(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170254
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】光源モジュール及び光出力方法
(51)【国際特許分類】
H01S 5/02255 20210101AFI20241129BHJP
H01S 5/02253 20210101ALI20241129BHJP
H01S 5/024 20060101ALI20241129BHJP
G02B 6/42 20060101ALN20241129BHJP
G02B 6/32 20060101ALN20241129BHJP
【FI】
H01S5/02255
H01S5/02253
H01S5/024
G02B6/42
G02B6/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087315
(22)【出願日】2023-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】金子 太郎
(72)【発明者】
【氏名】冨田 功
【テーマコード(参考)】
2H137
5F173
【Fターム(参考)】
2H137AB06
2H137AC02
2H137BB02
2H137BB25
2H137BC02
2H137DA07
2H137DB13
5F173MA02
5F173MB03
5F173MC01
5F173ME25
5F173ME56
5F173MF03
5F173MF36
5F173MF39
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で光源モジュールの小型化を実現する。
【解決手段】冷却部4は、筐体1に包含されるように筐体1に取り付けられる。光源5は、冷却部4に取り付けられ、レーザ光Lを出力する。レンズ6は、冷却部4に取り付けられ、光源5から出力されたレーザ光Lが入射し、入射したレーザ光Lの進行方向を冷却部4の方向へ偏向させて出力する。光コネクタ7は、筐体1に取り付けられ、レンズ6から出力されたレーザ光Lを筐体1の外部へ出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に包含されるように前記筐体に取り付けられた冷却部と、
前記冷却部に取り付けられ、光を出力する光源と、
前記冷却部に取り付けられ、前記光源から出力された前記光が入射し、入射した前記光の進行方向を前記冷却部の方向へ偏向させて出力するレンズと、
前記筐体に取り付けられ、前記レンズから出力された前記光を前記筐体の外部へ出力する光出力部と、を備える、
光源モジュール。
【請求項2】
前記光源から出力された前記光の光軸は、前記レンズの軸と平行であり、
前記光源から出力された前記光は、前記レンズの前記軸から所定の距離だけ離れた位置で前記レンズに入射する、
請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項3】
前記冷却部は、前記筐体の内側の面に取り付けられ、
前記光源及び前記レンズは、前記冷却部の、前記筐体に取り付けられた面とは反対の面に取り付けられ、
前記光源から出力された前記光は、前記冷却部の前記反対の面と平行な方向に出力される、
請求項1又は2に記載の光源モジュール。
【請求項4】
前記筐体は、前記冷却部が取り付けられる底板と、前記底板に対向する前記底板に平行な天板と、前記底板及び前記天板に対して垂直な、前記底板と前記天板とを連結する側板と、を有し、
前記光出力部は、前記底板と前記天板とに干渉しないように、前記側板に設けられる、
請求項1又は2に記載の光源モジュール。
【請求項5】
前記冷却部に取り付けられ、前記レンズから出力された前記光が入射するアイソレータをさらに備え、
前記レンズから出力された前記光は、前記アイソレータの入射面に所定の入射角で入射し、
前記入射面に入射した前記光は、屈折によって前記冷却部の方向にさらに偏向して前記アイソレータを伝搬し、
前記アイソレータを伝搬して前記アイソレータの出射面に到達した前記光は、屈折により前記冷却部とは反対の方向に偏向することで、前記入射角と同じ出射角で出射する、
請求項1又は2に記載の光源モジュール。
【請求項6】
