(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170453
(43)【公開日】2024-12-10
(54)【発明の名称】ページングのためのウェイクアップ信号(WUS)設計および構成
(51)【国際特許分類】
H04W 68/00 20090101AFI20241203BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20241203BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20241203BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20241203BHJP
【FI】
H04W68/00
H04W52/02 111
H04W56/00 130
H04W72/232
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024143296
(22)【出願日】2024-08-23
(62)【分割の表示】P 2023521402の分割
【原出願日】2020-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニウ, フアニン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, チュンハイ
(72)【発明者】
【氏名】イェ, チュンシュアン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】サン, ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ, ホン
(72)【発明者】
【氏名】クイ, ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ラグハヴァン, マナサ
(72)【発明者】
【氏名】オテリ, オゲネコメ
(72)【発明者】
【氏名】ファクーリアン, セイド アリ アクバル
(72)【発明者】
【氏名】イー, シゲン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】タン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ユシュ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線通信システムにおいてシーケンスベースのウェイクアップ信号(WUS)によりページング指示を容易にするユーザ装置、方法及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】方法は、時間および周波数トラッキングのための同期信号ブロック(SSB)を検出し、ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するダウンリンク制御情報(DCI)を探索する。ここでDCIはページングオケージョンのためのサブグルーピング情報を含む。方法はまた、DCIを検出したことに応じて、ページングオケージョンのサブグルーピング情報をチェックし、ページングオケージョンのサブグルーピング情報がUEに適用されたことに応じて、ページングオケージョンでページングメッセージを監視する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてページングを容易にするためにユーザ機器(UE)によって実行される、ウェイクアップ信号(WUS)を検出する方法であって、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するチャネル状態情報(CSI)-基準信号(RS)ポートを示す構成情報を次世代ノードB(gNB)から受信することと、
前記ページングオケージョンに対応する前記CSI-RSポートにおけるWUSの存在を検出することと、
前記ページングオケージョンが前記UEに対するページングメッセージを含むかどうかを判定するために、前記CSI-RSポートのリソースを用いて受信された前記WUSのシーケンスの復号を試行することと、を有する、方法。
【請求項2】
前記ページングフレームは、複数のCSI-RSポートに対応する複数のページングオケージョンを含み、前記構成情報は、前記複数のページングオケージョンの1つを前記複数のCSI-RSポートの1つにマッピングする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のCSI-RSポートは、符号分割多重(CDM)を使用するように構成されている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記WUSの存在を前記検出することは、事前構成されたトラッキング基準信号(TRS)が前記ページングフレームの前または前記ページングフレーム内の各ページング機会の前に存在することを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
複数のUEビーム方向の各々について送信構成インジケータ(TCI)ごとに送信されたWUSを受信することをさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ビーム走査において繰り返されるWUSシーケンスを受信することをさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ページングフレームは複数のページングオケージョンを含み、前記複数のページングオケージョンの各々は、異なるCSI-RS構成に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記構成情報は、RadioResourceCommonSIBにおけるWUS-config-r17パラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
無線通信システムにおいてページングを容易にするためにユーザ機器(UE)によって実行される、ウェイクアップ信号(WUS)を検出する方法であって、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するセカンダリ同期信号(SSS)様シーケンスを示す構成情報を次世代ノードB(gNB)から受信することと、
前記ページングオケージョンに対応するSSSにおけるWUSの存在を検出することと、
前記ページングオケージョンが前記UEに対するページングメッセージを含むかどうかを判定するために、前記SSSのリソースを用いて受信された前記WUSの前記SSS様シーケンスの復号を試行することと、を有する、方法。
【請求項10】
前記WUSは、複数のページングオケージョンに関連付けられている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ページング機会の前の最後の同期信号ブロック(SSB)に基づいて時間および周波数トラッキングを改良することをさらに有する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記WUSの存在を前記検出することは、事前構成されたトラッキング基準信号(TRS)が前記ページングフレームの前または前記ページングフレーム内の各ページング機会の前に存在することを示す、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
同期信号ブロック(SSB)送信構成インジケータ(TCI)状態ごとに送信される前記WUSを受信することをさらに有する、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記構成情報は、RadioResourceCommonSIBにおけるWUS-config-r17パラメータを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
無線通信システムにおいてページングを容易にするためにユーザ機器(UE)によって実行される、ウェイクアップ信号(WUS)を検出する方法であって、
時間および周波数トラッキングのために同期信号ブロック(SSB)を検出することと、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するダウンリンク制御情報(DCI)内でWUSを探索することと、ここで前記DCIはサブグルーピング情報を含み、
前記WUSを検出したことに応じて、前記サブグルーピング情報をチェックすることと、
前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されることに応じて、前記ページングオケージョンにおいてページングメッセージの復号を試行することと、を有する、方法。
【請求項16】
前記DCIの位置は、システム情報ブロック1(SIB)1、PCCH-Config情報においてシグナリングされる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記DCIに対する探索空間は、firstWUSPDCCH-offset-MonitoringOccasionOfPOを含むPCCH-Config情報から導出される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されることに応じて、トラッキング基準信号(TRS)を使用して時間および周波数トラッキングをさらに改良することをさらに有する、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記DCIとページング機会との間のスケジューリングギャップは、1つ以上のSSBを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、前記命令は、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータを、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するチャネル状態情報(CSI)-基準信号(RS)ポートを示す構成情報を次世代ノードB(gNB)から受信し、
前記ページングオケージョンに対応する前記CSI-RSポートにおけるWUSの存在を検出し、
前記ページングオケージョンが前記UEに対するページングメッセージを含むかどうかを判定するために、前記CSI-RSポートのリソースを用いて受信された前記WUSのシーケンスの復号を試行する、ようにさせる、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
前記ページフレームは、複数のCSI-RSポートに対応する複数のページングオケージョンを含み、前記構成情報は、前記複数のページングオケージョンの1つを前記複数のCSI-RSポートの1つにマッピングする、請求項20に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
前記複数のCSI-RSポートは、符号分割多重(CDM)を使用するように構成されている、請求項21に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
前記WUSの前記存在は、事前構成されたトラッキング基準信号(TRS)が前記ページングフレームの前または前記ページングフレーム内の各ページング機会の前に存在することを示す、請求項20に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
前記命令は、前記コンピュータを、複数のUEビーム方向の各々について送信構成インジケータ(TCI)ごとに送信されたWUSを受信するようにさらに構成する、請求項20に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
前記命令は、前記コンピュータを、ビーム走査において繰り返されるWUSシーケンスを受信するようにさらに構成する、請求項20に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
前記ページフレームが複数のページングオケージョンを含み、前記複数のページングオケージョンの各々は、異なるCSI-RS構成に対応する、請求項20に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
前記構成情報は、RadioResourceCommonSIB内のWUS-config-r17パラメータを含む、請求項20に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、前記命令は、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータを、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するセカンダリ同期信号(SSS)様シーケンスを示す構成情報を次世代ノードB(gNB)から受信し、
