(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024169976
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】通信装置の制御プログラム、通信装置の制御方法および通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 48/10 20090101AFI20241129BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20241129BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20241129BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W64/00 110
H04W64/00 140
H04W84/10 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086869
(22)【出願日】2023-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚
(72)【発明者】
【氏名】宮本 貴幸
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ52
5K067JJ54
(57)【要約】
【課題】無線通信の迅速な接続が可能となる通信装置の制御プログラム、通信装置の制御方法および通信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】制御プログラムは、画像形成装置104等の複数の画像形成装置との間で無線通信が可能に接続される携帯端末101を制御する制御プログラムである。この制御プログラムは、各画像形成装置との間での無線通信の電波強度を検出する電波検出工程と、各画像形成装置を識別する識別情報を取得する情報取得工程と、電波検出工程での検出結果と、情報取得工程での取得結果とに基づいて、複数の画像形成装置の中から、携帯端末101とペアリングがされる候補となる候補画像形成装置を決定する決定工程とを有し、各工程を、コンピュータであるCPU202に実行させる。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の外部装置との間で無線通信が可能に接続される通信装置を制御する制御プログラムであって、
前記各外部装置との間での前記無線通信の電波強度を検出する電波検出工程と、
前記各外部装置を識別する識別情報を取得する情報取得工程と、
前記電波検出工程での検出結果と、前記情報取得工程での取得結果とに基づいて、前記複数の外部装置の中から、前記通信装置とペアリングがされる候補となる候補外部装置を決定する決定工程と、を有し、
前記各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする通信装置の制御プログラム。
【請求項2】
前記通信装置と前記候補外部装置との間の距離を検出する距離検出工程を有し、
前記決定工程では、前記電波検出工程での検出結果として、前記電波強度が高い順に、前記距離検出工程で前記距離が検出される前記候補外部装置の距離検出順番を決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置の制御プログラム。
【請求項3】
前記距離検出順番に従って、前記候補外部装置との前記ペアリングを行う通信工程を有することを特徴とする請求項2に記載の通信装置の制御プログラム。
【請求項4】
前記距離が閾値以下であるか否かを判断する判断工程を有し、
前記判断工程での判断結果として、前記距離が閾値以下であると判断された場合には、前記ペアリングが行われた前記候補外部装置と前記無線通信が可能であることを特徴とする請求項3に記載の通信装置の制御プログラム。
【請求項5】
前記判断工程での判断結果として、前記距離が閾値以下ではないと判断された場合には、前記距離検出順番が次の前記候補外部装置との前記無線通信が可能であることを特徴とする請求項4に記載の通信装置の制御プログラム。
【請求項6】
前記距離検出工程では、UWB(Ultra Wide Band)を用いた測距機能により、前記距離を検出することを特徴とする請求項2に記載の通信装置の制御プログラム。
【請求項7】
前記決定工程では、前記外部装置の使用頻度と前記外部装置が有する機能とのうちの少なくとも1つの条件に応じて、前記複数の外部装置の中から、前記通信装置とペアリングがされる候補となる候補外部装置を優先的に決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置の制御プログラム。
【請求項8】
前記電波検出工程での検出結果と、前記情報取得工程での取得結果とを紐づけて記憶する記憶工程を有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置の制御プログラム。
【請求項9】
前記無線通信には、BLE(Bluetooth Low Energy)による通信が含まれることを特徴とする請求項1に記載の通信装置の制御プログラム。
【請求項10】
複数の外部装置との間で無線通信が可能に接続される通信装置を制御する方法であって、
前記各外部装置との間での前記無線通信の電波強度を検出する電波検出工程と、
前記各外部装置を識別する識別情報を取得する情報取得工程と、
前記電波検出工程での検出結果と、前記情報取得工程での取得結果とに基づいて、前記複数の外部装置の中から、前記通信装置とペアリングがされる候補となる候補外部装置を決定する決定工程と、を有することを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項11】
請求項1に記載の通信装置の制御プログラムで制御される通信装置と、
前記通信装置との間で無線通信が可能に接続される複数の外部装置と、を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項12】
前記通信装置は、携帯情報端末であり、前記外部装置は、画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置の制御プログラム、通信装置の制御方法および通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、スマートフォン等の高性能な携帯端末が普及している。携帯端末は、例えばLANを介して、画像形成装置と通信可能に接続される。この場合、携帯端末には、画像形成装置と連携するためのアプリケーションとして、画像形成装置連携アプリがインストールされることがある。画像形成装置連携アプリは、例えば、スキャン機能、プリント機能、ジョブ送信機能等を実行させることができる。例えば、プリント機能では、LAN上の画像形成装置を探索するとともに、文書データと、カラー印刷や両面印刷等の情報印刷設定情報とが付加された印刷ジョブを構成する。そして、この印刷ジョブを、LAN上で探索された画像形成装置に送信することにより、画像形成装置の印刷が行われる。
【0003】
また、このときの携帯端末と画像形成装置との間の通信は、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy(「Bluetooth」は登録商標))、UWB(Ultra Wide Band)の通信プロトコルに従って確立される。その他、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、NFC(Near Field Communication)等の通信プロトコルに従っても確立が可能である。特にBLEやUWBにより、携帯端末と画像形成装置との間の距離を測定することができる。そして、携帯端末と画像形成装置との間の距離が一定以内である場合には、携帯端末から画像形成装置への自動ログインを行うことができる。例えば特許文献1には、画像形成装置との距離を、画像形成装置から送信される信号の強度に基づいて算出して、当該強度が所定の強度を越えた場合に、画像形成装置にログイン可能な状態にする技術が開示されている。また、より精度よく距離情報を知りたい場合、UWB通信を用いることでBLEの電波強度から算出する方法よりも高精度に距離情報を取得することが可能である。また、特許文献2には、UWBによる測距(通信)を行うために必要な情報を、BLEによる通信で取得してから、UWBによる測距を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-125031号公報
