(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170947
(43)【公開日】2024-12-11
(54)【発明の名称】水準調整装置および水準調整方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20241204BHJP
H01L 21/677 20060101ALI20241204BHJP
【FI】
H01L21/30 564Z
H01L21/68 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087737
(22)【出願日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(74)【代理人】
【識別番号】100202728
【弁理士】
【氏名又は名称】三森 智裕
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 雅行
【テーマコード(参考)】
5F131
5F146
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131AA03
5F131AA32
5F131AA33
5F131BA01
5F131BA11
5F131BA17
5F131BA21
5F131BA35
5F131BA37
5F131BA39
5F131CA06
5F131CA43
5F131CA47
5F131DA22
5F131DB51
5F131DB52
5F131DB62
5F131DD03
5F146JA01
5F146JA27
(57)【要約】
【課題】半導体製造装置の実際の状態を考慮して、半導体製造装置を水平に配置するための調整量を精度よく取得することが可能な水準調整装置を提供する。
【解決手段】この水準調整装置100は、EFEM205の水平面に対する傾きを検出する水準器10と、EFEM205に配置された水準調整機構20と、水準器10により検出されたEFEM205の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、水準調整機構20の調整量を出力とする学習済みモデル43を用いることによって、水準調整機構20の各々の調整量を取得する制御部40と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体製造装置の水平面に対する傾きを検出する水準器と、
前記半導体製造装置に配置された水準調整機構と、
前記水準器により検出された前記半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、前記水準調整機構の調整量を出力とする学習済みモデルを用いることによって、前記水準調整機構の調整量を取得する制御部と、を備える、水準調整装置。
【請求項2】
前記学習済みモデルは、前記半導体製造装置に前記水準器が配置された状態での前記水準器が検出した前記半導体製造装置の傾きに関するデータが学習されることにより生成されている、請求項1に記載の水準調整装置。
【請求項3】
前記学習済みモデルは、撓んだ状態の前記半導体製造装置に前記水準器が配置された状態での前記水準器が検出した前記半導体製造装置の傾きに関するデータが学習されることにより生成されている、請求項2に記載の水準調整装置。
【請求項4】
前記学習済みモデルは、前記複数の水準調整機構のうちの少なくとも1つの調整量を変化させた場合の前記水準器の検出結果の変化が学習されることにより生成されている、請求項1に記載の水準調整装置。
【請求項5】
前記水準調整機構は、前記半導体製造装置の下方の4隅に各々配置され、
前記制御部は、1隅に配置された前記水準調整機構の調整量を変化させた場合の前記水準器の検出結果の変化に基づいて、床面から浮いている水準調整機構を特定する、請求項1に記載の水準調整装置。
【請求項6】
前記水準器は、容器中に収容された液体と、前記液体に含まれる気泡とを有する第1水準器を含み、
前記半導体製造装置に配置された前記第1水準器を撮像する撮像部を備え、
前記学習済みモデルは、前記撮像部に撮像された、前記半導体製造装置に配置された前記第1水準器の画像が学習されることにより生成されており、
前記制御部は、前記学習済みモデルを用いることによって、前記撮像部に撮像された前記第1水準器の画像に基づいて、前記複数の水準調整機構の各々の調整量を取得する、請求項1に記載の水準調整装置。
【請求項7】
前記水準器は、検出した前記半導体製造装置の水平面に対する傾きのデータを信号として出力する第2水準器を含み、
前記学習済みモデルは、前記半導体製造装置に配置された前記第2水準器が検出した水平面に対する傾きのデータの信号が学習されることにより生成されており、
前記制御部は、前記学習済みモデルを用いることによって、前記第2水準器により出力された信号に基づいて、前記複数の水準調整機構の各々の調整量を取得する、請求項1に記載の水準調整装置。
【請求項8】
前記制御部が取得した前記複数の水準調整機構の各々の調整量を表示する表示部を備える、請求項1に記載の水準調整装置。
【請求項9】
前記水準調整機構は、電動油圧ジャッキを含み、
