(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170799
(43)【公開日】2024-12-11
(54)【発明の名称】日程調整装置、日程調整システム、日程調整方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20241204BHJP
【FI】
G06Q10/109
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087527
(22)【出願日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】藤森 偉恭
(72)【発明者】
【氏名】加瀬 聡子
(72)【発明者】
【氏名】今井 規晶
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA13
5L049AA13
(57)【要約】
【課題】 主催者の期待する質を確保してイベントの開催日時を調整する日程調整装置等を提供する。
【解決手段】 日程調整装置は、抽出部、算出部、決定部、および出力部を備える。抽出部は、イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として抽出する。算出部は、開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する。決定部は、評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす開催可能日時を、開催候補日時に決定する。出力部は、決定した開催候補日時を出力する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、前記必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出する抽出手段と、
前記開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する算出手段と、
前記評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす前記開催可能日時を、開催候補日時に決定する決定手段と、
前記決定した開催候補日時を出力する出力手段と
を備える、日程調整装置。
【請求項2】
前記所定の条件は、前記開催可能日時をさらに絞り込む条件を含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の日程調整装置。
【請求項3】
前記必須参加者および前記任意参加者の入力情報と、前記必須参加者および前記任意参加者の分類の入力情報と、前記任意参加者の評価点の入力情報と、前記必須参加者および前記任意参加者の参加可否の入力情報とのうち少なくともいずれかを受け付けて設定を行う設定手段
をさらに備える、請求項1に記載の日程調整装置。
【請求項4】
前記必須参加者および前記任意参加者の入力情報と、前記必須参加者および前記任意参加者の分類の入力情報と、前記任意参加者の評価点の入力情報とを主催者端末から受け付け、前記必須参加者および前記任意参加者の参加可否の入力情報を前記主催者端末または参加者端末から受け付ける
ことを特徴とする、請求項3に記載の日程調整装置。
【請求項5】
イベントの実施記録に基づいて、前記必須参加者および前記任意参加者の評価点を算出する評価点算出手段
をさらに備える、請求項1に記載の日程調整装置。
【請求項6】
前記イベントの実施記録は、イベントにおける前記必須参加者および前記任意参加者の役割と、イベントにおける前記必須参加者および前記任意参加者の発言内容と、イベントにおける前記必須参加者および前記任意参加者の発言回数とのうち少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする、請求項5に記載の日程調整装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の日程調整装置と、
前記日程調整装置から出力された開催候補日時を受け取る主催者端末と
を備える、日程調整システム。
【請求項8】
日程調整装置が、
イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、前記必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出し、
前記開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出し、
前記評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす前記開催可能日時を、開催候補日時に決定し、
前記決定した開催候補日時を出力する
ことを特徴とする、日程調整方法。
【請求項9】
コンピュータに、
イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、前記必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出する処理と、
前記開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する処理と、
前記評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす前記開催可能日時を、開催候補日時に決定する処理と、
