(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170029
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】ブース装置
(51)【国際特許分類】
E04H 1/12 20060101AFI20241129BHJP
【FI】
E04H1/12 302Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086947
(22)【出願日】2023-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】椎原 務
(72)【発明者】
【氏名】出口 正俊
(72)【発明者】
【氏名】杉本 英明
(72)【発明者】
【氏名】松永 尚子
(57)【要約】
【課題】机やディスプレイが置かれているだけの作業スペースと比べて、他の人と共同して作業しやすい環境を、その環境を利用する人に提供することを目的とする。
【解決手段】スペース形成部材12は、第1面18a、第2面20a及び第3面22によって囲まれたスペースを形成する。電子黒板14は、そのスペース内において、第1面18a、第2面20a又は第3面22aのいずれかの面に設けられている。投影装置16は、第1面18a、第2面20a及び第3面22aのうちで電子黒板14が設けられていない少なくとも2つの面に画像を投影する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面、第2面及び第3面を含み、前記第1面、前記第2面及び前記第3面によって囲まれたスペースを形成するスペース形成部材と、
前記スペース内において、前記第1面、前記第2面又は前記第3面のいずれかの面に設けられた電子黒板と、
前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちで前記電子黒板が設けられていない少なくとも1つの面に画像を投影する投影装置と、
を含むブース装置。
【請求項2】
前記第2面は、前記第1面の隣にて前記第1面と交差する面であり、
前記第3面は、前記第2面の隣にて前記第1面と対向すると共に前記第2面に交差する面であり、
前記電子黒板は、前記第2面に設けられており、
前記投影装置は、前記第1面及び前記第3面のうちの少なくとも1つの面に画像を投影する、
請求項1に記載のブース装置。
【請求項3】
前記投影装置は、認証されたユーザの属性に応じて、前記第1面又は前記第3面のいずれかに画像を投影する、
請求項2に記載のブース装置。
【請求項4】
前記第2面は、前記第1面の隣にて前記第1面と交差する面であり、
前記第3面は、前記第2面の隣にて前記第1面と対向すると共に前記第2面に交差する面であり、
前記電子黒板は、前記第1面に設けられており、
前記第2面と前記第3面は繋がっており、
前記投影装置は、前記第2面及び前記第3面に画像を投影する、
請求項1に記載のブース装置。
【請求項5】
前記投影装置は、前記電子黒板に入力された情報を、前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちで前記電子黒板が設けられていない少なくとも1つの面に投影する、
請求項1に記載のブース装置。
【請求項6】
前記投影装置は、前記少なくとも1つの面において、前記電子黒板側から前記情報を徐々に投影する、
請求項5に記載のブース装置。
【請求項7】
前記投影装置は、前記少なくとも1つの面において、前記情報が投影され始める位置を表す画像を投影する、
請求項6に記載のブース装置。
【請求項8】
前記投影装置は、前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちの前記電子黒板が設けられていない2つの面に画像を投影し、
前記2つの面のうちの1つの面が第1投影画面として定められ、他の面が第2投影画面として定められ、
前記投影装置は、第1情報を表す第1画像を前記第1投影画面に投影し、前記第1情報に関連する第2情報を表す第2画像を前記第2投影画面に投影する、
請求項1に記載のブース装置。
【請求項9】
前記投影装置は、前記第1画像に含まれる前記第2画像を前記第2投影画面に投影する、
請求項8に記載のブース装置。
【請求項10】
前記投影装置は、前記少なくとも1つの面に、他のブース装置の面にて投影されている第1画像を投影する、
請求項1に記載のブース装置。
【請求項11】
前記投影装置は、前記他のブース装置の前記面に設けられて前記他のブース装置内を撮影するカメラによって撮影された第2画像を、前記第1画像に重畳して、前記少なくとも1つの面に投影する、
請求項10に記載のブース装置。
【請求項12】
プロセッサを更に含み、
前記プロセッサは、
前記第1画像が投影されていない面に投影されている画像を、前記他のブース装置に送信して前記他のブース装置の面に投影させる、
請求項10に記載のブース装置。
【請求項13】
マイクを更に含み、
前記投影装置は、更に、前記マイクによって取得された音声を表す文字列を前記少なくとも1つの面に投影する、
請求項1に記載のブース装置。
【請求項14】
前記投影装置は、音声を発した人が向いている先にある面に前記文字列を投影する、
請求項13に記載のブース装置。
【請求項15】
前記投影装置は、音声を発した人の向きに応じた表示態様で前記文字列を投影する、
請求項14に記載のブース装置。
【請求項16】
プロセッサを更に含み、
前記プロセッサは、
前記スペースの利用が予約された場合において、前記予約を行った人が前記スペースの利用について認証された場合、前記投影装置をオンにする、
請求項1に記載のブース装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
机やディスプレイが設置された個室の作業スペースが知られている。
【0003】
特許文献1には、離れた地点の空間画像をそれぞれの地点で取得し、それぞれの地点において他の地点の空間画像を表示する遠隔コミュニケーション装置が記載されている。
【0004】
非特許文献1には、パーソナルコンピュータやスマートフォンに記憶されている画像を壁面に表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】<URL:https://www.prism.ricoh/shiro/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、従来の個室の作業スペースには、机やディスプレイが置かれているだけなので、従来の作業スペースは、必ずしも人と他の人とが共同して作業をし易いスペースであるとはいえない。
【0008】
本発明の目的は、机やディスプレイが置かれているだけの作業スペースと比べて、他の人と共同して作業しやすい環境を、その環境を利用する人に提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、第1面、第2面及び第3面を含み、前記第1面、前記第2面及び前記第3面によって囲まれたスペースを形成するスペース形成部材と、前記スペース内において、前記第1面、前記第2面又は前記第3面のいずれかの面に設けられた電子黒板と、前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちで前記電子黒板が設けられていない少なくとも1つの面に画像を投影する投影装置と、を含むブース装置である。
【0010】
請求項2に係る発明は、前記第2面は、前記第1面の隣にて前記第1面と交差する面であり、前記第3面は、前記第2面の隣にて前記第1面と対向すると共に前記第2面に交差する面であり、前記電子黒板は、前記第2面に設けられており、前記投影装置は、前記第1面及び前記第3面のうちの少なくとも1つの面に画像を投影する、請求項1に記載のブース装置である。
【0011】
請求項3に係る発明は、前記投影装置は、認証されたユーザの属性に応じて、前記第1面又は前記第3面のいずれかに画像を投影する、請求項2に記載のブース装置である。
【0012】
請求項4に係る発明は、前記第2面は、前記第1面の隣にて前記第1面と交差する面であり、前記第3面は、前記第2面の隣にて前記第1面と対向すると共に前記第2面に交差する面であり、前記電子黒板は、前記第1面に設けられており、前記第2面と前記第3面は繋がっており、前記投影装置は、前記第2面及び前記第3面に画像を投影する、請求項1に記載のブース装置である。
【0013】
請求項5に係る発明は、前記投影装置は、前記電子黒板に入力された情報を、前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちで前記電子黒板が設けられていない少なくとも1つの面に投影する、請求項1に記載のブース装置である。
【0014】
請求項6に係る発明は、前記投影装置は、前記少なくとも1つの面において、前記電子黒板側から前記情報を徐々に投影する、請求項5に記載のブース装置である。
【0015】
請求項7に係る発明は、前記投影装置は、前記少なくとも1つの面において、前記情報が投影され始める位置を表す画像を投影する、請求項6に記載のブース装置である。
【0016】
請求項8に係る発明は、前記投影装置は、前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちの前記電子黒板が設けられていない2つの面に画像を投影し、前記2つの面のうちの1つの面が第1投影画面として定められ、他の面が第2投影画面として定められ、前記投影装置は、第1情報を表す第1画像を前記第1投影画面に投影し、前記第1情報に関連する第2情報を表す第2画像を前記第2投影画面に投影する、請求項1に記載のブース装置である。
【0017】
請求項9に係る発明は、前記投影装置は、前記第1画像に含まれる前記第2画像を前記第2投影画面に投影する、請求項8に記載のブース装置である。
【0018】
請求項10に係る発明は、前記投影装置は、前記少なくとも1つの面に、他のブース装置の面にて投影されている第1画像を投影する、請求項1に記載のブース装置である。
【0019】
請求項11に係る発明は、前記投影装置は、前記他のブース装置の前記面に設けられて前記他のブース装置内を撮影するカメラによって撮影された第2画像を、前記第1画像に重畳して、前記少なくとも1つの面に投影する、請求項10に記載のブース装置である。
【0020】
請求項12に係る発明は、プロセッサを更に含み、前記プロセッサは、前記第1画像が投影されていない面に投影されている画像を、前記他のブース装置に送信して前記他のブース装置の面に投影させる、請求項10に記載のブース装置である。
【0021】
請求項13に係る発明は、マイクを更に含み、前記投影装置は、更に、前記マイクによって取得された音声を表す文字列を前記少なくとも1つの面に投影する、請求項1に記載のブース装置である。
【0022】
請求項14に係る発明は、前記投影装置は、音声を発した人が向いている先にある面に前記文字列を投影する、請求項13に記載のブース装置である。
【0023】
請求項15に係る発明は、前記投影装置は、音声を発した人の向きに応じた表示態様で前記文字列を投影する、請求項14に記載のブース装置である。
【0024】
請求項16に係る発明は、プロセッサを更に含み、前記プロセッサは、前記スペースの利用が予約された場合において、前記予約を行った人が前記スペースの利用について認証された場合、前記投影装置をオンにする、請求項1に記載のブース装置である。
【発明の効果】
【0025】
請求項1,2に係る発明によれば、机やディスプレイが置かれているだけの作業スペースと比べて、他の人と共同して作業しやすい環境を、その環境を利用する人に提供することができる。
【0026】
請求項3に係る発明によれば、ユーザの利便性が向上し得る。
【0027】
請求項4に係る発明によれば、1つの面のみに画像を投影する場合と比べて、表示サイズが大きい画像を適切に投影することができる。
【0028】
請求項5に係る発明によれば、電子黒板に入力された情報を、投影された画像によって、ユーザに提示することができる。
【0029】
請求項6,7に係る発明によれば、電子黒板の位置を示す情報をユーザに提示することができる。
【0030】
請求項8に係る発明によれば、互いに関連する情報をユーザに提示することができる。
【0031】
請求項9に係る発明によれば、第1画像と第2画像とを別々にしてユーザに提示することができる。
【0032】
請求項10に係る発明によれば、他のブース装置にて投影されている画像をユーザに提示することができる。
【0033】
請求項11,12に係る発明によれば、他のブース装置内の様子をユーザに提示することができる。
【0034】
請求項13に係る発明によれば、音声を文字列としてユーザに提示することができる。
【0035】
