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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170272
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20241129BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20241129BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20241129BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20241129BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q19/00
A61Q5/02
A61Q5/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023122838
(22)【出願日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】P 2023087307
(32)【優先日】2023-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】595134504
【氏名又は名称】株式会社テクノーブル
(72)【発明者】
【氏名】岩野 英生
(72)【発明者】
【氏名】道善 聡
(72)【発明者】
【氏名】澤木 茂豊
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA032
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB112
4C083AB212
4C083AB352
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC112
4C083AC122
4C083AC182
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC312
4C083AC352
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC472
4C083AC482
4C083AC532
4C083AC622
4C083AC642
4C083AC662
4C083AC682
4C083AC692
4C083AC782
4C083AC852
4C083AC932
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD152
4C083AD172
4C083AD212
4C083AD272
4C083AD302
4C083AD332
4C083AD352
4C083AD392
4C083AD432
4C083AD532
4C083AD572
4C083AD592
4C083AD632
4C083AD642
4C083AD662
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC23
4C083CC33
4C083CC37
4C083CC38
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD31
4C083EE12
4C083FF01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】天然物由来で生体安全性にすぐれ、保湿効果を有する有効成分を配合した化粧料を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする保湿用化粧料である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする保湿用化粧料。
【請求項2】
シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする保湿用毛髪化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安定性及び有効性にすぐれた、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の抽出物を有効成分とする保湿用化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の不調は、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活化、ホルモン分泌の低下、細胞外マトリックス成分の量的低下などの内的要因と、太陽光(紫外線)に誘発される活性酸素による細胞・組織の損傷、又は炎症などの外的要因とが複雑に絡み合って生ずる現象である。皮膚の不調としては、例えば、乾燥、痒み、炎症(赤み、腫れ等)、ニキビ、色素沈着又はくすみ等が挙げられ、それぞれの皮膚の状態に応じて、保湿剤、抗炎症剤又はシミ予防剤等が提案されている。
【0003】
従来、皮膚の不調を予防又は改善する成分としては、例えば、ビタミンA,E等の抗酸化剤や保湿剤(例えば、アミノ酸、有機酸、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン、ヘパリン類似物質等)が提案されているが、安全性、有効性又は製剤に配合した時の感触の点で課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平09-136824号
【特許文献2】特開平11-335233号
【特許文献3】特開2015-028012号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑みて、皮膚安全性の観点から天然物由来の新たな有効成分を見出すべく鋭意研究を行った。その結果、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物が、すぐれた保湿効果及び使用感を有することを見出した。
【0006】
従来、ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物抽出物が、皮膚生理活性を有することは、例えば、上記特許文献1~3により開示されているものの、ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物が、よりすぐれた保湿効果及び使用感を有することついて知られていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)に属する植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする保湿用化粧料である。