前記決定した開催候補日時を出力する処理と
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、会議等のイベントの開催日時を調整する日程調整装置、日程調整システム、日程調整方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
イベントの開催日時を調整するための技術が、特許文献1および特許文献2に開示されている。
【0003】
特許文献1に記載のスケジューラサーバは、会合参加を決定した会員数が定足数以上であるかを判断する。スケジューラサーバは、定足数要件を満たす会合日のうち、最も多い会員により選択された日を、会合日として決定する。
【0004】
特許文献2に記載の会議日程調整装置は、複数のユーザのうち、議題に関連するメールの送信者をメンバ候補として選出する。会議日程調整装置は、会議候補日時について、議題への関連度の高いメンバ候補が、ユーザにより設定された人数以上抽出されているか否かを判別する。会議日程調整装置は、所定の人数以上抽出されている場合に、その開催候補日時を確定させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2020/138903号
【特許文献2】特開2017-182237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
イベント参加候補者には、出席することによりイベントの質の向上が見込める人物が存在する。イベントの質の向上が見込める人物とは、具体的には、発言力のある人物、意見の取り纏めを行う能力のある人物等を指す。特許文献1または特許文献2に開示された技術は、この点について考慮されていない。そのため、特許文献1または特許文献2に開示された技術でイベントの開催日時を調整する場合、イベントの質が主催者の期待する水準に達しない可能性がある。
【0007】
本開示の目的は、主催者の期待する質を確保してイベントの開催日時を調整する日程調整装置、日程調整システム、日程調整方法、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様の日程調整装置は、イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出する抽出手段と、開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する算出手段と、評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす開催可能日時を、開催候補日時に決定する決定手段と、決定した開催候補日時を出力する出力手段とを備える。
【0009】
本開示の一態様の日程調整方法は、日程調整装置が、イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出し、開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出し、評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす開催可能日時を、開催候補日時に決定し、決定した開催候補日時を出力することを特徴とする。
【0010】
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータに、イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出する処理と、開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する処理と、評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす開催可能日時を、開催候補日時に決定する処理と、決定した開催候補日時を出力する処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、主催者の期待する質を確保してイベントの開催日時を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示に係る第1の日程調整システムについて説明するための図である。
【
図2】本開示に係る第1の日程調整システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】参加可否情報について説明するための図である。
【
図4】本開示に係る第1の日程調整装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】評価合計点について説明するための図である。
【
図6】本開示に係る第1の日程調整装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図7】本開示に係る第2の日程調整システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】開催希望日時入力画面の一例を示す図である。
【
図12】本開示に係る第2の日程調整システムの動作の一例を示す図である。
【
図13】各実施形態に係る制御や処理を実行するハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様の箇所には同一符号を付す。以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
