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特開2024-170253情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170253
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/32 20060101AFI20241129BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20241129BHJP
   A63F 13/73 20140101ALI20241129BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241129BHJP
【FI】
H04L9/32 200Z
A63F13/69 510
A63F13/73
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087313
(22)【出願日】2023-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100156605
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 彰彦
(72)【発明者】
【氏名】大友 崇弘
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC18
5L050CC18
(57)【要約】
【課題】高いレアリティのコンテンツに対するセキュリティ上のリスクを、低いレアリティのコンテンツよりも下げる。
【解決手段】本発明は、レアリティが設定されたコンテンツを抽選する抽選ゲーム制御部と、第1ブロックチェーン及び第2ブロックチェーンを記憶するブロックチェーン記憶部と、高いレアリティのコンテンツが抽選された場合に、格納先を第1ブロックチェーンに指定してトランザクションを発行し、低いレアリティのコンテンツが抽選された場合に、格納先を第2ブロックチェーンに指定してトランザクションを発行するトランザクション制御部と、複数の特別ノード端末を、第1ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第1グループと、第2ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第2グループに振り分け、第1グループに振り分ける特別ノード端末の数量を第2グループよりも多くするグループ制御部を備える情報処理システムである。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レアリティが設定された複数のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行する抽選ゲーム制御部と、
高いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを格納する第1ブロックチェーン、及び、低いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを格納する第2ブロックチェーンを記憶するブロックチェーン記憶部と、
前記抽選ゲームによって高いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、格納先を前記第1ブロックチェーンに指定して当該コンテンツに関するトランザクションを発行し、低いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、格納先を前記第2ブロックチェーンに指定して当該コンテンツに関するトランザクションを発行するトランザクション制御部と、
コンセンサスアルゴリズムに基づき合意形成を行う複数の特別ノード端末を、前記第1ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第1グループと、前記第2ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第2グループに振り分けるグループ制御部であって、前記第1グループに振り分ける特別ノード端末の数量を、前記第2グループに振り分ける特別ノード端末の数量よりも多くするグループ制御部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記第1グループに振り分けられた特別ノード端末による合意の下で、高いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを含むブロックを、前記第1ブロックチェーンに追加し、前記第2グループに振り分けられた特別ノード端末による合意の下で、低いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを含むブロックを、前記第2ブロックチェーンに追加するブロック制御部と、
を備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記グループ制御部は、抽選ゲームが繰り返されたことにより、高いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションの発行数が増えるほど、前記第1グループに振り分けられた特別ノード端末の数量を減らす、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記抽選ゲーム制御部は、NFT(非代替性トークン)がそれぞれ紐づけられた前記複数のコンテンツの中から抽選したコンテンツをユーザに付与し、
前記トランザクション制御部は、抽選された前記コンテンツに紐づいたNFTの所有権が前記ユーザに設定されたトランザクションを発行する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
レアリティが設定された複数のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行する抽選ゲーム制御部と、
前記抽選ゲームによって高いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、抽選された当該コンテンツに関するトランザクションの格納先として第1ブロックチェーンを指定してトランザクションを発行し、低いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、抽選された当該コンテンツに関するトランザクションの格納先として第2ブロックチェーンを指定してトランザクションを発行するトランザクション制御部と、
コンセンサスアルゴリズムに基づき合意形成を行う複数の特別ノード端末を、前記第1ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第1グループと、前記第2ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第2グループに振り分けるグループ制御部であって、前記第1グループに振り分ける特別ノード端末の数量を、前記第2グループに振り分ける特別ノード端末の数量よりも多くするグループ制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
レアリティが設定された複数のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行する抽選ゲーム制御手段、
前記抽選ゲームによって高いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、抽選された当該コンテンツに関するトランザクションの格納先として第1ブロックチェーンを指定してトランザクションを発行し、低いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、抽選された当該コンテンツに関するトランザクションの格納先として第2ブロックチェーンを指定してトランザクションを発行するトランザクション制御手段、