前記制御部は、取得した前記複数の水準調整機構の各々の調整量に基づいて、前記複数の前記電動油圧ジャッキを動作させることにより、前記半導体製造装置が水平面に沿うように前記半導体製造装置の傾きを調整する、請求項1に記載の水準調整装置。
【請求項10】
半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを取得することと、
水準器により検出された前記半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、前記半導体製造装置に配置された水準調整機構の調整量を出力とする学習済みモデルを用いることによって、前記水準調整機構の調整量を取得することと、を備える、水準調整方法。
【請求項11】
前記半導体製造装置に前記水準器が配置された状態での前記水準器が検出した前記半導体製造装置の傾きに関するデータを学習することにより前記学習済みモデルを生成すること、を備える、請求項10に記載の水準調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、水準調整装置および水準調整方法の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体製造装置を床面に対して水平に設置するための水準調整装置が開示されている。特許文献1には、半導体製造装置の水準を調整する際において、作業者を支援する水平設置支援装置が開示されている。特許文献1の水平設置支援装置は、水準計測器と、データ処理部と、表示部と、を備えている。特許文献1の水平設置支援装置では、水準計測器は、半導体製造装置に載置されており、半導体製造装置の傾きを検出する。また、半導体製造装置の下面には、複数の脚部が配置されている。脚部は、アジャスタを含んでおり、作業者によりアジャスタが回転されることにより、脚部の高さが変更される。データ処理部は、水準計測器により検出された半導体製造装置の傾きのデータに基づいて、半導体製造装置が水平になるための、脚部のアジャスタの回転数を算出する。具体的には、アジャスタを1回転させたときの脚部の高さの変動量が既知である。また、データ処理部は、アジャスタを1回転させたときの脚部の高さの変動量と、半導体製造装置の傾きとの関係を表す数式を有している。なお、この数式では、アジャスタの回転数と半導体製造装置の傾きとが比例していると仮定されている。そして、データ処理部は、水準計測器により検出された半導体製造装置の傾きのデータに基づいて、いずれの脚部のアジャスタを何回転すれば、半導体製造装置が水平になるのかを算出する。そして、算出された脚部の各々のアジャスタの回転数が表示部に表示される。作業者は、表示部に表示されたアジャスタの回転数に基づいて、アジャスタを回転させる。これにより、半導体製造装置が水平になるように脚部の高さが調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、半導体製造装置は、一般的に比較的大型であり重量が大きいため、半導体製造装置の下面に複数の脚部が配置されている場合、脚部の高さ調整が適切でないことに起因して半導体製造装置が撓むように変形する場合がある。このような場合において、上記特許文献1のように、アジャスタの回転数と半導体製造装置の傾きとが比例していると仮定されている数式を用いても、半導体製造装置を水平に配置するためのアジャスタの回転数が正確に算出できない。また、半導体製造装置の撓みなど、半導体製造装置の実際の状態を考慮した数式を求めるのは困難である。このため、半導体製造装置の実際の状態を考慮して、半導体製造装置を水平に配置するための調整量を精度よく取得することが望まれている。
【0005】
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この開示の1つの目的は、半導体製造装置の実際の状態を考慮して、半導体製造装置を水平に配置するための調整量を精度よく取得することが可能な水準調整装置および水準調整方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示の第1の局面による水準調整装置は、半導体製造装置の水平面に対する傾きを検出する水準器と、半導体製造装置に配置された水準調整機構と、水準器により検出された半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、水準調整機構の調整量を出力とする学習済みモデルを用いることによって、水準調整機構の調整量を取得する制御部と、を備える。
【0007】
この開示の第1の局面による水準調整装置は、上記のように、制御部は、水準器により検出された半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、水準調整機構の調整量を出力とする学習済みモデルを用いることによって、水準調整機構の調整量を取得する。これにより、学習済みモデルの生成においては、半導体製造装置が撓んでいる状態などの半導体製造装置の実際の状態と、複数の水準調整機構の調整量とを関連付けて学習することができるので、そのように学習された学習済みモデルを用いることによって、半導体製造装置の実際の状態を考慮して、半導体製造装置を水平に配置するための調整量を精度よく取得することができる。
