(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170622
(43)【公開日】2024-12-10
(54)【発明の名称】拡張可能カテーテルアセンブリの体腔への改善された送達のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61B 18/12 20060101AFI20241203BHJP
A61B 17/00 20060101ALI20241203BHJP
A61B 18/14 20060101ALN20241203BHJP
A61M 25/10 20130101ALN20241203BHJP
【FI】
A61B18/12
A61B17/00 700
A61B18/14
A61M25/10
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024157383
(22)【出願日】2024-09-11
(62)【分割の表示】P 2022100092の分割
【原出願日】2017-06-09
(31)【優先権主張番号】62/347,980
(32)【優先日】2016-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】512120362
【氏名又は名称】ヌバイラ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】デニス ワール
(72)【発明者】
【氏名】ラリー ワレス
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ピー. メルテンス
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ハンドルアセンブリに結合された挿入チューブを有するカテーテルアセンブリを含む肺治療用カテーテルおよびハンドルシステムを提供する。
【解決手段】システムは、ハンドルアセンブリをそこに結合するためのポートと、送達装置を介して体腔内にカテーテルアセンブリを送達するためのポートと連通する作業用チャネルとを有する軟性気管支鏡または内視鏡などの送達装置にさらに取り外し可能に結合可能である。必要に応じて、ポートのポートチャネルは、送達装置の作業用チャネルと同一直線上にあることができる。カテーテルアセンブリ、ハンドルアセンブリ、および送達装置は、カテーテルアセンブリ、送達装置、またはその双方の部分に対する損傷を最小限に抑えながら、組織の治療のために気道、導管、または血管などの治療部位におけるカテーテル電極の送達および位置決めを容易にするように協働する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の気道内にアブレーションアセンブリを送達するための送達装置であって、該送達
装置が、
スコープ本体と、
該スコープ本体上に形成された挿入ポートであって、ポートチャネルを画定する構造を
含む該ポートと、
該スコープ本体を通って延在する作業用チャネルを画定する構造とを備え、
該作業用チャネルの第1の端部が、該ポートチャネルに結合され、かつ
該挿入ポートが、該スコープ本体に回動可能に結合され、該挿入ポートが、該作業用チ
ャネルの第1の端部が該ポートチャネルと同一直線上にある第1の挿入位置と、該作業用
チャネルの第1の端部が該ポートチャネルと同一直線上にない第2の位置との間で回動可
能である、前記送達装置。
【請求項2】
前記送達装置が、軟性気管支鏡又は軟性内視鏡を備える、請求項1に記載の送達装置。
【請求項3】
前記挿入ポートが、カテーテルアセンブリに結合されるように構成されており、該カテ
ーテルアセンブリが、
基端及び先端を有する細長シャフトと、
該細長シャフトの該先端に結合され、標的組織にエネルギを送達するために前記作業用
チャネルを介して前記気道内に配置されるように構成された、アブレーションアセンブリ
であって、
収縮構成と拡張構成との間で移動可能な拡張可能部材と、
前記拡張可能部材に結合されたエネルギエミッタであって、該拡張可能部材が拡張位
置にあるときに該標的組織に近接して配置されるように構成された、該エネルギエミッタ
とを含む、前記アブレーションアセンブリとを備える、請求項1に記載の送達装置。
【請求項4】
可撓性シャフトであって、該シャフトの第1の端部において前記本体に結合されており
、
該シャフトが前記気道内に部分的又は完全に配置されるように構成されており、
該シャフトの第2の端部が作業端を備える、前記可撓性シャフトを更に備える、請求項
1に記載の送達装置。
【請求項5】
前記作業用チャネルが、前記可撓性シャフトを介して延在する、請求項4に記載の送達
装置。
【請求項6】
前記作業用チャネルの第2の端部が、前記可撓性シャフトの前記作業端に結合される、
請求項5に記載の送達装置。
【請求項7】
前記挿入ポートが、カテーテルアセンブリに結合されるように構成されており、該カテ
ーテルアセンブリが、
基端及び先端を有する細長シャフトと、
該細長シャフトの該先端に結合され、標的組織にエネルギを送達するために前記作業用
チャネル及び前記作業端を介して前記気道内に配置されるように構成された、アブレーシ
ョンアセンブリであって、
収縮構成と拡張構成との間で移動可能な拡張可能部材と、
前記拡張可能部材に結合されたエネルギエミッタであって、該拡張可能部材が拡張位
置にあるときに該標的組織に近接して配置されるように構成された、該エネルギエミッタ
とを含む、前記アブレーションアセンブリとを備える、請求項6に記載の送達装置。
【請求項8】
請求項1に記載の送達装置と、
前記挿入ポートに結合されるように構成されたカテーテルアセンブリであって、
基端及び先端を有する細長シャフトと、
該細長シャフトの基端に結合された位置決めハンドルアセンブリと、
該細長シャフトの先端に結合され、標的組織にエネルギを送達するために前記気道内
に配置されるように構成された、アブレーションアセンブリであって、
収縮構成と拡張構成との間で移動可能な拡張可能部材と、
該拡張可能部材に結合されたエネルギエミッタであって、該拡張可能部材が拡張
位置にあるときに該標的組織に近接して配置されるように構成された、該エネルギエミッ
タとを含む、前記アブレーションアセンブリと、
該細長シャフト上に摺動可能に配置された挿入チューブであって、該収縮構成で、該
アブレーションアセンブリが該挿入チューブ内に圧縮される第1の位置と、該アブレーシ
ョンアセンブリが該挿入チューブの外側に延在しており、かつ該挿入チューブが該ハンド
ルアセンブリ内に入れ子状となっている第2の位置との間で移動するように構成されてサ
イズ決めされた、前記挿入チューブとを含む、前記カテーテルアセンブリと、
該エネルギエミッタにエネルギ源からエネルギを送達するように構成されたコントロー
ラとを備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2016年6月9日に出願された米国仮特許出願第62/347,980号
の利益を主張するものであり、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、拡張可能カテーテルアセンブリに関し、特に、治療のためへの体腔
内に送達装置を介した拡張可能カテーテルアセンブリの送達を補助するための手段に関す
る。
【背景技術】
【0003】
肺疾患は、米国だけで数千万人の人々に影響を与える、最も一般的な病状の一部である
。肺疾患は、適切な呼吸を妨害する呼吸器系の問題に起因する。これらの疾患の多くは、
適切な肺機能を回復させて患者の全体的な生活の質を改善するために、医学的配慮または
介入を必要とする。より一般的な肺疾患のいくつかは、喘息および慢性閉塞性肺疾患また
