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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170217
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】管理装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20241129BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 303
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087253
(22)【出願日】2023-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(72)【発明者】
【氏名】長島 威行
(57)【要約】
【課題】
タスクに適用したタスクテンプレートを更新した際に、そのタスクテンプレートを適用したタスクが存在する場合でも、そのタスクの操作性に優れた実行を実現すること。
【解決手段】
管理装置は、デバイス管理のためのタスクに利用されるテンプレートを作成し、テンプレートを管理し、テンプレート管理手段により管理されているテンプレートを選択し、スケジュールを指定してタスクを作成し、実行すべきタスクを管理し、管理されているタスクをスケジュールに従って実行し、テンプレート管理手段により管理されているテンプレートの内容を更新し、テンプレート更新手段により更新されたテンプレートを用いて作成され、タスク管理手段により管理されているタスクが存在する場合に、タスク管理手段により管理されているタスクを実行するか否かを確認する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス管理のためのタスクに利用されるテンプレートを作成するテンプレート作成手段と、
前記テンプレートを管理するテンプレート管理手段と、
前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートを選択し、スケジュールを指定してタスクを作成するタスク作成手段と、
実行すべき前記タスクを管理するタスク管理手段と、
管理されている前記タスクを前記スケジュールに従って実行するタスク実行手段と、
前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートの内容を更新するテンプレート更新手段と、
前記テンプレート更新手段により更新されたテンプレートを用いて作成され、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクが存在する場合に、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクを実行するか否かを確認するタスク実行確認手段と、
を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートが前記テンプレート更新手段により更新される際に、複数の既存のタスクで設定されているタスクテンプレートであるか否かを判定する判定手段と、
複数の既存のタスクで設定されているタスクテンプレートであると前記判定手段により判定された場合、設定されている複数の既存のタスクの中から一度だけ追加で即時に実行する前記タスクを選択することが可能な選択手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートが前記テンプレート更新手段により更新される際に、複数の既存のタスクで設定されているタスクテンプレートで前記タスクが実行される際に、実行される地域に時差が発生する前記タスクであるか否かを判定する判定手段と、
実行される地域に時差が発生する前記タスクであると前記判定手段により判定された場合、実行される地域を伴う複数の既存のタスクの中から一度だけ追加で即時に実行する前記タスクを選択することが可能な選択手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
デバイス管理のためのタスクに利用されるテンプレートを作成し、
前記テンプレートを管理し、
前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートを選択し、スケジュールを指定してタスクを作成し、
実行すべき前記タスクを管理し、
管理されている前記タスクを前記スケジュールに従って実行し、
前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートの内容を更新し、
前記テンプレート更新手段により更新されたテンプレートを用いて作成され、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクが存在する場合に、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクを実行するか否かを確認する、
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
デバイス管理のためのタスクに利用されるテンプレートを作成し、
前記テンプレートを管理し、
前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートを選択し、スケジュールを指定してタスクを作成し、
実行すべき前記タスクを管理し、
管理されている前記タスクを前記スケジュールに従って実行し、
前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートの内容を更新し、
前記テンプレート更新手段により更新されたテンプレートを用いて作成され、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクが存在する場合に、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクを実行するか否かを確認する、
ことを特徴とするプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィスにおけるネットワーク接続された複数のデバイスに対して、デバイスの探索、探索したデバイスに対するデバイスセキュリティー監視やデバイス電源管理等を、タスクを用いて実現するデバイス管理システムが存在する。このようなデバイス管理システムのタスクでは、そのタスク作成や実行を効率的かつ確実に実現するためタスクテンプレートを用いてタスクを作成し実行するといったデバイス管理を実現している場合がある。