【0014】
以下の実施形態において、「参加者」という用語を用いる。参加者とは、イベントの参加候補者を指す。参加者は、「必須参加者」および「任意参加者」に分類される。必須参加者は、イベントへの参加が必須である者を指す。任意参加者は、イベントへの参加が必須ではない者を指す。参加者、および参加者の分類は、イベントの主催者によって予め定められる。必須参加者および任意参加者は、1人であっても複数人であってもよい。
【0015】
また、以下の実施形態において、イベントは、複数人の日程調整を行うことにより開催日時を決定する行事を指す。具体的には、イベントは、集会、会議、有識者会議、会合、新年会等の団体行事等を指す。
【0016】
[第1実施形態]
【0017】
(日程調整システム1の構成)
本開示における日程調整システム1は、イベントの開催日時を調整するためのものである。具体的には、日程調整システム1は、イベントの開催希望日時のうち、所定の条件を満たす日時を開催候補日時として決定する。開催希望日時は、イベントの主催者がイベントの開催を希望する日時である。開催希望日時は、主催者によって予め定められる。まず、
図1および
図2を用いて、本開示の日程調整システム1について説明する。
図1は、本開示に係る日程調整システム1について説明するための図である。
図2は、本開示に係る日程調整システム1の構成の一例を示すブロック図である。
【0018】
日程調整システム1は、日程調整装置10、参加者端末30、主催者端末40、および記憶装置50を含む。日程調整装置10、参加者端末30、主催者端末40、および記憶装置50は、それぞれがネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
図1および
図2において、参加者端末30、主催者端末40、および記憶装置50はそれぞれ単数であるとして示したが、これは一例である。参加者端末30、主催者端末40、および記憶装置50は、単数であっても複数であってもよい。
【0019】
日程調整装置10は、会議の日程調整を行う装置である。日程調整装置10は、例えばサーバ装置によって実現される。日程調整装置10は、例えば、ネットワークNWを介してユーザにサービスを提供するクラウドコンピューティングが採用されたサーバ装置によって実現される。
【0020】
参加者端末30は、イベントの参加者が所持する端末装置である。参加者端末30は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、またはスマートフォンによって実現される。参加者端末30には、例えば、専用アプリケーションまたは汎用ウェブブラウザが予めインストールされる。参加者端末30の所有者である参加者は、ネットワークNWを介して日程調整装置10へアクセスし、日程調整に関する機能を利用する。
【0021】
参加者端末30は、日程調整装置10が出力した開催候補日時を受信する。参加者端末30は、受信した開催候補日時を、例えばディスプレイ等の表示部(図示せず)に表示する。
【0022】
参加者端末30は、キーボード等の入力部(図示せず)を備える。参加者は、入力部を介して、イベントの開催希望日時についての参加可否を入力する。参加可否とは、開催希望日時に「参加可能」であるか、「参加不可」であるかを示す情報である。参加可否は、この他にも「参加可否未定」であることを示す情報を含んでもよい。参加可否は、例えば
図3に示すように、○、△、または×で入力されてもよい。○は参加可能であること、△は参加可否が未定であること、×は参加不可であることを示す。参加可否は、例えば
図3に示すように、参加者の氏名および参加者の分類と紐づけて、記憶装置50に参加可否情報として記憶される。
【0023】
主催者端末40は、イベントの主催者が所持する端末装置である。主催者端末40は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、またはスマートフォンによって実現される。
【0024】
主催者端末40は、日程調整装置10が出力した開催候補日時を受信する。主催者端末40は、受信した開催候補日時を、例えばディスプレイ等の表示部(図示せず)に表示する。主催者端末40は、受信した開催候補日時を用いて、イベントの開催通知のメールメッセージを作成してもよい。
【0025】
主催者端末40は、キーボード等の入力部(図示せず)を備える。主催者は、入力部を介して、参加者の氏名、参加者の分類、開催希望日時、任意参加者の評価点、および基準評価合計点を入力する。
【0026】
任意参加者の評価点は、任意参加者の発言力、またはイベントの取り纏めを行う能力を定量化した値である。本実施形態において、任意参加者の評価点は主催者端末40を介して指定されるものとしたが、主催者端末40により算出されてもよい。任意参加者の評価点を算出する手法は、第2実施形態で後述する。主催者端末40は、任意参加者の評価点を、記憶装置50または日程調整装置10の算出部12へ送信する。
【0027】
基準評価合計点は、日程調整装置10の決定部13によって参照される。決定部13は、評価合計点の値が基準評価合計点以上の値である開催可能日時を開催候補日時として決定する。主催者端末40は、基準評価合計点を、記憶装置50または日程調整装置10の決定部13へ送信する。
【0028】
記憶装置50は、日程調整装置10による評価合計点の算出、およびイベントの開催候補日時の決定の処理に用いられる情報を記憶する。記憶装置50は、任意参加者の評価点、参加者がイベントに参加可能な日時、およびイベントごとに定められた基準評価合計点のうち少なくとも1つを記憶する。