【0008】
この開示の第2の局面による水準調整方法は、半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを取得することと、水準器により検出された半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、半導体製造装置に配置された水準調整機構の調整量を出力とする学習済みモデルを用いることによって、水準調整機構の調整量を取得することと、を備える。
【0009】
この開示の第2の局面による水準調整方法は、上記のように、水準器により検出された半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、半導体製造装置に配置された水準調整機構の調整量を出力とする学習済みモデルを用いることによって、水準調整機構の調整量を取得することを備える。これにより、学習済みモデルの生成においては、半導体製造装置が撓んでいる状態などの半導体製造装置の実際の状態と、複数の水準調整機構の調整量とを関連付けて学習することができるので、そのように学習された学習済みモデルを用いることによって、半導体製造装置の実際の状態を考慮して、半導体製造装置を水平に配置するための調整量を精度よく取得することが可能な水準調整方法を提供できる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、半導体製造装置の実際の状態を考慮して、半導体製造装置を水平に配置するための調整量を精度よく算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態による水準調整装置、および、EFEMを示す図である。
【
図4】第1実施形態による水準調整装置のブロック図である。
【
図5】第1実施形態による水準調整機構の調整量を推定する学習モデルを説明するための図である。
【
図7】EFEMに配置された水準器を示す図である。
【
図8】
図7とは異なる位置に配置された水準器を示す図である。
【
図9】第1実施形態による水準調整方法を説明するためフロー図である。
【
図10】第2実施形態による水準調整装置、および、EFEMを示す図である。
【
図11】第2実施形態による水準調整装置のブロック図である。
【
図12】第2実施形態による水準調整方法を説明するためフロー図である。
【
図13】第3実施形態による水準調整装置、および、EFEMを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示を具体化した本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
[第1実施形態]
第1実施形態による水準調整装置100について説明する。
図1に示すように、水準調整装置100は、作業者が、EFEM(Equipment Front End Module)205を床面1に対して水平にするための作業を支援するための装置である。なお、EFEM205は、半導体製造装置の一例である。
【0014】
(基板処理システム)
EFEM205が含まれる基板処理システム200の構成について説明する。
図2に示すように、基板処理システム200は、基板搬送ロボット201、ロードロック部202、複数の処理モジュール部203、搬送室204およびEFEM205を備えている。基板搬送ロボット201は、水平多関節ロボットである。ロードロック部202は、基板210の取入れ、および、取出しを行うための部屋である。処理モジュール部203では、基板210に対して、レジストの塗布や、エッヂングなどの処理が行われる。搬送室204には、基板搬送ロボット201が配置される。EFEM205には、基板210を搬送するロボット205aが配置されている。
【0015】
(水準調整装置)
水準調整装置100の構成について説明する。
図1に示すように、水準調整装置100は、水準器10と、複数の水準調整機構20と、撮像部30と、制御部40と、表示部50と、を備えている。なお、水準調整装置100は、たとえば、タブレット端末のような、撮像部30と表示部50と制御部40とを備える機器である。なお、水準器10は、第1水準器の一例である。
【0016】
水準器10の構成について説明する。水準器10は、EFEM205に載置され、EFEM205の水平面に対する傾きを検出する。
図3に示すように、第1実施形態では、水準器10は、容器11中に収容された液体12と、液体12に含まれる気泡13とを有する。水準器10が水平面に載置されている場合には、気泡13は容器11の中央部に位置する。水準器10が傾斜面に載置されている場合には、気泡13は容器11の中央部からずれた位置に位置する。
【0017】
水準調整機構20の構成について説明する。
図1に示すように、水準調整機構20は、たとえば、電動油圧ジャッキ、手動式のジャッキ、または、手動で高さが調整されるアジャスタなどである。電動油圧ジャッキでは、電動ポンプから送り出される油の量によって電動油圧ジャッキの高さが調整される。たとえば、スイッチをオンすることにより、電動ポンプから油が送り出され、電動油圧ジャッキの高さが調整される。手動式のジャッキでは、手動によりハンドルが上下されることにより送り出される油の量によって手動式のジャッキの高さが調整される。アジャスタでは、アジャスタのボルト部に螺号するナット部が手動により回転されることにより、アジャスタの高さが調整される。また、水準調整機構20は、EFEM205の下方に複数配置されている。たとえば、水準調整機構20は、EFEM205の下方の4隅に各々配置されている。