コンセンサスアルゴリズムに基づき合意形成を行う複数の特別ノード端末を、前記第1ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第1グループと、前記第2ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第2グループに振り分けるグループ制御手段であって、前記第1グループに振り分ける特別ノード端末の数量を、前記第2グループに振り分ける特別ノード端末の数量よりも多くするグループ制御手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
レアリティが設定された複数のコンテンツ(たとえば、キャラクタ等)の中からユーザに付与するいずれかのコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行し、抽選ゲームでユーザに付与されたコンテンツに紐づけたNFT(非代替性トークン)のトランザクションを、分散型ネットワークを構成する複数のノードで共有するブロックチェーンに格納するブロックチェーンゲームシステムが知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7197822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トランザクションをブロックチェーンに格納するには、コンセンサスアルゴリズム(たとえば、プルーフ・オブ・ステーク等)に基づく合意形成が必要となる。合意形成は、分散型ネットワークに参加する全ての参加ノードによって行われるのではなく、所定の条件を満たす特別ノード(たとえば、バリデータノード等)によって行われる。そのため、例えば、悪意を持って結託した複数の特別ノードによって不正なトランザクションが合意されるといったセキュリティ上のリスクや、複数の特別ノードへの不正侵入による「なりすまし」によって不正なトランザクションが合意されるといったセキュリティ上のリスク等が存在する。
【0005】
その一方で、高いレアリティが設定されたコンテンツと、低いレアリティが設定されたコンテンツでは、分散型ネットワークでの取引上の価値が異なるにもかかわらず、高いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションと、低いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションは、複数の特別ノードによる合意の下で、共に同等の1つのトランザクションとして扱われてブロックチェーンに格納されることになる。そうすると、コンテンツのレアリティが異なっていても、ブロックチェーンでは同じレベルのセキュリティ上のリスクが存在することになる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高いレアリティのコンテンツに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを、低いレアリティのコンテンツよりも下げることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、
レアリティが設定された複数のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行する抽選ゲーム制御部と、
高いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを格納する第1ブロックチェーン、及び、低いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを格納する第2ブロックチェーンを記憶するブロックチェーン記憶部と、
前記抽選ゲームによって高いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、格納先を前記第1ブロックチェーンに指定して当該コンテンツに関するトランザクションを発行し、低いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、格納先を前記第2ブロックチェーンに指定して当該コンテンツに関するトランザクションを発行するトランザクション制御部と、
コンセンサスアルゴリズムに基づき合意形成を行う複数の特別ノード端末を、前記第1ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第1グループと、前記第2ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第2グループに振り分けるグループ制御部であって、前記第1グループに振り分ける特別ノード端末の数量を、前記第2グループに振り分ける特別ノード端末の数量よりも多くするグループ制御部と、
を備える情報処理システムである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す構成図である。
図2】本実施形態に係るコンピュータ50の一例を示すハードウェア構成図である。
図3】本実施形態に係るサーバ装置10の一例を示す機能ブロック図である。
図4】本実施形態に係るキャラクタ情報の一例を示す構成図である。
図5】本実施形態に係る抽選ゲーム情報の一例を示す構成図である。
図6】本実施形態に係るユーザ情報の一例を示す構成図である。
図7】本実施形態に係る特別ノード情報の一例を示す構成図である。
図8】本実施形態に係る特別ノード端末30の一例を示す機能ブロック図である。
図9】本実施形態に係る参加ノード端末40の一例を示す機能ブロック図である。
図10】本実施形態におけるキャラクタの抽選に関する動作例を示すフローチャートである。
図11】本実施形態における抽選ゲーム選択画面500の構成例を示す図である。
図12】本実施形態における抽選ゲーム画面550の構成例を示す図である。
図13】本実施形態におけるブロックチェーンの更新に関する動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、レアリティが設定された複数のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行する抽選ゲーム制御部と、
高いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを格納する第1ブロックチェーン、及び、低いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを格納する第2ブロックチェーンを記憶するブロックチェーン記憶部と、
前記抽選ゲームによって高いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、格納先を前記第1ブロックチェーンに指定して当該コンテンツに関するトランザクションを発行し、低いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、格納先を前記第2ブロックチェーンに指定して当該コンテンツに関するトランザクションを発行するトランザクション制御部と、
コンセンサスアルゴリズムに基づき合意形成を行う複数の特別ノード端末を、前記第1ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第1グループと、前記第2ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第2グループに振り分けるグループ制御部であって、前記第1グループに振り分ける特別ノード端末の数量を、前記第2グループに振り分ける特別ノード端末の数量よりも多くするグループ制御部と、
を備える情報処理システムである。
このような情報処理システムによれば、例えば、高いレアリティのコンテンツを不正に取得しようとする悪意のある第三者が、その所有者を勝手に変更する等の改ざんがされた不正なトランザクションを合意させるために、第1グループに割り振られた特別ノードへの不正侵入を試みたとしても、高いレアリティのコンテンツに関するトランザクションを格納する第1ブロックチェーンについては、低いレアリティのコンテンツに関するトランザクションを格納する第2ブロックチェーンに比べて、合意形成を行う特別ノードの端末台数が多いので、それら特別ノードを支配するために不正侵入することが比較的に困難となる。そのため、高いレアリティのコンテンツに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを、低いレアリティのコンテンツよりも下げることができる。また逆に、低いレアリティのコンテンツに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクが、高いレアリティのコンテンツよりも上がったとしても、抽選ゲームでは低いレアリティのコンテンツを比較的簡単に獲得できることからすれば、そもそも低いレアリティのコンテンツを不正に取得しようとする動機付けは低いと言えるので、悪意のある第三者に狙われる実質的なリスクも低い。