【0003】
タスクテンプレートは、予めタスクでのデバイスに対する処理方法を指定したものである。例えば、デバイス探索タスクに用いるタスクテンプレートであれば、探索する方法を指定しておくことで、効率的かつ確実なデバイス探索タスクの作成と実行を実現出来る。また、特許文献1に開示されている管理装置は、デバイス上で稼働するデバイスアプリケーションのインストール等を制御し、当該制御のタスクテンプレートとして、インストールするデバイスアプリケーションのバージョン制御を伴うデバイス管理を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-4135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術では、既にタスクに適用されているタスクテンプレートを更新した際に、次回のタスク実行から更新したタスクテンプレートが適用されるが、更新したタスクテンプレートを即時適用したタスクを実行することが出来なかった。そのため、更新したタスクテンプレートを、そのタスクテンプレートを使用した既存タスクを即時実行するには、改めて即時実行タスクを作成する必要があった。このように、従来のデバイス管理システムでのタスクテンプレートを用いたタスクによるデバイス管理方法では、IT管理者のタスク実行に関する操作性での課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、タスクに適用したタスクテンプレートを更新した際に、そのタスクテンプレートを適用したタスクが存在する場合でも、そのタスクの操作性に優れた実行を実現することができる管理装置、方法及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の管理装置は、デバイス管理のためのタスクに利用されるテンプレートを作成するテンプレート作成手段と、前記テンプレートを管理するテンプレート管理手段と、前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートを選択し、スケジュールを指定してタスクを作成するタスク作成手段と、実行すべき前記タスクを管理するタスク管理手段と、管理されている前記タスクを前記スケジュールに従って実行するタスク実行手段と、前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートの内容を更新するテンプレート更新手段と、前記テンプレート更新手段により更新されたテンプレートを用いて作成され、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクが存在する場合に、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクを実行するか否かを確認するタスク実行確認手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、タスクに適用したタスクテンプレートを更新した際に、そのタスクテンプレートを適用したタスクが存在する場合でも、そのタスクの操作性に優れた実行を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態の情報処理装置を含むデバイス管理システムのネットワーク構成例を示す図である。
図2】本発明の第1実施形態の情報処理装置の管理サーバーのハードウェア構成を示す図である。
図3】本発明の第1実施形態の情報処理装置のデバイスのハードウェア構成を示す図である。
図4】本発明の第1実施形態の情報処理装置のソフトウェア構成を示す図である。
図5】本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーション画面の一例を示す図である。
図6】本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおけるタスクテンプレートの作成/編集/削除画面の一例を示す図である。
図7】本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいて作成したタスクテンプレートリストの一例を示す図である。
図8】本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおけるタスクの作成画面の一例を示す図である。
図9】本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいて作成したタスクリストの一例を示す図である。
図10】本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するフローチャートである。
図11】本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するフローチャートである。
図12】本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図13】本発明の第2実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図14】本発明の第3実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するユーザーインターフェースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、以下の実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
