延びる鉛直面94bが形成されている。傾斜面94aの下端と鉛直面94bの上端とは上下方向に連続している。傾斜面94aは、凸部94の後面のうち上下方向における3/4程度の範囲を占めている。すなわち、傾斜面94aは、後方から見た平面視で3/4程度の部分円形状をなしている。凸部94の突出先端、すなわち傾斜面94aの下端及び鉛直面94bは、前後方向において、入口形成部材7の後端又はドラム17の前端と略同等の位置に在る。
【0071】
入口形成部材7に形成された吹き出し口7bは、凸部94よりも上方に配置されている。前後方向における吹き出し口7bの幅(図2においてP矢印で示す大きさ)は、前後方向における傾斜面94aの幅よりも小さい。すなわち、吹き出し口7b及び傾斜面94aを上下方向にそれぞれ投影したとき、吹き出し口7bの投影範囲(図2においてP矢印で示す範囲)は傾斜面94aの投影範囲に収まっている。吹き出し口7bから吹き出された除菌消臭イオンは、図2の破線矢印で示すように、下方に向かって進んで凸部94の傾斜面94aに到達する。傾斜面94aは、吹き出し口7bから傾斜面94aに向かう進行方向の進行側に進むに連れて、すなわち下方に向かうに連れて後方に向かうように傾斜している。こうして、吹き出し口7bから吹き出された除菌消臭イオンが凸部94の傾斜面94aに案内されて後方に向かうように構成されている。
【0072】
この衣類乾燥機は、衣類温サーミスタ71と、給気温サーミスタ72と、排気温サーミスタ73と、電極センサ74とを備えている。衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72、排気温サーミスタ73及び電極センサ74は筐体3内に設けられている。
【0073】
衣類温サーミスタ71は、乾燥室22内であって、ドラム17の奥壁17bの中央部の近傍に設けられている。衣類温サーミスタ71は、乾燥室22内の衣類19との接触により、衣類19の温度を測定する。
【0074】
給気温サーミスタ72は、給気ダクト39内であって、ドラム17の奥壁17bにおける第1通気部25の近傍に設けられている。給気温サーミスタ72は、燃焼装置63で加熱された後であって乾燥室22に供給される直前の空気の温度である給気温度を測定する。
【0075】
排気温サーミスタ73は、第4排気ダクト49内であって、排気口41の近傍に設けられている。排気温サーミスタ73は、乾燥室22から排気口41に向けて排出される空気の温度である排気温度を測定する。
【0076】
電極センサ74は、乾燥室22内であって、リング板11の下部に設けられている。電極センサ74は、乾燥室22内の衣類19に接触する図示しない一対の電極間の抵抗変化から衣類19の乾燥度を測定する。
【0077】
この衣類乾燥機は、筐体3内に設けられたコントローラ10を備えている。コントローラ10は、本発明における「制御手段」の一例である。コントローラ10は、筐体3の前部の下部に設けられている。コントローラ10は、図示しないCPU、メモリ、インターフェース回路等により構成された電子回路ユニットである。コントローラ10のメモリは、ROM、RAM等の記憶素子によって構成されている。
【0078】
コントローラ10のメモリは、衣類乾燥機を動作させるためにコントローラ10が実行する各種プログラム、例えば乾燥コース運転実行プログラムや除菌消臭コース運転実行プログラム等を記憶している。コントローラ10には、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72、排気温サーミスタ73及び電極センサ74の検出信号が入力される。
【0079】
コントローラ10は、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72、排気温サーミスタ73及び電極センサ74の検出信号に基づいて、モータ27の駆動、燃焼装置63の加熱量及びイオン発生器81の作動等を制御して、乾燥室22内の衣類19を乾燥させる乾燥コース運転を実行したり、あるいは乾燥室22内の衣類19を乾燥させつつその衣類19を除菌及び消臭させる除菌消臭コース運転を実行したりする。
【0080】