【0010】
また、かかる情報処理システムであって、
前記第1グループに振り分けられた特別ノード端末による合意の下で、高いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを含むブロックを、前記第1ブロックチェーンに追加し、前記第2グループに振り分けられた特別ノード端末による合意の下で、低いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションを含むブロックを、前記第2ブロックチェーンに追加するブロック制御部を備えることとしてもよい。
このような情報処理システムによれば、高いレアリティのコンテンツと低いレアリティのコンテンツとで、ブロックチェーンを分けて合意形成しブロックを追加することによって、抽選ゲームでは低いレアリティのコンテンツは高いレアリティのコンテンツよりも当選し易いため、そのトランザクションも多く発行されることになるが、第2グループでは、比較的に少ない台数で合意形成を行うことになるため、トランザクションの合意形成に要する時間を短くすることができ、スループットが向上する。
【0011】
また、かかる情報処理システムであって、
前記グループ制御部は、抽選ゲームが繰り返されたことにより、高いレアリティが設定されたコンテンツに関するトランザクションの発行数が増えるほど、前記第1グループに振り分けられた特別ノード端末の数量を減らすこととしてもよい。
このような情報処理システムによれば、抽選ゲームが繰り返されると、長期的にみれば、高いレアリティのコンテンツであっても、多くのユーザに獲得されることになる。それに伴い、高いレアリティのコンテンツに関するトランザクションの発行数が多くなり、ひいては第1ブロックチェーンにも多く格納されることになるので、高いレアリティのコンテンツに対する実質的な希少価値が下がることになる。その結果、高いレアリティのコンテンツであっても、不正に取得しようとする動機付けが徐々に低下して行き、悪意のある第三者に狙われる実質的なリスクも低下するものと推測できる。そのため、高いレアリティのコンテンツに関するトランザクションの発行数が増えたことに応じて、第1グループに振り分けられた特別ノードの端末台数を減らすことで、高いレアリティのコンテンツに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを過剰に下げることを抑制できる。
【0012】
また、かかる情報処理システムであって、
前記抽選ゲーム制御部は、NFT(非代替性トークン)がそれぞれ紐づけられた前記複数のコンテンツの中から抽選したコンテンツをユーザに付与し、
前記トランザクション制御部は、抽選された前記コンテンツに紐づいたNFTの所有権が前記ユーザに設定されたトランザクションを発行することとしてもよい。
このような情報処理システムによれば、NFTの所有者情報を含むトランザクションをブロックチェーンに記憶することによって、唯一無二の価値を持ったNFTの所有者であることを証明することができる。
【0013】
また、レアリティが設定された複数のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行する抽選ゲーム制御部と、
前記抽選ゲームによって高いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、抽選された当該コンテンツに関するトランザクションの格納先として第1ブロックチェーンを指定してトランザクションを発行し、低いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、抽選された当該コンテンツに関するトランザクションの格納先として第2ブロックチェーンを指定してトランザクションを発行するトランザクション制御部と、
コンセンサスアルゴリズムに基づき合意形成を行う複数の特別ノード端末を、前記第1ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第1グループと、前記第2ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第2グループに振り分けるグループ制御部であって、前記第1グループに振り分ける特別ノード端末の数量を、前記第2グループに振り分ける特別ノード端末の数量よりも多くするグループ制御部と、
を備える情報処理装置である。
このような情報処理装置によれば、高いレアリティのコンテンツに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを、低いレアリティのコンテンツよりも下げることが可能となる。
【0014】
また、コンピュータを、
レアリティが設定された複数のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツを抽選する抽選ゲームを実行する抽選ゲーム制御手段、
前記抽選ゲームによって高いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、抽選された当該コンテンツに関するトランザクションの格納先として第1ブロックチェーンを指定してトランザクションを発行し、低いレアリティが設定されたコンテンツが抽選された場合に、抽選された当該コンテンツに関するトランザクションの格納先として第2ブロックチェーンを指定してトランザクションを発行するトランザクション制御手段、
コンセンサスアルゴリズムに基づき合意形成を行う複数の特別ノード端末を、前記第1ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第1グループと、前記第2ブロックチェーンにおけるトランザクションの合意形成を担当する第2グループに振り分けるグループ制御手段であって、前記第1グループに振り分ける特別ノード端末の数量を、前記第2グループに振り分ける特別ノード端末の数量よりも多くするグループ制御手段、
として機能させるプログラムである。
このようなプログラムによれば、高いレアリティのコンテンツに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを、低いレアリティのコンテンツよりも下げることが可能となる。
【0015】
===実施形態===
以下では、本発明の実施形態に係る情報処理装置、プログラム、情報処理方法、及び情報処理システムについて詳細に説明する。なお、本発明は複数の中から抽選されたコンテンツ(例えば、キャラクタやアイテム)をユーザに付与する仕組みを採用するプログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理システム等に広く適用できる。本実施形態では、コンテンツの一例としてのキャラクタを抽選する抽選ゲームについて具体的に説明する。
【0016】
<<<システム構成について>>>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、ブロックチェーン技術を用いた抽選ゲームを提供するブロックチェーンゲームシステムであって、サーバ装置10と分散型ネットワーク20を有している。
【0017】
サーバ装置10は、分散型ネットワーク20の維持に参加するユーザに抽選ゲームをプレイさせるための情報処理装置であって、有線・無線の通信網を介して分散型ネットワーク20と通信可能に接続されている。
【0018】
抽選ゲームでユーザに付与されるレアリティを有するキャラクタは、それぞれに紐づけられたNFT(非代替性トークン)として分散型ネットワーク20に流通させることができ、分散型ネットワーク20の維持に参加するユーザ間で取引可能となっている。
【0019】
分散型ネットワーク20は、当該ネットワークの維持に参加するユーザが利用する複数のノード端末によって構成され、有線・無線の通信網を介してサーバ装置10と通信可能に接続されている。