実施形態に係る管理装置は、デバイス管理のためのタスクに利用されるテンプレートを作成するテンプレート作成手段と、前記テンプレートを管理するテンプレート管理手段と、前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートを選択し、スケジュールを指定してタスクを作成するタスク作成手段と、実行すべき前記タスクを管理するタスク管理手段と、管理されている前記タスクを前記スケジュールに従って実行するタスク実行手段と、前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートの内容を更新するテンプレート更新手段と、前記テンプレート更新手段により更新されたテンプレートを用いて作成され、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクが存在する場合に、前記タスク管理手段により管理されている前記タスクを実行するか否かを確認するタスク実行確認手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、実施形態に係る管理装置は、前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートが前記テンプレート更新手段により更新される際に、複数の既存のタスクで設定されているタスクテンプレートであるか否かを判定する判定手段と、複数の既存のタスクで設定されているタスクテンプレートであると前記判定手段により判定された場合、設定されている複数の既存のタスクの中から一度だけ追加で即時に実行する前記タスクを選択することが可能な選択手段と、を更に備えていてもよい。
【0013】
また、実施形態に係る管理装置は、前記テンプレート管理手段により管理されている前記テンプレートが前記テンプレート更新手段により更新される際に、複数の既存のタスクで設定されているタスクテンプレートで前記タスクが実行される際に、実行される地域に時差が発生する前記タスクであるか否かを判定する判定手段と、実行される地域に時差が発生する前記タスクであると前記判定手段により判定された場合、実行される地域を伴う複数の既存のタスクの中から一度だけ追加で即時に実行する前記タスクを選択することが可能な選択手段と、を更に備えていてもよい。
【0014】
以下、上述した管理装置、方法及びプログラムの具体的な例である第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0015】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の情報処理装置を含むデバイス管理システムのネットワーク構成例を示す図である。デバイス管理システムは、デバイス3000のDevA1~DevAn、管理対象デバイスに対する管理を制御する管理サーバー1000とから構成される。以降、デバイス3000のDevA1は、デバイスDevA1と称す。また、これは、デバイス3000のDevA2~DevAnについても同様である。
【0016】
管理クライアント1000とデバイス2000は、LAN(Local Area Network)等の通信回線3000に接続されている。管理サーバー1000は、ネットワーク接続された複数のデバイス2000に対して、タスクを用いてデバイス管理を実現する。ここで、タスクとは、管理サーバー1000からデバイス2000に対して、デバイス2000の探索、探索したデバイス2000に対するデバイスセキュリティー監視やデバイス電源管理等の様々な処理を実現する処理を意味する。
【0017】
例えば、デバイス2000のデバイス探索タスクは、探索方法と実行スケジュールから構成される。また、この探索方法は、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)、IP(Internet Protocol)ブロードキャスト、SLP(Service Location Protocol)マルチキャストである。また、探索したデバイス2000に対するデバイスセキュリティー監視やデバイス電源管理等のタスクは、実行対象として選択したデバイス2000、選択したデバイス2000に対する処理及び実行スケジュールから構成される。また、デバイスセキュリティー監視タスクは、デバイス2000にセキュリティーに関する設定項目値が予め規定した値に保たれているかを監視するタスクである。また、デバイス電源管理タスクは、デバイス2000の電源ON/OFFやSLEEP移行/復帰等を制御するタスクである。
【0018】
なお、探索したデバイス2000に対するタスクは、デバイスセキュリティー監視やデバイス電源管理タスクに限定されるものではなく、デバイス2000を制御するための様々なタスク(以降、デバイス管理タスクと称す)が含まれる。また、デバイスセキュリティー監視タスクでの監視方法や等、デバイス電源管理での管理方法等、デバイス2000に対するタスクにおける各種制御処理を、以降、管理方法と称す。ここで、管理サーバー1000とデバイス2000の通信回線3000は、イントラネット回線であってもよいし、インターネット回線であってもよい。
【0019】
図2は、本発明の第1実施形態の情報処理装置の管理サーバーのハードウェア構成を示す図である。管理サーバー1000は、図2のブロック図に示すハードウェア構成を有している。
【0020】
CPU(Central Processing Unit)201は、RAM(Random Access Memory)203をワークエリアとして、ROM(Read Only Memory)202及びHDD(Hard Disk Drive)209に格納されたプログラムを実行する。これにより、CPU201は、管理サーバー1000のタスクテンプレート管理部41、タスク作成部42、タスク管理部43及びタスク実行部44を実現する。また、CPU201は、システムバス200を介し、本実施形態の各機能手段を実行する。
【0021】
また、管理サーバー1000のタスクテンプレート管理部41、タスク作成部42、タスク管理部43及びタスク実行部44は、例えば、DiskDrive210にマウント可能なFD(Floppy Disk)、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)、IC(Integrated Circuit)メモリカード等の記憶媒体により供給される。
【0022】
そして、CPU201は、ディスクコントローラ(DKC:Disk Controller)208を介してHDD209及びDiskDrive210にアクセスする。これにより、CPU201は、タスクテンプレート管理部41、タスク作成部42、タスク管理部43及びタスク実行部43等をHDD209にインストールする。
【0023】
また、CPU201は、ビデオカード(VC:Video Card)204を介して、表示装置(CRT:Cathode Ray Tube)205にユーザーインターフェースを表示する。さらに、CPU201は、キーボードコントローラ(KBC:Keyboard Controller)206を介し、キーボード(KB:Keyboard)207やマウス等のポインティングデバイスからのユーザーインターフェースに対する入力指示に応じた制御を行う。また、CPU201は、ネットワークインタフェースボード(NIC:Network Interface Card)211を介し、通信回線3000上のデバイス2000との通信処理が可能となっている。
