(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170420
(43)【公開日】2024-12-10
(54)【発明の名称】動的ネットワーク能力構成
(51)【国際特許分類】
H04W 76/18 20180101AFI20241203BHJP
【FI】
H04W76/18
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024133158
(22)【出願日】2024-08-08
(62)【分割の表示】P 2021555288の分割
【原出願日】2020-03-13
(31)【優先権主張番号】62/931,376
(32)【優先日】2019-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/817,811
(32)【優先日】2019-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホンクン
(72)【発明者】
【氏名】スターシニック,マイケル,エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ディ ジローラモ,ロッコ
(72)【発明者】
【氏名】ムラディン,カタリーナ,ミハエラ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ズオ
(72)【発明者】
【氏名】シード,デイル,エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】ニングルク,ジワン,エル.
(72)【発明者】
【氏名】リ,クァン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】サービスベースネットワークにおいて所望のネットワーク能力を構成する方法および装置を提供する。
【解決手段】方法は、UEが、ネットワークスライスを用いて実施されるべき、スライス登録を含む要求された操作を示す第1メッセージをネットワーク機能(アクセス・モビリティ管理機能(AMF))に送信することと、ネットワークスライスに登録されたUEが最大数に到達したために操作が拒否されたことを示す拒否コードを含む応答をネットワーク機能から受信することと、を含む。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ネットワーク機能を実装し、かつプロセッサおよびメモリを備えた装置であって、
前記メモリは命令を記憶し、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記装
置に、
前記第1ネットワーク機能によって、ユーザ端末から第1メッセージを受信することで
あって、前記第1メッセージは、ネットワークスライスを用いて実施されるべき要求され
た操作を示す、受信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、第2ネットワーク機能に第2メッセージを送信す
ることであって、前記第2メッセージは、前記操作に関連する閾値が満たされたかどうか
の判断に対する要求を示す、送信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、前記第2ネットワーク機能から、閾値が満たされ
たかどうかの前記判断を示す第1応答を受信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、前記ユーザ端末に、前記操作が許可されるかどう
かのインジケーションを含む第2応答を送信することと、
を含む操作を実施させる、装置。
【請求項2】
前記操作は、スライス登録、またはプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit
:PDU)セッション確立、の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1ネットワーク機能は、アクセス・モビリティ管理機能(Access and Mobilit
y management Function:AMF)を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第2ネットワーク機能は、ネットワーク能力管理機能(Network Capability Man
agement Function:NCMF)を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記閾値は、前記ネットワークスライスに登録することができるユーザ端末の最大数、
または前記ネットワークスライスを用いて確立できるPDUセッションの最大数、の少な
くとも一方に関連付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記操作は、スライス登録を含み、前記第2応答は、前記ネットワークスライスに登録
されたUEが前記最大数に到達したために前記操作が拒否されたことのインジケーション
を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記操作は、PDUセッション確立を含み、前記第2応答は、前記ネットワークスライ
スにおけるPDUセッションが前記最大数に到達したために前記操作が拒否されたことの
インジケーションを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第2応答は、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信す
るまで前記ユーザ端末が待機すべき時間量のインジケーションを含む、請求項6または7
のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記命令は、さらに、前記装置に、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメ
ッセージを前記UEが送信してもよいことのインジケーションを含む非アクセス層(Non
Access Stratum:NAS)メッセージを前記UEへ送信させる、請求項6または7の
いずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
プロセッサおよびメモリを備えたユーザ端末(User Equipment:UE)であって、前
記メモリは命令を記憶し、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記UE
に、
ネットワーク機能に、ネットワークスライスを用いて実施されるべき要求された操作を
示す第1メッセージを送信することであって、前記操作は、スライス登録、またはプロト
コルデータユニット(PDU)セッション確立、の一方を含む、送信することと、
前記ネットワーク機能から、前記ネットワークスライスに登録されたUEが最大数に到
達したために前記操作が拒否されたことのインジケーション、または前記ネットワークス
ライスにおけるPDUセッションが最大数に到達したために前記操作が拒否されたことの
インジケーション、の一方を含む応答を受信することと、
を含む操作を実施させる、ユーザ端末。
【請求項11】
前記ネットワーク機能は、アクセス・モビリティ管理機能(AMF)を含む、請求項1
0に記載のユーザ端末。
【請求項12】
前記応答は、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信するま
で前記ユーザ端末が待機すべき時間量のインジケーションをさらに含む、請求項10に記
載のユーザ端末。
【請求項13】
前記命令は、さらに、前記UEに、前記時間量の満了後に、実施されるべき前記操作に
対する要求を示す別のメッセージを送信させる、請求項12に記載のユーザ端末。
【請求項14】
前記命令は、さらに、前記UEに、前記応答に基づいて、前記スライス登録を停止させ
る、請求項10に記載のユーザ端末。
【請求項15】
前記命令は、さらに、前記UEに、前記応答に基づいて、前記PDUセッションを停止
させ、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信させる、請求項
10に記載のユーザ端末。
【請求項16】
前記命令は、さらに、前記UEに、
前記ネットワーク機能から、前記操作が再度要求されてよいことのインジケーションを
含む非アクセス層(NAS)メッセージを受信させ、
前記NASメッセージに応じて、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッ
セージを送信させる、
請求項10に記載のユーザ端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月13日に出願の米国特許出願番号第62/817,811号
および2019年11月6日に出願の米国特許出願番号第62/931,376号の優先
権の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:
3GPP)は、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、およびサービス能力(
符復号化、セキュリティ、およびサービス品質に作用するものを含む)を含む、セルラー
電気通信ネットワーク技術向けに、技術的規格を策定している。最近の無線アクセス技術
(Radio Access Technology:RAT)規格は、WCDMA(登録商標)(一般に、3
Gと称される)、LTE(一般に、4Gと称される)、およびLTE-アドバンスト規格
を含む。3GPPは、「5G」とも称される、新無線(New Radio:NR)と呼ばれる次
世代セルラー技術の標準化への取り組みを開始している。
【0003】
5Gコアネットワーク(5G Core Network:5GC)は、ネットワークスライシング
および仮想化ネットワーク機能(Network Function:NF)の構想に基づくサービスベ
ースアーキテクチャ(Service Based Architecture:SBA)を含む。例えば、アクセ
ス・モビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function:AMF)、
セッション管理機能(Session Management Function:SMF)、およびポリシー制御
機能(Policy Control Function:PCF)などの様々なネットワーク機能は、サービ
スベースインターフェースを介して様々なネットワーク機能サービスを提供する。これは
、サービスコンシューマがサービスプロバイダと通信するのに同じメッセージおよび同じ
手順を使用できることを意味する。例えば、任意のNFが、AMFによって提供されるイ
ベントエクスポージャサービスと同じイベントをサブスクライブできる。他方では、非I
Pデータ配信(Non-Ip Data Delivery:NIDD)、バックグラウンドデータ伝送(Ba
ckground Data Transfer:BDT)、および電力節約モード(Power Saving Mode:
PSM)などの種々のネットワーク能力が、NFサービスのセットを通して実装できる。
現在のSBAフレームワークのもとで、UEはネットワークスライスを識別する要求ネッ
トワークスライス選択支援情報(Network Slice Selection Assistance Information
:NSSAI)を示すことによって、ネットワークを構成、およびネットワークにアクセ
スできる。UEが所望のネットワーク能力を直接示す方法はない。
【発明の概要】
【0004】
5GCの現在のSBAフレームワークのもとで、UEはネットワークスライスを識別す
る要求NSSAIを示すことによって、ネットワークを構成、およびネットワークにアク
セスできるが、UEが所望のネットワーク能力を直接示す方法はない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
サービスベースネットワークにおいて所望のネットワーク能力を構成するための方法お
よび装置を本明細書にて開示する。
【0006】
一態様において、ネットワーク能力層を含む新しいフレームワークについて記載する。
UEおよびASは、それらのアプリケーションをサポートするために、ネットワーク能力
(例えば、バックグラウンドデータ伝送、非IPデータ配信)を動的に要求することがで
きる。一実装形態では、UEおよびASは、要求したネットワーク能力をどのネットワー
クスライスがサポートしているか、またはサービスを提供するネットワークスライスが要
求したネットワーク能力をサポートしているかどうかを認識しなくてもよい、またはそれ
らに配慮しなくてもよい場合がある。コアネットワークエンティティが、全ての要求され
たネットワーク能力をサポートするネットワークスライスを決定または構成してよい。
【0007】
別の態様において、その所望のネットワーク能力を構成するために、UEがネットワー
ク能力ベース登録を開始する方法について記載する。
【0008】
さらに別の態様では、UEが既にネットワークに登録されており、かつそれらのネット
ワーク能力を動的に再構成する必要がある場合に、UEがネットワーク能力ベース登録更
新を開始する方法について記載する。
【0009】
さらに別の態様では、NFまたはアプリケーションサーバがUE向けのネットワークス
ライスのネットワーク能力の更新を開始することを可能にするネットワーク能力ベースU
E構成更新の方法について記載する。
【0010】
ユーザプレーン機能(User Plane Function:UPF)とのインターフェースおよび
UPFによって提供されるサービスを含む拡張サービスベースアーキテクチャについても
また記載する。
【0011】
ネットワークがネットワークスライスのネットワーク能力プロファイル(Network Cap
ability Profile:NCP)と呼ばれるネットワーク能力情報をUEに配信し得るメカニ
ズム。
【0012】
UEの要求したネットワーク能力に基づいて相当するネットワーク能力プロファイルを
有する代替ネットワークスライスについて、ネットワークがUEに通知し得る方法。その
所望のネットワーク能力を構成するために、UEがネットワーク能力ベース登録を開始す
るメカニズム。
【0013】
基本的なUE登録手順中にそれらの対応するNCPを含む許可NSSAIのセットをU
Eが受信することができるメカニズム。受信したNCPによって示される能力がUEのア
プリケーションにとって充分でない場合、UEは、コアネットワークから受信した許可S
-NSSAIのNCPリストに基づいて代替ネットワークスライスを要求できる場合があ
る。
【0014】
UEポリシー更新手順中にUEポリシーの一部としてネットワークスライスのNCPが
UEに配信されるメカニズム。
【0015】
コアネットワークが、PDUセッション確立手順中にネットワークスライスごとに最大
数のPDUセッションを施行し、かつ最大限度に到達した後に受信される要求を処理する
メカニズム。
【0016】
コアネットワークがネットワークスライスごとのPDUセッションの数の最大限度を処
理するメカニズム。このメカニズムでは、再試行前にUEが待機することができるように
、NASメッセージを介してネットワークスライスがその最大限度に到達したことをネッ
トワークがUEに周期的に通知する。
【0017】
コアネットワークが、ネットワークスライスごとに最大数のUE登録を施行し、かつ最
大限度に到達した後に受信される登録要求を処理するメカニズム。
【0018】
本概要は、下記にさらに記載される発明を実施するための形態を簡略化した形式で、概
念の選択を紹介するために提示される。本概要は、請求される主題の主要な特徴または実
質的な特徴を特定することも、請求される主題の範囲を限定するために使用されることも
意図していない。さらに、請求される主題は、本開示のいずれかの部分に記載される、い
ずれかのまたは全ての不利点を解決するといった制限にも限定されない。
【0019】
より詳細な理解は、添付図面と併せて、例として挙げられる以下の説明から得られるで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1B】
図1Bは、例えば、無線伝送/受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)などの、無線通信向けに構成された例示的装置またはデバイスのブロック図である。
【
図1C】
図1Cは、例示的無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)およびコアネットワークのシステム図である。
【
図1D】
図1Dは、別の例示的RANおよびコアネットワークのシステム図である。
【
図1E】
図1Eは、別の例示的RANおよびコアネットワークのシステム図である。
【
図1F】
図1Fは、別の例示的RANおよびコアネットワークのシステム図である。
【
図1G】
図1Gは、ノード、エンティティ、デバイスまたは通信システムの他の装置がその中で具現化される可能性がある例示的コンピューティングシステムのブロック図である。
【
図2A】
図2Aは、制御プレーンとのサービスベースインターフェースを有する非ローミング5G参照アーキテクチャを示す図である。
【
図2B】
図2Bは、参照点の描写を含む非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す図である。
【
図3】
図3は、ネットワーク機能、NFサービスおよびNFサービス操作の例を示す図である。
【
図4】
図4は、「要求-応答」NFサービスの例を示す図である。
【
図5】
図5は、「サブスクライバ-通知」NFサービスの例を示す図である。
【
図6】
図6は、ネットワーク能力構成ユースケースを示す図である。
【
図7】
図7は、ネットワーク能力層を含む例示的ネットワークアーキテクチャを示す図である。
【
図8】
図8は、ネットワーク能力ベース登録の方法を示す図である。
【
図9】
図9は、ネットワーク能力ベース登録更新の方法を示す図である。
【
図10】
図10は、ネットワーク能力ベースUE構成更新の方法を示す図である。
【
図11】
図11は、UPFおよびNupfインターフェースを含む拡張されたサービスベースアーキテクチャの例を示す図である。
【
図12】
図12は、通信ネットワークのネットワーク能力を構成するための例示的グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)を示す図である。
【
図13】
図13は、要求NSSAIのネットワーク能力プロファイルを用いる登録手順の方法を示す図である。
【
図14】
図14は、UEポリシーの一部として、UEにネットワーク能力プロファイルを配信する方法を示す図である。
【
図15】
図15は、ネットワークスライスでのPDUセッションの最大数をネットワークが処理する方法を示す図である。
【
図16】
図16は、NAS通知を使用して、ネットワークスライスでのPDUセッションの最大数を処理する方法を示す図である。
【
図17】
図17は、ネットワークスライスにおけるUE限度の最大数を処理する手順を示す図である。
【
図18】
図18は、UEがネットワークからNCPを受信し、かつUEがNCPを承認するか、または新しいNCPを要求することができることを示す例示的グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に掲げるものは、後述の説明に出現する可能性のある頭字語のリストである。特に
指示がない限り、本明細書で使用される頭字語は、以下に列挙されている対応する用語を
指す。
5GC:5G Core(5Gコア)
AF:Application Function(アプリケーション機能)
AMF:Access and Mobility Management Function(アクセス・モビリティ管理機能)
AS:Application Server(アプリケーションサーバ)
CN:Core Network(コアネットワーク)
CP:Control Plane(制御プレーン)
DL:Downlink(下りリンク)
DNN:Data Network Name(データネットワーク名)
EPC:Evolved Packet Core(発展型パケットコア)
GUTI:Globally Unique Temporary Identifier(グローバル一意一時識別子)
LTE:Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)
MBMS:Multimedia Broadcast/Multicast Service(マルチメディアブロードキャスト/
マルチキャストサービス)
MME:Mobility Management Entity(モビリティ管理エンティティ)
NAS:Non Access Stratum(非アクセス層)
NCMF:Network Capability Management Function(ネットワーク能力管理機能)
NCP:Network Capability Profile(ネットワーク能力プロファイル)
NEF:Network Exposure Function(ネットワークエクスポージャ機能)
NF:Network Function(ネットワーク機能)
NIDD:Non-IP Data Delivery(非IPデータ配信)
NRF:NF Repository Function(NFリポジトリ機能)
NSSAI:Network Slice Selection Assistance Information(ネットワークスライス
選択支援情報)
NSSF:Network Slice Selection Function(ネットワークスライス選択機能)
NSI:Network Slice Instance(ネットワークスライスインスタンス)
PCF:Policy Control Function(ポリシー制御機能)
PDU:Protocol Data Unit(プロトコルデータユニット)
PSM:Power Saving Mode(電力節約モード)
QoS:Quality of Service(サービス品質)
RAN:Radio Access Network(無線アクセスネットワーク)
PLMN:Public Land Mobile Network(公衆陸上移動網)
SBA:Service Based Architecture(サービスベースアーキテクチャ)
SCS:Service Capability Server(サービス能力サーバ)
SD:Slice Differentiator(スライス識別情報)
SM:Session Management(セッション管理)
SMF:Session Management Function(セッション管理機能)
SMSF:Short Message Service (SMS) Function(ショートメッセージサービス(Shor
t Message Service:SMS)機能)
S-NSSAI:Single Network Slice Selection Assistance Information(単一ネット
ワークスライス選択支援情報)
SST:Slice/Service Type(スライス/サービスタイプ)
SUPI:SUbscription Permanent Identifier(サブスクリプション常設識別子)
UDM/UDR:Unified Data Management/ Unified Data Repository(統合データ管理/
統合データリポジトリ)
UE:User Equipment(ユーザ端末)
UL:Uplink(上りリンク)
UPF:User Plane Function(ユーザプレーン機能)
【0022】
以下の用語は下記のものを意味する場合がある。
【0023】
「コアネットワーク」は、電気通信ネットワークの中心、またはコア、一部を指し、無
線アクセスネットワークによって相互接続している顧客に非常に多くの通信サービスを提
供する。コアネットワークは、典型的には、コアネットワークの機能を実施するいくつか
のエンティティを含む。本明細書で使用する場合、用語「コアネットワークエンティティ
」は、例えば、本明細書に記載のようなAMF、UDR/UDSF、UDM/UDR、N
RF、NEF、PCF、NF、SMF、AUSF、NSSFなどのコアネットワークの機
能を実施する任意のエンティティを指す。そのようなコアネットワークエンティティは、
図1Bまたは
図1Gに例示されているようなワイヤレスおよび/またはネットワーク通信
またはコンピュータシステム用に構成された装置のメモリに記憶され、かつ該装置のプロ
セッサで実行するソフトウェアの形態(すなわち、コンピュータ実行可能命令)で実装さ
れる論理エンティティであってもよいことが理解される。
【0024】
「ネットワーク機能(NF)」は、定義済みの機能的動作、および定義済みのインター
フェースを有するネットワーク内の処理機能を指す。NFは、専用ハードウェア上のネッ
トワーク要素として、または専用ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスと
して、あるいは、例えばクラウドインフラストラクチャなどの適切なプラットフォーム上
でインスタンス化された仮想化機能として実装できる。
【0025】
「ネットワーク機能インスタンス」は、NFの識別可能なインスタンスを指す。
【0026】
「ネットワーク機能(NF)サービス」は、サービスベースインターフェースを通して
NF(「NFサービスプロデューサ」)によって別の権限を与えられたNF(「NFサー
ビスコンシューマ」)にエクスポーズされる能力の1つのタイプである場合がある。ネッ
トワーク機能は、1つまたは複数のNFサービスをエクスポーズすることがある。例えば
、5GのAMFは、Namf_EventExposureサービスを提供し、これにより、ある特定のモビ
リティ管理関連イベントをサブスクライブするNFにAMFが通知を送信することが可能
になる。
【0027】
「NFサービスインスタンス」は、NFサービスの識別可能なインスタンスを指す。
【0028】
「ネットワーク能力」は、コアネットワークが実装し、かつそのユーザ(例えば、UE
またはアプリケーションサーバ)に提供するトランスポートネットワーク特性を含む。ネ
ットワーク能力の例としては、バックグラウンドデータ伝送およびイベント監視が挙げら
れる。ネットワーク能力は、1つまたは複数のNFの1つまたはモードNFサービスを通
して可能になる。
【0029】
「ネットワークスライス」は、特定のネットワーク能力およびネットワーク特性を提供
する論理ネットワークである。
【0030】
「ネットワークスライスインスタンス」は、展開済みネットワークスライスを形成する
、NFインスタンスのセットおよび必要とされるリソース(例えば、コンピューティング
、記憶領域およびネットワーキングリソース)を含む。
【0031】
「ネットワーク能力プロファイル」は、NCMFによって保持されるネットワークスラ
イスごとの情報プロファイルであり、ネットワークスライスによってサポートされている
ネットワーク能力を示す。
【0032】
「ネットワーク能力管理機能」は、UE/ASに所望のネットワーク能力のセットを提
供するようにネットワークスライスを構成するNFである。NCMFは、OAMシステム
の一部である場合がある。
【0033】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、無線アクセス、コアトランス
ポートネットワーク、およびサービス能力(符復号化、セキュリティ、およびサービス品
質に作用するものを含む)を含む、セルラー電気通信ネットワーク技術向けに、技術的規
格を策定している。最近の無線アクセス技術(RAT)規格は、WCDMA(一般に、3
Gと称される)、LTE(一般に、4Gと称される)、およびLTE-アドバンスト規格
を含む。3GPPは、「5G」とも称される、新無線(NR)と呼ばれる、次世代セルラ
ー技術の標準化への取り組みを開始している。3GPP NR規格開発は、次世代無線ア
クセス技術(新しいRAT)の規定を含むことが想定され、これは、6GHzを下回る新
規のフレキシブルな無線アクセスのプロビジョンと、6GHzを上回る新規のウルトラモ
バイルブロードバンド無線アクセスのプロビジョンとを含むことが想定されている。フレ
キシブルな無線アクセスは、6GHzを下回る新しい周波数帯域における新しい非後方互