【0020】
分散型ネットワーク20を構成するそれぞれのノード端末は、P2P(Peer to Peer)の通信方式によって相互に接続され、抽選ゲームで抽選されたキャラクタに関するトランザクションを格納するブロックチェーンを共有している。
【0021】
すなわち、分散型ネットワーク20は、ブロックチェーンを分散して管理することができるため、改ざんが困難になる。本実施形態における分散型ネットワーク20は、例えばイーサリアム(Ethereum)などによって実現される。
【0022】
ブロックチェーンは、複数のブロックが鎖状に連結されたデータ構造を有している。それぞれのブロックには、少なくとも1以上のトランザクションが格納されていると共に、1つ前のブロックに格納されたハッシュ値などのデータが格納されている。各ブロックがハッシュ値を用いて鎖状に連結されることによって、トランザクションの改ざんのリスクを低下させることができる。
【0023】
分散型ネットワーク20を構成する複数のノード端末は、コンピュータの一例としての情報処理装置であって、特別な権限を持つ特別ノード端末30と、その権限がない通常の参加ノード端末40に区別される。
【0024】
特別ノード端末30は、ブロックチェーンのブロックに書き込むトランザクションの合意形成を行うことや、ブロックチェーンに新たに追加させるブロックを生成すること等、特別な権限を持つ参加ノード(バリデータノード)である。
【0025】
参加ノード端末40は、特別ノード端末30が持つ権限を有しない参加ノードであるが、所定の条件を満たすことによって特別ノード端末30になることもできる。所定の条件は、例えばコンセンサスアルゴリズムとしてプルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)を採用する場合、所定量の仮想通貨を担保として預けること(つまり、ステークホルダになること)である。
【0026】
本実施形態における特別ノード端末30及び参加ノード端末40は、ユーザが操作するスマートフォン、タブレット、PCなどの端末装置や、家庭用や業務用のゲーム専用機器などの情報処理装置である。
【0027】
トランザクションをブロックチェーンに格納する際には、特別ノード端末30によってコンセンサスアルゴリズムに基づく合意形成が行われる。実施形態における合意形成は、例えば、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)等のコンセンサスアルゴリズムを用いることができる。コンセンサスアルゴリズムによって合意が形成された場合に、トランザクションがブロックチェーンに格納され、合意形成に失敗した場合には、トランザクションが破棄される。
【0028】
<<<ハードウェア構成について>>>
《サーバ装置及びノード端末》
図2は、本実施形態に係るコンピュータ50の一例を示すハードウェア構成図である。本実施形態に係るサーバ装置10、特別ノード端末30、及び参加ノード端末40は、例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータ50により実現される。なお、コンピュータ50は情報処理装置の一例である。
【0029】
コンピュータ50は、図2に示すように、CPU51、RAM52、ROM53、通信インタフェース54、入力装置55、表示装置56、外部インタフェース57、及びHDD58などを備えており、それぞれがバスラインBで相互に接続されている。なお、サーバ装置10においては、入力装置55及び表示装置56を必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
【0030】
CPU51は、ROM53やHDD58などの記憶装置からプログラムやデータをRAM52上に読み出し、読み出したプログラムやデータに基づく各種処理を実行することによって、コンピュータ全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0031】
RAM52は、プログラムやデータを一時保持するための揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例であり、CPU51が各種処理を実行する際のワークエリアとしても利用される。
【0032】
ROM53は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM53には、コンピュータ50の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。
【0033】
通信インタフェース54は、コンピュータ50をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、コンピュータ50は通信インタフェース54を介してデータ通信を行うことができる。
【0034】
入力装置55は、ユーザ又はゲーム提供者が各種データ等を入力するのに用いる装置である。本実施形態における入力装置55は、例えば、タッチパネル、操作キーやボタン、キーボードやマウスなどの操作装置である。
【0035】
表示装置56は、ユーザ又はゲーム提供者に対して各種情報を画面表示するための装置である。本実施形態における表示装置56は、例えば、液晶や有機ELなどのディスプレイである。
【0036】
外部インタフェース57は、外部装置とデータ通信可能に接続するためのインタフェースである。これにより、コンピュータ50は外部インタフェース57を介して記録媒体の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。外部装置は、例えば、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどの記録媒体である。
【0037】
HDD58は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションなどがある。
【0038】
なお、HDD58に替えて、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用してもよい。
【0039】
本実施形態に係るサーバ装置10、特別ノード端末30、及び参加ノード端末40は、上述したハードウェア構成のコンピュータ50においてプログラムを実行することにより、後述するような各種処理を実現できる。
【0040】
<<<ソフトウェア構成について>>>
《サーバ装置》
図3は、本実施形態に係るサーバ装置10の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るサーバ装置10は、例えば図3に示す機能ブロックにより実現される。
【0041】
本実施形態に係るサーバ装置10は、プログラムを実行することにより、サーバ制御部100、サーバ記憶部120、及びサーバ通信部140を実現する。
【0042】
サーバ制御部100は、サーバ装置10における各種処理を実行する機能を有する。本実施形態に係るサーバ制御部100は、少なくとも抽選ゲーム制御部101と、NFT制御部102と、トランザクション制御部103と、グループ制御部104を含む。
【0043】
抽選ゲーム制御部101は、抽選ゲームに関する各種処理を実行する。本実施形態に係る抽選ゲーム制御部101は、特別ノード端末30又は参加ノード端末40がユーザから受け付けたゲーム操作に基づいて、各種階級のレアリティが設定された複数種類のキャラクタの中から、そのユーザに獲得させるキャラクタを抽選によって決定する。
【0044】
NFT制御部102は、NFT(非代替性トークン)に関する各種処理を実行する。本実施形態に係るNFT制御部102は、抽選ゲームにおいて抽選候補となる全てのキャラクタに対応付けて、所有者不在又は所有者をサーバ装置10(ゲーム提供者)とするNFTを初期設定として発行する。
【0045】
トランザクション制御部103は、トランザクションに関する各種処理を実行する。本実施形態に係るトランザクション制御部103は、抽選ゲームで高いレアリティのキャラクタが抽選された場合に、第1ブロックチェーンを格納先に指定して当該キャラクタに関するトランザクションを発行し、低いレアリティのキャラクタが抽選された場合には、第2ブロックチェーンを格納先に指定して当該キャラクタに関するトランザクションを発行する。
【0046】