乾燥コース運転は、図示しない乾燥コースのスイッチがオン状態とされることで開始し、例えば乾燥室22内の衣類19の乾燥度が所定値以上になったら終了する。なお、タイマー設定により乾燥コース運転を終了させてもよい。この乾燥コース運転は、通常、乾燥室22内の衣類19を除菌及び消臭することなく、迅速に乾燥のみする目的で実行される。
【0081】
乾燥コース運転では、常時、モータ27の駆動によりドラム17及び排気ファン55が回転駆動する。また、乾燥コース運転では、コントローラ10の制御により、温調モードでの乾燥運転が実行される。温調モードでの乾燥運転中、コントローラ10は、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72及び排気温サーミスタ73の検出温度等に基づいて、燃焼装置63のガス供給弁装置により燃料ガスの供給量を調整することで、燃焼装置63の加熱量を例えば0速~8速の間で制御する。なお、燃料ガスの供給が停止されたときに加熱量が0速となる。これにより、回転するドラム17の収容室21内で衣類19を撹拌しながら、排気ファン55により乾燥室22内に供給される空気により衣類19を迅速に乾燥させることができる。温調モードでの乾燥運転中に乾燥室22内に供給される空気は、衣類19が過度に加熱されることを抑制しつつ、衣類19を効果的に乾燥させ得るように温調される。
【0082】
除菌消臭コース運転は、図示しない除菌消臭コースのスイッチがオン状態とされることで開始する。なお、乾燥コース運転中に、タイマー設定により除菌消臭コース運転を開始させてもよいし、あるいは乾燥コース運転中におけるコントローラ10の制御により、所定条件の充足に従って除菌消臭コース運転が自動的に開始するようにしてもよい。
【0083】
除菌消臭コース運転では、常時、モータ27の駆動によりドラム17及び排気ファン55が回転駆動する。除菌消臭コース運転の開始直後は、コントローラ10は、初期昇温モードでの運転を実行する。初期昇温モードでは、コントローラ10は、燃焼装置63の加熱量を3速又は4速に制御する。これにより、乾燥室22内が早期に昇温される。
【0084】
初期昇温モードでの運転の終了後、コントローラ10は、温調モードでの乾燥運転を実行する。温調モードでは、コントローラ10は、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72及び排気温サーミスタ73の検出温度等に基づいて、燃焼装置63のガス供給弁装置により燃料ガスの供給量を調整することで、燃焼装置63の加熱量を0速~4速の間で制御する。これにより、乾燥室22内に供給される空気は、衣類19が過度に加熱されることを抑制しつつ、衣類19を効果的に乾燥させ得るように温調される。
【0085】
こうして除菌消臭コース運転における温調モードでの乾燥運転では、回転するドラム17の収容室21内で衣類19を撹拌しながら、排気ファン55により乾燥室22内に供給される空気により衣類19を効果的に乾燥させることができる。
【0086】
この温調モードでの乾燥運転中、燃焼装置63の加熱量が1速以下になると、コントローラ10は、イオン発生器81をオン状態にして循環ファン82及びイオン発生素子83を作動させるとともに、強制温調モードでの乾燥運転に切り替える。ここでいう1速は、本発明における「第1加熱量」の一例である。強制温調モードでも、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72及び排気温サーミスタ73の検出温度等に基づいて、燃焼装置63のガス供給弁装置により燃料ガスの供給量を調整するが、燃焼装置63の加熱量が0速又は1速となるように強制的に制御される。
【0087】
こうして、回転するドラム17の収容室21内で衣類19を撹拌しながら、排気ファン55により乾燥室22内に供給される空気により衣類19を乾燥させる乾燥運転の実行中に、イオン発生器81の作動が許容される。これにより、循環ファン82によって乾燥室22と循環部80との間を循環する空気と共に、イオン発生素子83から発生した除菌消臭イオンを吹き出し口7bから乾燥室22内に吹き出して、乾燥室22内の衣類19を除菌及び消臭することができる。このイオン発生器81の作動中、乾燥室22と循環部80との間を循環する空気は、衣類19が過度に加熱されることを抑制しつつ、衣類19を効果的に乾燥させ得るとともに、イオン発生素子83の機能や除菌消臭イオンの性能の低下を抑制し得るように温調される。
