(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170845
(43)【公開日】2024-12-11
(54)【発明の名称】蓋部の開閉作業方法およびロボットシステム
(51)【国際特許分類】
B25J 13/00 20060101AFI20241204BHJP
【FI】
B25J13/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087584
(22)【出願日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】田口 誠
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707BS12
3C707HS27
3C707HT25
3C707HT26
3C707KS33
3C707KT01
3C707KT06
3C707KV01
3C707KW03
3C707KX10
3C707LT07
3C707LT08
3C707NS02
(57)【要約】
【課題】容器本体を搬送しながら、容器本体に対する蓋部の開閉作業を効率よく行い得る蓋部の開閉作業方法およびロボットシステムを提供すること。
【解決手段】把持部およびロボットアームを備えるロボットを用い、前記把持部に把持されているねじ込み式の蓋部を、搬送装置で搬送される容器本体に対して開閉する方法であって、前記ロボットが、前記容器本体の搬送に前記蓋部を追従させる追従制御により、前記蓋部を移動させる動作を行いながら、前記蓋部が前記容器本体から受ける力に基づく力制御により、前記蓋部を開閉する動作を行うステップを含むことを特徴とする蓋部の開閉作業方法。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部およびロボットアームを備えるロボットを用い、前記把持部に把持されているねじ込み式の蓋部を、搬送装置で搬送される容器本体に対して開閉する方法であって、
前記ロボットが、前記容器本体の搬送に前記蓋部を追従させる追従制御により、前記蓋部を移動させる動作を行いながら、前記蓋部が前記容器本体から受ける力に基づく力制御により、前記蓋部を開閉する動作を行うステップを含むことを特徴とする蓋部の開閉作業方法。
【請求項2】
前記力制御は、前記容器本体の被ねじ込み軸に平行な方向の力成分が一定になるように、前記蓋部を前記容器本体に押し付ける定荷重制御を含む請求項1に記載の蓋部の開閉作業方法。
【請求項3】
前記力制御は、前記容器本体の被ねじ込み軸に交差する方向の力成分がゼロに近づくように、前記蓋部を前記容器本体に倣わせる倣い制御を含む請求項1に記載の蓋部の開閉作業方法。
【請求項4】
前記力制御を開始する前に前記追従制御を開始する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓋部の開閉作業方法。
【請求項5】
前記蓋部を開閉する動作は、前記蓋部を閉める動作を含み、
前記蓋部を閉める動作を行うときの前記力制御は、前記容器本体の被ねじ込み軸まわりのトルクが基準値に至るまで前記蓋部を前記容器本体にねじ込む制御を含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓋部の開閉作業方法。
【請求項6】
前記蓋部を開閉する動作は、前記蓋部を閉める動作を含み、
前記蓋部を閉める動作を行った後、前記蓋部が前記容器本体に対して閉められているか否かの検査を行うステップを含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓋部の開閉作業方法。
【請求項7】
前記検査は、基準位置から前記蓋部までの距離に基づいて行う請求項6に記載の蓋部の開閉作業方法。
【請求項8】
前記蓋部を開閉する動作は、前記蓋部を開ける動作を含み、
閉められている前記蓋部を開ける方向に回動させるトルクを与えたときの前記蓋部の回動状態に基づいて検査を行う請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓋部の開閉作業方法。
【請求項9】
搬送装置で搬送されている容器本体に対してねじ込み式の蓋部を開閉するロボットシステムであって、
前記蓋部を把持する把持部、前記蓋部が前記容器本体から受ける力を検出する力検出部および前記把持部が取り付けられているロボットアームを備えるロボットと、
前記ロボットの動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記容器本体の搬送に前記蓋部を追従させる追従制御により、前記蓋部を移動させる追従制御部と、
前記蓋部が前記容器本体から受ける力に基づく力制御により、前記蓋部を開閉させる力制御部と、