グループ制御部104は、特別ノード端末30のグループ分けに関する各種処理を実行する。本実施形態に係るグループ制御部104は、コンセンサスアルゴリズムに基づき合意形成を行う複数の特別ノード端末30を、第1ブロックチェーンでの合意形成を担当する第1グループと、第2ブロックチェーンでの合意形成を担当する第2グループに振り分ける。そして、第1グループに振り分ける特別ノード端末30の台数を、第2グループに振り分ける特別ノード端末30の台数よりも多くする。
【0047】
このように、複数に区分けしたブロックチェーン(シャードチェーン)毎に特別ノード端末30をグループに分けることによって、並列してトランザクションを処理することができるようになるため、分散型ネットワーク20のスループットを向上させることでき、ひいてはスケーラビリティを改善できる。
【0048】
なお本実施形態では、再割り振り条件が成立する度に、いったんグループを解散し、特別ノード端末30のグループ分けが再び行われる。例えば、ブロックチェーンへのブロック追加回数が所定回数(たとえば、30回)に達したこと等を、再割り振り条件とすることができる。これにより、グループ内で悪意を持って結託しても、定期的にグループが解散されることになるので、不正なトランザクションが合意されるといったセキュリティ上のリスクを低減できる。
【0049】
サーバ記憶部120は、サーバ装置10における各種情報を記憶する機能を有する。本実施形態におけるサーバ記憶部120は、図3に示すように、キャラクタ情報記憶部121と、抽選ゲーム情報記憶部122と、ユーザ情報記憶部123と、特別ノード情報記憶部124を含む。
【0050】
キャラクタ情報記憶部121は、コンテンツ情報記憶部の一例であって、コンテンツの一例としてのキャラクタに関するキャラクタ情報(コンテンツ情報)を記憶している。キャラクタ情報記憶部121が記憶するキャラクタ情報には、抽選ゲームで獲得可能な各種キャラクタが設定されている。キャラクタ情報記憶部121が記憶するキャラクタ情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0051】
図4は、本実施形態に係るキャラクタ情報の一例を示す構成図である。図4に示すキャラクタ情報は、項目としてキャラクタID、名称、レアリティ、抽選確率、能力パラメータ、NFT_ID等を有する。
【0052】
キャラクタIDは、キャラクタを一意に識別するための情報である。名称は、キャラクタ名を示す情報である。レアリティは、キャラクタの希少価値を示す情報である。ここでは、レアリティ1~5までの5つの階級に区分けされており、レアリティ1~3までが「低いレアリティ」として設定され、レアリティ4~5までが「高いレアリティ」として設定されている。なお、レアリティは5階級に限定されるものではなく、例えば「高いレアリティ」と「低いレアリティ」の2階級であってもよし、それ以外の階級数でもよい。
【0053】
抽選確率は、多数の抽選候補の中から当該キャラクタが当選する確率を示す情報である。ここでは、レアリティが高くなるほど低い抽選確率が設定されている。能力パラメータは、キャラクタの能力値を示す情報である。ここでは、キャラクタの攻撃力、防御力、HP等のパラメータが設定されている。
【0054】
NFT_IDは、抽選ゲームで獲得可能なキャラクタのそれぞれに紐づけて発行されたNFTを一意に識別するための情報である。ここでは、同一のキャラクタに対して異なるNFT_IDが複数設定されているが、発行済みのNFTには数量に限りがある。また、高いレアリティのキャラクタには、発行済みのNFTの数量が少なくなるように設定されている。
【0055】
抽選ゲーム情報記憶部122は、抽選ゲームに関する抽選ゲーム情報を記憶している。抽選ゲーム情報記憶部122が記憶する抽選ゲーム情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0056】
図5は、本実施形態に係る抽選ゲーム情報の一例を示す構成図である。図5に示す抽選ゲーム情報は、項目として抽選ゲームID、名称、抽選ゲームで獲得可能なキャラクタ、プレイ可能期間等を有する。
【0057】
抽選ゲームIDは、抽選ゲームを一意に識別するための情報である。名称は、抽選ゲーム名を示す情報である。抽選ゲームで獲得可能なキャラクタは、キャラクタ情報に設定されたキャラクタのうち、ユーザが抽選結果として獲得し得るキャラクタを示す情報である。プレイ可能期間は、抽選ゲームをユーザがプレイできる期間を示す情報である。
【0058】
ユーザ情報記憶部123は、抽選ゲームをプレイするユーザに関するユーザ情報を記憶している。ユーザ情報記憶部123が記憶するユーザ情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0059】
図6は、本実施形態に係るユーザ情報の一例を示す構成図である。図6に示すユーザ情報は、項目としてユーザID、名称、所持キャラクタ、端末ID、プレイ履歴情報等を有する。
【0060】
ユーザIDは、ユーザを一意に識別するための情報である。名称は、ユーザ名を示す情報である。所持キャラクタは、キャラクタ情報に設定されたキャラクタのうち、抽選ゲームでユーザが入手したキャラクタを示す情報である。
【0061】
端末IDは、ユーザが利用するノード端末を一意に識別するための情報である。プレイ履歴情報は、ユーザがこれまでにプレイした抽選ゲームのプレイ履歴に関する情報である。例えば、いつどの抽選ゲームをプレイしたか等の情報が、プレイ履歴として設定されている。
【0062】
特別ノード情報記憶部124は、分散型ネットワーク20に参加中の特別ノード端末30に関する誘導設定情報を記憶している。特別ノード情報記憶部124が記憶する特別ノード情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0063】
図7は、本実施形態に係る特別ノード情報の一例を示す構成図である。図7に示す特別ノード情報は、項目として所属グループ、端末ID等を有する。
【0064】
所属グループは、グループ制御部104によって特別ノード端末30が割り振られたグループを示す情報である。端末IDは、現時点でのグループに属する特別ノード端末30を一意に識別するための情報である。
【0065】
サーバ通信部140は、有線・無線の通信網を介して、分散型ネットワーク20を構成する特別ノード端末30及び参加ノード端末40との通信を行う機能を有する。
【0066】
《特別ノード端末》
図8は、本実施形態に係る特別ノード端末30の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係る特別ノード端末30は、例えば図8に示す機能ブロックにより実現される。
【0067】
本実施形態に係る特別ノード端末30は、プログラムを実行することにより、特別ノード制御部300、特別ノード記憶部320、特別ノード通信部340、操作入力受付部350、画面表示部360を実現する。
【0068】
特別ノード制御部300は、特別ノード端末30における各種処理を実行する機能を有する。本実施形態における特別ノード制御部300は、少なくともトランザクション制御部301と、ブロック制御部302と、表示制御部303を含む。
【0069】
トランザクション制御部301は、トランザクションに関する各種処理を実行する。本実施形態におけるトランザクション制御部301は、例えば、トランザクションを発行して分散型ネットワーク20に送信する機能や、分散型ネットワーク20からトランザクションを受信してトランザクションプールに蓄積する機能等を有する。
【0070】
ブロック制御部302は、トランザクションをブロックチェーンに格納するための各種処理を実行する。本実施形態におけるブロック制御部302は、当該特別ノード端末30が第1グループに属する場合、第1グループによる合意の下で、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを含むブロックを生成して、第1ブロックチェーンに追加する。第2グループに属する場合には、第2グループによる合意の下で、低いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを含むブロックを生成して、第2ブロックチェーンに追加する。
【0071】
表示制御部303は、抽選ゲームに関する各種ゲーム画面や各種操作画面を、画面表示部360に出力することによって、特別ノード端末30における画面表示を制御する。
