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特開2024-170306同軸コネクタ用のハウジング部、同軸コネクタ、および製造方法
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  • 特開-同軸コネクタ用のハウジング部、同軸コネクタ、および製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170306
(43)【公開日】2024-12-06
(54)【発明の名称】同軸コネクタ用のハウジング部、同軸コネクタ、および製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 24/38 20110101AFI20241129BHJP
   H01R 43/00 20060101ALI20241129BHJP
【FI】
H01R24/38
H01R43/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024083117
(22)【出願日】2024-05-22
(31)【優先権主張番号】10 2023 114 009.4
(32)【優先日】2023-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】518345815
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グレゴール パーニッツ
(72)【発明者】
【氏名】ハルトムト パウルス
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル ライバー
(72)【発明者】
【氏名】カルシュテン ビヘルズ
(72)【発明者】
【氏名】マルク ラインハルト
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン ルシュ
(72)【発明者】
【氏名】ベルト ベルクナー
(72)【発明者】
【氏名】ウーヴェ ルッツ
【テーマコード(参考)】
5E051
5E223
【Fターム(参考)】
5E051BA05
5E051BB04
5E223AC21
5E223AC23
5E223CA13
5E223CA21
5E223CB24
5E223CB83
5E223GA08
5E223GA18
(57)【要約】      (修正有)
【課題】同軸コネクタの製造を大幅に簡略化することで費用対効果を高める、ハウジング部、同軸コネクタ、および方法を提供する。
【解決手段】同軸コネクタは、外部導体2と、外部導体内に配置された内部導体4とを備える。ハウジング部8は、外部導体2および内部導体4が通る開口部23を有する壁部22を備える。さらに、同軸コネクタは、内部導体が貫通するプラグ部6であって、外部導体に位置するプラグ部6を備える。同軸コネクタの完成前、プラグ部6は、材料接続部によって壁部22に一体的に接続されている。材料接続部は、同軸コネクタの製造のために切断される。結果として、同軸コネクタのハウジング部およびプラグ部は、同じ材料から作製されている。また、プラグ部6および壁部22の各々は、切断面26、28を備え、切断面26,28は切断された材料接続部からの残部である
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同軸コネクタ(1)用のハウジング部(8)であって、
壁部(22)と、
前記同軸コネクタの内部導体(4)の挿入のための貫通開口部(56)を有するプラグ部(6)と
を備え、
前記プラグ部(6)は、前記同軸コネクタの外部導体(2)の挿入のための環状ギャップ(54)によって前記壁部から離隔され、前記環状ギャップを架橋する少なくとも1つの材料接続部(40)によって前記壁部に接続されている、ハウジング部(8)。
【請求項2】
前記ハウジング部(8)は、誘電体材料から一体的に製造されている、請求項1に記載のハウジング部(8)。
【請求項3】
前記壁部(22)および/または前記プラグ部(6)は、前記貫通開口部(56)の方向に、前記少なくとも1つの材料接続部(40)の材料厚さよりも大きい材料厚さを有する、請求項1または2に記載のハウジング部(8)。
【請求項4】
前記プラグ部(6)に対して互いに反対側にある、少なくとも2つの材料接続部(40)が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のハウジング部(8)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの材料接続部(40)は、軸方向に延在する2つの脚部(50)を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のハウジング部(8)。
【請求項6】
前記壁部(22)には、軸方向(16)に突出する少なくとも1つの支持面が設けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載のハウジング部(8)。
【請求項7】
前記環状ギャップ(54)の周囲外側に配置された複数の支持面(25)が設けられている、請求項6に記載のハウジング部(8)。
【請求項8】
前記壁部(22)は、軸方向(16)に対して実質的に横断方向に延在する、請求項1から7のいずれか一項に記載のハウジング部(8)。
【請求項9】
同軸コネクタ(1)であって、