換性無線アクセスで構成されることが想定され、また同じ周波数帯でまとめて多重化され
て、多様な要件を伴う3GPP NRユースケースの広範なセットに対処することができ
る異なる動作モードを含むことが予期される。ウルトラモバイルブロードバンドは、例え
ば、屋内用途およびホットスポット向けのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機
会を提供する、センチ波およびミリ波の周波数帯域を含むことが想定されている。ウルト
ラモバイルブロードバンドは、6GHzを下回るフレキシブル無線アクセスと、特に、セ
ンチ波およびミリ波特有設計最適化を伴って、共通設計フレームワークを共有することが
想定されている。
【0034】
3GPPは、データレート、遅延、およびモビリティに対する様々なユーザ体験要件と
なる、新無線(New Radio:NR)でサポートすることが予測される種々のユースケース
を特定している。ユースケースの、概略のカテゴリとしては、高度化モバイルブロードバ
ンド(例えば、高密度エリアにおけるブロードバンドアクセス、屋内超高ブロードバンド
アクセス、群集の中のブロードバンドアクセス、あらゆる場所における50+Mbps、
超低コストブロードバンドアクセス、車両内のモバイルブロードバンド)、クリティカル
通信、大規模マシンタイプ通信、ネットワーク操作(例えば、ネットワークスライシング
、ルーティング、移行および網間接続、エネルギー節約)、ならびに高度化ビークルツー
エブリシング(Enhanced Vehicle-To-Everything:eV2X)通信が挙げられる。これ
らのカテゴリにおける具体的サービスおよびアプリケーションは、例えば、いくつか例を
挙げると、監視およびセンサネットワーク、デバイス遠隔制御、双方向遠隔制御、パーソ
ナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウドベースのオフィ
ス、緊急対応者コネクティビティ、自動車eコール、災害警告、リアルタイムゲーム、多
人数ビデオコール、自律運転、拡張現実、触知インターネット、および仮想現実を含む。
これらのユースケースの全ておよび他のものが、本明細書で検討される。
【0035】
図1Aは、本明細書で説明および請求される方法および装置がその中で具現化される場
合がある例示的通信システム100の一実施形態を図示する。示すように、例示的通信シ
ステム100は、無線伝送/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、
および/または102d(概して、または集合的に、WTRU102と呼ばれることもあ
る)と、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/10
4b/105bと、コアネットワーク106/107/109と、公衆交換電話ネットワ
ーク(Public Switched Telephone Network:PSTN)108と、インターネット1
10と、その他のネットワーク112とを含む場合があるが、開示される実施形態は、任
意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素が考えられ
ることを理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102d、102eは
それぞれ、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプの装置
またはデバイスであってよい。各WTRU102a、102b、102c、102d、1
02eは、ハンドヘルド無線通信装置として
図1Aから1Gに描写されるが、5G無線通
信で考えられる様々なユースケースで、各WTRUは、一例にすぎないが、ユーザ端末(
UE)、移動局、固定またはモバイルサブスクライバユニット、ポケットベル、セルラー
電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、ラッ
プトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュ
ータ、無線センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類などのウェ
アラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドローン、例えば
、車、トラック、電車、または飛行機の乗物などを含む、無線信号を伝送および/または
受信するように構成されている任意のタイプの装置またはデバイスを備えている、または
それらで具現化される場合があることを理解されよう。
【0036】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでよい。基地
局114aは、WTRU102a、102b、102cのうちの少なくとも1つと無線で
インターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット1
10、および/またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワ
ークへのアクセスを促進するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。
基地局114bは、RRH(遠隔無線ヘッド)118a、118bおよび/またはTRP
(送受信ポイント)119a、119bのうちの少なくとも1つと有線および/または無
線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネッ
ト110および/またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネット
ワークへのアクセスを促進するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい
。RRH118a、118bは、WTRU102cのうちの少なくとも1つと無線でイン
ターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110
、および/またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワーク
へのアクセスを促進するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。TR
P119a、119bは、WTRU102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフ
ェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、およ
び/またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのア
クセスを促進するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。一例として
、基地局114a、114bは、送受信機基地局(Base Transceiver Station:BTS
)、Node-B、eNode B、ホームNode B、ホームeNode B、サイ
トコントローラ、アクセスポイント(Access Point:AP)、無線ルータなどであって
もよい。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として描写されているが、基地
局114a、114bは、任意の数の相互接続される基地局および/またはネットワーク
要素を含む場合があることを理解されよう。
【0037】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部である場合があり、それらR
ANはまた、基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネット
ワークコントローラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノードなどの、他の
基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)をも含んでよい。基地局114bは
、RAN103b/104b/105bの一部である場合があり、それらRANはまた、
基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノード
などの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)をも含んでよい。基地
局114aは、セルと呼ばれることもある特定の地理的領域(図示せず)内で無線信号を
伝送および/または受信するように構成されてよい。基地局114bは、セルと呼ばれる
こともある特定の地理的領域(図示せず)内で有線および/または無線信号を伝送および
/または受信するように構成されてよい。セルは、セルセクタにさらに分割されてよい。
例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてよい。した
がって、一実施形態において、基地局114aは、例えば、セルのセクタごとに1つの、
3つの送受信機を備える場合がある。一実施形態において、基地局114aは、多入力多
出力(Multiple-Input Multiple Output:MIMO)技術を採用する場合があり、した
がって、セルのセクタごとに複数の送受信機を利用することがある。
【0038】
基地局114aは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、高周波(Radio Frequency
:RF)、マイクロ波、赤外線(Infrared:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)、可
視光、センチ波、ミリ波など)であることがあるエアインターフェース115/116/
117を通してWTRU102a、102b、102cのうちの1つまたは複数と通信す
る場合がある。エアインターフェース115/116/117は、任意の好適な無線アク
セス技術(RAT)を使用して確立されてよい。
【0039】
基地局114bは、任意の好適な有線(例えば、ケーブル、光ファイバーなど)または
無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV
)、可視光、センチ波、ミリ波など)であることがある、有線またはエアインターフェー
ス115b/116b/117bを通してRRH118a、118bおよび/またはTR
P119a、119bのうち1つまたは複数と通信する場合がある。エアインターフェー
ス115b/116b/117bは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用し
て確立されてよい。
【0040】
RRH118a、118bおよび/またはTRP119a、119bは、任意の好適な
無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV
)、可視光、センチ波、ミリ波など)であることがある、エアインターフェース115c
/116c/117cを通してWTRU102c、102dのうちの1つまたは複数と通
信する場合がある。エアインターフェース115c/116c/117cは、任意の好適
な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてよい。
【0041】
より詳細には、上記のように、通信システム100は、複数のアクセスシステムであっ
てもよく、かつCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つ
または複数のチャネルアクセススキームを採用してもよい。例えば、RAN103/10
4/105内の基地局114aとWTRU102a、102b、102cとは、または、
RAN103b/104b/105b内のRRH118a、118bおよびTRP119
a、119bとWTRU102c、102dとは、ユニバーサルモバイル電気通信システ
ム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)、地上無線アクセス
(Universal Terrestrial Radio Access:UTRA)などの無線技術を実装してよく
、それにより、広帯域CDMA(Wideband CDMA:WCDMA)を使用して、エアインタ
ーフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立
することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access
:HSPA)および/または発展型HSPA(Evolved HSPA:HSPA+)などの通信
プロトコルを含んでもよい。HSPAは、高速下りリンクパケットアクセス(High-Speed
Downlink Packet Access:HSDPA)および/または高速上りリンクパケットアク
セス(High-Speed Uplink Packet Access:HSUPA)を含んでもよい。
【0042】
一実施形態において、基地局114aとWTRU102a、102b、102cとは、
または、RAN103b/104b/105b内のRRH118a、118bおよびTR
P119a、119bとWTRU102c、102dとは、発展型UMTS地上無線アク
セス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access:E-UTRA)などの無線技術を
実装してよく、それにより、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはL
TE-アドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)を使用して、エアインターフェース1
15/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立することがで
きる。将来的に、エアインターフェース115/116/117は、3GPP NR技術
を実装する可能性がある。
【0043】
一実施形態において、RAN103/104/105内の基地局114aと、WTRU
102a、102b、102cとは、または、RAN103b/104b/105b内の
RRH118a、118bおよびTRP119a、119bとWTRU102c、102
dとは、IEEE802.16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フ
ォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability For Microwave A
ccess:WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA200
0 EV-DO、暫定規格2000(Interim Standard 2000:IS-2000)、暫
定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、モバイル通信用グローバ
ルシステム(Global System For Mobile Communications:GSM(登録商標))、
GSM進化型高速データレート(Enhanced Data Rates For GSM Evolution:EDG
E)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装してもよい。
【0044】
図1Aの基地局114cは、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、ま
たはアクセスポイントであってもよく、例えば、事業所、家、車両、キャンパスなどの場
所などの局所エリア内の無線コネクティビティを促進するために、任意の好適なRATを
利用してもよい。一実施形態では、基地局114cとWTRU102eとは、IEEE8
02.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Lo
cal Area Network:WLAN)を確立してもよい。一実施形態において、基地局114
cとWTRU102dとは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パー
ソナルエリアネットワーク(Wireless Personal Area Network:WPAN)を確立し
てもよい。さらに別の一実施形態では、基地局114cとWTRU102eとは、セルラ
ーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-
Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。
図1Aに示すよう
に、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有する場合がある。したが
って、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネ
ット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0045】
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは
、コアネットワーク106/107/109と通信する場合があり、そのコアネットワー
クは、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネット
プロトコル(Voice Over Internet Protocol:VoIP)サービスをWTRU102
a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成される
任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106/107
/109は、コール制御、請求サービス、モバイル位置ベースサービス、プリペイドコー
ル、インターネットコネクティビティ、ビデオ配信などを提供するか、および/またはユ
ーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実施してもよい。
【0046】
図1Aでは図示されていないが、RAN103/104/105および/またはRAN
103b/104b/105bおよび/またはコアネットワーク106/107/109
は、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105b
と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接または間接通信してもよい
ことを理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用することがあるRAN103
/104/105および/またはRAN103b/104b/105bに接続されること
に加え、コアネットワーク106/107/109はまた、GSM無線技術を採用する別
のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0047】
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、10
2c、102d、102eがPSTN108、インターネット110、および/またはそ
の他のネットワーク112にアクセスするために、ゲートウェイとして機能してもよい。
PSTN108は、基本電話サービス(Plain Old Telephone Service:POTS)を
提供する回線交換電話ネットワークを含んでもよい。インターネット110は、伝送制御
プロトコル(Transmission Control Protocol:TCP)、ユーザデータグラムプロト
コル(User Datagram Protocol:UDP)、およびTCP/IPインターネットプロト
コルスイートのインターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)などの共通通信
プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグロ
ーバルシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによっ
て所有および/または操作される、有線または無線通信ネットワークを含んでもよい。例
えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105および/またはRAN10
3b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを採用することがある1つま
たは複数のRANに接続される別のコアネットワークを含んでもよい。
【0048】
通信システム100内の、マルチモード能力を含む場合があるWTRU102a、10
2b、102c、102dの一部または全て、例えば、WTRU102a、102b、1
02c、102d、102eは、異なる無線リンクを通して異なる無線ネットワークと通
信する複数の送受信機を含む場合がある。例えば、
図1Aに示すWTRU102eは、セ
ルラーベースの無線技術を採用することがある基地局114a、およびIEEE802無
線技術を採用することがある基地局114cと通信するように構成されてもよい。
【0049】
図1Bは、例えば、WTRU102など、本明細書に例示する実施形態に従って無線通
信のために構成された例示的装置またはデバイスのブロック図である。
図1Bに示すよう
に、例示的WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、伝送/受信要素12
2、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド/
インジケータ128、非取り外し可能メモリ130、取り外し可能メモリ132、電源1
34、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)チップセット13
6、および他の周辺機器138を備えてもよい。WTRU102は、実施形態と一致した
ままで、上述の要素の任意の副次的組み合わせを含んでもよいことを理解されたい。また
、実施形態は、限定ではないが、とりわけ、送受信機基地局(BTS)、Node-B、
サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームNode-B、発展型ホームN
ode-B(Evolved Home Node-B:eNodeB)、ホーム発展型Node-B(Hom
e Evolved Node-B:HeNB)、ホーム発展型Node-Bゲートウェイ、およびプロ
キシノードなどの基地局114aおよび114b、および/または基地局114aおよび
114bを意味する場合があるノードは、
図1Bに描写され、本明細書に記載する要素の
一部または全部を含む場合があることが考えられる。
【0050】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジ
タル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッ
サ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、
マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated C
ircuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable G
ate Array:FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(Integrated Circuit:I
C)、状態マシンなどであってよい。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処
理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境内で動作する
ことを可能にする任意の他の機能性を実施してもよい。プロセッサ118は、伝送/受信
要素122に連結されることがある、送受信機120に連結されてもよい。
図1Bでは、
別個のコンポーネントとしてプロセッサ118と送受信機120とを示しているが、プロ
セッサ118と送受信機120とが、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合されて
もよいことを理解されよう。
【0051】
伝送/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を通して基地
局(例えば、基地局114a)へ信号を伝送する、またはそこから信号を受信するように
構成されてよい。例えば、一実施形態において、伝送/受信要素122は、RF信号を伝
送および/または受信するように構成されるアンテナであってもよい。一実施形態におい
て、伝送/受信要素122は、例えば、IR、UV、もしくは可視光信号を伝送および/
または受信するように構成されたエミッタ/検出器であってもよい。さらなる一実施形態
において、伝送/受信要素122は、RFおよび光信号の両方を伝送および受信するよう
に構成されてよい。伝送/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを伝送および
/または受信するように構成される場合があることを理解されよう。
【0052】
加えて、伝送/受信要素122は、単一の要素として
図1Bで描写されているが、WT
RU102は、任意の数の伝送/受信要素122を含んでもよい。より具体的には、WT
RU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、一実施形態において、WT
RU102は、エアインターフェース115/116/117を通して無線信号を伝送お
よび受信するために、2つ以上の伝送/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含
んでもよい。
【0053】
送受信機120は、伝送/受信要素122によって伝送されることになる信号を変調し
、かつ伝送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてよい。
上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有する場合がある。したがって、
送受信機120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11な
どの複数のRATを介して通信することを可能にするために、複数の送受信機を備えても
よい。
【0054】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド1
26、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶
ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)ディスプレイ装置または有機発光ダ
イオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)ディスプレイ装置)に連結され
て、そこからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118はまた、ユーザデー
タをスピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/
タッチパッド/インジケータ128に出力してもよい。加えて、プロセッサ118は、非
取り外し可能メモリ130および/または取り外し可能メモリ132などの任意のタイプ
の好適なメモリから情報にアクセスし、それの中にデータを記憶してもよい。非取り外し