【0072】
特別ノード記憶部320は、特別ノード端末30における各種情報を記憶する機能を有する。本実施形態における特別ノード記憶部320は、ブロックチェーン記憶部321と、トランザクション記憶部322を含む。
【0073】
ブロックチェーン記憶部321は、ブロックチェーンを記憶している。ブロックチェーン記憶部321が記憶するブロックチェーンは、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを格納する第1ブロックチェーンと、低いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを格納する第2ブロックチェーンとが含まれている。
【0074】
トランザクション記憶部322は、分散型ネットワーク20から受信したトランザクションを記憶している。トランザクション記憶部322が記憶するトランザクションは、一時的にトランザクションプールに蓄積される。
【0075】
特別ノード通信部340は、有線・無線の通信網を介して、サーバ装置10との通信のみならず、分散型ネットワーク20を構成する参加ノード端末40や、他の特別ノード端末30との通信を行う機能を有する。
【0076】
操作入力受付部350は、抽選ゲームに関する各種ゲーム画面や各種操作画面においてユーザがゲーム操作等を行った場合に、当該ユーザの操作入力を受け付ける。
【0077】
画面表示部360は、表示制御部303からの制御信号を受信することによって、特別ノード端末30の画面表示を行う。
【0078】
《参加ノード端末》
図9は、本実施形態に係る参加ノード端末40の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係る参加ノード端末40は、例えば図9に示す機能ブロックにより実現される。なお、図9に示す機能ブロックは、図8に示す機能ブロックとほぼ同一であるが、参加ノード端末40は特別ノード端末30のように特別な権限を有しないため、一部の機能が相違する。
【0079】
本実施形態に係る参加ノード端末40は、プログラムを実行することにより、参加ノード制御部400、参加ノード記憶部420、参加ノード通信部440、操作入力受付部450、画面表示部460を実現する。
【0080】
参加ノード制御部400は、参加ノード端末40における各種処理を実行する機能を有する。本実施形態における参加ノード制御部400は、少なくともトランザクション制御部401と、ブロック制御部402と、表示制御部403を含む。
【0081】
トランザクション制御部401は、トランザクションに関する各種処理を実行する。ブロック制御部402は、トランザクションをブロックチェーンに格納するための各種処理を実行する。表示制御部403は、参加ノード端末40における画面表示を制御する。
【0082】
参加ノード端末40は、特別な権限を有しないため、自分自身でブロックを生成せずに、特別ノード端末30が生成したブロックを受信してブロックチェーンに追加する。そのため、本実施形態におけるブロック制御部402は、第1グループによる合意済みのブロック(高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを含む)を、第1ブロックチェーンに追加する。また、第2グループによる合意済みのブロック(低いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを含む)を、第2ブロックチェーンに追加する。
【0083】
参加ノード記憶部420は、参加ノード端末40における各種情報を記憶する機能を有する。本実施形態における参加ノード記憶部420は、ブロックチェーン記憶部421と、トランザクション記憶部422を含む。
【0084】
ブロックチェーン記憶部421は、第1ブロックチェーン及び第2ブロックチェーンを記憶している。トランザクション記憶部422は、分散型ネットワーク20から受信したトランザクションを一時的にトランザクションプールに蓄積する。
【0085】
参加ノード通信部440は、有線・無線の通信網を介して、サーバ装置10との通信のみならず、分散型ネットワーク20を構成する特別ノード端末30や、他の参加ノード端末40との通信を行う機能を有する。
【0086】
操作入力受付部450は、ユーザの操作入力を受け付ける。画面表示部460は、表示制御部403からの制御信号を受信することによって、参加ノード端末40の画面表示を行う。
【0087】
<<<システム動作について>>>
本実施形態における抽選ゲームに関する動作について説明する。以下では、キャラクタの抽選に関する動作について説明し、次に、その後のブロックチェーンの更新に関する動作について説明する。
【0088】
《キャラクタの抽選》
本実施形態におけるキャラクタの抽選に関する動作について、図10乃至図12を用いて説明する。図10は、本実施形態におけるキャラクタの抽選に関する動作例を示すフローチャートである。図11は、本実施形態における抽選ゲーム選択画面500の構成例を示す図である。図12は、本実施形態における抽選ゲーム画面550の構成例を示す図である。以下では、参加ノード端末40を利用するユーザが、抽選ゲームをプレイする場合について説明する。
【0089】
先ず、図10に示すように、参加ノード端末40の表示制御部403は、ユーザが不図示のメニュー画面で抽選ゲームを開始するための操作を行うことにより前記ユーザの操作入力を操作入力受付部450が受け付けると、抽選ゲーム選択画面500を画面表示部460に表示する(ステップS11)。
【0090】
図11に示すように、抽選ゲーム選択画面500には、スクロールボタン501と、選択候補となる抽選ゲームのリスト502が表示されている。抽選ゲーム選択画面500において、ユーザがスクロールボタン501を操作することで、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが上下方向に移動して順次表示されるようになっている。
【0091】
次に、サーバ装置10の抽選ゲーム制御部101は、参加ノード端末40からユーザの操作情報を受信することにより、図11に示す抽選ゲーム選択画面500でユーザがリスト502内にある複数種類の抽選ゲームのうちのいずれかの抽選ゲームを選択する操作を行ったか否かを判定する(ステップS12)。
【0092】
次に、サーバ装置10の抽選ゲーム制御部101は、ユーザがいずれかの抽選ゲームを選択する操作を行った場合に(ステップS12:YES)、選択された抽選ゲームをプレイするための抽選ゲーム画面550を画面表示部460に表示する(ステップS13)。
【0093】
図12に示すように、抽選ゲーム画面550には、スクロールボタン501と、選択候補となる抽選ゲームのリスト502と、抽選ゲームの選択をキャンセルするためのキャンセルボタン503と、抽選開始を確定させるための抽選ボタン504が表示されている。ここでは、リスト502内の「抽選ゲームB」がユーザによって選択された場合が示されている。ユーザが抽選ボタン504を押すと、「抽選ゲームB」の抽選が開始され、ユーザがキャンセルボタン503を押すと、図11に示す抽選ゲーム選択画面500が表示される。
【0094】
次に、サーバ装置10の抽選ゲーム制御部101は、参加ノード端末40からユーザの操作情報を受信することにより、図12に示す抽選ゲーム画面550でユーザが抽選ボタン504を押したか否かを判定する(ステップS14)。
【0095】
次に、サーバ装置10の抽選ゲーム制御部101は、ユーザが抽選ボタン504を押した場合に(ステップS14:YES)、当該ユーザが選択した抽選ゲームにおける抽選処理を実行する(ステップS15)。
【0096】
すなわち、サーバ装置10の抽選ゲーム制御部101は、図5に示す抽選ゲーム情報を参照して、当該ユーザが選択した抽選ゲームで獲得可能なキャラクタの中から、各キャラクタの抽選確率に基づきいずれかのキャラクタを抽選して、前記ユーザに付与する。そして、図6に示すユーザ情報を更新することにより、その付与されたキャラクタを前記ユーザの所持する所持キャラクタとして追加する。また、そのユーザ情報のプレイ履歴を更新することにより、当該抽選ゲームをプレイ済みであるものとして追加する。
【0097】
次に、サーバ装置10のトランザクション制御部103は、抽選ゲームでの抽選結果によってユーザに付与されたキャラクタが、高いレアリティが設定されたキャラクタであるか否かを判定する(ステップS16)。