なお、本発明において化粧料とは、化粧品及び医薬部外品も含むものとし、以下、同様とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)に属する植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする化粧料であって、本発明によれば、保湿効果(例えば、皮膚の潤いを与える効果、皮膚の乾燥を防ぐ効果及び皮膚の水分量を維持する効果)を有する化粧料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明に係る抽出物の保湿効果を示す図である。
図2図2は、本発明に係る抽出物の保湿効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明で用いるシソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物としては、例えば、イングリッシュラベンダー(Lavandula angustifolia)、フレンチラベンダー(Lavandula stoechas)又はそれらの亜種若しくは突然変異種などが挙げられる。また、白色系の花を有するラベンダーとしては、秋田県仙北郡美郷町に自生する美郷雪華(農林水産省品種登録番号:第22259号であって、以下、単に「美郷雪華」という)等が挙げられる。
【0011】
本発明で用いるラヴァンドラ属(Lavandula)に属する植物の抽出部位としては、白色系の花の使用が、安定性、有効性及び使用感の観点から特に好ましい。
【0012】
抽出物の調製は、まず、抽出に使用する部位を、必要ならば予め水洗して異物を除いた後、そのまま又は乾燥した上、必要に応じて細切又は粉砕し、抽出溶媒と接触させて抽出を行う。抽出は、浸漬法等の常法に従って抽出溶媒と接触させることで行うことが可能であるが、浸漬法以外にも超臨界抽出法を用いることも可能である。
【0013】
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテル等のエーテル類;n-ヘキサン、トルエン、クロロホルム等の炭化水素系溶媒等が挙げられ、それらは単独で又は二種以上混合して用いられる。
【0014】
それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物の有効性、さらには、皮膚刺激性の観点から、また、化粧料(化粧品及び医薬部外品等)への幅広い適用が可能であるという点からも、本発明においては、水、低級アルコール類又は多価アルコール類等の親水性溶媒が好適である。この親水性溶媒を用いる場合の好ましい例としては、例えば、水、低級アルコール類(特にエタノール)、又は多価アルコール(特に、1,3-ブチレングリコール,グリセリン)の単独使用、或いは、水と低級アルコール類(特にエタノール)との混合溶媒、又は水と多価アルコール類(特に1,3-ブチレングリコール,グリセリン)との混合溶媒の使用等が挙げられる。
【0015】
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水と低級アルコール又は多価アルコールであれば、容量比(以下同じ)で1:5~25:1が好ましい。
【0016】
また、植物の使用部位と抽出溶媒との重量比は、1:1~1:50が好ましい。
【0017】
抽出物の調製に際して、そのpHに特に限定はないが、一般には3~9の範囲とすることが好ましい。かかる意味で、必要であれば、前記抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性調整剤、又はクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸等の酸性調整剤を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
【0018】
抽出温度、抽出時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpHによっても異なるが、例えば、水単独又は水と低級アルコール又は多価アルコールとの混液を溶媒とする場合であれば、抽出温度は好ましくは0℃~80℃の範囲であり、抽出時間は好ましくは1~168時間(1時間~1週間)であり、より好ましくは1~120時間(1時間~5日間)の範囲である。
【0019】
本発明に係る抽出物は、不純物の除去、安定性の向上のために、活性炭処理、イオン交換樹脂処理、合成吸着剤、シリカゲル、及び再結晶処理のいずれか1種又は2種以上を組み合わせて、有効成分以外の不純物を除くことでも良い。
【0020】
上述のように調製した抽出物は、pHを3~8に調製した上で、これをそのままの状態で化粧料の配合剤として使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、抽出物はスプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。
【0021】
本発明に係る抽出物は、後述する実施例に示す通り、保湿効果を発揮する。保湿効果ととしては、以下の効果が挙げられる。なお、以下に記載する「皮膚」という文言は頭皮も含むものとする。保湿効果としては、例えば、「皮膚及び毛髪の潤いを与える」、「皮膚、毛髪の乾燥を防ぐ」、「皮膚、毛髪の水分を保持する」及び「乾燥等による皮膚の肌荒れを改善する」、「加齢による乾燥肌を防ぐ」及び「乾燥による小ジワを目立たなくする」等が挙げられる。
【0022】
本発明の抽出物を含む化粧料(化粧料及び医薬部外品等)としては、以下のものが挙げられるが、本発明はそれらに限るものではない。化粧料の適用部位も、皮膚又は毛髪であればよく、皮膚としては、顔、頭皮、手足、胴体及びその他生体の皮膚が挙げられる。例えば、乳液、美容液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、口紅、ファンデーション、シートマスク、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉、洗顔料、毛髪シャンプー、石けん、ボディソープ等の清浄用化粧料、及び浴剤等が挙げられる。また、本発明に係る抽出物を保湿成分として配合した育毛料、養毛料も挙げられる。
【0023】
本発明の抽出物の配合量は、スキンケア用の化粧料に配合する場合は、それぞれの抽出物の固形分として、一般的には0.00001~5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)の範囲である。また、洗浄化粧料、毛髪化粧料又は育毛料に配合する場合は、それぞれの抽出物の固形分として、一般的には0.00001~5.0重量%の範囲である。
【0024】