はCOPDを含む。COPDおよび喘息のような肺疾患の症状は様々であるが、大抵の場
合、持続的な咳、息切れ、喘鳴、胸部圧迫および息切れを含む。一般に、これらの症状は
、ランニング、ジョギング、早歩きなどのやや激しい活動をする場合に悪化する。しかし
ながら、これらの症状は、疾病が未確認のまま進行することが許されていれば、激しくな
い活動を行うときに気付くことがある。時間が経つと、特に医療処置が求められない場合
、人の日常活動が著しく損なわれ、全体的な生活の質が低下する。
【0004】
多くの肺疾患は、急性であろうと慢性であろうと、大抵の場合に気道炎症に関連する病
的状態を伴う。そのような炎症が気道で発生すると、浸潤した炎症細胞は、気管支または
肺組織に損傷を与え、最終的には呼吸流量または酸素交換能の低下などの肺疾患の呼吸機
能不全特徴をもたらす。時間が経つと、この炎症は、気道管腔の閉塞、気道壁の肥厚、お
よび気道壁内または気道壁周囲の構造の変化につながる可能性がある。気道閉塞は、肺で
交換されるガスの量を著しく減少させ、息切れを生じる可能性がある。気道管腔の閉塞は
、過剰な管腔内粘液、浮腫流体、またはその双方によって引き起こされる可能性がある。
気道壁の肥厚は、気道平滑筋の過剰収縮、気道平滑筋肥大、粘液腺肥大、炎症、浮腫、ま
たはこれらの組み合わせに起因することがある。肺組織自体の破壊のような気道周囲の構
造の変化は、気道壁における円周方向の牽引力の喪失およびそれに続く気道の狭窄につな
がる可能性がある。一般に、COPDおよび喘息などの肺疾患は、局所炎症性サイトカイ
ン、吸入性刺激物(例えば、冷気、煙、アレルゲン、または他の化学物質)、全身性ホル
モン(例えば、コルチゾールおよびエピネフリン)、局所神経系入力(すなわち、気道壁
内に完全に含まれ、平滑筋細胞および粘液腺の局所反射刺激を生成することができる神経
細胞)、および中枢神経系入力(すなわち、迷走神経を介して運ばれる脳から平滑筋細胞
および粘液腺への神経系信号)の複合的な相互作用の結果である。
【0005】
喘息は、さらに、気流抵抗を有意に増加させる過敏性気道平滑筋の収縮による急性発作
または追加気道狭窄の発作を含むことができる。喘息の症状としては、息切れの再発エピ
ソード(例えば、息切れまたは呼吸困難など)、喘鳴、胸部圧迫、および咳などを含む。
さらに、肺気腫と呼ばれることが多いCOPDは、肺の気道を取り囲むかまたは隣接する
肺組織の変化によって特徴付けられる。肺気腫は、周囲の肺組織によって気道壁に加えら
れるガス交換の低減および円周方向の牽引の低減をもたらす肺組織(例えば、肺胞嚢)の
破壊を伴う可能性がある。肺胞組織の破壊は、酸素が豊富な空気の流入および健全な組織
の適切な機能を制限し、著しい息切れをもたらす。化学物質またはその他の物質(例:タ
バコの煙)への暴露は、組織の損傷または破壊の速度を有意に加速することがある。さら
に、COPDの別のタイプの慢性気管支炎は、気道平滑筋の収縮、平滑筋肥大、過剰な粘
液産生、粘液腺肥大、および気道壁の炎症を特徴とする。喘息と同様に、これらの異常は
、局所炎症性サイトカイン、吸入性刺激物、全身性ホルモン、局所神経系および中枢神経
系の複合的な相互作用の結果である。呼吸障害が主に可逆的であり得る可能性がある喘息
とは異なり、慢性気管支炎における気道閉塞は、主に慢性で永続的である。
【0006】
肺疾患の治療は、有害物質への暴露の低減、薬物投与(例えば、気管支拡張剤、ステロ
イド、ホスホジエステラーゼ阻害剤、テオフィリン、抗生物質など)、肺療法(例えば、
酸素療法、肺リハビリテーション)の施行、および気管支熱形成術などの外科的介入を含
む。残念なことに、薬理学的治療は、患者のコンプライアンスを必要とし、大抵の場合、
有害な副作用を引き起こし、必ずしも疾患の根底にある原因を治療するものではない。同
様に、外科的介入は、患者が吸入性刺激物、全身性ホルモン、ならびに局所および中枢神
経系入力の双方に有利に応答できないように、平滑筋緊張および神経機能の破壊をもたら
す可能性がある。
【0007】
肺疾患を治療する別の方法は、標的肺の脱神経と呼ばれる。この方法は、気道壁の表面
などの表層組織を保護しながら、気道壁の内側の標的領域(例えば、間質の解剖学的特徴
)を選択的に治療するために、アブレーションアセンブリを介したRFアブレーションな
どのアブレーションを利用する。例えば、粘液腺は、空気流抵抗を増大させる粘液の蓄積
を防止するのに十分な量の粘液産生を低減させるように損傷される可能性がある一方で、
必要な場合または望ましい場合には、効果的な粘液繊毛の輸送を維持するのに十分な粘液
産生を維持する可能性がある。気道壁を通過する神経分岐/繊維または気道壁の他の解剖
学的特徴もまた破壊される可能性がある。
【0008】
特別に設計されたカテーテルは、送達装置を介して患者の気道内にバルーンなどの拡張
可能部材に結合された、一般に1つ以上の折り畳み可能な電極またはエネルギエミッタを
備えるアブレーションアセンブリの導入を可能にする。送達装置は、ガイドチューブ、送
達シース、気管支鏡、または内視鏡とすることができ、光学式観察装置(例えば、カメラ
)、光学系(例えば、レンズのセット)、光ファイバ、CCDチップなどの1つ以上の観
察装置を含むことができる。左主気管支および/または右主気管支などの気道の所望の領
域に配置されると、拡張可能部材が拡張されて、1つ以上の電極を気道壁と接触させて配
置する。
【0009】
RFエネルギなどのエネルギがエネルギエミッタに供給されて標的組織をアブレーショ
ンし、病変を形成させ、それにより標的組織を一時的または永久的に損傷させ、したがっ
て、標的組織と関連する肺の部分に対する神経信号の減衰などの影響を及ぼす。同時に、
冷却剤がカテーテルを介して供給され、1つ以上の電極および拡張可能部材またはバルー
ンに導かれる。これは、電極と接触している表面組織および隣接する組織の冷却を可能に
する。病変の大きさ、形状および深さは、冷却剤の流量および温度、ならびにエネルギエ
ミッタに供給されるエネルギによって判定される。そのような処置の装置、システムおよ
び方法は、例えば、「気管支樹を治療するためのシステム、アセンブリ、および方法」と
題された米国特許第8,088,127号明細書および「冷却可能なエネルギ放射アセン
ブリを有する送達装置」と題された米国特許出願公開第2011/0152855号明細
書のうちの1つ以上においてみることができ、これらの双方は、参照によりその全体が本
明細書に組み込まれる。
【0010】
気道に沿って延びる標的神経の大部分または全てが確実に治療されるようにするために
は、気道壁の全てまたは大部分の周りに円周状病変を形成することが一般的に望ましい。
設計の制約または好みのために、電極またはエネルギエミッタは、気道壁の周囲全体の周
りに延びていなくてもよい。したがって、アブレーションアセンブリをゆっくりと回転さ
せながら組織をアブレーションすることによって、またはエネルギが所望の期間だけそれ
ぞれ送達される一連の回転位置にアブレーションアセンブリを配置することによって、円
周状病変が形成されることができる。そして、隣接する病変は、連続的になり、気道壁の
周りに円周状の帯を形成する。追加的にまたは代替的に、カテーテルは、第1の治療部位
の先端方向または基端方向の気道内の他の位置を治療するために、軸方向に再配置されて
もよい。
【0011】
典型的には、標的とされる肺の脱神経は、気管支鏡的操作および視覚化の下で行われる
。気管支鏡が標的気道に導入され、次に治療用カテーテルが気管支鏡の横に、またはより
好ましくは気管支鏡の作業用チャネルを介して送達される。しかしながら、作業用チャネ
ルを介した配置は、作業用チャネルの小さいサイズ、カテーテルと作業用チャネルの壁と
の間の摩擦、および可撓性気管支鏡の場合には、作業用チャネルの湾曲または蛇行のため
に、カテーテルを操作する際の困難を形成する可能性がある。例えば、