外部導体(2)と、
前記外部導体内に配置された内部導体(4)と、
前記外部導体および前記内部導体が通る開口部(23)を有する壁部(22)を備えるハウジング部(8)と、
前記内部導体が貫通するプラグ部であって、前記外部導体に位置するプラグ部(6)と
を備え、
前記ハウジング部(8)および前記プラグ部(6)は、同じ材料で作製され、前記プラグ部および前記壁部(22)の各々は、切断面(26、28)を有する、同軸コネクタ(1)。
【請求項10】
前記切断面(26、28)は、軸方向(16)を向いている、請求項9に記載の同軸コネクタ(1)。
【請求項11】
同軸コネクタ(1)を製造する方法であって、
壁部(22)と、環状ギャップ(54)によって前記壁部から離隔され、材料接続部(40)を介して前記壁部に接続されたプラグ部(6)とを備えるハウジング部(8)を提供するステップであって、前記プラグ部は、貫通開口部(56)を備える、ステップと、
前記材料接続部(40)を切断するステップと、
前記貫通開口部から前記同軸コネクタの内部導体(4)を挿入するステップと、
前記環状ギャップから前記同軸コネクタの外部導体(2)を挿入するステップと
を含む、方法。
【請求項12】
前記材料接続部(40)を切断する前記ステップは、
前記材料接続部(40)の一部分(46)を切除するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記貫通開口部(56)からの前記内部導体(4)の挿入時および/または前記環状ギャップ(54)からの前記外部導体(2)の挿入時にパンチ(44)を用いて前記プラグ部(6)を支持するステップをさらに含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記貫通開口部(56)への前記内部導体(4)の挿入、前記環状ギャップ(54)への前記外部導体(2)の挿入、および前記外部導体(2)への前記プラグ部(6)の挿入が、同時に行われる、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1から8のいずれか一項に記載のハウジング部(8)を機械加工するための工具であって、前記材料接続部(40)を切断するための切断工具(42)を有する、工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同軸コネクタ用のハウジング部、そのようなハウジング部を備える同軸コネクタ、および同軸コネクタを製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
同軸コネクタは、通常、少なくとも1つの内部導体と、内部導体を取り囲む少なくとも1つの外部導体とを備え、外部導体および内部導体は、互いに同軸に配置されている。内部導体は、誘電体材料で作製されたプラグによって外部導体の中心に保持される。
【0003】
そのような同軸コネクタの製造は、特に、オーディオビジュアル機器などのより大きな電気または電子ユニットのハウジングの一部である場合、非常に複雑となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の根本的な問題は、同軸コネクタの製造を大幅に簡略化することで費用対効果を高める、ハウジング部、同軸コネクタ、および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この問題は、同軸コネクタ用のハウジング部であって、壁部と、同軸コネクタの内部導体の挿入のための貫通開口部を有するプラグ部とを備え、プラグ部は、同軸コネクタの外部導体の挿入のために環状ギャップによって壁部から離隔され、環状ギャップを架橋する少なくとも1つの材料接続部によって壁部に接続されている、ハウジング部によって解決される。
【0006】
上記問題は、電気同軸コネクタであって、外部導体と、外部導体内に配置された内部導体と、外部導体および内部導体が通る開口部を有する壁部を備えるハウジング部と、内部導体が貫通するプラグ部であって、外部導体に位置するプラグ部とを備え、ハウジング部およびプラグ部は、同じ材料で作製され、プラグ部および壁部の各々は、切断面を有する、電気同軸コネクタによってさらに解決される。
【0007】
さらに、上記問題は、同軸コネクタ、特に上述した同軸コネクタを製造する方法であって、
壁部と、環状ギャップによって壁部から離隔され、材料接続部を介して壁部に接続されたプラグ部とを備えるハウジング部を提供するステップであって、プラグ部は、貫通開口部を備え、ハウジング部は、特に上述したように構成され得る、ステップと、
材料接続部を切断するステップと、
貫通開口部から同軸コネクタの内部導体を挿入するステップと、
環状ギャップから同軸コネクタの外部導体を挿入するステップと
を含む、方法によって解決される。
【0008】
最後に、上記問題は、上述したハウジング部を機械加工するための工具であって、工具は、プラグ部を支持するためのパンチと、環状ギャップからの外部導体の挿入および貫通開口部からの内部導体の挿入を行うための挿入工具とを有する、工具によっても解決される。
【0009】
上記解決策は、個々の部品を予め複雑に組み付ける必要がなくなるため、同軸コネクタの製造を大幅に簡略化する。むしろ、ここではハウジング部によってプラグ部が提供されている。したがって、同軸コネクタの製造は、既にプラグ部が提供されているハウジング部で行われる。切断面は、同軸コネクタの製造のために、元々は一体であるハウジング部の材料接続部が切断された面であり、これにより、同軸コネクタでは、ベース部と(残りの)ハウジング部とが、互いに分離されている。