【特許文献2】特開2022-50385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、電波強度の安定度によっては、測距精度が低くなる(例えば数メートル単位となる)という問題があった。そこで、特許文献2に記載の技術では、UWBを用いることにより、測距精度の低下を抑制している。また、特許文献2に記載の技術では、UWBによる測距を行う場合、接続対象の画像形成装置の識別情報(Config情報)を取得する必要がある。また、特許文献2に記載の技術では、携帯端末1台に対して、接続対象となる画像形成装置が1台であることが前提である。しかしながら、特許文献2に記載の技術では、携帯端末の周囲に複数の画像形成装置がある場合には、各画像形成装置との距離を測距することについては考慮されていない。UWBで各画像形成装置との距離を測距する場合、全画像形成装置に対して1台ずつBLEによる通信のペアリングをし、識別情報の取得を行う必要がある。また、携帯端末から一番近い画像形成装置への自動ログインを行いたい場合には、接続対象の画像形成装置との測距に時間がかかるという問題もある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、無線通信の迅速な接続が可能となる通信装置の制御プログラム、通信装置の制御方法および通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の通信装置の制御プログラムは、複数の外部装置との間で無線通信が可能に接続される通信装置を制御する制御プログラムであって、前記各外部装置との間での前記無線通信の電波強度を検出する電波検出工程と、前記各外部装置を識別する識別情報を取得する情報取得工程と、前記電波検出工程での検出結果と、前記情報取得工程での取得結果とに基づいて、前記複数の外部装置の中から、前記通信装置とペアリングがされる候補となる候補外部装置を決定する決定工程と、を有し、前記各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、無線通信の迅速な接続が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図1示す通信システムが有する携帯端末のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図1示す通信システムが有する画像形成装置のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図1示す通信システムが有する携帯端末のソフトウェアの構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図1示す通信システムが有する画像形成装置のソフトウェアの構成例およびソフトウェアが管理するデータ領域を示すブロック図である。
【
図6】
図1に示す通信システムで適応される測距方式を説明するための図である。
【
図7】
図2に示す携帯端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】
図7(d)に示す接続確認用デバイス検索画面を操作して、目の前の画像形成装置と接続するまでの処理を示すフローチャートである。
【
図9】画像形成装置の識別情報と、画像形成装置の電波強度と、UWBで測距を行う画像形成装置の優先順位との関係の表を示す図である。
【
図10】第2実施形態に係る通信システムの携帯端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【
図11】目の前の画像形成装置と接続するまでの処理を示すフローチャートである。
【
図12】画像形成装置の識別情報と、画像形成装置の電波強度と、優先条件の一致結果と、UWBで測距を行う画像形成装置の優先順位との関係の表を示す図である。
【
図13】第3実施形態に係る通信システムの携帯端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本発明を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせることもできる。
【0011】
<第1実施形態>
以下、
図1~
図9を参照して、第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、通信システム1000は、通信装置としての携帯端末(携帯情報端末)101と、通信装置との間で無線通信が可能な外部装置としての画像形成装置104、画像形成装置105、画像形成装置106、画像形成装置107とを有する。携帯端末101は、後述する通信装置の制御プログラムで制御されるコンピュータを有し、画像形成装置104~画像形成装置107のいずれかに対して印刷ジョブを送信することができる。画像形成装置104~画像形成装置107は、画像を形成するMFP(Multi-Function Peripheral)等の装置であり、例えば、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクス送信機能等を有する。通信システム1000では、携帯端末101、画像形成装置104~画像形成装置107は、LAN(Local Area Network)103を介して互いに接続されている。これにより、互いに情報の送受信を行うことができる。また、携帯端末101、画像形成装置104~画像形成装置107は、LAN(Local Area Network)103を介してインターネット130にも接続される。
【0012】
通信システム1000は、無線LANターミナル102を有する。無線LANターミナル102は、一般的なネットワーク・ルーター機能を有する無線LANの親機であり、例えば家庭内や会社内等でWi-Fi(登録商標)による無線LANを可能とする。また、携帯端末101は、Wi-Fi機能を有効にすることにより、無線LANターミナル102を介してLAN103に接続されるものとする。携帯端末101は、無線LANターミナル102による無線LANエリアに入ることにより、予め設定されている認証情報を用いて、自動的にLAN103のネットワークに参加することができる。
【0013】
携帯端末101は、無線信号108を送受信する。画像形成装置104は、無線信号109を送受信する。画像形成装置105は、無線信号110を送受信する。画像形成装置106は、無線信号111を送受信する。画像形成装置107は、無線信号112を送受信する。無線信号108~無線信号112は、それぞれ、BLE(Bluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標))による無線信号である。また、無線信号108~無線信号112がそれぞれ到達し合う装置間においては、WPAN(wireless personal area Network)を形成することができる。本実施形態では、携帯端末101は、画像形成装置107から十分に離れており、画像形成装置107のBluetoothチップが発信するビーコンを受信するのが困難となっている。携帯端末101は、無線信号121を送受信する。画像形成装置104は、無線信号122を送受信する。画像形成装置105は、無線信号123を送受信する。画像形成装置107は、無線信号124を送受信する。なお、本実施形態では、画像形成装置106は、UWBによる無線信号の送受信が不可能な装置とする。無線信号121~無線信号124は、それぞれ、UWB(Ultra Wide Band)による無線信号である。通信システム1000では、UWBを用いた測距機能により、携帯端末101と、画像形成装置104、画像形成装置105および画像形成装置107との間の距離を検出することができる(距離検出工程)。また、無線信号121~無線信号124が到達し合う装置間においては、WPAN(wireless personal area Network)を形成することができる。前述したように、本実施形態では、携帯端末101は、画像形成装置107から十分に離れている。そのため、携帯端末101は、画像形成装置107のUWB電波を受信するのが困難となっている。