図1に示すように
、一般的に市販されている軟性内視鏡または気管支鏡10の作業チャネルは、スコープの
ハンドル12の近くに位置する側部ポート11(または「Y」管)を介してアクセスされ
、側部ポート11とハンドル12の作業用チャネルおよび内視鏡10の可撓性シャフト1
3との間に角度をもたらす。針プローブなどの器具を挿入すると、例えば、針が完全に引
き込まれていないと、作業用チャネルを損傷する可能性がある。バルーンなどの拡張可能
部材16に結合された1つ以上の収縮可能な電極またはエネルギエミッタ15を含むカテ
ーテルおよびハンドルアセンブリ14などの器具では、この角度を通って器具を前進およ
び/または後退させると、術者が感じる抵抗または抗力を増大させる可能性があり、ひい
ては、術者の触覚フィードバックを妨害し、特定のシナリオでは、拡張可能部材、エネル
ギエミッタ、またはその双方に損傷を引き起こす可能性がある。
【0012】
これらの課題および他の課題に対処するために、気管支鏡の作業用チャネルなどの送達
装置を介して肺気道にカテーテルを配置する際にカテーテルへの損傷の発生を最小限に抑
えながら、標的肺細気管支カテーテルなどの肺治療カテーテルを送達および操作するため
のシステム、器具、または装置の必要性が残る。
【発明の概要】
【0013】
本発明の実施形態は、ハンドルアセンブリに結合された挿入チューブを有するカテーテ
ルアセンブリを含む肺の治療用カテーテルおよびハンドルシステムを対象とする。システ
ムは、さらに、ハンドルアセンブリを結合するためのポートと、送達装置を介して体腔内
にカテーテルアセンブリを送達するためのポートと連通する作業用チャネルとを有する気
管支鏡または内視鏡などの送達装置に取り外し可能に結合可能である。実施形態では、カ
テーテルアセンブリ、ハンドルアセンブリ、および送達装置は、カテーテルアセンブリ、
送達装置、またはその双方の部分に対する損傷を最小限に抑えながら、組織の治療のため
に気道、導管、または血管などの治療部位におけるカテーテル電極の送達および位置決め
を容易にするように協働する。
【0014】
特定の実施形態では、カテーテルアセンブリは、RF、マイクロ波、または超音波カテ
ーテルなどの標的肺細動除去(TLD)装置を備え、一般に、基端および先端を有する細
長シャフトと、シャフトの先端に結合されるアブレーションアセンブリとを含み、アブレ
ーションアセンブリは、バルーンまたはバスケットなどの拡張可能部材と、拡張可能部材
に結合された1つ以上の電極またはエネルギエミッタとを含む。カテーテルアセンブリは
、さらに、ハンドルアセンブリを介して、冷却剤供給源および戻りリザーバと、RF発生
器などのエネルギ供給源とを含むシステムコンソールに流体的に且つ電気的に結合される
。
実施形態では、ハンドルアセンブリは、カテーテルアセンブリのシャフトの基端に結合
される。ハンドルアセンブリは、シャフトの基端に固定して結合されたハウジングと、ス
ピンドルチューブがハウジングおよびカテーテルアセンブリに対して回転可能に且つ軸方
向に移動可能なようにハウジングに結合されたスピンドルチューブまたはハンドルフレー
ムとを含むことができる。
【0015】
実施形態では、ハンドルアセンブリおよびカテーテルアセンブリは、単一のまたは固有
の向きに、またはユーザが望むような複数の向きに、軟性気管支鏡などの送達装置に取り
外し可能に結合される。いくつかの態様では、送達装置は、剛体またはスコープハンドル
と、先端作業端で終端する作業長さの可撓性シャフトとを含む軟性気管支鏡である。可撓
性シャフトの少なくとも一部は、治療される体腔内に配置される。作業用チャネルは、気
管支鏡を通って延び、作業用チャネルの基端は、剛体上に形成されたポートで終端し、作
業用チャネルの先端は、可撓性シャフトの作業端で終端する。カテーテルの細長シャフト
およびアブレーションアセンブリは、そこを通って形成されたポートチャネルを介して、
および可撓性シャフトの作業端を介して管腔内に送達するための作業用チャネル全体を介
してポートに挿入されることができる。
【0016】
実施形態では、ポートは、ポートチャネルがスコープハンドルの作業用チャネルと同一
直線上にあるような位置に剛体で形成されている。この同一直線上のポートの向きは、先
行技術の側部ポートのようにカテーテルアセンブリを角度付ける必要なくスコープハンド
ルを介してカテーテルアセンブリを直接装填することを可能にし、ひいては、カテーテル
アセンブリの抵抗または抗力を低減させ、カテーテルアセンブリに対する損傷を最小限に
抑える。さらに別の実施形態では、ポートチャネルがスコープハンドルの作業用チャネル
と同一直線上にある第1の挿入位置と、カテーテルアセンブリが作業用チャネルを介して
挿入され且つハンドルアセンブリがポートに結合されると、ポートチャネルが軸から外れ
て移動もしくは傾斜したりまたは角度付けられたりする第2の操作位置とからポートが移
動されることができるように、ポートは、スコープハンドルに対して回動可能である。こ
れは、ハンドルアセンブリを複数の位置でスコープ本体に対して位置決めすることを可能
にする。
【0017】
実施形態では、カテーテルアセンブリは、シャフトに移動可能に結合された挿入チュー
ブを含む。これらの実施形態では、挿入チューブは、長手方向にあり、場合によっては回
転可能にカテーテルアセンブリのシャフトの外面に結合される。挿入チューブは、アブレ
ーションアセンブリが収縮構成にあるとき、例えば拡張可能バルーンが収縮したときにシ
ャフトの先端に配置された拡張可能なアブレーションアセンブリを送達装置のポートチャ
ネル内で挿入チューブに案内するようなサイズであり、それにより、アブレーションアセ
ンブリをポートチャネル内に導入するための剛性支持構造を提供する。カテーテルアセン
ブリが送達装置の作業用チャネルを介して挿入されると、挿入チューブは、カテーテルア
センブリのシャフトに沿って、アブレーションアセンブリからハンドルアセンブリに向か
って並進または摺動する。挿入チューブはまた、ハンドルアセンブリが送達装置のポート
に結合されると、ハンドルアセンブリ内で入れ子状になるようなサイズにされる。
【0018】
実施形態にかかるシステムおよび装置は、従来のシステムよりも軟性内視鏡または気管
支鏡などの送達装置内へのおよびそれを介した拡張可能アブレーションアセンブリを有す
るカテーテルアセンブリの挿入を容易にすることができる。改良されたシステムは、使用
中に術者が感じる抵抗または抗力を低減し、アブレーションアセンブリへの損傷の発生を
低減する。
【0019】
上記の概要は、各図示された実施形態または本明細書の主題の全ての実装を記載するも
のではない。以下の図面および詳細な説明は、様々な実施形態をより具体的に例示する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本明細書の主題は、添付図面に関連する様々な実施形態の以下の詳細な説明を考慮して
より完全に理解されることができる。
【
図1】
図1は、従来の気管支鏡の角度が付けられた側部ポートに結合されたカテーテルおよびハンドルシステムの斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態にかかるカテーテルおよびハンドルシステムの側面図である(挿入チューブは示されていない)。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態にかかるカテーテルアセンブリのアブレーションアセンブリの側面図である。
【
図4】
図4は、
