IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッドの特許一覧

特開2024-170400マルチユーザモバイル端末のためのサービス配信を実行するための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170400
(43)【公開日】2024-12-10
(54)【発明の名称】マルチユーザモバイル端末のためのサービス配信を実行するための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/18 20090101AFI20241203BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20241203BHJP
   H04W 12/72 20210101ALI20241203BHJP
【FI】
H04W8/18
H04W12/06
H04W12/72
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024127599
(22)【出願日】2024-08-02
(62)【分割の表示】P 2021572664の分割
【原出願日】2020-06-05
(31)【優先権主張番号】62/858,565
(32)【優先日】2019-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/899,202
(32)【優先日】2019-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スターシニック,マイケル,エフ.
(72)【発明者】
【氏名】リ,クァン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホンクン
(72)【発明者】
【氏名】ニングルク,ジワン,エル.
(72)【発明者】
【氏名】ムラディン,カタリナ ミハエラ
(72)【発明者】
【氏名】アジャクプレ,パスカル エム.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザを認証し、ユーザをモバイル端末のサブスクリプションとリンクさせるためのコンピュータ実行可能命令を有する無線通信システム、装置、方法およびコンピュータ可読媒体を提供する。
【解決手段】電子デバイス(UE)は、ユーザ識別子を電子デバイスに対応する識別子に関連付けるように要求するリンク要求メッセージを無線ネットワークに送信し、無線ネットワークから、1つ以上のポリシーセクション識別子(PSI)の指示を含む構成情報であり、構成情報の少なくとも一部がユーザ識別子に関連付けられており、1つ以上のUEルート選択ポリシー規則を含む第1の構成情報と第2の構成情報を受信し、受信したポリシーにおける条件を満たすという判定に基づいてアップリンクデータを送信する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスであって、
ユーザ識別子を前記電子デバイスに関連付けられた加入に対応する識別子に関連付ける
ように要求するリンク要求メッセージを無線ネットワークに送信し、
前記無線ネットワークから、前記ユーザ識別子が、前記電子デバイスに関連付けられた
加入識別子に関連付けられていることを確認する登録応答を受信し、
前記無線ネットワークから、前記電子デバイスについての更新された構成情報であって
、構成情報の少なくとも一部が前記ユーザ識別子に関連付けられている構成情報を受信す
る、
ように構成された回路を備える、
電子デバイス。
【請求項2】
前記回路が、前記電子デバイスのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)に入
力された情報に基づいて、前記ユーザ識別子が前記電子デバイスに関連付けられた前記加
入識別子に関連付けられるべきであると判定するように構成されている、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記回路が、別の電子デバイスと無線でペアリングし、
前記別の電子デバイスからの前記ユーザ識別子の受信に基づいて、前記ユーザ識別子が
、前記電子デバイスに関連付けられた前記加入識別子に関連付けられるべきであると判定
するように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記ユーザIDのエイリアスを受信することをさらに含む、請求項1に記載の電子デバ
イス。
【請求項5】
前記電子デバイスに関連付けられた加入識別子が、前記電子デバイスの国際モバイル加
入者識別(ISMI)である、
請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記回路が、前記ユーザ識別子に基づいて前記無線ネットワークを用いて前記ユーザを
認証するプロセスを実行するように構成されている、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記更新された構成情報が、前記電子デバイスにとって利用可能であり且つ前記ユーザ
識別子に関連付けられた少なくとも1つの追加サービスを示す、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記更新された構成情報が、前記電子デバイスのネットワークスライス選択支援情報(
NSSAI)を含み、前記NSSAIが、前記ユーザ識別子に関連付けられた少なくとも
1つの単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含む、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記回路が、前記更新された構成情報を受信すると、前記ユーザ識別子を、前記ユーザ
識別子によってアクセスされることが許可されている利用可能なサービスにリンクする構
成情報を更新するように構成されている、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記回路が、前記電子デバイスに関連付けられた前記ユーザ識別子および前記加入識別
子のうちの少なくとも1つに基づいてサービスへのアクセスを要求する登録更新要求を前
記無線ネットワーク送信するように構成されている、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記回路が、前記電子デバイスに対応する前記ユーザ識別子および前記加入識別子に基
づいてサービスへのアクセスを要求する登録更新要求を前記無線ネットワークに送信する
ように構成されている、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記回路が、前記ユーザ識別子に基づいてサービスへのアクセスを要求する登録更新要
求を前記無線ネットワークに送信するように構成されている、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記回路が、前記登録更新要求に基づいて前記電子デバイスがアクセスを許可されてい
る1つ以上のサービスを識別する情報を受信するように構成されている、
請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記回路が、複数のユーザ識別子のそれぞれを、前記ユーザ識別子によってアクセスさ
れることが許可されている1つ以上のサービスとリンクする情報を記憶するように構成さ
れている、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記回路が、前記電子デバイスにおいて生成されたトラフィックがどのように処理され
るべきかを識別するポリシーセクションに対応する情報を受信して記憶するように構成さ
れており、前記ポリシーセクションのうちの少なくとも1つが、前記ユーザ識別子に関連
付けられる、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記回路が、ポリシーセクションがもはや前記ユーザ識別子に関連付けられていないこ
とを示す情報を受信するように構成されている、
請求項15に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記回路が、PDUセッションがユーザ識別子に関連付けられるべきであることを示す
PDUセッション確立要求を送信し、関連するPDUセッションであるQoS規則を有す
るPDUセッション確立応答を受信するように構成されている、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記QoS規則が、それらがユーザ識別子に関連付けられているかどうか示す、
請求項17に記載の電子デバイス。
【請求項19】
電子デバイスによって実行される方法であって、
ユーザ識別子を、前記電子デバイスに関連付けられた加入識別子に関連付けるように要
求するリンク要求メッセージを無線ネットワークに送信することと、
前記無線ネットワークから、前記ユーザ識別子が前記電子デバイスに関連付けられた加
入識別子に関連付けられていることを確認する登録応答を受信することと、
前記無線ネットワークから、前記電子デバイスについての更新された構成情報であって
、構成情報の少なくとも一部が前記ユーザ識別子に関連付けられている構成情報を受信す
ることと、を含む、
方法。
【請求項20】
コンピュータプログラム命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コン
ピュータプログラム命令が、電子デバイスによって実行されると、前記電子デバイスに、
ユーザ識別子を、前記電子デバイスに関連付けられた加入識別子に関連付けるように要
求するリンク要求メッセージを無線ネットワークに送信させ、
前記無線ネットワークから、前記ユーザ識別子が、前記電子デバイスに関連付けられた
前記加入識別子に関連付けられていることを確認する登録応答を受信させ、
前記無線ネットワークから、前記電子デバイスについての更新された構成情報であって
、構成情報の少なくとも一部が前記ユーザ識別子に関連付けられている構成情報を受信さ
せる、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年6月7日に
出願された米国仮特許出願第62/858,565号および2019年9月12日に出願
された米国仮特許出願第62/899,202号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、一般に、無線通信に関し、より詳細には、ユーザを認証し、ユーザをモバイ
ル端末のサブスクリプションとリンクさせるためのコンピュータ実行可能命令を有する無
線通信システム、装置、方法、およびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される「背景」の説明は、本開示の文脈を一般的に提示することを目的
としている。本背景技術のセクションに記載されている限りにおいて、本発明者らの研究
、ならびに出願時に先行技術として認められない可能性がある説明の態様は、本発明に対
する先行技術として明示的にも黙示的にも認められない。
【0004】
参考文献[1]、3GPP TR 22.904は、3GPPシステムがUEのユーザ
を識別することが有利であるであろうユースケースを記載している。
【0005】
参考文献[1]の1つのユースケースは、2人の子供であるLucyとLinusが時
々母親のUEを使用するシナリオを記載している。ネットワークが、誰がUEを使用して
いるかに応じて異なるサービスをUEに提供するように、LucyまたはLinusがい
つUEを使用しているかをネットワークが認識することができるように、3GPPシステ
ムを拡張することが望ましい。例えば、ネットワークは、LucyまたはLinusがU
Eを使用しているときにウェブフィルタリングを提供することができる。さらにまた、ネ
ットワークは、ユーザごとに異なる時間制限を適用することができる。このシナリオは、
ネットワークが各ユーザのプロファイルを維持し、プロファイルが、ユーザがネットワー
クにアクセスするためにどのUEを使用することができ、各ユーザがどのサービスにアク
セスすることを許可されているかに関する情報(すなわち、サブスクリプション)を含む
ことを意味する。
【0006】
したがって、ネットワークは、サービスへのアクセスを許可するときに、誰がUEを使
用しているかを考慮すべきである。
【発明の概要】
【0007】
本開示の例示的な実施形態は、ユーザ識別子を電子デバイスに対応する識別子に関連付
けるように要求するリンク要求メッセージを無線ネットワークに送信し、無線ネットワー
クから、ユーザ識別子が電子デバイスに対応する識別子に関連付けられていることを確認
する登録応答を受信し、無線ネットワークから、電子デバイスについての更新された構成
情報であって、構成情報の少なくとも一部がユーザ識別子に関連付けられている構成情報
を受信するように構成された電子デバイス(例えば、UE)を提供する。
【0008】
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化した形で紹介す
るために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴
を特定することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を限定するために使用され
ることも意図していない。さらにまた、特許請求される主題は、本開示の任意の部分に記
載された任意のまたは全ての欠点を解決する限定事項に限定されない。
【0009】
本開示の範囲は、添付の図面と併せて読むと、例示的な実施形態の以下の詳細な説明か
ら最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A図1Aは、例示的な3GPPアーキテクチャを示すシステム図である。
図1B図1Bは、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの例を示すシステム図である。
図1C図1Cは、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの例を示すシステム図である。
図1D図1Dは、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの例を示すシステム図である。
図1E図1Eは、例示的な3GPPアーキテクチャを示すシステム図である。
図1F図1Fは、無線通信のために構成された例示的な装置またはデバイスのシステム図である。
図1G図1Gは、通信ネットワークで使用されるコンピューティングシステムの例を示すシステム図である。
図2図2は、例示的な実施形態にかかる5G UE認証手順を示している。
図3図3は、例示的な実施形態にかかるポリシーセットエントリを示している。
図4図4は、例示的な実施形態にかかるEAPアーキテクチャを示している。
図5図5は、例示的な実施形態にかかるネットワークスライス固有の認証および認可手順を示している。
図6図6は、例示的な実施形態にかかるUE開始リンク手順を示している。
図7図7は、例示的な実施形態にかかる、ユーザ認識許可されたNSSAIを取得するための手順を示している。
図8図8は、例示的な実施形態にかかるポリシーセットエントリ関連付け情報を示している。
図9図9は、例示的な実施形態にかかる、ユーザIDをリンクおよびリンク解除するためのGUIを示している。
図10図10は、DN-AAAサーバによるPDUセッション確立認証/認可のための手順を示している。
図11図11は、非ローミングおよびローカルブレイクアウトによるローミングのためのDE要求PDUセッション確立のための手順を示している。
図12図12は、UEまたはネットワーク要求PDUセッション変更(非ローミングおよびローカルブレイクアウトによるローミング)のための手順を示している。
図13図13は、QoS規則情報要素を示している。
図14図14は、QoS規則(u=m+2)を示している。
図15図15は、ユーザ中心QoS規則IEのフォーマットを示している。
図16図16は、複数のユーザIDを有するユーザ中心QoS規則IEのフォーマットを示している。
図17図17は、UCQR配信を伴う非ローミングおよびローカルブレイクアウトによるローミングのためのDE要求PDUセッション確立のための拡張された手順を示している。
図18図18は、UCQR配信を伴う(非ローミングおよびローカルブレイクアウトによるローミングのための)UEまたはネットワーク要求PDUセッション変更のための改良された手順を示している。
図19図19は、UCQR配信を伴う拡張されたネットワークスライス固有の認証および認可手順を示している。
図20図20は、UCQR配信を伴うDN-AAAサーバによるPDUセッション確立認証/認可のための拡張された手順を示している。
図21図21は、暗黙的なユーザID指示を有するユーザ中心QoS規則IEのフォーマットを示している。
図22図22は、例示的な実施形態にかかる、UCQRを受信するマルチユーザUEのGUIを示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の適用可能なさらなる領域は、以下に提供される詳細な説明から明らかになるで
あろう。例示的な実施形態の詳細な説明は、例示のみを目的としており、したがって、本
開示の範囲を必ずしも限定するものではないことを理解されたい。
【0012】
(詳細な説明)
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、無線アクセス、コアトランス
ポートネットワーク、ならびにコーデック、セキュリティ、およびサービス品質に関する
作業を含むサービスケイパビリティを含む、セルラー通信ネットワーク技術のための技術
標準を開発している。最近の無線アクセス技術(RAT)規格に、WCDMA(登録商標
)(一般に3Gと呼ばれる)、LTE(一般に4Gと呼ばれる)、LTE-Advanc
ed規格、および「5G」とも呼ばれる新無線(NR)を含む。3GPP NR規格の開
発は、継続し、次世代無線アクセス技術(新RAT)の定義を含むと予想され、それは、
7GHz未満の新たな柔軟な無線アクセスの提供、および7GHzを超える新たなウルト
ラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供を含むと予想される。柔軟な無線アクセス
は、7GHz未満の新たなスペクトルにおける新たな後方互換性のない無線アクセスから
なると予想され、異なる要件を有する3GPP NRユースケースの広範なセットに対処
するために同じスペクトルで一緒に多重化されることができる異なる動作モードを含むと
予想される。ウルトラモバイルブロードバンドは、例えば、屋内アプリケーションおよび
ホットスポットのためのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するcm
WaveおよびmmWaveスペクトルを含むと予想される。特に、ウルトラモバイルブ
ロードバンドは、cmWaveおよびmmWave固有の設計最適化を用いて、7GHz
未満の柔軟な無線アクセスと共通の設計フレームワークを共有すると予想される。
【0013】
3GPPは、NRがサポートすると予想される様々なユースケースを特定し、データレ
ート、レイテンシ、およびモビリティに対する多種多様なユーザエクスペリエンス要件を
もたらした。ユースケースは、以下の一般的なカテゴリ、すなわち、高度モバイルブロー
ドバンド(eMBB)超高信頼低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(m
MTC)、ネットワーク動作(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、移行
およびインターワーキング、エネルギー節約)、および高度車両対全て(eV2X)通信
を含み、これらは、車両対車両通信(V2V)、車両対基盤通信(V2I)、車両対ネッ
トワーク通信(V2N)、車両対歩行者通信(V2P)、および他のエンティティとの車
両通信のいずれかを含むことができる。これらのカテゴリの特定のサービスおよびアプリ
ケーションは、例えば、監視およびセンサネットワーク、デバイス遠隔制御、双方向遠隔
制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウドベ
ースオフィス、ファーストレスポンダ接続、自動車のエコ、災害警告、リアルタイムゲー
ム、多人数ビデオ通話、自動運転、拡張現実、触覚インターネット、仮想現実、ホームオ
ートメーション、ロボット、および空中ドローンを含む。これらのユースケースの全てお
よび他のユースケースが本明細書で企図される。
【0014】
以下は、以下の説明に現れる場合があるサービスレベルおよびコアネットワーク技術に
関する頭字語のリストである(表1)。特に明記しない限り、本明細書で使用される頭字
語は、以下に列挙される対応する用語を指す。
【0015】
【表1-1】
【表1-2】
【0016】
(例示的な通信システムおよびネットワーク)
図1Aは、本明細書で説明されて特許請求されるシステム、方法、および装置が使用さ
れることができる例示的な通信システム100を示している。通信システム100は、無
線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、102e、1
02f、および/または102gを含むことができ、これらは一般にまたは集合的にWT
RU102または複数のWTRU102と呼ぶことができる。通信システム100は、無
線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/104b/10
5b、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(PSTN)108、
インターネット110、他のネットワーク112、およびネットワークサービス113.
