(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170363
(43)【公開日】2024-12-10
(54)【発明の名称】塗り薬塗り具
(51)【国際特許分類】
A61M 35/00 20060101AFI20241203BHJP
【FI】
A61M35/00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087350
(22)【出願日】2023-05-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】593062636
【氏名又は名称】山下 末則
(72)【発明者】
【氏名】山下末則
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA61
4C267BB02
4C267BB04
4C267BB19
4C267CC01
4C267HH30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】手が届かない背中の患部に塗り薬を塗りたいとき手指に力が入らない人また握力が弱い人でも他人に頼ることなく、自分ひとりで無理なく容易に、しかも確実に塗り薬を塗ることができる塗り薬塗具を提供する。
【解決手段】柄1の片側端部に半円筒形の台座2の内面に、塗り薬容器を帯ゴムで取り付けたとき、容器の位置がずれたり回転したりしないように、滑り止めゴム3を取り付けてあり、塗り薬塗具を少々荒く動かしても背中の塗りたい患部に塗り薬を塗ることができる。柄1のもう片側の端部に親指を入れることができる円筒形4を端部から残り4本の指を添えることができる位置に取り付けてあるため、握力の弱い人でも親指か人差し指または中指を挿入し、吊るすようにして背中に塗り薬塗り具を廻し、上下に動かすだけで塗り薬と容器の重さでぶら下った状態になり、患部に確実に塗り薬を塗ることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄1の片側端部の半円筒形の台座2の内面に滑り止めゴム3を取り付け、もう片
側の端部から少し離れた位置に円筒形4を取り付けたことを特徴とする、塗り薬
塗り具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背中の患部に塗り薬を塗りたいとき、人に頼んで塗るのでは
なく、自分で好きな時に塗ることができるのに好適な塗り薬塗り具に関
する。
【背景技術】
【0002】
この種の塗り薬塗り具として、本出願の提案に係る塗り薬塗り具が公知
である(特許文献1)補助具を使用して塗り薬10を背中の患部に塗布
するにはまず、ケース11の基端部を補助枠2に挿入し、蝶ねじ5を保
持枠2の週壁にねじ込んで、ケース11を保持枠2に固定する。そして
、
図3に示すように、キャップ14を外しスライダー13を押圧して塗
り薬10の先端をガイド筒12から突出させる。
【0003】
柄1を握って保持枠2を背中側に廻し、ケース11から突出した塗り薬
10の先端部を患部に擦り付ける。手とケース11との間に柄1が介在
しているので、手が届かない患部にも塗り薬10を塗布することができ
る。
【0004】
同様の塗り薬塗り具は特許文献2にも開示されており、そこでは円中体
6の棒状体への取り付けは着脱自在であることがを要するが、望ましい
実施例としては、
図1~
図5に示すごとく、棒状体1の他端1bを、円
柱体6の胴部に設けられた嵌合凹部7に嵌合せしめるとともに、上記
円柱体6の胴部を棒状体1の他端部1bに固着したベルト8により抱持
する。ベルト8はいわゆるマジックが好適である。
【0005】
円柱体6の略平面状である部分9には塗り薬を塗布又は液体薬(ローシ
ョン等も含む)を浸透させた綿布10を着脱自在にリング体11にて装
着するのが、薬剤塗布部5が適切に使えない液体薬などの場合に好適で
ある。尚、12は円柱体6周縁の一部(図示例では2箇所)に一体的に
設けられた隆起部であり、
図4等に示すごとく綿布10を装着したとき
のリング体11のストッパの役目をしており、綿布10を装着しないと
きはリング体11を円柱体6に一時的に固定する役目もしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平09-225038号公報
【特許文献2】特開2006-101989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の塗り薬塗り具によれば、背中の患部に塗り薬を塗りたいとき、人
に頼まず一人で塗ることができ好評を博している。
しかし問題がないわけではない。
【0008】
本発明は、特に、手、指に力が入らない人にも無理なく簡単に、確実に
背中の患部に塗り薬を塗ることができる塗り薬塗り具を提供することに
ある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明が提供する塗り薬塗り具は、柄1の片側端部に半円筒形の台座2
の内面に、塗り薬容器5を帯ゴム6で取り付けた時、位置がずれたり回
転したりしないように、滑り止めゴム3を取り付け、柄1のもう片側の
端部に親指を入れることができる円筒形4を端部から残り4本の指を添
えて握ることができる位置に取り付ける。
【発明の効果】
【0010】
本発明の塗り薬塗り具は、柄1の片側に塗り薬容器を取り付けた後、塗
り薬容器が台座2の半円形の内面に取り付けた、滑り止めゴム3によっ
てずれたり、回転したりしなくなり背中の塗りたい患部に好きなように
少々荒く動かしても塗り薬を患部に塗ることができる。
【0011】
柄1のもう片側には、親指が挿入できる円筒形4を端部から少々離れた
部分に設けてあり、握力のない人でも親指を挿入し、吊るすようにして
背中に塗り薬塗り具を廻し、上下に動かすだけで塗り薬と容器の重さで
患部に塗り薬を塗ることができる。
【0012】
握力のある人は、円筒形4に親指を入れ、そのほかの指を柄1の上に添
えて、微妙な位置に動かすことも素早く簡単にできる。
【0013】
以上で説明したように、本発明の塗り薬塗り具によれば、上述のような
構成としたので、塗り薬を他人の手を借りないで自分で塗ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【符号の説明】
【0015】
1 柄
2 半円筒形の台座
3 滑り止めゴム
4 円筒形
5 塗り薬容器
6 帯ゴム
【手続補正書】
【提出日】2023-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄1の片側端部の半円筒形の台座2の内面に滑り止めゴム3を取り付け、
もう片側側の端部から少し離れた位置に円筒形4を取り付けたことを特
徴とする、塗り薬塗り具。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
柄(1)の片側端部の半円筒形の台座(2)の内面に塗り薬容器
(5)を帯ゴム(6)で取り付けた時、位置がずれたり回転したりしないように、
滑り止めゴム(3)を取り付け、柄(1)のもう片側の端部に親指を入れることが
できる円筒形(4)を端部から残り4本の指を添えて握ることができる位置に、
取り付けたことを特徴とする、塗り薬塗り具。