【0018】
撮像部30の構成について説明する。撮像部30は、たとえば、2次元のカメラである。撮像部30は、EFEM205に配置された水準器10を撮像する。撮像部30により撮像された画像は、制御部40に送信される。また、撮像部30は、水準器10とともにEFEM205も撮像する。そして、制御部40は、たとえば、画像処理により、撮像部30に撮像された画像に基づいて、水準器10、水準器10における気泡13の位置、EFEM205、および、FEM205のいずれの位置に水準器10が配置されているのかを認識する
【0019】
制御部40の構成について説明する。
図4に示すように、制御部40は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)を含む。また、制御部40は、RAMおよびROMなどのメモリや、ハードディスクなどの記憶部も含む。また、制御部40は、学習部41を含む。学習部41は、水準器10により検出されたEFEM205の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、水準調整機構20の調整量を出力とする学習済みモデル43を生成する。また、学習部41は、たとえば、深層学習を用いて学習済みモデル43を生成する。
【0020】
学習済みモデル43の生成方法について具体的に説明する。
図5に示すように、第1実施形態では、学習済みモデル43は、EFEM205に水準器10が配置された状態での水準器10が検出したEFEM205の傾きに関するデータが学習されることにより生成されている。また、学習済みモデル43は、複数の水準調整機構20のうちの少なくとも1つの調整量を変化させた場合の水準器10の検出結果の変化が学習されることにより生成されている。具体的には、複数の水準調整機構20の調整量を様々に変化させながら、撮像部30によりEFEM205に配置された水準器10が撮像される。また、撮像された各画像と、撮像された際の水準調整機構20の調整量とは紐づけられている。学習部41には、複数の水準調整機構20の調整量を様々に変化させた際に複数の画像が学習用データ42として入力される。学習部41は、学習用データ42を学習することにより学習済みモデル43を生成する。このように生成された学習済みモデル43では、水準調整機構20の調整量に対して、EFEM205に配置された水準器10の気泡13が、水準器10においてどの位置に位置するのかが学習されている。
【0021】
また、
図6に示すように、第1実施形態では、学習済みモデル43は、撓んだ状態のEFEM205に水準器10が配置された状態での水準器10が検出したEFEM205の傾きに関するデータが学習されることにより生成されている。すなわち、複数の水準調整機構20の調整量を様々に変化させながら、撓んだ状態のEFEM205に配置された水準器10が撮像部30により撮像される。なお、EFEM205の撓みは、水準調整機構20の調整が適切でないことに起因して生じる。このように撮像された画像が学習部41により学習されているため、生成された学習済みモデル43では、EFEM205が撓んだ状態も考慮されている。
【0022】
水準調整機構20の調整量を取得するための制御部40の動作について説明する。
図5に示すように、第1実施形態では、制御部40は、水準器10により検出されたEFEM205の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、水準調整機構20の調整量を出力とする学習済みモデル43を用いることによって、複数の水準調整機構20の各々の調整量を取得する。具体的には、制御部40は、学習済みモデル43を用いることによって、撮像部30に撮像された水準器10の画像に基づいて、複数の水準調整機構20の各々の調整量を取得する。たとえば、
図7および
図8に示すような、EFEM205の上面に配置されている水準器10が撮像部30により撮像される。また、撮像部30は、水準器10だけでなくEFEM205も撮像する。そして、撮像された画像が、学習済みモデル43に入力される。学習済みモデル43は、入力された画像に基づいて、EFEM205を水平にするための複数の水準調整機構20の各々の調整量を推定する。水準調整機構20の調整量は、複数の水準調整機構20の各々に対して推定される。制御部40は、学習済みモデル43から水準調整機構20の調整量を取得する。水準調整機構20が電動油圧ジャッキの場合、電動ポンプから送り出される油の量を調整するためのスイッチをオンする時間や回数などが調整量として取得される。また、水準調整機構20が手動式のジャッキの場合、ハンドルを上下する回数が調整量として取得される。水準調整機構20がアジャスタの場合、アジャスタのナット部の回転数が調整量として取得される。
【0023】
表示部50の構成について説明する。