113を含むことができる。ネットワークサービス113は、例えば、V2Xサーバ、V
2X機能、ProSeサーバ、ProSe機能、IoTサービス、ビデオストリーミング
、および/またはエッジコンピューティングなどを含むことができる。
【0017】
本明細書に開示された概念は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/
またはネットワーク要素と共に使用されることができることが理解されよう。WTRU1
02のそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイ
プの装置またはデバイスとすることができる。
【0018】
図1Aの例では、WTRU102のそれぞれは、ハンドヘルド無線通信装置として図1
A~図1Eに示されている。無線通信に関して企図される多種多様なユースケースでは、
各WTRUは、例としてのみ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニ
ット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトッ
プ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、
無線センサ、家庭用電子機器、スマートウォッチまたはスマート衣類などのウェアラブル
デバイス、医療またはeヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、自動車、バス
またはトラックなどの車両、電車、または飛行機などを含む、無線信号を送信および/ま
たは受信するように構成された任意の種類の装置またはデバイスを備えるか、またはそれ
らに含まれてもよいことが理解される。
【0019】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。図
1Aの例では、各基地局114aおよび114bは、単一の要素として示されている。実
際には、基地局114aおよび114bは、任意の数の相互接続された基地局および/ま
たはネットワーク要素を含むことができる。基地局114aは、コアネットワーク106
/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、および/また
は他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にする
ために、WTRU102a、102b、および102cのうちの少なくとも1つと無線で
インターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。同
様に、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット1
10、他のネットワーク112、および/またはネットワークサービス113などの1つ
以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、リモート無線ヘッド(RRH
)118a、118b、送信および受信ポイント(TRP)119a、119b、および
/または路側ユニット(RSU)120aおよび120bのうちの少なくとも1つと有線
および/または無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスと
することができる。RRH118a、118bは、コアネットワーク106/107/1
09、インターネット110、ネットワークサービス113、および/または他のネット
ワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WT
RU102、例えばWTRU102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース
するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。
【0020】
TRP119a、119bは、コアネットワーク106/107/109、インターネ
ット110、ネットワークサービス113、および/または他のネットワーク112など
の1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102dの少
なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスと
することができる。RSU120aおよび120bは、コアネットワーク106/107
/109、インターネット110、他のネットワーク112、および/またはネットワー
クサービス113などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、
WTRU102eまたは102fの少なくとも一方と無線でインターフェースするように
構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、1
14bは、基地トランシーバ局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホ
ームeノードB、次世代ノードB(gノードB)、衛星、サイトコントローラ、アクセス
ポイント(AP)、無線ルータなどとすることができる。
【0021】
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(
RNC)、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も
含むことができるRAN103/104/105の一部とすることができる。同様に、基
地局114bは、RAN103b/104b/105bの一部であってもよく、BSC、
RNC、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含
んでもよい。基地局114aは、セル(図示せず)と呼ぶことができる特定の地理的領域
内で無線信号を送信および/または受信するように構成されることができる。同様に、基
地局114bは、セル(図示せず)と呼ぶことができる特定の地理的領域内で有線および
/または無線信号を送信および/または受信するように構成されることができる。セルは
、さらにセルセクタに分割されてもよい。例えば、基地局114aに関連付けられたセル
は、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、例えば、基地局114aは、3つの
トランシーバ、例えば、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含むことができる。基
地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用することができ、したがって、例
えば、セルの各セクタに対して複数のトランシーバを利用することができる。
【0022】
基地局114aは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイ
クロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチメートル波、ミリ波など)と
することができるエアインターフェース115/116/117を介してWTRU102
a、102b、102c、および102gのうちの1つ以上と通信することができる。エ
アインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT
)を使用して確立されることができる。
【0023】
基地局114bは、任意の適切な有線(例えば、ケーブル、光ファイバなど)または無
線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、UV、可視光、cmWave、mmW
aveなど)とすることができる有線またはエアインターフェース115b/116b/
117bを介して、RRH118aおよび118b、TRP119aおよび119b、な
らびに/またはRSU120aおよび120bのうちの1つ以上と通信することができる
。エアインターフェース115b/116b/117bは、任意の適切なRATを使用し
て確立されることができる。
【0024】
RRH118a、118b、TRP119a、119bおよび/またはRSU120a
、120bは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、紫外U
V、可視光、cmWave、mmWaveなど)とすることができるエアインターフェー
ス115c/116c/117cを介してWTRU102c、102d、102e、10
2fのうちの1つ以上と通信することができる。エアインターフェース115c/116
c/117cは、任意の適切なRATを使用して確立されることができる。
【0025】
WTRU102は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、
紫外UV、可視光、cmWave、mmWaveなど)とすることができるサイドリンク
通信などの直接エアインターフェース115d/116d/117dを介して互いに通信
することができる。エアインターフェース115d/116d/117dは、任意の適切
なRATを使用して確立されることができる。
【0026】
通信システム100は、多重アクセスシステムであってもよく、CDMA、TDMA、
FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような1つ以上のチャネルアクセス方式を
採用してもよい。例えば、RAN103/104/105内の基地局114aおよびWT
RU102a、102b、102c、またはRRH118a、118b、RAN103b
/104b/105b内のTRP119a、119bおよび/またはRSU120aおよ
び120bならびにWTRU102c、102d、102eおよび102fは、ユニバー
サル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実
装することができ、これは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインターフェ
ース115/116/117および/または115c/116c/117cをそれぞれ確
立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または
発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、
高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケ
ットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0027】
RAN103/104/105内の基地局114aおよびWTRU102a、102b
、102c、および102g、またはRRH118aおよび118b、TRP119aお
よび119b、および/またはRAN103b/104b/105b内のRSU120a
および120bならびにWTRU102c、102dは、例えば、ロングタームエボリュ
ーション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用してエアイ
ンターフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ
確立することができる発展型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術
を実装することができる。エアインターフェース115/116/117または115c
/116c/117cは、3GPP NR技術を実装してもよい。LTEおよびLTE-
A技術は、LTE D2Dおよび/またはV2X技術およびインターフェース(例えば、
サイドリンク通信など)を含むことができる。 同様に、3GPP NR技術は、NR
V2X技術およびインターフェース(例えば、サイドリンク通信など)を含むことができ
る。
【0028】
RAN103/104/105内の基地局114aおよびWTRU102a、102b
、102c、および102g、またはRRH118aおよび118b、TRP119aお
よび119b、および/またはRAN103b/104b/105b内のRSU120a
および120b、ならびにWTRU102c、102d、102e、および102fは、
IEEE802.16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マ
イクロウェーブ・アクセス(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 I
X、CDMA2000 EV-DO、暫定基準2000(IS-2000)、暫定基準9
5(IS-95)、暫定基準856(IS-856)、モバイル通信用グローバルシステ
ム(GSM)(登録商標)、GSMエボリューション用拡張データレート(EDGE)、
GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
【0029】
図1Aの基地局114cは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB
、またはアクセスポイントとすることができ、例えば、事業所、家、車両、列車、航空、
衛星、製造、キャンパスなどのような局地化された領域における無線接続を容易にするた
めに、任意の適切なRATを利用することができる。基地局114cおよびWTRU10
2、例えばWTRU102eは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立す
るためにIEEE802.11などの無線技術を実装することができる。同様に、基地局
114cおよびWTRU102、例えばWTRU102dは、無線パーソナルエリアネッ
トワーク(WPAN)を確立するためにIEEE802.15などの無線技術を実装する
ことができる。基地局114cおよびWTRU102、例えばWRTU102eは、ピコ
セルまたはフェムトセルを確立するためにセルラベースのRAT(例えば、WCDMA、
CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、NRなど)を利用することができる。
図1Aに示すように、基地局114cは、インターネット110への直接接続を有するこ
とができる。したがって、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109
を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0030】
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは
、WTRU102のうちの1つ以上に音声、データ、メッセージング、認可および認証、
アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP
)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークとすることができる
コアネットワーク106/107/109と通信することができる。例えば、コアネット
ワーク106/107/109は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベース
のサービス、プリペイドコール、インターネット接続、パケットデータネットワーク接続
、イーサネット(登録商標)接続、ビデオ配信などを提供し、および/またはユーザ認証
などの高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。
【0031】
図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはRAN1
03b/104b/105bおよび/またはコアネットワーク106/107/109は
、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと
同じRATまたは異なるRATを使用する他のRANと直接的または間接的に通信するこ
とができることが理解されよう。例えば、コアネットワーク106/107/109は、
E-UTRA無線技術を利用することができるRAN103/104/105および/ま
たはRAN103b/104b/105bに接続されることに加えて、GSMまたはNR
無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0032】
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102がPSTN108、
インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲ
ートウェイとして機能することができる。PSTN108は、従来の電話サービス(PO
TS)を提供する回線交換電話網を含んでもよい。インターネット110は、TCP/I
Pインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデ
ータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの共通
の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの
グローバルシステムを含むことができる。他のネットワーク112は、他のサービスプロ
バイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含むこ
とができる。例えば、ネットワーク112は、任意のタイプのパケットデータネットワー
ク(例えば、IEEE802.3イーサネットネットワーク)、または、RAN103/
104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは
異なるRATを適用することができる、1つ以上のRANに接続された別のコアネットワ
ークを含むことができる。
【0033】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102d、102e
、および102fの一部または全ては、マルチモード機能を含むことができ、例えば、W
TRU102a、102b、102c、102d、102e、および102fは、異なる
無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含む
ことができる。例えば、図1Aに示すWTRU102gは、セルラベースの無線技術を採
用することができる基地局114aと、IEEE802無線技術を採用することができる
基地局114cと通信するように構成されることができる。
【0034】
図1Aには示されていないが、ユーザ機器は、ゲートウェイへの有線接続を行うことが
できることが理解されよう。ゲートウェイは、レジデンシャルゲートウェイ(RG)であ
ってもよい。RGは、コアネットワーク106/107/109への接続を提供すること
ができる。本明細書に含まれる概念の多くは、ネットワークに接続するために有線接続を
使用するWTRUおよびUEであるUEにも等しく適用されることができることが理解さ
れよう。例えば、無線インターフェース115、116、117および115c/116
c/117cに適用される概念は、有線接続にも同様に適用することができる。
【0035】
図1Bは、例示的なRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。
上述したように、RAN103は、UTRA無線技術を使用して、エアインターフェース
115を介してWTRU102a、102b、および102cと通信することができる。
RAN103はまた、コアネットワーク106と通信することができる。図1Bに示すよ
うに、RAN103は、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102
b、および102cと通信するための1つ以上のトランシーバをそれぞれ含むことができ
るノードB140a、140b、および140cを含むことができる。ノードB140a
、140b、および140cは、それぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)に
関連付けられることができる。RAN103はまた、RNC142a、142bを含むこ
とができる。RAN103は、任意の数のノードBおよび無線ネットワークコントローラ
(RNC)を含むことができることが理解されよう。
【0036】
図1Bに示すように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信すること
ができる。さらに、ノードB140cは、RNC142bと通信することができる。ノー
ドB140a,140b,および140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれ
のRNC142aおよび142bと通信することができる。RNC142aおよび142
bは、Iurインターフェースを介して互いに通信することができる。RNC142aお
よび142bのそれぞれは、接続されているそれぞれのノードB140a、140b、お
よび140cを制御するように構成されることができる。さらに、RNC142aおよび
142bのそれぞれは、外部ループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケット
スケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、デー
タ暗号化などの他の機能を実行またはサポートするように構成されてもよい。
【0037】
図1Bに示すコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モ
バイル交換センタ(MSC)146、サービス提供GPRSサポートノード(SGSN)
148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含む
ことができる。前述の要素のそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されて
いるが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティテ
ィによって所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。
【0038】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介してコアネットワ
ーク106内のMSC146に接続されてもよい。MSC146は、MGW144に接続
されることができる。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b
、および102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN
108などの回線交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに
提供することができる。
【0039】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介してコアネッ
トワーク106内のSGSN148に接続されることもできる。SGSN148は、GG
SN150に接続されることができる。SGSN148およびGGSN150は、WTR
U102a、102b、および102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするた
めに、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU102a、1
02b、および102cに提供することができる。
【0040】
コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有および/または
運用される他の有線または無線ネットワークを含むことができる他のネットワーク112
に接続されることができる。
【0041】
図1Cは、例示的なRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。
上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102
a、102b、および102cと通信するためにE-UTRA無線技術を採用することが
できる。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信することができる。
【0042】
RAN104は、eノードB160a、160b、および160cを含むことができる
が、RAN104は、任意の数のeノードBを含むことができることが理解されよう。e
ノードB160a、160b、および160cは、それぞれ、エアインターフェース11
6を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するための1つ以上のト
ランシーバを含むことができる。例えば、eノードB160a、160b、および160
cは、MIMO技術を実装することができる。したがって、eノードB160aは、例え
ば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102
aから無線信号を受信することができる。
【0043】
eノードB160a、160b、および160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず
)に関連付けられることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリン
クおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように
構成されることができる。図1Cに図示されるように、eノードB160a、160b、
および160cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
【0044】
図1Cに示すコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)16
2と、サービングゲートウェイ164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲート
ウェイ166とを含むことができる。前述の要素のそれぞれは、コアネットワーク107
の一部として示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレ
ータ以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことが理解されよ
う。
【0045】
MME162は、SIインターフェースを介してRAN104内のeノードB160a
、160b、および160cのそれぞれに接続されることができ、制御ノードとして機能
することができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、および10
2cのユーザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、10
2b、および102cの初期アタッチ中の特定のサービングゲートウェイの選択などを担
うことができる。MME162はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの
他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン
機能を提供することができる。
【0046】
サービングゲートウェイ164は、SIインターフェースを介してRAN104内のe
ノードB160a、160b、および160cのそれぞれに接続されることができる。サ
ービングゲートウェイ164は、一般に、WTRU102a、102b、および102c
との間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービング
ゲートウェイ164はまた、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンを固定するこ
と、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、および102cに利用可能であ
るときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、および102cの
コンテキストを管理および記憶することなどの他の機能を実行してもよい。
【0047】
サービングゲートウェイ164はまた、PDNゲートウェイ166に接続されることが
でき、PDNゲートウェイは、WTRU102a、102b、102c、およびIP対応
デバイス間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネット
ワークへのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することがで
きる。
【0048】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例
えば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、および102cと従来
の地上通信装置との間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換網への
アクセスをWTRU102a、102b、および102cに提供することができる。例え
ば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のイン
ターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステ
ム(IMS)サーバ)を含むか、またはそれと通信することができる。さらに、コアネッ
トワーク107は、WTRU102a、102b、および102cに、他のサービスプロ
バイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むこ
とができるネットワーク112へのアクセスを提供することができる。
【0049】
図1Dは、例示的なRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。
RAN105は、NR無線技術を使用して、エアインターフェース117を介してWTR
U102aおよび102bと通信することができる。RAN105はまた、コアネットワ
ーク109と通信することができる。非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)
199は、エアインターフェース198を介してWTRU102cと通信するために非3
GPP無線技術を採用することができる。N3IWF199はまた、コアネットワーク1
09と通信してもよい。
【0050】
RAN105は、gノードB180aおよび180bを含むことができる。RAN10
5は、任意の数のgノードBを含むことができることが理解されよう。gノードB180
aおよび180bは、それぞれ、エアインターフェース117を介してWTRU102a
および102bと通信するための1つ以上のトランシーバを含むことができる。統合アク
セスおよびバックホール接続が使用される場合、WTRUとgノードBとの間で同じエア
インターフェースが使用されてもよく、これは、1つまたは複数のgNBを介したコアネ
ットワーク109であってもよい。gノードB180aおよび180bは、MIMO、M
U-MIMO、および/またはデジタルビームフォーミング技術を実装することができる
。したがって、gノードB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU1
02aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。R
AN105は、例えばeノードBのようなその他のタイプの基地局を適用することができ
ることを理解されたい。RAN105は、2つ以上のタイプの基地局を使用することがで
きることも理解されよう。例えば、RANは、eノードBおよびgノードBを使用するこ
とができる。
【0051】
N3IWF199は、非3GPPアクセスポイント180cを含むことができる。N3
IWF199は、任意の数の非3GPPアクセスポイントを含むことができることが理解
されよう。非3GPPアクセスポイント180cは、エアインターフェース198を介し
てWTRU102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含むことができる。非3
GPPアクセスポイント180cは、エアインターフェース198を介してWTRU10
2cと通信するために802.11プロトコルを使用することができる。
【0052】
gノードB180aおよび180bのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付け
られてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/または
ダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されることが
できる。図1Dに示すように、gノードB180aおよび180bは、例えばXnインタ
ーフェースを介して互いに通信することができる。
【0053】
図1Dに示すコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク(5GC)であっても
よい。コアネットワーク109は、無線アクセスネットワークによって相互接続された顧
客に多数の通信サービスを提供することができる。コアネットワーク109は、コアネッ
トワークの機能を実行するいくつかのエンティティを含む。本明細書で使用される場合、
「コアネットワークエンティティ」または「ネットワーク機能」という用語は、コアネッ
トワークの1つ以上の機能を実行する任意のエンティティを指す。そのようなコアネット
ワークエンティティは、図1Gに示されるシステム90などの、無線および/またはネッ
トワーク通信のために構成された装置またはコンピュータシステムのメモリに記憶され、
そのプロセッサ上で実行されるコンピュータ実行可能命令(ソフトウェア)の形態で実装
される論理エンティティとすることができることが理解される。
【0054】
図1Dの例では、5Gコアネットワーク109は、アクセスおよびモビリティ管理機能
(AMF)172、セッション管理機能(SMF)174、ユーザプレーン機能(UPF
)176aおよび176b、ユーザデータ管理機能(UDM)197、認証サーバ機能(
AUSF)190、ネットワーク露出機能(NEF)196、ポリシー制御機能(PCF
)184、非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)199、ユーザデータリポ
ジトリ(UDR)178を含むことができる。前述の要素のそれぞれは、5Gコアネット
ワーク109の一部として示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネット
ワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいこと
が理解されよう。5Gコアネットワークは、これらの要素の全てから構成されなくてもよ
く、追加の要素から構成されてもよく、これらの要素のそれぞれの複数のインスタンスか
ら構成されてもよいことも理解されよう。図1Dは、ネットワーク機能が互いに直接接続
することを示しているが、それらは、直径ルーティングエージェントまたはメッセージバ
スなどのルーティングエージェントを介して通信することができることを理解されたい。
【0055】
図1Dの例では、ネットワーク機能間の接続は、インターフェースのセットまたは基準
点を介して達成される。ネットワーク機能は、他のネットワーク機能またはサービスによ
って起動される、または呼び出されるサービスのセットとしてモデル化、説明、または実
装されることができることが理解されよう。ネットワーク機能サービスの呼び出しは、ネ
ットワーク機能間の直接接続、メッセージバス上のメッセージングの交換、ソフトウェア
機能の呼び出しなどを介して達成されることができる。
【0056】
AMF172は、N2インターフェースを介してRAN105に接続されてもよく、制
御ノードとして機能してもよい。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、到達可
能性管理、アクセス認証、アクセス認可を担うことができる。
【0057】
AMFは、N2インターフェースを介してRAN105にユーザプレーントンネル構成
情報を転送する役割を果たすことができる。AMF172は、N11インターフェースを
介してSMFからユーザプレーントンネル構成情報を受信することができる。AMF17
2は、一般に、N1インターフェースを介してWTRU102a、102b、および10
2cとの間でNASパケットをルーティングおよび転送することができる。N1インター
フェースは、図1Dには示されていない。
【0058】
SMF174は、N11インターフェースを介してAMF172に接続されてもよい。
同様に、SMFは、N7インターフェースを介してPCF184に接続され、N4インタ
ーフェースを介してUPF176aおよび176bに接続されてもよい。SMF174は
、制御ノードとして機能することができる。例えば、SMF174は、セッション管理、
WTRU102a、102b、および102cのIPアドレス割り当て、UPF176a
およびUPF176bにおけるトラフィックステアリング規則の管理および構成、ならび
にAMF172へのダウンリンクデータ通知の生成を担うことができる。
【0059】
UPF176aおよびUPF176bは、WTRU102a、102b、および102
cと他のデバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケッ
トデータネットワーク(PDN)へのアクセスをWTRU102a、102b、および1
02cに提供することができる。UPF176aおよびUPF176bはまた、他のタイ
プのパケットデータネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、および1
02cに提供することができる。例えば、他のネットワーク112は、イーサネットネッ
トワークまたはデータのパケットを交換する任意のタイプのネットワークであってもよい
。UPF176aおよびUPF176bは、N4インターフェースを介してSMF174
からトラフィックステアリング規則を受信することができる。UPF176aおよびUP
F176bは、パケットデータネットワークをN6インターフェースと接続することによ
って、またはN9インターフェースを介して互いにおよび他のUPFと接続することによ
って、パケットデータネットワークへのアクセスを提供することができる。パケットデー
タネットワークへのアクセスを提供することに加えて、UPF176は、パケットルーテ
ィングおよび転送、ポリシー規則施行、ユーザプレーントラフィックのサービス品質処理
、ダウンリンクパケットバッファリングを担うことができる。
【0060】
AMF172はまた、例えばN2インターフェースを介してN3IWF199に接続さ
れてもよい。N3IWFは、例えば、3GPPによって定義されていない無線インターフ
ェース技術を介して、WTRU102cと5Gコアネットワーク170との間の接続を容
易にする。AMFは、RAN105と相互作用するのと同じまたは同様の方法でN3IW
F199と相互作用することができる。
【0061】
PCF184は、N7インターフェースを介してSMF174に接続され、N15イン
ターフェースを介してAMF172に接続され、N5インターフェースを介してアプリケ
ーション機能(AF)188に接続されることができる。
【0062】
N15およびN5インターフェースは、図1Dには示されていない。PCF184は、
AMF172およびSMF174などの制御プレーンノードにポリシー規則を提供するこ
とができ、制御プレーンノードがこれらの規則を実施することを可能にする。PCF18
4は、WTRU102a、102b、および102cのためにポリシーをAMF172に
送信することができ、その結果、AMFは、N1インターフェースを介してポリシーをW
TRU102a、102b、および102cに配信することができる。次いで、ポリシー
は、WTRU102a、102b、および102cにおいて実施または適用されることが
できる。
【0063】
UDR178は、認証資格情報およびサブスクリプション情報のリポジトリとして機能
することができる。UDRは、ネットワーク機能に接続することができ、その結果、ネッ
トワーク機能は、リポジトリ内にあるデータを追加、読み取り、および変更することがで
きる。例えば、UDR178は、N36インターフェースを介してPCF184に接続す
ることができる。同様に、UDR178は、N37インターフェースを介してNEF19
6に接続することができ、UDR178は、N35インターフェースを介してUDM19
7に接続することができる。
【0064】
UDM197は、UDR178と他のネットワーク機能との間のインターフェースとし
て機能することができる。UDM197は、ネットワーク機能にUDR178のアクセス
を認可することができる。例えば、UDM197は、N8インターフェースを介してAM
F172に接続することができ、UDM197は、N10インターフェースを介してSM
F174に接続することができる。同様に、UDM197は、N13インターフェースを
介してAUSF190に接続することができる。UDR178およびUDM197は、緊
密に統合されてもよい。
【0065】
AUSF190は、認証関連動作を実行し、N13インターフェースを介してUDM1
78に接続し、N12インターフェースを介してAMF172に接続する。
【0066】
NEF196は、5Gコアネットワーク109内の能力およびサービスをアプリケーシ
ョン機能(AF)188に公開する。公開は、N33 APIインターフェース上で行わ
れてもよい。NEFは、N33インターフェースを介してAF188に接続することがで
き、5Gコアネットワーク109の能力およびサービスを公開するために他のネットワー
ク機能に接続することができる。
【0067】
アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109内のネットワーク機能と
対話することができる。アプリケーション機能188とネットワーク機能との間の対話は
、直接インターフェースを介して行われてもよく、NEF196を介して行われてもよい
。アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109の一部とみなされてもよ
く、または5Gコアネットワーク109の外部にあってもよく、モバイルネットワークオ
ペレータとのビジネス関係を有する企業によって展開されてもよい。
【0068】
ネットワークスライシングは、オペレータのエアインターフェースの背後にある1つ以
上の「仮想」コアネットワークをサポートするためにモバイルネットワークオペレータに
よって使用されることができるメカニズムである。これは、単一のRANにわたって実行
される異なるRANまたは異なるサービスタイプをサポートするために、コアネットワー
クを1つ以上の仮想ネットワークに「スライシング」することを含む。ネットワークスラ
イシングは、オペレータが、例えば、機能、性能、および分離の分野において多様な要件
を要求する異なる市場シナリオに最適化された解決策を提供するようにカスタマイズされ
たネットワークを形成することを可能にする。
【0069】
3GPPは、ネットワークスライシングをサポートするように5Gコアネットワークを
設計している。ネットワークスライシングは、非常に多様で、時には極端な要件を要求す
る多様な5Gユースケースのセット(例えば、大規模なIoT、クリティカルな通信、V
2X、および高度なモバイルブロードバンド)をサポートするためにネットワークオペレ
ータが使用することができる優れたツールである。ネットワークスライシング技術を使用
しなければ、各ユースケースが独自の特定のセットの性能、スケーラビリティ、および可
用性要件を有する場合、ネットワークアーキテクチャは、より広い範囲のユースケースの
ニーズを効率的にサポートするのに十分な柔軟性およびスケーラブルではない可能性が高
い。さらに、新たなネットワークサービスの導入をより効率的にする必要がある。
【0070】
再び図1Dを参照すると、ネットワークスライシングシナリオでは、WTRU102a
、102b、または102cは、N1インターフェースを介してAMF172に接続する
ことができる。AMFは、論理的に1つ以上のスライスの一部とすることができる。AM
Fは、WTRU102a、102b、または102cと、1つ以上のUPF176aおよ
び176b、SMF174、ならびに他のネットワーク機能との接続または通信を調整す
ることができる。UPF176aおよび176b、SMF174、ならびに他のネットワ
ーク機能のそれぞれは、同じスライスまたは異なるスライスの一部とすることができる。
それらが異なるスライスの一部である場合、それらは、異なるコンピューティングリソー
ス、セキュリティ資格情報などを利用することができるという意味で互いに分離されるこ
とができる。
【0071】
コアネットワーク109は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例
えば、コアネットワーク109は、5Gコアネットワーク109とPSTN108との間
のインターフェースとして機能するIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバな
どのIPゲートウェイを含むか、またはそれと通信することができる。例えば、コアネッ
トワーク109は、ショートメッセージサービスを介した通信を容易にするショートメッ
セージサービス(SMS)サービスセンタを含むか、またはそれと通信することができる
。例えば、5Gコアネットワーク109は、WTRU102a、102b、および102
cとサーバまたはアプリケーション機能188との間の非IPデータパケットの交換を容