本発明の抽出物を化粧料(化粧品及び医薬部外品等)に配合する際には、化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、乳化剤又は乳化助剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、金属イオン封鎖剤、色素、香料、抗シワ剤、色素沈着予防剤及びその他生理活性成分等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0025】
油性成分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ベルガモット油、ラベンダー油、バラ油、ベルガモット油、カミツレ油等の植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ビタミンA油;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis-11-エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、パントテニルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0026】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N、N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N、N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N、N、N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′、N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
【0027】
乳化剤及び乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖とタンパク質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来タンパク質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
【0028】
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、ラフィノース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、ヒアルロン酸発酵液、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、コラーゲンペプチド、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、エストラジオール、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
【0029】
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;ペクチン、プルラン、アロエ多糖体等の多糖類;トラガントガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体、ポリアクリル酸等が挙げられる。
【0030】
消炎剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β-グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ε-アミノカプロン酸、d-カンフル、dl-カンフル、酸化亜鉛、パンテノール、ピリドキシン塩酸塩、及びリボフラビン又はその誘導体等がある。
【0031】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ピリチオン亜鉛、塩化ベンザルコニウム、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、臭化アルキルイソキノリニウム、レゾルシン、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、トリクロロヒドロキシジフェノールエーテル、ヒノキチオール、1、2-ペンタンジオール、プロパンジオール、濃ベンザルコニウム塩化物液50、ハッカ油、ユーカリ油等の精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ、トウモロコシ等の植物由来のエタノール又は1、3-ブチレングリコール等がある。
【0032】
細胞賦活剤としては、パントテニルアルコール、メントール、dl-メントール、及びγ-オリザノール等がある。
【0033】
抗アクネ剤としては、イオウ、サリチル酸又はその塩、感光素201号、ジカプリル酸ピリドキシン等がある。
【0034】
粉体成分しては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、アズキ等)のパウダー等がある。
【0035】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2、4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
【0036】
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、アスタキサンチン等のカロテノイド、ビタミンE及びその誘導体(例えば、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステル)、ビタミンA又はその誘導体(パルミチン酸レチノール等)等がある。
【0037】
金属イオン封鎖剤としては、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、エチドロン酸又はその塩(エチドロン酸4Na等)、グルコン酸又はその塩(グルコン酸ナトリウム等)、ジエチレントリアミン五酢酸又はその塩(ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム等)、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩(ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム等)、フィチン酸又はその塩(フィチン酸ナトリウム等)が挙げられる。
【0038】