図1に示すように、表示部50は、たとえば、液晶ディスプレイなどである。表示部50は、水準調整装置100の筐体に取り付けられていてもよいし、水準調整装置100の筐体とは別個に配置されていてもよい。第1実施形態では、表示部50は、制御部40が取得した複数の水準調整機構20の各々の調整量を表示する。すなわち、制御部40は、取得した複数の水準調整機構20の各々の調整量を表示部50に表示させる処理を実行する。そして、作業者は、表示部50に表示された複数の水準調整機構20の各々の調整量に基づいて、複数の水準調整機構20を調整する。
【0024】
次に、
図9を参照して、第1実施形態の水準調整方法について説明する。水準調整方法は、複数の水準調整機構20を調整することにより、EFEM205を水平にするための方法である。また、第1実施形態では、水準調整機構20の調整は、作業者により実行される。
【0025】
ステップS1において、学習済みモデル43が生成される。第1実施形態では、EFEM205に水準器10が配置された状態での水準器10が検出したEFEM205の傾きに関するデータを学習することにより学習済みモデル43が生成される。具体的には、学習済みモデル43を生成するための学習用データ42が準備される。学習用データ42は、複数の水準調整機構20の調整量を様々に変化させた際に撮像部30により撮像された、水準器10およびEFEM205が映っている複数の画像である。そして、作業者により学習用データ42が学習部41に入力されることにより、学習部41は、学習済みモデル43を生成する。
【0026】
水準調整機構20が床面1から浮いている場合について説明する。EFEM205の4隅に水準調整機構20が配置されている場合、3隅に配置された水準調整機構20によってEFEM205が水平にされ、残りの1隅に配置された水準調整機構20が床面1から浮いている場合がある。そこで、学習済みモデル43は、3隅に配置された水準調整機構20によってEFEM205が水平にされ、残りの1隅に配置された水準調整機構20が床面1から浮いている状態での水準調整機構20の調整量も学習されている。これにより、学習済みモデル43が、3隅に配置された水準調整機構20によってEFEM205が水平にされ、残りの1隅に配置された水準調整機構20が床面1から浮くような水準調整機構20の調整量を推定することが抑制される。
【0027】
ステップS2において、制御部40は、EFEM205に載置される水準器10から、EFEM205の水平面に対する傾きに関するデータを取得する。具体的には、作業者が、EFEM205に水準器10を載置する。そして、撮像部30は、水準器10をEFEM205とともに撮像する。制御部40は、撮像部30からEFEM205の水平面に対する傾きに関するデータとして、水準器10およびEFEM205が撮像された画像を取得する。
【0028】
ステップS3において、制御部40は、学習により生成された学習済みモデル43を用いることによって、水準器10が検出したEFEM205の傾きに関するデータに基づいて、複数の水準調整機構20の各々の調整量を取得する。具体的には、制御部40は、ステップS2において取得した水準器10およびEFEM205が撮像された画像を、学習済みモデル43に入力する。そして、学習済みモデル43は、入力された画像に基づいて、EFEM205を水平にするための複数の水準調整機構20の各々の調整量を推定し、制御部40は、推定された複数の水準調整機構20の各々の調整量を取得する。
【0029】
ステップS4において、制御部40は、取得した複数の水準調整機構20の各々の調整量を、表示部50に表示させる処理を実行する。作業者は、表示部50に表示された複数の水準調整機構20の各々の調整量に基づいて、複数の水準調整機構20を調整する。複数の水準調整機構20を調整した後でも、EFEM205が水平にならない場合、ステップS2からS4までの動作が繰り返される。たとえば、作業者が水準器10を確認しながらステップS2からS4までの動作の繰り返すように水準調整機構20を操作する。
【0030】
[第1実施形態の効果]
制御部40は、水準器10により検出されたEFEM205の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、水準調整機構20の調整量を出力とする学習済みモデル43を用いることによって、複数の水準調整機構20の各々の調整量を取得する。これにより、学習済みモデル43の生成においては、EFEM205が撓んでいる状態などのEFEM205の実際の状態と、複数の水準調整機構20の調整量とを関連付けて学習することができるので、そのように学習された学習済みモデル43を用いることによって、EFEM205の実際の状態を考慮して、EFEM205を水平に配置するための調整量を精度よく取得することができる。
【0031】
学習済みモデル43は、EFEM205に水準器10が配置された状態での水準器10が検出したEFEM205の傾きに関するデータが学習されることにより生成されている。これにより、EFEM205に実際に水準器10が配置された状態でのEFEM205の傾きに関するデータが学習されるので、学習済みモデル43は、EFEM205の実際の状態を考慮した学習済みモデル43となる。すなわち、EFEM205に実際に水準器10を配置するだけで、容易に、EFEM205の実際の状態を考慮した学習済みモデル43を生成することができる。