【0029】
(日程調整装置10の構成)
次に、日程調整装置10の構成について説明する。
図2および
図4に示すように、日程調整装置10は、抽出部11、算出部12、決定部13、および出力部14を備える。
【0030】
抽出部11は、イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出する抽出手段の一例である。抽出部11は、記憶装置50を参照して、開催希望日時についての必須参加者の参加可否情報を取得する。抽出部11は、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として抽出する。
【0031】
算出部12は、開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する算出手段の一例である。算出部12は、主催者端末40から送信された任意参加者の評価点を受信する。あるいは、算出部12は、記憶装置50に記憶された任意参加者の評価点を参照する。算出部12は、さらに、記憶装置50を参照して、開催希望日時についての任意参加者の参加可否情報を取得する。
【0032】
算出部12は、取得した任意参加者の評価点および任意参加者の参加可否情報を用いて、評価合計点を算出する。評価合計点は、開催可能日時に参加可能な任意参加者の評価点の合計を指す。例えば、算出部12は、開催可能日時ごとに、当該開催可能日時に「参加可能」である参加者の評価点を合計することで、評価合計点を算出する。参加可否情報が参加可能または参加不可以外の状態(例えば、参加可否未定の状態)を含む場合、算出部12は、参加可否の状態に応じて評価点に重み付けをしてもよい。例えば、算出部12が、
図5に示すような評価点と参加可否情報とを得たとする。算出部12は、例えば、参加可能(○)に対する重みを1に、参加未定(△)に対する重みを0.5に、参加不可(×)に対する重みを0にする。算出部12は、重み付けをした評価点を合計することにより、評価合計点を算出する。
【0033】
決定部13は、所定の条件を満たす開催可能日時を、開催候補日時に決定する決定手段の一例である。
【0034】
所定の条件は、例えば、評価合計点の値の大きさに基づく条件である。決定部13は、例えば、評価合計点の値が基準評価合計点以上であれば、開催候補日時に決定する。例えば、
図5の例において、基準評価合計点が12であるとする。この場合、決定部13は、「4/2 9:00-12:00」を開催候補日時として決定する。あるいは、決定部13は、評価合計点の値が最も大きくなる開催可能日時を、開催候補日時に決定してもよい。
【0035】
所定の条件は、さらに、日時に関する条件を含んでもよい。決定部13は、評価合計点の大きさの条件を満たし、かつ、日時に関する条件を満たす開催可能日時を、開催候補日時に決定する。日時に関する条件とは、例えば、日時の早さや、前回のイベント開催日と今回のイベント開催日との間隔、今回のイベント開催日と次回のイベント開催日との間隔を含む。日時に関する条件は、予め主催者によって決められているとする。以降の説明において、日時に関する条件は、開催可能日時をさらに絞り込む条件とも記す。
【0036】
決定部13は、例えば、評価合計点の値が基準評価合計点以上の開催可能日時のうちで最も早い開催可能日時を、開催候補日時に決定する。例えば、
図5の例において、基準評価合計点が11であるとする。この場合、基準評価合計点以上となる開催可能日時は、「4/1/9:00-12:00」および「4/2/9:00-12:00」の2つである。この2つの開催可能日時うち、日時が早いのは「4/1/9:00-12:00」である。決定部13は、「4/1/9:00-12:00」を開催候補日時として決定する。
【0037】
決定部13は、所定の条件の別の例としては、評価合計点の値が基準評価合計点以上の開催可能日時のうちで、前回のイベント開催日(3/23)から10日以上経過した開催可能日時を、開催候補日時に決定する。例えば、
図5の例において、基準評価合計点が11であるとする。この場合、基準評価合計点以上となる開催可能日時は、「4/1/9:00-12:00」および「4/2/9:00-12:00」の2つである。前回のイベント開催日(3/23)から10日以上経過している開催可能日時は「4/2/9:00-12:00」である。決定部13は、「4/2/9:00-12:00」を開催候補日時として決定する。
【0038】
出力部14は、決定した開催候補日時を出力する出力手段の一例である。出力部14は、決定した開催候補日時を、参加者端末30および主催者端末40の少なくとも主催者端末へ出力する。
【0039】
(日程調整装置10の動作)
次に、本実施形態における日程調整装置10の動作の一例について、
図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係る日程調整装置10の動作の一例を示すフローチャートである。本実施形態における日程調整装置10は、例えば、全ての参加者について参加可否情報を得ることにより処理を開始する。
【0040】
まず、抽出部11は、必須参加者が参加可能な日時を、開催希望日時から開催可能日時として抽出する(ステップS11)。
【0041】
次に、算出部12は、評価合計点を算出する。開催可能日時が複数ある場合には、算出部12は、開催可能日時ごとに評価合計点を算出する(ステップS12)。具体的には、算出部12は、取得した任意参加者の評価点および任意参加者の参加可否情報を用いて、評価合計点を算出する。