【0088】
以下、この衣類乾燥機において、コントローラ10の制御によって除菌消臭コース運転が行われる一例について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0089】
この衣類乾燥機では、例えば除菌消臭コースのスイッチがオン状態とされて、除菌消臭コース運転が開始されると、まず初期昇温モードでの運転が行われる(ステップS1)。なお、除菌消臭コースのスイッチがオン状態になっても、イオン発生器81は直ぐには作動しない。
【0090】
初期昇温モードでは、乾燥室22内を早期に昇温させるべく、コントローラ10は、例えば収容室21内の衣類19の量に応じて、燃焼装置63の加熱量を3速又は4速に制御する。なお、収容室21内の衣類19の量は、例えばモータ27の始動時のピーク電流値に基づいて求めることができる。
【0091】
初期昇温モードでの運転中、排気温サーミスタ73により測定される排気温度がA℃以上になれば(ステップS2)、コントローラ10は、乾燥室22内が衣類19の乾燥に適正な温度になったと判断し、第1温調モードでの乾燥運転に切り替える(ステップS3)。A℃としては、例えば55~65℃程度に設定することができ、本実施例では57℃に設定した。なお、排気温度の代わりに、給気温サーミスタ72により測定される給気温度や衣類温サーミスタ71により測定される衣類温度に基づいて、乾燥室22内が衣類19の乾燥に適正な温度になったと判断してもよい。
【0092】
第1温調モードでは、コントローラ10は、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72及び排気温サーミスタ73の検出温度等に基づいて、燃焼装置63の加熱量を0速~4速の間で制御する。
【0093】
第1温調モードでの乾燥運転中に、燃焼装置63の加熱量が1速以下、すなわち0速又は1速になると(ステップS4)、コントローラ10は、イオン発生器81をオン状態にし、かつ、強制温調モードでの乾燥運転に切り替える(ステップS5)。
【0094】
強制温調モードでは、コントローラ10は、燃焼装置63の加熱量を0速又は1速に強制的に制御する。また、イオン発生器81がオン状態になることで、循環ファン82が作動するとともに、イオン発生素子83が除菌消臭イオンを発生させる。これにより、循環ファン82は、乾燥室22内の空気を乾燥室22と循環部80との間で循環させる。すなわち、循環ファン82は、取り込み口11aから取り込んだ乾燥室22内の空気を、循環部80内を通過させた後、吹き出し口7bから吹き出す。イオン発生素子83から発生した除菌消臭イオンは、乾燥室22から取り込まれた空気と共に、吹き出し口7bから乾燥室22に向けて吹き出される。吹き出し口7bから吹き出された除菌消臭イオンは、図2の破線矢印で示すように、下方に向かって進んで凸部94の傾斜面94aに到達し、傾斜面94aによって後方に導かれる。このため、除菌消臭イオンは、乾燥室22内を後方に向かって流れる。その結果、乾燥室22内の後方にある衣類19に対しても除菌消臭イオンが当たり易くなる。よって、吹き出し口7bから乾燥室22に吹き出された除菌消臭イオンを乾燥室22内の衣類19に効率よく当てることができる。
【0095】
そして、このイオン発生器81の作動中は、コントローラ10が燃焼装置63の加熱量を0速又は1速に強制的に制御するので、乾燥室22内の空気が過度に加熱されることを抑制できる。このため、循環部80に配置されたイオン発生素子83の機能が熱により劣化したり低下したりすることを抑制できるとともに、乾燥室22内の除菌消臭イオンの性能が熱により低下したりすることを抑制できる。
【0096】
こうして、乾燥室22内の衣類19を適正温度の空気で乾燥しながら、乾燥室22内に広がる除菌消臭イオンにより乾燥室22内の衣類19を効果的に除菌及び消臭することができる。