前記ページングオケージョンに対応するSSSにおけるWUSの存在を検出し、
前記ページングオケージョンが前記UEに対するページングメッセージを含むかどうかを判定するために、前記SSSのリソースを用いて受信された前記WUSの前記SSS様シーケンスの復号を試行する、ようにさせる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
前記WUSが複数のページングオケージョンに関連付けられている、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項30】
前記命令は、前記コンピュータを、前記ページング機会の前の最後の同期信号ブロック(SSB)に基づいて時間および周波数トラッキングを改良するようにさらに構成する、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項31】
前記WUSの存在を前記検出することは、事前構成されたトラッキング基準信号(TRS)が前記ページングフレームの前または前記ページングフレーム内の各ページング機会の前に存在することを示す、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項32】
前記命令は、前記コンピュータを、同期信号ブロック(SSB)送信構成インジケータ(TCI)状態ごとに送信される前記WUSを受信するようにさらに構成する、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項33】
前記構成情報は、RadioResourceCommonSIB内のWUS-config-r17パラメータを含む、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項34】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、前記命令は、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータを、
時間および周波数トラッキングのために同期信号ブロック(SSB)を検出し、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するダウンリンク制御情報(DCI)内でWUSを探索し、ここで前記DCIがサブグルーピング情報を含み、
前記WUSを検出したことに応じて、前記サブグルーピング情報をチェックし、
前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されることに応じて、前記ページングオケージョンにおいてページングメッセージの復号を試行する、ようにさせる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項35】
前記DCIの位置は、システム情報ブロック1(SIB)1、PCCH-Config情報においてシグナリングされる、請求項34に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
前記DCIに対する探索空間は、firstWUSPDCCH-offset-MonitoringOccasionOfPOを含むPCCH-Config情報から導出される、請求項34に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項37】
前記命令は、前記コンピュータを、前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されることに応じて、トラッキング基準信号(TRS)を使用して時間および周波数トラッキングをさらに改良するようにさらに構成する、請求項34に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項38】
前記DCIとページ機会との間のスケジューリングギャップは、1つ以上のSSBを含む、請求項34に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、概して、ページングのためのWUS設計および構成を含む無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線モバイル通信技術は、様々な規格およびプロトコルを使用して、基地局と無線モバイルデバイスとの間でデータを送信する。[無線通信システムの規格およびプロトコルには、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))ロングタームエボリューション(LTE)(例えば、4G)または新無線(NR)(例えば、5G)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)として業界団体に一般的に知られている、米国電気電子学会(Institute of Electrical and Electronics、Engineers、IEEE)802.16規格、およびWi-Fiとして業界団体に一般的に知られている、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)のためのIEEE802.11規格を挙げることができる。LTEシステムの3GPP無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)では、基地局は、ユーザ機器(user equipment、UE)として知られる無線通信デバイスと通信する、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRAN)ノードB(発展型ノードB、拡張ノードB、eNodeB、またはeNBとも一般に呼ばれる)および/またはE-UTRANの無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)などのRANノードを含むことができる。第5世代(5G)無線RANでは、RANノードは、5Gノード、NRノード(次世代ノードB、またはgノードB(gNB)とも呼ばれる)を含むことができる。
【0003】
RANは、無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して、RANノードとUEとの間で通信する。RANとしては、コアネットワークを介した通信サービスへのアクセスを提供する、モバイル通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications、GSM)、GSM進化のためのエンハンスドデータレート(enhanced data rates for GSM evolution、EDGE)RAN(GERAN)、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Universal Terrestrial Radio Access Network、UTRAN)、および/またはE-UTRANを挙げることができる。RANのそれぞれは、特定の3GPP RATに従って動作する。例えば、GERANは、GSMおよび/またはEDGE RATを実装し、UTRANは、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)RAT、または他の3GPP RATを実装し、E-UTRANは、LTE RATを実装し、NG-RANは5G RATを実装する。特定の配備では、E-UTRANはまた、5G RATを実装することができる。
【0004】
5G NRの周波数帯域は、2つの異なる周波数範囲に分けることができる。周波数範囲1(FR1)は、サブ6GHz周波数で動作する周波数帯を含んでもよく、そのうちいくつかは、以前の規格によって使用され得、かつ、410MHz~7125MHzを提供する新しい周波数帯をカバーするように拡張され得る潜在的な可能性がある。周波数範囲2(FR2)は、24.25GHz~52.6GHzの周波数帯を含み得る。FR2のミリ波(mmWave)範囲の帯域は、FR1の帯域よりも小さい範囲を有し得るが、利用可能な帯域幅は潜在的により広くなる。例として提供されるこれらの周波数範囲が時により、または地域により変化し得ることは、当業者には理解される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
任意の特定の要素または行為の考察を容易に識別するために、参照番号の最上位の桁(単数または複数)は、その要素が最初に導入された図の番号を指す。
【0006】
【
図1】一実施形態による、無線通信のためのシステムのブロック図である。
【0007】
【
図2】一実施形態による、WUSおよび対応するページングフレームの注釈付きブロック図である。
【0008】
【
図3】一実施形態による、WUSおよび対応するページングフレームの注釈付きブロック図である。
【0009】
【
図4】一実施形態による、WUSおよび対応するページングフレームの注釈付きブロック図である。
【0010】
【
図5】一実施形態による、WUSおよび対応するページングフレームの注釈付きブロック図である。
【0011】
【
図6】一実施形態による、WUSおよび対応するページングフレームの注釈付きブロック図である。
【0012】
【
図7】一実施形態による、WUSおよび対応するページングフレームの注釈付きブロック図である。
【0013】
【
図8】一実施形態による、PCCH-Configの抜粋である。
【0014】
【発明を実施するための形態】
【0015】
3GPPリリース17(Rel-17)では、アクティブモードだけでなく、アイドルモードおよび非アクティブモードでも、UE省電力強化が望まれる。したがって、レガシーUEに影響せずに、不必要なUEページング受信を低減するために、ページング拡張を研究および規定する努力が行われている。また、システムオーバーヘッドの影響を最小限に抑えながら、接続モードで利用可能な潜在的なトラッキング基準信号(Tracking Reference Signal、TRS)/チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)-基準信号(Reference Signal、RS)オケージョンをアイドル/非アクティブモードUEに提供する手段を規定する努力もなされている。
【0016】
アイドルモードUEは、いかなるRANコンテキストも有さず、非アクティブモードUEは、RANコンテキストを維持する。それにもかかわらず、ページングを受信するための典型的なUE手順は、アイドル/非アクティブUEの両方について同様である。第1に、ネットワークは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)アイドルまたはRRC非アクティブUEのためのページングフレーム(paging frame、PF)およびページングオケージョン(paging occasion、PO)を構成する。第2に、UEは、ページングオケージョンの前の一定の時間にウェイクアップし、時間および周波数同期の取得を試行する。ページングオケージョンの前にUEがどの位の時間でウェイクアップするかは、UE実装の詳細である。一般に、UEは、正確なページングダウンリンク制御情報(paging downlink Control Information、DCI)およびページング物理ダウンリンク共有チャネル(paging physical downlink shared channel、PDSCH)検出を保証するために、数個の同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)をより早くウェイクアップし得る。第3に、UEは、P-無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)によってスクランブルされたDCIを復号する。DCIが検出され、PDSCHがスケジュールされている場合、UEは、ページングメッセージに対するPDSCH復号に進む。UEがP-RNTIによってスクランブルされたDCIを検出しない場合、UEはスリープに戻る。
【0017】
UEがページングメッセージを取得しない場合、通常のUE手順で問題が発生する。UEは、依然として、SSB検出および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)復号を実行し、これは、UE電力を浪費する。
【0018】
ページング指示チャネルは、3GPPユニバーサル移動体通信サービス(Universal Mobile Telecommunications Service、UMTS)において導入された。3GPP UMTSでは、ページング指示と呼ばれるチャネルがある。ネットワークは、UEが個別の制御チャネル上で上位レイヤ制御情報を読み出すべきかどうかを示す、シーケンスのような物理レイヤ情報(ページング指示)を送信する。
【0019】