【0098】
すなわち、サーバ装置10のトランザクション制御部103は、図4に示すキャラクタ情報を参照して、抽選ゲームでの抽選結果によってユーザに付与されたキャラクタのレアリティが1~3までのいずれかの階級であると特定できた場合、低いレアリティが設定されたキャラクタであるものと判定し、レアリティが4~5のいずれかの階級であると特定できた場合には、高いレアリティが設定されたキャラクタであるものと判定する。
【0099】
そして、サーバ装置10のトランザクション制御部103は、抽選ゲームでの抽選結果によって高いレアリティが設定されたキャラクタがユーザに付与されたものと判定した場合に(ステップS16:YES)、当該高いレアリティのキャラクタに関するトランザクショの格納先として第1ブロックチェーンを指定する(ステップS17)。
【0100】
また、サーバ装置10のトランザクション制御部103は、抽選ゲームでの抽選結果によって低いレアリティが設定されたキャラクタがユーザに付与されたものと判定した場合には(ステップS16:NO)、当該低いレアリティのキャラクタに関するトランザクショの格納先として第2ブロックチェーンを指定する(ステップS18)。
【0101】
次に、サーバ装置10のトランザクション制御部103は、ステップS16の処理における判定結果に基づいて、抽選ゲームでユーザが獲得したキャラクタに関するトランザクションを発行する(ステップS19)。
【0102】
すなわち、サーバ装置10のトランザクション制御部103は、抽選ゲームでユーザが高いレアリティのキャラクタを獲得した場合に、当該キャラクタに紐づいたNFTの所有権が、所有者不在又はサーバ装置10(ゲーム提供者)から新たな当該ユーザへ移転されたものと設定すると共に、格納先を第1ブロックチェーンに設定したトランザクションを発行する。これに対して、抽選ゲームでユーザが低いレアリティのキャラクタを獲得した場合には、当該キャラクタに紐づいたNFTの所有権が、所有者不在又はサーバ装置10(ゲーム提供者)から新たな当該ユーザへ移転されたものと設定すると共に、格納先を第2ブロックチェーンに設定したトランザクションを発行する。トランザクションには、取引内容のデータとして、抽選ゲームでユーザが獲得したキャラクタに対応するNFT_IDや、移転元及び移転先の所有者を特定するユーザID、格納先となるブロックチェーンに関するブロックチェーンID等が含まれることになる。
【0103】
そして、このようにして発行されたトランザクションは、分散型ネットワーク20にブロードキャストされ、特別ノード端末30及び参加ノード端末40のそれぞれが備えるトランザクションプールに蓄積される。
【0104】
《ブロックチェーンの更新》
本実施形態におけるブロックチェーンの更新に関する動作について、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態におけるブロックチェーンの更新に関する動作例を示すフローチャートである。以下では、第1ブロックチェーンの更新について具体的に説明する。第2ブロックチェーンの更新については、第1ブロックチェーンと同様であるため、説明を省略する。
【0105】
第1グループに振り分けられた複数の特別ノード端末30のうち、コンセンサスアルゴリズムに基づく所定の選択方式によって今回の新たなブロックの生成を担当することになった1つの特別ノード端末30(プロポーザーノード)は、トランザクションプールに蓄積されたトランザクションの中から、格納先として第1ブロックチェーンが指定されたトランザクションを取得する(ステップS21)。
【0106】
次に、その担当の特別ノード端末30は、コンセンサスアルゴリズムに基づく合意形成のための演算を行うことにより、その取得したトランザクションを含めるブロックを生成する(ステップS22)。
【0107】
具体的には、担当の特別ノード端末30のブロック制御部302は、1つ前のブロックに格納されたハッシュ値と、その取得したトランザクションと、任意のナンス値に対して、予め定められたハッシュ関数を適用することによって、ハッシュ値を算出する。所定条件を満たす適切なハッシュ値(例えば、予め決められた個数以上「0」が上位bitに並ぶハッシュ値)が算出されるまで、ナンス値を変更しつつハッシュ関数によって繰り返し算出する。正しいナンス値を探し出すことができると、1つ前のブロックに格納されたハッシュ値と、適切なハッシュ値が算出されたときのナンス値と、その取得したトランザクションを格納した新たなブロックを生成する。その後、担当の特別ノード端末30のブロック制御部302は、その生成した新たなブロックを、第1グループ内の担当以外の特別ノード端末30(アテスターノード)に送信する。
【0108】
次に、担当以外の特別ノード端末30のブロック制御部302は、担当の特別ノード端末30によって生成された新たなブロックを受信すると、コンセンサスアルゴリズムに基づく合意形成のための演算を行うことにより、当該ブロックの正当性について検証を行う(ステップS23)。
【0109】
具体的には、担当以外の特別ノード端末30のブロック制御部302は、担当の特別ノード端末30と同様にして、ハッシュ関数によって適切なハッシュ値が算出されるか否かを確認することで、当該ブロックの正当性について検証を行う。当該ブロックの正当性を肯定する担当以外の特別ノード端末30は、ブロック追加の承認を、担当の特別ノード端末30に対して返信する。
【0110】
次に、担当の特別ノード端末30は、今回取得したトランザクションを第1ブロックチェーンに格納するにあたり、コンセンサスアルゴリズムに基づいて第1グループ内の合意が形成されたか否かを判定する(ステップS24)。
【0111】
具体的には、担当の特別ノード端末30のブロック制御部302は、担当以外の特別ノード端末30からブロック追加の承認を予め設定された閾値以上得られた場合に、合意が形成されたものと判定し、得られなかった場合には、合意が形成されなかったものと判定する。
【0112】
そして、担当の特別ノード端末30は、担当以外の特別ノード端末30からブロック追加の承認を予め設定された閾値以上得られず、コセンサスアルゴリズムに基づいてグループ内の合意が形成されなかったと判定した場合に(ステップS24:NO)、ステップS22の処理において生成したブロックを破棄する(ステップS25)。
【0113】
これに対して、担当の特別ノード端末30は、担当以外の特別ノード端末30からブロック追加の承認を予め設定された閾値以上得られたことで、コンセンサスアルゴリズムに基づいてグループ内の合意が形成されたと判定した場合に(ステップS24:YES)、ステップS22の処理において生成したブロックを分散型ネットワーク20にブロードキャストする(ステップS26)。
【0114】
その後、分散型ネットワーク20を構成する各々のノード端末は、分散型ネットワーク20にて当該ブロックを取得すると、当該ブロックに格納されるトランザクションと同じものを各自のトランザクションプールから削除すると共に、当該ブロックを各自の第1ブロックチェーンに追加する(ステップS27)。
【0115】
このように本実施形態における情報処理システム1によれば、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを格納する第1ブロックチェーンについては、低いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを格納する第2ブロックチェーンに比べて、グループ内で合意形成を行う特別ノード端末30の台数が多くなるように設定される。これにより、例えば、第1グループ内における担当以外の特別ノード端末30すべてに不正侵入して、不正なトランザクションを格納したブロック追加を承認できるように支配することは比較的に困難となる。そのため、高いレアリティのキャラクタに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを、低いレアリティのキャラクタよりも下げることが可能となる。その一方、低いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを格納する第2ブロックチェーンについては、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを格納する第1ブロックチェーンに比べて、グループ内で合意形成を行う特別ノード端末30の台数が少なくなるように設定される。これにより、例えば、第2グループ内における担当以外の特別ノード端末30すべてに不正侵入して、不正なトランザクションを格納したブロック追加を承認できるように支配することは比較的に容易となる。そのため、低いレアリティのキャラクタに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクは、高いレアリティのキャラクタよりも上がってしまう。しかしながら、抽選ゲームでは低いレアリティのキャラクタを比較的簡単に獲得できるので、そもそも低いレアリティのキャラクタを不正に取得しようとする動機付けは低いことから、そのような支配のリスクは実質的に低い。