図2のカテーテルおよびハンドルシステムの側面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態にかかるカテーテルハンドルシステムのフロー図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態にかかる挿入チューブを有するカテーテルおよびハンドルアセンブリの斜視図である。
【
図8A】
図8Aは、第1の挿入位置における挿入チューブを有するカテーテルおよびハンドルアセンブリの斜視図である。
【
図8B】
図8Bは、第2の入れ子状位置における挿入チューブを有するカテーテルおよびハンドルアセンブリの斜視図である。
【
図9A】
図9Aは、本発明の実施形態にかかる挿入チューブおよび送達装置の側断面図である。
【
図9B】
図9Bは、本発明の別の実施形態にかかる挿入チューブおよび送達装置の側断面図である。
【
図9C】
図9Cは、本発明のさらに別の実施形態にかかる挿入チューブおよび送達装置の側断面図である。
【
図10A】
図10Aは、本発明の実施形態にかかる挿入チューブ漏斗の側面図である。
【
図12】
図12は、それに嵌合される挿入チューブ漏斗を有するカテーテルおよび挿入チューブアセンブリの側面図である。
【
図13】
図13は、挿入チューブ漏斗が取り外された
図12のカテーテルおよび挿入チューブアセンブリの側面図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施形態にかかる、同一直線上のポートおよび作業用チャネルを有する送達装置の側面図である。
【
図15】
図15は、本発明の実施形態にかかる回動ポートを有する送達装置の側面図である。 様々な実施形態は、様々な変更および代替形態を受け入れることができるが、その詳細は、例として図面に示されており、詳細に説明される。しかしながら、記載される特定の実施形態に特許請求された発明を限定することが意図されるものではないことが理解されるべきである。むしろ、特許請求の範囲によって定義される主題の趣旨および範囲内に属する全ての変更例、均等物、および代替例を包含することが意図される。
【発明を実施するための形態】
【0021】
いくつかの実施形態によれば、
図2に示すように、カテーテルおよびハンドルシステム
100は、細長シャフト102と、シャフト102の第1のまたは先端に結合されたアブ
レーションアセンブリ106と、シャフト102の第2のまたは基端に結合された位置決
めハンドルアセンブリ104と、アブレーションアセンブリ106とハンドルアセンブリ
104との間でシャフト102に移動可能に結合された挿入チューブ107と、カテーテ
ルアセンブリ101およびハンドルアセンブリ104を軟性内視鏡または気管支鏡などの
送達装置の作業用チャネルに結合するためのスコープ結合アセンブリ103とを有するア
ブレーションカテーテルアセンブリ101を備えることができる。挿入チューブ107は
、アブレーションアセンブリ106がシャフト102の先端において挿入チューブ107
内に引っ込められて圧縮される第1の位置、および送達装置(図示せず)の作業用チャネ
ルのポートに結合されたときに挿入チューブ107がハンドルアセンブリ104内に入れ
子状にされる第2の位置から、シャフト102に沿って並進する。
【0022】
ここで
図3を参照すると、アブレーションアセンブリ106は、電極またはトランスデ
ューサなどの1つ以上のエネルギエミッタ510と、バルーンまたはバスケットなどの拡
張可能部材520とを備えることができる。1つ以上のエネルギエミッタは、例えば、R
F、マイクロ波、または超音波の形態でエネルギを送達するように構成される。実施形態
では、1つ以上のエネルギエミッタは、エネルギエミッタ510を冷却するために冷却剤
を流すように構成された導管540に結合される。導管540は、冷却剤を循環させるた
めに、シャフト102および拡張可能部材520と流体連通している。
図5を参照すると
、アブレーションアセンブリ106は、エネルギエミッタ510および膨張可能部材52
0の表面を冷却してエネルギエミッタ510と接触するおよびエネルギエミッタ510に
隣接する表面組織を保護して深い組織アブレーションを達成するための冷却剤流路または
冷却回路600を備えることができる。
【0023】
図3に戻って、アブレーションアセンブリ106は、必要に応じて、導管540と拡張
可能部材520との間の流れを調節するスロットルバルブ530を備えることができる。
アブレーションアセンブリ106はまた、必要に応じて、拡張部材520およびカテーテ
ルシャフト102に対する追加の軸方向、ねじれ、および座屈の支持を提供するために、
カテーテルシャフト102の少なくとも一部の長さに沿って且つ拡張可能部材520の基
端520aおよび先端520bの内部の間に延在するニチノールワイヤなどの支持ワイヤ
1214を備えることができる。アブレーションアセンブリ106のさらなる詳細は、「
気管支樹を治療するためのシステム、アセンブリ、および方法」と題された米国特許第8
,088,127号明細書および「冷却可能なエネルギ放射アセンブリを有する送達装置
」と題された米国特許出願公開第2011/0152855号明細書に記載されており、
これらの双方は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0024】
いくつかの実施形態では、
図2および
図4を参照すると、ハンドルアセンブリ104は
、カテーテルアセンブリ101のシャフト102の基端に結合される。ハンドルアセンブ
リ104は、シャフト102の基端に固定して結合されたハウジング1001と、スピン
ドルチューブがハウジング1001およびカテーテルアセンブリ101内で回転可能に且
つ軸方向に移動可能とされるように、ハウジング1001内に結合されたスピンドルチュ
ーブまたはハンドルフレーム(図示せず)とを含むことができる。
【0025】
臍帯ケーブル120は、電源、エネルギ源(例えば、RF発生器)、流体または冷却剤
供給源、熱交換器、およびコントローラなどの付随装置または付属品にカテーテルアセン
ブリ101を流体的におよび/または電気的に結合するためにストレインリリーフ121
を介してハンドルアセンブリ104の端部に結合され、好ましくはシステムコンソール内
で組み合わされる。臍帯ケーブル120は、例えば、入力流体を冷却および/または加熱
するための熱交換器を必要に応じて含むコンソールから、流体または冷却剤供給源にシャ
フト102を流体的に結合するための入口および戻り流体チューブまたは管腔105a、
105a’のための接続部と、シャフトおよび/またはアブレーションアセンブリ、温度
監視用の熱電対、および/または冷却剤回路圧力用の圧力センサを電源に電気的に接続す
るための1つ以上の電気ケーブル/コネクタ105bとを含むことができる。他の実施形
態では、ハンドルアセンブリ104は、ハンドルアセンブリ104および任意の付属装置
または付属品を動作させるための内部バッテリ源を備えることができる。適切なハンドル
アセンブリは、「カテーテルおよびハンドルアセンブリ、システムおよび方法」と題され
た国際公開第2015/089377号パンフレットに記載されており、参照によりその
全体が本明細書に組み込まれる。
【0026】
カテーテルアセンブリ101は、さらに、ハンドルアセンブリ104を介して、冷却剤
供給および戻りリザーバを含む冷却回路(
図5に示される600)とRF発生器などのエ
ネルギ源とを含むシステムコンソール(図示せず)に流体的に且つ電気的に結合される。
ハンドルアセンブリ104は、標的肺細動除去(TLD)療法などの治療の投与の間、シ
ャフト102の先端または端部を、したがってアブレーションアセンブリ106を軸方向
および円周方向に操作するように構成され、その詳細は、米国特許第8,088,127
号明細書および米国特許出願公開第2011/0152855号明細書に記載されており