別の試みでは、WUS設計が、NB-IoT Rel-15実装において説明される。例えば、UEは、WUSが検出された場合、ページングオケージョンにおいてPDCCHを復号する。比較的長いザドフチュー(Zadoff-Chu、ZC)シーケンスの形態のWUSは、信頼できる受信(<1%のミス検出確率)のために設計される。ネットワークは、WUSを有効または無効にするように構成され、これはオプション機能である。無効にすると、(ページングオケージョンごとに)ページングのための通常のPDCCH監視が必要になる。設計は、UE内の低電力受信機が、PDCCH/PDSCH受信のために全受信機チェーンをオンにすることなく、ページング指示WUSを受信するために使用され得ることを企図する。
【0020】
過去のRAN1会議(RAN1#102-e)では、シーケンスベースおよびDCIベースの両方のWUSが提案された。そこでの主な議論は、異なる評価方法論、すなわち、高SNRおよび低SNRに対する異なる評価仮定に関するものであった。
【0021】
本開示は、シーケンスベースのWUS設計およびシグナリングの詳細、また、スケジューリングDCIとしても機能するDCIベースのWUS設計を提供する。シーケンスベースのWUSについては、2つのバリアントが存在する。第1は、CSI-RSに基づいており、広帯域であるため、シーケンスは、SSB送信と比較してより広い帯域を占有する。第2は、帯域幅全体にわたってより狭い帯域を占有するという点で、セカンダリ同期信号(SSS)タイプのシーケンスにより類似している。
【0022】
図1は、様々な実施形態による、ネットワークのシステム100の例示的なアーキテクチャを示す。以下の説明は、3GPP技術仕様によって提供されるような、LTEシステム規格、および5GまたはNRシステム規格と併せて動作する例示的なシステム100に対して提供される。しかしながら、例示的な実施形態は、この点に関して限定されず、説明される実施形態は、将来の3GPPシステム(例えば、第6世代(6G))システム、IEEE802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などの、本明細書に記載の原理から恩恵を受ける他のネットワークに適用することができる。
【0023】
図1に示すように、システム100は、UE122およびUE120を含む。この例では、UE122およびUE120は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルドタッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として図示されているが、家庭用電子機器、セルラ電話、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、携帯情報端末(PDA)、ページャ、無線ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント(IVI)、車載エンターテインメント(ICE)デバイス、インストルメントクラスタ(IC)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイス、車載診断(OBD)デバイス、ダッシュトップモバイル機器(DME)、モバイルデータ端末(MDT)、電子エンジン管理システム(EEMS)、電子/エンジン制御ユニット(ECU)、電子エンジン/エンジン制御モジュール(ECM)、組み込みシステム、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム(EMS)、ネットワーク化または「スマート」電化製品、MTCデバイス、M2M、IoTデバイス、などの任意のモバイルまたは非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、UE122および/またはUE120は、短命のUE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセス層を有し得る、IoT UEであってもよい。IoT UEは、PLMN、ProSeまたはD2D通信、センサネットワーク、またはIoTネットワークを介して、MTCサーバまたはデバイスとデータを交換するためのM2MまたはMTCなどの技術を利用することができる。M2Mデータ交換またはMTCデータ交換は、機械起動のデータの交換であってもよい。IoTネットワークは、相互に接続するIoT UEをいい、それは、短命接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込み型コンピューティングデバイスを含み得る。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してもよい。
【0025】
UE122およびUE120は、アクセスノードまたは無線アクセスノード((R)AN108として示される)と接続するように、例えば通信可能に結合するように構成され得る。実施形態において、(R)AN108は、NG RANすなわちSG RAN、E-UTRAN、またはUTRAN若しくはGERANなどの旧型RANであってもよい。本明細書で使用するとき、用語「NG RAN」等は、NRまたはSGシステムで動作する(R)AN108を指し、用語「E-UTRAN」等は、LTEまたは4Gシステムで動作する(R)AN108を指してもよい。UE122およびUE120は、接続(またはチャネル)(それぞれ接続104および接続102として示される)を利用し、それらの接続の各々は物理通信のインタフェースまたは層を有する(以下でさらに詳細に説明する)。
【0026】
この実施例では、接続104および接続102は、通信可能な結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、GSMプロトコル、CDMAネットワークプロトコル、PTTプロトコル、POCプロトコル、UMTSプロトコル、3GPP LTEプロトコル、SGプロトコル、NRプロトコル、および/または本明細書で論じる他の通信プロトコルのいずれかなどのセルラ通信プロトコルと一致し得る。実施形態において、UE122およびUE120は、ProSeインタフェース110を介して通信データを直接交換し得る。ProSeインタフェース110は、あるいはサイドリンク(SL)インタフェース110とも称され得、1つ以上の論理チャネルを含んでもよく、それらの論理チャネルとして、PSCCH、PSSCH、PSDCH、およびPSBCHが挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
UE120は、接続124を介してAP112(「WLANノード」「WLAN」「WLAN端末」、「WT」などとも呼ばれる)にアクセスするように構成されていることを示している。接続124は、任意のIEEE802.11プロトコルに適合する接続などのローカル無線接続を含んでもよく、AP112はWi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)ルータを有しているであろう。この例では、AP112は、無線システムのコアネットワークには接続せずに、インターネットに接続されてもよい(以下でさらに詳細に説明する)。様々な実施形態では、UE120、(R)AN108およびAP112は、LWA動作および/またはLWIP動作を利用するように構成されてもよい。LWA動作には、RRC_CONNECTEDに構成されたUE120が、RANノード114またはRANノード116によって、LTEおよびWLANの無線リソースを利用するように設定されることを伴い得る。LWIP動作には、UE120が、接続124を介して送信されるパケット(例えば、IPパケット)を認証し暗号化するために、IPsecプロトコルトンネルを介してWLAN無線リソース(例えば、接続124)を使用することが伴い得る。IPsecトンネリングは、元のIPパケットの全体をカプセル化し、新しいパケットヘッダを追加することを含んでもよく、それによってIPパケットのオリジナルヘッダを保護する。
【0028】
(R)AN108は、接続104および接続102を可能にする、RANノード114およびRANノード116などの1つ以上のANノードを含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」等は、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータおよび/または音声接続のための無線ベースバンド機能を提供する機器について述べてもよい。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeBs、RSUs、TRxPまたはTRPなどと称される場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)またはサテライト局を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」等は、NRまたはSGシステム(例えば、gNB)で動作するRANノードを指すことができ、用語「E-UTRANノード」等は、LTEまたは4Gシステム100(例えば、eNB)で動作するRANノードを指し得る。様々な実装形態によれば、RANノード114またはRANノード116は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、またはより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、または他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、および/または低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスの1つ以上として実装され得る。
【0029】
いくつかの実装形態では、RANノード114またはRANノード116の全てまたは一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよく、これは、CRANおよび/または仮想ベースバンドユニットプール(vBBUP)と呼ばれ得る。これらの実施形態では、CRANまたはvBBUPは、RRCおよびPDCP層がCRAN/vBBUPによって動作され、他のL2プロトコルエンティティは個々のRANノード(例えばRANノード114またはRANノード116)によって動作される、PDCP分割等のRAN機能分割、RRC、PDCP、RLC、およびMAC層がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層は個々のRANノード(例えばRANノード114またはRANノード116)によって動作される、MAC/PHY分割、またはRRC、PDCP、RLC、MAC層、およびPHY層の上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層の下部は個々のRANノードによって動作される、「下位PHY」分割、を実装してもよい。この仮想化されたフレームワークは、RANノード114またはRANノード116の解放されたプロセッサコアが、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にする。いくつかの態様では、個々のRANノードは、個々のF1インタフェース(
図1に示されていない)を介してgNB-CUに接続された個々のgNB-DUを表し得る。これらの実装では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッドまたはRFEMを含んでもよく、gNB-CUは、(R)AN108(図示せず)内に位置するサーバによって、またはCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプールによって動作されてもよい。加えて、または、あるいは、RANノード114またはRANノード116の1つ以上は、UE122およびUE120に向けてE-UTRAユーザプレーンおよびコントロールプレーンプロトコル端末を提供し、NGインタフェース(後述)を介してSGCに接続されるRANノードである、次世代eNB(ng-eNB)であってもよい。V2Xシナリオでは、RANノード114またはRANノード116の1つ以上は、RSUとすることができるか、またはその役割を果たし得る。
【0030】