【0116】
===その他の実施形態===
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。すなわち、本発明は、前述の実施形態と以下に述べる実施形態を適宜組み合わせて構成することも可能である。
【0117】
また、前述の実施形態に開示されている複数の発明特定事項の適宜組み合わせて、種々の発明を構成することも可能である。例えば、前述の実施形態に開示される全発明特定事項からいくつかの発明特定事項を削除して発明を構成してもよいし、前述の実施形態に開示される全発明特定事項に対して以下に述べる実施形態に開示される発明特定事項を適宜組み合わせて発明を構成してもよい。
【0118】
<グループの振り分け>
前述の実施形態では、第1グループに振り分ける特別ノード端末30の台数を、第2グループに振り分ける特別ノード端末30の台数よりも多くすることで、高いレアリティのキャラクタに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを、低いレアリティのキャラクタよりも下げるようにする場合について説明したが、高いレアリティのキャラクタの分散型ネットワーク20での流通状況に応じて、第1グループに振り分ける特別ノード端末30の台数を調整してもよい。
【0119】
長期的にみると、抽選ゲームが繰り返された結果として、高いレアリティのキャラクタであっても、多くのユーザに獲得されることになる。それに伴い、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションの発行数が多くなり、ひいては第1ブロックチェーンにも多く格納されることになる。そうすると、実質的には、高いレアリティのキャラクタが持つ希少価値(資産価値)が下がることになると言える。その結果として、高いレアリティのキャラクタであっても、やがて不正に取得しようとする動機付けが低下して行き、悪意のある第三者に狙われる実質的なリスクも低下するものと推測できる。
【0120】
そこで、サーバ装置10のグループ制御部104は、抽選ゲームが繰り返されたことによって、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションの発行数が増えるほど、第1グループに振り分けられた特別ノード端末30の台数を減らしてもよい。これにより、高いレアリティのキャラクタに対するブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを過剰に下げることを抑制することができる。
【0121】
なお、グループ制御部104が、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションの発行数が所定数以上になったことを判定した場合に、第1グループに振り分けられた特別ノード端末30の台数を自動的に減らすように制御してもよい。
【0122】
また、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションの発行数の代わりに、抽選ゲームでの高いレアリティのキャラクタの当選回数を利用してもよい。この場合、グループ制御部104が、抽選ゲームでの高いレアリティのキャラクタの当選回数が所定回数以上になったことを判定した場合に、第1グループに振り分けられた特別ノード端末30の台数を自動的に減らすように制御してもよい。
【0123】
<ブロックチェーン>
前述の実施形態では、5つの階級に区分けされレアリティのうち、レアリティ1~3までが「低いレアリティ」として設定し、レアリティ4~5までが「高いレアリティ」として設定すると共に、「高いレアリティ」用のトランザクションを格納する第1ブロックチェーンと、「低いレアリティ」用のトランザクションを格納する第2ブロックチェーンの2つに区分けする場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0124】
例えば、レアリティの階級に合わせてブロックチェーンを区分けしてもよい。具体的には、5つの階級に区分けされレアリティに合わせて、第1ブロックチェーン~第5ブロックチェーンの5つに区分けすることも可能である。この場合、第1ブロックチェーン~第5ブロックチェーンに対応させて、レアリティ1のキャラクタに関するトランザクション~レアリティ5のキャラクタに関するトランザクションをそれぞれ格納する。そして、グループ制御部104は、複数の特別ノード端末30を、第1ブロックチェーンでの合意形成を担当する第1グループと、第2ブロックチェーンでの合意形成を担当する第2グループと、第3ブロックチェーンでの合意形成を担当する第3グループと、第4ブロックチェーンでの合意形成を担当する第4グループと、第5ブロックチェーンでの合意形成を担当する第5グループに振り分ける。そして、第1グループから第5グループへ近づくほど、グループに振り分ける特別ノード端末30の台数を多くする。これにより、キャラクタのレアリティが高くなるに連れて、ブロックチェーンでのセキュリティ上のリスクを下げることができる。
【0125】
<分散型ネットワーク>
前述の実施形態では、分散型ネットワーク20を構成する参加ノードの1つに、サーバ装置10を加えてもよい。この場合、サーバ装置10は、高いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを格納する第1ブロックチェーンと、低いレアリティのキャラクタに関するトランザクションを格納する第2ブロックチェーンとが含まれるブロックチェーン記憶部を備え、分散型ネットワーク20を構成するそれぞれのノード端末と、P2P(Peer to Peer)の通信方式によって相互に接続されるようにする。
【0126】
<コンテンツ>
前述の実施形態では、コンテンツの一例としてキャラクタを用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、コンテンツは、アイテム、カード、フィギュア、アバター、画像、音楽、シナリオ、クエスト等の各種デジタルデータでもよい。
【符号の説明】
【0127】
1 情報処理システム
10 サーバ装置
20 分散型ネットワーク
30 特別ノード端末
40 参加ノード端末
50 コンピュータ
51 CPU
52 RAM
53 ROM
54 通信インタフェース
55 入力装置
56 表示装置
57 外部インタフェース
58 HDD
100 サーバ制御部
101 抽選ゲーム制御部
102 NFT制御部
103 トランザクション制御部
104 グループ制御部
120 サーバ記憶部
121 キャラクタ情報記憶部
122 抽選ゲーム情報記憶部
123 ユーザ情報記憶部
124 特別ノード情報記憶部
140 サーバ通信部
300 特別ノード制御部
301 トランザクション制御部
302 ブロック制御部
303 表示制御部
320 特別ノード記憶部
321 ブロックチェーン記憶部
322 トランザクション記憶部
340 特別ノード通信部
350 操作入力受付部
360 画面表示部
400 参加ノード制御部
401 トランザクション制御部
402 ブロック制御部
403 表示制御部
420 参加ノード記憶部
421 ブロックチェーン記憶部
422 トランザクション記憶部
440 参加ノード通信部
450 操作入力受付部
460 画面表示部
500 抽選ゲーム選択画面
501 スクロールボタン
502 リスト
503 キャンセルボタン
504 抽選ボタン
B バスライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13