(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170763
(43)【公開日】2024-12-11
(54)【発明の名称】食品製造装置
(51)【国際特許分類】
A21C 9/08 20060101AFI20241204BHJP
A21C 11/00 20060101ALI20241204BHJP
A21C 15/00 20060101ALI20241204BHJP
【FI】
A21C9/08
A21C11/00
A21C15/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087465
(22)【出願日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】518276162
【氏名又は名称】株式会社New Innovations
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】中尾 渓人
【テーマコード(参考)】
4B031
【Fターム(参考)】
4B031CA20
4B031CB07
4B031CL01
4B031CL02
4B031CL10
4B031CL16
4B031CL17
4B031CM07
(57)【要約】
【課題】 小さい空間に配置可能な食品製造装置を提供する。
【解決手段】 食品製造装置は、操作部と、材料保管部と、移動部と、保持部と、を備える。前記操作部は、注文指示情報を入力するための入力部と、他の機器から前記注文指示情報を受信する通信部の少なくとも一方と、前記注文指示情報に基づいて、少なくとも前記移動部を制御する制御部と、を有する。前記材料保管部は、被保持具材の保管領域と、前記被保持具材を保持する保持具材の保管領域と、を有する。前記保持部は、調理台を有する。前記移動部は、少なくとも1つの移動装置を有する。前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御部による制御に基づいて、前記保持具材の保管領域から前記保持具材を取り出し、前記調理台に移動させ、前記被保持具材の保管領域から前記被保持具材を取り出し、前記調理台に配置された前記保持具材の上に載置する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部と、
材料保管部と、
移動部と、
保持部と、を備え、
前記操作部は、注文指示情報を入力するための入力部と、他の機器から前記注文指示情報を受信する通信部の少なくとも一方と、前記注文指示情報に基づいて、少なくとも前記移動部を制御する制御部と、を有し、
前記材料保管部は、被保持具材の保管領域と、前記被保持具材を保持する保持具材の保管領域と、を有し、
前記保持部は、調理台を有し、
前記移動部は、少なくとも1つの移動装置を有し、
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御部による制御に基づいて、前記保持具材の保管領域から前記保持具材を取り出し、前記調理台に移動させ、前記被保持具材の保管領域から前記被保持具材を取り出し、前記調理台に配置された前記保持具材の上に載置する、食品製造装置。
【請求項2】
前記保持具材の調理領域を有する調理部を更に備え、
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御に基づいて、前記保持具材の保管領域から前記保持具材を前記保持具材の調理領域に移動させ、前記保持具材の調理領域で加熱された前記保持具材を前記調理台に移動させる、請求項1に記載の食品製造装置。
【請求項3】
前記被保持具材は、被加熱具材を含み、
前記被保持具材の保持領域は、前記被加熱具材の保持領域を含み、
前記調理部は、前記被加熱具材の調理領域を有し、
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御に基づいて、前記加熱具材の調理領域で加熱された前記被加熱具材を、前記被加熱具材の保持領域に移動させる、請求項2に記載の食品製造装置。
【請求項4】
前記材料保管部は、包装部材の保管領域を有し、
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御に基づいて、前記包装部材の保管領域から前記包装部材を前記調理台に移動させ、
前記保持具材の前記調理台への移動は、前記調理台に配置された前記包装部材の上への載置によって行われる、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の食品製造装置。
【請求項5】
前記保持具材の前記調理台への移動は、前記調理台に配置された前記包装部材の上への前記保持具材の一方の載置と、前記保持具材の一方の上に載置された前記被保持具材の上への前記保持具材の他方の載置によって行われる、請求項4に記載の食品製造装置。
【請求項6】
前記保持部は、包装装置を有し、
前記包装装置は、前記被保持具材を挟んだ状態若しくは包み込んだ状態の前記保持具材を、前記包装部材で覆う、請求項4に記載の食品製造装置。
【請求項7】
前記保持具材の前記調理台への移動は、前記調理台に配置された前記包装部材の上への前記保持具材の載置によって行われ、
前記少なくとも1つの移動装置が、前記保持具材の折り曲げと丸めの少なくとも一方を行うことにより、前記保持具材が前記被保持具材を包む、請求項4に記載の食品製造装置。
【請求項8】
前記材料保管部は、袋状の包装部材の保管領域を有し、
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御に基づいて、前記袋状の包装部材の保管領域から前記袋状の包装部材を前記調理台に移動させ、前記被保持具材を挟持した前記保持具材を、前記袋状の包装部材に挿入する、請求項1または請求項2に記載の食品製造装置。
【請求項9】
前記前記被保持具材を挟持した前記保持具材の前記袋状の包装部材への挿入は、前記少なくとも1つの移動装置が前記保持具材を上下方向で挟んだ状態で行われる、請求項8に記載の食品製造装置。
【請求項10】
浄化部を更に備え、
前記浄化部は、前記少なくとも1つの移動装置における、前記保持具材と前記被保持具材の少なくとも一方に触れる領域の洗浄と滅菌の少なくとも一方を行う浄化装置を有する、請求項1に記載の食品製造装置。
【請求項11】
前記浄化部は、画像取得部を有し、
前記制御部が、前記画像取得部からの情報に基づいて、前記少なくとも1つの移動装置が、前記調理台に配置された具材に触れたか否かを判断し、前記浄化装置を動作させる、請求項10に記載の食品製造装置。
【請求項12】
前記保持部は、廃棄部を有し、
前記少なくとも1つの移動装置は検知装置を含み、
前記検知装置で得られた情報に基づいて、前記少なくとも1つの移動装置は、前記保持具材と前記被保持具材の少なくとも一方を前記廃棄部に移動させる、請求項1に記載の食品製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、食品製造装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、バンズを搬送する装置、シューターを介してパティをバンズに落とす装置など、省スペースに配置することが考慮されていない。
【0005】
したがって本発明の目的は、小さい空間に配置可能な食品製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る食品製造装置は、操作部と、材料保管部と、移動部と、保持部と、を備える。
前記操作部は、注文指示情報を入力するための入力部と、他の機器から前記注文指示情報を受信する通信部の少なくとも一方と、前記注文指示情報に基づいて、少なくとも前記移動部を制御する制御部と、を有する。
前記材料保管部は、被保持具材の保管領域と、前記被保持具材を保持する保持具材の保管領域と、を有する。
前記保持部は、調理台を有する。
前記移動部は、少なくとも1つの移動装置を有する。
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御部による制御に基づいて、前記保持具材の保管領域から前記保持具材を取り出し、前記調理台に移動させ、前記被保持具材の保管領域から前記被保持具材を取り出し、前記調理台に配置された前記保持具材の上に載置する。
【0007】
保管領域から取り出して調理対象具材(保持具材、被保持具材)を調理台に移動させて、調理(ハンバーガーなどの食品の生成)を行うので、コンベアで保持部材などを搬送させながら被保持具材を載せていく形態に比べて、小さい空間に食品製造装置を構成することが可能になる。
例えば、ハンバーガーショップなどの厨房に、既存の材料保管部と調理台を使い、操作部と移動部を新たに加えることで、自動的にハンバーガーなどの食品を生成することが可能になる。
【0008】
好ましくは、食品製造装置は、前記保持具材の調理領域を有する調理部を更に備える。
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御に基づいて、前記保持具材の保管領域から前記保持具材を前記保持具材の調理領域に移動させ、前記保持具材の調理領域で加熱された前記保持具材を前記調理台に移動させる。
【0009】
さらに好ましくは、前記被保持具材は、被加熱具材を含む。
前記被保持具材の保持領域は、前記被加熱具材の保持領域を含む。
前記調理部は、前記被加熱具材の調理領域を有する。
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御に基づいて、前記加熱具材の調理領域で加熱された前記被加熱具材を、前記被加熱具材の保持領域に移動させる。
【0010】
さらに好ましくは、前記材料保管部は、包装部材の保管領域を有する。
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御に基づいて、前記包装部材の保管領域から前記包装部材を前記調理台に移動させる。
前記保持具材の前記調理台への移動は、前記調理台に配置された前記包装部材の上への載置によって行われる。
【0011】
保持具材の上に被保持具材を配置した後に、包装部材で被保持具材と保持具材を覆うことが出来、食品の乾燥、劣化、異物混入を抑制出来る。
【0012】
さらに好ましくは、前記保持具材の前記調理台への移動は、前記調理台に配置された前記包装部材の上への前記保持具材の一方の載置と、前記保持具材の一方の上に載置された前記被保持具材の上への前記保持具材の他方の載置によって行われる。
【0013】
被保持具材を上方から投下する形態に比べて、保持具材及び被保持具材を痛めにくく、且つ、被保持具材が保持具材からこぼれ落ちにくく出来る。
【0014】
また、好ましくは、前記保持部は、包装装置を有する。
前記包装装置は、前記被保持具材を挟んだ状態若しくは包み込んだ状態の前記保持具材を、前記包装部材で覆う。
【0015】
また、好ましくは、前記保持具材の前記調理台への移動は、前記調理台に配置された前記包装部材の上への前記保持具材の載置によって行われ、
前記少なくとも1つの移動装置が、前記保持具材の折り曲げと丸めの少なくとも一方を行うことにより、前記保持具材が前記被保持具材を包む。
【0016】
また、好ましくは、前記材料保管部は、袋状の包装部材の保管領域を有する。
前記少なくとも1つの移動装置は、前記制御に基づいて、前記袋状の包装部材の保管領域から前記袋状の包装部材を前記調理台に移動させ、前記被保持具材を挟持した前記保持具材を、前記袋状の包装部材に挿入する。
【0017】
さらに好ましくは、前記前記被保持具材を挟持した前記保持具材の前記袋状の包装部材への挿入は、前記少なくとも1つの移動装置が前記保持具材を上下方向で挟んだ状態で行われる。
【0018】
食品を崩さずに、また、具材をこぼさずに、所定の形を保った状態で、食品を包装部材に移動させることが出来る。