請求項14に係る発明によれば、音声を発した人が見ていると推測される面に、当該音声を表す文字列を投影することができる。
【0036】
請求項15に係る発明によれば、人がどの向きで発した音声であるのかを区別してユーザに提示することができる。
【0037】
請求項16に係る発明によれば、投影装置をオンするユーザの手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図7】変形例に係るブース装置を示す斜視図である。
【
図8】制御装置を含むシステムを示すブロック図である。
【
図20】第2実施形態に係る全体システムの構成を示すブロック図である。
【
図21】アカウントの管理テーブルを示す図である。
【
図22】第2実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
<第1実施形態>
図1から
図5を参照して、実施形態に係るブース装置について説明する。
図1は、実施形態に係るブース装置10を示す斜視図である。
図2は、ブース装置10を正面から見たときの図である。
図3は、ブース装置10を上方から見たときの図である。
図4及び
図5は、投影装置を示す図である。
図1から
図5において、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸からなる三次元直交座標系が定義されている。
【0040】
ブース装置10は、スペース形成部材12と、電子黒板14と、投影装置16と、を含む。ブース装置10は、屋内に設置されてもよいし、屋外に設置されてもよい。
【0041】
スペース形成部材12は、少なくとも3つの面によって囲まれたスペースを形成する。例えば、
図1から
図3に示すように、スペース形成部材12は、第1側壁18と第2側壁20と第3側壁22とを含む。第1側壁18によって、ブース装置10内に第1面18aが形成される。第2側壁20によって、ブース装置10内に第2面20aが形成される。第3側壁22によって、ブース装置10内に第3面22aが形成される。第1側壁18、第2側壁20及び第3側壁22によって囲まれた空間が、スペース形成部材12の内部に形成される。第1面18a、第2面20a及び第3面22aは、第1側壁18、第2側壁20及び第3側壁22によって囲まれたスペースの内側に形成される面(つまり内面)である。
【0042】
図4に示すように、スペース形成部材12は天井24を含む。説明の便宜上、
図1から
図3には天井24は示されていない。スペース形成部材12は、床を含んでもよいし、床を含まなくてもよい。
【0043】
例えば、ボルト、ナット又は蝶番等の連結部材によって、第1側壁18、第2側壁20、第3側壁22及び天井24が連結される。もちろん、第1側壁18、第2側壁20、第3側壁22及び天井24の全部又は一部は、一体化した部材であってもよい。第1側壁18、第2側壁20及び第3側壁22の全部又は一部は、連結又は一体化されずに、スタンド等の支持部材によって支持されて、互いに間をあけて設けられてもよい。
【0044】
図4に示すように、投影装置16は、天井24に設けられる。なお、スペース形成部材12は、天井24を含まなくてもよい。この場合、投影装置16は、ブース装置10を構成しない天井から吊り下げられたり、スタンド等の支持部材によって支持されたりする。
【0045】
第2側壁20は、第1側壁18の隣にて第1側壁18と交差するように設けられる。これにより、第2面20aは、第1面18aの隣にて第1面18aと交差する。第3側壁22は、第2側壁20の隣にて第1側壁18と対向すると共に第2側壁20と交差するように設けられる。これにより、第3面22aは、第2面20aの隣にて第1面18aと対応すると共に第2面20aと交差する。
【0046】
第1面18a、第2面20a及び第3面22aのサイズ(例えば縦幅及び横幅)や形状は同じであってもよいし、異なってもよい。各面は、矩形状の形状を有してもよいし、曲線状の形状を有してもよい。
【0047】
電子黒板14は、情報(例えば、手書きの文字や図等)の入力を受け付け、画像を表示する装置である。例えば、電子黒板14は、ディスプレイを含み、ディスプレイの表面に指又はスタイラスペン等を用いて描かれた文字や図形等を電子的に変換して当該ディスプレイに表示する装置である。電子的に変換された情報は、電子黒板14に含まれるメモリに記憶されてもよいし、外付けのメモリに記憶されてもよいし、外部装置(例えば、端末装置、サーバ又はその他の装置)に出力されてもよいし、プリンタによって印刷されてもよい。また、電子黒板14は、外付けのメモリや外部装置から画像や文字列等の情報を受け付け、その情報をディスプレイに表示させてもよい。電子黒板14は、1つのディスプレイを含んでもよいし、複数のディスプレイを含んでもよい。1つのディスプレイが、ブース装置10の1つの面に設けられてもよいし、複数のディスプレイが、ブース装置10の1つの面に設けられてもよい。
【0048】
電子黒板14は、第1面18a、第2面20a又は第3面22aのいずれかの面に設けられる。電子黒板14は、第1面18a、第2面20a又は第3面22aのいずれかの面に取り付けられてもよいし、その面に立て掛けられてもよいし、その面の前にその面と隙間をあけて設けられてもよい。
【0049】
投影装置16は、例えばプロジェクタであり、第1面18a、第2面20a又は第3面22aのうちの電子黒板14が設けられていない少なくとも1つの面に画像を投影する。これにより、当該少なくとも1つの面に画像が表示される。画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。画像のデータ形式は特に限定されず、文書やテキスト等が画像の範疇に含まれてもよい。スピーカが、スペース形成部材12の内側又は外側に設けられて、音が発せられてもよい。例えば、画像の表示に伴って、スピーカから音が発せられてもよい。
【0050】
図1から
図3に示す例では、電子黒板14は、第2面20aに設けられ、投影装置16は、第1面18a及び第3面22aのうちの少なくとも1つの面に画像を投影する。
【0051】
図4に示すように、投影装置16は、プロジェクタ16a,16cを含む。プロジェクタ16aの投写レンズは、第1面18aに向けて設けられており、プロジェクタ16aは、第1面18aに画像を投影する。プロジェクタ16cの投写レンズは、第3面22aに向けて設けられており、プロジェクタ16cは、第3面22aに画像を投影する。投影装置16は、プロジェクタ16aによって第1面18aに画像を投影すると共に、プロジェクタ16cによって第3面22aに画像を投影してもよいし、第1面18a又は第3面22aのいずれか1つの面に画像を投影してもよい。
【0052】
図5には、投影装置16の別の例が示されている。
図5に示されている投影装置16は、プロジェクタ16b,16cを含む。プロジェクタ16bの投写レンズは、第2面20aに向けて設けられており、プロジェクタ16bは、第2面20aに画像を投影する。例えば、第2面20aと第3面22aとに画像を投影する場合、
図5に示されている投影装置16が用いられる。
【0053】
図4及び
図5に示されている投影装置16の構成は一例に過ぎない。投影装置16は、プロジェクタ16a,16b,16cのうちの少なくとも1つのプロジェクタを含み、少なくとも1つの面に画像を投影してもよい。また、マイクやスピーカが、投影装置16に設けられてもよいし、投影装置16の周囲に設けられてもよい。
【0054】
図1から
図3に示す例では、第1側壁18と第2側壁20とがなす角度(便宜上、角度αと呼ぶ)、及び、第2側壁20と第3側壁22とがなす角度(便宜上、角度βと呼ぶ)は、90°又はそれに近い角度であるが、この角度は一例に過ぎない。角度α,βは、90°以外の角度であってもよい。
図6には、その一例が示されている。
図6は、スペース形成部材12の別の例を示す図であり、スペース形成部材12を上方から見たときの図である。
図6に示す例では、角度α,βは、90°よりも大きい角度である。もちろん、角度α,βは、90°未満の角度であってもよい。角度αと角度βは、同じであってもよいし、異なってもよい。なお、第1側壁18、第2側壁20及び第3側壁22は、折り畳み可能に互いに接続されて、角度α,βが、ユーザの使用態様に応じて変えられてもよい。
【0055】
図7には、変形例に係るブース装置10Aが示されている。
図7は、ブース装置10Aを示す斜視図である。ブース装置10Aは、スペース形成部材12に替えてスペース形成部材12Aを含む。スペース形成部材12Aは、スペース形成部材12と同様に、第1側壁18、第2側壁20及び第3側壁22を含み、更に、第4側壁26を含む。第4側壁26は、第2側壁20に対向して配置されている。例えば、第1側壁18、第2側壁20、第3側壁22及び第4側壁26によって、閉じられたスペースが形成される。
図7には天井24は示されていないが、スペース形成部材12Aは、ブース装置10と同様に天井24を含み、投影装置16は天井24に設けられている。もちろん、スペース形成部材12Aは、天井24を含まなくてもよい。この場合、投影装置16は、ブース装置10Aを構成しない天井から吊り下げられたり、スタンド等の支持部材によって支持されたりする。スペース形成部材12Aは、床を含んでもよいし、床を含まなくてもよい。
【0056】
第4側壁26には、扉28が設けられている。ブース装置10Aのユーザは、扉28を開けてブース装置10Aの外側からブース装置10A内(つまり、第1側壁18、第2側壁20、第3側壁22及び第4側壁26によって囲まれたスペース内)に入り、また、ブース装置10A内からブース装置10Aの外側へ出ることができる。電子錠が扉28に設けられて、扉28が電子錠によって施錠されてもよい。例えば、ユーザ認証が成功すると電子錠が解錠され、ユーザは、ブース装置10A内に入ることが許可される。
【0057】
図8を参照して、制御装置30について説明する。
図8は、制御装置30を示すブロック図である。制御装置30は、ブース装置10やブース装置10Aを制御する。制御装置30は、スペース形成部材12によって囲まれたスペース内に設けられてもよいし、そのスペースの外側に設けられてもよい。スペース形成部材12Aについても同様である。
【0058】
制御装置30は、通信装置32と、UI34と、メモリ36と、プロセッサ38と、を含む。
【0059】
通信装置32は、通信チップや通信回路等を有する1又は複数の通信インターフェースを含み、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信装置32は、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。通信装置32は、近距離無線通信機能を有してもよい。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)やRFID(Radio Frequency Identifier)等である。
【0060】
UI34はユーザインターフェースであり、ディスプレイと操作装置とを含む。ディスプレイは、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ等である。操作装置は、キーボード、マウス、入力キー又は操作パネル等である。UI34は、ディスプレイと入力装置とを兼ね備えたタッチパネル等のUIであってもよい。また、UI34は、マイクやスピーカを含んでもよい。例えば、UI34は、スペース形成部材12によって囲まれたスペース内に設けられてもよいし、そのスペースの外側に設けられてもよい。スペース形成部材12Aについても同様である。
【0061】
メモリ36は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ36は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、各種のメモリ(例えばRAM、DRAM、NVRAM、ROM、等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。
【0062】
プロセッサ38は、ブース装置10やブース装置10Aの各部の動作を制御する。例えば、プロセッサ38は、投影装置16による画像の投影を制御する。プロセッサ38は、電子黒板14を制御してもよい。もちろん、電子黒板14自体がプロセッサを有し、電子黒板14は、自身のプロセッサによって制御されてもよい。
【0063】