前記アイソレータは、一部が前記冷却部に設けられた孔に挿通されることで、前記冷却部に取り付けられる、
請求項5に記載の光源モジュール。
【請求項7】
筐体に包含されるように前記筐体に取り付けられた冷却部に取り付けられた光源から光を出力し、
前記冷却部に取り付けられたレンズにより、前記光源から入射する前記光の進行方向を前記冷却部の方向へ偏向させて出力し、
前記筐体に取り付けられた光出力部により、前記レンズから出力された前記光を前記筐体の外部へ出力する、
光出力方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光源モジュール及び光出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光通信技術分野においては、例えば、光信号の送受信を担う送信器及び受信器が搭載された光トランシーバが広く用いられている。光トランシーバにおいては、送信用波長の光を変調して光信号を送信し、受け取った光信号を受信用波長の光と干渉させることで受信するために、所定の波長の光を出力する光源モジュールが設けられる。
【0003】
こうした光源モジュールでは、光源から出力されたレーザ光が、レンズで収束され他後、コネクタなどを介して、他の光部品へ出力される(特許文献1~3)。また、内部での反射光が光源に戻ることを防止するために、アイソレータが設けられる光源モジュールも知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-005122号公報
【特許文献2】国際公開第2020/166502号
【特許文献3】特開2002-252420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、光トランシーバには、光源モジュールだけでなく、送信器、受信器、光レセプタクルや各種のコネクタなどの様々な部品を搭載する必要がある。これに対し、光トランシーバの筐体内のスペースには限りがあるため、複数の部品を効率的に筐体内に収容することが求められる。そのため、光源モジュールのさらなる小型化が求められている。
【0006】
本開示は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、簡易な構成で光源モジュールの小型化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様である光源モジュールは、筐体と、前記筐体に包含されるように前記筐体に取り付けられた冷却部と、前記冷却部に取り付けられ、光を出力する光源と、前記冷却部に取り付けられ、前記光源から出力された前記光が入射し、入射した前記光の進行方向を前記冷却部の方向へ偏向させて出力するレンズと、前記筐体に取り付けられ、前記レンズから出力された前記光を前記筐体の外部へ出力する光出力部と、を備える。
【0008】
本開示の一態様である光出力方法は、筐体に包含されるように前記筐体に取り付けられた冷却部に取り付けられた光源から光を出力し、前記冷却部に取り付けられたレンズにより、前記光源から入射する前記光の進行方向を前記冷却部の方向へ偏向させて出力し、前記筐体に取り付けられた光出力部により、前記レンズから出力された前記光を前記筐体の外部へ出力する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、簡易な構成で光源モジュールの小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1にかかる光源モジュールの構成を模式的に示す図である。
【
図2】実施の形態1にかかる光源モジュールの構成をより詳しく示す図である。
【
図3】一般的な光源モジュールの構成を模式的に示す図である。
【
図4】実施の形態2にかかる光源モジュールの構成を模式的に示す図である。
【
図5】実施の形態3にかかる光源モジュールの構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
【0012】
実施の形態1
実施の形態1にかかる光源モジュールについて説明する。
図1に、実施の形態1にかかる光源モジュール100の構成を模式的に示す。光源モジュール100は、筐体1、冷却部4、光源5、レンズ6及び光コネクタ7を有する。