【0010】
この解決策は、以下の特徴によってさらに改善することができ、これらの特徴の各々は、それ自体が好ましく、互いに独立しており、所望により組み合わせることもできる。
【0011】
例えば、ハウジング部は、特に、射出成形部品として、誘電体材料から一体的に作製することができる。
【0012】
一構成では、切断面の直径は、切断面を形成する切断平面(cutting plane)における材料接続部の材料厚さに対応している。一構成では、材料接続部の材料厚さは、プラグ部および/または壁部の材料厚さよりも小さい。特に、材料ブリッジの材料厚さまたは切断面の直径は、軸方向に対して横断方向となる径方向の環状ギャップの幅および/または貫通開口部の直径よりも小さくなり得る。これらの構成では、大きな力を用いることなく単純な切断が可能となり、同時にプラグ部が、材料接続部によって確実に保持される。
【0013】
外部導体およびプラグ部は、好ましくは、円形の接地領域を有する中空の円筒体である。
【0014】
さらなる構成では、切断面の各々は、延長部の端部を形成し、この端部は、例えば、ベース状となり得る。延長部は、切断された材料接続部の残部である。そのような残存ベース(remaining base)は、壁部から、例えば、軸方向に離れるように延在し得る。
【0015】
壁部にまだ接続された状態のプラグ部が傾かないようにするために、軸方向の周りの方向に互いに間隔を置いて配置され、特に、プラグ部に対して互いに反対側に位置する、少なくとも2つの材料接続部が設けられることが好ましい。軸方向に互いに対極にある少なくとも2つの材料接続部があれば特に好ましい。
【0016】
別の構成では、軸方向の周りを周方向に均等に配置された3つ以上の材料接続部があってもよい。
【0017】
材料接続部は、少なくとも1つの所定破断点(predetermined breaking point)を有し得る。これにより、材料接続部が、複数のハウジング部で一定となる所定点で切断されることが保証される。一構成では、所定破断点は、そのすぐ近隣の周囲部と比較して断面積を小さくすることができ、および/または所定破断点のすぐ近隣の周囲部と比較して異なる破断強度を有する材料から構成することができる。所定破断点は、例えば、材料接続部の溝または狭小部とすることができる。
【0018】
さらなる構成では、材料接続部は、フィルム接続部、すなわち、フィルムヒンジに使用されるような薄壁部を有することができる。そのようなフィルム接続部は、所定破断点として、または切断された材料接続部の一部分がその周りを枢動して環状ギャップを解放させるヒンジとして機能し得る。
【0019】
一構成では、少なくとも1つの材料接続部は、環状ギャップの外側に位置するか、または環状ギャップから間隔を置いて配置することができる。この構成により、工具による材料接続へのアクセス、および工具による材料接続部の一部分の切除が容易になる。
【0020】
少なくとも1つの材料接続部は、例えば、軸方向に延在する2つの脚部を備えることができる。したがって、例えば、材料接続部の一方の脚部が、壁部から軸方向に離れるように延在し、材料接続部のもう一方の脚部が、プラグ部から離れるように延在し得る。これにより、材料接続部は、壁部および/またはプラグ部から間隔を置いて配置されるため、材料接続部の切断が容易になる。材料接続部が切断される切断平面は、プラグ部および壁部から突出する2つの脚部、ならびに/またはこれらの2つの脚部を接続する第3の脚部を通って延びることができる。
【0021】
一構成では、切断平面は、軸方向に対して横断方向に、または別の構成では、軸方向に延びることができる。
【0022】
さらに、少なくとも1つの材料接続部は、U字状またはV字状であってもよい。U字状の材料接続部の場合、2つの脚部を接続する第3の脚部があってもよい。そのような第3の脚部は、2つの脚部の一方から他方に直線状もしくは曲線状に、または部分的に曲線状かつ部分的に直線状に延在し得る。
【0023】
切断面は、同じサイズおよび/または同じ形状を有し得る。これは、例えば、材料接続部が、切断平面において同じ断面を有するような場合である。材料接続部の脚部の位置によっては、切断面は、環状ギャップに対して互いに反対側にあってもよく、特に径方向の互いに反対側にあってもよい。好ましくは、同軸コネクタの切断面は、軸方向に対して垂直に延びることが好ましい平面に位置する。
【0024】
さらなる構成では、材料接続部を切断することは、材料接続部の一部分を切除することを含むことができる。材料接続部の一部分を切除するとき、材料接続部は、少なくとも2点で切断される。次いで、切除された部分は、工具によってハウジング部から除去し、外部導体および内部導体のその後の組付け工程が、切除された部分による影響を受けないようにすべきである。上述したように、切除は、材料接続部の2つの脚部を切断することによって行われ得る。
【0025】
特に、切除された部分は、環状ギャップと軸方向に重複し得る。この領域を切除した後、環状ギャップは、好ましくは、軸方向に自由にアクセス可能となり、材料接続部の残部と衝突することなく、環状ギャップに外部導体を挿入できるようになる。
【0026】
さらなる構成では、少なくとも1つの材料接続部は、環状ギャップ内に位置し、例えば、環状ギャップの一方の、例えば、外側の壁から環状ギャップの他方の、例えば、内側の壁まで延在することができる。環状ギャップの外側壁は、外側に向かって軸方向に対して横断方向に環状ギャップの範囲を制限し、内側壁は、内側に向かって軸方向に対して横断方向に環状ギャップの範囲を制限する。