【0032】
学習済みモデル43は、撓んだ状態のEFEM205に水準器10が配置された状態での水準器10が検出したEFEM205の傾きに関するデータが学習されることにより生成されている。これにより、EFEM205が撓んでいる状態を考慮した学習済みモデル43を生成することができる。
【0033】
学習済みモデル43は、複数の水準調整機構20のうちの少なくとも1つの調整量を変化させた場合の水準器10の検出結果の変化が学習されることにより生成されている。これにより、水準調整機構20ごとに、調整量を変化させた場合の水準器10の検出結果の変化が学習されるので、EFEM205の調整量を精度よく学習することができる。
【0034】
水準器10は、容器11中に収容された液体12と、液体12に含まれる気泡13とを有する。水準調整装置100は、EFEM205に配置された水準器10を撮像する撮像部30を備える。学習済みモデル43は、撮像部30に撮像された、EFEM205に配置された水準器10の画像が学習されることにより生成されている。制御部40は、学習済みモデル43を用いることによって、撮像部30に撮像された水準器10の画像に基づいて、複数の水準調整機構20の各々の調整量を取得する。ここで、容器11中に収容された液体12と、液体12に含まれる気泡13とを有する水準器10は、ジャイロセンサなどによって傾きを検出するデジタルの水準器10に比べて小型であるので、水準調整装置100の大型化を抑制できる。また、水準器10は、デジタルの水準器10に比べて取り扱いが容易である。また、デジタルの水準器10と異なり校正の必要もない。
【0035】
水準調整装置100は、制御部40が取得した複数の水準調整機構20の各々の調整量を表示する表示部50を備える。これにより、作業者は、表示部50により表示された複数の水準調整機構20の各々の調整量に基づいて、複数の水準調整機構20を容易に調整できる。また、水準器10を作業者が視認し、複数の水準調整機構20を別の作業者が調整する場合と異なり、一人の作業者によってEFEM205を水平にすることができる。
【0036】
[第2実施形態]
第2実施形態による水準調整装置110について説明する。第2実施形態では、水準調整機構としての電動油圧ジャッキ111が制御部112により制御されている。
【0037】
第2実施形態による水準調整装置110の構成について説明する。
図10に示すように、水準調整装置110では、水準調整機構として、複数の電動油圧ジャッキ111が配置されている。また、
図11に示すように、水準調整装置110では、第1実施形態の水準調整装置100と異なり表示部50は配置されていなくてもよい。
【0038】
次に、
図12を参照して、第2実施形態の水準調整方法について説明する。なお、ステップS1、S2およびS3の動作は、上記第1実施形態のS1、S2およびS3の動作と同様である。
【0039】
ステップS14において、制御部40は、取得した複数の電動油圧ジャッキ111の各々の調整量に基づいて、複数の電動油圧ジャッキ111を動作させることにより、EFEM205が水平面に沿うようにEFEM205の傾きを調整する。
【0040】
ステップS15において、制御部40は、EFEM205が水平になったか否かを判定する。具体的には、制御部40は、複数の電動油圧ジャッキ111を調整した後、撮像部30により水準器10を撮像させ、撮像部30により撮像された画像に基づいて、EFEM205が水平になったか否かを判定する。ステップS15において、noの場合、ステップS3に戻る。ステップS15において、yesの場合、制御部40による水準調整の動作が終了する。なお、制御部40による水準調整の動作が終了後、EFEM205の下方にアジャスタが配置され、複数の電動油圧ジャッキ111は取り除かれる。
【0041】
[第2実施形態の効果]
【0042】
制御部112は、取得した複数の電動油圧ジャッキ111の各々の調整量に基づいて、複数の電動油圧ジャッキ111を動作させることにより、EFEM205が水平面に沿うようにEFEM205の傾きを調整する。これにより、作業者が手動によって複数の電動油圧ジャッキ111を調整する必要がないので、作業者の手間を省くことができる。
【0043】
[第3実施形態]
第3実施形態による水準調整装置120の構成について説明する。
図13に示すように、第3実施形態では、水準器121は、EFEM205の水平面に対する傾きのデータを信号として出力する。水準器121は、たとえば、EFEM205の水平面に対する傾きのデータとしてデジタル信号を出力する。また、学習済みモデル43は、EFEM205に配置された水準器121が検出した水平面に対する傾きのデータの信号が学習されることにより生成されている。制御部40は、学習済みモデル43を用いることによって、水準器121により出力された信号に基づいて、複数の水準調整機構20の各々の調整量を取得する。また、第3実施形態の水準調整方法では、水準器10を水準器121に置き換えた状態で、第1実施形態または第2実施形態の水準調整方法が実施される。なお、水準器121は、第2水準器の一例である。
【0044】
[第3実施形態の効果]