【0019】
また、好ましくは、食品製造装置は、浄化部を更に備える。
前記浄化部は、前記少なくとも1つの移動装置における、前記保持具材と前記被保持具材の少なくとも一方に触れる領域の洗浄と滅菌の少なくとも一方を行う浄化装置を有する。
【0020】
保持具材などに触れる領域を浄化することにより、当該触れた具材が次に製造する食品に混入することを抑制することが出来る。
【0021】
さらに好ましくは、前記浄化部は、画像取得部を有する。
前記制御部が、前記画像取得部からの情報に基づいて、前記少なくとも1つの移動装置が、前記調理台に配置された具材に触れたか否かを判断し、前記浄化装置を動作させる。
【0022】
適切なタイミングで、浄化装置の動作を実行させることが可能になる。
【0023】
また、好ましくは、前記保持部は、廃棄部を有する。
前記少なくとも1つの移動装置は検知装置を含む。
前記検知装置で得られた情報に基づいて、前記少なくとも1つの移動装置は、前記保持具材と前記被保持具材の少なくとも一方を前記廃棄部に移動させる。
【0024】
検知装置で得られた情報に基づいて、移動装置が移動させる対象物の品質を確認し、品質不良である場合に廃棄部に廃棄させ、誤って顧客に提供することを防止出来る。
【発明の効果】
【0025】
以上のように本発明によれば、小さい空間に配置可能な食品製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】第1実施形態における、食品製造装置の構成図である。
【
図2】第1実施形態における、材料保管部と調理部と移動部と保持部の構成図である。
【
図3】第2実施形態における、食品製造装置の構成図である。
【
図4】第2実施形態における、材料保管部と調理部と移動部と保持部の構成図である。
【
図5】第3実施形態における、材料保管部と調理部と移動部と保持部の構成図である。
【
図6】第4実施形態における、食品製造装置の構成図である。
【
図7】第4実施形態における、材料保管部と調理部と移動部と浄化部の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、第1実施形態について、図を用いて説明する(
図1、
図2参照)。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
【0028】
第1実施形態における食品製造装置1は、操作部10、材料保管部20、調理部30、移動部50、保持部70、浄化部90を備える。
食品製造装置1は、第1食品A1(ハンバーガー)、第2食品A2(マフィンを使ったサンドイッチ)、第3食品A3(ブリトー)を生成する装置であるとして説明するが、食パンを使ったサンドイッチなど他の食品を生成する装置であってもよい。
【0029】
(操作部10)
操作部10は、入力部11、通信部12、制御部13、出力部14を有する。
【0030】
(入力部11)
入力部11は、キーボード、タッチパネル、バーコードリーダー、音声入力装置などで構成され、食品製造装置1で生成する食品の種類を設定するための情報(注文指示情報)を入力する装置である。
【0031】
(通信部12)
通信部12は、他の機器から注文指示情報を受信する装置である。
当該他の機器は、店舗のレジスター、購入者の通信端末などが考えられる。
【0032】
(制御部13)
制御部13は、入力部11を介して入力された注文指示情報、若しくは通信部12を介して受信した注文指示情報に基づいて、移動部50などの動作制御を行う。
【0033】
(出力部14)
出力部14は、映像出力装置、音声出力装置などで構成され、各部の動作状況、材料の充填度合いなどを出力する。
入力部11がタッチパネルで構成され、出力部14が画像表示装置で構成される場合、入力部11と出力部14が一体的に構成されてもよい。
【0034】
(材料保管部20)
材料保管部20は、第1材料保管部210、第2材料保管部220、第3材料保管部230、第4材料保管部240、第5材料保管部250を有する。
【0035】
(第1材料保管部210)
第1材料保管部210は、食品の包装部材(包装紙、包装容器など)を保管する。
第1材料保管部210は、第11材料保管領域211、第12材料保管領域212、第13材料保管領域213を有する。
【0036】
(第11材料保管領域211)
第11材料保管領域211は、第1食品A1用及び第2食品A2用の包装紙を保管する。
第11材料保管領域211は、第11検知装置211aを含む。
【0037】
第11検知装置211aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第1食品A1用及び第2食品A2用の包装紙の量を検知する。
第11検知装置211aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第11検知装置211aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第1食品A1用及び第2食品A2用の包装紙の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1と第2食品A2のうち、包装紙を使用するものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第1食品A1用及び第2食品A2用の包装紙の消費量を算出し、出力部14に第1食品A1用及び第2食品A2用の包装紙の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0038】
(第12材料保管領域212)
第12材料保管領域212は、第1食品A1用及び第2食品A2用の包装容器を保管する。
第12材料保管領域212は、第12検知装置212aを含む。
【0039】
第12検知装置212aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された包装容器の量を検知する。
第12検知装置212aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第12検知装置212aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第1食品A1用及び第2食品A2用の包装容器の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1と第2食品A2のうち、包装容器を使用するものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第1食品A1用及び第2食品A2用の包装容器の消費量を算出し、出力部14に第1食品A1用及び第2食品A2用の包装容器の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0040】
(第13材料保管領域213)
第13材料保管領域213は、第3食品A3用の包装紙を保管する。
第13材料保管領域213は、第13検知装置213aを含む。
【0041】
第13検知装置213aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第3食品A3用の包装紙の量を検知する。
第13検知装置213aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第13検知装置213aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第3食品A3用の包装紙の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第3食品A3を、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第3食品A3用の包装紙の消費量を算出し、出力部14に第3食品A3用の包装紙の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0042】
(第2材料保管部220)
第2材料保管部220は、食品の具材のうち、バンズ、マフィン、トルティーヤなどの保持具材を保管する。
第2材料保管部220は、第21材料保管領域221、第22材料保管領域222、第23材料保管領域223を有する。
【0043】
(第21材料保管領域221)
第21材料保管領域221は、第1食品A1用の保持具材(バンズ)を保管する。
第21材料保管領域221は、第21検知装置221aを含む。
【0044】
第21検知装置221aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第1食品A1用の保持具材の量を検知する。
第21検知装置221aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第21検知装置221aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第1食品A1用の保持具材の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1を、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第1食品A1用の保持具材の消費量を算出し、出力部14に第1食品A1用の保持具材の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0045】
(第22材料保管領域222)
第22材料保管領域222は、第2食品A2用の保持具材(マフィン)を保管する。
第22材料保管領域222は、第22検知装置222aを含む。
【0046】
第22検知装置222aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第2食品A2用の保持具材の量を検知する。
第22検知装置222aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第22検知装置222aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第2食品A2用の保持具材の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1を、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第2食品A2用の保持具材の消費量を算出し、出力部14に第2食品A2用の保持具材の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0047】
(第23材料保管領域223)
第23材料保管領域223は、第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)を保管する。
第23材料保管領域223は、第23検知装置223aを含む。
【0048】
第23検知装置223aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第3食品A3用の保持具材の量を検知する。
第23検知装置223aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第23検知装置223aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第3食品A3用の保持具材の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第3食品A3を、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第3食品A3用の保持具材の消費量を算出し、出力部14に第3食品A3用の保持具材の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0049】