【0097】
一方、第1温調モードでの乾燥運転中に、燃焼装置63の加熱量が1速以下にならない状態、すなわち2速以上の加熱量の状態が連続してイオン発生器81が連続して作動しない非作動期間が5分経過すると(ステップS6)、強制的にステップS5に移行する。これにより、第1温調モードでの乾燥運転中に、燃焼装置63の加熱量が2速以上になってイオン発生器81が作動しない非作動期間が5分続く毎に、強制的にイオン発生器81が作動するようになる。このため、乾燥室22内における除菌消臭イオンの濃度が高まり、除菌及び消臭の効果をより確実に得ることができる。ここでいう5分の期間は、本発明における「第1設定期間」の一例である。
【0098】
ステップS6において、2速以上の加熱量の状態が5分を経過する前に燃焼装置63の加熱量が1速以下になった場合は、ステップS3に戻る。この場合、燃焼装置63の加熱量が1速以下であるので(ステップS4)、ステップS5に移行する。
【0099】
ステップS5において、強制温調モードとなり、かつ、イオン発生器81がオン状態になると、コントローラ10は、その状態で2分が経過するか否かを判断し(ステップS7)、その状態で2分が経過していない場合はステップS5に戻る。これにより、強制温調モードでの乾燥運転中にイオン発生器81が連続して作動する作動期間を必ず2分間継続させることができる。このため、乾燥室22内における除菌消臭イオンの濃度が高まり、除菌及び消臭の効果をより確実に得ることができる。ここでいう2分間は、本発明における「第2設定期間」の一例である。
【0100】
ステップS5において、強制温調モードとなり、かつ、イオン発生器81が作動する状態が2分経過すると(ステップS7)、コントローラ10は、第2温調モードでの乾燥運転に切り替える(ステップS8)。
【0101】
この第2温調モードでの乾燥運転中、コントローラ10は、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72及び排気温サーミスタ73の検出温度等に基づいて、燃焼装置63の加熱量を0速~4速の間で制御することで、乾燥室22内の空気が衣類19の乾燥に適正な温度となるように調整する。
【0102】
第2温調モードでの乾燥運転の移行後において、燃焼装置63の加熱量が1速以下、すなわち0速又は1速であれば(ステップS9)、ステップS8に戻る。このため、第2温調モードでの乾燥運転に移行後、燃焼装置63の加熱量が2速以上にならない限り、イオン発生器81はオン状態のままである。このため、イオン発生器81が作動する状態が2分以上継続することもあり得る。
【0103】
一方、第2温調モードでの乾燥運転に移行後、燃焼装置63の加熱量が2速以上になると(ステップS9)、コントローラ10は、イオン発生器81を停止させる(ステップS10)。
【0104】
イオン発生器81の停止後は、ステップS3に戻る。
【0105】
次に、この衣類乾燥機において、コントローラ10の制御によって行われる除菌消臭コース運転におけるタイムチャートの一例を、図4に基づいて説明する。
【0106】
図4に示すタイムチャートの一例では、燃焼装置63の加熱量が4速に制御されて、初期昇温モードでの運転が開始された。なお、3速の加熱量で初期昇温モードでの運転が開始されてもよいし、初期昇温モードの途中で加熱量が3速又は4速に変更されてもよい。また、初期昇温モードの継続時間は乾燥室22内の昇温に応じて変更され得る。
【0107】
初期昇温モードでの運転を開始してから2分経過後に、第1温調モードでの乾燥運転に切り替えられた。第1温調モードでの乾燥運転を開始してから2分間は燃焼装置63の加熱量が3速とされ、その後加熱量が2速に変更された。
【0108】
第1温調モードでの乾燥運転を開始してから3分経過後に、燃焼装置63の加熱量が1速になったため、その時点でイオン発生器81がオン状態にされ、かつ、強制温調モードでの乾燥運転に切り替えられた。この強制温調モードでは、燃焼装置63の加熱量が1速に維持された。なお、乾燥室22内の衣類19が過度に加熱されることを抑制し得るように、強制温調モードにおける燃焼装置63の加熱量は0速又は1速の間で変更されてもよい。