【0042】
次に、決定部13は、評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす開催可能日時を、開催候補日時に決定する(ステップS13)。評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす開催可能日時が複数ある場合には、所定の条件は、開催可能日時を絞り込む条件をさらに含んでもよい。開催可能日時を絞り込む条件とは、具体的には、日時の早さや、前回のイベント開催日と今回のイベント開催日との間隔、今回のイベント開催日と次回のイベント開催日との間隔を含む。
【0043】
次に、出力部14は、決定した開催候補日時を参加者端末30および主催者端末40の少なくとも一方へ出力する(ステップS14)。日程調整装置10は、ステップS14の処理を終えると、処理を終了する。
【0044】
(効果)
本実施形態の日程調整装置は、上述のように構成されている。次に、本実施形態の日程調整装置による効果を説明する。
【0045】
本実施形態の日程調整装置は、抽出部、算出部、決定部、および出力部を備える。抽出部は、イベントの必須参加者および任意参加者のうち、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出する。算出部は、開催可能日時に参加可能な複数の任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する。決定部は、評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす開催可能日時を、開催候補日時に決定する。出力部は、決定した開催候補日時を出力する。本実施形態の日程調整装置は、必須参加者が参加可能な開催可能日時のうち、評価合計点の値を用いた所定の条件を満たすものを開催候補日時に決定する。そのため、本実施形態の日程調整装置によれば、主催者の期待する質を確保してイベントの開催日時を調整することができる。
【0046】
所定の条件は、開催可能日時をさらに絞り込む条件を含んでもよい。開催可能日時をさらに絞り込む条件は、主催者によって予め決められている。本実施形態の日程調整装置は、これにより、開催可能日時が複数ある場合であっても、主催者の希望を満たすように開催候補日時を選定することができる。
【0047】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る日程調整システム2および日程調整装置20について、図面を参照しながら説明する。
【0048】
(日程調整装置20の構成)
図7は、本開示に係る日程調整システム2の構成の一例を示すブロック図である。日程調整システム2は、日程調整システム1と同様に、日程調整装置20、参加者端末30、主催者端末40、および記憶装置50を備える。
【0049】
日程調整装置20は、抽出部21、算出部22、決定部23、出力部24、取得部25、設定部26、記憶部27、評価点算出部28、および開催通知生成部29を備える。抽出部21~決定部23は、日程調整装置10の抽出部11~決定部13と同一であるため、説明を省略する。
【0050】
取得部25は、参加者端末30または主催者端末40から送信された情報を取得する。
【0051】
取得部25は、主催者端末40から、参加者、参加者の分類、任意参加者の評価点、および開催希望日時の少なくともいずれかの入力情報を受信する取得手段の一例である。
【0052】
図8は、主催者端末40から、参加者、参加者の分類、および任意参加者の評価点についての入力を受け付けるための参加者選択画面の一例である。主催者端末40には、
図8のような参加者選択画面が表示される。参加者選択画面は、専用アプリケーション画面または日程調整装置20によるウェブページ等、如何なる形式で提供されてもよい。
【0053】
参加者選択画面は、例えば
図8に示すように、参加候補者の氏名および所属(D1)、参加者の評価点(D2)、および参加者の分類(D3)の一覧を含む。これら参加候補者の情報の一覧は、後述する記憶部27に予め記憶されている。
【0054】
主催者は、参加者選択画面を介して、イベントに参加する参加者の選定、および参加者の分類の選択を行う。主催者は、参加者選択画面に表示された参加候補者の一覧の中から、イベントに参加してほしい参加者を選定する。主催者は、参加してほしい参加者について、ボタンB3またはボタンB4を押下する。ボタンB3が押下された参加者は、必須参加者に分類され、ボタンB4が押下された参加者は、任意参加者に分類される。
【0055】
主催者は、参加者選択画面を介して、参加者の評価点を入力する。主催者は、評価点D2の欄に、各参加者の評価点を入力する。参加者の評価点は、記憶部27に予め記憶された評価点が記憶部27から読み込まれて入力されてもよい。ボタンB5を押下することにより、記憶された評価点を主催者により変更できるようにしてもよい。
【0056】
主催者は、参加者選択画面を介して参加者、参加者の分類、および任意参加者の評価点を入力すると、ボタンB6を押下する。これにより、主催者端末40を介して入力された上述の情報は、日程調整装置20へ送信される。取得部25は、主催者端末40から受信した、参加者、参加者の分類、および任意参加者の評価点についての入力情報を取得する。
【0057】