【0014】
図2は、
図1示す通信システムが有する携帯端末のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
図2に示す携帯端末101は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の携帯可能な端末であり、通信装置の制御プログラムによって制御される。携帯端末101は、CPU202、ROM203、RAM204、Network_Controller205、音声制御部206、表示制御部207、入力制御部208、記憶装置209を有する。また、携帯端末101は、位置検出制御部210、無線LAN通信部211、携帯電話データ通信部212、BLE通信部213、マイク・スピーカ214、ディスプレイ215、タッチパネル216を有する。また、携帯端末101は、GPSセンサ217、UWB通信部218、方向検出制御部219、ジャイロセンサ221、加速度検出制御部220、加速度センサ222を有する。携帯端末101が有するこれらのハードウェアの各構成要素は、システムバス201を介して、互いに通信可能に接続されている。なお、携帯端末101は、音声制御部206、位置検出制御部210、マイク・スピーカ214が省略されていてもよい。また、携帯端末101は、GPSセンサ217、方向検出制御部219、ジャイロセンサ221、加速度検出制御部220、加速度センサ222、携帯電話データ通信部212が省略されていてもよい。
【0015】
ROM203には、携帯端末101におけるオペレーティングシステム(OS)、通話やデータ通信を制御するアプリケーション、通信装置の制御プログラム(通信装置の制御方法)の各種プログラム等が格納されている。なお、通信装置の制御プログラムは、携帯端末101に記憶されているのに限定されず、例えば、画像形成装置に記憶されていてもよいし、携帯端末101と画像形成装置途に分散して記憶されていてもよい。オペレーティングシステム、アプリケーション等は、CPU202(コンピュータ)によって実行される。また、通信装置の制御プログラム、すなわち、後述する電波検出工程、情報取得工程、決定工程等の各工程もCPU202によって実行される。データ通信を制御するアプリケーションとしては、例えば、印刷アプリケーションやMailソフト、Webブラウザ等がある。RAM204は、プログラムを実行するためのワークメモリエリアである。また、RAM204は、プログラム実行時にデータ等を一時的に記憶するためのメモリでもある。記憶装置209は、不揮発性の記憶装置であり、携帯端末101の再起動後も保持される必要が各種動作モード設定や、稼働ログ等が記憶される。Network_Controller205は、無線LANターミナル102を介して、無線LAN通信部211、携帯電話データ通信部212、BLE通信部213、UWB通信部218での通信制御を行う。無線LAN通信部211は、LAN103のネットワークに参加するための通信部である。携帯電話データ通信部212は、携帯キャリアが提供するネットワークに参加するための通信部である。BLE通信部213は、BLEによる無線信号が到達し合う周辺の装置間において、WPANを形成するための通信部である。UWB通信部218は、UWBによる無線信号が到達し合う周辺の装置間において、測距やデータ通信を行うWPANを形成するための通信部である。一般的に装置が無線LANのネットワークに参加可能な場合には、Network_Controller205は、無線LANの接続を優先する。携帯端末101が無線LANのネットワークエリアから外れた場合には、携帯キャリアが提供する無線通信ネットワークへ参加させるように排他制御される。なお、BLE通信やUWB通信においては、通信の目的を達するために独立して通信機能が制御可能になっている。
【0016】
音声制御部206は、例えば通話アプリケーションが起動され、携帯端末101のユーザが電話をしているときに作動する。マイク・スピーカ214では、音声データの入出力が行われる。音声制御部206は、その音声データと音声データ制御プログラムとの仲介を行う。表示制御部207は、ディスプレイ215で出力される情報の制御を行う。入力制御部208は、タッチパネル216上でユーザによって指示された情報の制御を行う。音声制御部206、表示制御部207、入力制御部208によって携帯端末101上で起動するアプリケーションは、ネットワーク通信情報や携帯端末101の作動情報等をユーザに提供することができる。位置検出制御部210は、GPSセンサ217から携帯端末101の位置情報を取得して、オペレーティングシステムに提供する。方向検出制御部219は、ジャイロセンサ221から携帯端末101の方向情報を取得して、オペレーティングシステムに提供する。加速度検出制御部220は、加速度センサ222から携帯端末101の加速度情報を取得して、オペレーティングシステムに提供する。
【0017】
携帯端末101は、UWB通信部218を介して、画像形成装置104、画像形成装置105、画像形成装置107との距離を測定するための測距通信を行うことできる。UWB通信部218は、少なくとも測距通信の方法として、
図6に示すTWR(Two Way Ranging)に対応している。携帯端末101は、UWB通信部218を介して測距要求データを送信し、当該データに対応する測距応答データを受信する。携帯端末101は、CPU202がデータ処理を行って距離を計算し、その距離情報をアプリケーションからの要求タイミングに応じて提供することができる。
【0018】
図3は、
図1示す通信システムが有する画像形成装置のハードウェアの構成例を示すブロック図である。なお、画像形成装置のハードウェアの構成については、画像形成装置104のハードウェアの構成を代表して説明する。
図3に示すように、画像形成装置104は、コントローラ1200、スキャナ10、プリンタ20、操作部140を有する。コントローラ1200は、スキャナ10、プリンタ20の作動を制御する。また、コントローラ1200は、LAN103を介して接続されている携帯端末101やプリントサーバ150等の外部情報機器との通信を統括的に制御する。ユーザは、操作部140によって各種の操作を行うことができる。スキャナ10は、照明ランプや走査ミラー等を有し、操作部140からの指示に従って画像情報を読み取る。プリンタ20は、感光体ドラムや定着器を有し、操作部140からの指示に従って画像データを用紙に印刷する。
【0019】
図3に示すように、コントローラ1200は、CPU1201、RAM1202、ROM1203、HDD(ハードディスクドライブ)1204、Image_BusI/F1205、操作部I/F1206、システムバス1207を有する。また、コントローラ1200は、スキャナ・プリンタ通信I/F1208、ネットワーク部1210、モデム部1211、デバイスI/F1220、画像回転部1230、画像圧縮部1240、RIP(ラスタイメージプロセッサ)1260を有する。また、コントローラ1200は、Wi-Fi通信部1271、BLE通信部1272、UWB通信部1273、スキャナ画像処理部1280、プリンタ画像処理部1290、画像バス2008を有する。