例えば、プロセッサ38は、インターネットやLAN(Local Area Network)等の通信経路を介して外部装置から画像を受信し、その画像を投影装置16に投影させてもよい。外部装置は、端末装置、画像サーバ、文書管理システム、クラウドサーバ又は他のブース装置10等である。プロセッサ38は、メモリ36に記憶されている画像を投影装置16に投影させてもよい。ユーザの端末装置(例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と称する)又はタブレットPC等)が制御装置30に接続され、プロセッサ38は、当該端末装置に記憶されている画像を当該端末装置から取得してもよい。例えば、ユーザが、UI34や端末装置のUIを操作することで、投影対象の画像を選択すると、プロセッサ38は、その選択された画像を投影装置16に投影させる。
【0064】
また、ユーザがUI34や端末装置のUIを操作することで、画像が投影される面を指定した場合、プロセッサ38は、ユーザによって指定された面に画像が投影されるように投影装置16を制御する。画像が投影される面は、予め定められてもよい。
【0065】
プロセッサ38は、電子黒板14に入力された情報や電子黒板14に表示されている画像を、投影装置16に投影させてもよい。これにより、電子黒板14に入力された情報や電子黒板14に表示されている画像が、第1面18a、第2面20a及び第3面22aのうちの少なくとも1つの面に投影されて表示される。
【0066】
プロセッサ38は、電子黒板14に入力された情報や電子黒板14に表示されている画像を、インターネットやLAN等の通信経路を介してブース装置10以外の装置に送信してもよいし、メモリ36に記憶させてもよい。また、プロセッサ38は、電子黒板14に表示される情報を受け付け、その情報を電子黒板14に表示させてもよい。
【0067】
ブース装置10Aが用いられる場合、プロセッサ38は、ブース装置10Aの扉28に設けられている電子錠を制御してもよい。例えば、プロセッサ38は、施錠の指示を受けると電子錠を施錠し、解錠の指示を受けると電子錠を解錠する。施錠や解錠の指示は、通信経路を介してプロセッサ38に送信されてもよいし、扉28又はその周囲に設けられた受信装置によって受信されてプロセッサ38に出力されてもよい。
【0068】
なお、制御装置30は、複数のブース装置10や複数のブース装置10Aを制御してもよいし、ブース装置10毎やブース装置10A毎に制御装置30が設けられてもよい。
【0069】
例えば、制御装置30のプロセッサ38は、電子黒板14が設けられている面を検知し、電子黒板14が設けられていない少なくとも1つの面に画像が投影されるように投影装置16を制御する。例えば、ブース装置10内を撮影するカメラが設けられ、プロセッサ38は、そのカメラによって撮影された画像を解析することで、電子黒板14が設けられている面を検知する。別の例として、ユーザがUI34を操作することで、電子黒板14が設けられている面を指定してもよい。もちろん、ユーザが、画像が投影される面を指定し、プロセッサ38は、ユーザによって指定された面に画像が投影されるように投影装置16を制御してもよい。更に別の例として、投影装置16の向きが予め決まっている場合、画像が投影されない面に電子黒板14が設けられてもよい。例えば、プロジェクタ16a,16cが用いられる場合、電子黒板14は、第2面20aに設けられる。プロジェクタ16b,16cが用いられる場合、電子黒板14は、第1面18aに設けられる。
【0070】
制御装置30と管理装置40とによって全体システムが構成されてもよい。その全体システムは、電子黒板14及び投影装置16のうちの少なくとも1つの装置を含んでもよい。全体システムは、これら以外の装置を含んでもよい。
【0071】
制御装置30と管理装置40は、インターネットやLAN等の通信経路を介して通信する。
【0072】
管理装置40は、ブース装置10やブース装置10Aの利用の予約を管理する。以下、管理装置40について詳しく説明する。以下では、ブース装置10が用いられる場合の処理について説明するが、ブース装置10Aが用いられる場合も、ブース装置10が用いられる場合と同様に処理が実行される。
【0073】
管理装置40は、通信装置42と、UI44と、メモリ46と、プロセッサ48と、を含む。
【0074】
通信装置42は、通信チップや通信回路等を有する1又は複数の通信インターフェースを含み、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信装置42は、無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。
【0075】
UI44はユーザインターフェースであり、ディスプレイと操作装置とを含む。ディスプレイは、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ等である。操作装置は、キーボード、マウス、入力キー又は操作パネル等である。UI44は、ディスプレイと入力装置とを兼ね備えたタッチパネル等のUIであってもよい。
【0076】
メモリ46は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ36は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、各種のメモリ(例えばRAM、DRAM、NVRAM、ROM、等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。
【0077】
プロセッサ48は、管理装置40の各部の動作を制御する。
【0078】
例えば、管理装置40は、ブース装置10の利用時間を示す情報(つまりブース装置10を利用することが許可される時間)と、当該利用時間を予約したユーザを識別するためのユーザ識別情報と、を紐付け、これらの情報を含む予約情報を管理する。利用時間は、例えば、日付と時間帯とによって定められる。複数のブース装置10が全体システムに含まれる場合、管理装置40は、ブース装置10毎に利用時間を示す情報とユーザ識別情報とを紐付けることで、各ブース装置10の予約を管理する。ブース装置10の利用時間がユーザによって予約された場合、当該ユーザは、当該利用時間の間、ブース装置10を利用することが許可される。なお、ブース装置10に入室するユーザを識別するためのユーザ識別情報が、予約情報に含まれてもよい。この場合、ブース装置10を予約したユーザを識別するためのユーザ情報は、当該予約情報に含まれてもよいし、含まれなくてもよい。ブース装置10にてユーザ認証が行われる場合、ブース装置10に入室するユーザを識別するためのユーザ識別情報が用いられてユーザ認証が行われる。例えば、予約を代行して自分はブース装置10を使用しない人や、ブース装置10を予約したが何らかの理由によってブース装置10を利用することができない人等がいることが想定される。このような場合において、ブース装置10に入室するユーザを識別するためのユーザ識別情報が予約情報に含まれていると、そのユーザ識別情報を用いてユーザ認証が行われる。
【0079】
メモリ46には、予約管理情報が記憶されている。予約管理情報は、各ブース装置10の利用の予約を管理するための情報である。例えば、予約管理情報は、ブース装置10を識別するためのブース識別情報と、当該ブースの利用時間を示す利用時間情報と、当該ブース装置10を予約したユーザを識別するためのユーザ識別情報と、を含む情報である。ブース装置10毎に、ブース識別情報と、利用時間情報と、ユーザ識別情報とが紐付けられて、予約管理情報に含まれる。
【0080】
ブース識別情報は、例えば、ブース装置10の名称を示す情報、ブース装置10のID、及び、ブース装置10が設けられている場所を示す情報(例えば位置情報)等を含む。
【0081】
ユーザ識別情報は、例えば、ユーザの氏名を示す情報やユーザのアカウント(例えばユーザID、電子メールアドレス等)等を含む情報である。ユーザ識別情報は、ユーザが用いる端末装置を識別するための情報(例えば、MACアドレス、IPアドレス、シリアル番号等)を含んでもよい。ユーザ識別情報は、ユーザの生体情報であってもよい。
【0082】
プロセッサ48は、ブース装置10の利用の予約の要求を端末装置から受けると、当該ブース装置10の利用の予約を予約管理情報に登録する。例えば、ユーザが端末装置を操作することで、利用予定のブース装置10と利用時間とを指定して予約を要求すると、プロセッサ48は、当該ブース装置10のブース識別情報と、その利用時間を示す利用時間情報と、当該ブース装置10を予約したユーザを示すユーザ識別情報とを紐付けて、予約管理情報に登録する。例えば、ブース装置10は、予約単位時間毎に予約されてもよい。
【0083】
管理装置40は、ブース装置10に設けられてもよい。つまり、ブース装置10によって、当該ブース装置10の予約が管理されてもよい。また、管理装置40は、制御装置30に含まれてもよい。
【0084】
以下、実施例について説明する。
【0085】
(実施例1)
実施例1では、電子黒板14は、第2面20aに設けられており、投影装置16は、制御装置30の制御の下、認証されたユーザの属性に応じて、第1面18a又は第3面22aのいずれかに画像を投影する。例えば、ユーザ認証は、ユーザがブース装置10に入室するときに行われてもよいし、ユーザがブース装置10にした後に行われてもよい。例えば、ユーザ認証にはユーザ識別情報が用いられる。
【0086】
例えば、ブース装置10に受信装置が設けられて、ユーザの属性を示す属性情報が記憶されたICカードや端末装置と受信装置とが通信することで、属性情報が受信装置によって受信される。制御装置30のプロセッサ38は、受信装置によって受信された属性情報を受け付ける。
【0087】
別の例として、ユーザがブース装置10を予約するときに、当該ユーザの属性情報が入力されて予約管理情報に登録されてもよい。この場合、当該属性情報が管理装置40から制御装置30に送信され、プロセッサ38は、当該属性情報を受け付ける。
【0088】
例えば、ユーザの属性は、ユーザの利き手である。ユーザの利き手が右手である場合、投影装置16は、第1面18aに画像を投影する。ユーザの利き手が左手である場合、投影装置16は、第3面22aに画像を投影する。以下、この投影制御について説明する。
【0089】
電子黒板14に情報を入力するユーザが右利きである場合、通常、当該ユーザは、右手で情報を電子黒板14に入力する。この場合に、当該ユーザは、投影装置16によって投影された画像を参照しながら、電子黒板14に情報を入力することがある。当該ユーザの利き手が右手である場合において、電子黒板14に情報を入力している場合、当該ユーザの右方向を向くよりも左方向を向く方が、当該ユーザにとって容易である。当該ユーザが電子黒板14に情報を入力している場合、通常、当該ユーザは電子黒板14に向かい合っている。そのため、電子黒板14に向かい合った状態の当該ユーザの位置を基準として、当該ユーザの左側にある第1面18aに画像を投影することで、第1面18aに画像を投影せずに第3面22aに画像を投影する場合と比べて、電子黒板14に情報を入力しているときであっても、当該ユーザにとって、投影されている画像が見易い。
【0090】
電子黒板14に情報を入力するユーザが左利きである場合、第3面22aに画像を投影することで、電子黒板14に情報を入力しているときであっても、当該ユーザにとって、投影されている画像が見易い。
【0091】
(実施例2)
実施例2では、電子黒板14は、第1面18aに設けられている。また、
図1から
図3に示すように、第2面20aと第3面22aは繋がっており、第2面20aと第3面22aとによって、連続した1つの面が形成される。
【0092】
投影装置16は、制御装置30の制御の下、第2面20aと第3面22aとに画像を投影する。例えば、投影対象の画像の表示サイズ(例えば縦幅及び横幅)が、予め定められた閾値以上である場合、投影装置16は、2つの面(例えば、第2面20aと第3面22a)に当該画像を投影する。閾値は、各面のサイズ(例えば縦幅及び横幅)に基づいて定められる。投影対象の画像の表示サイズが、1つの面のサイズよりも大きい場合、当該画像は、当該1つの面に表示し切れない。そのため、実施例2では、投影装置16は、2つの面に当該画像を投影する。第2面20aと第3面22aとによって、連続した1つの大きな面が形成されるため、画像が1つの面に表示し切れない場合であっても、当該画像の全体を面に投影することができる。
【0093】
電子黒板14が第3面22aに設けられている場合、投影装置16は、第1面18aと第2面20aとに画像を投影する。
【0094】
(実施例3)
実施例3では、投影装置16は、制御装置30の制御の下、電子黒板14に入力された情報を、第1面18a、第2面20a及び第3面22aのうちで電子黒板14が設けられていない少なくとも1つの面に投影する。
【0095】
例えば、電子黒板14が第2面20aに設けられている場合、投影装置16は、制御装置30の制御の下、電子黒板14に入力された情報を、第1面18a又は第3面22aに投影する。投影装置16は、制御装置30の制御の下、電子黒板14に入力された情報を、第1面18aと第3面22aの両方に投影してもよい。
【0096】