【0024】
図3は、本発明の第1実施形態の情報処理装置のデバイスのハードウェア構成を示す図である。デバイス2000は、図3のブロック図に示すハードウェア構成を有している。デバイス2000は、プリンター、複写機、デジタル複合機、3Dプリンター等の画像形成装置である。デバイス2000は、プリントやコピー等の印刷に関する機能と、通信回線3000を介して管理サーバー1000等の外部装置と通信する機能とを有する。
【0025】
CPU301は、システム全体を制御するコントローラとして機能する。CPU301は、制御プログラムに基づいてシステムバス300に接続されるプリンター308及びスキャナ309等の制御を行う。制御プログラムには、応答制御部46が含まれ、CPU301は、RAM303をワークエリアとして、ROM302及びHDD305に格納されたデバイス2000の応答制御部46を実行する。そして、CPU301は、システムバス300を介し、本実施形態の各機能手段を実行する。また、CPU303は、ディスクコントローラ304を介して、HDD305にアクセスする。さらに、CPU303は、ネットワークインターフェースカード310を介して通信回線3000上の管理サーバー1000との通信処理が可能となっている。
【0026】
UI306は、印刷システムのユーザーによる操作のためのスイッチ及びLED表示器等を有する。また、UI306は、印刷システムのユーザーがUI309に対して行った操作に基づく情報をCPI301に伝える。
【0027】
CPU301は、予めHDD307に格納したユーザー情報と、カードリーダー310から受信したICカードの情報とを照合しユーザーのログイン処理を行う。
【0028】
図4は、本発明の第1実施形態の情報処理装置のソフトウェア構成を示す図である。具体的には、図4は、管理サーバー1000及びデバイス2000のソフトウェア構成の例を示している。
【0029】
管理サーバー1000上で稼働するデバイス管理部40は、タスクテンプレート管理部41、タスク作成部42、タスク管理部43、タスク実行部44及びデータ保管部45から構成される。なお、管理サーバー1000のデバイス管理部40は、Webベースのアプリケーションとしての実施も可能であり、その場合には、Webブラウザーを介しての利用が可能である。また、管理サーバー1000のデータ保管部45、HDD19上で稼働するデータベース等のデータ記録媒体である。
【0030】
タスクテンプレート管理部41は、タスクの作成や実行を効率的かつ確実に実現するためのタスクの一部を構成することが可能な探索方法や管理方法を予め規定するタスクテンプレートを生成し、データ保管部45に保存する。
【0031】
タスク作成部42は、探索タスクであれば探索方法と実行スケジュールから構成されるタスクを生成し、データ保管部45に保存する。また、タスク作成部42は、探索したデバイス2000に対するデバイス管理タスクであれば、対象とするデバイス2000とデバイス2000に対する管理方法と実行スケジュールから構成されるタスクを生成し、データ保管部45に保存する。ここで、タスク作成部42は、探索方法や管理方法として、予めタスクテンプレート管理部41にて生成したタスクテンプレートをタスク作成の際に指定することが出来る。
【0032】
タスク管理部43は、タスク作成部42が生成し、データ保管部45に保存したタスクの管理機能を有する。また、タスク管理部43は、タスクに設定された実行スケジュールに応じて、タスク実行部44に、タスク実行を指示する。
【0033】
タスク実行部44は、タスク管理部43からのタスク実行に指示に従い、通信回線3000を介して、指示されたタスクを実行する。このとき、タスク実行部44は、指示されたタスクにおいてタスクテンプレートが使用されている場合には、その探索方法や管理方法は、タスクテンプレートの設定内容に従う。
【0034】
一方、デバイス2000の応答制御部46は、タスク実行部44から要求に対する処理を行い、その結果をタスク実行部44に返し、タスク実行部44は、その結果をデータ保管部45へ保存する。
【0035】
ここで、タスク作成部42は、タスクテンプレートを使用したデバイス探索タスクやデバイス管理タスクを作成する際の実行スケジュールとして、定期な実行をスケジューリングし、データ保管部45に保存する場合がある。このような場合、タスク実行部44は、定期的にタスクを実行する際に、毎回タスクに指定されたタスクテンプレートを使用する。
【0036】
また、タスクテンプレート管理部41は、タスクに使用されているタスクテンプレートを、タスク作成部42がタスク生成した後に編集することが可能である。そして、タスク実行部44は、タスクテンプレートを使用したタスクを実行する際には、編集されたタスクテンプレートを使用する。
【0037】
そして、タスク管理部43は、タスクに使用されているタスクテンプレートの編集の有無に関わらず、データ保管部45に保管されているタスクの実行スケジュールに従い、タスク実行部44にタスクの実行指示を指示する。このように、タスクテンプレート管理部41にて、既存にタスクで使用されているタスクテンプレートを編集した際には、そのタスクの実行を、実行スケジュールに従う以外に、編集したタスクテンプレートを適用したタスクを即時に実行する必要がある場合がある。
【0038】
次に、既存のタスクで設定されているタスクテンプレートを編集して更新する際に、当該タスクを実行スケジュールに従って実行する以外に、更新した内容で当該タスクを一度だけ追加で即時に実行する制御に関して、図5図11を用いて詳細に説明する。
【0039】
図5は、本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーション画面の一例を示す図である。デバイス管理アプリケーションは、デバイス管理部40を有する。図5に示すように、デバイス管理アプリケーション50は、メニュー51と、データ表示・作成領域52とから構成される。デバイス管理部40は、選択したメニュー51に応じたデータ表示・作成画面をCRT205上のデータ表示・作成領域52に表示する。
【0040】