を有することを特徴とするロボットシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋部の開閉作業方法およびロボットシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、各種の生産現場においてロボットの導入が検討されているが、その一例として、ねじ込み式の蓋部を容器本体に対して開閉する作業にロボットを用いる事例がある。
例えば、特許文献1には、容器把持部と、蓋把持部と、蓋把持部を回転させる回転部と、を備えるエンドエフェクター、および、このエンドエフェクターを備えるロボットが開示されている。容器把持部は、容器本体を把持するように構成され、蓋把持部は、蓋部のねじ込み軸線上で移動可能になっている。このようなロボットによれば、1つのエンドエフェクターにより、ねじ込み式の蓋部を適切に開閉することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のロボットは、テーブルに載置された容器に対して蓋部を閉めるように構成されている。このため、ロボットの動作範囲内に容器を配置する作業が必要となり、作業のサイクルタイムを十分に短縮することができないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の適用例に係る蓋部の開閉作業方法は、
把持部およびロボットアームを備えるロボットを用い、前記把持部に把持されているねじ込み式の蓋部を、搬送装置で搬送される容器本体に対して開閉する方法であって、
前記ロボットが、前記容器本体の搬送に前記蓋部を追従させる追従制御により、前記蓋部を移動させる動作を行いながら、前記蓋部が前記容器本体から受ける力に基づく力制御により、前記蓋部を開閉する動作を行うステップを含む。
【0006】
本発明の適用例に係るロボットシステムは、
搬送装置で搬送されている容器本体に対してねじ込み式の蓋部を開閉するロボットシステムであって、
前記蓋部を把持する把持部、前記蓋部が前記容器本体から受ける力を検出する力検出部および前記把持部が取り付けられているロボットアームを備えるロボットと、
前記ロボットの動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記容器本体の搬送に前記蓋部を追従させる追従制御により、前記蓋部を移動させる追従制御部と、
前記蓋部が前記容器本体から受ける力に基づく力制御により、前記蓋部を開閉させる力制御部と、
を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係るロボットシステムの構成の一例を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示す容器本体および蓋部を示す斜視図である。
【
図3】
図1に示すロボットシステムの機能ブロック図である。
【
図4】実施形態に係る蓋部の開閉作業方法の構成を示すフローチャートである。
【
図5】
図4に示す蓋部の開閉作業方法を説明するための断面図である。
【
図6】
図4に示す蓋部の開閉作業方法を説明するための断面図である。
【
図7】
図4に示す蓋部の開閉作業方法を説明するための断面図である。
【
図8】
図4に示す蓋部の開閉作業方法を説明するための断面図である。
【
図9】第1変形例に係る蓋部の開閉作業方法の構成を示すフローチャートである。
【
図10】第2変形例に係る蓋部の開閉作業方法の構成を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の蓋部の開閉作業方法およびロボットシステムを添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0009】
1.ロボットシステム
まず、実施形態に係るロボットシステムについて説明する。
【0010】
図1は、実施形態に係るロボットシステム100の構成の一例を示す斜視図である。
図2は、
図1に示す容器本体81および蓋部82を示す斜視図である。
【0011】
なお、本願の各図では、互いに直交する3つの軸としてX軸、Y軸およびZ軸を設定している。各軸を矢印で表し、矢印の先端側を「プラス」、矢印の基端側を「マイナス」とする。以下の説明で、例えば「X軸方向」とは、X軸のプラス方向およびマイナス方向の双方を含む。Y軸方向およびZ軸方向も同様である。また、以下の説明では、特に、Z軸プラス側を「上方」ともいい、Z軸マイナス側を「下方」ともいう。
【0012】
図1に示すロボットシステム100は、搬送装置であるベルトコンベアー9で搬送されている容器本体81に対し、ねじ込み式の蓋部82を開閉する作業を行う。なお、本明細書において「開閉」とは、蓋部82を開ける作業または蓋部82を閉める作業のいずれか一方または双方を指す。
【0013】
図1に示すロボットシステム100は、ロボット1と、カメラ4と、制御装置5と、を備える。ロボット1は、把持部2、力覚センサー3(力検出部)およびロボットアーム10を備える。カメラ4は、ベルトコンベアー9で搬送される容器本体81を撮像する。制御装置5は、ロボット1の動作を制御し、前述した開閉作業を行わせる。具体的には、ロボットアーム10に取り付けられた把持部2に蓋部82を把持させた状態で、力覚センサー3が検出した力の向きや大きさに基づいてロボットアーム10の姿勢を変化させることにより、蓋部82を容器本体81にねじ込む。