電子黒板14に入力された情報を、上記の少なくとも1つの面に投影する場合、投影装置16は、電子黒板14側から当該情報を徐々に投影してもよい。この場合に、投影装置16は、当該少なくとも1つの面において、当該情報が投影され始める位置を表す画像を当該少なくとも1つの面に投影してもよい。
【0097】
以下、
図9及び
図10を参照して、電子黒板14に入力された情報の投影例について説明する。
図9及び
図10は、第3面22aを示す図である。ここでは一例として、電子黒板14は、第2面20aに設けられており、電子黒板14に入力された情報は第3面22aに投影される。
【0098】
図9及び
図10に示すように、第3面22aには、画像50が投影されている。画像50は、電子黒板14に入力された情報を表す画像ではなく、投影対象として制御装置30が受け付けた画像である。
【0099】
電子黒板14に情報が入力されると、投影装置16は、制御装置30の制御の下、電子黒板14に入力された情報を第3面22aに投影する。例えば、投影装置16は、電子黒板14に入力された情報を表す画像52を第3面22aに投影する。この場合、投影装置16は、画像52を画像50上に重畳して投影してもよい。
【0100】
投影装置16は、電子黒板14が設けられている第2面20a側から徐々に画像52を第3面22aに投影する。
図9に示す例では、第3面22aの左側に第2面20aが形成されているため、投影装置16は、第3面22aの左側から右側へ画像52を徐々に第3面22aに投影する。
図10に示すように、投影装置16は、時間の経過に伴って、矢印54が指し示す方向に向けて、画像52を徐々に第3面22aに投影する。このように、投影装置16は、画像52を第3面22aの左側から右側へ徐々に移動させる。
【0101】
また、投影装置16は、第3面22aにおいて、画像52が投影され始める位置に画像56を投影する。画像56は、画像52が投影され始める位置を表す画像であり、例えば、他の画像と区別して表示される。例えば、画像56は、他の画像とは異なる色や明るさを有する画像であり、強調して表示される。こうすることで、ブース装置10のユーザは、どの位置から画像52が表示されるのかを認識することができる。
【0102】
図9及び
図10に示す例では、第2面20aに電子黒板14が設けられ、第3面22aに画像が投影される場合について説明したが、これは一例に過ぎない。第2面20a以外の面に電子黒板14が設けられた場合も、実施例3に係る処理が実行される。
【0103】
(実施例4)
実施例4では、投影装置16は、第1面18a、第2面20a及び第3面22aのうちの電子黒板14が設けられていない2つの面に画像を投影する。例えば、当該2つの面のうちの1つの面が第1投影画面として定められ、他の面が第2投影画面として定められる。投影装置16は、第1情報を表す第1画像を第1投影画面に投影し、第2情報を表す第2画像を第2投影画面に投影する。
【0104】
例えば、投影対象の情報として第1情報がユーザによって選択されると、投影装置16は、第1情報を表す第1画像を第1投影画面に投影する。制御装置30のプロセッサ38は、第1情報に関連する第2情報を取得し、投影装置16は、その第2情報を表す第2画像を第2投影画面に投影する。
【0105】
第2情報は、第1情報に関連する情報である。例えば、第1情報及び第2情報が、データ等のファイルである。第1情報が動画像データである場合、その動画像データと共に得られた音声データが、第2情報である。また、第1情報がCADデータである場合、そのCADデータで表されている物体の展開図を表すデータが、第2情報である。第1情報が加工された場合、第2情報は、その加工前の情報であってもよい。例えば、第1情報に対する加工の履歴を示す履歴情報が第1情報に紐付けられ、制御装置30のプロセッサ38は、その履歴情報を参照することで第2情報を取得する。第1情報の作成者が作成した情報が、第2情報であってもよい。第2情報は、ユーザによって選択されてもよい。
【0106】
第1投影画面と第2投影画面は、ユーザによって指定されてもよいし、予め定められていてもよい。
【0107】
例えば、ファイルである第1情報及び第2情報が、文書管理システムや画像サーバ等の外部装置、ユーザの端末装置又は制御装置30等に記憶されている。第1情報がユーザによって選択されると、投影装置16は、第1情報を外部装置等から取得し、その第1情報を表す第1画像を第1投影画面に投影する。制御装置30のプロセッサ38は、第1情報に関連する第2情報を外部装置等から取得し、その第2情報を表す第2画像を第2投影画面に投影する。
【0108】
投影装置16は、第1画像に含まれる第2画像を第1投影画面に投影してもよい。例えば、CADデータ等のファイルは、投影されるべき複数の情報を含んでいることがある。この場合、当該ファイルから第1情報が選択された後、第1情報に関連する第2情報が選択されて、その第2情報を表す第2画像が投影される。
【0109】
図11及び
図12を参照して、第1画像に含まれる第2画像を表示する例について説明する。
図11は、第1面18aを示す図である。
図12は、第3面22aを示す図である。ここでは一例として、電子黒板14は第2面20aに設けられており、第1面18aが第1投影画面であり、第3面22aが第2投影画面である。
【0110】
例えば、ユーザによって画像58が投影対象の画像として選択されると、
図11に示すように、投影装置16は、画像58を第1面18aに投影する。画像58は、第1画像の一例である。画像58は、例えば、ある装置の全体を表す画像である。画像58は、当該装置の部品を表す画像60を含む。画像60は、第2画像の一例である。
【0111】
第1面18aに表示されている画像58から画像60がユーザによって選択されると、
図12に示すように、投影装置16は、その選択された画像60を第3面22aに投影する。つまり、投影装置16は、画像58に含まれる画像60を、画像58が表示されている第1面18aとは異なる第3面22aに投影する。このように、投影装置16は、第1画像と第2画像とを別々の面に投影する。ユーザは、第1画像と第2画像とを別々の面で見比べることができる。例えば、投影装置16は、画像60を拡大して第3面22aに投影する。こうすることで、ユーザは、画像60に表されている部品の詳細を確認することができる。
【0112】
なお、投影装置16は、画像58,60の表示サイズや、画像60に表されている部品のサイズに応じて、画像60を、画像58が表示されている第1面18aに投影してもよい。例えば、画像58と画像60とが重ならずに同じ面に投影される場合、投影装置16は、画像58と画像60とを同じ第1面18aに投影する。投影装置16は、ユーザの指示に従って、画像58と画像60とを同じ第1面18aに投影したり、画像58と画像60とをそれぞれ別々の面に投影したりしてもよい。
【0113】
なお、実施例4において、電子黒板14は、ブース装置10に含まれなくてもよい。つまり、電子黒板14が用いられずに実施例4が実施されてもよい。
【0114】
(実施例5)
実施例5では、投影装置16は、第1面18a、第2面20a及び第3面22aのうちの少なくとも1つの面に、他のブース装置の面に投影されている画像を投影する。以下、
図13及び
図14を参照して、実施例5について説明する。
図13は、ブース装置10A1,10A2を示す斜視図である。
図14は、ブース装置10A1の面を示す図である。
【0115】
ここでは一例として、ブース装置としてブース装置10Aが用いられるが、ブース装置10が用いられる場合も、ブース装置10Aが用いられる場合と同様の処理が実行される。
【0116】
ブース装置10A1,10A2は、ブース装置10Aと同じ構成を有する。ここでは、
図13に示されている2つのブース装置10Aを区別するために、一方のブース装置10Aを「ブース装置10A1」と称し、他方のブース装置10Aを「ブース装置10A2」と称している。
【0117】
説明の便宜上、ブース装置10A1に設けられている制御装置30を「制御装置301」と称し、ブース装置10A2に設けられている制御装置30を「制御装置302」と称する。制御装置301に含まれるプロセッサ38を「プロセッサ381」と称し、制御装置302に含まれるプロセッサ38を「プロセッサ382」と称する。
【0118】
制御装置301,302は、通信経路を介して互いに通信することで、画像やその他の情報を互いに送受信する。例えば、制御装置301は、ブース装置10A2の面に投影されている第1画像を制御装置302から受信し、ブース装置10A1の投影装置16は、制御装置301の制御の下、第1画像をブース装置10A1の面に投影する。ブース装置10A1において第1画像が投影される面は、電子黒板14が設けられていない面である。ブース装置10A1において第1画像が投影される面は、ブース装置10A1にて画像が投影されていない面であってもよい。
【0119】
例えば、ブース装置10A1において、第2面20aに電子黒板14が設けられており、第1面18aに画像が投影されている場合、第3面22aに第1画像が投影される。ブース装置10A1において第1画像が投影される面は、ブース装置10A1のユーザによって指定されてもよいし、予め定められてもよい。
【0120】
実施例5によれば、ブース装置10A1のユーザとブース装置10A2のユーザとの間で、ブース装置10A2の面に投影されている第1画像が共有される。
【0121】
同様に、ブース装置10A1の面に投影されている画像が、ブース装置10A2の面に投影されてもよい。
【0122】
カメラ62が、ブース装置10A1の面に設けられて、ブース装置10A1内が撮影されてもよい。
図13に示されている例では、カメラ62は、ブース装置10A1の第3面22aに設けられている。これは一例に過ぎず、第1面18a又は第2面20aに設けられてもよいし、複数の面に設けられてもよいし、天井等に設けられてもよい。
【0123】
カメラ64が、ブース装置10A2の面に設けられて、ブース装置10A2内が撮影されてもよい。
図13に示されている例では、カメラ64は、ブース装置10A2の第3面22aに設けられている。これは一例に過ぎず、第1面18a又は第2面20aに設けられてもよいし、複数の面に設けられてもよいし、天井等に設けられてもよい。
【0124】
カメラは、ブース装置10A1又はブース装置10A2のいずれか一方のブース装置のみに設けられてもよい。
【0125】
例えば、ブース装置10A1の制御装置301は、ブース装置10A2の制御装置302から、カメラ64によって撮影された第2画像を受信する。ブース装置10A1の投影装置16は、制御装置301の制御の下、第2画像をブース装置10A1の面に投影する。ブース装置10A1において第2画像が投影される面は、電子黒板14が設けられていない面である。ブース装置10A1において第2画像が投影される面は、ブース装置10A1にて画像が投影されていない面であってもよい。
【0126】
ブース装置10A1の投影装置16は、制御装置301の制御の下、第2画像を第1画像に重畳して、ブース装置10A1の面に投影してもよい。例えば、ブース装置10A1の投影装置16は、第1画像を第3面22aに投影し、第2画像を第1画像に重畳して第3面22aに投影する。第2画像に人が表されている場合、第2画像中の人の画像に、半透明処理が実行されてもよい。半透明処理は、制御装置301又は制御装置302によって実行される。半透明処理における透明度は、ブース装置10A1又はブース装置10A2のユーザによって指定されてもよいし、予め設定されてもよい。
【0127】
図14には、第1画像と第2画像との重畳表示の一例が示されている。
図14には、ブース装置10A1の第3面22aが示されている。ここでは一例として、ブース装置10A1の投影装置16は、第3面22aに第1画像66を投影している。例えば、第1画像66は、ブース装置10A2の面(例えば第1面18a)に投影されている画像である。ブース装置10A1の投影装置16は、第2画像68を第1画像66に重畳させて第3面22aに投影する。第2画像68は、ブース装置10A2の第3面22aに設けられているカメラ64によって撮影された画像である。第2画像68は、ブース装置10A2の内部を表している。また、第2画像68には、ブース装置10A2内にいる人70が表されている。人70の画像には半透明処理が実行されている。
【0128】
第1画像66は、ブース装置10A2のユーザによって選択された画像であってもよいし、ブース装置10A1のユーザによって選択された画像であってもよい。つまり、第1画像66が、ブース装置10A1の面に投影されている場合、第1画像66を切り替える権限は、ブース装置10A2のユーザが有してもよいし、ブース装置10A1のユーザが有してもよい。
【0129】