、これらの双方は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0027】
図5に示すように、冷却回路600は、システムコンソールの任意の熱交換器603を
介して、ハンドル104を介して、シャフト102内の流入管腔を介して、電極510が
結合される導管540を介して、拡張可能部材520を介して、シャフト102内の流出
管腔を介して、ハンドル104を介して、そしてシステムコンソールに戻されるように、
システムコンソールのリザーバ601から供給された冷却剤を含む。システムコンソール
の非限定的な例は、「冷却可能なエネルギ放射アセンブリを有する送達装置」と題された
米国特許出願公開第2013/0289556号明細書および「気管支拡張のためのシス
テムおよび方法」と題された米国特許第8,489,192号明細書に記載されており、
これらの双方は、参照によりその全体が組み込まれる。流体の循環は、例えば、蠕動ポン
プ605によって達成される。別の実施形態では、冷却剤が電極の前に拡張可能部材を通
って流れるように、流れが逆転される。
【0028】
カテーテルアセンブリ101およびハンドルアセンブリ104は、挿入ポート(例えば
、
図1の11および
図9の113に示される)を介して、例えば、ガイドチューブ、送達
シース、気管支鏡または内視鏡などの送達装置に取り外し可能に結合されるように構成さ
れる。送達装置は、光学式観察装置(例えば、カメラ)、光学系(例えば、レンズのセッ
ト)などの1つ以上の観察装置を含むことができる。1つの特定の実施形態では、送達装
置は、軟性気管支鏡を備える。アブレーションアセンブリ(図示せず)および細長シャフ
ト102は、器具の作業用チャネルポート内に挿入される。そして、ハンドルアセンブリ
104は、スコープ結合アセンブリ103を介して器具に固定される。スコープ結合アセ
ンブリ103は、ハンドルアセンブリ104と一体であるかもしくは結合されているか、
またはハンドルアセンブリ104およびポートの双方に結合された独自のスタンドアロン
アダプタとすることができる。スコープ結合アセンブリ103は、摩擦または当接嵌合、
ロックレバー、対応するねじのねじ係合、バヨネットもしくはスナップ嵌合、ばね荷重嵌
合、または当業者に知られている様々な機構のいずれかなどによって、ポートにしっかり
と嵌合する。固定されると、スコープ結合アセンブリ103は、送達装置に対して軸方向
に且つ回転可能に固定される。結合アセンブリ103に関するさらなる詳細はまた、国際
公開第2015/089377号パンフレットに記載されており、これは、参照によりそ
の全体が先に組み込まれる。
【0029】
ここで特に
図6-
図8Bを参照すると、挿入チューブ107は、長手方向に、場合によ
っては回転可能に、アブレーションアセンブリ106とハンドルアセンブリ104との間
でシャフト102に移動可能に且つ同軸に結合される。
図7Aおよび
図7Bを参照すると
、チューブ107は、第1の端部または先端107aと第2の端部または基端107bと
の間に延在する細長部分109に沿って一定の内径109aおよび外径109bを有する
。代替実施形態では、細長部分109は、その長さに沿って変化する直径を有する。例え
ば、細長部分109は、その直径が細長部分109の中心において最大であり且つ各端部
に向かって減少するように楕円形にすることができる。代替的に、細長部分109は、最
小の直径が中心になるように端部から中心に向かって内向きに縮小または先細にされる。
【0030】
実施形態では、第1の端部107aは広がっている、すなわち、内径111aおよび外
径111bは、それぞれ、挿入チューブ107の内径111aにアブレーションアセンブ
リ106を案内するテーパを形成するように、内径および外径109a、109bから半
径方向外側に角度付けられている。実施形態では、広がった端部107aの挿入チューブ
107の外径111bは、送達装置(
図7Aおよび
図7Bには示されていない)の挿入ポ
ート113の作業用チャネル内に嵌合するような、すなわち、摩擦嵌合を形成するような
サイズにされる。
【0031】
内径109aは、アブレーションアセンブリ106がチューブ107内で折り畳まれて
圧縮されることができるようなサイズにされ、アブレーションアセンブリ106が送達装
置の作業用チャネル内に安全に且つ容易に送達されることを可能にする。
【0032】
挿入チューブ107の第2の端部107bは、外径109bよりも小さいテーパ外径1
15を画定する。このテーパは、挿入チューブ107がハンドルアセンブリ104のハウ
ジング内に完全にまたは実質的に入れ子状になるように、挿入チューブ107がハンドル
アセンブリ104の内部凹部またはポケット117(
図6の117に示される)に案内さ
れることを可能にする。
【0033】
挿入チューブ107は、限定されるものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、
PTFEポリマー、またはそれらの混合物などの様々な適切な剛性または半剛性材料のい
ずれかから構成されることができる。1つの特定の実施形態では、挿入チューブ107は
、チューブ107がシャフト102に沿って容易に摺動することを可能にし且つアブレー
ションアセンブリ106がチューブ107内を摺動することを可能にする低摩擦係数を有
するPTFEなどのポリマー材料から形成される。
【0034】
ここで
図8A-Bを参照すると、使用時には、挿入チューブ107は、シャフト102
の先端において挿入チューブ107内でアブレーションアセンブリ106が引っ込められ
て圧縮される第1の位置(
図8A)、および挿入チューブ107が送達装置のポート11
3に結合されたときにハンドルアセンブリ104内で入れ子状にされる第2の位置(
図8
B)から、シャフト102に沿って並進する。より具体的には、
図8Aに示されるように
、チューブ107は、チューブ107が圧縮されたまたは収縮されたアブレーションアセ
ンブリ106を完全にまたは実質的に覆うように、アブレーションアセンブリ106上で
摺動される。そして、チューブ107は、送達装置(図示せず)上に形成された挿入ポー
ト113内に挿入される。
【0035】
カテーテルアセンブリ101は、ポート113に向かってハンドルアセンブリ104を
移動させることによって送達装置(図示せず)の作業用チャネル113aを通って前進さ
れる。
図8Bに示すように、ハンドルアセンブリ104がポート113に向かって移動す
ると、チューブ107は、ポート113に固定されたままであり、シャフト102は、ハ
ンドルアセンブリ104がチューブ107上を摺動してポート113と接触するまでチュ
ーブ107を通って移動し、アブレーションアセンブリ106が展開されることを可能に
する。チューブ107は、以下でより詳細に説明するように、ハンドルアセンブリ104
がポート113に固定されることができるように、ハンドルアセンブリ104内に完全に
または実質的に入れ子状にされる。
【0036】
ここで
図9A-
図9Cを参照すると、挿入チューブ107は、送達装置130内に部分
的または実質的に挿入されることができる。
図9Aに示すように、挿入チューブ107は
、作業用チャネル113aに実質的に入ることなく挿入ポート113内に配置される。こ
の実施形態では、広がった第1の端部107aは、挿入チューブ107がある程度の長さ
にわたって作業用チャネル113a内に延在しないように、挿入チューブ107がポート
113を越えて延びるのを防止する。
【0037】
図9Bに示される代替構成では、挿入チューブ107は、送達装置130の作業用チャ
ネル113aの直線部114内に実質的に挿入されるように構成される。この実施形態で
は、第1の端部107aは、挿入チューブ107がポート113および作業用チャネル1