(第3材料保管部230)
第3材料保管部230は、食品の具材(被保持具材)のうち、野菜、チーズ、ハムなど、非加熱具材を保管する。
第3材料保管部230は、第31材料保管領域231、第32材料保管領域232、第33材料保管領域233、第34材料保管領域234を有する。
【0050】
(第31材料保管領域231)
第31材料保管領域231は、非加熱具材の一つ(第1非加熱具材C1、レタス)を保管する。
第1非加熱具材C1は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第1非加熱具材C1を含む食品(例えば、レタスを巻いたブリトー)を生成する際に用いられる。
第31材料保管領域231は、第31検知装置231a、第31空調装置231bを含む。
【0051】
第31検知装置231aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第1非加熱具材C1の量を検知する。
第31検知装置231aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第31検知装置231aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第1非加熱具材C1の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第1非加熱具材C1を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第1非加熱具材C1の消費量を算出し、出力部14に第1非加熱具材C1の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0052】
第31空調装置231bは、第31材料保管領域231の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0053】
(第32材料保管領域232)
第32材料保管領域232は、非加熱具材の一つ(第2非加熱具材C2、タマネギ)を保管する。
第2非加熱具材C2は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第2非加熱具材C2を含む食品(例えば、タマネギを含むハンバーガー)を生成する際に用いられる。
第32材料保管領域232は、第32検知装置232a、第32空調装置232bを含む。
【0054】
第32検知装置232aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第2非加熱具材C2の量を検知する。
第32検知装置232aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第32検知装置232aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第2非加熱具材C2の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第2非加熱具材C2を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第2非加熱具材C2の消費量を算出し、出力部14に第2非加熱具材C2の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0055】
第32空調装置232bは、第32材料保管領域232の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0056】
(第33材料保管領域233)
第33材料保管領域233は、非加熱具材の一つ(第3非加熱具材C3、チーズ)を保管する。
第3非加熱具材C3は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第3非加熱具材C3を含む食品(例えば、チーズバーバー)を生成する際に用いられる。
第33材料保管領域233は、第33検知装置233a、第33空調装置233bを含む。
【0057】
第33検知装置233aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第3非加熱具材C3の量を検知する。
第33検知装置233aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第33検知装置233aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第3非加熱具材C3の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第3非加熱具材C3を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第3非加熱具材C3の消費量を算出し、出力部14に第3非加熱具材C3の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0058】
第33空調装置233bは、第33材料保管領域233の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0059】
(第34材料保管領域234)
第34材料保管領域234は、非加熱具材の一つ(第4非加熱具材C4、ハム)を保管する。
第4非加熱具材C4は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第4非加熱具材C4を含む食品(例えば、ハムを挟んだマフィン)を生成する際に用いられる。
第34材料保管領域234は、第34検知装置234a、第34空調装置234bを含む。
【0060】
第34検知装置234aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第4非加熱具材C4の量を検知する。
第34検知装置234aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第34検知装置234aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第4非加熱具材C4の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第4非加熱具材C4を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第4非加熱具材C4の消費量を算出し、出力部14に第4非加熱具材C4の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0061】
第34空調装置234bは、第34材料保管領域234の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0062】
(第4材料保管部240)
第4材料保管部240は、ケチャップなど、調味料を保管する。
第4材料保管部240は、第41材料保管領域241、第42材料保管領域242、第43材料保管領域243、第44材料保管領域244を有する。
【0063】
(第41材料保管領域241)
第41材料保管領域241は、調味料の一つ(第1調味料D1、マヨネーズ)を保管する。
第1調味料D1は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第1調味料D1を含む食品を生成する際に用いられる。
第41材料保管領域241は、第41検知装置241a、第41液体充填機241bを含む。
【0064】
第41検知装置241aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第1調味料D1の量を検知する。
第41検知装置241aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第41検知装置241aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第1調味料D1の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第1調味料D1を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第1調味料D1の消費量を算出し、出力部14に第1調味料D1の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0065】
第41液体充填機241bは、例えば、レバー操作に基づいて所定時間だけ排出口が開く構造を有し、所定操作に対応して、第1調味料D1を所定量だけ排出する。
ただし、第41液体充填機241bを省略し、他の部材を介して、第1調味料D1が保持具材などに供給されてもよい。
この場合、第7移動装置507は、当該他の部材として、チューブポンプ、刷毛などを含む。
【0066】
(第42材料保管領域242)
第42材料保管領域242は、調味料の一つ(第2調味料D2、ケチャップ)を保管する。
第2調味料D2は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第2調味料D2を含む食品を生成する際に用いられる。
第42材料保管領域242は、第42検知装置242a、第42液体充填機242bを含む。
【0067】
第42検知装置242aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第2調味料D2の量を検知する。
第42検知装置242aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第42検知装置242aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第2調味料D2の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第2調味料D2を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第2調味料D2の消費量を算出し、出力部14に第2調味料D2の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0068】
第42液体充填機242bは、例えば、レバー操作に基づいて所定時間だけ排出口が開く構造を有し、所定操作に対応して、第2調味料D2を所定量だけ排出する。
ただし、第42液体充填機242bを省略し、他の部材を介して、第2調味料D2が保持具材などに供給されてもよい。
この場合、第7移動装置507は、当該他の部材として、チューブポンプ、刷毛などを含む。
【0069】
(第43材料保管領域243)
第43材料保管領域243は、調味料の一つ(第3調味料D3、マスタード)を保管する。
第3調味料D3は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第3調味料D3を含む食品を生成する際に用いられる。
第43材料保管領域243は、第43検知装置243a、第43液体充填機243bを含む。
【0070】
第43検知装置243aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第3調味料D3の量を検知する。
第43検知装置243aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第43検知装置243aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第3調味料D3の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第3調味料D3を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第3調味料D3の消費量を算出し、出力部14に第3調味料D3の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0071】