メニュー51は、「デバイス」と「タスク」メニューから構成される。「デバイス」メニューは、「デバイスリスト」サブメニューから構成される。「デバイスリスト」サブメニューは、デバイス探索のタスクにより探索されたデバイス2000のリストを表示する。一方、「タスクメニュー」は、「デバイス探索のタスク」、「タスクテンプレート」、「他のタスク」及び「タスク一覧」のサブメニューから構成される。「デバイス探索のタスク」サブメニューは、デバイス探索のタスクを作成する。「タスクテンプレート」サブメニューは、タスクテンプレートの作成、編集及び削除を実行する。また、「他のタスク」サブメニューは、デバイス探索以外のタスクを作成する。「タスク一覧」サブメニューは、作成したタスクを「タスク一覧」により表示する。ここで、「他のタスク」とは、探索したデバイス2000に対するデバイス管理タスクを作成する機能を意味する。なお、タスク作成部41は、新規タスクを作成することなく、「タスク一覧」で表示するタスクを用いて編集することによりタスクを作成することも出来る。
【0041】
次に、タスクテンプレート管理部41がタスクテンプレートを更新する前に作成したタスクテンプレートと、タスク作成部42が当該更新前のタスクテンプレートを使用し作成したタスクとに関して説明する。
【0042】
タスクテンプレート管理部41は、キーボード207から「タスクテンプレート」サブメニューを選択されると、タスクテンプレートの作成/編集/削除画面(以降、タスクテンプレート画面と称す)をCRT15に表示する。
【0043】
図6は、本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおけるタスクテンプレートの作成/編集/削除画面の一例を示す図である。図6に示したタスクテンプレート画面は、デバイス探索タスクのためのタスクテンプレート画面である。デバイス探索のタスクテンプレート画面は、作成、編集及び削除の三つのセクションと、作成、編集及び削除内容を保存するための「保存」ボタン及び処理を中止するための「キャンセル」ボタンとから構成される。
【0044】
作成セクションは、テンプレート名称及び予め規定された探索方法から構成される。タスクテンプレート名称は、作成するタスクテンプレートの名称を設定するためのエディットボックスである。編集セクションは、編集するタスクテンプレートの選択及び当該タスクテンプレートで設定されている探索方法から構成される。タスクテンプレートの選択にリストされるタスクテンプレートは、データ保管部45に保管されている作成済のデバイス探索のためのタスクテンプレートがリストされる。削除セクションは、データ保管部45に保管されている作成済のデバイス探索のためのタスクテンプレートのリストから構成される。
【0045】
本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、新たにタスクテンプレート名称が「探索テンプレート1」、探索方法が「IP範囲指定」であるタスクテンプレートを作成する。そして、タスクテンプレート管理部41は、保存ボタンを押下し、データ保管部45に、設定したデバイス探索タスク保存する。同様に、タスクテンプレート管理部41は、タスクテンプレート名称が「探索テンプレート2」から「探索テンプレートn」、探索方法が「IP範囲指定」と「IPブロードキャスト」であるタスクテンプレートを作成し、データ保管部45に保存する。
【0046】
図7は、本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいて作成したタスクテンプレートリストの一例を示す図である。具体的には、図7は、データ保管部45に保管されるデバイス探索タスクのためのタスクテンプレートのリストの一例を示している。タスクテンプレートリストは、上述した図6のデバイス探索タスクのタスクテンプレート画面で作成したタスクテンプレートで構成される。本実施形態では、図7に示すように、n個のデバイス探索タスクのためのタスクテンプレートで構成される。なお、デバイス探索タスクではなく、デバイス管理タスクのタスクテンプレートの場合には、図6を参照しながら説明した探索方法、図7を参照しながら説明する探索方法が管理方法となり、各デバイス管理タスクに適合した管理方法が表示される。
【0047】
次に、タスクテンプレート管理部41がタスクテンプレートを更新する前に作成したタスクテンプレートと、タスク作成部42がその更新前のタスクテンプレートを使用し作成したタスクに関して説明する。タスク作成部42は、キーボード207から「デバイス探索のタスク」サブメニューを選択されると、デバイス探索タスクの作成画面をCRT15に表示する。
【0048】
図8は、本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおけるタスクの作成画面の一例を示す図である。本実施形態でのデバイス探索タスクの作成画面は、「タスク情報」、「探索方法」及び「実行スケジュール」の三つのセクションと、作成内容を登録するための「登録」ボタン及び処理を中止するための「キャンセル」ボタンから構成される。「タスク情報」セクションは、「タスク種別」及び「タスク名称」から構成される。「タスク種別」は、作成するタスクの種別を固定文字列で表示している。「タスク名称」は、作成するタスクの名称を設定するためのエディットボックスである。「探索方法」セクションは、タスクテンプレートを使用するか否かの選択、タスクテンプレートを使用する場合に使用するタスクテンプレートの選択及びタスクテンプレートを使用しない場合の予め策定された探索方法のリストから構成される。「実行スケジュール」セクションは、「実行タイプ」及び「実行時間」から構成される。
【0049】
次に、「実行タイプ」は、作成したデバイス探索タスクの即時実行を意味する「すぐに実行する」や、実行時間を予約する「予約実行」、や定期的な実行を意味する「定期実行」といったデバイス探索タスクの「実行タイプ」を選択リストから選択する。また、「実行時間」は、「実行周期」と「実行時間」から構成され、「実行タイプ」が「予約実行」や「定期実行」である場合に、デバイス探索タスクの実行スケジュールを設定する。また、例えば、「実行周期」は、月単位、週単位、日単位である。「実行周期」が月単位である場合、実行される日と、実行される時間とが指定される。「実行周期」が週単位である場合、実行される曜日と、実行される時間とが指定される。「実行周期」が日単位である場合、実行される時間が指定される。なお、「実行周期」や「実行時間」は、上記の方法に限定されるものではなく、例えば、ある週の月曜日から金曜日は9:00~17:00、土曜日と日曜日は終日といった不定期な配信スケジュールや周期であっても構わない。