人70の画像に、左右を反転させる反転処理が実行されてもよい。反転処理は、制御装置301によって実行されてもよいし、制御装置302によって実行されてもよい。カメラ64の向きは、ブース装置10A2の投影装置16の向きと反対である。そのため、人70の画像の左右を反転させずに、人70の画像を第1画像66に重畳させると、人70の左右の方向と第1画像66の左右の方向とが逆になる。その結果、ブース装置10A2にて人70が指し示す位置が、ブース装置10A1に表示されている第2画像68では、左右逆の位置を指し示すように表示される。そのため、ブース装置10A1のユーザに対して違和感を与えることになる。人70の画像の左右を反転させて人70の画像を第1画像66に重畳させると、人70の左右の方向と第1画像66の左右の方向とが一致するため、ブース装置10A1のユーザに与える違和感が軽減する。
【0130】
ブース装置10A1の制御装置301は、ブース装置10A1において第1画像66が投影されていない面に投影されている画像を、ブース装置10A2に送信して、ブース装置10A2の面に投影させてもよい。例えば、ブース装置10A1の第1面18aに投影されている画像が、ブース装置10A1からブース装置10A2に送信されて、ブース装置10A2の第3面22aに投影される。
【0131】
また、ブース装置10A1のカメラ62によって撮影された画像が、ブース装置10A2に送信されて、ブース装置10A2の面に投影されてよい。
【0132】
なお、実施例6において、電子黒板14は、ブース装置10に含まれなくてもよい。つまり、電子黒板14が用いられずに実施例5が実施されてもよい。
【0133】
ブース装置10A1とブース装置10A2とによって、システムが構成されてもよい。3つ以上のブース装置10Aによってシステムが構成されてもよい。当該システムに含まれる各ブース装置の大きさや形状は同じであってもよいし、異なってもよい。なお、ブース装置10とブース装置10Aとによってシステムが構成されてもよい。
【0134】
(実施例6)
投影装置16は、制御装置30の制御の下、投影対象の画像のサイズに応じた面に当該画像を投影してもよい。
【0135】
例えば、画像のサイズを示す情報が、当該画像に付帯されている。制御装置30のプロセッサ38は、第1面18a、第2面20a及び第3面22aのうち電子黒板14が設けられてない面のサイズを示す情報と、投影対象の画像のサイズを示す情報と、に基づいて、当該画像が表示される面を選択する。各面のサイズを示す情報は、制御装置30のメモリ36に予め記憶されている。例えば、プロセッサ38は、画像を原寸サイズで表示することが可能な面を選択する。投影装置16は、プロセッサ38によって選択された面に画像を投影する。
【0136】
例えば、CADデータには、サイズを示す情報を含む図面情報や、仕様書を示す情報や、設計情報等が含まれる。プロセッサ38は、これらの情報を参照することで、CADデータが表す画像のサイズを認識し、当該画像が投影される面を選択する。
【0137】
(実施例7)
実施例7では、ブース装置10はマイクを含む。マイクは、ブース装置10内の音声を収集する。制御装置30のプロセッサ38は、マイクによって収集された音声を解析することで、音声を表す文字列を作成する。音声解析処理や音声から文字列を作成する処理として、公知の技術が用いられる。投影装置16は、制御装置30の制御の下、その文字列を、ブース装置10の少なくとも1つの面に投影する。例えば、電子黒板14が第2面20aに設けられている場合、文字列は、第1面18a及び第3面22aのうちの少なくとも1つの面に投影される。文字列が投影される面は、ユーザによって指定されてもよいし、予め定められてもよい。
【0138】
図15には、音声を表す文字列の表示例が示されている。
図15は、ブース装置10の第3面22aを示す図である。ここでは一例として、第3面22aに画像72が投影されている。画像72には、資料等の文書を表す画像74が含まれている。
【0139】
投影装置16は、文字列の一覧76を第3面22aに投影する。一覧76には、1又は複数の文字列が含まれている。ここでは一例として、文字列78,80,・・・が、一覧76に含まれている。文字列78,80,・・・は、マイクによって収集された音声を表す文字列である。制御装置30のプロセッサ38は、音声が収集された時系列にそって文字列78,80,・・・を並べて、投影装置16に文字列78,80,・・・を投影させる。
【0140】
プロセッサ38は、音声を発生した人を当該音声から認識し、当該人を表す画像(例えばアイコンやサムネイル画像)を、当該音声を表す文字列に紐付けて、投影装置16に投影させてもよい。人を表す画像は、当該人の顔を表す画像、又は、当該人の氏名やアカウント名等を表す画像、等である。音声を発生した人を認識する処理として、公知の認識技術が用いられる。例えば、ユーザの音声を表す音声データが予めメモリ36に記憶され、プロセッサ38は、メモリ36に記憶されている音声データを参照することで、音声を発生した人を認識する。
【0141】
図15に示す例では、画像82が、文字列78に紐付けられて投影されており、画像84が、文字列80に紐付けられて投影されている。具体的には、画像82は文字列78の近くに投影され、画像84は文字列80の近くに投影される。画像82は、文字列78が表す音声を発した人を表す画像である。画像84は、文字列80が表す音声を発した人を表す画像である。
【0142】
プロセッサ38は、予め登録されたキーワードと一致する音声が収集された場合に、そのキーワードを表す音声が発せられた時点の前後に収集された音声を表す文字列を、投影装置16に投影させてもよい。その前後の時間の長さは、予め設定されてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。
【0143】
プロセッサ38は、音声を発した人の向きを特定し、投影装置16は、当該人が向いている人の先にある面に、当該音声を表す文字列を投影してもよい。例えば、ブース装置10に設けられているカメラによって人が撮影され、プロセッサ38は、その撮影によって生成された画像を解析することで、人の向き(例えば当該人の視線や顔の向き)を特定する。投影装置16は、その向きの先にある面に、当該人が発した音声を表す文字列を投影する。
【0144】
例えば、音声を発した人が第1面18aを見ている場合、投影装置16は、当該音声を表す文字列を第1面18aに投影する。
【0145】
ある人が、第1面18aを見ながら音声を発し、その後、第3面22aを見ながら音声を発した場合、投影装置16は、最初、当該人の音声を表す文字列を第1面18aに投影し、その後、当該人の音声を表す文字列を第3面22aに投影する。当該人の音声を表す文字列が第3面22aに投影されている場合、投影装置16は、第1面18aに投影されていた文字列を面に投影しなくてもよいし、当該文字列を第3面22aに投影してもよい。
【0146】
投影装置16は、音声を発生した人の向きに関わらず、音声を表す文字列を特定の面に投影してもよい。例えば、投影装置16は、音声を表す文字列を第3面22aに投影する。この場合、投影装置16は、制御装置30の制御の下、音声を発した人の向きに応じた表示態様で文字列を第3面22aに投影する。例えば、投影装置16は、音声を発した人の向きを識別可能な態様で第3面22aに投影する。例えば、表示態様は、文字の色、フォントの種類、文字の大きさ又は文字に対する装飾等である
【0147】
例えば、人が第1面18aを見ながら音声を発した場合、投影装置16は、当該音声を表す文字列を赤色で第3面22aに投影する。人が第2面20aを見ながら音声を発生した場合、投影装置16は、当該音声を表す文字列を赤色で第3面22aに投影する。これにより、第1面18aを見ながら発せられた音声を表す文字列と、第2面20aを見ながら発せられた音声を表す文字列と、が区別されて投影される。こうすることで、第3面22aを見る人は、第3面22aに投影されている各文字列が、人がどの向きを向いて発した音声を表しているのかを認識することができる。プロセッサ38は、文字列の色を変える共に、又は、文字列の色を変えずに、フォント、文字の大きさ又は装飾等を変えてもよい。
【0148】
投影装置16は、人が特定の向きを向いて音声を発した場合、当該音声を表す文字列を面(例えば第3面22a)に投影し、人が特定の向き以外の向きを向いて音声を発生した場合、当該音声を表す文字列を面(例えば第3面22a)に投影しなくてもよい。例えば、人が第1面18aを見ながら音声を発した場合、投影装置16は、当該音声を表す文字列を第3面22aに投影する。人が第1面18a以外の面を見ながら音声を発した場合、投影装置16は、当該音声を表す文字列を第3面22aに投影しない。
【0149】
投影装置16は、音声を発した人に最も近い面に、当該音声を表す文字列を投影してもよい。例えば、ブース装置10に設けられたカメラによって当該人及び各面が撮影され、プロセッサ38は、その撮影によって生成された画像に基づいて、当該人と各面との間の距離を算出し、当該人に最も近い面を特定する。投影装置16は、その最も近い面に、当該人が発した音声を表す文字列を投影する。
【0150】
(実施例8)
図16及び
図17を参照して、ブース装置10内の面に投影される画像に対する操作の一例について説明する。
図16及び
図17は、第3面22aを示す図である。
【0151】
図16に示すように、第3面22aには、画像86が投影されている。画像86には、画像88,90が含まれている。
【0152】
例えば、ハンドトラッキングセンサが、ブース装置10内に設けられており、人の手の動きを検知する。例えば、ハンドトラッキングセンサが、第1面18a、第2面20a及び第3面22aに設けられており、プロセッサ38は、ハンドトラッキングセンサの検知結果に基づいて、手の動きを検知する。ハンドトラッキングセンサは、天井、天井に設けられた装置、又は、ブース装置10内の面等に設けられたりしてもよい。
【0153】
例えば、画像90が画像88よりも背面側に投影されている場合に、ユーザが第3面22a上にて画像90を指定すると、投影装置16は、画像90を画像88よりも前面側に投影する。手の動きに応じて画像の投影位置が変更されてもよい。プロセッサ38は、手の動きに応じて、投影される画像を切り替えてもよい。また、ユーザが、ある面(例えば第1面18a)から別の面(例えば第2面20a)に手を動かした場合、投影装置16は、第1面18aに投影されていた画像を第2面20aに移動させて投影してもよい。
【0154】
図17には、画像を拡大するときの操作の一例が示されている。画像92が第3面22aに投影されている。画像92は画像94を含む。例えば、ユーザが、矢印96,98が示すように、画像94を拡大する方向に手を動かすと、投影装置16は、画像94を拡大して第3面22aに投影する。また、ユーザが、画像94を縮小する方向に手を動かすと、投影装置16は、画像94を縮小して第3面22aに投影する。
【0155】
(実施例9)
実施例9では、ブース装置10の利用が予約されている場合において、その予約を行ったユーザが当該ブース装置10の利用について認証された場合、制御装置30のプロセッサ38は、投影装置16の電源をオンにする。
【0156】
上述したように、ブース装置10の予約は、管理装置40によって管理されてもよいし、ブース装置10の制御装置30によって管理されてもよい。例えば、ブース装置10が予約された場合、その予約を示す予約情報が、制御装置30のメモリ36に記憶される。例えば、予約情報は、予約したユーザを識別するためのユーザ識別情報、及び、予約の日時を示す情報等を含む。
【0157】
例えば、ブース装置10の外側にカメラが設けられており、ブース装置10の周囲にいる人や、ブース装置10に近づく人が、カメラによって撮影される。制御装置30のプロセッサ38は、その撮影によって生成された画像に基づいて、ブース装置10の周囲にいる人や、ブース装置10に近づく人を認識する。その認識処理として、公知の技術が用いられる。プロセッサ38は、その認識結果とメモリ36に記憶されているユーザ識別情報とに基づいて、当該人がブース装置10を予約した人か否かを判断する。このとき、プロセッサ38は、撮影時刻の前後の時間帯に予約時間が含まれる予約情報をメモリ36から取得し、その予約情報に含まれるユーザ識別情報と認識結果とを照合する。当該人のユーザ識別情報が予約情報に含まれてメモリ36に記憶されている場合、認証は成功する。認証が成功した場合、プロセッサ38は、投影装置16の電源をオンにする。プロセッサ38は、スピーカや照明等の装置の電源をオンにしてもよい。なお、ユーザの認証として、ICカードを用いた認証や、生体情報を用いた認証(つまり生体認証)が用いられてもよい。
【0158】
ブース装置10を前回使用したときに用いられた設定情報(例えば、スピーカの音量等を示す情報)が、メモリ36に記憶されてもよい。この場合、プロセッサ38は、その設定情報に従って、各種の装置を事前に設定してもよい。例えば、プロセッサ38は、ユーザがブース装置10内に入る前に、各種の装置を設定する。