第43液体充填機243bは、例えば、レバー操作に基づいて所定時間だけ排出口が開く構造を有し、所定操作に対応して、第3調味料D3を所定量だけ排出する。
ただし、第43液体充填機243bを省略し、他の部材を介して、第3調味料D3が保持具材などに供給されてもよい。
この場合、第7移動装置507は、当該他の部材として、チューブポンプ、刷毛などを含む。
【0072】
(第44材料保管領域244)
第44材料保管領域244は、調味料の一つ(第4調味料D4、溶かしバター)を保管する。
第4調味料D4は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第4調味料D4を含む食品を生成する際に用いられる。
第44材料保管領域244は、第44検知装置244a、第44液体充填機244bを含む。
【0073】
第44検知装置244aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第4調味料D4の量を検知する。
第44検知装置244aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第44検知装置244aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第4調味料D4の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第4調味料D4を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第4調味料D4の消費量を算出し、出力部14に第4調味料D4の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0074】
第44液体充填機244bは、例えば、レバー操作に基づいて所定時間だけ排出口が開く構造を有し、所定操作に対応して、第4調味料D4を所定量だけ排出する。
ただし、第44液体充填機244bを省略し、他の部材を介して、第4調味料D4が保持具材などに供給されてもよい。
この場合、第7移動装置507は、当該他の部材として、チューブポンプ、刷毛などを含む。
【0075】
(第5材料保管部250)
第5材料保管部250は、食品の具材(被保持具材)のうち、パティ、目玉焼きなど、被加熱具材を保管する。
第5材料保管部250は、第51材料保管領域251、第52材料保管領域252、第53材料保管領域253、第54材料保管領域254を有する。
【0076】
(第51材料保管領域251)
第51材料保管領域251は、被加熱具材の一つ(第1被加熱具材E1、パティ)を保管する。
第1被加熱具材E1は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第1被加熱具材E1を含む食品(例えば、ハンバーガー)を生成する際に用いられる。
第51材料保管領域251は、第51検知装置251a、第51空調装置251bを含む。
【0077】
第51検知装置251aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第1被加熱具材E1の量を検知する。
第51検知装置251aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第51検知装置251aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第1被加熱具材E1の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第1被加熱具材E1を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第1被加熱具材E1の消費量を算出し、出力部14に第1被加熱具材E1の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0078】
第51空調装置251bは、第51材料保管領域251の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0079】
(第52材料保管領域252)
第52材料保管領域252は、被加熱具材の一つ(第2被加熱具材E2、フライドチキン)を保管する。
第2被加熱具材E2は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第2被加熱具材E2を含む食品(例えば、フライドチキンを挟んだマフィン)を生成する際に用いられる。
第52材料保管領域252は、第52検知装置252a、第52空調装置252bを含む。
【0080】
第52検知装置252aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第2被加熱具材E2の量を検知する。
第52検知装置252aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第52検知装置252aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第2被加熱具材E2の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第2被加熱具材E2を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第2被加熱具材E2の消費量を算出し、出力部14に第2被加熱具材E2の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0081】
第52空調装置252bは、第52材料保管領域252の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0082】
(第53材料保管領域253)
第53材料保管領域253は、被加熱具材の一つ(第3被加熱具材E3、目玉焼き)を保管する。
第3被加熱具材E3は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第3被加熱具材E3を含む食品(例えば、目玉焼きを挟んだマフィン)を生成する際に用いられる。
第53材料保管領域253は、第53検知装置253a、第53空調装置253bを含む。
【0083】
第53検知装置253aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第2被加熱具材E2の量を検知する。
第53検知装置253aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第53検知装置253aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第3被加熱具材E3の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第3被加熱具材E3を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第3被加熱具材E3の消費量を算出し、出力部14に第3被加熱具材E3の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0084】
第53空調装置253bは、第53材料保管領域253の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0085】
(第54材料保管領域254)
第54材料保管領域254は、被加熱具材の一つ(第4被加熱具材E4、スクランブルエッグ)を保管する。
第4被加熱具材E4は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第4被加熱具材E4を含む食品(例えば、スクランブルエッグを巻いたブリトー)を生成する際に用いられる。
第54材料保管領域254は、第54検知装置254a、第54空調装置254bを含む。
【0086】
第54検知装置254aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第4被加熱具材E4の量を検知する。
第54検知装置254aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第54検知装置254aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第4被加熱具材E4の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第4被加熱具材E4を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第4被加熱具材E4の消費量を算出し、出力部14に第4被加熱具材E4の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0087】
第54空調装置254bは、第54材料保管領域254の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0088】
(調理部30)
調理部30は、第1調理領域31、第2調理領域32を有する。
【0089】
(第1調理領域31)
第1調理領域31は、コンベアトースターなどで構成され、第1食品A1用の保持具材を加熱する。
第2調理領域32は、コンベアトースターなどで構成され、第2食品A2用の保持具材を加熱する。
【0090】
(移動部50)
移動部50は、具材を保持し、所定の位置に移動させる。
移動部50は、第1移動装置501、第2移動装置502、第3移動装置503、第4移動装置504、第5移動装置505、第6移動装置506、第7移動装置507、第8移動装置508を有する。
【0091】
(第1移動装置501)
第1移動装置501は、第1材料保管部210から食品の包装部材を取り出し、調理台71に移動させる。
第1移動装置501は、例えば、吸着搬送機で構成される。
第1移動装置501は、第501検知装置501aを含む。
【0092】
第501検知装置501aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第1移動装置501が把持する包装部材の品質を検知する。
第501検知装置501aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第501検知装置501aからの情報に基づき、破断箇所があるなど、第1移動装置501が把持する包装部材の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第1移動装置501に把持した包装部材を廃棄部75に移動させ、出力部14に包装部材に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
【0093】
(第2移動装置502)
第2移動装置502は、第21材料保管領域221から第1食品A1用の保持具材(バンズ)を取り出し、第1調理領域31に移動させる。
第2移動装置502は、例えば、2つの爪を含むロボットハンドで構成される。
第1食品A1用の保持具材が、一方の挟持具材(下側バンズ)と他方の挟持具材(上側バンズ)とに分かれていない状態で、第21材料保管領域221に保管されている場合には、第2移動装置502が、第1食品A1用の保持具材を、一方の挟持具材と他方の挟持具材とに引き裂き、その後に第1調理領域31に移動させる。