【0109】
強制温調モードでの乾燥運転を開始してから2分を経過したため、第2温調モードでの乾燥運転に切り替えられた。第2温調モードでの乾燥運転を開始してから30秒間は燃焼装置63の加熱量が1速に維持されたが、その後その加熱量は0速に変更された。
【0110】
第2温調モードでの乾燥運転を開始してから2分経過後に、燃焼装置63の加熱量が3速になったため、その時点でイオン発生器81がオフ状態にされ、かつ、第1温調モードでの乾燥運転に切り替えられた。この第1温調モードでは、燃焼装置63の加熱量が3速に維持された。なお、乾燥室22内の衣類19が過度に加熱されることを抑制し得るように、第1温調モードにおける燃焼装置63の加熱量は0速~4速の間で制御されてもよい。
【0111】
第1温調モードでの乾燥運転を開始してから5分間は、燃焼装置63の加熱量が3速に維持された。このため、第1温調モードでの乾燥運転を開始してから5分間を経過した時点で、イオン発生器81がオン状態にされ、かつ、強制温調モードでの乾燥運転に切り替えられた。この強制温調モードでは、燃焼装置63の加熱量が1速に維持された。なお、乾燥室22内の衣類19が過度に加熱されることを抑制し得るように、強制温調モードにおける燃焼装置63の加熱量は0速又は1速の間で変更されてもよい。
【0112】
2回目の強制温調モードでの乾燥運転を開始してから2分を経過したため、第2温調モードでの乾燥運転に切り替えられた。2回目の第2温調モードでの乾燥運転を開始した直後に燃焼装置63の加熱量が3速になったため、その時点でイオン発生器81がオフ状態にされた。
【0113】
このように図4に示すタイムチャートの例では、1回目の第2温調モードでの乾燥運転の開始直後から燃焼装置63の加熱量が1速以下に維持されていたため、1回目の強制温調モードでの乾燥運転から第2温調モードでの乾燥運転に切り替わった後も、イオン発生器81のオン状態が維持された。そして、この第2温調モードでの乾燥運転開始から2分経過するまで燃焼装置63の加熱量が1速以下に維持されたため、強制温調モードでの2分間と第2温調モードでの2分間との合計の4分間でイオン発生器81のオン状態が維持された。
【0114】
一方、2回目の第2温調モードでの乾燥運転の開始直後から燃焼装置63の加熱量が3速に変更されたため、2回目の温調モードでの乾燥運転に切り替わった時点で、イオン発生器81がオフ状態にされた。
【0115】
以上詳述したように、この衣類乾燥機では、乾燥室22内の衣類19を乾燥させながら、その衣類19を除菌及び消臭させることができる。また、イオン発生器81の作動中は、燃焼装置63の加熱量が1速以下に制御されるので、除菌消臭イオンの性能が熱により低下することを抑制できる。
【0116】
したがって、この衣類乾燥機によれば、乾燥から除菌消臭までの運転時間の短縮化を図りつつ、機能成分の性能低下を抑制できる。
【0117】
特に、この衣類乾燥機では、乾燥室22内の空気が循環する循環部80内にイオン発生器81が配置されているので、イオン発生器81の作動時に、乾燥室22からの高温の空気にイオン発生器81がさらされる。この点、この衣類乾燥機では、イオン発生器81の作動中は、燃焼装置63の加熱量が1速以下に制御されるので、イオン発生素子83の機能が熱により劣化したり、低下したりすることを抑制できる。
【0118】
また、循環部80内にイオン発生器81を配置しているので、乾燥室22外の低温の空気がイオン発生器81を介して乾燥室22内に入り込むことがない。このため、乾燥効率の低下を抑制しつつ、イオン発生器81を設けることができる。
【0119】
さらに、イオン発生器81が投入口5の外周縁の上部外側に配置されるとともに、除菌消臭イオンが投入口5の外周縁から中央側、すなわち下方に向かうように吹き出し口7bから吹き出される。このため、乾燥運転中に除菌消臭イオンによって乾燥室22内の衣類19に帯電した静電気を除去できる他、扉9を開放して乾燥後の衣類19を乾燥室22から取り出すときに吹き出し口7bから除菌消臭イオンを吹き出し、衣類19を取り出すために乾燥室22内に入れた手に除菌消臭イオンを当てることで、人体に帯電した静電気をより確実に除去できる。