【0014】
ベルトコンベアー9は、X軸方向に幅を持つベルト92を備え、そのベルト92をY軸マイナス側(上流側)からY軸プラス側(下流側)に向かって搬送するように構成されている。これにより、ベルト92上に載置されている、容器本体81およびそれを支持する支持台91を上流側から下流側に向かって搬送する。また、容器本体81は、所定の間隔でベルト92上に載置される。これにより、容器本体81は、所定の時間間隔で次々にロボット1の動作範囲を通過する。動作範囲とは、ロボット1が前述した開閉作業を行うことができる範囲のことをいう。
【0015】
ロボットシステム100は、動作範囲内で容器本体81を搬送しながら開閉作業を行う。これにより、搬送を止めることなく開閉作業を行えるので、開閉作業のサイクルタイムの短縮を図ることができる。
【0016】
ベルトコンベアー9は、ベルト92による搬送方向および搬送量を検出するエンコーダー93を備える。エンコーダー93は、例えばベルト92を搬送するローラーやモーター等に取り付けられたロータリーエンコーダーである。エンコーダー93で検出された搬送情報は、制御装置5に出力される。制御装置5は、搬送情報に基づいて、ベルト92上に載置されている容器本体81の位置を推定する。
【0017】
図2に示す容器本体81は、例えば液体や粉体等を収容するボトルである。容器本体81は、蓋部82をねじ込むことができるねじ部812を有する。ねじ部812は、容器本体81の開口部に設定されている被ねじ込み軸AX1まわりに設けられている。つまり、被ねじ込み軸AX1は、ねじ部812の中心軸である。
図2では、Z軸と平行に被ねじ込み軸AX1が設定されている。
【0018】
図2に示す蓋部82は、上端が閉塞されている円筒状をなしており、内側面に設けられたねじ部822を有する。このねじ部822は、前述したねじ部812と螺合するようになっている。このため、被ねじ込み軸AX1に沿うように容器本体81に向かって(Z軸マイナス側に向かって)蓋部82を押し付けながら、蓋部82を回転させることにより、蓋部82を容器本体81に対してねじ込むことができる。これにより、蓋部82で容器本体81を閉めることができる。なお、容器本体81と蓋部82とを併せて容器8という。
【0019】
図1に示す支持台91は、容器本体81を立てた状態で支持する。立てた状態とは、被ねじ込み軸AX1をZ軸と平行にした状態を指す。また、支持台91は、容器本体81がZ軸まわりに回動しないように支持する。これにより、容器本体81に対して蓋部82をねじ込むとき、蓋部82と一緒に容器本体81が回動してしまうのを防止できる。なお、支持台91の構成は、容器本体81を支持可能な構成であれば、特に限定されない。
【0020】
1.1.ロボット
図1に示すロボット1は、一例として、6軸の垂直多関節ロボットである。なお、ロボット1は、水平多関節ロボット(スカラロボット)であってもよいし、双腕型の多関節ロボットであってもよい。
【0021】
図1に示すロボット1は、基台110と、ロボットアーム10と、把持部2と、力覚センサー3(力検出部)と、を備える。
【0022】
基台110は、ロボットアーム10を設置箇所に取り付ける部分である。本実施形態では、基台110が床に設置されている。なお、基台110の設置箇所は、床等に限定されず、例えば、壁、天井、架台上、移動可能な台車上等であってもよい。
【0023】
ロボットアーム10は、アーム11、アーム12、アーム13、アーム14、アーム15、アーム16を有する。これらアーム11~アーム16は、基端側から先端側に向かってこの順に連結されている。アーム11~アーム16は、隣り合うアームまたは基台110に対して回動可能になっている。アーム16は、円盤状をなし、アーム15に対して軸O6まわりに回動可動になっている。
【0024】
ロボット1は、アーム同士の関節部またはアームと基台110との関節部に設けられた、図示しない駆動部を有する。この駆動部は、モーターおよび減速機等を備える。モーターとしては、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターが挙げられる。減速機としては、例えば、遊星ギア型の減速機、波動歯車装置等が挙げられる。また、ロボット1は、モーターまたは減速機の回転軸の回転角度を検出する、図示しない角度センサーを有する。角度センサーとしては、例えば、ロータリーエンコーダー等が挙げられる。これらの駆動部および角度センサーは、例えば各関節部に設けられている。駆動部の動作は、角度センサーによる検出結果に基づいて、制御装置5により制御される。
【0025】
1.2.把持部
ロボットアーム10には、
図1に示すように、力覚センサー3を介して把持部2が取り付けられている。把持部2は、蓋部82を把持するとともに、被ねじ込み軸AX1に沿って蓋部82をねじ込む機能を有する。
【0026】