易にすることができる。さらに、コアネットワーク170は、他のサービスプロバイダに
よって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むことができ
るネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、および102cに提
供することができる。
【0072】
本明細書に記載され、図1A図1C図1D、および図1Eに示されたコアネットワ
ークエンティティは、特定の既存の3GPP仕様においてそれらのエンティティに与えら
れた名前によって識別されるが、将来、それらのエンティティおよび機能は、他の名前に
よって識別されてもよく、特定のエンティティまたは機能は、将来の3GPP NR仕様
を含む、3GPPによって公開される将来の仕様において組み合わされてもよいことが理
解される。したがって、図1A図1B図1C図1D、および図1Eに記載および図
示された特定のネットワークエンティティおよび機能は、例としてのみ提供されており、
本明細書に開示および特許請求される主題は、現在定義されているか将来定義されるかに
かかわらず、任意の同様の通信システムで実施または実装されることができることが理解
される。
【0073】
図1Eは、本明細書に記載のシステム、方法、装置を使用することができる例示的な通
信システム111を示している。通信システム111は、無線送受信ユニット(WTRU
)A、B、C、D、E、F、基地局gNB121、V2Xサーバ124、ならびに路側ユ
ニット(RSU)123aおよび123bを含むことができる。実際には、本明細書に提
示された概念は、任意の数のWTRU、基地局gNB、V2Xネットワーク、および/ま
たは他のネットワーク要素に適用されることができる。1つまたはいくつかまたは全ての
WTRU A、B、C、D、E、およびFは、アクセスネットワークカバレッジ122の
範囲外であってもよい。WTRU A、B、およびCは、V2Xグループを形成し、その
中でWTRU Aは、グループリードであり、WTRU BおよびCは、グループメンバ
である。WTRU A、B、C、D、E、Fは、それらがアクセスネットワークカバレッ
ジ下にある場合、gNB121を介してUuインターフェース129bを介して互いに通
信することができる(図1Eのネットワークカバレッジ下にはBおよびFのみが示されて
いる)。WTRU A、B、C、D、E、Fは、アクセスネットワークカバレッジ(例え
ば、A、C、WTRU A、B、C、D、E、Fは、互いに通信することができ、Dおよ
びEは、図1Eのネットワークカバレッジから外れて示されている)の下または外にある
場合、サイドリンク(PCSまたはNRPCS)インターフェース125a、125b、
128を介して互いに直接通信することができる。
【0074】
WTRU A、B、C、D、E、およびFは、車両ネットワーク(V2N)126また
はサイドリンクインターフェース125bを介してRSU123aまたは123bと通信
することができる。WTRU A、B、C、D、E、およびFは、車両対基盤(V2I)
インターフェース127を介してV2Xサーバ124と通信することができる。WTRU
A、B、C、D、E、およびFは、車両対個人(V2P)インターフェース128を介
して別のUEと通信することができる。
【0075】
図1Fは、図1A図1B図1C図1D、または図1EのWTRU102などの、
本明細書に記載のシステム、方法、および装置にかかる無線通信および動作のために構成
されることができる例示的な装置またはデバイスWTRU102のブロック図である。図
1Fに示されるように、例示的なWTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ1
20、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、デ
ィスプレイ/タッチパッド/インジケータ128、非リムーバブルメモリ130、リムー
バブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、
および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、前述の要素の任意の
サブコンビネーションを含むことができることが理解されよう。
【0076】
また、基地局114aおよび114b、および/または、限定されないが、とりわけ、
トランシーバステーション(BTS)、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイン
ト(AP)、ホームノードB、発展型ホームノードB(eノードB)、ホーム発展型ノー
ドB(HeNB)、ホーム発展型ノードBゲートウェイ、次世代ノードB(gノードB)
、およびプロキシノードなどの基地局114aおよび114bが表すことができるノード
は、図1Fに示されて本明細書に記載される要素の一部または全てを含むことができる。
【0077】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル
信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つ以上
のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(
ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイ
プの集積回路(IC)、ステートマシンなどとすることができる。プロセッサ118は、
信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102が無線
環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。プロセッサ1
18は、トランシーバ120に結合されてもよく、トランシーバは、送信/受信要素12
2に結合されてもよい。図1Fは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別個の
構成要素として示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッ
ケージまたはチップに一体化されてもよいことが理解されよう。
【0078】
UEの送信/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介し
て基地局(例えば、図1Aの基地局114a)に信号を送信するか、またはエアインター
フェース115d/116d/117dを介して別のUEから信号を受信するように構成
されることができる。例えば、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または
受信するように構成されたアンテナであってもよい。送信/受信要素122は、例えば、
IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/
検出器であってもよい。送信/受信要素122は、RF信号および光信号の双方を送信お
よび受信するように構成されることができる。送信/受信要素122は、無線信号または
有線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されることができ
ることが理解されよう。
【0079】
さらに、送信/受信要素122は、単一の要素として図1Fに示されているが、WTR
U102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、W
TRU102は、MIMO技術を採用することができる。したがって、WTRU102は
、エアインターフェース115/116/117を介して無線信号を送受信するための2
つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0080】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信
/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されることができる。上
述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって
、トランシーバ120は、WTRU102が複数のRAT、例えばNRおよびIEEE8
02.11またはNRおよびE-UTRAを介して通信することを可能にするための、ま
たは異なるRRH、TRP、RSU、もしくはノードへの複数のビームを介して同じRA
Tと通信することを可能にするための複数のトランシーバを含むことができる。WTRU
102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、お
よび/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶ディスプ
レイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレ
イユニット)に結合されてもよく、それらからユーザ入力データを受信してもよい。プロ
セッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/ま
たはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128にユーザデータを出力することが
できる。さらに、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリム
ーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリから情報にアクセスし、そこに
データを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他の種類
のメモリ記憶装置を含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュ
ール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなど
を含むことができる。プロセッサ118は、クラウドまたはエッジコンピューティングプ
ラットフォームまたはホームコンピュータ(図示せず)でホストされるサーバ上など、W
TRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、メモリにデー
タを記憶することができる。
【0081】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の
他の構成要素に電力を分配および/または制御するように構成されることができる。電源
134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切な装置であってもよい。例
えば、電源134は、1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
【0082】
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度
および緯度)を提供するように構成されることができるGPSチップセット136に結合
されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、W
TRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェー
ス115/116/117を介して位置情報を受信し、および/または2つ以上の近くの
基地局から受信される信号のタイミングに基づいてその位置を判定することができる。W
TRU102は、任意の適切な位置判定方法によって位置情報を取得することができるこ
とが理解されよう。
【0083】
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合されることができ、他の周辺機
器は、追加の特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続を提供する1つ以上のソ
フトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機
器138は、加速度計、バイオメトリクス(例えば、指紋)センサ、eコンパス、衛星ト
ランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(US
B)ポートまたは他の相互接続インターフェース、振動装置、テレビトランシーバ、ハン
ズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラ
ジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュ
ール、インターネットブラウザなどの様々なセンサを含むことができる。
【0084】
WTRU102は、センサ、家庭用電化製品、スマートウォッチまたはスマート衣類な
どのウェアラブルデバイス、医療またはeヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドロー
ン、自動車、トラック、電車、または飛行機などの車両などの他の装置またはデバイスに
含まれてもよい。WTRU102は、周辺機器138のうちの1つを含むことができる相
互接続インターフェースなどの1つ以上の相互接続インターフェースを介して、そのよう
な装置またはデバイスの他の構成要素、モジュール、またはシステムに接続することがで
きる。
【0085】
図1Gは、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109
、PSTN108、インターネット110、他のネットワーク112、またはネットワー
クサービス113内の特定のノードまたは機能エンティティなど、図1A図1C図1
D、および図1Eに示す通信ネットワークの1つ以上の装置が具現化されることができる
例示的なコンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシス
テム90は、コンピュータまたはサーバを備えることができ、主にコンピュータ可読命令
によって制御することができ、コンピュータ可読命令は、そのようなソフトウェアが記憶
またはアクセスされる場所にかかわらず、または手段にかかわらず、ソフトウェアの形態
であってもよい。そのようなコンピュータ可読命令は、コンピューティングシステム90
に動作を行わせるために、プロセッサ91内で実行されることができる。プロセッサ91
は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(D
SP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つ以上のマイクロプロセッ
サ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィー
ルドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC
)、ステートマシンなどとすることができる。プロセッサ91は、信号符号化、データ処
理、電力制御、入力/出力処理、および/またはコンピューティングシステム90が通信
ネットワーク内で動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。コ
プロセッサ81は、追加の機能を実行するか、またはプロセッサ91を支援することがで
きる、メインプロセッサ91とは異なる任意選択のプロセッサである。プロセッサ91お
よび/またはコプロセッサ81は、本明細書に開示された方法および装置に関連するデー
タを受信、生成、および処理することができる。
【0086】
動作中、プロセッサ91は、命令をフェッチし、復号し、実行し、コンピューティング
システムの主データ転送経路であるシステムバス80を介して他のリソースとの間で情報
を転送する。そのようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内の構成要素
を接続し、データ交換のための媒体を画定する。システムバス80は、典型的には、デー
タを送るためのデータ線と、アドレスを送るためのアドレス線と、割り込みを送り、シス
テムバスを動作させるための制御線とを含む。そのようなシステムバス80の例は、PC
I(周辺コンポーネント相互接続)バスである。
【0087】
システムバス80に結合されたメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82およ
び読み出し専用メモリ(ROM)93を含む。そのようなメモリは、情報の記憶および検
索を可能にする回路を含む。ROM93は、一般に、容易に変更することができない記憶
データを含む。RAM82に記憶されたデータは、プロセッサ91または他のハードウェ
アデバイスによって読み取られ、または変更されることができる。RAM82および/ま
たはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御されることができ
る。メモリコントローラ92は、命令が実行されるときに仮想アドレスを物理アドレスに
変換するアドレス変換機能を提供することができる。メモリコントローラ92はまた、シ
ステム内のプロセスを分離し、システムプロセスをユーザプロセスから分離するメモリ保
護機能を提供することができる。したがって、第1のモードで動作するプログラムは、そ
れ自体のプロセス仮想アドレス空間によってマッピングされたメモリのみにアクセスする
ことができる。プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想ア
ドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
【0088】
さらに、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からプリンタ94、キー
ボード84、マウス95、およびディスクドライブ85などの周辺機器に命令を通信する
役割を果たす周辺機器コントローラ83を含むことができる。
【0089】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューテ
ィングシステム90によって生成された視覚的出力を表示するために使用される。そのよ
うな視覚的出力は、テキスト、グラフィック、アニメーション化されたグラフィック、お
よびビデオを含むことができる。視覚的出力は、グラフィカルユーザインターフェース(
GUI)の形態で提供されてもよい。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディス
プレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパ
ネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装されることができる。ディスプレイコント
ローラ96は、ディスプレイ86に送られる映像信号を生成するために必要な電子部品を
含む。
【0090】
さらに、コンピューティングシステム90は、コンピューティングシステム90がそれ
らのネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信することを可能にするため
に、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PST
N108、インターネット110、WTRU102、または図1A図1B図1C、図
1D、および図1Eの他のネットワーク112などの外部通信ネットワークまたはデバイ
スにコンピューティングシステム90を接続するために使用されることができる、例えば
無線または有線ネットワークアダプタ97などの通信回路を含むことができる。通信回路
は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書に記載の特定の装置、ノー
ド、または機能エンティティの送信および受信ステップを実行するために使用されること
ができる。
【0091】
本明細書に記載の装置、システム、方法、およびプロセスのいずれかまたは全ては、コ
ンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコ
ード)の形態で具体化されてもよく、この命令は、プロセッサ118または91などのプ
ロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載のシステム、方法、およ
びプロセスを実行および/または実施させることが理解される。具体的には、本明細書に
記載されたステップ、動作、または機能のいずれかは、無線および/または有線ネットワ
ーク通信のために構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサ上で実
行される、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装されることができる。コン
ピュータ可読記憶媒体は、情報を記憶するための任意の非一時的(例えば、有形または物
理的)方法または技術で実施される揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し
不可能な媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は信号を含まない。コンピ
ュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他の
メモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク
記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置
、または所望の情報を記憶するために使用されることができ、コンピューティングシステ
ムによってアクセスされることができる任意の他の有形もしくは物理的媒体を含むが、こ
れらに限定されない。
【0092】
(詳細な説明)
本開示は、UEが、ネットワークがユーザを認証し、ネットワークがユーザをUEのサ
ブスクリプションとリンクさせることを要求させる特定のイベントを検出するように構成
される構成に関する。これは、ネットワークがUEに更新された構成済みNSSAIを提
供することをもたらすことができる。ここで、更新された構成済みNSSAI内の各NS
SAIは、1つ以上のユーザ識別子に関連付けられている。
【0093】
本開示はまた、ユーザがUEのサブスクリプションにリンクされると、UEが、新たな
要求されたNSSAIを送信し、新たな許可済みNSSAIを受信することを決定するこ
とができ、新たな要求されたNSSAIおよび許可済みNSSAI内のS-NSSAIが
ユーザ識別子に関連付けられる方法を説明する。
【0094】
本開示はまた、ユーザIDをポリシー情報と関連付ける効率的な方法を説明する。ユー
ザ識別は、PSIおよびURSPポリシーのフォーマットおよび内容をほとんど変更せず
におくことができ、ユーザアクティビティ、関連付け、またはリンクの変更により、ネッ
トワークがUEに新たなPSIを送信する必要がなくなるように、PSIに関連付けられ
ることができる。
【0095】