【0020】
Wi-Fi通信部1271、BLE通信部1272、UWB通信部1273は、携帯端末101と無線通信が可能な通信部である。RIP1260は、携帯端末101から受信した印刷ジョブに含まれるPDLコードをビットマップイメージに展開する。スキャナ画像処理部1280は、スキャナ10から入力された画像データに対して、例えば補正、加工、編集等を行う。プリンタ画像処理部1290は、プリンタ20で出力(印刷)される画像データに対して、例えば補正、解像度変換等を行う。画像回転部1230は、画像データの回転を行う。画像圧縮部1240は、多値画像データをJPEGに、2値画像データをJBIG、MMRまたはMHに圧縮伸張処理を行う。デバイスI/F1220は、コントローラ1200と、スキャナ10およびプリンタ20とを接続して、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。画像バス2008は、画像データを高速で転送する。
【0021】
CPU1201は、画像形成装置104を統括的に制御する制御部である。CPU1201は、システムバス1207を介して、RAM1202等と通信可能に接続されている。RAM1202は、CPU1201が動作するためのシステムワークメモリである。また、RAM1202は、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。操作部I/F1206は、操作部140に表示される画像データを操作部140に対して出力する。また、操作部I/F1206は、操作部140を介して入力されたユーザからの情報をCPU1201に伝達する。ネットワーク部1210は、LAN103に接続されたプリントサーバ150等との間での通信(送受信)を行う。モデム部1211は、公衆回線3001に接続されたファクシミリ装置(不図示)との間での通信(送受信)を行う。ROM1203には、例えば、CPU1201が実行するブートプログラム等が格納されている。HDD1204には、例えば、システムソフトウェア、画像データ、ソフトウェアカウンタ値等が格納されている。本実施形態では、HDD1204またはRAM1202には、プリントジョブやコピージョブ実行時の、ユーザ名や印刷部数、カラー印刷等の出力属性情報、また、ジョブ実行時の履歴がジョブログ情報として記録管理されている。スキャナ・プリンタ通信I/F1208は、スキャナ10およびプリンタ20と通信を行う。Image_BusI/F1205は、システムバス1207と画像バス2008とを接続して、データ構造を変換する。
【0022】
図4は、
図1示す通信システムが有する携帯端末のソフトウェアの構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、ソフトウェアには、OS420、MFPアプリケーション400が含まれている。OS420、MFPアプリケーション400は、CPU202がROM203や記憶装置209に記憶されている制御プログラムを読み出すことによって実現される。
図4に示すように、OS420は、携帯端末101全体の動作を制御するためのソフトウェアである。携帯端末101には、MFPアプリケーション400を含め、その他に様々なアプリケーションをインストールすることができる。OS420は、これらのアプリケーションとの間で情報を送受信して、アプリケーションからの指示に従って、ディスプレイ215に表示される画面の変更を行う。また、OS420は、各種ハードウェアを制御するためのデバイスドライバ群を有し、OS420上で動作するアプリケーションに対して、各種ハードウェアを利用するためAPIを提供する。
【0023】
MFPアプリケーション400は、携帯端末101にインストールされたアプリケーションである。携帯端末101では、MFPアプリケーション400を介して、画像形成装置104等の画像形成装置に対して、例えば、プリントやスキャン、または、画像形成装置の操作画面への遠隔操作等を行うことができる。MFPアプリケーション400は、画面制御部401、通信部402、近傍MFP検索部403、計時部404、印刷ジョブ生成部405、アプリ記憶部406、スキャンジョブ制御部407、ドキュメント管理部408、MFP検索部409を有する。
【0024】
画面制御部401は、OS420を介してディスプレイ215に表示される画面を制御する。これにより、MFPアプリケーション画面がディスプレイ215に表示される。また、画面制御部401は、タッチパネル216を介して入力されたユーザからの操作指示を判別する。通信部402は、OS420を介して、無線LAN通信部211、BLE通信部213、UWB通信部218による無線通信を制御して、コマンドの送受信等を行う。印刷ジョブ生成部405は、印刷ジョブを生成する。印刷ジョブ生成部405で生成された印刷ジョブは、無線LAN通信部211によって、例えば画像形成装置104に送信される。これにより、画像形成装置104で印刷が実行される。スキャンジョブ制御部407は、無線LAN通信部211を介して、例えば画像形成装置104にスキャン指示を行う。そして、スキャンジョブ制御部407は、画像形成装置104から受信したスキャンデータを表示する。スキャンデータは、アプリ記憶部406に記憶される。アプリ記憶部406に記憶されたスキャンデータは、ドキュメント管理部408によって管理される。近傍MFP検索部403は、BLE通信部213、UWB通信部218を介して、画像形成装置104等を検索する。具体的には、近傍MFP検索部403は、BLE通信部213によって受信されたビーコンを用いて、画像形成装置104の検索と、画像形成装置104に対する測距と、UWBのConfig情報の取得とを行う。また、UWB通信部218により、詳細な測距を行うことができる。MFP検索部409は、タッチパネル216を介してユーザが選択した画像形成装置(例えば画像形成装置104)に対して、構成情報取得用データを生成する。構成情報取得用データは、無線LAN通信部211によって、LAN103上のいずれかの画像形成装置に送信される。MFP検索部409は、該当する画像形成装置からのレスポンスを受信する。この受信結果は、アプリ記憶部406に記憶される。なお、アプリ記憶部406には、受信結果の他に、種々の情報が一時的に記憶される。計時部404は、時間を計る。
【0025】
図5は、
図1示す通信システムが有する画像形成装置のソフトウェアの構成例およびソフトウェアが管理するデータ領域を示すブロック図である。なお、画像形成装置のソフトウェアの構成およびソフトウェアが管理するデータ領域については、画像形成装置104のソフトウェアの構成およびソフトウェアが管理するデータ領域を代表して説明する。
図5に示すように、画像形成装置104は、印刷アプリケーション501、プラットフォーム510を有する。印刷アプリケーション501は、画像形成装置104のOS上で動作するアプリケーションとしてROM1203にインストールされている。本実施形態では、印刷アプリケーション501には、UI502、端末装置探索503、印刷504、ログイン認証507、送信513、コピー514、読み取り515が含まれている。ログイン認証507には、ユーザカウント509が含まれている。プラットフォーム510は、Linux(登録商標)等のオペレーティングシステム、JAVA(登録商標)のバーチャルマシン、OSGi(登録商標)フレームワーク、デバイスドライバ群を含んで構成されている。なお、「OSGiフレームワーク」とは、OSGi Alliance(標準化団体)が定義したJAVAベースのサービスプラットフォームである。プラットフォーム510は、各種ハードウェアを制御するためのデバイスドライバ群を有し、プラットフォーム510上で動作するアプリケーションに対して、ハードウェアを利用するためのAPIを提供する。本実施形態では、プラットフォーム510には、BLE通信制御部505、UWB通信制御部506、Wi-Fi通信制御部512、プリントジョブ508、ドキュメント511が含まれている。なお、プリントジョブ508、ドキュメント511、ユーザカウント509は、ソフトウェアがRAM1202やHDD1204に記憶して管理されるデータの領域を示す。