図1に示す把持部2は、蓋部82を内側に収容する収容部22を有する。収容部22に収容された蓋部82は、図示しない把持機構によって把持される。また、把持部2は、図示しない回動機構を有する。収容部22に収容された蓋部82は、この回動機構によって軸O6まわりに回動する。これらの把持機構および回動機構により、蓋部82を容器本体81にねじ込む作業を行うことができる。
【0027】
なお、把持部2の構成は、上記に限定されない。例えば、把持部2は、把持機構のみ有していてもよい。この場合、把持機構によって蓋部82を把持した状態で、アーム16を軸O6まわりに回動させればよい。これにより、把持部2全体を回動させることができ、それに伴って蓋部82を回動させることができる。
【0028】
また、把持部2は、
図1に示す構成に限定されず、例えば、把持部2は、複数の爪状をなす部材を備え、これらの部材で蓋部82を挟んで把持するように構成されていてもよい。その場合、各部材で蓋部82を挟んだまま、各部材が回転することにより、蓋部82を回動させるように構成されていてもよい。また、把持部2は、例えば、真空吸着、磁気吸着等の吸着機構によって蓋部82を把持するように構成されていてもよい。
【0029】
1.3.力覚センサー
力覚センサー3は、例えば蓋部82を介して把持部2に加わる力を検出する。この力には、並進力およびトルク(モーメント)等の力成分が含まれる。力覚センサー3は、例えば、6軸力覚センサーや3軸力覚センサー等で構成される。力覚センサー3が検出した力検出情報は、制御装置5に出力される。制御装置5では、力検出情報に基づいて、把持部2が受ける各方向の力成分を算出する。
【0030】
1.4.カメラ
カメラ4は、ベルトコンベアー9で搬送される容器本体81を撮像する。
図1に示すカメラ4は、ロボットアーム10よりもベルトコンベアー9の上流側に設けられている。カメラ4が撮像した画像は、制御装置5に出力される。制御装置5では、画像に基づいて、容器本体81の接近を検出する。
【0031】
カメラ4の撮像範囲は、例えば、少なくとも1つの容器本体81が収まるように設定されている。なお、カメラ4は、
図1とは異なる場所、例えばロボットアーム10に取り付けられていてもよいし、ロボットアーム10やベルトコンベアー9から離れた床や壁、天井等に取り付けられていてもよい。
【0032】
カメラ4は、モノクロカメラであっても、カラーカメラであっても、分光カメラであってもよい。また、カメラ4は、深度情報を取得可能な3次元カメラであってもよい。さらに、カメラ4に代えて、近接センサー、距離センサー等の各種物体検出センサーを用いるようにしてもよい。
【0033】
1.5.制御装置
制御装置5は、ロボット1やそれに取り付けられた各部の動作を制御する機能を有する。
図3は、
図1に示すロボットシステム100の機能ブロック図である。
図3に示すように、ロボットシステム100が備える制御装置5は、機能部として、ロボット制御部50、容器本体検出部52および蓋部検出部53を有する。
【0034】
ロボット制御部50は、ロボットアーム10の姿勢を制御し、把持部2の位置および姿勢を制御する。ロボット制御部50は、位置制御部501、力制御部502、追従制御部503、把持制御部504および回動制御部505を有する。
【0035】
位置制御部501は、把持部2を目標の位置に配置するように、ロボット1の動作を制御する位置制御を行う。位置制御は、目標の位置と、把持部2の現在位置と、に基づいて、ロボット1の動作を制御する制御方式である。
【0036】
力制御部502は、力検出情報に基づいて、ロボット1の動作を制御する力制御を行う。力制御としては、例えば、フォーストリガー制御、インピーダンス制御等がある。
【0037】
このうち、フォーストリガー制御は、例えば定荷重制御を含む。この定荷重制御としては、例えば、容器本体81の被ねじ込み軸AX1に平行な方向の力成分が一定になるように、蓋部82を容器本体81に押し付ける制御方式が挙げられる。この制御方式によれば、蓋部82を容器本体81にねじ込むときに必要な荷重を適切に加え続けることができる。これにより、蓋部82の開閉作業を効率よく行うことができる。被ねじ込み軸AX1に平行な方向とは、被ねじ込み軸AX1からの離角が10°以下である方向を指す。
【0038】
また、インピーダンス制御は、例えば倣い制御を含む。この倣い制御としては、例えば、容器本体81の被ねじ込み軸AX1に交差する方向の力成分がゼロに近づくように、蓋部82を容器本体81に倣わせる制御方式が挙げられる。この制御方式によれば、蓋部82のねじ部822を容器本体81のねじ部812に螺合させるとき、両者を円滑に螺合させることができる。これにより、蓋部82の開閉作業を効率よく行うことができる。被ねじ込み軸AX1に交差する方向とは、被ねじ込み軸AX1との交差角が0°超である方向であるが、60°以上90°以下である方向が好ましい。また、ゼロに近づける力成分は、好ましくは、被ねじ込み軸AX1と直交する方向の力成分であるのが好ましい。
【0039】