第2移動装置502は、第502検知装置502aを含む。
【0094】
第503検知装置503aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第2移動装置502が把持する加熱前の第1食品A1用の保持具材の品質を検知する。
第502検知装置502aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第502検知装置502aからの情報に基づき、形状が崩れているなど、第2移動装置502が把持する加熱前の第1食品A1用の保持具材の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第2移動装置502に把持した加熱前の第1食品A1用の保持具材を廃棄部75に移動させ、出力部14に第1食品A1用の保持具材に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
【0095】
(第3移動装置503)
第3移動装置503は、第22材料保管領域222から第2食品A2用の保持具材(マフィン)を取り出し、第2調理領域32に移動させる。
第3移動装置503は、例えば、2つの爪を含むロボットハンドで構成される。
第2食品A2用の保持具材が、一方の挟持具材(下側マフィン)と他方の挟持具材(上側マフィン)とに分かれていない状態で、第22材料保管領域222に保管されている場合には、第3移動装置503が、第2食品A2用の保持具材を、一方の挟持具材と他方の挟持具材とに引き裂き、その後に第2調理領域32に移動させる。
第3移動装置503は、第503検知装置503aを含む。
【0096】
第503検知装置503aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第3移動装置503が把持する加熱前の第2食品A2用の保持具材の品質を検知する。
第503検知装置503aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第503検知装置503aからの情報に基づき、形状が崩れているなど、第3移動装置503が把持する加熱前の第2食品A2用の保持具材の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第3移動装置503に把持した加熱前の第2食品A2用の保持具材を廃棄部75に移動させ、出力部14に第2食品A2用の保持具材に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
【0097】
(第4移動装置504)
第4移動装置504は、被保持具材(第1調理領域31で焼けたバンズ、第2調理領域32で焼けたマフィン)を調理台71に移動させる。
第4移動装置504は、例えば、2つの爪を含むロボットハンドで構成される。
【0098】
具体的には、第4移動装置504は、調理台71に配置された包装部材の上に、第1調理領域31から取り出した第1食品A1用の保持具材の下側バンズ、若しくは、第2調理領域32から取り出した第2食品A2用の保持具材の下側マフィンを載置する。
また、第4移動装置504は、調理台71、若しくは、調理台71に配置された包装部材の上に、第1調理領域31から取り出した第1食品A1用の保持具材の上側バンズ、若しくは、第2調理領域32から取り出した第2食品A2用の保持具材の上側マフィンを載置する。
また、調味料、非加熱具材、被加熱具材の下側バンズへの載置が完了した後に、第4移動装置504は、上側バンズを下側バンズの上方に載置する。
また、調味料、非加熱具材、被加熱具材の下側マフィンへの載置が完了した後に、第4移動装置504は、上側マフィンを下側マフィンの上方に載置する。
上側バンズの下側バンズの上方への移動、上側マフィンの下側マフィンの上方への移動は、他の移動装置などが行ってもよい。
【0099】
包装部材が包装紙である場合は、当該包装紙の略中央に、当該下側バンズ若しくは当該下側マフィンが載置され、調理台71若しくは当該包装紙の略中央以外の領域に、当該上側バンズ若しくは当該上側マフィンが載置される。
包装部材が包装容器である場合は、当該包装容器の身箱の略中央に、当該下側バンズ若しくは当該下側マフィンが載置され、調理台71若しくは当該包装容器の蓋箱に、当該上側バンズ若しくは当該上側マフィンが載置される。
【0100】
第4移動装置504は、第504検知装置504aを含む。
第504検知装置504aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第4移動装置504が把持する被加熱保持具材の品質を検知する。
第504検知装置504aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第504検知装置504aからの情報に基づき、黒焦げ状態であるなど、第4移動装置504が把持する被加熱保持具材の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第4移動装置504に把持した被加熱保持具材を廃棄部75に移動させ、出力部14に第1調理領域31若しくは第2調理領域32に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
第504検知装置504aは、包装部材の上に置く下側バンズの位置調整、包装部材の上に置く下側マフィンの位置調整にも用いられる。
【0101】
(第5移動装置505)
第5移動装置505は、第23材料保管領域223から第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)を取り出し、調理台71に移動させる。
第5移動装置505は、例えば、2つの爪を含むロボットハンドで構成される。
【0102】
具体的には、第5移動装置505は、調理台71に配置されたトルティーヤ用包装紙の上の所定位置に、第13材料保管領域213から取り出した第3食品A3用の保持具材を載置する。
また、調味料、非加熱具材、被加熱具材の第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)への載置が完了した後に、第5移動装置505は、当該保持具材を折り曲げたり丸めたりして、載置した具材をトルティーヤで包む。
当該保持部材の折り曲げ等は、他の移動装置などが行ってもよい。
例えば、後述する包装装置73が、第3食品A3用の包装紙で第3食品A3を包む際に、当該保持部材の折り曲げ等も一緒に行う形態が考えられる。
【0103】
第5移動装置505は、第505検知装置505aを含む。
第505検知装置505aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第5移動装置505が把持する非加熱具材の品質を検知する。
第505検知装置505aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第505検知装置505aからの情報に基づき、破断箇所があるなど、第5移動装置505が把持する非加熱具材の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第5移動装置505に把持した第3食品A3用の保持具材を廃棄部75に移動させ、出力部14に第3食品A3用の保持具材に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
第505検知装置505aは、包装部材の上に置くトルティーヤの位置調整にも用いられる。
【0104】
(第6移動装置506)
第6移動装置506は、第3材料保管部230から非加熱具材(野菜など)を取り出し、調理台71に移動させる。
第6移動装置506は、例えば、4つの爪を含むロボットハンドで構成される。
具体的には、第6移動装置506は、調理台71に配置された第1食品A1用の保持具材の下側バンズ、第2食品A2用の保持具材の下側マフィン、若しくは第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)の上に、第3材料保管部230から取り出した非加熱具材を載置する。
【0105】
第6移動装置506は、第506検知装置506aを含む。
第506検知装置506aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第6移動装置506が把持する非加熱具材の品質を検知する。
第506検知装置506aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第506検知装置506aからの情報に基づき、虫食い状態であるなど、第6移動装置506が把持する非加熱具材の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第6移動装置506に把持した非加熱具材を廃棄部75に移動させ、出力部14に非加熱具材に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
第506検知装置506aは、保持具材の上に置く非加熱具材の位置調整にも用いられる。
なお、第6移動装置506は、非加熱具材(チーズ、ハムなど)の下面を持ち上げるフォークを含むロボットアームで構成されてもよい。
【0106】
(第7移動装置507)
第7移動装置507は、第4材料保管部240の調味料を調理台71に移動させる。
第7移動装置507は、例えば、4つの爪を含むロボットハンドで構成される。
具体的には、第7移動装置507は、第41材料保管領域241~第44材料保管領域244のいずれかを保持し、調理台71に近づける。
【0107】
第7移動装置507が第41材料保管領域241を保持した場合には、第7移動装置507は、第41液体充填機241bのレバーを操作し、調理台71に配置された第1食品A1用の保持具材の下側バンズ、第2食品A2用の保持具材の下側マフィン、若しくは第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)の上に、第1調味料D1(マヨネーズ)を所定量だけ排出する。
【0108】
第7移動装置507が当該他の部材としてチューブポンプを含む場合、当該チューブポンプが、第41材料保管領域241の第1調味料D1を吸い上げて、第1食品A1用の保持具材の下側バンズの上面などに供給する。
第7移動装置507が当該他の部材として刷毛を含む場合、第7移動装置507は、当該刷毛に、第41材料保管領域241の第1調味料D1を含ませ、第1調味料D1が付着した当該刷毛を第1食品A1用の保持具材の下側バンズの上面などに塗布させる。
【0109】
第7移動装置507が第42材料保管領域242を保持した場合には、第7移動装置507は、第42液体充填機242bのレバーを操作し、調理台71に配置された第1食品A1用の保持具材の下側バンズ、第2食品A2用の保持具材の下側マフィン、若しくは第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)の上に、第2調味料D2(ケチャップ)を所定量だけ排出する。
【0110】
第7移動装置507が当該他の部材としてチューブポンプを含む場合、当該チューブポンプが、第42材料保管領域242の第2調味料D2を吸い上げて、第1食品A1用の保持具材の下側バンズの上面などに供給する。
第7移動装置507が当該他の部材として刷毛を含む場合、第7移動装置507は、当該刷毛に、第42材料保管領域242の第2調味料D2を含ませ、第2調味料D2が付着した当該刷毛を第1食品A1用の保持具材の下側バンズの上面などに塗布させる。
【0111】
第7移動装置507が第43材料保管領域243を保持した場合には、第7移動装置507は、第43液体充填機243bのレバーを操作し、調理台71に配置された第1食品A1用の保持具材の下側バンズ、第2食品A2用の保持具材の下側マフィン、若しくは第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)の上に、第3調味料D3(マスタード)を所定量だけ排出する。