【0050】
本実施形態では、タスク作成部42は、タスク情報セクションにおいて、タスク種別に「デバイス探索」と表示し、タスク名称に「デバイス探索1」と設定する。次に、タスク作成部42は、探索方法セクションにおいて、「タスクテンプレートを使用する」を選択し、使用するタスクテンプレートとして図7に示した「探索テンプレート1」を選択する。次に、タスク作成部42は、「実行スケジュール」セクションにおいて、実行タイプに「定期実行」を選択し、「実行時間」の「実行周期」を「毎週金曜日」と設定し、「実行時間」を「12:00」と設定する。そして、タスク作成部42は、「登録」ボタンが押下された場合、データ保管部45に作成したデバイス探索タスクを保存する。
【0051】
図9は、本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいて作成したタスクリストの一例を示す図である。具体的には、図9は、データ保管部45に保存されるデバイス探索タスクのためのタスクリストの一例を示している。本実施形態において、図9に示したタスクリストは、デバイス探索タスクのためのタスクリストである。タスクリストは、上述した図8のデバイス探索タスク画面で作成したタスクで構成される。本実施形態では、図9に示すようにn個のデバイス探索タスクのためのタスクテンプレートで構成される。なお、デバイス探索タスクではなく、デバイス管理タスクのタスクテンプレートの場合には、図6図7のタスク種別、探索方法が、それぞれ各デバイス管理タスクに適合したタスク種別や管理方法が表示される。
【0052】
以上により、データ保管部45には、タスク作成部42がタスクテンプレート管理部41にて作成した探索テンプレート1を使用するデバイス探索1のデバイス探索タスクを保管されていることとなる。
【0053】
次に、図10及び図11を参照しながらタスクテンプレートを編集した際の適切な制御について説明する。図10及び図11は、本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するフローチャートである。本実施形態では、上述した図8に示した探索タスク作成画面で作成し、図9に示したタスクリストにリストされているデバイス探索1の探索タスクで使用されている探索テンプレート1を編集した場合に関して説明する。
【0054】
ステップS1000において、タスクテンプレート管理部41は、図5のメニュー51に対して、キーボード207から選択されたメニュー情報を取得する。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、「タスクテンプレート」メニューが選択されたことの情報を取得する。
【0055】
ステップS1001において、タスクテンプレート管理部41は、選択されたメニューが「タスクテンプレート」か否かを判定する。タスクテンプレート管理部41は、選択されたメニューが「タスクテンプレート」であると判定した場合には、処理をステップS1002に進める。一方、タスクテンプレート管理部41は、選択されたメニューが「タスクテンプレート」でないと判定した場合には、処理をステップS1014に進める。
【0056】
ステップS1002において、タスクテンプレート管理部41は、データ保管部45からタスクテンプレート情報を取得し、タスクテンプレートを作成、編集及び削除するためのタスクテンプレート画面をCRT15に表示する。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、図7に示したタスクテンプレートリストから探索テンプレート1~nを取得する。そして、タスクテンプレート管理部41は、図6に示したデバイス探索のタスクテンプレート画面の編集セクションのタスクテンプレートの選択リスト及び削除セクションに、取得した探索テンプレート1~nを表示する。
【0057】
ステップS1003において、タスクテンプレート管理部41は、CRT15に表示したタスクテンプレート画面において、タスクテンプレートに対する作成、編集、削除のモードかを判定する。タスクテンプレート管理部41は、タスクテンプレートに対する作成、編集、削除のモードであると判定した場合には、処理をステップS1004に進める。一方、タスクテンプレート管理部41は、タスクテンプレートに対する作成、編集、削除のモードでないと判定した場合には、処理をステップS1013に進める。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、デバイス探索のタスクテンプレートの探索テンプレート1に対する編集モードであると判定する。
【0058】
ステップS1004において、タスクテンプレート管理部41は、編集対象として選択したタスクテンプレートを編集する。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、探索テンプレート1を編集対象として選択し、その探索方法としてIP範囲指定に加えIPブロードキャストを選択する。
【0059】
ステップS1005において、タスクテンプレート管理部41は、キーボード207からのボタンアクションを判定し、「保存」ボタンが押下されたか否かを判定する。タスクテンプレート管理部41は、「保存」ボタンが押下されたと判定した場合には、処理をステップS1006に進める。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1004で編集した探索テンプレート1に対して「保存」ボタンを押下し、処理をステップS1006に進める。一方、タスクテンプレート管理部41は、「保存」ボタンが押下されていないと判定した場合には、処理を終了させる。或いは、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1005で、黄色の07からのボタンアクションでキャンセルボタンが押下されたと判定した場合には処理を終了する。
【0060】
ステップS1006において、タスクテンプレート管理部41は、データ保管部45のタスクリストから実行スケジュールが即時実行ではないタスク情報を取得する。ここで、実行スケジュールが即時実行であるタスクは、タスクが実行済みであり、今後タスク実行されないタスクを意味する。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、図9に示した実行スケジュールが即時実行ではないタスク名称がデイス探索1~nのタスク情報を取得する。