なお、力制御部502は、上記の定荷重制御および倣い制御を併用するように力制御を行ってもよい。この場合、蓋部82の開閉作業を特に効率よく行うことができる。
【0040】
追従制御部503は、エンコーダー93から出力される搬送情報および容器本体検出部52から出力される容器本体検出情報に基づいて、搬送中の容器本体81の位置を推定する。そして、追従制御部503は、容器本体81の搬送速度と同じ速度で把持部2をY軸方向に移動させる。これにより、把持部2が把持する蓋部82を、容器本体81に追従させる追従制御を行うことができる。
【0041】
把持制御部504は、蓋部検出部53から出力される蓋部検出情報に基づいて、把持部2による蓋部82の把持動作を制御する。
【0042】
回動制御部505は、蓋部検出部53から出力される蓋部検出情報に基づいて、把持部2による蓋部82の回動動作を制御する。なお、前述したねじ部812、822の巻き方向により、いずれか一方の回動方向に回動させたとき、蓋部82を閉めることができ、他方の回動方向に回動させたとき、蓋部82を開けることができる。
【0043】
容器本体検出部52は、カメラ4が撮像した画像に基づいて、容器本体81の位置を検出する。検出した容器本体81の位置は、容器本体検出情報としてロボット制御部50に出力される。
【0044】
蓋部検出部53は、カメラ4が撮像した画像に基づいて、蓋部82の位置を検出する。検出した蓋部82の位置は、蓋部検出情報としてロボット制御部50に出力される。
【0045】
なお、制御装置5の構成は、上記の構成に限定されない。例えば、ストックされている蓋部82を自動的に把持部2に把持させる機構が設けられている場合には、蓋部82の位置を検出する必要がないため、蓋部検出部53が省略されていてもよい。
【0046】
2.蓋部の開閉作業方法
次に、実施形態に係る蓋部の開閉作業方法について説明する。なお、以下の説明では、前述したロボットシステム100を用いて蓋部82を閉める方法を例に説明するが、蓋部の開閉作業方法は、ロボットシステム100以外の装置を用いた方法であってもよい。
【0047】
図4は、実施形態に係る蓋部の開閉作業方法の構成を示すフローチャートである。
図5ないし
図8は、
図4に示す蓋部の開閉作業方法を説明するための断面図である。
【0048】
図4に示すステップS102では、
図5に示すように、把持部2が蓋部82を把持する。具体的には、まず、制御装置5の蓋部検出部53が、例えばカメラ4が取得した画像に基づいて、
図1に示すようにストックされている蓋部82を検出する。そして、検出した蓋部82の位置に基づいて、位置制御部501がロボットアーム10により把持部2を移動させ、把持制御部504が蓋部82の1つを把持部2に把持させる。
【0049】
ステップS104では、把持部2が待機位置に移動する。待機位置は、特に限定されないが、例えば、蓋部82がストックされている位置と、把持部2が蓋部82の開閉作業を行う作業範囲R1と、の間にある任意の位置が挙げられる。
【0050】
ステップS106では、容器本体81が作業範囲R1に入るまで待機する。
図5では、容器本体81が作業範囲R1にまだ到達していないので、把持部2は待機位置で待機している。なお、容器本体81の現在位置は、例えばカメラ4が取得した画像に基づいて制御装置5の容器本体検出部52が検出する初期位置、および、エンコーダー93から出力された搬送情報による初期位置からの移動距離に基づいて算出できる。
【0051】
ステップS108では、
図6に示すように、容器本体81が作業範囲R1に入ったタイミングで、把持部2が作業範囲R1の上空に移動する。なお、把持部2が移動するタイミングは、これに限定されず、例えば、待機位置が作業範囲R1の上空であってもよい。
【0052】
ステップS110では、
図6に矢印TRで示すように、把持部2で把持している蓋部82を容器本体81に追従させる。そして、
図7に示すように、把持部2が把持している蓋部82を容器本体81にねじ込んで閉める作業を行う。なお、蓋部82を閉める作業を開始するよりも前に、容器本体81に対する蓋部82の追従を開始するのが好ましい。これにより、容器本体81を搬送している最中であっても、蓋部82を開閉する作業をより円滑に行うことができる。蓋部82を閉める作業は、例えば、以下のように行う。
【0053】
まず、容器本体81の現在位置およびエンコーダー93から出力された搬送情報に基づいて、追従制御部503が、把持部2を容器本体81に追従させるようにロボット1の動作を制御する。本明細書では、この制御を「追従制御」という。この追従制御は、ステップS112が終了するまで継続させる。
次に、位置制御部501が、把持部2を容器本体81に近づけるようにロボット1の動作を制御する。そして、所定の距離まで近づいたら、力制御部502が、力制御により、蓋部82を容器本体81にねじ込む。具体的には、前述した定荷重制御により、蓋部82を容器本体81に押し付ける。そして、この状態で、回動制御部505は、把持部2に把持されている蓋部82を閉める方向に回動させる。そうすると、蓋部82は、容器本体81にねじ込まれる。このとき、前述した倣い制御により、蓋部82を容器本体81に倣わせる。以上のようにして、蓋部82を円滑に閉めることができる。