用語「路側機(Road Side Unit)」または「RSU」は、V2X通信に使用される任意の交通インフラストラクチャエンティティを指し得る。RSUは、適切なRANノードまたは静止した(または比較的静止した)UEにおいてまたはそれによって実装されてもよく、UEにおいてまたはそれによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBにおいてまたはそれによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBにおいてまたはそれによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」などと呼ばれてもよい。一例では、RSUは、通過車両UE(vUE)に接続性サポートを提供する路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップ形状、交通統計、媒体、並びに持続中の車両および歩行者の交通を検知および制御するためのアプリケーション/ソフトウェアを記憶するための内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、5.9GHz Direct Short Range Communication(DSRC)帯域で動作して、衝突回避、トラフィック警告等の高速イベントに必要な非常に低レイテンシである通信を提供することができる。追加的または代替的に、RSUは、前述の低レイテンシである通信、並びに他のセルラ通信サービスを提供するために、セルラV2X帯域で動作することができる。追加的または代替的に、RSUは、Wi-Fiホットスポット(2.4GHz帯域)として動作することができ、且つ/または1つ以上のセルラネットワークへの接続性を提供して、アップリンクおよびダウンリンク通信を提供することができる。コンピューティングデバイス(単数または複数)およびRSUの無線周波数回路の一部または全ては、屋外設置に適した耐候性エンクロージャにパッケージ化することができ、交通信号コントローラおよび/またはバックホールネットワークに有線接続(例えば、イーサネット)を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
【0031】
RANノード114および/またはRANノード116は、エアインタフェースプロトコルを終端することができ、UE122およびUE120の最初の接点であることができる。いくつかの実施形態では、RANノード114および/またはRANノード116は、(R)AN108のための様々な論理機能を果たすことができ、それらの機能としては、無線ベアラ管理、アップリンクとダウンリンク動的無線リソース管理およびデータ・パケット・スケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0032】
実施形態において、UE122およびUE120は、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、OFDM通信信号を使用して、互いに、あるいはRANノード114および/またはRANノード116と通信するように構成され得、この様々な通信技術は、限定しないが(例えば、ダウンリンク通信用の)OFDMA通信技術、または(例えば、アップリンクおよびProSeまたはサイドリンク通信用の)SC-FDMA通信技術であるが、実施形態の範囲は、この点において限定されない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、RANノード114および/またはRANノード116からUE122およびUE120へのダウンリンク送信のためにダウンリンクリソースグリッドを使用することができ、一方、アップリンク送信に類似の技術を利用することができる。グリッドは、リソースグリッドまたは時間周波数リソースグリッドと呼ばれる時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内のダウンリンクの物理的リソースである。このような時間周波数平面表現は、OFDMシステムの一般的な方法であり、それにより無線リソースの割り当てが直感的なものとなる。リソースグリッドの各列および各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボルおよび1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間ドメイン内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを表す。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数ドメインにおいて、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。
【0034】
様々な実施形態によれば、UE122およびUE120並びにRANノード114および/またはRANノード116は、認可媒体(「認可スペクトル」および/または「認可帯域」とも呼ばれる)および無認可共有媒体(「無認可スペクトル」および/または「無認可帯域」とも呼ばれる)を介してデータ(例えば、送信および受信)を通信する。認可スペクトルは、約400MHz~約3.8GHzの周波数範囲で動作するチャネルを含んでもよく、無認可スペクトルは5GHz帯域を含んでもよい。
【0035】
アンライセンス帯域で動作するために、UE122およびUE120並びにRANノード114またはRANノード116は、LAA、eLAA、および/またはfeLAA機構を使用して動作してもよい。これらの実装形態では、UE122およびUE120並びにRANノード114またはRANノード116は、アンライセンス帯域で送信を行う前に、アンライセンス帯域内の1つ以上のチャネルが利用不可能であるか、または別様に占有されているかを判定するために、知られている1つ以上の媒体検知動作および/またはキャリア検知動作を実行してもよい。媒体/キャリア検知動作は、リッスンビフォアトーク(LBT)プロトコルに従って実行されてもよい。
【0036】
LBTは、機器(例えば、UE122およびUE120並びにRANノード114またはRANノード116など)が媒体(例えば、チャネルまたはキャリア周波数)の検知を行い、媒体がアイドル状態であることが検知された場合に(または、媒体内の特定のチャネルが占有されていないと検知された場合に)送信を行う機構である。媒体検知動作は、チャネルが占有されているかまたは空いているかを判断するために、少なくともEDを利用してチャネル上の他の信号の有無を判断するCCAを含んでもよい。このLBT機構は、無認可スペクトルにおいて、セルラ/LAAネットワークが現在の占有しているシステムと共存し、且つ他のLAAネットワークと共存することを可能にする。EDは、ある期間にわたって意図された送信帯域にわたってRFエネルギーを検知することと、検知されたRFエネルギーを所定の閾値または設定された閾値と比較することとを含んでもよい。
【0037】
典型的には、5GHz帯域における現在占有しているシステムは、IEEE802.11技術に基づくWLANである。WLANは、CSMA/CAと呼ばれる競争ベースのチャネルアクセスを採用する。ここで、WLANノード(例えば、UE122、AP112などの移動局(MS))が送信を意図したとき、WLANノードは、送信を行う前に、まずCCAを実行してもよい。さらに、2つ以上のWLANノードが同時にチャネルをアイドル状態として検知し送信する状況において、衝突を回避するためにバックオフ機構が使用される。バックオフ機構は、CWS内でランダムに抽出されるカウンタであってもよく、これは、衝突の発生時に指数関数的に増加され、送信が成功したときに最小値にリセットされる。LAA用に設計されたLBT機構は、WLANのCSMA/CAと幾分類似している。いくつかの実装形態では、PDSCHまたはPUSCH送信をそれぞれ含むDLまたはUL送信バーストのためのLBT手順は、X ECCAスロットとY ECCAスロットとの間の長さが可変であるLAA競合ウィンドウを有することができ、XおよびYは、LAAのためのCWSの最小値および最大値である。一例では、LAA送信のための最小CWSは、9マイクロ秒(μs)であってもよいが、CWSおよびMCOTのサイズ(例えば、送信バースト)は、政府規制上の要件に基づいてもよい。
【0038】
LAA機構は、LTEアドバンストシステムのCA技術に基づいて構築されている。CAでは、各集約されたキャリアはCCと呼ばれる。CCは、1.4、3、5、10、15、または20MHzの帯域幅を有することができ、最大5つのCCを集約することができ、したがって、集約された最大帯域幅は100MHzである。FDDシステムでは、集約されたキャリアの数は、DLとULとで異なることがあり、UL CCの数は、DLコンポーネントキャリアの数以下である。場合によっては、個々のCCは、他のCCとは異なる帯域幅を有することができる。TDDシステムでは、CCの数および各CCの帯域幅は、通常、DLおよびULに対して同じである。
【0039】
CAはまた、個々のCCを提供する個々のサービングセルを含む。例えば、異なる周波数帯域におけるCCは、異なる経路喪失を経験するので、サービングセルのカバレッジは異なり得る。プライマリサービスセルまたはPCellは、ULおよびDLの両方にPCCを提供することができ、RRCおよびNAS関連のアクティビティを処理することができる。他のサービングセルはSCellと呼ばれ、各SCellはULとDLの両方に個別のSCCを提供し得る。SCCは必要に応じて追加および除去されてもよいが、PCCを変更するには、UE122がハンドオーバを経る必要があり得る。LAA、eLAA、およびfeLAAでは、SCellの一部または全部は、無認可スペクトル(「LAA SCell」と呼ばれる)で動作することができ、LAA SCellは、認可スペクトルで動作するPCellによって支援される。UEが2つ以上のLAA SCellで構成される場合、UEは、同じサブフレーム内の異なるPUSCH開始位置を示す、構成されたLAA SCell上でULグラントを受信することができる。
【0040】
PDSCHは、ユーザデータおよび上位層シグナリングをUE122およびUE120に搬送する。PDCCHは、とりわけ、PDSCHチャネルに関連するトランスポートフォーマットおよびリソース割り当てに関する情報を搬送する。PDCCHはまた、上りリンク共有チャネルに関する送信フォーマット、リソース割り当て、およびHARQ情報について、UE122およびUE120に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(制御チャネルリソースブロックおよび共有チャネルリソースブロックをセル内のUE120に割り当てること)は、UE122およびUE120のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード114またはRANノード116で実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE122およびUE120のそれぞれに対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
【0041】
PDCCHは、CCEを使用して制御情報を伝達する。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つ組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの四位相偏移変調(QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズおよびチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、または8)を有するLTEに定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
【0042】
いくつかの実施形態は、上記の概念の拡張である制御チャネル情報のためのリソース割り当てのための概念を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、制御情報送信のためにPDSCHリソースを使用するEPDCCHを利用することができる。EPDCCHを、1つ以上のECCEを用いて送信してもよい。上記と同様に、各ECCEは、EREGとして知られる4つの物理リソースエレメントからなる9つのセットに対応し得る。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
【0043】
RANノード114またはRANノード116は、インタフェース130を介して互いに通信するように構成され得る。システム100がLTEシステム(例えば、CN106がEPCである場合)である実施形態では、インタフェース130はX2インタフェースであり得る。X2インタフェースは、EPCに接続する2つ以上のRANノード(例えば、2つ以上のeNBなど)間、および/またはEPCに接続する2つのeNB間に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2インタフェースは、X2ユーザプレーンインタフェース(X2-U)およびX2制御プレーンインタフェース(X2-C)を含むことができる。X2-Uは、X2インタフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御機構を提供し得、eNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用され得る。例えば、X2-Uは、MeNBからSeNBへ転送されるユーザデータのための特定のシーケンス番号情報と、ユーザデータのためのSeNBからUE122へのPDCP PDUのシーケンス配信の成功に関する情報と、UE122に配信されなかったPDCP PDUの情報と、UEユーザデータに送信するためのSe NBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報等を提供し得る。X2-Cは、ソースeNBからターゲットeNBへのコンテキスト転送、ユーザプレーントランスポート制御等を含む、LTE内アクセスモビリティ機能、負荷管理機能と、セル間干渉調整機能とを提供し得る。