【0027】
この構成では、少なくとも1つの材料接続部は、少なくとも部分的に直線状および/または少なくとも部分的に曲線状に延在し得るが、特に、内側壁と外側壁との間に径方向に延びることができる。
【0028】
少なくとも1つの材料接続部が、環状ギャップの内側に位置するのか外側に位置するのかにかかわらず、環状ギャップは、その内側壁および/または外側壁に少なくとも1つのポケットを有することができる。好ましくは、1つのポケットまたは各ポケットは、材料接続部と軸方向に面一となる。ポケットは、溝状とすることができ、環状ギャップの軸方向の一端部から軸方向の他端部まで、または材料接続部から環状ギャップの一端部まで、軸方向に連続して延在し得る。材料接続部が環状ギャップに位置している場合、材料接続部と内側壁および/または外側壁との間の移行部は、ポケット、またはポケットの軸方向の一端部に配置することができる。
【0029】
ポケットは、同軸コネクタのハウジング部に残っている切断された材料接続部の一部分を収容するために使用され、材料接続部のこの部分によって環状ギャップがブロックされたり、詰まったりすることがないようにしている。ポケットの深さは、少なくとも材料接続部の材料厚さに対応しており、材料接続部が、はみ出すことなく収容可能になっている。周方向におけるポケットの幅も、好ましくは、周方向における材料接続部の幅よりも大きくなるべきである。好ましくは、ポケットの深さは材料接続部の材料厚さよりも大きく、および/または、ポケットの幅は材料接続部の幅よりも大きい。
【0030】
材料接続部は、少なくとも2つの所定破断点を有することができる。したがって、これらの所定破断点の間の部分は、容易に切除することができる。
【0031】
所定破断点は、ポケットに配置することができ、これにより、材料接続部が所定破断点で切断されると、ハウジング部に接続された材料接続部の残部がポケット内に位置し、そこからはみ出さないようになっている。
【0032】
したがって、同軸コネクタでは、環状ギャップ、特に、環状ギャップの外側壁または内側壁のポケットに少なくとも1つの残存ベースを配置することができる。また、外部導体に対して互いに反対側のポケットに2つの残存ベースがあってもよい。
【0033】
切断された材料接続部の残部は、ポケットに配置することができ、この残部は、外部導体によって軸方向に屈曲されるかまたは捻られる。このために、フィルムヒンジを設けることができ、フィルムヒンジは、例えば、切断されなかった所定破断点によって形成され得る。
【0034】
外部導体は、異なる直径の2つの部分を備えることができ、軸方向において、それらの間に軸方向を向く肩部が形成される。この構成では、肩部は、異なる直径の2つの部分の間に移行領域を形成するとともに、位置決め補助として使用される。
【0035】
このように、同軸コネクタの肩部は、壁部の一方の側で突出する少なくとも1つの支持面に載置され得る。
【0036】
少なくとも1つの支持面は、例えば、軸方向を向く支持ベースの端部を形成することができる。
【0037】
好ましくは、特に、環状ギャップの周囲外側に配置され得る、複数の互いに間隔を置いて配置された支持面がある。
【0038】
支持面は、点状、直線状、点状および/または直線状および/または平面状であり得る。点状の支持面は、例えば、突起(nub)または尖状部(tip)であり、直線状の支持面は、リブまたはウエブである。好ましい構成では、支持面は、特に軸方向に対して垂直に延び得る平面に位置する。
【0039】
これらの支持面の各々は、軸方向を向く支持ベースの端部を形成することができ、支持ベースは、特に軸方向に壁部から突出している。
【0040】
代替として、例えば、環状ギャップの周りを連続的に延びる1つまたは複数の支持面を設けることもできる。互いに間隔を置いて配置された支持面は、製造工程の際に発生し得る不純物がそれらの間に堆積することがないため、外部導体の位置決め精度が損なわれないという利点を有する。
【0041】
ハウジング部の支持面または支持面を形成する支持ベースは、軸方向において材料接続部のある側、または材料接続部の反対側に位置し得る。同軸コネクタの場合、支持ベースまたは支持面は、軸方向において壁部の少なくとも1つの切断面も有している側、または壁部の少なくとも1つの切断面の反対側に位置している。
【0042】
同軸コネクタでは、好ましくは、軸方向の切断平面が、壁部と支持面との間に位置するか、または支持ベースが、軸方向に切断面を超えて突出している。このようにすることで、支持面または支持ベースの補助を用いた外部導体の位置決めが、切断面によって損なわれることがない。同軸コネクタでは、切断面は、好ましい構成に従って外部導体から間隔を置いて配置されている。
【0043】
壁部は、例えば、軸方向に対して実質的に横断方向に延在し得る。但し、代替として、壁部は、中空の円筒体とすることもでき、同軸コネクタが取り付けられると、同軸コネクタの周囲を軸方向に沿って少なくとも部分的に延在することができる。
【0044】
外部導体および/または内部導体の挿入時、ハウジング部に対して、外部導体に対して、および/または内部導体に対して静止させたい箇所にプラグ部を固定するために、貫通開口部からの(貫通開口部への、through the through-opening)内部導体の挿入時および/または環状ギャップからの(環状ギャップへの、through the annular gap)外部導体の挿入時、プラグ部は、パンチを用いて特に軸方向に支持され得る。そのような支持は、少なくとも材料接続部の切断時に行う必要がある。