【0061】
ステップS1007において、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1006で取得したタスク情報を解析する。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、タスク名称がデイス探索1~nのデバイス探索タスクの探索方法における探索テンプレートを使用するデバイス探索1とデバイス探索2の探索テンプレートを解析する。
【0062】
ステップS1008において、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1004で編集したタスクテンプレートを使用するタスクが存在するかを判定し、当該タスクが存在する場合には、処理をステップS1009に進める。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、編集した探索テンプレート1をタスク名称がデバイス探索1のデバイス探索タスクにて使用するタスクが存在するか否かを判定する。タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1004で編集したタスクテンプレートを使用するタスクが存在すると判定した場合には、処理をステップS1009に進める。一方、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1004で編集したタスクテンプレートを使用するタスクが存在しないと判定した場合には、処理をステップS1012に進める。
【0063】
ステップS1009において、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1004で編集したタスクテンプレートを使用するタスクに対して、今回の更新を反映して一度だけ追加で即時実行するかのユーザーインターフェースをCRT15に表示する。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41が表示するダイアログの一例を図12に示す。
【0064】
図12は、本発明の第1実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するユーザインターフェースの一例を示す図である。図12に示したダイアログは、問い合わせ内容として「登録済みタスクについて、今回の更新を反映して、一度だけ追加で即時実行しますか?」と即時実行をする「はい」ボタンと、即時実行をしない「いいえ」ボタンから構成される。
【0065】
ステップS1010において、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1009で表示したユーザーインターフェースに対するキーボード207からのボタンアクションを判定する。タスクテンプレート管理部41は、一度だけ追加で即時に実行することを意味する「はい」ボタンを押下したと判定した場合には、処理をステップS1011に進める。一方、タスクテンプレート管理部41は、一度だけ追加で即時に実行することを意味する「はい」ボタンを押下していないと判定した場合には、処理をステップS1012に進める。或いは、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1010でタスクを一度だけ追加で即時実行しないと判定した場合には、処理を上述したステップS1012に進める。或いは、タスクテンプレート管理部41は、ステップS1008で編集したタスクテンプレートを使用するタスクが存在しないと判定した場合には、処理を上述したステップS1012に進める。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、上述した図12に示したダイアログにて即時実行することを意味する「はい」ボタンを押下したと判定し、処理をステップS1011に進める。
【0066】
ステップS1011において、タスクテンプレート管理部41は、編集したタスクテンプレートを使用するタスクを一度だけ即時に実行する。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、図9のタスクリストにおいて、探索方法として編集した探索テンプレート1を使用するタスク名称がデバイス探索1のデバイス探索タスクを上述したステップS1004で編集した内容で一度だけ即時に実行する。
【0067】
なお、上述した図12に示したダイアログにて即時実行を意味する「はい」ボタンを押下したと判定し、図10に示したステップS1011で即時実行した後については、タスクのスケジュールに従ってそれ以降もタスクが実行されることになる。一方、タスクテンプレート管理部41は、上述した図12に示すダイアログにて「いいえ」ボタンを押下し、上述したステップS1010にて即時実行が指示されなかった判定した場合には、タスクのスケジュールに従って、それ以降は、タスクを実行することになる。
【0068】
ステップS1012において、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1004で編集したタスクテンプレートをデータ保管部45に保存する。本実施形態では、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1004で編集したテンプレート名称が探索テンプレート1であるタスクテンプレートをデータ保管部45の図7に示すタスクテンプレートリストに保存する。
【0069】
ステップS1013において、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1003で編集モードではないと判定した場合は、タスクテンプレートの編集以外の処理を実行し、処理を終了させる。
【0070】
ステップS1014において、タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1001で選択したメニューがタスクテンプレートではないと判定した場合には、選択した他のメニューを実行し、処理を終了させる。
【0071】
以上の処理により、本実施形態によれば、管理対象外のデバイスを指定した場合、そのデバイスが管理対象デバイスに属していたとしても管理対象から外すことが出来るため、管理対象外としたデバイスに対する不必要なデバイス管理を抑止する効果を有する。