水準器121は、検出したEFEM205の水平面に対する傾きのデータを信号として出力する。学習済みモデル43は、EFEM205に配置された水準器121が検出した水平面に対する傾きのデータの信号が学習されることにより生成されている。制御部40は、学習済みモデル43を用いることによって、水準器121により出力された信号に基づいて、複数の水準調整機構20の各々の調整量を取得する。これにより、水準器10を撮像する撮像部30を配置することなく、複数の水準調整機構20の各々の調整量を算出することができる。
【0045】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0046】
上記第1、第2および第3実施形態では、本開示の半導体製造装置として、EFEM205を適用する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、EFEM205以外の半導体製造装置に本開示を適用してもよい。
【0047】
上記第1実施形態では、EFEM205に、1つの水準器10が配置される例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、EFEM205に複数の水準器10を配置し、複数の水準器10のEFEM205の傾きに関するデータに基づいて、学習済みモデル43が生成されてもよい。第2および第3実施形態についても同様である。
【0048】
上記第1実施形態では、水準調整装置100に学習部41が含まれる例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、水準調整装置100以外の外部の装置に配置された学習部41により学習済みモデル43が生成されてもよい。第2および第3実施形態についても同様である。
【0049】
上記第1および第2実施形態では、EFEM205の傾きに関するデータとして撮像部30に撮像された画像が適用され、上記第3実施形態では、EFEM205の傾きに関するデータとして、水準器121からの信号が適用される例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、EFEM205の傾きに関するデータとして、撮像部30に撮像された画像および水準器121からの信号以外のデータを使用してもよい。
【0050】
上記第1、第2および第3実施形態では、撓んだ状態のEFEM205の傾きに関するデータが学習される例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、撓まないような大きさのEFEM205であれば、撓んだ状態のEFEM205の傾きに関するデータを学習しなくてもよい。第2および第3実施形態についても同様である。
【0051】
上記第1実施形態では、水準調整機構20が、EFEM205の下方の4隅に各々配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、水準調整機構20が、EFEM205の下方の4隅に加えて中央部に配置されていてもよい。第2および第3実施形態についても同様である。
【0052】
また、上記第2実施形態のように制御部112によって電動油圧ジャッキ111が制御される場合、電動油圧ジャッキ111が床面1から浮いているか否かを判定することが可能である。具体的には、電動油圧ジャッキ111がEFEM205の下方の4隅に各々配置されている場合、4隅に配置された電動油圧ジャッキ111のうちの3つの電動油圧ジャッキ111によってEFEM205が水平にされることが可能である。この場合、残りの1つの電動油圧ジャッキ111が床面1から浮いている場合がある。そこで、制御部40は、EFEM205が水平にされた状態で、4隅に配置された電動油圧ジャッキ111を1つずつ、高さを大きくするとともに、撮像部30は、水準器10を撮像する。制御部40は、撮像部30により撮像された画像に基づいて、電動油圧ジャッキ111の高さを大きくしても、EFEM205の水平状態が維持されていると判定した場合、制御部40は、この電動油圧ジャッキ111が床面1から浮いていた、と判定することができる。これにより、1隅に配置されている電動油圧ジャッキ111が床面1から浮いているような不安定な状態でEFEM205が配置されることを抑制できる。
【0053】
また、上記第2実施形態のように制御部112によって電動油圧ジャッキ111が制御される場合、複数の電動油圧ジャッキ111に均等に荷重がかかっているか否かを判定することが可能である。具体的には、電動油圧ジャッキ111がEFEM205の下方の4隅に各々配置されている場合、4隅に配置された電動油圧ジャッキ111によってEFEM205が水平にされることが可能である一方、4隅に配置された電動油圧ジャッキ111にかかる加重が均等でない場合がある。そこで、制御部40は、EFEM205が水平にされた状態で、4隅に配置された電動油圧ジャッキ111を1つずつ、高さを大きくするとともに、撮像部30は、水準器10を撮像する。制御部40は、撮像部30により撮像された画像に基づいて、電動油圧ジャッキ111の高さを少し大きくしても、EFEM205の水平状態が維持されていると判定した場合、制御部40は、この電動油圧ジャッキ111にかかる荷重は小さい、と判定することができる。また、制御部40は、撮像部30により撮像された画像に基づいて、電動油圧ジャッキ111の高さを少し大きくすると、EFEM205の水平状態が維持できなくなると判定した場合、制御部40は、この電動油圧ジャッキ111にかかる荷重は大きい、と判定することができる。これにより、制御部40は、電動油圧ジャッキ111に均等に荷重がかかっているか否かを判定することが可能である。