【0013】
筐体1は、
図1の紙面水平方向を長手方向とする、内部に空洞が形成された箱形の部材である。筐体1は、互いに平行に対向するように設けられた、紙面鉛直方向を法線方向とする四角形の板状部材である底板1A及び天板1Cを有する。底板1Aの各辺と天板1Cの各辺との間は、底板1A及び天板1Cに対して垂直な側板で連結される。
図1では、底板1Aの左端と天板1Cの左端とを連結する側板に符号1Dを付している。筐体1の底板1Aの内側の面である底面1Bの上には、光源モジュール100を構成する各種の部品が搭載される。
【0014】
冷却部4は、発熱体である光源5を冷却する部材であり、筐体1の底面1Bの上に搭載される。よって、冷却部4の底面は、底面1Bと接触している。ここでは、冷却部4の高さ方向の寸法を、H
Cとする。以下、冷却部4の構成について説明する。
図2に、実施の形態1にかかる光源モジュール100の構成をより詳しく示す。冷却部4は、底面1Bの上に配置されたペルチェ素子41、ペルチェ素子41上に配置されたヒートスプレッダ42、及び、ヒートスプレッダ42上に搭載された基板43を有する。
【0015】
光源5は、基板43上に設けられ、レンズ6へ向けて、所定の波長のレーザ光Lを出射する。この例では、レーザ光Lの出射方向は、紙面水平方向、すなわち、冷却部4の上面4Aに平行な方向である。光源5から出射されたレーザ光Lの光軸と冷却部4の上面4Aとの間の距離は、HSである。光源5は、例えばDFB(Distributed FeedBack)レーザ素子や、レーザ素子と外部共振器とで構成されたレーザモジュールなどの、各種の光源として構成されてもよい。
【0016】
光源5がレーザ光Lを出力するときに発する熱は、基板43を介して、冷却部4における熱密度を均一化するために設けられたヒートスプレッダ42に伝導する。これにより、基板43から伝送した熱がヒートスプレッダ42で拡散されることで均一化される。そして、ペルチェ素子41がヒートスプレッダ42を冷却することで熱が除去され、その結果、光源5を所定の温度に保つことができる。
【0017】
レンズ6は、凸レンズのように入射する光を収束するレンズであり、軸Aが、光源5から出射されたレーザ光Lの光軸と平行になるように配置される。軸Aと冷却部4の上面4Aとの間の距離は、HLである。また、レンズ6は、光源5からのレーザ光Lが、軸Aよりも上方、すなわち冷却部4から遠ざかる方向に距離Dだけオフセットされた位置に入射するように配置される。したがって、HS=HL+Dとなっている。これにより、レーザ光Lは、レンズ6によって下方、すなわち冷却部4に近づく方向に偏向されて、光コネクタ7へ向けて出射される。
【0018】
光コネクタ7は、筐体1の出射側の側板1Dに設けられる。レーザ光Lは、光コネクタ7の中央Cに設けられた導波構造を通じて、光源モジュール100の外部へ出射される。図示しないが、光コネクタ7には、例えば、光ファイバによって光源モジュール100の外部の光部品と接続され、レーザ光Lは光ファイバを通じて外部の光部品に導かれる。なお、光コネクタ7は、単に光出力部とも称する。
【0019】
本構成では、冷却部4、光源5及びレンズ6を内包する筐体1の高さ方向の寸法、すなわち側板1Dの高さ方向の寸法は、H1である。光コネクタ7は、底板1Aと天板1Cとに干渉しないように、高さH1の側板1Dに取り付けられる。
【0020】
次いで、本構成におけるレーザ光Lの偏向の効果について説明する。まず、比較例として、レーザ光が偏向されない、一般的な光源モジュールの寸法について検討する。
図3に、一般的な光源モジュール900の構成を模式的に示す。一般的な光源モジュール900は、光源モジュール100の筐体1及びレンズ6を、筐体9及びレンズ10に置き換えた構成を有する。筐体9の底板9A、底面9B、天板9C及び側板9Dは、それぞれ筐体1の底板1A、底面1B、天板1C及び側板1Dに対応しており、詳細については説明を省略する。
【0021】
レンズ10は、レンズ6と同様に、入射する光を収束するレンズである。レンズ10は、軸が、光源5から出射されたレーザ光Lの光軸と一致するように配置される。これにより、レーザ光Lは、レンズ10で収束された後、光コネクタ7の中央Cへ向けて直進する。この場合、光コネクタ7の中央Cの位置は、レーザ光Lの光軸の位置となる。したがって、光コネクタ7の中央Cと底面9Bとの間の距離は、HC+HSとなる。