13aを通過できるように広がっていない。第1の端部107aは、第2の端部107b
と同様に、挿入チューブ107と同じ直径とすることができ、またはテーパ状であっても
よい。
【0038】
上述したように、挿入チューブ107は、摩擦係数の低い材料から構成されることがで
き、アブレーションアセンブリ106をチューブ107内で容易に摺動させることができ
る。しかしながら、様々な送達装置130は、必ずしも滑らかで低摩擦の作業用チャネル
113aを含まなくてもよく、
図9Bの構成は、送達装置130の作業用チャネル113
aを通ってアブレーションアセンブリ106が移動する距離を減少させ、アブレーション
アセンブリ106に対する損傷の潜在性を低減する。この実施形態では、チューブ107
は、チューブ107の一部が作業用チャネル113aおよびポート113の外側に留まり
、ハンドル104がポート113に結合されるとハンドル104内で入れ子状になるよう
に、作業用チャネル113aの直線部114よりも長い長さを有する。この実施形態では
、挿入チューブ107は、必要に応じて、ポート113と干渉してチューブ107の作業
用チャネル113aへの挿入を制限するように構成されたフランジ107cを含むことが
できる。フランジ107cは、作業用チャネル113aの直線部114の長さと実質的に
同様の長さに沿ってチューブ107上に形成されることができる。この実施形態では、ア
ブレーションアセンブリ106は、挿入チューブ107内の作業用チャネル113aの直
線部114に沿って移動し、作業用チャネル113aの非直線部116内のチューブ10
7を出て、作業用チャネル113aの可撓性部118に入る。
【0039】
図9Cに示すさらに別の代替構成では、挿入チューブ107は、作業用チャネル113
aの直線部114および送達装置130の非直線部116の少なくとも一部に実質的に挿
入されるように構成される。この実施形態では、第1の端部107aは、挿入チューブ1
07がポート113および作業用チャネル113aを通過できるように広がっていない。
第1の端部107aは、非直線部116と可撓性部118との間の先細接合部を収容する
ために、挿入チューブ107の同じ直径とすることができ、または第2の端部107bと
同様に先細りであってもよい。
【0040】
上述したように、挿入チューブ107は、摩擦係数の低い材料から構成されることがで
き、アブレーションアセンブリ106をチューブ107内で容易に摺動させることができ
る。この材料は、アブレーションアセンブリ106が通過することができるのに十分な剛
性を有するが、挿入チューブ107が屈曲して非直線部116の曲線を誘導するように柔
軟である。
図9Cの構成は、アブレーションアセンブリ106が送達装置130の作業用
チャネル113aを直接通って移動する距離を減少させ、非直線部116の曲線の周りに
噛合することなどによってアブレーションアセンブリ106に対する損傷の可能性を低減
させる。
【0041】
この実施形態では、チューブ107は、チューブ107の一部が送達装置130の外部
に留まり、ハンドル104がポート113に結合されるとハンドル104内で入れ子状に
されるように、作業用チャネル113aの直線部114および非直線部116の全長より
も長い長さを有する。この実施形態では、挿入チューブ107は、必要に応じて、ポート
113と干渉してチューブ107の作業用チャネル113aへの挿入を制限するように構
成されたフランジ(図示せず)を含むことができる。そのようなフランジは、作業用チャ
ネル113aの直線部114の長さおよび非直線部116の長さの少なくとも一部と実質
的に同様の長さに沿ってチューブ107上に形成されることができる。この実施形態では
、アブレーションアセンブリ106は、挿入チューブ107内で作業用チャネル113a
の直線部114および非直線部116の少なくとも一部に沿って移動し、作業用チャネル
113aの可撓性部118と同一直線上にある作業用チャネル113aの非直線部116
の端部においてチューブ107を出る。
【0042】
いくつかの実施形態において、ここで
図10A-
図13を参照すると、挿入チューブ漏
斗150は、挿入チューブ107内でアブレーションアセンブリ106を折り畳んで摺動
するのを助けるように、チューブおよび漏斗アセンブリ151として挿入チューブ107
の端部107a(例えば、広がった端部107a)に嵌合されることができる。漏斗15
0は、漏斗150内での導管540の折り畳みを助けながら、導管540の90度エルボ
ーなどのアブレーションアセンブリ106の構成要素への応力をより少なく配置して、ア
ブレーションアセンブリ106の接触点を軸から遠ざけるように構成される。
【0043】
ここで
図10Aおよび
図10Bを参照すると、挿入チューブ漏斗150は、第1の端部
152aと第2の端部152bとの間に延在し、短内径156まで漏斗150の長さに沿
って先細りする、第1の端部152aにおいて長内径154を有する円錐台部153を備
えることができる。細長ステム部158は、円錐台部153の短内径156から漏斗15
0の第2の端部152bまで延在している。実施形態では、ステム部158の直径は、そ
の長さに沿って一定であり、短内径156と略等しい。代替実施形態では、ステム部15
0は、その長さに沿って変化する直径を有する。
【0044】
図11Aおよび
図11Bを参照すると、漏斗150の第2の端部152bは、摩擦嵌合
、ねじ結合、スナップ嵌合、または任意の他の結合機構などによって端部107aに係合
するように適切なサイズにされる。好ましくは、短内径156は、挿入チューブ107の
端部107aの内径111aと嵌合するようなサイズにされ、漏斗150から挿入チュー
ブ107までの遷移部において滑らかなリードを形成する。
【0045】
使用中、
図12を参照すると、漏斗150は、カテーテルシャフト102が漏斗150
および挿入チューブ107を通って延在し、それによってアブレーションアセンブリ10
6を漏斗150と軸方向に整列させるように、挿入チューブ107に嵌合される。漏斗1
50が結合された挿入チューブ107がシャフト102に沿って摺動され且つアブレーシ
ョンアセンブリ106上に牽引されると、漏斗150の長直径154は、アブレーション
アセンブリ106を捕捉し、アブレーションアセンブリ106を圧縮して折り畳んでアセ
ンブリ106の外形を減少させ、
図13に示すように、挿入チューブ107内に完全に嵌
合することを可能にする。アブレーションアセンブリ106が挿入チューブ107内に装
填されると、漏斗150は、もはや必要なくなり、挿入チューブ107から取り外され、
上述したように、挿入チューブが送達装置のポートと嵌合されることを可能にする。
【0046】
いくつかの実施形態では、漏斗150は、使い捨てであり、1回使用のために構成され
ており、例えば、ポリエチレンなどの低摩擦係数を有するポリマー材料を含むことができ
る。他の実施形態では、漏斗150は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)など、または低摩擦係数を有する様々な材料のいずれ
かのコーティングされたまたはコーティングされていない紙、箔、ゴム材料、プラスチッ
クを含むことができる。代替実施形態では、漏斗150は、再使用可能であり、オートク
レーブなどの使用間で滅菌されるのに十分な耐久性を有する材料から形成される。
【0047】
いくつかの実施形態では、
図14を参照すると、処置すべき管腔内へのカテーテルおよ
びハンドルシステムの改善された送達のための送達装置200は、硬性スコープ本体20
2および剛性細長部203を含む軟性内視鏡または気管支鏡、細長部203の第1の先端
202aに結合された可撓性シャフト204、そこを通って画定された作業用チャネル2