【0054】
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組み合わせ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
【0055】
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0056】
(項目1)
半導体製造装置の水平面に対する傾きを検出する水準器と、
前記半導体製造装置に配置された水準調整機構と、
前記水準器により検出された前記半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを入力とし、前記水準調整機構の調整量を出力とする学習済みモデルを用いることによって、前記水準調整機構の調整量を取得する制御部と、を備える、水準調整装置。
【0057】
(項目2)
前記学習済みモデルは、前記半導体製造装置に前記水準器が配置された状態での前記水準器が検出した前記半導体製造装置の傾きに関するデータが学習されることにより生成されている、項目1に記載の水準調整装置。
【0058】
(項目3)
前記学習済みモデルは、撓んだ状態の前記半導体製造装置に前記水準器が配置された状態での前記水準器が検出した前記半導体製造装置の傾きに関するデータが学習されることにより生成されている、項目2に記載の水準調整装置。
【0059】
(項目4)
前記学習済みモデルは、前記複数の水準調整機構のうちの少なくとも1つの調整量を変化させた場合の前記水準器の検出結果の変化が学習されることにより生成されている、項目1から項目3までのいずれか1項に記載の水準調整装置。
【0060】
(項目5)
前記水準調整機構は、前記半導体製造装置の下方の4隅に各々配置され、
前記制御部は、1隅に配置された前記水準調整機構の調整量を変化させた場合の前記水準器の検出結果の変化に基づいて、床面から浮いている水準調整機構を特定する、項目1から項目4までのいずれか1項に記載の水準調整装置。
【0061】
(項目6)
前記水準器は、容器中に収容された液体と、前記液体に含まれる気泡とを有する第1水準器を含み、
前記半導体製造装置に配置された前記第1水準器を撮像する撮像部を備え、
前記学習済みモデルは、前記撮像部に撮像された、前記半導体製造装置に配置された前記第1水準器の画像が学習されることにより生成されており、
前記制御部は、前記学習済みモデルを用いることによって、前記撮像部に撮像された前記第1水準器の画像に基づいて、前記複数の水準調整機構の各々の調整量を取得する、項目1から項目5までのいずれか1項に記載の水準調整装置。
【0062】
(項目7)
前記水準器は、検出した前記半導体製造装置の水平面に対する傾きのデータを信号として出力する第2水準器を含み、
前記学習済みモデルは、前記半導体製造装置に配置された前記第2水準器が検出した水平面に対する傾きのデータの信号が学習されることにより生成されており、
前記制御部は、前記学習済みモデルを用いることによって、前記第2水準器により出力された信号に基づいて、前記複数の水準調整機構の各々の調整量を取得する、項目1から項目6までのいずれか1項に記載の水準調整装置。
【0063】
(項目8)
前記制御部が取得した前記複数の水準調整機構の各々の調整量を表示する表示部を備える、項目1から項目7までのいずれか1項に記載の水準調整装置。
【0064】
(項目9)
前記水準調整機構は、電動油圧ジャッキを含み、
前記制御部は、取得した前記複数の水準調整機構の各々の調整量に基づいて、前記複数の前記電動油圧ジャッキを動作させることにより、前記半導体製造装置が水平面に沿うように前記半導体製造装置の傾きを調整する、項目1から項目8までのいずれか1項に記載の水準調整装置。
【0065】
(項目10)
半導体製造装置に載置される水準器から、前記半導体製造装置の水平面に対する傾きに関するデータを取得することと、
学習により生成された学習済みモデルを用いることによって、前記水準器が検出した前記半導体製造装置の傾きに関するデータに基づいて、前記複数の水準調整機構の各々の調整量を取得することと、を備える、水準調整方法。
【0066】
(項目11)
前記半導体製造装置に前記水準器が配置された状態での前記水準器が検出した前記半導体製造装置の傾きに関するデータを学習することにより前記学習済みモデルを生成すること、を備える、項目10に記載の水準調整方法。
【符号の説明】
【0067】
1 床面
10 水準器(第1水準器)
11 容器
12 液体
13 気泡
20 水準調整機構
30 撮像部
40 制御部
43 学習済みモデル
50 表示部
100、110、120 水準調整装置
111 電動油圧ジャッキ
121 水準器(第2水準器)
205 EFEM(半導体製造装置)