【0159】
ブース装置10を前回使用したときに、最後に投影されていた画像が、メモリ36に記憶されてもよい。この場合、投影装置16は、制御装置30の制御の下、当該画像をブース装置10内の面に投影してもよい。例えば、投影装置16は、ユーザがブース装置10内に入る前に、当該画像を面に投影する。投影装置16は、前回と同じ面に当該画像を投影してもよい。
図18には、その投影例が示されている。例えば、投影装置16は、前回と同じ第3面22aに画像100を投影する。
【0160】
プロセッサ38は、ブース装置10を前回使用したときに用いられていたアプリケーションソフトウェアを、事前に起動させてもよい。
【0161】
プロセッサ38は、ユーザがブース装置10に近づいてきたときにユーザ認証を行い、その認証が成功した場合、投影装置16の電源をオンにし、ユーザがブース装置10内に入った場合、前回の画像をブース装置10内の面に投影してもよい。
【0162】
投影装置16は、制御装置30の制御の下、ブース装置10の予約時間の残り時間を示す情報を、ブース装置10内の面に投影してもよい。
図19には、この投影例が示されている。
図19は、第3面22aを示す図である。投影装置16は、予約時間の開始から終了までを表す画像102を第3面22aに投影する。画像102は、例えば、インジケータ等のように、予約時間の残り時間を表す画像である。
【0163】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態に係る情報処理装置について説明する。
【0164】
例えば、第2実施形態に係る情報処理装置は、通信装置とUIとメモリとプロセッサとを含む。情報処理装置は、端末装置であってもよいし、第1実施形態に係る制御装置30であってもよい。
【0165】
第2実施形態に係る情報処理装置のプロセッサは、第1ユーザのアカウントに紐付けられているファイルを表す第1ファイル画像と、第1ユーザを表す第1ユーザ画像と、を紐付けて表示する。また、プロセッサは、第1ユーザとは異なる第2ユーザのアカウントに紐付けられているファイルを表す第2ファイル画像と、第2ユーザを表す第2ユーザ画像と、を紐付けて、第1ファイル画像及び第1ユーザ画像と共に表示する。
【0166】
ファイルは、文書データ、画像データ(例えば静止画像データや動画像データ)又は音声データ等であるが、これらに限定されるものではない。ファイルの形式はどのような形式であってもよい。ファイルは、情報処理装置に記憶されていてもよいし、情報処理装置以外の外部装置(例えば、ファイルサーバ、文書管理システム、ユーザの端末装置、その他のサーバ等)に記憶されていてもよい。
【0167】
ファイル画像は、例えば、アイコン、又はファイルのサムネイル画像等である。ユーザ画像は、ユーザを識別するための画像であり、例えば、ユーザの顔を表す画像、ユーザの氏名や略称やアカウント名を表す画像(例えば文字列を表す画像)、又はキャラクターやアバターを表す画像等であるが、これらに限定されるものではない。
【0168】
アカウントは、ユーザが、サービスや装置にログインするときに用いられる情報である。サービスや装置へのログインとは、例えば、クラウドサービス、オンラインストレージ、文書管理システム、ファイルサーバ、又は、ブース装置10,10A等へのログインのことである。例えば、ユーザ毎にアカウントが作成され、サービスを提供する装置やシステムにて各ユーザのアカウントが管理される。また、ログイン先のサービス毎や装置毎にアカウントが作成される。同一ユーザについて各アカウントが紐付けられて、シングルサインオンが実現されてもよい。
【0169】
ファイル画像とユーザ画像とを表示することとは、ファイル画像とユーザ画像とをディスプレイに表示することであってもよいし、ファイル画像とユーザ画像とを投影装置によって投影することであってもよい。
【0170】
例えば、プロセッサは、第1ファイル画像と第1ユーザ画像とをディスプレイに表示させ、第2ファイル画像と第2ユーザ画像とを当該ディスプレイに表示させる。
【0171】
プロセッサは、第1ユーザ画像と第2ユーザ画像とを一緒にディスプレイに表示させ、ユーザ画像が選択された場合、その選択されたユーザ画像に紐付けられているファイル画像を当該ディスプレイに表示させてもよい。この場合、プロセッサは、選択されなかったユーザ画像に紐付けられているファイル画像を当該ディスプレイに表示させない。例えば、第1ユーザ画像が選択された場合、プロセッサは、第1ファイル画像を当該ディスプレイに表示させ、第2ファイル画像を当該ディスプレイに表示させない。
【0172】
別の例として、プロセッサは、第1ファイル画像と第1ユーザ画像とを投影装置に投影させると共に、第2ファイル画像と第2ユーザ画像とを投影装置に投影させる。例えば、投影装置は、これらの画像を同じ投影面に投影する。第2実施形態が第1実施形態に適用される場合、これらの画像は、ブース装置10又はブース装置10A内の面に投影される。
【0173】
プロセッサは、第1ファイル画像と第2ファイル画像とを区別して表示してもよい。例えば、プロセッサは、第1ファイル画像と第2ファイル画像とを異なる位置に表示することで、これらを区別する。別の例として、第1ファイル画像又は第2ファイル画像の一方を表示してもよい。例えば、プロセッサは、第1ユーザ画像と第2ユーザ画像とを並べて表示する。第1ユーザ画像が選択された場合、プロセッサは、第1ファイル画像を表示し、第2ファイル画像を表示しなくてもよい。第2ファイル画像が選択された場合、プロセッサは、第2ファイル画像を表示し、第1ファイル画像を表示しなくてもよい。
【0174】
プロセッサは、第1ユーザ画像と第2ユーザ画像とを一緒に投影装置に投影させ、ユーザ画像が選択された場合、その選択されたユーザ画像に紐付けられているファイル画像を当該投影装置に投影させてもよい。この場合、プロセッサは、選択されなかったユーザ画像に紐付けられているファイル画像を当該投影装置に投影させない。例えば、第1ユーザ画像が選択された場合、プロセッサは、第1ファイル画像を投影装置に投影させ、第2ファイル画像を当該投影装置に投影させない。
【0175】
第1ファイル画像は、第1ユーザの第1アカウントに紐付けられているファイルを表す画像と、当該第1ユーザの第2アカウントに紐付けられているファイルを表す画像と、を含む。第2アカウントは、第1アカウントとは異なるアカウントであって、第1アカウントに紐付けられているアカウントである。例えば、第1アカウントは、あるサービスや装置にログインするためのアカウントであり、第2アカウントは、別のサービスや装置にログインするためのアカウントである。第1アカウントと第2アカウントは紐付けられて管理される。第2ファイル画像についても第1ファイル画像と同様に、第2ファイル画像は、互いに異なる複数のアカウントのそれぞれに紐付けられている画像を含む。
【0176】
例えば、第1アカウントは、特定の場所を利用するためのアカウントである。特定の場所は、ブース装置10やブース装置10A、部屋、席、会議室、オフィス、店舗、又は、その他のスペース等である。第1ユーザが特定の場所を利用する場合、プロセッサは、第1ファイル画像と第1ユーザ画像とを紐付けて表示する。例えば、第1ユーザがブース装置10やブース装置10Aを利用する場合、プロセッサは、第1ファイル画像と第1ユーザ画像とを紐付けて投影装置16に投影させる。これにより、第1ファイル画像が、ブース装置10やブース装置10A内の面に投影される。
【0177】
例えば、ユーザがブース装置10やブース装置10Aを利用するときに、当該ユーザに対するユーザ認証が成功すると、プロセッサは、第1ファイル画像と第1ユーザ画像とを紐付けて投影装置16に投影させる。このとき投影される第1ファイル画像は、ユーザの端末装置に記憶されているファイルを表す画像であってもよいし、制御装置30やオンラインストレージ等の装置に記憶されているファイルを表す画像であってもよい。
【0178】
第2ユーザが第1ユーザと共に特定の場所を利用する場合、プロセッサは、第2ユーザ画像を第1ユーザ画像と共に表示する。例えば、第1ユーザがブース装置10Aを予約するときに、第1ユーザのアカウントと第2ユーザのアカウントが管理装置40に登録される。ブース装置10Aを利用するときに、第1ユーザに対するユーザ認証が成功すると、プロセッサは、第1ユーザ画像と第2ユーザ画像とを投影装置16に投影させる。これにより、ブース装置10Aを一緒に利用する複数のユーザのそれぞれのユーザ画像が投影される。第1ユーザ画像が選択されると、プロセッサは、第1ファイル画像を投影装置16に投影させ、第2ファイル画像を投影装置16に投影させない。第2ユーザ画像が選択されると、プロセッサは、第2ファイル画像を投影装置16に投影させ、第1ファイル画像を投影装置16に投影させない。プロセッサは、第2ファイル画像と共に第1ファイル画像を投影装置16に投影させてもよい。
【0179】
ブース装置10やブース装置10Aの面にファイル画像が投影される場合、投影装置16は、制御装置30の制御の下、第1ユーザのアカウントに紐付けられているファイルから得られる画像を、ある面(例えば第1面18a)に投影し、第1ユーザのアカウントに紐付けられている別のファイルから得られる画像を、当該面とは異なる面(例えば第3面22a)に投影してもよい。
【0180】
第1ユーザと第2ユーザが一緒にブース装置10又はブース装置10Aを利用する場合、投影装置16は、制御装置30の制御の下、第1ユーザのアカウントに紐付けられているファイルから得られる画像を、ある面(例えば第1面18a)に投影し、第2ユーザのアカウントに紐付けられているファイルから得られる画像を、当該面とは異なる面(例えば第3面22a)に投影してもよい。
【0181】
以下、第2実施形態について具体例を挙げて説明する。以下では一例として、ブース装置10又はブース装置10Aにて第2実施形態に係る処理が実行される場合について説明するが、これは一例に過ぎない。ブース装置10,10Aが利用されない場合に第2実施形態に係る処理が実行されてもよい。
図20には、第2実施形態に係る全体システムの一例の構成が示されている。
【0182】
例えば、第2実施形態に係る全体システムは、制御装置30と、管理装置40と、1又は複数のシステムと、1又は複数の端末装置と、を含む。
図20に示す例では、全体システムは、αシステム110と、βシステム112と、γシステム114と、端末装置116,118とを含む。全体システムに含まれる各装置及び各システムは、インターネットやLAN等の通信経路を介して互いに通信する。例えば、制御装置30が、上述した第2実施形態に係る情報処理装置の一例に相当する。
【0183】
例えば、αシステム110、βシステム112及びγシステム114は、オンラインストレージ、文書管理システム、ファイルサーバ、又は、その他のサーバ等であり、ファイルを記憶する。
【0184】
αシステム110、βシステム112及びγシステム114においては、ユーザがそれぞれのシステムを利用するためのアカウントが作成されて登録される。例えば、個々のシステム毎に別々のアカウントが作成されて登録される。各システムは、アカウント毎にファイルを管理する。例えば、ユーザは、αシステム110用のアカウントを用いてαシステム110にログインすることができる。他のシステムについても同様である。
【0185】
端末装置116,118は、ユーザが利用するPC、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等である。例えば、端末装置116は、ユーザAが利用する端末装置であり、端末装置118は、ユーザが利用する端末装置である。端末装置116,118には、ファイルが記憶されている。
【0186】
また、ブース装置10やブース装置10Aを利用するためのアカウントが、ユーザ毎に管理装置40に登録される。例えば、ユーザは、自身のアカウントを用いることで、ブース装置10やブース装置10Aを予約する。また、アカウントを用いることで、ブース装置10にて認証が行われたり、ブース装置10Aの扉28に設けられている電子錠が解錠されたりする。また、ブース装置用のアカウントを用いて、管理装置40が提供するブース装置提供サービスや管理装置40へのログインが行われてもよい。
【0187】
図21には、ユーザのアカウントを管理するための管理テーブルの一例が示されている。
図21には、ユーザA,B,C,Dのそれぞれのアカウントが示されている。例えば、ユーザ毎に、ブース装置用のアカウントと、αシステム110用のアカウントと、βシステム112用のアカウントと、γシステム114用のアカウントと、が対応付けられている。例えば、