可能メモリ130としては、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM
)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ハードディスク、または任意
の他のタイプのメモリ記憶デバイスを挙げてもよい。取り外し可能メモリ132としては
、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カード、メモリステ
ィック、セキュアデジタル(Secure Digital:SD)メモリカードなどを挙げてもよい
。一実施形態において、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せ
ず)内など、WTRU102上に物理的に設置されていないメモリの情報にアクセスし、
そこにデータを記憶してもよい。
【0055】
プロセッサ118は、電源134から電力を得てもよく、WTRU102内のその他の
コンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成されてよい。電源13
4は、WTRU102に給電する任意の好適なデバイスであってよい。例えば、電源13
4は、1つまたは複数の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
【0056】
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度
および緯度)を提供するように構成されることがあるGPSチップセット136に連結さ
れてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WT
RU102は、エアインターフェース115/116/117を通して基地局(例えば、
基地局114a、114b)から位置情報を受信し、および/または2つ以上の近傍基地
局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その位置を決定してもよい。WTR
U102は、実施形態と一致したままで任意の好適な位置特定方法によって位置情報を取
得してもよいことを理解されるであろう。
【0057】
プロセッサ118はさらに、追加の特徴、機能性、もしくは有線または無線コネクティ
ビティを提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュール
を含む場合がある他の周辺機器138に連結されてもよい。例えば、周辺機器138は、
加速度計、バイオメトリック(例えば、指紋)センサなどの種々のセンサ、e-コンパス
、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(
Universal Serial Bus:USB)ポートまたは他の相互接続インターフェース、振動デ
バイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)
モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:FM)無線ユニット、デジタル音楽プ
レーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ
などを含んでもよい。
【0058】
WTRU102は、センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類
などのウェアラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドロー
ン、車、トラック、電車、または飛行機などの乗物などの他の装置もしくはデバイスに具
現化されてもよい。WTRU102は、周辺機器138のうちの1つを備えることがある
相互接続インターフェースなどの1つまたは複数の相互接続インターフェースを介して、
このような装置もしくはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに
接続してもよい。
【0059】
図1Cは、一実施形態によるRAN103およびコアネットワーク106のシステム図
である。上記のように、RAN103はUTRA無線技術を採用して、エアインターフェ
ース115を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信してよい。RAN
103はまた、コアネットワーク106と通信してもよい。
図1Cに示すように、RAN
103は、エアインターフェース115を通してWTRU102a、102b、102c
と通信するための1つまたは複数の送受信機をそれぞれ含むことがある、Node-B1
40a、140b、140cを備えてもよい。Node-B140a、140b、140
cはそれぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられてよい。RAN
103はまた、RNC142a、142bを含んでもよい。RAN103は、実施形態と
一致したままで、任意の数のNode-BおよびRNCを含む場合があることを理解され
よう。
【0060】
図1Cに示すように、Node-B140a、140bは、RNC142aと通信して
もよい。加えて、Node-B140cは、RNC142bと通信してもよい。Node
-B140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介して、対応するRN
C142a、142bと通信してもよい。RNC142a、142bは、Iurインター
フェースを介して、相互に通信してもよい。RNC142a、142bのそれぞれは、接
続されているそれぞれのNode-B140a、140b、140cを制御するように構
成されてよい。加えて、RNC142a、142bのそれぞれは、アウターループ電力制
御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバ
ーシチ、セキュリティ機能、データ暗号化などの他の機能を実行、またはサポートするよ
うに構成されてよい。
【0061】
図1Cに示すコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gateway:M
GW)144、移動通信交換局(Mobile Switching Center :MSC)146、サー
ビングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node:SGSN)148、お
よび/またはゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node:G
GSN)150を含んでもよい。上述の要素のそれぞれが、コアネットワーク106の一
部として表されているが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレ
ータ以外のエンティティによって所有および/または操作される場合があることを理解さ
れよう。
【0062】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネット
ワーク106内のMSC146に接続されてよい。MSC146は、MGW144に接続
されてよい。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102
cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU10
2a、102b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進してもよい。
【0063】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介して、コアネ
ットワーク106内のSGSN148に接続されてよい。SGSN148は、GGSN1
50に接続されてよい。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、1
02b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセ
スを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を
促進してもよい。
【0064】
上記のように、コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有
および/または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあるネットワー
ク112に接続されてよい。
【0065】
図1Dは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク107のシステム図
である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用し、エアインター
フェース116を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信してよい。R
AN104はまた、コアネットワーク107と通信してもよい。
【0066】
RAN104は、eNodeB160a、160b、160cを含むことがあるが、R
AN104は、実施形態と一致したままで、任意の数のeNodeBを含んでもよいこと
を理解されるであろう。eNodeB160a、160b、160cはそれぞれ、エアイ
ンターフェース116を通してWTRU102a、102b、102cと通信するために
、1つまたは複数の送受信機を備えていてもよい。一実施形態において、eNode-B
160a、160b、160cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNo
de-B160aは、例えば、WTRU102aに無線信号を伝送し、かつWTRU10
2aから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用することがある。
【0067】
eNode-B160a、160b、および160cのそれぞれは、特定のセル(図示
せず)に関連付けられてよく、かつ無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、上りリン
クおよび/または下りリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構
成されてよい。
図1Dに示すように、eNode-B160a、160b、160cは、
X2インターフェースを通して相互に通信してもよい。
【0068】
図1Dに示すコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobility Ma
nagement Gateway:MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケット
データネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166を含んでも
よい。上述の要素のそれぞれが、コアネットワーク107の一部として表されているが、
これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティに
よって所有および/または操作される場合があることを理解されよう。
【0069】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode-B1
60a、160bおよび160cのそれぞれに接続されてもよく、制御ノードとして機能
してもよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザ
を認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、
102cの初期接続の間に特定のサービングゲートウェイを選択することなどの役割を担
ってもよい。MME162はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の
無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間を切り換えるために、制御プレーン機
能を提供してもよい。
【0070】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内の
eNode-B160a、160bおよび160cのそれぞれに接続されてよい。サービ
ングゲートウェイ164は、概して、WTRU102a、102b、102cへ/WTR
U102a、102b、102cからユーザデータパケットをルーティングおよび転送し
てよい。サービングゲートウェイ164はまた、eNodeB間ハンドオーバの間のユー
ザプレーンのアンカ、下りリンクデータがWTRU102a、102b、102cに対し
て利用可能であるときのページングのトリガ、WTRU102a、102b、102cの
コンテキストの管理および記憶などの他の機能を実施してよい。
【0071】
サービングゲートウェイ164はまた、WTRU102a、102b、102cに、イ
ンターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU1
02a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進することがあるPD
Nゲートウェイ166に接続されてよい。
【0072】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を促進してもよい。例えば、コ
アネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108な
どの回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102
cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進してもよい。例えば、コアネットワーク
107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして機
能する、IPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ
)を含むか、またはそれと通信してよい。加えて、コアネットワーク107は、WTRU
102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または
操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあるネットワーク112へのア
クセスを提供してもよい。
【0073】
図1Eは、一実施形態によるRAN105およびコアネットワーク109のシステム図
である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を採用し、エアインターフェー
ス117を通してWTRU102a、102b、および102cと通信する、アクセスサ
ービスネットワーク(Access Service Network:ASN)であってよい。以下でさらに
論じるように、WTRU102a、102b、102c、RAN105の異なる機能エン
ティティとコアネットワーク109との間の通信リンクは、参照点として定義されてよい
。
【0074】
図1Eに示すように、RAN105は、基地局180a、180b、180cと、AS
Nゲートウェイ182とを含むことがあるが、RAN105は、実施形態と一致したまま
で、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含む場合があることを理解されるであ
ろう。基地局180a、180b、180cはそれぞれ、RAN105内の特定のセルに
関連付けられてよく、エアインターフェース117を通してWTRU102a、102b
、102cと通信するために、1つまたは複数の送受信機を備えてもよい。一実施形態に
おいて、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実装してもよい。した
がって、基地局180aは、例えば、WTRU102aに無線信号を伝送し、かつWTR
U102aから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用することがある。基地
局180a、180b、180cはまた、ハンドオフトリガ、トンネル確立、無線リソー
ス管理、トラフィック分類、サービス品質(Quality of Service:QoS)ポリシー施
行などのモビリティ管理機能を提供してもよい。ASNゲートウェイ182は、トラフィ
ック集約点として機能してよく、またページング、加入者プロファイルのキャッシュ、コ
アネットワーク109へのルーティングなどの役割を担ってもよい。
【0075】
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース
117は、IEEE802.16仕様を実装するR1参照点として定義されてよい。加え
て、WTRU102a、102b、および102cのそれぞれは、論理インターフェース
(図示せず)をコアネットワーク109と確立してよい。WTRU102a、102b、
102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、認証、認可、IP
ホスト構成管理、および/またはモビリティ管理のために使用されることがあるR2参照
点として定義されてよい。
【0076】
基地局180a、180b、および180cのそれぞれ間の通信リンクは、基地局間の
WTRUハンドオーバおよびデータの転送を促進するプロトコルを含むR8参照点として
定義されてよい。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との
間の通信リンクは、R6参照点として定義されてよい。R6参照点は、WTRU102a
、102b、102cのそれぞれに関連付けられたモビリティイベントに基づいてモビリ
ティ管理を促進するプロトコルを含んでもよい。
【0077】
図1Eに示すように、RAN105は、コアネットワーク109に接続されてよい。R
AN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、例えば、データ転送および
モビリティ管理能力を促進するプロトコルを含むR3参照点として定義されてよい。コア
ネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(Mobile IP Home Agent:
MIP-HA)184、認証・認可・課金(Authentication, Authorization, Account
ing:AAA)サーバ186、およびゲートウェイ188を含んでもよい。上述の要素の
それぞれが、コアネットワーク109の一部として表されているが、これらの要素のうち
の任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/
または操作される場合があることを理解されよう。
【0078】
MIP-HAは、IPアドレス管理の役割を担ってもよく、またWTRU102a、1
02b、および102cが異なるASNおよび/または異なるコアネットワーク間でロー
ミングすることを可能にしてもよい。MIP-HA184は、WTRU102a、102
b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを
提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進
してもよい。AAAサーバ186は、ユーザ認証およびユーザサービスをサポートする役
割を担ってもよい。ゲートウェイ188は、他のネットワークとの網間接続を促進しても
よい。例えば、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、PS
TN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、10
2b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進してもよい。加えて、ゲー
トウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダ
によって所有および/または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあ
るネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0079】
図1Eには図示されていないが、RAN105は、他のASNに接続されてよく、また
コアネットワーク109は、他のコアネットワークに接続される場合があることを理解さ
れよう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105とその他のAS
Nとの間のWTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するプロトコルを
含むことがあるR4参照点として定義されてよい。コアネットワーク109とその他のコ
アネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと在圏コアネットワーク
との間の網間接続を促進するプロトコルを含むことがあるR5参照点として定義されてよ
い。
【0080】
本明細書に記載され、
図1~6に図示される、コアネットワークエンティティは、一定
の既存の3GPP仕様におけるそれらのエンティティに与えられる名称によって識別され
るが、将来において、それらのエンティティおよび機能は、他の名称によって識別される
可能性があり、ある種のエンティティまたは機能は、将来的3GPP NR仕様を含む、
3GPPによって公開される将来的な仕様において組み合わせられる場合があることを理
解されたい。したがって、
図1~6で、記載および図示される特定のネットワークエンテ
ィティおよび機能は、例としてのみ提供され、本明細書で開示および請求される主題は、
現在規定されているか、または将来的に規定されるかどうかにかかわらず、任意の類似通
信システムにおいて具現化または実装される場合があることを理解されたい。
【0081】
図1Fに示す5Gコアネットワーク170は、アクセス・モビリティ管理機能(AMF
)172、セッション管理機能(SMF)174、ユーザプレーン機能(UPF)176
、ユーザデータ管理機能(User Data Management:UDM)178、認証サーバ機能(
Authentication Server Function:AUSF)180、ネットワークエクスポージャ機
能(NEF)、ポリシー制御機能(PCF)184、非3GPPインターワーキング機能
(Non-3Gpp Interworking Function:N3IWF)192、およびアプリケーション機
能(AF)188を含む場合がある。前述の要素のそれぞれが、5Gコアネットワーク1
70の一部として描写されているが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワ
ークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営されることがあるこ
とを理解されよう。また、5Gコアネットワークが、これらの要素の全てで構成されない
場合があり、追加の要素で構成される場合もあり、かつこれらの要素のそれぞれの複数の
インスタンスで構成される場合があることも理解されるべきである。各ネットワーク機能
は、互いに直接接続することが
図1Fに示されているが、Diameterルーティング
エージェントまたはメッセージバスなどのルーティングエージェントを介して通信される
場合があることが理解されるべきである。
【0082】
AMF172は、N2インターフェースを介してRAN103/104/105/10
3b/104b/105bのそれぞれに接続していてもよく、制御ノードとして機能して
もよい。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、アクセス認証
、アクセス許可の役割を担ってもよい。AMF172は、概して、WTRU102a、1
02b、102cへ/からNASパケットをルーティングおよび転送してもよい。
【0083】
SMF174は、N11インターフェースを介してAMF172に接続していてもよく
、N7インターフェースを介してPCF184に接続していてもよく、N4インターフェ
ースを介してUPF176に接続していてもよい。SMF174は、制御ノードとして機
能してもよい。例えば、SMF174は、セッション管理、WTRU102a、102b
、102cのIPアドレス割り当て、UPF176内のトラフィック操向規則の管理およ
び構成、ならびに下りリンクデータ通知の生成の役割を担ってもよい。
【0084】
SMF174は、UPF176に接続していてもよく、それにより、インターネット1
10などのデータネットワーク(Data Network:DN)190へのアクセスをWTRU
102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとI
P対応デバイスとの間の通信を促進してもよい。SMF174は、N4インターフェース
を介してUPF176内のトラフィック操向規則を管理および構成してもよい。UPF1
76は、パケットデータユニット(Packet Data Unit:PDU)セッションとデータネ
ットワークとの相互接続、パケットルーティングおよび転送、ポリシー規則施行、ユーザ
プレーントラフィックに対するサービス品質処理、および下りリンクパケットのバッファ
リングの役割を担ってもよい。
【0085】
AMF172は、N2インターフェースを介してN3IWF192に接続していてもよ
い。N3IWFは、3GPP定義ではない無線インターフェース技術を介して、WTRU
102a、102b、102cと5Gコアネットワーク170との間の接続を促進する。
【0086】
PCF184は、N7インターフェースを介してSMF174に接続していてもよく、
N15インターフェースを介してAMF172に接続していてもよく、N5インターフェ
ースを介してアプリケーション機能(AF)188に接続していてもよい。PCF184
は、AMF172およびSMF174などの制御プレーンノードにポリシー規則を提供し
て、各制御プレーンノードが、これらの規則を施行できるようにしてもよい。
【0087】
UDM178は、認証証明書およびサブスクリプション情報のリポジトリとして機能す
る。UDMは、AMF172、SMF174およびAUSF180などの他の機能に接続
してもよい。
【0088】
AUSF180は、認証関連操作を実施し、N13インターフェースを介してUDM1
78に、N12インターフェースを介してAMF172に接続する。
【0089】
NEFは、5Gコアネットワーク170内の能力およびサービスをエクスポーズする。
NEFは、インターフェースを介してAF188に接続してよく、かつ他の制御プレーン
およびユーザプレーン機能(180、178、172、172、184、176およびN
3IWF)に接続して、5Gコアネットワーク170の能力およびサービスをエクスポー
ズしてもよい。
【0090】
5Gコアネットワーク170は、他のネットワークとの通信を促進してもよい。例えば
、コアネットワーク170は、5Gコアネットワーク170とPSTN108との間のイ
ンターフェースとして機能する、IPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシ
ステム(IMS)サーバ)を含むか、またはそれと通信してよい。例えば、コアネットワ
ーク170は、ショートメッセージサービスを介して通信を促進するショートメッセージ
サービス(SMS)サービスセンターを含むか、またはそれと通信してもよい。例えば、
5Gコアネットワーク170は、WTRU102a、102b、102cとサーバとの間
の非IPデータパケットの交換を促進してもよい。加えて、コアネットワーク170は、
WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および
/または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあるネットワーク11
2へのアクセスを提供してもよい。
【0091】
図1Gは、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109
、PSTN108、インターネット110、またはその他のネットワーク112内のある
種のノードまたは機能エンティティなど、図示または本明細書に記載される通信ネットワ
ークの1つまたは複数の装置が具現化されることがある例示的コンピューティングシステ
ム90のブロック図である。
【0092】
コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバを含んでもよく、ソフ
トウェアの形態(このようなソフトウェアが記憶されるまたはアクセスされる場所もしく
は手段がいかなるものであっても)である場合があるコンピュータ可読命令によって主に
制御されてよい。このようなコンピュータ可読命令は、コンピューティングシステム90
を稼働させるように、プロセッサ91内で実行されてよい。プロセッサ91は、汎用プロ
セッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、
複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロ
セッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フ
ィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(
IC)、状態マシンなどであってよい。プロセッサ91は、信号コーディング、データ処
理、電力制御、入力/出力処理、および/またはコンピューティングシステム90が通信
ネットワーク内で動作することを可能にする任意の他の機能性を実施してもよい。コプロ
セッサ81は、主要プロセッサ91とは明確に異なる、任意選択のプロセッサであり、追
加の機能を実施するか、またはプロセッサ91を支援することがある。プロセッサ91お
よび/またはコプロセッサ81は、本明細書に記載される方法および装置に関連するデー
タを受信、生成および処理する場合がある。
【0093】
プロセッサ91は、動作時に、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピューティ
ングシステムの主要データ転送パスであるシステムバス80を介して、情報を他のリソー
スへ転送し、かつ他のリソースから転送する。このようなシステムバスは、コンピューテ
ィングシステム90内のコンポーネント同士を接続し、かつデータ交換向けの媒体を定義
する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータライン、アドレ
スを送信するためのアドレスライン、および割り込みを送信し、かつシステムバスを操作
するための制御ラインを含む。このようなシステムバス80の一例は、PCI(周辺コン
ポーネント相互接続)バスである。
【0094】
システムバス80に連結されるメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82およ
び読み取り専用メモリ(ROM)93を含む。このようなメモリは、情報の記憶および読
み出しを可能にする回路を含む。ROM93は、概して、容易に修正することができない
記憶されたデータを含む。RAM82内に記憶されたデータは、プロセッサ91または他
のハードウェアデバイスによって読み取られる、もしくは変更されることができる。RA
M82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御
されてよい。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理的ア
ドレスに変換する、アドレス変換機能を提供する場合がある。メモリコントローラ92は
また、システム内のプロセスを隔離し、かつユーザプロセスからシステムプロセスを隔離
するメモリ保護機能を提供する場合がある。したがって、第1のモードで動作するプログ
ラムは、それ自体のプロセス仮想アドレス空間によってマップされているメモリのみにア
クセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセス
の仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
【0095】
加えて、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91から、プリンタ94、キ
ーボード84、マウス95およびディスクドライブ85などの周辺機器に命令を通信する
役割を担う、周辺機器コントローラ83を含んでもよい。
【0096】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューテ
ィングシステム90によって生成される視覚出力を表示するために使用される。このよう
な視覚出力は、テキスト、グラフィックス、動画グラフィックス、およびビデオを含んで
よい。視覚出力は、グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface
:GUI)の形態で提供されてよい。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディス
プレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパ
ネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装される場合がある。ディスプレイコントロ
ーラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために必要とされる電
子コンポーネントを含む。
【0097】
さらに、コンピューティングシステム90は、
図1~6のRAN103/104/10
5、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110
、または他のネットワーク112などの外部通信ネットワークに、コンピューティングシ
ステム90を接続するために使用されて、コンピューティングシステム90がそれらのネ
ットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信できるようにする、例えば、ネッ
トワークアダプタ97などの通信回路を含む場合がある。通信回路は、単独で、またはプ
ロセッサ91と組み合わせて、本明細書で記載されるある種の装置、ノード、または機能
エンティティの伝送および受信ステップを実施するために使用されてよい。
【0098】
本明細書に記載される装置、システム、方法およびプロセスのうちいずれかまたは全て
は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログ
ラムコード)の形態で具現化される場合があり、その命令は、プロセッサ118または9
1などのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載されるシステ
ム、方法、およびプロセスを実施および/または実装させることを理解されたい。具体的
には、本明細書に記載されるいずれのステップ、動作、または機能も、このようなコンピ
ュータ実行可能命令の形態で実装され、無線および/または有線ネットワーク通信向けに
構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサで実行されてよい。コン
ピュータ可読記憶媒体は、情報の記憶のために、任意の非一時的(例えば、有形または物
理的)方法もしくは技術に実装される揮発性および不揮発性媒体、取り外し可能および非
取り外し可能媒体を含むが、このようなコンピュータ可読記憶媒体には、信号は含まれな
い。コンピュータ可読記憶媒体としては、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメ
モリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(Digital Versati
le Disk:DVD)または他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気
ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、もしくは所望の情報を記憶するため
に使用することができ、かつコンピュータシステムによってアクセスすることができる任
意の他の有形もしくは物理的媒体が挙げられるが、それらに限定されない。
【0099】
図2Aは、ネットワークの制御プレーンの範囲内のサービスベースインターフェースを
用いる5Gネットワークの非ローミングネットワークアーキテクチャのブロック図である
。
図2Bは、
図2Aの5Gネットワークの別の観点を表し、かつ様々なネットワーク機能
がそれを通して相互作用する参照点を例示するブロック図である。モビリティ管理および
セッション管理機能は切り離されていることに留意されたい。UEに対する登録管理およ
び接続管理(Registration Management and Connection Management:RM/CM)
の両方、ならびに、SM関連メッセージおよび手順のために単一のN1 NAS接続が使
用される。単一のN1終端点はAMFに位置している。AMFは、SM関連NAS情報を
SMFに転送する。AMFは、UEと取り交わされるNASシグナリングの登録管理およ
び接続管理パートを処理する。SMFは、UEと取り交わされるNASシグナリングのセ
ッション管理パートを処理する。
【0100】
5Gシステムアーキテクチャは、ネットワーク機能仮想化(Network Function Virtu
alization:NFV)およびソフトウェア定義ネットワーキング(Software Defined Ne
tworking:SDN)などの技術を使用する展開を可能にするデータコネクティビティおよ
びサービスをサポートするように定義される。5Gシステムアーキテクチャは、識別され
る制御プレーン(CP)ネットワーク機能間のサービスベース相互作用を活用するために
設計される。
【0101】
上記記載の通り、NFは、定義済みの機能的動作、および定義済みのインターフェース
を有するネットワーク内の処理機能である。NFは、専用ハードウェア上のネットワーク
要素として、または専用ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、あ
るいは、クラウドインフラストラクチャなどの適切なプラットフォーム上でインスタンス
化された仮想化機能として実装される場合がある。
【0102】
さらに上記記載の通り、NFサービスは、サービスベースインターフェースを通してN
F(「NFサービスプロデューサ」)によって他の権限を与えられたNF(「NFサービ
スコンシューマ」)にエクスポーズされる能力の1つのタイプである。NFは、1つまた
は複数のNFサービスをエクスポーズする場合がある。一般に、NFサービスは、権限を
与えられたコンシューマに能力を提供する場合がある。NFは異なる能力、ゆえに別々の
コンシューマに異なるNFサービスを提供することがある。NFによって提供されるNF
サービスのそれぞれは、自己完結型で、再利用可能で、かつ同じNFによって提供される
他のNFサービス、例えばスケーリング、修復などとは独立した管理方式を使用するよう
に設計される。NFサービスのそれぞれは、インターフェースによってアクセス可能なよ
うに設計される。インターフェースは、1つまたは複数の操作で構成されることがある。
図3は、NF、NFサービスおよびその操作の関係を示す。
【0103】
このNFサービスフレームワーク内の2つのネットワーク機能(コンシューマおよびプ
ロデューサ)間の相互作用は、以下の2つのメカニズムに従う。
【0104】
「要求-応答」:制御プレーンNF_B(NFサービスプロデューサ)は、別の制御プ
レーンNF_A(NFサービスコンシューマ)によって、ある動作を実施するか、または
情報を提供するか、あるいはその両方を行う、ある特定のNFサービスを提供することを
要求される。NF_Bは、NF_Aの要求に基づいて、NFサービスを提供する。要求を
満たすために、NF_Bは、他のNFからのNFサービスを順々に消費する場合がある。
この要求-応答メカニズムでは、通信は、2つのNF(コンシューマおよびプロデューサ
)間で1対1であり、またコンシューマの要求に対するプロデューサのワンタイム応答は
、一定のタイムフレームの範囲内であることが想定される。
図4は、要求-応答通信メカ
ニズムのフローを示す。
【0105】
「サブスクライブ-通知」:制御プレーンNF_A(NFサービスコンシューマ)は、
別の制御プレーンNF_B(NFサービスプロデューサ)によって提供されるNFサービ
スをサブスクライブする。複数の制御プレーンNFが、同じ制御プレーンNFサービスを
サブスクライブする場合がある。NF_Bは、このNFサービスの結果をこのNFサービ
スをサブスクライブしている関心のあるNFに通知する。サブスクリプション要求は、N
Fサービスプロデューサからのイベント通知が送信される必要があるNFサービスコンシ
ューマの通知エンドポイント(例えば、通知URL)を含む。加えて、サブスクリプショ
ン要求は、周期的な更新またはある特定のイベントを通してトリガされる通知(例えば、
要求された情報に変更があった、ある一定の閾値に達したなど)に対する通知要求を含ん
でもよい。
図5は、サブスクリプション-通知通信メカニズムのフローを示す。
【0106】
一例として、表1は3GPP TS 23.502, Procedures for the 5G System; Stage
2, v15.1.0, Release 15, 2018-03で定義されているAMFサービスおよびAMF
サービス操作を示す。
【0107】
【0108】
ネットワークスライシングは、モバイルオペレータのネットワーク、バックホールおよ
びコアネットワークの両方の固定部分にわたるエアインターフェース後方で、複数の「仮
想」ネットワークをサポートするモバイルネットワークオペレータによって使用される場
合があるメカニズムである。これは、異なる無線アクセスネットワーク(RAN)または
単一のRANにわたって動作する異なるサービスタイプをサポートする複数の仮想ネット
ワークにネットワークを「スライスする」ことによって行われる。ネットワークスライシ
ングは、例えば、機能、性能、および独立性における多様な要件を要求する異なる市場シ
ナリオ向けに、最適化されたソリューションを提供するようにカスタマイズされたネット
ワークを、オペレータが作成することを可能にする。
【0109】
上記記載の通り、ネットワークスライスは、特定のネットワーク能力およびネットワー
ク特性を提供する論理ネットワークを含む場合がある。PLMN内のネットワークスライ
スは、コアネットワーク制御プレーンおよびユーザプレーンNFを含む。ネットワークス
ライスインスタンスは、展開済みネットワークスライスを形成する、NFインスタンスの
セットおよび必要とされるリソース(例えば、コンピューティング、記憶領域およびネッ
トワーキングリソース)を含む。
【0110】
ネットワークスライスは、サポートされる特性およびネットワーク機能最適化によって
異なる場合があり、そのような場合、ネットワークスライスは、異なるスライス/サービ
スタイプである場合がある。オペレータは、同じ特性をUEの異なるグループに配信する
複数のネットワークスライスインスタンスを展開する場合があるが、これは、例えば、ネ
ットワークスライスインスタンスが、異なる確約済みサービスを配信するか、および/ま
たは顧客に対して固有であるためであり、その場合、そのようなネットワークスライスは
、同じスライス/サービスタイプである場合はあるが、異なるスライス識別情報を通して
識別される。
【0111】
ネットワークは、5G-ANを介して、UEがそれを介して登録されたアクセスタイプ
(すなわち、3GPPアクセスおよび/またはN3GPPアクセス)に関係なく、全体で
最大8個の異なるS-NSSAIに関連付けられた1つまたは複数のネットワークスライ
スインスタンスを用いて同時に単一のUEにサービスを提供する場合がある。UEにサー
ビスを提供するAMFインスタンスは、UEにサービスを提供するネットワークスライス
インスタンスのそれぞれに論理的に属し、言い換えると、このAMFインスタンスは、U
Eにサービスを提供する各ネットワークスライスインスタンスに共通するものである。
【0112】
ネットワークスライスは、下記のもので構成されるS-NSSAIによって識別される
。
・ スライス/サービスタイプ(SST):特性およびサービスの観点から想定される
ネットワークスライス動作。
・ スライス識別情報(SD):同じスライス/サービスタイプの複数のネットワーク
スライスを識別するために、スライス/サービスタイプを補足する任意の情報。
【0113】
S-NSSAIは、標準値(すなわち、このようなS-NSSAIは標準化SST値を
含むSSTのみを含むがSDは含まない)または非標準値(すなわち、このようなS-N
SSAIはSSTとSDの両方を含むか、あるいは標準化SST値を含まないSSTのみ
を含むがSDは含まない)を有する場合がある。非標準値を含むS-NSSAIは、PL
MN内の関連付けられた単一のネットワークスライスを識別する。非標準値を含むS-N
SSAIは、S-NSSAIが関連付けられたもの以外は、いずれのPLMNにおけるア
クセス層手順においてもUEによって使用されない。表2は3GPP TS 23.501, System
Architecture for the 5G System; Stage 2, v15.1.0, Release 15, 2018-0
3で定義されている標準化SST値を示す。
【0114】
NSSAIは、S-NSSAIの集まりである。NSSAIは、設定NSSAI、要求
NSSAI、または許可NSSAIであることがある。UEとネットワークとの間のシグ
ナリングメッセージで送信される許可および要求NSSAIには最大8個のS-NSSA
Iが存在する。UEによってネットワークにシグナリングされる要求NSSAIにより、
このUE向けの、サービスを提供するAMF、ネットワークスライス、およびネットワー
クスライスインスタンスをネットワークが選択することが可能になる。
【0115】
【0116】
オペレータの操作または展開ニーズに基づいて、1つのネットワークスライスインスタ
ンスが、1つまたは複数のS-NSSAIと関連付けられる場合があり、また1つのS-
NSSAIが、1つまたは複数のネットワークスライスインスタンスに関連付けられるこ
ともある。同じS-NSSAIに関連付けられた複数のネットワークスライスインスタン
スは、同じまたは異なるトラッキングエリアに展開されることがある。同じS-NSSA
Iに関連付けられた複数のネットワークスライスインスタンスが同じトラッキングエリア
で展開される場合、UEにサービスを提供するAMFインスタンスは、このS-NSSA
Iに関連付けられた2つ以上のネットワークスライスインスタンスに論理的に属すること
がある(すなわち共通する)。
【0117】
図6を参照し、かつ前述の通り、5GCは、ネットワークスライシングおよび仮想化ネ
ットワーク機能(NF)の構想に基づくサービスベースアーキテクチャ(SBA)を定義
する。異なるネットワーク機能(例えばAMF、SMFおよびPCF)が、サービスベー
スインターフェースを介して、異なるネットワーク機能サービスを提供する。これは、サ
ービスコンシューマがサービスプロバイダと通信するのに同じメッセージおよび同じ手順
を使用する場合があることを意味する。例えば、任意のNFが、AMFによって提供され
るイベントエクスポージャサービスと同じイベントをサブスクライブする場合がある。他
方では、非IPデータ配信(NIDD)、バックグラウンドデータ伝送(BDT)、およ
び電力節約モード(PSM)などの種々のネットワーク能力が、NFサービスのセットを
通して実装される場合がある。現在のSBAフレームワークのもとで、UEはネットワー
クスライスを識別する要求NSSAIを示すことによって、ネットワークを構成およびネ
ットワークにアクセスする場合がある。しかし、UEが所望のネットワーク能力を直接示
す方法はない。
【0118】
例えば、V2Xアプリケーションを実行する車両は、バックグラウンドデータ伝送(B
DT)、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)および
イベント監視能力を使用する必要がある場合がある。UEにサービスを提供するネットワ
ークスライスが所望のネットワーク能力を有するように、UEまたは対応するV2Xアプ
リケーションサーバのどちらかが、コアネットワーク(CN)との構成を確立する必要が
ある。他方では、センサおよびカメラを集積しているスマートホームデバイスが、NID
D、データバッファリング、グループメッセージングおよびデバイストリガなどのネット
ワーク能力の異なるセットを利用する必要がある場合がある。デバイスは、人間の介入を
可能にし、多くのIoTデバイスで共通のグラフィカルインターフェースを有さない場合
がある。デバイスからの入力の異なるレベル(例えばネットワーク能力のレベル、ネット
ワークスライス識別子のレベル、またはNFサービスのレベル)に基づいて、ネットワー
クがネットワークスライスを自動的に構成することができるようになることが望まれる。
【0119】
さらに前述したように、5GCのサービスベースアーキテクチャは複数の仮想化ネット
ワーク機能で構成されている。各ネットワーク機能は、サービスベースインターフェース
を通してネットワーク機能サービスのセットを提供する。したがって、ネットワーク能力
(例えば、イベント監視、位置情報サービス)が、ネットワーク機能サービスのセットを
通して実装される場合がある。任意のエンティティ(例えば、NF、UEおよびSCS/
AS)が同じ操作に関与することによってサービスをサブスクライブする場合がある。し
かし、5GCによって定義されている既存のSBAにはいくつかの制約が存在する。
【0120】
第1に、ネットワーク機能サービスの粒度により、柔軟なネットワーク能力構成が妨げ
られる。各ネットワーク機能は、異なる態様による異なるネットワーク機能サービスを提
供(例えば、AMFはモビリティ管理、位置情報管理、およびイベント監視/エクスポー
ジャサービスを提供)し、かつ各ネットワーク能力は、異なるネットワーク機能からの異
なるネットワーク機能サービスの異なるセットを必要とする場合がある。例えば、IoT
デバイスは、スライス/サービスタイプの値をMIoTへ設定することによるMIoTサ
ービスを必要とする場合がある。しかし、必要としているある種の特定のネットワーク能
力、例えば非IPデータ配信またはイベント監視/報告能力をUEが示す方法はない。別
の例では、V2Xアプリケーションサーバ(AS)がバックグラウンドデータ伝送(BD
T)能力の使用可能性を必要とする場合がある。現在のネットワーク機能フレームワーク
に基づくと、BDTポリシーを決定するために、BDT能力には、PCFによって提供さ
れるNpcf_BDTPolicyControlNFサービス、およびNEFによって提供されるNnef_BDTPNe
gotiationNFサービスが必要である。さらに、SMFによって提供されるNsmf_PDUSessi
onは、将来のデータ転送用のPDUセッションを管理することが必要とされる。BDTに
必要なネットワーク機能サービスをUE/AF/ASが割り出すのは困難である。実際に
、BDTを可能にするために、UEまたはSCS/ASがこれらのネットワーク機能サー
ビスを認識する必要はない。UEおよびASは、NFサービスよりもネットワーク能力に
より関心を持つことになる。
【0121】
第2に、UEがコアネットワークに登録する場合、例えば、要求NSSAIで、接続す
ることを望むスライスのタイプのインジケーションを提供する場合がある。しかし、この
情報はPLMN固有であり、かつ標準化されていない場合があり、その結果、例えば、U
Eが初めて登録する場合、またはUEがローミングする場合に、UEが認識しない可能性
がある。このような場合、UEがネットワークへの登録を試行する際に、この情報を含む
ことができない。
【0122】
第3に、一部のIoTデバイスには制約があるので、コアネットワークにおける自動ネ
ットワーク能力構成には、それらのデバイスが動的にネットワーク能力を構成することを
助力することが望まれる。既存の方法に基づいて、ネットワーク能力を動的に追加または
削除すること(すなわちUEが登録するネットワークスライスを更新すること)は、UE
構成更新処理をトリガすることになり、それにより、登録処理をさらにトリガし、場合に
よってはUEがIDLEモードに入り、かつ登録処理に入ることを繰り返す必要がある。
このようなことは、必要であるべきではなく、また制約のあるIoTデバイスにとっては
複雑すぎる可能性がある。
【0123】
第4に、既存のSBAの範囲は、制御プレーンNFに制限される。ユーザプレーン機能
(UPF)は関与しない。UPFはQoS施行およびイベント監視などのいくつかの制御
機能を有する。SBAを向上させるためにサービスベースインターフェースおよびUPF
サービスを定義することが望まれる。
【0124】
第5に、UEはコアネットワークに登録要求を送信するが、UEが必要なネットワーク
能力を示す方法はない。
【0125】
第6に、UEは、ネットワークに登録するときに、許可NSSAIを受信する。UEが
必要としている能力を許可NSSAIがサポートすることができるかどうかをUEは認識
しない。
【0126】
第7に、UEコンテキストに変更がある場合、例えばUEがEPSから5Gに移動する
場合、あるいはスライスのネットワーク能力(例えば、最大データレート)を更新する場
合があるASからの要求がある場合、UEに関するPCC規則およびネットワークスライ
ス情報の変更(したがってNCPの変更)が必要とされる可能性がある。PCFは、UE
ポリシー更新としてUEに対するそのような変更を伝達させる能力がある場合がある。U
Eポリシーは、NCPを組み込むために拡張される必要がある可能性がある。5GSはU
Eに応じてそのような拡張されたUEポリシーを配信するメカニズムを有していない。
【0127】
第8に、ネットワークスライスには、同時に処理することができるPDUセッションの
数に限りがある場合がある。UEがネットワークスライスを用いてPDUセッションの確
立を試行するときに、かつネットワークスライスの能力がそのピークに到達した場合、U
Eの要求に対処することができない。5Gシステムは、現在この状況に対処していない。
【0128】
第9に、別のネットワーク能力がネットワークスライスごとのUE登録の最大数を処理
する可能性がある。UEがネットワークスライスへの登録を試行し、かつスライスにおけ
る最大UE登録に対するネットワーク能力がその限度に到達している場合、UEは登録を
することができない。現在の5GSは、そのようなケースに対処していない。
【0129】
UEアプリケーションが、データフロー(例えばIPデータフロー)の開始を試行する
ときに、UEはフローに関連するスライスおよびデータネットワークを決定する必要があ
る。5Gシステムは、URSPにおけるこの問題を解決する一方法を提供する。URSP
規則は、アプリケーション識別子を含み、それによって所定のアプリケーションからのト
ラフィックのルートをどう決めるかをUEに命令する場合がある。このアプローチの欠点
は、そのインストール済みのアプリケーションに一致するアプリケーション識別子を用い
てUEが設定される必要があることである。フローに関連するスライスおよびデータネッ
トワークを決定する別のアプローチは、フローが関連付けられる必要があるスライス(S
-NSSAI)およびデータネットワーク(DNN)をUEが示すことを可能にすること
である。このアプローチの欠点は、S-NSSAIおよびDNNを用いてUEアプリケー
ションが設定される必要があり、かつこれらのパラメータがネットワークにとって判別可