図9は、主催者端末40から、開催希望日時についての入力を受け付けるための開催希望日時入力画面の一例である。主催者端末40には、
図9のような開催希望日時入力画面が表示される。開催希望日時入力画面は、専用アプリケーション画面または日程調整装置20によるウェブページ等、如何なる形式で提供されてもよい。
【0058】
主催者は、開催希望日時入力画面を介して、開催希望日時(D4)の入力を行う。主催者は、開催希望日時を入力すると、ボタンB7を押下する。これにより、主催者端末40を介して入力された開催希望日時の情報は、日程調整装置20へ送信される。
【0059】
取得部25は、参加者端末30から、開催希望日時の参加可否についての入力情報を受信する。
【0060】
図10は、参加者端末から、開催希望日時の参加可否についての入力を受け付けるための参加可否入力画面の一例である。参加者端末30には、
図10のような開催希望日時入力画面が表示される。開催希望日時入力画面は、専用アプリケーション画面または日程調整装置20によるウェブページ等、如何なる形式で提供されてもよい。
【0061】
参加可否入力画面は、例えば
図10に示すように、開催希望日時(D4)の一覧と、それぞれの開催希望日時についての参加可否(D5)の一覧とを含む。参加者は、ボタンB8、ボタンB9、またはボタンB10を押下し、参加可否を入力する。参加者は、全ての開催希望日時について参加可否の入力を終えると、ボタンB11を押下する。これにより、参加者端末30を介して入力された参加可否は、日程調整装置20へ送信される。この際、参加者端末30は、参加者端末30の使用者、すなわち参加可否を入力した参加者の識別情報を、参加可否情報に紐づけて送信する。取得部25は、参加者端末30から受信した参加可否情報を取得する。
【0062】
取得部25は、主催者端末40から、開催希望日時の参加可否についての入力情報を受信してもよい。例えば、主催者端末40は、参加者端末30に対して開催希望日時の参加可否を確認するためのメールメッセージを送信する。主催者端末40は、当該メッセージに対して参加者端末30から送信された参加可否の情報を含むメールメッセージを受信する。主催者は、受信したメールメッセージを参照して、開催希望日時の参加可否について入力を行う。主催者端末40は、参加可否の入力情報を日程調整装置20へ送信する。このような構成とすることで、専用アプリケーション画面または日程調整装置20によるウェブページ等にアクセスできない参加者からの参加可否についても情報を得ることができる。
【0063】
設定部26は、取得部25が取得した情報を用いて、参加者の設定、参加者の分類の設定、任意参加者の評価点の設定、および参加者の参加可否の設定を行う設定手段の一例である。設定部26によって設定された情報は、記憶部27に記憶される。
【0064】
記憶部27は、設定部26によって設定された情報を記憶する。記憶部27は、イベントの実施記録をさらに記憶する。記憶部27に記憶された情報は、抽出部21、算出部22、決定部23、および評価点算出部28によって参照される。
【0065】
イベントの実施記録とは、具体的には、イベントにおける参加者の役割、イベントにおける参加者の発言内容、およびイベントにおける参加者の発言回数の少なくともいずれかを含む。参加者の役割とは、議長や幹事などのイベントにおける役割を指す。参加者の発言内容は、例えばテキスト情報や音声情報による記録である。
【0066】
評価点算出部28は、記憶部27に記憶されたイベントの実施記録に基づいて、参加者の評価点を算出する。評価点算出部28は、主催者端末から任意参加者の評価点の入力情報を受信している場合には、評価点の算出を行わなくてもよい。
【0067】
参加者の評価点は、前述したように、参加者の発言力、またはイベントの取り纏めを行う能力を定量化した値である。評価点算出部28は、以下に挙げる加点処理のうちの少なくとも1つを行ってもよい。主催者によって特定の役割に評価点を加点することが決められている場合、評価点算出部28は、過去のイベントにおける参加者の役割が予め決められた特定の役割であれば、評価点を加点する。過去のイベントとは、日程調整装置10が日程調整を行うよりも前の時点で開催されたイベントを指す。予め決められた特定の役割とは、例えば、議長や幹事などのイベントの取り纏めを行う役割である。主催者によって発言回数に対応した評価点の加点基準が予め決められている場合、評価点算出部28は、過去のイベントにおける参加者の発言回数に応じて、評価点を加点する。主催者によって日程調整を行う対象のイベントのテーマが決められている場合、評価点算出部28は、過去の参加者の発言内容を解析し、開催予定のイベントのテーマとの類似度を算出する。評価点算出部28は、類似度に応じて、評価点を加点する。
【0068】
出力部24は、決定した開催候補日時を、主催者端末40へ出力する。出力部24は、決定した開催候補日時以外の情報を併せて出力してもよい。例えば、出力部24は、記憶部27に記憶された参加者の参加可否情報等を出力してもよい。
【0069】
開催通知生成部29は、主催者端末40から開催通知送信の指示を受信すると、参加者端末30へ送信する開催通知を生成する。開催通知生成部29は、生成した開催通知を、参加者端末30へ送信する。開催通知は、例えば、メールメッセージ、または専用アプリケーションのメッセージ機能によって送信される。
【0070】
開催通知生成部29は、主催者端末40から開催通知送信の指示を受信すると、例えば