【0112】
第7移動装置507が当該他の部材としてチューブポンプを含む場合、当該チューブポンプが、第43材料保管領域243の第3調味料D3を吸い上げて、第1食品A1用の保持具材の下側バンズの上面などに供給する。
第7移動装置507が当該他の部材として刷毛を含む場合、第7移動装置507は、当該刷毛に、第43材料保管領域243の第3調味料D3を含ませ、第3調味料D3が付着した当該刷毛を第1食品A1用の保持具材の下側バンズの上面などに塗布させる。
【0113】
第7移動装置507が第44材料保管領域244を保持した場合には、第7移動装置507は、第44液体充填機244bのレバーを操作し、調理台71に配置された第1食品A1用の保持具材の下側バンズ、第2食品A2用の保持具材の下側マフィン、若しくは第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)の上に、第4調味料D4(溶かしバター)を所定量だけ排出する。
【0114】
第7移動装置507が当該他の部材としてチューブポンプを含む場合、当該チューブポンプが、第44材料保管領域244の第4調味料D4を吸い上げて、第1食品A1用の保持具材の下側バンズの上面などに供給する。
第7移動装置507が当該他の部材として刷毛を含む場合、第7移動装置507は、当該刷毛に、第44材料保管領域244の第4調味料D4を含ませ、第4調味料D4が付着した当該刷毛を第1食品A1用の保持具材の下側バンズの上面などに塗布させる。
【0115】
第7移動装置507は、第507検知装置507aを含む。
第507検知装置507aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第7移動装置507が把持する液体充填機若しくは刷毛の状態を検知する。
第507検知装置507aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第507検知装置507aからの情報に基づき、液体充填機の排出口が開かない状態であるなど、第7移動装置507が把持する液体充填機若しくは刷毛の状態が正常でないと判断した場合に、制御部13は、出力部14に液体充填機若しくは刷毛に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
第507検知装置507aは、保持具材の上に移動させる液体充填機などの位置調整にも用いられる。
【0116】
(第8移動装置508)
第8移動装置508は、第5材料保管部250から被加熱具材(パティなど)を取り出し、調理台71に移動させる。
第8移動装置508は、例えば、2つの爪を含むロボットハンドで構成される。
【0117】
具体的には、第8移動装置508は、調理台71に配置された第1食品A1用の保持具材の下側バンズ、第2食品A2用の保持具材の下側マフィン、若しくは第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)の上に、第5材料保管部250から取り出した被加熱具材を載置する。
第3食品A3用の保持具材に被加熱具材を載置する場合には、第8移動装置508は、当該被加熱具材(パティなど)を半分に折り曲げた状態若しくは半分に分割した状態で、載置する。
【0118】
第8移動装置508は、第508検知装置508aを含む。
第508検知装置508aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第8移動装置508が把持する被加熱具材の品質を検知する。
第508検知装置508aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第508検知装置508aからの情報に基づき、異形であるなど、第8移動装置508が把持する被加熱具材の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第8移動装置508に把持した被加熱具材を廃棄部75に移動させ、出力部14に被加熱具材に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
第508検知装置508aは、保持具材の上に置く被加熱具材の位置調整にも用いられる。
なお、第8移動装置508は、被加熱具材(パティ、フライドチキンなど)の下面を持ち上げるフォークを含むロボットアームで構成されてもよい。
【0119】
(第9移動装置509)
第9移動装置509は、調理台71から包装完了後の第1食品A1、第2食品A2、第3食品A3を提供部74に移動させる。
第9移動装置509は、例えば、2つの爪を含むロボットハンドで構成される。
調理台71と提供部74とが、同一平面上で連続して構成される場合には、第9移動装置509は、包装完了後の第1食品A1などを把持せずに、提供部74がある方向に押し込んで移動させてもよい。
第9移動装置509は、第509検知装置509a、貼付装置509bを含む。
【0120】
第509検知装置509aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第9移動装置509が移動させる包装完了後の食品の品質を検知する。
第509検知装置509aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第509検知装置509aからの情報に基づき、包装紙が破断しているなど、第9移動装置509が移動させる包装完了後の食品の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第9移動装置509に包装完了後の食品を廃棄部75に移動させ、出力部14に包装完了後の食品に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
【0121】
貼付装置509bは、包装部材に食品の種類に関する情報、特記事項(マスタード無しなど)が記載されたシールを貼り付ける。
【0122】
調理台71から提供部74への経路が、下り傾斜面で構成される場合には、第9移動装置509は、調理台71から包装完了後の第1食品A1などを当該下り傾斜面に移動させ、その後は重力で当該第1食品A1などが提供部74に到達する形態であってもよい。
【0123】
(保持部70)
保持部70は、調理台71、包装装置73、提供部74、廃棄部75を有する。
【0124】
(調理台71)
調理台71は、調理対象の食品に使用する具材を保持する。
第1食品A1を生成する場合、調理台71の上に、包装部材が載置され、当該包装部材の上に、保持部材の一方(下側バンズ)が載置され、当該保持部材の上に、調味料、非加熱具材、被加熱具材が載置され、これらの上に、保持部材の他方(上側バンズ)が載置される。
第2食品A2を生成する場合、調理台71の上に、包装部材が載置され、当該包装部材の上に、保持部材の一方(下側マフィン)が載置され、当該保持部材の上に、調味料、非加熱具材、被加熱具材が載置され、これらの上に、保持部材の他方(上側マフィン)が載置される。
第3食品A3を生成する場合、調理台71の上に、包装部材が載置され、当該包装部材の上に、保持部材(トルティーヤ)が載置され、当該保持部材の上に、調味料、非加熱具材、被加熱具材が載置される。
【0125】
(包装装置73)
包装装置73は、調理台71の近傍に配置され、具材配置後の食品を包装部材で覆う。
第1食品A1を包装紙で包む場合、包装装置73は、第1食品A1用の包装紙の四隅を折り曲げて、第1食品A1を包む。
第1食品A1を包装容器で包む場合、包装装置73は、第1食品A1用の包装容器の蓋箱を身箱に近づけて、第1食品A1を包む。
第2食品A2を包装紙で包む場合、包装装置73は、第2食品A2用の包装紙の四隅を折り曲げて、第2食品A2を包む。
第2食品A2を包装容器で包む場合、包装装置73は、第2食品A2用の包装容器の蓋箱を身箱に近づけて、第2食品A2を包む。
第3食品A3を包装紙で包む場合、包装装置73は、第3食品A3用の包装紙の四隅を折り曲げるなどして、第3食品A3を包む。
【0126】
(提供部74)
提供部74は、包装完了後の食品を載置する領域である。
【0127】
(廃棄部75)
廃棄部75は、顧客への提供に適さない具材などを貯める。
【0128】
(チーズバーガーを製造する手順)
食品製造装置1が、第1食品A1として、チーズバーガーを生成し、当該第1食品A1を包装紙で覆う手順について、説明する。
ただし、使用される具材、調味料、及び手順は一例であり、以下のものに限らない。
【0129】
チーズバーガーを製造する旨の注文指示情報が、入力部11を介して入力される、若しくは、通信部12が、当該注文指示情報を他の機器から受信すると、制御部13は、第1移動装置501を駆動し、第11材料保管領域211から第1食品A1用の包装紙を取り出し、調理台71に移動させる(包装部材移動工程)。
【0130】
制御部13は、第2移動装置502を駆動し、第21材料保管領域221から第1食品A1用の保持具材(バンズ)を取り出し、一方の挟持具材(下側バンズ)と他方の挟持具材(上側バンズ)に分割し、それぞれを第1調理領域31の投入口に移動させる(第1保持具材移動工程)。
【0131】
第1調理領域31は、投入された第1食品A1用の保持具材を温める(保持具材加熱工程)。
【0132】
制御部13は、第4移動装置504を駆動し、第1調理領域31の排出口から第1食品A1用の保持具材を取り出し、調理台71に移動させる(第2保持具材移動工程)。第1食品A1用の保持具材のうち、下側バンズは、調理台71の上に配置された第1食品A1用の包装紙の略中央に載置される。第1食品A1用の保持具材のうち、上側バンズは、調理台71若しくは当該包装紙の略中央以外の領域に載置される。
【0133】
制御部13は、第7移動装置507を駆動し、第42材料保管領域242から第2調味料D2(ケチャップ)を下側バンズの上に排出させ、第43材料保管領域243から第3調味料D3(マスタード)を下側バンズの上に排出させる(調味料供給工程)。
【0134】
制御部13は、第8移動装置508を駆動し、第51材料保管領域251から第1被加熱具材E1(パティ)を取り出し、調理台71の上方に移動させ、下側バンズの上に載置させる(被加熱具材移動工程)。
【0135】
制御部13は、第6移動装置506を駆動し、第33材料保管領域233から第3非加熱具材C3(チーズ)を取り出し、調理台71の上方に移動させ、第1被加熱具材E1の上に載置させる(非加熱具材移動工程)。
【0136】
制御部13は、第4移動装置504を駆動し、上側バンズを第3非加熱具材C3の上に載置させる(第3保持具材移動工程)。
これにより、第1食品A1(チーズバーガー)が完成する。
【0137】
制御部13は、包装装置73を駆動し、第1食品A1用の包装紙で第1食品A1を包ませる(包装工程)。
制御部13は、貼付装置509bを駆動し、第1食品A1用の包装紙に第1食品A1の種類(チーズバーガー)に関する情報、特記事項が記載されたシールを貼り付けさせる。
制御部13は、第9移動装置509を駆動し、調理台71における包装紙で包まれた第1食品A1を提供部74に移動させる(受け渡し工程)。
【0138】
(目玉焼きを含む、マフィンを使ったサンドイッチを製造する手順)
食品製造装置1が、第2食品A2として、目玉焼きを含む、マフィンを使ったサンドイッチを生成し、当該第2食品A2を包装容器で覆う手順について、説明する。
ただし、使用される具材、調味料、及び手順は一例であり、以下のものに限らない。
【0139】
目玉焼きを含む、マフィンを使ったサンドイッチを製造する旨の注文指示情報が、入力部11を介して入力される、若しくは、通信部12が、当該注文指示情報を他の機器から受信すると、制御部13は、第1移動装置501を駆動し、第12材料保管領域212から第2食品A2用の包装容器を取り出し、調理台71に移動させる(包装部材移動工程)。