能である必要があることである。
【0130】
スライスのネットワーク能力、およびこれらの能力がスライスにおいてどのように構成
されているかを、ネットワークがUEに示すことを可能にする方法および装置を本明細書
で開示する。この情報は、UEアプリケーションがそれらに必要な能力をUEに示すこと
ができる状況でUEによって使用される場合がある。次に、ルート選択中(すなわち、U
RSPの評価中、データフローに使用されるスライスおよびPDUセッションを決定する
とき)にUEはこの情報を使用することができる。また、UEが必要としているネットワ
ーク能力およびそれらの所望の構成をUEがネットワークに示し、かつ所望の構成でそれ
らの能力を提供することができるスライス識別子をネットワークがUEに提供できる方法
も開示する。
【0131】
ネットワーク能力プロファイル(NCP)の構想について説明する。NCPはスライス
の能力および各能力がどう構成されているかのリストを示す。ネットワーク能力の例につ
いて、以下に提示する。
【0132】
既存のサービスベースアーキテクチャおよび対応するNFフレームワークの問題に対す
る技術的な解決策について、下記にて開示する。これらの解決策は、サービスベースアー
キテクチャにおけるより動的かつ柔軟な操作を可能にし、またエンドユーザ(すなわち、
UEおよびAS)に対するサービスベースアーキテクチャのプログラム化可能性を向上さ
せる場合がある。サービスベースインターフェースおよび手順を通した所望のネットワー
ク能力および特性の構成をユーザ(例えば、UEおよびAS)が簡単に行えるように、下
記のものを説明する。
【0133】
第1に、ネットワーク能力層を含む新しいフレームワークについて記載する。UEおよ
びASは、それらのアプリケーションをサポートするために、ネットワーク能力(例えば
、バックグラウンドデータ伝送、非IPデータ配信、UEの最大DL/ULデータレート
、最大遅延許容、最大保証DLスループット、グループ特性、メッセージ配信オプション
など)を動的に要求する場合がある。一実装形態では、UEおよびASは、要求したネッ
トワーク能力をどのネットワークスライスがサポートしているか、またはサービスを提供
するネットワークスライスが要求したネットワーク能力をサポートしているかどうかの知
識を有する、または配慮する必要がない場合がある。コアネットワークエンティティが、
全ての要求されたネットワーク能力をサポートするネットワークスライスを決定または構
成してよい。
【0134】
第2に、ネットワークが、ネットワークスライスのネットワーク能力プロファイル(N
CP)と本明細書で呼ばれるネットワーク能力情報をUEに配信し得るメカニズムについ
て記載する。要求されたネットワーク能力に基づいて相当するネットワーク能力プロファ
イルを含む代替ネットワークスライスについて、ネットワークがUEに通知し得る方法に
ついても記載する。
【0135】
第3に、その所望のネットワーク能力を構成するために、UEがネットワーク能力ベー
ス登録を開始する方法について開示する。
【0136】
第4に、その所望のネットワーク能力を構成するために、UEがネットワーク能力ベー
ス登録を開始する方法について記載する。
【0137】
第5に、UEが既にネットワークに登録されており、かつそれらのネットワーク能力を
動的に再構成する必要がある場合に、UEがネットワーク能力ベース登録更新を開始する
方法について記載する。
【0138】
第6に、NFまたはアプリケーションサーバがUE向けのネットワークスライスのネッ
トワーク能力の更新処理を開始することを可能にするネットワーク能力ベースUE構成更
新の方法について記載する。
【0139】
第7に、基本的なUE登録手順中にそれらの対応するNCPを含む許可NSSAIのセ
ットをUEが受信することができる方法について開示する。受信したNCPによって示さ
れる能力がUEのアプリケーションにとって充分でない場合、UEは、コアネットワーク
から受信した許可S-NSSAIのNCPリストに基づいて代替ネットワークスライスを
要求できる場合がある。
【0140】
第8に、UEポリシー更新手順中にUEポリシーの一部としてネットワークスライスの
NCPがUEに配信される方法について開示する。
【0141】
第9に、コアネットワークが、PDUセッション確立手順中にネットワークスライスご
とに最大数のPDUセッションを施行し、かつ最大限度に到達した後に受信される要求を
処理する方法について開示する。
【0142】
第10に、コアネットワークがネットワークスライスごとのPDUセッションの数の最
大限度を処理する方法について開示する。この方法では、再試行前にUEが待機すること
ができるように、NASメッセージを介してネットワークスライスがその最大限度に到達
したことをネットワークがUEに周期的に通知する。
【0143】
第11に、コアネットワークが、ネットワークスライスごとに最大数のUE登録を施行
し、かつ最大限度に到達した後に受信される登録要求を処理する方法について開示する。
【0144】
第12に、ユーザプレーン機能(UPF)とのインターフェースおよびUPFによって
提供されるサービスを含む拡張サービスベースアーキテクチャについて記載する。
【0145】
これらの態様によれば、そのアプリケーションをサポートするためのネットワーク能力
を構成するために、UEはネットワーク能力構成要求を送信する場合があり、またUEは
所望のネットワーク能力をサポートするネットワークスライスの識別情報と共にネットワ
ーク能力構成応答を受信する場合がある。これらの特性に基づいて、要求を受信するネッ
トワークエンティティは、以下の操作のうち1つまたは複数を実施場合がある。
・ サービスを提供するネットワークスライスが要求されたネットワーク能力をサポー
トすることができるかどうかを判断するためのネットワーク能力プロファイルのチェック
。
・ 要求されたネットワーク能力の全てをUEに提供する新しいネットワークスライス
の選択。
・ いずれの既存のネットワークスライスによってもUEがサービスを提供されること
ができない場合、要求されたネットワーク能力の全てをUEに提供する新しいネットワー
クスライス(インスタンス)の起動。
・ 新たに選択されたネットワークスライスを提供するUEとのNASシグナリングを
終端する新しいエンティティの選択。
・ 選択されたネットワークスライスのネットワーク能力プロファイルの更新。
・ サービスを提供するネットワークスライスおよびネットワーク能力の情報を伴う応
答のUEへの送信。
【0146】
ネットワーク能力プロファイルは、以下のうち1つまたは複数を含んでもよい。
・ ネットワークスライスおよび対応するネットワークスライスインスタンスの識別子
。
・ サポートされているネットワーク能力のリストの識別子。
・ サービスを提供するPLMNの識別子。
・ ネットワーク能力ごとのサービスを提供するエリア情報。
【0147】
ネットワーク能力構成要求は、以下のうち1つまたは複数を含む場合がある。
・ 1つまたは複数の所望のネットワーク能力の識別情報。
・ ネットワーク能力を必要とするアプリケーションの識別子。
・ 過去の登録処理中にUEが割り当てられた、設定NSSAI、または許可NSSA
IであることがあるNSSAI。
・ UEに関連付けられた識別子。
・ 要求されたネットワーク能力のサービスを提供するエリア情報。
・ 必要とされるネットワーク能力の使用可能性スケジュール。
・ 必要とされるネットワーク能力のQoSレベル(例えば、サービス応答時間)。
・ マルチテナントの必要とされるレベル(例えば、1つまたは複数のネットワーク能
力の使用を必要とするUEのアプリケーションの数)。
【0148】
さらに前述の態様によれば、ネットワークエンティティは、以下の操作のうち1つまた
は複数を実施する場合がある。
・ UEに対するネットワーク能力構成更新処理をトリガするネットワークエンティテ
ィからのネットワーク能力構成要求の受信。
・ UEに対するNASシグナル終端点として、新しいネットワークスライスおよび/
または新しいネットワークエンティティを選択する必要があるかどうかの判断。
・ UEに対する新しいネットワークスライスおよび/またはNAS終端点の選択。
・ 構成更新メッセージのUEへの送信。
・ トリガするネットワークエンティティへの応答の送信。
【0149】
要求を受信するネットワークエンティティは、以下のうち1つまたは複数をさらに実施
する場合がある。
・ サービスを提供するネットワークスライスが要求されたネットワーク能力をサポー
トすることができるかどうかを判断するためのネットワーク能力プロファイルのチェック
。
・ 要求されたネットワーク能力の全てをUEに提供する新しいネットワークスライス
の選択。
・ 新たに選択されたネットワークスライスを提供するUEとのNASシグナリングを
終端する新しいエンティティの選択。
・ 選択されたネットワークスライスのネットワーク能力プロファイルの更新。
・ サービスを提供するネットワークスライスおよびネットワーク能力の情報を伴う通
知のUEへの送信。
【0150】
あるいは、ネットワークエンティティがUEに対するネットワーク能力構成更新処理を
トリガする代わりに、アプリケーションサーバがネットワーク能力構成要求を送信するこ
とによる処理のトリガを決定してもよい。
【0151】
UEは以下のうち1つまたは複数を実施する場合がある。
・ 登録要求の送信。
・ 登録応答、ネットワークスライスのNCPを含む応答の受信。
【0152】
さらに前述の態様によれば、以下の操作のうち1つまたは複数が実施されてよい。
・ 応答は、AMFから来ることがある。
・AMFは、UDMのUEサブスクリプション情報からサブスクライブしたS-NSS
AIのNCPを取得する場合がある。
・ AMFは、UDM、NSSFまたはNRFなどの別のネットワーク機能から許可S
-NSSAIのNCPを取得する場合がある。
・ 応答は、登録要求に含まれていなかったS-NSSAIを含む場合があり、かつ要
求は各S-NSSAIのNCPを含んでいてもよい。
・ UEは、コアネットワークから受信したS-NSSAIのNCPリストに基づいて
代替ネットワークスライスを要求する場合がある。
【0153】
UEは、NASメッセージで受信されるUEポリシーの一部としてNCPを受信しても
よい。
【0154】
さらに前述の態様によれば、ネットワークエンティティは、以下の操作のうち1つまた
は複数を実施する場合がある。
・ UEのNCPポリシーを更新するためのトリガの受信。
・ UEに送信されるべきS-NSSAIのUEポリシーおよびNCPポリシー(NCP
Policy:NCCP)を見つけるための最新のPSIのチェック。
・ NCPPとUEポリシーとの統合。
・ UEポリシーコンテナを使用してUEにNCPPを配信。
【0155】
さらに前述の態様によれば、URSP規則の評価中にルートを選択するときに、UEは
NCPP内の情報を使用する場合がある。例えば、UEは、優先度の高いルートに関連付
けられているスライスでの最大データレートが低い状況において、より低い優先度のRS
Dで記述されているルートを確立することを選択する場合がある。
【0156】
UEは以下のうち1つまたは複数を実施する場合がある。
・ ネットワークとのPDUセッションの確立の試行。
・ 拒否され、スライスの最大PDUセッション限度に到達したことを示す原因コード
および待機タイマを受信。
・ 待機タイマが満了するまで、またはUEがPDUセッションを停止するまでPDU
セッション確立試行をしない。
【0157】
さらに前述の態様によれば、ネットワークエンティティは、以下の操作のうち1つまた
は複数を実施する場合がある。
・ PDUセッションが確立されるまたは停止される度にカウントをインクリメントま
たはデクリメントするカウンタの利用。
・ 最大限度に到達するとすぐに、PDUセッションを確立するUEの要求をブロック
し、かつ応答として原因コードをUEに送信する場合がある。この際、原因コードは待機
タイマと共にアクセス拒否理由を含む。
【0158】
UEは以下のうち1つまたは複数を実施する場合がある。
・ 最大PDUセッション限度数に到達したことを示すNAS通知および待機タイマを
受信。
・ PDUセッション確立を要求する前に、待機タイマが満了するまで待機、またはU
Eが同じスライスの別のPDUセッションを停止するまで待機。
【0159】
さらに前述の態様によれば、ネットワークエンティティは、以下の操作のうち1つまた
は複数を実施する場合がある。
・ PDUセッションが確立されるまたは停止される度にカウントをインクリメントま
たはデクリメントするカウンタの利用。
・ 状況が解消された場合にUEに通知。
【0160】
さらに前述の態様によれば、UEは、以下の操作のうち1つまたは複数を実施する場合
がある。
・ 状況が解消されたことを示すNASメッセージをネットワークから受信。
・ 待機タイマのリセット、およびPDUセッション確立処理の再試行。
・ 待機タイマの満了まで待機、およびPDUセッション確立処理の再試行。
【0161】
UEは以下の操作のうち1つまたは複数を実施する場合がある。
・ UE登録手順の要求。
・ 最大UE登録限度に到達したことを示す原因コードおよび待機タイマによって拒否
される。
・ 待機タイマが満了するまで、またはスライスからいずれかのUEの登録が解除され
るまで、UE登録を要求しない。
【0162】
さらに前述の態様によれば、ネットワークエンティティは、以下の操作のうち1つまた
は複数を実施する場合がある。
・ UEが登録または登録解除される度にカウントをインクリメントまたはデクリメン
トするカウンタの利用。
・ 最大限度に到達するとすぐに、ネットワークエンティティは、UEの登録要求をブ
ロックし、かつ応答として原因コードをUEに送信する場合がある。この際、原因コード
は待機タイマと共にアクセス拒否理由を含む。
・ 状況が解消されたことをUEに通知。
【0163】
さらに前述の態様によれば、UEは、以下の操作のうち1つまたは複数を実施する場合
がある。
・ 待機タイマに従う。
・ 状況が解消されたことを示すNASメッセージをネットワークから受信。
・ 待機タイマのリセット、ならびにUE登録要求の再試行および試行。
【0164】
(5Gコアネットワークにおけるネットワークスライシングのフレームワーク)
図7は、ネットワークスライス(対応するNFおよびNFサービスを含む)とUE/A
Sとの間のネットワーク能力(例えば、BDT、NIDDおよびイベント監視)層を有す
るネットワークアーキテクチャを示す。ネットワーク能力層は、ネットワークスライス構
成のより細かな粒度を可能にし、かつUE/ASがそれらのネットワーク特性を構成する
ことを簡単にする場合がある。新しい層は、論理層を含む場合があり、これにより、所望
のネットワークスライスのタイプを示す代わりにまたは追加として、所望のネットワーク
能力(例えば、BDT、NIDDおよびイベント監視)を示すことによって、UEおよび
SCS/ASが所望のネットワーク能力を要求することを可能にする。
【0165】
UE/ASは、コアネットワークに直接要求を送信して所望のネットワーク能力を示す
場合があり、新しいNF(本明細書においてネットワーク能力管理機能(NCMF)と呼
ばれる)は、UE/ASに所望のネットワーク能力を提供するネットワークスライスを構
成するように動作する場合がある。NCMFは、コアネットワーク内のネットワーク能力
層の管理機能を実装してよい。
【0166】
この新しいNFは、ネットワークサービスを構成するために、より細かな粒度を可能に
する場合がある。一方では、UE/ASが、利用可能なNFおよびNFサービスを認識す
ることなく、必要としているネットワーク能力(例えば、バックグラウンドデータ伝送、
イベント監視など)を直接示してもよい。これにより、どのようにネットワークスライス
が能力を提供するかという知識をUE/ASが有する必要なく、UE/ASが特定の能力
を要求することを可能にする。UEおよびASは、それらのアプリケーションに対するネ
ットワーク能力のレベルにのみ関心がある場合がある。他方では、コアネットワークエン
ティティが、ネットワーク能力のレベルでのUE/ASからの要求に起因する既存のフレ
ームワークのいかなる変更も伴うことなく、NFおよびNFサービスのレベルでの操作を
維持してもよい。
【0167】
NCMFは、以下の機能のうち1つまたは全てを有してもよい。
【0168】
第1に、NCMFは、ネットワーク能力とNFサービスとの間のマッピングを提供する
情報を管理および保持してよい。すなわち、マッピング情報は、ネットワーク能力をサポ
ートするために必要とされるNFのセットおよび対応するNFサービスを示すことがある
。この情報を使用して、ネットワークスライスにどのNFおよびNFサービスが含まれて
いるかによって、ネットワークスライスがネットワーク能力をサポートできるかどうかを
判断する場合がある。
【0169】
第2に、NCMFは、ネットワークスライスによってサポートされているネットワーク
能力のセットを識別する情報を含むプロファイルを管理および保持してよい。このネット
ワーク能力プロファイル情報は、UE/ASがそのアプリケーションに対するネットワー
ク能力の追加または更新を要求する際に有用となり得る。
【0170】
第3に、NCMFはまた、ネットワーク操作・管理(Operation And Management:O
&M)システムとインターフェースをとって、ネットワークスライス、NF、NFサービ
スおよび/またはネットワーク能力についての情報を取得してもよい。NCMFはまた、
所望のネットワーク能力をサポートするために、ネットワークスライス、ネットワークス
ライスインスタンス、NFおよび/またはNFサービスを管理することをO&Mシステム
に要求してもよい。
【0171】
NCMFは、スタンドアロンネットワーク機能、AMF、SMF、もしくはPCFなど
の他のネットワーク機能に常駐する論理的機能、またはネットワーク機能によって提供さ
れるサービスであってもよい。
【0172】
(ネットワーク能力とNFサービスとの間のマッピング情報)
ネットワークスライスがある特定のネットワーク能力をサポートできるかどうかを判断
するために、ネットワーク能力をサポートすることが必要とされるNFサービスを示すマ
ッピング情報を保持することが必要である。例えば、バックグラウンドデータ伝送(BD
T)能力は、BDTポリシーを決定するために、PCFによって提供されるNpcf_BDTPoli
cyControlサービス、およびNEFによって提供されるNnef_BDTPNegotiationサービスを
必要とする。さらに、SMFによって提供されるNsmf_PDUSessionサービスは、将来のデ
ータ転送用のPDUセッションを管理することが必要とされる場合がある。表3は、ネッ
トワーク能力とその必要とされるNFサービスとの間のマッピング情報を提供するための
データ構造の一例を示す。
【0173】
【0174】
NCMFは、ネットワークのO&Mシステムからマッピング情報を取得してよい。マッ
ピング情報は、NCMFで管理および記憶されてよい。NCMFは、NSSFまたはNR
Fと共に配置されてよく、そうすることで、NSSFまたはNRFでも同様に上述のマッ
ピング情報が管理および記憶されてよい。
【0175】
(ネットワーク能力プロファイル)
ネットワーク能力プロファイルは、NCMFによって保持されるネットワークスライス
ごとの情報プロファイルを含むことがあり、各ネットワークスライスによってサポートさ
れているネットワーク能力を示す。表4は、所定のネットワークスライスのネットワーク
能力プロファイルに含まれることがある情報フィールドの一例を示す。ネットワーク能力
プロファイル(NCP)は、スライス情報要素ごとのセットであることに留意されたい。
【0176】
【0177】
NCMFは、表3および表4に示した情報を管理および保持する場合がある。コアネッ
トワークNFがUE/ASからネットワーク能力を追加する、またはネットワーク能力を
更新する(例えば、ネットワーク能力の1つまたは複数のパラメータを修正する)要求を
受信する場合、その要求は、サービスを提供するネットワークスライスが既に要求された
ネットワーク能力をサポートしているかどうかを判断するためにNCMFに転送されてよ
い。そのネットワークスライスが該ネットワーク能力をサポートしていない場合、NCM
Fは、要求されたネットワーク能力をサポートするようにサービスを提供するネットワー
クスライスが構成され得るかどうかをさらに判断してもよい。すなわち、サービスを提供
するスライスは、機能的にネットワーク能力をサポートするように構成可能であるかどう
か、およびサービスを提供するスライスがネットワーク能力をサポートするために構成さ
れるべき充分なリソース(例えば、利用可能なプロセッサおよびメモリリソース)を有し
ているかどうか。
【0178】
任意選択で、NFおよびNFサービス情報が保持されているNSSFまたはNRFと共
に、NCMFが配置され得る場合、代わりに、または追加的に、表3および表4の情報は
、NSSFまたはNRFで管理および保持されてよい。
【0179】
別の代替は、この情報をUDRに記憶することである。これにより、NCMF、NSS
FまたはNRFを発見およびそれらと通信することなしに、データ記憶領域にアクセスす
ることによって任意のNFがこの情報をより簡単に取得する場合がある。
【0180】
別の代替としては、ネットワーク能力プロファイルは、S-NSSAI内のスライス識
別情報(SD)の実施形態として実装されてよく、そうすることで、ネットワークスライ
スがサポートしているネットワーク能力を示すことが可能である。これにより、ネットワ
ークスライスの同じスライス/サービスタイプ(SST)(例えば、MIoT、eMBB
)値を有するが、異なるネットワーク能力をサポートしているネットワークスライスを識
別できる場合がある。
【0181】
UE/AS側では、一旦、登録または登録更新手順が完了すると、UE/ASはサービ
スを提供するネットワークスライスによってサポートされているネットワーク能力につい
ての情報を維持する場合がある。さらに、複数のネットワークスライスがUE上で動作す
る異なるアプリケーションにサービスを提供することがあるので、ネットワークスライス
によってサポートされているどのネットワーク能力が、どのアプリケーション向けのもの
であるかについての情報をUE/ASは維持する場合がある。
【0182】
(ネットワークスライス能力構成)
表4のネットワーク能力プロファイルは、スライスによってサポートされるネットワー
クスライス能力ごとにネットワークスライス能力フィールドを含む。このフィールドは、
スライスによってサポートされている特定の能力を示す。スライスによってサポートされ
る可能性のある能力の例を以下に列挙する。これらの能力のサポートは、ネットワークに
よってUEに示されてもよい。
・ ネットワークスライスごとのUEの最大数
・ ネットワークスライスごとのPDUセッションの最大数
・ ネットワークスライスにおけるUEごとの最大ULおよびDLデータレート
・ 時間確定的通信のサポート
・ グループ通信のサポート
・ 指定された分離レベルのサポート
・ 位置情報ベースメッセージ配信のサポート
・ 最大パケットサイズのサポート
・ ミッションクリティカル通信のサポート
・ MMTelのサポート
・ 性能監視のサポート
・ 指定されたセッション・サービス継続(Session and Service Continuity:S
SC)モードのサポート
・ 非IPデータ配信(NIDD)および/または信頼性の高いデータサービス(Reli
able Data Service:RDS)のサポート
・ ある特定のRATのサポート
・ 特定のデバイス速度のサポート
・ V2X通信およびmIoT通信などの特定のバーティカルアプリケーションのサポ
ート
・ サービスエリア内に位置しているUEのみがネットワークスライスにアクセス/接
続することができる特定のサービスエリアのサポート。サービスエリアは、トラッキング
エリア、登録エリアまたは地理的エリアとすることができる。
・ ネットワークスライス向けにインスタンス化され得るネットワークスライスインス
タンスの最大数。
・ ある特定の中継メカニズムのサポート
・ 複数のトンネリングメカニズム(L2TPトンネル、GREトンネルまたはVPN
トンネル)のサポート。
・ ネットワークスライスのカバレッジエリア(国際的、全国的、地域的、セルに限定
された、セクタ、基地局など)のサポート
・ UEに関する遅延許容のサポート。
・ UEに対する保証DLスループットのサポート。
・ どれくらいの頻度でKQIおよびKPI予測値がUEに提供されるかを表す予測頻
度のサポート。UEは、要求を送信し、前もって品質低下に関する予測情報を受信する場
合がある(それゆえ必要に応じてスライスを切り換えることができる)。
・ SSCモードのサポート(SSCモード1、SSCモード2、SSCモード3、S
SCモード4)
・ UEに対するスケジューリング/性能の最適化を助力することができる周期的トラ
フィック(時間確定的通信)のサポート。
・ 使用されるべき周波数によって端末に制約があるので、複数の無線周波数帯(例え
ば、n1、n77、n38など)のサポート。
・ 種々のアクセス技術のサポート。
・ ネットワークスライスのカバレッジエリア全体にわたって偏在して利用可能な上り
リンクにおけるネットワークスライスインスタンスの実現可能なデータレートを定義する
ネットワークスライスごとの上りリンクスループットのサポート。
・ ネットワークスライス(またはモバイルネットワーク)がユーザデータをどう処理
する必要があるかを定義するユーザデータアクセスのサポート。例えば、UEはインター
ネットへのアクセスを有する場合があり、データはトンネリングを介して私設ネットワー
クにルーティングされるか、または全てのUEデータがローカルに留まってよい。ネット
ワークスライスによってサポートされるQoS関連パラメータの全てを定義するスライス
のサービス品質パラメータのサポート。
・ URLLC(超高信頼・低遅延通信)およびMIoT(大規模IoT)にとって重
要である場合があるか、またはサポートされる最大伝送ユニット(MTU)を示す、スラ
イスによってサポートされる最大パケットサイズのサポート。それゆえ、UEはこのスラ
イスに準拠する必要がある場合がある。
・ ネットワークスライス分離レベル(物理的または論理的分離)のサポート。これは
、スライスに基づいて分離されるUEに影響を与えるかまたはそのUEをサポートする場
合がある。
【0183】
上記に列挙した能力の一部は、追加の構成を必要とする場合があることに留意されたい
。例えば、「UEに対する保証DLスループットのサポート」能力は、特定のDL思考値
(例えば100Mbps)に関連付けられる場合がある。この情報は、表4の「ネットワ
ーク能力のパラメータ」フィールド内で表される。「ネットワーク能力のパラメータ」は
、ネットワークによってUEに示されてもよい。
【0184】
(ネットワーク能力ベース登録)
NCMFの形態で実装されることがある
図7のネットワーク能力層によって、UEはそ
の所望のネットワーク能力を要求することができ、またUEは特定のNFおよびNFサー
ビスがネットワークスライスで利用可能かどうかを認識する必要がない。
【0185】
図8は、ネットワーク能力ベース登録の方法の一例を示す。UEが登録するときに、U
Eはそのアプリケーションをサポートする所望のネットワーク能力のセットのインジケー
ションを含んでもよく、またネットワークは、要求されたネットワーク能力の全てをサポ
ートするネットワークスライスを識別するNSSAIおよびNSI IDと共に応答して
よい。ネットワークの応答はまた、各能力に関連付けられたS-NSSAIを示してもよ
い。登録方法のステップを、
図8に示す。単に説明の目的で、ネットワーク能力構成に関
連する情報のみを下記に記載することに留意されたい。登録手順では、モビリティ管理、
セッション管理等に関連する情報など他の情報が使用される。
【0186】
ステップ1で、UEは通信ネットワークのRANノードに登録要求メッセージを送信し
てよい。要求メッセージで、UEは以下の情報を示してよい。
・ それぞれがネットワーク能力識別子(Identifier:ID)によって識別される、要
求されるネットワーク能力のリスト。この情報は、表4に記載されているようなネットワ
ーク能力プロファイル内で表されてよい。情報は、要求NSSAIに関連付けられてもよ
く、かつ1つのネットワーク能力プロファイルがNSSAIのS-NSSAIごとに提供
されてよい。初めて登録を開始するときに、UEはネットワーク能力マッピング情報を有
