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特開2024-170410T細胞媒介性免疫を調節するための材料及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170410
(43)【公開日】2024-12-10
(54)【発明の名称】T細胞媒介性免疫を調節するための材料及び方法
(51)【国際特許分類】
   C07K 16/28 20060101AFI20241203BHJP
   C07K 16/46 20060101ALI20241203BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20241203BHJP
   C12N 15/62 20060101ALI20241203BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20241203BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20241203BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20241203BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20241203BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20241203BHJP
   C12N 5/0783 20100101ALI20241203BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20241203BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
C07K16/28 ZNA
C07K16/46
C12N15/13
C12N15/62 Z
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C12N5/0783
A61K39/395 T
A61K39/395 N
A61P35/00
C07K16/28
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024131038
(22)【出願日】2024-08-07
(62)【分割の表示】P 2021565723の分割
【原出願日】2020-05-07
(31)【優先権主張番号】62/844,966
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/844,970
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/844,959
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/844,976
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/844,995
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】509087759
【氏名又は名称】ヤンセン バイオテツク,インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100093676
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149010
【弁理士】
【氏名又は名称】星川 亮
(72)【発明者】
【氏名】ガネサン,ラジクマール
(72)【発明者】
【氏名】グレワル,イクバル,エス.
(72)【発明者】
【氏名】シン,サンジャヤ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】抗T細胞受容体ガンマ9(TRGV9)抗体又はその抗原結合フラグメントを提供する。
【解決手段】抗TRGV9抗体をコードしている核酸、当該抗体を含む組成物、並びに当該抗体を生成する方法、及び癌などの疾患を治療又は予防するために当該抗体を使用する方法を提供する。いくつかの実施形態では、前記抗体は、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)とを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
T細胞受容体ガンマ可変9(TRGV9)に結合する抗体であって、前記抗体が、重鎖
可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)とを含む、抗体。
【請求項2】
前記抗体は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH相補性決定領域(CDR)1、配列番号
2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号31のアミノ酸配列を有するV
H CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記抗体が、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項2に記載の抗体
【請求項4】
前記抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項5】
前記抗体が、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列
を有するVLとを含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項6】
前記抗体は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項7】
前記抗体が、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項6に記載の抗体
【請求項8】
前記抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項9】
前記抗体が、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列
を有するVLとを含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項10】
前記抗体は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項11】
前記抗体が、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項10に記載の抗
体。
【請求項12】
前記抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項10に記載の抗体
【請求項13】
前記抗体が、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列
を有するVLとを含む、請求項10に記載の抗体。
【請求項14】
前記抗体は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号76のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、
(ii)配列番号77のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸
配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を
含む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項15】
前記抗体は、
(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号64のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項16】
前記抗体が、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項14又は15に
記載の抗体。
【請求項17】
前記抗体が、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項14又は15に
記載の抗体。
【請求項18】
前記抗体が、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号66のアミノ酸配
列を有するVLとを含む、請求項14又は15に記載の抗体。
【請求項19】
前記抗体が、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項14又は15に
記載の抗体。
【請求項20】
前記抗体が、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項14又は15に
記載の抗体。
【請求項21】
前記抗体が、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号68のアミノ酸配
列を有するVLとを含む、請求項14又は15に記載の抗体。
【請求項22】
前記抗体は、
(i)配列番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号99のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号100のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、
(ii)配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項23】
前記抗体が、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項22に記載の
抗体。
【請求項24】
前記抗体が、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項22に記載の
抗体。
【請求項25】
前記抗体が、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号105のアミノ
酸配列を有するVLとを含む、請求項22に記載の抗体。
【請求項26】
前記抗体は、
(i)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号108のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号109のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、
(ii)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項27】
前記抗体が、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項26に記載の
抗体。
【請求項28】
前記抗体が、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項26に記載の
抗体。
【請求項29】
前記抗体が、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号114のアミノ
酸配列を有するVLとを含む、請求項26に記載の抗体。
【請求項30】
前記抗体は、
(i)配列番号117のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号118のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号119のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、
(ii)配列番号120のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項31】
前記抗体が、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項30に記載の
抗体。
【請求項32】
前記抗体が、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項30に記載の
抗体。
【請求項33】
前記抗体が、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号124のアミノ
酸配列を有するVLとを含む、請求項30に記載の抗体。
【請求項34】
前記抗体は、
(i)配列番号127のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号128のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号129のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、
(ii)配列番号130のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLと、を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項35】
前記抗体が、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項34に記載の
抗体。
【請求項36】
前記抗体が、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項34に記載の
抗体。
【請求項37】
前記抗体が、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号134のアミノ
酸配列を有するVLとを含む、請求項34に記載の抗体。
【請求項38】
前記TRGV9が、γδ T細胞の表面上に存在する、請求項1~37のいずれか一項
に記載の抗体。
【請求項39】
前記抗体が、ヒト化抗体である、請求項1~38のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項40】
前記抗体が、IgG抗体である、請求項1~39のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項41】
前記IgG抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である、請求項
40に記載の抗体。
【請求項42】
前記抗体が、多価である、請求項1~41のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項43】
前記抗体が、少なくとも3つの抗原に結合することができる、請求項42に記載の抗体
【請求項44】
前記抗体が、少なくとも5つの抗原に結合することができる、請求項42に記載の抗体
【請求項45】
請求項1~44のいずれか一項に記載の抗体をコードする、核酸。
【請求項46】
請求項45に記載の核酸を含む、ベクター。
【請求項47】
請求項45に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項48】
請求項45に記載のベクターと、そのためのパッケージとを含む、キット。
【請求項49】
請求項1~44のいずれか一項に記載の抗体と、薬学的に許容される担体とを含む、医
薬組成物。
【請求項50】
請求項49に記載の医薬組成物を生成する方法であって、前記抗体を薬学的に許容され
る担体と組み合わせて、前記医薬組成物を得ることを含む、方法。
【請求項51】
TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法であって、前記γδ T細胞を、
請求項1~44のいずれか一項に記載の抗体と接触させることを含む、方法。
【請求項52】
前記接触させることが、TRGV9を発現する対照γδ T細胞と比較して、CD69
、CD25、及び/又はグランザイムB発現の増加をもたらす、請求項51に記載の方法
【請求項53】
二重特異性抗体であって、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、
(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと、を含む、二重
特異性抗体。
【請求項54】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項55】
前記第1の結合ドメインが、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項5
4に記載の二重特異性抗体。
【請求項56】
前記第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項5
4に記載の二重特異性抗体。
【請求項57】
前記第1の結合ドメインが、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8の
アミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項54に記載の二重特異性抗体。
【請求項58】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号31のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項59】
前記第1の結合ドメインが、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項
58に記載の二重特異性抗体。
【請求項60】
前記第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項5
8に記載の二重特異性抗体。
【請求項61】
前記第1の結合ドメインが、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8
のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項58に記載の二重特異性抗体。
【請求項62】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項63】
前記第1の結合ドメインが、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項
62に記載の二重特異性抗体。
【請求項64】
前記第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項6
2に記載の二重特異性抗体。
【請求項65】
前記第1の結合ドメインが、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8
のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項62に記載の二重特異性抗体。
【請求項66】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項67】
前記第1の結合ドメインが、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項
66に記載の二重特異性抗体。
【請求項68】
前記第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項6
6に記載の二重特異性抗体。
【請求項69】
前記第1の結合ドメインが、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8
のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項66に記載の二重特異性抗体。
【請求項70】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号76のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、
(ii)配列番号77のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸
配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を
含む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項71】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号64のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項72】
前記第1の結合ドメインが、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項
70又は71に記載の二重特異性抗体。
【請求項73】
前記第1の結合ドメインが、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項
70又は71に記載の二重特異性抗体。
【請求項74】
前記第1の結合ドメインが、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号6
6のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項70又は71に記載の二重特異性抗体。
【請求項75】
前記第1の結合ドメインが、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項
70又は71に記載の二重特異性抗体。
【請求項76】
前記第1の結合ドメインが、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項
70又は71に記載の二重特異性抗体。
【請求項77】
前記第1の結合ドメイン、配列番号67のアミノ酸配列を有するVH、及び配列番号6
8のアミノ酸配列を有するVL、請求項70又は71に記載の二重特異性抗体。
【請求項78】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号89のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号90のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号91のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii)配列番号92のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号93のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号94のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項79】
前記第1の結合ドメインが、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項
78に記載の二重特異性抗体。
【請求項80】
前記第1の結合ドメインが、配列番号96のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項
78に記載の二重特異性抗体。
【請求項81】
前記第1の結合ドメインが、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号9
6のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項78に記載の二重特異性抗体。
【請求項82】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号99のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号100のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、
(ii)配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項83】
前記第1の結合ドメインが、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求
項82に記載の二重特異性抗体。
【請求項84】
前記第1の結合ドメインが、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求
項82に記載の二重特異性抗体。
【請求項85】
前記第1の結合ドメインが、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号
105のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項82に記載の二重特異性抗体。
【請求項86】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号108のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号109のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、
(ii)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項87】
前記第1の結合ドメインが、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求
項86に記載の二重特異性抗体。
【請求項88】
前記第1の結合ドメインが、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求
項86に記載の二重特異性抗体。
【請求項89】
前記第1の結合ドメインが、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号
114のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項86に記載の二重特異性抗体。
【請求項90】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号117のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号118のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号119のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、
(ii)配列番号120のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項91】
前記第1の結合ドメインが、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求
項90に記載の二重特異性抗体。
【請求項92】
前記第1の結合ドメインが、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求
項90に記載の二重特異性抗体。
【請求項93】
前記第1の結合ドメインが、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号
124のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項90に記載の二重特異性抗体。
【請求項94】
前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号127のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号128のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号129のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、
(ii)配列番号130のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLと、を含む、請求項53に記載の二重特異性抗体。
【請求項95】
前記第1の結合ドメインが、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求
項94に記載の二重特異性抗体。
【請求項96】
前記第1の結合ドメインが、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求
項94に記載の二重特異性抗体。
【請求項97】
前記第1の結合ドメインが、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号
134のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項94に記載の二重特異性抗体。
【請求項98】
前記第2の標的が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原である、請求項53~97のいず
れか一項に記載の二重特異性抗体。
【請求項99】
前記癌細胞の前記表面上の前記抗原が、腫瘍特異的抗原、腫瘍関連抗原、又は新抗原で
ある、請求項98に記載の二重特異性抗体。
【請求項100】
前記第2の標的が、CD123である、請求項53~99のいずれか一項に記載の二重
特異性抗体。
【請求項101】
前記第2の結合ドメインが、
(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、
(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号13のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLと、を含む、請求項100に記載の二重特異性抗体。
【請求項102】
前記第2の結合ドメインが、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む、請求項
101に記載の二重特異性抗体。
【請求項103】
前記第2の結合ドメインが、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む、請求項
101に記載の二重特異性抗体。
【請求項104】
前記第2の結合ドメインが、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号1
6のアミノ酸配列を有するVLとを含む、請求項101に記載の二重特異性抗体。
【請求項105】
前記TRGV9が、γδ T細胞の表面上に存在する、請求項53~104のいずれか
一項に記載の二重特異性抗体。
【請求項106】
前記TRGV9が、γδ T細胞の前記表面上に存在し、前記第2の標的が、前記癌細
胞の前記表面上に発現された癌抗原である、請求項53~104のいずれか一項に記載の
二重特異性抗体。
【請求項107】
前記二重特異性抗体が、前記γδ T細胞の前記表面上の前記TRGV9及び前記癌細
胞の前記表面上の前記抗原に結合すると、前記癌細胞が死滅する、請求項106に記載の
二重特異性抗体。
【請求項108】
前記第1の結合ドメインが、ヒト化されているか、前記第2の結合ドメインが、ヒト化
されているか、又は前記第1の結合ドメイン及び前記第2の結合ドメインの両方が、ヒト
化されている、請求項53~107のいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
【請求項109】
前記二重特異性抗体が、IgG抗体である、請求項53~108のいずれか一項に記載
の二重特異性抗体。
【請求項110】
前記IgG抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である、請求項
109に記載の二重特異性抗体。
【請求項111】
請求項53~110のいずれか一項に記載の二重特異性抗体と、薬学的に許容される担
体とを含む、医薬組成物。
【請求項112】
TRGV9を発現するγδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法であって、前記γδ T
細胞を、請求項53~110のいずれか一項に記載の二重特異性抗体と接触させることを
含み、前記接触させることが、前記γδ T細胞を前記癌細胞に方向付ける、方法。
【請求項113】
細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法であって、前記癌
細胞を、請求項53~110のいずれか一項に記載の二重特異性抗体と接触させることを
含み、前記癌細胞を前記医薬組成物と接触させることが、前記癌細胞の成長又は増殖を阻
害する、方法。
【請求項114】
前記癌細胞が、前記二重特異性抗体と接触している間、TRGV9を発現するγδ T
細胞の存在下にある、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
対象における癌細胞を排除するための方法であって、有効量の請求項53~110のい
ずれか一項に記載の二重特異性抗体を前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項116】
前記対象が、前記方法を必要としている対象である、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記対象が、ヒトである、請求項115又は116に記載の方法。
【請求項118】
TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法であって、前記γδ T細胞を、
請求項53~110のいずれか一項に記載の二重特異性抗体と接触させることを含む、方
法。
【請求項119】
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、前記単
離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を
含む重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を
含む軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第
1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位
を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列
を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部
位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配
列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合
部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸
配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結
合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか

(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか

(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか
、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項120】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が
、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項119に記載の単離されたTRG
V9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項121】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミ
ノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミ
ノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミ
ノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105の
アミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114の
アミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124の
アミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134の
アミノ酸配列を含む、請求項120に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント。
【請求項122】
第1の抗原に対する前記結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、請求項
119~121のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメント。
【請求項123】
第2の抗原に対する前記結合部位が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する、請
求項119~122のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント。
【請求項124】
前記γδ T細胞の前記表面上に存在するTRGV9に対する前記二重特異性抗体の前
記結合、及び前記癌細胞の前記表面上に存在する前記癌抗原の前記結合が、前記癌細胞の
死滅をもたらす、請求項123に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結
合フラグメント。
【請求項125】
HC1及びLC1が、ヒト化されている、請求項119~124のいずれか一項に記載
の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント。
【請求項126】
HC2及びLC2が、CD123に結合する、請求項119~125のいずれか一項に
記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項127】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3
、又はIgG4アイソタイプである、請求項119~126のいずれか一項に記載の単離
されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項128】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプである、
請求項119~127のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメント。
【請求項129】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項119~1
28のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメント。
【請求項130】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項129に記
載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項131】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項129に記
載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項132】
前記EC50が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混
合物で評価される、請求項129~131のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項133】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、請求項1
32に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項134】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、請求項13
3に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項135】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、請求項134に記載の単離
されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項136】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、多価である、請求項119~1
35のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメント。
【請求項137】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも3つの抗原に結合す
ることができる、請求項136に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメント。
【請求項138】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも5つの抗原に結合す
ることができる、請求項136に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメント。
【請求項139】
単離されたγδ 細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、前記単
離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
HC1及びLC1は、γδ T細胞上の第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたγδ T細
胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項140】
T細胞受容体ガンマ鎖に特異的に結合することができる第1の手段と、T細胞受容体ガ
ンマ鎖ではない標的分子に特異的に結合することができる第2の手段と、を含む、二重特
異性抗体。
【請求項141】
2つ以上の標的分子に特異的に結合することができる分子を作製するためのプロセスで
あって、前記分子が、T細胞受容体ガンマ鎖に結合することができるオリゴペプチド又は
ポリペプチドを得る機能を果たす工程と、標的に結合することができるオリゴペプチド又
はポリペプチドを得る機能を果たすための工程と、T細胞受容体ガンマ鎖及び標的分子に
特異的に結合することができる分子を提供する機能を果たす工程と、を含む、プロセス。
【請求項142】
標的に結合することができるオリゴペプチド又はポリペプチドを得る機能を果たすため
の前記工程が、n回繰り返され、T細胞受容体ガンマ鎖及びn個の標的分子に特異的に結
合することができる分子を提供する機能を果たすためのn個の工程を更に含み、nは、少
なくとも2である、請求項141に記載のプロセス。
【請求項143】
単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント
であって、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第
1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列
を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する
第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配
列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合す
る第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸
配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合
する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的
に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的
に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的
に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的
に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2が、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配
列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2が、それぞれ、配列
番号12、配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合
部位を形成する、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結
合フラグメント。
【請求項144】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が
、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項143に記載の単離された抗TR
GV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項145】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミ
ノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミ
ノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミ
ノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105の
アミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114の
アミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124の
アミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134の
アミノ酸配列を含む、請求項144に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重
特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項146】
HC2が、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項143~145のいずれか一項に記載の単離
された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項147】
HC2が、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配
列を含む、請求項146に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体
又はその抗原結合フラグメント。
【請求項148】
前記TRGV9が、γδ T細胞の表面上にある、請求項143~147のいずれか一
項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメント。
【請求項149】
前記CD123が、腫瘍細胞又はCD34+幹細胞の表面上にある、請求項145~1
48のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメント。
【請求項150】
前記γδ T細胞の前記表面上に存在するTRGV9に対する前記二重特異性抗体の前
記結合、及び前記癌細胞の前記表面上の前記CD123の前記結合が、前記癌細胞の死滅
をもたらす、請求項143~149のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗
CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項151】
HC1及びLC1が、ヒト化されている、請求項143~150のいずれか一項に記載
の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント
【請求項152】
HC2及びLC2が、ヒト化されている、請求項143~151のいずれか一項に記載
の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント
【請求項153】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3
、又はIgG4アイソタイプである、請求項143~152のいずれか一項に記載の単離
された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項154】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプである、
請求項143~153のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二
重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項155】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項143~1
54のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメント。
【請求項156】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項155に記
載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメン
ト。
【請求項157】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項155に記
載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメン
ト。
【請求項158】
前記EC50が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混
合物で評価される、請求項155~157のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV
9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項159】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、請求項1
58に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フ
ラグメント。
【請求項160】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、請求項15
9に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメント。
【請求項161】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、請求項160に記載の単離
された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項162】
請求項143~161のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを作製する方法であって、前記二重特異性
抗体又はその抗原結合フラグメントを生成する条件下で、前記抗TRGV9/抗CD12
3二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする核酸を含む細胞を培養する
ことと、前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを回収することと、を含む、
方法。
【請求項163】
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラグメントであっ
て、前記単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラグメント
が、第1の抗原に対する結合部位と、第2の抗原に対する結合部位とを含み、前記第1の
抗原に対する前記結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9エピトープに結合し、前記第
2の抗原に対する前記結合部位が、標的細胞の表面上の前記第2の抗原のエピトープに結
合し、前記γδ T細胞上の前記TRGV9エピトープの前記結合及び前記標的細胞上の
前記第2の抗原エピトープの前記結合が、前記標的細胞の死滅をもたらす、単離されたT
RGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラグメント。
【請求項164】
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、前記単
離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位
を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列
を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部
位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配
列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合
部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸
配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結
合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する、単離された
TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項165】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が
、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項164に記載の単離されたTRG
V9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項166】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミ
ノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミ
ノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミ
ノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105の
アミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114の
アミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124の
アミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134の
アミノ酸配列を含む、請求項165に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント。
【請求項167】
HC1及びLC1が、ヒト化されている、請求項164~166のいずれか一項に記載
の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント。
【請求項168】
HC2及びLC2が、CD123エピトープに結合する、請求項164~167のいず
れか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項169】
HC2が、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項168に記載の単離されたTRGV9二重特
異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項170】
HC2が、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配
列を含む、請求項169に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメント。
【請求項171】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3
、又はIgG4アイソタイプである、請求項163~170のいずれか一項に記載の単離
されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項172】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプである、
請求項163~171のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメント。
【請求項173】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項163~1
72のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメント。
【請求項174】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項173に記
載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項175】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項174に記
載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項176】
前記EC50が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混
合物で評価される、請求項173~175のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項177】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、請求項1
76に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項178】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、請求項17
7に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項179】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、請求項178に記載の単離
されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項180】
単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、前記
単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、第1の抗原エ
ピトープに対する結合部位と、第2の抗原エピトープに対する結合部位とを含み、前記第
1の抗原エピトープに対する前記結合部位が、γδ T細胞上の第1の抗原に結合し、前
記第2の抗原エピトープに対する前記結合部位が、標的細胞の表面上の前記第2の抗原の
エピトープに結合し、前記γδ T細胞上の前記第1の抗原エピトープの前記結合及び前
記標的細胞上の前記第2の抗原エピトープの前記結合が、前記標的細胞の死滅をもたらす
、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項181】
TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする単離核酸であっ
て、前記単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位
を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列
を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部
位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配
列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合
部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸
配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結
合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離核酸。
【請求項182】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が
、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項181に記載の単離核酸。
【請求項183】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミ
ノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミ
ノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミ
ノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105の
アミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114の
アミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124の
アミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134の
アミノ酸配列を含む、請求項182に記載の単離核酸。
【請求項184】
第1の抗原に対する前記結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、請求項
181~183のいずれか一項に記載の単離核酸。
【請求項185】
第2の抗原に対する前記結合部位が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する、請
求項181~184のいずれか一項に記載の単離核酸。
【請求項186】
前記γδ T細胞の前記表面上に存在するTRGV9に対する前記二重特異性抗体の前
記結合、及び前記癌細胞の前記表面上に存在する前記癌抗原の前記結合が、前記癌細胞の
死滅をもたらす、請求項185に記載の単離核酸。
【請求項187】
HC1及びLC1が、ヒト化されている、請求項181~186のいずれか一項に記載
の単離核酸。
【請求項188】
HC2及びLC2が、CD123に結合する、請求項181~187のいずれか一項に
記載の単離核酸。
【請求項189】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3
、又はIgG4アイソタイプである、請求項181~188のいずれか一項に記載の単離
核酸。
【請求項190】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプである、
請求項181~189のいずれか一項に記載の単離核酸。
【請求項191】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項181~1
90のいずれか一項に記載の単離核酸。
【請求項192】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項191に記
載の単離核酸。
【請求項193】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC50
インビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、請求項191に記
載の単離核酸。
【請求項194】
前記EC50が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混
合物で評価される、請求項191~193のいずれか一項に記載の単離核酸。
【請求項195】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、請求項1
94に記載の単離核酸。
【請求項196】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、請求項19
5に記載の単離核酸。
【請求項197】
前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、請求項196に記載の単離
核酸。
【請求項198】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、多価である、請求項181~1
97のいずれか一項に記載の単離核酸。
【請求項199】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも3つの抗原に結合す
ることができる、請求項198に記載の単離核酸。
【請求項200】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも5つの抗原に結合す
ることができる、請求項198に記載の単離核酸。
【請求項201】
請求項181~200のいずれか一項に記載の単離核酸を含む、ベクター。
【請求項202】
請求項201に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項203】
請求項201に記載のベクターと、そのためのパッケージとを含む、キット。
【請求項204】
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位
を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列
を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部
位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配
列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合
部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸
配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結
合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、
薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
【請求項205】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が
、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項204に記載の医薬組成物。
【請求項206】
(A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36の
アミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミ
ノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミ
ノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミ
ノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105の
アミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114の
アミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124の
アミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134の
アミノ酸配列を含む、請求項205に記載の医薬組成物。
【請求項207】
第1の抗原に対する前記結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、請求項
204~206のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項208】
第2の抗原に対する前記結合部位が、癌細胞の前記表面上に存在する癌抗原に結合する
、請求項204~207のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項209】
前記γδ T細胞の前記表面上に存在するTRGV9に対する前記二重特異性抗体の前
記結合、及び前記癌細胞の前記表面上に存在する前記癌抗原の前記結合が、前記癌細胞の
死滅をもたらす、請求項208に記載の医薬組成物。
【請求項210】
HC1及びLC1が、ヒト化されている、請求項204~209のいずれか一項に記載
の医薬組成物。
【請求項211】
HC2及びLC2が、CD123に結合する、請求項204~210のいずれか一項に
記載の医薬組成物。
【請求項212】
前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3
、又はIgG4アイソタイプである、請求項204~211のいずれか一項に記載の医薬
組成物。
【請求項213】
Vγ9発現γδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法であって、前記方法が、Vγ9発現
γδ T細胞を、請求項204~212のいずれか一項に記載の医薬組成物と接触させる
ことを含み、前記Vγ9発現γδ T細胞を前記医薬組成物と接触させることが、前記V
γ9発現γδ T細胞を癌細胞に方向付ける、方法。
【請求項214】
細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法であって、前記癌
細胞を、請求項204~212のいずれか一項に記載の医薬組成物と接触させることを含
み、前記癌細胞を前記医薬組成物と接触させることが、前記癌細胞の成長又は増殖を阻害
する、方法。
【請求項215】
前記癌細胞が、抗TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと接触して
いる間、Vγ9発現γδ T細胞の存在下にある、請求項214に記載の方法。
【請求項216】
癌の治療を必要とする対象においてそれを行うための方法であって、前記方法が、
a.癌治療を必要とする対象を特定することと、
b.請求項204~212のいずれか一項に記載の医薬組成物を、それを必要とする前
記対象に投与することと、を含み、
前記医薬組成物を、それを必要とする前記対象に投与することが、前記対象における前
記癌を治療する、方法。
【請求項217】
Vγ9発現γδ T細胞を活性化する方法であって、前記方法が、前記Vγ9発現γδ
T細胞を、請求項204~212のいずれか一項に記載の医薬組成物と接触させること
を含み、前記Vγ9発現γδ T細胞を前記医薬組成物と接触させることが、対照Vγ9
発現γδ T細胞と比較して、CD69、CD25、及び/又はグランザイムB発現の増
加をもたらす、方法。
【請求項218】
請求項204~212のいずれか一項に記載の医薬組成物を生成する方法であって、前
記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを、薬学的に許容可能な担体と組み合わ
せて、前記医薬組成物を得ることを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年5月8日に出願された米国特許出願第62/844,959号、
2019年5月8日に出願された米国特許出願第62/844,966号、2019年5
月8日に出願された米国特許出願第62/844,970号、2019年5月8日に出願
された米国特許出願第62/844,976号、及び2019年5月8日に出願された米
国特許出願第62/844,995号の利益を主張するものであり、これらのそれぞれは
、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、とりわけ、抗TRGV9抗体を含む抗TRGV9分子、抗TRGV9/抗癌
関連抗原二重特異性抗体、並びに抗体をコードする核酸及び発現ベクター、ベクターを含
有する組換え細胞、及び抗体を含む組成物に関する。また、抗体を作製する方法、及び癌
細胞を死滅させるために抗体を使用する方法が提供される。
【0003】
(電子的に提出された配列表の参照)
本出願は、ファイル名「14620-021-228_SEQLIST」及び2020
年5月4日の作成日で、349,509バイトのサイズを有するASCII形式の配列表
としてEFS-Webを介して電子的に提出された、配列表を含む。EFS-Webを介
して提出された配列表は、本明細書の一部であり、参照によりその全体が本明細書に組み
込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、T細胞受容体ガンマ可変9(T Cell Receptor Gamma Variable 9、TRG
V9)に結合する抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、抗体は、重鎖
可変領域(heavy chain variable region、VH)と、軽鎖可変領域(light chain varia
ble region、VL)とを含む。
【0005】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号1のアミノ酸配列を有するVH相補性決定領域(complementarity determining regi
on、CDR)1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号31
のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸
配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び
配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実
施形態では、抗体は、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施
形態では、抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態
では、抗体は、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列
を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、TRGV9に特異的に結合す
る。他の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実
施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体であ
る。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタ
イプである。いくつかの実施形態では、抗体は、二重特異性抗体である。特定の実施形態
では、抗体は、多価である。他の実施形態では、抗体は、少なくとも3つの抗原に結合す
ることができる。いくつかの実施形態では、抗体は、少なくとも5つの抗原に結合するこ
とができる。
【0006】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列
を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む
、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号35のアミノ酸配列を有す
るVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有するV
Lを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号35のアミノ酸配列を有するVH
と、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は
、TRGV9に特異的に結合する。他の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表
面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態
では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、I
gG3、又はIgG4アイソタイプである。いくつかの実施形態では、抗体は、二重特異
性抗体である。特定の実施形態では、抗体は、多価である。他の実施形態では、抗体は、
少なくとも3つの抗原に結合することができる。いくつかの実施形態では、抗体は、少な
くとも5つの抗原に結合することができる。
【0007】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列
を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む
、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号36のアミノ酸配列を有す
るVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有するV
Lを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号36のアミノ酸配列を有するVH
と、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は
、TRGV9に特異的に結合する。他の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表
面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態
では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、I
gG3、又はIgG4アイソタイプである。いくつかの実施形態では、抗体は、二重特異
性抗体である。特定の実施形態では、抗体は、多価である。他の実施形態では、抗体は、
少なくとも3つの抗原に結合することができる。いくつかの実施形態では、抗体は、少な
くとも5つの抗原に結合することができる。
【0008】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号76のアミノ酸配列を有するV
H CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号77のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗
体は、(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、(ii)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配
列番号64のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号
65のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号6
6のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号65
のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLとを含む。い
くつかの実施形態では、抗体は、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む。いく
つかの実施形態では、抗体は、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつ
かの実施形態では、抗体は、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号68
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、TRGV9に
特異的に結合する。他の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する
。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、
IgG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はI
gG4アイソタイプである。いくつかの実施形態では、抗体は、二重特異性抗体である。
特定の実施形態では、抗体は、多価である。他の実施形態では、抗体は、少なくとも3つ
の抗原に結合することができる。いくつかの実施形態では、抗体は、少なくとも5つの抗
原に結合することができる。
【0009】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号99のアミノ酸配列を有する
VH CDR2、及び配列番号100のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号104
のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号105
のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号104
のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLとを含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、TRGV9に特異的に結合する。他の実施形態では、
TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒ
ト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では、
抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。いくつかの
実施形態では、抗体は、二重特異性抗体である。特定の実施形態では、抗体は、多価であ
る。他の実施形態では、抗体は、少なくとも3つの抗原に結合することができる。いくつ
かの実施形態では、抗体は、少なくとも5つの抗原に結合することができる。
【0010】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号108のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号109のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号1
11のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
13のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
14のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
13のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLとを含
む。いくつかの実施形態では、抗体は、TRGV9に特異的に結合する。他の実施形態で
は、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は
、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態で
は、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。いくつ
かの実施形態では、抗体は、二重特異性抗体である。特定の実施形態では、抗体は、多価
である。他の実施形態では、抗体は、少なくとも3つの抗原に結合することができる。い
くつかの実施形態では、抗体は、少なくとも5つの抗原に結合することができる。
【0011】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号117のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号118のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号119のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号120のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号1
21のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
23のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
24のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
23のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLとを含
む。いくつかの実施形態では、抗体は、TRGV9に特異的に結合する。他の実施形態で
は、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は
、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態で
は、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。いくつ
かの実施形態では、抗体は、二重特異性抗体である。特定の実施形態では、抗体は、多価
である。他の実施形態では、抗体は、少なくとも3つの抗原に結合することができる。い
くつかの実施形態では、抗体は、少なくとも5つの抗原に結合することができる。
【0012】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号127のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号128のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号129のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号130のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号1
31のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
33のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
34のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号1
33のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLとを含
む。いくつかの実施形態では、抗体は、TRGV9に特異的に結合する。他の実施形態で
は、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は
、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態で
は、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。いくつ
かの実施形態では、抗体は、二重特異性抗体である。特定の実施形態では、抗体は、多価
である。他の実施形態では、抗体は、少なくとも3つの抗原に結合することができる。い
くつかの実施形態では、抗体は、少なくとも5つの抗原に結合することができる。
【0013】
また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体をコードする、核酸が提供され
る。また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体をコードする核酸を含む、ベ
クターが提供される。また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体をコードす
る核酸を含むベクターを含む、宿主細胞が提供される。また、本明細書に提供されるTR
GV9に結合する抗体をコードする核酸を含むベクターと、そのためのパッケージとを含
む、キットが提供される。
【0014】
また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と、薬学的に許容される担体と
を含む、医薬組成物が提供される。また、医薬組成物を生成する方法が提供され、方法は
、抗体を薬学的に許容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ることを含む。
【0015】
また、TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法が提供され、方法は、γδ
T細胞を、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と接触させることを含む。
いくつかの実施形態では、接触させることは、TRGV9を発現する対照γδ T細胞と
比較して、CD69、CD25、及び/又はグランザイムB発現の増加をもたらす。また
、TRGV9を発現するγδ T細胞を不活性化する方法が提供され、方法は、γδ T
細胞を、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と接触させることを含む。また
、TRGV9を発現するγδ T細胞の活性化を遮断する方法が提供され、方法は、γδ
T細胞を、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と接触させることを含む。
また、TRGV9を発現するγδ T細胞の活性を調節する方法が提供され、方法は、γ
δ T細胞を、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と接触させることを含む
【0016】
別の態様では、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9
ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細書
に提供される。特定の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV
9に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上
に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では
、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG
3、又はIgG4アイソタイプである。
【0017】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配
列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施
形態では、第1の結合ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHを含む。いく
つかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを
含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列を有
するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。特定の実施形態では、二
重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合する。いくつかの実施
形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、
抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他の実施
形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。
【0018】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号31
のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸
配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び
配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を有するV
Lを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号34のアミノ酸配
列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。特定の実施形態で
は、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合する。いくつか
の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態
では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他
の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプで
ある。
【0019】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号32
のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸
配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び
配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を有するV
Lを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号35のアミノ酸配
列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。特定の実施形態で
は、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合する。いくつか
の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態
では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他
の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプで
ある。
【0020】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号33
のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸
配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び
配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を有するV
Lを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号36のアミノ酸配
列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。特定の実施形態で
は、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合する。いくつか
の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態
では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他
の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプで
ある。
【0021】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号76のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3
のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号77のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及
び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様で
は、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の
結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと
を含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CD
R1、配列番号61のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ
酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号63のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号64のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列
番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形
態では、第1の結合ドメインは、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHを含む。いく
つかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号66のアミノ酸配列を有するVL
を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号65のアミノ酸配列
を有するVHと、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形
態では、第1の結合ドメインは、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む。いく
つかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号68のアミノ酸配列を有するVL
を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイン、配列番号67のアミノ酸配列を
有するVH、及び配列番号68のアミノ酸配列を有するVL。特定の実施形態では、二重
特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合する。いくつかの実施形
態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗
体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形
態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。
【0022】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号89のアミノ酸配列を有す
るVH CDR1、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
91のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号92のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号93のアミノ酸配列を有するVL CDR
2、及び配列番号94のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。い
くつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号95のアミノ酸配列を有するV
Hを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号96のアミノ酸配
列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号95
のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号96のアミノ酸配列を有するVLとを含む。特
定の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合
する。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いく
つかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG
抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4
アイソタイプである。
【0023】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号98のアミノ酸配列を有す
るVH CDR1、配列番号99のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
100のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号101
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号104のアミノ酸配列
を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号105
のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、
配列番号104のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号105のアミノ酸配列を有する
VLとを含む。特定の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV
9に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上
に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では
、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG
3、又はIgG4アイソタイプである。
【0024】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号107のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号108のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号109のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号1
10のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号113のアミノ酸
配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号1
14のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイン
は、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号114のアミノ酸配列を有
するVLとを含む。特定の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TR
GV9に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表
面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態
では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、I
gG3、又はIgG4アイソタイプである。
【0025】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号117のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号118のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号119のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号1
20のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号123のアミノ酸
配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号1
24のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイン
は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号124のアミノ酸配列を有
するVLとを含む。特定の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TR
GV9に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表
面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態
では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、I
gG3、又はIgG4アイソタイプである。
【0026】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号127のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号128のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号129のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号1
30のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号133のアミノ酸
配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号1
34のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイン
は、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号134のアミノ酸配列を有
するVLとを含む。特定の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TR
GV9に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表
面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態
では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、I
gG3、又はIgG4アイソタイプである。
【0027】
別の態様では、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)癌細胞の表
面上に存在する癌抗原に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細
書に提供される。いくつかの実施形態では、癌細胞の表面上の抗原は、腫瘍特異的抗原、
腫瘍関連抗原、又は新抗原である。特定の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ド
メインは、TRGV9に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γ
δ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体が、γδ T
細胞の表面上のTRGV9及び癌細胞の表面上の抗原に結合すると、癌細胞は死滅する。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、ヒト化されているか、第2の結合ドメ
インは、ヒト化されているか、又は第1の結合ドメイン及び第2の結合ドメインの両方が
、ヒト化されている。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、IgG抗体である。
いくつかの実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソ
タイプである。
【0028】
別の態様では、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123
に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細書に提供される。特定
の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合す
る。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつ
かの実施形態では、CD123は、細胞の表面上にある。特定の実施形態では、TRGV
9は、γδ T細胞の表面上に存在し、CD123は、細胞の表面上にある。いくつかの
実施形態では、二重特異性抗体が、γδ T細胞の表面上のTRGV9及び細胞の表面上
のCD123に結合すると、表面上にCD123を有する細胞は、死滅する。いくつかの
実施形態では、CD123は、癌細胞の表面上にある。特定の実施形態では、TRGV9
は、γδ T細胞の表面上に存在し、CD123は、癌細胞の表面上にある。いくつかの
実施形態では、二重特異性抗体が、γδ T細胞の表面上のTRGV9及び細胞の表面上
のCD123に結合すると、癌細胞は死滅する。いくつかの実施形態では、第1の結合ド
メインは、ヒト化されているか、第2の結合ドメインは、ヒト化されているか、又は第1
の結合ドメイン及び第2の結合ドメインの両方が、ヒト化されている。いくつかの実施形
態では、二重特異性抗体は、IgG抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、Ig
G1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。
【0029】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第2の結合ドメインは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配
列番号10のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を
有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では
、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの
実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む
。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有す
るVHと、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では
、CD123は、細胞の表面上にある。特定の実施形態では、TRGV9は、γδ T細
胞の表面上に存在し、CD123は、細胞の表面上にある。いくつかの実施形態では、二
重特異性抗体が、γδ T細胞の表面上のTRGV9及び細胞の表面上のCD123に結
合すると、表面上にCD123を有する細胞は、死滅する。いくつかの実施形態では、C
D123は、癌細胞の表面上にある。特定の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞
の表面上に存在し、CD123は、癌細胞の表面上にある。いくつかの実施形態では、二
重特異性抗体が、γδ T細胞の表面上のTRGV9及び細胞の表面上のCD123に結
合すると、癌細胞は死滅する。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、ヒト化
されているか、第2の結合ドメインは、ヒト化されているか、又は第1の結合ドメイン及
び第2の結合ドメインの両方が、ヒト化されている。いくつかの実施形態では、二重特異
性抗体は、IgG抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、
IgG3、又はIgG4アイソタイプである。
【0030】
本明細書に提供される様々な二重特異性抗体のいくつかの実施形態では、TRGV9に
結合する第1の結合ドメインは、本明細書に提供されるような、アミノ酸配列を有するV
H CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及
びVL CDR3を含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ド
メインは、本明細書に提供されるような、アミノ酸配列を有するVHドメインのVH C
DR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む。いくつかの実施形態では、TRG
V9に結合する第1の結合ドメインは、本明細書に提供されるような、アミノ酸配列を有
するVLドメインのVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む。いく
つかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、本明細書に提供され
るような、アミノ酸配列を有するVHドメインのVH CDR1、VH CDR2、及び
VH CDR3と、本明細書に提供されるアミノ酸配列を有するVLドメインのVL C
DR1、VL CDR2、及びVL CDR3とを含む。いくつかの実施形態では、TR
GV9に結合する第1の結合ドメインは、本明細書に提供されるような、アミノ酸配列を
有するVHドメインを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合
ドメインは、本明細書に提供されるような、アミノ酸配列を有するVLドメインを含む。
いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、本明細書に提供
されるような、アミノ酸配列を有するVHドメインと、本明細書に提供されるアミノ酸配
列を有するVLドメインとを含む。
【0031】
また、本明細書に提供されるような、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメイン
と、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含む二重特
異性抗体をコードする、核酸が提供される。また、本明細書に提供されるTRGV9に結
合する二重特異性抗体をコードする核酸を含む、ベクターが提供される。また、本明細書
に提供されるTRGV9に結合する二重特異性抗体をコードする核酸を含むベクターを含
む、宿主細胞が提供される。また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する二重特異
性抗体をコードする核酸を含むベクターと、そのためのパッケージとを含む、キットが提
供される。
【0032】
別の態様では、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメイン、及び(b)TRGV
9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと、薬学的に許容される担体とを含
む含む、医薬組成物が本明細書に提供される。本明細書に提供される二重特異性抗体のい
ずれも、医薬組成物において企図される。特定の実施形態では、第2の結合ドメインは、
CD123に結合する。
【0033】
別の態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法が本明細
書に提供され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供される二重特異性抗体と接触さ
せることを含む。いくつかの実施形態では、接触させることは、γδ T細胞を癌細胞に
方向付ける。
【0034】
別の態様では、細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法が
本明細書に提供され、方法は、癌細胞を本明細書に提供される二重特異性抗体と接触させ
ることを含む。いくつかの実施形態では、癌細胞を医薬組成物と接触させることは、癌細
胞の成長又は増殖を阻害する。いくつかの実施形態では、癌細胞は、二重特異性抗体と接
触している間、TRGV9を発現するγδ T細胞の存在下にある。
【0035】
別の態様では、対象における癌細胞を排除するための方法が本明細書に提供され、方法
は、本明細書に提供されるような有効量の二重特異性抗体を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、対象は、その方法を必要とする対象である。いくつかの実施形
態では、対象はヒトである。
【0036】
別の態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法が本明細書に提供
され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供されるような二重特異性抗体と接触させ
ることを含む。
【0037】
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書に提供
され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
重鎖相補性決定領域1(heavy chain complementarity determining region 1、HCDR
1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
軽鎖相補性決定領域1(light chain complementarity determining region 1、LCDR
1)、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離さ
れたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号7、配列番号
34、配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態
では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号
7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ酸配列を含む
HC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。
【0038】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配
列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、
並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は
、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離されたTRGV9二重
特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施
形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列
番号7のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含む
【0039】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31のアミノ
酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、
配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2
は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離されたTRGV9二
重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号34のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号
8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の
実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、
配列番号34のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列
を含む。
【0040】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32のアミノ
酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、
配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2
は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離されたTRGV9二
重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号35のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号
8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の
実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、
配列番号35のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列
を含む。
【0041】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ
酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、
配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2
は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離されたTRGV9二
重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号36のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号
8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の
実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、
配列番号36のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列
を含む。
【0042】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ
酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、
配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC
2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号65のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番
号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
別の実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント
は、配列番号65のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号66のアミノ
酸配列を含む。一実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離されたT
RGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号67のアミノ酸配列
を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列を含む。
【0043】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞ
れ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及
びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離されたTR
GV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号65のアミノ酸配列に
対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、
配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含む。別の実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントは、配列番号65のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号66の
アミノ酸配列を含む。一実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントは、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離さ
れたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号67のアミノ
酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列を含む。
【0044】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞ
れ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、
LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2
及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離されたT
RGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号95のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は
、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む。別の実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメントは、配列番号95のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号96
のアミノ酸配列を含む。
【0045】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100の
アミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それ
ぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し
、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離
されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号104のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み
、LC1は、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその
抗原結合フラグメントは、配列番号104のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は
、配列番号105のアミノ酸配列を含む。
【0046】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号10
9のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形
成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号113
のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を
含み、LC1は、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメントは、配列番号113のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC
1は、配列番号114のアミノ酸配列を含む。
【0047】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号11
9のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形
成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号123
のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を
含み、LC1は、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメントは、配列番号123のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC
1は、配列番号124のアミノ酸配列を含む。
【0048】
また、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書
に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、L
C1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号12
9のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形
成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、配列番号133
のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を
含み、LC1は、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメントは、配列番号133のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC
1は、配列番号134のアミノ酸配列を含む。
【0049】
別の実施形態では、第1の抗原に対する結合部位は、γδ T細胞上のTRGV9に結
合する。
【0050】
別の実施形態では、第2の抗原に対する結合部位は、癌細胞の表面上に存在する癌抗原
に結合する。
【0051】
別の実施形態では、二重特異性抗体は、γδ T細胞の表面上に存在するTRGV9に
結合し、癌細胞の表面上に存在する癌抗原の結合は、癌細胞の死滅をもたらす。
【0052】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体は、ヒト化HC1及びヒト化LC1を含
む。
【0053】
別の実施形態では、TRGV9抗体のHC2及びLC2は、CD123に結合する。
【0054】
別の実施形態では、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、IgG1、Ig
G2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。
【0055】
特定の実施形態では、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、IgG4アイ
ソタイプである。
【0056】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、約5
00pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘
導する。
【0057】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、約3
00pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘
導する。
【0058】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、約1
60pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘
導する。
【0059】
一実施形態では、EC50は、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML
標的細胞の混合物で評価される。
【0060】
別の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約0.01:1~約5:1で
ある。
【0061】
更に別の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約0.1:1~約2:1
である。
【0062】
特定の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約1:1である。
【0063】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、多価
である。
【0064】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、少な
くとも3つの抗原に結合することができる。
【0065】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、少な
くとも5つの抗原に結合することができる。
【0066】
また、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが提供さ
れ、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、
a. HC1と、
b. HC2と、
c. LC1と、
d. LC2と、を含み、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、
HC1及びLC1は、γδ T細胞上の第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。
【0067】
また、T細胞受容体ガンマ鎖に特異的に結合することができる第1の手段と、T細胞受
容体ガンマ鎖ではない標的分子に特異的に結合することができる第2の手段とを含む、二
重特異性抗体が本明細書に提供される。
【0068】
また、2つ以上の標的分子に特異的に結合することができる分子を作製するためのプロ
セスが提供され、分子は、T細胞受容体ガンマ鎖に結合することができるオリゴペプチド
又はポリペプチドを得る機能を果たす工程と、標的に結合することができるオリゴペプチ
ド又はポリペプチドを得る機能を果たすための工程と、T細胞受容体ガンマ鎖及び標的分
子に特異的に結合することができる分子を提供する機能を果たす工程とを含む。
【0069】
一実施形態では、標的に結合することができるオリゴペプチド又はポリペプチドを得る
機能を果たすための工程は、n回繰り返され、T細胞受容体ガンマ鎖及びn個の標的分子
に特異的に結合することができる分子を提供する機能を果たすためのn個の工程を更に含
み、nは、少なくとも2である。
【0070】
単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント
が本明細書に提供され、
a. HC1と、
b. HC2と、
c. LC1と、
d. LC2と、を含み、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の
抗原に対する結合部位を形成し、HC2は、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び
配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC2は、それぞれ、配列番号12、配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、CD123に特異的に結合す
る第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離された抗TRGV9/
抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号7、配列番号34、
配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配
列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、
単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配
列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ酸配列
を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、
単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配
列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含
むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD
123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列を含む
HC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。
【0071】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、
及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2は、それぞ
れ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、H
CDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、配列番号13
、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施
形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメ
ントは、配列番号7の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗T
RGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミ
ノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。別の実施形
態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメン
トは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9
/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配
列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。
【0072】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5
、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2は、それ
ぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、配列番号1
3、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実
施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグ
メントは、配列番号34の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された
抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号34
のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。別の
実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラ
グメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TR
GV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミ
ノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。
【0073】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5
、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2は、それ
ぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、配列番号1
3、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実
施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグ
メントは、配列番号35の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された
抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号35
のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。別の
実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラ
グメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TR
GV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミ
ノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。
【0074】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5
、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2は、それ
ぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、配列番号1
3、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実
施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグ
メントは、配列番号36の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された
抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号36
のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。別の
実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラ
グメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TR
GV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミ
ノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。
【0075】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号77、配列番号
5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2は、そ
れぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、配列番号
13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。一
実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラ
グメントは、配列番号65の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号66のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離さ
れた抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号
65のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号66のアミノ酸配列を含む
。一実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合
フラグメントは、配列番号67の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単
離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列
番号67のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列を
含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗
原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離さ
れた抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号
15のアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む
【0076】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCD
R1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号63、配列
番号64、及び配列番号65のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLC
DR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC
2は、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むH
CDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、
配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成
する。一実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原
結合フラグメントは、配列番号65の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号66のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では
、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、
配列番号65のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号66のアミノ酸配
列を含む。一実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は
抗原結合フラグメントは、配列番号67の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態
では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント
は、配列番号67のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ
酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では
、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、
配列番号15のアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配
列を含む。
【0077】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCD
R1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号92、配列
番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLC
DR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC
2は、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むH
CDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、
配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成
する。一実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原
結合フラグメントは、配列番号95の選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号96のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では
、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、
配列番号95のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号96のアミノ酸配
列を含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又
は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単
離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列
番号15のアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を
含む。
【0078】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHC
DR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号101、
配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
し、HC2は、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列
を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番
号12、配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部
位を形成する。一実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体
又は抗原結合フラグメントは、配列番号104の選択されたアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号10
5のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の
実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラ
グメントは、配列番号104のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号1
05のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123
二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号1
6のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の
実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合フラ
グメントは、配列番号15のアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16
のアミノ酸配列を含む。
【0079】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号11
0、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を
形成し、HC2は、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配
列番号12、配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結
合部位を形成する。一実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性
抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号113の選択されたアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号
114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合
フラグメントは、配列番号113のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番
号114のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番
号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合
フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号
16のアミノ酸配列を含む。
【0080】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号12
0、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を
形成し、HC2は、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配
列番号12、配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結
合部位を形成する。一実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性
抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号123の選択されたアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号
124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合
フラグメントは、配列番号123のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番
号124のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番
号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合
フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号
16のアミノ酸配列を含む。
【0081】
また、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントが本明細書に提供され、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d
)LC2とを含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号13
0、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を
形成し、HC2は、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配
列番号12、配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結
合部位を形成する。一実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性
抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号133の選択されたアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号
134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合
フラグメントは、配列番号133のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番
号134のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番
号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結合
フラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号
16のアミノ酸配列を含む。
【0082】
別の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上にある。
【0083】
別の実施形態では、CD123は、腫瘍細胞又はCD34+幹細胞の表面上にある。
【0084】
別の実施形態では、γδ T細胞の表面上に存在するTRGV9に対する二重特異性抗
体の結合、及び癌細胞の表面上のCD123の結合は、癌細胞の強い死滅をもたらす。
【0085】
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントは、ヒト化HC1及びヒト化LC1を含む。
【0086】
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は抗原結
合フラグメントは、ヒト化HC2及びヒト化LC2を含む。
【0087】
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントは、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプであ
る。特定の実施形態では、二重特異性抗体は、IgG4アイソタイプである。
【0088】
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントは、約500pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ
T細胞依存性細胞傷害を誘導する。
【0089】
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントは、約300pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ
T細胞依存性細胞傷害を誘導する。
【0090】
別の実施形態では、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントは、約160pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ
T細胞依存性細胞傷害を誘導する。
【0091】
一実施形態では、EC50は、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML
標的細胞の混合物で評価される。
【0092】
別の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約0.01:1~約5:1で
ある。
【0093】
更に別の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約0.1:1~約2:1
である。
【0094】
特定の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約1:1である。
【0095】
また、本明細書に提供される単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントを作製する方法が本明細書に提供され、方法は、二重特異性
抗体又はその抗原結合フラグメントを生成する条件下で、抗TRGV9/抗CD123二
重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする核酸を含む細胞を培養すること
と、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを回収することとを含む。
【0096】
別の態様では、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラ
グメントが本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピ
トープ結合フラグメントは、第1の抗原に対する結合部位と、第2の抗原に対する結合部
位とを含み、第1の抗原に対する結合部位は、γδ T細胞上のTRGV9エピトープに
結合し、第2の抗原に対する結合部位は、標的細胞の表面上の第2の抗原のエピトープに
結合し、γδ T細胞上のTRGV9エピトープの結合及び標的細胞上の第2の抗原エピ
トープの結合は、標的細胞の死滅をもたらす。
【0097】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、
a. HC1と、
b. HC2と、
c. LC1と、
d. LC2と、を含み、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形
成し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する。別の実
施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号7、配列
番号34、配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施
形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号7、配列番
号34、配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ酸配列を含むHC1を含
み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。
【0098】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び
配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、L
C1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し
、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する。別の実施形
態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC
1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配
列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、
配列番号7のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を
含む。
【0099】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び
配列番号31のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成
し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する。別の実施
形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号34のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、
LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント
は、配列番号34のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸
配列を含む。
【0100】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び
配列番号32のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成
し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する。別の実施
形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号35のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、
LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント
は、配列番号35のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸
配列を含む。
【0101】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び
配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成
し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する。別の実施
形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号36のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み、
LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント
は、配列番号36のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸
配列を含む。
【0102】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及
び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形
成し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する。別の実
施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号65のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含み
、LC1は、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメ
ントは、配列番号65のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号66のア
ミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメ
ントは、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性
抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号67のアミノ酸配列を含むHC1を含み、L
C1は、配列番号68のアミノ酸配列を含む。
【0103】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号60、配列番号61、
及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含
み、LC1は、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列
を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部
位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する。
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号6
5のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1
を含み、LC1は、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フ
ラグメントは、配列番号65のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号6
6のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フ
ラグメントは、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重
特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号67のアミノ酸配列を含むHC1を含
み、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列を含む。
【0104】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号89、配列番号90、
及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含
み、LC1は、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配
列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合
部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する
。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号
95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC
1を含み、LC1は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合
フラグメントは、配列番号95のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号
96のアミノ酸配列を含む。
【0105】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号98、配列番号99、
及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部位を
形成する。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、
配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含むHC1を含み、LC1は、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体
又は抗原結合フラグメントは、配列番号104のアミノ酸配列を含むHC1を含み、LC
1は、配列番号105のアミノ酸配列を含む。
【0106】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号107、配列番号10
8、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原
に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部
位を形成する。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント
は、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性
抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号113のアミノ酸配列を含むHC1を含み、
LC1は、配列番号114のアミノ酸配列を含む。
【0107】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号117、配列番号11
8、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原
に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部
位を形成する。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント
は、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性
抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号123のアミノ酸配列を含むHC1を含み、
LC1は、配列番号124のアミノ酸配列を含む。
【0108】
一実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号127、配列番号12
8、及び配列番号129のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原
に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原エピトープに対する結合部
位を形成する。別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント
は、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含むHC1を含み、LC1は、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、TRGV9二重特異性
抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号133のアミノ酸配列を含むHC1を含み、
LC1は、配列番号134のアミノ酸配列を含む。
【0109】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、ヒト化H
C1及びヒト化LCを含む。
【0110】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、CD12
3エピトープに結合する。
【0111】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号
15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC
2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含む。
【0112】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメントは、配列番号
15のアミノ酸配列を含むHC2を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む
【0113】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、Ig
G1、IgG2、及びIgG3、又はIgG4アイソタイプである。特定の実施形態では
、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントそのフラグメントは、IgG4アイソタ
イプである。
【0114】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、約5
00pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘
導する。
【0115】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、約3
00pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘
導する。
【0116】
別の実施形態では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、約1
60pM未満のEC50でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘
導する。
【0117】
一実施形態では、EC50は、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML
標的細胞の混合物で評価される。
【0118】
別の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約0.01:1~約5:1で
ある。別の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約0.1:1~約2:1
である。特定の実施形態では、エフェクター細胞対標的細胞の比は、約1:1である。
【0119】
また、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが提供さ
れ、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、第1の抗
原エピトープに対する結合部位と、第2の抗原エピトープに対する結合部位とを含み、第
1の抗原エピトープに対する結合部位は、γδ T細胞上の第1の抗原に結合し、第2の
抗原エピトープに対する結合部位は、標的細胞の表面上の第2の抗原のエピトープに結合
し、γδ T細胞上の第1の抗原エピトープの結合及び標的細胞上の第2の抗原エピトー
プの結合は、標的細胞の死滅をもたらす。
【0120】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、
a. HC1と、
b. HC2と、
c. LC1と、
d. LC2と、を含み、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形
成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、
単離核酸は、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選択され
るアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を
含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸
は、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ
酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号8
のアミノ酸配列を含む。
【0121】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号1、配列番号2、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号
6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗
原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成
する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコード
し、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号7のアミノ酸配列を含むH
C1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列
を含む。
【0122】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号1、配列番号2、及び配列番号31のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番
号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の
抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形
成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号34のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコ
ードし、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号34のアミノ酸配列を
含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号8のアミノ
酸配列を含む。
【0123】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号1、配列番号2、及び配列番号32のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番
号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の
抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形
成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号35のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコ
ードし、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号35のアミノ酸配列を
含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号8のアミノ
酸配列を含む。
【0124】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番
号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の
抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形
成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコ
ードし、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号36のアミノ酸配列を
含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号8のアミノ
酸配列を含む。
【0125】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列
番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1
の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を
形成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体を
コードし、LC1は、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号65のアミノ酸配
列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号66の
アミノ酸配列を含む。一実施形態では、単離核酸は、配列番号67のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特
異性抗体をコードし、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号67の
アミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列
番号68のアミノ酸配列を含む。
【0126】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及
び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで
、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合
部位を形成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号65のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性
抗体をコードし、LC1は、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号65のアミ
ノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号
66のアミノ酸配列を含む。一実施形態では、単離核酸は、配列番号67のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9
二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号
67のアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は
、配列番号68のアミノ酸配列を含む。
【0127】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及
び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含ん
で、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結
合部位を形成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号95のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異
性抗体をコードし、LC1は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列番号95のア
ミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番
号96のアミノ酸配列を含む。
【0128】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号98、配列番号99、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号101、配列番号10
2、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に
対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号104のアミノ酸配
列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV
9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、配列
番号104のアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし、L
C1は、配列番号105のアミノ酸配列を含む。
【0129】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号110、配列番号
111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLC
DR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗
原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号113のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTR
GV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号114のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、
配列番号113のアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし
、LC1は、配列番号114のアミノ酸配列を含む。
【0130】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号120、配列番号
121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLC
DR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗
原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号123のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTR
GV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号124のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、
配列番号123のアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし
、LC1は、配列番号124のアミノ酸配列を含む。
【0131】
別の態様では、TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする
単離核酸が本明細書に提供され、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを
含み、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配
列番号127、配列番号128、及び配列番号129のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号130、配列番号
131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLC
DR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗
原に対する結合部位を形成する。一実施形態では、単離核酸は、配列番号133のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1を含むTR
GV9二重特異性抗体をコードし、LC1は、配列番号134のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、単離核酸は、
配列番号133のアミノ酸配列を含むHC1を含むTRGV9二重特異性抗体をコードし
、LC1は、配列番号134のアミノ酸配列を含む。
【0132】
別の実施形態では、単離核酸は、γδ T細胞上のTRGV9に結合する第1の抗原を
含む結合部位を含むTRGV9二重特異性抗体をコードする。
【0133】
別の実施形態では、単離核酸は、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する第2の抗
原に対する結合部位を含むTRGV9二重特異性抗体をコードする。
【0134】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、γδ T細胞
の表面上に存在するTRGV9に対する二重特異性抗体の結合、及び癌細胞の表面上に存
在する癌抗原の結合は、癌細胞の死滅をもたらす。
【0135】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、HC1及びL
C1は、ヒト化されている。
【0136】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、HC2及びL
C2は、CD123に結合する。
【0137】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントは、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイ
ソタイプである。
【0138】
特定の実施形態では、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、IgG4アイ
ソタイプである。
【0139】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントは、約500pM未満のEC50でインビトロにおいて
癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する。
【0140】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントは、約300pM未満のEC50でインビトロにおいて
癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する。
【0141】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントは、約160pM未満のEC50でインビトロにおいて
癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する。
【0142】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、EC50は、
γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混合物で評価される。
【0143】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、エフェクター
細胞対標的細胞の比は、約0.01:1~約5:1である。一実施形態では、エフェクタ
ー細胞対標的細胞の比は、約0.1:1~約2:1である。更に別の実施形態では、エフ
ェクター細胞対標的細胞の比は、約1:1である。
【0144】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントは、多価である。
【0145】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントは、少なくとも3つの抗原に結合することができる。
【0146】
別の実施形態では、単離核酸は、TRGV9二重特異性抗体をコードし、二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントは、少なくとも5つの抗原に結合することができる。
【0147】
また、本明細書に提供される単離核酸を含む、ベクターが提供される。
【0148】
また、本明細書に提供されるベクターを含む、宿主細胞が提供される。
【0149】
また、本明細書に提供されるベクターと、そのためのパッケージとを含む、キットが提
供される。
【0150】
医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9二重特
異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
a. HC1と、
b. HC2と、
c. LC1と、
d. LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、HC1が、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形
成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRG
V9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、
(B)薬学的に許容される担体と、を含む。一実施形態では、医薬組成物は、配列番号
7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、
二重特異性抗体を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、配列番号7、配列番号34、
配列番号35、又は配列番号36から選択されるアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号
8のアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。
【0151】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3のアミノ
酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が、それぞれ、
配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2
が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体とを含む。一実施形態では
、医薬組成物は、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。別の実施形態
では、医薬組成物は、配列番号7のアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のアミノ酸
配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。
【0152】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が、それぞれ
、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC
2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体とを含む。一実施形態で
は、医薬組成物は、配列番号34のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。別の実施
形態では、医薬組成物は、配列番号34のアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のア
ミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。
【0153】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が、それぞれ
、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC
2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体とを含む。一実施形態で
は、医薬組成物は、配列番号35のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。別の実施
形態では、医薬組成物は、配列番号35のアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のア
ミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。
【0154】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が、それぞれ
、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC
2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体とを含む。一実施形態で
は、医薬組成物は、配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。別の実施
形態では、医薬組成物は、配列番号36のアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号8のア
ミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。
【0155】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミ
ノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が、それぞれ
、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びL
C2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体
又はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体とを含む。一実施形態
では、医薬組成物は、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。別の
実施形態では、医薬組成物は、配列番号65のアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号6
6のアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。一実施形態では、医薬
組成物は、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を含むHC1と、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一
性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。別の実施形態で
は、医薬組成物は、配列番号67のアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号68のアミノ
酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。
【0156】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62の
アミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が、それ
ぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、
LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2
及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異
性抗体又はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体とを含む。一実
施形態では、医薬組成物は、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む
。別の実施形態では、医薬組成物は、配列番号65のアミノ酸配列を含むHC1と、配列
番号66のアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。一実施形態では
、医薬組成物は、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。別の実施
形態では、医薬組成物は、配列番号67のアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号68の
アミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。
【0157】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91の
アミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が、それ
ぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1
、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC
2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特
異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体とを含む。一
実施形態では、医薬組成物は、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号96のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含
む。別の実施形態では、医薬組成物は、配列番号95のアミノ酸配列を含むHC1と、配
列番号96のアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含む。
【0158】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が、そ
れぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成
し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV
9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体とを
含む。一実施形態では、医薬組成物は、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号105のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特
異性抗体を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、配列番号104のアミノ酸配列を含
むHC1と、配列番号105のアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体を含
む。
【0159】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号1
09のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が
、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を
形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTR
GV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体
とを含む。一実施形態では、医薬組成物は、配列番号113のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号114のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二
重特異性抗体を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、配列番号113のアミノ酸配列
を含むHC1と、配列番号114のアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体
を含む。
【0160】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号1
19のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が
、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を
形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTR
GV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体
とを含む。一実施形態では、医薬組成物は、配列番号123のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号124のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二
重特異性抗体を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、配列番号123のアミノ酸配列
を含むHC1と、配列番号124のアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体
を含む。
【0161】
また、医薬組成物が本明細書に提供され、医薬組成物は、(A)単離されたTRGV9
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、(a)HC1と、(b)HC2
と、(c)LC1と、(d)LC2とを含み、HC1が、LC1に関連し、HC2が、L
C2に関連し、HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号1
29のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1が
、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の抗原に対する結合部位を
形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTR
GV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、(B)薬学的に許容される担体
とを含む。一実施形態では、医薬組成物は、配列番号133のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHC1と、配列番号134のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二
重特異性抗体を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、配列番号133のアミノ酸配列
を含むHC1と、配列番号134のアミノ酸配列を含むLC1とを含む、二重特異性抗体
を含む。
【0162】
別の実施形態では、医薬組成物は、γδ T細胞上のTRGV9に結合する第1の抗原
に対する結合部位を含む二重特異性抗体を含む。
【0163】
別の実施形態では、医薬組成物は,二重特異性抗体を含み、第2の抗原に対する結合部
位は、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する。
【0164】
別の実施形態では、医薬組成物は、二重特異性抗体を含み、γδ T細胞の表面上に存
在するTRGV9に対する二重特異性抗体の結合、及び癌細胞の表面上に存在する癌抗原
の結合は、癌細胞の死滅をもたらす。
【0165】
別の実施形態では、医薬組成物は、二重特異性抗体を含み、HC1及びLC1は、ヒト
化されている。
【0166】
別の実施形態では、医薬組成物は、二重特異性抗体を含み、HC2及びLC2は、CD
123に結合する。
【0167】
別の実施形態では、医薬組成物は、二重特異性抗体を含み、二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントは、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプであ
る。
【0168】
また、Vγ9発現γδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法が提供され、方法は、Vγ9
発現γδ T細胞を本明細書に提供される医薬組成物と接触させることを含み、Vγ9発
現γδ T細胞を医薬組成物と接触させることは、Vγ9発現γδ T細胞を癌細胞に方
向付ける。
【0169】
また、細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法が提供され
、方法は、癌細胞を本明細書に提供される医薬組成物と接触させることを含み、癌細胞を
医薬組成物と接触させることは、癌細胞の成長又は増殖を阻害する。
【0170】
一実施形態では、癌細胞は、抗TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメン
トと接触している間、Vγ9発現γδ T細胞の存在下にある。
【0171】
また、癌の治療を必要とする対象においてそれを行うための方法が提供され、方法は、
a. 癌治療を必要とする対象を特定することと、
b. 本明細書に提供される医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することと、
を含み、
医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することは、対象における癌を治療する。
【0172】
また、Vγ9発現γδ T細胞を活性化する方法が提供され、方法は、Vγ9発現γδ
T細胞を本明細書に提供される医薬組成物と接触させることを含み、Vγ9発現γδ
T細胞を医薬組成物と接触させることは、対照Vγ9発現γδ T細胞と比較して、CD
69、CD25、及び/又はグランザイムB発現の増加をもたらす。
【0173】
また、本明細書に提供される医薬組成物を生成する方法が提供され、方法は、二重特異
性抗体又はその抗原結合フラグメントを、薬学的に許容される担体と組み合わせて、医薬
組成物を得ることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0174】
前述の概要、並びに本出願の特定の実施形態の以下の詳細な説明は、添付される図面と
共に読まれることで、よりよく理解されるであろう。しかしながら、本出願は、図面に示
される実施形態そのものに限定されないことを理解するべきである。
図1】γδ T細胞を癌細胞に動員し、癌細胞死を誘導するための、抗TRGV9/抗腫瘍関連抗原(TAA)二重特異性抗体の結合を実証する概略図を示す。
図2】ゾレドロン酸が、全末梢血単核細胞(whole peripheral blood mononuclear cell、PBMC)からVγ9Vδ2 T細胞を選択的に増大させることを実証するグラフを示す。
図3A】Vγ9+ γδ T細胞の表現型特性評価を示す。γδ T細胞の分化を説明するために使用されるゲートの概略図を示す(左)。代表的なFACSドットプロットは、新鮮なPBMC(左)、及びゾレドロン酸+IL-2+IL-15で14日間エクスビボにおいて培養されたPBMC(右)からのVδ9γδ T細胞の分化プロファイルを示す。象限の数は、新鮮なVγ9γδ T細胞と活性化されたVγ9γδ T細胞との間のそれぞれの集団の頻度(平均±SEM)を反映する。表されたデータは、単一の実験からの5人のドナー(n=5)の平均(±SEM)である。
図3B】Vγ9+ γδ T細胞の表現型特性評価を示す。新鮮なPBMC(上段)又はゾレドロン酸+IL-2+IL-15で14日間培養されたPBMC(下段)のいずれかからの、それぞれの活性化マーカーに対して陽性のVγ9γδ T細胞の頻度(平均±SEM)を反映する代表的なドットプロットの数を示す。表されたデータは、2つの独立した実験からのCD62L、CD69、CD44発現データについての、7人のドナー(n=7)の平均(±SEM)である。nは、単一の実験から、NKG2D発現データについて5人のドナーであり、CD45RO及びCD71発現データのそれぞれについて2人のドナーである。
図3C】Vγ9+ γδ T細胞の表現型特性評価を示す。新鮮なPBMC(上段)又はゾレドロン酸+IL-2+IL-15で14日間培養されたPBMC(下段)のいずれかからの、それぞれの阻害受容体表面発現に対して陽性のVδ9γδ T細胞の頻度(平均±SEM)を示すドットプロットにおけるゲートを超える数を示す。本明細書に示されるデータは、2つの独立した実験からの、PD1、CTLA4、TIGIT、及びLAG3表面発現についての5人のドナー(n=5)、並びに2B4及びTIM3表面発現データについての7人のドナー(n=7)の平均(±SEM)である。
図3D】Vγ9+ γδ T細胞の表現型特性評価を示す。新鮮なPBMC(上段)及びゾレドロン酸+IL-2+IL-15でエクスビボにおいて14日間培養されたPBMC(下段)からの、細胞内グランザイムB(左列)及びパーフォリン(右列)を発現するVδ9γδ T細胞の頻度(平均±SEM)を実証する代表的なFACSドットプロットを示す。示されたデータは、2つの独立した実験からの、グランザイムB及びパーフォリンデータのそれぞれについての、4人(n=4)及び7人(n=7)のドナーの平均(±SEM)である。
図3E】Vγ9+ γδ T細胞の表現型特性評価を示す。ゾレドロン酸+IL-2+IL-15でのPBMC培養の0日目及び14日目の、細胞培養上清中のサイトカインの平均(±SEM)濃度(pg/mL)を表す棒グラフを示す。表されたデータは、単一ドナーからの4つのウェル(n=4)の平均(±SEM)である。
図4】VG1(抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体)が、γδ T細胞とKasumi-3細胞との間のコンジュゲート形成によって実証されるように、Vγ9+ T細胞を動員することを実証するヒストグラムを示す。
図5A】異なるエフェクター対標的細胞の比(図5Aについては1:1)で、Kasumi-3細胞に対するVG1(抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体)二重特異性媒介性γδ T細胞の細胞傷害を実証するグラフを示す。
図5B】異なるエフェクター対標的細胞の比(5Bについては5:1)で、Kasumi-3細胞に対するVG1(抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体)二重特異性媒介性γδ T細胞の細胞傷害を実証するグラフを示す。
図5C】異なるエフェクター対標的細胞の比(図5Cについては10:1)で、Kasumi-3細胞に対するVG1(抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体)二重特異性媒介性γδ T細胞の細胞傷害を実証するグラフを示す。
図6A】Kasumi-3細胞及びVG1、VG3と、又は二重特異性抗体なしで共培養されたVγ9+γδ T細胞、非Vγ9+γδ T細胞、及びPan-T細胞(非γδ T細胞)上の、CD69(図6A)の発現を実証するグラフを示す。
図6B】Kasumi-3細胞及びVG1、VG3と、又は二重特異性抗体なしで共培養されたVγ9+γδ T細胞、非Vγ9+γδ T細胞、及びPan-T細胞(非γδ T細胞)上の、CD25(図6B)の発現を実証するグラフを示す。
図6C】Kasumi-3細胞及びVG1、VG3と、又は二重特異性抗体なしで共培養されたVγ9+γδ T細胞、非Vγ9+γδ T細胞、及びPan-T細胞(非γδ T細胞)上の、グランザイムB(図6C)の発現を実証するグラフを示す。
図7】トランスフェクトされたJurkat細胞に対する抗TAA1(TAA mIgG2a、TAA1B1)の選択的細胞結合を示す。結合のEC50は、~1~2nMであった。TAA1B1は、無関係なタンパク質(TAA1-NULL)を内因的に発現するが、TAA1を発現しないALL細胞株に対する任意の有意な結合を示さなかった。
図8】組換えTAA1タンパク質(TAA1W16)に対する抗TAA1(TAA1 mIgG2a、TAA1B1)の選択的タンパク質結合を示す。TAA1B1は、無関係なタンパク質(TAA1-NULL-W16)に対する有意な結合を示さなかった。
図9】健康なドナーからのTAA1×Vγ9二重特異性(TAA1B50)の細胞傷害試験に使用されるVg9+細胞の表現型を示す。
図10】抗TRGV9/抗TAA1二重特異性抗体が、インビトロでTAA1発現Jurkat細胞に対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介することを示す。ここで表される細胞傷害値は、二重特異性抗体の非存在下で観察された基礎細胞傷害値を引いたものである。EC50値を、方法で記載されるように計算した。本明細書に示される代表的なデータは、単一の実験からのものである。
図11】二重特異性抗体媒介性細胞傷害を示す。様々なドナーからの増大し、かつ濃縮したVγ9Vδ2 T細胞を使用して、示される濃度で、Vγ9×TAA1の存在下において、細胞傷害をJurkat細胞株に誘導した(E:T比1:1)。アッセイを16時間行った。様々な条件についての死標的細胞パーセントが図面に示される。
図12】抗TRGV9/抗TAA2二重特異性抗体(TAA2V9B106(B3))が、γδ T細胞に結合し(左パネル)、インビトロでTAA2発現H929細胞に対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介する(右パネル)ことを示す。EC50値を、方法で記載されるように計算した。本明細書に示される代表的なデータは、単一の実験からのものである。
図13】抗TRGV9/抗TAA2二重特異性抗体(HC1:VG9B420-LH-scFv;HC2:TAA2-Fab(TAA2V9B71.001))が、γδ T細胞に結合し(左パネル)、インビトロでTAA2発現H929細胞に対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介する(右パネル)ことを示す。EC50値を、方法で記載されるように計算した。本明細書に示される代表的なデータは、単一の実験からのものである。
図14】抗TRGV9/抗TAA2二重特異性抗体(VG9SB10SC1087_P18_D08-Fab RF、TAA2-scFv(TAA2V9B100.001))が、γδ T細胞に結合し(左パネル)、インビトロでTAA2発現H929細胞に対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介する(右パネル)ことを示す。EC50値を、方法で記載されるように計算した。本明細書に示される代表的なデータは、単一の実験からのものである。
図15】抗TRGV9/抗TAA2二重特異性抗体(VG9SB10SC1087_P18_C12-Fab RF、TAA2-scFv(TAA2V9B101.001))が、γδ T細胞に結合し(左パネル)、インビトロでTAA2発現H929細胞に対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介する(右パネル)ことを示す。EC50値を、方法で記載されるように計算した。本明細書に示される代表的なデータは、単一の実験からのものである。
図16】抗TRGV9/抗TAA2二重特異性抗体(VG9SB10SC1087_P19_C03-Fab RF、TAA2-scFv(TAA2V9B103.001))が、γδ T細胞に結合し(左パネル)、インビトロでTAA2発現H929細胞に対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介する(右パネル)ことを示す。EC50値を、方法で記載されるように計算した。本明細書に示される代表的なデータは、単一の実験からのものである。
【発明を実施するための形態】
【0175】
背景技術において、また、本明細書全体を通じて各種刊行物、論文及び特許を引用又は
記載する。これら参照文献の各々はその全容が参照により本明細書に組み込まれる。本明
細書に含まれる文書、操作、材料、デバイス、物品などの考察は、本発明のコンテキスト
を与えるためのものである。かかる考察は、これらの事物のいずれか又は全てが、開示又
は特許請求されるいずれかの発明に対する先行技術の一部を構成することを容認するもの
ではない。
【0176】
特に規定のない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が
属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。そうでない場合、
本明細書で使用される特定の用語は、本明細書に記載される意味を有するものである。
【0177】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」、「an」及び「
the」は、特に文脈上明らかでない限り、複数の指示対象物を含むことに留意する必要
がある。
【0178】
特に明記しない限り、本明細書に記載される濃度又は濃度範囲などのあらゆる数値は、
全ての場合において、「約」という用語によって修飾されているものとして理解されるべ
きである。したがって、数値は、典型的には、記載される値の±10%を含む。例えば、
1mg/mLの濃度は0.9mg/mL~1.1mg/mLを含む。同様に、1%~10
%(w/v)の濃度範囲は0.9%(w/v)~11%(w/v)を含む。本明細書で使
用するとき、数値範囲の使用は、文脈上そうでない旨が明確に示されない限り、その範囲
内の整数及び値の分数を含む、全ての可能な部分範囲、その範囲内の全ての個々の数値を
明示的に含む。
【0179】
別途記載のない限り、一連の要素に先行する「少なくとも」という用語は、一連の全て
の要素を指すと理解されるべきである。当業者であれば、単なる通常の実験手順を使用す
るだけで、本明細書に記載される特定の実施形態に対して多くの同等物を認識するか、又
は確認することができよう。このような等価物は、本発明によって包含されることが意図
される。
【0180】
本明細書で使用するとき、用語「備える(comprises)、「備える(comprising)」、
「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having
)」、「含有する(contains)」、又は「含有する(containing)」あるいはこれらの任
意の他の変形形態は、述べられている整数又は整数群を含むことが意図されるが、これら
以外の他の整数又は整数群を除外するものではなく、非排他的又は非制限的であることが
意図されることが理解されよう。例えば、一連の要素を含む組成物、混合物、プロセス、
方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの要素のみに限定されるものではなく、明示的
に列挙されない、又はそのような組成物、混合物、プロセス、方法、物品、又は装置に本
来存在しない他の要素を含んでもよい。更に、明示的に反対に明記されない限り、「又は
」は包括的な「又は」を指すものであり、排他的な「又は」を指すものではない。例えば
、条件A又はBは、Aが真であり(又は存在する)かつBが偽である(又は存在しない)
場合、Aが偽であり(又は存在しない)かつBが真である(又は存在する)場合、並びに
A及びBの両方が真である(又は存在する)場合、のいずれか1つによって充足される。
【0181】
本明細書で使用するとき、複数の列挙された要素間の接続的な用語「及び/又は」は、
個々の及び組み合わされた選択肢の両方を包含するものとして理解される。例えば、2つ
の要素が「及び/又は」によって接続される場合、第1の選択肢は、第2の要素なしに第
1の要素が適用可能であることを指す。第2の選択肢は、第1の要素なしに第2の要素が
適用可能であることを指す。第3の選択肢は、第1及び第2の要素が一緒に適用可能であ
ることを指す。これらの選択肢のうちのいずれか1つは、意味に含まれ、したがって、本
明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」の要件を満たすことが理解される。選択肢
のうちの2つ以上の同時適用性もまた、意味に含まれ、したがって、用語「及び/又は」
の要件を満たすことが理解される。
【0182】
本明細書で使用するとき、用語「からなる(consists of)」又は「からなる(consist
of)」若しくは「からなる(consisting of)」などの変形は、明細書及び特許請求の範
囲全体にわたって使用するとき、任意の列挙された整数又は整数群を包含するが、追加の
整数又は整数群が、指定の方法、構造、又は組成物に追加されることはないことを示す。
【0183】
本明細書で使用するとき、用語「から本質的になる(consists essentially of)」又
は「から本質的になる(consist essentially of)」若しくは「から本質的になる(cons
isting essentially of)」などの変形は、明細書及び特許請求の範囲全体にわたって使
用するとき、任意の列挙された整数又は整数群を包含し、任意選択で、指定の方法、構造
、又は組成物の基本的又は新規の特性を実質的に変化させない任意の列挙された整数又は
整数群も包含することを示す。M.P.E.P.§2111.03を参照されたい。
【0184】
本明細書で使用するとき、「対象」は、任意の動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト
を意味する。本明細書で使用するとき、用語「哺乳動物」は、あらゆる哺乳動物を包含す
る。哺乳動物の例としては、これらに限定されるものではないが、ウシ、ウマ、ヒツジ、
ブタ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、サル、ヒトなど、又は例えば
、ヒトが挙げられる。
【0185】
構成要素の寸法又は特徴を指すときに本明細書で使用される用語「約」、「およそ」、
「概ね」、「実質的に」、及び同様の用語は、当業者には理解されるように、記載の寸法
/特徴が厳密な境界又はパラメータではなく、機能的に同じ又は類似する、それらからの
わずかな相違を除外するものではないことを示すことも理解すべきである。最小値では、
数値パラメータを含むこのような参照は、当該技術分野において受け入れられている数学
的及び工業的原理(例えば、四捨五入、測定、又は他の系統的誤差、製造公差など)を使
用すると、最小有効数字は変化しない変形形態を含むであろう。
【0186】
「同一」又は「同一性」パーセントという用語は、2つ又は3つ以上の核酸又はポリペ
プチド配列(例えば、抗TRGV9/抗癌関連抗原二重特異性抗体及びそれをコードして
いるポリヌクレオチド、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体及びそれをコードし
ているポリヌクレオチド、TRGV9ポリペプチド及びそれをコードしているTRGV9
/ポリヌクレオチド、CD123ポリペプチド及びそれをコードしているCD123ポリ
ヌクレオチド)に関連して、以下の配列比較アルゴリズムのうちの1つを使用して又は目
視検査によって測定したとき、一致が最大になるように比較及びアラインメントした場合
に同じであるか、又は特定のパーセントの同じであるアミノ酸残基若しくはヌクレオチド
を有する2つ又は3つ以上の配列又は部分配列を指す。
【0187】
配列比較のために、典型的には、1つの配列は、試験配列が比較される参照配列として
作用する。配列比較アルゴリズムを使用する場合、試験及び参照配列がコンピュータに入
力され、必要に応じて、サブシーケンス座標が指定され、配列アルゴリズムプログラムパ
ラメータが指定される。次いで、配列比較アルゴリズムは、指定されたプログラムパラメ
ータに基づいて、参照配列に対する試験配列の配列同一性パーセントを計算する。
【0188】
比較のための配列の最適なアライメントは、例えば、Smith&Waterman,
Adv.Appl.Math.2:482(1981)の局所相同性アルゴリズム、Ne
edleman&Wunsch,J.Mol.Biol.48:443(1970)の相
同性アラインメントアルゴリズム、Pearson&Lipman,Proc.Nat’
l.Acad.Sci.USA85:2444(1988)の類似検索方法、これらのア
ルゴリズムのコンピュータ化された実装(Wisconsin Genetics So
ftware Package,Genetics Computer Group,5
75 Science Dr.,Madison,WIにおけるGAP、BESTFIT
、FASTA、及びTFASTA)、又は目視検査(一般的に、Current Pro
tocols in Molecular Biology,F.M.Ausubel
et al.,eds.,Current Protocols,a joint ve
nture between Greene Publishing Associat
es,Inc.and John Wiley&Sons,Inc.,(1995 Su
pplement)(Ausubel)を参照)によって行うことができる。
【0189】
配列同一性及び配列類似性のパーセントを決定するのに好適なアルゴリズムの例は、A
ltschul et al.(1990)J.Mol.Biol.215:403-4
10、及びAltschul et al.(1997)Nucleic Acids
Res.25:3389-3402にそれぞれ記載されているBLAST及びBLAST
2.0アルゴリズムである。BLAST分析を行うソフトウェアは、国立生物工学情報セ
ンター(National Center for Biotechnology Information)を通じて公的に入手可能で
ある。このアルゴリズムは、最初に、データベース配列における同じ長さのワードとアラ
インメントしたときに一致するか、又はいくつかの正の値の閾値スコアTを満たすかのい
ずれかの、クエリー配列における長さWの短いワードを同定することによって、高スコア
配列対(HSP)を同定することを含む。Tは、隣接ワードスコア閾値(Altschu
l et al.、上記)と称される。これらの初期隣接ワードヒットは、それを含有す
るより長いHSPを見つけるための検索を開始するためのシードとして機能する。次いで
、累積アラインメントスコアを増加させることができる限り、各配列に沿ってワードヒッ
トを両方向に延長する。
【0190】
ヌクレオチド配列については、パラメータM(一致する残基の対についてのリワードス
コア、常に>0)及びN(不一致の残基についてのペナルティスコア、常に<0)を使用
して累積スコアを計算する。アミノ酸配列については、スコアリングマトリックスを使用
して累積スコアを計算する。累積アラインメントスコアがその最大獲得値から量Xだけ低
下したとき、1つ又は2つ以上の負のスコアリング残基のアラインメントの蓄積により、
累積スコアがゼロ以下になったとき、又はいずれかの配列の末端に達したときに、各方向
におけるワードヒットの延長を停止する。BLASTアルゴリズムのパラメータW、T、
及びXが、アラインメントの感度及び速度を決定する。BLASTNプログラム(ヌクレ
オチド配列について)は、デフォルトとして、ワード長(W)11、期待値10、M=5
、N=-4、及び両方の鎖の比較を使用する。アミノ酸配列については、BLASTPプ
ログラムは、デフォルトとして、ワード長(W)3、期待値(E)10、及びBLOSU
M62スコアリングマトリックスを使用する(Henikoff&Henikoff,P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 89:10915(1989)を参照)
【0191】
配列同一性パーセントを計算することに加えて、BLASTアルゴリズムは、2つの配
列間の類似性の統計解析も行う(例えば、Karlin&Altschul,Proc.
Nat’l.Acad.Sci.USA 90:5873-5787(1993)を参照
)。BLASTアルゴリズムによって提供される類似性の1つの尺度は、最小合計確率(
P(N))であり、これは、2つのヌクレオチド又はアミノ酸配列間の一致が偶然に生じ
る確率の指標を提供する。例えば、核酸は、試験核酸と参照核酸との比較における最小合
計確率が、約0.1未満、約0.01未満、又は約0.001未満である場合、参照配列
に類似しているとみなされる。
【0192】
2つの核酸配列又はポリペプチドが実質的に同一であることの更なる指標は、以下に記
載されるように、第1の核酸によりコードされるポリペプチドが、第2の核酸によりコー
ドされるポリペプチドと免疫学的に交差反応性であることである。したがって、ポリペプ
チドは、典型的には、第2のポリペプチドと実質的に同一であり、例えば、2つのペプチ
ドは保存的置換によってのみ異なる。2つの核酸配列が実質的に同一である別の指標は、
2つの分子がストリンジェントな条件下で互いにハイブリダイズすることである。
【0193】
本明細書で使用するとき、「ポリヌクレオチド」なる用語は、同義的に、「核酸分子」
、「ヌクレオチド」、又は「核酸」とも称され、非修飾RNA若しくはDNA又は修飾R
NA若しくはDNAであってよい、任意のポリリボヌクレオチド又はポリデオキシリボヌ
クレオチドを指す。「ポリヌクレオチド」としては、これらに限定されるものではないが
、一本鎖及び二本鎖DNA、一本鎖及び二本鎖の領域の混合物であるDNA、一本鎖及び
二本鎖RNA、並びに一本鎖及び二本鎖の領域の混合物であるRNA、一本鎖又はより典
型的には二本鎖又は一本鎖及び二本鎖の領域の混合物であってよいDNA及びRNAを含
むハイブリッド分子が挙げられる。加えて、「ポリヌクレオチド」は、RNA若しくはD
NA又はRNA及びDNAの両方を含む三本鎖領域を指す。用語、ポリヌクレオチドには
、1つ又は2つ以上の修飾塩基を含有するDNA又はRNA、及び安定性若しくは他の理
由により修飾された主鎖を有するDNA又はRNAも含まれる。「修飾」塩基は、例えば
、トリチル化塩基及び異常な塩基、例えば、イノシンを含む。様々な修飾をDNA及びR
NAに行うことができる。したがって、「ポリヌクレオチド」は、典型的に天然に認めら
れるポリヌクレオチドの化学的、酵素的又は代謝的に修飾された形態、並びにウイルス及
び細胞のDNA及びRNAの特徴を有する化学的形態を包含する。「ポリヌクレオチド」
はまた、比較的短い核酸鎖(多くの場合、オリゴヌクレオチドと呼ばれる)も包含する。
【0194】
本明細書で使用するところの「ベクター」なる用語は、別の核酸セグメントを機能的に
挿入することによってそのセグメントの複製又は発現を行うことができるレプリコンのこ
とである。
【0195】
本明細書で使用するところの「宿主細胞」なる用語は、本明細書に提供される核酸分子
を含む細胞を指す。「宿主細胞」は、例えば、初代細胞、培養中の細胞、又は細胞株由来
の細胞のいずれのタイプの細胞であってもよい。一実施形態では、「宿主細胞」は、本明
細書に提供される核酸分子をトランスフェクトした細胞である。別の実施形態では、「宿
主細胞」は、かかるトランスフェクトされた細胞の子孫又は潜在的な子孫である。ある細
胞の子孫は、例えば、後続の世代で生じ得る変異若しくは環境の影響、又は宿主細胞ゲノ
ムへの核酸分子の組み込みによって、親細胞と同一である場合又はない場合がある。
【0196】
本明細書で使用するとき、用語「発現」は、遺伝子産物の生合成を指す。かかる用語に
は、遺伝子のRNAへの転写が含まれる。また、かかる用語には、RNAの1つ又は2つ
以上のポリペプチドへの翻訳も含まれ、全ての天然に生じる転写後及び翻訳後修飾も更に
含まれる。発現される二重特異性抗体は、宿主細胞の細胞質内、細胞培養の成長培地など
の細胞外環境中に存在し得るか、又は細胞膜に固定され得る。
【0197】
本明細書で使用するとき、用語「ペプチド」、「ポリペプチド」、又は「タンパク質」
は、アミノ酸から構成される分子を指すことができ、当業者によってタンパク質として認
識され得る。本明細書では、アミノ酸残基の従来の1文字又は3文字コードが使用される
。用語「ペプチド」、「ポリペプチド」、及び「タンパク質」は、任意の長さのアミノ酸
のポリマーを指すために、本明細書において互換的に使用することができる。ポリマーは
、直鎖又は分枝鎖であり得、修飾されたアミノ酸を含むことができ、非アミノ酸により中
断され得る。本用語はまた、自然に修飾されているか、又は介入によって修飾されている
アミノ酸ポリマーを包含する。例えば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、
アセチル化、リン酸化、又は任意の他の操作若しくは修飾、例えば、標識構成成分とのコ
ンジュゲート。また、定義には、例えば、アミノ酸の1つ又は2つ以上のアナログ(例え
ば、非天然アミノ酸などを含む)を含有するポリペプチド、並びに当該技術分野において
既知の他の修飾が含まれる。
【0198】
本明細書に記載のペプチド配列は、通常の慣習に従って記載され、ペプチドのN末端領
域は左側にあり、C末端領域は右側にある。アミノ酸の異性体形態は既知であるが、別途
明示的に示されない限り、示されるのはアミノ酸のL型である。
【0199】
抗体
抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメント、抗体をコードする核酸及び発現ベク
ター、ベクターを含有する組換え細胞、並びに抗体を含む組成物が本明細書に提供される
。また、抗TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント、抗体をコードする
核酸及び発現ベクター、ベクターを含有する組換え細胞、並びに二重特異性抗体を含む組
成物が本明細書に提供される。また、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント、二重特異性抗体をコードする核酸及び発現ベクター、ベクター
を含有する組換え細胞、並びに二重特異性抗体を含む組成物が本明細書に提供される。抗
体を作製する方法、及び癌を含む疾患を治療するために抗体を使用する方法も提供される
。本明細書に開示される抗体は、TRGV9に対する高親和性結合及び/又はCD123
に対する高親和性結合、TRGV9に対する高い特異性及び/又はCD123に対する高
い特異性、並びに単独で又は他の抗癌療法と組み合わせて投与されたときに癌を治療又は
予防する能力を含むがこれらに限定されない、1つ又は2つ以上の望ましい機能特性を有
する。
【0200】
本明細書で使用するとき、用語「抗体」は、広義で使用され、免疫グロブリン、又はモ
ノクローナル又はポリクローナルである、ヒト、ヒト化、複合、及びキメラ抗体を含む抗
体分子並びに抗体フラグメントを含む。全般的には、抗体とは、特定の抗原に対する結合
特異性を示すタンパク質又はペプチド鎖である。抗体の構造は、公知である。免疫グロブ
リンは、重鎖定常ドメインのアミノ酸配列に応じて5つの主なクラス(すなわち、IgA
、IgD、IgE、IgG、及びIgM)に割り当てることができる。IgA及びIgG
は、アイソタイプのIgA1、IgA2、IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4と
して更に細分類される。したがって、本明細書に提供される抗体は、5つの主要なクラス
又は対応する下位クラスのいずれかのものであることができる。特定の実施形態では、本
明細書に提供される抗体は、IgG1である。いくつかの実施形態では、本明細書に提供
される抗体は、IgG2である。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体は
、IgG3である。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗体は、IgG4で
ある。脊椎動物種の抗体軽鎖は、その定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて2つの明確
に異なるタイプ、すなわちκ及びλのうちの一方に割り当てることができる。したがって
、本明細書に提供される抗体は、カッパ又はラムダ軽鎖定常ドメインを含有することがで
きる。特定の実施形態によれば、本明細書に提供される抗体は、ラット又はヒト抗体由来
の重鎖及び/又は軽鎖定常領域を含む。
【0201】
重及び軽定常ドメインに加えて、抗体は、軽鎖可変領域及び重鎖可変領域からなる抗原
結合領域を含有し、これらのそれぞれは3つのドメイン(すなわち相補性決定領域1~3
;CDR1、CDR2、及びCDR3)を含有する。「CDR」は、免疫グロブリン(I
g又は抗体)VH β-シートフレームワークの非フレームワーク領域内の3つの超可変
領域のうちの1つ(HCDR1、HCDR2、若しくはHCDR3)、又は抗体VL β
-シートフレームワークの非フレームワーク領域内の3つの超可変領域のうちの1つ(L
CDR1、LCDR2、若しくはLCDR3)を指す。したがって、CDRは、フレーム
ワーク領域配列内に散在する可変領域配列である。CDR領域は、当業者に周知であり、
例えば、Kabatによって、抗体可変(V)ドメイン内の大部分の超可変性の領域とし
て定義されている(Kabat et al.,J.Biol.Chem.252:66
09-6616(1977)、Kabat,Adv.Prot.Chem.32:1-7
5(1978))。CDR領域配列はまた、保存されたβ-シートフレームワークの一部
ではない残基としてChothiaによって構造的に定義されており、したがって、異な
る立体配座に適応することが可能であるChothia and Lesk,J.Mol
.Biol.196:901-917(1987))。両方の用語は、当該技術分野にお
いて十分に認識されている。CDR領域配列はまた、AbM、Contact、及びIM
GTによって定義されている。例示的なCDR領域配列は、本明細書に、例えば、配列表
、及び以下の実施例に提供される表に例示される。標準的な抗体可変領域内のCDRの位
置は、多数の構造の非核によって決定されている(Al-Lazikani et al
.,J.Mol.Biol.273:927-948(1997)、Morea et
al.,Methods 20:267-279(2000))。超可変領域内の残基の
数は異なる抗体において変化するため、標準的な位置に対する追加の残基は、従来、標準
的な可変領域番号付けスキーム(Al-Lazikani et al.、上記(199
7))の残基番号の次に、a、b、cなどで番号付けされる。そのような命名法は、当業
者には周知である。
【0202】
軽鎖可変領域CDR1ドメインは、本明細書において、LCDR1又はVL CDR1
と互換的に呼ばれる。軽鎖可変領域CDR2ドメインは、本明細書において、LCDR2
又はVL CDR2と互換的に呼ばれる。軽鎖可変領域CDR3ドメインは、本明細書に
おいて、LCDR3又はVL CDR3と互換的に呼ばれる。重鎖可変領域CDR1ドメ
インは、本明細書において、HCDR1又はVH CDR1と互換的に呼ばれる。重鎖可
変領域CDR2ドメインは、本明細書において、HCDR2又はVH CDR2と互換的
に呼ばれる。重鎖可変領域CDR1ドメインは、本明細書において、HCDR3又はVH
CDR3と互換的に呼ばれる。
【0203】
本明細書で使用するとき、VH又はVLなどの用語「超可変領域」は、配列において超
可変である、及び/又は構造的に定義されるループを形成する、抗体可変領域の領域を指
す。一般に、抗体は、6つの超可変領域である、VH(HCDR1、HCDR2、HCD
R3)の3つ、及びVL(LCDR1、LCDR2、LCDR3)の3つを含む。多数の
超可変領域の描写が使用されており、本明細書に包含される。「Kabat」CDRは、
配列可変性に基づくものであり、最も一般的に使用される(例えば、Kabat et
al.,Sequences of Proteins of Immunologic
al Interest,5th Ed.Public Health Service
,National Institutes of Health,Bethesda,
MD.(1991)を参照されたい)。「Chothia」は、代わりに、構造ループの
位置を指す(例えば、Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.19
6:901-917(1987)を参照されたい)。Kabat番号付け規則を使用して
番号付けされたときのChothia CDR-HCDR1ループの末端は、ループの長
さに応じてH32からH34まで変化する(これは、Kabat番号付けスキームが、H
35A及びH35Bに挿入を配置するためであり、35Aも35Bも存在しない場合、ル
ープは32で終わり、35Aのみが存在する場合、ループは33で終わり、35A及び3
5Bの両方が存在する場合、ループは34で終わる)。「AbM」超可変領域は、Kab
at CDRとChothia構造ループとの間の妥協を表し、Oxford Mole
cularのAbM抗体モデリングソフトウェアによって使用される(例えば、Mart
in,in Antibody Engineering,Vol.2,Chapter
3,Springer Verlagを参照されたい)。「Contact」超可変領
域は、利用可能な複合結晶構造の分析に基づく。
【0204】
近年、普遍的な番号付けシステムが開発され、広く採用されている(ImMunoGe
neTics(IMGT)Information System(登録商標)(Laf
ranc et al.,Dev.Comp.Immunol.27(1):55-77
(2003)))。IMGTは、免疫グロブリン(immunoglobulin、IG)、T細胞受容
体(T cell receptor、TR)、並びにヒト及び他の脊椎動物の主要組織適合複合体(maj
or histocompatibility complex、MHC)専門の統合情報システムである。本明細書に
おいて、CDRは、アミノ酸配列と、軽鎖又は重鎖における位置との両方の観点において
意味される。免疫グロブリン可変部ドメインの構造内のCDRの「位置」は、種の間で保
存され、ループと称される構造で存在するため、可変部ドメイン配列を構造的特徴に従っ
て整合する番号付けシステムを使用することにより、CDR及びフレームワーク残基は容
易に特定される。この情報は、1つの種の免疫グロブリンからのCDR残基を、典型的に
はヒト抗体からのアクセプターフレームワーク内に移植及び置き換えるのに使用され得る
。更なる番号付けシステム(AHon)は、Honegger and Pluckth
un,J.Mol.Biol.309:657-670(2001)によって開発されて
いる。例えば、Kabat番号付け及びIMGT固有の番号付けシステムを含む番号付け
システム間の対応は、当業者に周知である(例えば、Kabat、上記、Chothia
and Lesk、上記、Martin、上記、Lefranc et al.、上記
を参照されたい)。本明細書に示される例示的なシステムは、Kabat及びChoth
iaを組み合わせている。
【0205】
【表1】
【0206】
超可変領域は、次のような「拡張超可変領域」を含んでもよい:VL内の24~36又
は24~34(LCDR1)、46~56又は50~56(LCDR2)、及び89~9
7又は89~96(LCDR3)、並びにVH内の26~35又は26~35A(HCD
R1)、50~65又は49~65(HCDR2)、及び93~102、94~102、
又は95~102(HCDR3)。配列表に含まれる、上記の番号付けスキームのそれぞ
れを反映するCDR配列が、本明細書に提供される。
【0207】
用語「定常領域」又は「定常ドメイン」は、抗原に対する抗体の結合に直接関与しない
が、Fc受容体との相互作用などの様々なエフェクター機能を示す軽鎖及び重鎖のカルボ
キシ末端部分を指す。この用語は、抗原結合部位を含有する可変領域である免疫グロブリ
ンの他の部分と比較してより保存されたアミノ酸配列を有する免疫グロブリン分子の部分
を指す。定常領域は、重鎖のCH1、CH2、及びCH3領域、並びに軽鎖のCL領域を
含有してもよい。
【0208】
用語「フレームワーク」又は「FR」残基は、CDRに隣接する可変領域残基である。
FR残基は、例えば、キメラ抗体、ヒト抗体、ヒトドメイン抗体、ダイアボディ、直鎖抗
体、及び二重特異性抗体中に存在する。FR残基は、超可変領域残基又はCDR残基以外
の可変ドメイン残基である。
【0209】
本明細書で使用するとき、用語「単離抗体」とは、異なる抗原特異性を有する他の抗体
を実質的に含まない抗体を指す(例えば、TRGV9に特異的に結合する単離抗体は、V
γ9に結合しない抗体を実質的に含まなず、CD123に特異的に結合する単離抗体は、
CD123に結合しない抗体を実質的に含まない)。更に、単離抗体は、他の細胞物質及
び/又は化学物質を実質的に含まない。
【0210】
本明細書で使用するとき、用語「モノクローナル抗体」は、実質的に均質な抗体の集団
から得られる抗体を指し、すなわち、集団を構成する個々の抗体は、微量に存在し得る自
然発生変異を除いて同一である。本明細書に提供されるモノクローナル抗体は、ハイブリ
ドーマ法、ファージディスプレイ技術、単一リンパ球遺伝子クローニング技術、又は組換
えDNA法によって作製することができる。例えば、モノクローナル抗体は、トランスジ
ェニック非ヒト動物、例えば、トランスジェニックマウス又はラットから得られるB細胞
を含むハイブリドーマによって生成され得、ヒト重鎖導入遺伝子及び軽鎖導入遺伝子を含
むゲノムを有する。
【0211】
本明細書で使用するとき、用語「抗原結合フラグメント」は、例えば、ダイアボディ、
Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvフラグメント、ジスルフィド安定化Fvフラグ
メント(dsFv)、(dsFv)、二重特異性dsFv(dsFv-dsFv’)、
ジスルフィド安定化ダイアボディ(dsダイアボディ)、単鎖抗体分子(scFv)、単
一ドメイン抗体(sdAb)scFv二量体(二価ダイアボディ)、1つ又は2つ以上の
CDRを含む抗体の一部分から形成される多重特異性抗体、ラクダ化単一ドメイン抗体、
ナノボディ、ドメイン抗体、二価ドメイン抗体、又は抗原に結合するが完全な抗体構造を
含まない任意の他の抗体フラグメントなどの抗体フラグメントを指す。抗原結合フラグメ
ントは、親抗体又は親抗体フラグメントが結合する同じ抗原に結合することができる。特
定の実施形態によれば、抗原結合フラグメントは、軽鎖可変領域、軽鎖定常領域、及び重
鎖のFdフラグメントを含む。他の特定の実施形態によれば、抗原結合フラグメントはF
ab及びF(ab’)を含む。
【0212】
本明細書で使用するとき、用語「単鎖抗体」は、約15~約20個のアミノ酸の短いペ
プチドによって接続される重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、この分野における従来
の単鎖抗体を指す。本明細書で使用するとき、用語「単一ドメイン抗体」は、重鎖可変領
域及び重鎖定常領域を含むか、又は重鎖可変領域のみを含む、この分野における従来の単
一ドメイン抗体を指す。
【0213】
本明細書で使用するとき、用語「ヒト抗体」は、ヒトによって産生される抗体、又は当
該技術分野において既知の任意の技術を用いて作製される、ヒトによって産生される抗体
に対応するアミノ酸配列を有する抗体を指す。ヒト抗体のこの定義は、インタクトな若し
くは完全長の抗体、そのフラグメント、並びに/又は少なくとも1つのヒト重鎖及び/若
しくは軽鎖ポリペプチドを含む抗体を含む。
【0214】
本明細書で使用するとき、用語「ヒト化抗体」とは、抗体の抗原結合特性が保持される
が、人体における抗原の抗原性が低下するように、改変により配列相同性をヒト抗体のそ
れに対して増加させた非ヒト抗体を意味する。
【0215】
本明細書で使用するとき、用語「キメラ抗体」は、免疫グロブリン分子のアミノ酸配列
が2つ又は3つ以上の種に由来する抗体を指す。軽鎖及び重鎖の両方の可変領域は、多く
の場合、所望の特異性、親和性、及び能力を有する1つの種の哺乳動物(例えば、マウス
、ラット、ウサギなど)に由来する抗体の可変領域に対応し、一方で定常領域は、その種
における免疫応答の誘発を回避するために、別の種の哺乳動物(例えば、ヒト)に由来す
る抗体の配列に対応する。
【0216】
本明細書で使用するとき、用語「多重特異性抗体」は、複数の免疫グロブリン可変ドメ
イン配列を含む抗体を指し、複数のうちの第1の免疫グロブリン可変ドメイン配列は、第
1のエピトープに対する結合特異性を有し、複数のうちの第2の免疫グロブリン可変ドメ
イン配列は、第2のエピトープに対する結合特異性を有する。ある実施形態では、第1及
び第2のエピトープは、重複しないか、又は実質的に重複しない。ある実施形態では、第
1及び第2のエピトープは、異なる抗原、例えば、異なるタンパク質(又は異なる多量体
タンパク質のサブユニット)上にある。ある実施形態では、多重特異性抗体は、第3、第
4、又は第5の免疫グロブリン可変ドメインを含む。ある実施形態では、多重特異性抗体
は、二重特異性抗体分子、三重特異性抗体分枝、又は四重特異性抗体分子である。
【0217】
本明細書で使用するとき、用語「二重特異性抗体」は、2つ以下のエピトープ又は2つ
以下の抗原に結合する多重特異性抗体を指す。二重特異性抗体は、第1のエピトープ(例
えば、TRGV9抗原上のエピトープ)に対する結合特異性を有する第1の免疫グロブリ
ン可変ドメイン配列、及び第2のエピトープ(例えば、腫瘍関連抗原(例えば、CD12
3抗原)上のエピトープ)に対する結合特異性を有する第2の免疫グロブリン可変ドメイ
ン配列によって特徴付けられる。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは、異な
る抗原、例えば、異なるタンパク質(又は異なる多量体タンパク質のサブユニット)上に
ある。ある実施形態では、二重特異性抗体は、第1のエピトープに対する結合特異性を有
する重鎖可変ドメイン配列及び軽鎖可変ドメイン配列と、第2のエピトープに対する結合
特異性を有する重鎖可変ドメイン配列及び軽鎖可変ドメイン配列とを含む。ある実施形態
では、二重特異性抗体は、第1のエピトープに対する結合特異性を有する半抗体又はその
フラグメントと、第2のエピトープに対する結合特異性を有する半抗体又はそのフラグメ
ントとを含む。ある実施形態では、二重特異性抗体は、第1のエピトープに対する結合特
異性を有するscFv又はそのフラグメントと、第2のエピトープに対する結合特異性を
有するscFv又はそのフラグメントとを含む。ある実施形態では、第1のエピトープは
TRGV9に位置し、第2のエピトープはCD123に位置する。一実施形態では、第1
のエピトープは、TRGV9に位置し、第2のエピトープは、PD-1、PD-L1、C
TLA-4、EGFR、HER-2、CD19、CD20、CD3、及び/又は他の癌関
連免疫抑制因子若しくは表面抗原に位置する。
【0218】
本明細書で使用するとき、用語「半抗体」は、1つの免疫グロブリン軽鎖に関連する1
つの免疫グロブリン重鎖を指す。例示的な半抗体は、配列番号17に示される。当業者で
あれば、半抗体がそのフラグメントを包含することができ、例えば、ラクダ科由来の単一
の可変ドメインからなる抗原結合ドメインを有することもできることを容易に理解するで
あろう。
【0219】
本明細書で使用するとき、用語「TRGV9」は、細胞の表面上に発現されたときにγ
δ T細胞受容体を形成することができるポリペプチドを指す。TRGV9発現γδ T
細胞は、ヒト胎児で発生する最初のT細胞あり、健康な成人末梢血細胞における主要なγ
δ T細胞サブセットである。「TRGV9」という用語は、細胞(T細胞を含む)によ
って天然に発現されるか、又はそのポリペプチドをコードする遺伝子若しくはcDNAで
トランスフェクトされた細胞上に発現され得る、任意のTRGV9バリアント、アイソフ
ォーム、及び種相同体を含む。特に断りのない限り、TRGV9は、特定の実施形態では
、ヒトTRGV9である。ヒトTRGV9アミノ酸配列は、GenBankアクセッショ
ン番号NG_001336.2によって提供される。
【0220】
用語「CD123」は、免疫系において重要である可溶性サイトカインであるインター
ロイキン-3のシグナルを伝達するのに役立つ、細胞上に見られる分子を指す。CD12
3は、「インターロイキン-3受容体」とも称され得る。受容体は、I型サイトカイン受
容体ファミリーに属し、共通のベータサブユニット(ベータc又はCD131)と対にな
った固有のアルファ鎖を有するヘテロ二量体である。CD123受容体は、多能性前駆細
胞上に見られ得、細胞内でチロシンリン酸化を誘導し、造血細胞株内での増殖及び分化を
促進することができる。CD123はまた、急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia
、AML)サブタイプで発現され得る。用語「CD123」は、特に断りのない限り、細
胞(T細胞を含む)によって天然に発現されるか、又はそのポリペプチドをコードする遺
伝子若しくはcDNAでトランスフェクトされた細胞上で発現され得る、任意のCD12
3バリアント、アイソフォーム、及び種相同体を含み、特定の実施形態では、「CD12
3」は、ヒトCD123である。ヒトCD123アミノ酸配列は、GenBankアクセ
ッション番号AY789109.1によって提供される。
【0221】
本明細書で使用するとき、「TRGV9に特異的に結合する」抗体とは、TRGV9、
例えば、ヒトTRGV9に、1×10-7M以下、例えば、1×10-8M以下、5×1
-9M以下、1×10-9M以下、5×10-10M以下、又は1×10-10M以下
のKDで結合する抗体を指す。用語「KD」は、Kd対Ka(すなわち、Kd/Ka)の
比から得られ、モル濃度(M)として表される解離定数を指す。抗体のKD値は、本開示
を考慮して当該技術分野における方法を用いて決定することができる。例えば、抗体のK
Dは、表面プラズモン共鳴を使用することによって、例えば、Biacore(登録商標
)システムのバイオセンサーシステムを使用することなどによって、又はOctet R
ED96システムなどのバイオレイヤーインターフェロメトリー技術を使用することによ
って、求めることができる。
【0222】
本明細書で使用するとき、「腫瘍関連抗原に特異的に結合する」抗原結合ドメイン又は
抗原結合フラグメントとは、腫瘍関連抗原に、1×10-7M以下、例えば、1×10
M以下、5×10-9M以下、1×10-9M以下、5×10-10M以下、又は1×
10-10M以下のKDで結合する抗原結合ドメイン又は抗原結合フラグメントを指す。
【0223】
用語「KD」は、Kd対Ka(すなわち、Kd/Ka)の比から得られ、モル濃度(M
)として表される解離定数を指す。抗体のKD値は、本開示を考慮して当該技術分野にお
ける方法を用いて決定することができる。例えば、抗原結合ドメイン又は抗原結合フラグ
メントのKDは、表面プラズモン共鳴を使用することによって、例えば、Biacore
(登録商標)システムのバイオセンサーシステムを使用することなどによって、又はOc
tet RED96システムなどのバイオレイヤーインターフェロメトリー技術を使用す
ることによって、求めることができる。
【0224】
本明細書で使用するとき、「CD123に特異的に結合する」抗体とは、CD123、
例えば、ヒトCD123に、1×10-7M以下、例えば、1×10-8M以下、5×1
-9M以下、1×10-9M以下、5×10-10M以下、又は1×10-10M以下
のKDで結合する抗体を指す。用語「KD」は、Kd対Ka(すなわち、Kd/Ka)の
比から得られ、モル濃度(M)として表される解離定数を指す。抗体のKD値は、本開示
を考慮して当該技術分野における方法を用いて決定することができる。例えば、抗体のK
Dは、表面プラズモン共鳴を使用することによって、例えば、Biacore(登録商標
)システムのバイオセンサーシステムを使用することなどによって、又はOctet R
ED96システムなどのバイオレイヤーインターフェロメトリー技術を使用することによ
って、求めることができる。
【0225】
抗体のKDの値が小さいほど、抗体が標的抗原に結合する親和性が高い。
【0226】
一態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態
では、抗体は、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とを含む。いくつかの実施形態では、TRG
V9抗体は、単一ドメイン抗体又はナノボディではない。いくつかの実施形態では、TR
GV1抗体は、ヒト化抗体である。
【0227】
特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVH領域、V
L領域、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL C
DR2、及び/又はVL CDR3を含む抗TRGV9抗体が本明細書に提供される。い
くつかの実施形態では、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVH領域を含
む抗TRGV9抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載
される抗体のうちのいずれか1つのVL領域を含む抗TRGV9抗体が本明細書に提供さ
れる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVH
領域と、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVL領域とを含む、抗TRG
V9抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される抗体
のうちのいずれか1つのVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む抗
TRGV9抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載され
る抗体のうちのいずれか1つのVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を
含む抗TRGV9抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記
載される抗体のうちのいずれか1つのVH CDR1、VH CDR2、及びVH CD
R3と、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVL CDR1、VL CD
R2、及びVL CDR3とを含む、抗TRGV9抗体が本明細書に提供される。本明細
書に提供されるTRGV9抗体のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、V
L CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3アミノ酸配列を含む、代表的なVH
及びVLアミノ酸配列は、配列表並びに表1~31に提供される。
【0228】
特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVH領域、V
L領域、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL C
DR2、及び/又はVL CDR3を有するTRGV9に結合する結合ドメインを含む、
抗TRGV9二重特異性抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細
書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVH領域を有するTRGV9に結合する結合
ドメインを含む、抗TRGV9二重特異性抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施
形態では、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVL領域を有するTRGV
9に結合する結合ドメインを含む、抗TRGV9二重特異性抗体が本明細書に提供される
。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVH領域
と、本明細書に記載される抗体のうちのいずれか1つのVL領域とを有するTRGV9に
結合する結合ドメインを含む、抗TRGV9二重特異性抗体が本明細書に提供される。い
くつかの実施形態では、記載される抗体のうちのいずれか1つのVH CDR1、VH
CDR2、及びVH CDR3を有するTRGV9に結合する結合ドメインを含む、抗T
RGV9二重特異性抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に
記載される抗体のうちのいずれか1つのVL CDR1、VL CDR2、及びVL C
DR3を有するTRGV9に結合する結合ドメインを含む、抗TRGV9二重特異性抗体
が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される抗体のうちの
いずれか1つのVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3と、本明細書に記
載される抗体のいずれか1つのVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3と
を有するTRGV9に結合する結合ドメイン含む、抗TRGV9二重特異性抗体が本明細
書に提供される。
【0229】
特定の実施形態では、抗TRGV9抗体は、二重特異性抗体である。いくつかの実施形
態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、本明細書に提供される抗CD123抗体のVH
領域、VL領域、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、
VL CDR2、及び/又はVL CDR3を有するCD123に結合する、第2の結合
ドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、本明細
書に提供される抗CD123抗体のVH領域を有するCD123に結合する、第2の結合
ドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、本明細
書に提供される抗CD123抗体のVL領域を有するCD123に結合する、第2の結合
ドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、本明細
書に提供される抗CD123抗体のVH領域と、本明細書に提供される抗CD123抗体
のVL領域とを有するCD123に結合する、第2の結合ドメインを更に含む。いくつか
の実施形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、本明細書に提供される抗CD123抗
体のVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を有するCD123に結合す
る、第2の結合ドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、抗TRGV9二重特異性
抗体は、本明細書に提供される抗CD123抗体のVL CDR1、VL CDR2、及
びVL CDR3を有するCD123に結合する、第2の結合ドメインを更に含む。いく
つかの実施形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、本明細書に提供される抗CD12
3抗体のVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3と、本明細書に提供され
る抗CD123抗体のVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3とを有する
CD123に結合する、第2の結合ドメインを更に含む。
【0230】
特定の実施形態では、インタクトな抗体である抗TRGV9抗体が提供される。他の実
施形態では、抗TRGV9抗体が提供され、抗TRGV9抗体の抗原結合フラグメントが
提供される。いくつかの実施形態では、抗TRGV9抗体の抗原結合フラグメントは、機
能的フラグメントである。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、ダイアボ
ディである。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、Fabである。いくつ
かの実施形態では、抗原結合フラグメントは、Fab’である。いくつかの実施形態では
、抗原結合フラグメントは、F(ab’)2である。いくつかの実施形態では、抗原結合
フラグメントは、Fvフラグメントである。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメ
ントは、ジスルフィド安定化Fvフラグメント(disulfide stabilized Fv、dsFv)
である。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、(dsFv)である。い
くつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、二重特異性dsFv(dsFv-ds
Fv’)である。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、ジスルフィド安定
化ダイアボディ(dsダイアボディ)である。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグ
メントは、単鎖抗体分子(single-chain antibody molecule、scFv)である。いくつ
かの実施形態では、抗原結合フラグメントは、単一ドメイン抗体(single domain antibo
dy、sdAb)である。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、scFv二
量体(二価ダイアボディ)である。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、
1つ又は2つ以上のCDRを含む抗体の一部分から形成される多重特異性抗体である。い
くつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、ラクダ化単一ドメイン抗体である。い
くつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、ナノボディである。いくつかの実施形
態では、抗原結合フラグメントは、ドメイン抗体である。いくつかの実施形態では、抗原
結合フラグメントは、二価ドメイン抗体である。いくつかの実施形態では、抗原結合フラ
グメントは、抗原に結合するが、完全な抗体構造を含まない抗体フラグメントである。
【0231】
特定の実施形態では、抗TRGV9抗体は、VH領域とVL領域とを含む。いくつかの
実施形態では、抗TRGV9抗体は、単鎖抗体ではない。いくつかの実施形態では、抗T
RGV9抗体は、単一ドメイン抗体ではない。いくつかの実施形態では、抗TRGV9抗
体は、ナノボディではない。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体は、VHH抗体では
ない。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体は、ラマ抗体ではない。いくつかの実施形
態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、単鎖抗体を含まない。いくつかの実施形態では
、抗TRGV9二重特異性抗体は、単一ドメイン抗体を含まない。特定の実施形態では、
抗TRGV9二重特異性抗体は、ナノボディを含まない。特定の実施形態では、抗TRG
V9二重特異性抗体は、VHH抗体を含まない。特定の実施形態では、抗TRGV9二重
特異性抗体は、ラマ抗体を含まない。いくつかの実施形態では、抗TRGV9抗体は、多
重特異性抗体である。他の実施形態では、抗TRGV9抗体は、二重特異性抗体である。
特定の実施形態では、多重特異性抗体は、本明細書に提供される抗TRGV9抗体の抗原
結合フラグメントを含む。他の実施形態では、二重特異性抗体は、本明細書に提供される
抗TRGV9抗体の抗原結合フラグメントを含む。いくつかの実施形態では、抗TRGV
9抗体は、アゴニスト抗体である。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体は、γδ T
細胞を活性化する。他の実施形態では、抗TRGV9抗体は、アンタゴニスト抗体である
。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体は、γδ T細胞を不活性化する。いくつかの
実施形態では、抗TRGV9抗体は、γδ T細胞の活性化を遮断する。いくつかの実施
形態では、抗TRGV9抗体は、γδ T細胞の活性を調節する。いくつかの実施形態で
は、抗TRGV9抗体は、γδ T細胞の活性を活性化することも不活性化することもな
い。特定の実施形態では、γδ T細胞は、ヒトγδ T細胞である。特定の実施形態で
は、ノブインホール形式で本明細書に提供されるTRGV9抗体を含む、二重特異性抗体
が提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、二
重特異性抗体に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TR
GV9二重特異性抗体は、多重特異性抗体に含まれてもよい。特定の実施形態では、本明
細書に提供される二重特異性抗体は、第1のTRGV9エピトープに結合する本明細書に
提供される抗TRGV9抗体を含む第1の結合ドメインと、第2のTRGV9エピトープ
に結合する本明細書に提供される抗TRGV9抗体を含む第2の結合ドメインとを含み、
第1のTRGV9エピトープ及び第2のTRGV9エピトープは、同じではない。特定の
実施形態では、本明細書に提供されるTRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、
TRGV9に特異的に結合する。特定の実施形態では、本明細書に提供されるTRGV9
抗体又はその抗原結合フラグメントは、Vδ2のエピトープに結合しない。
【0232】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号34の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む
、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体
は、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号31のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に
提供され、抗体は、(i)配列番号196のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列
番号197のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号198のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号199のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、配列番号200のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番
号201のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、
TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号202のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号203のアミノ酸配列を有するVH CDR
2、及び配列番号204のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号205のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号206のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号207のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され
、抗体は、(i)配列番号208のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号20
9のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号210のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号211のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号212のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号213
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV
9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号214のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号215のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号216のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号217のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号218のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号219のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は
、(i)配列番号214のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号702のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号703のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号218のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号219のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合
する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号220のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号221のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
222のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号223
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号224のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号225のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)
配列番号226のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号227のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号228のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号229のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号230のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号231のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番
号34のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号
8のアミノ酸配列を有するVLを含む。抗体は、配列番号34のアミノ酸配列を有するV
Hと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体
は、配列番号34のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配
列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号8のアミノ酸配列に
対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号34のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
【0233】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号35の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む
、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体
は、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に
提供され、抗体は、(i)配列番号232のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列
番号233のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号234のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号235のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、配列番号236のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番
号237のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、
TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号238のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号239のアミノ酸配列を有するVH CDR
2、及び配列番号240のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号241のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号242のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号243のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され
、抗体は、(i)配列番号244のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号24
5のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号246のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号247のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号248のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号249
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV
9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号250のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号251のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号252のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号253のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号254のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号255のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は
、(i)配列番号250のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号704のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号705のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号253のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号254のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号255のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合
する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号256のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号257のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
258のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号259
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号260のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号261のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)
配列番号262のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号263のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号264のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号265のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号266のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号267のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番
号35のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号
8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号35
のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いく
つかの実施形態では、抗体は、配列番号35のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配
列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、VLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号35のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
【0234】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号36の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む
、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体
は、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に
提供され、抗体は、(i)配列番号268のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列
番号269のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号270のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号271のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、配列番号272のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番
号273のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、
TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号274のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号275のアミノ酸配列を有するVH CDR
2、及び配列番号276のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号277のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号278のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号279のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され
、抗体は、(i)配列番号280のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号28
1のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号282のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号283のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号284のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号285
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV
9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号286のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号287のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号288のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号289のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号290のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号291のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は
、(i)配列番号286のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号706のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号707のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号289のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号290のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号291のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合
する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号292のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号293のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
294のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号295
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号296のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号297のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)
配列番号298のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号299のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号300のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号301のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号302のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号303のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番
号36のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号
8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号36
のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いく
つかの実施形態では、抗体は、配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配
列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、VLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号36のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
【0235】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号65の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号66の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CD
R3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗
体は、(i)配列番号67の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH
CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3
を含む、VHと、(ii)配列番号68の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2
、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細
書に提供され、抗体は、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列
番号76のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有す
るVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号77のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合
する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するV
H CDR1、配列番号61のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号62
のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号63のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号64のアミノ酸配列を有するVL CDR2、
及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様
では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号304
のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号305のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号306のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号307のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号308のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号309のアミノ酸配列を有するVL C
DR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提
供され、抗体は、(i)配列番号310のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番
号311のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号312のアミノ酸配列を
有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号313のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、配列番号314のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号
315のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、T
RGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号316のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、配列番号317のアミノ酸配列を有するVH CDR2
、及び配列番号318のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)
配列番号319のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号320のアミノ酸配列
を有するVL CDR2、及び配列番号321のアミノ酸配列を有するVL CDR3を
含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、
抗体は、(i)配列番号322のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号323
のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号324のアミノ酸配列を有するV
H CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号325のアミノ酸配列を有するVL C
DR1、配列番号326のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号327の
アミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9
に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号322のアミノ酸配列を
有するVH CDR1、配列番号708のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配
列番号709のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号
325のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号326のアミノ酸配列を有する
VL CDR2、及び配列番号327のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、V
Lとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(i)配列番号328のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号329のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号330のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、(ii)配列番号331のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
配列番号332のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号333のアミノ酸
配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合す
る抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号334のアミノ酸配列を有するV
H CDR1、配列番号335のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3
36のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号337の
アミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号338のアミノ酸配列を有するVL C
DR2、及び配列番号339のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含
む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配
列番号340のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号341のアミノ酸配列を
有するVH CDR2、及び配列番号342のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、(ii)配列番号343のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号
344のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号345のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が
本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号346のアミノ酸配列を有するVH CD
R1、配列番号347のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号348のア
ミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号349のアミノ酸
配列を有するVL CDR1、配列番号350のアミノ酸配列を有するVL CDR2、
及び配列番号351のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の
態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号3
52のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号353のアミノ酸配列を有するV
H CDR2、及び配列番号354のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号355のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号356の
アミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号357のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書
に提供され、抗体は、(i)配列番号358のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配
列番号359のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号360のアミノ酸配
列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号361のアミノ酸配列を有
するVL CDR1、配列番号362のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列
番号363のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では
、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号358のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号710のアミノ酸配列を有するVH CD
R2、及び配列番号711のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(i
i)配列番号361のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号362のアミノ酸
配列を有するVL CDR2、及び配列番号363のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供さ
れ、抗体は、(i)配列番号364のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号3
65のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号366のアミノ酸配列を有す
るVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号367のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号368のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号36
9のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRG
V9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号370のアミノ酸配
列を有するVH CDR1、配列番号371のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及
び配列番号372のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列
番号373のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号374のアミノ酸配列を有
するVL CDR2、及び配列番号375のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む
、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号65のアミノ酸配列を有す
るVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号66のアミノ酸配列を有する
VLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号65のアミノ酸配列を有するV
Hと、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗
体は、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、抗体
は、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は
、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号68のアミノ酸配列を有するV
Lとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号71のアミノ酸配列を有する重
鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号72のアミノ酸配列を有する軽鎖
を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号71のアミノ酸配列を有する重鎖と
、配列番号72のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、抗体は
、配列番号70のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号74
のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号75の
アミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号74のア
ミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号75のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつ
かの実施形態では、抗体は、配列番号73のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態で
は、抗体は、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号66のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号66のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施
形態では、抗体は、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号68
のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを
含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号68のアミノ酸配列に
対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつか
の実施形態では、抗体は、配列番号71のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一
性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番
号72のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、



鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号71のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号72のアミノ酸配
列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いく
つかの実施形態では、抗体は、配列番号70のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態
では、抗体は、配列番号74のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号75のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む
。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号74のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号75のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実
施形態では、抗体は、配列番号73のアミノ酸配列を含む。
【0236】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号104の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号105の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され
、抗体は、(i)配列番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号99の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号100のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CD
R1、配列番号102のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号103のア
ミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に
結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号412のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号413のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号414のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4
15のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号416のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号417のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(
i)配列番号418のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号419のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号420のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、(ii)配列番号421のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配
列番号422のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号423のアミノ酸配
列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する
抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号424のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号425のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号42
6のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号427のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号428のアミノ酸配列を有するVL CD
R2、及び配列番号429のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号430のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号431のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号432のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号433のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号4
34のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号435のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本
明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号430のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、配列番号714のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号715のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号433のアミノ酸配
列を有するVL CDR1、配列番号434のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及
び配列番号435のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態
様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号43
6のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号437のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号438のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号439のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号440のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号441のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に
提供され、抗体は、(i)配列番号442のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列
番号443のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号444のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号445のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、配列番号446のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番
号447のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施
形態では、抗体は、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施
形態では、抗体は、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施
形態では、抗体は、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号105のア
ミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号106の
アミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号104のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつか
の実施形態では、抗体は、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列
番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含
む、VHと、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号106
のアミノ酸配列を含む。
【0237】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号113の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号114の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され
、抗体は、(i)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10
8のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号109のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号111のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号112
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV
9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号448のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号449のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号450のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号451のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号452のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号453のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は
、(i)配列番号454のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号455のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号456のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号457のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号458のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号459のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合
する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号460のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号461のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
462のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号463
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号464のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号465のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)
配列番号466のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号467のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号468のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号469のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号470のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号471のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体
が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号466のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号716のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号717の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号469のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号470のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号471のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別
の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号
472のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号473のアミノ酸配列を有する
VH CDR2、及び配列番号474のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号475のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号476
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号477のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細
書に提供され、抗体は、(i)配列番号478のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号479のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号480のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号481のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号482のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号483のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号114
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号11
5のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号11
6のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号11
5のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号116のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む
。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、抗
体は、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号113のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番
号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号115のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実
施形態では、抗体は、配列番号116のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号
115のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、
重鎖と、配列番号116のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。
【0238】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号123の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号124の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され
、抗体は、(i)配列番号117のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号11
8のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号119のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号120のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号121のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号122
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV
9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号484のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号485のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号486のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号487のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号488のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号489のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は
、(i)配列番号490のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号491のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号492のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号493のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号494のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号495のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合
する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号496のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号497のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
498のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号499
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号500のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号501のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)
配列番号502のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号503のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号504のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号505のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号506のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号507のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体
が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号502のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号718のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号719の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号505のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号506のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号507のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別
の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号
508のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号509のアミノ酸配列を有する
VH CDR2、及び配列番号510のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号511のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号512
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号513のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細
書に提供され、抗体は、(i)配列番号514のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号515のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号516のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号517のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号518のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号519のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号124
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号12
5のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号12
6のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号12
5のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号126のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む
。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、抗
体は、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号123のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番
号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号125のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実
施形態では、抗体は、配列番号126のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号
125のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、
重鎖と、配列番号126のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。
【0239】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号133の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号134の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され
、抗体は、(i)配列番号127のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号12
8のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号129のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号130のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号131のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号132
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV
9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号520のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号521のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号522のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号523のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号524のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号525のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は
、(i)配列番号526のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号527のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号528のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号529のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号530のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号531のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合
する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号532のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号533のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
534のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号535
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号536のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号537のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)
配列番号538のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号539のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号540のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号541のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号542のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号543のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体
が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号538のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号720のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号721の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号541のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号542のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号543のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別
の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号
544のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号545のアミノ酸配列を有する
VH CDR2、及び配列番号546のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号547のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号548
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号549のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細
書に提供され、抗体は、(i)配列番号550のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号551のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号552のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号553のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号554のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号555のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの
実施形態では、抗体は、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号134
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号13
5のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号13
6のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号13
5のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号136のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む
。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、抗
体は、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号133のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番
号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、VLとを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号135のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実
施形態では、抗体は、配列番号136のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号
135のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、
重鎖と、配列番号136のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。
【0240】
いくつかの実施形態では、抗TRGV9抗体は、単鎖抗体ではない。いくつかの実施形
態では、抗TRGV9抗体は、単一ドメイン抗体ではない。いくつかの実施形態では、抗
TRGV9抗体は、ナノボディではない。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体は、V
HH抗体ではない。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体は、ラマ抗体ではない。
【0241】
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、それぞれ、配列
番号730、731、及び732のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR
2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗
TRGV9抗体は、それぞれ、配列番号733、734、及び735のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施
形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、それぞれ、配列番号736、73
7、及び738のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH C
DR3を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は
、それぞれ、配列番号739、740、及び741のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、VH CDR2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施形態では、本明細
書に提供される抗TRGV9抗体は、それぞれ、配列番号742、743、及び744の
アミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含まない
。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、それぞれ、配列
番号745、746、及び747のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR
2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗
TRGV9抗体は、それぞれ、配列番号748、749、及び750のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施
形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、配列番号751のアミノ酸配列を
有するVHドメインを含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TR
GV9抗体は、配列番号752のアミノ酸配列を有するVHドメインを含まない。いくつ
かの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、配列番号753のアミノ
酸配列を有するVHドメインを含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供され
る抗TRGV9抗体は、配列番号754のアミノ酸配列を有するVHドメインを含まない
。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、配列番号755
のアミノ酸配列を有するVHドメインを含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に
提供される抗TRGV9抗体は、配列番号756のアミノ酸配列を有するVHドメインを
含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、配列番
号757のアミノ酸配列を有するVHドメインを含まない。
【0242】
別の態様では、APNxGzYTbDF(配列番号758)のアミノ酸配列を有するV
H CDR3を含むVHドメインを含む、抗TRGV9抗体が本明細書に提供され、ここ
で、xは、Y又はMであり、zは、M又はDであり、bは、I又はLである。別の態様で
は、配列番号758のアミノ酸配列を含むVHドメインを含む、抗TRGV9抗体が本明
細書に提供される。別の態様では、GxTFzz(配列番号761)のアミノ酸配列を有
するVH CDR1を含むVHドメインを含む、抗TRGV9抗体が本明細書に提供され
、ここで、xは、F、D、又はGであり、zは、S又はNである。別の態様では、配列番
号761のアミノ酸配列を含むVHドメインを含む、抗TRGV9抗体が本明細書に提供
される。別の態様では、RxSQSz(配列番号762)のアミノ酸配列を有するVL
CDR1を含むVLドメインを含む、抗TRGV9抗体が本明細書に提供され、ここで、
xは、A又はSであり、Zは、V又はLである。別の態様では、配列番号761のアミノ
酸配列を含むVLドメインを含む、抗TRGV9抗体が本明細書に提供される。
【0243】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)VL CD
R1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態
では、VH CDR1は、第1の極性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VH
CDR1は、最後の極性非荷電アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR
1は、少なくとも1つのチロシンを含む。いくつかの実施形態では、VH CDR1は、
少なくとも20%の疎水性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR1は
、少なくとも2つの疎水性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR1は
、少なくとも約40%の疎水性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR
1は、含み、VH CDR1は、第1の極性アミノ酸、最後の極性非荷電アミノ酸、少な
くとも1つのチロシン、少なくとも20%の疎水性アミノ酸、少なくとも2つの疎水性ア
ミノ酸、及び少なくとも約40%の疎水性アミノ酸を含む。上記のVH CDR1の構造
的特徴のうちの2つ又は3つ以上の任意の組み合わせも企図される。いくつかの実施形態
では、VH CDR2は、残基13に極性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、V
H CDR2は、アミノ酸位置15に疎水性を含む。いくつかの実施形態では、VH C
DR2は、15位にフェニルアラニン(phenylalanine、F)又はロイシン(leucine、L
)を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR2は、14位に極性アミノ酸を含む。
いくつかの実施形態では、VH CDR2は、14位にリジン(lysine、K)又はセリン
(serine、S)を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR2は、2位に疎水性アミ
ノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR2は、3位に疎水性アミノ酸を含む
。いくつかの実施形態では、VH CDR2は、極性の最後から2番目のアミノ酸を含む
。いくつかの実施形態では、VH CDR2は、残基13の極性アミノ酸、15位の疎水
性アミノ酸、15位のフェニルアラニン(F)又はロイシン(L)、14位の極性アミノ
酸、14位のリジン(K)又はセリン(S)、2又は3位の疎水性アミノ酸、及び極性の
最後から2番目のアミノ酸を含む。上記のVH CDR2の構造的特徴のうちの2つ又は
3つ以上の任意の組み合わせも企図される。いくつかの実施形態では、VH CDR3は
、3位に極性荷電アミノ酸を含まない。いくつかの実施形態では、VH CDR3は、7
位に疎水性又は極性荷電アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR3は、
6位に極性非荷電又は疎水性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VH CDR3
は、3位に極性荷電アミノ酸を含まず、7位の疎水性又は極性荷電アミノ酸、及び6位の
極性非荷電又は疎水性アミノ酸を含む。上記のVH CDR3の構造的特徴のうちの2つ
又は3つ以上の任意の組み合わせも企図される。いくつかの実施形態では、VL CDR
1は、4位に極性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VL CDR1は、極性荷
電である第1のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VL CDR1は、2位に極
性非荷電又は疎水性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VL CDR1は、3位
にセリンを含む。いくつかの実施形態では、VL CDR1は、5位に極性アミノ酸を含
む。いくつかの実施形態では、VL CDR1は、6位に疎水性アミノ酸を含む。いくつ
かの実施形態では、VL CDR1は、4位の極性アミノ酸、極性荷電である第1のアミ
ノ酸、2位の極性非荷電又は疎水性アミノ酸、3位のセリン、5位の極性アミノ酸、及び
6位の疎水性アミノ酸を含む。上記のVL CDR1の構造的特徴のうちの2つ又は3つ
以上の任意の組み合わせも企図される。いくつかの実施形態では、VL CDR2は、7
位に極性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VL CDR2は、6位に極性荷電
又は疎水性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VL CDR2は、3位に極性荷
電アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VL CDR2は、4位に極性非荷電アミ
ノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VL CDR2は、2位に疎水性アミノ酸を含む
。いくつかの実施形態では、VL CDR2は、7位の極性アミノ酸、6位の極性荷電又
は疎水性アミノ酸、3位の極性荷電アミノ酸、4位の極性非荷電アミノ酸、及び2位の疎
水性アミノ酸を含む。上記のVL CDR2の構造的特徴のうちの2つ又は3つ以上の任
意の組み合わせも企図される。いくつかの実施形態では、VL CDR3は、疎水性末端
アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、VL CDR3は、末端チロシンを含む。い
くつかの実施形態では、VL CDR3は、5位に極性非荷電アミノ酸を含む。いくつか
の実施形態では、VL CDR3は、2位に極性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態で
は、VL CDR3は、1位に極性非荷電又は疎水性アミノ酸を含む。いくつかの実施形
態では、VL CDR3は、3位に疎水性アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、V
L CDR3は、6位に親水性又は極性非荷電アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では
、VL CDR3は、7位に極性又は疎水性アミノ酸を含まない。いくつかの実施形態で
は、VL CDR3は、疎水性末端アミノ酸、末端チロシン、5位の極性非荷電アミノ酸
、2位の極性アミノ酸、1位の極性非荷電又は疎水性アミノ酸、3位の疎水性アミノ酸、
6位の親水性又は極性非荷電アミノ酸を含み、7位に極性又は疎水性アミノ酸を含まない
。上記のVL CDR3の構造的特徴のうちの2つ又は3つ以上の任意の組み合わせも企
図される。特定の実施形態では、残基位置番号付けは、例示的な番号付けに従う。
【0244】
いくつかの実施形態では、抗TRGV9抗体は、多重特異性抗体である。他の実施形態
では、抗TRGV9抗体は、二重特異性抗体である。特定の実施形態では、多重特異性抗
体は、本明細書に提供される抗TRGV9抗体の抗原結合フラグメントを含む。いくつか
の実施形態では、多重特異性抗体は、第1のTRGV9エピトープに結合する第1の結合
ドメインと、第2のTRGV9エピトープに結合する第2のドメインとを含み、第1のT
RGV9エピトープ及び第2のTRGV9エピトープは異なる。特定の実施形態では、多
重特異性抗体は、TRGV9ではない標的に結合する第3の結合ドメインを更に含む。
【0245】
別の態様では、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9
ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細書
に提供される。
【0246】
いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とを含む。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とを含む
。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とを含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とを
含み、第2の結合ドメインは、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とを含む。いくつかの実施形
態では、TRGV9抗体は、単一ドメイン抗体又はナノボディではない。
【0247】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号7の、それぞれ、VH C
DR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ
、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、
二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合
ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含
み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有
するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が
本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b
)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ド
メインは、(i)配列番号160のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号16
1のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号162のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号163のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号164のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号165
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異
性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメイン
と、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1
の結合ドメインは、(i)配列番号166のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列
番号167のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号168のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号169のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、配列番号170のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番
号171のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、
二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合
ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含
み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号172のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、配列番号173のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号174のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号175のアミノ酸配
列を有するVL CDR1、配列番号176のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及
び配列番号177のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態
様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第
1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメイ
ンとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号178のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号179のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号18
0のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号181のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号182のアミノ酸配列を有するVL CD
R2、及び配列番号183のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号178のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号700のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号701のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号1
81のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号182のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号183のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRG
V9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する
第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号184のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、配列番号185のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号186のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号187のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号188のアミノ酸配列を
有するVL CDR2、及び配列番号189のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a
)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に
結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号190の
アミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号191のアミノ酸配列を有するVH C
DR2、及び配列番号192のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号193のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号194のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号195のアミノ酸配列を有するVL CD
R3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号
7のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有
するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号23のア
ミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列
番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメ
インは、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号24のアミノ酸配列を有
する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号17のア
ミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号69のア
ミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列
番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメ
インは、配列番号69のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号24のアミノ酸配列を有
する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号7のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では
、第1の結合ドメインは、配列番号23のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一
性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメ
インは、配列番号24のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号
23のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重
鎖と、配列番号24のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号
17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号
69のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重
鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号24のアミノ酸配
列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号69のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号24のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。
【0248】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号34の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞ
れ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では
、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結
合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを
含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号31のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のア
ミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗
体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、
(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結
合ドメインは、(i)配列番号196のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号
197のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号198のアミノ酸配列を有
するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号199のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号200のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号2
01のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重
特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメ
インと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、
第1の結合ドメインは、(i)配列番号202のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号203のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号204のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号205のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号206のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号207のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様で
は、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の
結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと
を含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号208のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号209のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号210の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号211のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号212のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号213のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別
の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ド
メインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号214のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号215のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
216のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号217
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号218のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号219のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9
に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2
の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号214のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号702のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号703のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号217のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号218のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号219のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)T
RGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合
する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号220のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号221のアミノ酸配列を有するVH CDR
2、及び配列番号222のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号223のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号224のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号225のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標
的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号22
6のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号227のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号228のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号229のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号230のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号231のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列
番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメ
インは、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸
配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号
34のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、V
Hを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつか
の実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号34のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
【0249】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号35の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞ
れ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では
、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結
合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを
含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のア
ミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗
体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、
(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結
合ドメインは、(i)配列番号232のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号
233のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号234のアミノ酸配列を有
するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号235のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号236のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号2
37のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重
特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメ
インと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、
第1の結合ドメインは、(i)配列番号238のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号239のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号240のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号241のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号242のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号243のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様で
は、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の
結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと
を含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号244のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号245のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号246の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号247のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号248のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号249のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別
の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ド
メインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号250のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号251のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
252のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号253
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号254のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号255のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9
に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2
の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号250のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号704のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号705のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号253のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号254のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号255のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)T
RGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合
する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号256のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号257のアミノ酸配列を有するVH CDR
2、及び配列番号258のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号259のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号260のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号261のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標
的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号26
2のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号263のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号264のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号265のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号266のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号267のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列
番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメ
インは、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸
配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号
35のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、V
Hを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつか
の実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号35のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
【0250】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号36の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞ
れ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では
、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結
合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを
含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のア
ミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗
体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、
(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結
合ドメインは、(i)配列番号268のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号
269のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号270のアミノ酸配列を有
するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号271のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号272のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号2
73のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重
特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメ
インと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、
第1の結合ドメインは、(i)配列番号274のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号275のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号276のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号277のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号278のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号279のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様で
は、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の
結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと
を含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号280のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号281のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号282の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号283のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号284のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号285のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別
の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ド
メインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号286のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号287のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
288のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号289
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号290のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号291のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9
に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2
の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号286のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号706のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号707のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号289のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号290のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号291のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)T
RGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合
する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号292のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号293のアミノ酸配列を有するVH CDR
2、及び配列番号294のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号295のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号296のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号297のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標
的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号29
8のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号299のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号300のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号301のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号302のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号303のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列
番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメ
インは、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸
配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号
36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、V
Hを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつか
の実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
【0251】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号65の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号66の、それ
ぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様で
は、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の
結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと
を含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号67の、それぞれ、VH CDR1、V
H CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CD
R2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号68の、それぞれ、VL
CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異
性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメイン
と、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1
の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号
76のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するV
H CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号77のアミノ酸配列を有するVL CD
R1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配
列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明
細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)T
RGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、(ii)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配
列番号64のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に
提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV
9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、
(i)配列番号304のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号305のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号306のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、(ii)配列番号307のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
配列番号308のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号309のアミノ酸
配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本
明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)
TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメ
インは、(i)配列番号310のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号311
のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号312のアミノ酸配列を有するV
H CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号313のアミノ酸配列を有するVL C
DR1、配列番号314のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号315の
アミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性
抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと
、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の
結合ドメインは、(i)配列番号316のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番
号317のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号318のアミノ酸配列を
有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号319のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、配列番号320のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号
321のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二
重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ド
メインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号322のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、配列番号323のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号324のアミノ
酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号325のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号326のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び
配列番号327のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様
では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1
の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメイン
とを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号322のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号708のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号709
のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号325のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号326のアミノ酸配列を有するVL CDR
2、及び配列番号327のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合
する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合
ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号328のアミノ酸配列を有す
るVH CDR1、配列番号329のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番
号330のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号33
1のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号332のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号333のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと
を含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV
9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第
2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号334のアミノ酸配
列を有するVH CDR1、配列番号335のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及
び配列番号336のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列
番号337のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号338のアミノ酸配列を有
するVL CDR2、及び配列番号339のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む
、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)
TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結
合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号340のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号341のアミノ酸配列を有するVH CD
R2、及び配列番号342のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(i
i)配列番号343のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号344のアミノ酸
配列を有するVL CDR2、及び配列番号345のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は
、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の
標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号3
46のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号347のアミノ酸配列を有するV
H CDR2、及び配列番号348のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号349のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号350の
アミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号351のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され
、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではな
い第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配
列番号352のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号353のアミノ酸配列を
有するVH CDR2、及び配列番号354のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、(ii)配列番号355のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号
356のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号357のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に
提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV
9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、
(i)配列番号358のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号359のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号360のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、(ii)配列番号361のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
配列番号362のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号363のアミノ酸
配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本
明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)
TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメ
インは、(i)配列番号358のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号710
のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号711のアミノ酸配列を有するV
H CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号361のアミノ酸配列を有するVL C
DR1、配列番号362のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号363の
アミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性
抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと
、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の
結合ドメインは、(i)配列番号364のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番
号365のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号366のアミノ酸配列を
有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号367のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、配列番号368のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号
369のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二
重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ド
メインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号370のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、配列番号371のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号372のアミノ
酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号373のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号374のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び
配列番号375のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつか
の実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHを含