【0140】
制御部13は、第3移動装置503を駆動し、第22材料保管領域222から第2食品A2用の保持具材(マフィン)を取り出し、一方の挟持具材(下側マフィン)と他方の挟持具材(上側マフィン)に分割し、それぞれを第2調理領域32の投入口に移動させる(第1保持具材移動工程)。
【0141】
第2調理領域32は、投入された第2食品A2用の保持具材を温める(保持具材加熱工程)。
【0142】
制御部13は、第4移動装置504を駆動し、第2調理領域32の排出口から第2食品A2用の保持具材を取り出し、調理台71に移動させる(第2保持具材移動工程)。第2食品A2用の保持具材のうち、下側マフィンは、調理台71の上に配置された第2食品A2用の包装容器の身箱の略中央に載置される。第2食品A2用の保持具材のうち、上側マフィンは、調理台71の上に配置された第2食品A2用の包装容器の蓋箱に載置される。
【0143】
制御部13は、第7移動装置507を駆動し、第44材料保管領域244から第4調味料D4(溶かしバター)を下側マフィンの上に排出させる(調味料供給工程)。
【0144】
制御部13は、第8移動装置508を駆動し、第53材料保管領域253から第3被加熱具材E3(目玉焼き)を取り出し、調理台71の上方に移動させ、下側マフィンの上に載置させる(被加熱具材移動工程)。
【0145】
制御部13は、第6移動装置506を駆動し、第34材料保管領域234から第4非加熱具材C4(ハム)を取り出し、調理台71の上方に移動させ、第3被加熱具材E3の上に載置させる(非加熱具材移動工程)。
【0146】
制御部13は、第4移動装置504を駆動し、上側マフィンを第4非加熱具材C4の上に載置させる(第3保持具材移動工程)。
これにより、第2食品A2(目玉焼きを含む、マフィンを使ったサンドイッチ)が完成する。
【0147】
制御部13は、包装装置73を駆動し、第2食品A2用の包装容器の蓋箱を身箱に近づけて、第2食品A2を包む(包装工程)。
制御部13は、貼付装置509bを駆動し、第2食品A2用の包装容器に第2食品A2の種類(目玉焼きを含む、マフィンを使ったサンドイッチ)に関する情報、特記事項が記載されたシールを貼り付けさせる。
制御部13は、第9移動装置509を駆動し、調理台71における包装容器で包まれた第2食品A2を提供部74に移動させる(受け渡し工程)。
【0148】
(フライドチキンを含む、ブリトーを製造する手順)
食品製造装置が、第3食品A3として、フライドチキンを含む、ブリトーを生成し、当該第3食品A3を包装紙で覆う手順について説明する。
ただし、使用される具材、調味料、及び手順は一例であり、以下のものに限らない。
【0149】
フライドチキンを含む、ブリトーを製造する旨の注文指示情報が、入力部11を介して入力される、若しくは、通信部12が、当該注文指示情報を他の機器から受信すると、制御部13は、第1移動装置501を駆動し、第13材料保管領域213から第3食品A3用の包装紙を取り出し、調理台71に移動させる(包装部材移動工程)。
【0150】
制御部13は、第5移動装置505を駆動し、第23材料保管領域223から第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)を取り出し、調理台71に移動させる(第4保持具材移動工程)。トルティーヤは、調理台71の上に配置された第3食品A3用の包装紙の上の所定位置に、載置される。
【0151】
制御部13は、第7移動装置507を駆動し、第41材料保管領域241から第1調味料D1(マヨネーズ)をトルティーヤの上に排出させる(調味料供給工程)。
【0152】
制御部13は、第8移動装置508を駆動し、第52材料保管領域252から第2被加熱具材E2(フライドチキン)を取り出し、半分に折り曲げた状態若しくは半分に分割した状態で、調理台71の上方に移動させ、トルティーヤの上に載置させる(被加熱具材移動工程)。
【0153】
制御部13は、第6移動装置506を駆動し、第31材料保管領域231から第1非加熱具材C1(レタス)を取り出し、第32材料保管領域232から第2非加熱具材C2(タマネギ)を取り出し、調理台71の上方に移動させ、トルティーヤの上に載置させる(非加熱具材移動工程)。
【0154】
制御部13は、第5移動装置505を駆動し、第3食品A3用の保持具材(トルティーヤ)を折り曲げたり丸めたりして、当該トルティーヤ上に載置した具材(フライドチキンなど)を当該トルティーヤで包ませる(包み工程)。
これにより、第3食品A3(フライドチキンを含むブリトー)が完成する。
【0155】
制御部13は、包装装置73を駆動し、第3食品A3用の包装紙で第3食品A3を包ませる(包装工程)。
制御部13は、貼付装置509bを駆動し、第3食品A3用の包装紙に第3食品A3の種類(フライドチキンを含むブリトー)に関する情報、特記事項が記載されたシールを貼り付けさせる。
制御部13は、第9移動装置509を駆動し、調理台71における包装紙で包まれた第3食品A3を提供部74に移動させる(受け渡し工程)。
【0156】
(保管領域から具材を取り出して調理台71に移動させることの効果)
保管領域から取り出して調理対象具材(保持具材、被保持具材)を調理台71に移動させて、調理(ハンバーガーなどの食品の生成)を行うので、コンベアで保持部材などを搬送させながら被保持具材を載せていく形態に比べて、小さい空間に食品製造装置1を構成することが可能になる。
例えば、ハンバーガーショップなどの厨房に、既存の材料保管部20と調理台71を使い、操作部10と移動部50を新たに加えることで、自動的にハンバーガーなどの食品を生成することが可能になる。
【0157】
(包装部材の上に保持具材を載置することの効果)
保持具材の上に被保持具材を配置した後に、包装部材で被保持具材と保持具材を覆うことが出来、食品の乾燥、劣化、異物混入を抑制出来る。
【0158】
(保持具材の上に被保持具材を載置することの効果)
被保持具材を上方から投下する形態に比べて、保持具材及び被保持具材を痛めにくく、且つ、被保持具材が保持具材からこぼれ落ちにくく出来る。
【0159】
(廃棄部75を設けることの効果)
検知装置(第502検知装置502aなど)で得られた情報に基づいて、移動装置(第2移動装置502など)が移動させる対象物(バンズなど)の品質を確認し、品質不良である場合に廃棄部75に廃棄させ、誤って顧客に提供することを防止出来る。
【0160】
(具材の応用例)
第1実施形態で挙げた第1非加熱具材C1などの具体的な名称(レタスなど)は、一例であって、これらに限るものではない。
【0161】
(第2実施形態、被加熱具材の補充の応用例)
第1実施形態では、被加熱具材の第5材料保管部250への補充は、使用者による手作業によって行われる例を説明した。
しかしながら、被加熱具材の第5材料保管部250への補充は、移動部50などによって自動的に行われてもよい(
図3、
図4参照)。
【0162】
第2実施形態の材料保管部20は、第1材料保管部210~第5材料保管部250に加えて、第6材料保管部260を有する。
第2実施形態の調理部30は、第1調理領域31と第2調理領域32に加えて、第3調理領域33、第4調理領域34、第5調理領域35、第6調理領域36を有する。
第2実施形態の移動部50は、第1移動装置501~第9移動装置509に加えて、第10移動装置510、第11移動装置511を有する。
以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0163】
(第6材料保管部260)
第6材料保管部260は、食品の具材(被保持具材)のうち、パティ、目玉焼きなどであって、加熱前のもの(未加熱具材)を保管する。
第6材料保管部260は、第61材料保管領域261、第62材料保管領域262、第63材料保管領域263を有する。
【0164】
(第61材料保管領域261)
第61材料保管領域261は、未加熱具材の1つ(第1未加熱具材F1、未加熱パティ)を保管する。
第1未加熱具材F1は、第1被加熱具材E1(パティ)を生成する際に用いられる。
第61材料保管領域261は、第61検知装置261a、第61空調装置261bを含む。
【0165】
第61検知装置261aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第1未加熱具材F1の量を検知する。
第61検知装置261aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第61検知装置261aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第1未加熱具材F1の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第1被加熱具材E1を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第1未加熱具材F1の消費量を算出し、出力部14に第1未加熱具材F1の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0166】
第61空調装置261bは、第61材料保管領域261の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0167】
(第62材料保管領域262)
第62材料保管領域262は、未加熱具材の1つ(第2未加熱具材F2、未加熱チキン)を保管する。
第2未加熱具材F2は、第2被加熱具材E2(フライドチキン)を生成する際に用いられる。
第62材料保管領域262は、第62検知装置262a、第62空調装置262bを含む。
【0168】
第62検知装置262aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第2未加熱具材F2の量を検知する。
第62検知装置262aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第62検知装置262aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第2未加熱具材F2の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第2被加熱具材E2を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第2未加熱具材F2の消費量を算出し、出力部14に第2未加熱具材F2の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0169】
第62空調装置262bは、第62材料保管領域262の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0170】
(第63材料保管領域263)
第63材料保管領域263は、未加熱具材の1つ(第3未加熱具材F3、生卵)を保管する。
第3未加熱具材F3は、第3被加熱具材E3(目玉焼き)及び第4被加熱具材E4(スクランブルエッグ)を生成する際に用いられる。
第63材料保管領域263は、第63検知装置263a、第63空調装置263bを含む。
【0171】
第63検知装置263aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、保管された第3未加熱具材F3の量を検知する。
第63検知装置263aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第63検知装置263aからの情報に基づき、制御部13は、出力部14に第3未加熱具材F3の補充を促す警告表示を行わせる。