【0054】
ステップS112では、力覚センサー3から出力される力検出情報に基づいて、蓋部82を閉める作業を完了する。完了とは、蓋部82を閉め切ることをいう。具体的には、蓋部82をねじ込んでいくと、力覚センサー3で検出される被ねじ込み軸AX1まわりのトルクは、徐々に増加する。そして、閉め切られる位置に到達したときに力覚センサー3で検出されるトルクをあらかじめ基準値として登録しておく。力覚センサー3で検出されるトルクがこの基準値に達したとき、蓋部82を閉める作業が完了したと判断できる。これにより、作業の信頼性を容易に確認することができ、作業の成功率を高めることができる。作業が完了したら、把持部2は、
図8に示すように、蓋部82の把持を解除し、待機位置に戻る。
【0055】
以上のような蓋部82の開閉作業方法によれば、容器本体81の搬送を停止することなく、蓋部82を容器本体81に追従させながら、容器本体81に対する蓋部82の開閉作業を行うことができる。このため、容器本体81を次々に作業範囲R1に搬送しながら開閉作業を行うことができるので、作業効率を高めやすい。また、追従制御により、被ねじ込み軸AX1と、把持部2による蓋部82の回動軸と、を容易に合わせることができるので、円滑なねじ込み動作が可能になる。これにより、作業不良の発生を抑制することができる。
【0056】
3.蓋部の開閉作業方法の変形例
次に、前記実施形態に係る蓋部82の開閉作業方法の変形例について説明する。
【0057】
3.1.第1変形例
図9は、第1変形例に係る蓋部82の開閉作業方法の構成を示すフローチャートである。なお、
図9において、前記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
【0058】
以下、第1変形例について説明するが、以下の説明では、前記実施形態と異なる事項について説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
第1変形例に係る蓋部82の開閉作業方法は、ステップS114、S116、S118が追加されていること以外、前記実施形態に係る蓋部82の開閉作業方法と同様である。
【0059】
第1変形例では、
図9に示すように、ステップS102、S104、S106、S108、S110およびS112が前記実施形態と同様である。
【0060】
図9に示すステップS114では、閉める作業が完了した蓋部82について、把持部2で把持した状態を維持する。そして、ステップS114では、把持部2の高さを検出する。把持部2の高さは、ロボットアーム10の姿勢を示す情報から算出することができる。ロボットアーム10の姿勢を示す情報は、例えば位置制御部501がリアルタイムに取得している。そして、把持部2の高さは、閉める作業が完了した蓋部82の高さに対応している。したがって、把持部2の高さに基づいて、蓋部82が最後までねじ込まれているか否かを確認することができる。これにより、前述したステップS112で完了した作業が、実際に完了しているか否かを検査することができる。その結果、蓋部82を閉める作業の信頼性を担保することができる。また、蓋部82を緩めることなく検査を行えるため、その観点でも有用である。
【0061】
ステップS116では、検出した把持部2の高さに基づいて、蓋部82を閉める作業の成否を判断する。例えば、蓋部82が最後までねじ込まれているときの蓋部82の高さを基準値としたとき、検出された蓋部82の高さがその基準値に達していた場合、作業が成功していると判断すればよい。一方、検出された蓋部82の高さがその基準値に達していない場合、作業が失敗していると判断できる。
【0062】
なお、把持部2の高さは、基準位置から蓋部82までの距離の一例である。したがって、把持部2の高さに代えて、任意の基準位置から計測された蓋部82までの距離に基づいて、上記の検査を行うようにしてもよい。
【0063】
3.2.第2変形例
図10は、第2変形例に係る蓋部82の開閉作業方法の構成を示すフローチャートである。なお、
図10において、前記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
【0064】
以下、第2変形例について説明するが、以下の説明では、前記実施形態と異なる事項について説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
第2変形例に係る蓋部82の開閉作業方法は、すでに閉められている蓋部82を開ける作業を行うステップを含むこと以外、前記実施形態に係る蓋部82の開閉作業方法と同様である。
図10に示すステップS202では、把持部2が待機位置に移動する。待機位置は、特に限定されない。
【0065】