【0022】
光源モジュール900においても、搭載される光源5を効率的に冷却するために冷却部4が設けられるが、上述のように冷却部4は高さ方向に複数の部材が積層されており、高さ方向の寸法HCを削減することが難しい。
【0023】
したがって、光源モジュール900では、レーザ光Lの光軸は、底面9BからH
C+H
Sだけ上方の比較的高い位置となり、レーザ光Lを外部に出射する光コネクタ7の中央Cも、筐体9の上方に偏った位置に配置される。よって、光コネクタ7の上端7Aが、レンズ10及び光源5の上端部よりも上方に突出してしまう事態が生じる。
図3においては、レンズ10の上端は光源5の上端よりも高く、光コネクタ7の上端7Aがレンズ10の上端よりも上方に突出している。
【0024】
その結果、レンズ10及び光源5の上端の位置にかかわらず、光コネクタ7を側板9Dに設置できるように、筐体9の高さ方向の寸法H9を大きくしなければならない。
【0025】
例えば、一般的な光源モジュール900においては、光コネクタ7の高さ、すなわち光コネクタ7の中央Cと底面9Bとの間の距離であるHC+HSは2.4mmであり、このときの筐体9の高さ方向の寸法H9は4.0mmとなる。
【0026】
そこで、本実施の形態にかかる光源モジュール100では、レンズ6によりレーザ光Lを下方に偏向させることで、レーザ光Lが入射する光コネクタ7の中央Cの位置を下方に移動させている。
図1及び
図2に示すように、光源5から出射されたレーザ光Lの光軸に対して、光コネクタ7の中央Cの位置は、S1だけ下方にシフトしている。その結果、底面1Bと光コネクタ7の中央Cとの間の距離は、Hc+Hs-S1となる。
【0027】
よって、光源モジュール100によれば、一般的な光源モジュール900と比べて、底面1Bと光コネクタ7の中央Cとの間の距離を、S1だけ短縮することができる。これにより、光コネクタ7の上端7Aの位置をS1だけ下方にシフトさせ、レンズ10及び光源5に対する光コネクタ7の上端7Aの突出を防止し、又は、突出量を削減することができる。その結果、筐体1の高さ寸法H1を、筐体9の高さ寸法H9と比較して削減できる。
【0028】
例えば、本構成においてレーザ光が偏向されることによるシフト量を0.5mmとすると、一般的な光源モジュール900と比べて、底面1Bと光コネクタ7の中央Cとの間の高さは0.5mmだけ下方にシフトして、1.9mmとなる。このときの筐体1の高さ方向の寸法H1は、3.5mmに短縮することができる。
【0029】
以上、本構成によれば、レーザ光Lの光軸を下方に偏向させることで光コネクタの位置を下方にオフセットさせることができる。これにより、追加部品等を要しない簡易な構成にて光源モジュールの高さ方向の寸法を削減して、光源モジュールの小型化を実現することができる。
【0030】
実施の形態2
実施の形態2にかかる光源モジュールについて説明する。
図4に、実施の形態2にかかる光源モジュール200の構成を模式的に示す。光源モジュール200は、実施の形態1にかかる光源モジュール100と比べ、筐体1を筐体2に置き換え、かつ、さらにアイソレータ8を設けた構成を有する。筐体2の底板2A、底面2B、天板2C及び側板2Dは、それぞれ筐体1の底板1A、底面1B、天板1C及び側板1Dに対応しており、詳細については説明を省略する。
【0031】
アイソレータ8は、冷却部4の基板43上で、レンズ6で偏向されたレーザ光Lが入射する位置に設けられる。これによって、レーザ光Lがレンズ10及び光源5へ戻ることを防止する。
【0032】
レンズ6で偏向されたレーザ光Lは、光源5から出射されたレーザ光Lの光軸に対して垂直な、アイソレータ8の入射面8Aに所定の入射角で入射する。アイソレータ8を構成する媒質の屈折率は、レーザ光が伝搬する周囲の雰囲気の屈折率よりも高いので、レーザ光Lは入射面8Aで下方に屈折する。入射面8Aで下方に屈折したレーザ光Lは、アイソレータ8の媒質中を伝搬し、入射面8Aと平行な出射面8Bに到達する。レーザ光Lは、出射面8Bで上方に屈折した後、入射面8Aに入射したときの入射角と同じ出射角で、光コネクタ7の中央へ向けて出射される。
【0033】