していないこともある。UEはネットワーク能力のいくつかの要件を入れてよく、その結
果、ネットワークエンティティ(例えば、AMF、NCMF)は、これらの要件に基づい
て既存のネットワークスライスがUEにサービスを提供することができるかどうかを判断
できる。必要とされるネットワーク能力使用可能性スケジュール、必要とされるネットワ
ーク能力QoSレベル、およびマルチテナントの必要とされるレベルなどのいくつかの要
件について、下記にて論じる。UEは、UE上で動作するアプリケーションのタイプに基
づいて要求するネットワーク能力のタイプを決定できる。1つのアプリケーションが複数
のネットワーク能力を必要とする場合がある。それゆえに、UEは5Gコアネットワーク
において、どのアプリケーションにはどのようなネットワーク能力が必要なのかのいくつ
かの情報を保持する必要がある場合がある。UEは、ASと通信している場合に、アプリ
ケーションレベルシグナリングを通してこの情報を取得する場合がある。
・ 過去のNSSAI:可能な場合、過去にUEがPLMNに登録したことがある場合
に割り当てられた1つまたは複数のS-NSSAIをUEは含んでもよい。これは、RA
NノードがAMFを選択することを助力場合があり、かつ要求されたネットワーク能力を
サポートしているネットワークスライスをAMFが構成/選択するために使用する場合が
ある。含まれたNSSAIは、過去の登録処理でUEに提供された設定NSSAI、また
は許可NSSAIであってよい。パラメータは任意選択である。
・ アプリケーションID:要求されたネットワーク能力を要求しているアプリケーシ
ョンのセットを示す。場合によっては、UEは複数のネットワークスライスによってサー
ビスを提供され、かつ各ネットワークスライスが、mIoTおよびeMBBなどのアプリ
ケーションの異なるセットにサービスを提供し得ることも考えられる。それに応じて、ア
プリケーションおよびネットワーク能力は、異なるネットワークスライスによって分割さ
れてサポートされる場合がある。したがって、どのアプリケーションがどのネットワーク
スライスによってネットワーク能力のセットを提供されるかを示す情報をUEは保持して
もよい。場合によっては、UEの異なるアプリケーションにサービスを提供する2つ以上
のネットワークスライスによって、1つのネットワーク能力がサポートされることも考え
られる。あるいは、UEはいずれのネットワーク能力もそれらに結び付けることなくアプ
リケーションIDを提供してもよく、またSCS/ASが、どのアプリケーションがどの
ネットワーク能力に関連付けられているかを判断するためにコンタクトされる。これによ
り、UEの負担を減らす場合があり、かつ制約のあるデバイスにとって有用であり得る。
・ PLMN ID:これは、UEが登録を試行するPLMNを示す(UEがこの情報
を持っている場合)。同じネットワーク能力を提供するために、異なるPLMNが異なる
ネットワークスライスを構成することがあるので、PLMN IDはネットワークスライ
スおよびAMF選択を容易にする場合がある。
・ GUTIおよび/またはSUPIなどのUE識別子(可能な場合)。
・ エリア情報:UEにサービスを提供するネットワークスライスの選択のために使用
される。この情報は、TAI、登録エリアまたは地理的エリアの形態であってよい。
・ 必要とされるネットワーク能力使用可能性スケジュール。
・ 必要とされるネットワーク能力のQoSレベル(例えば、サービス応答時間)。
・ マルチテナントの必要とされるレベル(例えば、ネットワーク能力の使用を必要と
するUEのアプリケーションの数)。前述のネットワーク能力要件と共にこの情報は、(
例えば、使用可能性およびスケーラビリティ要件に基づいて)既存のスライスインスタン
ス、NF、およびNFサービスがネットワーク能力に対する要求を満たすために使用され
得るかどうか、または新しいインスタンスがインスタンス化される必要があるかどうかを
ネットワークO&Mシステムが判断するのに有用である可能性がある。
【0187】
ステップ2で、登録要求を受信すると、RANノードは要求されたネットワーク能力お
よび以下の情報に基づいてAMFを選択してよい。
・ どのAMFがNSSAIによって識別されるどのネットワークスライスを提供する
のかを示すNSSAIとAMFとの関連付け情報。
・ ネットワーク能力とS-NSSAIとのマッピング情報。
【0188】
上記の情報をN2メッセージに加えることにより、AMFがRANノードに送信するこ
とによって、上記の情報をRANノードは取得する場合がある。あるいは、そのネットワ
ークスライス情報およびサポートされているネットワーク能力情報を知らせるために、上
記の情報をコアネットワークが周期的にRANノードに送信することによって、上記の情
報をRANノードは取得する場合がある。
【0189】
RANノードが上記の情報のいずれも有していないか、または要求されたネットワーク
能力をサポートするいずれのAMFも認識していない場合、RANノードはそのローカル
構成に基づいてデフォルトのAMFを選択してもよい。この場合、別のAMFが、後にU
Eにサービスを提供するように選択されてもよい。
【0190】
ステップ3で、RANノードは選択したAMFに登録要求を転送してよい。
【0191】
ステップ4で、AMFは、いくつかのサブスクリプション情報を取得するためにUDM
に、および/またはいくつかのUEコンテキスト情報およびネットワーク能力情報を取得
するためにUDRにコンタクトすることを選択してもよい。
【0192】
次に、ステップ5で、AMFは、要求されたネットワーク能力、ならびに前述したよう
な必要とされるネットワーク能力使用可能性スケジュール、必要とされるネットワーク能
力QoSレベル、および必要とされるマルチテナントのレベルなどのUEのネットワーク
能力使用要件をサポートできるネットワークスライスの情報を取得するためにNCMFに
問い合わせる。AMFは、要求されたネットワーク能力情報をメッセージに含めてもよい
。あるいは、AMFは、ステップ1のネットワーク能力プロファイルで示された能力を要
求NSSAI内のS-NSSAIのものが提供できるかどうかをチェックするために、N
CMFに問い合わせてもよい。
【0193】
ステップ6で、NCMFは既存のネットワークスライスとネットワーク能力とのマッピ
ング情報をチェックして、要求されたネットワーク能力の全てをサポートするネットワー
クスライスを識別するために、NSSAIをAMFに返信してもよい。NCMFが要求さ
れたネットワーク能力の全てをサポートすることができるいずれの既存のネットワークス
ライスも識別できない場合、NCMFは、応答メッセージでこのことを示してもよい。N
CMFは、UEが要求したサービスを得るために使用することができるS-NSSAIの
新しいセットをAMFに提供してもよい。NCMFは、S-NSSAIごとのNSIDを
AMFに提供してもよい。NCMFは、S-NSSAIごとのネットワーク能力プロファ
イルをAMFに提供してもよい。
【0194】
ステップ7で、要求されたネットワーク能力の全てに対して必要とされるNSSAIの
全てをAMFが提供できるかどうかを判断するために、AMFは、受信したNSSAIと
ローカルに記憶されているネットワークスライス情報を比較してもよい。AMFがそれを
行うことが可能な場合、AMFはUEコンテキストを更新し、ステップ10を実施する。
そうでない場合、AMFは、NSSFにネットワークスライス選択を実施するように要求
し、以下のいずれかの場合に、ステップ8および9に進んでもよい。(1)NSSAIの
全てをAMFが提供できない。(2)NSSAIをAMFが提供できるかどうかをAMF
が判断できない。(3)要求されたネットワーク能力の全てをサポートすることができる
既存のネットワークスライスがないことをNCMFが示す。
【0195】
ステップ8で、AMFは、要求されたネットワーク能力情報、PLMN IDおよび可
能な場合は5G-GUTI能力およびSUPIなどのUE情報を提供することによって、
NSSFにネットワークスライスインスタンスを選択するように要求する。
【0196】
ステップ9で、UE IDおよびPLMN IDに基づいて、NSSFは要求内のNS
SAIを確認してよく、かつ要求されたネットワーク能力の全てをUEに提供するネット
ワークスライスインスタンスを選択してよい。ネットワークスライスを提供するために新
しいAMFセットが選択される場合、NSSFは、NRFも選択してもよく、そうするこ
とで、その新しいAMFは、選択されるネットワークスライス内のNFインスタンスおよ
びNFサービスインスタンスを選択することができる。NSSFは、応答で以下の情報の
うち1つまたは全てを返信してもよい。
・ NSSAI。
・ 要求内のNSSAIに対応する選択されたNSI ID。
・ NRFアドレス。
・ 選択されたAMFセットおよび/またはAMFアドレス。
【0197】
既存のネットワークスライスがUEにサービスを提供することができない場合、UEに
サービスを提供する新しいネットワークスライスおよび対応するネットワークスライスイ
ンスタンスを起動するために、NSSFは操作・管理(O&M)システムにコンタクトし
てもよい。
【0198】
ステップ10で、応答を受信するとすぐに、AMFは、NCMFに選択されたネットワ
ークスライスとネットワーク能力との間のマッピング情報を通知してよい。このことは、
例えばステップ7での、NCMFが要求されたネットワーク能力の全てをサポートするい
ずれのネットワークスライスも見つけられない場合に必要である。
【0199】
ステップ11で、NCMFは、選択されたネットワークスライスとネットワーク能力と
の間のマッピング情報を更新してよい。
【0200】
ステップ12aで、現在のAMFがUEにサービスを提供できる場合、AMFはRAN
ノードに登録応答を送信してよく、そのRANノードはUEに応答を転送する。AMFか
らRANノードへのN2メッセージは、選択されたネットワークスライスのネットワーク
能力プロファイル、すなわち、選択されたネットワークスライス情報およびネットワーク
スライスによってサポートされているネットワーク能力に関する情報の全てを含んでいて
もよい。加えて、位置情報または登録エリア情報が応答に含まれて、RANノードおよび
UEに提供されてよく、それにより、選択されたネットワークスライスにその情報がマッ
プされるか関連付けられることが可能になる。
【0201】
登録承認メッセージは、許可NSSAI内のS-NSSAIごとのネットワーク能力プ
ロファイルを含んでいてもよい。ネットワーク能力プロファイルは、ネットワークスライ
スの能力のインジケーションまたは記述である。表4は、ネットワークスライスのネット
ワーク能力プロファイルの内容を列挙している。
【0202】
複数のネットワークスライスによってUEがサービスを提供される場合、どのアプリケ
ーションがどのネットワークスライスインスタンスによってどのようなネットワーク能力
を提供されるかを識別する情報をUEは保持することができる。
【0203】
UEが要求する能力をネットワークスライスがサポートすることができない場合、AM
Fは背後で要求のサポートに失敗した理由を示すエラー/原因コードを含む拒否メッセー
ジを送信してもよい。
【0204】
あるいは、ネットワークは、要求されたネットワーク能力プロファイルに密接に一致す
るネットワークスライスのネットワーク能力プロファイルをUEに送信してもよい。例え
ば、UEが10Gbpsの保証DLスループットネットワーク能力を要する場合、ネット
ワークは、利用可能なネットワークスライスの一致するネットワーク能力プロファイルを
スキャンすることができてもよく、また保証DLスループットの最も利用可能なネットワ
ーク能力が8Gbpsである場合、ネットワークは、UEにネットワーク能力プロファイ
ルを送信して、ネットワーク能力プロファイルを承認し、ネットワークスライスへの登録
に合意できるかどうかを示してもよい。他方では、スライスのネットワーク能力プロファ
イルは、UEが望むもの以外に、より多くのネットワーク能力および/またはより良いサ
ービス品質(例えば、平均UE UL/DLデータレート、平均遅延など)を提供しても
よい。
【0205】
ネットワークがUEにカウンタネットワーク能力プロファイルを送信する場合、UEは
提供されたネットワーク能力プロファイルを拒否または承認する場合がある。
・ UEが提供されたネットワーク能力プロファイルを承認する場合、UEは肯定応答
をAMFに送信して受諾を示してもよい。
・ UEが提供されたネットワーク能力プロファイルを拒否する場合、拒否メッセージ
(拒否コード)をAMFに送信することによって、それを行ってよい。この場合、AMF
はデフォルトのネットワークスライスおよびそのネットワーク能力プロファイルと共に応
答してもよい。
【0206】
あるいは、要求されたネットワーク能力が利用可能でない場合、ネットワークは標準的
なネットワーク能力を有するデフォルトのスライスのNCPをUEに与えてもよい。
【0207】
ステップ12bで、UEにサービスを提供するために新しいAMFが選択される場合、
現在のAMFは、3GPP TS 23.502, Procedures for the 5G System; Stage 2,
v15.1.0, Release 15, 2018-0に記載されている手順に従って、対象のAMFにコン
タクトすることによってAMF再配置処理を開始してもよい。
【0208】
概して、ステップ1で配信されるネットワーク能力要求情報は、UEとAMFとの間の
NAS-MMシグナリング、またはUEとSMFとの間のNAS-SMなど任意のNAS
メッセージにカプセル化されてもよい。この意味で、情報は、サービス要求メッセージ、
およびセッション管理関連要求メッセージにカプセル化されてもよい。UEは、NAS-
SMメッセージにネットワーク能力要求を含んでもよい。例えば、UEは、ネットワーク
能力X、YおよびZの使用を必要とする新しいアプリケーションを起動する場合がある。
UEは既に登録されており、かつネットワークスライスでのPDUセッションを有してい
る場合がある。UEは、ネットワーク能力X、YおよびZをサポートしている同じネット
ワークスライスで新しいPDUセッションを開始するインジケーションと共にPDUセッ
ション確立要求を送出してもよい。このPDUセッションに対してスライス1が充分であ
るかどうか、またはこのPDUセッションに対して新しいスライスが必要となるかどうか
を確認するために、AMFまたはSMFはNCMFとの交換をトリガしてもよい。
【0209】
(ネットワーク能力ベース登録更新)
登録を完了した後であっても、UEが新しいネットワーク能力を要して、そのUEがネ
ットワークスライスによってサービスを提供される場合がある。例えば、UEにおいて新
しいIoTアプリケーションが起動し、サービスを提供するネットワークスライスによっ
てサポートされていないNIDD特性を必要とする場合がある。
図9は、UE始動ネット
ワーク能力ベース登録更新の方法の一例を示す。
【0210】
ステップ1で提供されるネットワーク能力情報は、NCPと見なすことができる。
【0211】
ステップ1で、UEは登録更新要求メッセージを用いて登録更新処理を開始してもよく
、このメッセージは、以下の情報のうち1つまたは全てを含んでよい。
・ NSSAI:これは、過去の登録処理中にUEが取得した設定NSSAIおよび/
または許可NSSAIである。
・ PLMN ID:これは、UEがネットワークスライスによってサービスを提供さ
れるPLMNを示すために使用される。
・ NSI ID:これは、UEにサービスを提供するネットワークスライスインスタ
ンスを示す。
・ アプリケーションID:これは、新しいネットワーク能力を必要とするUEのアプ
リケーションの識別子である。
・ 要求されるネットワーク能力:UEは、UE上で動作を開始する新しいアプリケー
ションのタイプに基づいて、要求されるネットワーク能力のタイプを決定する場合がある
。1つのアプリケーションが複数のネットワーク能力を必要とする場合がある。
・ 必要とされるネットワーク能力使用可能性スケジュール、必要とされるネットワー
ク能力QoSレベル(例えばサービス応答時間など)およびマルチテナントの必要とされ
るレベル(例えば、ネットワーク能力の使用を必要とするUEのアプリケーションの数)
などのUEのネットワーク能力使用要件に関連する情報。
・ 必要とされるネットワーク能力使用可能性スケジュール。
・ 必要とされるネットワーク能力のQoSレベル(例えば、サービス応答時間)。
・ マルチテナントの必要とされるレベル(例えば、ネットワーク能力の使用を必要と
するUEのアプリケーションの数)。前述のネットワーク能力要件と共にこの情報は、(
例えば、使用可能性およびスケーラビリティ要件に基づいて)既存のスライスインスタン
ス、NF、NFサービスが要求を満たすために使用され得るかどうか、または新しいイン
スタンスがインスタンス化される必要があるかどうかをネットワークO&Mシステムが判
断するのに有用である可能性がある。
【0212】
ステップ2で、サービスを提供するAMFは、UEが新しいネットワーク能力を要する
ことを許容されるかどうか、およびUEによって提供される情報が有効かどうかを確認し
てもよい。
【0213】
ステップ3で、サービスを提供するAMFは、UEに関するさらにいくつかの情報およ
びUDR内のUEコンテキストを取得するためにUDM/UDRにコンタクトすることを
任意に選択してもよい。
【0214】
ステップ4で、サービスを提供するAMFは、AMFが提供する任意のネットワークス
ライスによって新しく要求されたネットワーク能力がサポートされ得るかどうかを判断し
てもよい。サービスを提供するAMFが、要求されたネットワーク能力をサポートできる
場合、これがサービスを提供するネットワークスライスによるものか、異なるネットワー
クスライスによるものかに関係なく、AMFはステップ12に進む。
【0215】
ステップ5で、サービスを提供するAMFが必要とされるネットワーク能力およびUE
のネットワーク能力使用要件をサポートすることができない場合、またはサービスを提供
するAMFがそれをサポートすることができるかどうかを判断できない場合、サービスを
提供するAMFは、AMFに記憶されたUEコンテキスト、NSSAIおよび必要とされ
るネットワーク能力情報を含むネットワーク能力構成要求をNCMFに送信してよい。
【0216】
ステップ6で、要求を受信するとすぐに、要求されたネットワーク能力をサポートする
ネットワークスライスを見つけるために、NCMFは、利用可能なネットワークスライス
とそれらのネットワーク能力との間のマッピング情報、およびネットワーク能力プロファ
イルをチェックしてよい。
【0217】
次に、ステップ7で、NCMFは、サービスを提供するAMFを変更することなく、い
ずれかのネットワークスライスによって要求されたネットワーク能力がサポートされ得る
かどうかを判断してよい。
【0218】
ステップ8aで、NCMFは、サービスを提供するネットワークスライスがUEによっ
て要求されたネットワーク能力をサポートできないと判断する場合、NSSFに新しいネ
ットワークスライスを選択するように要求する。
【0219】
ステップ9aで、NSSFは、1つまたは複数のネットワークスライスインスタンス、
場合によっては、新しいAMFのセット、およびNRFを選択してよい。NSSFは、N
SI ID、NSSAI、NRFアドレス、およびAMFのセットを含む任意の選択結果
を返信してよい。新しいAMFが選択される場合、AMF再配置処理がステップ12bで
トリガされてよい。新しいネットワークスライスがAMFの変更なしに選択される場合、
UEは両方のネットワークスライスに同時に接続してよい。既存のネットワークスライス
がUEにサービスを提供できない場合、UEにサービスを提供する新しいネットワークス
ライスおよび対応するネットワークスライスインスタンスを起動するために、NSSFは
操作・管理(O&M)システムにコンタクトしてもよい。
【0220】
ステップ8bで、サービスを提供するネットワークスライスがUEによって要求された
ネットワーク能力をサポートできるとNCMFが判断する場合、ネットワーク能力がまだ
有効でない間に、NCMFは、サービスを提供するネットワークスライス情報を更新して
、そのネットワークスライスが該ネットワーク能力をサポートすることを示すように要求
をNSSFに送信してよい。NCMFは、要求メッセージに要求されたネットワーク能力
情報、UEにサービスを提供するNSI ID、およびAMFがサービスを提供するNS
SAIを含めてもよい。
【0221】
ステップ9bで、NSSFは、ネットワークスライス情報を更新して、確認のためにN
CMFに応答してよい。
【0222】
ステップ10で、NCMFはまた、ネットワークスライスがUEによって要求されたネ
ットワーク能力をサポートすることを示すために、マッピング情報を更新してもよい。
【0223】
ステップ11で、NCMFは、サービスを提供するAMFに以下の情報のうち1つまた
は全てと共に応答を送信してもよい。
・ NSSAI。
・ 新しいネットワークスライスが選択される「a」の場合、新しいNSI ID。
・ 新しいネットワークスライスが選択される「a」の場合、新しいAMFセット。
・ サービスを提供するAMFおよびサービスを提供するネットワークスライスがネッ
トワーク能力をサポートすることができる「b」の場合、構成結果。
【0224】
ステップ12で、「b」の場合、サービスを提供するAMFは、UEコンテキストおよ
びサービスを提供するネットワークスライス情報を更新するか、「a」の場合、AMFを
再配置する手順を開始してもよい。
【0225】
ステップ13で、サービスを提供するAMFは、サービスを提供するAMFが変更され
ない場合、サービスを提供するネットワークスライス情報を示す登録更新応答と共に、U
Eに応答してもよい。新しいAMFがNSSFによって選択される場合、対象のAMFは
、登録更新を確認するために有効にされた新しいネットワーク能力とコンタクトしてよい
。
【0226】
(ネットワーク能力ベースUE構成更新)
UEに加えて、ネットワークまたはASもまた、サービスを提供するネットワークスラ
イスのネットワーク能力更新に起因するUE構成の更新を開始してもよい。例えば、以下
のイベントによって、ネットワークまたはASが処理を開始するようにトリガされてよい
。
・ SCS/ASで新しいアプリケーションが開始し、UEがSCS/ASの新しいア
プリケーションサービスをサブスクライブする。結果として、新しいネットワーク能力が
新しいアプリケーションをサポートするために必要とされる。
・ サービスを提供するネットワークスライスにおけるネットワーク機能/ネットワー
クスライスインスタンスの負荷バランス問題またはスケールダウンなどのなんらかの理由
でUEに新しいネットワークスライスがサービスを提供するように切り換えることをネッ
トワークが望む。
【0227】
図10は、ネットワーク能力ベースUE構成更新の方法を示す。
【0228】
ステップ0で、これは、UEがネットワークへの登録を完了し、かつUEがネットワー
クを通してアプリケーションサーバ(AS)に接続を有することを仮定した前提条件のス
テップである。
【0229】
ステップ1aで、新しいアプリケーションセッションが必要とされるなど、ある特定の
イベントに起因してUEにサービスを提供するネットワークスライスのネットワーク能力
を追加または更新することをASが決定する場合がある。新しいアプリケーションの場合
、ASは新しいアプリケーションのタイプに基づいて要求されるネットワーク能力のタイ
プを決定する場合がある。
【0230】
ステップ1bで、AMFはサービスを提供するネットワークスライスの負荷バランスな
どのなんらかの理由に起因してUEにサービスを提供するネットワークスライスを変更す
ることを決定する。
【0231】
ステップ2aで、ASは、NEFを介してNCMFにネットワーク能力構成要求メッセ
ージを送信する。このステップで提供される情報は、NCPであってもよく、以下の情報
を含んでもよい。
・ SUPI、GUTIまたは外部のUE IDなどのUE ID。
・ UEとASとの間の接続用のサービスを提供するネットワークスライスを示すNS
SAI。
・ UEとASとの間の通信をサポートするためにネットワークスライスに追加される
べき新しいネットワーク能力情報。
・ 必要とされるネットワーク能力使用可能性スケジュール、必要とされるネットワー
ク能力ネットワーク能力QoSレベル(例えばサービス応答時間など)およびマルチテナ
ントの必要とされるレベル(例えば、要求されるネットワーク能力の使用を必要とするU
EまたはASのアプリケーションの数)などのUEとASとの間の通信に対するネットワ
ーク能力使用要件に関連する情報。
・ 要求されるネットワーク能力に関連付けられたアプリケーションを示すアプリケー
ションID。
・ このネットワーク能力構成処理を参照するために使用される参照ID。これはNE
Fによって割り当てられてよい。
・ NSI ID:UEにサービスを提供するネットワークスライスインスタンスを示
す。
【0232】
ステップ2bで、AMFはNCMFにネットワーク能力構成要求メッセージを送信する
。
【0233】
ステップ3で、要求を受信するとすぐに、NCMFは、UEのさらにいくつかのサブス
クリプション情報およびUDR内のUEコンテキストを取得するためにUDM/UDRに
コンタクトすることを任意に選択してもよい。
【0234】
ステップ4で、NCMFはネットワークスライス情報、および要求されるネットワーク
能力情報をチェックしてもよい。これらのチェックの目的を以下に示す。
・ ネットワークスライス情報、ネットワークスライスインスタンス情報などASまた
はネットワーク機能によって提供される情報の確認。
・ サービスを提供するネットワークスライスが要求されるネットワーク能力およびU
EおよびASのネットワーク能力使用要件をサポートすることができるかどうかの判断。
このことは、ネットワークスライスのネットワーク能力プロファイルをチェックすること
によって行うことができる。サポートできない場合、ステップ5が実施される。
【0235】
ステップ5で、サービスを提供するネットワークスライスが要求されるネットワーク能
力をサポートできないことをNCMFが発見する場合、NCMFはNSSFに新しいネッ
トワークスライスを選択するか、新しいネットワークスライスを形成するように要請して
よい。場合によっては、サービスを提供するネットワークスライスが過負荷であることを
NCMFが発見することも考えられ、その場合、NCMFはNSSFに新しいスライスを
選択するように要求してよい。
【0236】
ステップ6で、NCMFまたはNSSFはネットワーク構成処理を続行することをAM
Fに通知する。処理がASによってトリガされる(すなわち、ステップ1aおよび2a)
場合、AMFはUE ID、NSSAI、NSI ID、SCS/AS ID、NEF
IDおよび参照IDを提供される。この情報は後でNEFとコンタクトするためにAMF
によって使用される場合がある。
【0237】
ステップ7で、AMFはUEと通信し、UE構成更新をトリガする。メッセージで、A
MFは、以下の情報のうち1つまたは複数を含むスライスのNCPをUEに通知する。
・ 新しいネットワーク能力情報。
・ 特に新しいネットワークスライスが選択される場合にネットワークスライスを識別
するNSSAI。
・ 参照ID。
・ SCS/AS ID。
【0238】
ステップ8で、UEは、
図9にて提示した登録更新処理を開始する。
【0239】
ステップ9で、登録更新処理が完了するとすぐに、ASがこの処理を開始した場合、A
MFは、NEFを介して応答するメッセージをASに送信する。
【0240】
図10は、処理を開始するネットワークエンティティの例として、AMFが処理を開始
するシナリオを示していることに留意されたい。場合によっては、他のネットワークエン
ティティが処理を開始することも考えられる。例えば、UEポリシー変更またはネットワ
ークスライス選択ポリシー変更に起因して、PCFが処理を開始してもよい。したがって
、UE向けのネットワーク能力のプロビジョニングに潜在的に影響を与えることがあるネ
ットワークスライス選択処理をPCFがトリガしてもよい。
【0241】
(要求NSSAIのネットワーク能力プロファイルを用いる登録手順)
NCMFは、ネットワークスライスのネットワーク能力を構成して、各スライスのネッ
トワーク能力プロファイル(NCP)を構築する場合がある。このセクションでは、本明