【0026】
BLE通信制御部505は、BLE通信部1272を制御するためのデバイスドライバである。UWB通信制御部506は、UWB通信部1273を制御するためのデバイスドライバである。Wi-Fi通信制御部512は、Wi-Fi通信部1271を制御するためのデバイスドライバである。なお、図示は省略するが、プラットフォーム510には、プリンタ20を制御するプリンタモジュール、スキャナ10を制御するスキャナモジュール、ネットワーク部1210を制御するためのデバイスドライバ(NW通信制御部)等も含まれている。プラットフォーム510は、プリントジョブ508、ユーザカウント509のデータを読み書きするためのAPIを印刷アプリケーション501に提供する。
【0027】
UI501、コピー514、端末装置探索503、印刷504、読み取り504、送信513、ログイン認証507は、それぞれ、プラットフォーム510上で動作するアプリケーションである。これらのアプリケーションは、各種機能を提供するユーザインタフェースを操作部140に表示する。コピー514は、プラットフォームを510介して、読み取り504と印刷504とを制御してコピーを実行する。印刷504は、ドキュメント511に格納されたドキュメントデータやプリントジョブ508に保存されたプリントジョブを印刷する機能を提供する。コピーや印刷の出力は、プラットフォーム510のAPIを介して実行される。また、コピーや印刷による出力枚数は、ユーザカウント509に記録される。送信513は、読み取り507から取得されたドキュメントデータを外部に送信する機能を提供する。UI502は、例えば、コピー、プリント、データ送信等のアプリケーション固有の機能を操作部140上で選択するためのメニュー画面等を提供するモジュールである。ログイン認証サービス312は、画像形成装置104をユーザが利用する際のログイン機能を提供するモジュールである。
【0028】
端末装置探索503は、画像形成装置104が接続されるLAN103において、画像形成装置104がmDNS(multicast Domain Name System)に対応するネットワーク機器を探索する。この探索には、BLE通信制御部505、UWB通信制御部506、Wi-Fi通信制御部512が用いられる。そして、LAN103上、または、Wi-Fiで通信が到達可能な装置の中から、携帯端末101で印刷指示可能な、すなわち、印刷アプリケーション501がサポートしている画像形成装置に、画像形成装置104の詳細情報を送信する機能が提供される。なお、この提供は、例えば、IPP(internet printing protocol)によって行われる。また、ここでの通信方式については、mDNS、IPPに限定されない。端末装置探索503は、BLE、UWB、Wi-Fiで送受信が可能なWPAN内において、または、LAN103内において、携帯端末101が印刷指示可能な画像形成装置を探索する機能についても提供する。また、端末装置探索503は、UWB通信制御部506により、携帯端末101または他の画像形成装置105等との距離計測のための通信相手の特定処理と、通信制御とを行って、距離情報を取得する機能を提供する。印刷504は、携帯端末101からの印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する機能を提供する。また、この印刷処理には、例えば、受信ジョブを一時的に溜め置き印刷する機能や、印刷ジョブをUWB通信制御部506から提供される距離情報に基づいて印刷を実施する機能が含まれていてもよい。
【0029】
図6は、
図1に示す通信システムで適応される測距方式を説明するための図である。
図6に示す測距方式は、IEEE802.15.4グループにて規定されている、TAGとAnchorと間の距離を測距する手法を示す。この手法は、空間中を電波が伝わる速度に基づく単位距離当たりのフレーム到達時間(ToA:Time Of Arrival)66を計算することによって、距離の計測が行われる手法である。具体的には、
図6に示す測距方式は、TAGとAnchorとの双方向でフレームを送信行うTwo Way Rainging(TWR)の測距手法を示す。TWRでは、測距の主体をAnchorが担い、TAGが測距対象となる。
【0030】
図6に示すように、Anchor61は、TAG62との距離を計測する場合には、TAG62に対してPOLLフレーム63を発行する。POLLフレーム63を受信したTAGは、POLLフレーム63の発行先が自身宛であることを認識する。TAG62は、POLLフレーム63を受信した瞬間から、予め設定されている時間(Treply)経過した後に、RESPフレーム64をTAG62に対して送信する。このRESPフレーム64には、Treply値65が付与されている。ここで、POLLフレーム63の発行先が自身宛であることを認識するための情報を「Config情報」と言う。このTAG62が有するConfig情報により、Anchor61は、測距が可能となる。RESPフレーム64を受信したAnchor61は、POLLフレーム63とRESPフレーム64との伝達に要したToA66を計算する。この計算は、POLLフレーム63の発行からRESPフレーム64を受信したまでの時間(Tround)67と、RESPフレーム64に含まれるTreply値65とを用いて行われる。そして、このToA66と電波の伝搬速度(光速)とに基づいて、TAG62までの距離を算出することができる。通信システム1000では、TWRによる測距方式によって、携帯端末101と画像形成装置(例えば画像形成装置104)との間の距離の計測が可能である。この場合、例えば、携帯端末101をAnchor61とし、画像形成装置をTAG62とする。なお、携帯端末101をTAG62とし、画像形成装置をAnchor61としてもよい。本実施形態では、UWB通信制御部506がPOLLフレーム63、RESPフレーム64の送受信と、各種の演算とを行って、測距が可能となっている。
【0031】
図7は、
図2に示す携帯端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。この
図7を参照して、ペアリングされる所望の画像形成装置を検索するときの操作について説明する。携帯端末101を起動することにより、
図7(a)に示すホーム画面710がディスプレイ215に表示される。ホーム画面710には、複数のアイコンが含まれており、これらのアイコンのうちの1つがMFPアプリアイコン711となっている。MFPアプリアイコン711は、MFPアプリケーション400を表すアイコンである。MFPアプリアイコン711を操作する(タップする)、すなわち、選択することにより、MFPアプリケーション400が起動する。
【0032】
MFPアプリケーション400が起動することにより、
図7(b)に示すアプリホーム画面720がディスプレイ215に表示される。アプリホーム画面720には、選択デバイスアイコン721、デバイス検索ボタン722、文書印刷実行ボタン723等が含まれている。選択デバイスアイコン721は、携帯端末101に現在接続されている画像形成装置を表す。なお、携帯端末101に現在接続されている画像形成装置が無い場合には、選択デバイスアイコン721に代えて、メッセージ「No Printer」が表示される。デバイス検索ボタン722は、画像形成装置を検索するときに操作されるボタンである。文書印刷実行ボタン723を操作する(押下する)ことにより、選択中の画像形成装置での印刷条件を設定する印刷設定画面(不図示)がディスプレイ215に表示される。そして、この印刷設定画面に含まれるプリントボタンを操作することにより、選択中の画像形成装置での印刷処理を実行させることができる。
【0033】
デバイス検索ボタン722を操作することにより、