【0045】
貫通開口部への内部導体の挿入、環状ギャップへの外部導体の挿入、および外部導体へのプラグ部の挿入は同時に行われることが特に好ましい。これにより、製造工程が特に高速化される。
【0046】
以下では、添付図を参照して、例示として本発明の一実施形態について説明する。説明および例示される実施形態は、問題を解決するために必要かつ十分である冒頭で示した特徴より多くの特徴を含み得る。結果として、任意選択、補足、またはさらなる発展として上で示した実施形態の特徴の技術的効果が、応用例において重要でない場合、この特徴を省略することができる。さらに、上記説明に従って、実施形態のさらなる発展の特徴のうちの1つまたは複数に関連する技術的効果が、応用例において重要となる場合、この特徴またはこれらの特徴を追加することもできる。
【0047】
以下では、簡略化を目的として、機能および/または構造が互いに対応している要素に対して同一の参照符号を使用する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】同軸コネクタの一実施形態の概略断面図である。
図2図1の同軸コネクタの概略斜視図である。
図3図1の同軸コネクタのハウジング部の概略断面図である。
図4図3のハウジング部の概略斜視図である。
図5図1の同軸コネクタの完成前の図3のハウジング部の概略断面図である。
図6】上面視における別のハウジング部の概略斜視図である。
図7】下から見た、図6のハウジング部の概略斜視図である。
図8図6のハウジング部の概略断面図である。
図9】別のハウジング部を備える同軸コネクタの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
図1および図2は、外部導体2および内部導体4を備える同軸コネクタ1を示す。内部導体4は、ピン形状であってもよい。外部導体2および内部導体4は、互いに同軸に延びる。
【0050】
外部導体2には、プラグ部6があり、プラグ部6は、内部導体4を外部導体2の中心に固定する。プラグ部6は、内部導体4を通すことで、内部導体4が、プラグ部6の両側から突出するようになっている。
【0051】
外部導体2は、内部導体4およびプラグ部6とともに、ハウジング部8に取り付けられる。ハウジング部8は、例えば、オーディオビジュアル機器、オーディオ機器、またはカメラなどの図1に示していない電気および/または電子機器のコネクタの一部またはハウジングの一部とすることができる。
【0052】
外部導体2は、異なる直径を有する2つの部分10、12を備えることができる。より大きい直径を有する部分12とより小さい直径を有する部分10との間には、肩部14があってもよく、肩部14は、好ましくは、同軸コネクタ1の軸方向に対して垂直な平面に延びるが、少なくとも部分的に円錐台面を有することもできる。特に、肩部14は、より大きい直径の部分12とより小さい直径の部分10との間に移行部を形成し得る。但し、外部導体2は、単に円筒状とすることもでき、その場合、軸方向16に沿って少なくとも実質的に一定となる直径を有し得る。
【0053】
外部導体12の構成にかかわらず、内部導体4は、他方の端部20よりも直径が小さい一方の端部18を有することができる。この場合も、代替として、内部導体4は、軸方向16に実質的に一定となる直径を有することができる。
【0054】
ハウジング部8は、壁部22を備える。壁部22は、外部導体2を保持して位置決めする。図1および図2に示す実施形態では、壁部22は、軸方向に対して横断方向に延在し、外部導体がそれを貫通して突出し得る。但し、そのような軸方向16に対して横断方向に延びる壁部ではなく、外部導体が挿入される円筒状の壁部を設けることもできる。
【0055】
壁部22は、外部導体2が内部導体4およびプラグ部6とともに保持される、開口部23を備える。
【0056】
外部導体2が肩部14を有する場合、この肩部14は、壁部22に当接し得る。壁部22は、1つまたは複数の支持ベース24を有してもよい。1つまたは複数の支持ベース24は、肩部14に向かって軸方向16に沿って突出し、肩部14を、したがって中に内部導体4が軸方向16に沿って取り付けられた外部導体2を正確に位置決めする。複数の支持ベース24が設けられている場合、これらは、好ましくは、軸方向16の周りに、均等および/または対称に配置される。少なくとも1つの支持ベース24は、軸方向16に延在し、肩部14が載置される支持面25がその端となる。少なくとも1つの支持面25は、好ましくは、軸方向16において肩部14と同じ向きを有する。
したがって、一構成では、肩部14および少なくとも1つの支持面25は、互いに平行に延びており、肩部14は、その表面全体にわたり、少なくとも1つの支持面25に載置されるようになっている。特に、少なくとも1つの支持面は、軸方向16に対して垂直に位置合わせすることができる。複数の支持面25が設けられている場合、それらは、好ましくは、軸方向16に対して垂直に延びる同一平面に位置する。
【0057】