細書にて先に記載した方法について詳しく述べ、またNCPがNSSAIと共にUEに配
信される(例えば、S-NSSAIごとに1つのNCP)場合がある方法について説明す
る。
図13は、その方法を示し、かつネットワーク能力の構成をサポートするためにどの
ように初期登録手順が拡張され得るかを例示するが、同じ拡張が、モビリティ登録更新お
よび周期的登録更新手順にも適用できることが理解されるべきである。
【0242】
図13は、3GPP TS 23.502にて定義されている初期登録、モビリティ登録、および周
期的登録手順がどのように更新され得るかを例示する。
図13は、拡張されることがある
かまたは最も拡張が必要とされる登録手順の一部に特に焦点をあてている。一部のステッ
プは省略される。
図13はNCMFがスタンドアロンNF、または論理的機能であること
を示していることに留意されたい。それは、代わりに、OAMシステムの一部であるか、
またはSMFもしくはAMFなどの別のNFの一部であることもある。
【0243】
図13に例示するように、AMFは、UEが登録することになるスライスの能力を決定
し、かつUEにこの能力情報を提供してもよい。追加として、ある特定の能力をUEが要
求する場合がある。さらに、UEが登録することができるS-NSSAIおよび関連付け
られたNCPのリストをネットワークがUEに提供する場合もある。
【0244】
ステップ1で、UEは登録要求を送信し、この要求は要求NSSAIを含み、UEは(
R)ANノードを介して要求をAMFに送信する。登録要求は、初期登録、モビリティ登
録更新、または周期的登録更新であってよい。本明細書にて先に記載したように、NSS
AIのS-NSSAIごとの所望される能力をネットワークに示すために、登録要求はN
CPを含んでもよい。
【0245】
ステップ2で、(R)ANノードは、TS 23.501 [1], clause 6.3.5に記載されて
いるようなAMFを選択する。
【0246】
ステップ3で、(R)ANノードは、AMFに登録要求メッセージを転送する。
【0247】
ステップ4で、UEからの登録要求に基づいて、AMFは、UEのサブスクリプション
を取得するためにUDM/UDRに問い合わせしてよい。UEサブスクリプションは、サ
ブスクライブS-NSSAIを含んでもよい。
【0248】
ステップ5で、先のステップで情報が取得されなかった場合、許可NSSAI内のS-
NSSAIごとに、AMFはNCMFからのネットワーク能力プロファイルを要求してよ
い。このような問い合わせでの要点は、S-NSSAI(すなわちNSSAI)を含む必
要があることである。
【0249】
あるいは、AMFは、各S-NSSAIに関連付けられたNCPを取得するために、N
SSFまたはNRFなどの別のNFに問い合わせすることによって、各S-NSSAIに
関連付けられたNCPを取得してもよい。
【0250】
ステップ6で、NCMFは要求されたS-NSSAIのNCPをAMFに返信してもよ
い。
【0251】
ステップ7で、登録承認メッセージの一部として、AMFは許可NSSAIおよび設定
NSSAI、ならびに許可NSSAI内のS-NSSAIごとのNCPおよび設定NSS
AI内のS-NSSAIごとのNCPをUEに送信する。NCPは、許可NSSAIおよ
び設定NSSAIの一部と見なされてもよい。
【0252】
任意選択で、ネットワークは公示(Advertisement)NSSAIをUEに
送信してもよい。公示NSSAIは、S-NSSAIおよびそれらの対応するNCPのリ
ストである。このリストおよび対応するS-NSSAIは、UEにとって利用可能なスラ
イスの公示および各スライスの能力のインジケーションであってもよい。公示NSSAI
内のS-NSSAIは、要求NSSAIまたは許可NSSAIの一部でないこともある。
公示NSSAIの目的は、その設定NSSAIまたは許可NSSAIに追加されることを
UEが要求する場合があるスライスについての情報をUEに提供することである場合があ
る。あるいは、公示NSSAIは、設定NSSAIの一部である場合もある。
【0253】
ステップ8で、スライスの能力が充分でないという意味で、許可NSSAIおよび/ま
たはS-NSSAIと共に提供されるNCPのいずれかが、充分でないとUEが判断する
場合、UEは公示NSSAIを評価してもよく、また、公示NSSAI内で好適なS-N
SSAIを発見した場合、登録更新手順を開始し、要求NSSAIに公示NSSAIから
のS-NSSAIを含めてよい。次に、UEおよびネットワークは、登録更新手順を実行
し、それに応じて、ネットワークはUEの許可NSSAIおよび設定NSSAIを更新し
てもよい。
【0254】
(UEポリシー更新によるネットワーク能力プロファイル配信)
NCP関連UEポリシーは、NCPポリシーまたはNCPPと呼ばれる場合がある。こ
のセクションでは、UEポリシーの一部としてNCPをコアネットワークがUEに配信で
きる場合がある方法について記載する。NCPポリシーは、3GPP TS 23.502で定義され
ている透過的なUEポリシー配信手順のUE構成更新を使用することによって、UEに送
信されることがあることに留意されたい。
図14は既存の手順がどう拡張され得るかに焦
点をあてた方法を示している。この方法は、ステップ0で記載されているいくつかのイベ
ントによってトリガされる場合がある。
【0255】
ステップ0で、イベントが発生することがある。イベントの通知は、PCFに送信され
てよく、その結果、PCFはNCPポリシーが更新される必要があるかどうかを判断する
ことができる。イベントの例としては、以下のものがある。
・ OAMシステムまたは権限を与えられたASが、更新の要求およびNCPを送信す
る場合がある。要求はNEFを介して送信される場合がある。例えば、ASまたはOAM
は、スライスにおけるUEによって可能な最大ULまたはDRデータレートを上げるよう
に、またはスライスにおける可能なPDUセッションの最大数を増やす、または減らすよ
うに要求をNEFに送信する場合がある。
・ UEが位置を変更したという通知をAMFからPCFが受信する(例えば、UEポ
リシーは地理的領域に制約されることがあるため、新しいポリシーが更新される必要があ
る場合がある)。
・ PCFがUEまたはUEグループ向けのサブスクライブS-NSSAIに変更があ
ったという通知を受信する(例えば、ネットワーク管理者が、新しいS-NSSAIを用
いてUEサブスクリプションを更新する場合がある)。
・ UEがEPSから5GSに移動したという通知をPCFが受信する。UEは5GS
用のUEポリシーの新しいセットを受信する。
・ UEが(NASを介して)ポリシー更新要求をPCFに送信する。UEポリシー更
新に対するUEの要求は、新しいネットワーク能力を必要とするアプリケーションのダウ
ンロード、起動、および/またはインストールに応じるものである場合がある。例えば、
ユーザはAR/VR設定を必要とするゲームアプリケーションをダウンロードする場合が
ある。これには、データレートおよび他のCNリソースの変更に適応させるために、ポリ
シーの新しいセットが必要な場合がある。要求には、アプリケーションまたはOS識別子
を含んでもよい。
・ PCFがスライスに関連付けられたネットワーク機能が再構成された(例えば、新
しいNFがインスタンス化されるか削除された、既存のNFがスケールアップまたはダウ
ンされた)という通知をOAMからまたはNRFから受信する。
・ NCMFはS-NSSAIの更新されたNCP情報をPCFに送信する。
【0256】
ステップ1で、PCFは、どのUEアクセス選択および/またはPDUセッション選択
関連ポリシーがUEに送信されるべきかを決定するために、PSIの最新リストをチェッ
クする。PCFはS-NSSAIのNCPの新しいセットを得るためにNCMFにコンタ
クトする必要があるか、またはNCMFがS-NSSAIの新しいNCP情報をPCFに
送信してよい。PCFは、NCPPを含む拡張されたUEポリシーのデータを読み込む。
【0257】
ステップ2で、PCFは、AMFのNamf_Communication_N1N2MessageTransferサービス
操作を起動する。メッセージは、SUPI、UEポリシーコンテナを含む。UEポリシー
コンテナはUEに対するNCPPを含む。言い換えると、いずれかの他のUEポリシーの
ようなNCPは、UEポリシーとして5GSによって取り扱われ、それらは、スタンドア
ロンポリシーか、またはANDSPまたはURSPポリシーと統合された情報のどちらか
である。
【0258】
ステップ3で、UEが3GPPアクセスまたは非3GPPアクセスのどちらかにおいて
、登録され、かつAMFによって到達可能である場合、AMFは、AMFローカルポリシ
ーに基づいて、登録済みおよび到達可能なアクセスのうち1つを介して、UEポリシーコ
ンテナ(NCPPを含む)をUEに透過的に転送する。
【0259】
ステップ4で、UEはNCPPポリシーを受信し、記憶する。ポリシーは、スタンドア
ロンポリシー、あるいはURSP規則またはANDSPの一部としてUEに提供されるこ
とがあるポリシーの一部として本明細書で記載されるNCP情報と見なされる場合がある
。
【0260】
UEがどのように動作することができるかの例は、以下のポリシーに基づく。
・ NCPポリシーが新しい周期的トラフィック規則を示す場合、UEは周期的トラフ
ィックの受信または伝送の期間の更新を必要とする場合がある。他方では、UEが周期的
トラフィックに対するポリシーを有していない場合、UEは、特定の一定期間内にメッセ
ージを送信および受信することによって新しいポリシーを実装してもよい。例えば、UE
は10秒ごとに連続的にセンサ信号をサーバへ送信する必要がある場合があるが、UEが
高速で移動することが想定されるために5秒に更新される可能性がある。周期的トラフィ
ック規則は、URSPの確証基準を拡張することによってURSP規則に統合される場合
があり、その結果、通信期間がUEに示されることがある。次に、URSP規則が評価さ
れるときに、UEはこの情報を考慮することができる。
・ NCPポリシーが最大ULおよび/またはDLデータレートを示す場合、UEがU
RSP規則を評価するときに、UEはNCP情報で提供された最大ULおよびDLデータ
レートを考慮してもよい。UEは、RSDまたはURSPに記載されているルートを確立
しないことを決定して、その代わりにより低い優先度のルートを確立してもよい。例えば
、より低い優先度のルートにより、より高いULまたはDL最大データレートが可能にな
る可能性がある。ルートが確立されると、UEは、最大ULおよび/またはDLデータレ
ートを、トラフィックを開始したアプリケーションおよびルートが確立された後に同じル
ートを使用する任意の他のアプリケーションに提供する場合がある。また、NCPがスラ
イスごとの最大ULスループットを示す場合、UEは、スライスでの全てのPDUセッシ
ョンの集約スループットを監視することによって限度を強化する。
・ NCPポリシーが位置情報ベースメッセージを示し、UEが制約のある位置に現れ
る場合、UEは、メッセージ内のデータの受信または送信を停止する必要がある場合があ
る。ネットワークは、URSP規則内の確証基準としてこの情報をUEに提供するか、ま
たはネットワークは、全てのURSP規則が評価されるときに考慮されるスタンドアロン
NCPポリシーとしてこの情報をUEに提供してよい。言い換えると、NCPポリシーか
らのS-NSSAIを含む全てのルートを評価するときに、このポリシーは考慮される場
合がある。
・ UEは、より好ましいNCPポリシーを可能にし得る異なるスライスに登録するた
めに、登録更新要求をネットワークに送信してもよい。言い換えると、UEはモビリティ
登録更新要求を送信してよく、その要求は、更新される要求NSSAIを含んでもよく、
またその更新される要求NSSAIは、UEがそれ向けのポリシーを受信したばかりのS
-NSSAIを含まない可能性がある。
【0261】
(PDUセッションの最大数の処理)
このセクションでは、ネットワークスライスごとのいくつかのPDUセッションに対す
る既定の限度をネットワークがどう処理するか、および、PDUセッションをそれ以上確
立できないことをUEが発見した場合にどう要求を処理することができるかの手順につい
て記載する。
【0262】
(PDUセッション確立処理中の最大PDUセッションの処理)
ネットワークは、ネットワークスライス内で確立されることがあるPDUセッションの
数の最大限度をサポートする場合がある。ネットワークスライスがその最大限度に到達す
ることがあるが、UEからPDUセッション確立要求を依然として受信する場合があるシ
ナリオがある可能性がある。このセクションでは、そのような要求がどう処理される場合
があるかを記載する。
図15は、その方法を示し、3GPP TS 23.502で定義されている既
存のPDUセッション確立手順がどう拡張され得るかを例示する。
図15は、拡張される
必要があるかまたは最も拡張が必要とされる登録手順の一部に特に焦点をあてている。
【0263】
ステップ0で、ネットワークスライスは、スライスごとの可能なPDUセッションの最
大数の限度を用いて構成される。これは、NCMFで構成される。NCMFは、ネットワ
ークスライスに関わるPDUセッションの数をカウントするPDUセッションカウンタを
含む。このセッションカウンタは、各PDUセッションが確立または解放される場合に、
それぞれ1ずつ数をインクリメントまたはデクリメントする。NCMFは、PDUセッシ
ョンが確立されると、SMFから通知を受信する場合がある。
【0264】
ステップ1で、UEは、(R)ANノードを介して、PDUセッション確立要求をAM
Fに送信する。
【0265】
ステップ2で、UEからPDUセッション確立要求を受信するとすぐに、AMFまたは
SMFは、スライスで新しいPDUセッションが確立され得るかどうかをチェックするよ
うに要求をNCMFに送信する。要求はS-NSSAIを含む。NCMFは、スライスで
のPDUセッションの数が、最大値未満かどうかを確認するためにスライスのPDUセッ
ションカウンタをチェックする。NCMFがPDUセッションの数が最大値未満であるこ
とを示す場合、PDUセッションは可能であり、そうでない場合は、PDUセッションは
許可されず、PDUセッション確立要求は拒否されることになる。
【0266】
ステップ3で、TS 23.501による残りのPDUセッション確立手順が実行され、PDU
セッション確立応答がUEに送信される。PDUセッションが許可されるべきでない(す
なわち、スライスがPDUセッションの最大数に到達した)ことをNCMFがAMFまた
はSMFに示す場合、AMFまたはSMFは、エラー/原因コードをUEに送信して、ネ
ットワークスライスがPDUセッションカウントのその最大限度に到達したことを示し、
かつ要求を拒否してもよい。この場合、UEは、そのURSP規則を再評価して、異なる
スライス内でPDUセッションの確立を試行してもよい。また、応答は、同じスライス内
でPDUセッション確立を試行する前に、UEがどれくらいの間、待つ必要があるかを示
す待機タイマを含んでもよい。ただし、待機タイマが満了する前に同じスライスでのPD
Uセッションを停止する場合、UEは待機タイマをリセットして再試行してもよい。待機
時間は、URSP規則の時間ウィンドウ(ルート選択確証基準)に統合されてもよい。そ
れゆえ、URSP規則は、PDUセッション確立の再試行前に再評価される。
【0267】
PDUセッション確立拒否メッセージを受信後、UEは以下の動作を行ってよい。
・ 拒否スライスが利用不可で、より低い優先度のURSPまたはRSD規則に基づい
てPDUセッションの確立を試行するといった知識を用いてそのURSP規則を再評価。
・ 待機タイマの間待機して、続いて、そのURSP規則を再評価し、同じスライス内
でPDUセッションの確立を再度試行する。
・ 同じスライス内のPDUセッションを停止し、待機タイマが満了していない場合、
それを解除/無効にし、続いて、そのURSP規則を再評価し、同じスライス内でのPD
Uセッションの確立を再度試行する。UEがスライスからの停止されることがあるPDU
セッションIDを示すことができるようにPDUセッション確立要求を改良することを提
案する。PDUセッション確立手順に対するこの拡張は、スライスがPDUセッション限
度型であり、かつ、新しく、より高い優先度のPDUセッションを直ちに再確立すること
ができるという条件でUEがより低い優先度のPDUセッションの停止を望む場合に望ま
しい可能性がある。
【0268】
(NAS通知を使用する最大PDUセッションの処理)
このセクションでは、ネットワークスライスが最大限度に到達したことをUEに通知す
るためにNAS通知が使用される方法について記載する。
図16はその方法を示している
。
【0269】
ステップ0で、ネットワークスライスは、スライスごとの可能なPDUセッションの最
大数の限度を用いて構成される。これは、NCMFで構成される。NCMFは、ネットワ
ークスライスに関わるPDUセッションの数をカウントするPDUセッションカウンタを
含む。このセッションカウンタは、各PDUセッションが確立または解放される場合に、
それぞれ1ずつ数をインクリメントまたはデクリメントする。NCMFは、PDUセッシ
ョンが確立されると、SMFから通知を受信する場合がある。スライス内のAMFおよび
SMFは、スライス内のPDUセッションの数が最大値に到達するか、または最大値を下
回るときに通知されるべきNCMFをサブスクライブする。
【0270】
ステップ1で、UEおよびネットワークは、3GPP TS 23.502のセクション4.3.2.2.1
に記載されているような、PDUセッション確立手順を実行する。UEからPDUセッシ
ョン確立要求を受信するとすぐに、AMFまたはSMFは、スライスで新しいPDUセッ
ションが確立され得るかどうかをチェックするように要求をNCMFに送信する。要求は
S-NSSAIを含む。NCMFは、スライスでのPDUセッションの数が、最大値未満
かどうかを確認するためにスライスのPDUセッションカウンタをチェックする。NCM
FがPDUセッションの数が最大値未満であることを示す場合、PDUセッションは可能
であり、そうでない場合は、PDUセッションは許可されず、PDUセッション確立要求
は拒否されることになる。PDUセッションが拒否された場合については、本明細書で先
に記載した。この手順の例では、PDUセッション確立が成功すると仮定している。
【0271】
ステップ2では、AMFまたはSMFは、ネットワークスライスがPDUセッションの
最大数に到達したという通知をNCMFから受信する。
【0272】
ステップ3で、AMFは、NAS通知をスライスに登録されている全てのUEに送信す
る。NAS通知は、スライス内のPDUセッション確立を試行する前に、UEがどれくら
いの間、待つ必要があるかを示す待機タイマを含む。ただし、待機タイマが満了する前に
同じスライスでのPDUセッションを停止する場合、UEは待機タイマをリセットして再
試行してもよい。待機時間は、URSP規則のルート選択確証基準の時間ウィンドウに統
合されてもよい。URSP規則は、PDUセッション確立の再試行前に再評価される。
【0273】
ステップ4で、待機タイマが満了するか、UEが同じスライスでのPDUセッションを
停止する。
【0274】
ステップ5で、PDUセッション停止手順により、NCMFカウンタがデクリメントさ
れて、PDUセッションカウンタが所定の値まで減少する。NCMFは、スライス内のP
DUセッションの数が所定の値まで減少する場合、通知をAMFおよびSMFに送信する
。
【0275】
ステップ6で、AMFは、NAS通知をスライスに登録されている全てのUEに送信す
る。NAS通知は、状況が解消されて、PDUセッションがスライスで新たに確立されて
よいことを示す。あるいは、通知は、原因コードによってPDUセッション確立要求が拒
否されたUEにのみ送信されてもよい。
【0276】
ステップ7で、UEは待機タイマをリセットし、スライスでのPDUセッションの確立
を試行してもよい。
【0277】
(ネットワークスライスにおけるUEの最大数の処理)
ネットワークは、同時にネットワークスライスに登録することができるUEの最大数を
制限する能力を搭載する場合がある。ネットワークが、登録されたUEがその最大限度に
到達しているネットワークスライスへの登録の要求をUEから受信し得るシナリオがある
場合がある。このセクションでは、このような場合に処理する方法について記載する。図
17はその方法を示している。
【0278】
ステップ0で、NCMFにおいて、カウンタが保持されている場合がある。カウンタは
、各UEが登録または登録解除される場合に、1ずつカウントをインクリメントまたはデ
クリメントする。UEが登録または登録解除されると、AMFはインジケーション/通知
をNCMFに送信してもよく、その結果、それに応じて、カウンタがインクリメントまた
はデクリメントされる場合がある。NCMFは、スライスにおける全てのAMFをサブス
クライブしている場合があり、その結果、UEがスライスに登録すると、NCMFは通知
を受信することができる。サブスクリプション要求は、S-NSSAIを示してもよく、
またAMFからの通知は、UE IDおよびS-NSSAIを含んでもよく、その結果、
NCMFは、登録されたUEを追跡し、登録されたUEの状態を問い合わせ、かつUEの
登録または登録解除の通知が受信される状況におけるカウントエラーを回避することがで
きる。NCMFはまた、スライスに登録されたUEの数に限度があることをAMFに示し
てもよく、その結果、AMFは新しいUEの登録の許可に対するNCMFによるチェック
(すなわち、限度に到達していないことのチェック)を認識する。
【0279】
ステップ1で、UE(UE1)およびネットワークは、3GPP TS 23.502の4.2.2.2.2
に記載されているような、UE登録手順を実行する。UE1からのUE登録要求を受信す
るとすぐに、AMFは要求をNCMFに送信するか、またはNCMFサービスを起動し、
新しいUEがスライスに登録されてよいかどうかをチェックする。要求はS-NSSAI
を含む。NCMFは、スライスのUE登録カウンタをチェックし、スライスに登録された
UEの数が最大値未満かどうかを確認する。NCMFがスライスに登録されたUEの数が
最大値未満であることを示す場合、UE登録は可能であり、そうでない場合は、UE登録
は許可されず、UE登録要求は拒否されることになる。本手順のこのステップは、UE1
によるUE登録が成功すると仮定している。
【0280】
ステップ2で、AMFは、ネットワークスライスがUEの最大数に到達したという通知
をNCMFから受信する場合がある。NCMFは、S-NSSAIへの登録を再試行する
前に、UEがどれくらいの間、待つ必要があるかを示す待機タイマをAMFに提供してよ
い。
【0281】
ステップ3で、異なるUE(例えば、UE2)が、UE登録要求をネットワークに送信
する場合がある。要求は、スライスごとに、スライスへの登録が拒否されるかどうかを示
す場合があり、UEは、この拒否の原因が解消されたときに通知を受信することを望む。
【0282】
ネットワークスライスがUEの最大数に到達したという通知をAMFがNCMFから受
信していない場合、ステップ1で記載したように、AMFは、UEの登録が可能であるか
どうかをチェックするようにNCMFに問い合わせしてよいことに留意されたい。
【0283】
ステップ4で、ネットワークスライスがUE登録限度の最大数に到達したとAMFが通
知された場合、AMFは、要求が拒否されたこと、およびスライスが登録されたUEの最
大数に到達したために要求が拒否されたことを示す原因値を示すUE登録応答メッセージ
をUE2に送信してもよい。また拒否により、UEが同じスライスで再びUE登録の要求
を試行し得るタイミングを決定するために使用する必要がある待機タイマがUEに提供さ
れてもよい。一方、スライス限度に到達していない場合、UE2およびネットワークは3G
PP TS 23.502のセクション4.2.2.2.2に記載されているような登録手順を実行する。
【0284】
ステップ5で、ネットワークスライスに既に登録されているUE(例えば、UE3)は
、ネットワークスライスへの登録を解除される場合がある。
【0285】
ステップ6で、AMFは、このUEの登録解除についてNCMFに通知してよい。NC
MFは、カウンタをデクリメントしてよい。加えて、NCMFは通知を送信して、ネット
ワークスライスが現在その最大限度未満であることをAMFに知らせてもよい。
【0286】
ステップ7で、AMFは、原因コード(すなわち、ネットワークスライスが最大限度に
到達したことについてのメッセージおよび待機タイマ)によって登録を拒否され、かつ依
然として動作している待機タイマを有する任意のUE(例えば、UE2)に、NAS通知
を送信してよい。このNAS通知は、制限されていた状況が解消されたことを示す。
【0287】
ステップ8で、ネットワークからのNASメッセージを受信するとすぐに、UE2は、
待機タイマをリセットして、スライスへの登録を試行してよい。
【0288】
あるいは、UEは、待機タイマが満了した後に、UE登録を試行してもよい。
【0289】
この手順は、本明細書にて先に記載したネットワーク能力ベース登録手順の拡張または
拡張解釈と見なされる場合があることに留意されたい。
【0290】
(スライス内の最大ULおよびDLデータレートの処理)
前述したように、ネットワークは、UEがスライス内で使用することができる最大UL
およびDLデータレートをUEに提供してよい。これらの最大データレートは、スライス
内の全てのPDUセッションにわたって適用される。
【0291】
ネットワークはまた、スライス内でPDUセッションが確立されるときはいつでも、こ
の情報をUEに提供してよい。
【0292】
ネットワークは、UEがスライス内の最大ULまたはDLデータレートを超過したこと
を検出する場合はいつでも、NAS通知をUEに送信してもよい。通知はUEに対する最
大ULまたはDLデータレートを示してもよく、その結果、UEはそれを施行できる。
【0293】
(NCMFサービス)
前述したように、NCMFは、ネットワーク能力およびネットワークスライスに関連す
る情報を管理および保持する役割を担っている。表5は、これらの操作を可能にするため
に提供されることがあるNCMFサービスのリストを示す。
【0294】
【0295】
あるいは、NCMFがNSSFまたはUDM/UDRと共に配置されている場合、表5
に示されているNCMFサービスは、NSSFサービスまたはUDM/UDRサービスと
定義されることもある。
【0296】
(新しいUPFサービス)
5Gサービスベースアーキテクチャでは、UPFはユーザプレーン機能として使用され
ない。しかし、UPFがQoS施行、データバッファリングおよびイベント監視などの一
部の制御機能を有することも考えられる。一部のUPFサービスは、UPFに対してサー
ビスベースアーキテクチャを拡張することによって追加することも可能である。
図11は
、UPFおよびNupfインターフェースを伴った拡張サービスベースアーキテクチャを
示す。表6はUPFサービスのリストを示す。
【0297】
【0298】
(Nupf_EventExposure)
このサービスは、他のNFがUPFにおけるある特定のイベントをサブスクライブして
、サブスクライブされたイベントが発生した場合に通知を得るために提供される。UPF
は、以下のイベントに対してサブスクリプションサービスを提供してよい。
・ UPFでバッファリングされたDLデータパケットが、タイムアウト閾値または限
られた記憶領域が原因でドロップされる。これは、QoSフローごと、セッションごと、
UEごと、またはUPFごとであり得る。
・ UPFが、ローカルデータネットワークの上りリンク分類子として、または、マル
チホームPDUセッションの分岐点として選択される。
・ UPFが、3GPPアクセスを介する、または非3GPPアクセスを介する(すな
わち、N3IWFを通した)PDUセッションのアンカポイントとして選択される。
・ トラフィックを発信しているSCS/ASの情報、および施行される特定の規則の
情報を含むポリシー規則が、UPFによって特定のトラフィックで施行されることが理由
で、パケットがドロップされる。
・ UPFによってサポートされる接続済みUEの総数が一定の閾値を超える。
・ 拒否されたまたは失敗した接続試行の総数または割合が閾値を超える。これは、特
定の原因値によって拒否されたまたは失敗した接続試行の総数または割合が閾値を超える