【0120】
(実施例2)
実施例2の衣類乾燥機における基本的な構成は、実施例1の衣類乾燥機と同様である。
【0121】
実施例2の衣類乾燥機におけるコントローラ10は、除菌消臭コース運転の実行中において、排気温サーミスタ73が測定した排気温度に基づいて、イオン発生器81を作動させるか否かを判断する。排気温サーミスタ73は、本発明における「温度測定部」の一例である。
【0122】
以下、この衣類乾燥機において、コントローラ10の制御によって除菌消臭コース運転が行われる一例について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0123】
この衣類乾燥機では、例えば除菌消臭コースのスイッチがオン状態とされて、除菌消臭コース運転が開始されると、まず初期昇温モードでの運転が行われる(ステップS11)。なお、除菌消臭コースのスイッチがオン状態になっても、イオン発生器81は直ぐには作動しない。
【0124】
初期昇温モードでは、乾燥室22内を早期に昇温させるべく、コントローラ10は、例えば収容室21内の衣類19の量に応じて、燃焼装置63の加熱量を3速又は4速に制御する。
【0125】
初期昇温モードでの運転中、排気温サーミスタ73により測定される排気温度がA℃以上になれば(ステップS12)、コントローラ10は、第1温調モードでの乾燥運転に切り替える(ステップS13)。A℃としては、例えば55~65℃程度に設定することができ、本実施例では57℃に設定した。なお、排気温度の代わりに、給気温サーミスタ72により測定される給気温度や衣類温サーミスタ71により測定される衣類温度に基づいて、乾燥室22内が衣類19の乾燥に適正な温度になったと判断してもよい。
【0126】
第1温調モードでは、コントローラ10は、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72及び排気温サーミスタ73の検出温度等に基づいて、燃焼装置63の加熱量を0速~4速の間で制御する。
【0127】
第1温調モードでの乾燥運転中に、排気温サーミスタ73により測定される排気温度がB℃以下になると(ステップS14)、コントローラ10は、イオン発生器81をオン状態にし、かつ、強制温調モードでの乾燥運転に切り替える(ステップS15)。B℃としては、例えば55~65℃程度に設定することができ、本実施例では62℃に設定した。B℃は、本発明における「設定温度」の一例である。
【0128】
強制温調モードでは、コントローラ10は、燃焼装置63の加熱量を0速又は1速に強制的に制御する。また、イオン発生器81がオン状態になることで、循環ファン82が作動するとともに、イオン発生素子83が除菌消臭イオンを発生させる。
【0129】
一方、第1温調モードでの乾燥運転中に、排気温サーミスタ73により測定される排気温度がB℃以下にならない状態が5分経過すると(ステップS16)、強制的にステップS15に移行する。これにより、第1温調モードでの乾燥運転中に、イオン発生器81が作動しない非作動期間が5分続く毎に、強制的にイオン発生器81が作動するようになる。ここでいう5分の期間は、本発明における「第1設定期間」の一例である。
【0130】
ステップS16において、排気温度がB℃以下にならない状態が5分を経過する前に排気温度がB℃以下になった場合は、ステップS13に戻る。この場合、排気温度がB℃以下であるので(ステップS14)、ステップS15に移行する。
【0131】
ステップS15において、強制温調モードとなり、かつ、イオン発生器81がオン状態になると、コントローラ10は、その状態で2分が経過するか否かを判断し(ステップS17)、その状態で2分が経過していない場合はステップS15に戻る。これにより、強制温調モードでの乾燥運転中にイオン発生器81が連続して作動する作動期間を必ず2分間継続させることができる。ここでいう2分間は、本発明における「第2設定期間」の一例である。
【0132】