図7(c)に示すデバイス選択画面730がディスプレイ215に表示される。デバイス選択画面730には、プリンタ選択ボタン731、デバイスリスト732、自動検索メニュー733、手動検索メニュー734、プリンタボタン735等が含まれている。プリンタ選択ボタン731は、画像形成装置を選択するときに操作されるボタンである。デバイスリスト732は、MFPアプリケーション400に登録されている画像形成装置のリストを表示する。自動検索メニュー733は、画像形成装置を自動的に検索するときに操作されるボタンである。自動検索メニュー733を操作することにより、無線LAN通信部211を経由してネットワーク上の画像形成装置を検索することができる。手動検索メニュー734は、画像形成装置を手動で検索するときに操作されるボタンである。手動検索メニュー734を操作することにより、IPアドレスやドメイン名等を入力可能なIP入力画面(不図示)がディスプレイ215に表示される。そして、IP入力画面に必要な情報を入力することにより、該情報に基づいた画像形成装置を検索することができる。近くのプリンタボタン735は、携帯端末101付近の画像形成装置を検索して、携帯端末101に最も近い画像形成装置と接続するときに操作されるボタンである。
【0034】
近くのプリンタボタン735を操作することにより、
図7(d)に示す接続確認用デバイス検索画面740がディスプレイ215に表示される。接続確認用デバイス検索画面740には、ポップアップ画面741、ボタン742、ボタン743が含まれている。接続確認用デバイス検索画面740では、ポップアップ画面741は、UWBでの測距を用いて目の前の画像形成装置と接続することをユーザに確認するための画面である。ここで「目の前の画像形成装置」とは、携帯端末101との距離が所定の一定距離以内にある画像形成装置のことである。ボタン742は、ポップアップ画面741での表示内容に同意する旨の「はい」ボタンである。ボタン742を操作することにより、目の前の画像形成装置の接続を行うことができる。ボタン743は、ポップアップ画面741での表示内容を拒否する旨の「いいえ」ボタンである。ボタン743を操作することにより、目の前の画像形成装置の接続がキャンセルされて、アプリホーム画面720(
図7(b)参照)が再度表示される。
【0035】
図7(e)に示すデバイス接続後アプリホーム画面750は、デバイスアイコン751が、
図7(b)に示すアプリホーム画面720の選択デバイスアイコン721と異なる。デバイスアイコン751は、デバイス選択画面730のプリンタ選択ボタン731で選択された画像形成装置を表す。
【0036】
図8は、
図7(d)に示す接続確認用デバイス検索画面を操作して、目の前の画像形成装置と接続するまでの処理を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートに基づくプログラムは、例えばROM203または記憶装置209に記憶されており、CPU202によってRAM204に読み出されることにより、実行される。また、このプログラムは、
図7(d)に示す接続確認用デバイス検索画面740が表示された状態から開始される。ステップS801では、携帯端末101のCPU202は、接続確認用デバイス検索画面740のボタン742が操作されたと判断した場合に、BLE通信部213を作動する。これにより、携帯端末101の周辺の画像形成装置(画像形成装置104等)からのBLEビーコンの受信処理が開始される。
【0037】
ステップS802では、CPU202は、ステップS801でのBLEビーコンの受信処理によって、画像形成装置からのBLEビーコンを一定時間以内に受信したか否かを判断する。ステップS802での判断の結果、BLEビーコンを一定時間以内に受信したと判断された場合には、処理はステップS803に進む。一方、ステップS802での判断の結果、BLEビーコンを一定時間以内に受信していないと判断された場合には、処理はステップS815に進む。
【0038】
ステップS803では、CPU202は、BLE通信部213の電波強度検出部223を作動させる。これにより、ステップS802でBLEビーコンを受信したと判断された各画像形成装置に対して、当該各画像形成装置と携帯端末101との間でのBLEビーコン(無線通信)の電波強度を測定する、すなわち、検出することができる(電波検出工程)。また、ステップS803では、ステップS802でBLEビーコンを受信したと判断された各画像形成装置を識別する識別情報も取得される(情報取得工程)。
【0039】
ステップS804では、CPU202は、ステップS803で取得された各画像形成装置における電波強度(電波検出工程での検出結果)と、各画像形成装置の識別情報(情報取得工程での取得結果)とを紐づける。そして、CPU202は、当該紐づけられた電波強度と識別情報とを検索結果リストとしてアプリ記憶部406に追加して記憶する(記憶工程)。この検索結果リストに含まれる画像形成装置は、携帯端末101とペアリングがされる候補となる候補画像形成装置である。このように通信システム1000では、候補画像形成装置として、画像形成装置104~画像形成装置107を決定することができる(決定工程)。
【0040】
ステップS805では、CPU202は、ステップS804で得られた検索結果リストを参照して、電波強度の高い画像形成装置から順に、UWBで測距を行う優先順位(距離検出順番)を決定する。前述したように本実施形態では、画像形成装置106は、UWBによる無線信号の送受信が不可能な装置である。そのため、画像形成装置106は、UWBで測距を行う優先順位からは外される。従って、候補画像形成装置は、画像形成装置104、画像形成装置105、画像形成装置107に絞られる。
【0041】
図9は、画像形成装置の識別情報と、画像形成装置の電波強度と、UWBで測距を行う画像形成装置の優先順位との関係の表を示す図である。例えば、
図9中の一番上の画像形成装置では、画像形成装置の識別情報として、画像形成装置の名称が「MF1300」であり、画像形成装置のIPアドレスが「115.24.3.44」となっている。また、画像形成装置の電波強度としては、「-15dBm」となっている。
図12中の上から2番目の画像形成装置では、画像形成装置の識別情報として、画像形成装置の名称が「MF1400」であり、画像形成装置のIPアドレスが「115.24.3.45」となっている。また、画像形成装置の電波強度としては、「-25dBm」となっている。
図12中の上から3番目の画像形成装置では、画像形成装置の識別情報として、画像形成装置の名称が「MF2000」であり、画像形成装置のIPアドレスが「115.24.3.47」となっている。また、画像形成装置の電波強度としては、「-30dBm」となっている。そして、これらを鑑みて、UWBで測距を行う画像形成装置の優先順位は、「MF1300」が「1番」となり、「MF1400」が「2番」となり、「MF2000」が「3番」となっている。このような優先順位をつけることにより、目の前の画像形成装置を発見するまでの期間が短縮され、当該画像形成装置との接続時の操作性が向上する。例えば、「MF1300」が画像形成装置104となり、「MF1400」が画像形成装置105となり、「MF2000」が画像形成装置107となる。
【0042】
ステップS806では、CPU202は、優先順位がつけられた画像形成装置をその優先順位に沿ってUWB測距を行うため、「N=1」として初期化する。
【0043】
ステップS807では、CPU202は、ステップS805で決定した優先順位に基づいて、優先順位がN番目の画像形成装置に対して、携帯端末101との接続を確立するために、BLEのペアリングを行う(通信工程)。すなわち、CPU202は、UWBで測距を行う優先順位に従って、候補画像形成装置とのBLEのペアリングを行う。なお、BLEのペアリング方法については、公知の技術のため説明は省略する。
【0044】
ステップS808では、CPU202は、BLE通信部213を作動させて、BLEのGATT通信を行う。これにより、UWBで測距を行うために必要なUWBのConfig情報を取得することができる。