図11のような開催通知送信画面を主催者端末40に表示させる。開催通知送信画面は、開催通知の送信先についての情報(D6)、および開催通知の内容(D7)を含む。開催通知の内容は、テンプレートとして予め記憶されているものとする。主催者は、開催通知送信画面に表示された送信先と開催通知の内容とを確認する。主催者は、送信先または開催通知の内容を変更したい場合には、ボタンB12を押下して内容を編集する。主催者がボタンB13を押下すると、指定された送信先に開催通知が送信される。
【0071】
(日程調整システム2の動作)
次に、本実施形態における日程調整システム2の動作の一例について、
図12を参照して説明する。
図12は、本実施形態に係る日程調整システム2の動作の一例を示すフローチャートである。
【0072】
日程調整装置20の取得部25は、主催者端末40から送信された入力情報を取得する(ステップS201)。具体的には、取得部25は、参加者、参加者の分類、任意参加者の評価点、および開催希望日時の少なくともいずれかの入力情報を受信する。
【0073】
日程調整装置の取得部25は、参加者端末30から送信された入力情報を取得する(ステップS202)。具体的には、取得部25は、開催日時の参加可否についての入力情報を受信する。
【0074】
日程調整装置20の設定部26は、取得部25が取得した情報を用いて、参加者の設定、参加者の分類の設定、任意参加者の評価点の設定、および参加者の参加可否の設定の少なくともいずれかを行う(ステップS203)。設定部26によって設定された情報は、記憶部27に記憶される(ステップS204)。
【0075】
日程調整装置20の評価点算出部28は、ステップS203において任意参加者の評価点の設定が行われたか否かを、記憶部27を参照して確認する。任意参加者の評価点の設定が行われている場合、ステップS207の処理へ進む。任意参加者の評価点の設定が行われていない場合(ステップS205)、評価点算出部28は、参加者の評価点を算出する(ステップS206)。具体的には、評価点算出部28は、記憶部27に記憶された過去のイベント記録に基づいて、参加者の評価点を算出する。
【0076】
日程調整装置20の抽出部21は、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として抽出する(ステップS207)。算出部22は、開催可能日時に参加可能な任意参加者の評価合計点を算出する(ステップS208)。決定部23は、評価合計点が所定の条件を満たす開催日時を開催候補日時に決定する(ステップS209)。ステップS207~ステップS209の処理は、第1実施形態におけるステップS11~ステップS13の処理と同一であるため、詳細な説明を省略する。
【0077】
日程調整装置20の出力部24は、決定した開催候補日時を、主催者端末40へ送信する(ステップS210)。
【0078】
日程調整装置20の開催通知生成部29は、主催者端末40から開催通知送信指示を受信すると(ステップS211)、開催通知を生成する(ステップS212)。日程調整システム2は、開催通知送信指示を受信しなければ、処理を終了してもよい。開催通知生成部29は、生成した開催通知を、参加者端末30へ送信する(ステップS213)。日程調整システム2は、ステップS210またはステップS213の処理を終えると、上述した一連の処理を終了する。
【0079】
(効果)
本実施形態の日程調整装置は、上述のように構成されている。本実施形態の日程調整装置は、第1実施形態の日程調整装置から得られる効果に加えて、以下のような効果を得る。
【0080】
本実施形態における日程調整装置は、設定部を備える。設定部は、参加者(必須参加者および任意参加者)の入力情報と、参加者の分類の入力情報と、任意参加者の評価点の入力情報と、参加者の参加可否の入力情報とを受け付けて設定を行う。参加者の入力情報、参加者の分類の入力情報、および任意参加者の評価点の入力情報は、主催者端末から受け付ける。参加者の参加可否の入力情報は、主催者端末または参加者端末から受け付ける。これにより、本実施形態における日程調整装置は、主催者または参加者が入力した情報に基づいて、日程調整を行うことができる。
【0081】
本実施形態における日程調整装置は、イベントの実施記録に基づいて、参加者の評価点を算出する評価点算出部をさらに備える。イベントの実施記録は、イベントにおける参加者の役割、イベントにおける参加者の発言内容、およびイベントにおける参加者の発言回数の少なくともいずれかを含む。これにより、本実施形態における日程調整装置は、イベントの実施記録に基づいて、参加者の評価点を算出することができる。
【0082】
[コンピュータによるハードウェア構成]
以上説明した本開示の各実施形態における各構成要素は、その機能をハードウェア的に実現することは勿論、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ファームウェアによって実現することができる。
【0083】
図13は、本開示における日程調整装置を、プロセッサを含むコンピュータ装置90で実現したハードウェア構成の一例を示す図である。各実施形態の日程調整装置は、コンピュータ装置90によって実現される。コンピュータ装置90は、
図13に示すように、CPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置93、入力装置および出力装置接続用の入出力インタフェース94、およびネットワーク接続用の通信インタフェース95を含む。
【0084】