図3図6を参照して以下で説明するように、プラグ部6およびハウジング部8は、元々は単一の一体構造であったもの、特に誘電体材料で作製した射出成形されたハウジング部8であったものである。完成した同軸コネクタ1では、プラグ部6およびハウジング8は、別々となる。少なくとも1つの切断面26および少なくとも1つの切断面28を含む少なくとも2つの切断面のみが、プラグ部6とハウジング部8との間の元の接続部の残部である。少なくとも1つの切断面26は、プラグ部6に位置し、したがって、外部導体2の内側にある。他方の少なくとも1つの切断面28は、外部導体2の外側に位置している。切断面26および切断面28は、元々プラグ部6をハウジング部8に接続していた材料接続部の残部である。
したがって、同軸コネクタ1の完成前において、同軸コネクタ1のプラグ部6およびハウジング部8は、元々単一のハウジング部であったものであり、簡略化のため、この元のハウジング部にも参照符号8を付している。
【0058】
この元の材料接続部の残部の各々は、残存ベース30を形成することができ、切断面26または切断面28がその端となる。残存ベース30は、軸方向16に延在することができる。切断方向によっては、切断面26および切断面28は、軸方向16を向くか、またはそれに対して横断方向となる径方向を向くことができる。切断面26および切断面28は、軸方向16に対して傾斜させることもできる。一構成では、切断面26および切断面28、特にそれらすべては、好ましくは、軸方向16に対して垂直に延びる平面に位置する。
【0059】
図1の実施形態では、残存ベース30は、壁部22のうち、少なくとも1つの支持ベース24と同じ側に位置している。但し、少なくとも1つの支持ベース24および少なくとも1つの残存ベース30は、壁部22の異なる側に位置してもよい。
【0060】
肩部14が載置される少なくとも1つの支持ベース24があり、かつ少なくとも1つの残存ベース30が、支持ベース24と同じ側に位置している場合、残存ベース30は、支持ベース24を越えて突出することで、支持ベース24に載置される肩部14が、切断面26および残存ベース30から軸方向16に間隔を置いて配置されるようにすべきである。
【0061】
内部導体4をプラグ部6でより確実に保持するために、プラグ部6および/または内部導体4には、少なくとも部分的に軸方向16に対して横断方向に突出した突出部32が設けられてもよい。
【0062】
突出部32とは独立に、プラグ部6の外側および/またはプラグ部6とは反対側の領域の外部導体2の内側に突出部34を配置することができる。
【0063】
突出部32および/または突出部34は、例えば、突起および/もしくは尖状部の形態の点状、ならびに/または、例えば、軸方向および/もしくは周方向に延在するリブもしくはウエブの形態の直線状、ならびに/または、例えば、フランジの形態のフィールド状もしくは面状とすることができる。
【0064】
任意選択で、ハウジング部8は、壁部22の少なくとも一方の側で外部導体2を取り囲むカラー36を有してもよい。外部導体2は、軸方向16にそれぞれのカラー36を越えて突出し得る。代替として、外部導体2は、軸方向16にカラー36を越えて突出することもできる。
【0065】
図3および図4は、図1および図2の同軸コネクタ1の完成前のハウジング部8を示す。プラグ部6は、少なくとも1つの材料接続部40を介して、ハウジング部8、特に壁部22に接続されている。同軸コネクタ1を完成させるために、材料接続部40は、切断工具42または外部導体2によって切断され、その間、プラグ部6は、パンチ44によって軸方向16の一方側または両側で支持され得る。
【0066】
例えば、プライヤ形状の切断工具42を使用する場合、材料接続部40を単に切断するのではなく、材料接続部40の一部分46を切除することもできる。その場合、切除された部分46は、ハウジング部8から除去することができる。材料接続部40が切断されるかまたはその一部分46が切除される切断平面は、図3では参照符号48が付されている。
【0067】
部分46の切除を容易にするために、材料接続部40は、軸方向16に突出することができる。例えば、材料接続部40は、軸方向に突出する2つの脚部50を有することができ、これら2つの脚部50は、軸方向16に対して実質的に横断方向に延在する第3の脚部によって互いに接続されている。そのような構成では、分離された部分46は、第3の脚部52を含むことができ、任意選択で脚部50の一部分も含み得る。脚部50は、2つの脚部50を通る少なくとも1つの切断平面48が延びるように構成される。さらなる構成では、2つの脚部50は、等しい長さを有する。
【0068】
図3および図4に示すように、材料接続部40は、特にU字状であってもよい。軸方向16の周りに設けられた、特に互いに対極および/または均等に配置された複数の材料接続部があってもよい。
【0069】
引き続き図3を見ると分かるように、切断平面48は、支持ベース24の支持面45の軸方向下方に位置することで、材料接続部40の残部が少なくとも1つの支持ベース24を越えて突出しないようになっている。
【0070】
プラグ部6は、環状ギャップ54によって残りのハウジング部8から離隔されている。材料接続部40は、環状ギャップ54を架橋して、プラグ部6を残りのハウジング部8に接続する。
【0071】
切断平面48における材料接続部40の材料厚さは、プラグ部6および/または壁部22の材料厚さよりも小さくなるべきである。これにより、切断平面40における材料接続部40の壁厚が、切断面26の直径および切断面28の直径に対応する。切断平面48における材料接続部の材料厚さは、例えば、最大で、軸方向に対して横断方向の環状ギャップ54の幅および/または貫通開口部56の直径に対応する。
【0072】