08、本体202の第2の基端202bに形成された直線または同一直線ポート206と
を備えることができる。送達装置200は、例えば、システム接続205部(例えば、電
気、光ケーブルまたは光ファイバ)、偏向レバー207、光ファイバ、吸引部などのよう
な様々な任意の構成要素を備えることができる。これらの様々な構成要素は、ポート20
6および作業用チャネル208の側面に配置されることができる。1つの特定の例では、
CCDチップがシャフト204の作業端に組み込まれており、それにより、作業用チャネ
ル208に平行にまたはそれに沿って走る光ファイバの必要性をなくす。
【0048】
実施形態では、作業用チャネル208は、基端202bにおいてポートチャネル206
aと同一直線上にあり、本体202を介して、シャフト204に沿って延在し、シャフト
204の作業端204aにおいて208bで終端する。カテーテルアセンブリ(図示せず
)は、アブレーションアセンブリが作業用チャネル端部208bを介して処置すべき管腔
内に送達されるまで、チャネル208を介してポート206に導入される。その間に角度
が形成されないように作業用チャネル208をポートチャネル206aに整列させること
は、従来技術の側部ポートのようにカテーテルアセンブリを角度付ける必要なくスコープ
本体を介したカテーテルアセンブリの直接装填を可能にし、ひいては、カテーテルアセン
ブリにおける抵抗または抗力を低減してカテーテルアセンブリに対する損傷を最小限に抑
える。
【0049】
別の実施形態では、
図15を参照すると、装置200’のポート206は、ポートチャ
ネル206aが本体202の作業用チャネル208と同一直線上にある第1の位置、およ
びポートチャネル206a’が作業用チャネル208に対して軸をずらして傾斜されるか
または角度付けられる第2の角度付けられた位置(破線で示される)から、ポート206
が移動可能であるように、回動ピン201を介して本体202に回動可能に取り付けられ
る。使用時、例えば、カテーテルアセンブリは、アブレーションアセンブリを作業用チャ
ネル208内に装填するのを容易にするために第1の位置にあるときにポート206内に
導入されることができる。カテーテルアセンブリが作業用チャネルを介して挿入され且つ
ハンドルアセンブリがポート206に結合されると、ポート206は、第1の同一直線位
置から回動される。これは、術者が望むように、カテーテルおよびハンドルアセンブリが
複数の位置でスコープ本体に対して位置決めされることを可能にする。そして、ポート2
06は、カテーテルアセンブリの取り外しまたは再配置などのために、所望の第1の位置
に戻されることができる。
【0050】
送達装置200は、処置すべき体腔内への作業用チャネルを介したアブレーションアセ
ンブリの送達を改善するために、挿入チャネル107とカテーテルおよびハンドルシステ
ム100とを組み合わせて、またはこれに代えて使用されることができる。
実施形態にかかるシステムおよび装置は、従来のシステムよりも軟性内視鏡または気管支
鏡などの送達装置内へのおよびそれを介した拡張可能なアブレーションアセンブリを有す
るカテーテルアセンブリの容易な挿入を可能にする。改良されたシステムは、使用中に術
者が感じる抵抗または抗力を低減し、装填、使用、および装填解除中のアブレーションア
センブリに対する損傷の発生を低減するように動作する。
【0051】
システム、器具、および方法の様々な実施形態は、本明細書に記載されている。これら
の実施形態は、例としてのみ与えられ、特許請求の範囲に記載された発明の範囲を限定す
ることを意図するものではない。その上、記載された実施形態の様々な特徴を様々な方法
で組み合わせて、多数の追加的な実施形態を生み出し得ることを理解されたい。その上、
開示された実施形態と共に使用するために様々な材料、寸法、形状、構成、および位置な
どが記載されているが、特許請求の範囲に記載された発明の範囲を超えることなく、開示
されたもの以外の他のものが利用されてもよい。
【0052】
当業者であれば、本明細書の主題は、上記の個々の実施形態に例示されたものよりも少
ない特徴を含むことができることを認識するであろう。本明細書に記載された実施形態は
、本明細書の主題の様々な特徴が組み合わされ得る方法の網羅的な提示を意図するもので
はない。したがって、実施形態は、相互に排他的な特徴の組み合わせではない。むしろ、
様々な実施形態は、当業者によって理解されるように、異なる個々の実施形態から選択さ
れた異なる個々の特徴の組み合わせを含むことができる。その上、一実施形態に関して説
明された要素は、別段の記載がない限り、そのような実施形態で説明されていない場合で
も、他の実施形態で実装することができる。
【0053】
従属請求項は、特許請求の範囲において1つ以上の他の請求項との特定の組み合わせを
指すことができるが、他の実施形態は、従属請求項と他の各従属請求項の主題との組み合
わせ、または1つ以上の特徴と他の従属請求項もしくは独立請求項との組み合わせも含む
ことができる。特定の組み合わせが意図されていないと述べられていない限り、そのよう
な組み合わせが本明細書において提案される。
【0054】
上記の文献を参照することによるいかなる取り込みも、本明細書の明示的開示に反する
主題が組み込まれないように限定される。上記の文献を参照することによるいかなる取り
込みも、その文献に含まれる請求項が参照により本明細書に組み込まれないようにさらに
限定される。上記の文献を参照することによるいかなる取り込みも、本明細書に明示的に
含まれていない限り、その文献に提供された定義が参照により本明細書に組み込まれない
ようにさらに限定される。
特許請求の範囲の解釈のために、特定の用語「のための手段」または「のためのステップ
」が請求項に記載されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定は援用されない
ことが明示的に意図されている。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
患者の気道の標的組織をアブレーションするためのシステムであって、
カテーテルアセンブリであって、
基端および先端を有する細長シャフトと、
前記細長シャフトの前記先端に結合され、標的組織にエネルギを送達するために気道内
に配置されるように構成されたアブレーションアセンブリであって、
収縮構成と拡張構成との間で移動可能な拡張可能部材と、
前記拡張可能部材に結合されたエネルギエミッタであって、前記拡張可能部材が拡張位
置にあるときに前記標的組織に近接して配置されるように構成されたエネルギエミッタと
、を含むアブレーションアセンブリと、
前記細長シャフト上に摺動可能に配置された挿入チューブであって、前記収縮構成で、
前記アブレーションアセンブリが前記挿入チューブ内に圧縮される第1の位置と、前記挿
入チューブが前記アブレーションアセンブリの先端にある第2の位置との間で移動するよ
うに構成されてサイズ決めされた挿入チューブと、を含むカテーテルアセンブリと、
前記エネルギエミッタにエネルギ源からエネルギを送達するように構成されたコントロ
ーラと、を備えるシステム。
(態様2)
前記挿入チューブが、
一定の内径および外径を有する細長部と、
前記内径および前記外径が前記一定の内径および外径から外向きに角度付けられた第1
の広がった端部であって、前記収縮したアブレーションアセンブリを前記挿入チューブ内
に付勢するようにサイズ決めされた第1の広がった端部とを備える、態様1に記載のシス
テム。
(態様3)
前記広がった端部がフランジで終端する、態様2に記載のシステム。
(態様4)
前記挿入チューブが、さらに、
前記第1の広がった端部と対向する第2のテーパ端部を備え、前記第2のテーパ端部の