【0044】
システム100がSGすなわちNRシステムである実施形態(例えば、CN106がSGCであるとき)では、インタフェース130は、Xnインタフェースであってもよい。Xnインタフェースは、SGCに接続する2つ以上のRANノード(例えば、2つ以上のgNBなど)間、SGCに接続するRANノード114(例えば、gNB)とeNBとの間、および/または5GC(例えば、CN106)に接続する2つのeNB間に定義される。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェースおよびXn制御プレーン(Xn-C)インタフェースを含むことができる。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ転送およびフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、管理およびエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上のRANノード114またはRANノード116間の接続モードのUEモビリティを管理する機能を含む接続モード(例えば、CM-接続)におけるUE122用のモビリティサポートを提供することができる。モビリティサポートは、古い(ソース)サービングRANノード114から新しい(ターゲット)サービングRANノード116へのコンテキスト転送と、古い(ソース)サービングRANノード114と新しい(ターゲット)サービングRANノード116との間のユーザプレーントンネルの制御とを含み得る。ユーザプレーンPDUを搬送するために、Xn-Uのプロトコルスタックは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート層上に構築されたトランスポートネットワーク層と、UDPおよび/またはIP層(単数または複数)の上のGTP-U層とを含むことができる。Xn-Cプロトコルスタックは、アプリケーション層シグナリングプロトコル(Xnアプリケーションプロトコル(Xn-AP)と呼ばれる)と、SCTP上に構築されたトランスポートネットワーク層とを含むことができる。SCTPは、IP層の上にあってもよく、アプリケーション層メッセージの保証された配信を提供してもよい。トランスポートIP層では、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用される。他の実装形態では、Xn-Uプロトコルスタックおよび/またはXn-Cプロトコルスタックは、本明細書に示し説明したユーザプレーンおよび/または制御プレーンプロトコルスタック(単数または複数)と同じまたは同様であってもよい。
【0045】
(R)AN108は、本実施形態ではCN106であるコアネットワークに通信可能に結合されているとして示されている。CN106は、(R)AN108を介してCN106に接続されている顧客/加入者(例えば、UE122およびUE120のユーザ)に様々なデータおよび電気通信サービスを提供するように構成された1つ以上のネットワーク要素132を有し得る。CN106の構成要素は、機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノードまたは別個の物理ノードに実装されてもよい。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下でさらに詳細に説明する)に記憶された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれかまたは全てを仮想化することができる。CN106を論理インスタンス化したものはネットワークスライスと呼ばれ得、CN106の一部を論理インスタンス化したものはネットワークサブスライスと呼ばれ得る。NFVアーキテクチャおよびインフラストラクチャは、業界標準のサーバハードウェア、ストレージハードウェア、またはスイッチの組み合わせを含む物理リソース上で、1つ以上のネットワーク機能を仮想化するために使用されてもよく、あるいは専用ハードウェアによって実行されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素/機能の仮想のまたは再構成可能な実装を実行することができる。
【0046】
一般に、アプリケーションサーバ118は、コアネットワーク(例えば、UMTS PSドメイン、LTE PSデータサービスなど)とのIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供するエレメントであり得る。アプリケーションサーバ118はまた、EPCを介してUE122およびUE120のために1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。アプリケーションサーバ118は、IP通信インタフェース136を介してCN106と通信してもよい。
【0047】
実施形態において、CN106はSGCであってもよく、(R)AN116はNGインタフェース134を介してCN106と接続されていてもよい。実施形態では、NGインタフェース134は、RANノード114またはRANノード116との間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェース126と、RANノード114またはRANノード116とアクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)との間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース128との2つの部分に分割することができる。
【0048】
実施形態において、CN106はSG CNであってもよく、他の実施形態では、CN106はEPCであってもよい。CN106がEPCである場合、(R)AN116は、S1インタフェース134を介してCN106と接続していてもよい。実施形態では、S1インタフェース134は、RANノード114またはRANノード116とS-GWとの間でトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1-U)インタフェース126と、RANノード114またはRANノード116とMMEとの間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェース128との2つの部分に分割され得る。
【0049】
FR1またはFR2においてWUSを実装するための一実施形態では、複数のポートを有する1つのCSI-RSが、CSI-RS/TRS構成に基づく広帯域WUS設計のために採用される。CSI-RSの機能は、WUSのための別のタイプの機能でオーバーロードされる。したがって、CSI-RS構成は、WUSのための追加のCRI-RS構成とともに、異なる目的のために採用され、その関連付けは、ページングフレームごとに1つのCSI-RSポート構成である。
【0050】
1つのページングフレーム内で、
図8に示される「PCCH-Config」内の「Ns」情報要素パラメータに従って、1つ、2つ、または4つのページングオケージョンが構成される。ページングフレームの時間的位置を決定するためのNsパラメータおよび関連する式は、3GPP TS 38.304に記載されている。
【0051】
CSI-RSポートの数は、ページングフレーム内のページングオケージョンの数に対応するように構成され、それによって、1つのCSI-RSポートを1つのページングオケージョンにマッピングする。Nsが1に等しい場合、CSI-RSポートの数は1であり、Nsが2に等しい場合、CSI-RSポートの数は2である、などである。例えば、
図2は、ページングフレーム202を示す。ページングフレーム202内に2つのページングオケージョン、すなわち、ページングオケージョン204およびページングオケージョン206があり、その場合、2つのCSI-RSポートがある。WUS208は、(各)ページングフレーム202ごとに構成され、異なる数のページングオケージョンが、異なるページングフレームのために構成され得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、2つまたは4つのCSI-RSポートが、CSI-RS構成において符号分割多重(code division multiplexing、CDM)構成を再使用することができる。CDMは、情報を搬送するためにランダムシーケンスの直交性を使用する。WUSのコンテキストでは、1つのランダムシーケンスが1つのWUSに対応する。異なるランダムシーケンスが同じ時間/周波数リソースで送信される。例えば、4つのポート内で、CDMは、同じリソースを占有し、コーディングシーケンスを区別するためにコードレートによって差別化することを可能にする。別の実施形態では、周波数分割多重(frequency division multiplexing、FDM)によってリソースを分割することができる。
【0053】
WUS208は、UEがWUS208を復号および処理してウェイクアップするか否かを判定できるようにするために、ページングフレームの少なくとも最小ギャップ210の前に送信される。UEは、WUS208の検出のためにポート構成ごとにCSI-RSの存在を検出する。WUSが4つのポートで構成され得るとしても、各個々のUEは、1つのポートを受信および検出し得る。UEは、DRXサイクル全体から1つのページングオケージョンのみを監視し得るため、UEはウェイクアップし、次いで、その特定の構成されたポートについてWUS208を受信して、そのポートが事前構成されたシーケンスを搬送するかどうかを検出する。シーケンスが受信された場合、UEは、それを受信するために、その対応するページングオケージョンを待機する。シーケンスが受信されない場合、UEはスリープに戻る。
図2の例において、WUS208は、ページングオケージョン204およびページングオケージョン206のための2つのポートを含み、これらは、異なるポートのために構成された2つの異なるUEに対応する。
【0054】
別の実施形態では、WUSの検出はまた、ページングフレームまたは各ページングオケージョンの前に事前構成されたTRSの存在を示すことができる。WUSが送信されない場合、TRSは送信されない。これは、接続モードで利用可能な潜在的なTRS/CSI-RSオケージョンをアイドル/非アクティブモードUEに提供することによって、(固定された)システムオーバーヘッドの影響を最小化する。gNBによる常時オンTRS/CSI-RS送信は、WUSがオンデマンドTRS/CSI-RS送信を可能にするときには実行される必要がないことに留意されたい。
【0055】
様々なネットワーク展開および異なるUEタイプ(容量低減UE、拡張カバレッジUEなど)のサポートにより、WUSシーケンス構成が実行される。例えば、WUS位置およびシーケンス長は、RadioResourceCommonSIBにおける「WUS-config-r17」を含む追加のRRCシグナリングによって構成される。WUS-Config-r17は、WUSリソースセットにおけるCSI-RS/SSSシンボルの数、周波数位置、ポートの数、ポートからページングオケージョンへのマッピング、CDM構成を構成する。
【0056】
WUS-config-r17は、trs-infoが真であるか否かを構成することもできる。WUSがTRSとして機能する場合、このフィールドは、WUSがTRSフォーマットを使用することを示す。このフィールドが偽である場合、WUSは、このWUSの後の事前構成された位置においてTRSが送信されることを示すことができる。
【0057】
WUS-config-r17はまた、ページングオケージョンの開始までの最小時間オフセットを示すようにtimeOffsetDRXを構成し得る。このフィールドが真である場合、UEは、WUSシーケンス自体を使用して時間/周波数推定を実行することができる。
【0058】
図3は、複数のポートを有する1つのCSI-RSが、CSI-RS/TRS構成に基づく広帯域WUS設計のために使用される、UEビーム走査を伴うFR2におけるWUSを実装するための別の実施形態を示す。
【0059】
ビーム走査が使用されるとき、同じWUSが、各ビーム方向ごとに、ページングオケージョンと同様に、SSBを用いて送信構成インジケータ(TCI)ごとに送信される。例えば、