CPU91は、オペレーティングシステムを動作させて、本開示の日程調整装置を制御する。例えば、CPU91は、ドライブ装置等に装着された記憶媒体からメモリ92にプログラムやデータを読み出す。また、CPU91は、例えば、本開示の日程調整装置10における抽出部11、算出部12、決定部13、または出力部14の一部として機能し、プログラムに基づいて処理または命令を実行する。
【0085】
記憶装置93は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、または半導体メモリ等である。記憶装置の一部の記憶媒体は、不揮発性記憶装置であり、そこにプログラムを記録する。また、プログラムは、通信網に接続されている外部コンピュータ(図示せず)からダウンロードされてもよい。
【0086】
入出力インタフェース94に接続される入力装置は、例えばマウスやキーボード等により実現され、入力操作に用いられる。同様に、入出力インタフェース94に接続される出力装置は、例えばディスプレイ等によって実現され、出力結果の表示および確認に用いられる。
【0087】
以上、各実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の順番は、内容に支障がない範囲で変更することができる。
【0088】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得る。
【0089】
(付記1)
イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、前記必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出する抽出手段と、
前記開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する算出手段と、
前記評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす前記開催可能日時を、開催候補日時に決定する決定手段と、
前記決定した開催候補日時を出力する出力手段と
を備える、日程調整装置。
【0090】
(付記2)
前記所定の条件は、前記開催可能日時をさらに絞り込む条件を含む
ことを特徴とする、付記1に記載の日程調整装置。
【0091】
(付記3)
前記必須参加者および前記任意参加者の入力情報と、前記必須参加者および前記任意参加者の分類の入力情報と、前記任意参加者の評価点の入力情報と、前記必須参加者および前記任意参加者の参加可否の入力情報とのうち少なくともいずれかを受け付けて設定を行う設定手段
をさらに備える、付記1に記載の日程調整装置。
【0092】
(付記4)
前記必須参加者および任意参加者の入力情報と、前記必須参加者および任意参加者の分類の入力情報と、前記任意参加者の評価点の入力情報とを主催者端末から受け付け、前記必須参加者および前記任意参加者の参加可否の入力情報を前記主催者端末または参加者端末から受け付ける
ことを特徴とする、付記3に記載の日程調整装置。
【0093】
(付記5)
イベントの実施記録に基づいて、参加者の評価点を算出する評価点算出手段
をさらに備える、付記1に記載の日程調整装置。
【0094】
(付記6)
前記イベントの実施記録は、イベントにおける前記必須参加者および前記任意参加者の役割と、イベントにおける前記必須参加者および前記任意参加者の発言内容と、過去のイベントにおける前記必須参加者および前記任意参加者の発言回数とのうち少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする、付記5に記載の日程調整装置。
【0095】
(付記7)
付記1乃至6のいずれか一つに記載の日程調整装置と、
前記日程調整装置から出力された開催候補日時を受け取る主催者端末と
を備える、日程調整システム。
【0096】
(付記8)
日程調整装置が、
イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、前記必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出し、
前記開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出し、
前記評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす前記開催可能日時を、開催候補日時に決定し、
前記決定した開催候補日時を出力する
ことを特徴とする、日程調整方法。
【0097】
(付記9)
コンピュータに、
イベントの必須参加者および複数の任意参加者のうち、必須参加者が参加可能な日時を、開催可能日時として開催希望日時から抽出する処理と、
前記開催可能日時に参加可能な任意参加者の予め定められた評価点の合計である評価合計点を算出する処理と、
前記評価合計点の値を用いた所定の条件を満たす前記開催可能日時を、開催候補日時に決定する処理と、
前記決定した開催候補日時を出力する処理と
を実行させる、プログラム。
【符号の説明】
【0098】
1、2 日程調整システム
11、21 抽出部
12、22 算出部
13、23 決定部
14、24 出力部
25 取得部
26 設定部
27 記憶部
28 評価点算出部
29 開催通知生成部
30 参加者端末
40 主催者端末
50 記憶装置
90 コンピュータ装置
91 CPU(Central Processing Unit)
92 メモリ
93 記憶装置
94 入出力インタフェース
95 通信インタフェース