ステップS15において、強制温調モードとなり、かつ、イオン発生器81が作動する状態が2分経過すると(ステップS17)、コントローラ10は、第2温調モードでの乾燥運転に切り替える(ステップS18)。
【0133】
この第2温調モードでの乾燥運転中、コントローラ10は、衣類温サーミスタ71、給気温サーミスタ72及び排気温サーミスタ73の検出温度等に基づいて、燃焼装置63の加熱量を0速~4速の間で制御することで、乾燥室22内の空気が衣類19の乾燥に適正な温度となるように調整する。
【0134】
第2温調モードでの乾燥運転に移行後において、排気温サーミスタ73により測定される排気温度がB℃以下であれば(ステップS19)、ステップS18に戻る。このため、第2温調モードでの乾燥運転に移行後、排気温度がB℃を超えない限り、イオン発生器81はオン状態のままである。このため、イオン発生器81が作動する状態が2分以上継続することもあり得る。
【0135】
一方、第2温調モードでの乾燥運転に移行後、排気温サーミスタ73により測定される排気温度がB℃を超えると(ステップS19)、コントローラ10は、イオン発生器81を停止させる(ステップS20)。
【0136】
イオン発生器81の停止後は、ステップS13に戻る。
【0137】
こうして実施例2の衣類乾燥機では、排気温度がB℃以下であるときにイオン発生器81が作動するので、イオン発生素子83の機能が熱により劣化したり低下したりすることを抑制できるとともに、除菌消臭イオンの性能が熱により低下することを抑制できる。
【0138】
その他の作用効果は、実施例1の衣類乾燥機と同様である。
【0139】
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0140】
実施例1、2では、機能成分吹出機構としてイオン発生器81を採用するが、本発明はこれに限られない。例えば、オゾンを発生させるオゾン発生器、イオンやラジカルが水分子等に結合した帯電微粒子液を発生させる帯電微粒子液発生器、除菌及び/又は消臭効果を有する機能液体を霧化したミストを生成する機能ミスト生成器を機能成分吹出機構として採用してもよい。また、機能成分としては、除菌効果又は消臭効果の一方のみを有するものであってもよい。
【0141】
実施例1、2では、乾燥室22内の空気が循環する循環部80に機能成分吹出機構としてのイオン発生器81が配置されるが、本発明はこれに限らず、筐体3内であって、乾燥室22内の空気が到達しない箇所に機能成分吹出機構を配置してもよい。
【0142】
実施例1、2では、循環ファン82により乾燥室22と循環部80との間で乾燥室22内の空気を循環させるが、本発明はこれに限られない。例えば、循環ファンの代わりに、循環部80と乾燥室22との間を連通又は遮断させるシャッタを設けて、イオン発生器81の作動時にそのシャッタを開放することで、排気ファン55の送風力により乾燥室22内の空気を循環部80に循環させてもよい。
【0143】
実施例2では、排気温サーミスタ73により測定される排気温度に基づいてイオン発生器81を作動させるか否かを判断するが、排気温度の代わりに、給気温サーミスタ72により測定される給気温度又は衣類温サーミスタ71により測定される衣類温度に基づいてイオン発生器81を作動させるか否かを判断してもよい。また、循環部80内に循環空気温サーミスタを配置して、循環空気温サーミスタにより測定される循環空気温度に基づいてイオン発生器81を作動させるか否かを判断してもよい。
【0144】
実施例2では、強制温調モードにおいて、燃焼装置63の加熱量を0速~1速に強制的に制御するが、本発明はこれに限られない。排気温度が所定の温度を超えない範囲で制御される限り、燃焼装置63の加熱量は適宜変更可能としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0145】
本発明は衣類乾燥機が設置される住宅や洗濯施設等に利用可能である。
【符号の説明】
【0146】
3…筐体
10…コントローラ(制御手段)
19…衣類
22…乾燥室
30…送風手段
63…燃焼装置(加熱手段)
73…排気温サーミスタ(温度測定部)
80…循環部
81…イオン発生器(機能成分吹出機構)
図1
図2
図3
図4
図5