【0072】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。編集、更新したタスクテンプレートが、複数のタスクで設定されている場合がある。このような場合には、編集、更新したタスクテンプレートを設定しているタスクが複数存在する場合には、一度だけ追加での即時実行を全てのタスクに適用するか否かの選択が出来ることが望ましい。以下に、上記のことを実現する本発明の好適かつ詳細な例を説明する。
【0073】
タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1009にて、今回の更新を反映して一度だけ追加で即時実行するかのユーザーインターフェースをCRT15に表示する際に、複数のタスクで編集、更新したタスクテンプレートが設定されているか解析する。そして、タスクテンプレート管理部41は、複数のタスクで設定されていると判定した場合には、上述したステップS1009にて、一度だけ追加での即時実行するタスクを選択可能なUIをCRT15に表示する。
【0074】
本実施形態では、タスクテンプレート管理部41が表示するダイアログの一例を図13に示す。図13は、本発明の第2実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するユーザーインターフェースの一例を示す図である。図13に示したダイアログは、問い合わせ内容として「テンプレートが設定されている登録済みタスクが複数存在します。今回の更新を反映して、1度だけ、追加で即時実行とするタスクを選択することが出来ます。」を表示する。ここで、図9に示したタスクリストにおいて、タスク名称がデバイス探索1~3の探索方法が、すべて同一の探索テンプレート1であるものとする。次に、タスクテンプレート管理部41は、「タスクの選択」セクションに、編集、更新したタスクテンプレートを適用した選択可能なタスクをリスト表示し、選択したタスクのみ、上述したステップS1011にて1度だけ追加で即時実行する。
【0075】
以上の処理により、本実施形態によれば、管理対象外のデバイスを指定した場合、そのデバイスが管理対象デバイスに属していたとしても管理対象から外すことが出来るため、管理対象外としたデバイスに対する不必要なデバイス管理を抑止する効果を有する。
【0076】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。編集、更新したタスクテンプレートが、複数のタスクで設定され、更にそれらのタスクの実行地域が、米国のように時差が生じる地域での実行となる場合がある。時差が生じるような実行地域でのタスクの実行は、実行時間によりデバイス2000の多くがシャットダウンしていたり、デバイス2000の使用ピーク時間帯であったりと、タスクの実行が無駄になったり、使用者にとって弊害となったりする場合がある。このような場合には、編集、更新したタスクテンプレートを設定しているタスクが複数存在し、更にタスクの実行地域に時差がある場合には、一度だけ追加での即時実行を実行地域により、タスクに適用するか否かの選択が出来ることが望ましい。以下に、上記のことを実現する本発明の好適かつ詳細な例を説明する。
【0077】
タスクテンプレート管理部41は、上述したステップS1009にて、今回の更新を反映して一度だけ追加で即時実行するかのユーザーインターフェースをCRT15に表示する際に、複数のタスクで編集、更新したタスクテンプレートが設定されているか解析する。そして、タスクテンプレート管理部41は、複数のタスクで設定されていると判定した場合には、上述したステップS1009にて、一度だけ追加での即時実行するタスクを選択可能なユーザーインターフェースをCRT15に表示する。
【0078】
本実施形態では、タスクテンプレート管理部41が表示するダイアログの一例を図14に示す。図14は、本発明の第3実施形態のデバイス管理アプリケーションにおいてタスクが使用するタスクテンプレートを編集した場合の制御に関するユーザーインターフェースの一例を示す図である。図13に示したダイアログは、問い合わせ内容として「テンプレートが設定されている登録済みタスクが複数存在し、実行地域が異なりますます。今回の更新を反映して、一度だけ、追加で即時実行とするタスクを選択することが出来ます。」を表示する。ここで、図9に示したタスクリストにおいて、タスク名称がデバイス探索1~nの探索方法が、すべて同一の探索テンプレート1であるものとする。更に、デバイス探索1のみが実行地域が米国/ニューヨークで、他のデバイス探索2~nの実行地域は米国/カリフォルニアと時差が発生する地域である。次に、タスクテンプレート管理部41は、「タスクの選択」セクションに、編集、更新したタスクテンプレートを適用した選択可能なタスクをリスト表示し、選択したタスクのみ、上述したステップS1011にて一度だけ追加で即時実行する。
【0079】
以上の処理により、本実施例によれば、管理対象外のデバイスを指定した場合、そのデバイスが管理対象デバイスに属していたとしても管理対象から外すことが出来るため、管理対象外としたデバイスに対する不必要なデバイス管理を抑止する効果を有する。
【0080】
<その他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態の一つ以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける一つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、一つ以上の機能を実現する回路、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によっても実現可能である。
【0081】
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。ただし、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明は、本発明の趣旨に基づき種々の変形が施された実施形態を含んでおり、これらの実施形態を本発明の範囲から除外していない。
【符号の説明】
【0082】
40 デバイス管理部
41 タスクテンプレート管理部
42 タスク作成部
43 タスク管理部
44 タスク実行部
45 データ保管部
46 応答制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14