本開示はまた、どのイベントがUEにネットワークから更新されたPSI/ユーザ関連
付け情報を要求させるかを説明する。
【0096】
(加入識別子)
3GPPシステムでは、IMSI(国際モバイル加入者識別)は、加入識別子である。
IMSIは、3つのフィールドからなる。
MCC(モバイル国コード)MNC(モバイルネットワークコード)
MSIN(モバイル加入識別番号)
IMSIは、SUPIの一種である。
【0097】
(デバイス識別子)
3GPPシステムでは、IMEI(国際モバイル機器識別子)は、UEを識別するため
に使用されるデバイス識別子である。
【0098】
IEEE802システムでは、MAC(メディアアクセスコントロール)アドレスは、
ネットワークインターフェースコントローラを識別するために使用されるデバイス識別子
である。
【0099】
(ユーザ識別子、ユーザプロファイルおよびサブスクリプション)
3GPPは、既存のサブスクリプション認証に加えてユーザ中心認証層をサポートする
ために、3GPPをどのように拡張すべきか検討している。この研究の結果は、参考文献
[1]に記載されている。
【0100】
この研究では、3GPPシステムが同じUEを使用して異なるユーザにカスタマイズさ
れたサービスを提供する方法、3GPPサブスクリプションを有するゲートウェイの背後
にあるデバイスのユーザを識別する方法(ただし、専用の3GPPサブスクリプションを
有するデバイスなし)、および非3GPPアクセスを介して3GPPサービスにアクセス
するサブスクリプションにリンクされているユーザ識別子を使用する方法を評価した。
【0101】
3GPPシステムにおけるユーザ識別は、ユーザと、ユーザに関連付けられたモバイル
ネットワークオペレータ(MNO)とを識別しなければならない。MNOは、ユーザとの
取引関係を有し、ユーザ要求の認証および認可を担い、ユーザに関連付けられた情報レコ
ードを維持する役割を担う。
【0102】
3GPPユーザ識別は、少なくとも2つのエンティティ(すなわち、ユーザおよびMN
O)を識別するため、2つのフィールドを有することができる。例えば、これは、「ユー
ザ名@mno名」としてフォーマットされることができ、識別子のユーザ名部分は、ユー
ザ識別に分解される英数字文字列とすることができる。
【0103】
3GPPユーザ識別の異なるフォーマットが存在することができる。例えば、外部フォ
ーマットは、5GCの外部にあるインターフェース上で使用されてもよく、内部フォーマ
ットは、5GCの内部にあるインターフェース上で使用されてもよい。
【0104】
異なるタイプの3GPPユーザ識別も存在することができる。1つのタイプの3GPP
ユーザ識別は、人(例えば、名前またはエイリアス)を識別することができる。別のタイ
プの3GPPユーザ識別は、非3GPPデバイスを識別することができる。例えば、アプ
リケーション識別子は、スマートウォッチを識別する。5GCは、ユーザプロファイルが
UE内のユーザに関する詳細を含むことができ、UEサブスクリプションがUEのユーザ
のユーザIDを含むことができることを認識することができる様々なユーザのユーザプロ
ファイルを維持することが予想される。ユーザプロファイルは、ユーザプロファイルとサ
ブスクリプションとの間に多くの関係があり得るサブスクリプションとリンクされること
ができる。ユーザIDは、ユーザプロファイルへのUE/ユーザサブスクリプションの間
のキーとして動作することができる。リンク動作は、ユーザプロファイルまたはサブスク
リプションを作成/更新する管理者または第三者などのネットワーク内のイベントに基づ
くことができる。ユーザプロファイルがサブスクリプションにリンクされているという事
実は、ユーザがサブスクリプションに関連付けられたUEを使用してシステムにアクセス
することができるという5GCにおける指示である。
【0105】
ユーザIDは、ユーザが登録されているシステムに基づいて異なることができる。
【0106】
(登録、構成更新、およびPDUセッション関連手順)
5G登録、PDUセッション確立、およびサービス要求手順は、PDUセッションをア
クティブ化、再アクティブ化、および非アクティブ化するために使用される。表2は、こ
れら3つの手順および構成更新手順に関する情報を示している。
【0107】
【表2】
【0108】
(5GC認証手順)
5G UE認証手順は、参考文献[6]のセクション5.2.10.2.3に記載され
ている。手順の写しが図2に示される。AMFは、UEのSUPI(すなわち、IMSI
)を使用して、UE登録中にNausf_UEAuthentication_Auth
enticate手順を呼び出してUEを認証することができる。
【0109】
(ネットワークスライスの識別)
ネットワークスライスは、S-NSSAI(単一ネットワークスライス選択支援情報)
によって識別される。S-NSSAIは、スライス/サービスタイプ(SST)とスライ
ス区別器(SD)とから構成される。
【0110】
NSSAIは、S-NSSAIの集合である。3つのタイプのNSSAIがある。
【0111】
構成済みNSSAIは、UE上で構成されたNSSAIであり、UEが使用することが
できるS-NSSAIのリストを含む。UEは、PLMNごとに異なる構成済みNSSA
Iを有することができる。
【0112】
構成は、構成済みNSSAIをHPLMN構成済みNSSAIにどのようにマッピング
するかについての命令を含むことができる。
【0113】
要求されたNSSAIは、登録時にUEによってネットワークに提供される。ネットワ
ークは、それを使用して、どのネットワークノードがUEにサービスを提供するべきか、
およびUEがどのネットワークスライスに接続することを許可されるべきかを判定する。
【0114】
登録の完了時に、ネットワークは、UEに許可されたNSSAIを提供する。許可され
たNSSAIは、UEがアクセスを許可されているS-NSSAI(すなわち、スライス
)のリストである。
【0115】
(PDUセッション)
PDUセッションは、S-NSSAIおよびDNNに関連付けられる。
【0116】
ネットワークに送信されたPDUセッション確立要求において、UEは、PDUセッシ
ョン識別子を提供するものとする。PDUセッションIDは、UEごとに固有であり、U
EのPDUセッションの1つを固有に識別するために使用される識別子である。異なるP
LMNが2つのアクセスに使用される場合、3GPPアクセスと非3GPPアクセスとの
間のハンドオーバをサポートするために、PDUセッションIDがUDMに記憶されるも
のとする。
【0117】
(URSP規則)
URSP(UEルート選択ポリシー)規則は、発信トラフィックをどのようにルーティ
ングするかを決定するためにUEによって使用されるポリシーである。トラフィックは、
確立されたPDUセッションにルーティングされることができ、PDUセッションの外部
の非3GPPアクセスにオフロードされることができ、または新たなPDUセッションの
確立をトリガすることができる。規則は、5GCのPCFによってUEに提供される。
【0118】
URSP規則は、2つの主要部分を有する。トラフィック記述子部分は、規則が適用さ
れるトラフィックを判定するためにUEによって使用される。トラフィック記述子と一致
するデータをルーティングするために使用されることができるルート(すなわち、S-N
SSAI、DNN、アクセスタイプなど)の記述を含むルート選択記述子(RSD)部分
【0119】
UEはまた、トラフィックをどのように処理するかを決定するために使用されることが
できるローカル優先度を有することができる。ローカル優先度は、URSPよりも優先さ
れる。
【0120】
(UEポリシー情報の編成)
UEのサブスクリプションのポリシー情報部分は、ポリシーセットエントリ300(例
えば、図3)としてUDRに編成される。ポリシーセットエントリは、1つ以上のPSI
からなる。各PSIは、0以上のANDSPおよび/またはURSPポリシーからなる。
これは、参考文献[5]に記載されており、図7に示されている。
【0121】
図7は、ポリシー情報がUEにどのように記憶されるかの表現とみなすこともできる。
ネットワークは、PSI粒度でポリシー情報をUEに送信する。換言すれば、単一のPS
Iは、ネットワークがUEに送信することができる最小量のポリシー情報であり、UEが
拒否することができる最小量のポリシー情報である。PSIは、僅か1つのANDSP規
則または1つのURSP規則を含むことができる。
【0122】
(拡張可能認証プロトコル(EAP))
EAPは、認証方法ではなく、特定の認証方法を実施するために使用されることができ
る共通の認証フレームワークである。換言すれば、EAPは、ピア、認証部、および認証
サーバが、どの認証方法が使用されるかをネゴシエートすることを可能にするプロトコル
である。次に、選択された認証方法がEAPプロトコルの内部で実行される。
【0123】
EAPは、RFC 3748[9]で定義されている。[9]は、EAPパケットフォ
ーマット、手順、ならびに所望の認証メカニズムのネゴシエーションなどの基本機能を記
述する。図4は、基本EAPアーキテクチャ400のブロック図を示している。EAPは
、半径または直径プロトコルを使用することができる。
【0124】
認証メカニズムをEAPとして記述するだけでは十分ではないことに留意されたい。基
本的な認証方法は、常に存在する。IETFによって定義された多くのEAP方法がある
【0125】
この文書は、例えば、選択されたEAP方法が、UMTS-AKAに基づいて、RFC
4187[10]で定義されているEAP-AKAであると仮定する。しかしながら、
この文書に提示されている概念は、選択されたEAP認証方法に関係なく使用されること
ができる。
【0126】
(スライス固有の認証および認可)
5Gシステムのリリース16において、3GPPは、スライス固有の認証および認可を
サポートするための手順を追加することに同意した。この手順は、UEが特定のスライス
(すなわち、S-NSSAI)に登録しようとするときに、ネットワークがUEとのEA
Pベースの手順を開始することを可能にする。EAPベースの認証手順は、スライスにア
クセスすることを許可されるために、UEがユーザIDおよび関連するネットワーク資格
情報を提供することに基づく。新たな手順は、参考文献[7]および[8]に記載されて
おり、図5に示されている。図5は、参考文献[8]からコピーされている。
【0127】
(PDUセッション確立中のDN-AAAサーバによる二次認可/認証)
PDUセッション確立認証/認可は、PDUセッション確立中にSMFによって任意に
トリガされ、DN-AAAサーバが5GCに位置し、直接到達可能である場合、UPFを
介して透過的に、またはUPFを介さずにDN-AAAサーバによって直接実行される。
図10は、参考文献[6]からコピーされており、PDUセッション確立中のDN-AA
Aサーバによる認証/認可のための手順を示している。
【0128】
(PDUセッション確立および変更)
(非ローミングおよびローカルブレイクアウトによるローミングにおけるDE要求された
PDUセッション確立。)
図11は、非ローミングケースおよびローカルブレイクアウトによるローミングケース
におけるPDUセッション確立プロセスを示す参考文献[6]からコピーされている。こ
の手順は、新たなPDUセッションを確立するためにUEによって使用される。
【0129】
(UEまたはネットワークが要求したPDUセッション変更(非ローミングおよびローカ
ルブレイクアウトによるローミング))
UEまたはネットワークによって要求されたPDUセッション変更手順(非ローミング
およびローカルブレイクアウトシナリオによるローミング)が図12に示される。図12
は、参考文献[6]からコピーされている。この手順は、PDUセッションを変更するた
めにUEまたはネットワークによって使用される。
【0130】
(QoSフロー)
QoSフローは、PDUセッションにおけるQoS区別の最も細かい粒度である。Qo
SフローID(QFI)は、5Gシステム内のQoSフローを識別するために使用される
。PDUセッション内の同じQFIを有するユーザプレーントラフィックは、同じトラフ
ィック転送処理(例えば、スケジューリング、許可閾値)を受信する。SGS内で、Qo
Sフローは、SMFによって制御され、PDUセッション確立手順を介して事前構成また
は確立されることができる。
【0131】
任意のQoSフローは、以下によって特徴付けられる:
・N2基準点を介してAMFを介してSMFによってANに提供されるか、またはAN
内で事前構成されたQoSプロファイル;
・1つ以上のQoS規則、および任意に、これらのQoS規則に関連付けられたQoS
フローレベルのQoSパラメータであって、SMFによってN1基準点にわたってAMF
を介してUEに提供されることができる、および/または反射型QoS制御を適用するこ
とによってUEによって導出されることができるQoSパラメータ;および
・SMFによってUPFに提供される1つ以上のULおよびDL PDR。
【0132】
(QoSプロファイル)
各QoSフローについて、QoSプロファイルは、以下のQoSパラメータを含むもの
とする:
・5G QoS識別子(5QI);および
・割り当ておよび保持優先度(ARP)。
【0133】
各非GBR QoSフローのみについて、QoSプロファイルは、以下のQoSパラメ
ータも含むことができる:
・反射型QoS属性(RQA)。
【0134】
各GBR QoSフローのみについて、QoSプロファイルは、以下のQoSパラメー
タも含むものとする:
・保証フロービットレート(GFBR)-ULおよびDL;および
・最大フロービットレート(MFBR)-ULおよびDL;および
・GBR QoSフローのみの場合、QoSプロファイルは、以下のQoSパラメータ
のうちの1つ以上も含むことができる:
・通知制御:
・最大パケット損失率-ULおよびDL。
【0135】
各QoSプロファイルは、QoSプロファイル自体に含まれない1つの対応するQoS
フロー識別子(QFI)を有する。
【0136】
(QoS規則)
(シグナリングされたQoS規則)
UEは、QoS規則に基づいて、ULユーザプレーントラフィックの分類およびマーキ
ング、すなわち、QoSフローへのULトラフィックの関連付けを実行する。QoS規則
は、UEに明示的に提供されてもよく(すなわち、PDUセッション確立/変更手順を使
用して明示的にシグナリングされたQoS規則)、UEにおいて事前構成されてもよく、
または反射型QoSを適用することによってUEによって暗黙的に導出されてもよい。
【0137】
QoS規則は、以下を含む:
a)QoS規則がデフォルトQoS規則であるかどうかの指示;
b)関連付けられたQoSフローのQoSフロー識別子(QFI);
c)QoS規則識別子(QRI);
d)任意のパケットフィルタセット;および
e)優先度値。
【0138】
明示的にシグナリングされたQoS規則は、PDUセッション内で固有であり、SMF
によって生成されるQoS規則識別子を含む。同じQoSフロー、すなわち同じQFIに
関連付けられた2つ以上のQoS規則が存在することができる。
【0139】
デフォルトQoS規則は、PDUセッション確立ごとにUEに送信される必要があり、
QoSフローに関連付けられる。
【0140】
非構造化タイプPDUセッションの場合、デフォルトQoS規則は、パケットフィルタ
セットを含まず、この場合、デフォルトQoS規則は、PDUセッション内の全てのパケ
ットの処理を定義する。
【0141】
(導出されたQoS規則)
導出されたQoS規則は、IPv4、IPv6、IPv4v6またはイーサネットPD
UセッションタイプのPDUセッションにのみ適用可能である。
【0142】
UEにおける反射型QoSは、PDUセッションを介して受信されたDLユーザデータ
パケットに基づいて、PDUセッションに関連付けられた導出されたQoS規則を作成す
る。
【0143】
導出された各QoS規則は、以下を含む:
a)QoSフロー識別子(QFI);
b)UL方向のためのパケットフィルタ;および
c)80(十進数)の優先度値。
注:ネットワーク側では、対応するQoS規則は、70から99(十進数)の範囲の異
なる優先度値と関連付けられることができる。
【0144】
PDUセッション内では、以下のとおりである:
a)所与のQFIに関連付けられた0個、1つまたは複数の導出されたQoS規則が存
在することができる。および
b)UL方向の所与のパケットフィルタに関連付けられた最大1つの導出されたQoS
規則が存在することができる。
【0145】
UEによってQoS規則が導出されると、UEはタイマ(T3583)を開始し、タイ
マが満了すると規則を削除する。次いで、UEは、UEが規則を有しないDLパケットを
次に受信したときに、新たな規則を作成するようにトリガされる。
【0146】
(QoS規則の構造)
QoS規則情報要素の目的は、UEによって使用されるべきQoS規則のセットを示す
ことであり、各QoS規則は、3GPP TS 24.501[11]に記載されている
ようなパラメータのセットである。
【0147】
QoS規則情報要素は、最小長が7オクテットのタイプ6情報要素である。情報要素の
最大長は65538オクテットである。
【0148】
QoS規則情報要素1300は、図13に示すように符号化され、QoS規則1400
は、以下の図14に示されている。
【0149】
(QoSフローマッピング)
SMFは、新たなQoSフローにQFIを割り当て、PCC規則およびPCFによって
提供される他の情報からそのQoSプロファイル、対応するUPF命令およびQoS規則
を導出する。
【0150】
各SDFについて、適用可能な場合、SMFは、以下の原理にしたがって明示的にシグ
ナリングされたQoS規則を生成し、それを加算演算と共にUEに提供する:
・固有の(PDUセッション用の)QoS規則識別子が割り当てられる;
・QoS規則内のQFIは、PCC規則がバインドされているQoSフローのQFIに
設定される;
・QoS規則のパケットフィルタセットは、PCC規則のUL SDFフィルタおよび
任意にDL SDFフィルタから生成される(ただし、UEにシグナリングされるための
指示を有するSDFフィルタからのみ);
・QoS規則優先度値は、QoS規則が生成されるPCC規則の優先度値に設定される

・動的に割り当てられたQFIについて、QoSフローレベルのQoSパラメータ(例
えば、5QI、GFBR、MFBR、平均化窓、TS 24.501[11]を参照)が
、QoSフローに関連付けられたQoS規則に加えてUEにシグナリングされる。
【0151】
ULにおいて、以下のとおりである:
・タイプIPまたはイーサネットのPDUセッションの場合、UEは、一致するQoS
規則(すなわち、そのパケットフィルタがULパケットと一致する)が見つかるまで、Q
oS規則の優先度値に基づいて、QoS規則内のパケットフィルタセット内のULパケッ
トフィルタに対してULパケットを評価する。
・一致するQoS規則が見つからない場合、UEは、ULデータパケットを破棄するも
のとする。
・非構造化タイプのPDUセッションの場合、デフォルトQoS規則は、パケットフィ
ルタセットを含まず、全てのULパケットを許可する。
・UEは、対応する一致するQoS規則内のQFIを使用して、ULパケットをQoS
フローにバインディングする。
・UEは、記憶されたQoS規則を使用して、ULユーザプレーントラフィックとQo
Sフローとの間のマッピングを決定する。
・UEは、一致するパケットフィルタを含むQoS規則のQFIでUL PDUをマー
クし、(R)ANによって提供されるマッピングに基づいてQoSフローの対応するアク
セス固有のリソースを使用してUL PDUを送信する。
【0152】
(課題の言及)
参考文献[1]、3GPP TR 22.904は、3GPPシステムがUEのユーザ
を識別することが有利であるであろうユースケースを記載している。
【0153】
参考文献[1]の1つのユースケースは、2人の子供であるLucyとLinusが時
々母親のUEを使用するシナリオを記載している。ネットワークが、誰がUEを使用して
いるかに応じて異なるサービスをUEに提供するように、LucyまたはLinusがい
つUEを使用しているかをネットワークが認識することができるように、3GPPシステ
ムを拡張することが望ましい。例えば、ネットワークは、LucyまたはLinusがU
Eを使用しているときにウェブフィルタリングを提供することができる。さらにまた、ネ
ットワークは、ユーザごとに異なる時間制限を適用することができる。このシナリオは、
ネットワークが各ユーザのプロファイルを維持し、プロファイルが、ユーザがネットワー
クにアクセスするためにどのUEを使用することができ、各ユーザがどのサービスにアク
セスすることを許可されているかに関する情報(すなわち、サブスクリプション)を含む
ことを意味する。さらに、それは、各ユーザが、異なるQoSを要求または要求すること
ができるデバイス内の異なるアプリケーションまたはサービス(例えば、ゲーム、ビデオ
ストリーミングなど)を使用することができ、異なるユーザが異なるユーザエクスペリエ
ンスを望むことができ、または異なるユーザがMNOとの同意に基づいて異なるユーザエ
クスペリエンスを受ける権利を得ることができることを意味する。
【0154】
上述したユースケースは、ネットワークスライスを含むサービスへのアクセスを許可す
るときに、ネットワークが、誰がUEを使用しているかを考慮すべきであることを明らか
にする。
【0155】
さらにまた、説明したシナリオに基づいて、参考文献[1]は、3GPPシステムが、
ユーザのユーザIDを有するQoSパラメータなどのユーザ固有のサービス設定およびパ
ラメータを保存することができることを示唆している。
【0156】
URSP規則は、所与のタイプのアプリケーショントラフィックにどのネットワークス
ライスおよびPDUセッションおよびデータネットワークを使用すべきかに関する情報を
用いてUEを構成するために使用される。本開示で対処される問題の1つは、UEのユー
ザを考慮するまたは織り込むためにURSP規則がどのように拡張されることができるか
である。さらにまた、本開示は、誰がUEを使用しているか、または使用することができ
るかに基づいて、UEのURSP規則がいつどのように更新されるかに対処する。
【0157】
このセクションで前述したユースケースに戻ると、UEを使用している人が動的に変化
し得ることも明らかである。例えば、Lucyは、ウェブをサーフィンし終えたときにハ
ンドセットをテーブル上に置くことができ、Linusは、後でデバイスをピックアップ
してゲームを開始することができる。このシナリオは、ネットワークがユーザの変更があ
るときを検出することができる必要があり、UEのユーザがUE上のユーザのアカウント
を非アクティブ化および一時停止、すなわち一時的に非アクティブ化することができる必
要があることを明らかにする。ユーザの変更がある場合、ネットワークはまた、UEがア
クセスすることができるサービスを変更することができる必要がある。ユーザの変更があ
ったときにUEがどのサービスにアクセスすることができるかに関して、本開示は、変更
がUEの構成されて許可されたNSSAIにどのように影響するかを調べる。
【0158】
前述のユースケースでは、LucyおよびLinusは、異なるユーザアカウントおよ
びユーザIDを使用することができる。したがって、LucyおよびLinusは、異な
るユーザアカウントにログインし、異なるQoS要件を有することができる異なるアプリ
ケーションを開始することができる。また、ユーザは、カスタムQoSに加入し、加入し