環状ギャップ54は、完成した同軸コネクタ1において外部導体2を収容する(図1および図2)。プラグ部6には、貫通開口部56が設けられ、この貫通開口部56は、内部導体4を収容するように構成されている。環状ギャップ54および貫通開口部56は、互いに同軸に配置され、軸方向16に延在する。
【0073】
完成した同軸コネクタ1に含まれる切断面26および切断面28は、切断平面48に位置している。但し、切断工具42は、1つの平面で切断または切除を行う必要はなく、例えば、円錐面の部分や球面の部分に沿って延びたり、部分的に直線状および/または部分的に曲線状に延びたりする刃または刃先を有することもできる。
【0074】
同軸コネクタ1を完成させるために、外部導体2は、環状ギャップ54から挿入され、好ましくは、それと同時に、図5の矢印58に示すように、内部導体4が、軸方向16に貫通開口部56から挿入される。外部導体2および内部導体4は、環状ギャップ54および貫通開口部56への挿入のために、プラグ工具60で保持され得る。
【0075】
差込み方向58にプラグ部6に作用する力がパンチ44によって吸収されるため、プラグ部6は、挿入工程が完了すると外部導体2の所望の位置に留まる。好ましくは、プラグ部6は、少なくとも1つの材料接続部40を介して残りのハウジング部8にまだ接続されていたときの位置に保持される。
【0076】
材料接続部40は、必ずしも図2および図3に示す構成および/または位置を有する必要はない。例えば、材料接続部40は、例えば、環状ギャップ54の互いに径方向に対向する2つの側面の間に延びることによって、環状ギャップ54内に位置することもできる。材料接続部40の材料厚さは、プラグ部6を残りのハウジング部8に確実に固定するように選択されるべきである。
【0077】
図6図8は、内部導体および外部導体の組付け前のハウジング部8を示す。少なくとも1つの材料接続部40(例示のみを目的として2つの互いに対極に位置する材料接続部40が示されている)は、環状ギャップ54内に位置している。簡潔にまとめるために、以下では図1図5のハウジング部との違いのみについて説明する。例えば、図6図8のハウジング部8は、支持ベース24を有していない。
【0078】
少なくとも1つの材料接続部40は、環状ギャップ54の内側壁64から外側壁66まで延在する。環状ギャップ54は、2つの壁64、66によって境界付けられるかまたはこれら2つの壁の間に位置する。材料接続部40は、一方の壁64または66から他方の壁66または64まで、好ましくは、軸方向16に対して横断方向、特に径方向に延在する。
【0079】
図1図5の構成の場合と同様に、図6図8に示す構成の材料接続部40は、1つまたは2つの所定破断点68を有してもよい。所定破断点は、例えば、材料接続部40の断面狭小部、例えば、溝によって形成することができる。好ましくは、所定破断点68では、材料接続部の断面積が、所定破断点68の直近の周囲部と比較して急激に広くなっている。
【0080】
環状ギャップ54は、内側壁64および/または外側壁66に少なくとも1つのポケット70を有し得る。各々の場合において、ポケット70は、材料接続部40と軸方向16に面一となる。ポケット70は、軸方向に位置する材料接続部40のうちの少なくとも1つにおいて、軸方向16に位置する環状ギャップ54の端部まで軸方向16に延びる。図6図8に示す変形例では、ポケット70は、軸方向16に位置する材料接続部40の両側に配置されている。一構成では、軸方向70におけるポケットの長さは、少なくとも環状ギャップ54の幅またはこのポケット70がある材料接続部40の長さに対応し得る。
【0081】
周方向におけるポケット70の幅は、少なくとも材料接続部40の幅に対応している。好ましくは、ポケット70は、材料接続部よりも幅広である。
【0082】
径方向または軸方向16に対して横断方向のポケット70の深さは、好ましくは、非切断状態での軸方向16における材料接続部70の最大材料厚さに対応する。少なくとも1つの所定破断点68は、ポケット70に位置している。
【0083】
図6図8の材料接続部40は、工具または外部導体12によって切断され得る(図1)。したがって、材料接続部40は、両方の所定破断点70で切断される場合、これらの所定破断点70の間に位置する部分46は切除される。次いで、例えば、環状ギャップ54を通して切断された部分をハウジング部8から除去することができる。
【0084】
所定破断点70が、ポケット70に位置している場合、またはそれらがポケット70によって軸方向16に対して横断方向もしくは径方向に突出している場合、残される材料接続部の残存ベースが、ポケット70からはみ出すことはない。したがって、残存ベース70は、環状ギャップをブロックせず、外部導体を環状ギャップ54に正確に押し込むことが可能となる。
【0085】
例えば、1つの材料接続部40につき1つの所定破断点のみがあるなどの理由で、1つの所定破断点68のみが切断される場合、工具または外部導体によって切断された材料接続部を屈曲させるかまたは捻ることで、ポケットと材料接続部との軸方向の位置合わせにより切断された材料接続部がポケットに収まるようにすることができる。ポケット70の深さが、材料接続部の材料厚さよりも大きい場合、ポケットに位置する切断された材料接続部40は、ポケット70からはみ出さないため、この場合も、外部導体は、環状ギャップ54のみを通って位置決めされる。
【0086】
第2の所定破断点68が設けられている場合、これは、切断された材料接続部40がポケット70に入るようにその周りを枢動するフィルムヒンジとして機能し得る。