図21に示されている管理テーブルは、制御装置30、管理装置40又は他の装置に記憶されている。管理テーブルにて、ブース装置用のアカウントと各システム用のアカウントとが対応付けられているため、例えば、ブース装置用のアカウントを用いたシングルサインオンが実現される。例えば、ユーザが、ブース装置用のアカウントを用いてブース装置10やブース装置10Aにて認証された場合、αシステム110、βシステム112及びγシステム114への当該ユーザのログインが完了する。
【0188】
以下、
図22を参照して、第2実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図22には、第2実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートが示されている。ここでは一例として、ユーザはブース装置10Aを利用するものとする。
【0189】
まず、ユーザは、ブース装置10Aに近づく(S01)。その後、ユーザ認証が行われる(S02)。例えば、ブース装置用のアカウントを用いることで、ユーザ認証が行われる。第1実施形態にて説明したように、ブース装置10Aに設けられたカメラによって当該ユーザを撮影することで、当該ユーザの認証が行われてもよいし、ICカードを用いた認証や生体認証が行われてもよい。ユーザ認証が成功すると、扉28の電子錠が解錠される。制御装置30のプロセッサ38は、このユーザ認証によって、認証が行われたユーザを認識する。ユーザ認証が成功すると、制御装置30、管理装置40又は管理装置40が提供するサービスへのユーザのログインが完了する。このログインによって、αシステム110、βシステム112及びγシステム114へのシングルサインオンが実現される。
【0190】
ユーザがブース装置10Aに入ると、ユーザの入室が検知される(S03)。例えば、ブース装置10A内に設けられた人感センサによってユーザが検知される。
【0191】
制御装置30のプロセッサ38は、ログインしたユーザの情報を収集し、その情報を投影装置16に投影させる(S04)。例えば、ユーザの情報は、ユーザ画像やその他のユーザ識別情報等である。
【0192】
また、プロセッサ38は、ログインしたユーザのブース装置用のアカウントに紐付けられているファイルを検索する(S05)。例えば、プロセッサ38は、αシステム110、βシステム112及びγシステム114のそれぞれにおいて、ログインしたユーザのアカウントに紐付けられているファイルを検索する。
【0193】
投影装置16は、ステップS05にて検索されたファイルを表すファイル画像(例えば、アイコンや、ファイルのサムネイル画像等)を、ブース装置10A内の面(例えば、第1面18a、第2面20a及び第3面22aのうちの少なくとも1つの面)に投影する(S06)。ファイル画像は、制御装置30のプロセッサ38によって生成されてもよいし、ファイルが記憶されている各装置や各システム(例えば、αシステム110、βシステム112、γシステム114等)にて生成されてもよい。投影装置16は、各ファイルのサムネイル画像をブース装置10A内の面に投影する。プロセッサ38は、ログインしたユーザが利用する端末装置(例えば端末装置116)に記憶されているファイルのサムネイル画像を、投影装置16に投影させてもよい。
【0194】
複数のファイル画像が投影されている場合において、ユーザが当該複数のファイル画像の中から取得対象のファイルを選択すると、プロセッサ38は、その選択されたファイルを、そのファイルが記憶されているシステム又は端末装置116から取得する(S07)。
【0195】
投影装置16は、ステップS07にて取得されたファイルを、ブース装置10A内の面に投影する(S08)。例えば、ファイルが文書データである場合、投影装置16は、その文書データの内容をブース装置10A内の面に投影する。
【0196】
ブース装置10Aにて、ユーザが、投影対象のファイルを変更すると、プロセッサ38は、その変更に従ってファイルを取得し、投影装置16は、その取得したファイルを投影させる(S09)。
【0197】
以下、
図23及び
図24を参照して、ユーザ画像とファイル画像の表示例について説明する。
図23及び
図24は、ブース装置10Aの第3面22aを示す図である。
【0198】
ここでは一例として、ユーザA,B,C,Dが一緒にブース装置10Aを利用するものとする。
【0199】
例えば、ユーザAがブース装置10Aを予約する。これにより、ユーザAのブース装置用アカウントとブース装置10Aを利用する時間を示す情報とを含む予約情報が、管理装置40に登録される。その予約情報が、管理装置40から制御装置30に送信されて制御装置30のメモリ36に記憶されて、制御装置30によってブース装置10Aの予約が管理されてもよい。
【0200】
ユーザAは、その予約時に、ユーザA,B,C,Dをブース装置10Aのユーザとして管理装置40に登録してもよい。これにより、ユーザA,B,C,Dのそれぞれのブース装置用アカウントが紐付けられて、ブース装置10を利用する時間を示す情報と共に予約情報に含まれて、管理装置40に登録される。この例においても、予約情報が、管理装置40から制御装置30に送信されて制御装置30のメモリ36に記憶されて、制御装置30によってブース装置10Aの予約が管理されてもよい。
【0201】
ユーザA,B,C,Dがブース装置10Aを利用するときに、ユーザ認証が行われ、ユーザ認証が成功すると、ブース装置10Aへの入室が許可される。ユーザAのみに対してユーザ認証が行われてもよいし、ユーザA,B,C,Dのそれぞれに対してユーザ認証が行われてもよい。
【0202】
ここでは一例として、ユーザA,B,C,Dのそれぞれに対してユーザ認証が行われるものとする。ユーザA,B,C,Dのそれぞれのユーザ認証が成功すると、ユーザA,B,C,Dのそれぞれについてシングルサインオンが実現される。これにより、制御装置30からαシステム110、βシステム112及びγシステム114へのアクセスが許可される。
【0203】
ユーザA,B,C,Dのユーザ認証が成功すると、投影装置16は、制御装置30の制御の下、ユーザA,B,C,Dのそれぞれのユーザ画像を第3面22aに投影する。
図23には、全体画像120が第3面22aに投影されている。全体画像120には、表示領域122が含まれる。表示領域122は、ユーザ認証が成功したユーザのユーザ画像とファイル画像とが投影される領域である。
【0204】
ユーザA,B,C,Dのユーザ認証が成功しているため、ユーザAを表すユーザ画像124、ユーザBを表すユーザ画像126、ユーザCを表すユーザ画像128、及び、ユーザDを表すユーザ画像130が、表示領域122に投影されている。例えば、ユーザ画像124,126,128,130が上下方向に一列に並んで投影されている。この表示例は一例に過ぎず、複数のユーザ画像は、上下方向に複数の列を形成するように投影されてもよいし、左右方向に1又は複数の列を形成するように投影されてもよい。
【0205】
なお、ブース装置10Aの予約時にユーザA,B,C,Dが管理装置40に登録されている場合において、ユーザAに対してユーザ認証が成功した場合、ユーザB,C,Dに対してユーザ認証が行われなくても、ユーザA,B,C,Dのそれぞれのユーザ画像が、第3面22aに投影されてもよい。
【0206】
例えば、ユーザが、ユーザ画像124,126,128,130の中からユーザ画像を選択すると、プロセッサ38は、その選択されたユーザ画像が表すユーザのアカウントに紐付けられているファイルを検索する。投影装置16は、制御装置30の制御の下、検索されたファイルを表すファイル画像を第3面22aに投影する。例えば、プロセッサ38は、αシステム110、βシステム112及びγシステム114を対象としてファイルを検索する。プロセッサ38は、選択されたユーザの端末装置を対象としてファイルを検索してもよい。ユーザ画像を選択する操作は、第1実施形態にて説明した操作によって実現される。例えば、ハンドトラッキングセンサによって、ユーザ画像を選択する操作が検知されてもよい。もちろん、ユーザは、制御装置30が有するUI34を操作することで、ユーザ画像を選択してもよいし、ユーザの端末装置を制御装置30に接続し、端末装置のUIを操作することで、ユーザ画像を選択してもよい。
【0207】
例えば、ユーザBを表すユーザ画像126が選択されると、プロセッサ38は、ユーザBのアカウントに紐付けられているファイルを、αシステム110、βシステム112及びγシステム114にて検索する。上述したように、αシステム110、βシステム112及びγシステム114に対するシングルサインオンが実現されているため、プロセッサ38は、これらのシステムにアクセスして、ユーザBのアカウントに紐付けられているファイルを検索することができる。プロセッサ38は、ユーザBの端末装置にてファイルを検索してもよい。投影装置16は、その検索されたファイルを表すファイル画像を第3面22aに投影する。
【0208】
図24には、ファイル画像の表示例が示されている。ファイル画像136,138,140,142のそれぞれが、ユーザBのアカウントに紐付けられているファイルを表す画像である。例えば、ユーザ画像124,126,128,130が、その順番で一列に並んで投影されている状態で、ユーザ画像126が選択されると、プロセッサ38は、選択されたユーザ画像126とその下に表示されているユーザ画像128との間にスペースを形成し、そのスペースにファイル画像136,138,140,142が表示されるように、投影装置16にファイル画像136,138,140,142を投影させる。これにより、ファイル画像136,138,140,142と、ユーザBを表すユーザ画像126と、が紐付けられて投影される。
【0209】
プロセッサ38は、以前にブース装置10Aにて投影されたユーザBのファイル画像を、投影装置16に投影させてもよい。プロセッサ38は、直近にユーザBがαシステム110用のアカウントを用いて利用していたファイルを表すファイル画像を、投影装置16に投影させてもよい。αシステム110以外の他のシステムについても同様である。
【0210】
例えば、ファイル画像136は、αシステム110に記憶されているファイルを表す画像であって、ユーザBのαシステム110用のアカウントに紐付けられてファイルを表す画像である。ファイル画像138は、βシステム112に記憶されているファイルを表す画像であって、ユーザBのβシステム112用のアカウントに紐付けられているファイルを表す画像である。ファイル画像140は、γシステム114に記憶されているファイルを表す画像であって、ユーザBのγシステム114用のアカウントに紐付けられているファイルを表す画像である。ファイル画像142は、ユーザBの端末装置に記憶されているファイルを表す画像である。
【0211】
上記の例では、ユーザBは第1ユーザの一例であり、ファイル画像136,138,140,142が、第1ファイル画像に含まれる画像の一例である。例えば、ユーザBのαシステム110用のアカウントが第1アカウントであり、ユーザBのβシステム112用のアカウントが第2アカウントである。ファイル画像136は、第1ユーザであるユーザBの第1アカウントに紐付けられているファイルを表す画像の一例であり、ファイル画像138は、第1ユーザであるユーザBの第2アカウントに紐付けられているファイルを表す画像の一例である。
【0212】
複数のファイル画像の中からファイル画像がユーザによって選択されると、プロセッサ38は、その選択されたファイル画像が表すファイルを、そのファイルが記憶されているシステム又は装置から取得する。プロセッサ38は、そのファイルを閲覧したり編集したりするためのプログラムを起動し、そのファイルの内容を投影装置16に投影させる。これにより、そのファイルの内容が第3面22aに投影される。例えば、ファイルが文書データである場合、その文書の内容が第3面22aに投影される。
【0213】
例えば、ファイル画像136が選択された場合、プロセッサ38は、ファイル画像136が表すファイルをαシステム110から取得する。投影装置16は、そのファイルの内容を第3面22aに投影させる。
【0214】
図24には、ファイルの内容が投影されている。例えば、画像132は、ファイル画像136が表すファイルの内容を表す画像である。また、画像134は、ファイル画像138が表すファイルの内容を表す画像である。
【0215】
図24に示されている状態で、ユーザAを表すユーザ画像124が選択されると、プロセッサ38は、ユーザBのファイルの検索と同様に、ユーザAのアカウントに紐付けられてファイルを検索する。プロセッサ38は、ユーザAを表すユーザ画像124とユーザBを表すユーザ画像126との間にスペースを形成し、検索されたファイルを表すファイル画像が当該スペースに配置されて投影されるように、投影装置16に当該ファイル画像を投影させる。ファイル画像が選択された場合、投影装置16は、その選択されたファイル画像が表すファイルの内容を表す画像を、第3面22aに投影する。このとき、投影装置16は、画像132,134と共に、そのファイルの内容を表す画像を第3面22aに投影してもよい。これにより、異なるユーザに紐付けられている複数のファイルの内容が、同じ第3面22aに投影される。もちろん、ユーザAのアカウントに紐付けられているファイルの内容を表す画像は、第3面22aとは異なる面(例えば第1面18a)に投影されてもよい。投影装置16は、ユーザAのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像が選択された場合、画像132,134を第3面22aに投影しなくてもよい。