【0045】
ステップS809では、CPU202は、UWB通信部218を作動させて、ステップS808で取得したConfig情報を使用し、接続対象となり得る画像形成装置とUWBのTWR通信を行う。これにより、画像形成装置に対する測距処理が行われて、当該画像形成装置との距離を取得することができる。
【0046】
ステップS810では、CPU202は、ステップS809で取得した距離が、予め設定された閾値(一定距離)以下であるか否かを判断する(判断工程)。ステップS810での判断の結果、距離が閾値以下であると判断された場合には、処理はステップS811に進む。一方、ステップS810での判断の結果、距離が閾値以下ではないと判断された場合には、処理はステップS812に進む。
【0047】
ステップS811では、CPU202は、接続対象の画像形成装置(ペアリングが行われた候補画像形成装置)と接続処理、すなわち、画像形成装置へのログインを行う。この接続方法としては、特に限定されず、例えば、BLEによる接続方法でもよいし、Wi-Fiによる接続方法でもよいし、UWBによる接続方法でもよい。
【0048】
ステップS812では、CPU202は、優先順位が次の画像形成装置との距離測定を行うために、ペアリングしていない(距離測定が完了していない)画像形成装置が探索結果リストに有るか否かを判断する。ステップS812での判断の結果、画像形成装置が探索結果リストに有ると判断された場合には、処理はステップS813に進む。一方、ステップS812での判断の結果、画像形成装置が探索結果リストに無いと判断された場合には、処理はステップS814に進む。
【0049】
ステップS813では、CPU202は、優先順位Nをインクリメントして、「N=N+1」とする。ステップS813実行後、処理はステップS807に戻り、それ以降のステップを順次実行する。
【0050】
ステップS814では、CPU202は、目の前に画像形成装置が無いと判断して、画像形成装置との接続が失敗下の旨の接続失敗通知(不図示)をディスプレイ215に表示して、処理は終了する。
【0051】
ステップS802実行後のステップS815では、CPU202は、BLEビーコンを発信する画像形成装置が無い旨の画像形成装置不検出エラー通知(不図示)をディスプレイ215に表示して、処理は終了する。
【0052】
以上のように通信システム1000では、携帯端末101は、BLEビーコンの電波強度に基づいて、UWBのConfig情報を要求し、UWBによる測距を行うことができる。これにより、携帯端末101の周辺の全ての画像形成装置と通信する必要性が低減される。そして、UWBによる測距結果に基づいて、目の前の画像形成装置に対する無線通信の迅速な接続が可能となる。なお、本実施形態では、MFPアプリケーション400を起動して、接続確認用デバイス検索画面740のボタン742(
図7(d)参照)を操作することにより、目の前の画像形成装置との接続処理が開始されるが、これに限定されない。例えば、予め設定で自動接続を許可しておくことにより、MFPアプリケーション400を起動したタイミングで、目の前の画像形成装置との接続処理が開始されてもよい。また、MFPアプリケーション400をバックグラウンド処理で起動しておき、所定の期間ごとに、目の前の画像形成装置との接続処理が開始されてもよい。
【0053】
<第2実施形態>
以下、
図10~
図12を参照して、第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。第1実施形態では、BLEビーコンの電波強度に基づいて優先順位をつけることにより、目の前の画像形成装置への接続を行った。しかしながら、例えば、ユーザが普段使う画像形成装置や、特定の機能が搭載されている画像形成装置に優先して接続したい場合がある。本実施形態では、このような場合に適した処理について説明する。
図10は、第2実施形態に係る通信システムの携帯端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。この
図10を参照して、優先条件の設定方法ついて説明する。携帯端末101を起動することにより、
図10(a)に示すホーム画面710がディスプレイ215に表示される。ホーム画面710のMFPアプリアイコン711を操作することにより、MFPアプリケーション400が起動する。
【0054】
MFPアプリケーション400が起動することにより、
図10(b)に示すアプリホーム画面720がディスプレイ215に表示される。アプリホーム画面720には、選択デバイスアイコン721、デバイス検索ボタン722、文書印刷実行ボタン723の他に、さらに、設定ボタン1021が含まれている。
【0055】
設定ボタン1021を操作することにより、
図10(c)に示すアプリ設定画面1030がディスプレイ215に表示される。アプリ設定画面1030には、優先機能イネーブルボタン1031、登録プリンタ設定ボタン1032、優先条件設定1033等が含まれている。優先機能イネーブルボタン1031は、ユーザによって設定される優先条件に沿って、優先順位を決定する優先機能の有効(ON)/無効(OFF)を切り換えるボタンである。登録プリンタ設定ボタン1032は、MFPアプリケーション400上で登録されている登録画像形成装置の変更や追加を行うときに操作されるボタンである。優先条件設定1033は、優先条件の設定を変更するときに操作されるボタンである。
【0056】
登録プリンタ設定ボタン1032を操作することにより、
図10(d)に示す登録プリンタ設定用のアプリ設定画面1040がディスプレイ215に表示される。アプリ設定画面1040には、追加ボタン1041、プリンタパネル1042、お気に入り登録ボタン1043等が含まれている。追加ボタン1041は、登録画像形成装置を追加するときに操作されるボタンである。プリンタパネル1042には、登録画像形成装置が表示される。また、プリンタパネル1042の各登録画像形成装置には、お気に入り登録ボタン1043が隣り合って表示されている。お気に入り登録ボタン1043を操作することにより、画像形成装置をお気に入りの画像形成装置として登録することができる。この登録情報は、全てアプリ記憶部406に記憶される。
【0057】
また、アプリ設定画面1030の優先条件設定1033(
図10(c)参照)を操作することにより、
図10(e)に示す優先条件設定用のアプリ設定画面1050がディスプレイ215に表示される。アプリ設定画面1050には、イネーブルボタン1051、印刷条件設定1052等が含まれている。イネーブルボタン1051は、お気に入りの画像形成装置を優先(ON)/優先せず(OFF)を切り換えるボタンである。印刷条件設定1052では、印刷条件として、カラー/白黒のどちらかを優先するか、ADF(Auto Document Feeder)の有無等の項目が挙げられている。印刷条件設定1052での印刷条件を設定することにより、携帯端末101と接続される画像形成装置を自動で選択する際、ユーザが使用したい機能に沿って優先順位を変更することが可能となる。なお、印刷条件設定1052で設定された印刷条件は、アプリ記憶部406に記憶される。そして、この記憶状態は、MFPアプリケーション400が終了しても維持される。
【0058】
図11は、目の前の画像形成装置と接続するまでの処理を示すフローチャートである。
図11に示すフローチャートは、
図8に示すフローチャートのステップS804とステップS805に代えて、ステップS1004とステップS1005とを有すること以外は
図8に示すフローチャートと同様である。ステップS1004では、CPU202は、BLE通信部213で受信したBLEビーコンからの画像形成装置の情報に基づいて、前述したユーザが設定した優先条件に一致していることを判断して、その判断結果を探索結果リストに追加する。判断方法としては、特に限定されず、例えば、まず、アプリ記憶部406に記憶されている優先条件の項目と、BLE通信部213で受信したBLEビーコンからの画像形成装置の情報とを比較する。そして、当該情報が優先条件の項目を全て満足している場合には、一致していると判断し、それ以外の場合は一致していないと判断する。
