(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170663
(43)【公開日】2024-12-10
(54)【発明の名称】靴ひも固定具
(51)【国際特許分類】
A43C 7/02 20060101AFI20241203BHJP
【FI】
A43C7/02
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024161503
(22)【出願日】2024-09-18
(62)【分割の表示】P 2022193940の分割
【原出願日】2017-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】517131123
【氏名又は名称】株式会社アネックス
(74)【代理人】
【識別番号】100110984
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 敬子
(72)【発明者】
【氏名】山本 哲也
(57)【要約】
【課題】靴ひもの先端を容易に固定することができる靴ひも固定具を提供する。
【解決手段】靴本体に固定されない靴ひも固定具10であって、靴ひも固定具は、1対の面ファスナで構成されている。1対の面ファスナは、周縁の1部で相互に固定され、一方の裏面に靴ひもに取り付ける取付手段(スリット)を備えるのが好ましい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴本体に固定されない靴ひも固定具であって、
前記靴ひも固定具は、略同一の大きさを有する1対の面ファスナで構成されている、靴ひもの先端同士結ばずに固定する靴ひも固定具。
【請求項2】
前記1対の面ファスナは、周縁の一部で相互に固定されている、請求項1に記載の靴ひも固定具。
【請求項3】
前記1対の面ファスナの一方の裏面に靴ひもに取り付けるスリットを備えている、請求項1または2に記載の靴ひも固定具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴ひもの先端を容易に固定する靴ひも固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
運動靴や革靴の多くは靴ひもで靴を足に固定する。靴ひもは、使用している間にゆるんだり、ほどけたりする場合がある。また、日本では靴を脱ぐ習慣があるため、一旦靴ひもを緩めた後に、短距離の移動をする場合であっても、再度靴ひもを結ばないと、怪我などの原因となる。さらに、高齢化社会においては、靴ひもを結ぶという行為自体が困難を要する。
【0003】
このような問題を解決するために、種々の提案がされている。例えば特許文献1には、構成部材の一部乃至は大分が蝶結びの一部または全部ともなり、剛性構造の部分が小さく、靴に配置される場合、靴全体の外観を美化することができる靴の留め具手段が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、面ファスナーの一部を靴の両側面に固定し、固定されていない部分を、靴ひもを蝶結びにした輪にくぐらせ、折り返して靴に固定された部分に密着させて、靴ひもを靴に固定したものが提案されている。
【0005】
しかし、特許文献1に記載の靴の留め具手段は、構造が複雑であり、靴ひもの先端を容易に固定することが難しい。
【0006】
また、特許文献2に記載の固定手段は、靴に固定するので、靴ごとに別個の固定手段が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005-177009号公報
【特許文献2】実用新案登録3191945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、簡単な構造で靴ひもの先端を容易に固定することができない点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、靴ひもの先端を容易に固定することができる靴ひも固定具を提供するため、靴本体に固定されない靴ひも固定具であって、前記靴ひも固定具は、1対の面ファスナで構成されていることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の靴ひも固定具は、靴本体に固定されないので、靴ひもを有する異なる靴に容易に用いることができる。また、靴ひも固定具は、1対の面ファスナで構成されているので、靴ひもの固定を極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明靴ひも固定具の1実施例の斜面図である。
【
図2】
図2は、本発明の靴ひも固定具10の具体例の一例を示す概念図である。
【
図3】
図3は、靴ひも固定具10に取付手段を設けた一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
靴本体に固定せずに、靴ひもの先端を容易に固定することができる靴ひも固定具を実現した。
【実施例0013】
図1は、本発明靴ひも固定具の1実施例の斜面図である。
【0014】
本発明の靴ひも固定具10は、靴本体20に固定されずに、別個に設けられている。本発明の靴ひも固定具10は、靴ひもをひも穴を通した後に靴ひもの先端同士を結ばずに、靴ひもの先端同士を固定することができる。
【0015】
図2は、本発明の靴ひも固定具10の具体例の一例を示す概念図である。
図2に示すように、本発明の靴ひも固定具10は、1対の面ファスナ11および12で構成されている。
図2の例では、1対の面ファスナ11および12は、周縁の一部で相互に固定されている。これにより、面ファスナの一方が紛失することを防止できる。しかし、1対の面ファスナ11および12は、周縁の一部で相互に固定されていなくてもよい。1対の面ファスナを靴ひも固定具10として用いることにより、靴ひもの先端同士を結ばずに容易に固定することができる。
【0016】
面ファスナの表面積は、靴ひもを固定することができる面積であれば、特に制限されない。また、面ファスナの形状は、
図2に示す形状に限らず、任意の形状であればよい。靴ひも固定具10の一対の面ファスナの外部に接する面ファスナ11上には、装飾を施してもよい。装飾としては、特に制限はなく、靴メーカのマークやチームのマークなど、任意の装飾を用いることができる。
【0017】
装飾は、例えば靴ひも固定具10の一対の面ファスナの一方の面11の外側に装飾を施した布、プラスチックシートなどを面11の外側の周縁を縫い付ける、接着剤層を介して貼り付けるなどの公知の方法によって行うことができる。
【0018】
本発明の靴ひも固定具10は、靴ひもに取り付けるための取付手段を有してもよく、取付手段を有さずに靴ひもに固定せずに用いてもよい。
図3は、靴ひも固定具10に取付手段を設けた一例を示す概念図である。
【0019】
図3の例では、靴ひも固定具10の一対の面ファスナの他方の面12の外側の周縁に、布、プラスチックシート14などを縫い付け、スリット15を設けたものである。靴ひもをひも穴に通す際に、靴ひもをこのスリット15に通すことにより、靴ひも固定具10を靴ひもに固定し、靴ひも固定具10の紛失を防止することができる。
【0020】
取付手段15は、靴ひも固定具10をひも穴に通した靴紐に取り付けることができるものであれば、
図3の例に限らない。例えば、一対の面ファスナの他方の面12の外側の周縁の一部に、帯状の布、プラスチックシートなどを縫い付ける、または帯状の一対の面ファスナを設けるなどの方法によるなどが挙げられる。
靴本体に固定しない靴ひも固定具を用いるので、靴ひもを用いる任意の靴に使用することができる。この結果、一時的な使用にも対応することができる。また、1対の面ファスナを用いて靴ひもを固定するので、容易に靴ひもを固定することができる。靴ひも固定具を靴ひもに取り付ける取付手段を有する場合には、靴ひも固定具の紛失を防止することができる。