図3は、2つのページングオケージョン304を含むページングフレーム302を示す。CSI-RSベースのWUSで、CSI-RS-resourceMapping構成における「frequencyDomainAllocation」パラメータの適切な構成によって、OFDMシンボル内のUE受信(Rx)ビーム走査を有効にすることができる。周波数ドメインダウンサンプリングを用いて、gNBは、シーケンス306の時間ドメイン反復を作成するために、送信トーンが1つであり、他のトーンが空であることを保証する。UEは、各送信(Tx)ビームごとにRxビーム308をトレーニングする(SSB TCI状態)。次いで、UEは、ページングオケージョン304において対応するPDCCHおよびPDSCHを受信するために、WUSからトレーニングされた最良のRxビームを使用し得る。
【0060】
UEはまた、WUS検出およびページングオケージョン受信の両方の性能を向上させるために、同じページングオケージョンの繰り返されるコピーを組み合わせることができる。
図3に示すように、2つのページングオケージョンがあり、それぞれが4つのビーム方向を使用して送信される。したがって、ページングメッセージは4回(各ビームに対して1回)繰り返される。
【0061】
前述のように、WUSの検出は、ページングオケージョンの前に事前構成された位置におけるTRSの存在を示すこともできる。
【0062】
WUS-config-r17は、
図2を参照して上述したパラメータを構成し得る。FR2に対するWUS-config-r17における追加のパラメータは、EnableRxBeamSearchである。このフィールドが真である場合、UEがTxビームごとにRxビームトレーニングを実行することを可能にするために、Txビームごとに繰り返されるシーケンスが送信される。
【0063】
図4は、FR1またはFR2においてWUSを実装するための別の実施形態を示し、ここでは、複数のCSI-RSが、CSI-RS/TRS構成に基づく広帯域WUS設計のために用いられる。例えば、各WUSは、20MHz帯域幅において1または3の密度を有する、1つのOFDMシンボルを有し得る。別の実施形態では、WUSは、TRS構造と同様に、間に4つのOFDMシンボルによって分離された2つのOFDMシンボルである。
【0064】
図2の実施形態とは対照的に、
図4は、2つのページングオケージョンと、各WUSがページングフレームごとではなくページングオケージョンごとに関連付けられた複数のWUSとを含む、ページングフレーム402を示す。したがって、複数のCSI-RS構成が存在し、ページングオケージョンごとに1つであり、CSI-RS構成ごとに1つのポートを有する。各WUSの位置は、ページングオケージョンごとに構成される。前述のように、各WUSは、ページングフレーム内の対応するページングオケージョンの少なくともギャップだけ先行している。
【0065】
WUSの検出はまた、各ページングオケージョンの前の事前構成された位置におけるTRSの存在を示すことができる。
【0066】
WUS-config-r17は、
図2を参照して上述したパラメータを構成し得る。
【0067】
図5は、複数のCSI-RSがFR2内の複数のWUSに対応するページングフレーム502を示す。
図3の実施形態を参照して前述したように、同じWUSが、SSBを用いてTCIごとに送信される。
図3の実施形態とは対照的に、各CSI-RS構成は、ページングフレームごとではなくページングオケージョンごとに関連付けられる。
【0068】
CSI-RS構成ごとに、CSI-RS-resourceMapping構成における「frequencyDomainAllocation」パラメータの適切な構成、OFDMシンボル内のUE Rxビーム走査を有効にできる。gNBは、シーケンス504の時間ドメイン反復を作成するために、他のトーンが空であることを保証する。UEは、各TxビームごとにRxビームをトレーニングすることができる(SSB TCI状態)。次いで、UEは、ページングオケージョンにおいて対応するPDCCHおよびPDSCHを受信するために、WUSからトレーニングされた最良のRxビームを使用し得る。
【0069】
UEはまた、WUS検出およびページングオケージョン受信の両方の性能を向上させるために、同じページングオケージョンの異なるコピーを組み合わせることができる。
【0070】
WUSの検出はまた、ページングオケージョンの前の事前構成された位置におけるTRSの存在を示すことができる。
【0071】
WUS-config-r17は、
図2を参照して上述したパラメータを構成し得る。FR2に対するWUS-config-r17における追加のパラメータは、EnableRxBeamSearchである。このフィールドが真である場合、UEがTxビームごとにRXビームトレーニングを実行することを可能にするために、TXビームごとに繰り返されるシーケンスが送信される。
【0072】
図6は、WUSのためにSSS604を使用するページングフレーム602 aの例を示す。SSSベースのWUSは、潜在的により大きな電力節約利得のために、SSB検出なしで狭帯域受信を可能にする。
【0073】
UEはさらに、時間/周波数同期を改良するためにページングオケージョン608の前の最後のSSB606を使用することができる。別の実施形態では、TRSの潜在的な位置がページングオケージョン608の前に構成される場合、UEは、時間/周波数同期を改良するためにTRSを使用することができる。
【0074】
異なるSSBシーケンスは、ページングオケージョンへの1:1シーケンスマッピングを用いて、1つのWUSタイミング位置内で多重化されることができる。異なる直交シーケンスが一緒にCDMされ、これは、同じ時間/周波数位置での異なるCSI-RSポートの前述のCDMと同様である。
【0075】
SSBシーケンスという用語は、一般に、SSS様のシーケンスを指す。NRでは、SSSは、セルIDを1つの入力パラメータとして、mシーケンスを使用して生成される。ここで、WUSは、mシーケンス定義を使用する同様の設計に従うことができ、ページングオケージョンインデックスは、シーケンスを生成するための入力パラメータの1つであるが、それ以外はmシーケンス定義において同様である。
【0076】
ビーム走査が使用されるとき、SSSベースのWUSも、SSB TCI状態ごとに送信される。UEビーム走査は、1つのSSSシンボルから次のシンボルまで行われる。
【0077】
WUS-config-r17は、
図2を参照して上述されたパラメータを構成し得、FR2実施形態のためのEnableRxBeamSearchを含む。しかしながら、WUSロケーションおよびシーケンス長は、実装がSSSベースのWUSであるかCSI-RSベースのWUSであるかに依存して変化する。
【0078】
図7は、比較的大きなスケジューリングギャップを有するDCIベースのWUSを示す。拡張DCI702は、(RAN2において議論されている)UEグルーピング情報を搬送し、TRSスケジューリング情報が、スケジューリング情報およびショートメッセージとともに提供される。新しいDCIフォーマットを使用すると、Rel-17UEは、P-RNTIによってスクランブルされたレガシーDCI704を読み取る必要がない。両方のDCIは、同じページングを指す。
【0079】
UEの挙動に関して、レガシーUEに変更はない。Rel-17UEの場合、UEはウェイクアップしてSSBを検出し、大まかな時間/周波数を取得する。UEは、拡張DCI702の新しいWUSページングを探索する。DCIが検出されない場合、UEはスリープに戻る。正しいUEサブグルーピングで検出された場合、UEは、SSBまたはTRS(この新しいWUS拡張DCI702を使用して搬送される場合)のいずれかを使用して時間/周波数をさらに改良し、次いで、ページングメッセージを復号し得る。言い換えれば、UEグルーピングはページングオケージョンにマッピングされる。1つのページングオケージョン内で、更なるサブグルーピングが現在議論中である。
【0080】
図8は、新しいDCIの位置が、SIB1、PCCH-Config802においてシグナリングできることを示す。WUSPDCCH DCI探索空間は、構成されたオフセットを有する以前のページングDCI探索空間構成から導出される。オフセットフィールドは、拡張DCI702(
図7)のためのfirstWUSPDCCH-offset-MonitoringOccasionOfPO804を使用してシグナリングされる。
【0081】
CSR-RS、SSS、およびDCIベースのWUS実施形態のAMFおよびRAN構成は、以下の通りである。
【0082】
RRCアイドルUEの場合、AMFは、WUS支援情報を含むRANページング支援情報を送信する。WUS支援情報は、UEがWUSをサポートするかどうか、UEがFR2で受信するWUSのためのRxビーム掃引をサポートするかどうか、およびグルーピングがトラフィックまたはデバイスタイプに基づく場合のサブグルーピング情報を示す。
【0083】
RANページング支援情報はまた、カバレッジ拡張UEまたは縮小容量(RedCap)UEの支援情報を含む。この支援情報は、例えば、アグリゲーションレベルの最大数、PDCCH反復、および他のDCIカバレッジ関連パラメータなどのDCIカバレッジ関連パラメータを含む。支援情報はまた、PDSCH反復、TBSスケーリング、および他のパラメータなどのPDSCHカバレッジ関連パラメータを含む。
【0084】
RRCアイドルUEの場合、UEがサスペンドされると、UEコンテキストはgNBに保存される。UEがエリア外に移動すると、RAN通知エリア更新手順は、UEが移動したときにトリガされ、gNBは、WUS情報、カバレッジ情報を含む関連するUEコンテキストを次のgNBに転送する。
【0085】
図9は、いくつかの実施形態例による、機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じる方法のうちのいずれか1つ以上を実行することができる、構成要素900を示すブロック図である。具体的には、
図9は、1つ以上のプロセッサ906(またはプロセッサコア)、1つ以上のメモリ/記憶装置914、および1つ以上の通信リソース924を含み、それらの各々を、バス916を介して通信可能に結合し得る、ハードウェアリソース902の図式表現を示す。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態では、ハイパーバイザ922が、ハードウェアリソース902を利用する1つ以上のネットワークスライス/サブスライスの実行環境を提供するように実行されてもよい。
【0086】
プロセッサ906(例えば、中央演算処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(Reduced instruction set computing、RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、ベースバンドプロセッサなどのデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、高周波集積回路(RFIC)、別のプロセッサ、またはこれらの任意の好適な組み合わせ)は、例えば、プロセッサ908およびプロセッサ910を含み得る。
【0087】
メモリ/記憶装置914は、メインメモリ、ディスクストレージ、またはそれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。メモリ/記憶装置914は、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどの任意の種類の揮発性または不揮発性メモリを含み得るが、これらに限定されない。
【0088】
通信リソース924は、ネットワーク918を介して1つ以上の周辺機器904または1つ以上のデータベース920と通信するための、相互接続またはネットワークインタフェースコンポーネントまたは他の好適なデバイスを含み得る。例えば、通信リソース924は、(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)を介した結合のための)有線通信構成要素、セルラ通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)構成要素(例えば、Bluetooth(登録商標)Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)構成要素、および他の通信構成要素を含み得る。
【0089】