ステップS204では、容器8が作業範囲R1に入るまで待機する。なお、容器8の現在位置は、例えばカメラ4が取得した画像に基づいて制御装置5の容器本体検出部52が検出した初期位置、および、エンコーダー93から出力された搬送情報に基づいて算出できる。
【0066】
ステップS206では、容器8が作業範囲R1に入ったタイミングで、把持部2が作業範囲R1の上空に移動する。
【0067】
ステップS208では、把持部2を容器8に追従させる。そして、把持部2が蓋部82を開ける作業を行う。蓋部82を開ける作業は、例えば、以下のように行う。
まず、容器8の現在位置およびエンコーダー93から出力された搬送情報に基づいて、追従制御部503が、把持部2を容器8に追従させるようにロボット1の動作を制御する。
【0068】
次に、位置制御部501が、把持部2を容器8に近づけるようにロボット1の動作を制御する。そして、所定の距離まで近づいたら、力制御部502が、力制御により、蓋部82を開ける動作を行う。具体的には、前述した定荷重制御により、蓋部82を容器本体81から離す方向に引っ張る。この状態で、回動制御部505は、把持部2に把持されている蓋部82を開ける方向に回動させる。そうすると、蓋部82を緩めることができ、最終的に容器本体81から離すことができる。このとき、前述した倣い制御により、蓋部82を容器本体81に倣わせる。以上のようにして、蓋部82を円滑に開けることができる。
【0069】
また、ステップS208では、蓋部82を開ける作業に必要なトルクを検出する。このトルクは、被ねじ込み軸AX1まわりのトルクであり、蓋部82を開ける作業の最中に検出されたトルクの最大値である。
【0070】
ステップS210では、開けるのに要したトルクに基づいて、閉められていた蓋部82の良否を判断する。つまり、蓋部82が最後までねじ込まれていたか否かを判断する。蓋部82が最後までねじ込まれていた場合、開けるのに要するトルクは、最後までねじ込まれていなかった場合に比べて高くなる。このため、開けるのに要したトルクが基準値に達していた場合、つまり、基準値のトルクを与えたときに蓋部82が回転して開けることができた場合、閉められていた蓋部82の状態が良好であると判断できる。この場合、ステップS212に移行する。一方、開けるのに要したトルクが基準値に達していなかった場合、閉められていた蓋部82の状態が不良であると判断できる。この場合、ステップS214に移行する。以上のようにして、ステップS210では、閉められた蓋部82の良否を効率よく検査することができる。
【0071】
ステップS212では、例えば力制御部502が、蓋部82の状態が良好であるという検査結果を出力する。この検査結果は、例えば制御装置5に接続された図示しない表示部に表示されるようになっていてもよい。これにより、ロボットシステム100のユーザーは、検査対象の容器8における蓋部82の状態が良好であると知ることができる。
【0072】
ステップS214では、例えば力制御部502が、蓋部82の状態が不良であるという検査結果を出力する。この検査結果は、例えば制御装置5に接続された図示しない表示部に表示されるようになっていてもよい。これにより、ロボットシステム100のユーザーは、検査対象の容器8における蓋部82の状態が不良であると知ることができる。
以上のような変形例においても、前記実施形態と同様の効果が得られる。
【0073】
4.前記実施形態およびその変形例が奏する効果
以上のように、前記実施形態およびその変形例に係る蓋部の開閉作業方法は、把持部2およびロボットアーム10を備えるロボット1を用い、把持部2に把持されているねじ込み式の蓋部82を、ベルトコンベアー9(搬送装置)で搬送される容器本体81に対して開閉する方法である。この蓋部82の開閉作業方法は、ロボット1が、容器本体81の搬送に蓋部82を追従させる追従制御により、蓋部82を移動させる動作を行いながら、蓋部82が容器本体81から受ける力に基づく力制御により、蓋部82を開閉する動作を行うステップS110を含む。
【0074】
このような構成によれば、容器本体81の搬送を停止することなく、蓋部82を容器本体81に追従させながら、容器本体81に対する蓋部82の開閉作業を行うことができる。このため、容器本体81を次々に作業範囲R1に搬送しながら開閉作業を行うことができるので、作業効率を容易に高めることができる。
【0075】
また、力制御は、容器本体81の被ねじ込み軸AX1に平行な方向の力成分が一定になるように、蓋部82を容器本体81に押し付ける定荷重制御を含んでいてもよい。
【0076】
このような構成によれば、蓋部82を容器本体81にねじ込むときに必要な荷重を適切に加え続けることができる。これにより、蓋部82の開閉作業を効率よく行うことができる。
【0077】
また、力制御は、容器本体81の被ねじ込み軸AX1に交差する方向の力成分がゼロに近づくように、蓋部82を容器本体81に倣わせる倣い制御を含んでいてもよい。
【0078】
このような構成によれば、蓋部82のねじ部822を容器本体81のねじ部812に螺合させるとき、両者を円滑に螺合させることができる。これにより、蓋部82の開閉作業を効率よく行うことができる。