場合に通知を要求するようにさらに限定される場合がある。
・ 計算リソースが閾値よりも少ない。
・ UPFが管理しているセッションの総数が一定の閾値を超える。
・ UPFが管理しているセッションの(保証された)総データレートが一定の閾値を
超える。
・ 下りリンクデータバッファリングに割り当てられたメモリの利用率が一定の閾値を
超える。
・ QoSフローへのDLデータトラフィックのマッピングが失敗し、アプリケーショ
ンデータに適合するPDRがない。
【0299】
以下の情報が、サブスクリプション(またはサブスクリプション解除)要求または通知
メッセージで使用される場合がある。
・ サブスクリプションID
・ 通知アドレス/ID
・ イベントIDおよび対応するパラメータ:例えば、PDUセッションが輻輳するイ
ベントが起こる場合、PDUセッションID、QFIおよびリソース利用率が含まれる。
パケットがドロップされるイベントが起こる場合、ドロップの原因、セッションID、Q
FI、およびUPFでバッファされているパケットの数が提供される。
【0300】
AFがサービスベースインターフェースを介してUPFに直接アクセスできない場合、
NEFはサービスコンシューマである場合がある。
【0301】
(Nupf_StatusMonitoring)
このサービスは、PDUセッション状態およびQoS施行状態に関してUPFから情報
を得る機会をNFに提供する。UPFは、このサービスを通して以下の情報を提供してよ
い。
・ UPFが、アンカポイント、分岐点、または上りリンク分類子としてそれぞれ機能
している場合のPDUセッションの数。
・ UPFでバッファされている下りリンクデータの量。これは、アプリケーションご
と、UEごと、UEグループごと、PDUセッションごと、QoSフローごと、または位
置(すなわち、ネットワークエリア内)ごとである場合がある。
・ 非3GPPアクセスを介してUEに接続するPDUセッションの数。
・ 現在認識されているビットレート。これは、アプリケーションごと、UEごと、U
Eグループごと、PDUセッションごと、QoSフローごと、または位置(すなわち、ネ
ットワークエリア内)ごとである場合がある。
・ パケットエラーレート(損失レート)。これは、アプリケーションごと、UEごと
、UEグループごと、PDUセッションごと、QoSフローごと、または位置(すなわち
、ネットワークエリア内)ごとである場合がある。
・ CDRなどのデータバッファリングチャリング関連情報で使用される記憶領域リソ
ースの割合。
【0302】
AFがサービスベースインターフェースを介してUPFに直接アクセスできない場合、
NEFはサービスコンシューマである場合がある。
【0303】
(Nupf_PDUSession)
このサービスは、PDUセッションの作成、更新および解放などPDUセッションを管
理するために、ある特定の手順を開始する能力をSMFに提供する。SMFは、PDUセ
ッション関連手順で、以下の情報を含んでもよい。
・ S-NSSAIおよびネットワークスライスインスタンスIDなどのPDUセッシ
ョンIDおよび関連ネットワークスライスID
・ DNN
・ PDUセッションタイプ、例えば非IP、イーサーネットまたはIPタイプ
・ セッション・サービス継続(SSC)モード
・ QoSごとの最大ビットレート、セッションごとの最大集約ビットレート、最大パ
ケット損失レートなどのQFIおよび関連QoSパラメータ
・ リフレクティブQoSのサポートインジケーション
・ DLトラフィックとULトラフィックとの両方に対するパケット検出規則(Packet
Detection Rule:PDR)
・ SMF ID、SMFインスタンスIDなどのSMF情報
・ それぞれN3およびN6トンネル(例えば、NIDD転送用)のトンネル情報
・ 課金ポリシーID
・ UPFが、上りリンク分類子として、またはPDUセッションに関連する分岐点と
して追加または削除されたことのインジケーション
・ 5G-GUTIおよびSUPIなどのUE ID
・IPアドレスおよびポート番号
【0304】
(グラフィカルユーザインターフェースの例)
図12は、5Gネットワークでネットワーク能力を構成するために使用される可能性の
ある例示的ユーザインターフェースを示す。ユーザインターフェースは、エンドデバイス
(UE)、サービスプロバイダ(SCS/AS)、ネットワークオペレータ、または他の
ネットワークエンティティもしくはユーザによって、またはそれらのために表示されるこ
とがある。例えば、ユーザインターフェースは、それぞれ、
図1Bのディスプレイ128
、または
図1Gのディスプレイ86によって表示されることがある。
【0305】
図18は、UEがネットワークから許可S-NSSAIのNCPを受信することがある
ユーザインターフェースを示している。アプリケーション要件に基づいて、UEは受信し
たNCPに基づいてネットワークスライスを承認するか、またはコアネットワークからの
新しいNCP/ネットワークスライスを要求することができる。
【0306】
上述のネットワークエンティティは、
図8から10に示されるようなステップを実施す
るもの、例えばUE、(R)AN、AMF、NCMF、NSSF、UDR/UDSF、U
DM/UDR、NRF、NEF、PCF、NF、SCS/AS、(R)AN、SMFなど
を含み、
図1Bまたは
図1Gに例示されているようなワイヤレスおよび/またはネットワ
ーク通信またはコンピュータシステム用に構成された装置のメモリに記憶され、かつ該装
置のプロセッサで実行するソフトウェアの形態(すなわち、コンピュータ実行可能命令)
で実装されることがある論理エンティティであってもよいことが理解される。すなわち、
図8から10に示される方法は、
図1Bまたは
図1Gに示される装置またはコンピュータ
システムなどの装置のメモリに記憶されたソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可
能命令)の形態で実装されてよく、このコンピュータ実行可能命令は、装置のプロセッサ
によって実行されると、
図8から10に示されるステップを実施するものである。
図8か
ら10に示される機能性は、仮想化ネットワーク機能のセットとして実装されてもよいこ
とをさらに理解すべきである。ネットワーク機能は、必ずしも直接通信する必要はなく、
むしろ、転送機能またはルーティング機能を介して通信してもよい。また、
図8から10
に示される任意の伝送および受信ステップは、装置のプロセッサの制御および該プロセッ
サが実行するコンピュータ実行可能命令(例えば、ソフトウェア)に基づいて、装置の通
信回路によって実施されてよいことも理解される。
【0307】
追加の実施形態は以下のものを含むことがある。
【0308】
実施形態1.プロセッサおよびメモリを備えた装置であって、該メモリは、コンピュー
タ実行可能命令を記憶し、該コンピュータ実行可能命令は、該プロセッサによって実行さ
れると、該装置に、
通信ネットワークのコアネットワークのエンティティに、ネットワーク能力構成の要求
を送信することであって、該要求は、装置によって要求された1つまたは複数のネットワ
ーク能力のリストを含む、送信することと、
コアネットワークエンティティから、要求された1つまたは複数のネットワーク能力を
サポートするネットワークスライスの識別子を含む応答を受信することと、
を含む操作を実施させる、装置。
【0309】
実施形態2.要求は、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力ごとの識別子、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力をサポートするための1つまたは複数の
ネットワークスライスIDおよび/またはネットワークスライス選択情報、および
要求されたネットワーク能力を必要とする装置でホストされている1つまたは複数のア
プリケーションごとの識別子、
のうち1つまたは複数をさらに含む、実施形態1に記載の装置。
【0310】
実施形態3.要求は、
装置の識別子、
そこに装置が登録することがある公衆陸上移動網(PLMN)の識別子、
その中で装置がネットワーク能力を要求する地理的エリアに関連付けられた情報、
のうち1つまたは複数をさらに含む、実施形態2に記載の装置。
【0311】
実施形態4.要求は、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力に関連付けられた使用可能性スケジュー
ルを指定する情報、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力に関連付けられたサービス品質(QoS
)レベルを指定する情報、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力に関連付けられたマルチテナントのレベ
ルを指定する情報、
のうち1つまたは複数をさらに含む、実施形態2に記載の装置。
【0312】
実施形態5.ユーザ端末(UE)によって実施される方法であって、
通信ネットワークのコアネットワークのエンティティに、ネットワーク能力構成の要求
を送信することであって、該要求は、UEによって要求された1つまたは複数のネットワ
ーク能力のリストを含む、送信することと、
コアネットワークエンティティから、要求された1つまたは複数のネットワーク能力を
サポートするネットワークスライスの識別子を含む応答を受信することと、
を含む方法。
【0313】
実施形態6.要求は、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力ごとの識別子、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力をサポートするための1つまたは複数の
ネットワークスライスIDおよび/またはネットワークスライス選択情報、および
要求されたネットワーク能力を必要とするUEでホストされている1つまたは複数のア
プリケーションごとの識別子、
のうち1つまたは複数をさらに含む、実施形態5に記載の方法。
【0314】
実施形態7.要求は、
UEの識別子、
そこにUEが登録することがある公衆陸上移動網(PLMN)の識別子、
その中でUEがネットワーク能力を要求する地理的エリアに関連付けられた情報、
のうち1つまたは複数をさらに含む、実施形態6に記載の方法。
実施形態8.要求は、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力に関連付けられた使用可能性スケジュー
ルを指定する情報、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力に関連付けられたサービス品質(QoS
)レベルを指定する情報、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力に関連付けられたマルチテナントのレベ
ルを指定する情報、
のうち1つまたは複数をさらに含む、実施形態6に記載の方法。
【0315】
実施形態9.コアネットワークのエンティティを実装する装置であって、該装置は、プ
ロセッサおよびメモリを含み、該メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶し、該コン
ピュータ実行可能命令は、該プロセッサによって実行されると、該コアネットワークエン
ティティに、
ユーザ端末(UE)から、UEによって要求された1つまたは複数のネットワーク能力
のリストを含む要求を受信することと、
UEに現在サービスを提供しているネットワークスライスに関連付けられたネットワー
ク能力プロファイルに基づいて、UEに現在サービスを提供しているネットワークスライ
スが1つまたは複数の要求されたネットワーク能力をサポートしているかどうかを判断す
ることと、
UEに現在サービスを提供しているネットワークスライスが1つまたは複数の要求され
たネットワーク能力をサポートできない場合、該1つまたは複数の要求されたネットワー
ク能力をサポートすることができる、UEにサービスを提供する新しいネットワークスラ
イスを形成または選択することと、
UEに、該1つまたは複数の要求されたネットワーク能力をサポートするために選択さ
れるネットワークスライスの識別子を含む応答を送信することと、
を含む操作を実施させる、装置。
【0316】
実施形態10.ネットワーク能力プロファイルは、
ネットワークスライスおよび対応するネットワークスライスインスタンスの識別子、
サポートされているネットワーク能力の識別子のリスト、
サービスを提供するPLMNの識別子、
ネットワーク能力ごとのサービスを提供するエリア情報、
のうち1つまたは複数を含む、実施形態9に記載の装置。
【0317】
実施形態11.要求は、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力ごとの識別子、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力をサポートするための1つまたは複数の
ネットワークスライスIDおよび/またはネットワークスライス選択情報、および
要求されたネットワーク能力を必要とするユーザ端末でホストされている1つまたは複
数のアプリケーションごとの識別子、
のうち1つまたは複数をさらに含む、実施形態9に記載の装置。
【0318】
実施形態12.命令は、さらに、コアネットワークエンティティに、新しいネットワー
クスライスを起動することを含む操作を実施させる、実施形態9に記載の装置。
【0319】
実施形態13.命令は、さらに、コアネットワークエンティティに、新たに選択された
ネットワークスライスを提供するUEとの非アクセス層(NAS)シグナリングを終端す
る新しいコアネットワークエンティティを選択することを含む操作を実施させる、実施形
態9に記載の装置。
【0320】
実施形態14.命令は、さらに、コアネットワークエンティティに、新たに選択された
ネットワークスライスに関連付けられたネットワーク能力プロファイルを更新することを
含む操作を実施させる、実施形態9に記載の装置。
【0321】
実施形態15.コアネットワークのエンティティによって実施される方法であって、
ユーザ端末(UE)から、UEによって要求された1つまたは複数のネットワーク能力
のリストを含む要求を受信することと、
UEに現在サービスを提供しているネットワークスライスに関連付けられたネットワー
ク能力プロファイルに基づいて、UEに現在サービスを提供しているネットワークスライ
スが1つまたは複数の要求されたネットワーク能力をサポートしているかどうかを判断す
ることと、
UEに現在サービスを提供しているネットワークスライスが1つまたは複数の要求され
たネットワーク能力をサポートできない場合、該1つまたは複数の要求されたネットワー
ク能力をサポートすることができる、UEにサービスを提供する新しいネットワークスラ
イスを形成または選択することと、
UEに、該1つまたは複数の要求されたネットワーク能力をサポートするために選択さ
れるネットワークスライスの識別子を含む応答を送信することと、
を含む方法。
【0322】
実施形態16.ネットワーク能力プロファイルは、
ネットワークスライスおよび対応するネットワークスライスインスタンスの識別子、
サポートされているネットワーク能力の識別子のリスト、
サービスを提供するPLMNの識別子、
ネットワーク能力ごとのサービスを提供するエリア情報、
のうち1つまたは複数を含む、実施形態15に記載の方法。
【0323】
実施形態17.要求は、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力ごとの識別子、
1つまたは複数の要求されたネットワーク能力をサポートするための1つまたは複数の
ネットワークスライスIDおよび/またはネットワークスライス選択情報、および
要求されたネットワーク能力を必要とするユーザ端末でホストされている1つまたは複
数のアプリケーションごとの識別子、
のうち1つまたは複数をさらに含む、実施形態15に記載の方法。
【0324】
実施形態18.新しいネットワークスライスを起動することをさらに含む、実施形態1
5に記載の方法。
【0325】
実施形態19.新たに選択されたネットワークスライスを提供するUEとの非アクセス
層(NAS)シグナリングを終端する新しいコアネットワークエンティティを選択するこ
とをさらに含む、実施形態15に記載の方法。
【0326】
実施形態20.新たに選択されたネットワークスライスに関連付けられたネットワーク
能力プロファイルを更新することをさらに含む、実施形態15に記載の方法。
【0327】
実施形態21.プロセッサおよびメモリを備えた装置であって、該メモリは、コンピュ
ータ実行可能命令を記憶し、該コンピュータ実行可能命令は、該プロセッサによって実行
されると、該装置に、
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワークスライスのアクセス・モビリテ
ィ管理機能(AMF)から、メッセージを受信することであって、該メッセージは、閾値
が満たされたどうかの判断に対する要求を含む、受信することと、
AMFにメッセージに対する応答を送信することと、
を含む操作を実施させる、装置。
【0328】
実施形態22.装置は、ネットワークスライスでのアクセス・モビリティ管理機能をサ
ブスクライブしている場合があり、その結果、ユーザ端末がスライスへの登録を要求する
か、またはネットワークスライスを用いてPDUセッション確立を試行するときに、通知
を受信することができる、実施形態21に記載の装置。
【0329】
実施形態23.要求は、ネットワークスライス識別子およびユーザ端末識別情報を含む
、実施形態21に記載の装置。
【0330】
実施形態24.装置は、ユーザ端末がコアネットワークのネットワークスライスに登録
または登録解除される度にカウントをインクリメントまたはデクリメントするカウンタを
利用する、実施形態21に記載の装置。
【0331】
実施形態25.装置は、コアネットワークのネットワークスライスを用いたPDUセッ
ションがユーザ端末によって確立または終了される度にカウントをインクリメントまたは
デクリメントするカウンタを利用する、実施形態21に記載の装置。
【0332】
実施形態26.AMFへの応答は、ネットワークスライスが閾値に到達したことを示す
通知を含む、実施形態21に記載の装置。
【0333】
実施形態27.アクセス・モビリティ管理機能への応答は、閾値に到達した場合に、登
録を再試行するか、またはネットワークスライスを用いたPDUセッションの確立を再試
行する前に、ユーザ端末がどれくらいの間、待つ必要があるかを示す待機タイマを含む、
実施形態21に記載の装置。
【0334】
本明細書に記載される態様の図は、様々な態様の構造、機能および操作の一般的な理解
を提供することを目的としている。各図は、本明細書に記載される構造または方法を利用
する装置およびシステムの要素および特性の全てを完全に説明するために提供することを
意図していない。他の多くの態様が、本開示を検討することにより、当業者に明らかにな
るであろう。他の態様は、本開示より利用され、かつ導き出されてもよく、この場合、構
造および論理的置換および変更が、本開示の範囲から逸脱することなく行われてもよい。
したがって、開示および図は、限定的なものではなく、むしろ例示的なものであると見な
されるべきである。
【0335】
態様の製作または使用を可能にするために、態様の説明が提供される。これらの態様の
種々の変更は、容易で明確であり、本明細書で定義づけられる一般的な原理は、本開示の
範囲から逸脱することなく、他の態様にも適用されてよい。したがって、本開示は、本明
細書に示される態様に制限されることを意図しておらず、添付の特許請求の範囲によって
定義されるような原理および新規の特性に一致する最も広い範囲の可能性を与えるもので
ある。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサおよびメモリを備えた無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)であって、前記メモリは命令を記憶し、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記WTRUに、
ネットワークスライスを用いて実施されるべき要求された操作を示す第1メッセージをネットワーク機能に送信することであって、前記操作はスライス登録を含む、ことと、
前記ネットワークスライスに登録されたWTRUが最大数に到達したために前記操作が拒否されたことを示す拒否コードを含む応答を前記ネットワーク機能から受信することと、
を含む操作を実施させる、WTRU。
【請求項2】
前記ネットワーク機能は、アクセス・モビリティ管理機能(Access and Mobility management Function:AMF)を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記応答は、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信するまで前記WTRUが待機すべき時間量のインジケーションをさらに含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記命令は、さらに、前記WTRUに、前記時間量の満了後に、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信させる、請求項3に記載のWTRU。
【請求項5】
前記命令は、さらに、前記WTRUに、前記応答に基づいて、前記スライス登録を停止させる、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記命令は、さらに、前記WTRUに、
前記ネットワーク機能から、前記操作が再度要求されてよいことのインジケーションを含む非アクセス層(Non Access Stratum:NAS)メッセージを受信させ、
前記NASメッセージに応じて、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信させる、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)によって実施される方法であって、
ネットワークスライスを用いて実施されるべき要求された操作を示す第1メッセージをネットワーク機能に送信することであって、前記操作はスライス登録を含む、ことと、
前記ネットワークスライスに登録されたWTRUが最大数に到達したために前記操作が拒否されたことを示す拒否コードを含む応答を前記ネットワーク機能から受信することと、
を含む方法。
【請求項8】
前記ネットワーク機能は、アクセス・モビリティ管理機能(Access and Mobility management Function:AMF)を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記応答は、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信するまで前記WTRUが待機すべき時間量のインジケーションをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記時間量の満了後に、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記応答に基づいて、前記スライス登録を停止することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワーク機能から、前記操作が再度要求されてよいことのインジケーションを含む非アクセス層(Non Access Stratum:NAS)メッセージを受信し、
前記NASメッセージに応じて、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信する
ことをさらに含む請求項7に記載の方法。
【請求項13】
第1ネットワーク機能を実装し、かつプロセッサおよびメモリを備えた装置であって、前記メモリは命令を記憶し、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記装置に、
前記第1ネットワーク機能によって、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)から第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージは、ネットワークスライスを用いて実施されるべき要求された操作を示し、前記操作はスライス登録を含む、受信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、第2ネットワーク機能に第2メッセージを送信することであって、前記第2メッセージは、前記操作に関連する閾値が満たされたかどうかの判断に対する要求を示し、前記閾値は、前記ネットワークスライスに登録することができるWTRUの最大数に関連付けられる、送信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、前記第2ネットワーク機能から、前記閾値が満たされたかどうかの前記判断を示す第1応答を受信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、前記WTRUに、前記操作が許可されるかどうかのインジケーションを含む第2応答を送信することであって、前記操作が許可されない場合、前記第2応答は、前記ネットワークスライスに登録されたWTRUが最大数に到達したために前記操作が拒否されたことを示す拒否コードを含む、ことと、
を含む操作を実施させる、装置。
【請求項14】
前記第1ネットワーク機能は、アクセス・モビリティ管理機能(Access and Mobility management Function:AMF)を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第2ネットワーク機能は、ネットワーク能力管理機能(Network Capability Management Function:NCMF)を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記第2応答は、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを送信するまで前記WTRUが待機すべき時間量のインジケーションを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記命令は、さらに、前記装置に、実施されるべき前記操作に対する要求を示す別のメッセージを前記WTRUが送信してもよいことのインジケーションを含む非アクセス層(Non Access Stratum:NAS)メッセージを前記WTRUへ送信させる、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
第1ネットワーク機能を実装する装置によって実施される方法であって、
前記第1ネットワーク機能によって、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)から第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージは、ネットワークスライスを用いて実施されるべき要求された操作を示し、前記操作はスライス登録を含む、受信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、第2ネットワーク機能に第2メッセージを送信することであって、前記第2メッセージは、前記操作に関連する閾値が満たされたかどうかの判断に対する要求を示し、前記閾値は、前記ネットワークスライスに登録することができるWTRUの最大数に関連付けられる、送信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、前記第2ネットワーク機能から、前記閾値が満たされたかどうかの前記判断を示す第1応答を受信することと、
前記第1ネットワーク機能によって、前記WTRUに、前記操作が許可されるかどうかのインジケーションを含む第2応答を送信することであって、前記操作が許可されない場合、前記第2応答は、前記ネットワークスライスに登録されたWTRUが最大数に到達したために前記操作が拒否されたことを示す拒否コードを含む、ことと、
を含む方法。
【外国語明細書】