【0216】
ユーザAを表すユーザ画像124が選択された場合、プロセッサ38は、ユーザBを表すユーザ画像126とユーザCを表すユーザ画像128との間のスペースを削除し、ファイル画像136,138,140,142を投影装置16に投影させない。これにより、ファイル画像としては、ユーザAのアカウントに紐付くファイル画像のみが第3面22aに投影される。もちろん、ユーザ画像124が選択された場合であっても、ファイル画像136,138,140,142は、表示されたままであってもよい。この場合において、ユーザ画像126が選択された場合、ユーザ画像126とユーザ画像128との間のスペースが削除されて、ファイル画像136,138,140,142が投影されなくてもよい。他のユーザ画像が選択された場合も同様の処理が実行される。
【0217】
なお、プロセッサ38は、ユーザAのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像と、ユーザBのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像と、ユーザCのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像と、ユーザDのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像とが、並べて表示領域122に投影されるように、これらのファイル画像を投影装置16に投影させてもよい。
【0218】
例えば、投影装置16は、ユーザ画像124とユーザ画像126との間に、ユーザAのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像を投影する。投影装置16は、ユーザ画像126とユーザ画像128との間に、ユーザBのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像を投影する。投影装置16は、ユーザ画像128とユーザ画像130との間に、ユーザCのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像を投影する。投影装置16は、ユーザ画像130の下方に、ユーザDのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像を投影する。このように、各ユーザのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像が投影されてもよい。
【0219】
投影装置16は、あるユーザのあるアカウントに紐付けられているファイルの内容を表す画像を、ある面に投影し、当該ユーザの別のアカウントに紐付けられているファイルの内容を表す画像を、別の面に投影してもよい。例えば、投影装置16は、あるファイルの内容を表す画像132を第3面22aに投影し、別のファイルの内容を表す画像134を、第3面22a以外の面(例えば第1面18a)に投影する。
【0220】
また、複数のユーザのそれぞれのアカウントに紐付けられているファイルの内容を表す画像を投影する場合、投影装置16は、あるユーザのアカウントに紐付けられているファイルの内容を表す画像を、ある面に投影し、別のユーザのアカウントに紐付けられているファイルの内容を表す画像を、別の面に投影してもよい。例えば、ユーザAのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像と、ユーザBのアカウントに紐付けられているファイルを表すファイル画像と、が選択されたものとする。この場合、投影装置16は、ユーザAのアカウントに紐付けられているファイルの内容を表す画像を第1面18aに投影し、ユーザBのアカウントに紐付けられているファイルの内容を表す画像を第3面22aに投影する。こうすることで、ユーザは、ファイルに紐付けられているユーザを識別しながら、各ファイルの内容を参照することができる。
【0221】
第1実施形態及び第2実施形態のそれぞれに係る全体システムの構成は一例に過ぎず、システム全体として第1実施形態及び第2実施形態のそれぞれの処理が実現されればよい。つまり、制御装置30の一部又は全部の機能が、管理装置40、端末装置又はその他の装置によって実現されてもよいし、管理装置40の一部又は全部の機能が、制御装置30、端末装置又はその他の装置によって実現されてもよい。
【0222】
制御装置30の一部の機能が、制御装置30以外の他の装置によって実現される場合、制御装置30と当該他の装置とによって情報処理システムが構成されてもよい。つまり、制御装置30の機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、複数の装置を含む情報処理システムによって実現されてもよい。
【0223】
同様に、管理装置40の一部の機能が、管理装置40以外の他の装置によって実現される場合、管理装置40と当該他の装置とによって情報処理システムが構成されてもよい。つまり、管理装置40の機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、複数の装置を含む情報処理システムによって実現されてもよい。
【0224】
制御装置30及び管理装置40の各機能は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。例えば、制御装置30のプロセッサ38が、メモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、制御装置30の各機能が実現される。プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、メモリに記憶される。同様に、管理装置40のプロセッサ48が、メモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、管理装置40の各機能が実現される。プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、メモリに記憶される。
【0225】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0226】
(付記)
(((1)))
第1面、第2面及び第3面を含み、前記第1面、前記第2面及び前記第3面によって囲まれたスペースを形成するスペース形成部材と、
前記スペース内において、前記第1面、前記第2面又は前記第3面のいずれかの面に設けられた電子黒板と、
前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちで前記電子黒板が設けられていない少なくとも1つの面に画像を投影する投影装置と、
を含むブース装置。
(((2)))
前記第2面は、前記第1面の隣にて前記第1面と交差する面であり、
前記第3面は、前記第2面の隣にて前記第1面と対向すると共に前記第2面に交差する面であり、
前記電子黒板は、前記第2面に設けられており、
前記投影装置は、前記第1面及び前記第3面のうちの少なくとも1つの面に画像を投影する、
(((1)))に記載のブース装置。
(((3)))
前記投影装置は、認証されたユーザの属性に応じて、前記第1面又は前記第3面のいずれかに画像を投影する、
(((2)))に記載のブース装置。
(((4)))
前記第2面は、前記第1面の隣にて前記第1面と交差する面であり、
前記第3面は、前記第2面の隣にて前記第1面と対向すると共に前記第2面に交差する面であり、
前記電子黒板は、前記第1面に設けられており、
前記第2面と前記第3面は繋がっており、
前記投影装置は、前記第2面及び前記第3面に画像を投影する、
(((1)))に記載のブース装置。
(((5)))
前記投影装置は、前記電子黒板に入力された情報を、前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちで前記電子黒板が設けられていない少なくとも1つの面に投影する、
(((1)))に記載のブース装置。
(((6)))
前記投影装置は、前記少なくとも1つの面において、前記電子黒板側から前記情報を徐々に投影する、
(((5)))に記載のブース装置。
(((7)))
前記投影装置は、前記少なくとも1つの面において、前記情報が投影され始める位置を表す画像を投影する、
(((6)))に記載のブース装置。
(((8)))
前記投影装置は、前記第1面、前記第2面及び前記第3面のうちの前記電子黒板が設けられていない2つの面に画像を投影し、
前記2つの面のうちの1つの面が第1投影画面として定められ、他の面が第2投影画面として定められ、
前記投影装置は、第1情報を表す第1画像を前記第1投影画面に投影し、前記第1情報に関連する第2情報を表す第2画像を前記第2投影画面に投影する、
(((1)))に記載のブース装置。
(((9)))
前記投影装置は、前記第1画像に含まれる前記第2画像を前記第2投影画面に投影する、
(((8)))に記載のブース装置。
(((10)))
前記投影装置は、前記少なくとも1つの面に、他のブース装置の面にて投影されている第1画像を投影する、
(((10)))に記載のブース装置。
(((11)))
前記投影装置は、前記他のブース装置の前記面に設けられて前記他のブース装置内を撮影するカメラによって撮影された第2画像を、前記第1画像に重畳して、前記少なくとも1つの面に投影する、
(((10)))に記載のブース装置。
(((12)))
プロセッサを更に含み、
前記プロセッサは、
前記第1画像が投影されていない面に投影されている画像を、前記他のブース装置に送信して前記他のブース装置の面に投影させる、
(((10)))に記載のブース装置。
(((13)))
マイクを更に含み、
前記投影装置は、更に、前記マイクによって取得された音声を表す文字列を前記少なくとも1つの面に投影する、
(((1)))に記載のブース装置。
(((14)))
前記投影装置は、音声を発した人が向いている先にある面に前記文字列を投影する、
(((13)))に記載のブース装置。
(((15)))
前記投影装置は、音声を発した人の向きに応じた表示態様で前記文字列を投影する、
(((14)))に記載のブース装置。
(((16)))
プロセッサを更に含み、
前記プロセッサは、
前記スペースの利用が予約された場合において、前記予約を行った人が前記スペースの利用について認証された場合、前記投影装置をオンにする、
(((1)))に記載のブース装置。
(((1))),(((2)))に係るブース装置によれば、机やディスプレイが置かれているだけの作業スペースと比べて、他の人と共同して作業しやすい環境を、その環境を利用する人に提供することができる。
(((3)))に係るブース装置によれば、ユーザの利便性が向上し得る。
(((4)))に係るブース装置によれば、1つの面のみに画像を投影する場合と比べて、表示サイズが大きい画像を適切に投影することができる。
(((5)))に係るブース装置によれば、電子黒板に入力された情報を、投影された画像によって、ユーザに提示することができる。
(((6))),(((7)))に係るブース装置によれば、電子黒板の位置を示す情報をユーザに提示することができる。
(((8)))に係るブース装置によれば、互いに関連する情報をユーザに提示することができる。
(((9)))に係るブース装置によれば、第1画像と第2画像とを別々にしてユーザに提示することができる。
(((10)))に係るブース装置によれば、他のブース装置にて投影されている画像をユーザに提示することができる。
(((11))),(((12))に係るブース装置によれば、他のブース装置内の様子をユーザに提示することができる。
(((13)))に係るブース装置によれば、音声を文字列としてユーザに提示することができる。
(((14)))に係るブース装置によれば、音声を発した人が見ていると推測される面に、当該音声を表す文字列を投影することができる。
(((15)))に係るブース装置によれば、人がどの向きで発した音声であるのかを区別してユーザに提示することができる。
(((16)))に係るブース装置によれば、投影装置をオンするユーザの手間が省ける。
【符号の説明】
【0227】
10,10A ブース装置、12 スペース形成部材、14 電子黒板、16 投影装置、30 制御装置、40 管理装置。