命令912は、プロセッサ906の少なくともいずれかに、本明細書で論じる方法論のうちの任意の1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、または他の実行可能コードを含み得る。命令912は、完全にまたは部分的に、プロセッサ906(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内に)、メモリ/記憶装置914、またはそれらの任意の好適な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に常駐し得る。さらに、命令912の任意の部分は、周辺機器904またはデータベース920の任意の組み合わせからハードウェアリソース902に転送され得る。したがって、プロセッサ906のメモリ、メモリ/記憶装置914、周辺機器904、およびデータベース920は、コンピュータ可読媒体および機械可読媒体の実施例である。
【0090】
1つ以上の実施形態では、前述の図の1つ以上に記載される構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の実施例セクションに記載されるような1つ以上の動作、技術、プロセス、および/または方法を実行するように構成されている場合がある。例えば、前述の図の1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例の1つ以上に従って動作するように構成されていてもよい。別の例として、前述の図の1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素などと関連付けられた回路は、実施例セクションにおいて以下に記載される例の1つ以上に従って動作するように構成されている場合がある。
【0091】
実施例セクション
【0092】
以下の実施例は、更なる実施形態に関連する。
【0093】
実施例1は、無線通信システムにおいてページングを容易にするためのウェイクアップ信号(WUS)検出の、ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、方法は、ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するチャネル状態情報(CSI)-基準信号(RS)ポートを示す構成情報を次世代ノードB(gNB)から受信することと、ページングオケージョンに対応するCSI-RSポートにおけるWUSの存在を検出することと、ページングオケージョンがUEに対するページングメッセージを含むかどうかを判定するために、CSI-RSポートのリソースを用いて受信されたWUSのシーケンスの復号を試行することと、を含む。
【0094】
実施例2は、実施例1の方法であり、ページングフレームは、複数のCSI-RSポートに対応する複数のページングオケージョンを含み、構成情報は、複数のページングオケージョンの1つを複数のCSI-RSポートの1つにマッピングする。
【0095】
実施例3は、実施例2の方法であり、複数のCSI-RSポートは、符号分割多重(CDM)を使用するように構成される。
【0096】
実施例4は、実施例1の方法であり、WUSの存在を検出することは、事前構成されたトラッキング基準信号(TRS)がページングフレームの前またはページングフレーム内の各ページング機会の前に存在することを示す。
【0097】
実施例5は、実施例1の方法であり、複数のUEビーム方向の各々について送信構成インジケータ(TCI)ごとに送信されたWUSを受信することをさらに含む。
【0098】
実施例6は、実施例1の方法であり、ビーム走査において繰り返されるWUSシーケンスを受信することをさらに含む。
【0099】
実施例7は、実施例1の方法であり、ページングフレームは、複数のページングオケージョンを含み、複数のページングオケージョンの各々は、異なるCSI-RS構成に対応する。
【0100】
実施例8は、実施例1の方法であり、構成情報は、RadioResourceCommonSIB内にWUS-config-r17パラメータを含む。
【0101】
実施例9は、無線通信システムにおいてページングを容易にするためのウェイクアップ信号(WUS)検出の、ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するセカンダリ同期信号(SSS)様のシーケンスを示す構成情報を次世代ノードB(gNB)から受信することと、ページングオケージョンに対応するSSSにおけるWUSの存在を検出することと、ページングオケージョンがUEに対するページングメッセージを含むかどうかを判定するために、SSSのリソースを用いて受信されたWUSのSSS様シーケンスの復号を試行することと、を含む。
【0102】
実施例10は、実施例9の方法であり、WUSは複数のページングオケージョンに関連付けられる。
【0103】
実施例11は、実施例9の方法であり、ページング機会の前の最後の同期信号ブロック(SSB)に基づいて、時間および周波数トラッキングを改良することをさらに含む。
【0104】
実施例12は、実施例9の方法であり、WUSの存在を検出することは、事前構成されたトラッキング基準信号(TRS)がページングフレームの前またはページングフレーム内の各ページング機会の前に存在することを示す。
【0105】
実施例13は、実施例9の方法であり、同期信号ブロック(SSB)送信構成インジケータ(TCI)状態ごとに送信されるWUSを受信することをさらに含む。
【0106】
実施例14は、実施例9の方法であり、構成情報は、RadioResourceCommonSIB内のWUS-config-r17パラメータを含む。
【0107】
実施例15は、無線通信システムにおいてページングを容易にするためのウェイクアップ信号(WUS)検出の、ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、方法は、時間および周波数トラッキングのための同期信号ブロック(SSB)を検出することと、ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するダウンリンク制御情報(DCI)であって、DCIがサブグルーピング情報を含む、DCI内のWUSを探索することと、WUSを検出したことに応じて、サブグルーピング情報をチェックすることと、サブグルーピング情報がUEに適用されたことに応じて、ページングオケージョンにおいてページングメッセージの復号を試行することと、を含む。
【0108】
実施例16は、実施例15の方法であり、DCIの位置は、システム情報ブロック1(SIB)1、PCCH-Config情報においてシグナリングされる。
【0109】
実施例17は、実施例15の方法であり、DCIに対する探索空間は、firstWUSPDCCH-offset-MonitoringOccasionOfPOを含むPCCH-Config情報から導出される。
【0110】
実施例18は、実施例15の方法であり、サブグルーピング情報がUEに適用されたことに応じて、トラッキング基準信号(TRS)を使用して時間および周波数トラッキングをさらに改良することをさらに含む。
【0111】
実施例19は、実施例15の方法であり、DCIとページング機会との間のスケジューリングギャップは、1つ以上のSSBを含む。
【0112】
実施例20は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ可読記憶媒体は、命令を含み、命令は、コンピュータによって実行されると、コンピュータを、ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するチャネル状態情報(CSI)-基準信号(RS)ポートを示す構成情報を次世代ノードB(gNB)から受信し、ページングオケージョンに対応するCSI-RSポートにおけるWUSの存在を検出し、ページングオケージョンがUEに対するページングメッセージを含むかどうかを判定するために、CSI-RSポートのリソースを用いて受信されたWUSのシーケンスの復号を試行する、ようにさせる。
【0113】
実施例21は、実施例20のコンピュータ可読記憶媒体であり、ページフレームは、複数のCSI-RSポートに対応する複数のページングオケージョンを含み、構成情報は、複数のページングオケージョンの1つを複数のCSI-RSポートの1つにマッピングする。
【0114】
実施例22は、実施例21のコンピュータ可読記憶媒体であり、複数のCSI-RSポートは、符号分割多重(CDM)を使用するように構成される。
【0115】
実施例23は、実施例20のコンピュータ可読記憶媒体であり、WUSの存在は、事前構成されたトラッキング基準信号(TRS)がページングフレームの前またはページングフレーム内の各ページング機会の前に存在することを示す。
【0116】
実施例24は、実施例20のコンピュータ可読記憶媒体であり、命令は、コンピュータを、複数のUEビーム方向の各々について送信構成インジケータ(TCI)ごとに送信されたWUSを受信するようにさらに構成する。
【0117】
実施例25は、実施例20のコンピュータ可読記憶媒体であり、命令は、コンピュータを、ビーム走査において繰り返されるWUSシーケンスを受信するようにさらに構成する。
【0118】
実施例26は、実施例20のコンピュータ可読記憶媒体であり、ページフレームは複数のページングオケージョンを含み、複数のページングオケージョンの各々は、異なるCSI-RS構成に対応する。
【0119】
実施例27は、実施例20のコンピュータ可読記憶媒体であり、構成情報は、RadioResourceCommonSIB内のWUS-config-r17パラメータを含む。
【0120】
実施例28は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、コンピュータ可読記憶媒体は、命令を含み、コンピュータによって実行されると、コンピュータを、ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するセカンダリ同期信号(SSS)様シーケンスを示す構成情報を次世代ノードB(gNB)から受信し、ページングオケージョンに対応するSSSにおけるWUSの存在を検出し、ページングオケージョンがUEに対するページングメッセージを含むかどうかを判定するために、SSSのリソースを用いて受信されたWUSのSSS様シーケンスの復号を試行する、ようにさせる。
【0121】
実施例29は、実施例28のコンピュータ可読記憶媒体であり、WUSは複数のページングオケージョンに関連付けられる。
【0122】
実施例30は、実施例28に記載のコンピュータ可読記憶媒体であり、命令は、コンピュータを、ページング機会の前の最後の同期信号ブロック(SSB)に基づいて時間および周波数トラッキングを改良するようにさらに構成する。
【0123】
実施例31は、実施例28のコンピュータ可読記憶媒体であり、WUSの存在を検出することは、ページングフレームの前、またはページングフレーム内の各ページング機会の前に、事前構成されたトラッキング基準信号(TRS)の存在を示す。
【0124】
実施例32は、実施例28のコンピュータ可読記憶媒体であり、命令は、コンピュータを、同期信号ブロック(SSB)送信構成インジケータ(TCI)状態ごとに送信されるWUSを受信するようにさらに構成する。
【0125】
実施例33は、実施例28のコンピュータ可読記憶媒体であり、構成情報は、RadioResourceCommonSIB内のWUS-config-r17パラメータを含む。
【0126】
実施例34は非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、コンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、命令は、コンピュータによって実行されると、コンピュータを、時間および周波数トラッキングのために同期信号ブロック(SSB)を検出し、ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するダウンリンク制御情報(DCI)であって、DCIはサブグルーピング情報を含む、DCI内のWUSを探索し、WUSを検出したことに応じて、サブグルーピング情報をチェックし、サブグルーピング情報がUEに適用されることに応じて、ページングオケージョンにおいてページングメッセージの復号を試行する、ようにさせる。
【0127】
実施例35は、実施例34のコンピュータ可読記憶媒体であり、前記DCIの位置は、システム情報ブロック1(SIB)1、PCCH-Config情報においてシグナリングされる。
【0128】
実施例36は、実施例34のコンピュータ可読記憶媒体であり、DCIに対する探索空間は、firstWUSPDCCH-offset-MonitoringOccasionOfPOを含むPCCH-Config情報から導出される。
【0129】
実施例37は、実施例34のコンピュータ可読記憶媒体であり、命令は、コンピュータを、サブグルーピング情報がUEに適用されることに応じて、トラッキング基準信号(TRS)を使用して時間および周波数トラッキングをさらに改良するようにさらに構成する。
【0130】
実施例38は、実施例34のコンピュータ可読記憶媒体であり、DCIとページ機会との間のスケジューリングギャップは、1つ以上のSSBを含む。
【0131】
実施例39は、上記の実施例のいずれかに記載若しくは関連する方法の1つ以上の要素、または本明細書に記載の他の方法若しくはプロセスを実行する手段を含む装置を含み得る。