。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号66のアミノ酸配列を有す
るVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号65のアミノ
酸配列を有するVHと、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの
実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号68のアミノ酸配列を有す
るVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイン、配列番号67のアミノ酸
配列を有するVH、及び配列番号68のアミノ酸配列を有するVL。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号71のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号72のアミノ酸配列を有する軽鎖を
含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号71のアミノ酸配列を
有する重鎖と、配列番号72のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号70のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号74のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号75のアミノ酸配列を有する軽鎖を
含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号74のアミノ酸配列を
有する重鎖と、配列番号75のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号73のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列
番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、VHと、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列
番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号68のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。い
くつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号67のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号68のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。い
くつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号71のアミノ酸配列に対して少
なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号71のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同
一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号70のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するア
ミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号74のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号75のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施
形態では、第1の結合ドメインは、配列番号74のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号75のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施
形態では、第1の結合ドメインは、配列番号73のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
【0252】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号95の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号96の、それ
ぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様で
は、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の
結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと
を含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号89のアミノ酸配列を有するVH CD
R1、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号91のアミノ
酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号92のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号93のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列
番号94のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、
二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合
ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含
み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号376のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、配列番号377のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号378のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号379のアミノ酸配
列を有するVL CDR1、配列番号380のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及
び配列番号381のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態
様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第
1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメイ
ンとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号382のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号383のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号38
4のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号385のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号386のアミノ酸配列を有するVL CD
R2、及び配列番号387のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号388のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号389のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号390のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号3
91のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号392のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号393のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。.別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TR
GV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合す
る第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号394のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、配列番号395のアミノ酸配列を有するVH CDR2
、及び配列番号396のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)
配列番号397のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号398のアミノ酸配列
を有するVL CDR2、及び配列番号399のアミノ酸配列を有するVL CDR3を
含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(
a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的
に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号394
のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号712のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号713のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号397のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号398のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号399のアミノ酸配列を有するVL C
DR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗
体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第
2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番
号400のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号401のアミノ酸配列を有す
るVH CDR2、及び配列番号402のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、
VHと、(ii)配列番号403のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号40
4のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号405のアミノ酸配列を有する
VL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供
され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9で
はない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i
)配列番号406のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号407のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号408のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、(ii)配列番号409のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列
番号410のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号411のアミノ酸配列
を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ド
メインは、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、
第1の結合ドメインは、配列番号96のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHと、配列
番号96のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ド
メインは、配列番号97のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ド
メインは、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番
号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、
VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号95のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号
96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、V
Lとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号97のアミノ酸
配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。
【0253】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号104の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号105の、
それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態
様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第
1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメイ
ンとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号98のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号99のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号100の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号101のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号102のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別
の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ド
メインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号412のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号413のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
414のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号415
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号416のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号417のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9
に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2
の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号418のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号419のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号420のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号421のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号422のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号423のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)T
RGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合
する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号424のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号425のアミノ酸配列を有するVH CDR
2、及び配列番号426のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号427のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号428のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号429のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標
的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号43
0のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号431のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号432のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号433のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号434のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号435のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、
抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない
第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列
番号430のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号714のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号715のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号433のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号4
34のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号435のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提
供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9
ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(
i)配列番号436のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号437のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号438のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、(ii)配列番号439のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配
列番号440のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号441のアミノ酸配
列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明
細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)T
RGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号442のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号443の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号444のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号445のアミノ酸配列を有するVL CD
R1、配列番号446のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号447のア
ミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第
1の結合ドメインは、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLを含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号104のアミノ酸配列を有
するVHと、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号106のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形
態では、第1の結合ドメインは、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の
結合ドメインは、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配
列を含む、VHと、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイ
ンは、配列番号106のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む。
【0254】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号113の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号114の、
それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態
様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第
1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメイ
ンとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号108のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号10
9のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号110のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111のアミノ酸配列を有するVL CD
R2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号448のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号449のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号450のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4
51のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号452のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号453のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRG
V9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する
第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号454のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、配列番号455のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号456のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号457のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号458のアミノ酸配列を
有するVL CDR2、及び配列番号459のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a
)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に
結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号460の
アミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号461のアミノ酸配列を有するVH C
DR2、及び配列番号462のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号463のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号464のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号465のアミノ酸配列を有するVL CD
R3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体
は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2
の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号
466のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号467のアミノ酸配列を有する
VH CDR2、及び配列番号468のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号469のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号470
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号471のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供さ
れ、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9では
ない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)
配列番号466のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号716のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号717のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号469のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号470のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号471のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書
に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRG
V9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは
、(i)配列番号472のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号473のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号474のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号475のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号476のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号477のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が
本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b
)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ド
メインは、(i)配列番号478のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号47
9のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号480のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号481のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号482のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号483
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では
、第1の結合ドメインは、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつか
の実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLを
含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号113のアミノ酸配列
を有するVHと、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施
形態では、第1の結合ドメインは、配列番号115のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号116のアミノ酸配列を有す
る軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号115のアミ
ノ酸配列を有する重鎖と、配列番号116のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号113のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態で
は、第1の結合ドメインは、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、VHと、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の
結合ドメインは、配列番号115のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号116のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配
列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号11
5のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖
と、配列番号116のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含む、軽鎖とを含む。
【0255】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号123の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号124の、
それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態
様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第
1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメイ
ンとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号117のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号118のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11
9のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号120のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121のアミノ酸配列を有するVL CD
R2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号484のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号485のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号486のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4
87のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号488のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号489のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRG
V9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する
第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号490のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、配列番号491のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号492のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号493のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号494のアミノ酸配列を
有するVL CDR2、及び配列番号495のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a
)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に
結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号496の
アミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号497のアミノ酸配列を有するVH C
DR2、及び配列番号498のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号499のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号500のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号501のアミノ酸配列を有するVL CD
R3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体
は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2
の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号
502のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号503のアミノ酸配列を有する
VH CDR2、及び配列番号504のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号505のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号506
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号507のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供さ
れ、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9では
ない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)
配列番号502のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号718のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号719のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号505のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号506のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号507のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書
に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRG
V9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは
、(i)配列番号508のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号509のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号510のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号511のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号512のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号513のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が
本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b
)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ド
メインは、(i)配列番号514のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号51
5のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号516のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号517のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号518のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号519
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では
、第1の結合ドメインは、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつか
の実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLを
含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号123のアミノ酸配列
を有するVHと、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施
形態では、第1の結合ドメインは、配列番号125のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号126のアミノ酸配列を有す
る軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号125のアミ
ノ酸配列を有する重鎖と、配列番号126のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号123のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態で
は、第1の結合ドメインは、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、VHと、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の
結合ドメインは、配列番号125のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号126のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配
列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号12
5のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖
と、配列番号126のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含む、軽鎖とを含む。
【0256】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号133の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号134の、
それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態
様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第
1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメイ
ンとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号127のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号128のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号12
9のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号130のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131のアミノ酸配列を有するVL CD
R2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結
合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号520のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号521のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号522のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号5
23のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号524のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号525のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRG
V9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する
第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号526のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、配列番号527のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号528のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号529のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号530のアミノ酸配列を
有するVL CDR2、及び配列番号531のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a
)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2の標的に
結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号532の
アミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号533のアミノ酸配列を有するVH C
DR2、及び配列番号534のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号535のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号536のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号537のアミノ酸配列を有するVL CD
R3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体
は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9ではない第2
の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号
538のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号539のアミノ酸配列を有する
VH CDR2、及び配列番号540のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号541のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号542
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号543のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供さ
れ、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRGV9では
ない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)
配列番号538のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号720のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号721のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号541のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号542のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号543のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書
に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)TRG
V9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは
、(i)配列番号544のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号545のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号546のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号547のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号548のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号549のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が
本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b
)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ド
メインは、(i)配列番号550のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号55
1のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号552のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号553のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号554のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号555
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では
、第1の結合ドメインは、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつか
の実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLを
含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号133のアミノ酸配列
を有するVHと、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施
形態では、第1の結合ドメインは、配列番号135のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。
いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号136のアミノ酸配列を有す
る軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号135のアミ
ノ酸配列を有する重鎖と、配列番号136のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号133のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態で
は、第1の結合ドメインは、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、VHと、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の
結合ドメインは、配列番号135のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号136のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配
列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号13
5のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖
と、配列番号136のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含む、軽鎖とを含む。
【0257】
別の態様では、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)癌細胞の表
面上に存在する癌抗原に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細
書に提供される。いくつかの実施形態では、癌細胞の表面上の抗原は、腫瘍特異的抗原で
ある。いくつかの実施形態では、癌細胞の表面上の抗原は、腫瘍関連抗原である。いくつ
かの実施形態では、癌細胞の表面上の抗原は、新抗原である。特定の実施形態では、二重
特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合する。いくつかの実施形
態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、二
重特異性抗体が、γδ T細胞の表面上のTRGV9及び癌細胞の表面上の抗原に結合す
ると、癌細胞は死滅する。特定の実施形態では、第1の結合ドメインとして本明細書に提
供されるTRGV9抗体のいずれかを含む二重特異性抗体が企図される。
【0258】
別の態様では、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123
に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細書に提供される。特定
の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に結合す
る。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつ
かの実施形態では、CD123は、細胞の表面上にある。特定の実施形態では、TRGV
9は、γδ T細胞の表面上に存在し、CD123は、細胞の表面上にある。いくつかの
実施形態では、二重特異性抗体が、γδ T細胞の表面上のTRGV9及び細胞の表面上
のCD123に結合すると、表面上にCD123を有する細胞は、死滅する。いくつかの
実施形態では、CD123は、癌細胞の表面上にある。特定の実施形態では、TRGV9
は、γδ T細胞の表面上に存在し、CD123は、癌細胞の表面上にある。いくつかの
実施形態では、二重特異性抗体が、γδ T細胞の表面上のTRGV9及び細胞の表面上
のCD123に結合すると、癌細胞は死滅する。特定の実施形態では、第1の結合ドメイ
ンとして本明細書に提供されるTRGV9抗体のいずれかを含む二重特異性抗体が企図さ
れる。加えて、特定の実施形態では、第1の結合ドメインとして本明細書に提供されるT
RGV9抗体のいずれかと、CD123に結合する第2の結合ドメインとを含む二重特異
性抗体もまた企図される。
【0259】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第2の結合ドメインは、(i)配列番号15の、それぞれ、VH CDR1、VH C
DR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、
及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR
1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL
CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体
が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(
b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み、第2の結合ドメインは、(i)
配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ酸配列を有す
るVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号13のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有するVL C
DR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗
体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する
第2の結合ドメインとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号556のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、配列番号557のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号558のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号559のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号560のアミノ酸配列を
有するVL CDR2、及び配列番号561のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a
)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合
ドメインとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号562のアミノ酸配列を有す
るVH CDR1、配列番号563のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番
号564のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号56
5のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号566のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号567のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと
を含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV
9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインと
を含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号568のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号569のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号570の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号571のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号572のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号573のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別
の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み、第
2の結合ドメインは、(i)配列番号574のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配
列番号575のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号576のアミノ酸配
列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号577のアミノ酸配列を有
するVL CDR1、配列番号578のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列
番号579のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では
、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結
合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み、第2の結合ド
メインは、(i)配列番号574のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号72
2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号723のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号577のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号578のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号579
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異
性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメイン
と、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み、第2の結合ドメインは、
(i)配列番号580のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号581のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号582のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、(ii)配列番号583のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
配列番号584のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号585のアミノ酸
配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本
明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)
CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列
番号586のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号587のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号588のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号589のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5
90のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号591のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメイン
は、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の
結合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態
では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号1
6のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメイン
は、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の
結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態
では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号2
6のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメイン
は、配列番号18のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメイン
は、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配
列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16
のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを
含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に
対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号16の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを
含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に
対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの
実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも
95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第
2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第
2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を
有するアミノ酸配列を含む。
【0260】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号7の、それぞれ、VH CDR1、VH CD
R2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及
びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、
VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL C
DR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号
15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配
列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(i
i)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)T
RGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメ
インとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ
酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有
するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号
6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは
、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号
13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有する
VL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、
第1の結合ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ
酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番
号23のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイ
ンは、配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号24のアミノ
酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番
号17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番
号69のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイ
ンは、配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号69のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号24のアミノ
酸配列を有する軽鎖とを含む。
【0261】
いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有す
るVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミノ
酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号
15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含む
。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有す
る重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ
酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号
25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む
。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形
態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性
を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメ
インは、配列番号23のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号
24のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽
鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号23のアミノ酸配
列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号2
4のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖
とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号17のアミノ酸配
列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号69のアミノ酸配
列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号24のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では
、第1の結合ドメインは、配列番号69のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一
性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号24のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では
、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一
性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメ
インは、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号
15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、V
Hと、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸
配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号
25のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重
鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配
列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつ
かの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつ
かの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。
【0262】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号34の、それぞれ、VH CDR1、VH C
DR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、
及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1
、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL
CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番
号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む
、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)
TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ド
メインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号31のア
ミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列
番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列
番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイ
ンは、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態で
は、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態で
は、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26
のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号18のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号34のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号34のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形
態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、VHと、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配
列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含
む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列
番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミ
ノ酸配列を含む。
【0263】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号35の、それぞれ、VH CDR1、VH C
DR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、
及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1
、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL
CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番
号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む
、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)
TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ド
メインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号32のア
ミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列
番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列
番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイ
ンは、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態で
は、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態で
は、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26
のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号18のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号35のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号35のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形
態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、VHと、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配
列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含
む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列
番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミ
ノ酸配列を含む。
【0264】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号36の、それぞれ、VH CDR1、VH C
DR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、
及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1
、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL
CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番
号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む
、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)
TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ド
メインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号33のア
ミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列
番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列
番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイ
ンは、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態
では、第1の結合ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態で
は、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16
のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態で
は、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26
のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号18のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号8のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号8のアミノ
酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。
いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形
態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、VHと、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結
合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配
列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含
む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列
番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む
、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミ
ノ酸配列を含む。
【0265】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号65の、それぞれ、VH CDR1、VH C
DR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、
及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号66の、それぞれ、VL CDR
1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL
CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列
番号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CD
R3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a
)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合
ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号67の、それぞれ、VH C
DR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号68の、それぞ
れ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、VL CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH
CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3
を含む、VHと、(ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2
、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供さ
れ、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結
合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号1のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、配列番号76のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号77のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含
み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号10のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、配列番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号1
4のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特
異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメイ
ンと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは
、(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、(ii)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号64のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有する
VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号9のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ酸配列を有するVH CDR2
、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号13のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、V
Lとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号65のアミノ酸
配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号6
6のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号66のアミノ酸配列を有するV
Lとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号67のアミノ酸
配列を有するVHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号6
8のアミノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメイン、
配列番号67のアミノ酸配列を有するVH、及び配列番号68のアミノ酸配列を有するV
L。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号71のアミノ酸配列を有
する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号72のアミ
ノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番
号71のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号72のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号70のアミノ酸配列を含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号74のアミノ酸配列を有
する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号75のアミ
ノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番
号74のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号75のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号73のアミノ酸配列を含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有
するVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミ
ノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番
号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有
する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミ
ノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番
号25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号65のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号67の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、
配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号71の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号72のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号71のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号72のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号70のアミノ酸配列を含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号74のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号75のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号74のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、重鎖と、配列番号75のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号73のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号16のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実
施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。
【0266】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号95の、それぞれ、VH CDR1、VH C
DR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、
及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号96の、それぞれ、VL CDR
1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL
CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列
番号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CD
R3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含
む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a
)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合
ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号89のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号9
1のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号92のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号93のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号94のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含み、第2
の結合ドメインは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号
10のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するVL C
DR1、配列番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形
態では、第1の結合ドメインは、配列番号96のアミノ酸配列を有するVLを含む。いく
つかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号95のアミノ酸配列を有するVH
と、配列番号96のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号97のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む。いくつかの実施形
態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む。いく
つかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有するVH
と、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形
態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。いく
つかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖
と、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1
の結合ドメインは、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは
、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号95の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、
配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号97の
アミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実
施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号16のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実
施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号18のアミノ酸配列を含む。
【0267】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号104の、それぞれ、VH CDR1、VH
CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2
、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号105の、それぞれ、VL C
DR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
VL CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)
配列番号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の
結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号98のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号99のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番
号100のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号10
1のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと
を含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、配列番号10のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有
するVL CDR1、配列番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番
号14のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形
態では、第1の結合ドメインは、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む。い
くつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号105のアミノ酸配列を有する
VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号104のアミノ
酸配列を有するVHと、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつか
の実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号106のアミノ酸配列を含む。いくつ
かの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを
含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列を
有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のア
ミノ酸配列を有するVHと、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いくつ
かの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖を
含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列を
有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のア
ミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含む。いくつ
かの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号104のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態で
は、第1の結合ドメインは、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、VHと、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第1の
結合ドメインは、配列番号106のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、
配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実
施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実
施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。
【0268】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号113の、それぞれ、VH CDR1、VH
CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2
、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号114の、それぞれ、VL C
DR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
VL CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)
配列番号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の
結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号107のアミノ酸配列を
有するVH CDR1、配列番号108のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配
列番号109のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号
110のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111のアミノ酸配列を有する
VL CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、V
Lとを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号10のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号12のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号14のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実
施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号114のアミノ酸配列を有
するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号113のア
ミノ酸配列を有するVHと、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いく
つかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号115のアミノ酸配列を有する重
鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号116のアミノ酸
配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号1
15のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号116のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有
するVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミ
ノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番
号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有
する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミ
ノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番
号25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号113のアミノ酸配列に
対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの
実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、
第1の結合ドメインは、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一
性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態で
は、第1の結合ドメインは、配列番号115のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号116のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配
列番号115のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含む、重鎖と、配列番号116のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは
、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16の
アミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号16のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対
して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実
施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2
の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。
【0269】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号123の、それぞれ、VH CDR1、VH
CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2
、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号124の、それぞれ、VL C
DR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
VL CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)
配列番号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の
結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号117のアミノ酸配列を
有するVH CDR1、配列番号118のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配
列番号119のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号
120のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121のアミノ酸配列を有する
VL CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、V
Lとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号123のアミノ
酸配列を有するVHを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を
有するVH CDR1、配列番号10のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号12
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号13のアミノ酸配列を有するVL C
DR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号124のアミノ酸配列を有
するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号123のア
ミノ酸配列を有するVHと、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いく
つかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号125のアミノ酸配列を有する重
鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号126のアミノ酸
配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号1
25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号126のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有
するVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミ
ノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番
号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有
する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミ
ノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番
号25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号124のアミノ酸配列に
対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの
実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号124のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号125のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態で
は、第1の結合ドメインは、配列番号126のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号125のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号126のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の
結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、
配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配
列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含
む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む
。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施
形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施
形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。
【0270】
別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、(a)TRGV9に結
合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の結合ドメインとを含み
、第1の結合ドメインは、(i)配列番号133の、それぞれ、VH CDR1、VH
CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2
、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号134の、それぞれ、VL C
DR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
VL CDR2、VL CDR3を含む、VLとを含み、第2の結合ドメインは、(i)
配列番号15の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号16の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
を含む、VLとを含む。別の態様では、二重特異性抗体が本明細書に提供され、抗体は、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123に結合する第2の
結合ドメインとを含み、第1の結合ドメインは、(i)配列番号127のアミノ酸配列を
有するVH CDR1、配列番号128のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配
列番号129のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号
130のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131のアミノ酸配列を有する
VL CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、V
Lとを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号133のアミノ
酸配列を有するVHを含み、第2の結合ドメインは、(i)配列番号9のアミノ酸配列を
有するVH CDR1、配列番号10のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号12
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号13のアミノ酸配列を有するVL C
DR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号134のアミノ酸配列を有
するVLを含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号133のア
ミノ酸配列を有するVHと、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLとを含む。いく
つかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号135のアミノ酸配列を有する重
鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号136のアミノ酸
配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号1
35のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号136のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を有
するVHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号16のアミ
ノ酸配列を有するVLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番
号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を有
する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミ
ノ酸配列を有する軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番
号25のアミノ酸配列を有する重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖とを含
む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含
む。いくつかの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号134のアミノ酸配列に
対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLを含む。いくつかの
実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくと
も95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配列番号134のアミノ酸配列
に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VLとを含む。いくつ
かの実施形態では、第1の結合ドメインは、配列番号135のアミノ酸配列に対して少な
くとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む。いくつかの実施形態で
は、第1の結合ドメインは、配列番号136のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の
同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合
ドメインは、配列番号135のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有する
アミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号136のアミノ酸配列に対して少なくとも95%
の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施形態では、第2の
結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有す
るアミノ酸配列を含む、VHを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、
配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を
含む、VLを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号15のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、VHと、配
列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含
む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のア
ミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖を含む
。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、配列番号26のアミノ酸配列に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖を含む。いくつかの実施
形態では、第2の結合ドメインは、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも95
%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖と、配列番号26のアミノ酸配列に対して
少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖とを含む。いくつかの実施
形態では、第2の結合ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。
【0271】
別の態様では、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、(b)CD123
に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細書に提供される。いく
つかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号16
0のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号161のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号162のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号163のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号164のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号165のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の
結合ドメインは、(i)配列番号166のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番
号167のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号168のアミノ酸配列を
有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号169のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、配列番号170のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号
171のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形
態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号172のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、配列番号173のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号174のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号175のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号176のアミノ酸配列を
有するVL CDR2、及び配列番号177のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメイン
は、(i)配列番号178のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号179のア
ミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号180のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号181のアミノ酸配列を有するVL CDR
1、配列番号182のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号183のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TR
GV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号178のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号700のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
701のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号181
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号182のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号183のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配
列番号184のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号185のアミノ酸配列を
有するVH CDR2、及び配列番号186のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、(ii)配列番号187のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号
188のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号189のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合
する第1の結合ドメインは、(i)配列番号190のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、配列番号191のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号192のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号193のアミノ酸配
列を有するVL CDR1、配列番号194のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及
び配列番号195のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつ
かの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号196
のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号197のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号198のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号199のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号200のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号201のアミノ酸配列を有するVL C
DR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結
合ドメインは、(i)配列番号202のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号
203のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号204のアミノ酸配列を有
するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号205のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号206のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号2
07のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態
では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号208のアミノ酸配
列を有するVH CDR1、配列番号209のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及
び配列番号210のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列
番号211のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号212のアミノ酸配列を有
するVL CDR2、及び配列番号213のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む
、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは
、(i)配列番号214のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号215のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号216のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号218のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号219のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRG
V9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号214のアミノ酸配列を有するV
H CDR1、配列番号702のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号7
03のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号217の
アミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号218のアミノ酸配列を有するVL C
DR2、及び配列番号219のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含
む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列
番号220のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号221のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号222のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号223のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号2
24のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号225のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインは、(i)配列番号226のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、配列番号227のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号228のアミノ
酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号229のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号230のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び
配列番号231のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつか
の実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号232の
アミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号233のアミノ酸配列を有するVH C
DR2、及び配列番号234のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号235のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号236のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号237のアミノ酸配列を有するVL CD
R3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合
ドメインは、(i)配列番号238のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2
39のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号240のアミノ酸配列を有す
るVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号241のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号242のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号24
3のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態で
は、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号244のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号245のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号246のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号247のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号248のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号249のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、
(i)配列番号250のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号251のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号252のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、(ii)配列番号253のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
配列番号254のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号255のアミノ酸
配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV
9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号250のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号704のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号70
5のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号253のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号254のアミノ酸配列を有するVL CD
R2、及び配列番号255のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番
号256のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号257のアミノ酸配列を有す
るVH CDR2、及び配列番号258のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、
VHと、(ii)配列番号259のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号26
0のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号261のアミノ酸配列を有する
VL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する
第1の結合ドメインは、(i)配列番号262のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号263のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号264のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号265のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号266のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号267のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの
実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号268のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号269のアミノ酸配列を有するVH CD
R2、及び配列番号270のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(i
i)配列番号271のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号272のアミノ酸
配列を有するVL CDR2、及び配列番号273のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ド
メインは、(i)配列番号274のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号27
5のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号276のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号277のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号278のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号279
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では
、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号280のアミノ酸配列を



するVH CDR1、配列番号281のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号282のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号2
83のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号284のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号285のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i
)配列番号286のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号287のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号288のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、(ii)配列番号289のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列
番号290のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号291のアミノ酸配列
を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に
結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号286のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号706のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号707の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号289のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号290のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号291のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。い
くつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号2
92のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号293のアミノ酸配列を有するV
H CDR2、及び配列番号294のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号295のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号296の
アミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号297のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1
の結合ドメインは、(i)配列番号298のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列
番号299のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号300のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号301のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、配列番号302のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番
号303のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施
形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号304のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、配列番号305のアミノ酸配列を有するVH CDR2
、及び配列番号306のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)
配列番号307のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号308のアミノ酸配列
を有するVL CDR2、及び配列番号309のアミノ酸配列を有するVL CDR3を
含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号310のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号311の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号312のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号313のアミノ酸配列を有するVL CD
R1、配列番号314のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号315のア
ミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、T
RGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号316のアミノ酸配列を有す
るVH CDR1、配列番号317のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番
号318のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号31
9のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号320のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号321のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと
を含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)
配列番号322のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号323のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号324のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号325のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号326のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号327のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結
合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号322のアミノ酸配列を有するVH CD
R1、配列番号708のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号709のア
ミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号325のアミノ酸
配列を有するVL CDR1、配列番号326のアミノ酸配列を有するVL CDR2、
及び配列番号327のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いく
つかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号32
8のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号329のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号330のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号331のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号332のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号333のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の
結合ドメインは、(i)配列番号334のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番
号335のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号336のアミノ酸配列を
有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号337のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、配列番号338のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号
339のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形
態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号340のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、配列番号341のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号342のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号343のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号344のアミノ酸配列を
有するVL CDR2、及び配列番号345のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメイン
は、(i)配列番号346のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号347のア
ミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号348のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号349のアミノ酸配列を有するVL CDR
1、配列番号350のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号351のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TR
GV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号352のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号353のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号
354のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号355
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号356のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号357のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを
含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配
列番号358のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号359のアミノ酸配列を
有するVH CDR2、及び配列番号360のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含
む、VHと、(ii)配列番号361のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号
362のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号363のアミノ酸配列を有
するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合
する第1の結合ドメインは、(i)配列番号358のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、配列番号710のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号711のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号361のアミノ酸配
列を有するVL CDR1、配列番号362のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及
び配列番号363のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつ
かの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号364
のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号365のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号366のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号367のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号368のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号369のアミノ酸配列を有するVL C
DR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結
合ドメインは、(i)配列番号370のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号
371のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号372のアミノ酸配列を有
するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号373のアミノ酸配列を有するV
L CDR1、配列番号374のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号3
75のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態
では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号376のアミノ酸配
列を有するVH CDR1、配列番号377のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及
び配列番号378のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列
番号379のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号380のアミノ酸配列を有
するVL CDR2、及び配列番号381のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む
、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは
、(i)配列番号382のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号383のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号384のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、(ii)配列番号385のアミノ酸配列を有するVL CDR1
、配列番号386のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号387のアミノ
酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRG
V9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号388のアミノ酸配列を有するV
H CDR1、配列番号389のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3
90のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号391の
アミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号392のアミノ酸配列を有するVL C
DR2、及び配列番号393のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含
む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列
番号394のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号395のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号396のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号397のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号3
98のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号399のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインは、(i)配列番号394のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、配列番号712のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号713のアミノ
酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号397のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号398のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び



列番号399のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの
実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号400のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号401のアミノ酸配列を有するVH CD
R2、及び配列番号402のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(i
i)配列番号403のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号404のアミノ酸
配列を有するVL CDR2、及び配列番号405のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ド
メインは、(i)配列番号406のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号40
7のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号408のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号409のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号410のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号411
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では
、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号412のアミノ酸配列を
有するVH CDR1、配列番号413のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配
列番号414のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号
415のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号416のアミノ酸配列を有する
VL CDR2、及び配列番号417のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、V
Lとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(
i)配列番号418のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号419のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号420のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、(ii)配列番号421のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配
列番号422のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号423のアミノ酸配
列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9
に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号424のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号425のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号426
のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号427のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号428のアミノ酸配列を有するVL CDR
2、及び配列番号429のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。
いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号
430のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号431のアミノ酸配列を有する
VH CDR2、及び配列番号432のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号433のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号434
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号435のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第
1の結合ドメインは、(i)配列番号430のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配
列番号714のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号715のアミノ酸配
列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号433のアミノ酸配列を有
するVL CDR1、配列番号434のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列
番号435のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実
施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号436のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号437のアミノ酸配列を有するVH CDR
2、及び配列番号438のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号439のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号440のアミノ酸配
列を有するVL CDR2、及び配列番号441のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメ
インは、(i)配列番号442のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号443
のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号444のアミノ酸配列を有するV
H CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号445のアミノ酸配列を有するVL C
DR1、配列番号446のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号447の
アミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、
TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号448のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、配列番号449のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列
番号450のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号4
51のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号452のアミノ酸配列を有するV
L CDR2、及び配列番号453のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VL
とを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i
)配列番号454のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号455のアミノ酸配
列を有するVH CDR2、及び配列番号456のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、(ii)配列番号457のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列
番号458のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号459のアミノ酸配列
を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に
結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号460のアミノ酸配列を有するVH C
DR1、配列番号461のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号462の
アミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号463のアミノ
酸配列を有するVL CDR1、配列番号464のアミノ酸配列を有するVL CDR2
、及び配列番号465のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。い
くつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号4
66のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号467のアミノ酸配列を有するV
H CDR2、及び配列番号468のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号469のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号470の
アミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号471のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1
の結合ドメインは、(i)配列番号466のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列
番号716のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号717のアミノ酸配列
を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号469のアミノ酸配列を有す
るVL CDR1、配列番号470のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番
号471のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施
形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号472のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、配列番号473のアミノ酸配列を有するVH CDR2
、及び配列番号474のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)
配列番号475のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号476のアミノ酸配列
を有するVL CDR2、及び配列番号477のアミノ酸配列を有するVL CDR3を
含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号478のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号479の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号480のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号481のアミノ酸配列を有するVL CD
R1、配列番号482のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号483のア
ミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、T
RGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号484のアミノ酸配列を有す
るVH CDR1、配列番号485のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番
号486のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号48
7のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号488のアミノ酸配列を有するVL
CDR2、及び配列番号489のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと
を含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)
配列番号490のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号491のアミノ酸配列
を有するVH CDR2、及び配列番号492のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号493のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番
号494のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号495のアミノ酸配列を
有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結
合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号496のアミノ酸配列を有するVH CD
R1、配列番号497のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号498のア
ミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号499のアミノ酸
配列を有するVL CDR1、配列番号500のアミノ酸配列を有するVL CDR2、
及び配列番号501のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いく
つかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号50
2のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号503のアミノ酸配列を有するVH
CDR2、及び配列番号504のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと
、(ii)配列番号505のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号506のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号507のアミノ酸配列を有するVL
CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の
結合ドメインは、(i)配列番号502のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番
号718のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号719のアミノ酸配列を
有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号505のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、配列番号506のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号
507のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形
態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号508のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、配列番号509のアミノ酸配列を有するVH CDR2、
及び配列番号510のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号511のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号512のアミノ酸配列を
有するVL CDR2、及び配列番号513のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含
む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメイン
は、(i)配列番号514のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号515のア
ミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号516のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号517のアミノ酸配列を有するVL CDR
1、配列番号518のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号519のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TR
GV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号520のアミノ酸配列を有する
VH CDR1、配列番号521のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号



22のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号523の
アミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号524のアミノ酸配列を有するVL C
DR2、及び配列番号525のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含
む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列
番号526のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号527のアミノ酸配列を有
するVH CDR2、及び配列番号528のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む
、VHと、(ii)配列番号529のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5
30のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号531のアミノ酸配列を有す
るVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインは、(i)配列番号532のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、配列番号533のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号534のアミノ
酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号535のアミノ酸配列
を有するVL CDR1、配列番号536のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び
配列番号537のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつか
の実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号538の
アミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号539のアミノ酸配列を有するVH C
DR2、及び配列番号540のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号541のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号542のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号543のアミノ酸配列を有するVL CD
R3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合
ドメインは、(i)配列番号538のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号7
20のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号721のアミノ酸配列を有す
るVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号541のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号542のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号54
3のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態で
は、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、(i)配列番号544のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、配列番号545のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び
配列番号546のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番
号547のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号548のアミノ酸配列を有す
るVL CDR2、及び配列番号549のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、
VLとを含む。いくつかの実施形態では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインは、
(i)配列番号550のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号551のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号552のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、(ii)配列番号553のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
配列番号554のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号555のアミノ酸
配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、CD12
3に結合する第2の結合ドメインは、(i)配列番号556のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、配列番号557のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号55
8のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号559のア
ミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号560のアミノ酸配列を有するVL CD
R2、及び配列番号561のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む
。いくつかの実施形態では、CD123に結合する第2の結合ドメインは、(i)配列番
号562のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号563のアミノ酸配列を有す
るVH CDR2、及び配列番号564のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、
VHと、(ii)配列番号565のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号56
6のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号567のアミノ酸配列を有する
VL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、CD123に結合する
第2の結合ドメインは、(i)配列番号568のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
配列番号569のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号570のアミノ酸
配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号571のアミノ酸配列を
有するVL CDR1、配列番号572のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配
列番号573のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの
実施形態では、CD123に結合する第2の結合ドメインは、(i)配列番号574のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号575のアミノ酸配列を有するVH CD
R2、及び配列番号576のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(i
i)配列番号577のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号578のアミノ酸
配列を有するVL CDR2、及び配列番号579のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、CD123に結合する第2の結合ド
メインは、(i)配列番号574のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号72
2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号723のアミノ酸配列を有する
VH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号577のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、配列番号578のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号579
のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では
、CD123に結合する第2の結合ドメインは、(i)配列番号580のアミノ酸配列を
有するVH CDR1、配列番号581のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配
列番号582のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号
583のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号584のアミノ酸配列を有する
VL CDR2、及び配列番号585のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、V
Lとを含む。いくつかの実施形態では、CD123に結合する第2の結合ドメインは、(
i)配列番号586のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号587のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号588のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、(ii)配列番号589のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配
列番号590のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号591のアミノ酸配
列を有するVL CDR3を含む、VLとを含む。
【0272】
いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL
CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、Kabat番号付けシステムに
従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、V
L CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、Chothia番号付けシ
ステムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH CD
R3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、例示的な番号付け
システムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH C
DR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、Contact
番号付けシステムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、
VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、IMG
T番号付けシステムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2
、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、Ab
M番号付けシステムに従う。
【0273】
別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列
番号7の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸
配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(
ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、
VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は
、(i)配列番号34の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CD
R3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含
む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及び
VL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL C
DR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提
供され、抗体は、(i)配列番号35の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、
及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、VL
CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2
、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体
が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号36の、それぞれ、VH CDR1、V
H CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CD
R2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL C
DR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、
VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9
に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号65の、それぞれ、VH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR
1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号66の、そ
れぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様
では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号67の
、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有
するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配
列番号68の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLと
を含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i
)配列番号95の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3の
アミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、V
Hと、(ii)配列番号96の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供さ
れ、抗体は、(i)配列番号104の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及
びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号105の、それぞれ、VL CDR1、VL
CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR
2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する抗
体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号113の、それぞれ、VH CDR1
、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH
CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号114の、それぞれ、
VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL C
DR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、T
RGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配列番号123の、それ
ぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するV
H CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号
124の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸
配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含
む。別の態様では、TRGV9に結合する抗体が本明細書に提供され、抗体は、(i)配
列番号133の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号134の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3を含む、VLとを含む。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、
VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、Kab
at番号付けシステムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR
2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、C
hothia番号付けシステムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH
CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配
列は、例示的な番号付けシステムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、V
H CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
配列は、Contact番号付けシステムに従う。いくつかの実施形態では、VH CD
R1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3配列は、IMGT番号付けシステムに従う。いくつかの実施形態では、VH C
DR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3配列は、AbM番号付けシステムに従う。
【0274】
別の態様では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインを有する二重特異性抗体が本
明細書に提供され、第1の結合ドメインは、(i)配列番号7の、それぞれ、VH CD
R1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、V
H CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、
VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL C
DR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、T
RGV9に結合する第1の結合ドメインを有する二重特異性抗体が本明細書に提供され、
第1の結合ドメインは、(i)配列番号34の、それぞれ、VH CDR1、VH CD
R2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及
びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、
VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL C
DR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合す
る第1の結合ドメインを有する二重特異性抗体が本明細書に提供され、第1の結合ドメイ
ンは、(i)配列番号35の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH
CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3
を含む、VHと、(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、
及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する第1の結合ドメ
インを有する二重特異性抗体が本明細書に提供され、第1の結合ドメインは、(i)配列
番号36の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ
酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号8の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む
、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインを有する二重
特異性抗体が本明細書に提供され、第1の結合ドメインは、(i)配列番号65の、それ
ぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するV
H CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号
66の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配
列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む
。別の態様では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインを有する二重特異性抗体が本
明細書に提供され、第1の結合ドメインは、(i)配列番号67の、それぞれ、VH C
DR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、
VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号68の、それぞ
れ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL
CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では
、TRGV9に結合する第1の結合ドメインを有する二重特異性抗体が本明細書に提供さ
れ、第1の結合ドメインは、(i)配列番号95の、それぞれ、VH CDR1、VH
CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2
、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号96の、それぞれ、VL CD
R1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、V
L CDR2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に
結合する第1の結合ドメインを有する二重特異性抗体が本明細書に提供され、第1の結合
ドメインは、(i)配列番号104の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及
びVH CDR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH
CDR3を含む、VHと、(ii)配列番号105の、それぞれ、VL CDR1、VL
CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR
2、及びVL CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する第
1の結合ドメインを有する二重特異性抗体が本明細書に提供され、第1の結合ドメインは
、(i)配列番号113の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH C
DR3のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を
含む、VHと、(ii)配列番号114の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2
、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びV
L CDR3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する第1の結合ド
メインを有する二重特異性抗体が本明細書に提供され、第1の結合ドメインは、(i)配
列番号123の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のア
ミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VH
と、(ii)配列番号124の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL
CDR3のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR
3を含む、VLとを含む。別の態様では、TRGV9に結合する第1の結合ドメインを有
する二重特異性抗体が本明細書に提供され、第1の結合ドメインは、(i)配列番号13
3の、それぞれ、VH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列
を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含む、VHと、(ii
)配列番号134の、それぞれ、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3
のアミノ酸配列を有するVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含む、
VLとを含む。特定の実施形態では、二重特異性抗体は、腫瘍関連抗原に結合する第2の
結合ドメインを含む。特定の実施形態では、二重特異性抗体は、CD123に結合する第
2の結合ドメインを含む。いくつかの実施形態では、第2の結合ドメインは、(i)配列
番号15のVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3のアミノ酸配列を有す
るVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含むVHと、(ii)配列番
号16のVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3のアミノ酸配列を有する
VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3を含むVLと、を含む。いくつか
の実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、
VL CDR2、及びVL CDR3配列は、Kabat番号付けシステムに従う。いく
つかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR
1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、Chothia番号付けシステムに従
う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL
CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、例示的な番号付けシステムに
従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、V
L CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、Contact番号付けシ
ステムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH CD
R3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、IMGT番号付け
システムに従う。いくつかの実施形態では、VH CDR1、VH CDR2、VH C
DR3、VL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3配列は、AbM番号付け
システムに従う。
【0275】
特定の態様によると、(a)第1の重鎖(HC1)と、(b)第2の重鎖(HC2)と
、(c)第1の軽鎖(LC1)と、(d)第2の軽鎖(LC2)とを含む、単離されたT
RGV9抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書に提供される。HC1は、LC1
に関連し得、HC2は、LC2に関連し得る。HC1は、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、並びにLCDR3を含むことができ
る。HC1及びLC1は、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、
第2の抗原に対する結合部位を形成する。第1の抗原に対する結合部位は、例えば、γδ
T細胞上のTRGV9に結合することができる。第2の抗原に対する結合部位は、例え
ば、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合することができる。γδ T細胞の表面上に
存在するTRGV9に対するTRGV9二重特異性抗体の結合、及び癌細胞の表面上に存
在する腫瘍関連抗原の結合は、例えば、癌細胞の死滅をもたらすことができる。
【0276】
別の特定の態様によれば、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)
LC2とを含む、単離されたTRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書に
提供される。HC1は、LC1に関連し得、HC2は、LC2に関連し得る。いくつかの
実施形態では、HC1は、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4
、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、配列番号1、配列番号2、及び配
列番号31のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、L
C1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、配
列番号1、配列番号2、及び配列番号32のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番
号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつか
の実施形態では、HC1は、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列
を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番
号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列
番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ
酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態で
は、HC1は、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミノ酸配
列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列
番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号8
9、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並
びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番
号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつ
かの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号1
00のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1
は、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
110、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番
号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号120、配列番号12
1、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号127、配列番号1
28、及び配列番号129のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号13
2のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号160、配列番号161、及び配列番号1
62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号163、配列番号164、及び配列番号165のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1
は、それぞれ、配列番号166、配列番号167、及び配列番号168のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
169、配列番号170、及び配列番号171のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番
号172、配列番号173、及び配列番号174のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号175、配列番号17
6、及び配列番号177のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号178、配列番号1
79、及び配列番号180のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号181、配列番号182、及び配列番号18
3のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号178、配列番号700、及び配列番号7
01のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号181、配列番号182、及び配列番号183のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1
は、それぞれ、配列番号184、配列番号185、及び配列番号186のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
187、配列番号188、及び配列番号189のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番
号190、配列番号191、及び配列番号192のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号193、配列番号19
4、及び配列番号195のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号196、配列番号1
97、及び配列番号198のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号199、配列番号200、及び配列番号20
1のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号202、配列番号203、及び配列番号2
04のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号205、配列番号206、及び配列番号207のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1
は、それぞれ、配列番号208、配列番号209、及び配列番号210のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
211、配列番号212、及び配列番号213のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番
号214、配列番号215、及び配列番号216のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号217、配列番号21
8、及び配列番号219のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号214、配列番号7
02、及び配列番号703のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号217、配列番号218、及び配列番号21
9のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号220、配列番号221、及び配列番号2
22のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号223、配列番号224、及び配列番号225のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1
は、それぞれ、配列番号226、配列番号227、及び配列番号228のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
229、配列番号230、及び配列番号231のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番
号232、配列番号233、及び配列番号234のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号235、配列番号23
6、及び配列番号237のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号238、配列番号2
39、及び配列番号240のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号241、配列番号242、及び配列番号24
3のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号244、配列番号245、及び配列番号2
46のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号247、配列番号248、及び配列番号249のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1
は、それぞれ、配列番号250、配列番号251、及び配列番号252のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
253、配列番号254、及び配列番号255のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番
号250、配列番号704、及び配列番号705のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号253、配列番号25
4、及び配列番号255のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号256、配列番号2
57、及び配列番号258のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号259、配列番号260、及び配列番号26
1のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号262、配列番号263、及び配列番号2
64のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号265、配列番号266、及び配列番号267のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1
は、それぞれ、配列番号268、配列番号269、及び配列番号270のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
271、配列番号272、及び配列番号273のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番
号274、配列番号275、及び配列番号276のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号277、配列番号27
8、及び配列番号279のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR



を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号280、配列番号28
1、及び配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号283、配列番号284、及び配列番号285
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号286、配列番号287、及び配列番号28
8のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号289、配列番号290、及び配列番号291のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は
、それぞれ、配列番号286、配列番号706、及び配列番号707のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号2
89、配列番号290、及び配列番号291のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号
292、配列番号293、及び配列番号294のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号295、配列番号296
、及び配列番号297のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号298、配列番号29
9、及び配列番号300のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号301、配列番号302、及び配列番号303
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号304、配列番号305、及び配列番号30
6のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号307、配列番号308、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は
、それぞれ、配列番号310、配列番号311、及び配列番号312のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号3
13、配列番号314、及び配列番号315のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号
316、配列番号317、及び配列番号318のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号319、配列番号320
、及び配列番号321のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号322、配列番号32
3、及び配列番号324のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号325、配列番号326、及び配列番号327
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号322、配列番号708、及び配列番号70
9のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号325、配列番号326、及び配列番号327のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は
、それぞれ、配列番号328、配列番号329、及び配列番号330のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号3
31、配列番号332、及び配列番号333のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号
334、配列番号335、及び配列番号336のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号337、配列番号338
、及び配列番号339のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号340、配列番号34
1、及び配列番号342のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号343、配列番号344、及び配列番号345
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号346、配列番号347、及び配列番号34
8のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号349、配列番号350、及び配列番号351のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は
、それぞれ、配列番号352、配列番号353、及び配列番号354のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号3
55、配列番号356、及び配列番号357のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号
358、配列番号359、及び配列番号360のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号361、配列番号362
、及び配列番号363のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号358、配列番号71
0、及び配列番号711のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号361、配列番号362、及び配列番号363
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号364、配列番号365、及び配列番号36
6のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号367、配列番号368、及び配列番号369のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は
、それぞれ、配列番号370、配列番号371、及び配列番号372のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号3
73、配列番号374、及び配列番号375のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号
376、配列番号377、及び配列番号378のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号379、配列番号380
、及び配列番号381のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号382、配列番号38
3、及び配列番号384のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号385、配列番号386、及び配列番号387
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号388、配列番号389、及び配列番号39
0のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号391、配列番号392、及び配列番号393のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は
、それぞれ、配列番号394、配列番号395、及び配列番号396のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号3
97、配列番号398、及び配列番号399のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号
394、配列番号712、及び配列番号713のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号397、配列番号398
、及び配列番号399のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号400、配列番号40
1、及び配列番号402のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号403、配列番号404、及び配列番号405
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号406、配列番号407、及び配列番号40
8のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号409、配列番号410、及び配列番号411のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は
、それぞれ、配列番号412、配列番号413、及び配列番号414のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4
15、配列番号416、及び配列番号417のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号
418、配列番号419、及び配列番号420のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号421、配列番号422
、及び配列番号423のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号424、配列番号42
5、及び配列番号426のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号427、配列番号428、及び配列番号429
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号430、配列番号431、及び配列番号43
2のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号433、配列番号434、及び配列番号435のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は
、それぞれ、配列番号430、配列番号714、及び配列番号715のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4
33、配列番号434、及び配列番号435のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号
436、配列番号437、及び配列番号438のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号439、配列番号440
、及び配列番号441のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号442、配列番号44
3、及び配列番号444のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号445、配列番号446、及び配列番号447
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号448、配列番号449、及び配列番号45
0のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号451、配列番号452、及び配列番号453のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は



それぞれ、配列番号454、配列番号455、及び配列番号456のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号45
7、配列番号458、及び配列番号459のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号4
60、配列番号461、及び配列番号462のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号463、配列番号464、
及び配列番号465のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号466、配列番号467
、及び配列番号468のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号469、配列番号470、及び配列番号471の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施
形態では、HC1は、それぞれ、配列番号466、配列番号716、及び配列番号717
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号469、配列番号470、及び配列番号471のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、
それぞれ、配列番号472、配列番号473、及び配列番号474のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号47
5、配列番号476、及び配列番号477のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号4
78、配列番号479、及び配列番号480のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号481、配列番号482、
及び配列番号483のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号484、配列番号485
、及び配列番号486のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号487、配列番号488、及び配列番号489の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施
形態では、HC1は、それぞれ、配列番号490、配列番号491、及び配列番号492
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号493、配列番号494、及び配列番号495のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、
それぞれ、配列番号496、配列番号497、及び配列番号498のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号49
9、配列番号500、及び配列番号501のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号5
02、配列番号503、及び配列番号504のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号505、配列番号506、
及び配列番号507のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号502、配列番号718
、及び配列番号719のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号505、配列番号506、及び配列番号507の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施
形態では、HC1は、それぞれ、配列番号508、配列番号509、及び配列番号510
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号511、配列番号512、及び配列番号513のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、
それぞれ、配列番号514、配列番号515、及び配列番号516のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号51
7、配列番号518、及び配列番号519のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号5
20、配列番号521、及び配列番号522のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号523、配列番号524、
及び配列番号525のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号526、配列番号527
、及び配列番号528のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号529、配列番号530、及び配列番号531の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施
形態では、HC1は、それぞれ、配列番号532、配列番号533、及び配列番号534
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号535、配列番号536、及び配列番号537のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、
それぞれ、配列番号538、配列番号539、及び配列番号540のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号54
1、配列番号542、及び配列番号543のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号5
32、配列番号533、及び配列番号534のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号535、配列番号536、
及び配列番号537のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含む。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号538、配列番号720
、及び配列番号721のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号541、配列番号542、及び配列番号543の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施
形態では、HC1は、それぞれ、配列番号544、配列番号545、及び配列番号546
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号547、配列番号548、及び配列番号549のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、HC1は、
それぞれ、配列番号550、配列番号551、及び配列番号552のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号55
3、配列番号554、及び配列番号555のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、HC1及びLC1は、第1の抗原に対
する結合部位を形成し、HC2及びLC2は、第2の抗原に対する結合部位を形成する。
いくつかの実施形態では、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連する。い
くつかの実施形態では、HC1及びLC1は、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原
に対する結合部位を形成する。第1の抗原に対する結合部位は、例えば、γδ T細胞上
のTRGV9に結合することができる。第2の抗原に対する結合部位は、例えば、癌細胞
の表面上に存在する癌抗原に結合することができる。いくつかの実施形態では、癌抗原は
、CD123である。γδ T細胞の表面上に存在するTRGV9に対するTRGV9二
重特異性抗体の結合、及び癌細胞の表面上に存在する腫瘍関連抗原の結合は、例えば、癌
細胞の死滅をもたらすことができる。
【0277】
特定の実施形態では、二重特異性抗体の第1の結合ドメインは、TRGV9に特異的に
結合する。いくつかの実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。
いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、I
gG抗体である。他の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIg
G4アイソタイプである。
【0278】
また、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントと、抗CD123抗体又はその
抗原結合フラグメントとを含む、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントも本明細書に提供される。特定の実施形態では、抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC
2と、(c)LC1と、LC2とを含む。いくつかの実施形態では、HC1は、LC1に
関連し、HC2は、LC2に関連する。HC1は、例えば、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含むことができ、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原に対する結合部位を形成することができる。HC2は、例えば、それぞれ、配列
番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含むことができ、LC2は、例えば、それぞれ、配列番号12、配
列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成す
ることができる。特定の実施形態では、HC1は、配列番号7、配列番号34、配列番号
35、又は配列番号36のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を
含み、HC2は、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2は、配列番号16のアミノ
酸配列を含む。特定の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上にある。特定
の実施形態では、CD123は、癌細胞(例えば、白血病細胞)の表面上にある。
【0279】
また、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントと、抗CD123抗体又はその
抗原結合フラグメントとを含む、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントも本明細書に提供される。特定の実施形態では、抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、(a)HC1と、(b)HC
2と、(c)LC1と、LC2とを含む。いくつかの実施形態では、HC1は、LC1に
関連し、HC2は、LC2に関連する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、
配列番号1、配列番号2、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番
号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRG
V9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態で
は、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配
列番号32のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、L
C1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の
抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列
番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号
6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV
9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では
、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号7
7、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及
び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み
、LC1は、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合す
る第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞ
れ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号92、配列番号9
3、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いく
つかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号
100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1
は、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合す
る第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞ
れ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCD
R1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号110、配
列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形
成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号117、配列番号11
8、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9
に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、
HC1は、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配
列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含むLCDR1、
LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対
する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号16
0、配列番号161、及び配列番号162のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号163、配列番号164、及
び配列番号165のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつか
の実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号166、配列番号167、及び配列番号
168のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1
は、それぞれ、配列番号169、配列番号170、及び配列番号171のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合す
る第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞ
れ、配列番号172、配列番号173、及び配列番号174のアミノ酸配列を含むHCD
R1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号175、配
列番号176、及び配列番号177のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形
成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号178、配列番号17
9、及び配列番号180のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号181、配列番号182、及び配列番号183
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9
に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、
HC1は、それぞれ、配列番号178、配列番号700、及び配列番号701のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配
列番号181、配列番号182、及び配列番号183のアミノ酸配列を含むLCDR1、
LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対
する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号18
4、配列番号185、及び配列番号186のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号187、配列番号188、及
び配列番号189のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつか
の実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号190、配列番号191、及び配列番号
192のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1
は、それぞれ、配列番号193、配列番号194、及び配列番号195のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合す
る第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞ
れ、配列番号196、配列番号197、及び配列番号198のアミノ酸配列を含むHCD
R1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号199、配
列番号200、及び配列番号201のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形
成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号202、配列番号20
3、及び配列番号204のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号205、配列番号206、及び配列番号207
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9
に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、
HC1は、それぞれ、配列番号208、配列番号209、及び配列番号210のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配
列番号211、配列番号212、及び配列番号213のアミノ酸配列を含むLCDR1、
LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対
する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号21
4、配列番号215、及び配列番号216のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号217、配列番号218、及
び配列番号219のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつか
の実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号214、配列番号702、及び配列番号
703のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1
は、それぞれ、配列番号217、配列番号218、及び配列番号219のアミノ酸配列を
含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合す
る第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞ
れ、配列番号220、配列番号221、及び配列番号222のアミノ酸配列を含むHCD
R1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号223、配
列番号224、及び配列番号225のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形
成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号226、配列番号22
7、及び配列番号228のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号229、配列番号230、及び配列番号231
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9
に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、
HC1は、それぞれ、配列番号232、配列番号233、及び配列番号234のアミノ酸
配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配
列番号235、配列番号236、及び配列番号237のアミノ酸配列を含むLCDR1、
LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対
する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号23
8、配列番号239、及び配列番号240のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号241、配列番号242、及
び配列番号243のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつか



実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号244、配列番号245、及び配列番号2
46のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号247、配列番号248、及び配列番号249のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ
、配列番号250、配列番号251、及び配列番号252のアミノ酸配列を含むHCDR
1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号253、配列
番号254、及び配列番号255のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号250、配列番号704
、及び配列番号705のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号253、配列番号254、及び配列番号255の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、H
C1は、それぞれ、配列番号256、配列番号257、及び配列番号258のアミノ酸配
列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列
番号259、配列番号260、及び配列番号261のアミノ酸配列を含むLCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対す
る結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号262
、配列番号263、及び配列番号264のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号265、配列番号266、及び
配列番号267のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号268、配列番号269、及び配列番号2
70のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号271、配列番号272、及び配列番号273のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ
、配列番号274、配列番号275、及び配列番号276のアミノ酸配列を含むHCDR
1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号277、配列
番号278、及び配列番号279のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号280、配列番号281
、及び配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号283、配列番号284、及び配列番号285の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、H
C1は、それぞれ、配列番号286、配列番号287、及び配列番号288のアミノ酸配
列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列
番号289、配列番号290、及び配列番号291のアミノ酸配列を含むLCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対す
る結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号286
、配列番号706、及び配列番号707のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号289、配列番号290、及び
配列番号291のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号292、配列番号293、及び配列番号2
94のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号295、配列番号296、及び配列番号297のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ
、配列番号298、配列番号299、及び配列番号300のアミノ酸配列を含むHCDR
1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号301、配列
番号302、及び配列番号303のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号304、配列番号305
、及び配列番号306のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号307、配列番号308、及び配列番号309の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、H
C1は、それぞれ、配列番号310、配列番号311、及び配列番号312のアミノ酸配
列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列
番号313、配列番号314、及び配列番号315のアミノ酸配列を含むLCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対す
る結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号316
、配列番号317、及び配列番号318のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号319、配列番号320、及び
配列番号321のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号322、配列番号323、及び配列番号3
24のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号325、配列番号326、及び配列番号327のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ
、配列番号322、配列番号708、及び配列番号709のアミノ酸配列を含むHCDR
1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号325、配列
番号326、及び配列番号327のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号328、配列番号329
、及び配列番号330のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号331、配列番号332、及び配列番号333の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、H
C1は、それぞれ、配列番号334、配列番号335、及び配列番号336のアミノ酸配
列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列
番号337、配列番号338、及び配列番号339のアミノ酸配列を含むLCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対す
る結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号340
、配列番号341、及び配列番号342のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号343、配列番号344、及び
配列番号345のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号346、配列番号347、及び配列番号3
48のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号349、配列番号350、及び配列番号351のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ
、配列番号352、配列番号353、及び配列番号354のアミノ酸配列を含むHCDR
1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号355、配列
番号356、及び配列番号357のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号358、配列番号359
、及び配列番号360のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号361、配列番号362、及び配列番号363の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、H
C1は、それぞれ、配列番号358、配列番号710、及び配列番号711のアミノ酸配
列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列
番号361、配列番号362、及び配列番号363のアミノ酸配列を含むLCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対す
る結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号364
、配列番号365、及び配列番号366のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号367、配列番号368、及び
配列番号369のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの
実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号370、配列番号371、及び配列番号3
72のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号373、配列番号374、及び配列番号375のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ
、配列番号376、配列番号377、及び配列番号378のアミノ酸配列を含むHCDR
1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号379、配列
番号380、及び配列番号381のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成
する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号382、配列番号383
、及び配列番号384のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号385、配列番号386、及び配列番号387の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に



異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC
1は、それぞれ、配列番号388、配列番号389、及び配列番号390のアミノ酸配列
を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番
号391、配列番号392、及び配列番号393のアミノ酸配列を含むLCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する
結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号394、
配列番号395、及び配列番号396のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並
びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号397、配列番号398、及び配
列番号399のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで
、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号394、配列番号712、及び配列番号71
3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号397、配列番号398、及び配列番号399のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、
配列番号400、配列番号401、及び配列番号402のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号403、配列番
号404、及び配列番号405のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成す
る。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号406、配列番号407、
及び配列番号408のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号409、配列番号410、及び配列番号411のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC
1は、それぞれ、配列番号412、配列番号413、及び配列番号414のアミノ酸配列
を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番
号415、配列番号416、及び配列番号417のアミノ酸配列を含むLCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する
結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号418、
配列番号419、及び配列番号420のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並
びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号421、配列番号422、及び配
列番号423のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで
、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号424、配列番号425、及び配列番号42
6のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号427、配列番号428、及び配列番号429のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、
配列番号430、配列番号431、及び配列番号432のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号433、配列番
号434、及び配列番号435のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成す
る。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号430、配列番号714、
及び配列番号715のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号433、配列番号434、及び配列番号435のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC
1は、それぞれ、配列番号436、配列番号437、及び配列番号438のアミノ酸配列
を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番
号439、配列番号440、及び配列番号441のアミノ酸配列を含むLCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する
結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号442、
配列番号443、及び配列番号444のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並
びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号445、配列番号446、及び配
列番号447のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで
、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号448、配列番号449、及び配列番号45
0のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号451、配列番号452、及び配列番号453のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、
配列番号454、配列番号455、及び配列番号456のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号457、配列番
号458、及び配列番号459のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成す
る。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号460、配列番号461、
及び配列番号462のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号463、配列番号464、及び配列番号465のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC
1は、それぞれ、配列番号466、配列番号467、及び配列番号468のアミノ酸配列
を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番
号469、配列番号470、及び配列番号471のアミノ酸配列を含むLCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する
結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号466、
配列番号716、及び配列番号717のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並
びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号469、配列番号470、及び配
列番号471のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで
、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号472、配列番号473、及び配列番号47
4のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号475、配列番号476、及び配列番号477のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、
配列番号478、配列番号479、及び配列番号480のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号481、配列番
号482、及び配列番号483のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成す
る。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号484、配列番号485、
及び配列番号486のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号487、配列番号488、及び配列番号489のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC
1は、それぞれ、配列番号490、配列番号491、及び配列番号492のアミノ酸配列
を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番
号493、配列番号494、及び配列番号495のアミノ酸配列を含むLCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する
結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号496、
配列番号497、及び配列番号498のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並
びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号499、配列番号500、及び配
列番号501のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで
、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号502、配列番号503、及び配列番号50
4のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号505、配列番号506、及び配列番号507のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、
配列番号502、配列番号718、及び配列番号719のアミノ酸配列を含むHCDR1
、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号505、配列番
号506、及び配列番号507のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成す
る。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号508、配列番号509、
及び配列番号510のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号511、配列番号512、及び配列番号513のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC
1は、それぞれ、配列番号514、配列番号515、及び配列番号516のアミノ酸配列
を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番
号517、配列番号518、及び配列番号519のアミノ酸配列を含むLCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する
結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号520、
配列番号521、及び配列番号522のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並
びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号523、配列番号524、及び配
列番号525のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで
、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実
施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号526、配列番号527、及び配列番号52
8のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号529、配列番号530、及び配列番号531のアミノ酸配列を含む



CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配
列番号532、配列番号533、及び配列番号534のアミノ酸配列を含むHCDR1、
HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号535、配列番号
536、及び配列番号537のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLC
DR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する
。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号538、配列番号539、及
び配列番号540のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含
み、LC1は、それぞれ、配列番号541、配列番号542、及び配列番号543のアミ
ノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異
的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1
は、それぞれ、配列番号538、配列番号720、及び配列番号721のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
541、配列番号542、及び配列番号543のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結
合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC1は、それぞれ、配列番号544、配
列番号545、及び配列番号546のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並び
にHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号547、配列番号548、及び配列
番号549のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、
TRGV9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施
形態では、HC1は、それぞれ、配列番号550、配列番号551、及び配列番号552
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号553、配列番号554、及び配列番号555のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原に対する結合部位を形成する。HC2は、例えば、それぞれ、配列番号9、配列番
号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含むことができ、LC2は、例えば、それぞれ、配列番号12、配列番号13、及
び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成することができる
。いくつかの実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番号556、配列番号557、及
び配列番号558のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3と、
それぞれ、配列番号559、配列番号560、及び配列番号561のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3とを含んで、CD123に特異的に結合する
第2の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC2は、それぞれ
、配列番号562、配列番号563、及び配列番号564のアミノ酸配列を含むHCDR
1、HCDR2、並びにHCDR3と、それぞれ、配列番号565、配列番号566、及
び配列番号567のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3とを
含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。いくつ
かの実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番号568、配列番号569、及び配列番
号570のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3と、それぞれ
、配列番号571、配列番号572、及び配列番号573のアミノ酸配列を含むLCDR
1、LCDR2、並びにLCDR3とを含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗
原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番
号574、配列番号575、及び配列番号576のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3と、それぞれ、配列番号577、配列番号578、及び配列番
号579のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3とを含んで、
CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施
形態では、HC2は、それぞれ、配列番号574、配列番号722、及び配列番号723
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3と、それぞれ、配列番
号577、配列番号578、及び配列番号579のアミノ酸配列を含むLCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3とを含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対す
る結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番号580
、配列番号581、及び配列番号582のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3と、それぞれ、配列番号583、配列番号584、及び配列番号585
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3とを含んで、CD12
3に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。いくつかの実施形態では
、HC2は、配列番号586、配列番号587、及び配列番号588のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3と、(ii)それぞれ、配列番号589、
配列番号590、及び配列番号591のアミノ酸配列を有するVL CDR1を含むVL
とを含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する。特
定の実施形態では、HC1は、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号
36のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含み、HC2は、配
列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特定
の実施形態では、HC1は、配列番号7のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番号8の
アミノ酸配列を含み、HC2は、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2は、配列番
号16のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、HC1は、配列番号34のアミノ酸
配列を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含み、HC2は、配列番号15のア
ミノ酸配列を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では
、HC1は、配列番号35のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番号8のアミノ酸配列
を含み、HC2は、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2は、配列番号16のアミ
ノ酸配列を含む。特定の実施形態では、HC1は、配列番号36のアミノ酸配列を含み、
LC1は、配列番号8のアミノ酸配列を含み、HC2は、配列番号15のアミノ酸配列を
含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、HC1は、
配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番号66のアミノ酸配列を含み、H
C2は、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を
含む。特定の実施形態では、HC1は、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1は、
配列番号68のアミノ酸配列を含み、HC2は、配列番号15のアミノ酸配列を含み、L
C2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、HC1は、配列番号
95のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番号96のアミノ酸配列を含み、HC2は、
配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特
定の実施形態では、HC1は、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番
号105のアミノ酸配列を含み、HC2は、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2
は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、HC1は、配列番号11
3のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番号114のアミノ酸配列を含み、HC2は、
配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特
定の実施形態では、HC1は、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番
号124のアミノ酸配列を含み、HC2は、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2
は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、HC1は、配列番号13
3のアミノ酸配列を含み、LC1は、配列番号134のアミノ酸配列を含み、HC2は、
配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2は、配列番号16のアミノ酸配列を含む。特
定の実施形態では、TRGV9は、γδ T細胞の表面上にある。特定の実施形態では、
CD123は、癌細胞(例えば、白血病細胞)の表面上にある。
【0280】
いくつかの実施形態では、抗体は、TRGV9に特異的に結合する。他の実施形態では
、TRGV9は、γδ T細胞の表面上に存在する。いくつかの実施形態では、抗体は、
ヒト化抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。他の実施形態では
、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである。いくつか
の実施形態では、抗体は、二重特異性抗体である。特定の実施形態では、抗体は、多価で
ある。他の実施形態では、抗体は、少なくとも3つの抗原に結合することができる。いく
つかの実施形態では、抗体は、少なくとも5つの抗原に結合することができる。
【0281】
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される二重特異性抗体は、本発明に記載され
るものなどの、制御されたFabアーム交換を介して得られたダイアボディ、クロスボデ
ィ、又は二重特異性抗体である。
【0282】
いくつかの実施形態では、二重特異性抗体には、ヘテロ二量体形成を強制する相補性C
H3ドメインを有するIgG様分子、組換えIgG様二重標的化分子(この分子の2つの
側面はそれぞれ、少なくとも2つの異なるの抗体のFabフラグメント又はFabフラグ
メントの一部を含有する)、IgG融合分子(完全長IgG抗体が、余分のFabフラグ
メント又はFabフラグメントの一部に融合される)、Fc融合分子(一本鎖Fv分子又
は安定化された二重特異性抗体が、重鎖定常ドメイン、Fc領域、又はその一部に融合さ
れる)、Fab融合分子(異なるFabフラグメントが1つに融合される)、ScFv及
びダイアボディに基づく抗体及び重鎖抗体(例えば、ドメイン抗体、ナノボディ)が含ま
れる。いくつかの実施形態では、異なる単鎖Fv分子又は異なるダイアボディ又は異なる
重鎖抗体(例えば、ドメイン抗体、ナノボディ)は、互いに融合されるか、又は別のタン
パク質若しくは担体分子に融合される。
【0283】
いくつかの実施形態では、相補性CH3ドメイン分子を有するIgG様分子には、Tr
iomab/Quadroma(Trion Pharma/Fresenius Bi
otech)、Knobs-into-Holes(Genentech)、Cross
MAbs(Roche)及び静電的に調整されたもの(Amgen)、LUZ-Y(Ge
nentech)、ストランドを交換し操作したドメインボディ(SEEDbody)(
EMD Serono)、Biclonic(Merus)、並びにDuoBody(G
enmab A/S)が挙げられる。
【0284】
いくつかの実施形態では、組換えIgG様二重標的分子には、Dual Target
ing(DT)-Ig(GSK/Domantis)、Two-in-one Anti
body(Genentech)、Cross-linked Mabs(Karman
os Cancer Center)、mAb2(F-Star)、及びCovX-bo
dy(CovX/Pfizer)が挙げられる。
【0285】
いくつかの実施形態では、IgG融合分子には、Dual Variable Dom
ain(DVD)-Ig(Abbott)、IgG-like Bispecific(
InnClone/Eli Lilly)、Ts2Ab(MedImmune/AZ)、
及びBsAb(Zymogenetics)、HERCULES(Biogen Ide
c)、並びにTvAb(Roche)が挙げられる。
【0286】
いくつかの実施形態では、Fc融合分子には、ScFv/Fc Fusions(Ac
ademic Institution)、SCORPION(Emergent Bi
oSolutions/Trubion,Zymogenetics/BMS)、Dua
l Affinity Retargeting Technology(Fc-DAR
T)(MacroGenics)、及びDual(ScFv)-Fab(Nation
al Research Center for Antibody Medicine
--China)が含まれ得る。
【0287】
いくつかの実施形態では、Fab融合二重特異性抗体には、F(ab)(Medar
ex/AMGEN)、Dual-Action or Bis-Fab(Genente
ch)、Dock-and-Lock(DNL)(ImmunoMedics)、Biv
alent Bispecific(Biotecnol)、及びFab-Fv(UCB
-Celltech)が挙げられる。ScFv抗体、ダイアボディに基づく抗体、及びド
メイン抗体には、二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE)(Micromet)、
タンデムダイアボディ(Tandab)(Affimed)、二重親和性再標的技術(D
ART)(MacroGenics)、一本鎖ダイアボディ(Academic)、TC
R様抗体(AIT、ReceptorLogics)、ヒト血清アルブミンScFv融合
体(Merrimack)、及びCOMBODY(Epigen Biotech)、二
重標的ナノボディ(Ablynx)、二重標的重鎖のみドメイン抗体が含まれるが、これ
らに限定されない。
【0288】
本明細書に提供される完全長二重特異性抗体は、例えば、インビトロでの無細胞環境に
おいて又は共発現を使用してかのいずれかで、異なる特異性を有する2つの抗体半分子の
ヘテロ二量体形成を好むように各半分子における重鎖CH3界面に置換を導入することに
よって、2つの単一特異性二価抗体間でのFabアーム交換(又は半分子交換)を使用し
て生成され得る。Fabアーム交換反応は、ジスルフィド結合異性化反応及びCH3ドメ
インの解離-会合の結果である。単一特異的親抗体のヒンジ領域における重鎖ジスルフィ
ド結合は減少する。単一特異的親抗体のうち1つについて生じる遊離システインは、第2
の単一特異的親抗体分子のシステイン残基と重鎖内ジスルフィド結合を形成し、同時に、
親抗体のCH3ドメインは、解離-会合により開放及び再形成する。FabアームのCH
3ドメインは、ホモ二量体形成よりヘテロ二量体形成を好むように改変され得る。得られ
る生成物は、それぞれが異なるエピトープ、即ち、TRGV9上のエピトープ及び腫瘍抗
原上のエピトープに結合する、2つのFabアーム又は半分子を有する二重特異性抗体で
ある。
【0289】
本明細書で使用されるとき、「ホモ二量体形成」は、同一のCH3アミノ酸配列を有す
る2本の重鎖の相互作用を意味する。本明細書で使用されるとき、「ホモ二量体」は、同
一のCH3アミノ酸配列を有する2本の重鎖を有する抗体を意味する。
【0290】
本明細書で使用されるとき、「ヘテロ二量体形成」は、同一でないCH3アミノ酸配列
を有する2本の重鎖の相互作用を意味する。本明細書で使用されるとき、「ヘテロ二量体
」は、同一でないCH3アミノ酸配列を有する2本の重鎖を有する抗体を意味する。
【0291】
「ノブインホール(knob-in-hole)」戦略(例えば、国際公開第2006/02893
6号を参照されたい)を使用して、完全長二重特異性抗体を生成することができる。簡潔
に、ヒトIgGにおけるCH3ドメインの界面を形成する選択されたアミノ酸は、ヘテロ
二量体形成を促進するために、CH3ドメイン相互作用に影響を及ぼす位置において変異
され得る。小さな側鎖を有するアミノ酸(ホール)が、第1の抗原に特異的に結合する抗
体の重鎖内に導入され、大きな側鎖を有するアミノ酸(ノブ)が、第2の抗原に特異的に
結合する抗体の重鎖内に導入される。2つの抗体の共発現後に、ヘテロ二量体が、「ホー
ル」を有する重鎖と「ノブ」を有する重鎖との優先的な相互作用の結果として形成される
。ノブ及びホールを形成する例示的なCH3置換の対は、T366Y/F405A、T3
66W/F405W、F405W/Y407A、T394W/Y407T、T394S/
Y407A、T366W/T394S、F405W/T394S、及びT366W/T3
66S_L368A_Y407Vである(第1の重鎖の第1のCH3ドメインにおける改
変位置/第2の重鎖の第2のCH3ドメインにおける改変位置として表現)。
【0292】
他の戦略、例えば、1つのCH3表面における正に荷電した残基及び第2のCH3表面
における負に荷電した残基を置換することによる静電的相互作用を使用する重鎖ヘテロ二
量体形成の促進が、米国特許出願公開第2010/0015133号、米国特許出願公開
第2009/0182127号、米国特許出願公開第2010/028637号、又は米
国特許出願公開第2011/0123532号に記載されるように使用され得る。他の戦
略では、ヘテロ二量体形成は、米国特許出願公開第2012/0149876号又は米国
特許出願公開第2013/0195849号に記載されるように、下記置換:L351Y
_F405A Y407V/T394W、T366I_K392M_T394W/F40
5A_Y407V、T366L_K392M_T394W/F405A_Y407V、L
351Y_Y407A/T366A_K409F、L351Y_Y407A/T366V
K409F Y407A/T366A_K409F、又はT350V_L351Y_F
405A Y407V/T350V_T366L_K392L_T394W(第1の重鎖
の第1のCH3ドメインにおける改変位置/第2の重鎖の第2のCH3ドメインにおける
改変位置として表現)により促進され得る。
【0293】
上述された方法に加えて、本明細書に提供される二重特異性抗体は、国際公開第201
1/131746号に記載される方法に従って、インビトロでの無細胞環境において、2
つの単一特異的ホモ二量体抗体のCH3領域中に非対称な突然変異を導入し、ジスルフィ
ド結合を異性化させる還元条件下において、2つの親単一特異性ホモ二量体抗体から二重
特異性ヘテロ二量体抗体を形成することにより生成され得る。この方法では、第1の単一
特異性二価抗体(例えば、抗CD33抗体)及び第2の単一特異性二価抗体(例えば、抗
CD3抗体)は、ヘテロ二量体の安定性を促進するCH3ドメインに特定の置換を有する
ように遺伝子操作され、これらの抗体は、ヒンジ領域におけるシステインがジスルフィド
結合を異性化させるために十分な還元条件下において共にインキュベーションされ、それ
により、Fabアーム交換により二重特異性抗体が生成される。インキュベート条件は、
最適には、非還元条件に戻され得る。使用され得る例示的な還元剤は、2-メルカプトエ
チルアミン(2-MEA)、ジチオスレイトール(DTT)、ジチオエリスリトール(D
TE)、グルタチオン、トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、L-
システイン、及びβ-メルカプトエタノール、又は2-メルカプトエチルアミン、ジチオ
スレイトール、及びトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィンからなる群から選択され
る還元剤である。例えば、少なくとも20℃の温度で、少なくとも25mMの2-MEA
の存在下又は少なくとも0.5mMのジチオスレイトールの存在下で、pH5~8、例え
ばpH7.0又はpH7.4で、少なくとも90分間のインキュベートが使用され得る。
【0294】
いくつかの実施形態では、抗TRGV9抗体は、多重特異性抗体である。他の実施形態
では、抗TRGV9抗体は、二重特異性抗体である。他の実施形態では、二重特異性抗体
は、本明細書に提供される抗TRGV9抗体の抗原結合フラグメントを含む。
【0295】
いくつかの実施形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、単鎖抗体を含まない。いく
つかの実施形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、単一ドメイン抗体を含まない。特
定の実施形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、ナノボディを含まない。特定の実施
形態では、抗TRGV9二重特異性抗体は、VHH抗体を含まない。特定の実施形態では
、抗TRGV9二重特異性抗体は、ラマ抗体を含まない。
【0296】
また、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントと、抗CD123抗体又はその
抗原結合フラグメントとを含む、二重特異性抗体が本明細書に提供される。特定の実施形
態では、二重特異性抗体は、抗TRGV9抗体と、抗CD123抗体とを含む。特定の実
施形態では、二重特異性抗体は、抗TRGV9抗体の抗原結合フラグメントと、抗CD1
23抗体とを含む。特定の実施形態では、二重特異性抗体は、抗TRGV9抗体と、抗C
D123抗体の抗原結合フラグメントとを含む。特定の実施形態では、二重特異性抗体は
、抗TRGV9抗体の抗原結合フラグメントと、抗CD123抗体の抗原結合フラグメン
トとを含む。
【0297】
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、それ
ぞれ、配列番号730、731、及び732のアミノ酸配列を有するVH CDR1、V
H CDR2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提
供される抗TRGV9二重特異性抗体は、それぞれ、配列番号733、734、及び73
5のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含ま
ない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、
それぞれ、配列番号736、737、及び738のアミノ酸配列を有するVH CDR1
、VH CDR2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書
に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、それぞれ、配列番号739、740、及び
741のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を
含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体
は、それぞれ、配列番号742、743、及び744のアミノ酸配列を有するVH CD
R1、VH CDR2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施形態では、本明
細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、それぞれ、配列番号745、746、
及び747のアミノ酸配列を有するVH CDR1、VH CDR2、及びVH CDR
3を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性
抗体は、それぞれ、配列番号748、749、及び750のアミノ酸配列を有するVH
CDR1、VH CDR2、及びVH CDR3を含まない。いくつかの実施形態では、
本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、配列番号751のアミノ酸配列を
有するVHドメインを含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TR
GV9二重特異性抗体は、配列番号752のアミノ酸配列を有するVHドメインを含まな
い。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、配
列番号753のアミノ酸配列を有するVHドメインを含まない。いくつかの実施形態では
、本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、配列番号754のアミノ酸配列
を有するVHドメインを含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗T
RGV9二重特異性抗体は、配列番号755のアミノ酸配列を有するVHドメインを含ま
ない。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、
配列番号756のアミノ酸配列を有するVHドメインを含まない。いくつかの実施形態で
は、本明細書に提供される抗TRGV9二重特異性抗体は、配列番号757のアミノ酸配
列を有するVHドメインを含まない。
【0298】
特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、
i. それぞれ、配列番号1、2、3、4、5、及び6、
ii. それぞれ、配列番号1、2、31、4、5、及び6、
iii. それぞれ、配列番号1、2、32、4、5、及び6、又は
iv. それぞれ、配列番号1、2、33、4、5、及び6のポリペプチド配列を有す
るHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含み、
抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号9、10、1
1、12、13、及び14のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCD
R3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。
【0299】
特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、
配列番号1、2、3、4、5、及び6のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR
2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含み、抗CD123抗体
又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号9、10、11、12、13、及
び14のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、
LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその
抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号1、2、31、4、5、及び6のポリペプ
チド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含み、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配
列番号9、10、11、12、13、及び14のポリペプチド配列を有するHCDR1、
HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実
施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号1
、2、32、4、5、及び6のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HC
DR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含み、抗CD123抗体又はその
抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号9、10、11、12、13、及び14の
ポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合
フラグメントは、それぞれ、配列番号1、2、33、4、5、及び6のポリペプチド配列
を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCD
R3を含み、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号9
、10、11、12、13、及び14のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR
2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態で
は、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号1、76、
3、77、5、及び6のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3
、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含み、抗CD123抗体又はその抗原結
合フラグメントは、それぞれ、配列番号9、10、11、12、13、及び14のポリペ
プチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグ
メントは、それぞれ、配列番号60、61、62、63、64、及び6のポリペプチド配
列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLC
DR3を含み、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号
9、10、11、12、13、及び14のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCD
R2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態
では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号89、9
0、91、92、93、及び94のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、
HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含み、抗CD123抗体又は
その抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号9、10、11、12、13、及び1
4のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原
結合フラグメントは、それぞれ、配列番号98、99、100、101、102、及び1
03のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含み、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは
、それぞれ、配列番号9、10、11、12、13、及び14のポリペプチド配列を有す
るHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞ
れ、配列番号107、108、109、110、111、及び112のポリペプチド配列
を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCD
R3を含み、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号9
、10、11、12、13、及び14のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR
2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態で
は、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号117、1
18、119、120、121、及び122のポリペプチド配列を有するHCDR1、H
CDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含み、抗CD12
3抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号9、10、11、12、1
3、及び14のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又
はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号127、128、129、130、
131、及び132のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含み、抗CD123抗体又はその抗原結合
フラグメントは、それぞれ、配列番号9、10、11、12、13、及び14のポリペプ
チド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含む。
【0300】
特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、
配列番号160、161、162、163、164、及び165のポリペプチド配列を有
するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それ
ぞれ、配列番号166、167、168、169、170、及び171のポリペプチド配
列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLC
DR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは
、それぞれ、配列番号172、173、174、175、176、及び177のポリペプ
チド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメ
ントは、それぞれ、配列番号178、179、180、181、182、及び183のポ
リペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フ
ラグメントは、それぞれ、配列番号178、700、701、181、182、及び18
3のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原
結合フラグメントは、それぞれ、配列番号184、185、186、187、188、及
び189のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1
、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はそ
の抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号190、191、192、193、19
4、及び195のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体
又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号196、197、198、199
、200、及び201のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3
、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV
9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号202、203、204、
205、206、及び207のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HC
DR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗T
RGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号208、209、2
10、211、212、及び213のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2
、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では
、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号214、21
5、216、217、218、及び219のポリペプチド配列を有するHCDR1、HC
DR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形
態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号214
、702、703、217、218、及び219のポリペプチド配列を有するHCDR1
、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の
実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号
220、221、222、223、224、及び225のポリペプチド配列を有するHC
DR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。
特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配
列番号226、227、228、229、230、及び231のポリペプチド配列を有す
るHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞ
れ、配列番号232、233、234、235、236、及び237のポリペプチド配列
を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCD
R3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、
それぞれ、配列番号238、239、240、241、242、及び243のポリペプチ
ド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメン
トは、それぞれ、配列番号244、245、246、247、248、及び249のポリ
ペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、
並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラ
グメントは、それぞれ、配列番号250、251、252、253、254、及び255
のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結
合フラグメントは、それぞれ、配列番号250、704、705、253、254、及び
255のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、
LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその
抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号256、257、258、259、260
、及び261のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又
はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号262、263、264、265、
266、及び267のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9
抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号268、269、270、2
71、272、及び273のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCD
R3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TR
GV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号274、275、27
6、277、278、及び279のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、
HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、
抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号280、281
、282、283、284、及び285のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCD
R2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態
では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号286、
287、288、289、290、及び291のポリペプチド配列を有するHCDR1、
HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実
施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号2
86、706、707、289、290、及び291のポリペプチド配列を有するHCD
R1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特
定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列
番号292、293、294、295、296、及び297のポリペプチド配列を有する
HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ
、配列番号298、299、300、301、302、及び303のポリペプチド配列を
有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、そ
れぞれ、配列番号304、305、306、307、308、及び309のポリペプチド
配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメント
は、それぞれ、配列番号310、311、312、313、314、及び315のポリペ
プチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグ
メントは、それぞれ、配列番号316、317、318、319、320、及び321の
ポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合
フラグメントは、それぞれ、配列番号322、323、324、325、326、及び3
27のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗
原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号322、708、709、325、326、
及び327のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR
1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又は
その抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号328、329、330、331、3
32、及び333のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、L
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗
体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号334、335、336、33
7、338、及び339のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR
3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRG
V9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号340、341、342
、343、344、及び345のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、H
CDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗
TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号346、347、
348、349、350、及び351のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR
2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態で
は、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号352、3
53、354、355、356、及び357のポリペプチド配列を有するHCDR1、H
CDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施
形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号35
8、359、360、361、362、及び363のポリペプチド配列を有するHCDR
1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定
の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番
号358、710、711、361、362、及び363のポリペプチド配列を有するH
CDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む
。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、
配列番号364、365、366、367、368、及び369のポリペプチド配列を有
するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それ
ぞれ、配列番号370、371、372、373、374、及び375のポリペプチド配



を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCD
R3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、
それぞれ、配列番号376、377、378、379、380、及び381のポリペプチ
ド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメン
トは、それぞれ、配列番号382、383、384、385、386、及び387のポリ
ペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、
並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラ
グメントは、それぞれ、配列番号388、389、390、391、392、及び393
のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結
合フラグメントは、それぞれ、配列番号394、395、396、397、398、及び
399のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、
LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその
抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号394、712、713、397、398
、及び399のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又
はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号400、401、402、403、
404、及び405のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9
抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号406、407、408、4
09、410、及び411のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCD
R3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TR
GV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号412、413、41
4、415、416、及び417のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、
HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、
抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号418、419
、420、421、422、及び423のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCD
R2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態
では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号424、
425、426、427、428、及び429のポリペプチド配列を有するHCDR1、
HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実
施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号4
30、431、432、433、434、及び435のポリペプチド配列を有するHCD
R1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特
定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列
番号430、714、715、433、434、及び435のポリペプチド配列を有する
HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ
、配列番号436、437、438、439、440、及び441のポリペプチド配列を
有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、そ
れぞれ、配列番号442、443、444、445、446、及び447のポリペプチド
配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにL
CDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメント
は、それぞれ、配列番号448、449、450、451、452、及び453のポリペ
プチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグ
メントは、それぞれ、配列番号454、455、456、457、458、及び459の
ポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合
フラグメントは、それぞれ、配列番号460、461、462、463、464、及び4
65のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、L
CDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗
原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号466、467、468、469、470、
及び471のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR
1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又は
その抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号466、716、717、469、4
70、及び471のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、L
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗
体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号472、473、474、47
5、476、及び477のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR
3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRG
V9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号478、479、480
、481、482、及び483のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、H
CDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗
TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号484、485、
486、487、488、及び489のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR
2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態で
は、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号490、4
91、492、493、494、及び495のポリペプチド配列を有するHCDR1、H
CDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施
形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号49
6、497、498、499、500、及び501のポリペプチド配列を有するHCDR
1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定
の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番
号502、503、504、505、506、及び507のポリペプチド配列を有するH
CDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む
。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、
配列番号502、718、719、505、506、及び507のポリペプチド配列を有
するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それ
ぞれ、配列番号508、509、510、511、512、及び513のポリペプチド配
列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLC
DR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは
、それぞれ、配列番号514、515、516、517、518、及び519のポリペプ
チド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並び
にLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フラグメ
ントは、それぞれ、配列番号520、521、522、523、524、及び525のポ
リペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原結合フ
ラグメントは、それぞれ、配列番号526、527、528、529、530、及び53
1のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LC
DR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はその抗原
結合フラグメントは、それぞれ、配列番号532、533、534、535、536、及
び537のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1
、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体又はそ
の抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号538、539、540、541、54
2、及び543のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV9抗体
又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号538、720、721、541
、542、及び543のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3
、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗TRGV
9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号544、545、546、
547、548、及び549のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HC
DR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。特定の実施形態では、抗T
RGV9抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号550、551、5
52、553、554、及び555のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2
、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。
【0301】
いくつかの実施形態では、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞ
れ、配列番号9、10、11、12、13、及び14のポリペプチド配列を有するHCD
R1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。い
くつかの実施形態では、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、
配列番号556、557、558、559、560、及び561のポリペプチド配列を有
するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含む。いくつかの実施形態では、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、
それぞれ、配列番号562、563、564、565、566、及び567のポリペプチ
ド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びに
LCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグ
メントは、それぞれ、配列番号568、569、570、571、572、及び573の
ポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CD123抗体又はその抗原
結合フラグメントは、それぞれ、配列番号574、575、576、577、578、及
び579のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1
、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CD123抗体又
はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号574、722、723、577、
578、及び579のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、HCDR3、
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CD1
23抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号580、581、582
、583、584、及び585のポリペプチド配列を有するHCDR1、HCDR2、H
CDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。いくつかの実施形態では
、抗CD123抗体又はその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号586、58
7、588、589、590、及び591のポリペプチド配列を有するHCDR1、HC
DR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含む。
【0302】
特定の実施形態では、二重特異性抗体は、本明細書に提供される抗TRGV9抗体のう
ちのいずれかを含む。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、本明細書に提供され
る抗TRGV9抗体のうちのいずれかの抗原結合フラグメントを含む。特定の実施形態で
は、二重特異性抗体は、本明細書に提供される抗CD123抗体のうちのいずれかを含む
。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、本明細書に提供される抗CD123抗体
のうちのいずれかの抗原結合フラグメントを含む。他の実施形態では、二重特異性抗体は
、本明細書に提供される抗TRGV9抗体のうちのいずれかと、本明細書に提供されるC
D123抗体のうちのいずれかとを含む。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、
本明細書に提供される抗TRGV9抗体のうちのいずれかと、本明細書に提供されるCD
123抗体のうちのいずれかの抗原結合フラグメントとを含む。他の実施形態では、二重
特異性抗体は、本明細書に提供される抗TRGV9抗体のうちのいずれかの抗原結合フラ
グメントと、本明細書に提供されるCD123抗体のうちのいずれかとを含む。更に他の
実施形態では、二重特異性抗体は、本明細書に提供される抗TRGV9抗体のうちのいず
れかの抗原結合フラグメントと、本明細書に提供されるCD123抗体のうちのいずれか
の抗原結合フラグメントとを含む。
【0303】
別の特定の態様によれば、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(antibody-dependent cell-
mediated cytotoxicity、ADCC)を誘導する、単離された抗TRGV9/抗CD12
3二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが本明細書に提供される。二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントは、例えば、インビトロでADCCを誘導することがで
きる。
【0304】
特定の実施形態では、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、1:1のエフ
ェクター対標的細胞の比でインビトロにおいて評価されたとき、約160pM未満のEC
50でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する。そのような
一実施形態では、二重特異性抗体は、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 A
ML標的細胞との混合物でインビトロにおいて評価されたとき、約160pM未満のEC
50を示す、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フ
ラグメントであり、そのような細胞は、約1:1のエフェクター対標的細胞の比で存在し
、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、約30ng/mLの濃度で存在する
【0305】
別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC
1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関
連し、HC1は、(i)それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、(ii)
それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、(iii)配列番号1、それぞ
れ、配列番号2、及び配列番号32、又は(iv)それぞれ、配列番号1、配列番号2、
及び配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含
み、LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と
、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/
抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に
関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及
び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(
b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連
し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配
列番号31のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、L
C1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の
抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b
)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD
123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し
、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列
番号32のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC
1は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗
原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)
HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、
HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番
号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1
は、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR
1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原
結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)H
C2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD12
3二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、H
C2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番
号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR
1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原
結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)H
C2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD12
3二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、H
C2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列
番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC
1は、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(
b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連
し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及
び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み
、LC1は、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列
を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合
する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC
1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV
9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC
1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号98、配列番号
99、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号10
3のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV
9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗
体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離
された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり
、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番
号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号110、配列番号11
1、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形
態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)
LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結
合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1
は、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
120、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を
形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(
c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異
性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、L
C2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号1
29のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と
、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/
抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に
関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号160、配列番号1
61、及び配列番号162のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号163、配列番号164、及び配列番号16
5のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV
9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗
体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離
された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり
、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番
号166、配列番号167、及び配列番号168のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC
DR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号169、配列番号17
0、及び配列番号171のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形
態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)
LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結
合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1
は、それぞれ、配列番号172、配列番号173、及び配列番号174のアミノ酸配列を
含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号
175、配列番号176、及び配列番号177のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCD
R2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を
形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(
c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異
性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、L
C2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号178、配列番号179、及び配列番号1
80のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は
、それぞれ、配列番号181、配列番号182、及び配列番号183のアミノ酸配列を含
むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する
第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と
、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/
抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に
関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号178、配列番号7
00、及び配列番号701のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号181、配列番号182、及び配列番号18
3のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV
9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗
体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離
された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり
、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番
号184、配列番号185、及び配列番号186のアミノ酸配列を含むHCDR1、HC