その結果、出射面8Bから出射したレーザ光Lは、入射面8Aに入射したレーザ光Lに対して、屈折により、S2だけ下方にシフトする。これにより、出射面8Bから出射されたレーザ光Lが到達する光コネクタ7の中央Cの位置を、光源モジュール100の場合と比べ、さらにS2だけ下方にシフトさせることができる。
【0034】
したがって、レンズ6及び光源5に対する光コネクタ7の上端7Aの突出をより容易に防止し、又は、突出量をより容易に削減することができる。その結果、本構成によれば、筐体2の高さ寸法H2を、筐体1の高さ寸法H1と比較して削減できる。これにより、光源モジュールの高さ方向の寸法をより削減して、光源モジュールのさらなる小型化を実現することができる。
【0035】
実施の形態3
実施の形態2にかかる光源モジュール200では、アイソレータ8の上端の位置がレンズ6及び光源5の上端の位置よりも高い場合、アイソレータ8の上端によって筐体2の高さ寸法が制約される。そのため、アイソレータ8を小型化できることが望ましいが、アイソレータ8の小型化が制約されて小型化が難しい場合が想定し得る。そこで、本実施の形態では、アイソレータの設置位置を変更することで、アイソレータと筐体との干渉を回避する光源モジュールについて説明する。
【0036】
図5に、実施の形態3にかかる光源モジュール300の構成を模式的に示す。光源モジュール300は、実施の形態2にかかる光源モジュール200と比べ、筐体2を筐体3に置き換えた構成を有する。筐体3の底板3A、底面3B、天板3C及び側板3Dは、それぞれ筐体2の底板2A、底面2B、天板2C及び側板2Dに対応しており、詳細については説明を省略する。
【0037】
アイソレータ8は、基板43に穿たれた貫通孔43Aに挿通されることで、ヒートスプレッダ42上に設けられる。よって、光源モジュール300では、実施の形態2にかかる光源モジュール200と比較して、アイソレータ8の設置位置が、基板43の厚みTの分だけ下方に移動している。
【0038】
これにより、アイソレータ8の高さ方向の寸法がレンズ6及び光源5の高さ方向の寸法よりも高い場合でも、アイソレータ8がレンズ6及び光源5よりも上方に突出することを防止し、又は、突出量を削減することができる。
【0039】
その結果、本構成によれば、筐体3の高さ寸法H3を、筐体2の高さ寸法H2と比較して削減できる。これにより、光源モジュールの高さ方向の寸法をより削減して、光源モジュールのさらなる小型化を実現することができる。
【0040】
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態においては、説明の簡略化のため、上下関係によって位置や方向の説明をしたが、これは例示に過ぎない。光源モジュールが他の装置に実装されるときの体勢によっては、上下関係は、反転するなど、適宜変化してもよい。
【0041】
上述の実施の形態においては、説明の簡略化のため、筐体内には冷却部、光源、レンズ及びアイソレータが設けられるものとしたが、筐体内には適宜他の部品が設けられてもよい。また、筐体には、光コネクタが取り付けられるものとして説明したが、筐体には適宜他の部品が取り付けられてもよい。
【0042】
上述の実施の形態で説明した、レンズ及びアイソレータの形状、設置位置及び設置体勢は例示に過ぎず、レーザ光を同様に導ける限り、適宜他の形状、設置位置及び設置体勢としてもよい。
【0043】
実施の形態3において、アイソレータ8が基板43に穿たれた貫通孔43Aに挿通されるものとして説明したが、これは例示に過ぎない。例えば、アイソレータ8は、基板43に穿たれた基板43を貫通しない孔、基板43を貫通してヒートスプレッダ42に達する孔、又は、基板43及びヒートスプレッダ42を貫通してペルチェ素子41に達する孔に挿通されてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1、2、3、9 筐体
1A、2A、3A、9A 底板
1B、2B、3B、9B 底面
1C、2C、3C、9C 天板
1D、2D、3D、9D 側板
4 冷却部
4A 上面
5 光源
6、10 レンズ
7 光コネクタ
7A 上端
8 アイソレータ
8A 入射面
8B 出射面
41 ペルチェ素子
42 ヒートスプレッダ
43 基板
43A 貫通孔
100、200、300、900 光源モジュール
L レーザ光