色素沈着予防剤としては、コウジ酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、ビタミンE又はその誘導体、ニコチン酸又はその誘導体、マグノリグナン(5、5'-ジプロピル-ビフェニル-2、2’-ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α-ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)、胎盤抽出液(プラセンタエキス)、リノール酸から選択される1以上のものが挙げられる。
【0039】
上記コウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L-アスコルビン酸-2-グルコシド(2-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸)、L-アスコルビン酸-5-グルコシド(5-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L-アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL-アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸-6-O-パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン-β-D-グルコピラノシド)、α-アルブチン(ハイドロキノン-α-D-グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、4-イソアミルレゾルシノール等が、2,5-ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えば、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α-ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等がある。
【0040】
抗シワ剤として、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体(酢酸トコフェロール等)、ビタミンC又はその誘導体(アスコルビン酸グルコシド、3-O-エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等)、パントテニルアルコール、トラネキサム酸、ナイアシンアミドが挙げられる。
【0041】
さらに、以下の植物又は微生物等の天然物由来の成分を併用することも可能である。例えば、コラーゲン又はその加水分解物、酵母抽出物又は加水分解物、乳酸菌培養物、イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、クロウメモドキ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、コンブ科、ミリン科及びアオサ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、クラゲ(ミズクラゲ、エチゼンクラゲ等の自己消化物)、ヒアルロン酸の加水分解物又は発酵物、及びローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物挙げられる。
【0042】
イネ科の植物由来成分としては、特に、イネ葉加水分解物、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、発芽玄米加水分解物、米発酵液、清酒由来の酒粕抽出物、マダケ又はモウソウチクのタケノコ皮抽出物が好ましい。また、アブラナ科植物由来の成分としては、白芥子の抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物が好ましい。また、ツバキ科植物由来成分としては、特に、緑茶(やぶきた、さみどり、あさひ、ごこう、うじみどり、きょうみどり、うじひかり、さみどり、べにふうき等)及び紅茶(ダージリン、アッサム、セーロン、アールグレイ、蜜香紅茶等)が好ましい。バラ科植物由来成分としては、ダマスクバラの花の抽出物、モモの花、葉又は未成熟果実の抽出物、イチゴの花抽出物、サクラの花又は葉の抽出物、アンズの果実又は種子の抽出物が好ましい。また、ボタン科植物由来成分としては、ボタンの根又は花、及びシャクヤクの花又は根の抽出物が好ましい。また、ヒユ科植物由来成分としては、特に、アッケシソウ抽出物が好ましい。また、アマモ科植物由来成分としては、特に、アマモ又はコアマモの抽出物が好ましい。マメ科植物由来成分としては、特に、白大豆又は黒大豆の抽出物又はその加水分解物或いは豆乳発酵液、アズキ抽出物、アカツメクサ抽出物、クズ根抽出物が好ましい。また、キク科植物由来成分としては、特に、ゴボウ根抽出物、ヒマワリ新芽抽出物、ハゴロモソウ抽出物、アルニカ抽出物又はカミツレ花抽出物が好ましい。アオイ科植物由来成分としては、ハイビスカス、ムクゲ又はフヨウの発酵物が好ましい。リンドウ科植物由来成分としては、ゲンチアナ抽出物が好ましい。また、シソ科植物としては、アオジソ抽出物、ムラサキシキブ果実抽出物が好ましい。ハス科植物由来成分としては、特に、ハスの花又はハス種子抽出物或いはハス種子発酵物が好ましい。ウリ科植物由来成分としては、特に、ヘチマ抽出物が好ましい。ウコギ科植物由来成分としては、オタネニンジンの抽出物又は発酵物が好ましい。ナス科植物由来成分としては、ナス(長ナス、水ナス、米ナス、賀茂ナス等)の抽出物が挙げられる。ノウゼンカズラ科植物由来成分としては、パウダルコ樹皮抽出物が好ましい。マタタビ科植物由来成分としては、未成熟のキウイ抽出物が好ましい。クワ科植物由来成分としては、ソウハクヒ抽出物、マルベリー果実抽出物、イチジクの果実又は樹皮の抽出物が好ましい。クロウメモドキ科植物由来成分としては、ナツメ果実抽出物が好ましい。また、アヤメ科植物由来成分としてはサフランが好ましい。キキョウ科植物由来成分としては、ヒカゲノツルニンジンの根の抽出物又は加水分解物が好ましい。ウルシ科植物由来成分としては、特に、マンゴ果実抽出物が好ましい。フクギ科植物由来成分としては、特に、マンゴスチン果実抽出物が好ましい。また、バレンシ科植物由来成分としては、チェリモヤ果実抽出物が好ましい。ミカン科植物由来成分として、温州ミカン、ベルガモット果実抽出物、グレープフルーツ又は晩白柚の果実(未成熟果実も含む)の抽出物、グレープフルーツ又はハッサク等の植物に含まれるフラボノイド及びその配糖体を含む抽出物、或いはサンショウ種子抽出物が好ましい。ユリ科植物由来成分としては、ホンカンゾウ、ヤブカンゾウ、カサブランカ、マドンナリリー、又はササユリの抽出物が好ましい。ベンケイソウ科植物由来成分としては、特に、イワベンケイ(紅景天)の抽出物又は発酵物が好ましい。モクセイ科植物由来成分としては、特に、ジャスミンの花抽出物が好ましい。ヒノキ科植物としては、特に、セイヨウネズ果実抽出物が好ましい。フトモモ科植物由来成分としては、特に、グアバ葉抽出物が好ましい。ラン科植物としては、特に、シランの根(白及)の抽出物が好ましい。ヒルガオ科植物由来成分としては、サツマイモの抽出物又はその発酵物或いは甘藷焼酎粕の抽出物又はその発酵物が好ましい。キジカクシ科植物由来成分としては、アスパラガスの抽出物が好ましい。コンブ科海藻由来成分としては、特に、コンブ抽出物が好ましく、ミリン科海藻由来成分としてはカタメンキリンサイ抽出物が好ましく、特に、アオサ科海藻由来成分としてはアナアオサ抽出物が好ましい。フノリ科海藻由来成分としては、特に、フノリ抽出物が好ましい。