R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号187、配列番号188
、及び配列番号189のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態
では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)L
C2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は
、それぞれ、配列番号190、配列番号191、及び配列番号192のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号1
93、配列番号194、及び配列番号195のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形
成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c
)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性
抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号196、配列番号197、及び配列番号19
8のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号199、配列番号200、及び配列番号201のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、
(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗
CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号202、配列番号20
3、及び配列番号204のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号205、配列番号206、及び配列番号207
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9
に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体
は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離さ
れた抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号
208、配列番号209、及び配列番号210のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号211、配列番号212
、及び配列番号213のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態
では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)L
C2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は
、それぞれ、配列番号214、配列番号215、及び配列番号216のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号2
17、配列番号218、及び配列番号219のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形
成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c
)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性
抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号214、配列番号702、及び配列番号70
3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号217、配列番号218、及び配列番号219のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、
(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗
CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号220、配列番号22
1、及び配列番号222のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号223、配列番号224、及び配列番号225
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9
に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体
は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離さ
れた抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号
226、配列番号227、及び配列番号228のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号229、配列番号230
、及び配列番号231のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態
では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)L
C2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は
、それぞれ、配列番号232、配列番号233、及び配列番号234のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号2
35、配列番号236、及び配列番号237のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形
成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c
)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性
抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号238、配列番号239、及び配列番号24
0のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号241、配列番号242、及び配列番号243のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、
(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗
CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号244、配列番号24
5、及び配列番号246のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号247、配列番号248、及び配列番号249
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9
に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体
は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離さ
れた抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号
250、配列番号251、及び配列番号252のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号253、配列番号254
、及び配列番号255のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態
では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)L
C2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は
、それぞれ、配列番号250、配列番号704、及び配列番号705のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号2
53、配列番号254、及び配列番号255のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形
成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c
)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性
抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC
2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号256、配列番号257、及び配列番号25
8のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、
それぞれ、配列番号259、配列番号260、及び配列番号261のアミノ酸配列を含む
LCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第
1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、
(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗
CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関
連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号262、配列番号26
3、及び配列番号264のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR
3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号265、配列番号266、及び配列番号267
のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9
に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体
は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離さ
れた抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、
HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号
268、配列番号269、及び配列番号270のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCD
R2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号271、配列番号272
、及び配列番号273のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3
を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態
では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)L
C2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は
、それぞれ、配列番号274、配列番号275、及び配列番号276のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号2
77、配列番号278、及び配列番号279のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR
2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形
成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c
)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性



体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2
に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号280、配列番号281、及び配列番号282
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号283、配列番号284、及び配列番号285のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(
b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連
し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号286、配列番号287
、及び配列番号288のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号289、配列番号290、及び配列番号291の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は
、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離され
た抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、H
C1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号2
86、配列番号706、及び配列番号707のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号289、配列番号290、
及び配列番号291のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態で
は、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC
2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フ
ラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号292、配列番号293、及び配列番号294のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号29
5、配列番号296、及び配列番号297のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成
する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)
LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2
に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号298、配列番号299、及び配列番号300
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号301、配列番号302、及び配列番号303のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(
b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連
し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号304、配列番号305
、及び配列番号306のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号307、配列番号308、及び配列番号309の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は
、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離され
た抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、H
C1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号3
10、配列番号311、及び配列番号312のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号313、配列番号314、
及び配列番号315のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態で
は、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC
2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フ
ラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号316、配列番号317、及び配列番号318のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号31
9、配列番号320、及び配列番号321のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成
する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)
LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2
に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号322、配列番号323、及び配列番号324
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号325、配列番号326、及び配列番号327のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(
b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連
し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号322、配列番号708
、及び配列番号709のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号325、配列番号326、及び配列番号327の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は
、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離され
た抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、H
C1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号3
28、配列番号329、及び配列番号330のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号331、配列番号332、
及び配列番号333のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態で
は、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC
2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フ
ラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号334、配列番号335、及び配列番号336のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号33
7、配列番号338、及び配列番号339のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成
する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)
LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2
に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号340、配列番号341、及び配列番号342
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号343、配列番号344、及び配列番号345のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(
b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連
し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号346、配列番号347
、及び配列番号348のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号349、配列番号350、及び配列番号351の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に
特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は
、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離され
た抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、H
C1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号3
52、配列番号353、及び配列番号354のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR
2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号355、配列番号356、
及び配列番号357のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態で
は、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC
2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フ
ラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、
それぞれ、配列番号358、配列番号359、及び配列番号360のアミノ酸配列を含む
HCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号36
1、配列番号362、及び配列番号363のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2
、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成
する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)
LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2
に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号358、配列番号710、及び配列番号711
のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、そ
れぞれ、配列番号361、配列番号362、及び配列番号363のアミノ酸配列を含むL
CDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1
の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(
b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗C
D123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連
し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号364、配列番号365
、及び配列番号366のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3
を含み、LC1は、それぞれ、配列番号367、配列番号368、及び配列番号369の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に



異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、
(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された
抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC
1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号37
0、配列番号371、及び配列番号372のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号373、配列番号374、及
び配列番号375のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では
、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2
とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、そ
れぞれ、配列番号376、配列番号377、及び配列番号378のアミノ酸配列を含むH
CDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号379
、配列番号380、及び配列番号381のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、
並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成す
る。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)L
C1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体
又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に
関連し、HC1は、それぞれ、配列番号382、配列番号383、及び配列番号384の
アミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それ
ぞれ、配列番号385、配列番号386、及び配列番号387のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の
抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b
)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD
123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し
、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号388、配列番号389、
及び配列番号390のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号391、配列番号392、及び配列番号393のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、
(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された
抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC
1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号39
4、配列番号395、及び配列番号396のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号397、配列番号398、及
び配列番号399のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では
、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2
とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、そ
れぞれ、配列番号394、配列番号712、及び配列番号713のアミノ酸配列を含むH
CDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号397
、配列番号398、及び配列番号399のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、
並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成す
る。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)L
C1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体
又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に
関連し、HC1は、それぞれ、配列番号400、配列番号401、及び配列番号402の
アミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それ
ぞれ、配列番号403、配列番号404、及び配列番号405のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の
抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b
)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD
123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し
、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号406、配列番号407、
及び配列番号408のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号409、配列番号410、及び配列番号411のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、
(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された
抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC
1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号41
2、配列番号413、及び配列番号414のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号415、配列番号416、及
び配列番号417のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では
、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2
とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、そ
れぞれ、配列番号418、配列番号419、及び配列番号420のアミノ酸配列を含むH
CDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号421
、配列番号422、及び配列番号423のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、
並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成す
る。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)L
C1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体
又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に
関連し、HC1は、それぞれ、配列番号424、配列番号425、及び配列番号426の
アミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それ
ぞれ、配列番号427、配列番号428、及び配列番号429のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の
抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b
)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD
123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し
、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号430、配列番号431、
及び配列番号432のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号433、配列番号434、及び配列番号435のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、
(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された
抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC
1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号43
0、配列番号714、及び配列番号715のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号433、配列番号434、及
び配列番号435のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では
、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2
とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、そ
れぞれ、配列番号436、配列番号437、及び配列番号438のアミノ酸配列を含むH
CDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号439
、配列番号440、及び配列番号441のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、
並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成す
る。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)L
C1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体
又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に
関連し、HC1は、それぞれ、配列番号442、配列番号443、及び配列番号444の
アミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それ
ぞれ、配列番号445、配列番号446、及び配列番号447のアミノ酸配列を含むLC
DR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の
抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b
)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD
123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し
、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号448、配列番号449、
及び配列番号450のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を
含み、LC1は、それぞれ、配列番号451、配列番号452、及び配列番号453のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特
異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、
(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された
抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC
1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号45
4、配列番号455、及び配列番号456のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号457、配列番号458、及
び配列番号459のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含
んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では
、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2
とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、そ
れぞれ、配列番号460、配列番号461、及び配列番号462のアミノ酸配列を含むH



DR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号463、
配列番号464、及び配列番号465のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する
。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC
1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関
連し、HC1は、それぞれ、配列番号466、配列番号467、及び配列番号468のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞ
れ、配列番号469、配列番号470、及び配列番号471のアミノ酸配列を含むLCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗
原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)
HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、
HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号466、配列番号716、及
び配列番号717のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含
み、LC1は、それぞれ、配列番号469、配列番号470、及び配列番号471のアミ
ノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異
的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗
TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1
は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号472
、配列番号473、及び配列番号474のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号475、配列番号476、及び
配列番号477のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、
二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2と
を含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それ
ぞれ、配列番号478、配列番号479、及び配列番号480のアミノ酸配列を含むHC
DR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号481、
配列番号482、及び配列番号483のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する
。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC
1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関
連し、HC1は、それぞれ、配列番号484、配列番号485、及び配列番号486のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞ
れ、配列番号487、配列番号488、及び配列番号489のアミノ酸配列を含むLCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗
原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)
HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、
HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号490、配列番号491、及
び配列番号492のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含
み、LC1は、それぞれ、配列番号493、配列番号494、及び配列番号495のアミ
ノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異
的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗
TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1
は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号496
、配列番号497、及び配列番号498のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号499、配列番号500、及び
配列番号501のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、
二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2と
を含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それ
ぞれ、配列番号502、配列番号503、及び配列番号504のアミノ酸配列を含むHC
DR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号505、
配列番号506、及び配列番号507のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する
。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC
1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関
連し、HC1は、それぞれ、配列番号502、配列番号503、及び配列番号719のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞ
れ、配列番号505、配列番号506、及び配列番号507のアミノ酸配列を含むLCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗
原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)
HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、
HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号508、配列番号509、及
び配列番号510のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含
み、LC1は、それぞれ、配列番号511、配列番号512、及び配列番号513のアミ
ノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異
的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗
TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1
は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号514
、配列番号515、及び配列番号516のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号517、配列番号518、及び
配列番号519のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、
二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2と
を含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それ
ぞれ、配列番号520、配列番号521、及び配列番号522のアミノ酸配列を含むHC
DR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号523、
配列番号524、及び配列番号525のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する
。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC
1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関
連し、HC1は、それぞれ、配列番号526、配列番号527、及び配列番号528のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞ
れ、配列番号529、配列番号530、及び配列番号531のアミノ酸配列を含むLCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗
原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)
HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、
HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号532、配列番号533、及
び配列番号534のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含
み、LC1は、それぞれ、配列番号535、配列番号536、及び配列番号537のアミ
ノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異
的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(
a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗
TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1
は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号538
、配列番号539、及び配列番号540のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、
並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号541、配列番号542、及び
配列番号543のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含ん
で、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する。別の実施形態では、
二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC1と、(d)LC2と
を含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関連し、HC1は、それ
ぞれ、配列番号538、配列番号720、及び配列番号721のアミノ酸配列を含むHC
DR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞれ、配列番号541、
配列番号542、及び配列番号543のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並
びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗原結合部位を形成する
。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)HC2と、(c)LC
1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又
はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、HC2は、LC2に関
連し、HC1は、それぞれ、配列番号544、配列番号545、及び配列番号546のア
ミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC1は、それぞ
れ、配列番号547、配列番号548、及び配列番号549のアミノ酸配列を含むLCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的に結合する第1の抗
原結合部位を形成する。別の実施形態では、二重特異性抗体は、(a)HC1と、(b)
HC2と、(c)LC1と、(d)LC2とを含む、単離された抗TRGV9/抗CD1



3二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであり、HC1は、LC1に関連し、H
C2は、LC2に関連し、HC1は、それぞれ、配列番号550、配列番号551、及び
配列番号552のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み
、LC1は、それぞれ、配列番号553、配列番号554、及び配列番号555のアミノ
酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、TRGV9に特異的
に結合する第1の抗原結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC2は、それぞ
れ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、H
CDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、配列番号13
、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を
含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原結合部位を形成し、抗TRGV9/抗
CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、γδ Tエフェクター細胞
及びKasumi3 AML標的細胞との混合物でインビトロにおいて評価されたとき、
約160pM未満のEC50を示し、そのような細胞は、約1:1のエフェクター対標的
細胞の比で存在し、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、約30ng/mL
の濃度で存在する。いくつかの実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番号9、配列番
号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCD
R3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12、配列番号13、及び配列番号14のア
ミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、CD123に特
異的に結合する第2の抗原結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC2は、そ
れぞれ、配列番号556、配列番号557、及び配列番号558のアミノ酸配列を含むH
CDR1、HCDR2、並びにHCDR3と、それぞれ、配列番号559、配列番号56
0、及び配列番号561のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR
3とを含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原結合部位を形成する。いくつか
の実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番号562、配列番号563、及び配列番号
564のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3と、それぞれ、
配列番号565、配列番号566、及び配列番号567のアミノ酸配列を含むLCDR1
、LCDR2、並びにLCDR3とを含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原
結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番号568、
配列番号569、及び配列番号570のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並
びにHCDR3と、それぞれ、配列番号571、配列番号572、及び配列番号573の
アミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3とを含んで、CD123
に特異的に結合する第2の抗原結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC2は
、それぞれ、配列番号574、配列番号575、及び配列番号576のアミノ酸配列を含
むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3と、それぞれ、配列番号577、配列番号
578、及び配列番号579のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLC
DR3とを含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原結合部位を形成する。いく
つかの実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番号574、配列番号722、及び配列
番号723のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3と、それぞ
れ、配列番号577、配列番号578、及び配列番号579のアミノ酸配列を含むLCD
R1、LCDR2、並びにLCDR3とを含んで、CD123に特異的に結合する第2の
抗原結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC2は、それぞれ、配列番号58
0、配列番号581、及び配列番号582のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2
、並びにHCDR3と、それぞれ、配列番号583、配列番号584、及び配列番号58
5のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3とを含んで、CD1
23に特異的に結合する第2の抗原結合部位を形成する。いくつかの実施形態では、HC
2は、配列番号586、配列番号587、及び配列番号588のアミノ酸配列を含むHC
DR1、HCDR2、並びにHCDR3と、(ii)それぞれ、配列番号589、配列番
号590、及び配列番号591のアミノ酸配列を有するVL CDR1を含むVLとを含
んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原結合部位を形成する。特定の実施形態で
は、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメン
トは、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞との混合物でイン
ビトロにおいて評価されたとき、約160pM未満のEC50を示し、そのような細胞は
、約1:1のエフェクター対標的細胞の比で存在し、二重特異性抗体又はその抗原結合フ
ラグメントは、約30ng/mLの濃度で存在する。
【0306】
特定の実施形態では、EC50は、約1000pM未満、約900pM未満、約800
pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満
、約300pM未満、約200pM未満、約190pM未満、約180pM未満、約17
0pM未満、約160pM未満、約150pM未満、約140pM未満、約130pM未
満、約120pM未満、約110pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80
pM未満、約70pM未満、約60pM未満、約50pM未満、約40pM未満、約30
pM未満、約20pM未満、又は約10pM未満である。
【0307】
特定の実施形態では、エフェクター対標的細胞の比は、例えば、0.01:1、0.0
2:1、0.03:1、0.04:1、0.05:1、0.06:1、0.07:1、0
.08:1、0.09:1、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1
、8:1、9:1、又は10:1であり得る。
【0308】
特定の実施形態では、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントの濃度は、約0.
000005ng/mL、約0.00005ng/mL、約0.0005、約0.005
ng/mL、約0.01ng/mL、約0.02ng/mL、約0.03ng/mL、約
0.04ng/mL、約0.05ng/mL、約0.06ng/mL、約0.07ng/
mL、約0.08ng/mL、約0.09ng/mL、約0.1ng/mL、約0.5n
g/mL、約1.0ng/mL、約10ng/mL、約20ng/mL、約約30ng/
mL、約40ng/mL、約50ng/mL、約60ng/mL、約70ng/mL、約
80ng/mL、約90ng/mL、約100ng/mL、又は約1000ng/mLで
ある。
【0309】
本明細書に記載のいくつかの実施形態では、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体の免疫エフェクター特性は、当業者に既知の技術によりFcを改変することによって増
強又はサイレンシングさせることができる。例えば、Fcエフェクター機能、例えば、C
1q結合、補体依存性細胞傷害(complement dependent cytotoxicity、CDC)、抗体
依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)、抗体依存性細胞媒介性貪食(antibody-depende
nt cell-mediated phagocytosis、ADCP)、細胞表面受容体(例えば、B細胞受容体
、(B cell receptor、BCR))の下方制御などのFcエフェクター機能は、これらの
活性を担うFcの残基を修飾することによって提供及び/又は制御され得る。
【0310】
「抗体依存性細胞介在性細胞傷害」又は「ADCC」は、Fc受容体(Fc receptor、
FcR)を発現している非特異的細胞傷害細胞(例えば、ナチュラルキラー(Natural Ki
ller、NK)細胞、好中球、及びマクロファージ)が標的細胞上に結合した抗体を認識し
、続けて、標的細胞の溶解を引き起こす、細胞介在性反応を指す。
【0311】
ADCCを誘導する抗体の能力は、そのオリゴ糖成分を操作することにより増強され得
る。ヒトIgG1又はIgG3は、Asn297においてN-グリコシル化される。ここ
で、グリカンの大部分は、公知の二分岐G0、G0F、G1、G1F、G2、又はG2F
の形態である。遺伝子操作されていないCHO細胞により生成される抗体は、典型的には
、少なくとも約85%のグリカンフコース含量を有する。Fc領域に付着した二分岐の複
雑なタイプのオリゴ糖からコアフコースを除去すると、抗原結合性又はCDC活性を変化
させることなく改善されたFcγRIIIa結合により、抗体のADCCが向上される。
このようなAbは、培養浸透圧の制御(Konno et al.,Cytotechn
ology 64:249-65,2012)、宿主細胞株としてのバリアントCHO株
Lec13の適用(Shields et al.,J Biol Chem 277:
26733-26740,2002)、宿主細胞株としてのバリアントCHO株EB66
の適用(Olivier et al.,MAbs;2(4),2010;印刷に先立つ
電子公開、PMID:20562582)、ラットハイブリドーマ細胞系YB2/0の宿
主細胞系としての適用(Shinkawa et al.,J Biol Chem 2
78:3466-3473,2003)、α-1,6-フコシルトランスフェラーゼ(F
UT8)遺伝子に対して特異的な低分子干渉RNAの導入(Mori et al.,B
iotechnol Bioeng 88:901-908,2004)、あるいはβ-
1,4-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII及びゴルジα-マンノシ
ダーゼII又は強力なアルファ-マンノシダーゼI阻害物質のキフネンシンの共発現(F
errara et al.,J Biol Chem 281:5032-5036,
2006、Ferrara et al.,Biotechnol Bioeng 93
:851-861,2006、Xhou et al.,Biotechnol Bio
eng 99;652-65,2008)などの、二分岐の複雑なタイプのFcオリゴ糖
を有する、比較的高い脱フコシル化抗体の成功した発現をもたらすことが報告された種々
の方法を使用して得られ得る。
【0312】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、抗TRGV9/抗CD123二重特異
性抗体により惹起されるADCCはまた、抗体のFcにおける特定の置換によっても増強
され得る。例示的な置換は、例えば、米国特許第6,737,056号に記載されたよう
に、アミノ酸位置256、290、298、312、356、330、333、334、
360、378、又は430(EUインデックスに従った残基番号付け)における置換で
ある。
【0313】
別の特定の態様によれば、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメントが本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、抗TRG
V9/抗CD123二重特異性抗体又はその二重特異性抗原結合フラグメントは、キメラ
である。
【0314】
別の特定の態様によると、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメントが本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、抗TRG
V9/抗CD123二重特異性抗体又はその二重特異性抗原結合フラグメントは、ヒトで
あるか、又はヒト化されている。
【0315】
また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体をコードする、核酸が提供され
る。また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体をコードする核酸を含む、ベ
クターが提供される。また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体をコードす
る核酸を含むベクターを含む、宿主細胞が提供される。また、本明細書に提供されるTR
GV9に結合する抗体をコードする核酸を含むベクターと、そのためのパッケージとを含
む、キットが提供される。
【0316】
また、本明細書に提供されるような、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメイン
と、(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインとを含む二重特
異性抗体をコードする、核酸が提供される。また、本明細書に提供されるTRGV9に結
合する二重特異性抗体をコードする核酸を含む、ベクターが提供される。また、本明細書
に提供されるTRGV9に結合する二重特異性抗体をコードする核酸を含むベクターを含
む、宿主細胞が提供される。また、本明細書に提供されるTRGV9に結合する二重特異
性抗体をコードする核酸を含むベクターと、そのためのパッケージとを含む、キットが提
供される。
【0317】
別の一般的な態様では、本明細書に提供される抗体又はその抗原結合フラグメントをコ
ードする、単離核酸が提供される。いくつかの実施形態では、抗体は、本明細書に提供さ
れるTRGV9抗体である。特定の実施形態では、抗体は、モノクローナル抗体である。
別の一般的な態様では、本明細書に提供される二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメ
ントをコードする、単離核酸が提供される。いくつかの実施形態では、抗体は、本明細書
に提供されるTRGV二重特異性抗体である。タンパク質のアミノ酸配列を変えることな
く、タンパク質のコード配列を変える(例えば、置換する、欠失する、挿入するなど)こ
とができることが、当業者には理解されよう。したがって、タンパク質のアミノ酸配列を
変えることなく、本明細書に提供されるモノクローナル抗体及び/又は二重特異性抗体を
コードしている核酸配列を変更できることが当業者には理解されるであろう。
【0318】
別の一般的な態様では、本明細書に提供される抗体又はその抗原結合フラグメントをコ
ードする単離核酸を含む、ベクターが提供される。いくつかの実施形態では、抗体は、本
明細書に提供されるTRGV抗体である。特定の実施形態では、抗体は、モノクローナル
抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、本明細書に提供されるTRGV二重特異
性抗体である。別の一般的な態様では、本明細書に提供される二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメントをコードする単離核酸を含む、ベクターが提供される。プラスミド、
コスミド、ファージベクター、又はウイルスベクターなどの、本開示の観点から当業者に
公知の任意のベクターも使用することができる。いくつかの実施形態では、ベクターは、
プラスミドなどの組換え発現ベクターである。ベクターは、例えば、プロモータ、リボソ
ーム結合エレメント、ターミネータ、エンハンサ、選択マーカー、及び複製起点という、
発現ベクターの従来の機能を確立するための任意のエレメントを含むことができる。プロ
モータは、常時発現型、誘導型、又は再形成可能なプロモータであり得る。細胞に核酸を
送達することができる多数の発現ベクターが当技術分野において知られており、細胞内で
抗体又はその抗原結合フラグメントを生成するために、本明細書で使用することができる
。従来のクローニング技術、又は人工遺伝子合成を使用して、特定の実施形態に従った組
換え発現ベクターを生成することができる。このような技術は、本開示の観点から、当業
者に周知である。
【0319】
別の一般的な態様では、本明細書に提供される抗体又はその抗原結合フラグメントをコ
ードする単離核酸を含む、宿主細胞が提供される。いくつかの実施形態では、抗体は、本
明細書に提供されるTRGV抗体である。特定の実施形態では、抗体は、モノクローナル
抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、本明細書に提供されるTRGV二重特異
性抗体である。本開示の観点から、当業者に知られている任意の宿主細胞を、本明細書に
提供される抗体又はその抗原結合フラグメントの組換え発現に使用することができる。い
くつかの実施形態では、宿主細胞は、E.coli TG1若しくはBL21細胞(例え
ば、scFv又はFab抗体の発現の場合)、CHO-DG44若しくはCHO-K1細
胞、又はHEK293細胞(例えば、完全長IgG抗体の発現の場合)である。特定の実
施形態によれば、組換え発現ベクターは、組換え核酸が効果的に発現するように宿主細胞
ゲノムに安定的に組み込まれる、化学的トランスフェクション、熱ショック、又はエレク
トロポレーションなどの従来の方法によって宿主細胞に形質転換される。
【0320】
別の一般的な態様では、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合フラグメントを生
成する方法が提供される。方法は、抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする核酸
を含む細胞を、本明細書に開示される抗体又はその抗原結合フラグメントを生成する条件
下で培養することと、細胞又は細胞培養物から(例えば、上清から)抗体又はその抗原結
合フラグメントを回収することとを含む。発現した抗体又はその抗原結合フラグメントを
細胞から収集し、当該技術分野において公知の従来の技術に従って、そして、本明細書に
記載のとおり精製することができる。
【0321】
別の一般的な態様では、本明細書に開示される二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントを生成する方法が提供される。方法は、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメ
ントをコードする核酸を含む細胞を、本明細書に開示される二重特異性又はその抗原結合
フラグメントを生成する条件下で培養することと、細胞又は細胞培養物(例えば、上清)
から抗体又はその抗原結合フラグメントを回収することとを含む。発現した抗体又はその
抗原結合フラグメントを細胞から収集し、当該技術分野において公知の従来の技術に従っ
て、そして、本明細書に記載のとおり精製することができる。
【0322】
医薬組成物
別の一般的な態様では、本明細書に提供される単離された二重特異性抗体又はその抗原
結合フラグメントと、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物が提供される。また
、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と、薬学的に許容される担体とを含む
、医薬組成物が提供される。また、医薬組成物を生成する方法が提供され、方法は、抗体
を薬学的に許容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ることを含む。別の態様では
、(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメイン、及び(b)TRGV9ではない第2
の標的に結合する第2の結合ドメインと、薬学的に許容される担体とを含む含む、医薬組
成物が本明細書に提供される。本明細書に提供される二重特異性抗体のいずれも、医薬組
成物において企図される。特定の実施形態では、第2の結合ドメインは、CD123に結
合する。本明細書で使用するとき、用語「医薬組成物」は、薬学的に許容される担体と一
緒に本明細書に提供される抗体を含む製造物を意味する。本明細書に提供される抗体及び
それを含む組成物は、本明細書で言及される治療用途のための医薬の製造においても有用
である。
【0323】
本明細書で使用するとき、用語「担体」は、任意の賦形剤、希釈剤、充填剤、塩、バッ
ファ、安定剤、可溶化剤、油、脂質、脂質含有小胞、ミクロスフェア、リポソーム封入体
、又は医薬製剤で使用するための当該技術分野で周知の他の材料を指す。担体、賦形剤又
は希釈剤の特性は、特定の用途の投与経路によって決まる点は理解されよう。本明細書で
使用するとき、用語「薬学的に許容される担体」は、本明細書に提供される組成物の効果
にも生物活性にも干渉しない無毒性材料を指す。特定の実施形態によれば、本開示を考慮
して、抗体の医薬組成物での使用に好適ないずれの薬学的に許容される担体も、本明細書
で使用され得る。
【0324】
薬学的に許容される担体を有する医薬的活性成分の製剤は、例えば、Remingto
n:The Science and Practice of Pharmacy(例
えば21st edition(2005)及びそれ以降の任意の改訂版)にあるように
、当該技術分野において既知である。追加成分の非限定的な例としては、緩衝剤、希釈剤
、溶媒、張度調節剤、防腐剤、安定剤、及びキレート剤が挙げられる。1つ又は2つ以上
の薬学的に許容される担体が、本明細書に提供される医薬組成物の製剤化において使用さ
れ得る。
【0325】
一実施形態では、医薬組成物は、液体製剤である。液体製剤の一例は、水性製剤、すな
わち、水を含む製剤である。液体製剤は、溶液、懸濁液、エマルジョン、マイクロエマル
ジョン、ゲルなどを含んでいてよい。水性製剤は、典型的には、少なくとも50%w/w
の水、又は少なくとも60%、70%、75%、80%、85%、90%、又は少なくと
も95%w/wの水を含む。
【0326】
一実施形態では、医薬組成物は、例えば注射デバイス(例えば、注射器又は注入ポンプ
)を介して注射することができる注射剤として製剤化され得る。注射は、例えば、皮下、
筋肉内、腹腔内、硝子体内、又は静脈内に送達され得る。
【0327】
別の実施形態では、医薬組成物は、固体製剤、例えば、そのまま使用することができる
か、又は医師若しくは患者が使用前に溶媒及び/若しくは希釈剤を加える、凍結乾燥又は
噴霧乾燥組成物である。固体剤形としては、圧縮錠剤及び/又はコーティング錠剤などの
錠剤、並びにカプセル剤(例えば、硬又は軟ゼラチンカプセル)を挙げることができる。
医薬組成物はまた、例えば、サッシェ、糖衣錠、粉末、顆粒、トローチ、又は再構成用の
粉末の形態であってもよい。
【0328】
剤形は即時放出であってもよく、その場合、水溶性若しくは水分散性担体を含んでいて
よく、又は剤形は遅延放出、持続放出、若しくは調節放出であってもよく、その場合、胃
腸管若しくは皮下における剤形の溶解速度を制御する非水溶性ポリマーを含んでいてよい
【0329】
他の実施形態では、医薬組成物は、鼻腔内、頬内、又は舌下に送達され得る。
【0330】
水性製剤のpHは、pH3~pH10であり得る。一実施形態では、製剤のpHは、約
7.0~約9.5である。別の実施形態では、製剤のpHは、約3.0~約7.0である
【0331】
別の実施形態では、医薬組成物は、緩衝剤を含む。緩衝剤の非限定的な例としては、ア
ルギニン、アスパラギン酸、ビシン、シトレート、リン酸一水素二ナトリウム、フマル酸
、グリシン、グリシルグリシン、ヒスチジン、リジン、マレイン酸、リンゴ酸、酢酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、コハク酸塩、酒
石酸、トリシン、及びトリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタン、及びこれらの混合物
が挙げられる。緩衝液は、個々に又は凝集体中に、約0.01mg/mL~約50mg/
mL、例えば、約0.1mg/mL~約20mg/mLの濃度で存在し得る。これらの具
体的な緩衝剤の各1つを含む医薬組成物は、代替実施形態を構成する。
【0332】
別の実施形態では、医薬組成物は、防腐剤を含む。防腐剤の非限定的な例としては、塩
化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブロノポール、ブチル4-ヒドロキ
シベンゾエート、クロロブタノール、クロロクレゾール、クロロヘキシジン、クロルフェ
ネシン、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、エチル4-ヒドロキシベン
ゾエート、イミド尿素、メチル4-ヒドロキシベンゾエート、フェノール、2-フェノキ
シエタノール、2-フェニルエタノール、プロピル4-ヒドロキシベンゾエート、デヒド
ロ酢酸ナトリウム、チオメロサール、及びこれらの混合物が挙げられる。防腐剤は、個々
に又は凝集体中に、約0.01mg/mL~約50mg/mL、例えば約0.1mg/m
L~約20mg/mLの濃度で存在し得る。これらの具体的な防腐剤の各1つを含む医薬
組成物は、代替実施形態を構成する。
【0333】
別の実施形態では、医薬組成物は、等張剤を含む。等張剤の非限定的な例としては、塩
(塩化ナトリウムなど)、アミノ酸(グリシン、ヒスチジン、アルギニン、リシン、イソ
ロイシン、アスパラギン酸、トリプトファン、及びスレオニンなど)、アルジトール(グ
リセロール、1,2-プロパンジオールプロピレングリコールなど)、1,3-プロパン
ジオール、及び1,3-ブタンジオールなど)、ポリエチレングリコール(例えば、PE
G400)、並びにこれらの混合物が挙げられる。等張剤の別の例としては、糖が挙げら
れる。糖の非限定的な例は、例えば、フルクトース、グルコース、マンノース、ソルボー
ス、キシロース、マルトース、ラクトース、スクロース、トレハロース、デキストラン、
プルラン、デキストリン、シクロデキストリン、アルファ及びベータ-HPCD、可溶性
デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、並びにカルボキシメチルセルロースナトリウムを
含む、単糖類、二糖類、若しくは多糖類、又は水溶性グルカンを含み得る。等張剤の別の
例は、糖アルコールである。いくつかの実施形態では、用語「糖アルコール」は、少なく
とも1つの-OH基を有するC(4-8)炭化水素として定義される。糖アルコールの非
限定的な例としては、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、ガラクチトール、ズ
ルシトール、キシリトール、及びアラビトールが挙げられる。等張剤は、個々に又は凝集
体中に、約0.01mg/mL~約50mg/mL、例えば約0.1mg/mL~約20
mg/mLの濃度で存在し得る。これらの具体的な等張剤の各1つを含む医薬組成物は、
代替実施形態を構成する。
【0334】
別の実施形態では、医薬組成物は、キレート剤を含む。キレート剤の非限定的な例とし
ては、クエン酸、アスパラギン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)の塩、及びこれ
らの混合物が挙げられる。キレート剤は、個々に又は凝集体中に、約0.01mg/mL
~約50mg/mL、例えば約0.1mg/mL~約20mg/mLの濃度で存在し得る
。これらの具体的なキレート剤の各1つを含む医薬組成物は、代替実施形態を構成する。
【0335】
別の実施形態では、医薬組成物は、安定剤を含む。安定剤の非限定的な例としては、1
つ若しくは2つ以上の凝集阻害剤、1つ若しくは2つ以上の酸化阻害剤、1つ若しくは2
つ以上の界面活性剤、及び/又は、1つ若しくは2つ以上のプロテアーゼ阻害剤が挙げら
れる。
【0336】
別の実施形態では、医薬組成物は、安定剤を含む。いくつかの実施形態では、当該安定
剤は、カルボキシ-/ヒドロキシセルロース及びそれらの誘導体(HPC、HPC-SL
、HPC-L、及びHPMCなど)、シクロデキストリン、2-メチルチオエタノール、
ポリエチレングリコール(PEG 3350など)、ポリビニルアルコール(PVA)、
ポリビニルピロリドン、塩(塩化ナトリウムなど)、硫黄含有物質、例えばモノチオグリ
セロール)、又はチオグリコール酸である。安定剤は、個々に又は凝集体中に、約0.0
1mg/mL~約50mg/mL、例えば約0.1mg/mL~約20mg/mLの濃度
で存在し得る。これらの具体的な安定剤の各1つを含む医薬組成物は、代替実施形態を構
成する。
【0337】
更なる実施形態では、医薬組成物は、1つ若しくは2つ以上の界面活性剤、例えば、界
面活性剤、少なくとも1つの界面活性剤、又は2つの異なる界面活性剤を含む。「界面活
性剤」という用語は、水溶性(親水性)部分及び脂溶性(親油性)部分から構成される任
意の分子又はイオンを指す。界面活性剤は、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性
界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び/又は双性界面活性剤からなる群から選択され
得る。界面活性剤は、個々に又は凝集体中に、約0.1mg/mL~約20mg/mLの
濃度で存在し得る。これらの具体的な界面活性剤の各1つを含む医薬組成物は、代替実施
形態を構成する。
【0338】
更なる実施形態では、医薬組成物は、1つ又は2つ以上のプロテアーゼ阻害剤、例えば
、EDTA、及び/又はベンズアミジン塩酸(HCl)を含む。プロテアーゼ阻害剤は、
個々に又は凝集体中に、約0.1mg/mL~約20mg/mLの濃度で存在し得る。こ
れらの具体的なプロテアーゼ阻害剤の各1つを含む医薬組成物は、代替実施形態を構成す
る。
【0339】
別の一般的な態様では、本明細書に提供される二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントを含む、医薬組成物を製造する方法が提供され、方法は、二重特異性抗体又はその
抗原結合フラグメントを薬学的に許容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ること
を含む。
【0340】
使用方法
一般的な一態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法が提供され
、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と接触させ
ることを含む。別の態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法が本
明細書に提供され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供されるような二重特異性抗
体と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、接触させることは、TRGV9を
発現する対照γδ T細胞と比較して、CD69、CD25、及び/又はグランザイムB
発現の増加をもたらす。
【0341】
別の一般的な態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞を不活性化する方法が提供
され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と接触
させることを含む。別の態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞を不活性化する方
法が本明細書に提供され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供されるような二重特
異性抗体と接触させることを含む。
【0342】
別の一般的な態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞の活性化を遮断する方法が
提供され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗体と
接触させることを含む。別の態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞の活性化を遮
断する方法が本明細書に提供され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供されるよう
な二重特異性抗体と接触させることを含む。
【0343】
別の一般的な態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞の活性化を調節する方法が
提供され、この方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供されるTRGV9に結合する抗
体と接触させることを含む。別の態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞の活性化
を調節する方法が本明細書に提供され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供される
ような二重特異性抗体と接触させることを含む。
【0344】
別の態様では、TRGV9を発現するγδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法が本明細
書に提供され、方法は、γδ T細胞を、本明細書に提供される二重特異性抗体と接触さ
せることを含む。いくつかの実施形態では、接触させることは、γδ T細胞を癌細胞に
方向付ける。
【0345】
別の一般的な態様では、癌細胞の表面上のCD123を標的化する方法が提供され、方
法は、癌細胞を、本明細書に提供される抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体若し
くはその抗原結合フラグメント、又は医薬組成物に曝露することを含む。
【0346】
TRGV9及び/又はCD123に結合する二重特異性抗体及びその抗原結合フラグメ
ントの機能的活性は、当該技術分野において既知の方法により、かつ本明細書に記載され
るとおり特性評価され得る。TRGV9及び/又はCD123に結合する抗体及びその抗
原結合フラグメントを特性評価するための方法としては、Biacore、ELISA、
及びOctetRed分析を含む親和性及び特異性アッセイ;FACSによる癌細胞上の
CD123に対する抗体の結合を検出する結合アッセイ;γδ T細胞上のTRGV9に
対する抗体の結合を検出する結合アッセイが挙げられるが、これらに限定されない。特定
の実施形態によればTRGV9/及び/又はCD123に結合する抗体及びその抗原結合
フラグメントを特性評価するための方法としては、以下に記載するものが挙げられる。
【0347】
別の一般的な態様では、Vγ9発現γδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法が本明細書
に提供される。方法は、Vγ9発現γδ T細胞を、抗TRGV9/抗CD123二重特
異性抗体又はその抗原結合フラグメントと接触させることを含む。いくつかの実施形態で
は、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントは、Vγ
9発現γδ T細胞を、表面上にCD123を有する癌細胞に方向付ける。
【0348】
別の一般的な態様では、癌細胞の成長又は増殖を阻害するための方法が本明細書に提供
される。方法は、Vγ9発現γδ T細胞を、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメントと接触させることを含む。いくつかの実施形態では、癌
細胞を、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと接
触させることは、癌細胞の成長又は増殖を阻害する。
【0349】
別の態様では、細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法が
本明細書に提供され、方法は、癌細胞を本明細書に提供される二重特異性抗体と接触させ
ることを含む。いくつかの実施形態では、癌細胞を医薬組成物と接触させることは、癌細
胞の成長又は増殖を阻害する。いくつかの実施形態では、癌細胞は、二重特異性抗体と接
触している間、TRGV9を発現するγδ T細胞の存在下にある。
【0350】
別の態様では、対象における癌細胞を排除するための方法が本明細書に提供され、方法
は、本明細書に提供されるような有効量の二重特異性抗体を対象に投与することを含む。
別の一般的な態様では、癌の治療を必要とする対象においてそれを行う方法が提供され、
方法は、本明細書に開示される、TRGV9若しくは腫瘍細胞の表面上に提示される腫瘍
関連抗原(例えば、CD123)に特異的に結合する単離された二重特異性抗体若しくは
その抗原結合フラグメント、又は医薬組成物を、対象に投与することを含む。癌は、例え
ば、CD123発現癌であり得る。癌は、例えば、CD123発現癌であり得る。癌は、
例えば、血液癌であり得る。血液癌は、例えば、白血病、リンパ腫、及び骨髄腫であり得
る。白血病は、急性骨髄性白血病(AML)又は急性リンパ性白血病(acute lymphocyti
c leukemia、ALL)であり得る。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。いくつ
かの実施形態では、対象は、その方法を必要とする対象である。
【0351】
特定の実施形態によれば、医薬組成物は、有効量の抗TRGV9/抗CD123二重特
異性抗体又はその抗原結合フラグメントを含む。本明細書で使用するとき、用語「有効量
」は、対象において所望の生物学的又は医薬的応答を惹起する活性成分又は構成成分の量
を指す。
【0352】
特定の実施形態によれば、有効量は、次の効果のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、又は
それ以上を達成するのに十分な治療の量を指す:(i)治療される疾患、障害若しくは病
態又はそれに関連する症状の重症度を軽減又は改善すること、(ii)治療される疾患、
障害若しくは病態、又はそれに関連する症状の期間を短縮すること、(iii)治療され
る疾患、障害若しくは病態、又はそれに関連する症状の進行を防止すること、(iv)治
療される疾患、障害若しくは病態、又はそれに関連する症状の退縮を生じさせること、(
v)治療される疾患、障害又は病態、又はそれに関連する症状の進行又は発症を予防する
こと、(vi)治療される疾患、障害又は病態、又はそれに関連する症状の再発を防止す
ること、(vii)治療される疾患、障害、若しくは病態、又はそれに関連する症状を有
する対象の入院を減少させること、(viii)治療される疾患、障害若しくは病態、又
はそれに関連する症状を有する対象の入院期間を短縮させること、(ix)治療される疾
患、障害又は病態、又はそれに関連する症状を有する対象の生存率を高めること、(xi
)治療される対象の疾患、障害若しくは病態、又はそれに関連する症状を阻害又は軽減す
ること、及び/又は(xii)別の治療の予防又は治療効果を強化又は改善すること。
【0353】
有効量又は用量は、治療される疾患、障害又は病態、投与手段、標的部位、対象の生理
学的状態(例えば、年齢、体重、健康状態を含む)、対象がヒトであるか動物であるか、
投与される他の薬剤、及び、治療が予防的なものであるか治療的なものであるか、などの
様々な因子によって異なり得る。治療用量は、安全性及び有効性を最適化するために最適
に漸増される。
【0354】
特定の実施形態によれば、本明細書に記載される組成物は、対象への想定される投与経
路に好適であるように製剤化される。例えば、本明細書に記載される組成物は、静脈内投
与、皮下投与、又は筋肉内投与に適した形で製剤化することができる。
【0355】
本明細書で使用するとき、用語「治療する(treat)」、「治療する(treating)」、
及び「治療(treatment)」は全て、癌に関連する少なくとも1つの測定可能な身体的パ
ラメータの改善又は回復を指し、これは対象において必ずしも認識されるとは限らないが
、対象において認識可能な場合もある。用語「治療する(treat)」、「治療する(treat
ing)」、及び「治療(treatment)」はまた、疾患、障害、又は病態を退縮させる、その
進行を防止する、又は少なくともその進行を遅らせることを指す場合もある。特定の実施
形態では、「治療する(treat)」、「治療する(treating)」、及び「治療(treatment
)」は、腫瘍若しくはより好ましくは癌などの疾患、障害、若しくは病態に関連する1つ
又は2つ以上の症状の緩和、進行若しくは発症の予防、又はその期間の短縮を指す。特定
の実施形態では、「治療する」、「治療する」、及び「治療」は、疾患、障害、又は病態
の再発の防止を指す。特定の実施形態では、「治療する」、「治療する」、及び「治療」
は、疾患、障害、又は病態を有する対象の生存率の向上を指す。特定の実施形態では、「
治療する」、「治療する」、及び「治療」は、対象における疾患、障害、又は病態の消失
を指す。
【0356】
特定の実施形態によれば、癌の治療に使用される組成物が提供される。癌治療のために
、組成物を、化学療法、抗CD20mAb、抗TIM-3mAb、抗CTLA-4抗体、
抗PD-L1抗体、抗PD-1抗体、PD-1/PD-L1療法、IDO、抗OX40抗
体、抗GITR抗体、抗CD40抗体、抗CD38抗体、サイトカイン、腫瘍溶解性ウイ
ルス、TLRアゴニスト、STINGアゴニスト、他の免疫癌薬、抗血管新生剤、放射線
療法、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)、標的療法、又は他の抗癌剤が挙げられるが
これらに限定されない別の治療と併用してもよい。
【0357】
本明細書で使用するとき、用語「併用される」は、対象への2つ又は3つ以上の治療薬
の投与との関連において、複数の治療薬の使用を指す。用語「併用される」の使用は、治
療薬を対象に投与する順序について限定しない。例えば、第1の治療薬(例えば、本明細
書に記載される組成物)を、対象への第2の治療薬の投与の前(例えば、5分、15分、
30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、16時間、24時間、4
8時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週
間、又は12週間前)、同時、又はその後(例えば、5分、15分、30分、45分、1
時間、2時間、4時間、6時間、12時間、16時間、24時間、48時間、72時間、
96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、又は12週間後
)に投与することができる。
【0358】
本明細書に提供される抗TRGV9抗体は、Vγ9発現細胞を検出するための薬剤とし
て使用されてもよい。したがって、別の方法では、Vγ9を発現する細胞を検出する方法
が提供され、方法は、細胞を、本明細書に提供されるTRGV9抗体と接触させることを
含む。特定の実施形態では、検出は、ELISAによるものである。いくつかの実施形態
では、検出は、FACS分析によるものである。本明細書に提供されるTRGV9抗体と
、使用説明書とを含むキットも提供される。
【0359】
実施形態
本発明は、以下の非限定的な実施形態を提供する。
【0360】
1組の実施形態では、以下が提供される。
1. T細胞受容体ガンマ可変9(T Cell Receptor Gamma V
ariable 9、TRGV9)に結合する、抗体。
2. 抗体が、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH相補性決定領域(CDR)1、配列
番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号31のアミノ酸配列を有す
るVH CDR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
3. 抗体が、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態2に記載の
抗体。
4. 抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態2に記載の抗
体。
5. 抗体が、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配
列を有するVLとを含む、実施形態2に記載の抗体。
6. 抗体が、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii) 配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
7. 抗体が、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態6に記載の
抗体。
8. 抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態6に記載の抗
体。
9. 抗体が、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配
列を有するVLとを含む、実施形態6に記載の抗体。
10. 抗体が、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii) 配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
11. 抗体が、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態10に記
載の抗体。
12. 抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態10に記載
の抗体。
13. 抗体が、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸
配列を有するVLとを含む、実施形態10に記載の抗体。
14. 抗体が、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号76のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii) 配列番号77のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
15. 抗体が、
(i) 配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、
(ii) 配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号64のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CD
R3を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
16. 抗体が、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態14又は
15に記載の抗体。
17. 抗体が、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態14又は
15に記載の抗体。
18. 抗体が、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号66のアミノ
酸配列を有するVLとを含む、実施形態14又は15に記載の抗体。
19. 抗体が、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態14又は
15に記載の抗体。
20. 抗体が、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態14又は
15に記載の抗体。
21. 抗体が、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号68のアミノ
酸配列を有するVLとを含む、実施形態14又は15に記載の抗体。
22. 抗体が、
(i) 配列番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号99のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号100のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
23. 抗体が、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態22に
記載の抗体。
24. 抗体が、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態22に
記載の抗体。
25. 抗体が、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号105のア
ミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態22に記載の抗体。
26. 抗体が、
(i) 配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号108の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号109のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
27. 抗体が、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態26に
記載の抗体。
28. 抗体が、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態26に
記載の抗体。
29. 抗体が、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号114のア
ミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態26に記載の抗体。
30. 抗体が、
(i) 配列番号117のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号118の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号119のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号120のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
31. 抗体が、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態30に
記載の抗体。
32. 抗体が、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態30に
記載の抗体。
33. 抗体が、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号124のア
ミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態30に記載の抗体。
34. 抗体が、
(i) 配列番号127のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号128の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号129のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号130のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLと、を含む、実施形態1に記載の抗体。
35. 抗体が、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施形態34に
記載の抗体。
36. 抗体が、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施形態34に
記載の抗体。
37. 抗体が、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号134のア
ミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態34に記載の抗体。
38. TRGV9が、γδ T細胞の表面上に存在する、実施形態1~37のいずれ
か1つに記載の抗体。
39. 抗体が、ヒト化抗体である、実施形態1~38のいずれか1つに記載の抗体。
40. 抗体が、IgG抗体である、実施形態1~39のいずれか1つに記載の抗体。
41. IgG抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である、実
施形態40に記載の抗体。
42. 抗体が、多価である、実施形態1~41のいずれか1つに記載の抗体。
43. 抗体が、少なくとも3つの抗原に結合することができる、実施形態42に記載
の抗体。
44. 抗体が、少なくとも5つの抗原に結合することができる、実施形態42に記載
の抗体。
45. 実施形態1~44のいずれか1つに記載の抗体をコードする、核酸。
46. 実施形態45に記載の単離核酸を含む、ベクター。
47. 実施形態45に記載のベクターを含む、宿主細胞。
48. 実施形態45に記載のベクターと、そのためのパッケージとを含む、キット。
49. 実施形態1~44のいずれか1つに記載の抗体と、薬学的に許容される担体と
を含む、医薬組成物。
50. 実施形態49に記載の医薬組成物を生成する方法であって、抗体を薬学的に許
容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ることを含む、方法。
51. TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法であって、γδ T細胞
を、実施形態1~44のいずれか1つに記載の抗体と接触させることを含む、方法。
52. 接触させることが、TRGV9を発現する対照γδ T細胞と比較して、CD
69、CD25、及び/又はグランザイムB発現の増加をもたらす、実施形態51に記載
の方法。
53. 二重特異性抗体であって、
(a) TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、
(b) TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと、を含む、
二重特異性抗体。
54. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を
含む、VHと、
(ii) 配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
55. 第1の結合ドメインが、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHを含む、実施
形態54に記載の二重特異性抗体。
56. 第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施
形態54に記載の二重特異性抗体。
57. 第1の結合ドメインが、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号
8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態54に記載の二重特異性抗体。
58. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号31のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii) 配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
59. 第1の結合ドメインが、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む、実
施形態58に記載の二重特異性抗体。
60. 第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施
形態58に記載の二重特異性抗体。
61. 第1の結合ドメインが、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番
号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態58に記載の二重特異性抗体。
62. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii) 配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
63. 第1の結合ドメインが、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む、実
施形態62に記載の二重特異性抗体。
64. 第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施
形態62に記載の二重特異性抗体。
65. 第1の結合ドメインが、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHと、配列番
号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態62に記載の二重特異性抗体。
66. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸
配列を有するVH CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii) 配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ
酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3
を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
67. 第1の結合ドメインが、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む、実
施形態66に記載の二重特異性抗体。
68. 第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、実施
形態66に記載の二重特異性抗体。
69. 第1の結合ドメインが、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHと、配列番
号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態66に記載の二重特異性抗体。
70. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号76のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3
を含む、VHと、
(ii) 配列番号77のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミ
ノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR
3を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
71. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、
(ii) 配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号64のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CD
R3を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
72. 第1の結合ドメインが、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHを含む、実
施形態70又は71に記載の二重特異性抗体。
73. 第1の結合ドメインが、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLを含む、実
施形態70又は71に記載の二重特異性抗体。
74. 第1の結合ドメインが、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHと、配列番
号66のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態70又は71に記載の二重特異性
抗体。
75. 第1の結合ドメインが、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む、実
施形態70又は71に記載の二重特異性抗体。
76. 第1の結合ドメインが、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLを含む、実
施形態70又は71に記載の二重特異性抗体。
77. 第1の結合ドメイン、配列番号67のアミノ酸配列を有するVH、及び配列番
号68のアミノ酸配列を有するVL、実施形態70又は71に記載の二重特異性抗体。
78. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号89のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号90のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号91のアミノ酸配列を有するVH CD
R3を含む、VHと、
(ii) 配列番号92のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号93のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号94のアミノ酸配列を有するVL C
DR3を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
79. 第1の結合ドメインが、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHを含む、実
施形態78に記載の二重特異性抗体。
80. 第1の結合ドメインが、配列番号96のアミノ酸配列を有するVLを含む、実
施形態78に記載の二重特異性抗体。
81. 第1の結合ドメインが、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHと、配列番
号96のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態78に記載の二重特異性抗体。
82. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号99のアミ
ノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号100のアミノ酸配列を有するVH C
DR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
83. 第1の結合ドメインが、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む、
実施形態82に記載の二重特異性抗体。
84. 第1の結合ドメインが、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLを含む、
実施形態82に記載の二重特異性抗体。
85. 第1の結合ドメインが、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHと、配列
番号105のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態82に記載の二重特異性抗体

86. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号108の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号109のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
87. 第1の結合ドメインが、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む、
実施形態86に記載の二重特異性抗体。
88. 第1の結合ドメインが、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLを含む、
実施形態86に記載の二重特異性抗体。
89. 第1の結合ドメインが、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHと、配列
番号114のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態86に記載の二重特異性抗体

90. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号117のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号118の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号119のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号120のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
91. 第1の結合ドメインが、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHを含む、
実施形態90に記載の二重特異性抗体。
92. 第1の結合ドメインが、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLを含む、
実施形態90に記載の二重特異性抗体。
93. 第1の結合ドメインが、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHと、配列
番号124のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態90に記載の二重特異性抗体

94. 第1の結合ドメインが、
(i) 配列番号127のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号128の
アミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号129のアミノ酸配列を有するVH
CDR3を含む、VHと、
(ii) 配列番号130のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131
のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するV
L CDR3を含む、VLと、を含む、実施形態53に記載の二重特異性抗体。
95. 第1の結合ドメインが、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHを含む、
実施形態94に記載の二重特異性抗体。
96. 第1の結合ドメインが、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLを含む、
実施形態94に記載の二重特異性抗体。
97. 第1の結合ドメインが、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHと、配列
番号134のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態94に記載の二重特異性抗体

98. 第2の標的が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原である、実施形態53~97
のいずれか1つに記載の二重特異性抗体。
99. 癌細胞の表面上の抗原が、腫瘍特異的抗原、腫瘍関連抗原、又は新抗原である
、実施形態98に記載の二重特異性抗体。
100. 第2の標的が、CD123である、実施形態53~99のいずれか1つに記
載の二重特異性抗体。
101. 第2の結合ドメインが、
(i) 配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ
酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR
3を含む、VHと、
(ii) 配列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号13のア
ミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有するVL C
DR3を含む、VLと、を含む、実施形態100に記載の二重特異性抗体。
102. 第2の結合ドメインが、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む、
実施形態101に記載の二重特異性抗体。
103. 第2の結合ドメインが、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む、
実施形態101に記載の二重特異性抗体。
104. 第2の結合ドメインが、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列
番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含む、実施形態101に記載の二重特異性抗体

105. TRGV9が、γδ T細胞の表面上に存在する、実施形態53~104の
いずれか1つに記載の二重特異性抗体。
106. TRGV9が、γδ T細胞の表面上に存在し、第2の標的が、癌細胞の表
面上に発現された癌抗原である、実施形態53~104のいずれか1つに記載の二重特異
性抗体。
107. 二重特異性抗体が、γδ T細胞の表面上のTRGV9及び癌細胞の表面上
の抗原に結合すると、癌細胞が死滅する、実施形態106に記載の二重特異性抗体。
108. 第1の結合ドメインが、ヒト化されているか、第2の結合ドメインが、ヒト
化されているか、又は第1の結合ドメイン及び第2の結合ドメインの両方が、ヒト化され
ている、実施形態53~107のいずれか1つに記載の二重特異性抗体。
109. 二重特異性抗体が、IgG抗体である、実施形態53~108のいずれか1
つに記載の二重特異性抗体。
110. IgG抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である、
実施形態109に記載の二重特異性抗体。
111. 実施形態53~110のいずれか1つに記載の二重特異性抗体と、薬学的に
許容される担体とを含む、医薬組成物。
112. TRGV9を発現するγδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法であって、γ
δ T細胞を、実施形態53~110のいずれか1つに記載の二重特異性抗体と接触させ
ることを含み、接触させることが、γδ T細胞を癌細胞に方向付ける、方法。
113. 細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法であっ
て、癌細胞を、実施形態53~110のいずれか1つに記載の二重特異性抗体と接触させ
ることを含み、癌細胞を医薬組成物と接触させることが、癌細胞の成長又は増殖を阻害す
る、方法。
114. 癌細胞が、二重特異性抗体と接触している間、TRGV9を発現するγδ
T細胞の存在下にある、実施形態113に記載の方法。
115. 対象における癌細胞を排除するための方法であって、有効量の実施形態53
~110のいずれか1つに記載の二重特異性抗体を対象に投与することを含む、方法。
116. 対象が、方法を必要としている対象である、実施形態115に記載の方法。
117. 対象が、ヒトである、実施形態115又は116に記載の方法。
118. TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法であって、γδ T細
胞を、実施形態53~110のいずれか1つに記載の二重特異性抗体と接触させることを
含む、方法。
【0361】
別の組の実施形態では、以下が提供される。
1. 単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、HC1が、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の
抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形
成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
2. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、
LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、実施形態1に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結
合フラグメント。
3. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含む、実施形態2
に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
4. 第1の抗原に対する結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、実施
形態1~3のいずれか1つに記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結
合フラグメント。
5. 第2の抗原に対する結合部位が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する、
実施形態1~4のいずれか1つに記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗
原結合フラグメント。
6. γδ T細胞の表面上に存在するTRGV9に対する二重特異性抗体の結合、及
び癌細胞の表面上に存在する癌抗原の結合が、癌細胞の死滅をもたらす、実施形態5に記
載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント。
7. HC1及びLC1が、ヒト化されている、実施形態1~6のいずれか1つに記載
の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント。
8. HC2及びLC2が、CD123に結合する、実施形態1~7のいずれか1つに
記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
9. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG
3、又はIgG4アイソタイプである、実施形態1~8のいずれか1つに記載の単離され
たTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
10. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプであ
る、実施形態1~9のいずれか1つに記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント。
11. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態1~
10のいずれか1つに記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメント。
12. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態11
に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
13. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態11
に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
14. EC50が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞
の混合物で評価される、実施形態11~13のいずれか1つに記載の単離されたTRGV
9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
15. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、実施
形態14に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
16. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、実施形
態15に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
17. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、実施形態16に記載の
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
18. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、多価である、実施形態1~
17のいずれか1つに記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメント。
19. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも3つの抗原に結
合することができる、実施形態18に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント。
20. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも5つの抗原に結
合することができる、実施形態18に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント。
21. 単離されたγδ 細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって
、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
HC1及びLC1が、γδ T細胞上の第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたγδ T細
胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
22. T細胞受容体ガンマ鎖に特異的に結合することができる第1の手段と、T細胞
受容体ガンマ鎖ではない標的分子に特異的に結合することができる第2の手段と、を含む
、二重特異性抗体。
23. 2つ以上の標的分子に特異的に結合することができる分子を作製するためのプ
ロセスであって、分子が、T細胞受容体ガンマ鎖に結合することができるオリゴペプチド
又はポリペプチドを得る機能を果たす工程と、標的に結合することができるオリゴペプチ
ド又はポリペプチドを得る機能を果たすための工程と、T細胞受容体ガンマ鎖及び標的分
子に特異的に結合することができる分子を提供する機能を果たす工程と、を含む、プロセ
ス。
24. 標的に結合することができるオリゴペプチド又はポリペプチドを得る機能を果
たすための工程が、n回繰り返され、T細胞受容体ガンマ鎖及びn個の標的分子に特異的
に結合することができる分子を提供する機能を果たすためのn個の工程を更に含み、nは
、少なくとも2である、実施形態23に記載のプロセス。
【0362】
別の組の実施形態では、以下が提供される。
1. 単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メントであって、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、HC1が、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9
に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2が、それぞれ、配列番
号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含む重鎖相補性決定領域1(H
CDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2は、それぞれ、配列番号12
、配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖相補性決定領域1(LCD
R1)、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の
抗原に対する結合部位を形成する、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメント。
2. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、
LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、実施形態1に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体又はその抗原結合フラグメント。
3. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含む、実施形態2
に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メント。
4. HC2が、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態1~3のいずれか1つに記載の単離
された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
5. HC2が、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミ
ノ酸配列を含む、実施形態4に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性
抗体又はその抗原結合フラグメント。
6. TRGV9が、γδ T細胞の表面上にある、実施形態1~5のいずれか1つに
記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメ
ント。
7. CD123が、腫瘍細胞又はCD34+幹細胞の表面上にある、実施形態1~6
のいずれか1つに記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその
抗原結合フラグメント。
8. γδ T細胞の表面上に存在するTRGV9に対する二重特異性抗体の結合、及
び癌細胞の表面上のCD123の結合が、癌細胞の死滅をもたらす、実施形態1~7のい
ずれか1つに記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原
結合フラグメント。
9. HC1及びLC1が、ヒト化されている、実施形態1~8のいずれか1つに記載
の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント

10. HC2及びLC2が、ヒト化されている、実施形態1~9のいずれか1つに記
載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメン
ト。
11. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、Ig
G3、又はIgG4アイソタイプである、実施形態1~10のいずれか1つに記載の単離
された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
12. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプであ
る、実施形態1~11のいずれか1つに記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二
重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
13. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態1~
12のいずれか1つに記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又は
その抗原結合フラグメント。
14. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態13
に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メント。
15. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態13
に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグ
メント。
16. EC50が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞
の混合物で評価される、実施形態13~15のいずれか1つに記載の単離された抗TRG
V9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
17. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、実施
形態16に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結
合フラグメント。
18. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、実施形
態17に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合
フラグメント。
19. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、実施形態18に記載の
単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
20. 実施形態1~19のいずれか1つに記載の単離された抗TRGV9/抗CD1
23二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを作製する方法であって、二重特異性
抗体又はその抗原結合フラグメントを生成する条件下で、抗TRGV9/抗CD123二
重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする核酸を含む細胞を培養すること
と、二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを回収することと、を含む、方法。
【0363】
別の組の実施形態では、以下が提供される。
1. 単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラグメント
であって、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラグメン
トが、第1の抗原に対する結合部位と、第2の抗原に対する結合部位とを含み、第1の抗
原に対する結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9エピトープに結合し、第2の抗原に
対する結合部位が、標的細胞の表面上の第2の抗原のエピトープに結合し、γδ T細胞
上のTRGV9エピトープの結合及び標的細胞上の第2の抗原エピトープの結合が、標的
細胞の死滅をもたらす、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結
合フラグメント。
2. 単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、HC1が、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の
抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原エピトープに対する結
合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント

3. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、
LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、実施形態2に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結
合フラグメント。
4. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含む、実施形態3
に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
5. HC1及びLC1が、ヒト化されている、実施形態2~4のいずれか1つに記載
の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント。
6. HC2及びLC2が、CD123エピトープに結合する、実施形態2~5のいず
れか1つに記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
7. HC2が、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有
するアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも9
5%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態6に記載の単離されたTRGV9二
重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
8. HC2が、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミ
ノ酸配列を含む、実施形態7に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原
結合フラグメント。
9. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG
3、又はIgG4アイソタイプである、実施形態1~8のいずれか1つに記載の単離され
たTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
10. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプであ
る、実施形態1~9のいずれか1つに記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント。
11. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態1~
10のいずれか1つに記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラ
グメント。
12. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態11
に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
13. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態12
に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
14. EC50が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞
の混合物で評価される、実施形態11~13のいずれか1つに記載の単離されたTRGV
9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
15. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、実施
形態14に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
16. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、実施形
態15に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
17. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、実施形態16に記載の
単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
18. 単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであっ
て、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、第1の抗
原エピトープに対する結合部位と、第2の抗原エピトープに対する結合部位とを含み、第
1の抗原エピトープに対する結合部位が、γδ T細胞上の第1の抗原に結合し、第2の
抗原エピトープに対する結合部位が、標的細胞の表面上の第2の抗原のエピトープに結合
し、γδ T細胞上の第1の抗原エピトープの結合及び標的細胞上の第2の抗原エピトー
プの結合が、標的細胞の死滅をもたらす、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はそ
の抗原結合フラグメント。
【0364】
別の組の実施形態では、以下が提供される。
1. TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする単離核酸
であって、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、HC1が、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の
抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形
成する、単離核酸。
2. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、
LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、実施形態1に記載の単離核酸。
3. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含む、実施形態2
に記載の単離核酸。
4. 第1の抗原に対する結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、実施
形態1~3のいずれか1つに記載の単離核酸。
5. 第2の抗原に対する結合部位が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する、
実施形態1~4のいずれか1つに記載の単離核酸。
6. γδ T細胞の表面上に存在するTRGV9に対する二重特異性抗体の結合、及
び癌細胞の表面上に存在する癌抗原の結合が、癌細胞の死滅をもたらす、実施形態5に記
載の単離核酸。
7. HC1及びLC1が、ヒト化されている、実施形態1~6のいずれか1つに記載
の単離核酸。
8. HC2及びLC2が、CD123に結合する、実施形態1~7のいずれか1つに
記載の単離核酸。
9. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG
3、又はIgG4アイソタイプである、実施形態1~8のいずれか1つに記載の単離核酸

10. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプであ
る、実施形態1~9のいずれか1つに記載の単離核酸。
11. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態1~
10のいずれか1つに記載の単離核酸。
12. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態11
に記載の単離核酸。
13. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC
でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、実施形態11
に記載の単離核酸。
14. EC50が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞
の混合物で評価される、実施形態11~13のいずれか1つに記載の単離核酸。
15. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、実施
形態14に記載の単離核酸。
16. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、実施形
態15に記載の単離核酸。
17. エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、実施形態16に記載の
単離核酸。
18. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、多価である、実施形態1~
17のいずれか1つに記載の単離核酸。
19. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも3つの抗原に結
合することができる、実施形態18に記載の単離核酸。
20. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも5つの抗原に結
合することができる、実施形態18に記載の単離核酸。
21. 実施形態1~20のいずれか1つに記載の単離核酸を含む、ベクター。
22. 実施形態21に記載のベクターを含む、宿主細胞。
23. 実施形態21に記載のベクターと、そのためのパッケージとを含む、キット。
【0365】
別の組の実施形態では、以下が提供される。
1. 単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、及び
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、HC1が、
i. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、又は
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む
重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む
軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、並びにLCDR2を含んで、第1の
抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形
成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、
薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
2. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、
LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ
酸配列を含む、実施形態1に記載の医薬組成物。
3. HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、又は配列番号36から選
択されるアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含む、実施形態2
に記載の医薬組成物。
4. 第1の抗原に対する結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、実施
形態1~3のいずれか1つに記載の医薬組成物。
5. 第2の抗原に対する結合部位が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する、
実施形態1~4のいずれか1つに記載の医薬組成物。
6. γδ T細胞の表面上に存在するTRGV9に対する二重特異性抗体の結合、及
び癌細胞の表面上に存在する癌抗原の結合が、癌細胞の死滅をもたらす、実施形態5に記
載の医薬組成物。
7. HC1及びLC1が、ヒト化されている、実施形態1~6のいずれか1つに記載
の医薬組成物。
8. HC2及びLC2が、CD123に結合する、実施形態1~7のいずれか1つに
記載の医薬組成物。
9. 二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG
3、又はIgG4アイソタイプである、実施形態1~8のいずれか1つに記載の医薬組成
物。
10. Vγ9発現γδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法であって、方法が、Vγ9
発現γδ T細胞を、実施形態1~9のいずれか1つに記載の医薬組成物と接触させるこ
とを含み、Vγ9発現γδ T細胞を医薬組成物と接触させることが、Vγ9発現γδ
T細胞を癌細胞に方向付ける、方法。
11. 細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法であって
、癌細胞を、実施形態1~9のいずれか1つに記載の医薬組成物と接触させることを含み
、癌細胞を医薬組成物と接触させることが、癌細胞の成長又は増殖を阻害する、方法。
12. 癌細胞が、抗TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと接触
している間、Vγ9発現γδ T細胞の存在下にある、実施形態11に記載の方法。
13. 癌の治療を必要とする対象においてそれを行うための方法であって、方法が、
a. 癌治療を必要とする対象を特定することと、
b. 実施形態1~9のいずれか1つに記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に
投与することと、を含み、
医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することが、対象における癌を治療する、
方法。
14. Vγ9発現γδ T細胞を活性化する方法であって、方法が、Vγ9発現γδ
T細胞を、実施形態1~9のいずれか1つに記載の医薬組成物と接触させることを含み
、Vγ9発現γδ T細胞を医薬組成物と接触させることが、対照Vγ9発現γδ T細
胞と比較して、CD69、CD25、及び/又はグランザイムB発現の増加をもたらす、
方法。
15. 実施形態1~9のいずれか1つに記載の医薬組成物を生成する方法であって、
二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを、薬学的に許容可能な担体と組み合わせ
て、医薬組成物を得ることを含む、方法。
【0366】
TRGV9及びCD123(IL3RAとしても知られる)に結合する例示的な多重特
異性(二重特異性)抗体が、本明細書の実施例に提供される。CD123は、脂肪組織、
副腎、虫垂、骨髄、乳房、気管支、尾状、小脳、大脳皮質、子宮頸部、子宮、結腸、十二
指腸、子宮内膜、精巣上体、食道、卵管、胆嚢、心筋、海馬、腎臓、肝臓、肺、リンパ節
、鼻咽頭、口腔粘膜、卵巣、膵臓、副甲状腺、胎盤、前立腺、直腸、唾液腺、精嚢腺、骨
格筋、皮膚、小腸、平滑筋、軟組織、脾臓、胃、精巣、甲状腺、扁桃腺、膀胱、及び膣を
含む、様々な組織における様々な細胞型上で発現される(例えば、proteinatl
as.orgを参照されたい)。したがって、これらの実施例は、対象における多種多様
な細胞及び組織を効果的に標的化することができる例示的な二重特異性抗体の例示である
【0367】
いくつかの実施形態では、(a)TRGV9抗原に結合する第1の結合ドメインと、(
b)第2の標的抗原に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細書
に提供される。いくつかの実施形態では、(a)TRGV9抗原に特異的に結合する第1
の結合ドメインと、(b)第2の標的抗原に特異的に結合する第2の結合ドメインとを含
む、二重特異性抗体が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、(a)TRGV
9抗原上の第1のエピトープに結合する第1の結合ドメインと、(b)第2の標的抗原上
の第2のエピトープに結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細書
に提供される。いくつかの実施形態では、(a)TRGV9抗原上の第1のエピトープに
特異的に結合する第1の結合ドメインと、(b)第2の標的抗原上の第2のエピトープに
特異的に結合する第2の結合ドメインとを含む、二重特異性抗体が本明細書に提供される
。特定の実施形態では、第2の標的抗原は、癌細胞の表面上の癌抗原である。特定の実施
形態では、第2の標的抗原は、CD123である。
【0368】
TRGV9に結合する例示的な結合剤、並びにCD123に結合する例示的な結合剤は
、本明細書の他の箇所、例えば、実施例、並びに表1~31に提供される。
【0369】
本発明の特定の実施形態が本明細書に記載される。前述の説明を読むと、開示された実
施形態の変形形態は、当業者に明らかになり得、必要に応じてそのような変形形態を採用
し得ることが予想される。したがって、本発明が、本明細書に具体的に記載されるもの以
外の方法で実施されること、並びに本発明が、適用法によって許可されるように、本明細
書に添付の特許請求の範囲に列挙される主題の全ての修正物及び同等物を含むことが意図
される。また、全ての可能性のあるこれらの変更例における上記要素の任意の組み合わせ
は、本明細書において別途記載のない限り、又は文脈が明らかに矛盾しない限り、本明細
書に包含される。本発明の多くの実施形態が説明されてきた。しかしながら、様々な修正
が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく実行され得ることが、理解されるであろ
う。したがって、実施例のセクションにおける説明は、特許請求の範囲に記載される本発
明の範囲を限定するのではなく、例示することを意図するものである。
【実施例0370】
実施例1:γδ T細胞に結合する多重特異性抗体の生成
1.1:γδ T細胞抗原に結合するMABの生成
γδ T細胞に特異的な抗原又は抗原の部分を使用して、動物(例えば、マウス又はウ
サギ)を免疫化する。γδ T細胞モノクローナル抗体を生成するために、末梢血単核細
胞を、免疫化した動物の全血から単離し、抗原特異的B細胞を成長させる。γδ T細胞
抗原に対する反応性抗体を分泌するB細胞を、B細胞培養上清の抗原結合ELISAスク
リーニングによって特定する。高結合ELISAプレートを、γδ T細胞抗原で一晩コ
ーティングする。ELISAプレートをブロッキングし、希釈したB細胞培養上清をプレ
ートに添加する。プレートを室温でインキュベートし、インキュベート後、γδ T細胞
抗原抗体を認識するために特異的な二次抗体をプレートに添加して、γδ T細胞抗原抗
体がγδ T細胞抗原に結合したかを判定する。抗体の結合を、二次抗体上の基質の反応
によって判定する。
【0371】
γδ T細胞抗原に結合することができるモノクローナル抗体の特定後、γδ T細胞
抗体の重鎖及び軽鎖の可変領域を配列決定する。γδ T細胞抗体の重鎖及び軽鎖の発現
のために構築物を作る。構築物を、重鎖及び軽鎖を発現するように宿主細胞にトランスフ
ェクトし、γδ T細胞抗体を上清から単離する。
【0372】
1.2:γδ T細胞二重特異性抗体の生成
対象となる標的細胞上の標的抗原に結合することができるγδ T細胞モノクローナル
抗体及び第2のモノクローナル抗体の可変領域配列を使用して、標的細胞のγδ T細胞
再指向性死滅について試験する二重特異性抗体を生成する。対象となる標的抗原は、限定
するものではないが、Zhang et al.,Nucleic Acids Res
earch 47(D1):D721-D728(2019)に記載される抗原から選択
され得る。γδ T細胞二重特異性抗体を、前述のように(Atwell et al.
,J.Mol.Biol.270:26-35(1997))、ヒトIgG4として、ノ
ブイントゥーホール形式の完全長抗体として生成する。可変領域をコードする核酸配列を
、標準的なPCR制限酵素ベースのクローニング技術を使用して、IgG4発現カセット
の定常領域を含有するカスタム哺乳動物発現ベクターにサブクローニングする。二重特異
性抗体を、チャイニーズハムスター卵巣細胞株における一過性トランスフェクションによ
って発現する。最初に、MAB SELECT SURE Protein Aカラム(
GE Healthcare,Piscataway,New Jersey)(Bro
wn,Bottomley et al.Biochem Soc Trans.199
8 Aug;26(3):S249.)によって、抗体を精製する。カラムをリン酸緩衝
生理食塩水(Phosphate Buffer Saline、PBS)、pH7.2で平衡化し、2mL/分
の流速で発酵上清を装填する。装填後、カラムをPBS(4カラム容量(column volume
、CV))で洗浄し、続いて、30mM酢酸ナトリウム、pH3.5で溶出する。Akt
a Explorer(GE healthcare)において280nmでの吸光度に
よってモニターされるようなタンパク質ピークを含有する画分を一緒にプールし、1%の
3M酢酸ナトリウム、pH9.0を添加することによってpH5.0に中和する。最終精
製工程として、SUPERDEX 200カラム(GE healthcare)を使用
して、抗体を分取サイズ排除クロマトグラフィー(size exclusion chromatography、S
EC)上で精製する。試料の完全性を、エンドトキシン測定、並びに還元及び非還元条件
下でのSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって評価する。最終的なタンパク質濃
度を決定する。
【0373】
1.3:抗TRGV9二重特異性抗体の生成
例示的な抗TRGV9モノクローナル抗体の可変領域配列を、以下の表1及び表2に提
供する。
【0374】
【表2】
【0375】
【表3】
【0376】
対象となる標的細胞上の標的抗原に結合することができる抗TRGV9モノクローナル
抗体及び第2のモノクローナル抗体の可変領域配列を使用して、標的細胞のγδ T細胞
再指向性死滅について試験する二重特異性抗体を生成する。対象となる標的抗原は、限定
するものではないが、Zhang et al.,Nucleic Acids Res
earch 47(D1):D721-D728(2019)に記載される抗原から選択
され得る。抗TRGV9二重特異性抗体を、前述のように(Atwell et al.
,J.Mol.Biol.270:26-35(1997))、ヒトIgG4として、ノ
ブイントゥーホール形式の完全長抗体として生成する。可変領域をコードする核酸配列を
、標準的なPCR制限酵素ベースのクローニング技術を使用して、IgG4発現カセット
の定常領域を含有するカスタム哺乳動物発現ベクターにサブクローニングする。二重特異
性抗体を、チャイニーズハムスター卵巣細胞株における一過性トランスフェクションによ
って発現する。最初に、MAB SELECT SURE Protein Aカラム(
GE Healthcare,Piscataway,New Jersey)(Bro
wn,Bottomley et al.Biochem Soc Trans.199
8 Aug;26(3):S249.)によって、抗体を精製する。カラムをリン酸緩衝
生理食塩水(Phosphate Buffer Saline、PBS)、pH7.2で平衡化し、2mL/分
の流速で発酵上清を装填する。装填後、カラムをPBS(4カラム容量(CV))で洗浄
し、続いて、30mM酢酸ナトリウム、pH3.5で溶出する。Akta Explor
er(GE healthcare)において280nmでの吸光度によってモニターさ
れるようなタンパク質ピークを含有する画分を一緒にプールし、1%の3M酢酸ナトリウ
ム、pH9.0を添加することによってpH5.0に中和する。最終精製工程として、S
UPERDEX 200カラム(GE healthcare)を使用して、抗体を分取
サイズ排除クロマトグラフィー(size exclusion chromatography、SEC)上で精製す
る。試料の完全性を、エンドトキシン測定、並びに還元及び非還元条件下でのSDSポリ
アクリルアミドゲル電気泳動によって評価する。最終的なタンパク質濃度を決定する。
【0377】
実施例2-TRGV9及び癌抗原に結合する二重特異性抗体
実施例2.1~2.4は、TRGV9及びVδ2鎖のヘテロ二量体を主に発現するγδ
T細胞が、強力な抗腫瘍機能を示すという前提に基づく。これらの細胞は、TCR-T
RGV9を発現し、これらの細胞の全てではないが大部分が、腫瘍標的細胞の効率的な細
胞傷害を示す。次いで、一方のアームがTRGV9構造に結合し、もう一方のアームが腫
瘍細胞によって発現される腫瘍関連抗原に結合するように構築された二重特異性抗体を使
用して、この能力を利用する。したがって、二重特異性抗体は、エフェクター及び標的細
胞を一緒に架橋し、腫瘍細胞死滅をもたらす。この作用機構は、図1に概要が示される概
略図に記載される。
【0378】
後続の実施例は、次のカテゴリに分けられ得る:(1)γδ T細胞上で発現されるT
RGV9アーム及び癌細胞上の癌抗原(例えば、CD123)に結合することができる二
重特異性抗体の生成及び特性評価(実施例2.1、2.2、及び2.3)、並びに(2)
インビトロで増大するγδ T細胞による、二重特異性抗体で可能な標的細胞死滅の証拠
(実施例2.4)。
【0379】
実施例2.1:抗TRGV9 MABの生成
マウスIgG1抗ヒトT細胞受容体TRGV9クローン7A5は、商業的に供給された
試料調製及びLC/MSMS分析を、Lake Pharma(San Carlos,
CA)によって実施した。試料を還元し、アルキル化し、7つのアリコートに分割し、ト
リプシン/LysC、キモトリプシン、LysC、ペプシン、及びAspN、エラスター
ゼ、及びプロテイナーゼK酵素でタンパク質分解によって消化した。得られるペプチドを
、ZIPTIP C18 Pipette Tipを使用して脱塩し、逆相クロマトグラ
フィーを使用してオンラインで分離した。HCDフラグメント化を使用して、THERM
O Q-EXACTIVE分光計上で質量分析を実施した。MSデータセットを、デノボ
配列タグをIMGTベースの抗体配列データベースにマッチさせることによって、PEA
KSソフトウェアを使用して分析した。配列中のギャップを、デノボ同定されたペプチド
のContig配列集合体を使用して割り当てた。全てのCDR及び超変異を、MS/M
Sスペクトルを検査することによって確認する
【0380】
得られた配列を表3~7に示す。
【0381】
【表4】
【0382】
【表5】
【0383】
【表6】
【0384】
【表7】
【0385】
【表8】
【0386】
実施例2.2:抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体の調製
LP7A5(抗TRGV9)及びI3RB217(抗CD123抗体)(表8のHCD
R及びLCDR、表9のHC及びLC)の可変領域配列を使用して、急性骨髄性白血病(
AML)細胞のT細胞再指向性死滅について試験する二重特異性抗体を生成した。VG1
(抗TRGV9×CD123)及びVG3(抗TRGV9×Null)二重特異性抗体を
、前述のように(Atwell et al.,J.Mol.Biol.270:26-
35,1997)、ヒトIgG4として、ノブイントゥーホール形式の完全長抗体として
生成した。可変領域をコードする核酸配列を、標準的なPCR制限酵素ベースのクローニ
ング技術を使用して、IgG4発現カセットの定常領域を含有するカスタム哺乳動物発現
ベクターにサブクローニングした。二重特異性抗体を、チャイニーズハムスター卵巣細胞
株における一過性トランスフェクションによって発現した。最初に、MAB SELEC
T SURE Protein Aカラム(GE Healthcare,Piscat
away,New Jersey)(Brown,Bottomley et al.B
iochem Soc Trans.1998 Aug;26(3):S249.)によ
って、抗体を精製した。カラムをリン酸緩衝生理食塩水(Phosphate Buffer Saline、P
BS)、pH7.2で平衡化し、2mL/分の流速で発酵上清を装填した。装填後、カラ
ムをPBS(4カラム容量(CV))で洗浄し、続いて、30mM酢酸ナトリウム、pH
3.5で溶出した。AKTA EXPLORER(GE healthcare)におい
て280nmでの吸光度によってモニターされるようなタンパク質ピークを含有する画分
を一緒にプールし、1%の3M酢酸ナトリウム、pH9.0を添加することによってpH
5.0に中和した。最終精製工程として、SUPERDEX 200カラム(GE he
althcare)を使用して、抗体を分取サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)上
で精製した。試料の完全性を、エンドトキシン測定、並びに還元及び非還元条件下でのS
DSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって評価した。最終タンパク質濃度は、抗TR
GV9/抗CD123について1.0mg/mL、抗TRGV9/Nullについて1.
0mg/mLであった。これらに基づく抗TRGV9/抗CD123及び抗TRGV9/
Nullの最終EU濃度は、3.0EU/mg未満であった。
【0387】
【表9】
【0388】
【表10】
【0389】
【表11-1】
【0390】
【表11-2】
【0391】
【表11-3】
【0392】
【表11-4】
【0393】
【表12-1】
【0394】
【表12-2】
【0395】
実施例2.3:Vγ9+(γδ)T細胞及びPAN T細胞の特性評価
ゾレドロン酸は、全PBMCからVγ9 γδ T細胞を選択的に増大させる。PB
MCを、EASYSEP HumanγδT細胞単離キット(Stem cell Te
chnologies;Vancouver,CA)を製造業者の指示に従って使用して
、全新鮮PBMCから単離した。単離したPBMCを、RPMI-10(10%FBS、
1×Pen/Strepを補充したRPMI)培地中で、組換えヒトIL-2(rhIL
-2)と1000IU/mLの最終濃度まで、組換えヒトIL-15(rhIL-15)
と10ng/mLの最終濃度まで、及びゾレドロン酸と5μMの最終濃度まで、14日間
培養した。代表的なドットプロットの数は、0日目の総PBMC(左)、及びゾレドロン
酸+IL-2+IL-15と培養した14日目のPBMC(右)のうちのVγ9及びV
γ9 TCR γδ T細胞の頻度(平均±SEM)を示す。表されたデータは、単一
の実験からの5人のドナー(n=5)の平均(±SEM)である(図2)。
【0396】
図3A図3Eは、Vγ9 γδT細胞の表現型特性評価を実証する。図3Aは、γ
δ T細胞の分化を説明するために使用されるゲートの概略図を示す(左)。代表的なF
ACSドットプロットは、新鮮なPBMC(左)、及びゾレドロン酸+IL-2+IL-
15で14日間エクスビボにおいて培養されたPBMC(右)からのVδ9γ T細胞
の分化プロファイルを示す。象限の数は、新鮮なVγ9γδ T細胞と活性化されたV
γ9γδ T細胞との間のそれぞれの集団の頻度(平均±SEM)を反映する。表され
たデータは、単一の実験からの5人のドナー(n=5)の平均(±SEM)である。図3
Bは、新鮮なPBMC(上段)又はゾレドロン酸+IL-2+IL-15で14日間培養
されたPBMC(下段)のいずれかからの、それぞれの活性化マーカーに対して陽性のV
γ9δγ T細胞の頻度(平均±SEM)を反映する代表的なドットプロットの数を示
す。表されたデータは、2つの独立した実験からのCD62L、CD69、CD44発現
データについての、7人のドナー(n=7)の平均(±SEM)である。nは、単一の実
験から、NKG2D発現データについて5人のドナーであり、CD45RO及びCD71
発現データのそれぞれについて2人のドナーである。図3Cは、新鮮なPBMC(上段)
又はゾレドロン酸+IL-2+IL-15で14日間培養されたPBMC(下段)のいず
れかからの、それぞれの阻害受容体表面発現に対して陽性のVδ9γ T細胞の頻度(
平均±SEM)を示すドットプロットにおけるゲートを超える数を示す。本明細書に示さ
れるデータは、2つの独立した実験からの、PD1、CTLA4、TIGIT、及びLA
G3表面発現についての5人のドナー(n=5)、並びに2B4及びTIM3表面発現デ
ータについての7人のドナー(n=7)の平均(±SEM)である。図3Dは、新鮮なP
BMC(上段)及びゾレドロン酸+IL-2+IL-15でエクスビボにおいて14日間
培養されたPBMC(下段)からの、細胞内グランザイムB(左列)及びパーフォリン(
右列)を発現するVδ9γ T細胞の頻度(平均±SEM)を実証する代表的なFAC
Sドットプロットを示す。示されたデータは、2つの独立した実験からの、グランザイム
B及びパーフォリンデータのそれぞれについての、4人(n=4)及び7人(n=7)の
ドナーの平均(±SEM)である。図3Eは、ゾレドロン酸+IL-2+IL-15での
PBMC培養の0日目及び14日目の、細胞培養上清中のサイトカインの平均(±SEM
)濃度(pg/mL)を表す棒グラフを示す。表されたデータは、単一ドナーからの4つ
のウェル(n=4)の平均(±SEM)である。
【0397】
図4は、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体が、γδ T細胞を二相細胞間コ
ンジュゲートに動員することを示す。γδT細胞(エフェクター細胞)を、EASYSE
P HumanγδT細胞単離キット(Stem cell Technologies
)を製造業者の指示に従って使用して、全新鮮PBMCから単離した。γδ T細胞を、
0.25μMのCELLTRACKER(商標)Green CMFDA Dyeで30
分間標識し、Kasumi-3(標的)細胞を、RPMI培地中、1μMのCELLTR
ACKER(商標)Orange CMRA Dyeで30分間、37℃で標識した。両
方の標識したγδ T細胞及びKasumi-3を共培養した。1:1のE:T比(各細
胞型の50,000個の細胞/ウェル)のエフェクター(Effector、E)及び標的(Targ
et、T)細胞を、MLの二重特異性抗体当たり1マイクログラム(抗TRGV9/抗CD
123、抗TRGV9/抗NULL)で標識し、37℃で1時間インキュベートした。イ
ンキュベートの終わりに、細胞を1200rpmで5分間沈降させ、FACS緩衝剤に再
懸濁した。フローサイトメーターを利用して細胞を獲得し、FLOWJO分析ソフトウェ
アを使用して分析を実施した。代表的なFACSプロット象限の数は、抗TRGV9/抗
NULLの非存在下(左のドットプロット)又は存在下(中央のドットプロット)、及び
抗TRGV9/抗CD123(右のドットプロット)二重特異性抗体のいずれかにおける
、細胞間コンジュゲートに対する動員又は非動員細胞の頻度を示す。本明細書に示される
データは、単一の実験からのものである。
【0398】
実施例2.4:KASUMI-3細胞及びヒトγδ T細胞を使用した、抗TRGV9
/抗CD123二重特異性抗体の結合及び細胞傷害特性の評価
図5は、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体が、インビトロでKasumi-
3細胞を発現するCD123に対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介することを示す。ゾ
レドロン酸+IL-2+IL-15で12日間培養したPBMCから単離した濃縮γδ
T細胞(エフェクター)を、CFSE標識されたKasumi-3細胞(標的)と、1:
1、5:1、及び10:1のE:T比において、様々な濃度の二重特異性抗体の存在下で
、24時間共培養した。用量応答曲線は、抗TRGV9/抗CD123及び抗TRGV9
/抗NULL二重特異性が、1:1(図5A)、5:1(図5B)、及び10:1(図5
C)のE:T比において、用量依存的な方法で、CD123発現Kasumi-3細胞に
対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介したことを示す。ここで表される細胞傷害値は、二
重特異性抗体の非存在下で観察された基礎細胞傷害値を引いたものである。EC50値を
、方法で記載されるように計算した。本明細書に示される代表的なデータは、単一の実験
からのものである。
【0399】
図6は、抗TRGV9/抗CD123二重特異性が、Vγ9 γδ T細胞を選択的
に活性化することを示す。全新鮮PBMCを、抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗
体の様々な濃度の存在下で、37℃において72時間、Kasumi-3細胞と共培養し
た。陽性及び陰性対照として、共培養した細胞を、抗CD3/抗CD123及び抗TRG
V9/抗NULL二重特異性で、37℃において72時間刺激した。棒は、CD69(図
6A、左)、CD25(図6A、右)表面発現、及び細胞内グランザイムB(図6B)発
現について陽性のVγ9、Vγ9 γδ T細胞及び非γδ T細胞の頻度を表す。
図6Bの点線は、Vγ9 γδ T細胞におけるグランザイムB発現の基礎レベルを示
す。NBSは、二重特異性抗体が共培養した細胞に添加されないことを示す。本明細書に
示されるデータは、単一の実験からのものである。
【0400】
実施例3:抗TRGV9クローン7A5のヒト化
マウス抗ヒトVγ9クローンLP7A5(7A5)は、1.9nMのKで抗原(ヒト
Fcに融合したVγ9-Vδ2)に結合する。Singh et al.,mAbs J
,2015によって概説されるアプローチに従って、マウス7A5のヒト化を実施した。
配列保存に基づいて、重鎖生殖系列IGHV1-8*01をフレームワーク適応のために
選択した。重鎖の3つの体細胞超変異部位をバイナリライブラリ設計のために選択した。
CDR-H2における潜在的なイソ-Asp異性化部位(DGモチーフ)もまた、この潜
在的な障害を緩和するために設計に含まれた。軽鎖フレーム適応の場合、IGKV4-1
*01を最も近い相同ヒト生殖系列として選択した。高い配列相同性により、ライブラリ
設計には1つの位置(Asn22)のみが含まれた。バリアントをクローニングし、E.
coli中で発現した。上清をシングルポイントELISAでスクリーニングし、ペリプ
ラズム調製物を用量応答のために使用した。マウス/ヒトキメラ7A5 Fabを親対照
として使用した。クローン7A5_17(7A5_var17)は、マウス7A5と同様
の結合活性を維持し、更なるプロファイリングのためにIgGに変換した。クローン7A
5_17及び7A5に対する初代細胞結合のEC50は、200pM及び159pMであ
った。
【0401】
得られた配列を表12~15に示す。ヒト化抗ヒトTRGV9クローン7A5_var
17の3つのVH CDR及び3つのVL CDR配列を表12に示し(CDR型に応じ
て2つのバージョンが提供される)、ヒト化抗ヒトTRGV9クローン7A5_var1
7のVH及びVL配列を表14に示す(それぞれ、配列番号65及び66)。ヒト化抗ヒ
トTRGV9クローン7A5_var29の3つのVH CDR及び3つのVL CDR
配列を表13に示し(CDR型に応じて2つのバージョンが提供される)、ヒト化抗ヒト
TRGV9クローン7A5_var29のVH及びVL配列を表15に示す(それぞれ、
配列番号67及び68)。
【0402】
【表13】
【0403】
【表14】
【0404】
【表15】
【0405】
【表16】
【0406】
実施例4-TRGV9及びTAA1に結合する多重特異性抗体
T細胞急性リンパ性白血病(T cell acute lymphoblastic leukemia、T-ALL)は
、分化において異常に阻害されるT細胞前駆体の血液、骨髄、及びリンパ器官内での増殖
及び蓄積によって特徴付けられる侵襲性新生物である。現在の第1選択の化学療法レジメ
ンは、小児において約85~90%、及び成人において約50%の全生存率をもたらす(
Pui et al.J.Clin.Oncol.Off.J.Am.Soc.Clin
.Oncol.2015;33(27):2938-2948、Litzow et a
l.Blood.2015;126(7):833-841)。T-ALLは、特定のド
ライバー発癌性転写因子及び全体的トランスクリプトームシグネチャーの異常発現に基づ
いて、異なる分子サブタイプに分類される悪性腫瘍の異質な群を表す(Belver e
t al.Nat.Rev.Cancer.2016;16(8):494-507、N
at.Genet.2017;49(8):1211-1218)。T細胞は、最も豊富
な(血液リンパ球の約75%)、かつ強力な免疫キラー細胞である。抗癌免疫応答におけ
るエフェクターT細胞の役割は、インビトロ研究、及びいくつかのタイプの癌におけるC
D8+T細胞の高い浸潤が良好な臨床予後と相関するという観察結果によってしっかりと
裏付けられている。
【0407】
ヒトにおける主要なγ/δ T細胞サブセットであるVγ9Vδ2 Tリンパ球は、リ
ン酸化抗原、特定の腫瘍細胞、及びアミノビスホスホネートで処理された細胞を認識する
。この細胞集団は、様々な腫瘍細胞に対する細胞溶解活性を示す。γ/δ TCRは、抗
原認識に関与する共有結合しているγ鎖及びδ鎖、並びに非共有結合的に会合している単
形性タンパク質CD3δ、γ、ε、及びζ鎖からなるヘテロ二量体TCR複合体である。
Vγ9 TCRは、γ/δ T細胞のサブセット上に発現されるTCR γ鎖のバリアン
トである。
【0408】
実施例4.1~4.6は、TRGV9及びVδ2鎖のヘテロ二量体を主に発現するγδ
T細胞が、強力な抗腫瘍機能を示すという前提に基づく。これらの細胞は、TCR-T
RGV9を発現し、これらの細胞の全てではないが大部分が、腫瘍標的細胞の効率的な細
胞傷害を示す。次いで、一方のアームがTRGV9構造に結合し、もう一方のアームが腫
瘍細胞(例えば、T細胞リンパ腫)によって発現されるT細胞腫瘍関連抗原(Tumor-Asso
ciated Antigen、TAA1)に結合するように構築された二重特異性抗体を使用して、こ
の能力を利用する。したがって、二重特異性抗体は、エフェクター及び標的細胞を一緒に
架橋し、腫瘍細胞死滅をもたらす。この作用機構は、図1に概要が示される概略図に記載
される。
【0409】
後続の実施例は、次のカテゴリに分けられ得る:(1)γδT細胞上で発現されるTR
GV9アーム及びαβ T細胞上のTAA1に結合することができる二重特異性抗体の生
成及び特性評価(実施例4.1、4.2、及び4.3)、並びに(2)インビトロで増大
するγδ T細胞による、二重特異性抗体結合及び二重特異性抗体で可能な標的細胞死滅
の証拠(実施例4.4及び4.5)。
【0410】
γδ T細胞刺激及び増大を実施した。Vγ9-Vδ2 T細胞の増大を、rhIL-
2(1000IU/mL)、rhIL-15(10ng/mL)、及びゾレドロン酸(5
μM)を含有する完全RPMI培地中で、14日間PBMCを処理することによって実施
した。
【0411】
実施例4.1:抗TRGV9 MABの生成及びデノボ配列決定
マウスIgG1抗ヒトT細胞受容体抗TRGV9クローン7A5は、商業的に供給され
た試料調製及びLC-MS/MS分析を、Lake Pharma(San Carlo
s,CA)によって実施した。試料を還元し、アルキル化し、7つのアリコートに分割し
、トリプシン/LysC、キモトリプシン、LysC、ペプシン、及びAspN、エラス
ターゼ、及びプロテイナーゼK酵素でタンパク質分解によって消化した。得られるペプチ
ドを、ZIPTIP C18 Pipette Tipを使用して脱塩し、逆相クロマト
グラフィーを使用してオンラインで分離した。HCDフラグメント化を使用して、THE
RMO Q-EXACTIVE分光計上で質量分析を実施した。MSデータセットを、デ
ノボ配列タグをIMGTベースの抗体配列データベースにマッチさせることによって、P
EAKSソフトウェアを使用して分析した。配列中のギャップを、デノボ同定されたペプ
チドのContig配列集合体を使用して割り当てた。全てのCDR及び超変異を、MS
/MSスペクトルを検査することによって確認する。
【0412】
マウス抗ヒトTRGV9クローン7A5(LP7A5_1)の3つのVH CDR及び
3つのVL CDR配列は、表3にすでに示され(それぞれ、配列番号1~6)、マウス
抗ヒトTRGV9クローン7A5(LP7A5_1)のVH及びVL配列は、表7にすで
に示されている(それぞれ、配列番号7及び8)。
【0413】
実施例4.2:抗TAA1 MABの生成及びデノボ配列決定
マウスIgG2aモノクローナル抗ヒトTAA1クローンは、商業的に供給された。こ
のクローンのVH CDR1~3、VL CDR1~3、VH配列、及びVL配列(デー
タは図示せず)を、抗TRGV9クローン7A5について上述したのと同様の手順を使用
して得た。
【0414】
実施例4.3:抗TRGV9/抗TAA1二重特異性抗体の調製
クローン7A5(抗TRGV9抗体)及びTAA1クローン(抗TAA1抗体)の可変
領域配列を使用して、急性骨髄性白血病(AML)細胞のT細胞再指向性死滅について試
験する二重特異性抗体を生成した。二重特異性抗体VG4(抗TRGV9×TAA1)及
びVG3(抗TRGV9×Null)を、ヒトIgG4として、ノブイントゥーホール形
式の完全長抗体として生成した。可変領域をコードする核酸配列を、標準的なPCR制限
酵素ベースの標準的なクローニング技術を使用して、ヒトIgG4発現カセットの定常領
域を含有するカスタム哺乳動物発現ベクターにサブクローニングし、配列決定、検証した
。二重特異性抗体を、チャイニーズハムスター卵巣(Chinese hamster ovary、CHO)
細胞株における一過性トランスフェクションによって発現した。CHO細胞で発現された
特定の二重特異性抗体の配列を以下の表16に示す。特定の個々の重鎖及び軽鎖抗体配列
を以下の表17に示す
【0415】
【表17-1】
【0416】
【表17-2】
【0417】
【表18】
【0418】
抗体を、最初にMAB SELECT SURE Protein A(GE Hea
lthcare)カラムによって精製した。カラムをPBS pH7.2で平衡化し、2
mL/分の流速で発酵上清を装填した。装填後、カラムを4カラム容量のPBSで洗浄し
、続いて、30mM酢酸ナトリウム、pH3.5で溶出した。280nmでの吸光度によ
ってモニターされるようなタンパク質ピークを含有する画分をプールし、1%の3M酢酸
ナトリウムpH9.0を添加することによってpH5.0に中和した。二重特異性mAb
を、PBS緩衝剤で平衡化した分取SUPERDEX 200 10/300 GL(G
E healthcare)サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)カラム上で更に精
製した。試料の完全性を、エンドトキシン測定、並びに還元及び非還元条件下でのSDS
-PAGEによって評価した。最終タンパク質濃度は、抗TRGV9/抗TAA1につい
て1.0mg/mL、抗TRGV9/Nullについて1.0mg/mLであった。これ
らに基づく抗TRGV9/抗TAA1及び抗TRGV9/Nullの最終EU濃度は、3
.0EU/mg未満であった。
【0419】
実施例4.4:標的細胞株に対する抗TAA1及び抗TRGV9抗体の結合活性
TAA1発現細胞株及びγδT細胞に対する抗体の結合を、フローサイトメトリーによ
って実施した。簡潔に述べると、50,000個の標的細胞又はγδT細胞を、様々な抗
体の連続希釈で4℃において45分間インキュベートした。洗浄緩衝剤(PBS+2%
FBS)で洗浄した後、細胞をPE標識されたマウス抗ヒトIgG1二次抗体(Sout
hern Biotech,Birmingham,AL)と4℃で30分間インキュベ
ートすることによって、細胞表面に結合した抗体を検出した。細胞を洗浄緩衝剤(PBS
+2% FBS)で洗浄し、染色した細胞の蛍光を、Novocyteフローサイトメー
ターで測定した。細胞を前方及び側方散乱で可視化し、ダブレットを除外した。二次抗体
対照は、バックグラウンド蛍光を確立し、かつ特定の集団にゲートをかけるために使用し
なかった。バックグラウンド値を主試料から引いて、特定の結合値を得た。
【0420】
図7に示されるように、TAA1発現Jurkat細胞株に対する抗TAA1抗体(T
AA1 mIgG2a、TAA1B1)の結合のEC50は、~1~2nMであった。T
AA1B1は、無関係なタンパク質(TAA1-NULL)を内因的に発現するが、TA
A1を発現しないALL細胞株に対する任意の有意な結合を示さなかった。
【0421】
追加の表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance、SPR)実験を使用して、
TAA1に対する抗TAA1 mAbの特異的結合を判定した。簡潔に述べると、SPR
実験を25℃においてHBSP緩衝剤中で実施した。実験設定は次のとおりであった:ヤ
ギ抗マウスFc表面をセンサチップ上に固定し、マウス抗ヒトTAA1クローンmAbを
異なる密度で捕捉することによって結合を試験した。組換えTAA1タンパク質(TAA
1W16)及び無関係タンパク質(TAA1-NULL-W16)を分析物として使用し
て、単一サイクル動力学において溶液中で結合した。生の結合データを、二重参照、例え
ば、空のチップ表面上のインタースポットによって処理した。図8に示されるように、抗
TAA1抗体(TAA1 mIgG2a、TAA1B1)は、組換えTAA1(TAA1
W16)に特異的に結合した。TAA1B1は、無関係なタンパク質(TAA1-NUL
L-W16)に対する有意な結合を示さなかった。
【0422】
実施例4.5:JURKAT細胞及びヒトγδ T細胞を使用した、抗TRGV9/抗
TAA1二重特異性抗体の結合及び細胞傷害特性の評価
図9は、抗TAA1×Vγ9二重特異性の細胞傷害研究に使用される健康なドナーから
のVγ9+細胞(TAA1B50)の表現型を示す。図10は、抗TRGV9/抗TAA
1二重特異性抗体が、インビトロでTAA1発現Jurkat細胞に対してγδ T細胞
(TAA1B50)の細胞傷害を媒介することを示す。ゾレドロン酸+IL-2+IL-
15で12日間培養したPBMCから単離した濃縮γδ T細胞(エフェクター)を、C
FSE標識されたJurkat細胞(標的)と、0.5:1~10:1のE:T比におい
て、様々な濃度の二重特異性抗体の存在下で、24~72時間共培養した。用量応答曲線
は、抗TRGV9/抗TAA1(TAA1 Fab×Vγ9 scFv)二重特異性が、
TAA1を内因的に発現しないJurkat細胞と比較して、用量依存的な方法で、TA
A1発現Jurkat細胞に対してγδ T細胞の細胞傷害を媒介したことを示す。ここ
で表される細胞傷害値は、二重特異性抗体の非存在下で観察された基礎細胞傷害値を引い
たものである。EC50値を、上記のように計算した。示される代表的なデータは、単一
の実験からのものである。
【0423】
異なるドナー由来のγδ T細胞を有するJurkat細胞に対してγδ T細胞の細
胞傷害を媒介するVγ9×TAA1二重特異性の能力を更に研究するために、γδ T細
胞を濃縮した。特に、5つの異なるドナー由来のVγ9Vδ2 T細胞(328337、
328676、327587、328630、326287)を総PBMC集団から13
日間増大させた。簡潔に述べると、PBMCを、完全増殖培地(RPMI、10% HI
FBS、1% Pen/strep)中のゾレドロン酸(Sigma、SML0223
)(0~13日目350nM)、rhIL-2(Miltenyi、130-097-7
48)(0~2日目1000U/mL、2~5日目800U/mL、5~13日目100
U/mL)、及びrhIL-15(Miltenyi、130-095-765)(0~
13日目10ng/mL)の存在下で培養した。増大の13日目に、細胞を採取し、EA
SYSEP(商標)Human Gamma/Delta T Cell Isolat
ion Kit(Stem Cell Technologies,19255)を製造
業者の指示に従って用いて濃縮した。濃縮手順に続いて、細胞を、350nMのゾレドロ
ン酸、100U/mLのIL-2、及び10ng/mLのIL-15を添加した完全増殖
培地中に、1x10/mLで播種し、一晩静置した。
【0424】
死滅アッセイのために、静置したγδ T細胞を採取し、細胞数及び生存率を決定した
。標的細胞(TAA1を発現するJurkat細胞)を、0.25μMのCFSE(Th
ermo、C34554)で5分間、室温において標識した。細胞を3回洗浄し、細胞数
及び生存率を決定した。1:1のE:T比(10エフェクター細胞:10標的細胞)
を、ゾレドロン酸及びサイトカインの非存在下で、完全増殖培地中の96ウェルプレート
で16時間設定した。希釈を制限することによって、Vγ9×TAA1二重特異性分子を
濃度調整し、最終体積150μL/ウェルで最終濃度25nM及び50nMを得た。16
時間後、細胞を採取し、CD3(Biolegend、300424)、Vγ9(Bio
legend、331310)、CD25(Biolegend、356142)、CD
69(Biolegend、310930)、並びにNear-IR(Thermo、L
34975)及びFcブロック(BD、546219)に対する抗体を含有するカクテル
で染色した。細胞を3回洗浄し、固定し、フローサイトメトリーによって分析した。図1
1は、抗TRGV9/抗TAA1二重特異性抗体媒介性細胞傷害を示す。試験した両方の
濃度のVγ9×TAA1二重特異性抗体は、NULL/TAA1二重特異性の添加又は二
重特異性抗体なしと比較して、ドナーVγ9Vδ2 T細胞集団の5つ全てにおいて、よ
り大きい死滅をもたらした。Vγ9×TAA1二重特異性抗体の添加はまた、ドナーγδ
T細胞が存在しなかったときにJurkat細胞を死滅させることができなかった。
【0425】
実施例5-TRGV9及びTAA2に結合する多重特異性抗体
実施例5は、TRGV9及びVδ2鎖のヘテロ二量体を主に発現するγδ T細胞が、
強力な抗腫瘍機能を示すという前提に基づく。これらの細胞は、TCR-TRGV9を発
現し、これらの細胞の全てではないが大部分が、腫瘍標的細胞の効率的な細胞傷害を示す
。次いで、一方のアームがTRGV9構造に結合し、もう一方のアームが腫瘍細胞(例え
ば、特定の白血病及びリンパ腫)によって発現される第2のT細胞腫瘍関連抗原(TAA
2)に結合するように構築された二重特異性抗体を使用して、この能力を利用する。した
がって、二重特異性抗体は、エフェクター及び標的細胞を一緒に架橋し、腫瘍細胞死滅を
もたらす。この作用機構は、図1に概要が示される概略図に記載される。
【0426】
後続の実施例は、次のカテゴリに分けられ得る:(1)γδT細胞上で発現されるTR
GV9アーム及び特定の腫瘍関連抗原(TAA2)に結合することができる二重特異性抗
体の生成及び特性評価(実施例5.1、5.2、5.3、及び5.4)、並びに(2)イ
ンビトロで増大するγδ T細胞による、二重特異性抗体で可能な標的細胞死滅の証拠(
実施例5.5)。
【0427】
実施例5.1:抗VG9抗体の生成
免疫原.ヒトFcに融合した組換えヒトTCR Vγ9×Vδ2を免疫原として使用し
、配列を表18に列挙する。
【0428】
【表19】
【0429】
免疫原のタンパク質生成.免疫原をコードする発現プラスミド(表18を参照されたい
)を、1:1のDNA比でCHO細胞にトランスフェクトした。750mLの発現スケー
ルのためのDNAの総量は、750μgであった。最終的な発現量は、2回の供給及びエ
ンハンサの添加後に1Lであった。AKTAPRIME plus器具(GE Heal
thcare Life Sciences)を使用して、7日後の上清(1L)を、リ
ン酸緩衝生理食塩水(PBS)、pH6.8で予め平衡化した10mLのカラム容積(C
V)を有するMABSELECT SURE(GE Life Sciences)に、
5mL/分の流速で適用した。カラム材料に結合する非特異的タンパク質を、500mM
のNaCl、pH6.8(5CV)を補充したPBSで洗浄した。Fc含有免疫原を、4
0mM酢酸ナトリウム(pH5.0)(5CV)、pH4.5(5CV)、pH4.0(
10CV)、pH3.5(5CV)、及びpH3.0(5CV)で段階的に溶出した。画
分をプールし、PBS(pH6.8)で予め平衡化したHiLoad 16/600 S
UPERDEX(GE Healthcare)カラムに、0.2mL/分の流速で適用
した(5mL)。標的タンパク質を溶出し、プールし、SDS-PAGE、分析SEC、
及び質量分析によるインタクト質量によって分析した。純度は、99%超と推定された。
【0430】
ALIVAMABトランスジェニックマウス技術(Ablexis)を使用して、抗体
を生成した。ALIVAMABマウスを、組換えVγ9/Vδ2 TCRタンパク質で免
疫化した。リンパ球を二次リンパ器官から抽出し、ハイブリドーマ生成のためにFOマウ
ス骨髄腫細胞株と融合させたか、又はFACSを介して単一細胞選別に供した。ハイブリ
ドーマ上清を、γδ T細胞への結合について、MSD電気化学発光によって、又はFA
CSによってスクリーニングした。確認された細胞結合剤は、ELISAを介してアイソ
タイプ分類された軽鎖であった。単一細胞選別上清を、組換えヒトVγ9/Vδ2タンパ
ク質への結合について、MSD電気化学発光によってスクリーニングした。所望の結合プ
ロファイルを有するいくつかのヒットを選択し、以下に提供されるように配列決定した。
【0431】
特定のVG9抗体のCDR配列を表19~22に提供し、それぞれのVH及びVL領域
を、それぞれ、表23~26に提供する。
【0432】
【表20】
【0433】
【表21】
【0434】
【表22】
【0435】
【表23】
【0436】
【表24】
【0437】
【表25】
【0438】
【表26】
【0439】
【表27】
【0440】
可変領域クローニング.QIAGENキット(RNEASY Plus Mini K
it)によって精製したRNA、及びB細胞溶解物の両方を、Smarter cDNA
合成キット(Clontech,Mount View,CA)を使用するcDNA合成
のために使用した。cDNA合成を容易にするために、oligodTを使用して、全て
のメッセンジャーRNAの逆転写をプライムし、続いて、SMARTER IIAを用い
た「5’キャッピング」を行った。VH及びVLフラグメントの後続の増幅を、SMAR
TER IIAキャップを標的とする5’プライマー及びCH1内のコンセンサス領域を
標的とする3’プライマーを使用して、二段階PCR増幅を使用して実施した。簡潔に述
べると、各50μLのPCR反応物は、20μMの順方向及び逆方向プライマー混合物、
25μLのPRIMESTAR MAX DNAポリメラーゼプレミックス(Clont
ech)、2μLの未精製cDNA、及び21μLの二重蒸留HOからなる。サイクル
プログラムは、94℃において3分間で開始し、35サイクル(94℃で30秒間、55
℃で1分間、68℃で1分間)が続き、72℃において7分間で終了した。第2のラウン
ドPCRは、それぞれのLonzaマザーベクター(VH及びVL)中のそれぞれの領域
に「重なる」15bpの相補的延長部を含有するVL及びVHの第2ラウンドプライマー
で実施した。第2のラウンドPCRを次のプログラム:94℃で3分間;35サイクル(
94℃で30秒間、55℃で1分間、68℃で1分間)で実施し、72℃において7分間
で終了した。IN-FUSION(登録商標)HD Cloning Kit(Clon
etech,U.S.A.)を、Lonza huIgK又はLambdaベクターへの
VL遺伝子、及びLonza huIgG1へのVH遺伝子の方向性クローニングのため
に使用した。IN-FUSION(登録商標)HD Cloningを容易にするために
、IN-FUSION HD Cloningの前に、Cloning Enhance
rでPCR産物を処理した。製造業者のプロトコル(Clonetech,U.S.A.
)に従って、クローニング及び形質転換を実施した。Mini-prep DNAをサン
ガー配列決定に供して、完全なV遺伝子フラグメントが得られたことを確認した。
【0441】
実施例5.2:抗TRGV9 MABの生成及びデノボ配列決定
マウスIgG1抗ヒトT細胞受容体抗TRGV9クローンB3は、商業的に供給された
。試料調製及びLC-MS/MS分析を、RAPID NOVOR(ON,Canada
)によって実施した。6つの異なる酵素(ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、As
p N、Lys C、Glu C)を使用して、21個の溶液内及びゲル内消化物を調製
した。試料のための溶液内消化物を、ジスルフィド還元、アルキル化、及び次いで、酵素
消化で処理した。各消化物は、全ての免疫グロブリン鎖からのペプチドを含有する。ゲル
分離後の免疫グロブリン鎖のために、ゲル内消化物を調製した。試料を、ジスルフィド還
元、ゲル分離、脱グリコシル化、2回目のジスルフィド還元、アルキル化、及び次いで、
消化で処理した。THERMO-FISHER Q EXACTIVE(商標)、ORB
ITRAP FUSION(商標)質量分析計を使用したLC-MS/MSによって消化
を分析した。ペプチドを、デノボペプチド配列決定法を使用したLC-MS/MSデータ
から特徴付け、次いで、抗体配列に集合させた。
【0442】
抗ヒトT細胞受容体Vγ9クローンB3の3つのVH CDR及び3つのVL CDR
配列を表27に示し(それぞれ、配列番号89~94)、抗ヒトT細胞受容体抗ヒトT細
胞受容体Vγ9クローンB3のVH及びVL配列を表28に示す(それぞれ、配列番号9
5及び96)。
【0443】
【表28】
【0444】
【表29】
【0445】
2つの抗体(VG9B2)をCHO-Expi細胞で発現させた。精製したキメラヒト
IgG1 mAb(サイレントFc)は、図12(左パネル)に示されるように、TCR
Vγ9に対する特異性を示すヒトγδ T細胞への結合を示した。
【0446】
実施例5.3:抗TAA2 MABの生成及びデノボ配列決定
抗TAA2クローンを得て、配列決定した(データは図示せず)。
【0447】
実施例5.4:抗TRGV9/抗TAA2二重特異性抗体の調製
抗TRGV9及び抗TAA2抗体の可変領域配列を使用して、TAA2を発現するH9
29細胞のT細胞再指向性死滅について試験する二重特異性ヒトIgG1抗体を生成した
。Vγ9及びTAA2クローンの要約を表29に提供する。
【0448】
【表30】
【0449】
二重特異性抗体を、サイレントFcを有するヒトIgG1として、ノブイントゥーホー
ル形式のFab(Vg9)×scFv(TAA2)及びscFv(Vg9)×Fab(T
AA2)抗体として生成した。可変領域をコードする核酸配列を、標準的なPCR制限酵
素ベースの標準的なクローニング技術を使用して、ヒトIgG1発現カセットの定常領域
を含有するカスタム哺乳動物発現ベクターにサブクローニングし、配列決定、検証した。
二重特異性抗体を、チャイニーズハムスター卵巣細胞株における一過性トランスフェクシ
ョンによって発現した。
【0450】
CHO細胞で発現された二重特異性抗体の配列を以下の表30に示す。
【0451】
【表31-1】
【0452】
【表31-2】
【0453】
【表32】
【0454】
抗体を、最初にMABSELECT SURE PROTEIN A(GE Heal
thcare)カラムによって精製した。カラムをPBS pH7.2で平衡化し、2m
L/分の流速で発酵上清を装填した。装填後、カラムを4カラム容量のPBSで洗浄し、
続いて、30mM酢酸ナトリウム、pH3.5で溶出した。280nmでの吸光度によっ
てモニターされるようなタンパク質ピークを含有する画分をプールし、1%の3M酢酸ナ
トリウムpH9.0を添加することによってpH5.0に中和した。二重特異性mAbを
、PBS緩衝剤で平衡化した分取SUPERDEX 200 10/300 GL(GE
healthcare)サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)カラム上で更に精製
した。試料の完全性を、エンドトキシン測定(3.0EU/mg未満)、還元及び非還元
条件下でのSDS-PAGE、SEC、並びにMSによるインタクト質量によって評価し
た。
【0455】
実施例5.5:H929細胞及びヒトγδ T細胞を使用した、抗TRGV9/抗TA
A2二重特異性抗体の結合及び細胞傷害特性の評価
図12図16のそれぞれは、抗TRGV9/抗TAA2二重特異性抗体が、γδ T
細胞に結合し(左パネル)、インビトロでTAA2発現H929細胞に対してγδ T細
胞の細胞傷害を媒介することを示す。結合アッセイのために、γδ濃縮T細胞を使用し、
試料を測定前に37℃で1時間インキュベートした。死滅アッセイのために、増大したγ
δ T細胞(エフェクター)を、H929と、5:1のET比において、様々な濃度の二
重特異性抗体の存在下で、37℃において72時間共培養した。二重特異性構築物を、5
0nMの抗体濃度で開始した3倍希釈系列を用いて、11点滴定曲線で試験した。以前に
行ったように、ヒトpan T細胞をエフェクター細胞として使用した(上記参照)。H
929-WT腫瘍細胞株を標的細胞として使用した。用量応答曲線は、抗TRGV9/抗
TAA2二重特異性が、用量依存的な方法で、TAA2発現H929細胞に対してγδ
T細胞の細胞傷害を媒介したことを示す。EC50値を、方法で記載されるように計算し
た。示される代表的なデータは、単一の実験からのものである。
* * * * *
【0456】
当業者は、広い発明概念から逸脱することなく前述の実施形態に変更を行うことができ
ることを理解するであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に制限さ
れず、本説明によって定義されるように本発明の趣旨及び範囲内の修正を包含することを
意図するものと理解される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【配列表】
2024170410000001.app
【手続補正書】
【提出日】2024-09-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0456
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0456】
当業者は、広い発明概念から逸脱することなく前述の実施形態に変更を行うことができることを理解するであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に制限されず、本説明によって定義されるように本発明の趣旨及び範囲内の修正を包含することを意図するものと理解される。