たサービスに対してMNOを補償することができることにも留意されたい。各ユーザがU
Eにおいて適切なサービス品質を体験するためには、QoS規則が、おそらくユーザのプ
ロファイル内にあるユーザのIDとリンクまたは記憶され、UEに送信されなければなら
ない。したがって、ネットワークは、UEがいくつかの規則を関連付けることができるよ
うに、UEにおいてQoS規則を構成することができる必要がある。ネットワークが「ユ
ーザ認識」するシナリオでは、ネットワークは、ユーザがもはやUEからネットワークに
アクセスすることを許可されていないと判定する場合があり得る。例えば、これは、Lu
cyおよびLinusの母親がネットワークオペレータを呼び出し、特定の場所、時刻な
どでのみUEを使用することが許可されるようにそれらの許可を終了または変更する場合
に起こり得る。そのようなシナリオでは、ネットワークは、UE上のユーザのアカウント
を非アクティブ化または一時停止、すなわち一時的に非アクティブ化することができる必
要がある。
【0159】
本明細書で前述したように、ユーザIDは、一貫性のないサイズを有することができる
。より長い名前を絶えず無線で送信すると、無線シグナリングリソースの量が増加する可
能性がある。したがって、最適な計算のために一貫したサイズのIEを有するユーザID
を表すことが望ましい場合がある。
【0160】
(概要)
Rel-I 7では、3GPPは、どのユーザデータプレーントラフィックが関連付け
られているかを認識するために5Gシステムを拡張する方法を研究している。本開示は、
以下の態様に焦点を合わせている:
ネットワークが、ユーザ/ユーザIDに基づいてQoS規則IEのトラフィック拡張を
生成したユーザ(毛細管デバイス、アプリケーション、または人)に基づいてデータをル
ーティングするために使用されるポリシーまたはルートを使用してUEを構成し、結果と
して得られるユーザ固有のQoS規則をUEに配信する方法。
【0161】
本開示は、ネットワークがユーザを認証し、ネットワークがユーザをUEの加入とリン
クさせることをUEに要求させる特定のイベントをUEがどのように検出することができ
るかを概説する。これは、ネットワークがUEに更新された構成済みNSSAIを提供す
ることをもたらすことができる。ここで、更新された構成済みNSSAI内の各S NS
SAIは、1つ以上のユーザ識別子に関連付けられている。
【0162】
本開示は、さらに、ユーザがUEのサブスクリプションにリンクされると、UEが、新
たな要求されたNSSAIを送信し、新たな許可済みNSSAIを受信することを決定す
ることができ、新たな要求されたNSSAIおよび許可済みNSSAI内のS-NSSA
Iがユーザ識別子と関連付けられる方法を説明する。
【0163】
UEが、UEに関連付けられたユーザによってアクセスされることができるネットワー
クスライスに接続されると、UEは、どのトラフィックを各スライスにルーティングすべ
きかを判定する必要がある。本開示はまた、UEがトラフィックを担うユーザに基づいて
異なるポリシーを適用することができるように、ネットワークがユーザ識別に関連付けら
れたURSPポリシーをUEにどのように提供することができるかについても説明する。
具体的には、本開示は、ユーザIDをポリシー情報と関連付ける効率的な方法を提案する
。ユーザ識別は、PSIおよびURSPポリシーのフォーマットおよび内容をほとんど変
更せずにおくことができ、ユーザアクティビティ、関連付け、またはリンクの変更により
、ネットワークがUEに新たなPSIを送信する必要がなくなるように、PSIに関連付
けられることができる。本開示はまた、どのイベントがUEにネットワークから更新され
たPSI/ユーザ関連付け情報を要求させるかを説明する。
【0164】
さらにまた、本開示は、新たなユーザ中心QoS規則(UCQR)について説明し、U
CQRをNAS情報要素にどのように符号化することができるかについて説明し、新たな
情報要素をUEに配信するためにどの手順を拡張することができるかについて説明し、U
Eがユーザトラフィックをユーザ中心QoS規則にどのように関連付けることができるか
について説明する。
【0165】
本開示は、情報要素サイズを低減するために、ネットワークによってユーザIDエイリ
アスを割り当て、UEに提供し、UEとネットワークとの間の後続のメッセージ交換にお
いてどのように使用することができるかを説明する。
【0166】
(詳細な説明)
本開示は、新たなユーザがUEに関連付けられている(またはもはやUEに関連付けら
れていない)ことをネットワークがどのように検出するか、ユーザ関連付けの変更があっ
たときにどのサービスがUEに利用可能であるかを知るためにネットワークがUEをどの
ように再構成するか、およびユーザが関連付けられているときにネットワークがサービス
にアクセスすることを許可することをUEがどのように要求するかに焦点を当てる。
【0167】
セクション1は、ユーザがUEにログオンおよびログアウトするとき、ならびにユーザ
がUEとリンクされているときおよびリンクされていないときに、UEの構成されたNS
SAIがどのように影響を受けるかについて説明する。
【0168】
セクション2は、ユーザがUEにログオンおよびオフするとき、ならびにユーザがUE
とリンクされているときおよびリンクされていないときに、UEの許可済みNSSAIが
どのように更新されることができるかを説明する。
【0169】
セクション3は、URSP規則、またはURSP規則に関連付けられた情報が、どのユ
ーザがURSP規則を評価させているトラフィックを生成したかを考慮するために更新さ
れることができる方法について説明する。
【0170】
セクション4は、提案されたユーザ中心QoS規則(UCQR)の構造、およびユーザ
中心QoS規則をUEに送信するために使用されることができる新たな情報要素について
説明する。
【0171】
セクション5は、UCQRがUEに配信される、PDUセッション確立などの様々な3
GPP手順について説明する。
【0172】
(1.ユーザイベント中の構成済みNSSAIの処理)
UEがPLMNにおいてアクセスすることができるサービスのセット(すなわち、スラ
イス)は、構成済みNSSAIと呼ばれる。構成済みNSSAIは、登録および構成更新
手順中にUEに提供される。3GPPシステムが「ユーザ認識」になるように拡張されて
いる場合、3GPPシステムは、どのユーザがUEを使用しているか、またはどのユーザ
がUEを使用することができるかに基づいて、UEの構成済みNSSAIを変更する必要
があり得る。
【0173】
5GCは、ユーザプロファイルがサブスクリプションとリンクされることができること
を認識することができる様々なユーザについてのユーザプロファイルを維持することが予
想される。リンク動作は、ユーザプロファイルまたはサブスクリプションを更新する管理
者または第三者などのネットワーク内のイベントに基づくことができる。ユーザプロファ
イルがサブスクリプションにリンクされているという事実は、ユーザがサブスクリプショ
ンに関連付けられたUEを使用してシステムにアクセスすることができるという5GCに
おける指示である。ユーザプロファイルがサブスクリプションとリンクされると、ネット
ワークは、UEに構成を送信することができる。
【0174】
上述したようにメッセージを更新する。構成更新メッセージは、ユーザがサブスクリプ
ションにリンクされていることをUEに示すように拡張されてもよい。さらにまた、構成
更新メッセージは、どのユーザがサブスクリプションにリンクされているかに基づいて更
新された構成済みNSSAIを含むことができる。例えば、各ユーザに別々の構成済みN
SSAIが提供されてもよく、ユーザに関連付けられていないトラフィックに構成済みN
SSAIが提供されてもよく、全てのユーザに関連付けられたトラフィックに構成済みN
SSAIが提供されてもよく、または単一の構成済みNSSAIが提供されてもよく、構
成済みNSSAI内の各S-NSSAIにユーザ識別が関連付けられてもよい。
【0175】
場合によっては、リンク動作は、UEに対してローカルなイベントに基づくことができ
る。
【0176】
例えば、ユーザは、UE上のGUIにアクセスし、UEの加入とリンクすることを要求
することができる。ユーザによるGUIの呼び出しは、ネットワークに要求を送信するよ
うにUEをトリガすることができ、要求は、ユーザが認証される認証手順をトリガするこ
とができる。要求は、ユーザ識別を含む登録更新メッセージなどのNAS要求であっても
よい。登録更新メッセージは、ユーザが認証される別個のEAPベースの認証手順をトリ
ガすることができる。EAP認証手順は、GUIと対話することができる。例えば、EA
P認証手順は、パスワードまたは他の検証情報を要求および受信するGUIをもたらすこ
とができる。GUIの例が図9に示され、以下に説明される。ユーザが認証に成功した場
合、ネットワークは、UEにUE構成更新(UCU)メッセージを送信することができる
。UCUメッセージは、ユーザが認証されたという指示と、ユーザが現在サブスクリプシ
ョンとリンクされているという事実に基づいて更新された構成済みNSSAIとを含むこ
とができる。UCUメッセージはまた、新たな許可済みNSSAIをUEに提供すること
ができる。許可済みNSSAIのフォーマットは、ネットワークが、どのユーザが許可済
みNSSAIを用いて各S-NSSAIにアクセスすることを許可されているかをUEに
示すことを可能にするように拡張されることができる。この手順は、図6のステップ7に
示されている。
【0177】
図6の手順は、ユーザが現在UEに関連付けられていることをUEがネットワークにど
のように示すことができるかを示す。この手順は、ユーザがもはやUEにログインしてい
ないことをネットワークへ示すために、UEによって同様に使用されることができる。当
然ながら、認証手順はスキップされてもよいが、イベントは、依然として、UEの構成済
みおよび/または許可済みNSSAIを更新するネットワークをもたらすことができる。
UEからネットワークへの指示は、ユーザがUEの加入からリンク解除されるべきである
ことを示すことができるか、または、ユーザがもはや存在しないが、ユーザのプロファイ
ルがUEの加入とリンクされたままとすることができることをネットワークへ示すことが
できる。ユーザがサブスクリプションにリンクされたままであるべきであることをUEが
示すかどうかは、GUIからの入力に依存することができる。例えば、GUIは、ユーザ
がもはやUEと関連付けられることを望まないこと、またはユーザがもはやサブスクリプ
ションと関連付けられることを望まないこと(すなわち、非リンク)をUEに示すために
使用されることができる。ユーザがもはやUEと関連付けられるべきではないこと、また
はユーザがもはやサブスクリプションとリンクされていないことをUEが示す場合、ネッ
トワークは、ユーザがもはやUEを使用していない、またはUEのサブスクリプションと
リンクされていないという事実を考慮して更新される新たな構成済みNSSAIをUEに
提供することができる。
【0178】
図6の手順は、ネットワークがUEにユーザ識別子を関連付けることをUEがどのよう
に要求し、その結果、ネットワークがUEに新たな構成済みNSSAIを送信するかを示
す。新たな構成済みNSSAIは、ユーザが現在UEのサブスクリプションにリンクされ
ているために以前にUEのNSSAIになかったS-NSSAIを含む。新たな構成済み
NSSAIはまた、ユーザが現在UEのサブスクリプションにリンクされているために、
以前にUEのNSSAIにあった特定のS-NSSAIをもはや含まなくてもよい。
【0179】
1.図6のステップ1において、UEのローカルイベントは、新たなユーザがUEに関
連付けられる必要があるとUEに判定させる。ローカルイベントの例は、GUI(すなわ
ち、ウェブブラウザ、アプリケーションなど)に新たなユーザ名を入力する人、および他
のデバイスがブルートゥースまたはWi-Fiを介してUEとペアリング、接続、または
通信した後に別のデバイスからユーザ識別を受信するUEを含む。イベントはまた、UE
がユーザ識別子を用いてパスワードまたは資格情報を受信することを含んでもよい。UE
は、入力または受信された情報に基づいて、3GPPシステムに送信されるユーザIDお
よび関連資格情報を導出することができる。
2.図6のステップ2において、UEは、UEのサブスクリプションにユーザ識別子を
関連付けることを望むことを示すために、登録更新要求をAMFに送信する。要求は、ユ
ーザIDを含む。
3.図6のステップ3において、UEは、UDMにリンク更新要求を送信する。要求は
、UEのSUPIおよびユーザのユーザIDを示す。UDMは、UEのサブスクリプショ
ンが記憶されているリポジトリであるUDRと、ユーザのプロファイルが記憶されている
リポジトリとにアクセスする。UEのサブスクリプションおよびユーザのプロファイル情
報が、リンクが許可されていることを示す場合、UDMは、ユーザIDがUEのサブスク
リプションとリンクされることができることをUEに応答する。
4.任意に、図6のステップ4において、AUSFは、ユーザを認証するためにUEと
の認証手順を実行することができる。AUSFとUEとの間のメッセージは、AMFを介
してUEのNASレイヤとの間で送信される。認証手順は、UEが、ステップ1において
GUIを介して受信されたパスワードまたはパスワードのハッシュをAUSFに送信する
ことを含んでもよい。
5.図6のステップ5において、AMFは、UEに登録応答を送信する。
a.ステップ4の認証手順が実行された場合、応答は、ユーザIDがUEのサブスクリ
プションにリンクされているか否かをUEに示す。ユーザIDがリンクされなかったこと
を応答が示す場合、応答は、失敗原因(例えば、認証失敗もしくは認識されていないユー
ザIDもしくはユーザによって許可されていないリンクまたは加入者によって許可されて
いないリンク)を示す原因コードを含む。リンクが成功した場合、登録応答は、新たな構
成済みNSSAIを含むことができる。新たな構成済みNSSAIは、ユーザIDに関連
付けられることができるS-NSSAIを含むことができる。フローは、ここで停止する

b.ステップ4の認証手順が実行されなかった場合、応答は、UEのサブスクリプショ
ンにリンクするユーザIDの認可が保留中であることをUEに示す。フローは、ステップ
6に続く。
6.図6のステップ6において、UEは、ネットワークとの認証手順を実行する。この
手順は、EAPベースとすることができ、上述したネットワークスライス固有の認証およ
び認可手順に類似することができる。認証手順は、UEがステップ1においてGUIを介
して受信したパスワードまたはパスワードのハッシュをネットワークに送信することを含
んでもよく、またはUEがユーザにパスワードを入力するように促すことを含んでもよい

7.図6のステップ7において、AMFは、UEに構成更新要求を送信し、メッセージ
は、新たな構成済みNSSAIを含む。新たな構成済みNSSAIは、ユーザIDに関連
付けられることができるS NSSAIを含むことができる。UEは、成功したかどうか
の指示を用いて構成更新に応答する。
【0180】
図6に記載された手順は、UEのNASレイヤがネットワークに登録要求を送信するこ
とを含むことに留意されたい。あるいは、ネットワークに要求を送信するために、他のN
ASメッセージが使用されてもよい。
【0181】
(2.許可済みNSSAIの処理)
ユーザがネットワークとの認証に成功すると、UEは、異なるNSSAIへのアクセス
を許可されるように要求することができる。ユーザ認証または新たなユーザIDで更新さ
れた構成済みNSSAIの受信が成功すると、UEは、登録更新メッセージを送信するよ
うにトリガすることができる。登録更新メッセージは、ユーザIDに基づいて更新された
要求されたNSSAIをネットワークに提供することができる。要求されたNSSAIの
フォーマットは、UEが、どのユーザが各S-NSSAIへのアクセスを許可されること
を望むかをネットワークに示すことを可能にするように更新されることができる。ネット
ワークは、ユーザのプロファイルを使用して、ユーザがどのS-NSSAIにアクセスす
ることを許可されるべきかをチェックし、この情報を使用して許可済みNSSAIをUE
に送信することができる。許可済みNSSAIのフォーマットは、どのユーザが各S-N
SSAIにアクセスすることを許可されているかをUEに示すことができる。この手順が
図7に示される。
1.図7のステップ1において、UEのローカルイベントは、UEに、ネットワークに
新たな要求されたNSSAIを送信すべきであると判定させる。ローカルイベントの例は
図6の手順の完了を含む。すなわち、ユーザIDに関連付けられた新たな構成済みNS
SAIの受信である。ローカルイベントの他の例は、他のデバイスがブルートゥースまた
はWi-Fiを介してUEとペアリング、接続、または通信した後に、異なるユーザがU
Eをロック解除し、UEにログインし、アプリケーショントラフィックを生成することを
含む。
2.図7のステップ2において、UEは、ネットワークに登録更新要求を送信する。要
求は、NSSAI内の各S-NSSAIが1つ以上のユーザIDに関連付けられているか
どうかを示し、さらに、どのユーザIDが各S-NSSAIに関連付けられているかを示
すために更新された要求されたNSSAIを含む。UEは、いくつかのS-NSSAIが
特定のユーザIDに関連付けられておらず、代わりにサブスクリプションに関連付けられ
ていることを示すことができる。ユーザIDがS-NSSAIに関連付けられるように指
示されていない場合、ネットワークは、UEがS-NSSAIをUEのサブスクリプショ
ンにのみ関連付けることを望むことをこの指示として解釈することができる。
3.図7のステップ3において、AMFは、UEのサブスクリプションおよびステップ
1において示されたユーザのプロファイルに問い合わせて、UEがアクセスを許可される
ことができるS-NSSAIを判定する。このステップは、複数のクエリ、例えば、デー
タ鍵がUEのSUPIである、UEのサブスクライブされたS-NSSAIを取得するた
めのUDMクエリと、データ鍵がユーザのIDである、ユーザのサブスクライブされたS
-NSSAIを取得するためのUDMクエリとから構成されてもよい。
4.図7のステップ4において、AMFは、許可済みNSSAIでUEに応答する。メ
ッセージは、各S-NSSAIがUEのサブスクリプションとリンクされているユーザと
関連付けられることができるかどうかをUEにさらに示す。例えば、メッセージは、UE
から各S-NSSAIにアクセスすることができるユーザIDのリストを提供することが
できる。メッセージはまた、UEからの各S-NSSAIへのアクセスを禁止されている
ユーザIDのリストを提供してもよい。メッセージはまた、特定のS-NSSAIがUE
のサブスクリプションにのみ関連付けられることができるか、または任意のユーザに関連
付けられることができることを示すことができる。S-NSSAIがUEのサブスクリプ
ションにのみ関連付けられることができることを示す結果は、UEと関連付けられたスラ
イスとの間で交換されるトラフィックがUEのサブスクリプションおよびユーザに課金さ
れることであることに留意されたい。
【0182】
(3.アプリケーショントラフィックの処理)
上述したように、アプリケーションがトラフィックを生成すると、UEは、どのURS
P規則がトラフィックに関連付けられるべきかを判定するために、トラフィックをURS
P規則のトラフィック記述子と比較する。一致する規則が見つかった場合、UEは、トラ
フィックがどのルート(例えば、DNNおよびS-NSSAI)を取るべきかを判定する
ために、規則のRSDをさらに評価する。
【0183】
URSP規則内のトラフィック記述子は、ユーザIDフィールドを含むように更新され
ることができる。
【0184】
UEは、この新たなフィールドを使用して、規則が、ユーザIDフィールドに示される
ユーザIDのうちの1つによって生成されたトラフィックにのみ適用されることを認識す
ることができる。URSP規則に関連付けられたユーザIDがない場合、UEは、ユーザ
に関連付けられていないトラフィックにのみ規則を適用すると解釈することができる。し
かしながら、この手法は、UEのURSP規則の評価を複雑にする可能性がある。ユーザ
がURSP規則に一致しないトラフィックを生成すると、複雑さが高まる可能性がある。
【0185】
このシナリオが発生すると、match-all URSP規則が、通常、トラフィッ
クに適用される。しかしながら、match-all URSP規則内の一部のRSDは
、UEによってアクセスされることが許可されるが、関連付けられたユーザによってアク
セスされないスライスを含む場合がある。したがって、UEは、ルートがユーザにとって
有効な選択であるかどうかをチェックする必要がある。
【0186】
URSP規則のプロビジョニングおよび評価を処理するための別の手法は、ネットワー
クが、各ユーザに関連付けられるURSP規則の個別のセットおよびUEに関連付けられ
ることができるURSP規則のセット(すなわち、特定のユーザなし)をプロビジョニン
グすることができるようにシステムを拡張することである。しかしながら、この手法の欠
点は、ネットワークがデバイスに向けてより多くのデータおよびシグナリングを送信する
必要があり得ることである(例えば、一部のユーザおよびUEによって使用されるURS
P規則は、非常に類似していてもよく、または同一であってもよい)。
【0187】
UEとネットワークとの間で必要とされるデータおよびシグナリングの量をいくらか低
減することができる別の手法は、ネットワークがUEに2セットのURSP規則を提供す
ることができることである。1つのセットは、特定のユーザに関連付けられていなくても
よく、第2のセットは、ユーザ識別子を含んでいてもよい。しかしながら、この手法は、
match-all URSP規則内の一部のRSDが、評価中のトラフィックを生成し
たユーザではなく、1人のユーザによってアクセスされることを許可されたスライスを含
む可能性があるという事実に依然として悩まされる。したがって、UEは、ルートがユー
ザにとって有効な選択であるかどうかをチェックする必要がある。
【0188】
RSDのフォーマットはまた、ユーザIDを含むように更新されることもできるが、こ
れはまた、UEがトラフィックがURSP規則に一致することを検出して、いずれのルー
トもユーザに適用することができないことを見つけるという意味でURSP評価を複雑に
する。その後、UEは、一致が見つかるまで他のURSP規則をチェックしなければなら
ず、現在のURSP評価規則は、全て一致規則を適用することができないことを指示する
【0189】
好ましい手法は、ユーザIDを含むようにURSP規則を変更せず、代わりに、どのユ
ーザが各URSP規則に関連付けられているかをネットワークがUEに示すことを可能に
することとすることができる。この手法の1つの利点は、新たなユーザがUEに関連付け
られるときにURSP規則をUEに送信する必要がなく、新たなユーザがUEに関連付け
られるときにURSP規則を変更する必要がないことである。代わりに、ネットワークは
、各URSP規則にどのユーザが関連付けられているか、またはもはや関連付けられてい
ないかをUEに単に伝えることができる。したがって、UEに送信される必要がある情報
の量は少なくなる。あるいは、PSIは、ユーザ識別に関連付けられることができる。ネ
ットワークがUEにPSIを提供するとき、PSIが特定のユーザIDに関連付けられて
いるかまたはUEに関連付けられているかをUEに示すこともできる。UEがどのPSI