【0043】
次に、製造例、処方例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
【0044】
製造例1.抽出物の調製(1)
シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)に属するラベンダー(Lavandula angustifolia:美郷雪華)の花(白色)を乾燥し、乾燥物100gに精製水400gと1,3-ブチレングリコール600gを添加し、40℃で2時間撹拌した。これをろ過し、精製水を加え1,3-ブチレングリコールの濃度が30%になるように調整し、淡褐色透明のラベンダー抽出物1315gを得た(固形分濃度0.65%)。
【0045】
製造例2.抽出物の調製(2)
製造例1において、(Lavandula angustifolia:美郷雪華)に代えて、ラベンダー(Lavandula stoechas)の花(白色)を使用する他は、製造例1と同様の工程で、淡褐色透明のラベンダー抽出物1295gを得た(固形分濃度0.62%)。
【0046】
製造例3.抽出物の調製(3)
乾燥物100gに精製水500g及びエタノール500gを添加し、40℃で2時間撹拌した。これをろ過して、淡褐色透明のラベンダー抽出物780gを得た(固形分濃度0.68%)。
【0047】
比較製造例1.抽出物の調製
上記製造例1において、(Lavandula angustifolia:美郷雪華)の花(白色)に代えて、ラベンダー(Lavandula angustifolia)の花(紫色)を使用する他は、製造例1と同様の工程で、褐色透明のラベンダー抽出物1305gを得た(固形分濃度0.63%)。
【0048】
試験例1.保湿(潤い感等)及び使用感の評価試験
表1に示す本発明のローション(1)及び(2)、比較ローション及びコントロールローションについて以下の試験を行った。無作為に抽出した年齢30~55歳の男女5名を被験者として各被験者の前腕部に、各ローションを塗布する3つの試験区(1.5×1.5cm角)を設け、それぞれ1日2回(朝、晩)2週間塗布した際の肌の(イ)潤い感、(ロ)使用感(肌なじみ、伸び感)、(ハ)滑らかさについて、A:非常に良い、B:良い、C:変化なし、D:やや悪い、という4段階で自己評価した。試験結果を表2に示す。
【0049】
[表1]
【0050】
試験例1の結果を表2に示す。
[表2]
【0051】
表2に示す通り、本発明のローション(1)及び(2)は、コントロールローション及び比較ローションと比較して、(イ)潤い感、(ロ)使用感(肌なじみ、伸び感)、(ハ)滑らかさを向上させる効果が高いことが確認された。
【0052】
試験例2.保湿試験(肌あれからの潤いの回復試験)
表1に示す本発明のローション(1)及び(2)及びコントロールローションについて以下の試験を行った。
手順1:被験者の前腕部に試験区(1.5×1.5cm角)を設定する。
手順2:被験部を水で洗浄し、タオルで水分を軽く叩くようにして除く。
手順3:20℃±3℃、湿度50%±5%の試験室で20分間、安静にし、馴化する。
手順4:被験部の角層水分量をSKIKON-200で測定する。
手順5:被験部に10%SDSを1時間閉塞貼付する。具体的には、1.5×1.5角のろ紙を被験部の上に載せ、30μLの10%SDSを染み込ませ、防水フィルムで塞ぐ。
手順6:貼付処理を終了し、被験部を水洗する。
手順7:貼付処理終了1時間後に、20℃±3℃、湿度50%±5%の試験室で安静にし、20分間馴化する。
手順8:SKICON-200で被験部の角層水分量を測定する。
手順9:1日後、4日後に上記手順2~4を行い、被験部の角層水分量をSKICON-200で測定する。
【0053】
初期値(SDS処理前)の角層水分量を100%とし、SDS処理1時間後が最も水分量が低下している状態として0%とした時の、塗布1日後、塗布4日後の水分量比を算出し、回復率として算出した結果を図1に示す。
【0054】
図1に示す通り、本発明のローション(1)及び(2)は共に、コントロールローションと比較して、角層水分量が低下した肌あれの状態の皮膚を顕著な回復して、保湿効果を高めることが確認された。
【0055】
試験例3.保湿効果
被験者(40代~50代の男4名)の左前腕内側部に3箇所の被験部(1.5×1.5cm角)を設定した。Skicon-200を用いて各被験部の角層水分量を5回測定し、その平均を各被験部の初期値とした。各初期値を測定後、試験区とコントロール区を設定し、表1に示す本発明ローション(1)及びコントロールを試験区とコントロール区に塗布した(1日2回)。また、試料を塗布しない未塗布区も設定し、同様に、角層水分量を測定した。1週間後にSkicon-200を用いて各被験部の角層水分量を5回測定し、平均値を算出した。試験結果は、各被験部の初期値を100としたときの試験区、コントロール区及び未塗布区の角層水分量の変化量を求めて算出した。なお、変化量の値は、被験者4名の平均値で示す。
【0056】
図2に示すように、本発明ローション(1)は、角層水分量を顕著に向上させる効果を有することが確認された。
【0057】
本発明に係る抽出物を配合する化粧料として以下の処方例の製剤が挙げられるが、本発明はそれらに限るものではなく、顔、頭皮、手足及びその他体の皮膚に適用されるものに配合可能である。また、本発明に係る抽出物は、例えば、抗シワ剤(ビタミンA、ナイアシンアミド等)、肌あれ改善剤(アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、パントテニルアルコール又はビタミンE又はその誘導体「酢酸トコフェロール」等)或いは色素沈着予防剤(アスコルビン酸又はその誘導体、トラネキサム酸、ニコチン酸アミド又はアルブチン)と併用することで、保湿に加えて、抗老化、肌荒れ改善及び色素沈着改善の効果も発揮する化粧料も提供することができる。
【0058】
処方例1.化粧水
[成分] 部
製造例1の抽出物 0.5
スクワラン 0.2
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
トコフェロール酢酸エステル 0.02
グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.5