外径が、前記一定の外径よりも小さく、それによって面取りを形成する、態様2に記載の
システム。
(態様5)
前記カテーテルアセンブリが、さらに、前記挿入チューブの第1の端部に取り外し可能
に結合可能な漏斗を備え、前記漏斗が、前記拡張可能部材が前記挿入チューブ内に挿入す
るために前記収縮構成にあるときに前記アブレーションアセンブリを圧縮構成に折り畳む
ように構成されている、態様1に記載のシステム。
(態様6)
さらに、
前記細長シャフトの前記基端に固定され、且つ送達装置のポートに結合可能なハンドル
アセンブリを備え、前記ハンドルアセンブリが、内部凹部を形成するハウジングを含み、
前記挿入チューブが、前記挿入チューブが前記第2の位置にあるときに前記ハウジング内
で部分的にまたは完全に入れ子状にするように構成されている、前項のうちいずれか1項
に記載のシステム。
(態様7)
前記システムが、気道内に前記アブレーションアセンブリを送達するための送達装置の
ポートに結合可能であり、
前記挿入チューブが、前記挿入チューブが前記第1の位置にあるときに前記ポートに結
合されるように構成されており、
前記ハンドルアセンブリが前記ポートに向かって移動して前記ポートと接触すると、前
記挿入チューブが前記第2の位置に移動し、前記アブレーションアセンブリを前記送達装
置の作業用チャネルを介して前記気道内に移動させ、前記挿入チューブの少なくとも一部
が前記ハンドルアセンブリ内に入れ子状にされるように構成されている、態様6に記載の
システム。
(態様8)
前記システムが、前記気道内に前記アブレーションアセンブリを送達するための送達装
置のポートに結合可能であり、さらに、
前記挿入チューブが、前記ポートを介して前記送達装置の作業用チャネル内に少なくと
も部分的に挿入されるように構成されている、前項のうちいずれか1項に記載のシステム
。
(態様9)
前記送達装置の前記作業用チャネルが、直線部および非直線部を含み、前記直線部の第
1の端部が前記ポートに結合され、前記直線部の第2の端部が前記非直線部に結合され、
さらに、
前記挿入チューブが、前記作業用チャネルの前記直線部内をそれに沿って少なくとも
部分的に延在している、態様8に記載のシステム。
(態様10)
さらに、前記挿入チューブが、前記直線部を介して且つ少なくとも部分的に前記非直線
部に沿ってその内部に延在している、態様9に記載のシステム。
(態様11)
前記挿入チューブが、前記挿入チューブが前記作業用チャネル内に挿入される距離を制
限するように構成されたフランジを含む、態様8に記載のシステム。
(態様12)
患者の気道内にアブレーションアセンブリを送達するための方法であって、
カテーテルアセンブリを提供することであって、前記カテーテルアセンブリが、
基端および先端を有する細長シャフトと、
前記細長シャフトの前記先端に結合され、標的組織にエネルギを送達するために気道内
に配置されるように構成されたアブレーションアセンブリであって、
収縮構成と拡張構成との間で移動可能な拡張可能部材と、
前記拡張可能部材に結合されたエネルギエミッタであって、前記拡張可能部材が拡張位
置にあるときに前記標的組織に近接して配置されるように構成されたエネルギエミッタと
、を含むアブレーションアセンブリと、
前記細長シャフト上に摺動可能に配置され且つ前記基端と前記先端との間で移動可能な
挿入チューブと、を含むことと、
前記拡張可能部材が前記収縮構成にあるときに前記アブレーションアセンブリ上で前記
挿入チューブを摺動させることと、
送達装置の挿入ポートにその内部で前記アブレーションアセンブリによって前記挿入チ
ューブを結合することと、
前記挿入チューブが前記挿入ポートに固定された状態で前記送達装置の作業用チャネル
を介して前記アブレーションアセンブリおよび前記細長シャフトを移動させることと、を
備える方法。
(態様13)
さらに、
前記細長シャフトの前記基端に結合されたハンドルアセンブリであって、前記挿入チュ
ーブを内部で入れ子にするようにサイズ決めされたハウジングを含むハンドルアセンブリ
を提供することを備え、
前記挿入チューブが前記挿入ポートに固定された状態で前記送達装置の作業用チャネル
を介して前記アブレーションアセンブリおよび前記細長シャフトを移動させることが、前
記挿入チューブが前記ハウジング内で部分的にまたは完全に入れ子状とされるように、前
記挿入ポートに向かって接触するように前記ハンドルアセンブリを移動させることを備え
る、態様12に記載の方法。
(態様14)
さらに、
前記ポートに前記ハンドルアセンブリを固定的に結合することを備える、態様13に記
載の方法。
(態様15)
さらに、前記アブレーションアセンブリ上で前記挿入チューブを摺動させる前に、
前記アブレーションアセンブリに近接した前記挿入チューブの第1の端部に漏斗を結合
することを備え、前記漏斗が、前記挿入チューブ内に挿入するために前記アブレーション
アセンブリを圧縮構成に折り畳むように構成されている、態様12-14のうちいずれか
1項に記載の方法。
(態様16)
送達装置の挿入ポートにその内部で前記アブレーションアセンブリによって前記挿入チ
ューブを結合することが、
前記送達装置の前記作業用チャネル内に少なくとも部分的に前記ポートを介して前記挿
入チューブを挿入することを備える、態様12-15のうちいずれか1項に記載の方法。
(態様17)
送達装置の挿入ポートにその内部で前記アブレーションアセンブリによって前記挿入チ
ューブを結合することを備え、前記送達装置の前記作業用チャネルが、直線部および非直
線部を含み、前記直線部の第1の端部が前記ポートに結合され、前記直線部の第2の端部
が前記非直線部に結合されており、
前記非直線部内に少なくとも部分的に前記直線部の全体を介して前記挿入チューブを挿
入することを備える、態様16に記載の方法。
(態様18)
患者の気道内にアブレーションアセンブリを送達するための送達装置であって、
剛性本体と、
シャフトの第1の端部において前記本体に結合された可撓性作業用シャフトであって、
前記シャフトが前記気道内に部分的または完全に配置されるように構成されており、前記
シャフトの第2の端部が作業端を備える、シャフトと、
前記剛性本体上に形成された挿入ポートであって、ポートチャネルを画定する構造を含
むポートと、
前記剛性本体および前記可撓性作業用シャフトを介して延在する作業用チャネルを画定
する構造とを備え、
前記作業用チャネルの第1の端部が、前記ポートチャネルに結合され、前記作業用チャ
ネルの第2の端部が、前記可撓性シャフトの作業端に結合され、
前記挿入ポートが、前記剛性本体に回動可能に結合され、前記挿入ポートが、前記作業用
チャネルの前記第1の端部が前記ポートチャネルと同一直線上にある第1の挿入位置と、
前記作業用チャネルの前記第1の端部が前記ポートチャネルと同一直線上にない第2の位
置との間で回動可能である、送達装置。
(態様19)
前記送達装置が軟性気管支鏡または軟性内視鏡を備える、態様18に記載の送達装置。
(態様20)
前記挿入ポートが、カテーテルアセンブリに結合されるように構成されており、前記カ
テーテルアセンブリが、
基端および先端を有する細長シャフトと、
前記細長シャフトの前記先端に結合され、標的組織にエネルギを送達するために前記作
業用チャネルを介して気道内に配置されるように構成されたアブレーションアセンブリで
あって、
収縮構成と拡張構成との間で移動可能な拡張可能部材と、
前記拡張可能部材に結合されたエネルギエミッタであって、前記拡張可能部材が拡張位
置にあるときに前記標的組織に近接して配置されるように構成されたエネルギエミッタと
、を含むアブレーションアセンブリを備える、態様18または19に記載の送達装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に実質的に記載された、新規な物、方法及び製造方法。