【0087】
これは、図9に示されている。切断された材料接続部の残存ベース46は、プラグ6に残っているが、材料接続部40の残部は、外側壁66において、外部導体3によってポケット70に押し込まれている。
【符号の説明】
【0088】
1 同軸コネクタ
2 外部導体
4 内部導体
6 プラグ部
8 ハウジング部
10 外部導体の部分
12 外部導体の部分
14 肩部
16 軸方向
18 内部導体の端部
20 内部導体の端部
22 壁部
23 開口部
24 支持ベース
25 支持面
26 外部導体の内側の切断面
28 外部導体の外側の切断面
30 残存ベース
32 内部導体を保持するための突出部
34 外部導体を保持するための突出部
36 カラー
40 材料接続部
42 切断工具
44 パンチ
46 材料接続部の一部分
48 切断平面
50 材料接続部の脚部
52 材料接続部の第3の脚部
54 環状ギャップ
56 貫通開口部
58 差込み方向
60 プラグ工具
64 内側壁
66 外側壁
68 所定破断点
70 ポケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同軸コネクタ(1)用のハウジング部(8)であって、
壁部(22)と、
前記同軸コネクタの内部導体(4)の挿入のための貫通開口部(56)を有するプラグ部(6)と
を備え、
前記プラグ部(6)は、前記同軸コネクタの外部導体(2)の挿入のための環状ギャップ(54)によって前記壁部から離隔され、前記環状ギャップを架橋する少なくとも1つの材料接続部(40)によって前記壁部に接続されている、ハウジング部(8)。
【請求項2】
前記ハウジング部(8)は、誘電体材料から一体的に製造されている、請求項1に記載のハウジング部(8)。
【請求項3】
前記壁部(22)および/または前記プラグ部(6)は、前記貫通開口部(56)の方向に、前記少なくとも1つの材料接続部(40)の材料厚さよりも大きい材料厚さを有する、請求項1に記載のハウジング部(8)。
【請求項4】
前記プラグ部(6)に対して互いに反対側にある、少なくとも2つの材料接続部(40)が設けられている、請求項1に記載のハウジング部(8)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの材料接続部(40)は、軸方向に延在する2つの脚部(50)を備える、請求項1に記載のハウジング部(8)。
【請求項6】
前記壁部(22)には、軸方向(16)に突出する少なくとも1つの支持面が設けられている、請求項1に記載のハウジング部(8)。
【請求項7】
前記環状ギャップ(54)の周囲外側に配置された複数の支持面(25)が設けられている、請求項6に記載のハウジング部(8)。
【請求項8】
前記壁部(22)は、軸方向(16)に対して実質的に横断方向に延在する、請求項1に記載のハウジング部(8)。
【請求項9】
同軸コネクタ(1)であって、
外部導体(2)と、
前記外部導体内に配置された内部導体(4)と、
前記外部導体および前記内部導体が通る開口部(23)を有する壁部(22)を備えるハウジング部(8)と、
前記内部導体が貫通するプラグ部であって、前記外部導体に位置するプラグ部(6)と
を備え、
前記ハウジング部(8)および前記プラグ部(6)は、同じ材料で作製され、前記プラグ部および前記壁部(22)の各々は、切断面(26、28)を有する、同軸コネクタ(1)。
【請求項10】
前記切断面(26、28)は、軸方向(16)を向いている、請求項9に記載の同軸コネクタ(1)。
【請求項11】
同軸コネクタ(1)を製造する方法であって、
壁部(22)と、環状ギャップ(54)によって前記壁部から離隔され、材料接続部(40)を介して前記壁部に接続されたプラグ部(6)とを備えるハウジング部(8)を提供するステップであって、前記プラグ部は、貫通開口部(56)を備える、ステップと、
前記材料接続部(40)を切断するステップと、
前記貫通開口部から前記同軸コネクタの内部導体(4)を挿入するステップと、
前記環状ギャップから前記同軸コネクタの外部導体(2)を挿入するステップと
を含む、方法。
【請求項12】
前記材料接続部(40)を切断する前記ステップは、
前記材料接続部(40)の一部分(46)を切除するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記貫通開口部(56)からの前記内部導体(4)の挿入時および/または前記環状ギャップ(54)からの前記外部導体(2)の挿入時にパンチ(44)を用いて前記プラグ部(6)を支持するステップをさらに含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記貫通開口部(56)への前記内部導体(4)の挿入、前記環状ギャップ(54)への前記外部導体(2)の挿入、および前記外部導体(2)への前記プラグ部(6)の挿入が、同時に行われる、請求項11または12に記載の方法。
【請求項15】
前記貫通開口部(56)への前記内部導体(4)の挿入、前記環状ギャップ(54)への前記外部導体(2)の挿入、および前記外部導体(2)への前記プラグ部(6)の挿入が、同時に行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
請求項1から8のいずれか一項に記載のハウジング部(8)を機械加工するための工具であって、前記材料接続部(40)を切断するための切断工具(42)を有する、工具。
【外国語明細書】