イソプロピルメチルフェノール 0.1
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0059】
処方例2.化粧水
処方例1の成分中、製造例1の抽出物0.5部に代えて、製造例2の抽出物0.5部を用いるほかは処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0060】
処方例3.化粧水
処方例1の成分中、製造例1の抽出物0.5部に代えて、製造例3の抽出物0.5部を用いるほかは処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0061】
処方例4.化粧水
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
カプリル酸グリセリル 3.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 3.0
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
ナイアシンアミド 5.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリセリン 1.0
1,3-ブチレングリコール 1.0
ペンタンジオール 1.0
水酸化カリウム 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0062】
処方例5.化粧水
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
メチルパラベン 0.1
アスコルビン酸グルコシド 2.0
ナイアシンアミド 5.0
ε-アミノカプロン酸 0.1
イオウ 0.2
エストラジオール 0.1
ピリドキシン塩酸塩 0.5
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メタ重亜硫酸ナトリウム 0.2
d-カンフル 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0063】
処方例6.乳液
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
スクワラン 5.0
シクロペンタンシロキサン 1.0
ヘキサラン 3.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 1.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 1.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 5.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-10 5.0
ジパルミチン酸アスコルビル 15.0
水添大豆レシチン 1.5
アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0
アルブチン 3.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.2
シロキクラゲ多糖体 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
トコフェロール酢酸エステル 0.3
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
水溶性コラーゲン 1.0
加水分解コラーゲン 1.0
アセチルヒアルロン酸 0.1
エデト酸二ナトリウム 0.05
ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム 0.05
精製水 全量が100部となる量
【0064】
処方例7.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部を用いるほかは処方例6と同様にして乳液を得た。
【0065】
処方例8.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部及び水酸化カリウムに代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例6と同様にして乳液を得た。
【0066】
処方例9.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えて3-O-エチルアスコルビン酸3.0部を用いるほかは処方例6と同様にして乳液を得た。
【0067】
処方例10.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部及び水酸化カリウムに代えてナイアシンアミド5.0部を用いるほかは処方例6と同様にして乳液を得た。
【0068】
処方例11.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
スクワラン 5.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 1.0
ベヘニルアルコール 1.0
ステアリルアルコール 1.0
キャンデリラワックス 1.0
乳酸菌発酵米 2.0
大豆由来水添レシチン 0.5
製造例1の抽出物 1.0
カルボキシビニルポリマー 1.0
アルギン酸ナトリウム 1.0
グリセリン 2.0
ペンタンジオール 1.0
PH調整剤 適量
精製水 全量が100部となる量
【0069】
処方例12.クリーム
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
オリーブ油 5.0
ホホバ油 5.0
スクワラン 5.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 5.0
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル
/ベヘニル) 5.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
イソステアリルグリセリル 3.0
γ-オリザノール 0.1
ベヘニルアルコール 2.0
パルミチン酸 2.5
D-パントテニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
リボフラビン 0.01
レゾルシン 0.1
塩化ベンザルコニウム 0.05
尿素 3.0
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
ナイアシンアミド 5.0
乳酸菌発酵米 2.0
水添レシチン 0.5
水添リゾレシチン 0.5
加水分解コラーゲン 1.0