【0132】
実施例40は、命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体を含むことができ、命令は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、電子デバイスに、上記の実施例のいずれかに記載若しくは関連する方法の1つ以上の要素、または本明細書に記載の他の方法若しくはプロセスを実行させる。
【0133】
実施例41は、上記の実施例のいずれかに記載若しくは関連する方法の1つ以上の要素、または本明細書に記載の他の方法若しくはプロセスを実行するための論理、モジュール、または回路を含む装置を含み得る。
【0134】
実施例42は、上記の実施例のいずれかまたはその一部分若しくは一部に記載のまたはそれに関連する、方法、技術、またはプロセスを含み得る。
【0135】
実施例43は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のコンピュータ可読媒体とを含む装置を含み得、コンピュータ可読媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、上記実施例のいずれかまたはその一部分に記載のまたはそれに関連する、方法、技術、またはプロセスを実行させる命令を、含み得る。
【0136】
実施例44は、上記実施例のいずれかまたはその一部分若しくは一部に記載のまたはそれに関連する信号を含み得る。
【0137】
実施例45は、上記実施例のいずれかまたはその一部分若しくは一部に記載のまたはそれに関連する、あるいは本開示に記載の、データグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、またはメッセージを含み得る。
【0138】
実施例46は、上記実施例のいずれかまたはその一部分若しくは一部に記載のまたはそれに関連する、あるいは本開示に記載の、データを用いて符号化された信号を含み得る。
【0139】
実施例47は、上記実施例のいずれかまたはその一部分若しくは一部に記載のまたはそれに関連する、あるいは本開示に記載の、データグラム、パケット、フレーム、セグメント、PDU、またはメッセージを用いて符号化された信号を含み得る。
【0140】
実施例48は、1つ以上のプロセッサによるコンピュータ可読命令の実行は、1つ以上のプロセッサに、上記実施例のいずれかまたはその一部分に記載のまたはそれに関連する、方法、技術、またはプロセスを実行させることである、コンピュータ可読命令を搬送する電磁信号を含み得る。
【0141】
実施例49は、処理要素によるプログラムの実行が、処理要素に、上記実施例のいずれかまたはその一部分に記載のまたはそれに関連する、方法、技術、またはプロセスを実行させる、命令を有するコンピュータプログラムを含み得る。
【0142】
実施例50は、本明細書に示され記載された、無線ネットワーク内の信号を含み得る。
【0143】
実施例51は、本明細書に示され記載された、無線ネットワーク内で通信する方法を含み得る。
【0144】
実施例52は、本明細書に示され記載された、無線通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0145】
実施例53は、本明細書に示され記載された、無線通信を提供するためのデバイスを含み得る。
【0146】
上述した実施例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(または実施例の組み合わせ)と組み合わせることができる。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示および説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、または、実施形態の範囲を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正および変形は、上記の教示を踏まえて可能であり、または様々な実施形態の実践から習得することができる。
【0147】
本明細書に記載されるシステムおよび方法の実施形態および実装形態は、コンピュータシステムによって実行される機械実行可能命令で具現化することができる様々な動作を含むことができる。コンピュータシステムは、1つ以上の汎用コンピュータまたは専用コンピュータ(または他の電子デバイス)を含んでもよい。コンピュータシステムは、動作を実行するための特定の論理を含むハードウェア構成要素を含んでもよく、またはハードウェア、ソフトウェア、および/若しくはファームウェアの組み合わせを含んでもよい。
【0148】
本明細書に記載されるシステムは、特定の実施形態の説明を含むことが認識されるべきである。これらの実施形態は、単一のシステムに組み合わせる、他のシステムに部分的に組み合わせる、複数のシステムに分割する、または他の方法で分割若しくは組み合わせることができる。加えて、一実施形態のパラメータ、属性、態様などは、別の実施形態で使用することができることが企図される。パラメータ、属性、態様は、明確にするために1つ以上の実施形態に記載されているだけであり、パラメータ、属性、態様などは、本明細書で具体的に放棄されない限り、別の実施形態のパラメータ、属性などと組み合わせること、または置換することができることが認識される。
【0149】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界または政府の要件を満たすまたは超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシーおよびプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されないまたは認可されていないアクセスまたは使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
【0150】
前述は、明確にするためにある程度詳細に説明されてきたが、その原理から逸脱することなく、特定の変更および修正を行うことができることは明らかであろう。本明細書に記載されるプロセスおよび装置の両方を実装する多くの代替的な方法が存在することに留意されたい。したがって、本実施形態は、例示的であり、限定的ではないとみなされるべきものであり、説明は、本明細書で与えられる詳細に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲および均等物内で修正されてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてページング指示を容易にするためのユーザ装置(UE)の方法であって、
時間および周波数トラッキングのための同期信号ブロック(SSB)を検出することと、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するダウンリンク制御情報(DCI)を探索することと、ここで前記DCIは前記ページングオケージョンのためのサブグルーピング情報を含み、
前記DCIを検出したことに応じて、前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報をチェックすることと、
前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されたことに応じて、前記ページングオケージョンでページングメッセージを監視することと、
を有する、方法。
【請求項2】
前記DCIの位置が構成情報でシグナリングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIが構成情報から導出されるパラメータを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記構成情報から導出される前記パラメータが、ページングオケージョンの数を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記構成情報から導出される前記パラメータが、構成されたオフセットで設定された探索空間を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されたことに応じて、トラッキング参照信号(TRS)を使用して前記時間および周波数トラッキングをさらに改良することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいてページング指示を容易にするためのユーザ装置(UE)の装置であって、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するダウンリンク制御情報(DCI)を記憶するメモリと、
1つ以上のプロセッサと、を有し、前記1つ以上のプロセッサは前記UEに、
時間および周波数トラッキングのための同期信号ブロック(SSB)を検出させ、
前記ページングフレーム内の前記ページングオケージョンに対応する前記DCIを探索させ、ここで前記DCIは前記ページングオケージョンのためのサブグルーピング情報を含み、
前記DCIを検出したことに応じて、前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報をチェックさせ、
前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されたことに応じて、前記ページングオケージョンでページングメッセージを監視させる、
ように構成される、装置。
【請求項8】
前記DCIの位置が構成情報でシグナリングされる、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記DCIが構成情報から導出されるパラメータを有する、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記構成情報から導出される前記パラメータが、ページングオケージョンの数を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記構成情報から導出される前記パラメータが、構成されたオフセットで設定された探索空間を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記1つ以上のプロセッサは、前記UEに、前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されたことに応じて、トラッキング参照信号(TRS)を使用して前記時間および周波数トラッキングをさらに改良させる、ようにさらに構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
命令を含んだコンピュータプログラムであって、前記命令は、無線通信システムにおいてページング指示を容易にするためのユーザ装置(UE)の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記UEに、
時間および周波数トラッキングのための同期信号ブロック(SSB)を検出させ、
ページングフレーム内のページングオケージョンに対応するDCIを探索させ、ここで前記DCIは前記ページングオケージョンのためのサブグルーピング情報を含み、
前記DCIを検出したことに応じて、前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報をチェックさせ、
前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されたことに応じて、前記ページングオケージョンでページングメッセージを監視させる、コンピュータプログラム。
【請求項14】
前記DCIの位置が構成情報でシグナリングされる、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記DCIが構成情報から導出されるパラメータを有する、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記構成情報から導出される前記パラメータが、ページングオケージョンの数を含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記構成情報から導出される前記パラメータが、構成されたオフセットで設定された探索空間を含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記命令は前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記UEに、前記ページングオケージョンの前記サブグルーピング情報が前記UEに適用されたことに応じて、トラッキング参照信号(TRS)を使用して前記時間および周波数トラッキングをさらに改良させる、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【外国語明細書】