【0059】
ステップS1005では、CPU202は、ステップS1004でのステップS803で受信したBLEビーコン電波強度と、ステップS1004での優先条件一致結果とに基づいて、優先順位を決定する。
【0060】
図12は、画像形成装置の識別情報と、画像形成装置の電波強度と、優先条件の一致結果と、UWBで測距を行う画像形成装置の優先順位との関係の表を示す図である。例えば、
図12中の一番上の画像形成装置では、画像形成装置の識別情報として、画像形成装置の名称が「MF1300」であり、画像形成装置のIPアドレスが「115.24.3.44」となっている。また、画像形成装置の電波強度としては、「-15dBm」となっており、優先条件の一致結果としては、一致せず(No)となっている。また、
図12中の上から2番目の画像形成装置では、画像形成装置の識別情報として、画像形成装置の名称が「MF1400」であり、画像形成装置のIPアドレスが「115.24.3.45」となっている。また、画像形成装置の電波強度としては、「-25dBm」となっており、優先条件の一致結果としては、一致(Yes)となっている。また、
図12中の上から3番目の画像形成装置では、画像形成装置の識別情報として、画像形成装置の名称が「MF2000」であり、画像形成装置のIPアドレスが「115.24.3.47」となっている。また、画像形成装置の電波強度としては、「-30dBm」となっており、優先条件の一致結果としては、一致せず(No)となっている。そして、これらを鑑みて、UWBで測距を行う画像形成装置の優先順位は、「MF1400」が「1番」となり、「MF1300」が「2番」となり、「MF2000」が「3番」となっている。このように優先順位の決定方法としては、優先条件が一致している画像形成装置の中で、BLEビーコン電波強度が強い順番に優先順位をつける。なお、優先順位の決定方法としては、優先条件が一致していない画像形成装置の中で、BLEビーコン電波強度が強い順番に優先順位をつけてもよい。
【0061】
以上のように本実施形態では、お気に入りの画像形成装置(画像形成装置の使用頻度)と、画像形成装置が有する機能とのうちの少なくとも1つの条件に応じて、候補画像形成装置を優先的に決定することができる。これにより、ユーザが使用を希望する画像形成装置を優先的に使用することができ、利便性(ユーザビリティ)が向上する。
【0062】
<第3実施形態>
以下、
図13を参照して、第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図13は、第3実施形態に係る通信システムの携帯端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
図13に示すデバイス状態画面1300は、例えば、接続確認用デバイス検索画面740のボタン742(
図7(d)参照)を操作した後に、ディスプレイ215に表示される。デバイス状態画面1300には、画像形成装置の名称1301、画像形成装置の電波強度1302、画像形成装置との距離1303が含まれている。これにより、ユーザは、携帯端末101とペアリングがされる候補となる候補画像形成装置がどのような電波強度を有し、距離がどの程度の離れているのかを把握することができる。
【0063】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。本発明は、上述の各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。また、通信装置としては、前記各実施形態ではスマートフォン等の携帯端末(携帯情報端末)101であったが、これに限定されない。また、外部装置としては、前記各実施形態ではMFP等の画像形成装置であったが、これに限定されない。
【0064】
各実施形態の開示は、以下のプログラム、方法および構成を含む。
(プログラム1) 複数の外部装置との間で無線通信が可能に接続される通信装置を制御する制御プログラムであって、
前記各外部装置との間での前記無線通信の電波強度を検出する電波検出工程と、
前記各外部装置を識別する識別情報を取得する情報取得工程と、
前記電波検出工程での検出結果と、前記情報取得工程での取得結果とに基づいて、前記複数の外部装置の中から、前記通信装置とペアリングがされる候補となる候補外部装置を決定する決定工程と、を有し、
前記各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする通信装置の制御プログラム。
(プログラム2) 前記通信装置と前記候補外部装置との間の距離を検出する距離検出工程を有し、
前記決定工程では、前記電波検出工程での検出結果として、前記電波強度が高い順に、前記距離検出工程で前記距離が検出される前記候補外部装置の距離検出順番を決定することを特徴とする構成1に記載の通信装置の制御プログラム。
(プログラム3) 前記距離検出順番に従って、前記候補外部装置との前記ペアリングを行う通信工程を有することを特徴とする構成2に記載の通信装置の制御プログラム。
(プログラム4) 前記距離が閾値以下であるか否かを判断する判断工程を有し、
前記判断工程での判断結果として、前記距離が閾値以下であると判断された場合には、前記ペアリングが行われた前記候補外部装置と前記無線通信が可能であることを特徴とする構成2または3に記載の通信装置の制御プログラム。
(プログラム5) 前記判断工程での判断結果として、前記距離が閾値以下ではないと判断された場合には、前記距離検出順番が次の前記候補外部装置との前記無線通信が可能であることを特徴とする構成4に記載の通信装置の制御プログラム。
(プログラム6) 前記距離検出工程では、UWB(Ultra Wide Band)を用いた測距機能により、前記距離を検出することを特徴とする構成2乃至5のいずれか1つに記載の通信装置の制御プログラム。
(プログラム7) 前記決定工程では、前記外部装置の使用頻度と前記外部装置が有する機能とのうちの少なくとも1つの条件に応じて、前記複数の外部装置の中から、前記通信装置とペアリングがされる候補となる候補外部装置を優先的に決定することを特徴とする構成1乃至6のいずれか1つに記載の通信装置の制御プログラム。
(プログラム8) 前記電波検出工程での検出結果と、前記情報取得工程での取得結果とを紐づけて記憶する記憶工程を有することを特徴とする構成1乃至7のいずれか1つに記載の通信装置の制御プログラム。
(プログラム9) 前記無線通信には、BLE(Bluetooth Low Energy)による通信が含まれることを特徴とする構成1乃至8のいずれか1つに記載の通信装置の制御プログラム。
(方法1) 複数の外部装置との間で無線通信が可能に接続される通信装置を制御する方法であって、
前記各外部装置との間での前記無線通信の電波強度を検出する電波検出工程と、
前記各外部装置を識別する識別情報を取得する情報取得工程と、
前記電波検出工程での検出結果と、前記情報取得工程での取得結果とに基づいて、前記複数の外部装置の中から、前記通信装置とペアリングがされる候補となる候補外部装置を決定する決定工程と、を有することを特徴とする通信装置の制御方法。
(構成1) 構成1乃至9のいずれか1つに記載の通信装置の制御プログラムで制御される通信装置と、
前記通信装置との間で無線通信が可能に接続される複数の外部装置と、を備えることを特徴とする通信システム。
(構成2) 前記通信装置は、携帯情報端末であり、前記外部装置は、画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする構成11に記載の通信システム。
【符号の説明】
【0065】
101 携帯端末(携帯情報端末)
104、105、106、107 画像形成装置
202 CPU
400 MFPアプリケーション
1000 通信システム