がUEにインストールされているか(すなわち、登録中)をネットワークに示すとき、U
Eはまた、各PSIに関連付けられていると考えるユーザIDを示すことができる。PS
IがどのユーザIDにも関連付けられていないことをネットワークが示す場合、UEは、
PSIがどのユーザにも関連付けられていないトラフィックに使用されるべきであると仮
定することができる。あるいは、PSIは、URSP規則およびユーザIDを含むように
更新されてもよい。ユーザIDは、PSI内の全てのURSP規則に関連付けられる。次
いで、PSIに含まれるURSP規則を更新することなく、ネットワークがPSIに含ま
れるユーザIDを更新することができるように、NAS手順が更新されることができる。
【0190】
図8は、UEのポリシーセットエントリが6つのPSIを含み、UEが3人の異なるユ
ーザ(ユーザA、B、C)に関連付けられているシナリオ800を示している。PSI#
1内のポリシーは、ユーザAおよびBからのトラフィックに使用される。PSI#2およ
びPSI#3内のポリシーは、ユーザAからのトラフィックにのみ使用される。PSI#
4内のポリシーは、ユーザBからのトラフィックにのみ使用される。PSI#5内のポリ
シーは、どのユーザにも関連付けられていないトラフィック(すなわち、サブスクリプシ
ョンに課金されるトラフィック)にのみ使用される。PSI#6内のポリシーは、全ての
トラフィック(すなわち、サブスクリプションに関連付けられた全てのユーザおよび全て
のトラフィック)に適用されることができる。
【0191】
ポリシーセット関連付け情報は、UEにPSIを送信するために使用されるのと同じN
ASメッセージ(例えば、登録応答、またはUEポリシーコンテナもしくはPSIを含む
任意のNASメッセージ)においてネットワークによってUEに送信されることができる
。ネットワークは、UEに情報をインストールまたは構成するために、この情報をUEに
送信することができる。
【0192】
ポリシーセット関連付け情報は、ネットワークにPSIを送信するために使用されるの
と同じNASメッセージ(例えば、登録要求、またはUEポリシーコンテナもしくはPS
Iを含む任意のNASメッセージ)においてUEからネットワークに送信されることがで
きる。UEは、どの規則、または関連付け情報がUEにインストールまたは構成されてい
るかをネットワークに通知するために、この情報をネットワークに送信することができる
【0193】
ANDSP規則がユーザ識別に関連付けられている場合、UEは、ユーザがUEにログ
インしているとき、UEに関連付けられているとき、またはUE上でトラフィックを生成
しているときにのみポリシーがアクティブであると解釈することができることに留意され
たい。
【0194】
セクション1は、ネットワークにUEの構成済みNSSAIを更新させる可能性がある
様々なイベントについて説明した。これらの同じイベントは、ネットワークに、更新され
たまたは新たなポリシーセットエントリ関連付け情報と共に、UEに新たなまたは更新さ
れたPSIを送信させることができる。新たなまたは更新されたPSIは、UEがどのU
RSP規則がユーザIDに関連付けられているかを知ることができるように、ユーザID
を含むか、またはユーザIDに関連付けられる。
【0195】
(4.ユーザ中心QoS規則(UCQR))
QoS規則識別子(QRI)は、対応するQoS規則とリンクするユーザのプロファイ
ルの一部とすることができる。ユーザプロファイルは、UDRに記憶されることができる
。あるいは、ユーザのQoS規則は、他の何らかのデータベースに記憶されることができ
る。ユーザ中心QoS規則は、UEに送信されることができる。このセクションは、ユー
ザ中心QoS規則をUEに送信するために使用されることができる新たな情報要素につい
て説明する。システムは、PDUセッション確立、登録、UE構成更新などの手順でこの
新たなIEをUEに送信するようにトリガされることができる。これらの手順の改良は、
この書類において後述する。
【0196】
QoS規則IEは、TS 24.501[11]に記載されている。ユーザ中心QoS
規則のために新たなタイプのIEが作成されることができる。新たなIEは、QoS規則
IEに基づいてもよい。新たなIEは、ユーザ中心QoS規則(UCQR)と呼ばれるこ
とができる。UCQR IE(例えば、UCQR IE1500)の構造またはフォーマ
ットが図15に示される。
【0197】
図15では、UCQR IEは、ユーザIDと呼ばれる新たなIEを含むことに留意さ
れたい。ユーザIDのフォーマットは、英数字文字列であってもよく、その長さは変化し
てもよい。ユーザID IEの長さは、文字列の長さをUEに示すために使用されること
ができる。
【0198】
図16は、ユーザ中心QoS規則IE(例えば、UCQR IE1600)が、複数の
ユーザのための規則を搬送するようにさらに拡張されることができる方法を示している。
これは、ユーザ1からユーザmの対応するUCQRを示す。
【0199】
あるいは、ユーザIDの長さは固定長であってもよく、オクテット内で表されてもよい
。UCRQ IEは、複数のユーザID IEが含まれるようにフォーマットされること
ができることを理解されたい。そのため、複数のユーザに適用されるQoS規則は、1つ
のIEでUEに提供することができる。
【0200】
あるいは、ユーザ中心QoS規則をUEに提供するために新たなUCQR IEを作成
する代わりに、既存のQoS規則IEのフォーマットは、ユーザIDを含むように拡張さ
れてもよい。
【0201】
あるいは、ユーザIDを含むように新たなタイプのユーザ中心QoS規則が作成され、
QoS規則IEにおいて搬送されてもよい。
【0202】
さらに別の代替策は、図13のQoS規則IEの構造を拡張して、ユーザIDのQoS
規則へのマッピングを、場合によってはQoS規則IE構造の下部で提供することとする
ことができる。このようにして、既存のフォーマットに対する限られた量の変更のみが達
成されることができる。
【0203】
QoS IEにおけるユーザIDの存在は、QoS規則のセットが対応するユーザID
を有するユーザによって生成されたトラフィックに適用されるべきであるというUEへの
指示とすることができる。
【0204】
(5.ユーザ中心QoS規則の配信および実施)
このセクションは、UCQRがUEに配信されることができる様々な3GPP手順につ
いて説明する。
【0205】
(DE要求されたPDUセッション確立プロセス中のUCQR配信)
図17は、DE要求されたPDUセッション確立プロセスを示している。
【0206】
1.図17のステップ1-UEからAMFへ:ユーザまたはアプリケーションは、ユー
ザIDを有するPDUセッション確立のためにNASメッセージをトリガすることができ
る。UEからネットワークへのメッセージは、NASメッセージ(S-NSSAI、DN
N、PDUセッションID、要求タイプ、古いPDUセッションID、N1 SMコンテ
ナ(PDUセッション確立要求))を含む。メッセージは、1または複数のユーザIDを
含むように強化され得る。ユーザIDは、NAS SMコンテナ(PDUセッション確立
要求)の一部とすることができる。ユーザIDの存在は、識別されたユーザによってPD
Uセッションが使用されることをネットワークに示すことができる。UEがNASメッセ
ージ内の要求に特定のユーザIDを提供しない場合、手順は、TS 23.502 Re
l 16[6]に記載されているPDUセッション確立プロセスに戻ることができ、PD
Uセッションは、UEに関するものであり、UEからのPDUセッションに関与する全て
のユーザに同じQoS規則を適用することができる。
SM PDU DN要求コンテナにはまた、ユーザIDも含まれることができることに
留意されたい。ユーザIDは、DN-AAAサーバとの二次認証および認可に必要とする
ことができる。
2.図17のステップ2-AMFが適切なSMFを選択する。
3.図17のステップ3-AMFからSMFへ:AMFは、Nsmf_PDUセッショ
ン_CreateSMContext要求またはNsmf_PDUセッション_Upda
teSMContext要求のいずれかを呼び出し、UEによって提供されたユーザID
を含む。
4.図17のステップ4-HPLMNの対応するSUPI、DNN、およびS-NSS
AIについてのセッション管理加入データが利用可能でない場合、SMFは、セッション
管理加入データを取得する。識別されたユーザについてユーザプロファイル情報が利用可
能でない場合、SMFは、UDRから情報を取得する。SMFは、Nudm_SDM_G
et(SUPI、ユーザID、セッション管理加入データ、DNN、HPLMNのS-N
SSAI)を呼び出し、この加入データがNudm_SDM_Subscribe(SU
PI、ユーザID、セッション管理加入データ、DNN、HPLMNのS-NSSAI)
を使用して変更された場合に通知されるように加入することができる。
サブスクリプションは、セクション5.2において説明したように、ユーザのプロファ
イルにリンクされることができることに留意されたい。したがって、プロセスNudm_
SDM_Get、Nudm_SDM_Subscribe、Nudr_DM_Query
において、SMFは、ユーザIDに基づいてユーザのプロファイルから情報を要求するこ
とができる。応答は、UDM/UDRに存在するユーザのプロファイルおよびサブスクリ
プション関係から取得されたユーザ中心QoS規則を含むことができる。
UE要求が有効でないと考えられる場合、SMFは、PDUセッションを確立すること
を受け入れないことを決定する。
5.図17のステップ5-SMFからAMFへ:SMFは、ステップ3において受信さ
れた要求に応じて、NSMF_PDUSession_CreateSMContext
応答(原因、SMコンテキストIDまたはN1 SMコンテナ(PDUセッション拒否(
原因)))またはNsmf_PDUSession_UpdateSMContext応
答のいずれかを提供する。
SMFがステップ3においてNsmf_PDUSession_CreateSMCo
ntext要求を受信し、SMFがPDUセッション確立要求を処理することができる場
合、SMFは、SMコンテキストを作成し、SMコンテキストIDを提供することによっ
てAMFに応答する。
この応答は、UDM/UDRを介してユーザプロファイルから取得された情報に基づい
てSMFによって作成されたUCQRを含むことができる。
6.図17のステップ6-任意の二次認証/認可。UCQRは、二次認証および認可が
完了した後にUEに配信されることができる。このプロセスは、セクション5.5.4に
記載されている。
7a.図17のステップ7a-動的PCCがPDUセッションに使用されるべきである
場合、SMFは、TS 23.501[12]の6.3.7.1節に記載されているPC
F選択を実行する。要求タイプが「既存のPDUセッション」または「既存の緊急PDU
セッション」を示す場合、SMFは、PDUセッションに対して既に選択されたPCFを
使用するものとする。
そうでない場合、SMFは、ローカルポリシーを適用することができる。
7b.図17のステップ7b-SMFは、PCFとのSMポリシー関連付けを確立し、
PDUセッションについてのデフォルトPCC規則を取得するために、SMポリシー関連
付け確立手順を実行することができる。GPSIは、SMFで利用可能な場合に含まれる
ものとする。ステップ3の要求タイプが「既存のPDUセッション」を示す場合、SMF
は、SMFによって開始されたSMポリシー関連付け変更手順によって満たされたポリシ
ー制御要求トリガ条件に関する情報を提供することができる。
PCFは、PCC規則を、ユーザサブスクリプションおよび/またはユーザプロファイ
ルと関連付けることができ、ユーザサブスクリプションおよび/またはユーザプロファイ
ルは、ユーザに属するUCQRのQoS規則識別子(QRI)を含むことができる。これ
は、任意に、UCQRに基づいて各ユーザに対してPCC規則を実施することを可能にす
る。
あるいは、PDUセッションが再認証/再認可を必要とする場合、認証および認可が成
功すると、SMFは、新たなUCQRを求めるUDMを要求することができる。
注:ステップ7の目的は、UPFを選択する前にPCC規則を受信することである。P
CC規則がUPF選択のための入力として必要とされない場合、ステップ8の後にステッ
プ7が実行されることができる。
8~10.図17のステップ8~10は、TS 23.502[6]の4.3.2.2
.1-1に対応することができる。
11.図17のステップ11-SMFからAMFへ:AMFは、Namf_Commu
nication_NlN2メッセージトランスファを呼び出す。
Namf_Communication_NlN2メッセージトランスファは、ユーザ
中心QoS規則を含むように拡張されてもよい。ユーザ中心QoS規則は、PDUセッシ
ョン確立受諾メッセージに含まれてもよい。
N2 SM情報は、AMFが(R)ANに転送する情報を搬送する。
N1 SMコンテナは、AMFがUEに提供するPDUセッション確立受諾を含む。
QoSに必要な場合、複数のユーザ中心QoS規則、QoSフローレベルQoSパラメ
ータ
それらのユーザ中心QoS規則およびQoSプロファイルに関連するフローは、N1
SM内およびN2 SM情報内のPDUセッション確立受諾に含まれてもよい。
12.図17のステップ12-(R)ANへのAMF:N2 PDUセッション要求(
N2 SM情報、NASメッセージ(PDUセッションID、N1 SMコンテナ(PD
Uセッション確立受諾))、[CN支援RANパラメータチューニング])。AMFは、
UEをターゲットとするPDUセッションIDおよびPDUセッション確立受諾と、N2
PDUセッション要求内でSMFから受信したN2 SM情報とを含むNASメッセー
ジを(R)ANに送信する。
13.図17のステップ13-(R)ANからUEへ:(R)ANは、SMFから受信
した情報に関連するUEとのAN固有シグナリング交換を発行することができる。(R)
ANは、ステップ12において提供されたNASメッセージ(PDUセッションID、N
1 SMコンテナ(PDUセッション確立受諾))をUEに転送する。(R)ANは、U
EとのAN固有シグナリング交換が、受信したN2コマンドに関連付けられた(R)AN
リソース追加を含む場合にのみ、NASメッセージをUEに提供するものとする。N2
SM情報がステップ11に含まれない場合、以下のステップ14から20は省略される。
14.図17のステップ14~20は、図12から変更されていない。
【0207】
ユーザがコアネットワークとPDUセッションを確立するようにUEをトリガすること
ができ、第2のユーザが同じPDUセッションを介して送信されることができるUEから
のデータトラフィックを開始することができる状況があり得ることに留意されたい。2人
のユーザがPDUセッションを共有する場合、このインシデントは、PDUセッション変
更プロセスをトリガすることができる。一般的な事例は、UEがUCQRを適用するPD
Uセッションを確立している場合とすることができ、別のユーザが既存のPDUセッショ
ンから送信されるべきデータトラフィックを開始するとき、UCQRがセクション5.4
にしたがってどのように定義されるかに応じて、以下のうちのいずれかがUEに配信され
ることができる。
1.双方のユーザの同じ新たなUCQR(双方のユーザのユーザIDを有するUCQR

2.第2のユーザ専用の新たなUCQR。
3.ユーザごとに異なる新たなUCQR。
4.新たなUCQR IEを介したQoS規則へのユーザIDのマッピングの更新。
【0208】
(PDUセッション変更プロセス中のユーザ中心QoS規則配信)
UEまたはネットワークによって要求されたPDUセッション変更手順(非ローミング
およびローカルブレイクアウトシナリオによるローミング)が図18に示される。
いくつかの機会または条件がセッション変更、したがってUEへの新たなUCQRの配
信をトリガすることができる。いくつかの条件は、以下とすることができる:
・ユーザの変更。
・ユーザの追加。
・既存のPDUセッションに参加する新たなユーザ。
・適用変更。
・既存のPDUセッションへのアプリケーションセッションの追加。
・アプリケーションセッションの終了。
・サブスクリプションの変更による方針変更および課金(例えば、アプリケーショント
ラフィックのためのQoSのアップグレード)
【0209】
1.手順は、以下のイベントによってトリガされることができる:
図18のステップ1a。(UE内のユーザまたはアプリケーションによって開始される
変更)ユーザまたはアプリケーションは、PDUセッション変更手順を開始することがで
き、メッセージは、NASメッセージの送信に1つ以上のユーザIDを含むように拡張さ
れることができる。NASメッセージは、ユーザ位置情報の指示と共に(R)ANによっ
てAMFに転送される。AMFは、Nsmf_PDUSession_UpdateSM
Contextを呼び出す。
【0210】
ユーザによってトリガされたPDUセッション変更手順は、ユーザ認証手順を開始する
ことができる。
【0211】
図18のステップ1b。(SMF要求された変更)PCFは、ポリシーの変更について
SMFに通知するためにPCF開始SMポリシー関連付け変更手順を実行する。これは、
ポリシー決定またはAF要求、例えば、アプリケーション機能のトラフィックルーティン
グへの影響によってトリガされている可能性がある。このケースは、PCFがユーザサブ
スクリプションおよびユーザプロファイル情報のためにUDMを参照することを含むこと
ができ、ユーザのUCQRは、PCCポリシーまたはその変更のために考慮されることが
できる。PCF通知において、PCFは、ポリシーの変更がSMFへの変更されたPDU
セッションで必要なUCQRを含むという指示を含むことができ、SMFは、UDMから
新たなUCQRをフェッチすることができる。あるいは、PCFは、UCQRをSMFに
送信するようにUDMをトリガすることができる。図18のステップ1c。(SMF要求
された変更)UDMは、Nudm_SDM_Notification(SUPI、セッ
ション管理加入データ)によってSMFのサブスクリプションデータを更新する。
【0212】
この通知は、UEについての新たなUCQRを含むように拡張されることができる。S
MFは、セッション管理加入データを更新し、(SUPI)によってAckを返すことに
よってUDMを確認応答する。
【0213】
図18のステップ1d。(SMF要求された変更)SMFは、PDUセッションを変更
することを決定することができる。この手順はまた、ローカルに構成されたポリシーに基
づいてトリガされてもよく、(R)ANからトリガされてもよい。これはまた、(サービ
ス要求手順に記載されているように)UP接続がアクティブ化され、SMFが1つ以上の
QoSフローのステータスが5GCで削除されるが、UEとまだ同期されていないことを
マークした場合にもトリガされることができる。
【0214】
図18のステップ1d-1。PDUセッションの変更は、新たなPDUセッション内の
新たなQoS規則を考慮する必要があり得る。SMFは、ユーザサブスクリプションおよ
びユーザプロファイルからの新たな情報をUDMに要求し、PCC規則を同時に実施する
ことができ、またはその逆も可能であり、変更されたPDUセッションに対して実施する
ことができる。
【0215】
SMFがステップ1b~1dにおいてトリガの1つを受信した場合、SMFは、SMF
要求PDUセッション変更手順を開始する。
【0216】
図18のステップ1e。(AN開始変更)(R)ANは、通知制御が構成されているか
どうかにかかわらず、QoSフローがマッピングされたANリソースがいつ解放されるか
をSMFに示す。
【0217】
図18のステップ2。SMFは、SMFによって開始されたSMポリシー関連付け変更
手順を実行することによって、PCFに何らかのサブスクライブされたイベントを報告す
る必要があり得る。この手順は、ユーザIDと、対応するサブスクリプション/プロファ
イル情報とPCC規則との関連付けとによって拡張されることができる。これは、PCF
とUDMとの間の情報交換を含むことができる。PDUセッション変更手順がステップ1
bまたは1dによってトリガされる場合、このステップは、スキップされることができる
。動的PCCが配備されていない場合、SMFは、QoSプロファイルを変更するかどう
かを決定するためにローカルポリシーを適用することができる。
【0218】
図18のステップ2a。PDUセッションに対して冗長送信がアクティブ化されておら
ず、SMFが新たなQoSフローのための冗長送信を実行することを決定した場合、SM
Fは、CNトンネル情報がSMFによって割り当てられる場合に追加のCNトンネル情報
を割り当てる。追加のCNトンネル情報は、N4セッション変更要求を介してUPFに提
供される。SMFはまた、QoSフローのパケット複製および削除を実行するようにUP
Fに指示する。
【0219】
PDUセッション上で冗長送信がアクティブ化されており、SMFが冗長送信を停止す
ることを決定した場合、SMFは、PDUセッションの冗長トンネルとして使用されるC
Nトンネル情報を解放するようにUPFに指示し、対応するQoSフローのパケット複製
および削除を停止するようにUPFにも指示する。
【0220】
図18のステップ2b。UPFがSMFに応答する。ステップ2aにおいてQoSフロ
ーのパケット複製および削除を実行するためにUPFに示されたPDUセッションおよび
SMFに対して冗長送信がアクティブ化されていない場合、UPFは、CNトンネル情報
がUPFによって割り当てられている場合、追加のCNトンネル情報を割り当てる。追加
のCNトンネル情報は、SMFに提供される。
【0221】
PDUセッションに対して冗長送信がアクティブ化されておらず、SMFがステップ2
aにおいて2つのI-UPFを用いて新たなQoSフローの冗長送信を実行することを決
定した場合、UPFは、CNトンネル情報がUPFによって割り当てられている場合、C
Nトンネル情報を割り当てる。2つのI-UPFのCNトンネル情報がSMFに提供され
る。
【0222】
図18のステップ3aにおいて、UEまたはANによって開始された変更の場合、SM
Fは、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextを介してAM
Fに応答し、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextは、N
1 SMコンテナおよびN2 SM情報の双方にユーザ中心QoS規則を含む。
【0223】
シグナリングされたQoSの場合、新たなUCQRは、変更されたPDUセッションの
ためにUEに配信されることができる。ANによって開始されたシグナリングされたQo
Sにより、SMFは、変更されたPDUセッションに対する新たなUCQRについてのU
DM/UDRを要求することができる。
【0224】
N2 SM情報は、AMFが(R)ANに提供する情報を搬送する。それは、1つ以上
のQoSフローが追加または変更されたことを(R)ANに通知するためのQoSプロフ
ァイルおよび対応するQFIを含むことができる。それは、1つ以上のQoSフローが削
除されたことを(R)ANに通知するためのQFIのみを含むことができる。SMFは、
QoSフローごとに、対応する冗長伝送インジケータによって冗長伝送が実行されるべき
かどうかを示すことができる。PDUセッション変更がステップ1eの(R)ANリリー
スによってトリガされた場合、N2 SM情報は、(R)ANリリースの確認応答を搬送