キサンタンガム 1.0
酸化亜鉛 0.5
dl-カンフル 0.3
l-メントール 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0070】
実施例13.パック
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 5.0
セタノール 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.5
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
D-パントテニルアルコール 0.3
レゾルシン 0.1
イオウ 2.0
エストラジオール 0.002
水溶性コラーゲン 1.0
キサンタンガム 2.0
ミリスチン酸ポリグリセリル-6 1.0
ココイルグルタミン酸カリウム 1.0
水添レシチン 3.0
水酸化レシチン 3.0
精製水 全量が100部となる量
【0071】
処方例14.ヘアシャンプー
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
ラウレス硫酸ナトリウム 10.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5
塩化ベンザルコニウム 1.0
ステアリルアルコール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
ジメチコン 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
サリチル酸ナトリウム 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.1
ピリチオン亜鉛 0.3
安息香酸 0.2
トリクロサン 0.2
クエン酸 0.1
プロピレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
【0072】
処方例15.ヘアコンディショナー
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
塩化ベンザルコニウム 1.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 1.0
アラントイン 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
イオウ 0.5
臭化アルキルイソキノリニウム液(75%) 0.06
ピリチオン亜鉛 0.3
メチルパラベン 0.1
トリクロサン 0.2
レゾルシン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0073】
処方例16.洗浄用化粧料
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
ココイルグリシンカリウム 5.0
グリセリン 10.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム 10.0
水溶性コラーゲン 5.0
セタノール 3.0
ミリスチルアルコール 3.0
イソプロピルメチルアルコール 0.1
アラントイン 0.1
イオウ 0.5
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.1
β-グリチルレチン酸 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.2
トコフェロール酢酸エステル 0.2
トリクロサン 0.1
トリクロロカルバニド 0.5
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル 0.2
濃ベンザルコニウム塩化物液50 0.2
ベンザルコニウム塩化物 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0074】
処方例17.シートマスク
不織布に下記の成分を含浸させてシートマスクを得る。
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
ナイアシンアミド 1.0
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 0.1
水溶性コラーゲン 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
グリセリン 1.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
ペンタンジオール 1.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
【0075】
処方例18.美容液
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
水溶性コラーゲン 1.0
トラネキサム酸 0.1
エタノール 2.0
グリセリン 5.0
1、3-ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
カタメンキリンサイ抽出物 5.0
精製水 全量が100部となる量
【0076】
処方例19.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
スクワラン 5.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 1.0
シアバター 2.0
べヘニルアルコール 1.0
ステアリルアルコール 1.5
キャンデリラワックス 0.5
ナイアシンアミド 1.0
製造例1の抽出物 0.5
乳酸菌発酵米 3.0
水添レシチン 2.0
カタメンキリンサイ抽出物 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.2
グリセリン 4.0
水酸化カリウム 適 量
精製水 全量が100部となる量
【0077】
処方例20.育毛料
[成分] 部
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
製造例1の抽出物 1.0
1,3-ブチレングリコール 10.0
フェノキシエタノール 0.2
エタノール 20.0
精製水 全量が100部となる量
【0078】
処方例1.育毛料
[成分] 部
タマサキツヅラフジ抽出物 0.01
オタネニンジン抽出物 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
製造例2の抽出物 1.0
1,3-ブチレングリコール 10.0
フェノキシエタノール 0.2
エタノール 20.0
精製水 全量が100部となる量
図1
図2