【0079】
また、力制御を開始する前に追従制御を開始することが好ましい。
このような構成によれば、蓋部82を開閉する作業をより円滑に行うことができる。
【0080】
また、蓋部82を開閉する動作は、蓋部82を閉める動作を含んでいてもよい。この蓋部82を閉める動作を行うときの力制御は、容器本体81の被ねじ込み軸AX1まわりのトルクが基準値に至るまで蓋部82を容器本体81にねじ込む制御を含んでいてもよい。
【0081】
このような構成によれば、トルクに基づいて、蓋部82を閉める作業が完了したと判断できる。これにより、作業の信頼性を容易に確認することができる。
【0082】
また、蓋部82を開閉する動作は、蓋部82を閉める動作を含んでいてもよい。この場合、蓋部82を閉める動作を行った後、蓋部82が容器本体81に対して閉められているか否かの検査を行うステップS114を含んでいてもよい。
このような構成によれば、蓋部82を閉める作業の信頼性を担保することができる。
【0083】
また、前述した検査は、基準位置から前記蓋部までの距離に基づいて行うようにしてもよい。
【0084】
このような構成によれば、把持部2の高さに基づいて、蓋部82が最後までねじ込まれているか否かを確認することができる。これにより、蓋部82を閉める作業の信頼性を担保することができる。また、蓋部82を緩めることなく検査を行えるため、その観点でも有用である。
【0085】
また、蓋部82を開閉する動作は、蓋部82を開ける動作を含んでいてもよい。この場合、閉められている蓋部82を開ける方向に回動させるトルクを与えたときの蓋部82の回動状態に基づいて検査を行ってもよい。
【0086】
このような構成によれば、開けるのに要したトルクに基づいて、閉められていた蓋部82の良否を判断することができる。具体的には、開けるのに要したトルクが基準値に達していた場合、つまり、基準値のトルクを与えたときに蓋部82が回転して開けることができた場合、閉められていた蓋部82の状態が良好であると判断できる。これにより、閉められた蓋部82の良否を効率よく検査することができる。
【0087】
前記実施形態およびその変形例に係るロボットシステム100は、ベルトコンベアー9(搬送装置)で搬送されている容器本体81に対してねじ込み式の蓋部82を開閉するロボットシステムであって、ロボット1と、制御装置5と、を備える。ロボット1は、蓋部82を把持する把持部2、蓋部82が容器本体81から受ける力を検出する力覚センサー3(力検出部)および把持部2が取り付けられているロボットアーム10を備える。制御装置5は、ロボット1の動作を制御する。そして、制御装置5は、追従制御部503と、力制御部502と、有する。追従制御部503は、容器本体81の搬送に蓋部82を追従させる追従制御により、蓋部82を移動させる。力制御部502は、蓋部82が容器本体81から受ける力に基づく力制御により、蓋部82を開閉させる。
【0088】
このような構成によれば、容器本体81の搬送を停止することなく、蓋部82を容器本体81に追従させながら、容器本体81に対する蓋部82の開閉作業を行い得るロボットシステム100を実現することができる。このようなロボットシステム100によれば、容器本体81を次々に作業範囲R1に搬送しながら開閉作業を行うことができるので、作業効率を容易に高めることができる。
【0089】
以上、本発明に係る蓋部の開閉作業方法およびロボットシステムを図示の実施形態およびその変形例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明に係る蓋部の開閉作業方法は、前記実施形態またはその変形例に任意の目的の工程が付加されたものであってもよい。また、本発明に係るロボットシステムは、前記実施形態またはその変形例の各部が同様の機能を有する任意の構成物に置換されたものであってもよく、前記実施形態またはその変形例に任意の構成物が付加されたものであってもよい。
【符号の説明】
【0090】
1…ロボット、2…把持部、3…力覚センサー、4…カメラ、5…制御装置、8…容器、9…ベルトコンベアー、10…ロボットアーム、11…アーム、12…アーム、13…アーム、14…アーム、15…アーム、16…アーム、22…収容部、50…ロボット制御部、52…容器本体検出部、53…蓋部検出部、81…容器本体、82…蓋部、91…支持台、92…ベルト、93…エンコーダー、100…ロボットシステム、110…基台、501…位置制御部、502…力制御部、503…追従制御部、504…把持制御部、505…回動制御部、812…ねじ部、822…ねじ部、AX1…被ねじ込み軸、O6…軸、R1…作業範囲、S102…ステップ、S104…ステップ、S106…ステップ、S108…ステップ、S110…ステップ、S112…ステップ、S114…ステップ、S116…ステップ、S118…ステップ、S202…ステップ、S204…ステップ、S206…ステップ、S208…ステップ、S210…ステップ、S212…ステップ、S214…ステップ、TR…矢印