する。確立されたユーザプレーンリソースを有しないPDUセッションに対してPDUセ
ッション変更がUEによって要求された場合、(R)ANに提供されるN2 SM情報は
、ユーザプレーンリソースの確立のための情報を含む。
【0225】
N1 SMコンテナは、AMFがUEへ提供すべきPDUセッション変更コマンドを搬
送する。それは、1つ以上のユーザ中心QoS規則が追加、削除、または変更されたこと
をUEに通知するために、ユーザ中心QoS規則、UCQRに関連付けられたQoSフロ
ーに必要な場合のフローレベルQoSパラメータ、および対応するQoS規則演算および
QoSフローレベルQoSパラメータ演算を含むことができる。
【0226】
図18のステップ3b。SMFが要求した変更について、SMFは、UCQRで拡張さ
れたN2 SM情報およびN1 SMコンテナを含むNamf_Communicati
on_N1N2メッセージトランスファを呼び出す。
【0227】
SMFが要求した変更の場合、SMFは、UCQRのユーザサブスクリプションおよび
ユーザプロファイルについてUDMと既に相談しており、したがって、Namf_Com
munication_N1N2メッセージトランスファメッセージで新たなUCQRを
示すと仮定することができる。
【0228】
図18のステップ3c。UDMからの更新されたSMF関連パラメータに起因してSM
Fが変更を要求した場合、SMFは、AMFにチューニングするSMF導出CN支援RA
Nパラメータを提供することができる。さらに、SMFは、対応するユーザのためにUD
Mから新たなUCQRで受信されることができる。SMFは、新たなUCQRを含むAM
Fに対してNsmf_PDUSession_SMContextStatusNoti
fy(SMF導出CN支援RANパラメータ調整)を呼び出す。AMFは、このUEの関
連するPDUセッションコンテキストにおけるSMF導出CN支援RANパラメータ調整
を記憶する。図18のステップ4。AMFは、(R)ANにN2 PDUセッション要求
(SMFから受信したN2 SM情報、NASメッセージ(PDUセッションID、N1
SMコンテナ(PDUセッション変更コマンド)))メッセージを送信することができ
る。PDUセッション変更コマンドは、UEについての新たなUCQRを含むことができ
る。
【0229】
図18のステップ5。(R)ANは、SMFから受信した情報に関連するUEとのAN
固有シグナリング交換を発行することができる。(R)ANは、シグナリングされたQo
S手順として、ユーザのためにSMF/UDMから受信したUCQRをUEに配信するこ
とができる。
【0230】
ステップ6~13は、TS 23.502[6]の4.3.3.2.1-1に対応する
ことができる。
【0231】
(ネットワークスライス固有の二次認証プロセス中のUCQR配信)
UCQRは、ユーザが認証および認可されると、ネットワークスライス固有の認証およ
び認可(SSAA)のプロセス中に、認証ユーザのためにUEに配信されることができる
図19は、UCQRがSSAA成功メッセージと共にUEに配信されることを示してい
る。
【0232】
S-NSSAIは、ユーザIDに関連付けられてもよく、この関連付けは、UDM/U
DRおよび/またはAAA-Sサーバに保存されてもよい。UE内のユーザに対して許可
されたS-NSSAIの構成が変更された場合、SMF/AUSFを介したUDM/UD
Rは、SSAAプロセスをトリガすることができる。一方、AAA-Sが第三者に属して
いる場合があり得る。S-NSSAIからユーザへの設定がAAA-Sで更新された場合
、AAA-Sは、ユーザへのSSAAをトリガすることができる。
【0233】
ネットワークスライス固有の二次認証プロセスは、PDUセッション確立手順のように
CNにSMFを含まないことが理解される。しかしながら、ネットワーク機能(例えば、
ネットワークスライスにおいて)に対する制御を有する第三者エンティティの範囲は、U
CQR配信に寄与する能力を有することができるAAAサーバまたはその他のネットワー
ク機能を含むことができる。
【0234】
図19のステップ1。サブスクリプション情報の変更に基づいて、またはAAA-Sに
よってトリガされて、ネットワークスライス固有の認証および認可を必要とするS-NS
SAIの場合、AMFは、ネットワークスライス固有の認証および認可手順の開始をトリ
ガすることができる。
【0235】
図19のステップ2。AMFは、S-NSSAIを含むNAS MMトランスポートメ
ッセージ内のS-NSSAIに対するEAP認証(EAP ID)についてのUE ユー
ザIDを要求することができる。これは、H-PLMNのS-NSSAIであり、ローカ
ルにマッピングされたS-NSSAI値ではない。
【0236】
図19のステップ3~17。TS 23.502[6]の4.2.9.2節におけるE
APベースのSSAAプロセスの一部。
【0237】
図19のステップ18。UEのユーザが認証に成功した場合、AMFは、クエリNud
m_SDM_Get(UCQR)をUDMに送信することができる。UDMは、UDRに
相談して、ユーザのプロファイルおよびユーザサブスクリプションから問い合わせされた
ユーザに固有のUCQRを抽出することができる。UDMは、必要なUCQRをAMFに
戻して配信することができる。UCQRは、SMFまたはPCFによってUDRに配置さ
れている場合がある。
【0238】
図19のステップ19。AMFは、認証および認可プロセスの一部として、NAS M
Mトランスポートメッセージ(ユーザ中心QoS規則[成功]、EAP成功/失敗)をU
Eに送信することができる。このメッセージは、AMFが、認証プロセスが成功した場合
にのみユーザ中心QoS規則を送信し、そうでない場合にはNAS MMトランスポート
メッセージ(EAP失敗)を送信することができることを示す。
【0239】
図19のステップ20。このステップは、TS 23.502[6]の4.2.9.2
節のステップ19に対応することができる。
【0240】
(二次PDUセッション認証プロセス中のUCQR規則配信)
図20は、二次PDUセッション認証が成功した後にUCQRをUEに配信することが
できる方法を示している。
【0241】
SMFは、DN-AAAサーバに連絡する必要があると判定する。SMFは、場合によ
ってはそのNAS要求においてUEによって提供されるSM PDU DN要求コンテナ
を使用して、ローカル構成に基づいてDN-AAAサーバを識別する。SM PDU D
N要求コンテナは、PDUセッション確立要求中にユーザIDを含むように拡張されるこ
とができる。
【0242】
1.図20のステップ1-SMFとDNとの間でDN関連メッセージを搬送するために
使用されることができる既存のN4セッションがない場合、SMFは、UPFを選択し、
N4セッション確立をトリガする。
2.図20のステップ2-SMFが、NASメッセージ内でUEから受信した拡張SM
PDU DN要求コンテナを、UPFを介してDN-AAAに提供する。SM PDU
DN要求コンテナIEは、外部DNによるPDUセッション認可のための情報を含む。
SM PDU DN要求コンテナは、ネットワークアクセス識別子(NAI)フォーマッ
トに準拠するそのDN固有識別およびPDUセッションID[9]を含む。利用可能な場
合、SMFは、DN-AAAと交換されるシグナリングでGPSIを提供する。UPFは
、SMFから受信したメッセージをDN-AAAサーバに透過的に中継する。
3.図20のステップ3-ステップ3は、UEとDN AAAサーバとの間のメッセー
ジの交換である。DNN-AAAサーバは、認証および認可決定のためにユーザのユーザ
IDを考慮することができ、DN認可プロファイルインデックスを決定することができる

4.図20のステップ4-DN-AAAサーバは、PDUセッションの成功した認証/
認可を確認する。DN-AAAサーバは、以下を提供することができる:成功した認証/
認可を示すためにSMFにSM PDU DN応答コンテナ;
TS 23.501[12]の5.6.6節で定義されているDN認可データ;PDU
セッションに割り当てられたIPアドレスおよび/またはPDUセッションのためにUE
によって使用されるN6トラフィックルーティング情報もしくはMACアドレスを通知さ
れる要求;PDUセッションのIPアドレス(またはIPV6プリフィックス)。
UEが対応するユーザIDのためにUCQRの新たなセットを必要とする可能性がある
という指示。
N6トラフィックルーティング情報は、TS 23.501[12]の5.6.7節で
定義されている。
成功したDN認証/認可の後、SMFとDN-AAAとの間でセッションが保持される
。SMFがDN認可データを受信した場合、SMFは、DN認可プロファイルインデック
スを使用してポリシーおよび課金制御を適用する(TS 23.501[12]5.6.
6節を参照)。
このDN認可プロファイルインデックスは、ポリシーおよび課金制御データを指し、こ
れは、対応するユーザの要件と整合することができる。
5.図20のステップ5-PCFを介したSMFまたはSMFは、DN-AAAによっ
て認証および認可されたUEのユーザのUCQRをUDMに要求することができる。UD
M/UDRは、SMFにUCQRを供給する。
6.図20のステップ6-AMFを介したSMFが新たなUCQRをUEに配信する。
7.図20のステップ7-UEが新たに受信したユーザ中心QoS規則に基づいてPD
Uセッションを確立および開始することができることを除いて、ステップ7および8に変
更はない。
【0243】
(UCQR規則配信のさらなる最適化)
本明細書で前述したように、ユーザIDは、一貫性のないサイズ(例えば、人-名@m
no.net、人-名.ドメイン-id@mno.netなど)を有することができる。
より長い名前を絶えず無線で送信すると、無線シグナリングリソースの量が増加する可能
性がある。したがって、最適な計算のために一貫したサイズのIEを有するユーザIDを
表すことが望ましい場合がある。UE内のユーザのユーザIDを表す1つの方法は、対応
する数値エイリアスを有するユーザIDを含む変換テーブルを有することである。例えば
、人-名@mno-name.netというユーザIDは、番号76に変換されることが
できる。
【0244】
サブスクリプションおよびユーザプロファイルがリンクされると、ネットワークは、U
EにユーザIDのエイリアス番号を送信することができる。
【0245】
エイリアスを受信する利点は、エイリアスが、UEに対してローカルであり、サイズが
小さい(例えば1オクテット)idとすることができることである。したがって、後続の
全てのシグナリングがこのエイリアスを使用することができ、結果としてOTAシグナリ
ングの量が低減される。
【0246】
ネットワークからUEに送信され、ユーザIDを含むものとして論文に記載されている
全てのメッセージでは、代わりにユーザIDエイリアスが使用されることができることを
理解されたい。
【0247】
あるいは、ユーザIDは、図21に示すように、リスト内の各ユーザ中心QoS規則の
位置によってUCQR IE(例えば、UCQR IE2100)に暗黙的に示されるこ
とができる。この場合、ユーザIDは、むしろ、UE内に(別々に)既に構成されている
UEのリスト内のUEのインデックスであってもよい。例えば、ユーザのインデックスは
、UEに以前にシグナリングされたエイリアスであってもよい。ユーザIDの暗黙的な性
質は、シグナリング上のさらなるリソース消費を節約することができる。
【0248】
(GUI)
図9は、セルラーデバイスを操作している人が、ユーザIDがセルラーデバイスに関連
付けられたサブスクリプションとリンクおよびリンク解除されることを要求するために使
用されることができる例示的なGUI900を示している。これについては、セクション
5.1でさらに説明される。
【0249】
図22は、ユーザがマルチユーザUEにログインし、UEがUCQRを受信したときの
インスタンスのGUI2200を示している。複数のユーザがUEにアカウントを有して
いてもよい。各ユーザは、自己のアカウント内の複数のアプリケーションにアクセスする
ことができる。図22では、ユーザがユーザID、ユーザ4523によってUEにログイ
ンしている。それは、拡張PDUセッション確立または変更手順をトリガすることができ
る。
【0250】
本開示に記載された概念は、非パブリックネットワーク(NPN)に適用されることが
できることに留意されたい。この概念がNPNに適用される場合、ユーザ識別子のフォー
マットは、NPNの識別がユーザ識別子の一部であるようなものであってもよく、または
ユーザ識別子は、ネットワークによってNPNの識別に解決することができるフィールド
を含んでもよい。これは、ネットワークが、どのUDM/UDRが関連するユーザプロフ
ァイルの記憶に関与しているかを判定することができるようにするために必要である。あ
るいは、ユーザ識別子を含むものとして本開示が提案する全てのメッセージおよび手順は
、ユーザ識別子が非パブリックネットワークに関連付けられていることを示すNPN識別
子も含むことができる。
【0251】
本明細書に記載の方法およびプロセスのいずれも、コンピュータ可読記憶媒体に記憶さ
れたコンピュータ実行可能命令(すなわち、プログラムコード)の形態で具体化されても
よく、命令がコンピュータ、サーバ、M2M端末装置、M2Mゲートウェイ装置などの機
械によって実行されると、本明細書に記載のシステム、方法およびプロセスを実行および
/または実装することが理解されよう。具体的には、上述したステップ、動作、または機
能のいずれも、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装されることができる。
コンピュータ可読記憶媒体は、情報を記憶するための任意の方法または技術で実装された
揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能な媒体の双方を含むが、その
ようなコンピュータ可読記憶媒体は、信号を含まない。コンピュータ可読記憶媒体は、R
AM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM
、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、
磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶
するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることができる任
意の他の物理的媒体を含むが、これらに限定されない。
【0252】
本開示の主題の好ましい実施形態を説明する際に、図に示すように、明確にするために
特定の用語が使用される。しかしながら、特許請求される主題は、そのように選択された
特定の用語に限定されることを意図するものではなく、各特定の要素は、同様の目的を達
成するために同様の方法で動作する全ての技術的均等物を含むことを理解されたい。
【0253】
したがって、開示されたシステムおよび方法は、その精神または本質的な特徴から逸脱
することなく、他の特定の形態で具体化されることができることが当業者には理解されよ
う。したがって、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものでは
ないと考えられる。それは網羅的ではなく、本開示を開示された正確な形態に限定するも
のではない。上記の教示に照らして変更および変形が可能であり、または本開示の実施か
ら、幅または範囲から逸脱することなく取得されることができる。したがって、本明細書
では特定の構成について説明したが、他の構成も採用することができる。多数の変更およ
び他の実施形態(例えば、組み合わせ、再編成など)が本開示によって可能になり、当業
者の範囲内にあり、開示された主題およびその任意の均等物の範囲内にあると考えられる
。開示された実施形態の特徴は、追加の実施形態を生み出すために、本発明の範囲内で組
み合わせられる、再構成される、省略されるなどすることができる。さらにまた、特定の
特徴は、他の特徴を対応して使用せずに有利に使用されることができる。したがって、出
願人は、開示された主題の趣旨および範囲内にある全てのそのような代替形態、変更形態
、均等物、および変形形態を包含することを意図している。
【0254】
単数形の要素への言及は、明示的に述べられていない限り、「唯一の1」を意味するも
のではなく、むしろ「1以上」を意味するものである。さらに、特許請求の範囲において
「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」に類似する語句が使用される場合、この語
句は、A単独が実施形態に存在してもよく、B単独が実施形態に存在してもよく、C単独
が実施形態に存在してもよく、または要素A、BおよびCの任意の組み合わせが単一の実
施形態に存在してもよいことを意味するように解釈されることが意図され、例えば、Aお
よびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCである。
【0255】
要素が「手段」という語句を使用して明示的に列挙されていない限り、本明細書のいか
なる特許請求の範囲の要素も、米国特許法第112条(±)の規定の下で解釈されるべき
ではない。本明細書で使用される場合、「備える(comprises)」、「備える(
comprising)」という用語またはその任意の他の変形は、非排他的な包含を網
羅することを意図しており、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置は、
それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロ
セス、方法、物品、もしくは装置に固有の他の要素を含むことができる。本発明の範囲は
、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0256】
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2024-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のポリシーセクション識別子(policy section identifier:PSI)の指示を含む第1の構成情報を受信することであって、各PSIは、1つ以上のUEルート選択ポリシー(UE Route Selection Policy:URSP)規則を含む複数のポリシーに関連付けられており、また、ネットワーク識別子を含む複数の識別子に関連付けられている、ことと、
前記第1の構成情報を記憶することと、
第1のネットワーク識別子に関連付けられた第1のPSIを示す第2の構成情報を受信することであって、前記第1のPSIは、1つ以上の新たなポリシーを示す、ことと、
第2のネットワーク識別子に関連付けられた第2のPSIを示す更新された構成情報を受信することであって、前記1つ以上の新たなポリシーの内容は、前記更新された構成情報に応じて更新されない、ことと、
アップリンクデータが前記新たなポリシーにおける条件を満たすという判定と、前記第2のネットワーク識別子とに基づいて、前記アップリンクデータを送信することと
を実行するように構成されたプロセッサを備える、無線送受信ユニット(wireless transmit/receive unit:WTRU)。
【請求項2】
各PSIは、1以上のユーザに関連付けられており、各ユーザは、ネットワーク識別子に関連付けられている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
ポリシーセクションの内容は、前記ポリシーセクションの前記URSP規則を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
ポリシーセクションは、複数のポリシーを含み、各ポリシーは、各ポリシーに関連付けられたURSP規則を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記更新された情報は、ポリシーセクションを使用する条件を変更するが、前記ポリシーセクションに関連付けられた前記URSP規則又は前記ポリシーセクションに関連付けられた前記複数のポリシーは変更しない、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記複数の識別子は、ユーザ識別子をさらに含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記プロセッサは、ポリシーセクションに関連する第2の識別子を記憶するように構成される、請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
第1の識別子は、第1のユーザ識別子を含み、前記第2の識別子は、前記第1のユーザ識別子とは異なる第2のユーザ識別子を含む、請求項7に記載のWTRU。
【請求項9】
1つ以上のポリシーセクション識別子(policy section identifier:PSI)の指示を含む第1の構成情報を受信することであって、各PSIは、1つ以上のUEルート選択ポリシー(UE Route Selection Policy:URSP)規則を含む複数のポリシーに関連付けられており、また、ネットワーク識別子を含む複数の識別子に関連付けられている、ことと、
前記第1の構成情報を記憶することと、
第1のネットワーク識別子に関連付けられた第1のPSIを示す第2の構成情報を受信することであって、前記第1のPSIは1つ以上の新たなポリシーを示す、ことと、
第2のネットワーク識別子に関連付けられた第2のPSIを示す更新された構成情報を受信することであって、前記1つ以上の新たなポリシーの内容は、前記更新された構成情報に応じて更新されない、ことと、
アップリンクデータが前記新たなポリシーにおける条件を満たすという判定と、前記第2のネットワーク識別子とに基づいて、前記アップリンクデータを送信することと
を含む方法。
【請求項10】
各PSIは、1以上のユーザに関連付けられており、各ユーザは、ネットワーク識別子に関連付けられている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ポリシーセクションの内容は、前記ポリシーセクションの前記URSP規則を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
ポリシーセクションは複数のポリシーを含み、各ポリシーは、各ポリシーに関連付けられたURSP規則を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記更新された情報は、ポリシーセクションを使用する条件を変更するが、前記ポリシーセクションに関連付けられた前記URSP規則又は前記ポリシーセクションに関連付けられた前記複数のポリシーは変更しない、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の識別子はユーザ識別子をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
ポリシーセクションに関連する第2の識別子を記憶することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
第1の識別子は、第1のユーザ識別子を含み、前記第2の識別子は、前記第1のユーザ識別子とは異なる第2のユーザ識別子を含む、請求項15に記載の方法。
【外国語明細書】