以下の態様を包含し得る。
[1] T細胞受容体ガンマ可変9(TRGV9)に結合する抗体であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)と、軽鎖可変領域(VL)とを含む、抗体。
[2] 前記抗体は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH相補性決定領域(CDR)1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号31のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[3] 前記抗体が、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[2]に記載の抗体。
[4] 前記抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[2]に記載の抗体。
[5] 前記抗体が、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[2]に記載の抗体。
[6] 前記抗体は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[7] 前記抗体が、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[6]に記載の抗体。
[8] 前記抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[6]に記載の抗体。
[9] 前記抗体が、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[6]に記載の抗体。
[10] 前記抗体は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[11] 前記抗体が、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[10]に記載の抗体。
[12] 前記抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[10]に記載の抗体。
[13] 前記抗体が、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[10]に記載の抗体。
[14] 前記抗体は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号76のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号77のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[15] 前記抗体は、
(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号64のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[16] 前記抗体が、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[14]又は[15]に記載の抗体。
[17] 前記抗体が、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[14]又は[15]に記載の抗体。
[18] 前記抗体が、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[14]又は[15]に記載の抗体。
[19] 前記抗体が、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[14]又は[15]に記載の抗体。
[20] 前記抗体が、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[14]又は[15]に記載の抗体。
[21] 前記抗体が、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[14]又は[15]に記載の抗体。
[22] 前記抗体は、
(i)配列番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号99のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号100のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[23] 前記抗体が、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[22]に記載の抗体。
[24] 前記抗体が、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[22]に記載の抗体。
[25] 前記抗体が、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[22]に記載の抗体。
[26] 前記抗体は、
(i)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号108のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号109のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[27] 前記抗体が、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[26]に記載の抗体。
[28] 前記抗体が、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[26]に記載の抗体。
[29] 前記抗体が、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[26]に記載の抗体。
[30] 前記抗体は、
(i)配列番号117のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号118のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号119のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号120のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[31] 前記抗体が、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[30]に記載の抗体。
[32] 前記抗体が、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[30]に記載の抗体。
[33] 前記抗体が、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[30]に記載の抗体。
[34] 前記抗体は、
(i)配列番号127のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号128のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号129のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号130のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[1]に記載の抗体。
[35] 前記抗体が、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[34]に記載の抗体。
[36] 前記抗体が、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[34]に記載の抗体。
[37] 前記抗体が、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[34]に記載の抗体。
[38] 前記TRGV9が、γδ T細胞の表面上に存在する、上記[1]~[37]のいずれか一項に記載の抗体。
[39] 前記抗体が、ヒト化抗体である、上記[1]~[38]のいずれか一項に記載の抗体。
[40] 前記抗体が、IgG抗体である、上記[1]~[39]のいずれか一項に記載の抗体。
[41] 前記IgG抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である、上記[40]に記載の抗体。
[42] 前記抗体が、多価である、上記[1]~[41]のいずれか一項に記載の抗体。
[43] 前記抗体が、少なくとも3つの抗原に結合することができる、上記[42]に記載の抗体。
[44] 前記抗体が、少なくとも5つの抗原に結合することができる、上記[42]に記載の抗体。
[45] 上記[1]~[44]のいずれか一項に記載の抗体をコードする、核酸。
[46] 上記[45]に記載の核酸を含む、ベクター。
[47] 上記[45]に記載のベクターを含む、宿主細胞。
[48] 上記[45]に記載のベクターと、そのためのパッケージとを含む、キット。
[49] 上記[1]~[44]のいずれか一項に記載の抗体と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
[50] 上記[49]に記載の医薬組成物を生成する方法であって、前記抗体を薬学的に許容される担体と組み合わせて、前記医薬組成物を得ることを含む、方法。
[51] TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法であって、前記γδ T細胞を、上記[1]~[44]のいずれか一項に記載の抗体と接触させることを含む、方法。
[52] 前記接触させることが、TRGV9を発現する対照γδ T細胞と比較して、CD69、CD25、及び/又はグランザイムB発現の増加をもたらす、上記[51]に記載の方法。
[53] 二重特異性抗体であって、
(a)TRGV9に結合する第1の結合ドメインと、
(b)TRGV9ではない第2の標的に結合する第2の結合ドメインと、を含む、二重特異性抗体。
[54] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[55] 前記第1の結合ドメインが、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[54]に記載の二重特異性抗体。
[56] 前記第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[54]に記載の二重特異性抗体。
[57] 前記第1の結合ドメインが、配列番号7のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[54]に記載の二重特異性抗体。
[58] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号31のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[59] 前記第1の結合ドメインが、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[58]に記載の二重特異性抗体。
[60] 前記第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[58]に記載の二重特異性抗体。
[61] 前記第1の結合ドメインが、配列番号34のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[58]に記載の二重特異性抗体。
[62] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号32のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[63] 前記第1の結合ドメインが、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[62]に記載の二重特異性抗体。
[64] 前記第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[62]に記載の二重特異性抗体。
[65] 前記第1の結合ドメインが、配列番号35のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[62]に記載の二重特異性抗体。
[66] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号33のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[67] 前記第1の結合ドメインが、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[66]に記載の二重特異性抗体。
[68] 前記第1の結合ドメインが、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[66]に記載の二重特異性抗体。
[69] 前記第1の結合ドメインが、配列番号36のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号8のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[66]に記載の二重特異性抗体。
[70] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号76のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号77のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[71] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号61のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号62のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号64のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[72] 前記第1の結合ドメインが、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[70]又は[71]に記載の二重特異性抗体。
[73] 前記第1の結合ドメインが、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[70]又は[71]に記載の二重特異性抗体。
[74] 前記第1の結合ドメインが、配列番号65のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号66のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[70]又は[71]に記載の二重特異性抗体。
[75] 前記第1の結合ドメインが、配列番号67のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[70]又は[71]に記載の二重特異性抗体。
[76] 前記第1の結合ドメインが、配列番号68のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[70]又は[71]に記載の二重特異性抗体。
[77] 前記第1の結合ドメイン、配列番号67のアミノ酸配列を有するVH、及び配列番号68のアミノ酸配列を有するVL、上記[70]又は[71]に記載の二重特異性抗体。
[78] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号89のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号91のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号92のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号93のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号94のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[79] 前記第1の結合ドメインが、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[78]に記載の二重特異性抗体。
[80] 前記第1の結合ドメインが、配列番号96のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[78]に記載の二重特異性抗体。
[81] 前記第1の結合ドメインが、配列番号95のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号96のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[78]に記載の二重特異性抗体。
[82] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号99のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号100のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号102のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[83] 前記第1の結合ドメインが、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[82]に記載の二重特異性抗体。
[84] 前記第1の結合ドメインが、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[82]に記載の二重特異性抗体。
[85] 前記第1の結合ドメインが、配列番号104のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号105のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[82]に記載の二重特異性抗体。
[86] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号108のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号109のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号111のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号112のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[87] 前記第1の結合ドメインが、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[86]に記載の二重特異性抗体。
[88] 前記第1の結合ドメインが、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[86]に記載の二重特異性抗体。
[89] 前記第1の結合ドメインが、配列番号113のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号114のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[86]に記載の二重特異性抗体。
[90] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号117のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号118のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号119のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号120のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号121のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号122のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[91] 前記第1の結合ドメインが、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[90]に記載の二重特異性抗体。
[92] 前記第1の結合ドメインが、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[90]に記載の二重特異性抗体。
[93] 前記第1の結合ドメインが、配列番号123のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号124のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[90]に記載の二重特異性抗体。
[94] 前記第1の結合ドメインが、
(i)配列番号127のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号128のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号129のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号130のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号131のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[53]に記載の二重特異性抗体。
[95] 前記第1の結合ドメインが、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[94]に記載の二重特異性抗体。
[96] 前記第1の結合ドメインが、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[94]に記載の二重特異性抗体。
[97] 前記第1の結合ドメインが、配列番号133のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号134のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[94]に記載の二重特異性抗体。
[98] 前記第2の標的が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原である、上記[53]~[97]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
[99] 前記癌細胞の前記表面上の前記抗原が、腫瘍特異的抗原、腫瘍関連抗原、又は新抗原である、上記[98]に記載の二重特異性抗体。
[100] 前記第2の標的が、CD123である、上記[53]~[99]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
[101] 前記第2の結合ドメインが、
(i)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号10のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVH CDR3を含む、VHと、
(ii)配列番号12のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号13のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び配列番号14のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、VLと、を含む、上記[100]に記載の二重特異性抗体。
[102] 前記第2の結合ドメインが、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHを含む、上記[101]に記載の二重特異性抗体。
[103] 前記第2の結合ドメインが、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLを含む、上記[101]に記載の二重特異性抗体。
[104] 前記第2の結合ドメインが、配列番号15のアミノ酸配列を有するVHと、配列番号16のアミノ酸配列を有するVLとを含む、上記[101]に記載の二重特異性抗体。
[105] 前記TRGV9が、γδ T細胞の表面上に存在する、上記[53]~[104]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
[106] 前記TRGV9が、γδ T細胞の前記表面上に存在し、前記第2の標的が、前記癌細胞の前記表面上に発現された癌抗原である、上記[53]~[104]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
[107] 前記二重特異性抗体が、前記γδ T細胞の前記表面上の前記TRGV9及び前記癌細胞の前記表面上の前記抗原に結合すると、前記癌細胞が死滅する、上記[106]に記載の二重特異性抗体。
[108] 前記第1の結合ドメインが、ヒト化されているか、前記第2の結合ドメインが、ヒト化されているか、又は前記第1の結合ドメイン及び前記第2の結合ドメインの両方が、ヒト化されている、上記[53]~[107]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
[109] 前記二重特異性抗体が、IgG抗体である、上記[53]~[108]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体。
[110] 前記IgG抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である、上記[109]に記載の二重特異性抗体。
[111] 上記[53]~[110]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
[112] TRGV9を発現するγδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法であって、前記γδ T細胞を、上記[53]~[110]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体と接触させることを含み、前記接触させることが、前記γδ T細胞を前記癌細胞に方向付ける、方法。
[113] 細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法であって、前記癌細胞を、上記[53]~[110]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体と接触させることを含み、前記癌細胞を前記医薬組成物と接触させることが、前記癌細胞の成長又は増殖を阻害する、方法。
[114] 前記癌細胞が、前記二重特異性抗体と接触している間、TRGV9を発現するγδ T細胞の存在下にある、上記[113]に記載の方法。
[115] 対象における癌細胞を排除するための方法であって、有効量の上記[53]~[110]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体を前記対象に投与することを含む、方法。
[116] 前記対象が、前記方法を必要としている対象である、上記[115]に記載の方法。
[117] 前記対象が、ヒトである、上記[115]又は[116]に記載の方法。
[118] TRGV9を発現するγδ T細胞を活性化する方法であって、前記γδ T細胞を、上記[53]~[110]のいずれか一項に記載の二重特異性抗体と接触させることを含む、方法。
[119] 単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、前記単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a. 第1の重鎖(HC1)と、
b. 第2の重鎖(HC2)と、
c. 第1の軽鎖(LC1)と、
d. 第2の軽鎖(LC2)と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含む重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含む軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[120] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[119]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[121] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列を含む、上記[120]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[122] 第1の抗原に対する前記結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、上記[119]~[121]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[123] 第2の抗原に対する前記結合部位が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する、上記[119]~[122]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[124] 前記γδ T細胞の前記表面上に存在するTRGV9に対する前記二重特異性抗体の前記結合、及び前記癌細胞の前記表面上に存在する前記癌抗原の前記結合が、前記癌細胞の死滅をもたらす、上記[123]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント。
[125] HC1及びLC1が、ヒト化されている、上記[119]~[124]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント。
[126] HC2及びLC2が、CD123に結合する、上記[119]~[125]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[127] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである、上記[119]~[126]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[128] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプである、上記[119]~[127]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[129] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[119]~[128]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[130] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[129]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[131] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[129]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[132] 前記EC 50 が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混合物で評価される、上記[129]~[131]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[133] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、上記[132]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[134] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、上記[133]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[135] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、上記[134]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[136] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、多価である、上記[119]~[135]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[137] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも3つの抗原に結合することができる、上記[136]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[138] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも5つの抗原に結合することができる、上記[136]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[139] 単離されたγδ 細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、前記単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
HC1及びLC1は、γδ T細胞上の第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[140] T細胞受容体ガンマ鎖に特異的に結合することができる第1の手段と、T細胞受容体ガンマ鎖ではない標的分子に特異的に結合することができる第2の手段と、を含む、二重特異性抗体。
[141] 2つ以上の標的分子に特異的に結合することができる分子を作製するためのプロセスであって、前記分子が、T細胞受容体ガンマ鎖に結合することができるオリゴペプチド又はポリペプチドを得る機能を果たす工程と、標的に結合することができるオリゴペプチド又はポリペプチドを得る機能を果たすための工程と、T細胞受容体ガンマ鎖及び標的分子に特異的に結合することができる分子を提供する機能を果たす工程と、を含む、プロセス。
[142] 標的に結合することができるオリゴペプチド又はポリペプチドを得る機能を果たすための前記工程が、n回繰り返され、T細胞受容体ガンマ鎖及びn個の標的分子に特異的に結合することができる分子を提供する機能を果たすためのn個の工程を更に含み、nは、少なくとも2である、上記[141]に記載のプロセス。
[143] 単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、Vγ9に特異的に結合する第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2が、それぞれ、配列番号9、配列番号10、及び配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、LC2が、それぞれ、配列番号12、配列番号13、及び配列番号14のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、CD123に特異的に結合する第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[144] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[143]に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[145] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列を含む、上記[144]に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[146] HC2が、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[143]~[145]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[147] HC2が、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配列を含む、上記[146]に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[148] 前記TRGV9が、γδ T細胞の表面上にある、上記[143]~[147]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[149] 前記CD123が、腫瘍細胞又はCD34+幹細胞の表面上にある、上記[145]~[148]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[150] 前記γδ T細胞の前記表面上に存在するTRGV9に対する前記二重特異性抗体の前記結合、及び前記癌細胞の前記表面上の前記CD123の前記結合が、前記癌細胞の死滅をもたらす、上記[143]~[149]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[151] HC1及びLC1が、ヒト化されている、上記[143]~[150]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[152] HC2及びLC2が、ヒト化されている、上記[143]~[151]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[153] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである、上記[143]~[152]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[154] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプである、上記[143]~[153]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[155] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[143]~[154]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[156] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[155]に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[157] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[155]に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[158] 前記EC 50 が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混合物で評価される、上記[155]~[157]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[159] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、上記[158]に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[160] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、上記[159]に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[161] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、上記[160]に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[162] 上記[143]~[161]のいずれか一項に記載の単離された抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを作製する方法であって、前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを生成する条件下で、前記抗TRGV9/抗CD123二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする核酸を含む細胞を培養することと、前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを回収することと、を含む、方法。
[163] 単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラグメントであって、前記単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラグメントが、第1の抗原に対する結合部位と、第2の抗原に対する結合部位とを含み、前記第1の抗原に対する前記結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9エピトープに結合し、前記第2の抗原に対する前記結合部位が、標的細胞の表面上の前記第2の抗原のエピトープに結合し、前記γδ T細胞上の前記TRGV9エピトープの前記結合及び前記標的細胞上の前記第2の抗原エピトープの前記結合が、前記標的細胞の死滅をもたらす、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原エピトープ結合フラグメント。
[164] 単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、前記単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原エピトープに対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[165] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[164]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[166] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列を含む、上記[165]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[167] HC1及びLC1が、ヒト化されている、上記[164]~[166]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又は抗原結合フラグメント。
[168] HC2及びLC2が、CD123エピトープに結合する、上記[164]~[167]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[169] HC2が、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[168]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[170] HC2が、配列番号15のアミノ酸配列を含み、LC2が、配列番号16のアミノ酸配列を含む、上記[169]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[171] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである、上記[163]~[170]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[172] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプである、上記[163]~[171]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[173] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[163]~[172]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[174] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[173]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[175] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[174]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[176] 前記EC 50 が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混合物で評価される、上記[173]~[175]のいずれか一項に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[177] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、上記[176]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[178] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、上記[177]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[179] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、上記[178]に記載の単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[180] 単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、前記単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、第1の抗原エピトープに対する結合部位と、第2の抗原エピトープに対する結合部位とを含み、前記第1の抗原エピトープに対する前記結合部位が、γδ T細胞上の第1の抗原に結合し、前記第2の抗原エピトープに対する前記結合部位が、標的細胞の表面上の前記第2の抗原のエピトープに結合し、前記γδ T細胞上の前記第1の抗原エピトープの前記結合及び前記標的細胞上の前記第2の抗原エピトープの前記結合が、前記標的細胞の死滅をもたらす、単離されたγδ T細胞二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメント。
[181] TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントをコードする単離核酸であって、前記単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離核酸。
[182] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[181]に記載の単離核酸。
[183] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列を含む、上記[182]に記載の単離核酸。
[184] 第1の抗原に対する前記結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、上記[181]~[183]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[185] 第2の抗原に対する前記結合部位が、癌細胞の表面上に存在する癌抗原に結合する、上記[181]~[184]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[186] 前記γδ T細胞の前記表面上に存在するTRGV9に対する前記二重特異性抗体の前記結合、及び前記癌細胞の前記表面上に存在する前記癌抗原の前記結合が、前記癌細胞の死滅をもたらす、上記[185]に記載の単離核酸。
[187] HC1及びLC1が、ヒト化されている、上記[181]~[186]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[188] HC2及びLC2が、CD123に結合する、上記[181]~[187]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[189] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである、上記[181]~[188]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[190] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG4アイソタイプである、上記[181]~[189]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[191] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約500pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[181]~[190]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[192] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約300pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[191]に記載の単離核酸。
[193] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、約160pM未満のEC 50 でインビトロにおいて癌細胞のγδ T細胞依存性細胞傷害を誘導する、上記[191]に記載の単離核酸。
[194] 前記EC 50 が、γδ Tエフェクター細胞及びKasumi3 AML標的細胞の混合物で評価される、上記[191]~[193]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[195] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.01:1~約5:1である、上記[194]に記載の単離核酸。
[196] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約0.1:1~約2:1である、上記[195]に記載の単離核酸。
[197] 前記エフェクター細胞対標的細胞の比が、約1:1である、上記[196]に記載の単離核酸。
[198] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、多価である、上記[181]~197]のいずれか一項に記載の単離核酸。
[199] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも3つの抗原に結合することができる、上記[198]に記載の単離核酸。
[200] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、少なくとも5つの抗原に結合することができる、上記[198]に記載の単離核酸。
[201] 上記[181]~[200]のいずれか一項に記載の単離核酸を含む、ベクター。
[202] 上記[201]に記載のベクターを含む、宿主細胞。
[203] 上記[201]に記載のベクターと、そのためのパッケージとを含む、キット。
[204] 単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
a.HC1と、
b.HC2と、
c.LC1と、
d.LC2と、を含み、
HC1が、LC1に関連し、HC2が、LC2に関連し、
(A)HC1が、
i.それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号3、
ii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号31、
iii. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号32、若しくは
iv. それぞれ、配列番号1、配列番号2、及び配列番号33のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号4、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(B)HC1が、それぞれ、配列番号1、配列番号76、及び配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号77、配列番号5、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(C)HC1が、それぞれ、配列番号60、配列番号61、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号63、配列番号64、及び配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(D)HC1が、それぞれ、配列番号89、配列番号90、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号92、配列番号93、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(E)HC1が、それぞれ、配列番号98、配列番号99、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号101、配列番号102、及び配列番号103のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(F)HC1が、それぞれ、配列番号107、配列番号108、及び配列番号109のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号110、配列番号111、及び配列番号112のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、
(G)HC1が、それぞれ、配列番号117、配列番号118、及び配列番号119のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号120、配列番号121、及び配列番号122のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成するか、又は
(H)HC1が、それぞれ、配列番号127、配列番号128、及び配列番号129のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、並びにHCDR3を含み、
LC1が、それぞれ、配列番号130、配列番号131、及び配列番号132のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、並びにLCDR3を含んで、第1の抗原に対する結合部位を形成し、
HC2及びLC2が、第2の抗原に対する結合部位を形成する、単離されたTRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと、
薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
[205] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[204]に記載の医薬組成物。
[206] (A)HC1が、配列番号7、配列番号34、配列番号35、若しくは配列番号36のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号8のアミノ酸配列を含むか、
(B)HC1が、配列番号65のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号66のアミノ酸配列を含むか、
(C)HC1が、配列番号67のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号68のアミノ酸配列を含むか、
(D)HC1が、配列番号95のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号96のアミノ酸配列を含むか、
(E)HC1が、配列番号104のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号105のアミノ酸配列を含むか、
(F)HC1が、配列番号113のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号114のアミノ酸配列を含むか、
(G)HC1が、配列番号123のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号124のアミノ酸配列を含むか、又は
(H)HC1が、配列番号133のアミノ酸配列を含み、LC1が、配列番号134のアミノ酸配列を含む、上記[205]に記載の医薬組成物。
[207] 第1の抗原に対する前記結合部位が、γδ T細胞上のTRGV9に結合する、上記[204]~[206]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[208] 第2の抗原に対する前記結合部位が、癌細胞の前記表面上に存在する癌抗原に結合する、上記[204]~[207]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[209] 前記γδ T細胞の前記表面上に存在するTRGV9に対する前記二重特異性抗体の前記結合、及び前記癌細胞の前記表面上に存在する前記癌抗原の前記結合が、前記癌細胞の死滅をもたらす、上記[208]に記載の医薬組成物。
[210] HC1及びLC1が、ヒト化されている、上記[204]~[209]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[211] HC2及びLC2が、CD123に結合する、上記[204]~[210]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[212] 前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4アイソタイプである、上記[204]~[211]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[213] Vγ9発現γδ T細胞を癌細胞に方向付ける方法であって、前記方法が、Vγ9発現γδ T細胞を、上記[204]~[212]のいずれか一項に記載の医薬組成物と接触させることを含み、前記Vγ9発現γδ T細胞を前記医薬組成物と接触させることが、前記Vγ9発現γδ T細胞を癌細胞に方向付ける、方法。
[214] 細胞表面上で癌抗原を発現する癌細胞の成長又は増殖を阻害する方法であって、前記癌細胞を、上記[204]~[212]のいずれか一項に記載の医薬組成物と接触させることを含み、前記癌細胞を前記医薬組成物と接触させることが、前記癌細胞の成長又は増殖を阻害する、方法。
[215] 前記癌細胞が、抗TRGV9二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントと接触している間、Vγ9発現γδ T細胞の存在下にある、上記[214]に記載の方法。
[216] 癌の治療を必要とする対象においてそれを行うための方法であって、前記方法が、
a.癌治療を必要とする対象を特定することと、
b.上記[204]~[212]のいずれか一項に記載の医薬組成物を、それを必要とする前記対象に投与することと、を含み、
前記医薬組成物を、それを必要とする前記対象に投与することが、前記対象における前記癌を治療する、方法。
[217] Vγ9発現γδ T細胞を活性化する方法であって、前記方法が、前記Vγ9発現γδ T細胞を、上記[204]~[212]のいずれか一項に記載の医薬組成物と接触させることを含み、前記Vγ9発現γδ T細胞を前記医薬組成物と接触させることが、対照Vγ9発現γδ T細胞と比較して、CD69、CD25、及び/又はグランザイムB発現の増加をもたらす、方法。
[218] 上記[204]~[212]のいずれか一項に記載の医薬組成物を生成する方法であって、前記二重特異性抗体又はその抗原結合フラグメントを、薬学的に許容可能な担体と組み合わせて、前記医薬組成物を得ることを含む、方法。
【外国語明細書】