ただし、制御部13は、第1食品A1~第3食品A3のうち、第3被加熱具材E3若しくは第4被加熱具材E4を含むものを、食品製造装置1で生成する量に基づいて、第3未加熱具材F3の消費量を算出し、出力部14に第3未加熱具材F3の補充を促す警告表示を行わせてもよい。
【0172】
第63空調装置263bは、第63材料保管領域263の内部の空間の温度及び湿度を所定の状態に維持する。
【0173】
(第3調理領域33~第6調理領域36)
第3調理領域33は、鉄板などで構成され、第1未加熱具材F1を加熱する。
第4調理領域34は、フライヤーなどで構成され、第2未加熱具材F2を加熱する。
第5調理領域35は、鉄板などで構成され、第3被加熱具材E3を生成するために、第3未加熱具材F3を加熱する。
第6調理領域36は、鉄板などで構成され、第4被加熱具材E4を生成するために、第3未加熱具材F3を加熱する。
【0174】
(第10移動装置510)
第10移動装置510は、第6材料保管部260から未加熱具材(未加熱パティなど)を取り出し、第3調理領域33などに移動させる。
第10移動装置510は、例えば、2つの爪を含むロボットハンドで構成される。
【0175】
具体的には、第10移動装置510は、第61材料保管領域261から第1未加熱具材F1(未加熱パティ)を取り出し、第3調理領域33に移動させ、第62材料保管領域262から第2未加熱具材F2(未加熱チキン)を取り出し、第4調理領域34に移動させ、第63材料保管領域263から第3未加熱具材F3(生卵)を取り出し、第5調理領域35若しくは第6調理領域36に移動させる。
第5調理領域35で第3被加熱具材E3を生成する場合には、第10移動装置510は、第3未加熱具材F3の中身を取り出し、白身と黄身とをかき混ぜない状態で、第5調理領域35に載置する。
第6調理領域36で第4被加熱具材E4を生成する場合には、第10移動装置510は、第3未加熱具材F3の中身を取り出し、白身と黄身とをかき混ぜた状態で、第6調理領域36に載置する。
【0176】
第10移動装置510は、第510検知装置510aを含む。
第510検知装置510aは、カメラ、重量センサーなどで構成され、第10移動装置510が把持する未加熱具材の品質を検知する。
第510検知装置510aで得られた情報は、制御部13に送信される。
第510検知装置510aからの情報に基づき、傷みがあるなど、第10移動装置510が把持する未加熱具材の品質が基準値以下のものであると判断した場合に、制御部13は、第10移動装置510に把持した未加熱具材を廃棄部75に移動させ、出力部14に未加熱具材に品質不良が発生した旨を示す警告表示を行わせる。
【0177】
(第11移動装置511)
第11移動装置511は、第3調理領域33~第6調理領域36から被加熱具材(パティなど)を取り出し、第5材料保管部250に移動させる。
第11移動装置511は、例えば、2つの爪を含むロボットハンドで構成される。
【0178】
具体的には、第11移動装置511は、第3調理領域33で生成された第1被加熱具材E1を取り出し、第51材料保管領域251に移動させ、第4調理領域34で生成された第2被加熱具材E2を取り出し、第52材料保管領域252に移動させ、第5調理領域35で生成された第3被加熱具材E3を取り出し、第53材料保管領域253に移動させ、第6調理領域36で生成された第4被加熱具材E4を取り出し、第54材料保管領域254に移動させる。
【0179】
制御部13は、第51材料保管領域251~第54材料保管領域254に保管された被加熱具材の補充状況に基づいて、第10移動装置510及び第11移動装置511を動作させる。
【0180】
(第3実施形態、ピザ)
第1実施形態、及び第2実施形態では、包装部材によって覆われる食品(第1食品A1など)を生成する例を説明した。
しかしながら、食品製造装置1が生成する食品は、第1食品A1~第3食品A3に限るものではない。
例えば、食品製造装置1は、加熱前のピザを生成してもよい(
図5参照)。
食品製造装置1は、保持具材(ピザ生地)を調理台71に載置し、当該保持具材の上に、チーズなどの非加熱具材などを載置する。
食品製造装置1の第9移動装置509は、包装部材で包装しない状態で、非加熱具材などが載った保持具材を提供部74に移動させる。提供部74にはオーブンなどの加熱器具74aが設けられ、当該保持具材を加熱してピザが生成される
この場合、包装部材による包装工程は省略される。
【0181】
保持具材(ピザ生地)の等分に区分けし、当該区分けした領域のそれぞれに異なる種類の具材を供給して、1つの食品(ピザ)を形成する場合には、1の区分け領域に、他の区分け領域の供給すべき具材が誤って進入しないように、当該区分けした領域の上方に壁状部材を設けるのが望ましい。
【0182】
(第4実施形態、浄化)
食品製造装置1には、移動装置における具材に触れる領域の洗浄と滅菌の少なくとも一方を行う浄化装置91を有する浄化部90を備えてもよい(
図6、
図7参照)。
この場合、保持部70に調理台71を含む領域を撮像する画像取得部76が設けられるのが望ましい。画像取得部76は、調理台71を含む領域を撮像する。
画像取得部76で得られた情報は、制御部13に送信される。
制御部13は、画像取得部76で得られた画像情報に基づいて、移動装置(第8移動装置508など)が、自身が保持する具材とは別の具材に触れたか否かを判断し、触れたと判断した場合には、浄化装置91を動作させて、当該移動装置の洗浄と滅菌の少なくとも一方を行わせる。
浄化装置91を動作させるか否かの判断は、移動装置の動作回数(具材を搬送した回数)などに基づいて行われてもよい。
【0183】
(浄化部90を設けることの効果)
保持具材などに触れる領域を浄化することにより、当該触れた具材が次に製造する食品に混入することを抑制することが出来る。
【0184】
(浄化装置91の動作制御を行うことの効果)
適切なタイミングで、浄化装置91の動作を実行させることが可能になる。
【0185】
(包装部材の応用例)
第1実施形態~第4実施形態では、包装部材が包装紙若しくは包装容器である例を説明した。
しかしながら、包装部材が袋状の包装紙であってもよい。
包装部材を介さずに、バンズなどが調理台71の上に載置され、食品が完成した状態、すなわち、被保持具材を保持した保持具材が、移動装置(第9移動装置509など)によって、当該袋状の包装紙に挿入される。
【0186】
この場合、当該移動装置は、保持具材が被保持具材を上下に挟み込んだ状態で、当該袋状の包装紙に挿入するのが望ましい。
【0187】
(挟み込んだ状態で袋状の包装部材に挿入することの効果)
食品を崩さずに、また、具材をこぼさずに、所定の形を保った状態で、食品を包装部材に移動させることが出来る。
【0188】
(保持具材の応用例)
第1実施形態~第4実施形態では、第1食品用の保持具材が、被保持具材を挟む2つの具材(下側バンズ、上側バンズ)で構成され、第2食品用の保持具材が、被保持具材を挟む2つの具材(下側マフィン、上側マフィン)で構成される例を説明した。
しかしながら、第1食品用の保持具材と第2食品用の保持具材は、当該被保持具材とともに当該2つの具材に挟まれる中間具材を更に有してもよい。
【0189】
(移動装置の応用例)
第2実施形態では、移動部50が11の移動装置を有する例を説明したが、移動装置の数はこれに限るものではない。
例えば、1つの移動装置が、当該11の移動装置のうちの2以上の移動装置の動作を行う形態であってもよいし、更に細分化して、12以上の移動装置で移動部50が構成されてもよい。
また、各移動装置が複数の移動装置で構成されてもよい。
例えば、第8移動装置508が、複数の移動装置で構成されてもよい。
この場合、当該複数の移動装置が並行して動作してもよいし、一部の移動装置が稼働し、残りの移動装置が浄化装置91で洗浄若しくは滅菌されてもよい。
【0190】
(調理台71の応用例)
第1実施形態~第4実施形態では、調理台71が1つだけ設けられる例を説明した。
しかしながら、調理台71が複数設けられ、並行して複数の食品が生成される形態であってもよい。
第1実施形態~第4実施形態では、調理台71が一箇所に固定される例を説明した。
しかしながら、調理台71が移動可能であってもよい。
【0191】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0192】
1 食品製造装置
10 操作部
11 入力部
12 通信部
13 制御部
14 出力部
20 材料保管部
210 第1材料保管部
211 第11材料保管領域
211a 第11検知装置
212 第12材料保管領域
212a 第12検知装置
213 第13材料保管領域
213a 第13検知装置
220 第2材料保管部
221 第21材料保管領域
221a 第21検知装置
222 第22材料保管領域
222a 第22検知装置
223 第23材料保管領域
223a 第23検知装置
230 第3材料保管部
231 第31材料保管領域
231a 第31検知装置
231b 第31空調装置
232 第32材料保管領域
232a 第32検知装置
232b 第32空調装置
233 第33材料保管領域
233a 第33検知装置
233b 第33空調装置
234 第34材料保管領域
234a 第34検知装置
234b 第34空調装置
240 第4材料保管部
241 第41材料保管領域
241a 第41検知装置
241b 第41液体充填機
242 第42材料保管領域
242a 第42検知装置
242b 第42液体充填機
243 第43材料保管領域
243a 第43検知装置
243b 第43液体充填機
244 第44材料保管領域
244a 第44検知装置
244b 第44液体充填機
250 第5材料保管部
251 第51材料保管領域
251a 第51検知装置
251b 第51空調装置
252 第52材料保管領域
252a 第52検知装置
252b 第52空調装置
253 第53材料保管領域
253a 第53検知装置
253b 第53空調装置
254 第54材料保管領域
254a 第54検知装置
254b 第54空調装置
260 第6材料保管部
261 第61材料保管領域
261a 第61検知装置
261b 第61空調装置
262 第62材料保管領域
262a 第62検知装置
262b 第62空調装置
263 第63材料保管領域
263a 第63検知装置
263b 第63空調装置
30 調理部
31 第1調理領域
32 第2調理領域
33 第3調理領域
34 第4調理領域
35 第5調理領域
36 第6調理領域
50 移動部
501 第1移動装置
501a 第501検知装置
502 第2移動装置
502a 第502検知装置
503 第3移動装置
503a 第503検知装置
504 第4移動装置
504a 第504検知装置
505 第5移動装置
505a 第505検知装置
506 第6移動装置
506a 第506検知装置
507 第7移動装置
507a 第507検知装置
508 第8移動装置
508a 第508検知装置
509 第9移動装置
509a 第509検知装置
509b 貼付装置
510 第10移動装置
510a 第510検知装置
511 第11移動装置
70 保持部
71 調理台
73 包装装置
74 提供部
74a 加熱器具
75 廃棄部
76 画像取得部
90 浄化部
91 洗浄装置
A1 第1食品(ハンバーガー)
A2 第2食品(マフィンを使ったサンドイッチ)
A3 第3食品(ブリトー)
C1 第1非加熱具材(レタス)
C2 第2非加熱具材(タマネギ)
C3 第3非加熱具材(チーズ)
C4 第4非加熱具材(ハム)
D1 第1調味料(マヨネーズ)
D2 第2調味料(ケチャップ)
D3 第3調味料(マスタード)
D4 第4調味料(溶かしバター)
E1 第1被加熱具材(パティ)
E2 第2被加熱具材(フライドチキン)
E3 第3被加熱具材(目玉焼き)
E4 第4被加熱具材(スクランブルエッグ)
F1 第1未加熱具材(未加熱パティ)
F2 第2未加熱具材(未加熱チキン)
F3 第3未加熱具材(生卵)